JP2002192227A - 金属帯の巻取装置 - Google Patents
金属帯の巻取装置Info
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Abstract
接接続して、連続して搬送される金属帯を、人で作業を
介さずに複数の巻取機で巻き取る装置を提供。 【解決手段】 かつ、相互に縦列に配置された複数の副
搬送ラインD1,E1と、副搬送ラインD1,E1に設
けられた巻取機61,76とを備えた金属帯の巻取装置
において、主搬送ラインB1と副搬送ラインD1,E1
との間に設けられ、かつ、所定領域で動作することによ
り、金属帯1を副搬送ラインD1,E1に振り分ける振
り分け装置29,33と、複数の副搬送ラインE1に設
けられ、かつ、所定方向に動作する第1の磁気吸着装置
44,44A,45と、振り分け装置29,33と第1
の磁気吸着装置44,44A,45との干渉を防止する
干渉防止装置35,37,51と、副搬送ラインD1,
E1に配置され、かつ、真空吸着と磁気吸着とを選択的
に切り換え可能な案内装置58,71とを備える。
Description
貼り合わせたラミネート金属帯、または、塗装を施した
コーティング金属帯などを搬送するとともに、搬送され
た金属帯を巻き取る装置に関し、特に、スチールなどの
磁性材料製の金属帯、およびアルミニウムなどの非磁性
材料製の金属帯の両方を取り扱うことのできる巻取装置
に関するものである。
環境上の問題、あるいは品質上の問題から、金属板に塗
装を施したコーティング金属帯に代わって、スチール板
に樹脂フィルムを貼り合わせたラミネート金属帯が、製
缶素材として用いられるようになっている。このような
ラミネート金属帯は、製造ラインで製造された後に、巻
取装置の搬送ラインを経由して巻取機により巻き取られ
る。
送方向で上流側を占める主搬送ラインと、この主搬送ラ
インの下流側に接続された複数の副搬送ラインとに区分
されるとともに、各副搬送ラインに対応して各々巻取機
が設けられている。金属帯は主搬送ラインから複数の副
搬送ラインのいずれかに選択的に振り分けられるととも
に、巻取機のマンドレルに巻き取られる。金属帯が巻か
れたコイル径が所定量に到達すると、製造ラインの出口
側において、切断機により金属帯は切断される。
が、巻き取りに使用されている副搬送ラインを通過した
後、後方の金属帯が別の副搬送ラインに搬送され、か
つ、その副搬送ラインに対応する別の巻取機で金属帯が
巻き取られる。このように、金属帯が搬送される複数の
副搬送ラインを選択的に振り分けられることにより、製
造ラインを停止させずに稼働させることができる。
搬送ラインおよび各副搬送ラインは、公知である電磁石
のオン・オフにより、副搬送ラインに対する金属帯の振
り分けが制御される。上記のように、金属帯が複数の巻
取機により選択的に巻き取られるように構成された連続
圧延ラインの一例が、特開平5−7933号公報に記載
されている。
貼り合わせたスチール製のラミネート製缶素材がよく使
われていたが、最近、アルミニウム製のラミネート製缶
素材も使われるようになってきた。この場合、スチール
製の製缶素材の製造ラインとは別に、アルミニウム製の
製缶素材を製造ラインを増設することは、多大な設備コ
ストやスペースが必要となるため、スチール製の製缶素
材の製造ラインで、アルミニウム製の製缶素材を製造す
ることが考えられ、実用化されている。しかしながら、
製造ラインの出口側において、主搬送ラインから複数の
副搬送ラインへの金属帯の搬送ラインの振り分けを、電
磁石を用いておこなっているため、非磁性材料であるア
ルミニウム素材の金属帯を電磁石で吸着することができ
なかった。そこで、以下のようにして、非磁性材料の金
属帯を巻取機まで導いていた。
インで、アルミニウム製の製缶素材を製造する場合は、
まず、アルミニウム製の金属帯を製造ラインの入口側か
ら出口側まで通板させて、製造仕様をスチール材仕様か
らアルミニウム材仕様に変更する調整作業がおこなわれ
る。一方、製造ラインの入口側の巻出機に、つぎのアル
ミニウム製金属コイルが準備される。そして、先行する
アルミニウム製金属帯の後端と、後続するアルミニウム
製金属コイルの先端とを、後述する方法で接続した後、
製造ラインを停止することなく連続的に搬送する。つま
り、先行する金属帯と後続する金属コイルとを直接接合
することなく、その接続部分にスチール製の“リードコ
イル”と呼ばれている所定長さの接続部材を介在させる
公知の接続方法で、先行する金属帯と後続する金属コイ
ルとを接合する。
端と、後続するアルミニウム製金属帯の先端とを、特開
平7−9169号公報などに記載されている超音波溶接
法により短時間で接合する場合は、前述のリードコイル
の先端に、更に、先行材と同じアルミニウム製の接合用
先端部を設けた接続部材が用いられる。すなわち、先行
する金属帯と後続する金属帯との間には、スチール製の
リードコイル、あるいは、先端にアルミニウム製の接合
用先端部を設けたスチール製リードコイルが接続部材と
して用いられる。
同士を直接接合せずに、接続部分に磁性材料よりなるリ
ードコイルを介在させて搬送すれば、電磁石によりその
リードコイル部分を吸着させて搬送させることができ、
後続するアルミニウム製の金属帯を複数の副搬送ライン
に選択的に振り分けられる場合にも、金属帯をリードコ
イルの位置で切断して切り換えをおこなえば、切断され
