JP4735929B2 - 誘電体薄膜キャパシタの製造方法、及び誘電体薄膜キャパシタ - Google Patents

誘電体薄膜キャパシタの製造方法、及び誘電体薄膜キャパシタ Download PDF

Info

Publication number
JP4735929B2
JP4735929B2 JP2004227111A JP2004227111A JP4735929B2 JP 4735929 B2 JP4735929 B2 JP 4735929B2 JP 2004227111 A JP2004227111 A JP 2004227111A JP 2004227111 A JP2004227111 A JP 2004227111A JP 4735929 B2 JP4735929 B2 JP 4735929B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
conductor
thin film
dielectric thin
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004227111A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006049511A (ja
Inventor
裕 竹島
雅信 野村
昌禎 前田
慎一郎 黒岩
吉致 大藪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2004227111A priority Critical patent/JP4735929B2/ja
Publication of JP2006049511A publication Critical patent/JP2006049511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4735929B2 publication Critical patent/JP4735929B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

本発明は、大規模集積回路素子(LSI)等の外部電子部品に接続される誘電体薄膜キャパシタの製造方法、及び誘電体薄膜キャパシタに関する。
近年、LSI等の各種電子部品では高密度化が進行すると共に、動作速度も益々上昇の一途を辿っている。
そして、このように電子部品の動作速度が上昇してくると、電子回路のスイッチング動作に起因して電圧ノイズや電圧変動が生じ易くなる。
そこで、従来より、コンデンサの電極ランドが接着層と接するように配されてLSIに接続され、保護膜と接着層とを貫通して設けられたスルーホール部を介して電極ランドと下部電極とがLSIの配線部に接続されたコンデンサ内蔵電子回路が提案されている(特許文献1)。
該特許文献1では、形成温度の高い金属酸化物を誘電体層とする薄膜コンデンサを、電子回路を構成する部材に内蔵することにより、電圧ノイズ等に起因した信号エラーの発生を抑制している。
ところで、上記特許文献1のコンデンサ内蔵電子回路は、図12に示すような方法で製造される。
すなわち、コンデンサ形成工程101では、図13(a)に示すように、第2の基板110上にCr膜からなる剥離層111を形成した後、Ti膜からなる第1の接着層112を形成し、次いでPt膜からなる第1の電極層113、チタン酸バリウムストロンチウム((Br,Sr)TiO;以下「BST」という)等からなる誘電体層114、及びPt膜からなる第2の電極層115を順次形成し、さらに第2の電極層115上にTi膜からなる第2の接着層116を形成し、これにより第2の基板110上にコンデンサ(薄膜キャパシタ)を形成する。また、第2の接着層116及び第2の電極層115は周知のフォトリソグラフィ技術等を使用して一括してパターニング処理を行っている。
次いで、基板貼り合わせ工程102では、図13(b)に示すように、有機接着シート117を介して第2の接着層116と第1の基板118とを貼り合わせる。
次に、コンデンサ転写工程103では、エッチング溶液として例えば塩酸と塩化アルミニウムとの混合水溶液を使用し、ウェットエッチング法により剥離層111を溶解させ、これにより第2の基板110を除去し、コンデンサを第1の基板118上に転写させている。
そして、続く接続工程104では、コンデンサを覆う保護膜と有機接着シート117、第1及び第2の接着層112、116の所定位置にスルーホールを形成し、コンデンサと第1の基板118の配線部とを接続し、これによりコンデンサ内蔵回路を製造している。
特開2001−210789号公報
しかしながら、特許文献1では、上述したように、コンデンサ形成工程101で第2の接着層116と第2の電極層115とを一括してパターニングした後、加熱加圧処理し、第2の基板110を有機接着シート117を介して第1の基板118と圧着させているため、パターニング部と第2の接着層116及び第2の電極層115が除去された部分とで段差Tが生じ、コンデンサ転写工程103で薄膜コンデンサを第1の基板118に転写させた場合、誘電体層114が損傷するという問題点があった。すなわち、第2の基板110と第1の基板118とを圧着させた場合、段差Tに起因してパターニング部の端部と誘電体層114との接点に応力が集中し、誘電体層114に欠陥が生じて製品歩留まりの低下を招くという問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであって、誘電体薄膜の損傷を招くことなく、信頼性の優れた誘電体薄膜キャパシタを高効率で製造することができる誘電体薄膜キャパシタの製造方法、及び誘電体薄膜キャパシタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る誘電体薄膜キャパシタの製造方法は、第1の基板上に形成された誘電体薄膜と該誘電体薄膜上の一部に形成された第1の導体層とを有するキャパシタ部を形成するキャパシタ部形成工程と、前記誘電体薄膜及び前記第1の導体層の上面に平坦化層を形成する平坦化層形成工程と、前記平坦化層を接着層を介して第2の基板に接合し、接合体を形成する接合体形成工程と、前記接合体から前記第1の基板を除去する第1の基板除去工程とを含むことを特徴としている。
