JP4735508B2 - 自動販売機 - Google Patents

Description

本発明は、商品先選択方式の自動販売機に関し、例えばカードあるいは携帯電話に搭載されている電子マネー媒体との間で決済処理を実施する自動販売機に関する。

従来、カードあるいは携帯電話に電子マネーを搭載し、この電子マネーを用いて商品を購入できる自動販売機が知られている。
このような自動販売機において、先に商品を選択してからカードを自動販売機にかざして商品の決済を行う方式が知られており、この場合には、先に商品選択釦を操作した後、カードを自動販売機にかざすことで商品の決済が完了するものであり、商品の決済が完了すると、選択された商品の搬出が行われる（例えば、特許文献１参照）。
特開２００１−３３１８５５号公報

ところが、上記先商品選択方式の自動販売機では、不慣れな利用者がカードを先に自動販売機にかざした場合には、自動販売機の販売可能ランプは点灯せず、仮に商品選択釦を操作しても商品は搬出されない。
そこで、利用者は自動販売機が故障と判断してしまい、利用者に不快感を与えるとともに、売上が上がらないという不具合がある。
本発明は、上記実情に鑑みて、先に商品を選択する方式の自動販売機であることが理解できるように操作手順を報知可能な自動販売機を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、本発明の自動販売機は、先に商品を選択した後に電子マネー媒体により該選択した商品の販売の決済を行う自動販売機において、商品の選択前に電子マネー媒体がかざされた場合には、操作手順を報知する表示手段を備えたことを特徴とする。
その具体的な手段としては以下のとおりである。
操作手順は、商品選択を促すことであり、商品選択釦に内蔵するランプを表示する。
また、ランプは、販売可能ランプを用い、商品の選択前に電子マネー媒体がかざされた場合には、販売可能ランプを点滅する。
さらに、商品選択釦が押された場合、電子マネー媒体をかざすことを促す表示を行う。

本発明によれば、先に商品を選択した後に電子マネー媒体により該選択した商品の販売の決済を行う自動販売機において、操作手順を間違っても、操作手順を表示することで、不慣れな利用者でも容易に商品購入が可能となり、利便性が高まり、売上の向上にも繋がるという効果が得られる。

以下に添付図面を参照しながら、本発明に係る自動販売機の実施の形態について説明する。
図３は、本発明の実施の対象となる自動販売機の概略正面図の一例を示すものであり、自動販売機３は、その本体キャビネット前面に外扉３０を備えており、本体キャビネット内には複数種類の商品を個別に収納する複数（ｎ個）のコラムを備えており、商品選択釦３２が押され、販売指令が与えられた場合に押された商品選択釦３２に対応する商品の払い出しを行う。
この外扉３０には、その表面側に商品見本展示室３１、販売可能ランプおよび売切ランプを内蔵する商品選択釦３２、硬貨投入口３３、紙幣挿入口３４、返却レバー３５、金額表示器３６、硬貨返却口３７、商品取出口３８、後述する電子マネー媒体としての電子マネーカード１１ｄをかざすアンテナ部１１ｂ、表示部１１ｃが設けられている。

商品見本展示室３１は、外扉３０の上部に構成した透明の窓を有し、内部に配列した商品見本３１ａを外部に視認させることが可能である。商品見本展示室３１を通じて視認される商品見本３１ａは、それぞれコラムに収納した商品を現し、商品選択釦３２と対応して設けられている。
次に、図１は、本発明の一実施の形態を示す構成ブロック図である。
１は自動販売機全体を制御し、制御プログラムを記憶するメモリ１ａおよび各種データを記憶するメモリ１ｂを備える主制御部である。
この主制御部１には、電子マネーカード制御部１１、硬貨あるいは紙幣の受入、演算を行う貨幣処理部１２、冷熱装置を制御する冷熱制御部１３、商品を搬出する搬出装置を制御する搬出制御部１４、販売可能ランプ３２ａ、売切ランプ３２ｂを内蔵する商品選択釦３２、金額表示器３６がそれぞれ接続されている。

電子マネーカード制御部１１は、セキュリティ部を含む各種制御を行うカードコントールユニット１１ａ、アンテナ部１１ｂ、表示部１１ｃを備えており、自動販売機の主制御部１との通信により商品の販売を行うものである。
電子マネーカード１１ｄは、非接触ＩＣカードからなり、前払い方式のプリペイド型あるいは後払い方式のポストペイド型があり、本実施の形態においては、何れの方式でも良い。
電子マネーカード１１ｄは、カード形状に限られるものではなく、携帯電話に搭載されているものもある。
図２は、本実施の形態における自動販売機の商品販売処理の内容を示すフローチャートであり、以下、この図２を参照しながら、商品の代金を電子マネーカード１１ｄにて決済処理する場合について説明する。

