JPH10109806A - 段積み装置 - Google Patents

段積み装置

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JPH10109806A
JPH10109806A JP26046096A JP26046096A JPH10109806A JP H10109806 A JPH10109806 A JP H10109806A JP 26046096 A JP26046096 A JP 26046096A JP 26046096 A JP26046096 A JP 26046096A JP H10109806 A JPH10109806 A JP H10109806A
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JP
Japan
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plate
stacking
paper
unit
predetermined number
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP26046096A
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English (en)
Inventor
Masahiro Sasaki
政博 佐々木
Yosaku Nakamura
与作 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Hitec Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Hitec Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd, Hitec Co Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一面を化粧面とする定尺の板体の段積み作業
効率の向上と、板体の化粧面の損傷防止とを実現する段
積み装置を提供する。 【解決手段】 ベルトコンベア(20)による板体(M
S)の搬送途上で、反転ユニット(3)及び重ね合わせ
ユニット(4)を介して、2枚の板体を、反化粧面同士
を突き合わせて重ね、順次を段積みユニット(6)に渡
し、段積みユニットに渡された板体の上表面(化粧面)
に紙供給ユニット(7)が逐次紙を被せる。紙を被せる
動作には、ベルトコンベアで板体が搬送されてくる搬送
ピッチの2倍の時間を費やせ、これにより、ベルトコン
ベアによる板体の搬送速度を速くすることができ、化粧
面の間に紙を介在させて板体を段積みする処理効率を向
上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一面を化粧面とす
る定尺の板体を所定枚数づつ段積みしていく省力化機器
としての段積み装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の外壁材として木材やプラスチック
に代えてサイディング材が広く利用されている。このサ
イディング材は、例えば鉄塗装鋼板、アルミ塗装鋼板、
フィルムラミネート鋼板、フィルムラミネートアルミ鋼
板、ステンレス塗装鋼板、エンボス加工鋼板などによっ
て化粧面を構成し、その芯材に断熱性の高い硬質フォー
ムや遮音性の高い石膏ボードなどを採用して成るもので
ある。サイディング材は、例えば圧延されたアルミ又は
鉄等のロール鋼板を順次冷間成形しながら芯材を充填若
しくは張り合わせ、最後に定尺で切断して製造すること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、切断さ
れたサイディング材を梱包するために、複数枚づつ縦積
み(段積み)する作業は、従来殆ど手作業で行われ、生
産性にも限界があり、また比較的重いサイディング材を
取り扱う作業上、人身事故の虞もあった。
【0004】本発明の目的は、上記事情に鑑みてなされ
たものであり、サイディング材に代表されるように一面
を化粧面とする定尺の板体を複数枚づつ段積み(縦積
み)する作業の省力化を図ることができるとともに、作
業途上若しくは梱包後の輸送途上で当該板体の化粧面が
損傷するのを防止出来るように段積みできる段積み装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る段積み装置
は、一面を化粧面とする定尺の板体(MS)を1枚づつ
受け取って順次搬送する第1の搬送手段(2)と、前記
第1の搬送手段による搬送途上で板体を選択的に表裏反
転させる反転手段(3)と、前記反転手段の先方に配置
され、前記第1の搬送手段による搬送途上で板体を選択
的に前記第1の搬送手段による搬送面から離脱させ次に
搬送されてくる別の板体と相互に反化粧面同士を突き合
わせて重ねる重ね合わせ手段(4)と、前記重ね合わせ
手段を通過した板体を先方に搬送する第2の搬送手段
(5,54A)と、前記第2の搬送手段で搬送されてく
る板体を順次積層載置していく段積み手段(6)と、前
記段積み手段に板体が載置される毎に当該板体の表面に
シート材(IP)を被せるシート材供給手段(7)と、
前記段積み手段に所定枚数の板体が積層載置される毎に
当該所定枚数の板体を段積み状態のまま先方に搬送する
第3の搬送手段(8)とを含んで成る。
【0006】上記段積み装置における第1の処理形態
は、図3の(A)に例示されるように、前記第1の搬送
手段が化粧面を下向きにして前記板体を搬送するもので
あるとき、前記反転手段は前記所定枚数の板体における
偶数枚目の板体を表裏反転し、前記重ね合わせ手段は前
記所定枚数の板体の最初と最後の板体をそのまま通過さ
せると共に前記所定枚数の板体における偶数枚目の板体
を次の板体の上に重ね合わせ、前記第2の搬送手段
(5)は受け取った板体を天地逆転させて前記段積み手
段に搬送するものである。
【0007】上記段積み装置における第2の処理形態
は、図3の(B)に例示されるように、前記第1の搬送
手段が化粧面を上向きにして前記板体を搬送するもので
あるとき、前記反転手段は前記所定枚数の板体における
奇数枚目の板体を表裏反転し、前記重ね合わせ手段は前
記所定枚数の板体の最初と最後の板体をそのまま通過さ
せると共に前記所定枚数の板体における偶数枚目の板体
を次の板体の上に重ね合わせ、前記第2の搬送手段
(5)は受け取った板体を天地反転させて前記段積み手
段に搬送するものである。
【0008】上記段積み装置における第3の処理形態
は、図4の(A)に例示されるように、前記第1の搬送
手段が化粧面を下向きにして前記板体を搬送するもので
あるとき、前記反転手段は前記所定枚数の板体に対し最
初と最後の板体(MS1,MS6)を除いて偶数枚目の
板体(MS2,MS4)と最初の板体(MS1)を表裏
反転し、前記重ね合わせ手段は前記所定枚数の板体の最
初と最後の板体をそのまま通過させると共に前記所定枚
数の板体における偶数枚目の板体を次の板体の上に重ね
合わせ、前記第2の搬送手段(54A)は受け取った板
体を天地非反転状態で前記段積み手段に搬送するもので
ある。
【0009】上記段積み装置における第4の処理形態
は、図4の(B)に例示されるように、前記第1の搬送
手段が化粧面を上向きにして前記板体を搬送するもので
あるとき、前記反転手段は前記所定枚数の板体に対し最
初と最後の板体(MS11,MS16)を除いて奇数枚
目の板体(MS13,MS15)と最後の板体(MS1
6)を表裏反転し、前記重ね合わせ手段は前記所定枚数
の板体の最初と最後の板体をそのまま通過させると共に
前記所定枚数の板体における偶数枚目の板体を次の板体
の上に重ね合わせ、前記第2の搬送手段(54A)は受
け取った板体を天地非反転状態で前記段積み手段に搬送
するものである。
【0010】上記段積み装置における第5の処理形態
は、図5の(A),図6の(A)に例示されるように、
前記第1の搬送手段が化粧面を下向きにして前記板体を
搬送するものであるとき、前記反転手段は奇数枚目の板
体を表裏反転し、前記重ね合わせ手段は奇数枚目の板体
を次の板体の上に重ね合わせ、前記段積み手段は相互に
反化粧面同士を突き合わせて重ねられた2枚の板体を一
単位として順次それを複数単位積層載置するものであ
る。
【0011】上記段積み装置における第6の処理形態
は、図5の(B),図6の(B)に例示されるように、
前記第1の搬送手段が化粧面を上向きにして前記板体を
搬送するものであるとき、前記反転手段は偶数枚目の板
体を表裏反転し、前記重ね合わせ手段は奇数枚目の板体
を次の板体の上に重ね合わせ、前記段積み手段は相互に
反化粧面同士を突き合わせて重ねられた2枚の板体を一
単位として順次それを複数単位積層載置するものであ
る。
【0012】上記段積み装置によれば、反転手段(3)
及び重ね合わせ手段(4)を介して、2枚の板体を、化
粧面とは反対面同士を突き合わせて重ね、順次板体を段
積み手段(6)に渡すから、段積み手段に渡された板体
の上表面(化粧面)にシート材を被せる動作には、板体
