JPH04228281A - 通過運転法でレーザ溶接により異なる厚さ又は同じ厚さの単数又は複数の帯状薄板を互いに溶接するための方法、および、この方法を実施するための装置 - Google Patents

通過運転法でレーザ溶接により異なる厚さ又は同じ厚さの単数又は複数の帯状薄板を互いに溶接するための方法、および、この方法を実施するための装置

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JPH04228281A
JPH04228281A JP3071440A JP7144091A JPH04228281A JP H04228281 A JPH04228281 A JP H04228281A JP 3071440 A JP3071440 A JP 3071440A JP 7144091 A JP7144091 A JP 7144091A JP H04228281 A JPH04228281 A JP H04228281A
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JP
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thin plate
welding
reel
laser beam
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JP3071440A
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Kurt Jaeck
クルト イェック
Gerhard Alber
ゲルハルト アルバー
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Thyssen Industrie AG
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通過運転法でレーザ溶
接により異なる厚さ又は同じ厚さの単数又は複数の帯状
薄板並びに薄い薄板を互いに溶接するための方法、およ
び、この方法を実施するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパ特許出願公開第015184
8号明細書から帯状薄板の端部を機械的に切断するため
の装置が公知であり、帯状薄板は次いでレーザビーム溶
接装置によって互いに溶接される。
【0003】公知の火花突き合わせ溶接法では先行する
コイル(帯状薄板)と後続のコイルの互いに隣接する端
部が互いに突き合わされかつ抵抗溶接によって互いに結
合される。
【0004】更にいわゆるローラ式シーム溶接法も公知
である。このばあい先行するコイルと後続のコイルの互
いに隣接する薄板端部はローラ溶接電極によって互いに
溶接される。
【0005】いわゆるクリンチ加工(Clinchen
)も公知であり、このばあい両コイル端部はスタンピン
グによって互いに結合され、これによって著しく盛り上
がった溶接シーム隆起部が生じ、この隆起部によって、
このような鋼薄板を不注意に圧延したばあいロール孔型
が著しく損傷するようになる。
【0006】更にプラズマ溶接法も公知であり、このば
あいいずれにせよシーム隆起部が生ずるようになる。不
都合には広い熱流れ範囲に基づき溶接シーム内に高い熱
が導入されるようになる。これによって変形質の低下し
た溶接シーム範囲の硬化が生ずるようになる。
【0007】上記すべての方法ではシーム隆起部が生ず
るので、巻取られるコイル(先行するコイル)も円形で
なくなる。薄い薄板のばあいコイル内のシーム隆起部は
押しつぶされる。更にロール孔型の損傷が生ずる。
【0008】ヨーロッパ特許出願公開第0151848
号明細書からレーザビームによって帯状鋼を突き合わせ
溶接するための装置が公知である。このばあい互いに隣
接する薄板縁部は機械的に切断されかつ次いでレーザビ
ームによって互いに溶接される。しかしこの装置のばあ
い比較的高額な費用を必要とする。
【0009】帯状薄板、特に巻体に巻かれた帯状薄板(
いわゆるコイル)の切断および溶接には、例えば極めて
薄い薄板を加工しようとするばあい、又は、このような
方法形式によって切断されかつレーザ溶接によって溶接
される薄板厚さが比較的広い厚さ範囲に亘って異なって
いるばあいには、問題がある。
【0010】特に薄い薄板のばあいには問題が生ずる。 それというのも、帯状薄板が折れ曲がる危険があるため
、薄い薄板には薄板通過方向に対して横方向で比較的わ
ずかな案内力しかかけられないからである。
【0011】先行する帯材端部と後続の帯材端部とをき
れいに互いに溶接することは例えば、供給リールから帯
材を、供給リールよりも著しく多くの帯材を貯える別の
リールに巻取るばあいに必要である。
【0012】このばあい、新たな供給リールのそれぞれ
後続の端部をリールのそれぞれ先行する端部に溶接する
必要があり、このことは例えば、このような薄板が自動
車シャーシを製作するために使用されるばあいには、自
動車産業の品質要求に応じて行われねばならない。
【0013】このようにして製作されたレーザビーム溶
接シームは変形可能、特に深絞り加工可能でなければな
らずかつ従って高い精度および不変な質をもって製作さ
れねばならない。
【0014】更に、供給リールから帯材を繰り出すばあ
い繰り出された帯材の質を制御する装置も公知である。 このばあい品質不良区分が検出されたばあいには、相応
の材料が除去されねばならない。これによって、帯状コ
イルはこの個所で中断されかつ次いで先行するコイル端
部と後続のコイル端部とが互いに再び溶接されねばなら
ない。
【0015】このばあいにも良質帯材端部相互の溶接、
即ち決められた品質限界に相応する帯材相互の溶接は所
定の品質および許容誤差をもって行われねばならない。
【0016】更に現在自動車産業においては被覆された
、例えば両側で亜鉛メッキされた薄板が使用され、この
薄板も同様にこのようなレーザビーム溶接装置内で問題
なく加工されねばならない。
【0017】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の課題は、冒
頭に述べた形式の方法においてまず、処理される帯状薄
板(コイル)の考慮すべき厚さおよび幅寸法に亘って、
レーザビーム溶接装置によって帯状薄板を端部側で切断
した後で帯状薄板を突き合わせ溶接によって正確に定心
して、そりを生ぜしめずにおよび側方に突出させことな
しに互いに溶接できるようにすることにある。
【0018】更に本発明の課題は、本発明の方法を実施
するのに適した装置を提供することにある。
【0019】
【問題点を解決するための手段】前記本発明の方法の課
題は、特許請求の範囲第1項に記載の本発明の方法によ
って解決された。
【0020】前記本発明の装置の課題は、特許請求の範
囲第4項に記載の本発明の装置によって解決された。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法では、帯材端部は例えば互
いに相対的にかつ例えば通過方向でおよびこの方向とは
逆方向で互いに相対的に移動させることができる。
【0022】更に本発明の方法では例えば、帯材端部を
互いに相対的に少なくとも1つの別の平面内で、例えば
通過方向に対して横方向で移動させることもできる。
【0023】このようにして帯材端部相互の種々の制御
形式が得られるので、帯材はレーザビーム溶接装置によ
って端縁側で切断した後で、次いで行われるレーザビー
ム溶接に際して一方又は他方の制限側部に対して薄板を
突出させることなしにしかも制限側部に対して直角にも
突出させることなしに、互いに正確に調整される。
【0024】このようにして例えば自動車産業のシャー
シ工場において必要とされる薄板の帯状コイル端部を、
薄板が後加工なしに次いで行われる変形プロセス、例え
