JP4903949B2 - 鋼帯の蛇行防止方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送処理ラインにおける鋼帯の蛇行防止方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、金属フープ材などの鋼帯は、搬送処理ラインに沿って搬送されながら、冷間圧延処理、めっき処理、塗装処理等を経て製品化される。
【0003】
鋼帯を連続供給する方法として、図3に示すように、搬送処理ライン3の入側に2つの鋼帯供給経路1,2を設け、一方の鋼帯供給経路1からの鋼帯Aの残量が少なくなったときには、他方の鋼帯供給経路2からの鋼帯Bに切り替えて供給するようにしている。このとき、先ず、押さえロール4を下降させて、ブライドルロール4aとの間で走行中の鋼帯Aを押さえ付けて一時停止させ、その間に、鋼帯Aの終端部をせん断機11でカットし、該カットされた鋼帯Aの終端部を溶接機12まで搬送し、搬送された鋼帯Aの終端部と他方の鋼帯供給経路2からの新たな鋼帯Bの始端部とを溶接機12により溶接するようにしている。
【0004】
ところが、従来のように押さえロール4で鋼帯Aを押さえ付けて一時停止させる方法では、押さえロール4より上流側(溶接機12側)では鋼帯Aにテンションがかかっていないために、ブライドルロール4aにてカットされた鋼帯Aの終端部を溶接機12まで搬送する際に、安定した走行状態が得られず、鋼帯Aが蛇行したり、波うちしたりして、溶接時に鋼帯A,Bの端部同士の正確な位置合わせができなくなり、溶接ミスが発生して、結果的に製品(溶融亜鉛めっき鋼板)の歩留まりが大幅に低下するという問題が生じる。
【0005】
そこで、かかる問題を解決するために、本出願人は、特願平11−248975号において鋼帯の蛇行防止技術を既に開示している。図4に示すように、鋼帯A,Bの溶接位置とブライドルロール4aとの間に、鋼帯Aを上下から締め付けるための上ロール5bと下ロール5aからなるピンチロール5を設置すると共に、下ロール5aに鋼帯Aの送り方向Cと逆方向の力を与えて鋼帯Aにテンションをかけるための電動機ブレーキ6とを設置している。そして、鋼帯Aのカット直後に電磁弁50に信号が送られてエアーシリンダー14により下ロール5aが上昇して鋼帯Aを下ロール5aと上ロール5b間で締め付け、その後、ブライドルロール4aが鋼帯Aを送り出すときに、電動機ブレーキ6により下ロール5aに鋼帯Aの送り方向Cと逆方向の力を与えて鋼帯Aにバックテンションをかけて鋼帯Aの蛇行の発生を防止するようにしている。なお、図4中の7は蛇行を検知する蛇行検知用センサ、8はピンチロール5を鋼帯Aの蛇行を修正する方向に移動させるためのピンチロールシフト装置、15はモーター、20はピンチロール操作盤、21はピンチロール制御盤、22はライン主操作盤、23は油圧ユニット、34は油圧サーボ駆動部であり、他の構成は図3と同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、鋼帯の搬送処理ラインにおいては、一般的にさまざまな断面の鋼帯を処理する必要がある。例えば、本発明を適用したラインでは、0.23mmから2.3mmの範囲の厚みで610mmから1200mmの範囲の幅の鋼帯を鋼帯供給経路へ供給する。また、鋼帯に与えるテンションを設定するにあたっては、鋼帯の断面積(=厚み×幅)が大きい場合はテンションを強くし、また鋼帯の断面積が小さい場合はテンションを弱く設定するようにしている。
【0007】
ところが、上記特願平11−248975号の方式では、下ロール5aの締め付け力が一定であるため、下ロール5aの締め付け力を鋼帯Aの断面積が小さい場合のテンションに適するように設定すると、鋼帯Aの断面積が大きい時に締め付け力不足となって、鋼帯Aとピンチロール5との間でスリップが発生し鋼帯Aに十分なテンションを与えることができず、鋼帯Aの蛇行の発生を確実に防止できないばかりか、鋼帯Aに擦り傷が発生し製品の品質低下を招くという問題が発生する。また、下ロール5aの締め付け力を鋼帯Aの断面積が大きい場合のテンションに適するように設定すると、鋼帯Aの断面積が小さい時に締め付け力が過剰となり、締め付け力が鋼帯Aの降伏応力を上回るために、鋼帯Aに絞りが発生し、製品の品質低下を招くという問題が発生する。