が直列的に第1の搬送手段で搬送されてくる時間間隔
(搬送ピッチ)の2倍の時間を費やすことができる。し
たがって、1枚づつ板体を段積みしてシート材をその都
度被せる構成に比べると、シート材を被せる動作回数を
減らすことができのはもとより、第1の搬送手段による
板体の搬送速度を速くすることができ、化粧面の間にシ
ート材を介在させて板体を段積みする処理効率を向上さ
せることができる。
【0013】前記第1乃至第4の処理形態を採用する段
積み装置によれば、所定枚数の板体が段積みされた状態
において、その底面と上面は夫々板体の反化粧面側とさ
れ、また、化粧面同士の突き合わせ面にはシート材が介
在されるので、板体の化粧面の保護に万全を期すること
ができる。
【0014】前記第5乃至第6の処理形態を採用する段
積み装置によれば、所定枚数の板体が段積みされた状態
において、その底面と上面は夫々板体の化粧面になる
が、化粧面同士の突き合わせ面にシート材を介在させる
ための動作回数を最小限にすることができる。
【0015】前記シート材供給手段は、ロール(70
1)からシート材(IP)を繰り出して供給する供給部
(70)と、供給部から繰り出されたシート材の先端を
チャック部(756)で解離可能に挾持して前記段積み
手段に段積みされた板体の上方を走行しながら前記供給
部からシート材を引き出す引き出し部(75)とによっ
て構成することができる。前記引出し部は、前記チャッ
ク部を往復動可能に支持し、前記チャック部はシート材
の切断後に該シート材を離して前記供給部寄りに復動す
るものである。前記供給部は、ロールから複数本のテン
ションローラ(703〜705)と繰り出しローラ(7
06、707)を通してシート材を繰り出す繰り出し機
構と、前記引き出し手段による引き出し途上のシート材
を所定位置で切断するカッター(720)と、切断後に
繰り出し機構からカッターの先方に繰り出されるシート
材の走行を停止させるブレーキ手段(710)とを備え
て構成することができる。このとき、ロールは比較的大
きな質量を有するからロールそれ自体を高速回転制御す
ることはロール駆動系の動力を大きくしなければならず
得策ではない。前記シート材引き出し部(75)による
シート材の引き出し速度は、段積み装置全体の動作速度
向上の観点から、高速化することが望ましい。シート材
の供給並びに引き出し速度に関するそのような相違は、
シート材の引き出し時におけるテンションローラ(70
3〜705)の上昇動によって吸収される。これによ
り、シート材の引き出し速度に相当する速度で繰り出し
ローラを駆動したりロールを高速回転させることを要せ
ず、シート材供給部(70)におけるシート材繰り出し
のための動力系の小型化若しくは低消費電力化を実現す
ることができる。
【0016】そして、切断された後の繰り出し側のシー
ト材の先端位置はブレーキ手段による制動作用によって
一定に制御されるから、引き出し部によるシート材の挾
持も常に確実化することができる。
【0017】上記供給部(70)によるシート材の繰り
出し、シート材の制動及びシート材の切断のための構成
をフレーム(FRM4)の左右に一対備え、夫々の構成
に含まれるカッターを、交互にシート材引き出し部(7
5)の正面に臨ませるように、前記フレームをベース
(732)に配置することができる。これにより、相互
に一方が動作されているとき、他方では次の動作に備え
て予じめロールの装着を完了させておくことができ、ロ
ールを使い果したとき、即座に他方の構成に切り替える
ことができ、ロール交換のために、段積み作業等を中断
しなくてもよくなり、この点においても段積み作業が効
率化される。
【0018】
【発明の実施の形態】
《段積み装置の概要》図1には本発明の一例に係る段積
み装置の概略正面図が示され、図3にはその段積み装置
の大凡左側半分の部分斜視図が示される。この段積み装
置は、一面を化粧面とする定尺の板体としてのサイディ
ング材MSを所定枚数づつ段積みして後段の梱包ユニッ
ト9に送る省力化機器である。サイディング材MSそれ
自体の内容については前述の通りであり、サイディング
材の化粧面は外壁面として利用される。
【0019】この段積み装置は、ローラコンベアユニッ
ト1、ベルトコンベアユニット2、反転ユニット3、重
ね合わせユニット4、回動ストッカ5、段積みユニット
6、紙供給ユニット7、移載ユニット8、制御部CON
T1,CONT2及び操作パネルOPRを備えて成る。
【0020】前記制御部CONT1,CONT2は、特
に制限されないが、夫々図示を省略するマイクロプロセ
ッサ、マイクロプロセッサの動作プログラムを格納する
ROM(Read Only Memory)又はPROM(Programmab
le Read Only Memory)、マイクロプロセッサのワーク
領域若しくはデータの一時記憶領域とされるRAM(Ra
ndom Access Memory)、後述するセンサからの検出信号
や前記操作パネルOPRを介して設定されたデータ(サ
イディング材の長さデータやサイディング材の段積み枚
数データ)等を入力するとともに後述する制御信号等を
出力する入出力ポート、及びA−D(Analog to Digita
l)コンバータ等の周辺回路を備えて構成することがで
きる。
【0021】前記ローラコンベアユニット1は、フレー
ムFRM1に取付けられたシリンダブロック10にて昇
降可能なローラコンベア11を有する。ローラコンベア
11は、図示を省略するサイディング材MSの製造ライ
ンから定尺切断されて送り出されてくるサイディング材
MSを、その長尺方向に沿って図1の紙面の裏面から表
面に向かって搬送する。ローラコンベア11で搬送され
てくるサイディング材MSは、ストッパ12にてその停
止位置が規定され、サイディング材MSが定位置まで搬
送されてきたことはセンサS1が検出する。サイディン
グ材MSが定位置まで搬送されてくると、制御部CON
T1はシリンダブロック10によってローラコンベア1
1を降下させ、これによってサイディング材MSはベル
トコンベアユニット2に引き渡される。引き渡し後、ロ
ーラコンベア11の位置はベルトコンベアユニット2の
搬送面上方位置に復帰される。
【0022】前記ベルトコンベアユニット2は、ローラ
コンベア11で搬送されてくるサイディング材MSを受
け取って図1の紙面の右から左方向に搬送する無端状の
コンベアベルト20を有する。コンベアベルト20は所
定間隔を置いて複数本が並列配置され、夫々のコンベア
ベルト20はコンベアローラに張設され、モータ21に
よって走行駆動される。これによってサイディング材M
Sはその短手方向に沿ってコンベアベルトで20で搬送
される。前記ローラコンベア11の一部は、並設された
複数本のコンベアベルト20の間にも配置され、前述の
ように、ローラコンベア11の昇降動により、ローラコ
ンベア11の搬送面はコンベアベルト20の搬送面に対
して選択的に上下出来る。
【0023】前記反転ユニット3は、シリンダブロック
30、反転ロッド31及びセンサS2を有する。フレー
ムFRM1の上部に設けられたシリンダブロック30の
ピストンロッド32には前記反転ロッド31が結合さ
れ、この反転ロッド31は並列配置されたコンベアベル
ト20の間で昇降動可能にされる。反転ロッド31の下
端に形成された顎部はピストンロッド32の降下状態に
おいてコンベアベルト20の搬送面よりも下に位置す
る。センサS2でサイディング材MSが前記顎部の直上
に到達したことを検出すると、制御部CONT1はピス
トンロッド32を上昇移動させ、これによってサイディ
ング材MSの搬送方向先端部が顎部に係合して持ち上げ
られ、コンベアベルト20の上でサイディング材MSが
表裏反転される。制御部CONT1はこのサイディング
材MSに対する反転動作を選択的に実行させる。
【0024】前記重ね合わせユニット4はリフタ40、
バキューム保持部41及びセンサS3を有する。リフタ
40は前記コンベアベルト20の下方に配置され、ピス
トンロッド400を上に向けたシリンダブロック401
の当該ピストンロッド400の先端にリフト板402を
備え、コンベアベルト20の上で搬送されてくるサイデ
ィング材MSを所定のタイミングで持ち上げる。バキュ
ーム保持部41はリフタ40で持ち上げられたサイディ
ング材MSを吸引保持する。前記センサS3は重ね合わ
せユニット4に搬送されてくるサイディング材MSを検
出する。この重ね合わせユニット4は、コンベアベルト
20による搬送途上のサイディング材MSを選択的にコ
ンベアベルト20の搬送面から離脱させて次に搬送され
てくる別のサイディング材MSと相互に化粧面の反対面
を突き合わせて重ね合わせるように、前記制御部CON
T1によってその動作が制御される。
【0025】前記回動ストッカ5は、フレームFRM2
に配置されたドライブスプロケット50とアイドルスプ
ロケット51とに架設されたコンベアチェーン52を有
し、コンベアチェーン52には2本で一組のロッド53
A,53Bが所定ピッチで多数立設され、2本で一組の
ロッド53A,53Bの間にサイディング材MSが移送
されたことはセンサS4が検出する。制御部CONT1
は、センサS4がサイディング材MSを検出する毎に前
