JP4733314B2 - ガスクロマトグラフ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスクロマトグラフに関し、特に小型・可搬化が可能なガスクロマトグラフに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガスクロマトグラフィーは、ガス中の成分の定性・定量分析に広く用いられており、これは試料ガスをキャリアガスと共に、充填材が充填されている分離カラム1に導入し、試料ガス中に含まれる成分が分離カラム1中の充填材との相互作用によるリテンションタイム差により分離され、この分離されたガス中成分を分離カラム1から導出し、熱伝導度検出器(TCD)や水素炎イオン化検出器(FID)等の検出器14にて検出することにより、クロマトグラムが得られるものである。
【0003】
このとき、分離カラム1におけるガス中成分のリテンションタイムは温度に依存するため、分離カラム1は恒温槽30に配置されて一定温度に加熱保持され、これにより分離カラム1中でのガス中成分のリテンションタイムを一定に保って、正確な測定が行われるようにしている。
【0004】
図8はこのような従来のガスクロマトグラフの一例を示すものであり、ガスボンベ7から供給されるキャリアガスが流量切替器9にて流量調整された後に、流量計10にて流量を検出し、更に試料ガス供給口11から導入される試料ガスと混合され、分離カラム1に導入される。分離カラム1は恒温槽30内に配設されており、一定温度に加熱保持されている。そして分離カラム1から導出されたガスは検出器14にて検出されて、クロマトグラムが得られる。
【0005】
上記の恒温槽30は、ハウジング内にヒータ31とファン32とを設け、更にこのハウジングに開口量が調整可能な吸気口33及び排気口34とを設けて構成されるものであり、分離カラム1を加熱昇温する場合にはヒータ31に対して通電すると共にファン32を回転させてヒータ31により加熱された空気を分離カラム1に送り、ヒータ31への通電量や吸気口33と排気口34の開口量を調整することにより温度調整を行うものである。また分離カラム1の冷却時には吸気口33と排気口34の開口量を最大にしてファン32を回転させ、恒温槽30内に外気を流通させるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のガスクロマトグラフでは、分離カラム1を一定温度に加熱保持するため上記のような恒温槽30が設けられており、このような構成の恒温槽30は小型化が困難であって、装置全体も大型化してしまうものであった。
【0007】
一方、医療分野における呼気中の成分の分析による疾病の発見や治療効果の確認のために、ガスクロマトグラフィーの導入が検討されており、このため小型化・可搬化が可能なガスクロマトグラフが要望されている。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、小型化・可搬化が可能なガスクロマトグラフを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るガスクロマトグラフは、試料ガスがキャリアガスと混合されて分離カラム1に導入され、分離カラム1から導出されたガス中成分を検出手段にて検出するガスクロマトグラフにおいて、分離カラム1の外面にラバーヒータ2を密接して配設することにより分離カラム1を一定温度に加熱保持する加熱手段を構成して成ることを特徴とするものである。
【0010】
また請求項1の発明は、分離カラム1を樹脂成形品にて形成し、分離カラム1の外面に金属被覆5を設けて、ラバーヒータ2をこの金属被覆5の外面に密接して配設して成ることを特徴とするものである。
【0011】
また請求項2の発明は、請求項1において、分離カラム1の近傍に冷却用ファン12を配設して成ることを特徴とするものである。
【0012】
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、分離カラム1にキャリアガスを供給するキャリアガス供給手段として外気を分離カラム1に送出するエアーポンプ17と分離カラム1に送出する前の外気を清浄化する浄化フィルタ20とを配設し、検出手段として半導体ガスセンサを配設して成ることを特徴とするものである。
【0013】
また請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、キャリアガスの分離カラム1への供給量を調節する流量切替器9を具備して成ることを特徴とするものである。