【0008】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、鋼帯の断面積に比例してピンチロールの締め付け力を調整可能とすることにより、ピンチロールと鋼帯とのスリップの発生を防止できると共に鋼帯への絞りの発生を防止できるようにした鋼帯の蛇行防止方法及びその装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、金属フープ材などの鋼帯A,Bの搬送処理ライン3の入側に2つの鋼帯供給経路1,2を設け、一方の鋼帯供給経路1から供給される鋼帯Aの残量が少なくなったときに、この鋼帯Aを一時停止させて、鋼帯Aの終端部のカットと、カットした鋼帯Aの終端部と他方の鋼帯供給経路2から供給される鋼帯Bの始端部との溶接とをそれぞれ行うにあたって、鋼帯Aのカット時に鋼帯A,Bの溶接位置とブライドルロール4aとの間で上下のピンチロール5により鋼帯Aを締め付け、鋼帯Aのカット後、ブライドルロール4aにて鋼帯Aの終端部を搬送する時に、電動機ブレーキ6によりピンチロール5に鋼帯Aの送り方向と逆方向の力を与えて鋼帯Aにテンションをかけるようにした鋼帯の蛇行防止装置及び方法において、上記鋼帯A,Bの送り方向に沿って、上記鋼帯Aをカットするせん断機11と、上記鋼帯A,Bを溶接する溶接機12と、上記ピンチロール5と、上記ブライドルロール4aとをこの順に配置し、鋼帯Aに対して鋼帯Aの送り方向と逆方向に力を与える上記ピンチロール5の締め付け力を調整可能とし、鋼帯Aの断面積が小さいときはピンチロール5の締め付け力を弱め且つ断面積が大きいときは締め付け力を強めるように該締め付け力を調整することを特徴としており、このように構成することで、鋼帯Aの断面積の変化に応じて、ピンチロール5の締め付け力を調整することができ、ピンチロール5の締め付け力不足によるピンチロール5と鋼帯Aのスリップの発生を防止でき、さらに締め付け力過剰による鋼帯Aへの絞りの発生を防止できるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0011】
本実施形態の蛇行防止装置10は、図1、図2に示すように、鋼帯A,Bの溶接位置とブライドルロール4aとの間に設置されて鋼帯Aを上下から締め付けるための上下ロール5a,5bからなるピンチロール5と、下ロール5aに鋼帯Aの送り方向C(図4)と逆方向の力を与えるための電動機ブレーキ6とを備えており、さらにエアーシリンダー14の上昇側回路に圧力変換器51を設置すると共に、鋼帯Aへのテンション設定値Fをエアーシリンダー14の圧力設定値Pへ比例変換する演算装置21aを付加したものである。
【0012】
電動機ブレーキ6は、下ロール5aに鋼帯Aの送り方向と逆方向の力を与えて鋼帯Aにテンションをかけるためのものである。本例の電動機ブレーキ6はモーター15を備えており、このモーター15の出力軸が減速機、ボールジョイントを介して下ロール5aに接続されており、この下ロール5aに鋼帯Aの送り方向と逆方向の力を与えることでカットされた鋼帯Aにバックテンションをかけて鋼帯Aの蛇行の発生を確実に防止するものであり、さらに、下ロール5aを鋼帯Aの送り方向と逆方向に力を与えながら同方向に低速回転させることで、カットされた鋼帯Aの終端部を溶接機12内の溶接位置まで移動させて鋼帯A,Bの端部同士の溶接を可能にしている。尚、電動機ブレーキ6はモーターに限らず、パウダーブレーキ、エアーブレーキ等の回転方向と逆方向にブレーキを与えることができるものであればよい。
【0013】