記2本で一組のロッド53、A53Bを1ピッチ反時計方
向に進めるようにコンベアチェーン52を間欠駆動させ
る。この回動ストッカ5の搬送終端位置においてサイデ
ィング材MSは、コンベアベルト20から受け取った状
態に対して天地逆転されることになる。回動ストッカ5
の搬送終端位置には、サイディング材MSの到達を検出
するセンサS5と、到達したサイディング材を前記2本
で一組のロッド53A,53Bの間から先方に送り出す
押し出しアーム54が設けられ、制御部CONT1は、
そのセンサS5によってサイディング材MSを検出する
と、押し出しアーム54を進出させ、これによって、サ
イディング材MSが段積みユニット6に向けて押し出さ
れる。
【0026】前記段積みユニット6は、押し出しアーム
54によって押し出されたサイディング材MSを所定枚
数ずつ順次積層載置していく。図1にはサイディング材
MSが順次載置されるに従って降下動される載置テーブ
ル60が代表的に示されている。センサS8は載置テー
ブル60にサイディング材MSが到達したことを検出す
る。制御部CONT2はセンサS8からの検出信号に基
づいて段積みユニット6へのサイディング材MSの到達
回数を計数すると共に、載置テーブル60の位置制御を
行う。
【0027】紙供給ユニット7は、前記段積みユニット
6にサイディング材MSが載置される毎に当該サイディ
ング材MSの表面にシート材の一例である紙(IP)を
被せる。
【0028】前記移載ユニット8は、前記段積みユニッ
ト7に所定枚数のサイディング材MSが積層載置された
とき、サイディング材MSを積層状態のまま後段の梱包
ユニット9に送り出す。図1には移載ユニット8に含ま
れる移載アーム80及びバックストッパ82が代表的に
示されている。
【0029】《回動ストッカ》前記回動ストッカ5の詳
細な一例を説明する。図7は回動ストッカ5の正面図、
図8は回動ストッカ5の部分側面図である。図8には回
動ストッカの左半分の構成が代表的に図示されている
が、右側も実質的に同じように構成されている。
【0030】図8に示されるように、前記ドライブスプ
ロケット5はフレームFRM2に枢軸されたドライブ軸
500に固定され、当該ドライブ軸500は例えばチェ
ーン伝動でモータ501によって駆動される。アイドル
スプロケット51はフレームFRM2に枢軸されたアイ
ドル軸510に固定される。前記2本で一組のロッド5
3A,53Bは、コンベアチェー52のリンク520
(図7参照)に取り付けたホルダ520に立設固定され
ているものと理解されたい。図7に示される521、5
22は、コンベアチェーン52と一緒に変位する前記ホ
ルダ520を支えるためのガイドレールである。
【0031】前記押し出しアーム54は図8から明らか
なように、左右に配置されたコンベアチェーン52の間
に位置して設けられている。すなわち、フレームFRM
2にガイドレール540が設けられ、このガイドレール
540に前記押し出しアーム54が水平往復動自在に支
持されている。押し出しアーム54の底面側にはフレー
ムFRM2に設けられたシリンダブロック541の作動
端542が連結され、これによって、押し出しアーム5
4が水平方向に往復動される。
【0032】前述のように間欠駆動されるコンベアチェ
ーン52の停止状態において前記押し出しアーム54は
コンベアチェーン52に設けられた2本一組のロッド5
3A,53Bの間に位置され、搬送されてきたサイディ
ング材MSの直下に位置することになる。この状態で、
押し出しアーム54が進出移動されると、サイディング
材MSは押し出しアーム54の押し出し面543に押さ
れて前進し、サイディング材MSがロッド53Aから離
脱したところで当該サイディング材MSは押し出しアー
ム54の平面部544に載って変位される。
【0033】《段積みユニット、移載ユニット》前記段
積みユニット6及び移載ユニット8の詳細な一例を説明
する。図9は段積みユニット6及び移載ユニット8の正
面図、図10はそれらの平面図、図11は同じく部分側
面図である。
【0034】前記載置テーブル60は、図9に例示され
るようにその底面に垂設固定した2本のロッド600を
介してフレームFRM3に昇降可能に設けられ、ギヤボ
ックス601に内蔵されたピニオンギヤに噛合するラッ
クギヤ602の上端が載置テーブル60に結合されてい
る。載置テーブル60に係る上記構成は図10に示され
るように左右一対設けられ、双方のギヤボックス601
に内蔵された前記ピニオンギヤはシャフト603を介し
てモータ604で駆動される。
【0035】図9及び図10の夫々において61で示さ
れるものは前ストッパ、62で示されるものは後ストッ
パである。後ストッパ62は押し出しアーム54で押し
出されてきたサイディングMSの押し出し先端部に当接
してサイディング材MSを載置テーブル60の直上で止
める。前ストッパ61は押し出しアーム54を復動する
とき、サイディング材MSの後端に当接して当該サイデ
ィング材MSを載置テーブル60の上に残留させる。前
記双方のストッパ61、62はシリンダ610、620
で昇降駆動され、サイディング材の搬送時に邪魔になら
ないようになっている。
【0036】図10(図1)に示されるセンサS6は前
記押し出しアーム54によってサイディング材MSが押
し出し開始されたことを検出する。センサS7は前スト
ッパ61の上昇完了を検出する。センサS8は、載置テ
ーブル60にサイディング材MSが到達したことを検出
する。センサS6によって押し出しアーム54の前進が
検出されると、前記制御部CONT2は前ストッパ61
の上昇を開始させ、上昇完了する前にサイディング材M
Sは載置テーブル60の直上に到達する。センサS7に
よって前ストッパ61の上昇完了を検出すると、前記制
御部CONT1は押し出しアーム54を復動させる。
【0037】前記制御部CONT2は前記センサS8か
らサイディング材MSの検出信号を受ける度に、モータ
604をステップ駆動して載置テーブル60を所定量降
下させる。また、制御部CONT2は、センサS8から
の検出信号を計数して、載置テーブル60に載置された
サイディング材が所定枚数に達したかを判定する。所定
枚数に達すると、制御部CONT2は載置テーブル60
を更に降下させて、段積みされたサイディング材をスラ
イドアーム81に引き渡す。
【0038】前記移載ユニット8は、移載アーム80、
スライドアーム81及びバックストッパ82を有する。
【0039】前記スライドアーム81は概略U字状に形
成され、図9及び図11に示されるように、その底面に
垂設固定した2本のロッド801を介してスライダ81
1に昇降可能に設けられ、スライダ811に設けられた
シリンダ812によって昇降可能にされる。上記スライ
ドアーム81に係る構成は図10に示されるようにフレ
ームFRM3に一対設けられている。夫々のスライダ8
11はフレームFRM3に敷設されたガイドレール81
3に案内されて移動可能とされる。モータ814の駆動
軸に固定されたドライブプーリ815とアイドルプーリ
816に張設されたベルト817に前記スライダ811
が連結され、これによってスライドアーム81はガイド
レール813に沿って往復動することができる。
【0040】前記移載アーム80は図9及び図11に示
されるように、その基端側の底面に垂設固定したブラケ
ット800を有し、このブラケット800にはホルダ8
01が嵌入され、ホルダ801はフレームFRM3に敷
設されたガイドレール802に沿って往復動可能に支持
されている。ホルダ801の先端部にはシリンダ803
が設けられ、ブラケット800はこのシリンダ803の
ピストンロッドに結合され、昇降動可能にされている。
上記移載アーム80に係る構成は図10に示されるよう
にフレームFRM3に一対設けられている。フレームF
RM3に敷設されたガイドレール802に支持されたホ
ルダ801は、モータ804により可逆回転されるチェ
ーン805を介して往復駆動される。
【0041】前記バックストッパ82はシリンダ820
のピストンロッド821とガイドロッド822の先端に
固定されている。ガイドロッド822は、シリンダ82
0と一体のジャーナルベアリング823に摺動自在に嵌
合されており、ピストンロッド821と一緒に動き、こ
れによって、バックストッパ82はピストンロッド82
1と一体になって進退動する。上記バックストッパ82
に係る構成は図10に示される通り、前記一対の移載ア
ーム80の間に配置されたプレート824の上に一対設
けられている。このプレートはその底面に垂設固定した
2本のロッド825を介してホルダ826に昇降可能に
設けられ、ホルダ826に設けられたシリンダ827に
よって昇降可能にされる。ホルダ826はフレームFR
M3に固定されている。前記移載アーム80が前進され
るときバックストッパ82は移載アーム80に載置され
たサイディング材MSに当接しない位置に降下されてお
り、通過後、シリンダ827によってプレート824が
上昇され、移載アーム上の段積みされたサイディング材
MSをバックストッパ82で後ろから押して、当該段積
みされたサイディング材MSを梱包ユニット9へ向けて
押し出す。