また、本発明の誘電体薄膜キャパシタの製造方法は、前記キャパシタ部は、前記第1の基板と前記誘電体薄膜との間に形成された第2の導体層を有すると共に、前記第2の基板が第1及び第2の導体を有し、前記キャパシタ部を貫通する第1及び第2の貫通孔を形成して前記第1及び第2の導体を表面露出させる貫通孔形成工程と、前記第1の貫通孔に導電性材料を充填し、前記第1の導体と前記第1の導体層とを電気的に接続する一方、前記第1の導体と前記第2の導体層とが電気的に絶縁されるように第1の接続導体を形成する第1の接続導体形成工程と、前記第2の貫通孔に導電性材料を充填し、前記第2の導体と前記第2の導体層とを電気的に接続する一方、前記第2の導体と前記第1の導体層とが電気的に絶縁されるように第2の接続導体を形成する第2の接続導体形成工程とを含むことを特徴としている。
さらに、本発明の誘電体薄膜キャパシタの製造方法は、前記平坦化層が、前記第2の基板との接合処理時に前記接着層よりも硬度が大きいことを特徴としている。
また、本発明の誘電体薄膜キャパシタの製造方法は、前記平坦化層を熱硬化性樹脂で形成し、前記接着層を熱可塑性樹脂で形成することを特徴としている。
さらに、本発明に係る誘電体薄膜キャパシタの製造方法は、第1の基板上に形成された誘電体薄膜と該誘電体薄膜上の一部に形成された第1の導体層とを有するキャパシタ部を形成するキャパシタ部形成工程と、前記誘電体薄膜及び前記第1の導体層の上面に第1の平坦化層を形成する第1の平坦化層形成工程と、前記第1の平坦化層を第1の接着層を介して第3の基板に接合し、第1の接合体を形成する第1の接合体形成工程と、前記第1の接合体から前記第1の基板を除去する第1の基板除去工程と、前記第1の基板が除去された前記誘電体薄膜の面上に形成された第2の導体層及び前記誘電体薄膜の一部を除去してパターニングするパターニング工程と、前記第2の導体層の上面に第2の平坦化層を形成する第2の平坦化層形成工程と、前記第3の基板を前記キャパシタ部から除去する第3の基板除去工程とを含むことを特徴としている。
また、本発明の誘電体薄膜キャパシタの製造方法は、第1及び第2の導体を有する第2の基板を設けると共に、前記第1及び第2の平坦化層のいずれか一方を、第2の接着層を介して第2の基板に接合し、第2の接合体を形成する第2の接合体形成工程と、前記キャパシタ部を貫通する第1及び第2の貫通孔を形成して前記第1及び第2の導体を表面露出させる貫通孔形成工程と、前記第1の貫通孔に導電性材料を充填し、前記第1の導体と前記第1の導体層とを電気的に接続する一方、前記第1の導体と前記第2の導体層とが電気的に絶縁されるように第1の接続導体を形成する第1の接続導体工程と、前記第2の貫通孔に導電性材料を充填し、前記第2の導体と前記第2の導体層とを電気的に接続する一方、前記第2の導体と前記第1の導体層とが電気的に絶縁されるように第2の接続導体を形成する第2の接続導体工程とを含むことを特徴としている。
また、本発明の誘電体薄膜キャパシタの製造方法は、前記第1及び第2の平坦化層が、前記第1又は第2の基板との接合処理時に前記第1及び第2の接着層よりも硬度が大きいことを特徴とし、前記第1及び第2の平坦化層を熱硬化性樹脂で形成し、前記第1及び第2の接着層を熱可塑性樹脂で形成することを特徴としている。
また、本発明に係る誘電体薄膜キャパシタは、導体層が両端に配されるように導体層と誘電体薄膜とを交互に積層したキャパシタ部が設けられると共に、前記導体層のうち、少なくとも最下層の導体層の一部がパターニングされ、かつ、前記パターニングされた導体層を覆うように熱硬化性樹脂からなる平坦化層が形成され、前記平坦化層が熱可塑性樹脂からなる接着層を介して第2の基板に接合されていることを特徴としている。
また、本発明誘電体薄膜キャパシタは、前記導体層は、前記誘電体薄膜を介して対向状に形成された第1の導体層と第2の導体層とを有すると共に、前記第2の基板は、第1及び第2の導体を有し、前記第1の導体と前記第1の導体層とが電気的に接続されると共に、前記第1の導体と前記第2の導体層とは電気的に絶縁され、かつ、前記第2の導体と前記第2の導体層とが電気的に接続されると共に、前記第2の導体と前記第1の導体層とは電気的に絶縁されているのが好ましい。
上記誘電体薄膜キャパシタの製造方法によれば、第1の基板上に形成された誘電体薄膜と該誘電体薄膜上の一部に形成された第1の導体層とを有するキャパシタ部を形成するキャパシタ部形成工程と、前記誘電体薄膜及び前記第1の導体層の上面に平坦化層を形成する平坦化層形成工程と、前記平坦化層を接着層を介して第2の基板に接合し、接合体を形成する接合体形成工程と、前記接合体から前記第1の基板を除去する第1の基板除去工程とを含むので、導体層にパターニングを施してから接着層を介して第2の基板と接合させても、接着層は平坦化層と全面接触することとなり、誘電体薄膜に局所的な応力集中を招くこともなく、したがって誘電体薄膜が損傷するのを回避することができ、信頼性に優れた誘電体薄膜キャパシタを容易に製造することができる。
また、本発明の誘電体薄膜キャパシタの製造方法は、前記平坦化層が、前記第2の基板との接合処理時に前記接着層よりも硬度が大きく、具体的には平坦化層を熱硬化性樹脂で形成し、前記接着層を熱可塑性樹脂で形成しているので、平坦化層と接着層とを重ね合わせて加熱・加圧して接合した場合であっても、平坦化層が高温の熱分解温度まで機械的強度を保持する一方、接着層は低温で早期に軟化するので、平坦化層が一定以上の高硬度を有した状態でキャパシタ部を第2の基板に接合させることができる。
また、本発明の誘電体薄膜キャパシタの製造方法は、第1の基板上に形成された誘電体薄膜と該誘電体薄膜上の一部に形成された第1の導体層とを有するキャパシタ部を形成するキャパシタ部形成工程と、前記誘電体薄膜及び前記第1の導体層の上面に第1の平坦化層を形成する第1の平坦化層形成工程と、前記第1の平坦化層を第1の接着層を介して第3の基板に接合し、第1の接合体を形成する第1の接合体形成工程と、前記第1の接合体から前記第1の基板を除去する第1の基板除去工程と、前記第1の基板が除去された前記誘電体薄膜の面上に形成された第2の導体層及び前記誘電体薄膜の一部を除去してパターニングするパターニング工程と、前記第2の導体層の上面に第2の平坦化層を形成する第2の平坦化層形成工程と、前記第3の基板を前記キャパシタ部から除去する第3の基板除去工程とを含むので、第1及び第2の平坦化層によりキャパシタ部の両主面が平坦化されており、しかも第1及び第2の平坦化層を熱硬化性樹脂で形成し、第1及び第2の接着層を熱可塑性樹脂で形成することにより、第2の基板を樹脂多層基板で作製した場合は容易に基板製造工程中に組み込むことができる。