ば深絞りプロセスで処理できるように、常時不変な品質
要求をもって互いに正確にレーザビーム溶接することが
できる。
【0025】本発明による帯材端部の制御は、例えば0
、18mmの極めて薄い薄板のばあいでも帯材端部に側
方力を作用させることなく帯材端部を互いに相対的に制
御して、次いで正確に整合させてレーザビーム溶接によ
って互いに溶接することもできる。
【0026】それ故本発明による方法は大きな厚さ範囲
に亘って帯材端部を結合するためにも適している。例え
ば本発明の方法で0、18mm乃至3、2mm乃至8m
mのサイズの薄板をレーザビーム溶接によって端縁側で
切断しかも次いでレーザビーム溶接によって互いに溶接
することができる。
【0027】帯材通過の際に下方からローラを接近制御
することができ、これによって帯材は下側の締付けジョ
ーからほぼ50mmの間隔を置いて離されて連続的に通
過させられる。
【0028】本発明の有利な方法では、互いに溶接され
る帯状薄板端部の一方を端縁側で切断した後で帯状薄板
端部が局所的に固定されるのに対して、他方の帯状薄板
端部のみが、帯状薄板端部を互いに正確に整合するよう
に調整するために、固定された帯状薄板端部に対してこ
の帯状薄板端部の方向で並びにこの方向に対して側方に
および必要であればこの方向に対して角度を成して互い
に制御される。
【0029】この方法形式によって、一方の帯状薄板は
レーザビーム溶接装置によって端縁 側で切断した後で固定されかつこのばあい移動不能であ
るのに対して、他方の帯状薄板はレーザビーム溶接装置
によって端縁側で切断した後で制御されて、接合行程、
つまり突き合わせ接合部に関して他方の固定された帯材
端部に向けて接近移動させられ、しかも必要であればこ
の運動方向に対して横方向の別の少なくとも1つの運動
又は別の運動方向の運動を、両帯材端部が所望の正確な
相互関係を得るまで行う。次いで移動可能な第2の帯状
薄板も固定され、次いでレーザビーム溶接によって両帯
状薄板が結合される。
【0030】この方法形式の利点は、一方の帯状薄板が
レーザビーム溶接によって端縁側で切断した後で移動不
能でありかつ接合行程および場合によって行われる制御
運動が他方の帯状薄板にのみ限定されているということ
にある。
【0031】更に本発明の有利な方法では、常に先行す
る帯状薄板端部のみがレーザビームによって端縁側で切
断した後で固定されるのに対して、後続の帯状薄板端部
が接合行程および制御された横方向および/または角度
運動に関して先行する帯状薄板に対して補償されかつ調
節される。
【0032】この方法形式によって、先行する帯材端部
がまず端縁側で切断した後で固定されるのに対して、後
続の帯材端部が、両帯状薄板端部を所望の溶接位置にも
たらすために、接合行程および接近運動を実施する。
【0033】別の有利な方法では、互いに溶接される両
帯状薄板端部が別個に互いに接近移動させられかつギャ
ップ測定により、側方のずれを補償するため横方向で並
びに必要であれば帯材表面に対して直角にのびる少なく
ともそれぞれ1つの旋回軸線を中心として互いに正確に
適合される。
【0034】更に有利な本発明による方法では、少なく
とも一方の帯材端部の端縁側の薄板条片を切断するばあ
い少なくとも1つのセンサおよび/または増分式信号発
生器を介して薄板幅を規定しかつこの値を他方の帯状薄
板端部の制御のために使用して、この帯状薄板端部をレ
ーザビーム溶接装置によって溶接する前に他方の帯状薄
板端部に正確に整合させるように制御する。
【0035】この方法形式によって、一方の帯材端部が
端縁側で切断した後で固定されるのに対して、他方の帯
材端部は固定された帯材端部に対して接近行程を実施す
るばかりでなく、所定の角度範囲で固定された帯材端部
に対して旋回運動可能である。
【0036】このようにして例えば帯材端部は互いに相
対的に接近行程を実施できるばかりでなく、通過方向に
対して横方向に運動可能でかつ互いに相対的に角度制御
される。これによって帯材端部を互いに極めて精密に適
合できるので、帯材端部は高い精度をもって所望の整合
もしくは適合位置に制御されかつ次いでレーザビーム溶
接によって互いに結合される。
【0037】更に本発明の別の有利な方法では、接合行
程を実施するばあい当該帯状薄板による戻し応力が制御
されて補償され、並びに、一方の帯状薄板端部の接合行
程が前もって固定された帯状薄板端部に衝突するまで実
施されかつこの際生ずる衝突負荷が必要であれば制御可
能なばね力によって(空気力式に、液力式に又は機械式
に)、所定の許容誤差範囲内で補償される。
【0038】更に本発明の有利な方法では、レーザが分
離および/または溶接する際に互いに垂直に位置する2
つの平面内に移動可能であり、締付けジョーが接合行程
を実施するために互いに移動させられかつレーザが溶接
シーム中央に調節される。
【0039】この方法形式では締付けによって両帯材端
部が固定され、このばあい例えば先行する帯材端部は通
過方向とは逆方向でかつ後続の帯材端部は通過方向で、
帯材端部の互いに向き合う端面がレーザビーム溶接のた
めに必要な位置を互いに有するまで、接合行程を実施し
、この位置で帯材端部が突き合わせ溶接によって互いに
結合される。この方法形式ではレーザビーム溶接装置は
溶接シームの中央線に制御される。
【0040】更に本発明の有利な方法では、レーザが帯
状薄板端部を溶接する際に定置であるのに対して、接合
された帯状薄板端部がレーザに沿って案内される。
【0041】この方法形式では、レーザビーム溶接兼分
離装置は定置である。互いに溶接される帯材端部の縁部
範囲はこの方法形式ではそれぞれレーザビーム溶接装置
に向けて移動させられかつ次いでレーザビーム溶接装置
によって分断される。
【0042】次いでこのように直線化された帯材端部は
再び接合行程で集合させられかつ次いで互いに溶接され
る。
【0043】更に本発明の有利な方法では、レーザが互
いに溶接される薄板端部を接合するばあいにすでに溶接
シーム中央にもたらされかつ溶接シーム中央を規定する
ために基準平面として用いられる。
【0044】更に本発明の有利な方法では、レーザが、
一方の帯状薄板端部の調節モータおよび必要であれば増
分信号発生器を介して制御運動によって接合行程を実施
している間、定置の軌道に沿って案内されるのに対して
、他方の薄板端部が固持されかつレーザの定置の軌道が
帯状薄板端部の制御運動のための基準平面として用いら
れる。
【0045】この方法形式によって、レーザは定置の軌
道に沿って、例えば帯材端部の通過方向に対して横方向
で移動する。コイルの帯材端部は接合行程のために調節
モータを介して互いに移動させられかつ次いで互いに溶
接される。
【0046】更に本発明の有利な方法では、接合行程を
実施した後で互いに溶接される両帯状薄板端部間で自動
的なギャップ測定が行われかつレーザが実施された測定
値に相応して調節および/または特に旋回させられるか
もしくは良質の溶接シームを得るためにそれぞれ生ずる
薄板厚さに応じて互いに溶接される薄板表面に対して旋
回させられる。
【0047】この方法形式によって、互いに溶接される
帯材端部の間でギャップ測定が行われる。調節モータを
介して前記測定に応じて互いに溶接される帯状コイル端
部の所要の修正が行われる。ギャップ測定は例えばカメ
ラ又はそれぞれ別の適当なギャップ測定法で行われる。
【0048】更に特許請求の範囲第2項および第3項の
方法によって極めて有利な方法ステップを実施できる。 このばあい例えば供給リールから帯材は良質薄板巻取り
リールに巻取られる。品質制御に際して品質低下範囲が
検出されたばあいには、本発明の方法によって、この品
質低下帯材範囲を不良薄板巻取りリール、いわゆる検査
巻取りリールに逃がし案内することができ、このばあい
この材料は良質の材料からレーザビーム溶接装置によっ
て分断されねばならない。
【0049】良質帯材範囲の帯材端部は次いでレーザビ