たリードコイルの先端を磁力手段により巻取機へ誘導す
る作業をおこなうことができ、危険な人手作業を介さず
におこなうことができる。
ような対策を採用すると、以下のように商業的、あるい
は安全性の面で問題が生じていた。すなわち、アルミニ
ウム製の金属帯同士の接続部分に、スチール製のリード
コイルを介在させて、先行する金属帯と後続の金属帯と
を接合する作業が必要であり、その分、コスト高を招い
ていた。また、金属帯を巻き取る巻取機を変更するため
の切断作業時に、スチール製のリードコイルの位置で切
断されるため、所定の巻取機におけるアルミニウム製の
金属帯の巻き終わり部分に、スチール製のリードコイル
の一部が残存する一方、他の巻取機におけるアルミニウ
ム製の金属帯の巻き初め部分にも、スチール製のリード
コイルの一部が残存することになる。したがって、巻取
機を次工程に送る前、あるいは巻取機に巻かれた金属帯
を巻取機から取り外して次工程で使用する際に、残存し
ている異種の金属部分を、手作業により取り除かなけれ
ばならず、金属帯の出荷効率もしくは缶の生産効率の低
下を招いていた。
が発見された場合は、不良部分の前後を切断機により切
断して、その不良部分を、主搬送ラインから分岐する不
良品搬送ラインに搬送し、不良部分をスクラップ処理す
る作業がおこなわれる。しかしながら、アルミニウム製
の金属帯を中途部位で切断する必要が生じた場合は、そ
の切断箇所よりも後方に位置する良品領域の金属帯の先
端には、前述したスチール製のリードコイルが設けられ
ていないため、その良品の金属帯を、自動では副搬送ラ
インへ振り分けることができない。したがって、製造ラ
インおよび搬送ラインを一旦停止させ、良品のアルミニ
ウム製の金属帯の先端を、手作業により巻取機まで誘導
しなければならず、生産稼働率が低下する問題や、危険
な手作業を必要とせざるを得ないという問題があった。
てなされたものであり、磁性材料製の金属帯の製造ライ
ンに、非磁性材料製の金属帯を通板させても、人手作業
を介さずに自動的に複数の巻取機で選択的に巻き取るこ
とができ、接続作業を合理化させた金属帯の巻取装置を
提供することを目的としている。
を達成するため請求項1の発明は、金属帯を搬送する主
搬送ラインと、この主搬送ラインの搬送方向における下
流側に接続され、かつ、並んで配置された複数の副搬送
ラインと、各副搬送ラインに対応して別々に設けられ、
かつ、前記主搬送ラインから前記各副搬送ラインに選択
的に搬送された前記金属帯を巻き取る巻取機とを備えた
金属帯の巻取装置において、前記主搬送ラインから前記
複数の副搬送ラインに分岐する位置に設けられ、かつ、
所定領域で動作することにより、前記主搬送ラインを搬
送された前記金属帯を、前記副搬送ラインのいずれかに
選択的に振り分ける振り分け装置と、前記複数の副搬送
ラインのうち、前記主搬送ラインから搬送された前記金
属帯の搬送方向に沿って延びる副搬送ラインに臨んで設
けられ、かつ、その副搬送ラインに近接・離間する方向
に動作可能な第1の磁気吸着装置と、前記振り分け装置
と前記第1の磁気吸着装置との干渉を防止する干渉防止
装置と、前記複数の副搬送ラインに臨んでそれぞれ配置
されるとともに、前記巻取機に近接・離間可能なコンベ
ア本体に設けられた真空吸着装置と第2の磁気吸着装置
とを選択的に切り換え可能に構成され、かつ、前記真空
吸着装置または前記第2の磁気吸着装置により前記金属
帯を吸着して、その先端部部分を前記巻取機まで誘導す
る案内装置とを備えていることを特徴とするものであ
る。
所定領域で動作することにより、特別な接続形態を必要
とせずに、主搬送ラインの金属帯が、副搬送ラインのい
ずれかに選択的に振り分けられる。また、複数の副搬送
ラインにおいては、真空吸着装置と第2の磁気吸着装置
とを選択的に切り換えることにより、磁性材料製の金属
帯または非磁性材料製の材の金属帯の両方を自動的に搬
送することができる。さらに、吸着装置と振り分け装置
との干渉が回避され、自動振り分けがおこなわれる。
に基づいて説明する。図2は、この発明の金属帯の巻取
装置(以下、単に巻取装置と略記する)A1のうち、金
属帯1の搬送方向における上流側(以下、単に上流側と
略記する)を示す略示的な正面図、図1は、巻取装置A
1のうち、図2に示す工程よりも搬送方向の下流側(以
下、単に下流側と略記する)を示す略示的な正面図であ
る。巻取装置A1は、金属帯1をほぼ水平に、かつ、そ
の長さ方向に搬送する主搬送ラインB1と、主搬送ライ
ンB1から分岐する複数の副搬送ラインD1,E1とを
有している。つまり、複数の副搬送ラインD1,E1同
士が相互に並列に配置されている。主搬送ラインB1よ
りも上流側には、ピンチローラ2が設けられている。ピ
ンチローラ2は、金属帯1を主搬送ラインB1側に搬送
するためのものである。
属帯1の製造ライン(図示せず)が設けられている。こ
の製造ラインには、アルミニウムなどの非磁性材料製の
金属帯、またはスチールなどの磁性材料製の金属帯を製
造する加工工程へ、金属帯を供給するためのコイルを準
備する巻出機(アンコイラー)を有する巻出し工程、そ
の巻出し工程の下流側に設けられ、かつ、金属帯同士を
接続する接続工程、その接続工程の下流側に設けられ、
かつ、金属帯同士を接続している間でも、連続して金属
帯を製造できるようにしたアキューム装置を有するアキ
ューム工程、アキューム工程の下流側に設けられ、か
