JP4282634B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、前後が重なり合った状態で搬送される被搬送物の列(重合列)に間隙を生じさせ、これによって搬送中の被搬送物を所定数ずつのブロックに区分できるようにした搬送装置に係わり、詳しくは輪転機から送り出される刷本をスタッカバンドラで所定部数のスタックとして結束する工程に好適に用いられ、刷本をスタッカバンドラまで搬送する間にこれを所定部数ずつに区分することのできる搬送装置に関する。
従来、その種の装置として、コンベヤ上の被搬送物を長尺な板材で上から押さえ付けて一時的にせき止めるという方式が知られる。これによれば、先行する被搬送物と板材で押さえ付けた後続の被搬送物とに間隙を生じせしめて被搬送物を所定数ずつのブロック(例えば100部の集合体)にして、ブロック単位で積層、結束といった処理を行うことができるものの、被搬送物をコンベヤ上で押さえ付けることには、その上流側で被搬送物が下流側の被搬送物上に順次乗り上がり、これによって部分的に重なり合った被搬送物のピッチが詰まり、所謂「団子状態」を惹起するために、被搬送物の搬送先であるスタッカバンドラの入口部分に団子状態の被搬送物が詰まるなど後工程に支障を来してしまう。
そこで、コンベヤ上に押さえ付けた被搬送物(刷本)を、押圧ローラにより搬送方向とは逆向きに押圧するという装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
又、被搬送物をコンベヤ上に押し付けた状態では、コンベヤが駆動されたままなので、被搬送物が新聞や雑誌といった書物の場合には、コンベヤによる下面の擦過により紙が破れたり印刷インクが乱れるという問題を発生するので、これを防止するために、コンベヤラインの中途にその上面より突出する遊動ローラを設け、被搬送物がその遊動ローラを乗り越えて搬送されるようにすると共に、被搬送物の押さえ付けを遊動ローラ上で行うようにした装置が提案されている(例えば、特許文献2)。
実公平8−5179号公報
特開平7−101616号公報
然し乍ら、特許文献1によれば、押圧ローラによって被搬送物が団子状態になる現象(逆オーバーラップ)を回避できるとするものの、被搬送物は押圧ローラによる押圧方向に逆行して連続して送り込まれるので、搬送経路の上流側には被搬送物の団子状態が必ず発生する。
又、特許文献2では、コンベヤによる被搬送物の擦過防止効果を得られるものの、係る装置も搬送中の被搬送物を押さえ付けてせき止める方式であるから、被搬送物が団子状態になる現象を好適に抑制することはできない。
よって、何れの装置も被搬送物のピッチ(通常、30〜40mm)が過度に詰まることによる不都合、例えば被搬送物の計数エラー、これによる押さえ付けタイミングのずれ、又は係る被搬送物の積層、結束不良といった問題を完全に解消することができない。
特に、従来装置は被搬送物の供給源である輪転機などの出口近傍に配されるセンサにより被搬送物の送出数を検出し、その信号に基づいて区分装置の動作制御を行うようにしているので、ピッチが30〜40mmとされる被搬送物を所定数ずつ適正に区分するためのタイミング調整が難しく、動作タイミングのずれによって被搬送物が所定数ずつ正確に区分されない事態が多発するという問題を抱えている。
そして、区分するタイミングが早すぎた場合、バンドラで結束される一束の数に不足を生ずるので、これを回避するため被搬送物を区分するタイミングを遅めに調整し、一束の数量が規定数より多くなるようにしている事から、それだけ製品(被搬送物)を過剰に生産しなければならず、これに起因して生産コストが上がってしまうという問題があった。
本発明は以上のような事情に鑑みて成されたものであり、その目的は前後が重なり合った状態で搬送される被搬送物を所定数ずつ好適に区分できるようにすることにある。
