JP2001071014A - 鋼帯の蛇行防止方法及びその装置 - Google Patents

鋼帯の蛇行防止方法及びその装置

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JP2001071014A
JP2001071014A JP24897599A JP24897599A JP2001071014A JP 2001071014 A JP2001071014 A JP 2001071014A JP 24897599 A JP24897599 A JP 24897599A JP 24897599 A JP24897599 A JP 24897599A JP 2001071014 A JP2001071014 A JP 2001071014A
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Kazuomi Yamamoto
和臣 山本
Takashi Narimoto
隆 成本
Harumi Kato
晴美 加藤
Shoichi Yamamoto
昇一 山本
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Nippon Steel Corp
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Daido Steel Sheet Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼帯の終端部の搬送時における鋼帯の蛇行や
波打ち等を確実に防いで、製品の歩留まりの向上と設備
トラブルの発生防止、作業者の安全確保を図ると共に、
鋼帯端部を接続するための準備作業の自動化を図る。 【解決手段】 金属フープ材などの鋼帯A,Bの搬送処
理ラインの入側に2つの鋼帯供給経路1,2を設ける。
2つの鋼帯供給経路1,2のいずれか一方から供給され
る鋼帯Aの残量が少なくなったときに、鋼帯Aのカット
時に、鋼帯A,Bの溶接位置とブライドルロール4aと
の間でピンチロール5により鋼帯Aを締め付けて、鋼帯
Aのカット後、ブライドルロール4aにて鋼帯Aの終端
部を搬送する時に、電動機ブレーキ6によりピンチロー
ル5に鋼帯Aの送り方向Cと逆方向Dの力を与えて鋼帯
Aにテンションをかけることにより蛇行防止状態で走行
させ、その後、鋼帯A,Bの溶接を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属フープ材など
の鋼帯の蛇行防止方法及びその装置に関し、詳しくは鋼
帯の終端部搬送における蛇行防止方法及びその装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属フープ材などの鋼帯は、冷間
圧延処理、めっき処理、塗装処理等を経て製品化され
る。図7はめっき処理工程の一例を示し、40は一方の
鋼帯供給経路に設けられる送り側リール、41は回収側
リール、42は加熱炉、43はめっき槽、44は冷却設
備、45は化成処理設備である。なお図7では他方の鋼
帯供給経路を省略している。図8はめっき処理工程の入
側を示している。図8に示すように、めっきライン3の
入側には2つの鋼帯供給経路1,2が設けられており、
一方の鋼帯供給経路1からの鋼帯Aの残量が少なくなっ
たときに他方の鋼帯供給経路2からの鋼帯Bに切り替え
て供給するようにしている。鋼帯A(B)の走行速度
は、例えば最高160m/minであり、このとき鋼帯
Aには入側と出側との間で相互にテンションが掛かって
おり、安定した走行状態が得られるようになっている。
【0003】そして、上記残量が少なくなった鋼帯Aを
新たな鋼帯Bに切り替える際には、めっきライン3の入
側に配置された押さえロール4を図8の矢印ロで示す方
向に下降させてブライドルロール4aとの間で走行中の
鋼帯Aを押さえ付けて一時停止させ、その間に鋼帯Aの