ーム溶接装置によって再びこの請求項に記載の形式でレ
ーザビーム溶接により互いに結合される。
【0050】更に本発明による方法形式によって、いわ
ゆる検査巻取りリールを設けるばあい供給リールを使い
果たした後でそこに新たな材料を有するリールを取り付
けることができ、この材料の帯材端部は先行するコイル
端部にレーザビーム溶接により所定の許容誤差範囲内で
極めて正確に溶接することができる。
【0051】上記すべてのケースにおいて本発明では、
製作されたレーザビーム溶接シームを別の加工を行わず
に例えばシャーシ薄板に残しかつ次いで加工、例えば深
絞り加工できるように、狭い許容誤差を維持できる。こ
のばあいシーム範囲がどこに位置するかを規定する必要
はない。それというのも本発明では、基本材料に比べて
品質特性を低下させないような(深絞り加工法等に関し
ても)、高い質をレーザビーム溶接シーム製作に際して
得ることができるからである。
【0052】更に本発明の有利な方法では、供給リール
から検査巻取りリールへの巻取りから、供給リールから
良質薄板巻取りリールへの巻取りに交換するために次の
方法ステップを実施することができる。即ち帯状薄板の
不良/良質区分個所をレーザ溶接装置内で位置決めし、
帯状薄板をこの区分個所範囲で固定し、次いで帯状薄板
を両区分個所の間でレーザ切断によって通過方向に対し
て横方向で分断し、流入側の固定個所を通過方向とは逆
方向で水平に移動させ、同時に又はこれに次いで流出側
で帯状薄板端部の固定を解除し、流出側の不良薄板を通
過方向で障害範囲から離反搬送し、不良薄板を検査巻取
りリールに搬出した後で良質薄板巻取りリールの良質薄
板を搬送方向とは逆方向でレーザステーション内に搬送
し、次いでレーザステーションにおいて流出側で帯状薄
板端部を固定し、次いで帯状薄板を縁部側でレーザビー
ムによって分断し、同時に又はこれに次いで流入側で互
いに向き合う帯状薄板端部を場合によって生ずる側方の
ずれに関してレーザ軸からの信号により補償し、このば
あい例えばレーザビーム分離装置運動時に少なくとも1
つのセンサによって切断される帯状薄板端部の幅および
空間内での基準点の配置を正確に確認しかつこの値を増
分式信号発生器に引き渡し、次いでこの増分式信号発生
器が流入側の帯状薄板端部を、帯状薄板端部が正確に互
いに整合するように側方におよび/または両側に対して
鋭角を成すように制御し、次いで流入側で薄板支持体を
解除しかつ切断された薄板条片を離反搬送し、次いで流
入側の帯状薄板が締め付けられた互いに向き合う帯状薄
板端部の方向で接合行程を実施し、溶接シーム範囲に向
けて下側銅を下側から帯状薄板に対して旋回させ、次い
でレーザ溶接によって帯状薄板端部を互いに溶接し、帯
状薄板端部の流入側および流出側の固定を解除し、次い
で溶接シームを離反搬送して、溶接シームを例えばブラ
システーションにおいて機械的に加工し、次いで良質薄
板を良質薄板巻取りリールに巻取る。
【0053】更に、本発明による装置では、例えば0、
1又は0、18mm乃至ほぼ8mmの極めて薄い薄板を
極めて迅速に加工することができる。特に本発明による
装置は、供給リールから良質薄板巻取りリールに帯状薄
板を巻取るのに対して、品質要求を満たせない薄板区分
をいわゆる検査巻取りリール(不良薄板巻取りリール)
に巻取るような場合にも適している。
【0054】不良薄板の逃がし案内は極めて迅速に、い
わゆる連続交換で行うことができるので、薄板端部を切
断および再溶接するための時間消費も比較的わずかであ
る。
【0055】本発明による装置は特に例えば自動車シャ
ーシ構造のために使用される薄板コイルを加工するのに
適している。
【0056】本発明による装置によって薄板端部をレー
ザビームによって切断できるばかりでなく、同じレーザ
ビーム溶接装置によって常時不変な高い質をもって再び
溶接でき、このばあい特に互いに溶接される薄板コイル
端部を正確に定心できる。
【0057】本発明の有利な装置構成では、帯状薄板の
下側でそれぞれの締付けジョー対に、レーザビーム溶接
兼分離装置によって切断された帯状薄板条片を逃がし案
内又は搬出するためにそれぞれ1つの薄板支持体および
搬送装置等が配属されていて、このばあい薄板支持体が
帯状薄板下面に対して直角に降下および/または下向き
旋回可能に構成されていてかつこのばあいそれぞれ薄板
支持体上に位置する薄板条片が搬送通路内に放出され、
この搬送通路から当該薄板条片が搬送装置に供給される
ようになっている。
【0058】この構成によって切断される縁部範囲を確
実に支持できかつ(切断された縁部条片の)落下除去を
コイルを自動的に通過させた状態で行うことができる。
【0059】更に、例えば0、18mmの極めて薄い薄
板を調整した後でもきれいな溶接シームを得ることがで
きるようにするために、本発明の有利な装置構成では、
帯状薄板の下側に溶接シーム下側範囲に向けて旋回可能
な電動式に移動可能な下側銅条片が配置されている。更
に、増分式信号発生器および/またはセンサによって予
め与えられた値により制御可能な締付け連結部材がケー
シングを介して垂直な旋回軸線を中心として支承されて
おりかつこのケーシングが空気シリンダに連結されてい
て、この空気シリンダの縦軸線が通過方向に対して平行
にのびていてかつ締付け連結部材の接合行程時に締付け
連結部材をすべての可動な構成部分と共に弾性的に支持
しておりかつ空気シリンダの下側に通過方向に対して平
行にのびる縦軸線を有するスピンドル駆動装置が配置さ
れていて、このスピンドル駆動装置が締付け連結部材、
ケーシングおよび空気シリンダを帯状薄板の通過方向で
およびこの方向とは逆方向で水平に電動式に調節するよ
うになっておりかつ例えば締付け連結部材と締付けジョ
ー対とケーシングと空気シリンダとスピンドル駆動装置
とから成るユニット全体がガイド条片に支承されており
かつこのように構成された往復台ユニットが電動式に例
えばスピンドル駆動装置を介して通過方向に対して横方
向に並びにこの方向に対して平行に両側に向けて調節可
能である。
【0060】更に本発明の有利な装置構成では、搬送軌
道内に薄板用の分岐部材が配置されていて、この分岐部
材が電動式に、例えばピストンシリンダユニットによっ
て垂直平面内で往復旋回可能でありかつ搬送軌道の下側
で搬送方向から良質薄板巻取りリールへの又は検査巻取
りリールへの切り換えを可能している。
【0061】更にレーザ溶接シームを両側でブラッシン
グするために本発明の有利な装置構成では、レーザビー
ム溶接兼分離装置にブラシステーションが後置されてい
て、このブラシステーションが搬送軌道の上側および下
側で溶接シームに作用する電動式に駆動されるブラシを
有しておりかつレーザビーム溶接兼分離装置に帯状薄板
が通過するローラ対が前置されていて、このばあい剛性
的なローラとばね弾性的なローラとから成るローラ対に
パルス信号発生器が配属されていて、このパルス信号発
生器を介して後置されたレーザビーム溶接装置内で形成
される溶接シームがブラシに対して正確に定心されて搬
送されるようになっている。
【0062】例えば0、18mmの極めて薄い薄板用の
側方ガイドを得るために、本発明の装置構成では、レー
ザビーム溶接兼分離装置の前方および/または後方に帯
材薄板用の側方のガイド装置が配置されていて、このガ
イド装置が異なる帯状薄板幅に調節可能である。
【0063】更に本発明の有利な装置構成では、レーザ
ビーム溶接装置のヘッドとレーザビーム分離装置のヘッ
ドとが側壁に配置されていて、この側壁がガントリに案
内されていて、このガントリが帯状薄板にかぶせられて
いてかつガントリにおいてレーザビーム溶接兼分離装置
が通過方向に対して少なくとも平行にかつ直角に、有利
にはこの運動平面に対して垂直に電動式に調節可能に構
成されている。
【0064】更に、溶接シーム形成に不都合な作用を及
ぼすことなしに異なる厚さの薄板を処理できるようにす
るために本発明の有利な装置構成では、レーザビーム溶