【0014】
また請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、呼気中の成分検出用として形成されていることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
図4はガスクロマトグラフの装置構成の概略を示すものであり、図7はガスクロマトグラフの外観を示す。
【0017】
このガスクロマトグラフは装置本体6に、測定対象である試料ガスや検出器14の構成等に応じた水素ガス、ヘリウムガス等の適宜のキャリアガスが充填されたガスボンベ7が装置本体6に接続されている。装置本体6内にはガスボンベ7から供給されたキャリアガスが流通するガス流路8の上流側から下流側に沿って、流量切替器9、流量計10、試料ガス供給口11、分離カラム1、検出器14が順次設けられている。また装置本体6には、装置本体6の動作設定や装置本体6における検出結果の解析等を行う制御部15と、制御部15における動作設定や検出結果、その解析結果等を表示する表示部16とが接続されている。制御部15及び表示部16は図7に示すようにパーソナルコンピュータ24にて構成することができ、装置本体6とパーソナルコンピュータ24とはケーブル29にて接続されている。
【0018】
また図7に示すように、装置本体6のハウジングには、電源スイッチ26、分離カラム1の加熱保持温度を設定するカラム加熱温度調整盤27、流量切替器9におけるキャリアガスの流量を設定するキャリアガス流量切替スイッチ28、測定動作の開始を設定する動作開始スイッチ25等が設けられており、また試料ガス供給口11もハウジングの外面に開口して設けられている。
【0019】
このような装置構成において、本発明では図1に示すように、分離カラム1の外面にラバーヒータ2を密接して配設している。分離カラム1はステンレス、銅等の熱伝導性の高い金属にて中空筒状に形成されており、内部には固定相となる充填材が充填される。充填材は検出対象の試料ガスやキャリアガスの種類に応じた適宜のものが用いられる。ラバーヒータ2はシリコーンラバーシート等の絶縁性ラバーにて抵抗体3を絶縁したフレキシブルなヒータであり、抵抗体3が分離カラム1の外周面に一端側から他端側に亘って螺旋状に周回するようにして、分離カラム1の外面に密着して配設される。また、この分離カラム1には熱電対からなる温度センサ4が設けられており、この熱電対はポリフッ化エチレン樹脂(テフロン(R)等)やガラスウール等の絶縁材にて絶縁被覆された状態で分離カラム1の外面に配設され、この温度センサ4にて分離カラム1の温度を検知するようにしている。
【0020】
また図2に示すように、分離カラム1をポリフッ化エチレン樹脂(テフロン(R)等)等の樹脂成形体にて形成し、その外面に銅箔、銅管等からなる金属被覆5を形成しても良い。このとき、ラバーヒータ2は抵抗体3が金属被覆5の外周面に分離カラム1の一端側から他端側に亘って螺旋状に周回するようにして、分離カラム1の金属被覆5の外面に密着して配設される。また、この分離カラム1には熱電対からなる温度センサ4が設けられており、この熱電対はポリフッ化エチレン樹脂(テフロン(R)等)等の絶縁材にて絶縁被覆された状態で分離カラム1の金属被覆5の外面に配設され、この温度センサ4にて分離カラム1の温度を検知するようにしている。
【0021】
このような分離カラム1の近傍には冷却用のファン12が配設される。このファン12は分離カラム1に向けて送風を行うように配設されている。
【0022】
また装置本体6内にはカラム加熱温度調整盤27における設定動作に従って動作する温度制御器13が設けられており、上記の温度センサ4による検知結果は温度制御器13に入力され、またラバーヒータ2における通電量や、冷却用ファン12の駆動は、温度センサ4による検知結果に基づいて温度制御器13にて制御される。
【0023】
また、分離カラム1は図1,2に示すような直線状のものだけでなく、図3(a)に示すようなU字状や、図3(b)に示すような螺旋状に形成することもでき、この場合は装置中の分離カラム1の占有容積を低減することができて装置の更なる小型化が図れる。
【0024】