終端部をせん断機11でカットし、該カットされた終端
部を溶接機12まで搬送する作業と、該搬送された鋼帯
Aの終端部と他方の鋼帯供給経路2からの新たな鋼帯B
の始端部とを溶接機12により溶接する作業とを行うよ
うにしている。この押さえロール4で鋼帯Aを押さえ付
けている間、すなわち鋼帯Aを一時停止させている間
は、図7に示すルーバー9の間隔を狭めてルーバー9内
に溜められている鋼帯Aをめっきライン3に送り込む
ことによって、鋼帯Aの供給が途切れることがなく、連
続した生産が可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
に鋼帯Aの終端部の搬送時に押さえロール4で鋼帯Aを
押さえ付ける方法では、押さえロール4より上流側で鋼
帯Aにテンションが掛かっていないため、安定した走行
状態が得られず、鋼帯Aが蛇行したり、波うちしたりし
て、溶接時に鋼帯A,Bの端部同士の正確な位置合わせ
ができなくなり、溶接ミスが発生して、結果的に製品
(溶融亜鉛めっき鋼板)の歩留まりが大幅に低下すると
いう問題がある。
【0005】なお、押さえロール4を設けない場合は、
カットされた鋼帯Aの蛇行はある程度防止できても、鋼
帯Aのテンションがルーパー9まで開放されることで、
例えばめっきライン3のルーパー9などで鋼帯Aがバウ
ンドしたりして、鋼帯Aに傷がついたり、加熱炉42の
内板の品質低下をきたしたするなど、製品の品質低下や
様々な設備トラブルを招くという問題があり、また作業
者にとっても、鋼帯Aがバウンドしたりすることは危険
を伴うものであり、鋼帯A,B端部を接続するための準
備作業を自動化するのが困難であった。
【0006】そこで、図8に示すように、押さえロール
4の手前にデフレクターロール13を別途設置している
が、この場合でも、鋼帯Aの蛇行を確実に防止すること
ができず、特に、鋼帯A,Bの端面のベコツキ等によっ
て、鋼帯A,B自体が安定した形状を持っていないため
に、依然として溶接ミスが発生しやすいという問題があ
った。
【0007】本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて
発明したものであって、その目的とするところは、鋼帯
の終端部の搬送時における鋼帯の蛇行や波打ち等を確実
に防止できて、製品の歩留まりの向上と設備トラブルの
発生防止、さらには作業者の安全確保を図ることができ
ると共に、鋼帯端部を接続するための準備作業の自動化
を図ることが容易な鋼帯の蛇行防止方法及びその装置を
提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、金属フープ材などの鋼帯A,Bの搬送処理
ライン3の入側に2つの鋼帯供給経路1,2を設け、2
つの鋼帯供給経路1,2のいずれか一方から供給される
鋼帯Aの残量が少なくなったときに、この鋼帯Aを一時
停止させて、鋼帯Aの終端部のカットと、カットした鋼
帯Aの終端部と2つの鋼帯供給経路1,2のいずれか他
方から供給される鋼帯Bの始端部との溶接とをそれぞれ
行うための鋼帯の蛇行防止方法であって、鋼帯Aのカッ
ト時に、鋼帯A,Bの溶接位置とブライドルロール4a
との間でピンチロール5により鋼帯Aを締め付けて、鋼
帯Aのカット後、ブライドルロール4aにて鋼帯Aの終
端部を搬送する時に、電動機ブレーキ6によりピンチロ
ール5に鋼帯Aの送り方向Cと逆方向Dの力を与えて鋼
帯Aにテンションをかけながら終端部の搬送を行うこと
を特徴としている。
【0009】また請求項2記載の発明は、金属フープ材
などの鋼帯A,Bの搬送処理ライン3の入側に2つの鋼
帯供給経路1,2を設け、2つの鋼帯供給経路1,2の
いずれか一方から供給される鋼帯Aの残量が少なくなっ
たときに、この鋼帯Aを一時停止させて、鋼帯Aの終端
部のカットと、カットした鋼帯Aの終端部と2つの鋼帯
供給経路1,2のいずれか他方から供給される鋼帯Bの
始端部との溶接とをそれぞれ行うための鋼帯の蛇行防止