接装置のヘッドが垂直軸線を中心として回転可能であり
および/または帯状薄板表面に対して垂直にのびる軸線
から出発して逆向きの少なくとも2つの方向に向けて鋭
角だけ旋回運動可能に配置されている。
【0065】
【実施例】図面では、供給リール1から帯状薄板2が良
質薄板巻取りリール3に巻取られる装置における本発明
の使用例を示している。
【0066】検査巻取りリールとも呼ばれる不良薄板巻
取りリール4には所定の品質規格を満たせない不良薄板
5が巻取られる。
【0067】良質薄板は符号6で示されている。
【0068】従って本発明による装置によって、帯状薄
板2のうち不良薄板5を検査巻取りリール4に逃がし案
内しひいては、再び良質薄板6、即ち所定の品質規格を
有する薄板が得られたばあいに、再び材料を新たに良質
薄板巻取りリール3に巻取ることができる。
【0069】更に本発明による装置によって、帯状薄板
2を切断して、不良薄板5を検査巻取りリール4に逃が
し案内しかつ帯状薄板2の到達する良質薄板6を先行す
る良質薄板6にレーザビーム溶接によって再び新たに溶
接することができる。
【0070】更に本発明による装置によって、供給リー
ル1に新たに供給されたコイルを良質薄板6の先行する
コイル端部に溶接することもできる。
【0071】従って検査巻取りリール4を省くこともで
きる。従って本発明による装置は2つのリールによるだ
けで、即ち供給リール1と良質薄板巻取りリール3とに
よるだけで運転することができる。
【0072】つまり一般的に記述の方法ステップおよび
装置は、コイルとも呼ばれる帯状薄板端部を溶接するた
めにレーザビーム溶接装置において使用することができ
、このばあいコイル端部を溶接することのみが重要であ
る。このばあい、同様に以下に詳述するように、本発明
による装置を用いた本発明の方法形式によって、レーザ
ビーム溶接接合を、薄板が自動車シャーシ構造における
高い品質要求を満たすような所定の規格範囲内で不変な
高い溶接シーム質をもって実施することができる。従っ
て本発明による方法により溶接された薄板は、例えば自
動車シャーシ用の底部薄板等を製作するために、難なく
継続加工、例えば深絞り加工することができる。
【0073】帯状薄板の通過方向は矢印Aによって示さ
れている。
【0074】装置はそれぞれ上側の締付けジョー9,1
0もしくはそれぞれ1つの下側の締付けジョー11,1
2から成る2つの締付けジョー対7もしくは8を有して
いる。
【0075】締付けジョー対7,8はそれぞれ締付け連
結部材13,14(第19図もしくは第23図参照)に
配置されていて、この締付け連結部材は、方向A、つま
り帯状薄板2の通過方向並びにこの方向とは逆方向でそ
れぞれ制限された値だけ調節可能でかつその都度得られ
た位置で係止可能である。
【0076】更に符号15,16で示された変向ローラ
を介して帯状薄板2の軌道から不良薄板5を検査巻取り
リール4に向けて変向することができる。変向ローラ1
5,16はヨーク17内に支承されていて、このばあい
変向ローラ15はピストンシリンダユニット18によっ
て高さ調節可能でかつ所望の高さ位置で係止可能である
【0077】本実施例では変向ローラ16は剛性的に構
成されている。両変向ローラ15,16は回転可能に配
置されていて、このばあい変向ローラの回転軸線は互い
に平行にのびている。
【0078】検査巻取りリール4に対する搬送方向では
支持セクタ19(第18図参照)が接続されていて、こ
の支持セクタは変向ローラ15,16よりも直径を小さ
く形成された相互間閣を置いて配置された多数の支持ロ
ーラ20を支持している。更に支持ローラは互いに平行
な回転軸線を有していてかつ変向ローラ15,16の後
方で不良薄板5を支持しかつ徐々に検査巻取りリール4
に向けて変向する。
【0079】変向ローラ15,16の手前には互いに平
行な回転軸線を有する多数の支持ローラ21から成る支
持軌道22が設けられていて、この支持軌道は上側のロ
ーラ軌道23の範囲で薄板用の分岐部材24を有してい
て、この分岐部材は交互に両側で圧力媒体によって負荷
されるピストンシリンダユニット25を介して方向Bも
しくはCに往復旋回可能である。
【0080】分岐部材24は特に液力式に負荷されるピ
ストンシリンダユニット25のピストンロッド26に結
合されている。ピストンロッド26は旋回軸27を介し
て分岐部材24に結合されている。分岐部材は上側区分
28を有していて、この区分は上側の旋回位置で帯状薄
板2の搬送軌道29と同一平面を成しかつ図18で示さ
れた下向き旋回位置で変向条片30に対してギャップ間
隔を置いて配置されているので、不良薄板5は支持ロー
ラ31もしくは32に載置されて支持ローラ21、変向
ローラ15,16および支持ローラ20に向けて変向さ
れる。
【0081】分岐通路33内には帯状薄板2が進入させ
られかつ、良質薄板であるばあい、良質薄板巻取りリー
ル3に向けて継送される。
【0082】上側のロール軌道23はフレーム34によ
って、同様に支持ローラ21はフレーム35によって支
持されている。フレーム35は更に支承体36を介して
ピストンシリンダユニット25をも支持していて、この
支承体には旋回軸27に対して平行にのびる旋回軸37
を介してピストンシリンダユニット25が結合されてい
る。
【0083】符号38によって作孔ステーションが示さ
れているが、このステーションは省くこともできる。作
孔ステーションでは例えば帯状薄板に孔が形成される。
【0084】ブラシステーション39では溶接シームが
電動式に駆動されるブラシによって同時に上方および下
方からブラッシングされる。ブラシは薄板表面に対して
調節可能に構成されているが、このことは図示されてい
ない。
【0085】更に符号42で示された支持台にはセグメ
ント43が支持されていて、このセグメントは互いに平
行な回転軸線を有する多数の支持ローラ44を有してい
る。支持ローラ44によって形成される軌道は下向き旋
回可能なテーブル45の軌道に対して搬送軌道29から
下向きにのびている。
【0086】当然テーブル45を再び、テーブル表面4
6が搬送軌道29と同一平面を成す図19で一点鎖線で
示された位置に旋回させることができる。テーブル45
はリンク駆動部材47に配置されていて、このリンク駆
動部材は軸線48を中心として旋回運動可能にセグメン
ト43に支承されている。
【0087】別の支持セグメント49は同様に、互いに
平行な回転軸線を有する多数の支持ローラ50を支持し
ている。支持セグメント49には軸51を介してリンク
駆動部材52が旋回運動可能に配置されていて、このリ
ンク駆動部材は、同様に搬送軌道29から図19で示さ
れた旋回位置に下向き旋回可能な別のテーブル53に結
合されている。テーブル53の表面54は一点鎖線で示
された上側位置で搬送軌道29の平面と同一平面を成し
ている。
【0088】帯状薄板2は図19で示されたテーブル4
5,53の下向き旋回位置において図19で概略的にの
み図示されている。テーブル45,53の前縁の軌道曲
線は符号55,56で示されている。帯状薄板2はテー
ブル45,53の下向き旋回位置で所定の曲率半径を有
する。つまり帯状薄板2は図19で示されているように
テーブル45,53の下向き旋回位置で下方に懸架され
かつ大きなループ85を形成する。
【0089】テーブル45,53は電動式に、例えば歯
付きピニオンおよび駆動モータを介して又は液力式に駆
動されるピストンシリンダユニット(図示せず)を介し
て旋回させられる。
【0090】図16および図17で詳細に図示された側
方ガイド57は2つのコラム58,59有していて、こ
れらのうち一方のコラム58は帯状薄板2の一方の側に
かつ他方のコラム59は帯状薄板の他方の側に配置され
ている。搬送軌道29の下側で横方向にスピンドル60
がのびていて、このスピンドルはカルダン軸62および
クラッチ63を介してモータ61により両方向に駆動可