つ、金属帯に樹脂フィルムを貼り付けたり、金属帯に印
刷を施したりするラミネート工程または塗装工程、ラミ
ネート工程または塗装工程の下流に設けられ、かつ、金
属帯の不良を検知する検査工程などが設けられている。
なお、アキューム工程の手前が「ラインの入口側」であ
り、ピンチローラ2よりも下流側が「ラインの出口側」
である。
チローラ2と主搬送ラインB1との間には、金属帯1を
搬送しながら幅方向に切断するためのドラムシャー(切
断機)3が設けられている。また、主搬送ラインB1に
臨んでシャーランナウトコンベア4が設けられている。
このシャーランナウトコンベア4は複数のローラ5,
6,7,8,9に巻き掛けられているとともに、複数の
ローラ5,6,7は、上流側から下流側に向けて順次配
置されており、各ローラ5,6の外周面の最大高さは、
ほぼ同一に設定されている。つまり、ローラ5,6に巻
き掛けられた領域のシャーランナウトコンベヤ4はほぼ
水平に移動する。
ローラ7は最も下流側に配置されており、ローラ7の高
さを調整する空気圧シリンダなどのアクチュエータ10
が設けられている。より具体的には、ローラ7の最上面
の高さと、ローラ6の最上面の高さとを同一に設定した
状態と、ローラ6の最上面よりもローラ7の最上面を低
く設定した状態とに切り換えることができる。このよう
なローラ7の高さ調整により、シャーランナウトコンベ
ア4の一部、すなわちローラ6からローラ7に巻掛けら
れる部分の傾斜角度を調整し、ほぼ水平な主搬送ライン
B1と、この主搬送ラインB1と所定角度をなす下方向
きのスクラップ搬送ラインC1とに選択的に切り換える
ことができる。
は、主搬送ラインB1に臨む第1のアッパーキャリーコ
ンベア(以下、第1のアッパーコンベアと略記する)1
1が設けられている。第1のアッパーコンベア11は、
複数のローラ12,13,14に巻き掛けられており、
ローラ13,14は、ローラ下面が同じ高さに配置され
ており、ローラ12はローラ13,14よりも上方に配
置されている。また、ローラ13はローラ6の上方に配
置されており、ローラ14はローラ7よりも下流側に配
置されている。第1のアッパーコンベア11のコンベア
本体には、電磁石15が配置されている。
も下流側には、第1のロアーキャリーオーバーコンベア
(以下、第1のロアーコンベアと略記する)16が設け
られている。この第1のロアーコンベア16は、複数の
ローラ16A,17,18,19,20に巻き掛けられ
ている。なおローラ16A,17の外周面の最大高さは
同じ高さに設けられている。この第1のロアーコンベア
16は、金属帯1を主搬送ラインB1に沿って水平に搬
送するためのものである。なお、シャーランナウトコン
ベヤ4と第1のロアーコンベア16との間には、通板テ
ーブル21が、一定の角度で傾斜して設けられている。
はパイラー22が設けられている。このパイラー22と
前記スクラップ搬送ラインC1との間には、スクラップ
コンベア23,24が設けられている。スクラップコン
ベア23は、ローラ25,26に巻き掛けられており、
スクラップコンベア24は、ローラ27,28に巻き掛
けられている。
図1に示すように、金属帯1の搬送方向が斜め下方に延
びる第1の副搬送ラインD1と、金属帯1の搬送方向が
ほぼ水平に延びた後、下方に延びる第2の副搬送ライン
E1とが設けられている。また、主搬送ラインB1の下
流端に臨む位置、すなわち、第1の副搬送ラインD1お
よび第2の副搬送ラインE1への分岐位置には、振り分
け装置F1が設けられている。以下、この振り分け装置
F1を、図3ないし図5に基づいて説明する。まず、第
1のロアーコンベア16の下流端に近接して、電磁石
(図示せず)を有する第1のターンローラ29が設けら
れている。この第1のターンローラ29は、その最上面
が、第1のロアーコンベア16の最上面と同じ高さに設
定されている。
は一対のブラケット30が設けられている。すなわち、
前記ローラ17が取り付けられた水平なフレーム105
には2本の支柱106が設けられており、各支柱106
に一対のブラケット30が取り付けられている。一対の
ブラケット30間には、主搬送ラインB1に直交し、か
つ、水平な支軸32が回転可能に保持されているととも
に、支軸32には一対の第1のアーム31が取り付けら
れている。一対の第1のアーム31と支軸32とは相対
回転可能に連結されている。また、一対の第1のアーム
31同士は、連結部材103により連結されている。さ
らに、この一対の第1のアーム31の自由端には押えロ
ーラ33が取り付けられている。この一対の第1のアー
ム31の回転により、押えローラ33と第1のターンロ
ーラ29とが近接・離間する。なお支軸32における一
方の第1のアーム31とブラケット30との間には、リ
ンク101が固定されている。
取り付けられており、この支軸32と第2のアーム34
とが一体回転する。第2のアーム34には、一対の第1
のアーム31を所定角度の範囲で回転させる空気圧シリ
ンダなどのアクチュエータ35の後端が、回転可能に取
り付けられている。また、アクチュエータ35の先端か
ら延びた作動軸102の先端は、連結部材103に連結
されている。一方、ブラケット30とは別のブラケット
36には、第1のアーム31を所定角度の範囲で回転さ
せる空気圧シリンダなどのアクチュエータ37が取り付
けられている。そして、アクチュエータ37の作動軸1
00とリンク101とが、相対回転可能に連結されてい