本発明は上記目的を達成するため、搬送方向に並んで部分的に重なり合った状態の重合列とされる偏平な被搬送物を搬送するための搬送手段と、被搬送物の重合列に間隙を生じさせるための区分手段とを備えた搬送装置において、前記搬送手段は、被搬送物の搬送経路を形成する第1コンベヤと、該第1コンベヤから被搬送物を乗り移らせるための第2コンベヤとを有して成り、前記第1コンベヤ上には被搬送物の通過数を検出するための計数センサが配置され、前記区分手段は、前記計数センサの配置部分より下流側に待機されて前記計数センサの検出信号に基づく計数値が所定数に達した段階で第1コンベヤ上における被搬送物の部位を挟持して第2コンベヤ側に移動する挟持具を含み、その挟持具は上下方向に対向配置される上部押圧具と下部押圧具とで構成され、前記挟持具により挟持された被搬送物が第2コンベヤ上に達したとき、挟持具の移動速度と第2コンベヤの走行速度を同調させた状態で、第1コンベヤより第2コンベヤの走行速度が高くなるよう両者の走行速度を相違させる一方、前記挟持具から被搬送物が解放された後で搬送手段を通常運転モードに切り換えて第1コンベヤと第2コンベヤの走行速度を同調させるコンベヤ速度変更手段を備えることを特徴とする。
又、上記のような搬送装置において、通常運転モードにおける第1コンベヤと第2コンベヤの走行速度に応じて、挟持具の待機位置を調整する待機位置調整手段を備えることを特徴とする。
更に、上部押圧具に被搬送物の上面に吸着せしめるための昇降自在な吸着部を設けると共に、挟持具による被搬送物の解放動作に同期して行われる前記吸着部の上昇動作により第2コンベヤ上に浮上される被搬送物を引き取ってこれを所定箇所に搬出する取出コンベヤを前記第2コンベヤ上に配して構成されるサンプリング手段を備える事を特徴とする。
本発明の搬送装置によれば、第1コンベヤとその下流側に配される第2コンベヤとを有し、第1コンベヤ上には被搬送物の通過数を検出するための計数センサが配置されると共に、その配置部分より下流側に待機されて計数センサの検出信号に基づく計数値が所定数に達した段階で第1コンベヤ上における被搬送物の部位を挟持して第2コンベヤ側に移動する挟持具を含み、これにより挟持された被搬送物が第2コンベヤ上に達したとき、挟持具の移動速度と第2コンベヤの走行速度を同調させた状態で、第1コンベヤより第2コンベヤの走行速度が高くなるよう構成されることから、被搬送物を部分的に押え付けて停止させる従来方式のように、停止された被搬送物上に後続の被搬送物が順次乗り上がってピッチが詰まる現象を発生せず、被搬送物を搬送したままの状態で好適に区分することができる。
特に、本発明は輪転機などの出口付近における被搬送物の計数情報によって挟持具を作動させるのでなく、第1コンベヤ上に配置される計数センサの検出信号に基づいて挟持具が作動する構成としていることから、その作動タイミングにずれが生じ難く、このため計数センサにより所定数に達した被搬送物が検出された時、係る被搬送物を挟持具により確実に挟持して多数の被搬送物を所定数ずつ正確に区分することができる。
加えて、通常運転モードにおける第1コンベヤと第2コンベヤの走行速度に応じて、挟持具の待機位置を調整する待機位置調整手段を備えることから、輪転機などの機種によって通常運転モードでの第1コンベヤと第2コンベヤの走行速度が変更された場合でも、それに応じて挟持部の待機位置を自動的に調整(コンベヤ速度が高速になるに伴って挟持部の待機位置を下流側に移動)し、計数センサにより所定数に達した被搬送物が検出された時、それより後続の被搬送物を挟持してしまったり、又は先行する被搬送物を挟持してしまったりせず、所定の被搬送物を正確に挟持することができ、ひいては1ブロック(1区分)における被搬送物の数を厳密に管理できる。
更に、挟持具を構成する上部押圧具に上部押圧具に被搬送物の上面に吸着せしめるための昇降自在な吸着部を設けると共に、挟持具による被搬送物の解放動作に同期して行われる吸着部の上昇動作により第2コンベヤ上に浮上される被搬送物を引き取ってこれを所定箇所に搬出する取出コンベヤを第2コンベヤ上に配して構成されるサンプリング手段を備えることから、被搬送物を区分する毎に、区分された先行のブロックにおける末尾の被搬送物を検査用標本として容易に抜き出すことができる。
以下、図面に基づいて本発明を詳しく説明する。図1は本発明に係る搬送装置を示した側面概略図である。図1において、1は被搬送物を搬送する搬送手段であり、この搬送手段1は一対のコンベヤ1A,1Bを所定の間隔をあけて直列状に連ねて構成される。本例において、一方のコンベヤ1A(第1コンベヤ)は前後一対のローラ2,3に無端の走行ベルト4を巻き掛けて構成され、他方のコンベヤ1B(第2コンベヤ)は前後一対のローラ5,6とテンションローラ7,8に無端の走行ベルト9を巻き掛けて構成される。
