JP2005056358A - 自動販売機および異常対応システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 データキャリアを用いて商品の代金を支払うタイプの自動販売機において、商品の払い出し不良が起こった場合の利用者の利便性を図る。
【解決手段】 商品の払い出しの指示(S150)にも関わらず商品が払い出されない異常状態を検出すると(S152のYes)、自動販売機は、枠ランプを点灯させて利用者にICカードの提示を促す(S154)。利用者がICカードを提示した場合(S156のYes)、または返金レバーを回転した場合(S158のYes)、自動販売機は返金処理を行う(S162)。所定の時間内にいずれの処理も行われなかった場合(S160のYes)、自動販売機は返金処理を行うことなく、返金が行われなかったことを記録する(S164)。
【選択図】 図4






Description

本発明は、金銭的価値を含むデータキャリアを利用して商品を販売する自動販売機および当該自動販売機において異常が発生した場合に対応するシステムに関する。本発明は特に、商品が払い出されない異常状態が発生した場合に適切な処理を行う自動販売機およびシステムに関する。
近年、現金だけでなく、金銭的価値を含む磁気カード等のデータキャリアを用いて商品を購入することが可能な自動販売機の開発が進められている。また、このようなデータキャリアに所有者の年齢等の識別情報を記録しておき、当該識別情報に基づき利用者の認証を行い、販売の許可された利用者にのみ商品の販売を行う自動販売機の開発も進められつつある。こうした自動販売機は、たばこや酒類等、未成年者への販売が禁止されている商品の取り扱いに好適に利用することができる。
たとえば、特許文献1には、所有者の生年月日に関する識別情報を記録した磁気カードを用い、このカードを読み取り手段に挿入して販売の可否判断をする自動販売機が開示されている。この自動販売機では、所有者の生年月日と制御装置上のシステム年月日を比較して演算処理することにより、成人認証が行われ、これにより所有者が販売対象年令に達しているかどうかを判定して販売可否判断を行う。また、特許文献2には、成人に対してのみ発行されたユーザカードを用い、自動販売機での商品の販売を行う技術が開示されている。この技術においては、カード発行時に目視で成人であるかどうかを確認し、販売時における認証は暗証番号により行うこととされている。
このような自動販売機において、近年、非接触ICカードの利用が盛んに検討されている。非接触ICカードは接点を介さずにデータのやりとりを行うため、埃、水等周辺環境に左右されず安定な性能を発揮する。さらに、カードを提示する(かざす)だけで商品の購入等を行うことができるため、操作性等にも優れる。このような利点に鑑み、今後は自動販売機での商品の販売においても、成人認証等の認証用および電子マネーとして非接触ICカードの利用が期待される。
また、データキャリアに利用者の識別情報が記録されている場合、接触型のICカードを用いると、利用者の識別情報が格納されたカードが一定時間装置内に挿入された状態におかれるため、利用者に心理的な負担を強いることとなる。このような利点に鑑み、今後は自動販売機での商品の販売においても、成人認証等の認証用および電子マネーとして非接触ICカードの利用が期待される。
特開平7−93648号公報 特開2000−339527号公報
ところで、自動販売機において、利用者が商品の金額を支払ったにも関わらず、自動販売機の何らかのエラーにより、商品が払い出されない払い出し不良が生じることがある。このような場合、従来の現金で商品の代金を支払うタイプの自動販売機では、返却レバーを回転することにより、現金が返却されるようになっている。
しかし、上述したようなデータキャリアを用いた自動販売機において、利用者がデータキャリアの金銭的価値により商品の代金を支払った場合の払い出し不良時の返金方法については充分な検討が行われていない。データキャリアを用いることにより、利用者は小銭を持ち歩いたり、釣銭を受け取ったりする手間を省くことができる。しかしながら、商品の払い出し不良が生じた場合に商品の代金が現金で返却されるのでは、利用者の利便性が損なわれてしまう。そのため、データキャリアを用いた自動販売機では、商品の払い出し不良時の返金もデータキャリアを用いて行われることが好ましい。
一方、非接触型のデータキャリアを用いるタイプの自動販売機においては、データキャリアに保持された金額情報を書き換えるためには、利用者に所定のデータキャリア提示箇所にデータキャリアを提示させる必要がある。このような自動販売機では、商品が選択されると、データキャリアの金額情報から商品の代金を引き落とすために、利用者にデータキャリアを提示させ、商品の代金の精算を行う。商品の代金の精算が終わると、利用者に代金精算が行われたことを示す何らかの案内が行われ、これにより、利用者はデータキャリアの提示を終える。この後、自動販売機は選択された商品を払い出す処理を行う。
従って、商品の払い出し不良が生じた場合、データキャリアを用いて返金を行うためには、利用者に再度データキャリアを提示させる等の動作を行わせる必要がある。
本発明は、かかる事情に鑑みなされたものであって、データキャリアを用いて商品の代金を支払うタイプの自動販売機において、商品の払い出し不良が起こった場合に利用者が利便性よく返金を受けることのできる自動販売機およびシステムを提供することを目的とする。
本発明によれば、利用者から商品の選択を受け付ける商品選択受付部と、利用者から金銭的価値を含むデータキャリアの提示を受け付け、当該データキャリアの金額情報を抽出するデータキャリア受付部と、データキャリアの金額情報から、利用者が選択した商品の代金を差し引いてデータキャリアの金額情報を書き換えるデータ記録部と、利用者が選択した商品を払い出す商品払出部と、商品払出部に商品の払い出しを指示する払い出し指示部と、払い出し指示部による商品の払い出しの指示にも関わらず商品払出部から商品が払い出されない異常状態を検出する異常検出部と、異常検出部が異常状態を検出した場合に、所定の異常対応処理を行う対応処理部と、を含み、対応処理部は、利用者に商品の代金を返金するために、データキャリアの提示を促す処理を行うことを特徴とする自動販売機が提供される。
本発明のデータキャリアは非接触型のものとすることができる。上述したように、非接触型のデータキャリアを用いるタイプの自動販売機においては、データキャリアが所定のデータキャリア提示箇所に提示されている間しかデータキャリアの金額情報の書き換えを行うことができない。商品の代金が差し引かれて精算が終わると、通常の場合はデータキャリアをさらに提示する必要はないので、その後の商品払い出し時には、利用者はデータキャリアを提示箇所に提示していないと考えられる。本発明によれば、商品の払い出しがされない異常状態が発生した場合に、利用者にデータキャリアの提示を促すので、利用者は再びデータキャリアを提示すべきであることを知ることができる。これにより、データキャリアを用いる利用者にデータキャリアを用いて返金を行うことができる。ここで、利用者にデータキャリアの提示を促す商品の選択を行うよう促す処理は、データキャリア提示箇所周囲に設けたランプ等の点灯や点滅、ディスプレイによる表示、または音声による案内等とすることができる。
非接触のデータキャリアとしては、たとえば、非接触ICカード、非接触ICタグのほか、携帯電話内等に収納された非接触型ICチップを用いることができる。また、カードやタグの形態を採用する場合、自動販売機での商品の購入時の利用以外の他の目的を兼ね備えたカード等とすることもできる。非接触のデータキャリアを利用する場合、接触型キャリアを用いたときのように接触部分が摩耗したり破損することがない。また、埃、水等周辺環境に左右されず安定な性能を発揮するので、屋外に設置されることの多い自動販売機に好適に適用される。また、非接触のデータキャリアを自動販売機の所定個所に提示することで商品の代金の精算を行うことができるので、操作性が良好である。さらに、データキャリアは、利用者の属性情報を含むものとすることもできる。この場合、利用者にとっても、属性情報を格納したキャリアを装置内部に挿入しなくてすむので、心理的負担が少なく、簡便な操作で円滑に所望の商品を購入できるというメリットがある。