また、本発明に係る誘電体薄膜キャパシタによれば、導体層が両端に配されるように導体層と誘電体薄膜とを交互に積層したキャパシタ部が設けられると共に、前記導体層のうち、少なくとも最下層の導体層の一部がパターニングされ、かつ、前記パターニングされた導体層を覆うように熱硬化性樹脂からなる平坦化層が形成され、前記平坦化層が熱可塑性樹脂からなる接着層を介して第2の基板に接合されているので、パターニングされた導体層を第2の基板に熱圧着させた場合であっても、誘電体薄膜の損傷を招くことなく信頼性の優れた誘電体薄膜キャパシタを容易に得ることができる。
また第1及び第2の導体を有する第2の基板とキャパシタ部とが電気的に接続可能とされているので、LSI等の外部電子部品その他の配線回路基板に搭載することができ、電圧ノイズ等に起因した信号エラーの発生を効果的に抑制することが可能な信頼性の優れた誘電体薄膜キャパシタを高効率で得ることができる。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づき詳説する。
図1は本発明の製造方法により製造された誘電体薄膜キャパシタの一実施の形態(第1の実施の形態)を模式的に示す断面図である。
すなわち、第1及び第2の導通ビア1a、1bが形成された樹脂多層基板(第の基板)2の上面には前記第1及び第2の導通ビア1a、1bを覆うように第1及び第2の電極ランド3a、3bが形成されている。また、樹脂多層基板2の上面には接着層4が形成されると共に、該接着層4の上面には平坦化層5が形成され、かつ該平坦化層5と面一となるように第1の導体層6が形成されている。さらに平坦化層5及び第1の導体層6の上面には誘電体薄膜7が形成され、該誘電体薄膜7の表面には第2の導体層8が形成されている。そして、第1の導体層6、誘電体薄膜7及び第2の導体層8でキャパシタ部9を構成している。
また、第1の導通ビア1a上には第1の接続導体10aが形成され、該第1の接続導体10aを介して第2の導体層8が第1の導通ビア1aに電気的に接続されると共に、第1の導通ビア1aは第1の導体層6と電気的に絶縁されている。
また、第2の導通ビア1b上にも第2の接続導体10bが形成され、該第2の接続導体10bを介して第1の導体層6が第2の導通ビア1bに電気的に接続されると共に、該第2の導通ビア1bは第2の導体層8と電気的に絶縁されている。
そして、第1及び第2の接続導体10a、10bと面一となるように第2の導体層8上には保護膜11が形成されている。
次に、上記誘電体薄膜キャパシタの製造方法を図2〜図6に基づき詳述する。
まず、図2(a)に示すように、表面の平滑なSi基板(第の基板)12の上面に密着層14、第2の電極膜15、誘電体薄膜7、及び第1の電極膜16を順次成膜する。
すなわち、例えば、厚みが525μmで線膨張係数が2.6×10−6/KのSi単結晶基板(以下、単に「Si基板」という)12に熱酸化処理を施し、膜厚0.7μmのSiOからなる酸化物層13を形成し、次いでスパッタリング法を使用して酸化物層13の上面にTiOからなる膜厚10nmの密着層14を形成する。尚、この密着層14は、スパッタリング法の他、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition;「有機金属化学気相成長」)法、真空蒸着法、MOD(Metal Organic Decomposition;「有機金属分解」) 法等、他の薄膜形成方法により成膜してもよい。また、本実施の形態では、密着層14をTiOで形成しているが、Al、TaO、ZnO、Ti−Si−O系酸化物、Al−Si−O系酸化物、Ta−Si−O系酸化物、或いはZn−Si−O系酸化物等で形成することもできる。
次に、スパッタリング法等の薄膜形成方法を使用して密着層14の表面に膜厚200nmのPtからなる第2の電極膜15を形成する。尚、第2の電極膜15の成膜材料としては、高温雰囲気に晒されても良好な耐酸化性を有する貴金属系材料であればPtに限定されることはなく、例えばPd、Au、Ir、Ru、Rh等を使用することができる。
次に、Ba、Sr、Tiが、モル比で例えばBa:Sr:Ti=7:3:10に配合された成膜原料を用意し、MOD法を使用して第2の電極膜15の表面にBSTからなる膜厚150nmの誘電体薄膜7を形成する。すなわち、例えば、MOD原料溶液のスピン・コーティング及び乾燥処理を2回繰り返した後、温度650℃の酸素雰囲気中で30分間高速加熱処理(Rapid Thermal Annealing;以下「RTA」という)を施し、これにより第2の電極膜15の表面に誘電体薄膜7を形成する。尚、誘電体薄膜7の成膜方法もMOD法に限定されるものではなく、MOCVD法、スパッタリング法等の方法を使用して成膜することができる。
次に、スパッタリング法等により誘電体薄膜7の上面に膜厚200nmのPtからなる第1の電極膜16を形成し、さらにこの状態で温度800℃の酸素雰囲気中で30分間RTAを施す。このように成膜後に高温雰囲気に晒すことにより、高誘電率の誘電体薄膜7を得ることができる。
次に、リフトオフ法により、図2(b)に示すように、所定パターンのTi膜17、Cu膜18、及びTi膜19を形成する。すなわち、第1の電極膜16の表面にフォトレジストを塗布した後プリベークし、次いでフォトマスクを介して露光・現像を行い、その後真空蒸着法を使用して、膜厚50nmのTi層、膜厚3μmのCu層、及び膜厚100nmのTi層を順次成膜し、フォトレジスト及び該フォトレジスト上の導電膜、すなわちTi層、Cu層、及びTi層を除去し、所定パターンのTi膜17、Cu膜18、及びTi膜19を形成する。尚、本実施の形態ではTi膜17、Cu膜18、及びTi膜19を真空蒸着法で成膜しているがスパッタリング法で成膜してもよい。
次に、Ti膜19をマスクとしてイオンミリング法を使用し、図2(c)に示すように、表面に露出している第1の電極膜16を除去する。第1の電極膜16を構成するPtはTiやBSTに比べてミリング速度が速いため、表面に露出している第1の電極膜16を選択的に除去することができる。尚、第1の電極膜16、Ti膜17、Cu膜18、及びTi膜19で第1の導体層6を構成している。