さらに、上記ピンチロール5は、ブライドルロール4aの手前側に溶接機12と略同じ高さで水平方向に配置されて設置されており、鋼帯Aのカット直後に電磁弁50に信号が送られて、エアーシリンダー14により下ロール5aが上昇して鋼帯Aを上下ロール5a,5b間で締め付けるように構成されている。ここで、下ロール5aの上昇のタイミング及び電動機ブレーキ6をかけるタイミングは、カット直後には限らず、カット直前でも可能である。
【0014】
また下ロール5aは、鋼帯Aを締め付ける働きに加えて、鋼帯Aの締め付け力を調整する働きをする。つまり、鋼帯Aに与えるテンションは鋼帯Aの断面積に比例して設定されるので、鋼帯Aの断面積が小さいときはピンチロール5の締め付け力を弱め且つ断面積が大きいときは締め付け力を強めるように該締め付け力を調整する働きをする。本例では、図2に示すように、ピンチロール5の締め付けを行う下ロール5aを昇降させるエアーシリンダー14の上昇側回路に圧力変換器51を設置し、エアーシリンダー14の上昇圧力を任意に変更できるようにしている。さらに、ピンチロール操作盤20にて設定される電動機ブレーキ6に与えるための鋼帯Aへのテンション設定値Fを演算装置21aにてエアーシリンダー14の圧力設定値Pへ比例変換し、圧力変換器51に設定するものである。ここでは、電磁弁50に信号が送られてエアーシリンダー14に一定圧力のエアーが供給されることにより、圧力変換器51にて下ロール5aへ供給する圧力が上記演算装置21aにて設定された圧力設定値Pに変換され、エアーシリンダー14の上昇力すなわちピンチロール5の締め付け力が鋼帯Aへのテンション設定値Fに比例した値となる。尚、下ロール5aを上昇させる手段として、エアーシリンダー14ではなく、油圧シリンダーであってもよいものであり、またピンチロール5の締め付け機構は、下ロール5aを上昇させる方式でなく、上ロール5bを下降させる方式でもよい。さらに、演算装置21aは特に専用のものである必要はなく設定値を比例変換できるものであればよい。
【0015】
ここで、上記鋼帯Aのカット後に鋼帯AにテンションFを与えるときに、鋼帯Aとピンチロール5の間にスリップが発生しないために必要なピンチロール5の締め付け力Pを以下の(a)式で表す。鋼帯AにテンションFを与える場合、鋼帯Aに与えるテンションFと鋼帯Aをピンチロール5の摩擦係数μにて除した値以上の締め付け力Pを与えることによって、鋼帯Aとピンチロール5との間のスリップ発生を防止できるようになる。
【0016】
また、ピンチロール5にて鋼帯Aを締め付けることにより鋼帯Aにかかる圧縮応力σは、以下の(b)式で表されるようにピンチロール5の締め付け力Pに比例し鋼帯Aの断面積Sに反比例する。この圧縮応力σが過大となり鋼帯Aの降伏応力を越えると、鋼帯Aが塑性変形を起こし鋼帯Aに絞りを発生する。そこで圧縮応力σを過大にしないためには、断面積Sに応じたピンチロール5の締め付け力Pを設定しなければならない。ここで、上記鋼帯Aへ与えるテンションFは以下の(c)式で表されるとおり、鋼帯Aの断面積Sと固定値であるユニットテンションUTとの積で与えられ、鋼帯Aの断面積Sに比例して設定されるため、ピンチロール5の締め付け力Pを鋼帯Aの断面積Sに比例させることで、断面積Sに応じたピンチロール5の締め付け力Pを得ることとなる。
【0017】
P≧F/μ……(a)
σ=P/S……(b)
F=UT・S……(c)
なお、P;ピンチロール5の締め付け力(N)、F;鋼帯Aに与えるテンション(N)、μ;鋼帯Aとピンチロール5の摩擦係数、σ;鋼帯Aにかかる圧縮応力(N/mm2)、S;鋼帯Aの断面積(mm2)、断面積=厚み×幅、UT;ユニットテンション(N/mm2)とする。
【0018】
以下、具体的数値の一例を説明する。
(a)鋼帯Aが最大断面積(例えば、板厚2.3mm、板幅1200mm)の場合。
【0019】
鋼帯Aに与えるテンションFは、
F=UT・S=1.4(N/mm2)×2.3(mm)×1200(mm)=3864(N)
これに対応して、ピンチロール5の締め付け力Pは以下の値となる。
【0020】
P=F/μ=3864(N)/0.1=38640(N)
