JPH08145972A - カラムオーブン - Google Patents

カラムオーブン

Info

Publication number
JPH08145972A
JPH08145972A JP29086994A JP29086994A JPH08145972A JP H08145972 A JPH08145972 A JP H08145972A JP 29086994 A JP29086994 A JP 29086994A JP 29086994 A JP29086994 A JP 29086994A JP H08145972 A JPH08145972 A JP H08145972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
heat
vessel
container
column oven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29086994A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisayoshi Tanaka
久嘉 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP29086994A priority Critical patent/JPH08145972A/ja
Publication of JPH08145972A publication Critical patent/JPH08145972A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 断熱性を有するとともに、必要なときに断熱
性を低下させて迅速に冷却することができるカラムオー
ブンを提供する。 【構成】 保温容器(12)外壁面が複数の分割された
断熱材(14a〜14d)により囲繞され、各断熱材に
は保温容器外壁面との距離を変化させる駆動手段(1
5、16、17、19、20)を設けて、断熱性を調整
可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスクロマトグラフ装
置、液体クロマトグラフ装置等に用いるカラムオーブン
に関し、より詳しくは断熱材により囲まれた保温容器を
有するカラムオーブンに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスクロマトグラフ等で昇温分析を行う
場合に、カラムオーブンが用いられる。図3に従来から
のガスクロマトグラフ装置に用いられているカラムオー
ブンの概略断面図を示す。このカラムオーブン50は図
示しない扉により開閉が可能なハウジング51の中に保
温容器52が内蔵され、保温容器52の内部にはヒータ
53が設けられている。保温容器52の外壁面にはこれ
と接するように断熱材54が取り付けられ、保温力を高
めてある。そして、昇温するときはヒータ53に通電
し、図示しない温度制御機構により所望の温度プログラ
ムによる加熱を行えるようにしている。また、エアバス
式の保温容器の場合には、保温容器52に図示しない排
気口と吸気口とが設けてあり、保温容器内にあるヒータ
53により昇温させた空気を保温容器内に設けたファン
により循環させることによって保温容器内を加熱するよ
うにし、冷却するときはヒータを停止して外気を取り込
んで循環させることによって冷却させるようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなカラムオ
ーブンでは、保温容器を囲む断熱材を厚くすることによ
り断熱性を良くすることができ、外気の影響を受けにく
くすることができる。しかしながら、ひとたび昇温する
と断熱性が良いことから冷却に時間がかかってしまうこ
ととなった。また、急速な加熱を行った場合にはオーバ
シュート現象が生じやすく、オーバシュートのおきない
ような制御をすることが困難であった。もしもオーバシ
ュートを起こさないように昇温しようとすれば昇温速度
をゆっくりしなければならず、結局高温状態で安定させ
るためには時間がかかった。
【0004】一方、断熱材を薄くすると、冷却能力が増
すことから、急速加熱時の制御特性も良くなり、オーバ
シュートも生じにくくなって、制御が安定するまでの時
間は短くなるが、連続して一定温度に維持するような場
合に電力の消費が大きくなるという問題が生じるととも
に、外気の影響を受けやすくなるという問題があった。
【0005】本発明は以上のような問題を解決し、冷却
速度は早く、安定するまでの時間は短くできるととも
に、連続加熱中の電力消費量は大きくならず、しかもオ
ーバシュートが生じにくく温度制御がやりやすいという
カラムオーブンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
になされた本発明のカラオーブン装置は、断熱材で囲繞
された保温容器内にカラムを取り付けて昇温するカラム
オーブンにおいて、保温容器外壁面が複数の分割された
断熱材により囲繞され、各断熱材には保温容器外壁面と
の距離を変化させる駆動手段を設けたことを特徴とす
る。以下、このカラムオーブンがどのように作用するか
を説明する。
【0007】
【作用】本発明のカラムオーブンでは、加熱のときには
断熱材は保温容器外壁面に密着させ、従来装置と同じく
断熱性を良くしておく。一方、冷却時には断熱材は駆動
手段により保温容器から離隔することにより、保温容器
の断熱性を低下させて冷却速度が増すようにする。さら
に、加熱の後半や温調時には保温容器と断熱材との間隔
を最適値にして適度の断熱性を保つことにより最も効率
よい温度調節を行うこともできる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。図1は本発明の一実施例を示すカラムオーブンの断
面図であり、図2は図1のカラムオーブンの冷却時の状
態を示す断面図である。
【0009】このカラムオーブン10は図示しない扉に
より開閉が可能なハウジング11の中に保温容器12が
内蔵され、保温容器12の内部にはヒータ13が設けら
れている。保温容器12の外壁側には複数に分割された
断熱材14a〜14dが、保温容器を囲むように取り付
けられている。各断熱材14a〜14dにはワイヤ15
a〜15dが接続されており、このワイヤはプーリ16
a〜16dを介してワイヤ巻取りローラ17a〜17d
に巻かれている。そして、各巻取りローラ17a〜17
dはローラ制御部18からの信号により、それぞれの巻
取りローラ17a〜17dに接続されている図示しない
モータが回転されることによってワイヤ15a〜15d
が巻取られ、断熱材14a〜14dが保温容器12から
離隔されるようにしてある。一方、断熱材14a〜14