能である。
【0091】符号64,65,66で支えプレートが示
されていて、このばあい支えプレート66は帯状薄板2
に対して定置であるのに対して、支えプレート64,6
5はスピンドル60の駆動方向に応じて互いに接近移動
するかもしくは離反移動する。
【0092】支えプレート64,65には垂直に配置さ
れたローラ67,68が結合されていて、このばあいロ
ーラのそれぞれの平面内にこのような多数のローラが通
過方向Aで相前後して配置されている。図19から明ら
かなように3つのこのようなローラ67もしくは68が
設けられている。ローラ67,68は帯状材料2を側方
で案内する。
【0093】スピンドル60はコラム58,59内に配
置された支承体69,70内に支承されている。
【0094】供給リール1と締付け連結部材14との間
には互いに通過方向Aで間隔を置いて2つのコラムユニ
ット71,72が設けられていて、このコラムユニット
のそれぞれ上側範囲ではそれぞれ1つのセクタ75もし
くは76において多数の支持ローラ73,74が支持さ
れている。
【0095】両セクタ75,76の間の範囲では更に2
つの下向き旋回可能なテーブル77,78が配置されて
いる。テーブル77はリンク駆動部材79を介してかつ
テーブル78はリンク駆動部材80を介して、テーブル
77,78がテーブル45,53のように垂直な平面内
で旋回運動可能であるように、軸81もしくは82に結
合されている。
【0096】テーブル77,78の上向き旋回位置は一
点鎖線で示されていて、この位置では表面83もしくは
84は帯状薄板2の搬送平面に合致する。テーブル77
,78の下向き旋回位置では帯状薄板2はループ86を
形成しかつ支持ローラ73,74に載置される。
【0097】従って締付けジョー対7,8の両側ではそ
れぞれ1つの薄板ループ85もしくは86を形成するた
めの可能性が得られる。薄板ループ85,86は締付け
ジョー対7,8を介して薄板端部が水平方向に移動する
際の帯状薄板2に対する戻し引張り力を阻止する。
【0098】装置のユニット、つまりヨーク17、フレ
ーム34,35、作孔ステーション、ブラシステーショ
ン39、支持台42、側方ガイド57、締付けジョー対
7,8を備えた締付け連結部材13,14およびコラム
ユニット71,72はそれぞれ基礎87上に支承される
【0099】通過方向Aに対して直角にしかも水平にの
びるガイド88,89はあり継ぎ形式のガイドとして構
成されていて、このガイド上にはテーブル90が配置さ
れる。
【0100】更にスピンドル駆動装置91を介してテー
ブル90は、通過方向に対して直角にしかも水平に両方
向に調節可能でありかつそれぞれ所望の位置で係止可能
である。
【0101】テーブル90上にはスピンドル駆動装置9
2が配置されていて、このスピンドル駆動装置の縦軸線
は通過方向Aに対して平行に帯状薄板平面の下側でのび
ている。更に符号93でスピンドル駆動装置92用の駆
動モータが示されていて、スピンドル駆動装置の上側で
しかも縦軸線94によってスピンドル駆動装置92の縦
軸線95に対して平行にのびるようにエアーシリンダ9
6が配置されていて、このエアーシリンダのシリンダ9
7は旋回支承体98を介して、ケーシング100と一体
に結合された支承体99に結合されている。
【0102】ケーシング100は垂直な旋回軸線101
を中心として制限された角度量だけ両側に向けて旋回運
動可能に配置されている。符号102では軸受けが示さ
れている。エアーシリンダ96は、締付けジョー9,1
1によって保持された定置の薄板端部に対する通過方向
Aでの接合行程の際に、締付け連結部材14と締付けジ
ョー10,12とケーシング100とエアーシリンダ9
6とスピンドル駆動装置92とテーブル90とから成る
全ユニットのためのばね部材として作用する。
【0103】従って締付け連結部材14と締付けジョー
10,12とケーシング100とスピンドル駆動装置9
2とテーブル90とガイドとから成る構造ユニットはル
ープ形成のために通過方向Aで並びにこの方向とは逆方
向で並びに垂直な旋回軸線101を中心として運動可能
に構成されている。
【0104】締付けジョー9,11を有する締付け連結
部材13並びに締付けジョー10,12を有する締付け
連結部材14、ケーシング100、スピンドル駆動装置
92およびテーブル90がそれぞれ個々に実施できる全
行程は図示の実施例のばあい150mmである。垂直な
旋回軸線101を中心とした旋回角範囲は両側への鋭角
によって制限されている。
【0105】締付けジョー9,11もしくは10,12
の間にはレーザビーム溶接兼分離装置が配置されている
。レーザの構造は後で詳述する。レーザは垂直方向に並
びに通過方向Aに対して直角に並びに帯材表面に対して
水平に移動可能に配置される。更にレザーは、異なる厚
さの薄板においてきれいな溶接シームを得るために、少
なくとも通過方向Aでおよび通過方向とは逆方向で並び
に所定の角度値だけ旋回運動可能に配置されている。
【0106】符号104,105ではローラが示されて
いて、このばあいローラ104はばね弾性的に構成され
ているのに対して、ローラ105は剛性的な支承部を有
している。ローラ対にはレーザ102aによって形成さ
れる溶接シームをブラシステーション39内に移し換え
るためパルス信号発生器が、溶接シームを事実上両ブラ
シに対して定心して搬送できるように、配属されている
【0107】ローラ104,105の範囲には図示の実
施例のばあい帯状薄板のそれぞれの側で垂直な軸線をも
って側方ガイドローラ106が配置されている。側方ガ
イドローラは、図16および図17に関連して記述した
ようにローラ67,68と同じ構成および配置形式を有
している。
【0108】符号107では下側銅条片が示されていて
、この下側銅条片はアングルレバー108に配置されて
いる。アングルレバーは軸109を介して交互に両側で
圧力媒体によって負荷されるピストンシリンダユニット
110に結合されていて、このピストンシリンダユニッ
トは帯状薄板2の下側で旋回軸111を介して結合され
ている。
【0109】ピストンシリンダユニットを交互に両側で
負荷することによって下側銅条片107は下向き旋回位
置(図19参照)に又は上向き旋回位置に旋回させられ
、この上向き旋回位置ではピストンシリンダユニットは
レーザビーム溶接兼分離装置によって形成される溶接シ
ームを密に下側からつかむ。
【0110】符号112もしくは113で示された搬送
装置内には通路114もしくは115を介してレーザに
よって切除された薄板縁部条片が落下する。薄板縁部条
片はそれぞれ、軸118もしくは119を中心として旋
回可能である支え片116もしくは117を介して通路
114もしくは115内に投下される。
【0111】このために球状の突起121もしくは12
2を有する支え片116,117はストッパ120に衝
突するので、それぞれ支え片116もしくは117上を
占める、レーザビーム溶接兼分離装置によって切除され
た薄板縁部条片は所属の通路亥114もしくは115内
に落下しかつ搬送装置112もしくは113によって搬
出される。
【0112】搬送装置としては連続搬送部材又は間欠搬
送部材が使用される。これの代わりに、時々搬出される
捕集容器を配置することもできる。
【0113】符号102aではレーザが示されているの
に対して、符号122ではレーザビーム123aを案内
するためのテレスコープ装置が示されている。レーザビ
ームはビーム変向部材に当たる。変向されたレーザビー
ムは方向G,Hで調節可能に配置されているテレスコー
プ管125を貫通する。
【0114】レーザビームはもう一度ケーシング130
内に配置された鏡126で変向されかつレーザビーム1
27としてケーシング130を離れかつ溶接ヘッド12
8に達しかつ溶接もしくは切断光学装置132からレー
ザビーム129として流出する。鏡126を有するケー
シング130と溶接ヘッド128と溶接もしくは切断光