10はコンベヤ1Aを駆動させるための駆動源であり、そのロータ軸に取り付けたプーリ11とローラ3の軸に取り付けたプーリ12にはタイミングベルト13が巻き掛けられる。又、14はコンベヤ1Bを駆動させるための駆動源であり、そのロータ軸に取り付けたプーリ15とローラ5の軸に取り付けたプーリ16にはタイミングベルト17が巻き掛けられる。
そして、それらコンベヤ1A,1Bの上面は被搬送物を載せて搬送する段差のない搬送経路を形成し、被搬送物が上流側のコンベヤ1Aから下流側のコンベヤ1Bに乗り移れるようにしてある。尚、タイミングベルト13,17に代えてチェーンを用いたり、その種の巻掛伝動方式に代えて歯車伝動方式や駆動源10,14の直結駆動方式を採用することもできる。又、コンベヤ1A,1Bはベルトコンベヤに限らず、ローラコンベヤやチェーンコンベヤに代えることもできる。
又、図1において、18は上流側のコンベヤ1A上に設けた上部コンベヤであり、この上部コンベヤ18は前後一対のローラ19,20にベルト21を巻き掛けて構成される。22は上部コンベヤの駆動源であり、そのロータ軸に取り付けたプーリ23とローラ19の軸に取り付けたプーリ24にはタイミングベルト25が巻き掛けられる。尚、係る上部コンベヤ18は上下方向とコンベヤ1Aの長さ方向とに移動可能とされ、コンベヤ1Aに対向するベルト21の下部はその駆動方向がコンベヤ1Aによる被搬送物の搬送方向と合致し、被搬送物がコンベヤ1Aと上部コンベヤ18で挟まれながら下流側に搬送される構成としてある。
更に、コンベヤ1A上には計数センサ26が配置される。係る計数センサ26は、コンベヤ1Aのフレームなどに取り付けられ、コンベヤ1Aからコンベヤ1Bに向かって搬送される被搬送物の通過数を検出するためのもので、これにはレーザカウンタを構成する半導体レーザなどのレーザセンサが好適に用いられるが、これに超音波センサやマイクロスイッチなどの接触式センサを用いて、その出力パルスを計数回路でカウントすることにより被搬送物を計数することもできる。
30は、計数センサの検出信号に基づく計数値が所定数に達した段階でコンベヤ1A上における被搬送物の部位を挟持してコンベヤ1B側に移動する挟持具であり、この挟持具30はコンベヤ1A,1B上における被搬送物を挟んで上下方向に対向配置される上部押圧具31と下部押圧具32とで構成される。そして、係る挟持具30は、計数センサ26及び上部コンベヤ18の配置位置より下流であってコンベヤ1Aの下流端より上流の位置に待機され、その待機位置から被搬送物の搬送方向(コンベヤ1A,1Bの長さ方向)に沿って移動可能に設けられる。
尚、搬送中の被搬送物を検査用標本として抜き出すサンプリング手段として、上部押圧具31には被搬送物の上面に吸着せしめるための昇降自在な吸着部33が設けられると共に、コンベヤ1B上には吸着部33の上昇動作によりコンベヤ1B上に浮上される被搬送物を引き取ってこれを所定箇所に搬出する取出コンベヤ34が設けられる。
35は挟持具をコンベヤ1A,1Bの長さ方向に沿って往復移動させるベルト駆動式の送り装置であり、これは駆動ローラ36と従動ローラ37との間に駆動ベルト38を巻き掛けて構成される。尚、39は駆動ローラ36を正逆に回転駆動するための駆動源である。
ここに、挟持具30は、被搬送物を挟持しながら送り装置35の駆動を以ってコンベヤ1B側に移動し、コンベヤ1B上で被搬送物を解放した後、送り装置35の逆転駆動によりコンベヤ1A上の待機位置に復帰されると共に、挟持具30による被搬送物の解放動作に同期して吸着部33の上昇動作が行われ、これによって吸着部33に吸着された被搬送物がコンベヤ1B上に浮上されて取出コンベヤ34に引き渡されるようになっている。
次に、図2から明らかなように、コンベヤ1A,1Bは、それぞれ走行ベルト4,9を間を透かして4本並列状に張設することにより構成される。
コンベヤ1Aの中央部には、2本の走行ベルト4,4の間に一定の隙間を形成する左右一対の仕切板40が設けられ、その仕切板40と左右の側板41との間に、2分割された下流側のローラ2が架設されている。