本発明における「商品」は、物品の形態をとるものに限らず、サービスや情報等も含まれる。なお、本発明における利用者とは、本発明に係る自動販売機を利用して商品を購入する者をいう。データキャリアの金額情報とは、データキャリアに含まれる残高等の情報である。
本発明の自動販売機は、商品を収納するコラムと、コラムと商品払出部の間に設けられ、利用者が選択した商品が通過したか否かを検出する通過検出部と、をさらに含むことができ、異常検出部は、通過検出部が商品の通過を検出しなかった場合に異常状態を検出することができる。また、本発明の自動販売機は、コラムに収納された商品の重さの変化を検知する手段を含むこともでき、以上検出部は、商品の重さが変化しなかった場合に異常状態を検出することもできる。本発明の自動販売機は、既存の自動販売機の払い出し時の異常を検出するための技術を適宜用いることができる。
本発明の自動販売機において、対応処理部は、利用者にデータキャリアの提示を促すとともに、他の方法による返金の選択をも受け付け可能とすることができ、利用者からデータキャリアの提示または他の方法の選択のいずれか一方を受け付けて利用者に返金を行うことができる。
ここで、他の方法は、たとえば現金による返金とすることができる。上述したように、商品の代金が差し引かれて精算が終わると、通常の場合はデータキャリアをさらに提示する必要はないので、精算後、利用者がデータキャリアをカバンの中等にしまってしまうことがあると考えられる。そのような場合に、利用者にデータキャリアの提示を促しても、すぐにデータキャリアを取り出せないこと等がある。本発明によれば、データキャリアへの返金とともに、他の方法による返金の選択をも受け付け可能としているので、利用者は状況に応じていずれかの返金方法を適宜選択することができる。これにより、利用者の利便性を図ることができる。
本発明の自動販売機において、対応処理部は、異常検出部が異常状態を検出した場合に、利用者からデータキャリアの提示を受け付けた場合、異常検出部による検出をデータ記録部に通知することができ、データ記録部は、対応処理部から通知があった場合に、データキャリアの金額情報に商品の代金を追加してデータキャリアの金額情報を書き換えることができる。
対応処理部は、利用者からデータキャリアの提示を受け付けた場合に、利用者がデータキャリアへの返金を希望しているとして、データキャリアを用いた返金処理を行うことができる。また、たとえば自動販売機の釣銭戻しレバーや返金レバーの回転により、利用者が現金による返金を希望しているとして、現金の返金を行うこともできる。
本発明の自動販売機は、データ記録部が商品の代金を差し引いてデータキャリアの金額情報を書き換える際に、当該値段を記憶する記憶部をさらに含むことができ、データ記録部は、制御部から通知があった場合に、記憶部を参照してデータキャリアの金額情報に値段を追加することができる。
本発明の自動販売機において、対応処理部は、異常検出部が異常状態を検出した場合に、利用者への代金の返金が行われたか否かを判断し、所定の時間内に代金の返金が行われなかった場合、所定の異常対応処理を終了することができる。
ここで、商品の代金の返金を行うことができなかった場合とは、利用者がデータキャリアの提示または他の方法による返金の選択のいずれも行わなかった場合である。何らかの理由で利用者が商品の代金の返金を受ける前に自動販売機の前を離れてしまった場合等、異常対応処理をいつまでも受け付けていたのでは、次の処理を行うことができない。本発明の自動販売機によれば、所定の時間が経過した後は異常対応処理が終了するので、通常のモードに戻り、次の利用者へ商品の販売を行うことができる。ここで、所定の時間は、自動販売機の使い方に慣れていない利用者や、利用者がデータキャリアをすぐに取り出せない場合等も考慮して適切な時間に設定することができる。
本発明の自動販売機は、警報発生部をさらに含むことができ、制御部は、枠ランプを点灯させた後、所定時間が経過してもデータキャリアの提示も他の方法による返金の選択もされない場合、警報発生部に警報を発生させることができる。
本発明の自動販売機は、当該自動販売機による商品の販売記録を記憶する販売記録記憶部をさらに含むことができ、対応処理部は、所定の時間内に商品の代金の返金を行うことができなかった場合に、商品の値段を販売記録記憶部に書き込み、その後に所定の異常対応処理を終了することができる。
このような場合、商品の払い出し不良があって利用者に商品が渡されていないにも関わらず、利用者に商品の代金の返金が行われないので、自動販売機における商品の販売量と入金との収支がずれてしまう。本発明の自動販売機によれば、商品の払い出し不良時に返金が行われなかった場合でも、その商品の値段が記憶されるので、実際の販売量と入金とのずれの原因を明確にすることができる。
本発明の自動販売機において、データキャリアは利用者の属性情報をさらに含むことができ、データキャリア受付部は、データキャリアから属性情報をさらに抽出することができ、対応処理部は、所定の時間内に商品の代金の返金を行うことができなかった場合に、商品の値段を利用者の属性情報に対応付けて販売記録記憶部に書き込むことができる。
本発明の自動販売機によれば、データキャリアに利用者の属性情報が含まれる場合に、利用者の属性情報と返金がされていない値段とが対応付けて記憶される。これにより、利用者が何らかの理由で返金を受けることができなかった場合でも、例えば利用者が後日、自動販売機の管理者に返金がされていないことを自動販売機の管理者に申請する等することにより、返金を受けることができるようにすることができる。また、自動販売機の管理者側で販売記録記憶部に書き込まれた情報を集中管理しておき、利用者がデータキャリアにチャージを行う際に返金がされていない値段を上乗せして返金する等、様々な形態とすることができる。
本発明の自動販売機は、データ記録部による金額情報の書き換え処理の終了を示す終了ランプをさらに含むことができる。
このようにすれば、利用者は、いつまでデータキャリアをかざしていればいいのかを知ることができる。
本発明の自動販売機は、データキャリアの提示箇所に設置された枠ランプをさらに含むことができ、対応処理部は、データキャリアの提示を促す処理として、枠ランプを点灯させることができる。
本発明の自動販売機において、データキャリアは利用者の属性情報をさらに含むことができ、データキャリア受付部は、データキャリアから属性情報をさらに抽出することができ、当該自動販売機は、利用者の属性情報に基づき、当該利用者への商品の販売を許可するか否かを判断する認証部と、利用者への商品の販売を許可するか否かを示す許可ランプと、認証部が利用者に商品を販売すると判断した場合に、許可ランプを点灯させる点灯制御部をさらに含むことができる。
上述したように、本発明の商品の種類は特に制限がないが、たとえば一定要件を満たす者に対してのみ販売が許可される性質の商品とすることもできる。このような商品としては、たとえば、法律等により決められた年令に到達した者に対してのみ販売を許可する性質の商品、具体的には、たばこ、酒類やたばこ等の商品や、特定の会員にのみ販売が許可される商品等が挙げられる。
本発明の自動販売機は、たとえば、利用者が成人であるかどうかを判断し、たばこや酒類等、法律によって未成年への販売が禁止されている商品の販売規制を好適に行うことができる。ここで、生年月日によって利用者が成人であるか否かを判定することとすれば、月日の経過に伴って利用者が未成年から成人へと移行した場合であっても、成人か未成年かの判定を確実に行うことができる。本発明の自動販売機において、属性情報を取得する場合は、これを適法に取得するものとする。
本発明によれば、金銭的価値および利用者の識別情報を含むデータキャリアを用いて商品の代金の精算を行う複数の自動販売機と、複数の自動販売機と通信可能に構成された運営センターと、を含み、データキャリアの金銭的価値に不整合が生じた場合の異常に対応するシステムであって、自動販売機は、利用者のデータキャリアから商品の代金を差し引いた後、商品の払い出しの指示にも関わらず、商品が払い出されない異常状態を検出する検出部と、異常検出部が異常状態を検出した場合に、利用者に商品の代金の返金処理を行う返金処理部と、返金処理部が利用者に商品の代金の返金を行うことができなかった場合に、当該利用者のデータキャリア内の金銭的価値に不整合があることを利用者の識別情報に対応付けて記憶する未処理記憶部と、未処理記憶部に記憶されたデータを運営センターに送信する送信処理部と、を含み、運営センターは、データを蓄積するデータ蓄積部を含むことを特徴とする異常対応システムが提供される。ここで、未処理記憶部は、上述した自動販売機における販売記録記憶部に対応する。