学装置132とは垂直な軸線131を中心として方向E
もしくはF(図15参照)に制限された角度量だけ調節
可能に配置されている。
【0115】更に装置は、レーザビームを変向鏡134
まで案内する管を有している。変向されたレーザビーム
はテレスコープ管135を貫通しかつ光学装置136に
衝突しかつ更に切断ヘッド137内に達する。図面から
明らかなように、方向G,Hの調節は溶接光学装置13
2のためにZ方向調節を生ぜしめるのに対して、方向K
,Lの調節は切断ヘッド137のZ方向調節を生ぜしめ
る。垂直な軸線131を中心とした旋回は切断光学装置
132のX/Y方向調節を生ぜしめる。
【0116】レーザビーム溶接兼切断装置は側壁138
に配置されていてかつ方向MもしくはNで移動可能であ
る。例えば仮定したばあい値Pは最大ほぼ4.000m
mおよび最小2.200mmである。
【0117】図24から明らかなように、溶接ヘッド1
32および切断ヘッド137はそれぞれ方向R,Sで帯
状薄板2に対して高さ調節可能である。
【0118】側壁138の調節はスピンドル駆動装置1
39(図24参照)を介して行われる。
【0119】溶接ヘッド132および切断ヘッド137
は、U字形の鉄等から成る基礎フレームに載設された横
形ガントリに配置されている。
【0120】レーザ用の持ち上げコンソールは符号14
2で示されている。更に符号143でケーブル牽引装置
が概略的に示されているのに対して、符号144でカバ
ーするための折畳みベローが示されている。
【0121】図19から明らかなように、締付け連結部
材13ひいては両締付けジョー9,11はスピンドル駆
動装置145によって通過方向Aでかつこの方向とは逆
方向で制限された値だけ調節可能である。これによって
例えば搬送方向Aで調節したばあい薄板ループ85が形
成されるのに対して、スピンドル駆動装置92の操作に
よって薄板ループ86が形成される。
【0122】締付けジョー9,11もしくは10,12
はそれぞれピストンシリンダユニット146もしくは1
47によって開閉される。ピストンシリンダユニット1
46,147は交互に両側で圧力媒体によって、特に液
力式に負荷される。所要の制御導管、電気的および電子
的な構成要素は図面では示されてない。
【0123】次に作用形式を説明する。
【0124】1.供給リール1から良質薄板巻取りリー
ルへの巻取りから、供給リールから検査又は不良薄板巻
取りリールへの巻取りへの交換:不良の薄板範囲が生じ
たばあいには、不良/良質区分範囲が溶接装置内で位置
決めされる。
【0125】次いで流入側で締付けジョー10,12が
かつ流出側で締付けジョー9,11が閉じられる。
【0126】次いでレーザビーム溶接装置の切断ヘッド
もしくは分離ヘッド137が帯状薄板2に亘って通過方
向Aに対して水平にしかも直角に移動させられかつこの
個所で帯状薄板をレーザビームによって切断する。
【0127】次いで流入側で締付けジョー10,12が
ループ86を形成するためにスピンドル駆動装置92の
操作によって通過方向Aとは逆方向で水平に移動させら
れる。前もってテーブル77,78が図19で示された
位置に電動式に下向きに旋回させられる。このばあい薄
板ループ86がほぼ図19で示したように形成される。
【0128】次いで流出側で締付けジョー9,11がピ
ストンシリンダユニット146を適当に圧力媒体で負荷
することによって開放されかつ良質薄板6が良質薄板巻
取りリール3のリール駆動装置の接続によって障害範囲
からほぼ終端範囲148まで離反移動させられる(図1
8参照)。このばあい進む行程は例えば6mであり、こ
のばあい良質薄板6はほぼ0、5m/sの速度で障害範
囲から離反移動する。
【0129】次いでピストンシリンダユニット25が適
当な圧力媒体負荷によって操作されて、薄板用の分岐部
材24が検査巻取りリール4からローラ軌道23に不良
薄板端部149を供給するために下向きに旋回させられ
る。
【0130】次いで検査巻取りリールから到達する薄板
がレザーのフォーカス点に対して例えば100mmの薄
板突出量をもってレーザステーション内に供給されかつ
流入側で分離するために当該支え片によって形成された
薄板支持体が持ち上げられる。
【0131】次いで流出側で締付けジョー9,11がピ
ストンシリンダユニット146を適当に圧力媒体負荷す
ることによって閉じられる。
【0132】次いで流出側で帯状薄板の縁部側の切断が
行われる。レザーが締付けジョー9,11から締付けジ
ョー10,12の方向で突出する薄板縁部範囲を切断し
ている間に、レザー軸からの信号により流入側で側方の
ずれが補償される。例えばレーザの分離ヘッドに少なく
とも1つのセンサを接続することができ、このセンサは
、帯材幅に亘ってみて帯材始端および帯材終端を正確に
記録しかつこれによって増分式信号発生器を介して締付
けジョー9,11から突出する薄板の幅を確認する。 この値は記憶されかつスピンドル駆動装置91を介して
テーブル90およびテーブルに固定されたすべての装置
部分が、締付けジョー10,12から突出する帯状薄板
が締付けジョー9,11内に締め付けられた帯状薄板に
対して側方にずれないように、帯状薄板に対して直角お
よび水平に調整される。
【0133】次いで流入側で当該支え片によって形成さ
れた薄板支持体、つまり締付けジョー10,12に配属
された薄板支持体が降下させられかつ左側の薄板縁部条
片が取り出される、即ち薄板縁部条片は支え片116を
介して通路114内にひいては搬送装置112内に落下
しかつ搬出されるか又は捕集容器が設けられているばあ
い貯蔵される。
【0134】次いで締付け連結部材14、ケーシング1
00およびテーブル90から成るユニット全体が、スピ
ンドル駆動装置92によって駆動されて、通過方向Aで
接合行程を実施する。このばあいループ86が解除され
る。テーブル77,78用の駆動装置が作動させられか
つテーブルは図19で一点鎖線で図示の位置に上向き旋
回させられる。場合によって生ずる角度のずれは旋回軸
線101を中心としたユニット全体の旋回によって補償
される。
【0135】エアーシリンダ96は接合行程時にばねと
して用いられる。
【0136】次いで下側銅条片107が上向き旋回させ
られる。
【0137】次いでレーザビーム溶接装置の溶接ヘッド
128が帯状薄板に対して直角および横方向に移動させ
られ、このばあい薄板厚さに応じて方向EもしくはFで
の旋回もしくは調節が行われる(図14参照)。このば
あい帯状薄板端部はレーザ溶接シームによって互いに結
合される。
【0138】これに次いで締付けジョー9,11および
10,12が開放される。
【0139】次いでこのように形成された溶接シームが
ブラシステーション39内にずらされる。
【0140】次いで上方および下方から溶接シームがブ
ラッシングされる。
【0141】更に図示の実施例では孔が設けられるが、
このことは必要なことではない。
【0142】次いで不良薄板巻取りリール4の駆動装置
の接続によって不良薄板5が不良薄板巻取りリールに巻
取られる。
【0143】II.供給リールから検査もしくは不良薄
板巻取りリールへの巻取りから、供給リールから良質薄
板巻取りリールへの巻取りへの交換;帯状薄板2の不変
な品質制御によって、品質規格に合致した良好な薄板範
囲が再び得られることが明かとなった。このばあい所要
の不良/良質区分範囲は溶接装置内で位置決めされる。
【0144】流入側の締付けジョー10,12および流
出側の締付けジョー9,11がピストンシリンダユニッ
トを適当に圧力媒体で負荷することによって閉じられる
【0145】次いでレーザビーム溶接装置の分離ヘッド
137が作動させられかつ帯状薄板がこの個所で分断さ
れる。
【0146】次いで締付けジョー10,12を有する締
付け連結部材14がこれと関連した別の装置部分と共に
ループ86形成のために通過方向Aとは逆方向に移動さ
せられる。