この図4に示されるガスクロマトグラフを用い、電源スイッチ26を操作してガスクロマトグラフを起動し、動作開始スイッチ25を操作して測定動作の開始を設定し、ガスボンベ7からガス流路8内にキャリアガスを供給すると共に試料ガス供給口11から試料ガスを導入すると、ガス流路8に供給されたキャリアガスの流量が流量切替器9にて調整され、流量計10による検知によりキャリアガスの流通とその流量が確認された後に、試料ガス供給口11から供給された試料ガスがキャリアガスと混合される。この混合ガスは分離カラム1に導入されて、分離カラム1内部の固定相を通過することにより固定相との相互作用によってガス中成分が分離されて、分離カラム1から導出される。次いで、分離カラム1から導出されたガス中成分が検出器14にて検出され、この検出情報が制御部15に入力されて解析され、クロマトグラムが得られるものであり、またこの検出結果が表示部16にて表示されるものである。
【0025】
この測定動作中においては、分離カラム1は温度制御器13による制御により、カラム加熱温度調整盤27にて設定された所定の温度となるようにラバーヒータ2への通電がなされて、加熱される。このとき温度制御器13は温度センサ4による検知結果を基にして、ラバーヒータ2への通電量を制御し、また必要に応じてファン12を駆動することにより、分離カラム1を所定の温度に加熱保持する。このため、分離カラム1におけるガス中成分のリテンションタイムを一定に保って、正確な測定が行われる。
【0026】
このとき、分離カラム1の加熱を上記のようなラバーヒータ2にて行うようにしたことから、分離カラム1を加熱保持するために従来における恒温槽30のような大がかりな装置構成が必要とされなくなり、分離カラム1を一定温度に加熱保持するための加熱手段の構成を小型化して、装置全体の小型化・可搬化が可能となるものである。
【0027】
また、ラバーヒータ2が加熱対象である分離カラム1に直接接触していることから分離カラム1の加熱効率が非常に高くなるものであり、特に図1に示す例では分離カラム1が熱伝導性の良い金属材等で構成され、また図2に示す例では分離カラム1は樹脂成形体から構成されているが熱伝導性の高い金属被覆5が形成されていることから、加熱効率が更に高くなると共に分離カラム1全体が均一に加熱されるものである。このため例えば分離カラム1の室温から100℃までの加熱を30秒程度の短時間で行うようにすることが可能となり、装置の起動後に速やかにガス分析が行えるものである。
【0028】
更には、分離カラム1の冷却はファン12を駆動させて分離カラム1に向けて送風を行うことにより速やかに行われるものであり、例えば分離カラム1の100℃から50℃までの冷却を30秒程度の短時間で行うようにすることが可能となるものである。
【0029】
このように構成されるガスクロマトグラフにおいては、流量切替器9として、図6に示すような電磁弁21から構成されるものを用いることができる。この流量切替器9においては、ガス流路8は二つの分岐流路23a,23bに分岐されており、その分岐点には、キャリアガス流量切替スイッチ28による設定操作に従ってガスの流通方向を切り替えていずれか一方のみの分岐流路23a,23bに流通させる電磁弁21が設けられている。この分岐流路23a,23bは下流側において合流して流量切替器9から導出されている。流量切替器9の各分岐流路23a,23bには分岐流路23a,23bを流通するガス流量を所定の一定流量に調節する定流量弁等からなる流量調整器22a,22bが設けられており、このとき一方の流量調整器22aにて調整されるガス流量は、他方の流量調整器22bにて調整されるガス流量よりも小さくなるようにして、各流量調整器22a,22bではガス流量は互いに異なる流量に調整されるようにする。
【0030】
このような流量切替器9を設けることにより、キャリアガスの流量を切り替えて、分離カラム1におけるガス中成分のリテンションタイムを変動させることができる。このため、電磁弁21を切り替えてガス流量をより小さな値に調節する流量調整器22aが設けられている分岐流路23aにキャリアガスを流通させると、分離カラム1におけるガス中成分のリテンションタイムが大きくなってリテンションタイム差が大きくなり、ガス中成分の測定精度を向上することができる。また電磁弁21を切り替えてガス流量をより大きな値に調節する流量調整器22bが設けられている分岐流路23bにキャリアガスを流通させると、分離カラム1におけるガス中成分のリテンションタイムが短縮されて、ガス中成分の測定に要する時間を短縮することができるものである。
【0031】
また、検出器14は、一般的なガスクロマトグラフィーにて用いられる熱伝導度検出器(TCD)や水素炎イオン化検出器(FID)等の適宜のものを採用することができる。