ここで、未処理記憶部は、商品の代金に関する情報を利用者の識別情報に対応付けて運営センターに送信することができ、運営センターにおいて、利用者の識別情報と商品の代金に関する情報とを対応付けてデータ蓄積部に蓄積することができる。
このようにすれば、商品の代金が支払われたにも関わらず、利用者が商品を受け取ることができないような異常が生じ、利用者のデータキャリアの金銭的価値に不整合が生じた場合に、運営センターにおいて、保全・運用面で必要な履歴を蓄積しておくことができる。
本発明の異常対応システムにおいて、自動販売機は、利用者からデータキャリアの提示を受け付けるデータキャリア受付部と、利用者の識別情報に基づき、データキャリア内の金銭的価値に不整合があるか否かを運営センターに照会する履歴照会部と、をさらに含むことができ、運営センターは、自動販売機からの照会を受け付け、データ蓄積部を参照して、利用者のデータキャリア内の金銭的価値に不整合があるか否かを判断する判断部と、判断部の判断結果を自動販売機に送信する送信処理部と、を含むことができ、返金処理部は、利用者のデータキャリア内の金銭的価値に不整合がある場合、利用者に商品の代金を返金する処理を行うことができ、未処理記憶部は、返金処理を行ったことを利用者の識別情報に対応付けて記憶することができる。
ここで、利用者のデータキャリア内の金銭的価値に不整合がある場合、運営センターにおいて、送信処理部は、商品の代金に関する情報を自動販売機に送信することができ、自動販売機において、返金処理部は、商品の代金に関する情報に基づき、利用者に返金処理を行うことができる。自動販売機において、送信処理部は、返金処理を行ったことを運営センターに送信することができ、運営センターのデータ蓄積部において、データ蓄積部に記憶された未処理に関するデータは削除、または返金されたことを示す情報を記録することができる。
本発明の異常対応システムにおいて、運営センターは、利用者の識別情報と当該利用者の連絡先とを対応付けて記憶する利用者情報記憶部と、自動販売機からデータを受け取った場合に、利用者情報記憶部を参照して、利用者の識別情報に対応付けられた利用者の連絡先にデータキャリア内の金銭的価値に不整合があることを通知する通知部と、をさらに含むことができる。
このようにすれば、利用者のデータキャリアの金銭的価値に不整合が生じた場合に、利用者に不整合が生じていることを知らせることができる。
以上、本発明の構成について説明したが、これらの各構成の任意の組合せや、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
以上説明したように、本発明によれば、データキャリアを用いて商品の代金を支払うタイプの自動販売機において、商品の払い出し不良が起こった場合に利用者が利便性よく返金を受けることのできる自動販売機が提供される。
以下、たばこの自動販売機を例に挙げ、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態において、自動販売機は、成人認証を行い、販売が許可された利用者にのみ商品の販売を行うよう構成される。
図1は、本実施の形態における自動販売機の一例を示す概略構成図である。
本実施の形態における自動販売機100は、データキャリアとして非接触型のICカードを受け付け可能に構成され、ICカードの提示により成人認証および商品の代金精算を行う。また、ICカードへの金銭的価値のチャージも行う。
自動販売機100の前面パネルには、サンプル見本301が設けられ、商品サンプルが陳列される。また、商品サンプル毎に商品選択ボタン310が設けられ、利用者が商品選択ボタン310を押下することにより、商品を選択できるようになっている。ここで、商品選択ボタン310は、点灯および点滅可能に構成される。自動販売機100は、データキャリアによる代金精算を行うだけでなく、現金による商品の販売も可能とするものである。このため、前面パネルに、ICカード提示部305とともに札投入口302および硬貨投入口304が設けられている。また、自動販売機100には、利用者が札投入口302や硬貨投入口304から投入した現金の返却を受けたい場合や釣銭の返却を受けたい場合に回転させる返金レバー303、および返却された硬貨を取り出すための現金返却口308が設けられている。購入した商品は商品搬出口309から取り出す。なお、ここでは図示していないが、自動販売機100内部の商品搬出口309付近には、利用者が選択した商品が商品搬出口309から払い出されたか否かを検知するセンサが設けられる。ICカード提示部305の周囲には枠ランプ316が設けられており、枠ランプ316を点灯させることにより、利用者にICカードの提示を促すようにしている。
また、自動販売機100は、液晶表示部306およびスピーカー317を有する。液晶表示部306には、ICカード提示部305に提示されたICカードにチャージされている金額情報の残高、札投入口302や硬貨投入口304に投入された現金の金額等を表示することができる。また、液晶表示部306には、自動販売機100の利用手順を表示することもできる。さらに、本実施の形態において、スピーカー317から利用者への動作指示を行うこともできる。
図2は、本実施の形態における、自動販売機100の処理手順を示すフローチャートである。
利用者が自動販売機100で商品を購入するためには、商品選択、成人認証、代金精算を行う必要がある。利用者がICカードにチャージされた金額情報により自動販売機100の商品を購入する場合、利用者に商品選択ボタン310を押下させて商品を選択させ、その後にICカードを提示させて成人認証および代金精算を同時に行うと、効率よく処理をすることができる。そのため、自動販売機100は、利用者にこのような手順で動作を行わせるよう商品選択ボタン310や枠ランプ316の点灯や点滅処理を行う。
動作待ち状態(S100)において、自動販売機100は、売り切れの商品を除いてすべての商品選択ボタン310を点灯させる。自動販売機100は、待機状態において商品選択ボタン310を点灯させず、利用者が自動販売機100の前に来たことを感知した後に動作待ち状態となり、すべての商品選択ボタン310を点灯させるようにすることもできる。このように動作待ち状態において、すべての商品選択ボタン310を点灯させておくことにより、商品選択ボタン310を目立たせることができ、利用者が最初に商品選択ボタン310を押下する可能性を高くすることができる。
利用者が、最初の動作として商品選択ボタン310を押下した場合(S101)、以下の処理が行われる。自動販売機100は、利用者が押下した商品選択ボタン310を点滅させる。また、このとき、枠ランプ316も点滅させる。これにより、利用者は、押下した商品選択ボタン310が選択されたことおよび次にICカードをICカード提示部305に提示すべきであることを認識することができる。
つづいて、利用者がICカード提示部305にICカードを提示すると、自動販売機100は、成人認証を行い、成人であることが認証されると、許可ランプ312を点灯させる。これと同時に、自動販売機100は、ICカードにチャージされている金額情報を読み出し、利用者が選択した商品の代金を精算する(S102)。このとき、自動販売機100は、ICカードにチャージされた金額情報を液晶表示部306に表示することもできる。
つづいて、自動販売機100は、商品搬出口309からの商品の払い出し処理を行う(S103)。自動販売機100は、商品搬出口309からの商品の払い出し時の異常の有無を監視する(S104)。商品の払い出しに異常がなかった場合(S104のNo)、ステップ100に戻り、自動販売機100は待機または動作待ち状態になる(S100)。ステップ104において、異常があった場合の処理は後述する。