このとき、鋼帯Aにかかる圧縮応力σは
σ=P/S=38640(N)/(2.3(mm)×1200(mm))=14(N/mm2)となる。
(b)鋼帯Aが最小断面積(例えば、板厚0.23mm、板幅610mm)の場合。
【0021】
鋼帯Aに与えるテンションFは、
F=UT・S=1.4(N/mm2)×0.23(mm)×610(mm)=196.42(N)
これに対応して、ピンチロール5の締め付け力Pは以下の値となる。
【0022】
P=F/μ=196.42(N)/0.1=1964.2(N)
このとき、鋼帯Aにかかる圧縮応力σはσ=P/S=1964.2(N)/(0.23(mm)×610(mm))=14(N/mm2)となる。
【0023】
従って、上記(1)、(2)の通り、締め付け力Pの調整によって、鋼帯Aの断面積に影響されず、鋼帯Aにかかる圧縮応力σは一定となる。
(c)参考例として、ピンチロール5の締め付け力が調整できない場合は、スリップを防止するために、鋼帯Aの最大断面積に見合ったピンチロール5の締め付け力Pを確保しなければならないので、
P=F/μ=3864(N)/0.1=38640(N)
従って、鋼帯Aにかかる圧縮応力σは
σ=P/S=38640(N)/(0.23(mm)×610(mm))=275.4(N/mm2)となり、鋼帯Aにかかる圧縮応力σは上記(a)、(b)の場合よりも大きくなる。なおこの場合において、圧縮応力が鋼の降伏点(300(N/mm2)前後)を超えていないが、実際に鋼帯Aに絞りが発生するメカニズムは、ピンチロール5による圧縮だけではなく、鋼帯Aにテンションを与えることにより鋼帯Aに掛かる引っ張りや曲げなどの要素も関係するものである。
【0024】
しかして、せん断機11によってカットされた鋼帯Aの終端部を溶接機12まで搬送する際に、ピンチロール5の締め付けを行う下ロール5aのエアーシリンダーの上昇側回路に圧力変換器51を設けて、ピンチロール5の締め付け力Pを任意に変更可能とすることで、従来と同様に、鋼帯Aにテンションがかかって蛇行防止状態で搬送でき、カットされた鋼帯Aの終端部と他方の鋼帯ABの始端部との溶接を正確且つ確実に行える効果に加えて、上記(a)(b)のように鋼帯Aの厚みの変化や幅の変化に追随して下ロール5aを締め付けることで、鋼帯Aに対するピンチロール5の締め付け力Pが適正に保たれる結果、ピンチロール5の締め付け力不足によるピンチロール5と鋼帯Aのスリップの発生を解消する効果、及び締め付け力過剰による鋼帯Aへの絞りの発生を解消する効果が得られるものである。
【0025】
また、上記ピンチロール5の締め付け力Pを調整する場合において、ピンチロール5の上流側に、鋼帯Aの厚み及び幅を検出するための検出手段を付設するのが望ましい。検出手段としては、光学的検知方法に限らず、リミットスイッチ等を用いた機械的検知方法であってもよい。このようにすることで、検出手段からの検出結果に基づきテンション設定器を自動設定して、電動ブレーキ6のテンション設定及びピンチロール5の締め付け力の自動設定を実現でき、鋼帯Aのテンション及び圧縮応力が自動的に適正値に保たれることとなるので、作業者によるテンション設定作業も省略できるようになる。
【0026】
本発明の鋼帯の蛇行防止方法及びその装置は、めっき処理を行う場合には限定されず、例えば冷間圧延や塗装等の各種処理を行う場合にも広く適用されるものである。
【0027】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明は、鋼帯のカット時に鋼帯の溶接位置とブライドルロールとの間で上下のピンチロールにより鋼帯を締め付け、鋼帯のカット後、ブライドルロールにて鋼帯の終端部を搬送する時に、電動機ブレーキによりピンチロールに鋼帯の送り方向と逆方向の力を与えて鋼帯にテンションをかける方法において、上記鋼帯の送り方向に沿って、上記鋼帯をカットするせん断機と、上記鋼帯を溶接する溶接機と、上記ピンチロールと、上記ブライドルロールとをこの順に配置し、鋼帯に対して鋼帯の送り方向と逆方向に力を与える上記ピンチロールの締め付け力を調整可能とし、上記鋼帯の断面積が小さいときは上記ピンチロールの締め付け力を弱め且つ断面積が大きいときは締め付け力を強めるように該締め付け力を調整することを特徴とするものである。