る。
のターンローラ29とが最も離れた状態から、アクチュ
エータ37の動作により第1のアーム31を時計方向に
回転させると、第1のアーム31が時計方向に所定角度
まで回転する間は、アクチュエータ35が動作せずに、
第1のアーム31と第2のアーム34とが一体的に回転
する。第1のアーム31が時計方向に所定角度回転した
後は、アクチュエータ37が停止する一方、アクチュエ
ータ35が動作して第1のアーム31がさらに時計方向
に回転し、押えローラ33と第1のターンローラ29と
が最も接近した時点で、第1のアーム31の回転が停止
される。
33が第1のターンローラ29に最も接近している状態
から、アクチュエータ35の動作により、第1のアーム
31が反時計方向に所定角度回転するまでは、アクチュ
エータ37が停止しており、第2のアーム34は回転し
ない。第1のアーム31が反時計方向に所定角度回転し
た後は、図4に示すように、アクチュエータ35が停止
する一方、アクチュエータ37が動作して、第1のアー
ム31と第2のアーム34とが一体的に反時計方向に回
転する。このように、第1のアーム31が、図3および
図4において反時計方向に回転すると、押えローラ33
と第1のターンローラ29とが離間する。このように、
第1のアーム31および第2のアーム34の回転によ
り、押えローラ33は、支軸32を中心とする円弧形状
の軌跡で2段階に変位する。
に臨み、第2のキャリーオーバーコンベア(以下、第2
のキャリーコンベアと略記する)38が設けられてい
る。第2のキャリーコンベア38は、複数のローラ3
9,40,41,42,43に巻き掛けられている。最
も上流側に位置するローラ39の上面の高さは、第1の
ターンローラ29の上面の高さよりも若干低く設定され
ている。また、第2のキャリーコンベア38の搬送面
は、金属帯1の先端を導き易くするため、その上流側よ
りも下流側の方が低くなる方向に傾斜している。
面の下流端と、第2のキャリーコンベア38の搬送面の
上流端との間の上方には、第2のアッパーキャリーコン
ベア(以下、第2のアッパーコンベアと略記する)44
が設けられている。この第2のアッパーコンベア44
は、複数のローラ45,46に巻き掛けられている。こ
の第2のアッパーコンベア44のコンベア本体(図示せ
ず)には、電磁石44Aが設けられている。複数のロー
ラ45,46はアーム47に取り付けられており、アー
ム47はブラケット48により、ほぼ水平な支軸49を
中心として回転可能に支持されている。この支軸49は
ローラ39の上方に配置されている。
には、ブラケット50が設けられており、このブラケッ
ト50には空気圧シリンダなどのアクチュエータ51が
取り付けられている。このアクチュエータ51はアーム
47に連結されており、アクチュエータ51の動作によ
り、アーム47が支軸49を中心として所定角度範囲内
で回転するように構成されている。このように、アーム
47が回転することにより、第1のターンローラ29の
上方で、ローラ45が支軸49を中心として、高さ方向
に円弧状の軌跡で移動する。
ーム47が時計方向に回転した上昇位置で停止した状態
となり、ついで、前述の第1のアーム31および第2の
アーム34が時計方向に回転する場合、第1のアーム3
1および第2のアーム34ならびに押えローラ33と、
第2アッパーコンベア44およびローラ45ならびにア
ーム47とが相互に接触しないように、各部材同士の配
置位置や動作範囲が設定されている。
すように、第1のターンローラ29とローラ39との間
には、通板テーブル52が設けられている。この通板テ
ーブル52は、第1のターンローラ29とローラ39と
の間にほぼ水平に並べられた複数のローラ53を有して
いる。また、通板テーブル52と第1のターンローラ2
9との間には、可動テーブル54が設けられている。こ
の可動テーブル54は、支持部材56に取り付けた複数
のローラ55と、支持部材56の回転中心となる支軸5
5Aと、支軸55Aが取り付けられたブラケット55B
とを有している。さらに、空気圧シリンダなどのアクチ
ュエータ57が設けられており、アクチュエータ57の
動作により、支持部材56が支軸55Aを中心として回
転するように構成されている。
み、第1のスレッジングコンベア58が設けられてい
る。この第1のスレッジングコンベア58は複数のロー
ラ59,60に巻き掛けられており、複数のローラ5
9,60は、支持部材90に取り付けられている。ロー
ラ59は、ローラ55のうち、最も上流側に位置してい
るローラ55の下方に配置されている。また、支持部材
90は、ローラ59側の支軸91を中心として回転可能
に構成されている。さらに、支持部材90を回転させる
アクチュエータ(図示せず)が設けられている。さら
に、第1のスレッジングコンベア58のコンベア本体
(図示せず)には、電磁石58Aおよびバキュームチャ
ンバ58Bが、幅方向に亘り交互に設けられている。
ンリール(マンドレル)61が水平に設けられている。
このテンションリール61は、図示しない支柱により支
持されている。さらに、このテンションリール61の上
方には支軸62が水平に設けられており、支軸62を中
心として回転可能な第1のベルトラッパー63が設けら
れている。この第1のベルトラッパー63の自由端に
は、爪部64が回転可能に連結されている。これら、第
1のベルトラッパー63および爪部64の動作を制御す