【0032】
更に、検出器14としては、感ガス体として金属酸化物等のセラミックからなる半導体素子を有し、この半導体素子のガス吸着による電気伝導度変化を検出して特定のガス中成分を測定する半導体ガスセンサにて構成されるものを配設することもできる。このような半導体ガスセンサは特定の官能基を有する成分を検知するなどのように複数種のガス中成分に感応するものが多く、試料ガス中にこのような半導体ガスセンサに感応するガス中成分が複数種存在する場合には、分離カラム1を通過したガスを検知することにより、分離された各ガス中成分ごとの測定を行うことができる。
【0033】
また検出器14としてこのような半導体ガスセンサから構成されるものを設ける場合にはキャリアガスとして空気を用いることが可能となり、このためガスボンベ7からキャリアガスを供給する必要がなくなるものである。
【0034】
図5に、検出器14として半導体ガスセンサを設けると共にキャリアガスとして空気を用いるようにしたガスクロマトグラフの装置構成の一例を示す。このガスクロマトグラフの装置本体6内にはキャリアガスが流通するガス流路8の上流側から下流側に沿ってエアーポンプ17、リーク流路18、流量切替器9、浄化フィルタ20、流量計10、試料ガス供給口11、分離カラム1、検出器14が順次設けられている。
【0035】
エアーポンプ17は外気をガスクロマトグラフ内のガス流路8に送出するものである。またリーク流路18はガス流路8から外気に向けて分岐されると共にリーク弁19が設けられ、ガス流路8に流入した過剰な空気をリーク流路18から外気に放出することによりガス流路8の内圧が過度に大きくなることを抑制し、エアーポンプ17にかかる負荷を調節するようにしている。また浄化フィルタ20は内部に活性炭及びシリカゲルを充填するなどして構成され、ガス流路8を流通するキャリアガス(空気)を清浄化するものである。また流量切替器9、流量計10、試料ガス供給口11、分離カラム1の構成は、図4に示されるものと同様である。
【0036】
この図5に示されるガスクロマトグラフでは、エアーポンプ17によってガス流路8に供給される空気の流量が流量切替器9にて調整された後、この空気が浄化フィルタ20を通過することにより清浄化され、更に流量計10による検知により空気の流通とその流量が確認された後に、試料ガス供給口11から試料ガスが供給されて空気と混合される。この混合ガスは分離カラム1に導入されて、分離カラム1内部の固定相を通過することにより固定相との相互作用によってガス中成分が分離されて、分離カラム1から導出される。次いで、分離カラム1から導出されたガス中成分が検出器14にて検出され、この検出情報が制御部15に入力されて処理され、クロマトグラムが得られるものであり、またこの検出結果が表示部16にて表示されるものである。
【0037】
このようなガスクロマトグラフでは、キャリアガスを供給するためにガスボンベ7を接続する必要がなくなり、更に装置の小型化が可能となるものである。
【0038】
以上のようにして構成されるガスクロマトグラフは、医療分野等における呼気中の成分検出用として構成することができる。例えば歯科医療における呼気中のメチルメルカプタンや硫化水素の分析による口臭の有無の判定や、糖尿病治療における呼気中のアセトン量の定量、肝臓疾病に起因する呼気中のアンモニアやイソプレン量の定量などといった、呼気中の成分の分析による疾病の発見や治療効果の確認に利用することができるものである。
【0039】
例えば、呼気中のメチルメルカプタン、硫化水素、アセトン、アンモニア、イソプレン等を検出するためには、感ガス体として酸化スズや酸化インジウム等の金属酸化物半導体を備える半導体ガスセンサにて検出器を構成すると共に、分離カラム1に充填材として例えばジーエルサイエンス株式会社製の「β,β′−ODPN 25%Uniport HP」が充填されてものを用いることができる。
【0040】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1に係るガスクロマトグラフは、試料ガスがキャリアガスと混合されて分離カラムに導入され、分離カラムから導出されたガス中成分を検出手段にて検出するガスクロマトグラフにおいて、分離カラムを一定温度に加熱保持する加熱手段として、分離カラムの外面にラバーヒータを密接して配設するため、分離カラムを一定温度に加熱保持するための構成を小型化することができて、装置全体の小型化・可搬化が可能となるものであり、また分離カラムの加熱効率を向上することができて、装置の起動後に速やかにガス分析を行うことができるものである。