【0042】《段積み制御》図3を参照しながら段積み
制御の内容を説明する。図3の(A)には化粧面を下向
きにしてサイディング材がローラコンベア11で搬送さ
れてくる場合の処理内容が概略的に示され、図3の
(B)には化粧面を上向きにしてサイディング材がロー
ラコンベア11で搬送されてくる場合の処理内容が概略
的に示されている。特に制限されないが、図3の例で
は、段積み枚数は操作部OPRによって6枚に設定され
ているものとする。これによって制御部CONT1は、
6枚のサイディング材毎に同じ制御を繰り返す。目的と
する段積み枚数は許容限度内で任意に設定可能である。
【0043】先ず化粧面を下向きにして6枚のサイディ
ング材MS1〜MS6が搬送されてくる場合を説明す
る。第1枚目のサイディング材MS1がローラコンベア
11で搬送されてきたとき、制御部CONT1はセンサ
S1を介してそれを検出すると、サイディング材MS1
をベルトコンベアユニット2に載せて搬送するととも
に、反転ユニット3及び重ね合わせユニット4を非動作
状態にして、サイディング材MS1をそのまま回動スト
ッカ5に送り込む。制御部CONT1はセンサS1の出
力に基づいてサイディング材の枚数を計数しており、そ
の計数値に応じた制御を行うことになる。
【0044】第1枚目のサイディング材MS1がセンサ
S4で検出されると、制御部CONT1は回動ストッカ
5を1ピッチだけ先に進め、受け取ったサイディング材
MS1を一対にロッド53A,53Bの間に載置して搬
送する。
【0045】制御部CONT1は、第2枚目のサイディ
ング材MS2がローラコンベア11で搬送されてきたの
をセンサS1を介して検出すると、そのサイディング材
MS2をベルトコンベアユニット2に載せて搬送し、そ
の搬送途上でセンサS2の出力によりサイディング材M
S2を検出したとき反転ユニット3によって当該サイデ
ィング材MS2を表裏反転させる。そして制御部CON
T1は、センサS3の出力によって当該サイディング材
MS2を検出すると、重ね合わせユニット4にて当該サ
イディング材MS2をリフタ40で持ち上げ、これをバ
キューム保持部41で保持させる。
【0046】次に、第3枚目のサイディング材MS3が
搬送されてくるのをセンサS1で検出すると、制御部C
ONT1は、サイディング材MS3をベルトコンベアユ
ニット2に載せて搬送するとともに、反転ユニット3を
非動作状態とし、センサS3でそのサイディング材MS
3が検出されるのに同期して、バキューム保持部41に
保持させていた第2枚目のサイディング材MS2を第3
枚目のサイディング材MS3の上に積んで、それらサイ
ディング材MS2,MS3を2枚重ねの状態で回動スト
ッカ5送り込む。第2及び第3枚目のサイディング材M
S2,MS3がセンサS4で検出されると、制御部CO
NT1は回動ストッカ5を1ピッチだけ先に進め、受け
取ったサイディング材MS2、MS3を一対のロッド5
3A,53Bの間に載置して搬送する。
【0047】第4枚目のサイディング材MS4は第2枚
目と同様の制御で処理され、第5枚目のサイディング材
MS5は第3枚目と同様の制御で処理される。
【0048】第6枚目のサイディング材MS6が搬送さ
れてくるのをセンサS1で検出すると、制御部CONT
1は、そのサイディング材MS6をベルトコンベアユニ
ット2に載せて搬送し、その搬送途上でセンサS2を介
してサイディング材MS6を検出すると、反転ユニット
3によって当該サイディング材MS6を表裏反転させ、
重ね合わせユニット4を非動作状態のまま、当該サイデ
ィング材MS6を回動ストッカ5に送り込む。第6枚目
のサイディング材MS6がセンサS4で検出されると、
制御部CONT1は回動ストッカ5を1ピッチだけ先に
進め、受け取ったサイディング材MS6を一対のロッド
53A,53Bの間に載置して搬送する。
【0049】上記サイディング材の6枚毎の制御を繰り
返して順次サイディング材が回動ストッカ5で搬送さ
れ、それがセンサS5によって検出されると、制御部C
ONT1は、その度に、押し出しアーム54を前進させ
て、一対のロッド53A,53Bの間からサイディング
材を押し出す。
【0050】前記制御部CONT2は、センサS6を介
してサイディング材の押し出しを検出すると、前記前ス
トッパ61を上昇開始させる。前ストッパ61は押し出
しアーム54によってサイディング材が通過された後に
その搬送面の上方に達する。制御部CONT1は、セン
サS7によって前ストッパ61の上昇完了を検出した
後、押し出しアーム54を復帰移動させ、これによって
サイディング材は押し出しアーム54から段積みユニッ
ト6に引き渡される。
【0051】前記制御部CONT2はセンサS8の出力
に基づいて段積みユニット6にサイディング材が到達し
たことを検出すると、前記紙供給ユニット7に指示を与
えて、今回到達されたサイディング材の上に紙を被せる
動作を行わせる。図3の(A)においてIP1は段積み
途上においてサイディング材MS1の上に被せられた
紙、IP2はサイディング材MS3の上に被せられた
紙、IP3はサイディング材MS5の上に被せられた紙
である。
【0052】この紙を被せる動作には、直列的にサイデ
ィング材がローラコンベアユニット1に供給される時間
間隔(搬送ピッチ)の2倍の時間を費やすことができ、
1枚づつサイディング材を段積みして紙を被せる動作に
比べて、ローラコンベアユニット1から供給されてくる
サイディング材の搬送速度を速くすることができ、化粧
面に紙を被せてサイディング材を段積みする処理効率を
向上させることができる。当然、紙を被せる動作回数も
減らすことができる。
【0053】前記制御部CONT2は、センサS8の出
力に基づいて段積みユニット6へのサイディング材の到
達回数を計数する。この例に従えば、段積み枚数は6枚
に設定されている。これにしたがって、制御部CONT
2は、サイディング材が4回到達した状態(6枚のサイ
ディング材が段積みされた状態)を前記センサS8の出
力に基づいて検出すると、前記ストッパ62を降下させ
ると共に、載置テーブル60を降下させて、段積みされ
たサイディング材を段積み状態にまま前記スライドアー
ム81の上に移し、このスライドアーム81を前進させ
てから、降下させ、スライドアーム81の上のサイディ
ング材を今度は段積み状態にまま移載アーム80に移
す。そして制御部CONT2は、移載アーム80を前進
させ、移載アーム80がバックストッパ82の上を通過
した後、バックストッパ82をシリンダブロック820
と共に上昇させ、移載アーム80上のサイディング材を
段積み状態のままバックストッパ82で前方に押し出さ
せて、梱包ユニット9の段ボール箱にそのサイディング
材を段積み状態にまま引き渡す。
【0054】図3の(B)に示されるように、サイディ
ング材MS11〜MS16が化粧面を上向きにしてロー
ラコンベアユニット1に供給される場合には、奇数枚目
のサイディング材が反転ユニット3により反転され、反
転された3枚目のサイディング材MS13の上に非反転
状態の2枚目のサイディング材MS12が重ねられ、反
転された5枚目のサイディング材MS15の上に非反転
状態の4枚目のサイディング材MS14が重ねられる。
最初と最後のサイディング材MS11,MS16に対し
ては上記同様、重ね合わせの処理は行われない。図3の
(B)においてIP11は段積み途上においてサイディ
ング材MS11に上に被せられた紙、IP12はサイデ
ィング材MS13の上に被せられた紙、IP13はサイ
ディング材MS15の上に被せられた紙である。
【0055】《他の段積み形態》前記重ね合わせユニッ
ト4を経て搬送されてきたサイディング材を段積みユニ
ット6に搬送するための機構は回動ストッカ5の構成に
限定されず、水平移動、又は水平及び垂直移動を行う搬
送手段に代えることが可能である。図4にはその例が段
積み態様と共に示されている。
【0056】図4の例に従えば、ベルトコンベアユニッ
ト2で搬送されてきたサイディング材は押し出しアーム
54Aに載置されて段積みユニット6に供給される。押
し出しアーム54Aは前記押し出しアーム54と類似の
水平搬送機構である。押し出しアーム54Aの機構を用
いた場合には、前記回動ストッカ5のようにサイディン
グ材は途中で天地逆転されないから、そのことを考慮し
て反転ユニット3や重ね合わせユニット4が制御されな
ければならない。回動ストッカ5を利用しない場合、化
粧面を下向きにしてサイディング材がローラコンベアユ
ニット1から供給される場合の段積み態様を示す図4の
(A)は、図3の(A)に対し、サイディング材MS1
に対する処理とサイディング材MS6に対する処理を入
換えるように制御される。化粧面を上向きにしてサイデ
ィング材がローラコンベアユニット1から供給される場
合の段積み態様を示すを図4の(B)では、同様に図3
の(B)に対し、サイディング材MS11に対する処理
とサイディング材MS16に対する処理を入換えるよう
に制御される。
【0057】また、サイディング材の段積み形態は図3
及び図4で説明したように段積みされた底面のサイディ
ング材を上向き(底面が反化粧面)とし、最上面のサイ
ディング材を下向き(上表面が化粧面)とするように制