るアクチュエータ(図示せず)が設けられている。
つ、第2のキャリーコンベア38の搬送面よりも下流側
には、電磁石(図示せず)を有する第2のターンローラ
65が設けられている。また、第2のキャリーコンベア
38の側方には支柱66が設けられており、この支柱6
6には、水平な支軸67を中心として回転可能な押えア
ーム68が取り付けられている。この押えアーム68の
自由端には押えローラ69が取り付けられている。ま
た、支柱66には空気圧シリンダなどのアクチュエータ
70が取り付けられ、このアクチュエータ70の動作に
より、押えアーム68が回転するように構成されてい
る。
り、かつ、第2のターンローラ65よりも下流側には、
第2のスレッジングコンベア71が設けられている。こ
の第2のスレッジングコンベア71は、第1のスレッジ
ングコンベア58と同じ構造であり、第2のスレッジン
グコンベア71は、複数のローラ72,73に巻き掛け
られており、複数のローラ72,73は支持部材92に
取り付けられている。ローラ72は前記第2のターンロ
ーラ65に近い位置に設けられている。また、支持部材
92は、ローラ72側の支軸93を中心として回転可能
に構成され、支持部材92を回転させるアクチュエータ
(図示せず)が設けられている。さらに、第2のスレッ
ジングコンベア71のコンベア本体には、電磁石74お
よびバキュームチャンバ75が幅方向に亘り交互に設け
られている。
ョンリール(マンドレル)76が水平に設けられてい
る。このテンションリール76はテンションリール61
と同じ構造のものであり、このテンションリール76
は、図示しない支柱により支持されている。さらに、こ
のテンションリール76の上方には支軸77が水平に設
けられており、支軸77を中心として回転可能な第2の
ベルトラッパー78が設けられている。この第2のベル
トラッパー78の自由端には、爪部79が回転可能に連
結されている。これら、第2のベルトラッパー78およ
び爪部79の動作を制御するアクチュエータ(図示せ
ず)が設けられている。
コンベアの駆動・停止は、モータなどのアクチュエータ
により制御されるように構成されている。さらに、ドラ
ムシャー3よりも上流側には、金属帯1の欠陥や不良部
分を検知する不良検知センサ(図示せず)が設けられて
いる。さらにまた、シャーランナウトコンベア4により
搬送される金属帯1が、スチール材製であるかアルミニ
ウム材製であるかに基づいて、搬送モードを切り換える
モード切換スイッチ(図示せず)が設けられている。
に巻き取られる金属帯1の巻き取り量を、その巻き径な
どに基づいて検知する巻き取り径検知センサ(図示せ
ず)が設けられている。また、先行する金属帯の後端
と、後続する金属帯の先端とを重ね合わせて超音波接合
した接続部分が、金属帯の搬送ライン中でどの位置にあ
るかを検知する位置検知手段(図示せず)が設けられて
いる。この位置検知手段は、例えば、ライン中に設けた
メジャリングロール(図示せず)により構成することが
でき、そのパルスカウントにより位置を検知することが
できる。そして、各種の検知センサやスイッチの信号
が、マイクロコンピュータを主体とする電子制御装置
(図示せず)に入力され、電子制御装置から出力される
信号に基づいて、前述した各種のアクチュエータ、各種
のコンベアを駆動するモータ、ドラムシャー3、各種の
電磁石、バキュームチャンバ58B,75などが制御さ
れるように構成されている。
ず、図2に示すように、加工工程から搬送された金属帯
1の接合部分およびその前後の不良部分が、ピンチロー
ラ2の出口側を通過し、かつ、ドラムシャー3に搬送さ
れた時点で、電子制御装置の制御により、金属帯1の接
合部分の前後を、ドラムシャー3により搬送しながら所
定の長さに切断する。この切断部分がシャーランナウト
コンベア4に搬送されると、アクチュエータ10が動作
してローラ7が下降位置に制御される。
部であり、かつ、ローラ6よりも下流側の搬送面が、二
点鎖線で示すように、第1スクラップコンベア23側に
向けて傾斜する。その結果、接合部分およびその前後の
不良部分は、シャーランナウトコンベア4から第1スク
ラップコンベア23に移送されるとともに、その不良部
分あるいは接合部分は、第2スクラップコンベア24に
よりパイラー22に搬送される。なお、接合部分および
その前後の不良部分を第1スクラップコンベア23に導
く場合は、金属帯1がスチール材またはアルミニウム材
であるかに関わりなく、電磁石15には通電されない。
り、良品の金属帯1を搬送する場合について説明する。
シャーランナウトコンベア4により搬送される上流側に
位置する良品の金属帯1がスチール材である場合は、電
磁石15に通電される。このため、シャーランナウトコ
ンベア4により搬送された金属帯1は、第1のアッパー
コンベア11の磁気吸着力により保持され、第1のロア
ーコンベア16上に移送される。
である場合は、アクチュエータ10の動作により、ロー
ラ7が上昇位置に制御される。また、電磁石15には通
電されない。このため、シャーランナウトコンベア4の
一部であり、かつ、ローラ6よりも下流側の搬送面が、
図2に実線で示すようにほぼ水平な状態になる。その結
果、アルミニウム材の金属帯1は、第1のアッパーコン
ベア11およびシャーランナウトコンベア4により実質
的に挟持された状態で下流側に搬送され、第1のロアー
コンベア16上に移送される。
送された金属帯1を、第1の副搬送ラインD1または第