利用者が、最初の動作としてICカード提示部305にICカードを提示した場合(S105)、以下の処理が行われる。自動販売機100は、ICカードにチャージされている金額情報を読み出し、その金額で購入可能な商品の商品選択ボタン310を点灯させる。このとき、自動販売機100は、ICカードにチャージされた金額情報を液晶表示部306に表示することもできる。また、自動販売機100は、成人認証を行い、成人であることが認証されると、許可ランプ312を点灯させる。
上述したように、利用者がICカードにチャージされた金額情報により商品を購入する場合は、商品を選択してからICカードを提示させるようにした方が、成人認証と代金精算を同時に行うことができるため、利用者の手間を省くことができる。しかし、従来、現金により自動販売機の商品を購入する際には、現金を投入した後に商品の選択を行うことが一般であるため、ICカードを用いた自動販売機100に不慣れな利用者はICカードを提示した後に商品を選択することがある。そのような場合に、利用者に行為の誤りを指摘し、先に商品選択をするよう促すと、利用者はとまどったり面倒に感じるおそれがある。そのため、本実施の形態においては、利用者が効率のよい動作を行っていなくても、利用者がとまどったりすることのないよう、利用者の動作に応じて適宜処理内容を変更し、最終的にすべての処理が行われるようにする。たとえば、商品選択の前にICカードが提示された場合、ICカードにチャージされた金額情報により購入可能な商品選択ボタン310のみを点灯する処理を行う。このような処理により、利用者はICカードを提示したことにより自動販売機100が反応したことを認識することができ、安心して次の動作を行うことができる。また、利用者がICカードを提示したときに、商品選択ボタン310の点灯状態を変化させることにより、利用者の注意を商品選択ボタン310に向けることができ、利用者が商品選択を行う可能性を高めることができる。さらに、このように処理すれば、利用者は提示したICカードで購入可能な商品を選択するので、後でICカードの残高不足で商品が買えないという問題が発生することもなくなる。また、この段階で成人認証を行うことにより、後の工程での処理時間を短くすることができる。
つづいて、利用者が商品選択ボタン310を押下すると(S106)、自動販売機100は、利用者が押下した商品選択ボタン310を点滅させる。また、このとき、枠ランプ316も点滅させる。これにより、利用者は、押下した商品選択ボタン310が選択されたことおよび次にICカードをICカード提示部305に提示すべきであることを認識することができる。利用者がICカード提示部305にICカードを提示すると、自動販売機100は、ICカードにチャージされている金額を読み出し、利用者が選択した商品の代金を精算する(S107)。この後、ステップ103に進み、商品の払い出し処理が行われる。
また、ステップ105の後、利用者が現金を投入した場合(S108)、自動販売機100は、投入された金額で購入可能な商品の商品選択ボタン310を点灯させる。次に、利用者が商品選択ボタン310を押下すると(S109)、自動販売機100は、利用者が押下した商品選択ボタン310を点滅させる。つづいて、利用者が選択した商品の代金を精算し、商品搬出口309から商品を払い出し処理を行う(S110)。自動販売機100は、商品搬出口309からの商品の払い出し時の異常の有無を監視する(S111)。商品の払い出しに異常がなかった場合(S111のNo)、自動販売機100は、釣銭が必要な場合は、現金返却口308から釣銭を返却し(S112)、ステップ100に戻り、待機または動作待ち状態になる(S100)。ステップ111において、異常があった場合の処理は後述する。
利用者が、最初の動作として現金を投入した場合(S115)、自動販売機100は、投入された現金で購入可能な商品の商品選択ボタン310を点灯させる。その後、利用者がICカードを提示した場合(S116)、自動販売機100は、成人認証を行い、成人であることが認証されると、許可ランプ312を点灯させる。この後は前述したステップ109以降の処理が行われる。
ステップ115の後、利用者が商品選択ボタン310を押下すると(S117)、自動販売機100は、利用者が押下した商品選択ボタン310を点滅させる。また、このとき、枠ランプ316も点滅させる。利用者がICカード提示部305にICカードを提示すると(S118)、自動販売機100は、成人認証を行い、成人であることが認証されると、許可ランプ312を点灯させる。この後は前述したステップ110以降の処理が行われる。
次に、ステップ104およびステップ111において、商品の払い出しに異常があった場合(S104のYesおよびS111のYes)の処理を説明する。
商品の払い出しに異常があり、商品が払い出されなかった場合、自動販売機100は、利用者に商品の代金を返金する処理を行う。本実施の形態において、自動販売機100は、利用者にICカードの提示を促す処理を行うとともに、現金による返金の選択をも受け付け可能に構成される。利用者がICカードを提示した場合(S124のYes)、自動販売機100は、ICカードにチャージされている金額情報を読み出し、利用者が選択した商品の代金を追加する(S125)。この後、ステップ100に戻り、自動販売機100は待機または動作待ち状態になる(S100)。一方、ステップ124において、利用者がICカードを提示しなかった場合(S124のNo)、自動販売機100は、利用者が選択した商品の代金に対応する現金を現金返却口308から返却する(S126)。この後、ステップ100に戻り、自動販売機100は、待機または動作待ち状態になる(S100)。
本実施の形態の自動販売機100において、利用者は非接触型のICカードを用いて商品の代金の支払いを行う。利用者は、認証時やICカードからの商品の代金の引き落とし時にだけICカードを提示する。そのため、商品の払い出し時に異常が生じて利用者に返金する場合は、再び利用者にICカードの提示を求めてICカードにチャージされた金額情報を復元する必要がある。本実施の形態において、自動販売機100は、異常が発生した場合に利用者にICカードの提示を促す処理を行うので、利用者はICカードの提示をする必要があることを認識することができる。
また、本実施の形態において、利用者は、商品の払い出し時に異常が生じて商品の代金の返金を受ける際に、ICカードへの金額情報の追加または現金による返金のいずれかを選択することができる。利用者がICカードで商品の代金の支払いをした場合でも、利用者は、ICカードを提示して商品の代金が精算されると、その後はICカードをカバンの中等にしまってしまい、商品の払い出し時に異常が生じても、再びICカードを提示するのを面倒に感じることもある。このような場合でも、利用者が現金による返却を選択することにより、再びICカードを取り出すことなく返金を受け取ることができる。自動販売機100は、商品払い出し時に異常が生じた場合に、利用者が返金レバー303を回した場合に、利用者が現金での返却を選択したと認識することができる。
また逆に、利用者が現金で商品の代金を支払った場合でも、利用者の選択により、ICカードへの金額情報の追加または現金の返金のいずれでも行えるようにされている。これにより、小銭の返金をまた財布等にしまうのを面倒に感じる利用者は、返金をICカードへのチャージで受け取ることができる等の利便を享受することができる。
また、本実施の形態において、自動販売機100は、最初の動作として利用者が返金レバー303を回した場合(S120)、ICカードへの金額情報のチャージを行うと認識する。このとき、自動販売機100はチャージランプ314を点灯させる。他の形態において、自動販売機100はチャージ用ボタンを有してもよく、チャージ用ボタンの押下によりチャージを行うことを認識することもできる。次に、利用者が現金を投入すると(S121)、自動販売機100は、投入された現金の金額を液晶表示部306に表示する。つづいて、利用者がICカードを提示すると(S122)、自動販売機100は、投入された金額分の金額情報のチャージを行う。ICカードが提示された際、自動販売機100は成人認証を行うことができ、成人であることが認証された場合のみ金額情報のチャージを行うようにすることもできる。
