JPH09184829A - ガスクロマトグラフ - Google Patents

ガスクロマトグラフ

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JPH09184829A
JPH09184829A JP35374095A JP35374095A JPH09184829A JP H09184829 A JPH09184829 A JP H09184829A JP 35374095 A JP35374095 A JP 35374095A JP 35374095 A JP35374095 A JP 35374095A JP H09184829 A JPH09184829 A JP H09184829A
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JP
Japan
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column
detector
air
carrier gas
emitter
Prior art date
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Pending
Application number
JP35374095A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirozo Arimoto
博三 有元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で携帯可能に構成できるようにする。 【解決手段】 キャリアガス供給源として空気ポンプ2
を備え、カラム10の出口には検出器18として表面電
離検出器が設けられている。検出器18内は空気雰囲気
となり、その雰囲気中で加熱されたエミッタ上でカラム
流出ガス中の試料成分がイオン化され、そのイオン電流
が内側コレクタ電極に集められて、エレクトロメータ2
0で測定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は混合試料を分離し分
析するガスクロマトグラフに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスクロマトグラフでは、試料導入部に
導入された試料をカラムへ導入し、カラムを通過する間
に各成分に分離させるために、キャリアガスが必要であ
る。キャリアガスとしては、ヘリウム、窒素、水素、ア
ルゴンなどが使用されており、それらのキャリアガスの
供給源としては高圧ボンベか、又は水素をキャリアガス
とするときには水素発生装置が使用されている。キャリ
アガスとして空気を使用するものもあるが、その場合で
も空気ボンベが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水素発生装置をキャリ
アガス供給源とする場合には、水素発生装置が高価であ
るために、ガスクロマトグラフのコストを押し上げる。
一般には高圧ボンベが使用されるが、高圧ボンベを備え
たガスクロマトグラフは小型化や軽量化することが困難
である。そこで、本発明は小型で携帯可能に構成できる
ガスクロマトグラフを提供することを目的とするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、キャリアガ
スとして空気を使用し、そのキャリアガス供給源として
空気ポンプを備え、かつ検出器として表面電離検出器
(SID)を用いた。表面電離検出器は、酸素含有ガス
中で加熱された白金などのエミッタの表面上での正イオ
ンの表面電離現象を原理とする検出器である。この検出
器はエミッタ表面上で熱分解した化学種のうち、低いイ
オン化ポテンシャルを持つものに対して特に著しい感度
と選択性を示す。
【0005】
【発明の実施の形態】キャリアガス供給源としての空気
ポンプは小型の空気ポンプでよく、その排気量は数〜数
十ml/分の空気を供給するものでよい。カラムはキャ
ピラリーカラムでも充填カラムでもよく、あるいはシリ
コンウエハやステンレス板に螺旋状の溝を切って貼り合
わせ、平面内に流路を形成したものでもよい。小型にす
るためにはそのような平面内に流路をもつキャピラリー
カラムが好ましい。
【0006】本発明では小型の空気ポンプから排気され
る空気をキャリアガスとして使用し、これをカラムに供
給して試料中の各成分に分離し、分離された成分を表面
電離検出器に送り、ここでイオン化を行なって各成分の
濃度を検出する。このように、キャリアガス供給源とし
ての空気ポンプと、酸素含有ガス雰囲気で作動する表面
電離検出器とを組み合わせることにより、持ち運びが可
能で小型のガスクロマトグラフを構成することができ
る。
【0007】
【実施例】図1は一実施例を概略的に表わしたものであ
る。キャリアガス供給源としての空気ポンプ2は数十m
l/分の空気を排気する小型空気ポンプである。その空
気ポンプ2から供給される空気をキャリアガスとして、
カラム16までのキャリアガス流路には、その供給され
る空気から水分を除去するためのシリカゲルフィルタ
4、有機物を除去するためのモレキュラーシーブフィル
タ6、キャリアガスの流量を測定する流量計8、キャリ
アガス圧力を調節する調圧器10、圧力計12及び試料
導入部14が配置されている。試料導入部14はガス試
料であっても液体試料であっても導入することができ、
液体試料の場合には気化するための気化室となってい