2の副搬送ラインE1に選択的に振り分けて搬送する制
御を説明する。まず、スチール材製の金属帯1を第1の
副搬送ラインD1に搬送する場合について説明する。こ
の場合は、図3に示すように、アクチュエータ35の動
作により第1のアーム31が反時計方向に回転され、か
つ、アクチュエータ37の動作により第1のアーム31
および第2のアーム34が反時計方向に一体的に回転し
た位置に停止する。つまり、第1のターンローラ29と
押えローラ33とが離間する。また、アクチュエータ5
1の動作により、アーム47が反時計方向に回転した位
置に停止され、ローラ45と第1のターンローラ29と
が最も接近した状態になる。なお、電磁石44Aには通
電されない。さらに、第1のターンローラ29の電磁石
に通電されるとともに、電磁石58Aに通電される。ま
た、バキュームチャンバ58Bは非吸着状態に制御さ
れ、磁気吸着力だけが発生する。
1のロアーコンベア16から外れて第1のターンローラ
29に達すると、第1のターンローラ29の電磁力によ
り吸着されるとともに、第1のターンローラ29の回転
にともない、金属帯1の搬送方向の先端が、第1のター
ンローラ29の外周面形状に沿って進行方向を変更す
る。金属帯1がある程度第1のターンローラ29に巻き
付くと、金属帯1の先端がその剛性により、第1のター
ンローラ29の表面から離れるとともに、第1のスレッ
ジングコンベア58の搬送面側に移動する。
ベア58の搬送面に移動した金属帯1は、電磁石58A
の磁気吸着力により保持されるとともに、テンションリ
ール61に向けて搬送される。一方、テンションリール
61に金属帯1が搬送される前に、ベルトラッパー63
および爪部64は、図1に二点鎖線で示すように、テン
ションリール61に最も接近した位置に停止している。
そして、第1のスレッジングコンベア58により搬送さ
れる金属帯1の先端は、ベルトラッパー63および爪部
64に案内されてテンションリール61の外周に巻き付
けられる。金属帯1の先端が、テンションリール61か
ら離れない程度まで、金属帯1がテンションリールに巻
き付けられると、まず、爪部64がテンションリール6
1から離れる方向に動作し、ついで、ベルトラッパー6
3が反時計方向に所定量回転して、実線で示す待機位置
に停止する。
され、かつ、図示しないアクチュエータの動作により、
第1のスレッジングコンベア58が支持部材90の支軸
91を中心として時計方向に回転し、ほぼ垂直な状態で
停止し、待機する。そして、テンションリール61に対
する金属帯1のコイル径が所定値まで達すると、テンシ
ョンリール61に巻き取られている金属帯1の後方部分
(上流側)が、ドラムシャー3により切断される。
れるアルミニウム材製の金属帯1を、テンションリール
61に巻き付ける場合は、図4に示すように、アクチュ
エータ51の動作によりアーム47が時計方向に回転さ
れて、ローラ45と第1のターンローラ29とが離間さ
れる。また、アクチュエータ35の動作により第1のア
ーム31を時計方向に回転され、かつ、アクチュエータ
37の動作により第2のアーム34および第1のアーム
31を、時計方向に一体的に回転させた位置で停止させ
る。このようにして、押えローラ33と第1のターンロ
ーラ29とが最も接近した状態になる。すなわち、第1
のロアーコンベア16の搬送ラインを越えて下方位置ま
で押えローラ33は下降する。また、バキュームチャン
バ58Bにより真空吸着力が発生し、電磁石58A,2
9A,44Aは非通電となる。
搬送される金属帯1は、押えローラ33と第1のターン
ローラ29との間を通過することにより、金属帯1の先
端は、押えローラ33により斜め下方に進行方向が変更
させられ、その先端が第1のスレッジングコンベア58
に向けられるとともに、金属帯1がバキュームチャンバ
58Bにより真空吸着されて、テンションリール61側
に搬送される。アルミニウム材製の金属帯1をテンショ
ンリール61に巻き付ける場合の制御および動作は、ス
チール材製の金属帯1をテンションリール61に巻き付
ける制御および動作と同じである。
部分が所定位置(ドラムシャー3)に到達すると、テン
ションリール61に巻きつけている金属帯1の後方部分
(上流側)を切断し、切断部分の後方に位置している金
属帯1を、第2の複搬送ラインE1に振り分ける場合の
制御および動作を説明する。第2の副搬送ラインE1に
スチール材製の金属帯1を搬送する場合は、図3に示す
ように、アクチュエータ51の動作により、ローラ45
と第1のターンローラ29とが最も接近した状態に制御
される。また、図3に示すように、アクチュエータ35
およびアクチュエータ37の動作により、第1のアーム
31および第2のアーム34が、反時計方向に回転した
状態に制御される。さらに、図3に示すように、アクチ
ュエータ57の動作により、支持部材56が反時計方向
に回転した位置で停止する。さらにまた、電磁石44
A,74に通電される一方、第2のアッパーコンベア4
4に磁気吸着力が発生し、バキュームチャンバ75の吸
着力は解除される。
2のキャリーコンベア38により搬送する場合は、アク
チュエータ70の動作により、押えアーム68が図1に
おいて反時計方向に回転しており、押えローラ69と第
2のターンローラ65とが離間した状態にある。さら
に、第2のターンローラ65の電磁石に通電される。
搬送させるスチール材製の金属帯1は、その先端が第1