御したが、梱包される段ボールの構造によっては、サイ
ディング材の反化粧面同士を突き合わせた2枚重ねのも
のだけを順次積み上げていく段積み形態を採用すること
も可能である。例えば、図5は回動ストッカー5を用い
る構造の段積み装置による場合を示し、図5の(A)の
段積み形態は、化粧面を下向きとする4枚のサイディン
グ材MS1〜MS4を受け取って段積みする場合であ
り、これは、図3の(A)におけるサイディング材MS
2〜MS5に対する処理と同じである。また、図5の
(B)の段積み形態は、化粧面を上向きとする4枚のサ
イディング材M11〜MS14を受け取って段積み場合
であり、これは、図3の(B)におけるサイディング材
MS12〜MS15に対する処理と同じである。
【0058】サイディング材の反化粧面同士を突き合わ
せた2枚重ねのものだけを段積みする上記と同様の段積
み形態を、スライドアーム54Aを採用した段積み装置
に採用する場合は、図6に示されるように、反転及び重
ね合わせ制御態様は図5の場合と同じである。
【0059】《紙供給ユニット》次に前記紙供給ユニッ
ト7の詳細な一例を説明する。図13は紙供給ユニット
7を全体的に示す正面図である。紙供給ユニット7は、
紙供給部70、紙引き出し部75、紙吸引部77から成
る。紙引き出し部75は前記段積みユニット6を跨いで
配置される。
【0060】図14は紙供給部70の側面図、図15は
紙供給部70の正面図、図16は紙吸引部77の側面図
である。
【0061】図14において700は、紙を芯材に巻回
したロール701を交換可能に装着するホルダであり、
チェーン等を介してモータ702で回転駆動される。7
03,704,705はテンションローラであり、70
6,707はモータ706M,707Mで駆動される繰
り出しローラである。夫々のテンションローラ703〜
705は、図15に例示されるように、ローラホルダ7
07に回転可能に軸支され、そのローラホルダ707が
フレームFRM4に垂設されたガイドロッド708に摺
動自在に嵌合され、これによって、テンションローラ7
03〜705はガイドロッド708に沿って自由に昇降
できる。センサS9はテンションローラ703との距離
に応じたアナログ信号を前記制御部CONT2に与え
る。例えばそのセンサS9として超音波センサを採用す
ることができる。センサS10,S11はテンションロ
ーラ704,705が下限位置にあるか否かを検出し、
その検出信号を前記制御部CONT2に与える。ロール
701に巻回されている紙は、テンションローラ70
3、繰り出しローラ706、テンションローラ704、
繰り出しローラ707、テンションローラ705の順に
掛け渡され、モータ702によるロール701の回転駆
動と、繰り出しローラ706,707の回転駆動によっ
て先方に繰り出される。このとき、テンションローラ7
03〜705はその自重によって降下しようとするか
ら、紙の繰り出し最中及び繰り出し停止状態において紙
は実質的な弛みを生じない。
【0062】図14において710は電磁ブレーキを内
蔵してフレームFRM4に軸支されたブレーキドローラ
であり、押圧ローラ711との間で紙を挾持する。ブレ
ーキドローラ710が電磁ブレーキによって制動される
と、押圧ローラ711との間で紙を挾圧固定して、紙の
引き出しを阻止する。電磁ブレーキが作動されていない
状態ではブレーキドローラ710は自由に回転し、紙を
先方へ引き出すことを許容する。
【0063】ブレーキドローラ710の先方にはカッタ
ーローラ720とその受けローラ721が対向配置され
ている。カッターローラ720の表面にはその軸方向に
沿って切断刃722が設けられている。図15に示され
るようにカッターローラ720と受けローラ721には
相互に噛合する同一のスパーギヤが固定され、カッター
ローラ720が回転すると受けローラ721も回転する
ようになっている。カッターローラ720には電磁クラ
ッチ723を介してモータ724の回転力が伝達可能に
なっている。モータ724から電磁クラッチ723、そ
して電磁クラッチ723からカッターローラ720への
動力伝達にはチェーン伝動等を採用することができる。
前記カッターローラ720にはフォトセンサ726によ
る検出標識(検出対象)725が設けられており、フォ
トセンサ726による検出信号は制御部CONT2に与
えられる。制御部CONT2は、電磁クラッチ723で
カッターローラ720を回転させた後、フォトセンサ7
26からの検出標識725の検出信号を受け取って、電
磁クラッチ723を切り、これによって、カッターロー
ラ720は1回転して初期位置に停止される。尚、前記
電磁クラッチ723は動力伝達を切ったときにその出力
軸を制動するためのブレーキを備えており、慣性によっ
てカッターローラ720が過回転することはない。
【0064】上記紙の繰り出し、紙の制動及び紙の切断
のための各構成は、図15に代表的に示されるように、
フレームFRM4に左右一対設けられている。フレーム
FRM4は、図14に示されるように、その底面の左右
にスライダ730,731を有し、このスライダ73
0,731は、ベース732の上に設けられた一対のガ
イドレール733,734に載置されている。更に、図
15に例示されるように、ベース732にはモータ73
5で回転駆動されるリードスクリュー軸736が配置さ
れ、そのリードスクリュー軸736に螺子嵌合するリー
ドナット737がフレームFRM4の底面に固定されて
いる。これによってフレームFRM4はガイドレール7
33,734に沿って左右にモータ駆動で変位できるよ
うになり、上記紙の繰り出し、紙の制動及び紙の切断の
ための左右一対の構成は、交互に紙引き出し部75の正
面に臨むことができる。したがって、相互に一方が動作
されているとき、他方では次の動作に備えて予じめロー
ルの装着を完了させておくことができ、ロールを使い果
したとき、即座に他方の構成に切り替えることができ、
ロール交換のために、段積み作業等を中断しなくてもよ
くなり、作業効率を向上させることができる。
【0065】前記紙引き出し部75は、図13に示され
るように、前記段積みユニット6を跨いで配置されたア
ーチ状のフレームFRM5を有し、そのフレームFRM
5には一端側から他端側にガイドレール750が架設さ
れ、それに沿って、ドライブベルト751がドライブプ
ーリ752とアイドルプーリ753に張設されている。
ドライブプーリ752は電磁ブレーキを内蔵したモータ
754で駆動される。前記ガイドレール750にはそれ
に嵌入して摺動移動自在なホルダ755が設けられ、こ
のホルダ755には前記カッターローラ720と受けロ
ーラ721の間から突出されている紙の先端部を着脱可
能に保持するチャック部756が垂設固定されている。
チャック部756は、特に制限されないが、圧縮空気を
利用して接離する一対の挾持板756A,756Bを有
し、この挾持板756A,756Bを圧縮空気で作動す
るエアーシリンダ756Cで接離可能にした構造を採用
することができる。前記ホルダ755は前記ドライブベ
ルト751に連結固定され、ドライブベルト751と一
体になって走行し、これにより、チャック部756が紙
を挾持した後、ドライブベルト751を走行駆動するこ
とによって、紙を紙供給部70から引っ張り出して、前
記段積みユニット6の載置テーブル60の上に載置され
ているサイディング材の上に紙を被せることができる。
【0066】前記紙引き出し部75による紙の引き出し
量はチャック部756の走行移動量によって決定され、
その走行移動量は前記制御部CONT2が制御する。す
なわち、前記操作部OPRに、処理すべきサイディング
材の長さ設定されると、制御部CONT2はその設定値
を参照して、チャック部756の初期位置からの走行量
を演算してモータ754の回転量を制御し、載置テーブ
ルに載置されているサイディング材の遠端部よりも僅か
に進んだ位置でチャック部756の走行移動を停止させ
る。制御部CONT2はモータ754を停止した後、チ
ャック部756から紙を離し、モータを逆転してチャッ
ク部756を初期位置に復帰させる。
【0067】前記紙吸引部77は、チャック部756が
先端を挟持して引き出した紙の基端側を前記カッターロ
ーラ720で切断したとき、切断分離された紙の後端が
浮遊してその位置が不定になる状態を抑制するものであ
る。すなわち、この紙吸引部77は、図16にその詳細
な一例が示されるように、吸着ブロック770と払い落
としレバー部771とをフレームFRM6に備えて成
る。吸着ブロック770は上表面にエアーの吸引孔を多
数有し、チャック部756によって引き出される紙走行
面の直下に配置されている。払い落としレバー部771
は空気圧利用のアクチェータであって、往復直線動形式
のピストンロッドに90°往復回動形式のエアーロータ
が配置され、そのエアーロータの回動軸を作動端722
として備え、この作動端722に回動レバー773が設
けられて成る。チャック部756が図13の初期位置に
あるとき、回動レバー773は上向きとされ、紙の引き
出しの邪魔にならない向きにされている。紙の繰り出し
開始後に、チャック部756が紙吸引部77を通過する