図3は、図1に示した自動販売機の内部構成を示す図である。
図3に示した各構成要素は、ハードウエアコンポーネントで言えば、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インターフェースを中心に実現されるが、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。これから説明する各図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
自動販売機100は、図1に示した構成に加えて、商品選択受付部102、ICカード受付部104、現金受付部106、レバー回転受付部108、動作検出部110、制御部114、カード情報抽出部116、認証処理部118、精算処理部120、カード記録部122、払出部124、提示処理部126、動作記憶部128、処理手順記憶部130、処理記憶部132、払い出し指示部160、異常検出部162、対応処理部164、現金返却部166、および販売記録記憶部170を有する。以下、図1をも参照して説明する。
商品選択受付部102は、利用者200が押下した商品選択ボタン310から電気信号を受け取り、商品の選択を受け付ける。ICカード受付部104は、ICカード提示部305にICカード202が提示されたことを検知する。現金受付部106は、硬貨投入口304または札投入口302から現金が投入されると、現金が投入されたことを検知し、投入された金額に関する情報を受け付ける。レバー回転受付部108は、返金レバー303が回転されると、返金レバー303から電気信号を受け取る。
動作検出部110は、商品選択受付部102、ICカード受付部104、現金受付部106、およびレバー回転受付部108から信号を受け付け、利用者200の動作を検出する。動作記憶部128は、動作検出部110が検出した利用者200の動作を記憶する。動作記憶部128は、「動作」として、自動販売機100に対して利用者200が行う動作を保持する。ここでは、利用者200の動作として、「商品選択ボタン押下」、「ICカード提示」、「現金投入」、および「返金レバー回転」が挙げられる。動作検出部110は、利用者の動作を検出すると、該当する動作にフラグをたてる。
動作検出部110は、利用者の動作を検出すると、動作記憶部128を参照してその動作の前に他の動作が行われているか否かを検出する。動作検出部110は、動作記憶部128を参照して、どの動作にもフラグがたっていない場合、そのときに検出した動作が最初の動作であることを検出する。
処理手順記憶部130は、自動販売機100の処理手順を記憶する。本実施の形態において、処理手順記憶部130は、商品選択受付部102が商品の選択を受け付け、商品の選択の後にICカード受付部104がICカードの提示を受け付ける手順を正規の手順として記憶する。処理手順記憶部130は、正規の手順以外にも、動作検出部110が最初の動作として検出する動作に応じた処理手順をそれぞれ記憶する。たとえば、本実施の形態において、処理手順記憶部130は、最初の動作として返金レバー303が回転された場合に、ICカード202への金額情報のチャージを行うよう処理する手順を記憶する。
制御部114は、処理手順記憶部130に記憶された処理手順に従って自動販売機100の処理が行われるように自動販売機100の各構成要素を制御する。
カード情報抽出部116は、ICカード受付部104を介して、ICカード提示部305に提示されたICカード202に格納された属性情報および金額情報をそれぞれ抽出する。
認証処理部118は、カード情報抽出部116がICカード202から利用者の属性情報を抽出したときに、その属性情報に基づき、利用者200が成人か否かを判断して成人認証を行う。提示処理部126は、認証処理部118により利用者200の成人認証がされた場合、許可ランプ312を点灯させる。
精算処理部120は、利用者200が投入した現金またはICカード202に格納された金額情報が商品を購入することができる金額であるかどうかを判断する。また、精算処理部120は、利用者200が投入した現金またはICカード202に格納された金額情報から商品の代金を引き去る精算を行う。精算処理部120は、利用者200がICカード202への金額情報のチャージを行った場合の精算も行う。
カード記録部122は、精算処理部120がICカード202に格納された金額情報から精算を行った場合、また利用者200がICカード202に金額情報のチャージを行った場合に、ICカード202の金額情報を清算後の金額情報に書き換える。
処理記憶部132は、自動販売機100により行われた処理を記憶する。ここでは、自動販売機100の処理として、「商品選択」、「成人認証」、および「代金精算」が挙げられる。制御部114は、商品選択受付部102による商品の選択の受け付け、認証処理部118による成人認証、および精算処理部120による精算処理が行われると、該当する処理にフラグをたてる。
払い出し指示部160は、処理手順記憶部130を参照し、商品選択、成人認証、および代金精算のすべてが行われた後に商品の払い出しを指示する。払出部124は、払い出し指示部160の指示に基づき、利用者200が選択した商品をカラムから商品搬出口309に払い出す。
異常検出部162は、払い出し指示部160からの指示があった後に、払出部124から商品が払い出されたか否かを監視する。異常検出部162は、たとえば商品搬出口309付近に取り付けられたセンサを含むことができ、利用者が選択した商品が商品搬出口309から払い出されたか否かをセンサにより感知することができる。払い出し指示部160が商品の払い出しの指示をしてから所定時間が経過してもセンサが商品の払い出しを検知しなかった場合、異常検出部162は、商品が払い出されない異常状態を検出する。異常検出部162は、払出部124から商品が払い出されない異常状態を検出すると、対応処理部164に異常状態の発生を通知する。対応処理部164は、異常検出部162が異常状態を検出した場合に、所定の異常対応処理を行う。異常検出部162は、対応処理部164が所定の異常対応処理を行っている間に商品が払い出されないよう、払出部124に商品の払い出しの中止を指示する。この指示は、払い出し指示部160を介して行うこともできる。
図4は、対応処理部164による異常対応処理の手順を示すフローチャートである。
払い出し指示部160による商品の払い出し指示があると(S150)、異常検出部162は異常状態の有無を監視する(S152)。異常検出部162が異常状態を検出すると(S152のYes)、対応処理部164は、枠ランプ316(図1)を点灯させる。
利用者200がICカード202を枠ランプ316に提示すると(S156のYes)、対応処理部164は返金処理を行う(S162)。具体的には、対応処理部164は、精算処理部120に指示を行い、精算処理部120は、ICカード202に商品の代金を追加する処理を行う。一方、ステップ156で、利用者200がICカードを枠ランプ316に提示しなかった場合でも(S156のNo)、返金レバー303を回転した場合(S158のYes)、対応処理部164は返金処理を行う(S162)。具体的には、対応処理部164は、精算処理部120に指示を行い、精算処理部120は、現金返却部166から商品の代金に対応する現金を返金する処理を行う。
ステップ158において返金レバー303の回転が行われなかった場合(S158のNo)、対応処理部164は、異常検出部162が異常状態を検出してから所定の時間が経過したか否かを判断する(S160)。所定時間が経過していない場合(S160のNo)、ステップ156に戻り、ICカード202の提示または返金レバー303の回転があるまで待機する。ステップ160において、所定時間が経過した場合(S160のYes)、制御部114は、異常状態が発生したこと、返金が行われなかったこと、および商品の値段を販売記録記憶部170に記録する(S164)。本実施の形態において、ICカード202の属性情報は利用者を識別する識別情報を含むことができる。この場合、カード情報抽出部116は、利用者の識別情報をも抽出しておくことができる。ステップ164において、制御部114は、ICカード202から読み出した利用者の属性情報も商品の値段等に対応付けて記録することができる。これにより、何らかの理由で商品の代金の返金を受けることのできなかった利用者に関する情報を販売記録記憶部170に記録しておくことができるので、後に別の方法で利用者に商品の代金を返金する等の処理を行うことができる。