【0147】流出側の不良薄板は薄板用の分岐部材24
を通過するまで通過方向Aで障害範囲から移動させられ
る。
【0148】次いでピストンシリンダユニット25が、
分岐部材24が閉じられるまで、つまり方向Cに旋回さ
せられかつ今や良質薄板6を供給するために準備される
まで、負荷される。
【0149】次いで良質薄板端部が通過方向Aとは逆方
向でレーザステーション内に供給される。このために実
施例では0、5m/sの速度をもっておよび締付けジョ
ー10,12の方向でフォーカスに対して最大100m
mの薄板突出量をもって6mの距離進ませられる。
【0150】次いで流出側の締付けジョー9,11がピ
ストンシリンダユニット146を適当に圧力媒体で負荷
することによって閉じられる。次いでレーザ切断が行わ
れる。このばあい再びセンサを介してレーザ軸からの信
号によって流入側で側部比較の補償が行われる。このこ
とは少なくとも1つのセンサ又は複数のセンサによって
行われるのに対して、レーザは帯材幅を擦過する。この
ばあい行程は増分式信号発生器に引き継がれ、このばあ
いこの増分式信号発生器はスピンドル駆動装置92を介
して場合によっては必要な側部比較を正確に補償する。
【0151】次いで流入側で薄板支持体が降下させられ
る。
【0152】次いで薄板流入側/流出側の接合行程が行
われ、このばあいスピンドル駆動装置92は薄板端部を
締付けジョー9,11内に不動に締め付けられた薄板端
部に向けて移動させる。このばあいエアーシリンダばね
として作用する。このばあいループ86が解除される。 両テーブル77,78用の駆動装置は、テーブルを上側
位置に旋回させるために運転される。
【0153】更に下側銅条片の内向き旋回が行われる。
【0154】次いでレーザビーム溶接装置の溶接ヘッド
128が運転されかつ両薄板端部が互いに溶接される。
【0155】締付けジョー9,11並びに10,12の
開放、および、流入側および流出側で所属のピストンシ
リンダユニットの適当な負荷が行われる。
【0156】形成された溶接シームはブラシステーショ
ン39内に移される。
【0157】次いで上方および下方から溶接シームがブ
ラッシングされる。
【0158】必要であれば更に作孔ステーションで孔が
設けられるが、このことは必要なことではない。
【0159】III.コイル始端とコイル終端との結合
;供給リール1が繰り出されたばあい、新たな薄板巻体
が取り付けられねばならず、この薄板巻体は、不良薄板
が検査巻取りリール4に逃がし案内されるまで、良質リ
ール3に巻取られる。
【0160】本発明による方法形式によって、供給リー
ル1から薄板材料を繰出した後で供給リールに新たなリ
ールを位置決めしかつこのリールの帯状薄板を先行する
良質薄板に溶接することができる。
【0161】まず、供給リール1に取り付けられた新た
なコイルの薄板端部がレーザ溶接装置内で位置決めされ
る。位置決め許容誤差は例えば最大100mmである。
【0162】次いで良質薄板および帯状薄板の薄板端部
が締付けジョー9,11もしくは10,12によって締
め付けられる。
【0163】次いで流出側で締付け連結部材13が通過
方向Aでループ85形成のため制限された値、例えば1
50mmだけ移動させられる。
【0164】次いで新たな帯状薄板の薄板始端が供給リ
ールから溶接装置内に供給される。位置決め許容誤差は
例えば最大100mmである。
【0165】次いで流出側の分離のために、つまり締付
けジョー9,11から突出する薄板縁部条片を分断する
ために薄板支持体が持ち上げられる。
【0166】次いで流入側で締付けジョー10,12が
締付けられる。
【0167】これに次いでレーザが流入側で薄板条片を
同様に切断する。
【0168】流出側の薄板支持体は降下させられかつ縁
部条片は通路114を介して搬送装置113内に搬出さ
れる。
【0169】次いで両締付け連結部材13,14が通過
方向Aとは逆方向に移動させられ、これによって、流出
側でループ85が消滅させられかつテーブル77,78
を降下させた後で流入側でループ86が形成される。
【0170】このばあい両締付け連結部材はそれぞれ1
50mmだけ通過方向Aとは逆方向に移動させられる。
【0171】次いで流出側の薄板支持体が持ち上げられ
る。締付けジョー9,11から突出する薄板縁部条片が
レーザの切断ヘッド137によって切断される。
【0172】次いで流出側の薄板支持体が再び降下させ
られ、薄板条片が通路114を介して搬送装置112に
向けて搬出される(図12参照)。
【0173】次いで両薄板2,6が接合され、このため
に締付け連結部材14は通過方向Aでほぼ150mmの
接合行程を実施する。
【0174】下側銅条片107が内向き旋回させられる
【0175】レーザによって両帯状薄板2,6が互いに
溶接される。
【0176】次いで締付けジョー9,11並びに10,
12が開放されかつ形成された溶接シームがブラシステ
ーション39内に移されかつそこで両側でブラッシング
される。
【0177】これに次いで必要であれば作孔ステーショ
ン38内で孔が設けられるが、このことは必要なことで
はない。
【0178】これに次いで良質薄板巻取りリール3の駆
動装置によって帯状薄板が供給リール1から引き出され
る。
【0179】すべての方法形式では不良薄板−コイルも
省くことができる、即ち方法および装置は供給リール1
と良質薄板巻取りリール3とによるだけで運転すること
ができる。従って本発明は、無条件に3つのリール、つ
まり供給リール1、良質薄板巻取りリール3および不良
薄板巻取りリール4を設けることに限定されるものでは
ない。
【0180】本発明は図示の実施例に限定されるもので
はなく、種々の態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】概略的な破断側面図で、検査巻取りリール又は
不良薄板巻取りリールに不良帯材を移送する際の出発状
態を示した図。
【図2】検査又は不良薄板巻取りリールの帯材に不良帯
材を移送および溶接する際の方法ステップを示した図。
【図3】検査又は不良薄板巻取りリールの帯材に不良帯
材を移送および溶接する際の方法ステップを示した図。
【図4】検査又は不良薄板巻取りリールの帯材に不良帯
材を移送および溶接する際の方法ステップを示した図。
【図5】検査又は不良薄板巻取りリールの帯材に不良帯
材を移送および溶接する際の方法ステップを示した図。
【図6】検査巻取りリールから良質薄板巻取りリールに
交換する際の方法ステップを示した図。
【図7】検査巻取りリールから良質薄板巻取りリールに
交換する際の方法ステップを示した図。
【図8】検査巻取りリールから良質薄板巻取りリールに
交換する際の方法ステップを示した図。
【図9】検査巻取りリールから良質薄板巻取りリールに
交換する際の方法ステップを示した図。
【図10】先行するコイル端部と後続のコイル端部との
結合形式を示す図。
【図11】先行するコイル端部と後続のコイル端部との
結合形式を示す図。
【図12】先行するコイル端部と後続のコイル端部との
結合形式を示す図。
【図13】先行するコイル端部と後続のコイル端部との
結合形式を示す図。
【図14】レーザビーム溶接装置の側面図。
【図15】レーザビーム溶接装置の部分平面図。
【図16】図19のXXIV−XXIV線に沿った側方
ガイドユニットの横断面図。
【図17】図16の平面図。
【図18】本発明による装置の側面図。
【図19】本発明による装置の側面図。
【図20】左縁部側の薄板縁部条片の切除形式を示す図
【図21】右縁部側の薄板縁部条片の切除形式を示す図
【図22】内向き旋回させられた下側銅条片を有する互
いに隣接するコイル端部のレーザビーム溶接形式を示す
図。
【図23】図19の詳細な拡大図。
【図24】本発明による装置内に設けられたレーザビー
ム溶接装置用のビームガイド機構を有するレーザガント
リを示す図。
【図25】図19のXXIV−XXIV線に沿った断面
図。