タイミングで回動レバー733は紙表面の直上で水平状
態にされる。そして、紙の切断に同期するタイミングを
以って、回動レバー773が降下され、且つ吸着ブロッ
ク770の吸引動作が開始され、これによって、切断さ
れた紙の後端部が回動レバー773によって下方に払い
落とされ、払い落とされた紙の後端部が吸着ブロック7
70にエアーで吸着される。切断された紙の後端が落ち
着いた後、回動レバー773は上向きの初期状態に復帰
され、吸着ブロック770の吸引動作が停止される。
【0068】《紙供給制御》次に前記制御部CONT2
による紙供給ユニット7の制御内容を図12をも参照し
ながら説明する。図12においてDT1〜DT6は各種
センサS8〜S12,726から供給される検出信号、
CN1〜CN9は制御部CONT2から出力される夫々
1ビット又は複数ビットの制御信号である。
【0069】前記チャック部756の初期位置及び紙の
初期先端位置は図12の時刻t0の位置とされる。この
状態において、モータ702、706M,707Mの回
転は停止され、電磁クラッチ723は動力非伝達状態に
され、ブレーキドローラ710の電磁ブレーキは開放状
態にされている。チャック部756は紙供給部から繰り
出されている紙の先端部を挾持して待機している。
【0070】この状態で制御部CONT2は、前記セン
サS8からサイディング材MSの検出信号DT5を受け
ると、制御信号CN3にてモータ754を駆動し、チャ
ック部756を走行駆動させて紙IPの引き出しを開始
する。これに同期して制御部CONT2は、制御信号C
N6にてモータ707Mを駆動し、チャック部756に
よる紙の引き出しに呼応して紙の繰り出しを開始する。
チャック部756が払い落としレバー部771を通過す
るタイミングで制御部CONT2は回動レバー773を
垂直状態から水平状態に予じめ回動させ、後述する紙の
切断時に即座に紙を回動レバー773で払い落とせるよ
うにしておく。
【0071】紙供給部70による紙IPの繰り出し速度
は紙引き出し部75による紙の引き出し速度に比べて遅
く、紙IPの引き出しに従ってテンションローラ705
が徐々に上昇し、引き続いてテンションローラ704が
上昇開始する。センサS10がこれを検出すると、制御
部CONT2は制御信号CN7にてモータ706Mの駆
動を開始する。このとき、制御部CONT2はモータ7
02を駆動すると共に、超音波センサS9からの検出信
号DT4に基づき、テンションローラ703の上昇位置
に比例した速度でモータ702の回転速度を制御してロ
ール701から紙IPを繰り出す。
【0072】ここで、ロール701は比較的大きな質量
を有し、モータ702の負荷駆動能力は経済性の観点か
ら比較的小さいものが採用され、ロールの回転速度は比
較的低速とされる。モータ706Mによるローラ706
の回転速度はそれよりも速く、また、モータ707Mに
よるローラ707の回転速度はローラ706よりも早く
されるというように、紙IPの引き出し側に近い程、紙
IPの繰り出し速度は早くされる。そして、チャック部
756に挾持されて走行される紙IPの引き出し速度は
格段に高速とされる。それら各部における紙搬送速度の
相違は、テンションローラ703〜705の上昇動によ
って吸収される。したがて、紙の引き出し速度にと同じ
速度でモータ702,706,707を駆動して紙を繰
り出すことを要せず、モータ702に代表される紙繰り
出しのための動力系の小型化若しくは低消費電力化を実
現することができる。
【0073】モータ754の駆動量(チャック部756
の走行移動量)は制御部CONT2にて数値制御され
る。例えば、モータ754にステップモーを採用し、制
御部CONT2は必要な走行量を得るためのモータ75
4の駆動ステップ数を計数し、それが目標値に至るまで
モータ754を駆動する。目標値は、操作部OPRで設
定されたサイディング材の長さデータに基づいて制御部
CONT2が演算若しくはテーブルを参照して取得す
る。モータ754の駆動制御において、停止位置近傍で
は減速することも可能である。また、モータ756はそ
の回転停止に際して制動される。
【0074】制御部CONT2は、時刻t2で示される
チャック部756の停止位置手前の時刻t1の地点にお
いて、制御信号CN5により電磁クラッチ723を接続
してカッターローラ720を回転させる。カッターロー
ラ720が大凡半回転されると紙が切断される。このと
き制御部CONT2は制御信号CN2にて回動レバー7
73を降下させると共に制御信号CN1にて吸着ブロッ
ク770に吸着動作を開始させる。これによって切断分
離された紙の後端部は吸着ブロック770に吸い寄せら
れるようにして当該吸着ブロック770の上を通過す
る。カッターローラ720が1回転するとそれをセンサ
726が検出することにより、制御部CONT2はカッ
ターローラ720を元の位置に停止させる。
【0075】切断分離された紙IPは時刻t2までチャ
ック部756により搬送され、その後制御部CONT2
は制御信号CN9にてチャック部756から紙を離脱さ
せ、これによって切断分離された紙がサイディング材M
Sの上に確実に落下される。その後、モータ754が逆
転駆動され、チャック部756が初期位置に復帰され
る。
【0076】前記カッターローラ720で紙IPが切断
されても、紙供給部70の動作の慣性によって紙IPの
繰り出しは継続される。制御部CONT2は、切断され
た紙の繰り出し側の先端部を初期位置で停止させるよう
に、カッターローラ720に対する回転指示から所定の
遅延時間を経た後に、制御信号CN4にてブレーキドロ
ーラ710の電磁ブレーキを作動して当該ローラ710
を制動する。
【0077】これによって紙IPの先端の繰り出しが停
止されると、テンションローラ705が降下動し、その
下限位置をセンサS11が検出すると、制御部CONT
2は制御信号CN6にてモータ707Mを停止する。モ
ータ707Mが停止されると、今度はテンションローラ
704が降下動し、その下限位置をセンサS10が検出
すると、制御部CONT2は制御信号CN7にてモータ
706Mを停止する。そうすると、今度はテンションロ
ーラ703が降下し、降下量に応じた検出信号DT4を
受ける制御部CONT2は徐々にモータ702を減速
し、テンションローラ703の下限位置でモータ702
を停止される。これによって紙供給部の状態が初期状態
に戻され、制御部CONT2は、チャック部756に紙
の先端部を挾持させて、次の紙引き出し動作の指示を待
つ。
【0078】図15に示されるように、上記紙の繰り出
し、紙の制動及び紙の切断のための左右の構成の入換え
制御は、特に制限されないが、ロール701の残量検出
に基づいて行う。例えば、ロール701に巻回されてい
る紙IPの終端部分には所定のマーキングが施され、こ
れをセンサS12が検出すると、制御部CONT2は、
カッターローラ720による紙の切断後、モータ735
を駆動して左右の構成を入換える。入換え終了後、制御
部CONT2は交換された方の紙の先端部をチャック部
756に挾持させて次の動作に備える。
【0079】上記段積み装置によれば以下の作用効果が
ある。
【0080】〔1〕反転ユニット3及び重ね合わせユニ
ット4を介して、2枚のサイディング材MSを、化粧面
とは反対面同士を突き合わせて重ね、順次サイディング
材を段積みユニット6に渡すから、段積みユニット6に
渡されたサイディング材の上表面(化粧面)に紙IPを
被せる動作には、直列的にサイディング材がベルトコン
ベアユニット2に供給される時間間隔(搬送ピッチ)の
2倍の時間を費やすことができる。したがって、1枚づ
つサイディング材を段積みしてその都度紙を被せる構成
に比べて、紙を被せる動作回数を減らすことができるの
はもとより、ベルトコンベアユニット2におけるサイデ
ィング材MSの搬送速度を速くすることができ、化粧面
の間に紙を介在させてサイディング材を段積みする処理
効率を向上させることができる。
【0081】〔2〕反転ユニット3は搬送途上のサイデ
ィング材の搬送方向先端の底面を反転ロッド31で持ち
上げて反転させるため、その構造及び反転制御を簡素化
できる。
【0082】〔3〕重ね合わせユニット4は、搬送され
てくるサイディング材をリフタ40で搬送面から持ち上
げてバキューム保持部41で上方に保持し、次に搬送さ
れてくるサイディング材の上に落として重ね合わせるか
ら、相互に反化粧面同士を突き合わせてサイディング材
を重ね合わせるための機構を簡単に構成することができ
る。
【0083】〔4〕図3及び図4で説明した段積み制御
態様によれば、所定枚数のサイディング材が段積みされ
た状態において、その底面と上面は夫々サイディング材
の反化粧面側とされ、また、化粧面同士の突き合わせ面
には紙が介在されるので、サイディング材の化粧面の保
護に万全を期することができる。
【0084】〔5〕図5及び図6で説明した制御態様に
よれば、所定枚数のサイディング材が段積みされた状態
において、その底面と上面は夫々サイディング材の化粧
面になるが、化粧面同士の突き合わせ面に紙を介在させ
るための動作回数を最小限にすることができる。
【0085】〔6〕紙供給ユニット7は、ロール701