又、コンベヤ1Bの中央部にも、2本の走行ベルト9,9の間に一定の隙間を形成する左右一対の仕切板42が設けられ、その仕切板42と左右の側板41との間に、2分割された上流側のローラ6が架設されている。
更に、コンベヤ1A,1Bを構成するフレームの側板41には、コンベヤ1A,1Bの長さ方向に沿う上記の上部コンベヤ18と挟持具30との移動案内を成すガイドレール43が設けられる。尚、上部コンベヤ18はガイドレール43に沿って移動、位置決めされた後、固定される。
一方、図3から明らかなように、上部押圧具31と下部押圧具32は、それぞれシリンダ装置31A,32A(本例においてエアシリンダであるが、油圧シリンダや電磁ソレノイドでも可)と、その伸縮ロッドに固定される爪31B,32Bとを有して構成される。
そして、上部押圧具31と下部押圧具32は、搬送手段1(コンベヤ1A,1B)の上下で可動枠44に相対向して取り付けられ、それぞれシリンダ装置31A,32Aの駆動により爪31B,32Bが上下動するようになっている。
特に、上部押圧具におけるシリンダ装置31Aの伸縮ロッドには爪31Bのほか、上記の吸着部33が設けられ、下部押圧具32は被搬送物Wを挟持するに際して爪32Bが左右の仕切板40で挟まれる隙間からコンベヤ1A上に僅かに突出するようにしてある。
又、可動枠44の両側には、ガイドレール43に摺動自在に係合するスライド45が取り付けられ、可動枠44の下部には、図1に示した送り装置35の駆動ベルト38の一部が締結される。よって、駆動ベルト38を正逆に駆動により、可動枠44に取り付けられる上部押圧具31と下部押圧具32をコンベヤ1A,1Bの長さ方向に同時に往復移動させることができる。尚、送り装置35として流体圧シリンダを利用することもできる。
次に、図4は以上のような搬送装置の使用態様を示す。この図で明らかなように、被搬送物W(図示例では刷本であるが、鋼板などでもよい)は、コンベヤ1A,1B上で搬送方向に並んで部分的に重なり合った状態の重合列として搬送される。
尚、コンベヤ1Aの上流側には、例えば図示せぬ別のコンベヤを介して被搬送物の供給源である輪転機が設けられ、コンベヤ1Bの下流側には図示せぬスタッカバンドラが設けられる。又、コンベヤ1A,1Bは通常、予め設定される同一の速度(通常運転モード)で走行される。
ここで、輪転機から供給される被搬送物Wがコンベヤ1A上に達すると、これが計数センサ26により検出され、その検出信号に基づく計数値が所定数に達した段階(計数センサ26がその下方を通過した所定数の被搬送物Wを検出した時点、例えば100番目の被搬送物Wnを検出した時点)において、挟持具30がコンベヤ1Aからコンベヤ1Bに向かってコンベヤ1A,1Bと同一速度で移動を開始し、これと同時に上部押圧具31におけるシリンダ装置31Aの作動による爪31Bの降下と、下部押圧具32におけるシリンダ装置32Aの作動による爪32Bの上昇が行われ、しかして図4(a)に示されるようコンベヤ1A上で被搬送物Wが挟持具の爪31B,32Bにより挟持される。
尚、被搬送物Wは部分的に重なり合った重合列とされるため、挟持具30により挟持される被搬送物は単一でなく、複数(図示例において100番目の被搬送物Wnとそれより下流の被搬送物Wn−1、Wn−2の3つ)となる。又、挟持具30による被搬送物Wn,Wn−1,Wn−2の挟持に際し、上部押圧具31に設けた吸着部33(吸気式の吸盤)が被搬送物Wnの後部側に重なる被搬送物Wn+1の上面に吸着される。
そして、挟持具30により挟持された被搬送物Wn,Wn−1,Wn−2がコンベヤ1A上からコンベヤ1B上に達したとき(詳しくは挟持されたうちの最下流に位置する被搬送物Wn−2の下流端がコンベヤ1B上に差し掛かった時点)において、コンベヤ1A,1Bの走行速度がコンベヤ速度変更手段により相違され、図5に示すタイミングチャートのように、挟持具30の移動速度と第2コンベヤ1Bの走行速度が同一の同調状態とされる下に、コンベヤ1Aに対してコンベヤ1Bの走行速度並びにこれに同調する挟持具30の移動速度が高くされる。尚、挟持具30により挟持された被搬送物がコンベヤ1B上に達したか否かは、通常運転モードにおけるコンベヤ1A,1Bの走行速度に基づき、計数センサ26で所定数の被搬送物が検出された時点からの経過時間を図示せぬタイマーで計時することにより判定することができる。因みに、コンベヤ1A,1Bの走行速度の検出は、それらの駆動源10,14のロータ軸に速度センサとしてロータリエンコーダなどを取り付けるか、図示せぬ制御部から駆動源10,14に発信されるパルス数をカウントするなどして行われる。