dの外側には支持体19が設けられており、これと断熱
材14a〜14dとの間には、ワイヤの一部を囲むよう
にしてバネ20a〜20dが取り付けられている。この
バネ20a〜20dは断熱材14a〜14dが離隔した
状態のときに付勢されるようになっている。
【0010】次に、この装置の動作を説明する。保温容
器12内にキャピラリカラムを取り付け、試料を導入し
て加熱を開始する。加熱開始時は図1に示すような断熱
材14aが保温容器12に接した状態にしておく。すな
わち、ローラ制御部18からワイヤ15a〜15dの巻
取りを行わない状態にする信号を送ることにより、各断
熱材14a〜14dがバネ20a〜20dの付勢力によ
り保温容器12に押し当てられる状態にしておく。これ
により、保温容器12は断熱材14a〜14dにより密
着した状態で囲まれるので、断熱性が良い状態に置かれ
る。この状態で加熱することにより、放熱によるロスが
少ない状態で加熱が行われる。続いてある程度の加熱を
終えると、保温容器12と断熱材14a〜14dとの間
の間隔を適切な状態に調整する。すなわち、ローラ制御
部18から断熱材14a〜14dをわずかに離隔した状
態にするためのワイヤの巻取り信号を送ることにより、
断熱材14a〜14dと保温容器との間にわずかな隙間
を設ける。これにより、適度な放熱が生じて、加熱と冷
却の調整が容易となり、温度制御が最も効率的に行える
ようになる。特に急速に加熱する際にはオーバシュート
を防ぐことができ、迅速に目標値に到達させることがで
きる。また、逆の動作を行うことにより急速冷却の後
に、短時間で目標温度に安定させることも容易になる。
【0011】なお、高温に保持する場合など断熱性を低
下させずとも十分に制御できる温度制御領域では断熱材
14a〜14dを保温容器12に密着した状態のままで
使用してもよい。その場合は放熱による電力消費ロスを
低減することができる。
【0012】加熱を終了し、冷却する場合には、ローラ
制御部18から断熱材14a〜14dを最大限離隔した
状態にするための信号を送る。これによりワイヤ15a
〜15dが巻取られ、断熱材14a〜14dと保温容器
12との間隔が広げられ、保温容器の冷却が促進され
る。
【0013】本実施例では、ワイヤ15a〜15d、バ
ネ20a〜20d等による断熱材の駆動手段を用いた
が、これに限るものではない。たとえば、図4に示すよ
うに断熱材に一軸ステージ30とこれを駆動するステッ
ピングモータ31とを取り付けて、モータの回転運動を
ラックピニオン機構やウォームギヤ機構により並進運動
に変える技術を利用してステージを前進後退させてもよ
い。
【0014】さらには、図5に示すように、エアシリン
ダ32を使用して、エアシリンダ32に供給する圧力媒
体の供給を制御することにより、断熱材を駆動するよう
にしてもよい。
【0015】また、本実施例では各断熱材ごとにモータ
などの駆動機構を設けたが、すべての断熱材を1つの駆
動機構により1カ所で駆動できるように駆動力の伝達手
段を設けてもよい。エアシリンダを用いた場合には、圧
力媒体の供給流路を各断熱材に取り付けたエアシリンダ
に接続するだけでよいので、1カ所で制御するほうが制
御が簡単に行える。
【0016】本実施例では保温容器の形状は球形として
が、保温容器の形状はこれに限るものではなく、たとえ
ば箱形の保温容器としてもよい。この場合、上下左右前
後の各面ごとに断熱材を分割すればよい。また、扉を有
する面などで構造が複雑になる面については断熱材の駆
動を行わず、残りの面についてのみ断熱材の調整を行う
ようにしてもよい。
【0017】なお、断熱材自身を冷却するために、エア
バス方式においては保温容器と断熱材の間に空気を送り
込むようにすれば、さらに冷却速度は向上する。このよ
うなカラムオーブンでは以下のような構成になる。断熱
材で囲繞された保温容器内にカラムを取り付けるととも
に、保温容器とハウジングの間に設けたファンを駆動す
ることにより保温容器の壁面に設けた吸気口および排気
口を介して保温容器内の空気を循環するようにしたエア
バス式のカラムオーブンにおいて、保温容器外壁面が複
数の分割された断熱材により囲繞され、各断熱材には保
温容器外壁面との距離を変化させる駆動手段を設け、冷
却時にはファンにより断熱剤と保温容器との間の空隙に
空気を送り込むようにしたことを特徴とするカラムオー
ブン。
【0018】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
比較的厚い断熱材を使用してこの断熱材と保温容器との
間隔を調整可能にしたので、加熱、冷却それぞれの動作
に応じて断熱性を調整することができ、その結果、加熱
時には断熱性を良くして、外気の影響を受けにくくし、
加熱を効率的に行うことができ、冷却時には断熱性を低
下して冷却を迅速に行うことができる。また、温度調節
時には適度な断熱性に調節することにより、オーバシュ
ートの生じない適切な制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるカラムオーブンの断面
図。
【図2】図1の装置の冷却時の状態を示す断面図。
【図3】従来からの装置の断面図。
【図4】本発明の他の実施例であるカラムオーブンの要
部断面図。
【図5】本発明の他の実施例であるカラムオーブンの要
部断面図。
【符号の説明】
10:カラムオーブン 12:保温容器 13:ヒータ 14a〜14d:断熱材 15a〜15d:ワイヤ 17a〜17d:ワイヤ巻取りローラ 18:ローラ制御部 19:支持体 20a〜20d:バネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断熱材で囲繞された保温容器内にカラムを
    取り付けて昇温するカラムオーブンにおいて、保温容器
    外壁面が複数の分割された断熱材により囲繞され、各断
    熱材には保温容器外壁面との距離を変化させる駆動手段
    を設けたことを特徴とするカラムオーブン。
JP29086994A 1994-11-25 1994-11-25 カラムオーブン Pending JPH08145972A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29086994A JPH08145972A (ja) 1994-11-25 1994-11-25 カラムオーブン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29086994A JPH08145972A (ja) 1994-11-25 1994-11-25 カラムオーブン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08145972A true JPH08145972A (ja) 1996-06-07