次に、熱硬化性樹脂からなるワニスをスピン・コーティングし、さらに窒素雰囲気中、温度300℃で1時間熱処理を施し、これにより図2(d)に示すように、平坦化層5を形成する。ここで、平坦化層5の平坦化度を向上させるため、CMP(Chemical Mechanical Planarization:化学的機械研磨)により表面研磨を施すのも好ましい。尚、平坦化層5の厚みは、例えば第1の導体層6の上面から約5μmとなるように制御されている。
一方、図3(e)に示すように、周知の多層基板の製造技術を使用し、第1及び第2の導通ビア1a、1bが形成された樹脂多層基板(線膨張係数1.5×10−5/K)2を作製する。尚、樹脂多層基板2を構成する樹脂材料としては、線膨張係数がSi基板12よりも大きければ特に限定されることはなく、ガラスエポキシ樹脂やビスマレイドトリアジン(BT)樹脂等を使用することができ、また、樹脂多層基板に代えてセラミック多層基板を使用することもできる。また、第1及び第2の導通ビア1a、1bのビアホールに充填される導電性材料としては、特に限定されるものではなく、例えばCuを使用することができる。
次に、リフトオフ法により、図3(f)に示すように、第1及び第2の導通ビア1a、1bの露出面を覆うようにTi膜21a、21b、Cu膜22a、22bを形成し、これにより第1及び第2の電極ランド3a、3bを形成する。すなわち、樹脂多層基板2の上面にフォトレジストを塗布してプリベークした後、フォトマスクを介して露光、現像を行い、次いで真空蒸着法を使用して膜厚50nmのTi層、膜厚2μmのCu層を順次形成する。そしてその後、フォトレジスト及び該フォトレジスト上のTi層及びCu層を除去し、第1及び第2の導通ビア1a、1bの露出面を覆うようにTi膜21a、21b、Cu膜22a、22bを形成し、これにより第1及び第2の電極ランド3a、3bを形成する。
次に、熱可塑性樹脂からなるワニスを樹脂多層基板2上にスピン・コーティングし、さらに窒素雰囲気中、温度200℃で1時間熱処理を施し、図3(g)に示すように、接着層4を形成する。ここで、接着層4の平坦化度を向上させるべく、平坦化層5の場合と同様、CMP(Chemical Mechanical Planarization:化学的機械研磨)により表面研磨を施すのも好ましい。尚、接着層4の厚みは、電極ランド3a、3bの上面から例えば約5μmとなるように制御されている。
次いで、図4(h)に示すように、接着層4と平坦化層5とを位置合わせをしながら重ね合わせ、1MPaの圧力下、温度220℃で30分間加熱加圧処理を行ない、Si基板12と樹脂多層基板2とを圧着し、これにより接合体21を作製する。
ここで、平坦化層5を熱硬化性樹脂で形成し、接着層4を熱可塑性樹脂で形成したのは以下の理由による。
接着層4と平坦化層5とを圧着させたときに、平坦化層5の硬度が一定以下の場合は、加圧処理によってパターニングされた第1の導体層6の端部と誘電体薄膜7との接点に応力が集中して誘電体薄膜7が損傷するおそれがある。そして、圧着時には加熱処理を伴うことから熱分解温度付近まで安定した機械的強度を保持する必要がある。一方、接着層4を比較的低温で早期に軟化させることにより、平坦化層5の硬度を保持した状態でキャパシタ部9は樹脂多層基板2と強固に接合させることが可能となる。
つまり、接着層4と平坦化層5との間には一定の硬度差を有するようにする必要があり、斯かる硬度差を有するように平坦化層5及び接着層4を形成する材料を選択する必要がある。
そこで、本実施の形態では平坦化層5として熱分解温度(例えば、400〜500℃)付近まで安定した機械的強度を有する熱硬化性樹脂を使用し、接着層4としては、ガラス転移温度を有し、該ガラス転移温度(例えば、200℃)以上の高温では可塑化・軟化して機械的強度が低下し、接着剤としての作用を呈する熱可塑性樹脂を使用している。
そして、このような熱硬化性樹脂としては、熱硬化性ポリイミド樹脂(非熱可塑性ポリイミド樹脂)使用することができ、例えば、宇部興産社製ユーピレックス、鐘淵化学工業社製アピカルが好適である。
また、熱可塑性樹脂としては、熱可塑性ポリイミド樹脂を使用することができ、例えば、三井化学社製熱可塑性ポリイミドPI−Ahが好適であり、接着層4を、このような熱可塑性樹脂で形成することにより、上記第1及び第2の電極ランド3a、3bを容易に接着層4内に埋め込むことができる。
次に、接合体21を温度150℃に加熱したホットプレート上に載置させて1分間保持した後、水温20℃の水に浸漬し、再び、接合体21を温度150℃に加熱されたホットプレート上に載置する。そしてこれにより、図4(i)に示すように、第2の電極膜15と密着層14との間で界面剥離が生じ、Si基板12と樹脂多層基板2とが分離する。
すなわち、Si基板12は、線膨張係数が2.6×10−6/Kと小さく、第2の電極膜15、誘電体薄膜7、及び第1の導体層6はSi基板12の線膨張係数よりも大きいため、第2の電極膜15の面内方向に引張応力が発生する。しかも、平坦化層5及び接着層4、及び多層樹脂基板2もSi基板12に比べて線膨張係数が大きく、このため接合体21は、加熱・冷却後では熱応力によりSi基板12側を凸状にして反った状態になり、多層樹脂基板2側は引き剥がし方向に引張応力が発生する。そしてその結果、接合体21は、最も密着強度の弱い密着層14と第2の電極膜15との間で界面剥離が生じ、Si基板12と多層樹脂基板2とが分離する。
尚、本実施の形態では、2回の加熱・冷却処理を行なったが、加熱・冷却処理を3回以上繰り返し行なってもよい。
また、加熱温度、冷却温度、及び加熱・冷却速度は、Si基板12やキャパシタ部9が損傷しない範囲で選択することが可能である。
次に、キャパシタ部9が転写された樹脂多層基板2を洗浄、乾燥した後、上述したリフトオフ法を使用し、図4(j)に示すように、所定パターンからなる膜厚50nmのTi膜22、膜厚3μmのCu膜23、及び膜厚100nmのTi膜24を形成する。
次に、Ti膜24をマスクとしてイオンミリング法を使用し、図2(c)と同様、図5(k)に示すように表面露出している第2の電極膜15を除去する。尚、Ti膜22、Cu膜23、Ti膜24、及び第2の電極膜15で第2の導体層8を形成している。
次に、図5(l)に示すように、第2の導体層8及び誘電体薄膜7の上面にフォトレジスト25を塗布する。