【符号の説明】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  通過運転法でレーザ溶接により異なる
    厚さ又は同じ厚さの単数又は複数の帯状薄板を互いに溶
    接するための方法において、帯状薄板端部をレーザビー
    ムによって端部側で横方向に切断する前に並びにレーザ
    ビームによって互いに溶接する前に通過方向(A)でお
    よび/または通過方向(A)とは逆方向で並びに少なく
    ともこれら方向とは異なる方向で電動式に制御し、次い
    で互いに整合するように固定し、次いで互いに突き合わ
    せ溶接することを特徴とする、通過運転法でレーザ溶接
    により異なる厚さ又は同じ厚さの単数又は複数の帯状薄
    板を互いに溶接するための方法。
  2. 【請求項2】  供給リール(1)から良質薄板巻取り
    リール(3)への巻取りから、供給リール(1)から検
    査巻取りリールもしくは不良薄板巻取りリール(4)へ
    の巻取りに交換するために次の方法ステップを実施する
    ;イ)帯状薄板(2)の不良/良質区分個所をレーザ溶
    接もしくはレーザ分離装置内で位置決めして固定し、ロ
    )帯状薄板(2)を密接して互いに向かい合う側で締付
    け固定し、 ハ)帯状薄板(2)を締付け固定個所の間でレーザ切断
    によって分離し、 ニ)帯状薄板の流入側の締付け個所を通過方向(A)と
    は逆方向で制限された値だけ水平にずらしかつこの際流
    入側で有利には下向きのループ(86)を形成し、次い
    で流出側で帯状薄板端部の固定および締付けを解除し、
    ホ)流出側の良質薄板(6)を通過方向(A)で障害範
    囲から離反搬送し、 ヘ)不良薄板もしくは検査巻取りリール(4)から帯状
    薄板端部を帯状薄板(2)用の搬送軌道(29)内に供
    給しかつ検査巻取りリール(4)から到達する帯状薄板
    の端部(149)を向き合う帯状薄板端部の方向でフォ
    ーカス点に対して所定の薄板突出量をもってレーザステ
    ーション内に移動させ、 ト)次いで検査巻取りリール(4)から到達する帯状薄
    板の端部(149)を下方から面状に支持し、チ)次い
    で流出側で帯状薄板端部を固定して締付け、リ)次いで
    流出側で帯状薄板を縁部側で正確にレーザ装置によって
    切断し、 ヌ)帯状薄板の流出側の縁部範囲を切断している間又は
    切断した後でレーザ軸からの信号により側方のずれの補
    償を行い、このばあい例えばレーザビーム分離装置運動
    時に少なくとも1つのセンサによって切断される帯状薄
    板端部の幅および空間内での基準点の配置を正確に確認
    しかつこの値を増分式信号発生器に引き渡し、次いでこ
    の増分式信号発生器が電動式の駆動装置を介して流入側
    の帯状薄板端部を、帯状薄板端部が正確に互いに整合す
    るように側方におよび/または両側に対して鋭角を成す
    ように制御し、 ル)次いで流入側で縁部側の帯状薄板端部の支持体を解
    除しかつ切断された薄板縁部条片を離反搬送し、ヲ)次
    いで帯状薄板の流入側を接合行程によって別の帯状薄板
    端部の固定された流出側の方向に移動させ、ワ)溶接シ
    ーム範囲において下側銅を下側から溶接シーム範囲に向
    けて旋回させ、 カ)次いでレーザビーム溶接装置によって両帯状薄板端
    部の溶接を行い、 ヨ)流入側および流出側の帯状薄板端部の固定および締
    付けを解除し、 タ)次いで溶接シームを上方および下方で例えばブラシ
    によって機械的に加工しかつ次いで不良薄板を検査巻取
    りリール(4)の駆動装置の始動によって巻取ることを
    特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】  巻体始端(コイル始端)と巻体終端(
    コイル終端)とを結合するために、 イ)良質薄板巻取りリール(良質薄板コイル3)の帯状
    薄板端部をレーザビーム溶接装置内で位置決めし、ロ)
    流出側で帯状薄板端部を固定し、 ハ)次いでループ(85)形成のために固定部を通過方
    向(A)で水平方向に移動させ、 ニ)次いで帯状薄板始端を供給リール(1)からレーザ
    ビーム溶接装置内に供給し、 ホ)次いで流出側で薄板支持体を下方から帯状薄板端部
    に向けて移動させ、 ヘ)流入側で帯状薄板を固定し、 ト)次いでレーザビームによって流入側で縁部突出分を
    切断し、 チ)両帯状薄板端部の両固定点を通過方向(A)とは逆
    方向で水平方向に移動させ、このばあい流出側で薄板ル
    ープを解除し、 リ)流出側で薄板支持体を薄板に向けて移動させ、ヌ)
    次いで流出側でレーザビームによって薄板始端を切断し
    かつ切断された薄板条片を離反搬送し、ル)次いで流出
    側で薄板支持体を搬出し、ヲ)次いで流出側で固定点が
    他方の固定された帯状薄板端部の方向で接合行程を実施
    し、 ワ)下側銅を下方から溶接シーム範囲に向けて移動させ
    、 カ)次いでレーザ溶接によって帯状薄板を互いに結合し
    、 ヨ)次いで固定点を解離しかつ形成された溶接シームを
    機械的に加工し、 タ)次いで帯状薄板を良質薄板巻取りリール(3)に巻
    取ることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】  レーザビーム溶接兼分離装置と、帯状
    薄板を搬送するための搬送軌道と、電動式に駆動される
    少なくとも1つの供給リールと、帯状薄板端部を互いに
    溶接した後で帯状薄板を巻取ることのできる電動式に駆
    動される少なくとも1つの別のリールとを用いて、請求
    項1から3までのいずれか1項記載の方法を実施するた
    めの装置において、 イ)レーザビーム溶接兼分離装置の前後で搬送軌道(4
    5,53並びに77,78)の一部が薄板ループ(85
    もしくは86)形成のために下向きに旋回可能であり、
    ロ)レーザビーム溶接兼分離装置の前後にそれぞれ1つ
    の締め付け連結部材(13,14)が配置されていてか
    つそれぞれの締付け連結部材(13,14)にそれぞれ
    1つの電動式に開閉制御可能な締付けジョー対(9,1
    1もしくは10,12)が配属されていて、ハ)締付け
    ジョー対(例えば10,12)を有する締付け連結部材
    の少なくとも1つが搬送方向(A)でおよび搬送方向(
    A)とは逆方向で水平に電動式に移動可能に配置されて
    いて、 ニ)更に締付けジョー対の少なくとも一方(例えば10
    ,12)が水平平面内で通過方向(A)に対して直角に
    並びに垂直な旋回軸線(101)を中心として制限され
    た値だけ電動式に制御可能であり、 ホ)レーザ装置に、帯状薄板端部を側方で制限するため
    の基準点もしくは薄板幅を検出するために少なくとも1
    つのセンサが配属されていてかつこの値が増分式信号発
    生器に引き渡し可能であり、この増分式信号発生器が可
    動な締付けジョー(10,12)の間に締め付けられた
    帯状薄板端部の接合行程を少なくとも側方でおよび/ま
    たは帯材表面に対して直角にのびる旋回軸線(101)
    に対して鋭角を成して制御するようになっていて、ヘ)
    レーザビーム溶接兼分離装置にレーザ溶接シームを両側
    で加工するために少なくとも1つの機械的な加工ステー
    ション(39)が配属されていることを特徴とする、請
    求項1から3までのいずれか1項記載の方法を実施する
    ための装置。
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