から紙を繰り出す紙供給部70と、繰り出された紙IP
の先端を挾持して高速に引き出す紙引き出し部75とを
有し、紙供給部70は、テンションローラ703〜70
5を介してロール701から紙IPを繰り出しローラ7
06,707で繰り出し、繰り出された紙IPが紙引き
出し部75のチャック部756に挾持されて高速に引き
出されている状態で紙IPをカッターローラ720で切
断し、切断後にカッターローラ720から先方に走行し
ようとする紙IPの走行をブレーキドローラ710で制
動する。このとき、ロール701は比較的大きな質量を
有するからロールから繰り出しローラを介して繰り出さ
れる紙の繰り出し速度は比較的遅くしてある。紙引き出
し部75による紙IPの引き出し速度は、段積み装置全
体の動作速度向上の観点から、紙繰り出し速度に比べて
格段に速くされている。紙の搬送速度に関するそのよう
な相違は、テンションローラ703〜705の上昇動に
よって吸収される。したがって、紙IPの引き出しに際
して紙供給部70に無理な力が作用されず、紙IPを安
定且つ高速に繰り出すことができる。しかも、紙の引き
出し速度に相当する速度で紙繰り出しローラを駆動した
りロールを回転させることを要せず、紙供給部70にお
ける紙繰り出しのための動力系の小型化若しくは低消費
電力化を実現することができる。
【0086】〔7〕上記により、紙供給ユニットによる
紙IPの安定且つ高速な供給が実現されているから、そ
の供給動作速度が許容する範囲でサイディング材の段積
み動作速度の高速化を保証することができる。
【0087】〔8〕紙引き出し部75による紙の高速引
き出しによって変位されたテンションローラ703〜7
05は、繰り出しローラ706,707の動作と無関係
に単に自重で初期位置に復帰する構成を採るものではな
く、紙IPの繰り出し先端部に近い方からテンションロ
ーラ703〜705が初期位置に復帰するのに応じて繰
り出しローラ706,707の動作を停止していき、最
後にロール201に隣接するテンションローラ703の
初期位置復帰に応じてロール701の回転を止めるか
ら、紙IPの引き出し前のテンションローラ703〜7
05の位置は常に同じ状態に保たれ、これにより紙IP
の引き出し代は常に一定にされ、紙の高速引き出しに支
障を生ずる虞を未然に防止することができる。これとは
逆に、紙引き出し開始前における複数本のテンションロ
ーラ703〜705の位置が毎回相違されるとするなら
ば、チャック部756による紙の走行途上で全てのテン
ションローラ703〜705が上限に達してしまうこと
が予想され、そのような事態を生ずると、引き出し途上
で紙に無理な力が作用し、不所望に紙が切断されたり破
れたりすることが予想される。上記紙供給部70ではそ
のような事態の発生は未然に防止されている。
【0088】
〔9〕そして、切断された後の繰り出し側
の紙の先端位置もブレーキドローラ710による制動作
用によって一定に制御されるから、チャック部による紙
の挾持も常に確実化することができる。
【0089】〔10〕紙供給ユニット7は更に、チャッ
ク部756が先端を挟持して引き出した紙IPの基端側
を前記カッターローラ720で切断したとき、切断分離
された紙の後端を払い落として吸引する紙吸引部77を
有するから、切断された紙IPの後端が浮遊してその位
置が不定になる状態を抑制することができ、これによ
り、段積みユニット6のサイディング材MSの上に確実
に紙IPを被せることができる。
【0090】〔11〕上記紙の繰り出し、紙の制動及び
紙の切断のための左右一対の構成をフレームFRM4の
左右に一対備え、夫々の構成に含まれるカッターローラ
を、交互に紙引き出し部75の正面に臨ませることがで
きる。したがって、相互に一方の構成が動作されている
とき、他方では次の動作に備えて予じめロールの装着を
完了させておくことができ、ロールを使い果したとき、
即座に他方の構成に切り替えることができるので、ロー
ル交換のために、段積み作業等を中断しなくてもよくな
り、この点においても段積み作業効率を向上させること
ができる。
【0091】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは言うまでもない。
【0092】例えば、サイディング材を重ね合わせるた
めの機構は、待ち合わせのためにサイディング材を上方
に吸引保持する構成に限定されず、サイディング材を選
択的に搬送面の下方に変位させて保持するようにしても
よい。但し、その場合には、ベルトコンベアユニット2
の構成が複雑化することに注意しなければならない。ま
た、サイディング材を搬送面の上方に保持する具体的な
機構はエアーによる吸着に限定されず、挾持アームを用
いたり、或いはサイディング材の材質によっては磁気吸
着を利用することも可能である。
【0093】また、反転ユニットは上記の例に様な引き
上げの機構に限定されず、搬送面下側からの突き上げ機
構などに代えることも可能である。
【0094】また、サイディング材の段積み枚数は上記
実施例に限定されず適宜変更することができる。また、
段積み枚数は、許容範囲で任意設定可能にする上記構成
に限定されず、段積み枚数固定にしてもよい。
【0095】紙供給ユニットにおけるテンションローラ
の数及び繰り出しローラの数は、上記の例に限定され
ず、紙の許容最大引き出し長さなどに応じて適宜変更す
ることができる。また、シート材は紙に限定されず、樹
脂フィルム等であってもよい。さらに、段積み装置に適
用される紙供給ユニットのようなシート材供給手段はシ
ート材を巻回したロールを用いる構成に限定されず、適
宜変更可能である。
【0096】
【発明の効果】本願発明に係る段積み装置によれば、段
積みされた板体の表面にシート材を被せるとき、予じめ
板体は相互に反化粧面を突き合わせて重ね合わせられて
いるから、1枚のシート材を被せるのに、第1の搬送手
段による板材の搬送ピッチの2倍の時間を費やすことが
でき、これにより、第1の搬送手段による板材の搬送速
度を高速化できるので、化粧面の間にシート材を介在さ
せて板体を段積みしていく処理を、全体として高速化す
ることができる。
【0097】所定枚数の板体が段積みされた状態におい
て、その底面と上面を夫々板体の反化粧面とし、化粧面
同士の突き合わせ面にはシート材を介在させることによ
り、板体の化粧面の保護に万全を期することができる。
【0098】板体の反化粧面同士を相互に突き合わせて
重ね合わせたペアだけを段積みすることにより、化粧面
同士の突き合わせ面にシート材を介在させるための動作
回数を最小限にすることができる。
【0099】ロールから複数本のテンションローラと繰
り出しローラを通してシート材を繰り出し、繰り出され
たシート材の先端を挾持して段積み手段に段積みされた
板体の上方を走行しながらシート材を引き出し、引き出
し途上のシート材を所定位置で切断し、切断後に繰り出
されるシート材を制動するように、シート材供給手段を
構成することにより、質量の大きなロールからシート材
を繰り出す速度と、繰り出されたシート材を高速に引っ
張り出す速度との相違は、シート材の引き出し時におけ
るテンションローラの上昇動によって吸収することがで
き、これにより、シート材が高速に引き出されるとき、
その引っ張り力が直接ロールに回転力を作用することは
なく、シート材の高速引き出しに際してシート材供給部
に無理な力が作用されず、シート材を安定且つ高速に繰
り出しすることができる。しかも、シート材の引き出し
速度に相当する速度で繰り出しローラを駆動したりロー
ルを高速回転させることを要せず、シート材供給手段に
おけるシート材繰り出しのための動力系の小型化若しく
は低消費電力化を実現することができる。
【0100】上記により、シート材供給手段によるシー
ト材の安定且つ高速な供給が実現されているから、その
供給動作速度が許容する範囲で板体の段積み動作速度の
高速化を保証することができる。
【0101】切断された後の繰り出し側のシート材の先
端位置はブレーキ手段による制動作用によって一定に制
御されるから、引き出し部によるシート材の挾持も常に
確実化することができる。
【0102】シート材の繰り出し、シート材の制動及び
シート材の切断のための構成を複数組み設けることによ
り、相互に一方が動作されているとき、他方では次の動
作に備えて予じめロールの装着を完了させておくことが
でき、ロールを使い果したとき、即座に他方の構成に切
り替えることができ、ロール交換のために、段積み作業
等を中断しなくてもよくなり、この点においても板体の
段積み作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る段積み装置の概略正面図で
ある。
【図2】図1に示される段積み装置の部分斜視図であ
る。
【図3】図1の段積み装置における段積み態様の第1の
例を示す説明図である。
【図4】回転ストッカに代えて水平移動を行う搬送手段
を採用した段積み装置と共にそれを利用した段積み形態
の一例を示す説明図である。
【図5】サイディング材の反化粧面同士を突き合わせた
2枚重ねのものだけを段積みする形態を図1の段積み装
置に採用した場合の説明図である。