装置であって、鋼帯A,Bの溶接位置とブライドルロー
ル4aとの間に鋼帯Aを上下から締め付けるためのピン
チロール5を設置すると共に、ピンチロール5に鋼帯A
の送り方向Cと逆方向Dの力を与えるための電動機ブレ
ーキ6を設置してなることを特徴としている。
【0010】このような方法、装置を採用することで、
残量が少なくなった鋼帯Aのカット後の終端部の搬送時
にピンチロール5と電動機ブレーキ6により鋼帯Aにテ
ンションをかけることができて安定した走行状態を得る
ことができるようになり、鋼帯Aの蛇行及び波打ちの発
生を防止できる。
【0011】また上記鋼帯Aの蛇行を検知するための蛇
行検知センサー7と、ピンチロール5を鋼帯Aの蛇行を
修正する方向に移動させるためのピンチロールシフト装
置8とを備えているのが好ましく、この場合、鋼帯A自
体を修正する場合と比較して構造を簡易にしながら、常
に鋼帯Aのセンターをラインのセンターに合わせること
ができる。
【0012】また上記蛇行検知センサー7をピンチロー
ル5とブライドルロール4aの間でピンチロール5に近
接させて配置するのが好ましく、この場合、鋼帯Aのセ
ンターがラインのセンター部からずれたときに容易に且
つ精度良く検出できるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0014】本発明の鋼帯の蛇行防止装置10は、図1
に示すように、金属フープ材などの鋼帯A,Bの搬送処
理ライン(以下、「めっきライン3」という)の入側に
2つの鋼帯供給経路1,2を設け、一方の鋼帯供給経路
1からの鋼帯Aの残量が少なくなったときに他方の鋼帯
供給経路2からの新たな鋼帯Bに切り替えて供給するに
あたって、せん断機11によってカットされた鋼帯Aの
終端部を蛇行防止状態で搬送するためのものであり、こ
の蛇行防止装置10によって溶接機12による該カット
した鋼帯Aの終端部と他方の鋼帯Bの始端部との溶接と
を正確且つ確実に行えるようになっている。なお、めっ
き処理設備の構造及び鋼帯Aの停止時にルーバー9に溜
められた鋼帯Aを供給する方法等は従来(図7)と同
様であり、対応する部分には同一符号を付して詳しい説
明は省略する。
【0015】上記蛇行防止装置10は、図2に示すよう
に、鋼帯A,Bの溶接位置とブライドルロール4aとの
間に設置されて鋼帯Aを上下から締め付けるための上下
ロール5a,5bからなるピンチロール5と、下ロール
5aに鋼帯Aの送り方向Cと逆方向Dの力を与えるため
の電動機ブレーキ6とで主体が構成されている。つま
り、従来のデフレクターロールを撤去して、新たにピン
チロール5を付設し、このピンチロール5で鋼帯Aの安
定した走行による蛇行防止を実現できるようにしたもの
であり、ピンチロール5は、ブライドルロール4aの手
前側に溶接機12と略同じ高さで水平方向に配置されて
設置されており、鋼帯Aを上下から締め付けて鋼帯Aに
テンションを与える働きをする。ここでは、鋼帯Aのカ
ット直後に図1に示す電磁弁50に信号が送られてエア
シリンダー14により下ロール5aが図6の矢印イで示
す方向に上昇して鋼帯Aを下ロール5aと上ロール5b
間で締め付けるように構成されている。ここで、下ロー
ル5aの上昇のタイミング及び電動機ブレーキ6をかけ
るタイミングは特にカット直後に限らず、カット直前で
も可能である。なお図1中の20はピンチロール操作
盤、21はピンチロール制御盤、22はライン主操作
盤、23は油圧ユニットである。
【0016】また図1に示す電動機ブレーキ6は、下ロ
ール5aに鋼帯Aの送り方向Cと逆方向Dの力を与えて
鋼帯Aにテンションをかけるためのものである。本例の
電動機ブレーキ6は、図1、図5、図6に示すモーター
15を備えており、このモーター15の出力軸が減速機
16、ボールジョイント17を介して下ロール5aに接
続されており、この下ロール5aに鋼帯Aの送り方向C
と逆方向Dの力を与えることでカットされた鋼帯Aにバ