ステップ152において異常検出部162が異常状態を検出しなかった場合(S152のNo)、制御部114は、販売記録記憶部170に販売記録を記憶する。また、ステップ異常検出部162で返金処理が行われた場合も、制御部114は、異常状態が発生したこと、および返金が行われたことを販売記録記憶部170に記録する(S164)。
制御部114が販売記録記憶部170に販売記録を記録した後、自動販売機100は動作待ち状態に戻る(S166)。
図5は、販売記録記憶部170を詳細に示すブロック図である。販売記録記憶部170は、自動販売機100における金額情報の収支を記憶する金額情報記憶部172と、自動販売機100における商品の在庫量を記憶する在庫量記憶部174と、自動販売機100における異常状態に対する対応処理を記憶する異常処理記憶部176と、自動販売機100の使用態様を記憶する使用態様記憶部178と、を含む。
図6は、使用態様記憶部178のデータ構造の一部を示す図である。
図中、販売処理コードとは、自動販売機100で行われた販売行為を一意に決めるコードである。一回の販売行為に対して一つのコードが付与される。成人認証の結果、販売が許可されなかった場合や商品の払い出しができなかった場合も、利用者による何らかの処理が開始している限り、コードが付与される。
年月日、時刻は、該当する販売が行われた日時である。年令、性別は、提示されたICカードから読み取った利用者の情報である。
図7は、処理モードの一例を示す図である。処理モードには、商品販売モードとチャージモードがある。図7では、商品販売モード、すなわち、自動販売機が受け付け可能な商品販売処理手順の例を示す。利用者の行う処理の順番に、処理1、2、3としている。各処理手順に対してモード番号を付している。ここでは、5個のモード(処理手順)がある。モード1は、この自動販売機が正規の手順とする販売モードであり、処理2で認証と支払を同時に行っている。モード1では、ICカード(図中、カードと表記)の提示が1回で済むため、利用者の操作上の手間が低減され、処理開始から商品払い出しまでの時間が短縮される。モード2〜5は、その他の受け付け可能な手順である。
図6にもどり、購入銘柄コードとは、販売したたばこの銘柄のコードである。
異常コードとは、異常の有無、異常の種類を示すコードである。Aは異常なし、Bは成人認証により販売拒否、Cは商品払い出しの異常が発生したことを示す。Dはチャージに関するエラーであり、ICカードのリードライトエラーを示す。
図8は、金額情報記憶部172のデータ構造の一部を示す図である。販売処理コードは図6に示した使用態様記憶部178における販売処理コードに対応する。取り扱いコードは、取り扱われた金種のコードである。ここでは、「0」がICカード、「1」が現金を示す。額は、各取り引きで扱われた金額である。ここで、「+」は自動販売機100の収入、「−」は、自動販売機100の支出を示す。たとえば、販売処理コード「40231」では、現金による支払いが行われ、自動販売機100は現金で「250円」の収入を得ている。また、販売処理コード「40234」では、ICカードによる支払いが行われ、自動販売機は「220円」の収入を得ているが、その後、現金での返金が行われ、「220円」の支出となっている。
図9は、異常処理記憶部176のデータ構造の一部を示す図である。支払いコードは、利用者が商品の代金を支払ったときの金種のコードである。ここでは、「0」がICカード、「1」が現金を示す。返金コードは、商品の払い出しに異常が生じた場合に、自動販売機100からの返金が行われた金種のコードである。ここでも、「0」がICカード、「1」が現金を示し、「e」は、利用者が所定時間内にいずれの方法での返金も行わなかった場合である。差額は、商品の払い出しに異常が生じたにも関わらず、利用者に返金が行われなかった場合の金額である。たとえば、販売処理コード「40240」では、利用者はICカードにより商品の代金を支払い、商品の払い出し異常が発生したが、何らかの理由で返金処理が行われなかった。そのため、自動販売機100には、ICカードによる実際の売上金額よりも「260円」多い金額が記録されていることになる。
以上、本発明で用いることのできる自動販売機の例について説明した。つづいて、こうした自動販売機を含む自動販売機システムの例について説明する。
図10は、本発明に係る自動販売機システムの構成の一例を示す図である。
この自動販売機システムは、自動販売機100がネットワーク156を介して運営センター158と接続した構成を有している。ここでは、複数の自動販売機100(自動販売機A、自動販売機B、および自動販売機C)がネットワーク156に接続された構成を示す。
図10における各自動販売機100は、図1〜図9を参照して説明した自動販売機と同等の機能を有しており、ここでは構成を簡略化して記載している。ここでは、自動販売機Aについてのみ構成を示すが、自動販売機Bおよび自動販売機Cも自動販売機Aと同様の構成を有する。自動販売機100は、図3に示した構成に加えて、送信部154をさらに含む。制御部114は、送信部154を介して、販売記録記憶部170に記憶された販売記録を運営センター158に送信する。このとき、制御部114は、各自動販売機固有に付与された自販機コードに対応付けて各種販売記録を送信する。これにより、運営センター158では、各自動販売機100の売上、在庫量、エラー発生状況、実際の売上と払い出し異常発生時の返金未処理による自動販売機の収支の不整合等を把握することができる。運営センター158は、各自動販売機100から送信された各種販売記録を蓄積するデータ蓄積部180を含む。
各自動販売機100は、利用者のICカード202から利用者の識別情報を読み出すことができ、払い出し異常発生時に返金を行うことができなかった場合、返金が行われなかったことを利用者の識別情報に対応付けて販売記録記憶部170に記録することができる。この場合、運営センター158は、自動販売機100からこのような記録を受け取り、データ蓄積部180に蓄積する。また、運営センター158は、このような記録を各自動販売機100にフィードバックするように構成することもできる。このようにすれば、たとえば、自動販売機Aで商品の代金を支払い、払い出し異常のため商品を受け取れず、代金の返金を受けることもできなかった利用者が他の自動販売機Bまたは自動販売機CでICカード202への金額情報のチャージを行う際や次に商品を購入する際に、返金未処理の代金を返金するようにすることができる。この場合、各自動販売機100は、返金を行った記録を販売記録記憶部170に書き込み、その記録を運営センター158に送信する。運営センター158ではこの記録もデータ蓄積部180に蓄積する。これにより、運営センター158では利用者のICカード202の金銭的価値の不整合を把握することができる。このように、運営センター158が、自動販売機100を用いた電子商取引に関わるシステムにおける金銭的価値の同期がとれているか否かを管理することができるので、利用者のICカード202の金銭的価値に不整合が生じた場合に、利用者にフィードバックをすることが可能となる。
図11は、自動販売機100において、商品の払い出し異常が生じた場合における利用者(ICカード202)、自動販売機100、および運営センター158の間で行われる処理を示すフローチャートである。以下、図3および図10をも参照して説明する。