しかして、コンベヤ1A上の被搬送物が上部コンベヤ18で押圧された状態の下、その下流で挟持具30により挟持された被搬送物Wn,Wn−1,Wn−2が引き抜かれ、これにより重合列を成す複数の被搬送物は、図4(b)に示されるようコンベヤ1A,1Bとの間に間隙を生じて区分される。
尚、コンベヤ速度変更手段としては、図1に示した駆動源10,14にステッピングモータなどの可変速モータ(制御用モータ)を用い、これを図示せぬ制御部により駆動制御する構成とされる。特に、コンベヤ1A,1Bに走行速度差を生じさせる方法として、コンベヤ1Aを定常の運転状態(通常運転モード)に保ったままコンベヤ1Bを通常運転モードより高速(高速運転モード)で走行させたり、コンベヤ1Bを通常運転モードに保ったままコンベヤ1Aを通常運転モードより低速(低速運転モード)で走行させるようにしてもよいが、本例ではコンベヤ1Aを通常運手モードから低速運転モードに変換するのと同時に、コンベヤ1Bを通常運転モードから高速運転モードに変換するようにしている。
これによれば、コンベヤ1A,1Bとの間で被搬送物の重合列に大きな間隙を生じせしめてスタッカバンドラによる結束を所定数ずつ確実に行うことができる。但し、コンベヤ1Aを通常運転モードに保ったままコンベヤ1Bのみを高速運転モードに変換するようにしてもよく、この場合にはコンベヤ1Aの上流部においても被搬送物のピッチが詰まって団子状態となる現象を全く発生しないという効果が得られる。
又、上部コンベヤ18はその駆動源22の制御によりコンベヤ1Aの走行速度と同速度を保つよう速度制御され、コンベヤ1Aの減速時において被搬送物が団子状態になる現象を抑制する効果を発揮するが、コンベヤ1Aと上部コンベヤ18の連動性をより確実なものとするために両者の駆動源10,22を共通化するようにしてもよい。但し、上部コンベヤ18は省略することもできる。
一方、上記のようにして被搬送物が区分されると、コンベヤ1A,1Bが通常運転モードに戻されて両者が同速の同調状態とされるほか、挟持具30の移動が停止される直前に上部押圧具31におけるシリンダ装置31Aの作動による爪31Bの上昇と、下部押圧具32におけるシリンダ装置32Aの作動による爪32Bの下降とが行われ、これによって被搬送物Wn,Wn−1,Wn−2が挟持具30から解放されるが、その解放動作に同期して吸着部33の上昇動作が行われることにより、その吸着部33に吸着されていた被搬送物Wn+1がコンベヤ1B上に浮上される。
図6のように、コンベヤ1B上に浮上された被搬送物Wn+1は、吸着部33に吸着されたまま一端が上記取出コンベヤ34の一端に臨められるようになっている。
係る取出コンベヤ34は、原動コンベヤ51と従動コンベヤ52との間における摩擦力により両者が連動する構造のフリクション駆動方式で、原動コンベヤ51はローラ51A,51Bの間にベルト51Cを巻き掛けてローラ51Bが駆動源53により回転駆動される構成であり、他方の従動コンベヤ52は原動ローラ51の片面側に接してローラ52A,52B間にベルト52Cを巻き掛けた構成とされる。
又、図6において、54,55は取出コンベヤ34の上流端に近接して設けた上下一対のガイドローラ、56はローラ51Aとガイドローラ54との間に配した中継ローラ、57はガイドローラ55の軸を支点として上下に揺動するガイドアーム、58はガイドアームに揺動運動を与えるためのアクチュエータ(本例においてエアシリンダ)である。
そして、吸着部33に吸着された被搬送物Wn+1が所定位置まで浮上されたとき、アクチュエータ58の駆動によりガイドアーム57が上方に揺動され、これにより被搬送物Wn+1がガイドローラ54,55を間を通じて取出コンベヤ34の一端まで案内された後、これが取出コンベヤ34内(原動コンベヤ51と従動コンベヤ52との間)を通じてその上流端に配される図示せぬ回収トレイに搬出されるようになっている。