のターンローラ29と第2のアッパーコンベア44との
間に進入するとともに、金属帯1は第2のアッパーコン
ベア44に磁気吸着され、ついで、第2のキャリーコン
ベア38上に搬送される。その後、金属帯1が第2のキ
ャリーコンベア38を通り、金属帯1の先端が第2のタ
ーンローラ65に到達すると、第2のターンローラ65
の電磁力により金属帯1が磁気吸着されるとともに、第
2のターンローラ65の回転にともない、金属帯1の搬
送方向の先端が、第2のターンローラ65の外周面形状
に沿って進行方向が変更される。金属帯1がある程度第
2のターンローラ65に巻き付き、金属帯1の先端がそ
の剛性により、第2のターンローラ65の表面から離れ
るとともに、第2のスレッジングコンベア71の搬送面
側に移動する。
ベア71の搬送面に移動したスチール材製の金属帯1
は、電磁石74の磁気吸着力により保持されるととも
に、テンションリール76に向けて搬送される。金属帯
1がテンションリール76に巻き付けられる以前に、ベ
ルトラッパー78および爪部79は、テンションリール
61に最も接近した位置に停止している。そして、第2
のスレッジングコンベア71により搬送される金属帯1
の先端が、ベルトラッパー78および爪部79に案内さ
れてテンションリール76の外周に巻き付けられる。金
属帯1の先端が、テンションリール76から離れない程
度まで、金属帯1がテンションリール76に巻き付けら
れると、爪部79がテンションリール76から離れる方
向に動作するとともに、ベルトラッパー78が反時計方
向に所定量回転して、実線で示す待機位置に停止する。
にある程度まで巻き付けられると、電磁石74に対する
通電が解除され、かつ、第2のスレッジングコンベア7
1が支持部材92の支軸93を中心として時計方向に回
転してほぼ垂直な状態で停止し、待機する。さらに、テ
ンションリール76に巻き付けられた金属帯1のコイル
径が所定値まで到達すると、金属帯1の後方部分がドラ
ムシャー3により切断・分離され、第2の副搬送ライン
E1から第1の副搬送ラインD1に搬送ラインが振り分
けられ、前述と同様の巻き取り動作を繰り返す。
1を第2のテンションリール76に巻き付ける場合は、
電磁石44Aおよび電磁石74が非通電にされるととも
に、バキュームチャンバ75により真空吸着力が発生す
る。また、第1のアーム31および第2のアーム34
は、図3に示す状態に制御される。さらに、アクチュエ
ータ70の動作により、押えアーム68が時計方向に回
転して、第2のターンローラ65と押えローラ69とが
接近した状態に制御される。なお、ローラ45および第
2のアッパーコンベア44は、図3に示す状態または図
4に示す状態のいずれに制御してもよい。さらに、金属
帯1を通し易くするため、アクチュエータ57の動作に
より、可動テーブル54は最下降状態に制御される。
アルミニウム材製の金属帯1が搬送されると、その金属
帯1の先端は、第1のターンローラ29では搬送方向が
変更されず、金属帯1は第2のキャリーコンベア38側
に搬送される。この第2のキャリーコンベア38により
搬送される金属帯1の先端が、第2のターン押えローラ
65と押えローラ69との間に進入すると、押えローラ
69により、金属帯1の先端の進行方向が第2のスレッ
ジングコンベア71側に向けられる。ついで、金属帯1
は、バキュームチャンバ75の真空吸着力により吸着さ
れて、第2のテンションリール76に導かれる。この第
2のテンションリール76に対する非磁性材料製の金属
帯1の巻き付け動作は、スチール材製の金属帯1の巻き
付け動作と同じである。さらに、テンションリール76
に対する金属帯1のコイル径が所定値まで到達すると、
金属帯1の後方部分がドラムシャー3により切断・分離
される。
搬送経路B1を搬送される金属帯1を、その材料がスチ
ールであるかアルミニウムであるかに関わりなく、第1
の副搬送経路D1および第2の副搬送経路E1に振り分
け、かつ、各々の副搬送経路D1,E1で金属帯1をテ
ンションリール61,76に自動的に巻き付けることが
できる。そして、テンションリール61,76に巻き付
けられた金属帯1のコイル径が所定値まで到達した場合
は、コイル状に巻かれた金属帯1をテンションリールか
ら取り外し、以後の巻き取りに備える。このようにし
て、連続して搬送される金属帯1を接合部分や不良部分
の前後で切断し、各金属帯1をテンションリール61,
76に対して交互に巻き付けることにより、金属帯1の
製造ラインを停止することなく、金属帯1をコイル状に
巻き取ることができる。
れないアルミニウム材製の金属帯1を主搬送ラインB1
で搬送する場合でも、金属帯1の端部同士を接続部材
(スチール製のリードコイル)などを用いて接続するこ
となく、切断された後の金属帯1を、自動的に、かつ、
容易に、第1の副搬送ラインD1と第2の副搬送ライン
E1とに選択的に振り分けることができる。実質的に
は、第1のターンローラ29と押えローラ33および第
2のアッパーコンベア44との干渉を防止して、第1の
ターンローラ29と押えローラ33および第2のアッパ
ーコンベア44とを近接・離間させるというように、各
部品同士の相対位置関係を簡単に変更するという構成に
基づいて、金属帯1の搬送経路の振り分けがおこなわれ
ている。したがって、金属帯1以外に、特別な接続部材
を用意する必要がなく、かつ、製造ラインおよび搬送ラ
インを停止して、接続部材により金属帯同士を接続する