利用者のICカード202から代金の精算が行われると(S200)、自動販売機100において、商品の払い出し処理が行われる(S202)。自動販売機100において、異常検出部162は、商品の払い出しに異常があるか否かを検出する(S204)。ステップ204において、商品の払い出しに異常があった場合(S204のYes)、精算処理部120は返金処理を行う(S206)。制御部114は、利用者に返金が行われたか否かを判断し(S208)、返金処理が行われなかった場合(S208のNo)、販売記録記憶部170に返金が未処理であることを、その利用者の識別情報に対応付けて記録する(S210)。自動販売機100において、制御部114は、販売記録記憶部170に記録された未処理の記録を運営センター158に送信する。この送信は、ステップ210において、未処理の記録が書き込まれる毎に行うこともでき、また、所定の期間毎に行うこともできる。運営センター158において、利用者の識別情報と未処理の記録とが対応付けられたデータがデータ蓄積部180に蓄積される(S214)。自動販売機100において、ステップ204で商品の払い出し異常がなかった場合(S204のNo)、ステップ208で返金が行われた場合(S208のYes)、およびステップ210の未処理の記録が行われた後、販売処理が終了し(S216)、自動販売機100は待機状態に戻る。
図12は、利用者が自動販売機100で商品を購入する際の利用者(ICカード202)、自動販売機100、および運営センター158の間で行われる処理を示すフローチャートである。以下、図3および図10をも参照して説明する。
利用者がICカード202を提示して商品の購入を申し込むと(S220)、自動販売機100は、ICカード202から利用者の識別情報を読み出し、識別情報に基づき、運営センター158に利用者の履歴の照会を行う(S222)。ここで、履歴の照会とは、その利用者のICカード202の金銭的価値に不整合が生じているか否かを問い合わせることをいう。自動販売機100から照会があると、運営センター158は、データ蓄積部180を参照してその利用者の履歴情報を読み出し、自動販売機100に送信する(S224)。ここで、運営センター158は、データ蓄積部180に蓄積された履歴情報そのものを自動販売機100に送信してもよく、またその利用者のICカード202の金銭的価値に不整合が生じているか否かの結果を自動販売機100に送信してもよい。
利用者のICカード202の金銭的価値に不整合が生じていた場合(S226のNo)、自動販売機100は、返金処理を行う(S228)。制御部114は、利用者に返金が行われたことをその利用者の識別情報に対応付けて販売記録記憶部170に記録する(S230)。自動販売機100において、制御部114は、販売記録記憶部170に記録された返金処理の記録を運営センター158に送信する。この送信は、ステップ210において、未処理の記録が書き込まれる毎に行うこともでき、また、所定の期間毎に行うこともできる。運営センター158において、データ蓄積部180のデータが更新される(S232)。自動販売機100において、ステップ226で利用者のICカード202の金銭的価値に不整合が生じていなかった場合(S226のYes)、およびステップ230の返金処理の記録が行われた後、通常の商品販売処理が開始される(S234)。
また、図13に示すように、運営センター158は、利用者の識別情報とその利用者の連絡先とを対応付けて記憶する利用者情報記憶部182と、各自動販売機100から未処理の記録を受け取った場合に、利用者情報記録部を参照して該当する利用者の連絡先にその利用者のICカード202の金銭的価値に不整合があることを通知する通知部184とをさらに含むこともできる。ここで、連絡先とは利用者の携帯電話やインターネット上のメールアドレスや電話番号等とすることができる。このようにすれば、利用者は自分のICカード202に不整合が生じたことを知ることができ、自ら返金処理を催促することができるようになる。この場合、自動販売機100において、利用者からの返金処理の催促に応じて、図12を参照して説明したステップ222の履歴照会の処理を行うようにすることもできる。このようにすれば、すべての利用者の商品の購入毎に上述したステップ222〜ステップ226までの処理を行う必要がなくなるため、商品の販売処理を迅速に行うことができるとともに、不整合が生じている利用者のICカード202の金銭的価値を補正することもできる。
また、たとえばICカード202は、利用者の連絡先に関する情報を含むように構成することもできる。この場合、自動販売機100は、利用者が商品を購入するためにICカード202を提示した際に、その利用者の識別情報および連絡先を読み出しておき販売記録記憶部170に記録しておくことができる。このようにしておけば、その利用者の商品購入時に商品の払い出し異常が生じ、かつ返金が行われなかった場合に、読み出しておいた連絡先にその利用者のICカード202の金銭的価値に不整合があることを通知することができる。この通知は、運営センター158により行われてもよいが、各自動販売機100に通知部の機能を持たせておき、自動販売機100から利用者に通知を行うようにすることもできる。
また、運営センター158では、各自動販売機の使用態様等に基づき、自動販売機の使用態様に関する様々な分析を行うことができる。たとえば、利用者の認証、商品選択および代金支払の各処理がどのような手順で行われることが多いかを把握することができる。また、これらの各処理の平均所要時間や、最初の処理から商品を払い出すまでの平均所要時間が明らかになる。また、ICカードの浸透率や、故障の発生がどのような処理で起こりやすいか、ということについても情報が得られる。
また、運営センター158において、各自動販売機が設置された地域情報をも考慮することにより、自動販売機の使用態様と、地域特性、自動販売機特性または自動販売機に陳列される銘柄との関連性を多面的に解析することもできる。たとえば、正規の手順であるモード1の選択率や、ICカードによる購入率、誤操作の起こる頻度、購入に要する時間等を、地域特性別、利用者層別あるいは時間帯別にみた場合、どのような分布となっているかを解析することができる。
なお、このチャージ情報の利用は、ICカード交付時の契約により、こうした情報の利用が利用者によって許諾された場合にのみ、適法に行うものとする。利用者がこのような許諾をしていない情報の利用は禁止される。
次に図1のICカード提示部305における情報の受け渡しについて説明する。図14は、ICカード提示部305に、ICカード202をかざした状態を示す図である。ICカード提示部305には、ICチップ311とこれを囲むアンテナ307が設けられている。一方、ICカード202には、アンテナ152およびICチップ151が設けられている。ICカード202は、ICカード提示部305と協働して動作し、アンテナ152およびアンテナ307を介して電磁誘導で電力を供給されるとともに、相互に微弱電波により非接触でデータ通信を行う。なお、誤認防止の観点から、ICカード202の有効距離は数センチメートル程度のものを使用するのが好ましい。
ICカード202は、交流信号によりICカード提示部305とのデータの授受を行い、この交流信号をディジタル信号へ変換した上でICチップ151でのデータ処理が行われる態様とすることができる。この場合、ICカード202は、アナログ・ディジタル変換機能および信号分離機能を具備することが望ましい。アナログ・ディジタル変換機能とは、アンテナから入力された交流信号をディジタル信号へ信号変換する機能である。一方、信号分離機能とは、アンテナコイルの両端から得られる電力信号と情報信号の重畳信号を効率よく分離する機能である。アンテナから入力される交流信号は、通常、チップに供給する電力信号と情報信号が重畳されている。これらの重畳信号から所定の情報を得るため、電力信号と情報信号を効率よく分離することが必要となる。
以上、図面を参照して本発明の一実施形態について述べたが、これは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以上、たばこの販売を例に挙げ、本発明の実施形態について説明したが、これらは酒類の自動販売機に適用することもでき、さらには、特定の会員に対してのみ情報やサービスを販売する自動販売機等に適用することもできる。
