JPH069703B2 - 圧延材誘導装置 - Google Patents

圧延材誘導装置

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JPH069703B2
JPH069703B2 JP62303214A JP30321487A JPH069703B2 JP H069703 B2 JPH069703 B2 JP H069703B2 JP 62303214 A JP62303214 A JP 62303214A JP 30321487 A JP30321487 A JP 30321487A JP H069703 B2 JPH069703 B2 JP H069703B2
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JP
Japan
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rolled material
steel strip
roller
rolling
rolling mill
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JP62303214A
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喜政 山崎
雅英 山本
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JFE Engineering Corp
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Nippon Kokan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、連続圧延ラインにおいて圧延機から次順の
圧延機へ鋼帯を誘導する圧延材誘導装置に関する。
[従来の技術] 通常、ホットストリップミルの各スタンド間には、鋼帯
を正しくロールに噛込ませるために、ルーパ、サイドガ
イド等の各種誘導装置が配設されている。ルーパは、ス
タンド間の鋼帯に適切な張力を印加し、各スタンド間に
おける鋼帯の圧延状態を安定させ、製品の幅及び厚さの
変動を防止する役割を有すると共に、ロール以外の部分
での鋼帯と接触をなくし、表面疵発生を阻止する役割も
有している。また、サイドガイドは、圧延機入口側に設
けられ、鋼帯を圧延ラインのセンタ位置に誘導してロー
ルに正しく噛込ませると共に、鋼帯後端部の横振れを阻
止する役割を有している。
ところで、連続熱間圧延ラインにおいては、鋼帯を高速
で通過させるので、ロールの僅かなレベリング差や鋼帯
幅方向厚さの不均一等により鋼帯が大きく横振れし、次
順の圧延機に鋼帯が正しく噛込まれなくなる。このた
め、鋼帯テール部の横振れを防止する必要がある。
従来の圧延材誘導技術は、各圧延機におけるロール幅方
向両端部の差荷重を検出し、差荷重に基づき求めた適正
圧下量を各圧延機の圧下系へそれぞれフィードバック
し、差荷重を解消するようにロール幅方向の圧下量をそ
れぞれ調整する。これにより、鋼帯の横振れを阻止し、
鋼帯を次順の圧延機に誘導する。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、従来の圧延材誘導技術においては、鋼帯
の先端部及び定常部の横振れを阻止することはできる
が、鋼帯後端部の横振れを有効に阻止することができな
い。すなわち、鋼帯後端部には左右不揃いに伸びたフィ
ッシュテールが存在するので、フィッステールが圧延機
に左右不揃いに噛込まれると、圧延機からテールが抜け
るときに、大きく横振れして鋼帯がサイドガイドに衝突
し、次順の圧延機に鋼帯が正しく噛込まれなくなる。こ
のテール部の横振れは、振幅が大きく、かつ、短時間で
生じるので、フィードバック制制御では間に合わず、横
振れを確実に阻止することができないという問題点があ
る。
ところで、鋼帯後端部の横振れを緩和するために、サイ
ドガイドを上流側の圧延機出口まで延ばすことが考えら
れるが、サイドガイド設置長さを長くすると、鋼帯とサ
イドガイドとの接触長が増大し、鋼帯側面が著しく損傷
する。このため、サイドガイドを延長することができな
い。
この発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであっ
て、圧延材を傷付けることなく、圧延材の横振れを確実
に阻止することができる圧延材誘導装置を提供すること
を目的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明に係る圧延材誘導装置は、帯状の圧延材を圧延
機から次順の圧延機に誘導する圧延材誘導装置におい
て、前記圧延材の幅に沿って設けられ、その中央部の径
が両端部の径より小さい凹状の押えローラと、この押え
ローラを圧延材の上面に押付ける圧延材に張力を印加す
るために前記押えローラに対設され圧延材の下面に押付
けられる張力調節用ローラと、を有することを特徴とす
る。この場合に、前記押えローラに対設され、前記圧延
材の下面に押し付けて圧延材に張力を印加する張力調節
用ローラを有することが好ましい。
[作用] この発明に係る圧延材誘導装置においては、圧延材後端
部が上流側の圧延機通過した場合に、横振れしようとす
るが、このとき凹状の押えローラにより圧延材を上面側
から押え付ける。また、通板中に圧延材が緩んだときに
張力調節用ローラを圧延材の下面側に押付ける。これに
より圧延材に所望の張力が付与され、押えローラによる
圧延材のセンタリング機能が発揮される。すなわち、押
えローラを圧延材に押付けると、押えローラのローラ面
が凹状をなしているので、押え付けられた圧延材にロー
ルセンタに向かう幅方向成分の力が作用し、圧延材がロ
ールセンタ位置に落着く。このため、圧延中において材
料が蛇行せず、また材料に曲りが生じなくなり、次順の