ックテンションをかけて鋼帯Aの蛇行の発生を確実に防
止できるようにしている。なお、下ロール5aを鋼帯A
の送り方向Cと逆方向に力を与えながら同方向に低速回
転させることで、カットされた鋼帯Aの終端部を溶接機
12内の溶接位置まで移動させて鋼帯A,Bの端部同士
の溶接が可能となっている。尚、電動機ブレーキ6はモ
ーターに限らず、パウダーブレーキ、エアーブレーキ等
の回転方向と逆方向にブレーキを与えることができるも
のであればよい。
【0017】さらに、上記蛇行防止装置10には、鋼帯
Aの蛇行を検知するための蛇行検知センサー7と、ピン
チロール5を鋼帯Aの蛇行を修正する方向に移動させる
ためのピンチロールシフト装置8とが設けられている。
蛇行検知センサー7は、図3に示すように、ピンチロー
ル5の左右両端部にそれぞれ設置されており、鋼帯Aを
挟んで一方に配置されて複数の光線を放射する光源器2
4と、他方に配置されて光線を検知する検知器25とか
らなる。鋼帯Aのセンターがラインのセンター部に一致
しているときは、両方の検知器25で検知される光量が
略等しく、鋼帯Aが横方向にずれたときには、両方の検
知器25で検知される光量が相違することから、鋼帯A
のずれを光学的に検知できる構造となっている。もちろ
ん、鋼帯Aの蛇行検知センサー7は図3のような光学的
検知方法に限らず、リミットスイッチ等を用いた機械的
検知方法であってもよい。
【0018】また、ピンチロールシフト装置8は、上記
蛇行検知センサー7にて検知された鋼帯Aの位置ずれを
修正する方向にピンチロール5を移動させるためのもの
であり、本例では、図4〜図6に示すように、架台30
上に鋼帯Aの送り方向Cと直交方向Eに水平レール31
を取り付け、水平レール31上に左右一対のピンチロー
ルスタンド32の各下端部にそれぞれ設けたランナー3
3を走行自在に設置すると共に、ピンチロールスタンド
32にステアリング機構を構成する油圧サーボ駆動部3
4を設け、蛇行検知センサー7からの検知信号に基づき
油圧サーボ駆動部34を駆動してピンチロールスタンド
32を水平レール31に沿って水平移動させることで、
鋼帯Aの蛇行を防止できるように構成されている。尚、
油圧サーボ駆動部は電動機サーボであってもよい。
【0019】しかして、ブライドルロール4aの手前の
デフレクターロールをピンチロール化して、鋼帯Aのカ
ット時にピンチロール5を締め付けて、さらに電動機ブ
レーキ6をかける構造としたので、一方の鋼帯供給経路
1(或いは他方の鋼帯供給経路2)から供給される鋼帯
Aの残量が少なくなって鋼帯A,Bの切り替え時におい
て、鋼帯Aのカット時に、カット信号がエアシリンダー
14に送られ、下ロール5aを上昇させて鋼帯Aをピン
チロール5で上下から締め付け、さらに、モーター15
により下ロール5aを鋼帯Aの送り方向Cと逆方向Dに
力を与えながら同方向に回転させる。これにより、カッ
トされた鋼帯Aにバックテンションがかかり、鋼帯Aの
安定した走行状態が得られ、鋼帯Aの蛇行や波うちの発
生を防止できる。従って、走行中の鋼帯Aの終端部を確
実に停止させることができると共に、特に鋼帯A,Bが
端面のベコツキ等によって不安定な形状であっても、両
鋼帯A,Bの端部同士の溶接を正確且つ確実に行うこと
ができ、製品(溶融亜鉛めっき鋼板)の歩留まりを向上
させることができる。さらに、押さえロール4で鋼帯A
を押さえるよりもピンチロール5で鋼帯Aを押さえる方
が、カットされた鋼帯Aがバウンドするおそれがなくな
り、加熱炉42の内板の品質低下を未然防止できると共
に、鋼帯Aの傷付きを未然防止でき、製品の品質低下や
様々な設備トラブルを招くという問題を一挙に解決でき
るものとなり、さらに作業者の安全性も同時に確保でき
るものである。
【0020】また、ピンチロール5で鋼帯Aを締め付け
ている間は、鋼帯Aのカット後の蛇行量を蛇行検知セン
サー7で検知してピンチロールスタンド32に設けた油
圧サーボ駆動部34を駆動させて、ピンチロール5を蛇