Family

ID=17761560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29086994A Pending JPH08145972A (ja) 1994-11-25 1994-11-25 カラムオーブン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08145972A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003057222A (ja) * 2001-08-09 2003-02-26 Fis Inc ガスクロマトグラフ
CN106687806A (zh) * 2014-09-13 2017-05-17 安捷伦科技有限公司 气相色谱(gc)柱加热器

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003057222A (ja) * 2001-08-09 2003-02-26 Fis Inc ガスクロマトグラフ
WO2003021250A1 (fr) * 2001-08-09 2003-03-13 Fis Inc. Chromatographe en phase gazeuse
JP4733314B2 (ja) * 2001-08-09 2011-07-27 エフアイエス株式会社 ガスクロマトグラフ
CN106687806A (zh) * 2014-09-13 2017-05-17 安捷伦科技有限公司 气相色谱(gc)柱加热器
EP3191833A4 (en) * 2014-09-13 2018-02-28 Agilent Technologies, Inc. Gas chromatography (gc) column heater
US10067101B2 (en) 2014-09-13 2018-09-04 Agilent Technologies Gas chromatography (GC) column heater
JP2020024209A (ja) * 2014-09-13 2020-02-13 アジレント・テクノロジーズ・インクAgilent Technologies, Inc. 装置
CN106687806B (zh) * 2014-09-13 2020-07-03 安捷伦科技有限公司 气相色谱(gc)柱加热器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101070667B1 (ko) 기판 처리 장치, 가열 장치 및 반도체 장치의 제조 방법
JPH08145972A (ja) カラムオーブン
JP2654903B2 (ja) マイクロ波焼結方法及びマイクロ波焼結炉
JPH0726787B2 (ja) 熱間静水圧加圧装置及び同装置の冷却運転方法
KR102014809B1 (ko) 불활성 가스를 이용한 열처리로
JP3597954B2 (ja) 試料温度制御方法
JPH08259254A (ja) 光ファイバ冷却方法およびその装置
JP2661405B2 (ja) 気槽式冷熱衝撃試験装置
JPH0379985A (ja) 電気炉の温度制御方法
JPH051880A (ja) 解凍室付き冷蔵庫
JPS5812714A (ja) 金型の温度調節装置
JP2579254B2 (ja) 解凍装置
JPH07308592A (ja) 恒温槽の液体温度調節装置
JP2000233935A (ja) ガラス材料熱処理装置
JPH0729787A (ja) 恒温部材の温度保持装置
JPH109741A (ja) ペルチェ冷温蔵庫
JP2001066012A (ja) ペルチェユニット
JPH0687686A (ja) 引上装置
JPH10141856A (ja) 炉芯管式熱処理炉
KR0176870B1 (ko) 냉/온장 겸용 전자레인지 및 그의 제어방법
KR100436586B1 (ko) 리드 프레임 열처리 공정내의 가스 혼합 제어 장치
JPS6410571B2 (ja)
GB1575350A (en) Heat treatment furnaces
JPH04220309A (ja) プラスチック成形機の金型温度調節方法
JPH04184077A (ja) 解凍室付き冷蔵庫