次いで、周知のフォトリソグラフィ技術と反応性イオンエッチングにより、図5(m)に示すように、少なくとも第2の導通ビア1b上の第2の導体層6を貫通するまでドライエッチングを行い、第1及び第2の凹所26a、26bを形成する。すなわち、フォトレジスト25をプリベークした後、フォトマスクを介して紫外光をフォトレジスト25に照射し、露光、現像、ポストベークを行なってフォトマスクパターンをレジストパターンに転写し、ICP−RIE装置(Inductively-Coupled Plasma Reactive Ion Etching:誘導結合プラズマ反応性イオンエッチング)を使用して反応性イオンエッチングを行い、第1及び第2の凹部26a、26bを形成する。尚、エッチング深さの終点検出は発光分光式エンドポイントモニタを使用して行うことができる。
このようにしてドライエッチングを行った後、有機溶剤により表面上のフォトレジスト25を除去し、次いで、第1及び第2の凹部26a、26b内に紫外レーザを照射し、図5(n)に示すように、第1及び第2の貫通孔27a、27bを形成し、第1及び第2の電極ランド3a、3bを表面露出させる。
尚、本実施の形態で、第1及び第2の貫通孔27a、27bの形成の際に、上述のように反応性イオンエッチングと紫外レーザ照射の2段階加工を行ったのは以下の理由による。
すなわち、反応性イオンエッチングでは導体層6、8も誘電体薄膜7もエッチング速度が略同一であり、したがって、反応性イオンエッチングのみで第1及び第2の貫通孔27a、27bを形成しようとした場合、第1の電極ランド3aが表面露出するまで反応性イオンエッチングを行うと、第2の電極ランド3bを除去してしまうおそれがある。一方、紫外レーザは出力を調整することにより、第2の電極ランド3bが除去されるのを容易に回避することができ、したがって接着層4や平坦化層5を形成している樹脂部分のみを容易に除去することができる。
そこで、本実施の形態では、まず、反応性イオンエッチングで第1及び第2の凹所26a、26bを形成し、その後紫外レーザを照射して凹所底部の樹脂を除去し、これにより第1及び第2の貫通孔27a、27bを形成して第1及び第2の電極ランド3a、3bを表面露出させている。
次に、必要に応じてArアッシングを行った後、再び上述したリフトオフ法を使用し、図6(o)に示すように、所定パターンからなる膜厚50nmのTi膜28a、28b及び膜厚5μmのCu膜29a、29bを形成する。
次に、第1及び第2の貫通孔27a、27b以外の部分に感光性の熱硬化性樹脂を塗布し、現像後に熱処理して硬化させ、図6(p)に示すように保護膜11を形成する。
そして、最後に周知の電解めっきを施し、図6(q)に示すように、Cu膜28b、29bの内面にCuを充填し、その後CMPで表面研磨して平坦化し、第1及び第2の導電部20a、20bを形成し、これにより誘電体薄膜キャパシタが製造される。尚、第1の導電部20a、Ti膜28a、Cu膜29aで第1の接続導体10aを構成し、第2の導電部20b、Ti膜28b、Cu膜29bで第2の接続導体10bを構成している。
このように本第1の実施の形態では、パターニングされた第1の導体層6上に熱硬化性樹脂からなる平坦化層5を形成し、該平坦化層5を熱可塑性樹脂からなる接着層4を介して多層樹脂基板2に接合しているので、パターニングされた第1の導体層6を多層樹脂基板2に熱圧着させた場合であっても、誘電体薄膜6は損傷することがなく、信頼性の優れた誘電体薄膜を製造することができる。
図7は本発明に係る誘電体薄膜キャパシタの第2の実施の形態を模式的に示す断面図である。
すなわち、第1の実施の形態と同様、樹脂多層基板(第の基板)2に接着層4及び平坦化層31が積層され、また第1の保護膜39を介してキャパシタ部35(第1の導体層32、誘電体薄膜33及び第2の導体層34)が積層され、さらに第2の保護膜38を介して第2の平坦化層36が積層され、これによりキャパシタ部35の両主面が平坦化されている。また、第1及び第2の電極ランド3a、3b上には第1及び第2の接続導体37a、37bが形成されている。
そして、第2の導体層34は第1の接続導体37aを介して第1の導通ビア1aに電気的に接続されると共に、第1の導通ビア1aは第1の導体層32と電気的に絶縁されている。
また、第1の導体層32は第2の接続導体37bを介して第2の導通ビア1bに電気的に接続されると共に、該第2の導通ビア1bは第2の導体層34と電気的に絶縁されている。
図8〜図11は本第2の実施の形態の製造方法を示す製造断面図である。
まず、図8(a)に示すように、第1の実施の形態と同様の方法・手順で、Si基板(第1の基板)12に酸化物層(SiO層)13、密着層14、第2の電極膜40、誘電体薄膜33、及び所定のパターンにパターンニングされた第1の導体層32(第1の電極膜41、Ti膜42、Cu膜43、Ti膜44)を順次形成する。
次いで、表面にフォトレジストを塗布し、上述した周知のフォトリソグラフィ技術を利用してフォトマスクパターンをレジストパターンに転写し、その後緩衝フッ化水素を使用し、図8(b)に示すように、誘電体薄膜33にエッチング処理を施し、第2の電極膜40の一部を表面露出させる。
次に、図8(c)に示すように、MOCVD法によりSiOからなる第1の保護膜39を形成する。
次いで、第1の実施の形態と同様、熱硬化性樹脂からなるワニスを表面にスピン・コーティングし、さらに窒素雰囲気中、温度300℃で1時間熱処理を施し、これにより図8(d)に示すように、第1の平坦化層31を形成する。ここで、第1の平坦化層31の平坦化度を向上させるため、CMPにより表面研磨を施すのも好ましい。尚、第1の平坦化層31の厚みは、例えばCu膜43の上面から約5μmとなるように制御されている。
次に、真空蒸着法を使用し、図9(e)に示すように、第1の平坦化層31の表面に膜厚2μmのZnO膜46を形成し、さらに該ZnO膜46の表面に膜厚25μmの熱可塑性樹脂フィルム層47を介して厚さ0.1mmのステンレス製金属板48(線膨張係数1.7×10−5/K)を圧着し、第1の接合体49を作製する。
次に、第1の実施の形態と同様、第1の接合体49を温度150℃に加熱したホットプレート上に載置させて1分間保持した後、水温20℃の水に浸漬し、再び、第1の接合体49を温度150℃に加熱されたホットプレート上に載置する。そして、第1の実施の形態と同様、Si基板12とステンレス製金属板48との線膨張係数の差により、図9(f)に示すように、第2の電極膜40と密着層14との間で界面剥離が生じ、Si基板12とステンレス製金属板48とが分離する。