【0028】
また請求項2記載の発明は、上記鋼帯の送り方向に沿って、上記鋼帯をカットするせん断機と、上記鋼帯を溶接する溶接機と、上記ピンチロールと、上記ブライドルロールとをこの順に配置し、鋼帯に対して鋼帯の送り方向と逆方向に力を与える上記ピンチロールの締め付け力を調整可能とし、上記鋼帯の断面積が小さいときは上記ピンチロールの締め付け力を弱め且つ断面積が大きいときは締め付け力を強めるように該締め付け力を調整するための圧力変換器を設置してなることを特徴とするものである。
【0029】
このような方法、装置を採用することで、鋼帯の断面積の変化、つまり鋼帯の厚みや幅の変化に応じて、ピンチロールの締め付け力を調整することで、従来のようなピンチロールの締め付け力不足によるピンチロールと鋼帯のスリップの発生と、締め付け力過剰による鋼帯への絞りの発生とをそれぞれ防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の一例を示す概略構成図である。
【図2】 同上のピンチロールの締め付け力の調整機構の説明図である。
【図3】 従来例の概略構成図である。
【図4】 他の従来例の概略構成図である。
【符号の説明】
1 一方の鋼帯供給経路
2 他方の鋼帯供給経路
3 搬送処理ライン
4a ブライドルロール
5 ピンチロール
6 電動機ブレーキ
A,B 鋼帯
Claims (2)
- 金属フープ材などの鋼帯の搬送処理ラインの入側に2つの鋼帯供給経路を設け、一方の鋼帯供給経路から供給される鋼帯の残量が少なくなったときに、この鋼帯を一時停止させて、鋼帯の終端部のカットと、カットした鋼帯の終端部と他方の鋼帯供給経路から供給される鋼帯の始端部との溶接とをそれぞれ行うにあたって、鋼帯のカット時に鋼帯の溶接位置とブライドルロールとの間で上下のピンチロールにより鋼帯を締め付け、鋼帯のカット後、ブライドルロールにて鋼帯の終端部を搬送する時に、電動機ブレーキによりピンチロールに鋼帯の送り方向と逆方向の力を与えて鋼帯にテンションをかけるようにした鋼帯の蛇行防止方法において、上記鋼帯の送り方向に沿って、上記鋼帯をカットするせん断機と、上記鋼帯を溶接する溶接機と、上記ピンチロールと、上記ブライドルロールとをこの順に配置し、鋼帯に対して鋼帯の送り方向と逆方向に力を与える上記ピンチロールの締め付け力を調整可能とし、鋼帯の断面積が小さいときはピンチロールの締め付け力を弱め且つ断面積が大きいときは締め付け力を強めるように該締め付け力を調整することを特徴とする鋼帯の蛇行防止方法。
- 金属フープ材などの鋼帯の搬送処理ラインの入側に2つの鋼帯供給経路を設け、一方の鋼帯供給経路から供給される鋼帯の残量が少なくなったときに、この鋼帯を一時停止させて、鋼帯の終端部のカットと、カットした鋼帯の終端部と他方の鋼帯供給経路から供給される鋼帯の始端部との溶接とをそれぞれ行うにあたって、鋼帯の溶接位置とブライドルロールとの間に鋼帯を上下から締め付けるためのピンチロールを設置すると共に、ピンチロールに鋼帯の送り方向と逆方向の力を与えて鋼帯にテンションをかけるための電動機ブレーキを設置してなる鋼帯の蛇行防止装置において、上記鋼帯の送り方向に沿って、上記鋼帯をカットするせん断機と、上記鋼帯を溶接する溶接機と、上記ピンチロールと、上記ブライドルロールとをこの順に配置し、鋼帯に対して鋼帯の送り方向と逆方向に力を与える上記ピンチロールの締め付け力を調整可能とし、鋼帯の断面積が小さいときはピンチロールの締め付け力を弱め且つ断面積が大きいときは締め付け力を強めるように該締め付け力を調整するための圧力変換器を設置してなることを特徴とする鋼帯の蛇行防止装置。
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