【図6】回転ストッカに代えて水平移動を行う搬送手段
を採用した段積み装置に図5と同様の段積み形態を採用
した場合の説明図である。
【図7】回動ストッカの正面図である。
【図8】回動ストッカの左半分の構成を代表的に示した
部分側面図である。
【図9】段積みユニット及び移載ユニットの正面図であ
る。
【図10】段積みユニット及び移載ユニットの平面図で
ある。
【図11】段積みユニット及び移載ユニットの部分側面
図である。
【図12】制御系に着目したときの紙供給ユニットの全
体説明図である。
【図13】紙供給ユニットを全体的に示す正面図であ
る。
【図14】紙供給部の側面図である。
【図15】紙供給部の正面図である。
【図16】紙吸引部の側面図である。
【符号の説明】
1 ローラコンベアユニット 11 ローラコンベア 2 ベルトコンベアユニット 20 コンベアベルト 3 反転ユニット 31 反転ロッド 4 重ね合わせユニット 40 リフタ 41 バキューム保持部 5 回動ストッカ 52 コンベアチェーン 53A,53B ロッド 54 押し出しアーム 54A 押し出しアーム 6 段積みユニット 60 載置テーブル 61 前ストッパ 62 後ストッパ 7 紙供給ユニット 70 紙供給部 700 ロール IP 紙 703〜705 テンションローラ 706,707 繰り出しローラ 710 ブレーキドローラ 720 カッターローラ 722 切断刃 723 電磁クラッチ 726 フォトセンサ 75 紙引き出し部 754 モータ 756 チャック部 77 紙吸引部 770 吸着ブロック 771 払い落としレバー部 773 回動レバー 8 移載ユニット 80 移載アーム 81 スライドアーム 82 バックストッパ S1〜S12 センサ CONT1,CONT2 制御部 OPR 操作パネル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面を化粧面とする定尺の板体を1枚づ
    つ受け取って順次搬送する第1の搬送手段と、 前記第1の搬送手段による搬送途上で板体を選択的に表
    裏反転させる反転手段と、 前記反転手段の先方に配置され、前記第1の搬送手段に
    よる搬送途上で板体を選択的に前記第1の搬送手段によ
    る搬送面から離脱させ次に搬送されてくる別の板体と相
    互に反化粧面同士を突き合わせて重ねる重ね合わせ手段
    と、 前記重ね合わせ手段を通過した板体を先方に搬送する第
    2の搬送手段と、 前記第2の搬送手段で搬送されてくる板体を順次積層載
    置していく段積み手段と、 前記段積み手段に板体が載置される毎に当該板体の表面
    にシート材を被せるシート材供給手段と、 前記段積み手段に所定枚数の板体が積層載置される毎に
    当該所定枚数の板体を段積み状態のまま先方に搬送する
    第3の搬送手段と、を含んで成るものであることを特徴
    とする段積み装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の搬送手段は化粧面を下向きに
    して前記板体を搬送し、前記反転手段は前記所定枚数の
    板体における偶数枚目の板体を表裏反転し、前記重ね合
    わせ手段は前記所定枚数の板体の最初と最後の板体をそ
    のまま通過させると共に前記所定枚数の板体における偶
    数枚目の板体を次の板体の上に重ね合わせ、前記第2の
    搬送手段は受け取った板体を天地反転させて前記段積み
    手段に搬送するものであることを特徴とする請求項1記
    載の段積み装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の搬送手段は化粧面を上向きに
    して前記板体を搬送し、前記反転手段は前記所定枚数の
    板体における奇数枚目の板体を表裏反転し、前記重ね合
    わせ手段は前記所定枚数の板体の最初と最後の板体をそ
    のまま通過させると共に前記所定枚数の板体における偶
    数枚目の板体を次の板体の上に重ね合わせ、前記第2の
    搬送手段は受け取った板体を天地反転させて前記段積み
    手段に搬送するものであることを特徴とする請求項1記
    載の段積み装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の搬送手段は化粧面を下向きに
    して前記板体を搬送し、前記反転手段は前記所定枚数の
    板体に対し最初と最後の板体を除いて偶数枚目の板体と
    最初の板体を表裏反転し、前記重ね合わせ手段は前記所
    定枚数の板体の最初と最後の板体をそのまま通過させる
    と共に前記所定枚数の板体における偶数枚目の板体を次
    の板体の上に重ね合わせ、前記第2の搬送手段は受け取
    った板体を天地非反転状態で前記段積み手段に搬送する
    ものであることを特徴とする請求項1記載の段積み装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1の搬送手段は化粧面を上向きに
    して前記板体を搬送し、前記反転手段は前記所定枚数の
    板体に対し最初と最後の板体を除いて奇数枚目の板体と
    最後の板体を表裏反転し、前記重ね合わせ手段は前記所
    定枚数の板体の最初と最後の板体をそのまま通過させる
    と共に前記所定枚数の板体における偶数枚目の板体を次
    の板体の上に重ね合わせ、前記第2の搬送手段は受け取
    った板体を天地非反転状態で前記段積み手段に搬送する
    ものであることを特徴とする請求項1記載の段積み装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1の搬送手段は化粧面を下向きに
    して前記板体を搬送し、前記反転手段は前記所定枚数の
    板体毎にその奇数枚目の板体を表裏反転し、前記重ね合
    わせ手段は前記所定枚数の板体毎にその奇数枚目の板体
    を次の板体の上に重ね合わせ、前記段積み手段は相互に
    反化粧面同士を突き合わせて重ねられた2枚の板体を一
    単位として順次それを複数単位積層載置するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の段積み装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の搬送手段は化粧面を上向きに
    して前記板体を搬送し、前記反転手段は前記所定枚数の
    板体毎にその偶数枚目の板体を表裏反転し、前記重ね合
    わせ手段は前記所定枚数の板体毎にその奇数枚目の板体
    を次の板体の上に重ね合わせ、前記段積み手段は相互に
    反化粧面同士を突き合わせて重ねられた2枚の板体を一
    単位として順次それを複数単位積層載置するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の段積み装置。
  8. 【請求項8】 前記シート材供給手段は、ロールからシ
    ート材を繰り出して供給する供給部と、前記供給部から
    繰り出されたシート材の先端をチャック部で解離可能に
    挾持して前記段積み手段に段積みされた板体の上方を走
    行しながら前記供給部からシート材を引き出す引き出し
    部とを有し、 前記供給部は、ロールから複数本のテンションローラと
    繰り出しローラを通してシート材を繰り出す繰り出し機
    構と、前記引き出し手段による引き出し途上のシート材
    を所定位置で切断するカッターと、切断後に繰り出し機
    構からカッターの先方に繰り出されるシート材の走行を
    制動させるブレーキ手段とを備えて成り、前記引出し部
    は、前記チャック部を往復動可能に支持し、前記チャッ
    ク部はシート材の切断後に該シート材を離して前記供給
    部寄りに復動するものであることを特徴とする請求項1
    乃至7の何れか1項記載の段積み装置。
  9. 【請求項9】 前記供給部は、前記繰り出し機構、カッ
    ター及びブレーキ手段をフレームの左右に一対有し、ベ
    ースの上に前記フレームを変位可能に設け、左右のカッ
    ターを選択的に前記引き出し部に臨ませるものであるこ
    とを特徴とする請求項8記載の段積み装置。
JP26046096A 1996-10-01 1996-10-01 段積み装置 Withdrawn JPH10109806A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105215614A (zh) * 2015-10-20 2016-01-06 天津宝钢钢材配送有限公司 一种激光拼焊机组板料堆垛翻料机
CN110526004A (zh) * 2019-09-16 2019-12-03 郭福明 翻转堆叠装置
KR102370537B1 (ko) * 2021-07-01 2022-03-04 (주)메인 몰딩 자동 포장장치

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