【0041】
また請求項1の発明は、分離カラムを樹脂成形品にて形成し、分離カラムの外面に金属被覆を設けて、ラバーヒータをこの金属被覆の外面に密接して配設するため、ラバーヒータからの熱を熱伝導性の高い金属被覆に速やかに伝達させて、分離カラムの加熱効率を更に向上すると共に分離カラム全体を均一に加熱することができるものである。
【0042】
また請求項2の発明は、請求項1において、分離カラムの近傍に冷却用ファンを配設するため、冷却用ファンからの送風により分離カラムを速やかに冷却することができるものである。
【0043】
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、分離カラムにキャリアガスを供給するキャリアガス供給手段として外気を分離カラムに送出するエアーポンプと分離カラムに送出する前の外気を清浄化する浄化フィルターとを配設し、検出手段として半導体ガスセンサを配設するため、キャリアガスを供給するためのガスボンベ等が不要となり、装置全体を更に小型化することができるものである。
【0044】
また請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、キャリアガスの分離カラムへの供給量を調節する流量切替器を具備するため、ガス流量をより大きな値に調節することにより、分離カラムにおけるガス中成分のリテンションタイムを短縮し、ガス中成分の測定に要する時間を短縮することができるものである。
【0045】
また請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、呼気中の成分検出用として形成されているため、呼気中の成分の分析による疾病の発見や治療効果の確認等に利用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスクロマトグラフにおける分離カラムとその加熱手段の構成の一例を示す斜視図である。
【図2】同上の他例を示す斜視図である。
【図3】(a)(b)は同上の更に他例を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るガスクロマトグラフの全体構成を示すブロック図である。
【図5】同上の他例を示す全体構成を示すブロック図である。
【図6】同上の流量切替器の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明に係るガスクロマトグラフの外観を示す斜視図である。
【図8】従来におけるガスクロマトグラフの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 分離カラム
2 ラバーヒータ
5 金属被覆
9 流量切替器
12 冷却用ファン
17 エアーポンプ
20 浄化フィルタ
Claims (5)
- 試料ガスがキャリアガスと混合されて分離カラムに導入され、分離カラムから導出されたガス中成分を検出手段にて検出するガスクロマトグラフにおいて、分離カラムを樹脂成形品にて形成し、分離カラムの外面に金属被覆を設けて、ラバーヒータをこの金属被覆の外面に密接して配設することにより分離カラムを一定温度に加熱保持する加熱手段を構成して成ることを特徴とするガスクロマトグラフ。
- 分離カラムの近傍に冷却用ファンを配設して成ることを特徴とする請求項1に記載のガスクロマトグラフ。
- 分離カラムにキャリアガスを供給するキャリアガス供給手段として外気を分離カラムに送出するエアーポンプと分離カラムに送出する前の外気を清浄化する浄化フィルターとを配設し、検出手段として半導体ガスセンサを配設して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスクロマトグラフ。
- キャリアガスの分離カラムへの供給量を調節する流量切替器を具備して成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のガスクロマトグラフ。
- 呼気中の成分検出用として形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のガスクロマトグラフ。
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