次に、上述したリフトオフ法を使用し、図9(g)に示すように、Si基板12が除去されたステンレス製金属板48の第2の電極膜40上に所定パターンからなる膜厚50nmのTi膜50、膜厚3μmのCu膜51、及び膜厚100nmのTi膜52を形成し,さらにイオンミリング法により表面露出している第2の電極膜40を除去する。
次に、上述した周知のフォトリソグラフィ技術と緩衝フッ化水素を使用し、図10(h)に示すように、誘電体薄膜33にエッチング処理を施し、第1の電極膜41の一部を表面露出させる。
次いで、MOCVD法を使用し、図10(i)に示すように、SiOからなる第2の保護膜38を形成し、該第2の保護膜38上に熱硬化性樹脂からなるワニスをスピン・コーティングし、さらに窒素雰囲気中、温度300℃で1時間熱処理を施し、これにより第2の平坦化層36を形成する。ここで、第2の平坦化層36の平坦化度を向上させるべく、CMPにより表面研磨を施すのも好ましい。尚、第2の平坦化層36の厚みは、例えばCu膜51の上面から約5μmとなるように制御されている。
次に、これを酢酸水溶液に浸漬し、ZnO膜46を溶解し、これにより図10(j)に示すように、熱可塑性フィルム層47及びステンレス製金属板48が除去され、キャパシタ部35(第1の導体層32、誘電体薄膜33、及び第2の導体層34)を第1及び第2の平坦化層31、36で挟持した部材を作製する。
次に、第1の実施の形態と同様の方法で、接着層4が形成された樹脂多層基板2を作製し、次いで、第1の実施の形態と同様の方法・手順で、図10(k)に示すように接着層4と第1の平坦化層31とを熱圧着し、第2の接合体57を得る。
次に、周知のフォトリソグラフィ技術と反応性イオンエッチングを使用し、少なくとも第1の導体層32が貫通する程度までドライエッチングを行って図11(l)に示すように、第1及び第2の凹所55a、55bを形成し、さらに該第1及び第2の凹所55a、55bに紫外レーザを照射し、図11(m)に示すように第1及び第2の貫通孔56a、56bを形成し、第1及び第2の電極ランド3a、3bを表面露出させる。
最後に、電解めっきを施し、図11(n)に示すように、第1及び第2の貫通孔56a、56bにCu等の導電性材料を充填し、CMPで表面研磨して平坦化し、第1及び第2の接続導体37a、37bを形成し、これにより誘電体薄膜キャパシタが得られる。
このように本第2の実施の形態は、熱硬化性樹脂からなる第1及び第2の平坦化層31、36によりキャパシタ部35の両主面が平坦化されているので、誘電体薄膜33が損傷することがなく、樹脂基板の製造工程中に容易に組み込むことができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態では、キャパシタ部9、35が単層構造の場合について説明したが、キャパシタ部を多層構造とした場合にも適用できるのはいうまでもない。すなわち、Si基板上に第1の導体層→誘電体薄膜→第2の導体層→誘電体薄膜→第1の導体層→…の順序で繰り返し成膜処理を行ない、キャパシタ部を多層構造としてもよい。
また、第1及び第2の実施の形態では、Si基板12と多層樹脂基板2又はステンレス製金属板48との分離を素材の線膨張係数の差を利用して行っているが、その他の方法、例えば、Si基板12上にMgO等からなる犠牲層を形成し、該犠牲層を溶解させる方法や、Si基板12自体を溶解させる方法を採用してもよい。
また、第2の実施の形態では、キャパシタ部35からステンレス製金属板48を除去した後、キャパシタ部35を樹脂多層基板2に接合したが(図10(i)〜(k)参照)、樹脂多層基板2に接合した後、ステンレス製金属板48をキャパシタ部35から除去するようにしてもよい。
また、上記第2の実施の形態では、キャパシタ部35と第1及び第2の平坦化層31、36との間に第1及び第2の保護膜37、38をそれぞれ介装しているが、図7から明らかなように、第1の平坦化層31により第1の導体層31と第1の導通ビア1aとの絶縁性を確保することができ、第2の平坦化層36により第2の導体層31と第2の導通ビア1bとの絶縁性を確保することができることから、第1及び第2の保護膜37、38を省略することが可能である。
また、上記実施の形態で示した各薄膜の膜厚は単なる例示であって、小型軽量化を維持でき、誘電体薄膜キャパシタとしての機能を損なわない範囲で任意に設定できるのはいうまでもない。
本発明の第1の実施の形態に係る製造方法で製造された誘電体薄膜キャパシタを模式的に示した断面図である。 本発明に係る誘電体薄膜キャパシタの製造方法の第1の実施の形態を示す製造工程図(1/5)である。 本発明に係る誘電体薄膜キャパシタの製造方法の第1の実施の形態を示す製造工程図(2/5)である。 本発明に係る誘電体薄膜キャパシタの製造方法の第1の実施の形態を示す製造工程図(3/5)である。 本発明に係る誘電体薄膜キャパシタの製造方法の第1の実施の形態を示す製造工程図(4/5)である。 本発明に係る誘電体薄膜キャパシタの製造方法の第1の実施の形態を示す製造工程図(5/5)である。 本発明の第2の実施の形態に係る製造方法で製造された誘電体薄膜キャパシタを模式的に示した断面図である。 本発明の誘電体薄膜キャパシタの製造方法の第2の実施の形態を示す製造工程図(1/4)である。 本発明の誘電体薄膜キャパシタの製造方法の第2の実施の形態を示す製造工程図(2/4)である。 本発明の誘電体薄膜キャパシタの製造方法の第2の実施の形態を示す要部製造工程図(3/4)である。 本発明の誘電体薄膜キャパシタの製造方法の第2の実施の形態を示す要部製造工程図(4/4)である。 特許文献1に開示されたコンデンサ内蔵電子回路の製造方法を示す製造工程図である。 特許文献1の問題点を説明するための要部製造工程図である。
符号の説明
1a 第1の導体(第1の導通ビア)
1b 第2の導体(第2の導通ビア)
樹脂多層基板(第2の基板)
4 接着層
5 平坦化層
6 第1の導体層
7 誘電体薄膜
9 第2の導体層
10a 第1の接続導体
10b 第2の接続導体
12 Si基板(第の基板)
26 接合体
27a 第1の貫通孔
27b 第2の貫通孔
31 第1の平坦化層
32 第1の導体層
33 誘電体薄膜
34 第2の導体層
35 キャパシタ部
36 第2の平坦化層
37a 第1の接続導体
37b 第2の接続導体
47 熱可塑性フィルム層(第1の接着層)
48 ステンレス製金属板(第3の基板)
49 第1の接合体
56a 第1の貫通孔
56b 第2の貫通孔
57 第2の接合体

Claims (10)