又、挟持具30は、吸着部33から取出コンベヤ34に被搬送物Wn+1が引き渡された後、コンベヤ1A,1Bが通常運転モードで走行されている状態の下で、上記送り装置35の逆転により待機位置まで復帰される。ここで、その待機位置は上記速度センサなどによる通常運転モードでのコンベヤ1A,1Bの走行速度に応じて調整され、その走行速度に比例して待機位置が下流側に移動されるようにしている。
このような待機位置調整手段によれば、計数センサ26の検出信号に基づく計数値が所定数に達した段階において、挟持具30をコンベヤ1A,1Bの走行速度まで加速して挟持動作を開始する前に、挟持すべき被搬送物が挟持具30を追い越してしまったり、挟持すべき被搬送物が挟持具30に遅れてしまうことがなく、係る挟持具30により所定の位置で目的とする被搬送物を確実に挟持することができる。
以上、本発明について説明したが、係る搬送装置は製本工程や新聞製造工程などに限らず、重合列として搬送される被搬送物を搬送中に区分することが必要とされる種々の工程に好適に利用することができる。
又、上記例において、吸着部33は、爪31B,32Bにより挟持される被搬送物より上流の被搬送物に吸着する構成としたが、係る吸着部33を上部押圧具における爪31Bの左右両側に配し、これにより爪31B,32Bで挟持される被搬送物の上面に吸着部33が吸着する構成としてもよい。
本発明に係る搬送装置を示した側面概略図 第1コンベヤと第2コンベヤの平面概略図 挟持具の装置例を示した説明図 被搬送物が区分される状態を示した説明図 搬送手段と挟持具の動作状態を示すタイミングチャート サンプリング手段を示す説明図
符号の説明
1 搬送手段
1A 第1コンベヤ
1B 第2コンベヤ
10 第1コンベヤの駆動源
14 第2コンベヤの駆動源
26 計数センサ
30 挟持具
31 上部押圧具
32 下部押圧具
33 吸着部
34 取出コンベヤ
35 挟持具の送り装置

Claims (3)

  1. 搬送方向に並んで部分的に重なり合った状態の重合列とされる偏平な被搬送物を搬送するための搬送手段と、被搬送物の重合列に間隙を生じさせるための区分手段とを備えた搬送装置において、
    前記搬送手段は、被搬送物の搬送経路を形成する第1コンベヤと、該第1コンベヤから被搬送物を乗り移らせるための第2コンベヤとを有して成り、
    前記第1コンベヤ上には被搬送物の通過数を検出するための計数センサが配置され、
    前記区分手段は、前記計数センサの配置部分より下流側に待機されて前記計数センサの検出信号に基づく計数値が所定数に達した段階で第1コンベヤ上における被搬送物の部位を挟持して第2コンベヤ側に移動する挟持具を含み、その挟持具は上下方向に対向配置される上部押圧具と下部押圧具とで構成され、
    前記挟持具により挟持された被搬送物が第2コンベヤ上に達したとき、挟持具の移動速度と第2コンベヤの走行速度を同調させた状態で、第1コンベヤより第2コンベヤの走行速度が高くなるよう両者の走行速度を相違させる一方、前記挟持具から被搬送物が解放された後で搬送手段を通常運転モードに切り換えて第1コンベヤと第2コンベヤの走行速度を同調させるコンベヤ速度変更手段を備えることを特徴とする搬送装置。
  2. 通常運転モードにおける第1コンベヤと第2コンベヤの走行速度に応じて、挟持具の待機位置を調整する待機位置調整手段を備えることを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
  3. 上部押圧具に被搬送物の上面に吸着せしめるための昇降自在な吸着部を設けると共に、挟持具による被搬送物の解放動作に同期して行われる前記吸着部の上昇動作により第2コンベヤ上に浮上される被搬送物を引き取ってこれを所定箇所に搬出する取出コンベヤを前記第2コンベヤ上に配して構成されるサンプリング手段を備えることを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
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