作業をおこなう必要がなく、搬送工程のコストを抑制で
きる。
ために、テンションリール61,76に巻き付けられる
金属帯1の巻き付け開始端、または巻き付け終了端に接
続部材が残存することもなく、その残存する接続材料を
除去する作業も不要となる。さらに、製造途中の金属帯
の一部に不良部分が発見されてその不良部分を切断した
場合でも、製造ラインを稼働したまま、切断部分よりも
後方の金属帯を自動的に各副搬送ラインD1,E1に振
り分けることができる。したがって、ライン稼働率の低
下を防止でき、かつ、作業の安全性を確保することがで
きる。
対応関係を説明すれば、ベルトラッパー63,78およ
び爪部64,79ならびにテンションリール61,76
がこの発明の巻取機に相当し、第1のターンローラ2
9、第1のアーム31、第2のアーム34、リンク37
a、押えローラ33がこの発明の振り分け装置に相当
し、電磁石44A、第2のアッパーコンベア44、ロー
ラ45,46、アーム47がこの発明の吸着装置に相当
し、アクチュエータ35,37,51がこの発明の干渉
防止装置に相当し、ローラ59,60、電磁石58A、
バキュームチャンバ58B、第1のスレッジングコンベ
ア58と、ローラ72,73、電磁石74、バキューム
チャンバ75、第2のスレッジングコンベア71とがこ
の発明の案内装置に相当し、電磁石44Aがこの発明の
第1の磁気吸着装置に相当し、電磁石58A,74がこ
の発明の第2の磁気吸着装置に相当し、バキュームチャ
ンバ58B,75がこの発明の真空吸着装置に相当す
る。また、支軸32を中心とする第1のアーム31の回
転領域、第2のアーム34およびリンク101の回転領
域、支軸32を中心とするローラ33の円弧形状の移動
領域が、この発明の「所定領域」に相当する。
ば、磁性材料製または非磁性材料製の金属帯を同一の製
造ラインで製造する場合、先行する金属帯と後続する金
属帯とを接続する特別な接続部材を準備する必要が無
く、かつ、その接続作業も不要である。したがって、金
属帯の搬送工程における製造コストの上昇を抑制し、か
つ、ラインの稼働効率を向上することができる。また、
搬送する金属帯に不良部分が検知された場合、ラインを
停止する場合、または連続搬送中に、その不良部分を含
む領域を切断して除去した後、ラインの運転をおこなう
場合でも、その金属帯の先端を、危険な人で作業を介さ
ずに巻取機側に自動的に誘導することができる。したが
って、ラインの稼働効率を一層向上することができる。
さらに、主搬送ラインを搬送される金属帯を、いずれか
の副搬送ラインで搬送する吸着装置と、振り分け装置と
の干渉が回避されるため、主搬送ラインの金属帯を、そ
の材質に合わせて、副搬送ラインの振り分け動作を、迅
速、円滑、かつ、的確におこなうことができる。
正面図である。
正面図である。
ある。
ラ、 31…第1のアーム、 33…押えローラ、 3
4…第2のアーム、 35,37,51…アクチュエー
タ、 44…第2のアッパーコンベア、 44A,58
A,74…電磁石、 45,46,59,60,72,
73…ローラ、 47…アーム、 58…第1のスレッ
ジングコンベア、 58B,75…バキュームチャン
バ、 61,76…テンションリール、 63,78…
ベルトラッパー、 64,79…爪部、 71…第2の
スレッジングコンベア、 A1…巻取装置、 B1…主
搬送ライン、 D1,E1…副搬送ライン。
Claims (1)
- 【請求項1】 金属帯を搬送する主搬送ラインと、この
主搬送ラインの搬送方向における下流側に接続され、か
つ、並んで配置された複数の副搬送ラインと、各副搬送
ラインに対応して別々に設けられ、かつ、前記主搬送ラ
インから前記各副搬送ラインに選択的に搬送された前記
金属帯を巻き取る巻取機とを備えた金属帯の巻取装置に
おいて、 前記主搬送ラインから前記複数の副搬送ラインに分岐す
る位置に設けられ、かつ、所定領域で動作することによ
り、前記主搬送ラインを搬送された前記金属帯を、前記
副搬送ラインのいずれかに選択的に振り分ける振り分け
装置と、 前記複数の副搬送ラインのうち、前記主搬送ラインから
搬送された前記金属帯の搬送方向に沿って延びる副搬送
ラインに臨んで設けられ、かつ、その副搬送ラインに近
接・離間する方向に動作可能な第1の磁気吸着装置と、 前記振り分け装置と前記第1の磁気吸着装置との干渉を
防止する干渉防止装置と、 前記複数の副搬送ラインに臨んでそれぞれ配置されると
ともに、前記巻取機に近接・離間可能なコンベア本体に
設けられた真空吸着装置と第2の磁気吸着装置とを選択
的に切り換え可能に構成され、かつ、前記真空吸着装置
または前記第2の磁気吸着装置により前記金属帯を吸着
して、その先端部部分を前記巻取機まで誘導する案内装
置とを備えていることを特徴とする金属帯の巻取装置。
Priority Applications (1)
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- 2000-12-21 JP JP2000389302A patent/JP4618878B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4618878B2 (ja) | 2011-01-26 |
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