行を修正する方向に移動させる。つまり、鋼帯Aの蛇行
が検知されたときには、油圧サーボ機構部34によりピ
ンチロールスタンド32全体を移動させることで、ピン
チロール5を鋼帯Aの蛇行を修正する方向に移動させる
ことができ、常に鋼帯Aのセンターをラインのセンター
に合わせながら、鋼帯Aの蛇行防止効果を得ることがで
きるものである。
【0021】この結果、コイル毎に約20mの救済が図
られ、月平均約0.35%の歩留まりが向上することが
確認できた。また、溶接精度がきわめて高くなり、生産
の安定化、品質の安定化を図ることができると同時に設
備トラブルの回避を図ることができた。
【0022】本発明の鋼帯の蛇行防止方法及びその装置
は、めっき処理を行う場合には限定されず、例えば冷間
圧延や塗装等の各種処理を行う場合にも広く適用される
ものである。
【0023】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっ
ては、金属フープ材などの鋼帯の搬送処理ラインの入側
に2つの鋼帯供給経路を設け、2つの鋼帯供給経路のい
ずれか一方から供給される鋼帯の残量が少なくなったと
きに、この鋼帯を一時停止させて、鋼帯の終端部のカッ
トと、カットした鋼帯の終端部と2つの鋼帯供給経路の
いずれか他方から供給される鋼帯の始端部との溶接とを
それぞれ行うための鋼帯の蛇行防止方法であって、鋼帯
のカット時に、鋼帯の溶接位置とブライドルロールとの
間で上下のピンチロールにより鋼帯を締め付けて、鋼帯
のカット後、ブライドルロールにて鋼帯の終端部を搬送
する時に、電動機ブレーキによりピンチロールに鋼帯の
送り方向と逆方向の力を与えて鋼帯にテンションをかけ
ながら終端部の搬送を行うことを特徴とするものであ
る。
【0024】また請求項2記載の発明は、金属フープ材
などの鋼帯の搬送処理ラインの入側に2つの鋼帯供給経
路を設け、2つの鋼帯供給経路のいずれか一方から供給
される鋼帯の残量が少なくなったときに、この鋼帯を一
時停止させて、鋼帯の終端部のカットと、カットした鋼
帯の終端部と2つの鋼帯供給経路のいずれか他方から供
給される鋼帯の始端部との溶接とをそれぞれ行うための
鋼帯の蛇行防止装置であって、鋼帯の溶接位置とブライ
ドルロールとの間に鋼帯を上下から締め付けるためのピ
ンチロールを設置すると共に、ピンチロールに鋼帯の送
り方向と逆方向に力を与えるための電動機ブレーキを設
置してなることを特徴とするものである。
【0025】このような請求項1の方法、請求項2の装
置を採用することで、残量が少なくなった鋼帯をカット
後の終端部搬送時にピンチロールと電動機ブレーキとに
より鋼帯にテンションをかけることができて安定した走
行状態を得ることができるようになり、鋼帯の蛇行及び
波打ちの発生を防止できる。しかも、鋼帯が端面のベコ
ツキ等によって不安定な形状であっても、蛇行防止によ
って両鋼帯の端部同士の溶接を正確且つ確実に行うこと
ができ、この結果、製品の歩留まりを向上させることが
できると共に、溶接精度がきわめて高くなり、生産の安
定化、品質の安定化、設備トラブルの回避を図ることが
できる。
【0026】また請求項3記載の発明は、請求項2記載
の効果に加えて、鋼帯の蛇行を検知するための蛇行検知
センサーと、ピンチロールを鋼帯の蛇行を修正する方向
に移動させるためのピンチロールシフト装置とを備えて
いるので、鋼帯のカット後の蛇行量を蛇行検知センサー
で検知して、ピンチロールを蛇行を修正する方向に移動
させることによって、鋼帯自体を修正する場合と比較し
て構造を簡易にしながら、常に鋼帯のセンターをライン
のセンターに合わせることができ、鋼帯の蛇行防止効果
を向上させることができる。
【0027】また請求項4記載の発明は、請求項3記載
の効果に加えて、蛇行検知センサーをピンチロールとブ
ライドルロールの間でピンチロールに近接させて配置し
たので、鋼帯のセンターがラインのセンター部からずれ