圧延機のロールに圧延材を正しく噛込ませることができ
る。
[実施例] 以下、添附の図面を参照して、この発明の実施例につい
て具体的に説明する。
第1図はこの発明の実施例に係る圧延材誘導装置を上方
から見た模式図、第2図は圧延材誘導装置を側方から見
た模式図、第3図は第2図の一部拡大図である。連続熱
間圧延ラインに圧延機2及び4が所定間隔で設置され、
圧延機2から圧延機4に向かって鋼帯6が高速送給され
るようになっている。ルーパ10が圧延機2,4相互間
の略中央位置に設けられると共に、サイドガイド28が
圧延機4の入口近傍に設けられ、鋼帯6が圧延機4に正
しく誘導されるようになっている。ルーパ10は1対の
アーム12及びルーパローラ14を有しており、ローラ
14の両端がアーム12によりそれぞれ支持されてい
る。また、アーム12が上下に揺動するように支軸16
により支持されると共に、ルーパローラ14がアーム1
2の先端に設けられ、揺動手段(図示せず)によりアー
ム12を揺動させてローラ14が持上がると、第3図に
示すように、ローラ14のローラ面が鋼帯6の下面に押
付けられるようになっている。なお、ルーパローラ14
は、その全長に亘り実質的に同径のストレートロールで
ある。
一方、1対の押えローラ18がルーパ10の上方に設け
られ、それぞれのローラ面が鋼帯6の上面に押付けられ
ている。各押えローラ18は、軸19によりロッド部材
20の二股の下端にそれぞれ支持されている。各軸19
にはスリップクラッチ(図示せず)が連結されている。
ロッド部材20は、上方に延びており、その上端部がシ
リンダ22内に導入されている。シリンダ22の油圧室
は油圧供給源(図示せず)に連通している。
第4図に示すように、各押えローラ18のローラ面は凹
状をなし、中央部の径が両端部の径よりも若干小さくな
るように形成されている。この場合に、押えローラ18
は、その長さが約2000mm、その平均径が約250mm、大径
部と小径部との直径差が約0.20〜0.50mmである。
次に、実施例の動作について説明する。
鋼帯6を圧延機2,4に噛込ませると共に、ルーパロー
ラ14を鋼帯下面に押付け、鋼帯6に所定の張力を印加
しつつ圧延する。鋼板搬送速度は、定常状態において約
1200m/分である。鋼帯6の後端部が第1の圧延機2に
接近すると、シリンダ22のロッド部材20を突出さ
せ、押えローラ18を下降し、ルーパローラ14の前後
の鋼板6に押えローラ18を軽く押し付ける。このと
き、焼付き防止のため、鋼帯搬送速度に対して約90〜95
%の割合の回転速度でローラ18を空転させておく。
ところで、鋼帯6を連続熱間圧延すると、第1図に示す
ように、鋼帯後端部に表面伸び差によりフィッシュテー
ル7が生じる。通常、フィッシュテール7は鋼帯の幅方
向に不揃いであり、一方の端部が他方の端部より長く伸
びている。このため、フィッシュテール7の一方端部の
みが噛込まれた状態が一瞬間だけ生じ、テール7が約12
00m/分の速度で圧延機2から抜けるときに、幅方向成
分の力(スラスト力)が加わりテール7が横振れしよう
とする。しかしながら、フィッシュテール7の通過のタ
イミングに合せてルーパ10を下げると同時に押えロー
ラ18を鋼帯6に強く押付けるので、第4図に示すよう
に、鋼帯6に押えローラ18の中央に向かう幅方向成分
の力(自己センタリング力)が作用し、テール7の横振
れが修正される。このため、テール7がサイドガイド2
8を介して圧延機4に正しく噛込まれる。
上記実施例によれば、1対の押えローラとルーパローラ
との組合わせにより、鋼帯後端部のフィッシュテールが
圧延機から抜けるときの鋼帯の横振れを、確実に阻止す
ることができる。また、各スタンド間にて鋼帯の横振れ
を阻止するので、連続圧延ライン全体の圧延状態を安定
化させることができる。
なお、上記実施例では、押えローラを1対のものにして
いるが、押えローラの数はこれに限らず1本又は3本以
上であってもよい。また、上記実施例のルーパローラは
必ずしも必要なものではなく、押えローラの押えのみに
より鋼帯の横振れを有効に防止することができる。
[発明の効果] この発明によれば、圧延材を損傷することなく、圧延材
の横振れを確実に阻止することができる。特に、従来で
は阻止できなかった圧延材後端部の横振れを、確実に阻
止することができるので、連続圧延工程を安定化させる
ことができると共に、圧延材の品質向上及び歩留り向上
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例に係る圧延材誘導装置を上方
から見た模式図、第2図は圧延材誘導装置を側方から見
た模式図、第3図は第2図の一部拡大図、第4図は押え
ローラを圧延方向から見た模式図である。 2,4;圧延機、6;鋼帯、7;フィッステール、1
0;ルーパ、14;ルーパローラ、18;押えローラ、
22;シリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状の圧延材を圧延機から次順の圧延機に
    誘導する圧延材誘導装置において、前記圧延材の幅に沿
    って設けられ、その中央部の径が両端部の径より小さい
    凹状の押えローラと、この押えローラを圧延材の上面に
    押付ける押付け手段と、圧延材に張力を印加するために
    前記押えローラに対設され圧延材の下面に押付けられる
    張力調節用ローラと、を有することを特徴とする圧延材
    誘導装置。
JP62303214A 1987-12-02 1987-12-02 圧延材誘導装置 Expired - Lifetime JPH069703B2 (ja)

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JPH01148412A JPH01148412A (ja) 1989-06-09
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