まず、自動販売機３では、商品選択待機状態となっており、利用者により商品選択釦３２が操作されると（ステップＳ２０１，Ｙｅｓ）、これにより主制御部１は、選択された商品選択釦３２の販売可能ランプ３２ａを点灯するとともに（ステップＳ２０２）、商品の決済金額を決済金額信号として電子マネーカード制御部１１に対して出力する（Ｓ２０３）。
この決済金額信号が電子マネーカード制御部１１に与えられると、表示部１１ｃが点滅し（ステップＳ２０４）、電子マネーカード１１ｄの読取可能状態となる。
ここで、アンテナ部１１ｂの応答可能領域に電子マネーカード１１ｄがかざされると、（ステップＳ２０５、Ｙｅｓ）、電子マネーカード制御部１１にて、代金の決済処理を実施し、電子マネーカード１１ｄが前払い型であるとすると、電子マネーカード１１ｄから減算処理を行い、決済処理を完了する（ステップＳ２０６）。

次に、この決済処理が完了すると、電子マネーカード制御部１１から主制御部１に決済処理完了信号が出力され（ステップＳ２０７）、主制御部１では、搬出制御部１４を介して選択された商品を搬出させる（ステップＳ２０８）。これにより、搬出された商品は商品取出口３８に搬出され、利用者は商品取出口３８より商品を受け取ることができる。
以上の処理が、自動販売機において、電子マネーカード１１ｄによる通常の決済処理である。
なお、商品選択後、ステップＳ２０５の電子マネーカード１１ｄのかざし待ち状態において、予め設定した時間が経過すると（ステップＳ２０９、Ｙｅｓ）、決済処理を実施することなく、今回の商品選択処理をキャンセルして、商品選択待機状態に戻る。
そこで、本実施の形態においては、ステップＳ２０１にて、商品の選択が行われずに（ステップＳ２０１、Ｎｏ）、利用者により電子マネーカード１１ｄがアンテナ部１１ｂにかざされた場合には（ステップＳ２１０、Ｙｅｓ）、商品選択釦３２の中で売り切れていない商品の販売可能ランプ３２ａを一斉に点滅し（ステップＳ２１１）、利用者に商品選択が行われていないことを報知する。

この販売可能ランプ３２ａの一斉に点滅により、利用者は商品選択釦を操作しなければならないことを容易に理解でき、この後、商品選択釦３２を操作すると（ステップＳ２０１）、ステップＳ２０１〜Ｓ２０９における通常の決済処理に行うものである。
以上、説明したように、先商品選択方式の自動販売機によれば、商品選択前に電子マネーカード１１ｄがアンテナ部１１ｂにかざされると、商品選択釦３２の販売可能ランプ３２ａを点滅することで、利用者に対して、説明を必要とせずに商品選択を促すことが簡単に行えるものであり、次に電子マネーカード１１ｄをかざすタイミングでは、アンテナ部１１ｂ近傍の表示部１１ｃを点滅するため、利用者は電子マネーカード１１ｄをかざす必要があることを容易に理解できる。
なお、ステップＳ２１１にて、販売可能ランプ３２ａを一斉に点滅した後、商品選択釦３２の操作が行われずに、予め設定した時間が経過すると、商品選択待機状態に戻る。

また、例えば、電子マネーカード１１ｄの残額を確認できるようにする場合には、ステップＳ２１１にて電子マネーカード１１ｄをアンテナ部１１ｂにかざした時点で残額表示を一定時間の間、表示するようにしてもよい。

本発明の実施の形態における自動販売機の制御系を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における商品の販売処理の内容を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における自動販売機を模式的に示した正面図である。

符号の説明

１ 主制御部
１１ 電子マネーカード制御部
１１ａ カードコントロールユニット
１１ｂ アンテナ部
１１ｃ 表示部
１１ｄ 電子マネーカード
１４ 搬出制御部
３ 自動販売機
３２ 商品選択釦
３２ａ 販売可能ランプ

Claims (1)

1. 先に商品を選択した後に電子マネー媒体により該選択した商品の販売の決済を行う自動販売機において、商品の選択前に電子マネー媒体がかざされた場合には、操作手順として先に商品選択を行わせるために、売り切れていない商品に対応する商品選択釦に内蔵する販売可能ランプを点滅するとともに、電子マネー媒体をかざすためのアンテナ部近傍に表示部を備え、商品選択釦が先に押された場合、次に電子マネー媒体をかざすことを促すために前記表示部を点滅することを特徴とする自動販売機。
   

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