たときに容易に且つ精度良く検出でき、蛇行検知精度を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す概略図である。
【図2】同上の溶接機、ピンチロール、押さえロール、
ブライドルロールを説明する側面図である。
【図3】同上の蛇行検知センサーの一例の説明図であ
る。
【図4】同上のピンチロールスタンドの平面図である。
【図5】同上のピンチロールスタンドの正面図である。
【図6】同上のピンチロールスタンドの側面図である。
【図7】鋼帯の搬送処理ラインの一例を説明する斜視図
である。
【図8】従来の溶接機、デフレクターロール、押さえロ
ールを説明する側面図である。
【符号の説明】
A,B 鋼帯 C 送り方向 D 逆方向 1,2 鋼帯供給経路 3 搬送処理ライン 4 ブライドルロール 5 ピンチロール 6 電動機ブレーキ 7 蛇行検知センサー 8 ピンチロールシフト装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 和臣 兵庫県尼崎市杭瀬南新町3丁目2番1号 大同鋼板株式会社内 (72)発明者 成本 隆 兵庫県尼崎市杭瀬南新町3丁目2番1号 大同鋼板株式会社内 (72)発明者 加藤 晴美 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 日 鐵プラント設計株式会社内 (72)発明者 山本 昇一 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 日 鐵プラント設計株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属フープ材などの鋼帯の搬送処理ライ
    ンの入側に2つの鋼帯供給経路を設け、2つの鋼帯供給
    経路のいずれか一方から供給される鋼帯の残量が少なく
    なったときに、この鋼帯を一時停止させて、鋼帯の終端
    部のカットと、カットした鋼帯の終端部と2つの鋼帯供
    給経路のいずれか一方から供給される鋼帯の始端部との
    溶接とをそれぞれ行うための鋼帯の蛇行防止方法であっ
    て、鋼帯のカット時に、鋼帯の溶接位置とブライドルロ
    ールとの間で上下のピンチロールにより鋼帯を締め付け
    て、鋼帯のカット後、ブライドルロールにて鋼帯の終端
    部を搬送する時に、電動機ブレーキによりピンチロール
    に鋼帯の送り方向と逆方向の力を与えて鋼帯にテンショ
    ンをかけながら終端部の搬送を行うことを特徴とする鋼
    帯の蛇行防止方法。
  2. 【請求項2】 金属フープ材などの鋼帯の搬送処理ライ
    ンの入側に2つの鋼帯供給経路を設け、2つの鋼帯供給
    経路のいずれか一方から供給される鋼帯の残量が少なく
    なったときに、この鋼帯を一時停止させて、鋼帯の終端
    部のカットと、カットした鋼帯の終端部と2つの鋼帯供
    給経路のいずれか他方から供給される鋼帯の始端部との
    溶接とをそれぞれ行うための鋼帯の蛇行防止装置であっ
    て、鋼帯の溶接位置とブライドルロールとの間に鋼帯を
    上下から締め付けるためのピンチロールを設置すると共
    に、ピンチロールに鋼帯の送り方向と逆方向の力を与え
    るための電動機ブレーキを設置してなることを特徴とす
    る鋼帯の蛇行防止装置。
  3. 【請求項3】 鋼帯の蛇行を検知するための蛇行検知セ
    ンサーと、ピンチロールを鋼帯の蛇行を修正する方向に
    移動させるためのピンチロールシフト装置とを備えてい
    ることを特徴とする請求項2記載の鋼帯の蛇行防止装
    置。
  4. 【請求項4】 蛇行検知センサーをピンチロールとブラ
    イドルロールの間でピンチロールに近接させて配置した
    ことを特徴とする請求項3記載の鋼帯の蛇行防止装置。
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