  1. 第1の基板上に形成された誘電体薄膜と該誘電体薄膜上の一部に形成された第1の導体層とを有するキャパシタ部を形成するキャパシタ部形成工程と、
    前記誘電体薄膜及び前記第1の導体層の上面に平坦化層を形成する平坦化層形成工程と、
    前記平坦化層を接着層を介して第2の基板に接合し、接合体を形成する接合体形成工程と、
    前記接合体から前記第1の基板を除去する第1の基板除去工程と、
    を含むことを特徴とする誘電体薄膜キャパシタの製造方法。
  2. 前記キャパシタ部は、前記第1の基板と前記誘電体薄膜との間に形成された第2の導体層を有すると共に、前記第2の基板が第1及び第2の導体を有し、
    前記キャパシタ部を貫通する第1及び第2の貫通孔を形成して前記第1及び第2の導体を表面露出させる貫通孔形成工程と、
    前記第1の貫通孔に導電性材料を充填し、前記第1の導体と前記第1の導体層とを電気的に接続する一方、前記第1の導体と前記第2の導体層とが電気的に絶縁されるように第1の接続導体を形成する第1の接続導体形成工程と、
    前記第2の貫通孔に導電性材料を充填し、前記第2の導体と前記第2の導体層とを電気的に接続する一方、前記第2の導体と前記第1の導体層とが電気的に絶縁されるように第2の接続導体を形成する第2の接続導体形成工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の誘電体薄膜キャパシタの製造方法。
  3. 前記平坦化層は、前記第2の基板との接合処理時に前記接着層よりも硬度が大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の誘電体薄膜キャパシタの製造方法。
  4. 前記平坦化層を熱硬化性樹脂で形成し、前記接着層を熱可塑性樹脂で形成することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の誘電体薄膜キャパシタの製造方法。
  5. 第1の基板上に形成された誘電体薄膜と該誘電体薄膜上の一部に形成された第1の導体層とを有するキャパシタ部を形成するキャパシタ部形成工程と、
    前記誘電体薄膜及び前記第1の導体層の上面に第1の平坦化層を形成する第1の平坦化層形成工程と、
    前記第1の平坦化層を第1の接着層を介して第3の基板に接合し、第1の接合体を形成する第1の接合体形成工程と、
    前記第1の接合体から前記第1の基板を除去する第1の基板除去工程と、
    前記第1の基板が除去された前記誘電体薄膜の面上に形成された第2の導体層及び前記誘電体薄膜の一部を除去してパターニングするパターニング工程と、
    前記第2の導体層の上面に第2の平坦化層を形成する第2の平坦化層形成工程と、
    前記第3の基板を前記キャパシタ部から除去する第3の基板除去工程と、
    を含むことを特徴とする誘電体薄膜キャパシタの製造方法。
  6. 第1及び第2の導体を有する第2の基板を設けると共に、
    前記第1及び第2の平坦化層のいずれか一方を、第2の接着層を介して第2の基板に接合し、第2の接合体を形成する第2の接合体形成工程と、
    前記キャパシタ部を貫通する第1及び第2の貫通孔を形成して前記第1及び第2の導体を表面露出させる貫通孔形成工程と、
    前記第1の貫通孔に導電性材料を充填し、前記第1の導体と前記第1の導体層とを電気的に接続する一方、前記第1の導体と前記第2の導体層とが電気的に絶縁されるように第1の接続導体を形成する第1の接続導体形成工程と、
    前記第2の貫通孔に導電性材料を充填し、前記第2の導体と前記第2の導体層とを電気的に接続する一方、前記第2の導体と前記第1の導体層とが電気的に絶縁されるように第2の接続導体を形成する第2の接続導体形成工程と、
    を含むことを特徴とする請求項5記載の誘電体薄膜キャパシタの製造方法。
  7. 前記第1及び第2の平坦化層は、前記第1又は第2の基板との接合処理時に前記第1及び第2の接着層よりも硬度が大きいことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の誘電体薄膜キャパシタの製造方法。
  8. 前記第1及び第2の平坦化層を熱硬化性樹脂で形成し、前記第1及び第2の接着層を熱可塑性樹脂で形成することを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の誘電体薄膜キャパシタの製造方法。
  9. 導体層が両端に配されるように導体層と誘電体薄膜とを交互に積層したキャパシタ部が設けられると共に、前記導体層のうち、少なくとも最下層の導体層の一部がパターニングされ、
    かつ、前記パターニングされた導体層を覆うように熱硬化性樹脂からなる平坦化層が形成され、
    前記平坦化層が熱可塑性樹脂からなる接着層を介して第2の基板に接合されていることを特徴とする誘電体薄膜キャパシタ。
  10. 前記導体層は、前記誘電体薄膜を介して対向状に形成された第1の導体層と第2の導体層とを有すると共に、前記第2の基板は、第1及び第2の導体を有し、
    前記第1の導体と前記第1の導体層とが電気的に接続されると共に、前記第1の導体と前記第2の導体層とは電気的に絶縁され、
    かつ、前記第2の導体と前記第2の導体層とが電気的に接続されると共に、前記第2の導体と前記第1の導体層とは電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項9記載の誘電体薄膜キャパシタ。
JP2004227111A 2004-08-03 2004-08-03 誘電体薄膜キャパシタの製造方法、及び誘電体薄膜キャパシタ Expired - Fee Related JP4735929B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004227111A JP4735929B2 (ja) 2004-08-03 2004-08-03 誘電体薄膜キャパシタの製造方法、及び誘電体薄膜キャパシタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004227111A JP4735929B2 (ja) 2004-08-03 2004-08-03 誘電体薄膜キャパシタの製造方法、及び誘電体薄膜キャパシタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006049511A JP2006049511A (ja) 2006-02-16