本発明の実施の形態における自動販売機の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態における自動販売機の処理手順を示すフローチャートである。 図1に示した自動販売機の内部構成を示す図である。 対応処理部による異常対応処理の手順を示すフローチャートである。 販売記録記憶部を詳細に示すブロック図である。 使用態様記憶部のデータ構造の一部を示す図である。 処理モードの一例を示す図である。 金額情報記憶部のデータ構造の一部を示す図である。 異常処理記憶部のデータ構造の一部を示す図である。 本発明に係る自動販売機システムの構成の一例を示す図である。 利用者、自動販売機、および運営センターの間で行われる処理を示すフローチャートである。 利用者、自動販売機、および運営センターの間で行われる処理を示すフローチャートである。 本発明に係る自動販売機システムの構成の他の例を示す図である。 ICカード提示部に、ICカードをかざした状態を示す図である。
符号の説明
100 自動販売機
102 商品選択受付部
104 ICカード受付部
106 現金受付部
108 レバー回転受付部
110 動作検出部
114 制御部
116 カード情報抽出部
118 認証処理部
120 精算処理部
122 カード記録部
124 払出部
126 提示処理部
128 動作記憶部
130 処理手順記憶部
132 処理記憶部
151 ICチップ
152 アンテナ
154 送信部
156 ネットワーク
158 運営センター
160 払い出し指示部
162 異常検出部
164 対応処理部
166 現金返却部
170 販売記録記憶部
172 金額情報記憶部
174 在庫量記憶部
176 異常処理記憶部
178 使用態様記憶部
180 データ蓄積部
182 利用者情報記憶部
184 通知部
200 利用者
202 ICカード
301 サンプル見本
302 札投入口
303 返金レバー
304 硬貨投入口
305 ICカード提示部
306 液晶表示部
307 アンテナ
308 現金返却口
309 商品搬出口
310 商品選択ボタン
311 ICチップ
312 許可ランプ
314 チャージランプ
316 枠ランプ
317 スピーカー

Claims (12)

  1. 利用者から商品の選択を受け付ける商品選択受付部と、
    利用者から金銭的価値を含むデータキャリアの提示を受け付け、当該データキャリアの金額情報を抽出するデータキャリア受付部と、
    前記データキャリアの金額情報から、利用者が選択した商品の代金を差し引いて前記データキャリアの金額情報を書き換えるデータ記録部と、
    利用者が選択した商品を払い出す商品払出部と、
    前記商品払出部に商品の払い出しを指示する払い出し指示部と、
    前記払い出し指示部による商品の払い出しの指示にも関わらず前記商品払出部から商品が払い出されない異常状態を検出する異常検出部と、
    前記異常検出部が前記異常状態を検出した場合に、所定の異常対応処理を行う対応処理部と、
    を含み、
    前記対応処理部は、利用者に前記商品の代金を返金するためにデータキャリアの提示を促す処理を行うことを特徴とする自動販売機。
  2. 請求項1に記載の自動販売機において、
    前記対応処理部は、前記利用者にデータキャリアの提示を促すとともに、他の方法による返金の選択を受け付け可能とし、前記利用者から前記データキャリアの提示または前記他の方法の選択のいずれか一方を受け付けて前記利用者に返金を行うことを特徴とする自動販売機。
  3. 請求項2に記載の自動販売機において、
    前記他の方法は、現金による返金であることを特徴とする自動販売機。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載の自動販売機において、
    前記対応処理部は、前記異常検出部が前記異常状態を検出した場合に、前記利用者からデータキャリアの提示を受け付けた場合、前記異常検出部による検出を前記データ記録部に通知し、
    前記データ記録部は、前記対応処理部から前記通知があった場合に、前記データキャリアの金額情報に前記商品の代金を追加して前記データキャリアの金額情報を書き換えることを特徴とする自動販売機。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載の自動販売機において、
    前記対応処理部は、前記異常検出部が前記異常状態を検出した場合に、前記利用者への前記代金の返金が行われたか否かを判断し、所定の時間内に前記代金の返金が行われなかった場合、前記所定の異常対応処理を終了することを特徴とする自動販売機。
  6. 請求項5に記載の自動販売機において、
    当該自動販売機による商品の販売記録を記憶する販売記録記憶部をさらに含み、
    前記対応処理部は、前記所定の時間内に前記商品の代金の返金を行うことができなかった場合に、前記商品の値段を前記販売記録記憶部に書き込み、その後に前記所定の異常対応処理を終了することを特徴とする自動販売機。
  7. 請求項6に記載の自動販売機において、
    前記データキャリアは利用者の属性情報をさらに含み、
    前記データキャリア受付部は、前記データキャリアから前記属性情報をさらに抽出し、
    前記対応処理部は、前記所定の時間内に前記商品の代金の返金を行うことができなかった場合に、前記商品の値段を前記利用者の属性情報に対応付けて前記販売記録記憶部に書き込むことを特徴とする自動販売機。
  8. 請求項1乃至7いずれかに記載の自動販売機において、
    前記データ記録部による金額情報の書き換え処理の終了を示す終了ランプをさらに含むことを特徴とする自動販売機。
  9. 請求項1乃至8いずれかに記載の自動販売機において、
    前記データキャリアの提示箇所に設置された枠ランプをさらに含み、
    前記対応処理部は、前記データキャリアの提示を促す処理として、前記枠ランプを点灯させることを特徴とする自動販売機。
  10. 金銭的価値および利用者の識別情報を含むデータキャリアを用いて商品の代金の精算を行う複数の自動販売機と、前記複数の自動販売機と通信可能に構成された運営センターと、を含み、前記データキャリアの金銭的価値に不整合が生じた場合の異常に対応するシステムであって、
    前記自動販売機は、
    利用者のデータキャリアから商品の代金を差し引いた後、商品の払い出しの指示にも関わらず、商品が払い出されない異常状態を検出する検出部と、
    前記異常検出部が前記異常状態を検出した場合に、利用者に商品の代金の返金処理を行う返金処理部と、
    前記返金処理部が前記利用者に商品の代金の返金を行うことができなかった場合に、当該利用者の前記データキャリア内の金銭的価値に不整合があることを前記利用者の識別情報に対応付けて記憶する未処理記憶部と、
    前記未処理記憶部に記憶されたデータを運営センターに送信する送信処理部と、
    を含み、
    前記運営センターは、前記データを蓄積するデータ蓄積部を含むことを特徴とする異常対応システム。
  11. 請求項10に記載の異常対応システムにおいて、
    前記自動販売機は、利用者から前記データキャリアの提示を受け付けるデータキャリア受付部と、
    前記利用者の識別情報に基づき、前記データキャリア内の金銭的価値に不整合があるか否かを前記運営センターに照会する履歴照会部と、
    をさらに含み、
    前記運営センターは、
    前記自動販売機からの照会を受け付け、前記データ蓄積部を参照して、前記利用者のデータキャリア内の金銭的価値に不整合があるか否かを判断する判断部と、
    前記判断部の判断結果を前記自動販売機に送信する送信処理部と、
    を含み、
    前記返金処理部は、前記利用者の前記データキャリア内の金銭的価値に不整合がある場合、利用者に商品の代金を返金する処理を行い、
    前記未処理記憶部は、前記返金処理を行ったことを前記利用者の識別情報に対応付けて記憶することを特徴とする異常対応システム。
  12. 請求項10または11に記載の異常対応システムにおいて、
    前記運営センターは、
    前記利用者の識別情報と当該利用者の連絡先とを対応付けて記憶する利用者情報記憶部と、
    前記自動販売機から前記データを受け取った場合に、前記利用者情報記憶部を参照して、前記利用者の識別情報に対応付けられた前記利用者の連絡先に前記データキャリア内の金銭的価値に不整合があることを通知する通知部と、
    をさらに含むことを特徴とする異常対応システム。
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