る。カラム16は充填カラムでもキャピラリーカラムで
もよい。カラム16はその外側にヒータを巻いて温度を
制御するか、熱板に挾んで温度を制御する。シリコンウ
エハなどに溝を切ったキャピラリーカラムでは、それを
熱板で挾んで温度制御するのが容易である。カラム10
の出口には検出器18として表面電離検出器が設けられ
ている。
【0008】検出器18として、後で図2で詳細に説明
する白金エミッタを有する表面電離検出器の場合には、
そのエミッタの温度を制御することにより、次のように
感度と選択性を選ぶことができる。例えば、エミッタ温
度を500〜800℃とすることにより、アミン、芳香
族炭化水素(PAH)、ニトロ多環芳香族炭化水素(ニ
トロ−PAH)などを選択的に高感度に検出する検出器
として動作させることができ、エミッタ温度を1000
℃以上とすることにより、水素炎イオン化検出器(FI
D)のように汎用的な検出器として動作させることがで
きる。20は検出器18のコレクタの電流を検出するエ
レクトロメータ、22は検出信号から成分を同定したり
定量するデータ処理装置である。
【0009】この流路構成で、空気ポンプ2から数十m
l/分の空気がキャリアガスとして供給され、シリカゲ
ルフィルタ4で水分が除去され、モレキュラーシーブフ
ィルタ6で有機物が除去された後、調圧器10でカラム
16での分離効率のよいガス流量に調節されてカラム1
6に供給される。
【0010】図2に表面電離検出器を詳細に示す。30
は白金エミッタであり、直径0.22mmの白金フィラ
メントをコイル状に巻いたものがカラム32の流出口に
ある石英ノズル34とコレクタ電極40,42との間に
配置されている。ノズル34はその内径が0.5mmで
あり、その先端、すなわちエミッタ30側にはリング電
極36が設けられている。リング電極36にはコレクタ
電極42に対して−200Vになるように高圧電源38
が接続されている。コレクタ電極はセラミック絶縁体4
6により互いに絶縁された内側コレクタ電極40と外側
コレクタ電極42とからなり、エミッタ30は両コレク
タ電極40,42間に接続されている。また、両コレク
タ電極40,42間にはトランス52を介してパワーコ
ントローラ50が接続され、エミッタ30を加熱する通
電量がパワーコントローラ50により制御されてエミッ
タ30の温度が制御される。内側コレクタ電極40には
微小電流を検出するエレクトロメータ20が接続され、
リング電極36と内側コレクタ電極40の間に流れるイ
オン電流が測定される。カラム出口付近には空気取入れ
口44が設けられている。48はシリコンOリングであ
る。
【0011】エミッタ30はカラム32から流出してく
る試料成分を含んだ空気と、取入れ口44から流入する
空気との雰囲気中で500℃以上の所定の温度に設定さ
れて加熱され、仕事関数ができるだけ高い表面状態にな
るように使用される。エミッタ30上で生成する正イオ
ンに比例した電子が内側コレクタ電極40に集められ、
その電流量がエレクトロメータ20で測定される。
【0012】図1と図2に示された実施例で、検出器1
8内はキャリアガスとしての空気と取入れ口44からの
空気とによる空気雰囲気となり、その雰囲気中でエミッ
タ30には内側コレクタ40、外側コレクタ42及びト
ランス52を介してパワーコントローラ50から電流が
供給されてエミッタ30の温度が制御される。カラム3
2から流出する試料成分には、加熱されたエミッタ30
上ですぐにイオン化されるものと、まずラジカルに分解
された後その中のイオン化エネルギーの低いものがイオ
ン化されるものとがある。いずれにしても、イオン化さ
れたもののイオン電流が内側コレクタ電極40に集めら
れて、エレクトロメータ20で測定される。
【0013】エミッタ30はここでは白金エミッタを使
用しているが、これに限定されるものではない。高温で
耐酸化性があり、また検出感度も高いイリジウムも好ま
しい例である。
【0014】
【発明の効果】本発明ではキャリアガスとして空気を使
用し、そのキャリアガス供給源として空気ポンプを備
え、かつ検出器として表面電離検出器を用いたので、従
来のような高圧ボンベや、高価な水素発生装置を使用す
る必要がなくなり、小型で携帯可能なガスクロマトグラ
フを構成することができる。そして、ガスクロマトグラ
フを使って分析する場所に対する制約もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す概略構成図である。
【図2】同実施例における表面電離検出器を詳細に示す
断面図である。
【符号の説明】
2 空気ポンプ 14 試料導入部 16 カラム 18 表面電離検出器 20 エレクトロメータ 30 エミッタ 32 カラム 40 内側コレクタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料導入部を介してカラムにキャリアガ
    スを供給し、カラムで分離されて流出した流出ガス成分
    を検出器で検出するガスクロマトグラフにおいて、 キャリアガスとして空気を使用し、そのキャリアガス供
    給源として空気ポンプを備え、かつ前記検出器として表
    面電離検出器を用いたことを特徴とするガスクロマトグ
    ラフ。
JP35374095A 1995-12-28 1995-12-28 ガスクロマトグラフ Pending JPH09184829A (ja)

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