JP4735929B2 true JP4735929B2 (ja) 2011-07-27

Family

ID=36027738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004227111A Expired - Fee Related JP4735929B2 (ja) 2004-08-03 2004-08-03 誘電体薄膜キャパシタの製造方法、及び誘電体薄膜キャパシタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4735929B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4649198B2 (ja) * 2004-12-20 2011-03-09 新光電気工業株式会社 配線基板の製造方法
JP5267267B2 (ja) * 2009-03-26 2013-08-21 Tdk株式会社 薄膜コンデンサの製造方法
JP5686366B2 (ja) * 2010-05-10 2015-03-18 独立行政法人科学技術振興機構 誘電体構造体、及びその製造方法
CN206250192U (zh) 2013-02-28 2017-06-13 株式会社村田制作所 Esd 保护电路用半导体装置
JPWO2014132938A1 (ja) 2013-02-28 2017-02-02 株式会社村田製作所 半導体装置およびesd保護デバイス
CN205452284U (zh) 2013-04-05 2016-08-10 株式会社村田制作所 Esd保护器件
JP2017216432A (ja) * 2016-05-27 2017-12-07 Tdk株式会社 薄膜コンデンサ
JP7079511B2 (ja) * 2020-04-02 2022-06-02 株式会社クリエイティブコーティングス 電子部品の製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004087971A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Nec Toppan Circuit Solutions Toyama Inc 多層配線板及びその製造方法
JP2004152883A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Shinko Electric Ind Co Ltd キャパシタ素子及びこの製造方法、半導体装置用基板、並びに半導体装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004087971A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Nec Toppan Circuit Solutions Toyama Inc 多層配線板及びその製造方法
JP2004152883A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Shinko Electric Ind Co Ltd キャパシタ素子及びこの製造方法、半導体装置用基板、並びに半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006049511A (ja) 2006-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3591524B2 (ja) 半導体装置搭載基板とその製造方法およびその基板検査法、並びに半導体パッケージ
JP6200178B2 (ja) 電子部品内蔵基板及びその製造方法
JP4787559B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
TWI578417B (zh) 將一高密度多層薄膜轉移及電接合至一電路化及有彈性的有機基板之方法及其相關裝置
JP5608605B2 (ja) 配線基板の製造方法
WO2004103039A1 (ja) 両面配線基板および両面配線基板の製造方法並びに多層配線基板
JP5248084B2 (ja) シリコンインターポーザとこれを用いた半導体装置用パッケージおよび半導体装置
JP2006135277A (ja) 配線基板と、その製造方法
JP2001185845A (ja) 電子部品の製造方法及び該電子部品
TW200929477A (en) Interposer and method for manufacturing interposer
JP6628544B2 (ja) 配線基板の製造方法
JP4735929B2 (ja) 誘電体薄膜キャパシタの製造方法、及び誘電体薄膜キャパシタ
JP5581106B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP4141135B2 (ja) 多層配線基板の製造方法
JP4603383B2 (ja) 配線基板及び半導体装置並びにそれらの製造方法
JP2006286690A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP4103502B2 (ja) 多層配線板及びその製造方法
JP4447881B2 (ja) インターポーザの製造方法
JP2011114233A (ja) 積層配線基板とその製造方法
JP5608430B2 (ja) 配線基板及び配線基板の製造方法
JP2005203680A (ja) インターポーザキャパシタの製造方法
JP2004179647A (ja) 配線基板、半導体パッケージ、基体絶縁膜及び配線基板の製造方法
JP5061895B2 (ja) キャパシタ及びそれを内蔵した配線基板
JP2001068856A (ja) 絶縁樹脂シート及びその製造方法
JP4196351B2 (ja) フィルム状コンデンサの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100715

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4735929

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees