JP4729633B2 - 表面実装機 - Google Patents

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この発明は、ビームに支持されたヘッドユニットを用いて部品を基板に実装する表面実装機に関するものである。
電子部品を基板に実装する表面実装機として、例えば実装ヘッドを備えたヘッドユニットを複数個有するものが従来より提案されている。それらの中に、例えば特許文献1に記載されているように基板の搬送路に対して4つのヘッドユニットを対称に配置したものがある。図11は従来の表面実装機の一例を示す平面図である。図11の表面実装機では、基台1の上面中央に基板3A、3Bの搬送路(コンベア21、21)が設けられており、この搬送路上を基板3A、3Bが所定の基板搬送方向Xに搬送され、互いに異なる2つの実装ステージで位置決めされる。これら2つの実装ステージのうち上流側では基板3Aが位置決めされて図略の保持装置により固定保持される。この上流側実装ステージに対応して2つのビーム65,66が基板搬送方向Xと直交する方向Yに離間して配置されており、ビーム駆動部(図示省略)によって互いに独立してY軸方向に移動可能となっている。そして、ビーム65、66に対しヘッドユニット85、86が基板搬送方向Xと平行なX軸方向にそれぞれ移動自在に支持され、ヘッド駆動部(図示省略)により移動駆動される。こうして2つのヘッドユニット85、86が基台1の上面と平行なXY平面内で2次元的に移動自在となっている。また、Y軸方向における上流側実装ステージの前側(+Y側)および後側(−Y側)に複数のテープフィーダ51で構成された部品供給部59A、59Bがそれぞれ配置されている。そして、実装機全体を制御する制御部からの指令に応じて駆動部が作動することで、2つのヘッドユニット85、86が互いに独立して部品供給部に収納された電子部品を実装ヘッドによってピックアップし、上流側実装ステージで固定保持されている基板3Aの上方へ移送して所定の搭載点に実装する。
また、下流側実装ステージ側においても、上流側実装ステージと同様に、2つのビーム67、68がY軸方向に移動自在に設けられるとともに、ビーム67、68に対しヘッドユニット87、88がX軸方向に移動自在にそれぞれ支持されている。さらに、下流側実装ステージの前側(+Y側)および後側(−Y側)に部品供給部59C、59Dがそれぞれ配置されている。そして、制御部からの指令に応じてビーム駆動部およびヘッド駆動部が作動することで、これらのヘッドユニット87、88が互いに独立して部品供給部59C、59Dに収納された電子部品を実装ヘッドによってピックアップし、下流側実装ステージで固定保持されている基板3Bの上方へ移送して所定の搭載点に実装する。
また、図11に示す表面実装機は、基板を搬送する搬送路を1つだけ設けた、いわゆるシングルレーンを採用したものであるが、部品実装の作業効率を高めるために、搬送路を2つ設けた、いわゆるデュアルレーンを採用した表面実装機が従来より提案されている(例えば特許文献2参照)。このデュアルレーンを採用した表面実装機の基本的な構成として例えば図12に示すものがある。この表面実装機では、基板搬送方向Xに基板を搬送するための搬送路が2本設けられている。より詳しくは、基台1の上面中央に4本のコンベア21A、21A、21B、21BがY軸方向に互いに離間して設けられており、それらのうち2本のコンベア21A、21Aにより基板3Aを搬送する搬送路が形成される一方、別の2本のコンベア21B、21Bにより基板3Bを搬送する搬送路が形成されている。これら2本の搬送路のうちコンベア21A、21Aからなる搬送路上を基板3Aが基板搬送方向Xに搬送され、前側実装ステージで位置決めされ、図略の保持装置により固定保持される。また、前側実装ステージの(+Y)側に部品供給部59Aが設けられるとともに、当該部品供給部59Aと前側実装ステージとの間でビーム65が駆動部(図示省略)によってY軸方向に移動可能となっている。また、このビーム65に対しヘッドユニット85がX軸方向に移動自在に支持され、ヘッド駆動部(図示省略)により移動駆動される。こうして、ヘッドユニット85が部品供給部に収納された電子部品を実装ヘッドによってピックアップし、前側実装ステージで固定保持されている基板3Aの上方へ移送して所定の搭載点に実装する。
2本のコンベア21B、21Bからなる搬送路側でも、上記と同様に、部品供給部59B、ビーム66およびヘッドユニット86が設けられており、制御部からの指令に応じてビーム駆動部およびヘッド駆動部が作動することで、ヘッドユニット86が部品供給部に収納された電子部品を実装ヘッドによってピックアップし、後側実装ステージで固定保持されている基板3Bの上方へ移送して所定の搭載点に実装する。
特開2000−31694号公報(図4) 特開2004−23100号公報(図2)
図11に示す表面実装機では、上流側実装ステージに保持固定された基板3Aに対し実装する部品のフィーダ(テープ)については部品供給部59A、59Bに集め、下流側実装ステージに保持固定された基板3Bに対し実装する部品のフィーダ(テープ)については部品供給部59C、59Dに集める必要がある。そして、2つの実装ステージのうち一方側で部品供給部にない部品を実装する必要が生じると、他方側の部品供給部に該当部品が存在していたとしても、段取り替えが必要となっていた。このように実装ステージ間で部品を融通し合うことが不可能となっており、両実装ステージ間で部品実装のバランスを取ることが困難であった。このため、例えば実装対象基板が変更され、部品供給部59A、59Bに搭載されている部品を下流側実装ステージに保持固定された基板3Bに実装しなければならない場合には、該当部品搭載のフィーダを部品供給部59C、59Dに移動させる段取り替えが必要となる。その結果、段取り替えに時間が掛かるという問題があった。この問題は逆の場合にも生じる。つまり部品供給部59C、59Dに搭載されている部品を上流側実装ステージに保持固定された基板3Aに実装しなければならない場合にも、該当部品搭載のフィーダを部品供給部59A、59Bに移動させる段取り替えが必要となる。
また、図11に示す表面実装機では、X軸方向でのヘッドユニットの移動範囲はビーム65〜68のサイズに依存し、またX軸方向での部品供給部のサイズもビーム65〜68のサイズに依存するが、ビーム65〜68のいずれもが1つの実装ステージに対応して設計されている。したがって、いずれの部品供給部59A〜59Dとも実装ステージを超えて、例えば部品供給部が上流側および下流側の実装ステージを跨るように設けることができない。その結果、フィーダ(テープ)の搭載可能な数の制約や、大型のトレイ部品供給装置を設置することが困難となる等の制約が発生してしまい、汎用性に欠けていた。
また、図12に示す表面実装機では、デュアルレーンを採用しているため、同一基板の裏表実装が可能となる。つまり、コンベア21A、21Aからなる搬送路側でヘッドユニット85により基板の表実装を行うとともに、コンベア21B、21Bからなる搬送路側でヘッドユニット86により基板の裏実装を行うことができる。この場合、各搬送路で実行される実装タクトが同一であると、結果として基板実装の効率が良いのであるが、裏、表の実装対象部品数が異なると実装タクトが長くなってしまうことがある。というのも、裏表実装のうち実装対象部品数の少ない方を実装するヘッドユニット85、86の内一方には無駄な空き時間が発生する一方、ヘッドユニット85、86の内他方による実装対象部品数が多い方の実装処理に要する時間は、実装対象部品数の少ない方に比べて長くなって、その時間が実装タクトを律速してしまうからである。
上記したように、従来の表面実装機では、複数の実装ステージ(実装作業位置)を有しており、各実装ステージで保持された基板に対し1または2つのヘッドユニットがアクセスして部品実装を行っているが、各実装ステージで保持された基板に対する部品実装のバランスを取ることが困難であり、実装効率の面で改善の余地があった。
また、基板に対して部品実装のための接着剤やクリームはんだ等の塗布液を塗布する塗布装置を表面実装機に組み込むことが提案されている。つまり、ヘッドユニットの1つに対し、塗布液を吐出するディスペンサヘッドを実装ヘッドの代わりに支持し、ディスペンサヘッドを有するヘッドユニットによる塗布液の塗布処理と、実装ヘッドを有するヘッドユニットによる部品実装処理とを行うことが提案されている。このような表面実装機においても、各実装ステージで保持された基板に対する部品実装処理と塗布処理とのバランスを取ることが困難であり、実装効率の面で改善の余地があった。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、複数の実装作業位置の各々で基板を保持しながら当該基板に対して部品を実装する際に、各実装作業位置で保持された基板に対する部品実装(あるいは部品実装と塗布処理)のバランスを調整して実装効率を高めることが可能な表面実装機を提供することを目的とする。
この発明にかかる表面実装機の第1態様は、上記目的を達成するため、基台上に設けられて第1方向への基板の搬送および位置決めを行う基板搬送機構と、基台上方で第1方向と直交する第2方向に移動自在に設けられた第1ビームと、基台上方で、かつ第1方向における第1ビームの下流側で、第2方向に移動自在に設けられた第2ビームと、基台上方で、かつ第2方向における第1ビームおよび第2ビームの一方側で、第2方向に移動自在に設けられた第3ビームと、第1ビームに対し第1方向に移動自在に支持された第1ヘッドユニットと、第2ビームに対し第1方向に移動自在に支持された第2ヘッドユニットと、第3ビームに対し第1方向に移動自在に支持された第3ヘッドユニットと、基板搬送機構により基板が搬送される基板搬送路に対し第2方向の他方側に設けられた第1部品供給部と、基板搬送路に対し第2方向の他方側で、かつ第1方向における第1部品供給部の下流側に設けられた第2部品供給部と、基板搬送経路に対し第2方向の一方側に設けられた第3部品供給部と、を備え、基板搬送機構は、基板搬送路上の第1実装作業位置と、基板搬送路上でかつ第1方向における第1実装作業位置の下流側の第2実装作業位置とに基板を位置決め可能となっており、第1ヘッドユニットは第1実装作業位置に位置決めされた基板と、第1部品供給部との間で部品を運搬可能となっており、第2ヘッドユニットは第2実装作業位置に位置決めされた基板と、第2部品供給部との間で部品を運搬可能となっており、第3ヘッドユニットは第1実装作業位置に位置決めされた基板および第2実装作業位置に位置決めされた基板の両方と、第3部品供給部との間で部品を運搬可能となっていることを特徴としている。
このように構成された発明では、第1ビームに支持された第1ヘッドユニットは第1実装作業位置に位置決めされた基板と第1部品供給部との間で部品を運搬し、第2ビームに支持された第2ヘッドユニットは第2実装作業位置に位置決めされた基板と第2部品供給部との間で部品を運搬する。これに対し、第3ビームに支持された第3ヘッドユニットは基板搬送機構により基板搬送路上の位置決めされた基板、つまり第1実装作業位置に位置決めされた基板にも、第2実装作業位置に位置決めされた基板にもアクセス可能で、これらの基板と第3部品供給部との間で部品を運搬可能となっている。このため、第3部品供給部の部品は第1実装作業位置に位置決めされた基板にも、第2実装作業位置に位置決めされた基板にも運搬され、当該部品の実装が可能となっている。したがって、第3ヘッドユニットによる部品実装を制御することで各実装作業位置で保持された基板に対する部品実装のバランスが調整される。
また、この発明にかかる表面実装機の他の態様は、上記目的を達成するため、基台上に設けられて第1方向への基板の搬送および位置決めを行う基板搬送機構と、基台上方で第1方向と直交する第2方向に移動自在に設けられた第1ビームと、基台上方で、かつ第1方向における第1ビームの下流側で、第2方向に移動自在に設けられた第2ビームと、基台上方で、かつ第2方向における第1ビームおよび第2ビームの一方側で、第2方向に移動自在に設けられた第3ビームと、第1ビームに対し第1方向に移動自在に支持された第1ヘッドユニットと、第2ビームに対し第1方向に移動自在に支持された第2ヘッドユニットと、第3ビームに対し第1方向に移動自在に支持された第3ヘッドユニットと、基板搬送機構により基板が搬送される基板搬送路に対し第2方向の他方側に設けられた第1部品供給部と、基板搬送路に対し第2方向の他方側で、かつ第1方向における第1部品供給部の下流側に設けられた第2部品供給部と、を備え、基板搬送機構は、基板搬送路上の第1実装作業位置と、基板搬送路上でかつ第1方向における第1実装作業位置の下流側の第2実装作業位置とに基板を位置決め可能となっており、第1ヘッドユニットは第1実装作業位置に位置決めされた基板と、第1部品供給部との間で部品を運搬可能となっており、第2ヘッドユニットは第2実装作業位置に位置決めされた基板と、第2部品供給部との間で部品を運搬可能となっており、第3ヘッドユニットは、前記第1実装作業位置に位置決めされた前記基板および第2実装作業位置に位置決めされた前記基板の両方の基板上に塗布液を塗布可能となっていることを特徴としている。
このように構成された発明では、第1ビームに支持された第1ヘッドユニットは第1実装作業位置に位置決めされた基板と第1部品供給部との間で部品を運搬し、第2ビームに支持された第2ヘッドユニットは第2実装作業位置に位置決めされた基板と第2部品供給部との間で部品を運搬する。このように第1ヘッドユニットと第2ヘッドユニットにより部品実装が個別に行われるのに対し、第3ヘッドユニットは基板搬送機構により基板搬送路上の位置決めされた基板、つまり第1実装作業位置に位置決めされた基板にも、第2実装作業位置に位置決めされた基板にもアクセス可能となっており、いずれの基板に対しても塗布液を塗布することが可能となっている。したがって、第3ヘッドユニットによる塗布処理を制御することで各実装作業位置で保持された基板に対する部品実装と塗布処理のバランスが調整される。
本発明にかかる表面実装機の第1実施形態を示す側面図である。 図1の表面実装機の平面図である。 図1の表面実装機のA−A線断面図である。 図1の表面実装機に装備されたビーム駆動機構を示す模式図である。 本発明にかかる表面実装機の第2実施形態を示す側面図である。 図5に示す表面実装機の平面図である。 本発明にかかる表面実装機の第3実施形態を示す平面図である。 本発明にかかる表面実装機の第4実施形態を示す平面図である。 本発明にかかる表面実装機の第5実施形態を示す平面図である。 本発明にかかる表面実装機の第6実施形態を示す平面図である。 従来の表面実装機の一例を示す図である。 従来の表面実装機の他の例を示す図である。
図1は本発明にかかる表面実装機の第1実施形態をカバーを省略して図示した側面図である。また、図2は図1の表面実装機の平面図であり、同図(a)は図1の表面実装機を上方より見た平面図であり、同図(b)は天井フレームを取り除いた状態での平面図である。図3は図1の表面実装機のA−A線断面図である。さらに、図4は図1の表面実装機に装備されたビーム駆動機構を示す模式図である。この表面実装機では、基台1上に基板搬送機構2が配置されており、基板3A、3Bを所定の搬送方向Xに搬送可能となっている。より詳しくは、基板搬送機構2は、基台1上において基板3A、3Bを図2の右側(−X側)から左側(+X側)へ搬送する一対のコンベア21、21を有している。これらのコンベア21、21は表面実装機全体を制御する主制御部4(図4参照)により制御される。すなわち、通常は、上流側実装作業位置と下流側実装作業位置とで分担して基板3への実装が実施されるので、コンベア21,21は主制御部4からの駆動指令に応じて作動し、不図示の上流機から搬入されてきた基板を上流側実装作業位置(図2(b)中の右側基板3Aの位置)にストッパ100Aにより位置決めして停止させるとともに、この基板の搬送に同期して、上流側実装作業位置において実装を終了した基板を下流側実装作業位置(図2(b)中の左側基板3Bの位置)に搬送しストッパ100Bにより位置決めして停止させる。また、この基板の搬送に同期して、下流側実装作業位置において実装を終了した基板を不図示の下流機に向け搬出する。この同期搬送後、基板のサイズに応じ各ストッパは複数個所に配置されている。各ストッパ100A、100Bは不図示の昇降装置により位置決め時には上昇位置にあり、各実装作業位置から基板3A、3Bを下流側に搬送する時には基板3A、3Bと干渉しない位置まで下降している。各実装作業位置で基板3A、3Bは実装ステージの保持機構によりそれぞれ固定保持される。このように、本実施形態では、上流側実装作業位置が本発明の「第1実装作業位置」に相当し、下流側実装作業位置が本発明の「第2実装作業位置」に相当している。
これら2つの実装作業位置のうち上流側実装作業位置に対してY軸方向の両側に部品供給部5A1、5A2がそれぞれ設けられている。この「Y軸方向」とは、基台1上面、あるいは基台1上面と平行な面において、基板3A、3Bの搬送方向(X軸方向)と直交する方向を意味しており、本明細書では表面実装機の前側(正面側)を「+Y側」と称し、表面実装機の後側(背面側)を「−Y側」と称する。すなわち、部品供給部5A1は上流側実装作業位置に対し前側(+Y側)方向に配置され、部品供給部5A2は上流側実装作業位置に対し後側(−Y側)方向に配置されている。また、下流側実装作業位置に対し前側(+Y側)方向に部品供給部5B1が配置される一方、後側(−Y側)方向に部品供給部5B2が配置されている。なお、この第1実施形態では、これらの部品供給部5A1、5A2、5B1、5B2は共通しており、次のように構成されている。すなわち、これらの部品供給部5A1、5A2、5B1、5B2では複数のテープフィーダ51が装着されている。これらのテープフィーダ51の各々では、電子部品を一定ピッチで収納・保持したテープを巻回したリール52が取り付けられており、各テープフィーダ51による電子部品の供給が可能となっている。すなわち、テープフィーダ51がリール52からテープを部品に対応するピッチ送り量(電子部品の収納ピッチ分)ずつ実装作業位置側に送り出すことによって該テープ内の電子部品が間欠的に繰り出され、その結果、後述するヘッドユニットによる電子部品のピックアップが可能となる。
また、上記2つの実装作業位置のうち上流側では第1ビーム61が基台1の上方でY軸方向に移動自在に設けられ、また下流側では第2ビーム62が基台1の上方でY軸方向に移動自在に設けられている。また、2つの実装作業位置を橋渡しするように、第1ビーム61と第2ビーム62のそれぞれの長さを足したものより長い第3ビーム63が基台1の上方に設けられている。この第3ビーム63はY軸方向において第1ビーム61および第2ビーム62の後側(−Y側)でY軸方向に移動自在に設けられている。また、これら3つのビーム61〜63に対しビーム駆動機構7が接続されており、主制御部4からの駆動指令に応じて作動することで各ビーム61〜63を独立してY軸方向に移動駆動する。なお、このビーム駆動機構7が本発明の「駆動装置」に相当するものであり、その構成および動作の詳細については、後で図4を参照しつつ説明する。
また、これらのビーム61〜63には、ヘッドユニット81〜83がそれぞれX軸方向に移動可能に支持されており、ヘッド駆動機構(後で詳述する)9によりX軸方向に移動駆動される。このように第1ビーム61のY軸移動とヘッドユニット81のX軸移動を制御することでヘッドユニット81を基台1の上方で、かつ基台上面と平行な2次元平面内で移動させることが可能となっており、上流側実装作業位置で保持された基板3Aの上方と部品供給部5A1との間を移動することができる。また、ヘッド81と同様に第2ビーム62のY軸移動とヘッドユニット82のX軸移動を制御することで、ヘッドユニット82を下流側実装作業位置で保持された基板3Bの上方と部品供給部5B1との間を移動することができる。さらに、ヘッドユニット81、82と同様に第3ビーム63のY軸移動とヘッドユニット83のX軸移動を制御することで、上流側実装作業位置で保持された基板3Aの上方、下流側実装作業位置で保持された基板3Bの上方および後側(−Y側)の部品供給部5A2、5B2の間を移動することができる。このように、本実施形態では、部品供給部5A1が本発明の「第1部品供給部」に相当し、部品供給部5B1が本発明の「第2部品供給部」に相当し、部品供給部5A2、5B2が本発明の「第3部品供給部」に相当している。なお、部品供給部5A2と、部品供給部5B2の間に配置される後述する部品認識カメラ103をコンベア21側に移動する場合(図6の配置参照)は、5A2、5B2の分離した2つの部品供給部ではなく、テープフィーダ51が連なった一つの部品供給部とすることができる。
各ヘッドユニット81〜83には複数の実装ヘッドが搭載されている。そして、ヘッドユニット81は各実装ヘッドの下端部に取り付けられた各吸着ノズルにより部品供給部5A1から供給される複数の電子部品(図示省略)を吸着保持して運搬し、基板3Aに装着可能となっている。また、ヘッドユニット82は各実装ヘッドの各吸着ノズルにより部品供給部5B1から供給される複数の電子部品を吸着保持して運搬し、基板3Bに装着可能となっている。さらに、ヘッドユニット83は各実装ヘッドの各吸着ノズルにより部品供給部5A2、5B2から供給される複数の電子部品を吸着保持して運搬し、基板3A、3Bに装着可能となっている。このように、第1実施形態では、ヘッドユニット81、82については決められた部品供給部からのみ部品を受け取ることができるのに対し、ヘッドユニット83は2つの部品供給部5A2、5B2の中から選択した部品供給部より部品を受け取ることが可能となっている。なお、各ヘッドユニット81〜83には、基板認識カメラが取り付けられている。また、基台1上には各ヘッドユニット81〜83に対応し、吸着ノズルに対する電子部品の吸着状況を認識する部品認識カメラ101〜103が配置されている。
次に、図4を参照しつつビーム駆動機構7およびヘッド駆動機構9の構成および動作について説明する。ビーム駆動機構7は、表面実装機の天井フレーム11に取り付けられている。この天井フレーム11は図3に示すように基台1の上面から立設された上流側(−X側)側壁12の上端面と下流側(+X側)側壁13の上端面とを橋渡しするように取り付けられており、表面実装機内部を上方より覆っている。この天井フレーム11には、図2(a)に示すように、後述する可動子および可動子支持部材の遊挿およびY軸方向への移動を可能とするために、Y軸方向に延設された矩形開口部11a、11bがX軸方向に互いに離間して設けられている。
これらのうち上流側(−X側)矩形開口部11aに平行に、しかも天井フレーム11の下面で矩形開口部11aを挟み込むように、ガイドレール71A、71Bが天井フレーム11の下面に固定されている。これらのガイドレール71A、71BはX軸方向での第1ビーム61の幅より若干短い間隔だけ離間しており、矩形開口部11aからガイドレール71A、71Bまでの距離が等しくなるように固定されている。そして、上流側(−X側)のガイドレール71Aの下面側には、4つのスライダー72が摺動自在に取り付けられている。これらのスライダー72のうち2つが第3ビーム63の上面の上流側(−X側)端部に固定されている。
また、スライダー72の残りの2つは第1ビーム61の上面の上流側(−X側)端部に固定されている。もう一方のガイドレール71Bの下面側には、2つのスライダー72が摺動自在に取り付けられており、各スライダー72の下面が第1ビーム61の上面の下流側(+X側)端部に固定されている。このため、第1ビーム61はこれら一対のガイドレール71A、71Bに沿ってY軸方向に移動自在に支持され、ガイドレール71A、71Bを介して天井フレーム1からY軸方向に移動自在に吊り下げられている。
また、下流側(+X側)矩形開口部11bに平行に、しかも天井フレーム11の下面で矩形開口部11bを挟み込むように、ガイドレール71C、71Dが天井フレーム11の下面に固定されている。これらのガイドレール71C、71DはX軸方向における第2ビーム62の幅より若干短い間隔だけ離間しており、矩形開口部11bからガイドレール71C、71Dまでの距離がともに等しくなるように固定されている。そして、下流側(+X側)のガイドレール71Dの下面側には、4つのスライダー72が摺動自在に取り付けられている。これらのスライダー72のうち2つが第3ビーム63の上面の下流側(+X側)端部に固定されている。こうして、第3ビーム63は一対のガイドレール71A、71Dに沿ってY軸方向に移動自在に支持され、ガイドレール71A、71Dを介して天井フレーム1からY軸方向に移動自在に吊り下げられている。また、スライダー72の残りの2つは第2ビーム62の上面の上流側(−X側)端部に固定されている。もう一方のガイドレール71Cの下面側には、2つのスライダー72が摺動自在に取り付けられており、各スライダー72の下面が第2ビーム62の上面の上流側(−X側)端部に固定されている。こうして、第2ビーム62はこれら一対のガイドレール71C、71Dに沿ってY軸方向に移動自在に支持され、ガイドレール71C、71Dを介して天井フレーム1からY軸方向に移動自在に吊り下げられている。
また、ビーム駆動機構7は、第1ビーム61を移動駆動するための駆動源としてリニアモータ74Aを、第2ビーム62を移動駆動するための駆動源としてリニアモータ74Bを、さらに第3ビーム63を移動駆動するための駆動源として2つのリニアモータ74C、74Dを有している。なお、各リニアモータ74A〜74Dの構成については次に詳述するが、この実施形態では、リニアモータ74A、74Cにおいて固定子を共用し、またリニアモータ74B、74Dにおいて固定子を共用している。
天井フレーム11の上面には、X軸方向(図3の左右方向)における矩形開口部11aの周縁部に固定子支持部材73、73が互いに対面しながら立設されている。これらの固定子支持部材73、73はY軸方向に延設されており、各固定子支持部材73の側面のうち互いに対向する面にリニアモータ74A、74Cの固定子741がそれぞれ取り付けられている。各固定子741は、N磁極とS磁極が交互に位置するようにY軸方向に配列された多数個の永久磁石で構成されており、、固定子支持部材73とともに上流側の部品供給部5A1、5A2の上方位置まで延びている。
両固定子741は互いに所定間隔だけ離間しており、その離間空間にそれぞれY軸方向所定長さの2つの可動子支持部材742がY軸方向に移動自在に設けられている。これら2つの可動子支持部材742の一方が連結部材734を介して第1ビーム61の上面中央部に固定されるとともに、当該可動子支持部材742の両面に対してリニアモータ74Aの可動子744が取り付けられている。一方、他方が連結部材734を介して第3ビーム63の上面のうち上流側(−X側)端部に固定されるとともに、当該可動子支持部材742に対してリニアモータ74Cの可動子744が取り付けられている。
各可動子744は、電機子からなり、電機子コアとこれに巻装される複数のコイル(三個の異なる位相のコイル、すなわちU相コイル、V相コイル、W相コイルからなる1セット、あるいは複数セット)とから構成されている。そして、リニアモータ74Aの可動子744の各コイルに、U相、V相、W相のうち異なる相の励磁電流が第1ビーム駆動部41からそれぞれ供給されると、固定子741と可動子744との間にY軸方向の推進力が生じ、この推進力により第1ビーム61がガイドレール71A、71Bに沿ってY軸方向に移動する。すなわち、リニアモータ74Aは三相コイル駆動方式を採用している。なお、リニアモータ74B〜74Dの基本的構成および駆動方式はリニアモータ74Aと同じである。
また、天井フレーム11の上面には、X軸方向(図3の左右方向)における矩形開口部11bの周縁部にも、矩形開口部11a側と同様に、固定子支持部材73が立設されるとともに、リニアモータ74B、74Dの固定子741がそれぞれ取り付けられている。また、両固定子741の間に形成される空間に2つの可動子支持部材742がY軸方向に移動自在に設けられている。これら2つの可動子支持部材742の一方が連結部材734を介して第2ビーム62の上面中央部に固定されるとともに、当該可動子支持部材742に対してリニアモータ74Bの可動子744が取り付けられている。一方、他方が連結部材734を介して第3ビーム63の上面のうち下流側(+X側)端部に固定されるとともに、当該可動子支持部材742に対してリニアモータ74Dの可動子744が取り付けられている。なお、固定子741および可動子744の構成はリニアモータ74Aのそれらと同一である。
そして、リニアモータ74Bの可動子744の各コイルに励磁電流が第2ビーム駆動部42から供給されると、固定子741と可動子744との間にY軸方向の推進力が生じ、この推進力により第2ビーム62がガイドレール71C、71Dに沿ってY軸方向に移動する。また、リニアモータ74Cの可動子744の各コイルに励磁電流が主軸駆動部43から供給されるとともにリニアモータ74Dの可動子744の各コイルに励磁電流が従軸駆動部44から供給されると、各リニアモータ74C、74Dで固定子741と可動子744との間にY軸方向の推進力が生じ、これらの推進力により第3ビーム63がガイドレール71A、71Dに沿ってY軸方向に移動する。このように、本実施形態では、第3ビーム63が第1ビーム61および第2ビーム62に比べてX軸方向に長くなっていることから、リニアモータ74C、74Dで生じる推進力のバランスを取りながらY軸方向に駆動している。
また、各リニアモータ74A、74Cの動作をモニターするため、上流側矩形開口部11aの近傍位置において天井フレーム11の下面にリニアスケール75AがY軸方向に延設されるとともに、上流側リニアスケール75Aに対向するように、第1ビーム61の連結部材734に隣接して位置センサー76Aが第1ビーム61に、また第3ビーム63の上流側連結部材734に隣接して位置センサー76Cが第3ビーム63に、それぞれ取り付けられている。各位置センサー76A、76Cは図4に示すように主制御部4に接続されており、リニアスケール75Aを検出して第1ビーム61の位置を示す信号および第3ビーム63の上流側端部の位置を示す信号が主制御部4に出力され、これらの情報を得た主制御部4が各リニアモータ74A、74Cの動作をモニター可能となっている。
また、下流側矩形開口部11bの近傍位置において天井フレーム11の下面にリニアスケール75BがY軸方向に延設されるとともに、下流側リニアスケール75Bに対向するように、第2ビーム62の連結部材734に隣接して位置センサー76Bが第2ビーム62に、また第3ビーム63の下流側連結部材734に隣接して位置センサー76Dが第3ビーム63に、それぞれ取り付けられている。そして、各位置センサー76B、76Dがリニアスケール75Bを検出して第2ビーム62の位置を示す信号および第3ビーム63の下流側端部の位置を示す信号が主制御部4に出力され、これらの情報を得た主制御部4が各リニアモータ74B、74Dの動作をモニター可能となっている。
このようにして位置センサー76A〜76Dから位置情報を含む信号を受け取った主制御部4はそれらの位置情報に基づき第1ビーム駆動部41、第2ビーム駆動部42、主軸駆動部43および従軸駆動部44を制御して第1ビーム61、第2ビーム62および第3ビーム63の移動を制御する。
このように、本実施形態にかかるビーム駆動機構7では、ガイドレール71A、71Bが本発明の「一対の第1ガイドレール」に相当し、ガイドレール71C、71Dが本発明の「一対の第2ガイドレール」に相当し、ガイドレール71A、71Dが本発明の「一対の第3ガイドレール」に相当している。また、これら4本のガイドレール71A〜71Dのうちガイドレール71Aは本発明の「第1ガイドレール」および「第3ガイドレール」として機能し、またガイドレール71Dは本発明の「第2ガイドレール」および「第3ガイドレール」として機能している。換言すれば、ガイドレール71Aは第1ビーム61および第3ビーム63のガイドレールとして一体的に形成されて共用されるものであり、ガイドレール71Dは第2ビーム62および第3ビーム63のガイドレールとして一体的に形成されて共用されるものである。
また、本実施形態にかかるビーム駆動機構7では、リニアモータ74Aおよび第1ビーム駆動部41が本発明の「第1駆動部」に相当し、リニアモータ74Bおよび第2ビーム駆動部42が本発明の「第2駆動部」に相当し、リニアモータ74C、74D、主軸駆動部43および従軸駆動部44が本発明の「第3駆動部」に相当している。
次に、ヘッド駆動機構9の構成および動作について説明する。ヘッド駆動機構9は第1ビーム61に対して第1ヘッドユニット81をX軸方向に駆動する第1ヘッド駆動部91と、第2ビーム62に対して第2ヘッドユニット82をX軸方向に駆動する第2ヘッド駆動部92と、第3ビーム63に対して第3ヘッドユニット83をX軸方向に駆動する第3ヘッド駆動部93とを備えているが、これらのヘッド駆動部91〜93は基本的に同一構成を有している。ここでは、ヘッド駆動部91の構成について、図1および図3を参照しつつ説明し、ヘッド駆動部92、93の構成に相当符号を付して構成説明を省略する。
第1ビーム61の後側(−Y側)側面、つまりコンベア21側を向いた側面に2本のガイドレール911、911がX軸方向に延設されている。そして、ガイドレール911、911に対しスライダ912を介して第1ヘッドユニット81が取り付けられている。こうして、第1ヘッドユニット81が第1ビーム61に対しX軸方向に移動自在となっている。また第1ヘッドユニット81をX軸方向に移動駆動するために、固定子913と可動子914を有するリニアモータが設けられている。すなわち、図3に示すように、2本のガイドレール911、911に挟まれるように固定子913が第1ビーム61の後側(−Y側)側面に取り付けられている。また図1に示すように、第1ヘッドユニット81の前側(+Y側)側面、つまり第1ビーム61と対向する側面に対し可動子914が固定子913と対向するように取り付けられている。なお本実施形態では、固定子913および可動子914はビーム駆動用のリニアモータ74A〜74Dを構成する固定子741および可動子744と同一構成を有している。
以上のように、本実施形態では、第1ビーム61に支持された第1ヘッドユニット81は上流側実装作業位置に位置決めされた基板3Aにアクセスして部品供給部5A1との間で部品を運搬し、第2ビーム62に支持された第2ヘッドユニット82は下流側実装作業位置に位置決めされた基板3Bにアクセスして部品供給部5B1との間で部品を運搬する。これに対し、第3ビーム63に支持された第3ヘッドユニット83は上流側実装作業位置に位置決めされた基板3Aにも、下流側実装作業位置に位置決めされた基板3Bにもアクセス可能であり、部品供給部5A2、5B2との間で部品を運搬可能となっている。このため、部品供給部5A2、5B2の部品を基板3Aにも、基板3Bにも運搬して当該部品を実装することができる。したがって、第3ヘッドユニット83による部品実装を制御することで基板3A、3Bに対する部品実装のバランスを調整することができる。例えば上流側の部品供給部5A1、5A2にない部品を基板3Aに実装する必要が生じたとしても、当該部品が下流側の部品供給部5B2に存在するときには、第3ヘッドユニット83が当該部品供給部5B2に移動して吸着ノズルにより当該部品を吸着保持し、基板3Aに実装することができる。また、このような制御を行うことが可能となることから、例えば図11に示す従来装置で必要となっていた段取り替えが不要となり、優れた実装効率を有する表面実装機が得られる。さらに、第1ヘッドユニット81および第2ヘッドユニット82がそれぞれ基板3A、3Bに対する部品実装を主体的に行うとともに、これらのヘッドユニット81、82が部品供給で部品吸着を行っている間のみ第3ヘッドユニット83により基板3A、3Bの両方に対して部品実装を補助的に行うことも可能とであり、これによって基板3A、3Bのそれぞれの実装すべき部品の内、第1ヘッドユニット81および第2ヘッドユニット82がそれぞれ実装する部品数を減らすことができて実装タクトを短くでき、部品実装の効率を高めることが可能である。
また、上記実施形態では、ガイドレール71Aは本発明の「第1ガイドレール」および「第3ガイドレール」として機能し、またガイドレール71Dは本発明の「第2ガイドレール」および「第3ガイドレール」として機能しており、ガイドレールの共用化を図っているため、ビーム駆動機構7の部品点数が少なくなり、装置コストの低減のみならず、装置構成を簡素化されて装置の組立性やメンテナンス性を向上させることができる。ただし、このようにガイドレールの共用化を図ることは必須構成要件ではなく、各ビーム61〜63に対して専用のガイドレールを設けてもよいことは言うまでもない。
図5は本発明にかかる表面実装機の第2実施形態を示すカバーを省略した側面図である。また、図6は図5に示す表面実装機の平面図であり、カバーおよび天井フレームを取り除いた状態を示している。この第2実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、第3ヘッドユニット83に対応する部品供給部5A2、5B2がテープタイプからトレイタイプに変更されている点であり、その他の構成は第1実施形態と基本的に同じである。
この第2実施形態で採用されている部品供給部5A2、5B2はともに同一構成を有している。すなわち、各部品供給部5A2、5B2は、パレット53を上下方向Zに複数段に分けて積み重ねるように収納した収納部54と、この収納部54からパレット53を引出す引出し機構55とを備えている。この引出し機構55は基台1の上に載置固定され、引出し機構55に収納部54が連結固定される。
また、上記収納部54では、上下複数段にパレット支持部(図示省略)が形成され、各パレット支持部にパレット(棚部材)53が引出し可能に支持されている。各パレット53に部品保持用のトレイ56が載置されている。上記トレイ56は、その上面に多数の電子部品(図示せず)をマトリックス上に配列して保持するようになっている。
このように構成された収納部54は部品供給部本体57に対し昇降自在に支持されており、ボールネジ58A及びこれを駆動するモータ58B等からなる昇降機構58により上記収納部54の昇降が行われるようになっている。なお、この実施形態では収納部54が引出し機構55に対して昇降しているが、例えば引出し機構55のみを昇降させたり、収納部54および引出し機構55の両方を昇降させてもよい。
このように第2実施形態では、トレイタイプの部品供給部5A2、5B2が採用されているが、基本的な動作は第1実施形態と同様である。つまり、第3ヘッドユニット83は基板3A、3Bのいずれにもアクセス可能となっており、部品供給部5A2、5B2で引き出されているパレット53中のトレイ56に配列されている部品を基板3A、3Bのいずれにも実装可能となっている。したがって、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、第2実施形態では、部品認識カメラ103をY軸方向でコンベア21と部品供給部5A2、5B2との中間に配置しており、したがって、部品供給部5A2、5B2を一体化したような、比較的大型の部品供給部を設けることができる。第3ビーム63は第1実施形態と同様、上流側実装作業位置および下流側実装作業位置を跨ぐように設けられ、X軸方向での第3ヘッドユニット83の移動範囲が第1ヘッドユニット81や第2ヘッドユニット82よりも広く設定されている。このように本発明にかかる表面実装機では、小型のトレイ部品供給部を複数台設けたり、大型のトレイ部品供給部を設けることができ、高い汎用性を有している。
図7は本発明にかかる表面実装機の第3実施形態を示す平面図であり、天井フレームを取り除いた状態を示している。この第3実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、第1実施形態では搬送路が1つのシングルレーンを採用しているのに対し、第3実施形態では搬送路を2つ設けた、いわゆるデュアルレーンを採用している点である。以下、相違点を中心に構成および動作について説明する。
第3実施形態では、同図に示すように、基台1上に2つの基板搬送機構2A、2Bが並設されている。各基板搬送機構2A、2Bはいずれも第1実施形態の基板搬送機構2と同一構成を有している。すなわち、基板搬送機構2Aは、基台1上において基板3A、3Bを図7の右下側から左下側へ搬送する一対のコンベア21A、21Aを有しており、主制御部4からの駆動指令に応じてコンベア21A、21Aを作動させて基板3A、3Bを右下側実装作業位置(図7中の右下側基板3Aの位置)および左下側実装作業位置(図7中の左下側基板3Bの位置)にそれぞれストッパ100A,100Bにより位置決めして停止させる。一方、基板搬送機構2Bは、Y軸方向において基板搬送機構2Aの後側(−Y側)に並設されており、基台1上において基板3C、3Dを図7の右上側から左上側へ搬送する一対のコンベア21B、21Bを有しており、主制御部4からの駆動指令に応じてコンベア21B、21Bを作動させて基板3C、3Dを右上側実装作業位置(図7中の右上側基板3Cの位置)および左上側実装作業位置(図7中の左上側基板3Dの位置)にそれぞれストッパ100C,100Dにより位置決めして停止させる。なお、各実装作業位置で基板3A〜3Dは実装ステージの保持機構によりそれぞれ固定保持される。このように、本実施形態では、右下側実装作業位置が本発明の「第1実装作業位置」に相当し、左下側実装作業位置が本発明の「第2実装作業位置」に相当し、右上側実装作業位置が本発明の「第3実装作業位置」に相当し、左上側実装作業位置が本発明の「第4実装作業位置」に相当している。
なお、第3実施形態においても第1実施形態と同様、基板搬送機構2A上の2つの実装作業位置における基板3A,3Bに対してそれぞれ同一の部品群をそれぞれ同一位置に実装する実装法と、2つの実装作業位置で分担して実装する実装法のいずれも採用可能であり、対応する基板の搬送の仕方として、2枚の基板をまとめて上流機から搬入し、2枚の基板をまとめて下流機へ搬出する第1の搬送法と、基板を1枚づつ上流機からから右下側実装作業位置、右下側実装作業位置から左下側実装作業位置、左下側実装作業位置から下流機へと同期させて搬送する第2の搬送法のいずれかが採用可能である。同様、基板搬送機構2B上の2つの実装作業位置における基板3C,3Dに対してそれぞれ2つの実装法が採用可能であり、対応する基板の搬送の仕方として、第1の搬送法と第2の搬送法のいずれかが採用可能である。
また、このように構成された第3実施形態では、第1ヘッドユニット81は基板3A、3Cの上方と部品供給部5A1との間を移動して部品を運搬可能となっている。また、第2ヘッドユニット82は基板3B、3Dの上方と部品供給部5B1との間を移動して部品を運搬可能となっている。これに対し、第3ヘッドユニット83は全ての基板3A〜3Dの上方と部品供給部5B1との間を移動して部品を運搬可能となっている。なお、その他の構成は第1実施形態と基本的に同一であるため、同一構成に対して同一符号を付して構成説明を省略する。
この第3実施形態では、コンベア21A、21Aからなる搬送路側で基板3A、3Bの表実装を行うとともに、コンベア21B、21Bからなる搬送路側で基板3C、3Dの裏実装を行うことができる。つまり、基板3A、3Bと、基板3C、3Dとは、上方を向いている面(被実装面)が表か裏かという相違のみで、同一種類である。そして、基板の表を上方に向けた状態でコンベア21A、21Aにより基板3A、3Bがそれぞれ右下側実装作業位置および左下側実装作業位置に保持され、基板3Aに対しては第1ヘッドユニット81により部品実装が行われるとともに、基板3Bに対しては第2ヘッドユニット82により部品実装が行われる。
こうして表実装が完了した基板は基板の裏を上方に向けた状態でコンベア21B、21Bに搬入され、これらのコンベア21B、21Bにより基板3C、3Dがそれぞれ右上側実装作業位置および左上側実装作業位置に保持される。そして、第3ヘッドユニット83により基板3C、3Dへの部品実装が行われる。
通常、基板の表側に実装すべき部品点数は裏側の部品点数よりも多いのが一般的であり、第3実施形態にかかる表面実装機を用いることで各基板3A〜3Dへの部品実装のバランスが図られ、各搬送路で実行される実装タクトが近似したものとなる。というのも、表実装には数多くの部品を実装しなければならないが、第1ヘッドユニット81および第2ヘッドユニット82のみでそれぞれ基板3A、3Bへの部品実装を行えば実装タクトが長くなってしまうが、第3ヘッドユニット83が基板3A、3Bへの部品実装の一部を替わって実施するからである。すなわち、第3ヘッドユニット83が基板3C、3Dへの部品実装を担当しているが、裏実装については部品数が少ないため、両基板3C、3Dへの裏実装が完了するまでの時間は短い。この為生じる空いた時間を使って、基板3A、3Bで実装すべき部品が収納されている部品供給部5A2、5B2から、第3ヘッドユニット83が当該部品を基板3A、3Bに実装するように動作させる。これにより実装効率を高めることができる。
なお、基板の裏側に実装すべき部品点数が表側の部品点数よりも多い場合には、第1ヘッドユニット81および第2ヘッドユニット82が、それぞれ基板3A、3Bへの部品実装を実施するのに加え、それぞれ基板3C、3Dへの部品実装の一部を分担実施するようにしても良い。
図8は本発明にかかる表面実装機の第4実施形態を示す平面図であり、カバーおよび天井フレームを取り除いた状態を示している。この第4実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、第3ヘッドユニット83には、基板に対して部品実装のための接着剤やクリームはんだ等の塗布液を基板上に塗布するための2つのディスペンスヘッド831が搭載されている点である。各ディスペンスヘッド831は互いにX軸方向に並んだ状態で第3ヘッドユニット83に搭載されている。また、各ディスペンスヘッド831は、塗布液を貯蔵したシリンジと、このシリンジに収容された塗布液の吐出口となるノズルとをそれぞれ備えており、シリンジへのエア圧供給によって当該エア圧に応じた量の塗布液がノズル先端に押し出されつつ基板上に塗布されるように構成されている。
この第4実施形態では、コンベア21、21により基板3A、3Bがそれぞれ上流側実装作業位置および下流側実装作業位置にそれぞれ保持され、基板3Aに対しては第1ヘッドユニット81により部品実装が行われるとともに、基板3Bに対しては第2ヘッドユニット82により部品実装が行われる。一方、第3ヘッドユニット83は適当なタイミングで基板3A、3Bの上方に移動し、基板3A、3Bに対して塗布液を塗布する。通常、塗布液の塗布に要するタクトと、部品実装に要するタクトを比較すると、実装タクトが塗布タクトに比べて長いのが一般的であり、第4実施形態にかかる表面実装機を用いることで各基板3A、3Bに対する部品実装と塗布処理とのバランスが図られ、塗布処理を含めたトータルの実装時間を短縮することができる。というのも、第1ヘッドユニット81および第2ヘッドユニット82がそれぞれ基板3A、3Bへの部品実装を行うために部品供給部5A1、5B1に移動する必要があり、部品供給部での部品吸着を行うために第1ヘッドユニット81が基板3Aから退避しているタイミングで第3ヘッドユニット83による基板3Aへの塗布処理が実行されるからである。また、部品供給部での部品吸着を行うために第2ヘッドユニット82が基板3Bから退避しているタイミングで第3ヘッドユニット83による基板3Bへの塗布処理も実行される。また、上記したように第3ヘッドユニット83による基板3A、3Bへの塗布処理に要するタクトタイムは短いため、第1ヘッドユニット81や第2ヘッドユニット82による部品吸着が完了した時点で第3ヘッドユニット83を基板の上方から退避させることができ、部品吸着直後より部品実装動作を再開させることができ、優れた実装効率で塗布処理および部品実装を行うことができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、第1ビーム61〜第3ビーム63をY軸方向に駆動するためにリニアモータ74A〜74Dを用いているが、ビーム駆動部の構成はこれに限定されるものではない。例えば、図9に示すようにボールネジ方式駆動部を採用することができる。
図9は本発明にかかる表面実装機の第5実施形態を示す平面図であり、カバーおよび天井フレームを取り除いた状態を示している。この第5実施形態では、第1ビーム61をY軸方向に駆動するために第1ビーム駆動部74Eが設けられ、第2ビーム62をY軸方向に駆動するために第2ビーム駆動部74Fが設けられ、さらに第3ビーム63をY軸方向に駆動するために第3ビーム駆動部74Gが設けられている。これらのビーム駆動部74E〜74Gはともに同一構成を有している。したがって、ここでは第1ビーム駆動部74Eの構成について説明し、他のビーム駆動部74F、74Gの構成について同一符号を付して説明を省略する。
第1ビーム61の上面中央部には、ボールナット745が固定されている。また、ボールネジ軸746がY軸方向に延びた状態で当該ボールネジ軸746のネジ部がボールナット745に螺合されている。このボールネジ軸746の後側(−Y側)端部は、天井フレーム11(図1、図2等参照)の下面に固定されたボールネジブラケット747により回転自在に軸支されている。また、ボールネジ軸746の前側(+Y側)端部には、サーボモータ748の回転軸が連結されている。このサーボモータ748はボールネジブラケット747と同様に天井フレーム11の下面に対して固定されており、主制御部4からの動作指令に応じて作動してボールネジ軸746を回転させると、それに応じてボールナット745が第1ビーム61とともにY軸方向に移動する。
また、図9に示す第5実施形態では、3つのボールネジ軸を必要としているが、例えば図10に示すビーム駆動機構7を採用することでボールネジ軸の本数を2本とすることができる。
図10は本発明にかかる表面実装機の第6実施形態を示す平面図であり、カバーおよび天井フレームを取り除いた状態を示している。この第6実施形態では、第1ビーム61および第2ビーム62の上面中央部にボールナット771、772がそれぞれ設けられている。また、当該ボールナット771、772の後側(−Y側)でそれぞれ対向するようにボールナット773、774が第3ビーム63の上面に設けられている。そして、ボールナット771、773に対しY軸方向に延びるボールネジ軸775が螺合され、しかも当該ボールネジ軸774の両端部は天井フレーム11の下面に対して支持部材776で固定支持されている。また、ボールナット772、774に対しもY軸方向に延びるボールネジ軸777が螺合され、しかも当該ボールネジ軸774の両端部は天井フレーム11の下面に対して支持部材776で固定支持されている。このように、第6実施形態ではボールネジ軸775、777は固定的に設けられている。
また、第1ビーム61には、ブラケット(図示省略)を介して中空モータ778Aが取り付けられている。この中空モータ778Aは、中空筒部材778aの外周面に電機子コイル778bが巻回されたロータ778cを有し、ボールネジ軸775が中空モータ778Aのロータ778cを非接触の状態で貫通するようにして取り付けられている。中空モータ778Aのロータ778cは、ボールネジ軸775と螺合するボールナット771に連結されるとともに、ベアリング778dによって第1ビーム61に対して、回転可能且つY軸方向には固定される形で支持されている。これにより、ボールネジ軸775と螺合するボールナット771は、中空モータ778Aのロータ778cとともに一体的に回転するとともに、第1ビーム61とY軸方向に連結固定されるように構成されている。そして、この実施形態では、中空モータ778Aのステータ778eに供給する電流を制御することによって、ロータ778cを回転させてボールナット771をボールネジ軸775に対して回転させる。これによって、当該ボールナット771を回転可能且つY軸方向に連結固定している第1ビーム61が他のビーム62、63から独立してY軸方向に移動駆動される。
また、第2ビーム62にも、ブラケット(図示省略)を介して中空モータ778Aと同様構成の中空モータ778Bが取り付けられており、第1ビーム61と同様に、当該中空モータ778Bのステータ778eに供給する電流を制御することによって、ロータ778cを回転させてボールナット772をボールネジ軸777に対して回転させる。これによって、当該ボールナット772を回転可能且つY軸方向に連結固定している第2ビーム62が他のビーム61、63から独立してY軸方向に移動駆動される。
さらに、第3ビーム63には、中空モータ778Aと同様構成の2つの中空モータ778C、778Dがブラケット(図示省略)を介して取り付けられている。これらのうち中空モータ778Cのロータ778cはボールネジ軸775と螺合するボールナット773に連結され、他方の中空モータ778Dのロータ778cはボールネジ軸777と螺合するボールナット774に連結されている。そして、中空モータ778C、778Dのステータ778eに供給する電流を制御することによって、上流側(−X側)でボールナット773をボールネジ軸775に対して回転させるとともに、下流側(+X側)でボールナット774をボールネジ軸777に対して回転させる。これによって、当該ボールナット773、774を回転可能且つY軸方向に連結固定している第3ビーム63が他のビーム61、62から独立してY軸方向に移動駆動される。
また、上記実施形態では、第1ビーム61〜第3ビーム63の各々に1つのヘッドユニットを支持しているが、各ビーム61〜63により支持するヘッドユニットの個数については任意である。また、第3ビーム63により支持されるヘッドユニットに対して装着される実装ヘッドやディスペンスヘッドの個数や配置などについても任意である。
さらに、上記実施形態では、ヘッド駆動機構9における駆動源としてリニアモータを用いているが、駆動源の種類や構成についてはこれに限定されるものではなく、任意の駆動機構を用いることができる。
1…基台
2、2A、2B…基板搬送機構
3A〜3D…基板
5A1…(第1)部品供給部
5A2,5B2…(第3)部品供給部
5B1…(第2)部品供給部
7…ビーム駆動機構(駆動装置)
61…第1ビーム
62…第2ビーム
63…第3ビーム
81…第1ヘッドユニット
82…第2ヘッドユニット
83…第3ヘッドユニット
X…基板搬送方向(第1方向)
Y…Y軸方向

Claims (6)

  1. 基台上に設けられて第1方向への基板の搬送および位置決めを行う基板搬送機構と、
    前記基台上方で前記第1方向と直交する第2方向に移動自在に設けられた第1ビームと、
    前記基台上方で、かつ前記第1方向における前記第1ビームの下流側で、前記第2方向に移動自在に設けられた第2ビームと、
    前記基台上方で、かつ前記第2方向における前記第1ビームおよび前記第2ビームの一方側で、前記第2方向に移動自在に設けられた第3ビームと、
    前記第1ビームに対し前記第1方向に移動自在に支持された第1ヘッドユニットと、
    前記第2ビームに対し前記第1方向に移動自在に支持された第2ヘッドユニットと、
    前記第3ビームに対し前記第1方向に移動自在に支持された第3ヘッドユニットと、
    前記基板搬送機構により前記基板が搬送される基板搬送路に対し前記第2方向の他方側に設けられた第1部品供給部と、
    前記基板搬送路に対し前記第2方向の他方側で、かつ前記第1方向における前記第1部品供給部の下流側に設けられた第2部品供給部と、
    前記基板搬送経路に対し前記第2方向の一方側に設けられた第3部品供給部と、を備え、
    前記基板搬送機構は、前記基板搬送路上の第1実装作業位置と、前記基板搬送路上でかつ前記第1方向における前記第1実装作業位置の下流側の第2実装作業位置とに前記基板を位置決め可能となっており、
    前記第1ヘッドユニットは前記第1実装作業位置に位置決めされた前記基板と、前記第1部品供給部との間で部品を運搬可能となっており、
    前記第2ヘッドユニットは前記第2実装作業位置に位置決めされた前記基板と、前記第2部品供給部との間で部品を運搬可能となっており、
    前記第3ヘッドユニットは、前記第1実装作業位置に位置決めされた前記基板および第2実装作業位置に位置決めされた前記基板の両方と、前記第3部品供給部との間で部品を運搬可能となっている
    ことを特徴とする表面実装機。
  2. 基台上に設けられて第1方向への基板の搬送および位置決めを行う基板搬送機構と、
    前記基台上方で前記第1方向と直交する第2方向に移動自在に設けられた第1ビームと、
    前記基台上方で、かつ前記第1方向における前記第1ビームの下流側で、前記第2方向に移動自在に設けられた第2ビームと、
    前記基台上方で、かつ前記第2方向における前記第1ビームおよび前記第2ビームの一方側で、前記第2方向に移動自在に設けられた第3ビームと、
    前記第1ビームに対し前記第1方向に移動自在に支持された第1ヘッドユニットと、
    前記第2ビームに対し前記第1方向に移動自在に支持された第2ヘッドユニットと、
    前記第3ビームに対し前記第1方向に移動自在に支持された第3ヘッドユニットと、
    前記基板搬送機構により前記基板が搬送される基板搬送路に対し前記第2方向の他方側に設けられた第1部品供給部と、
    前記基板搬送路に対し前記第2方向の他方側で、かつ前記第1方向における前記第1部品供給部の下流側に設けられた第2部品供給部と、を備え、
    前記基板搬送機構は、前記基板搬送路上の第1実装作業位置と、前記基板搬送路上でかつ前記第1方向における前記第1実装作業位置の下流側の第2実装作業位置とに前記基板を位置決め可能となっており、
    前記第1ヘッドユニットは前記第1実装作業位置に位置決めされた前記基板と、前記第1部品供給部との間で部品を運搬可能となっており、
    前記第2ヘッドユニットは前記第2実装作業位置に位置決めされた前記基板と、前記第2部品供給部との間で部品を運搬可能となっており、
    前記第3ヘッドユニットは、前記第1実装作業位置に位置決めされた前記基板および第2実装作業位置に位置決めされた前記基板の両方の基板上に塗布液を塗布可能となっている
    ことを特徴とする表面実装機。
  3. 前記基台上方で前記第1方向に離間し、前記第2方向に延設され、前記第1ビームの両端をそれぞれ移動可能に支持する一対の第1ガイドレールと、 前記基台上方で前記一対の第1ガイドレールより下流側において前記第1方向に離間し、前記第2方向に延設され、前記第2ビームの両端をそれぞれ移動可能に支持する一対の第2ガイドレールと、 前記基台上方で前記一対の第1ガイドレールの間の第1方向中央部に配置され、前記第1ビームを移動駆動する第1駆動部と、 前記基台上方で前記一対の第2ガイドレールの間の第1方向中央部に配置され、前記第2ビームを移動駆動する第2駆動部と、 前記基台上方で前記一対の第1ガイドレールの内前記第1方向上流側となり、前記第3ビームの前記第1方向上流側の端部を移動可能に支持する前記第1ガイドレールと、前記一対の第2ガイドレールの内前記第1方向下流側となり、前記第3ビームの前記第1方向下流側の端部を移動可能に支持する前記第2ガイドレールとの間の第1方向中間部に配置され、前記第3ビームを移動駆動する第3駆動部と、を備えることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の表面実装機。
  4. 前記第1駆動部は、前記第1ビームの上面の第1方向中央部に設けられた第1可動子と、前記第1ビームの移動に伴って移動する前記第1可動子に沿って、前記第2方向に延設される第1固定子とを有する第1リニアモータで構成され、 前記第2駆動部は、前記第2ビームの上面の第1方向中央部に設けられた第2可動子と、前記第2ビームの移動に伴って移動する前記第2可動子に沿って、前記第2方向に延設される第2固定子とを有する第2リニアモータで構成され、 前記第3駆動部は、前記第1固定子および前記第1固定子に沿って移動可能に前記第3ビームの上面に設けられる第3可動子を有する第3リニアモータと、前記第2固定子および前記第2固定子に沿って移動可能に前記第3ビームの上面に設けられる第4可動子を有する第3リニアモータとで構成されていることを特徴とする請求項3に記載の表面実装機。
  5. 前記基台に連結され前記基台上方に配置される天井フレームを有し、 前記第1駆動部は、前記第1ビームの上面の前記第1方向中央部に固定された第1ボールナットと、前記第2方向に延設され前記第1ボールナットに螺合し、前記天井フレームに回転可能に且つ軸方向に固定して取り付けられた第1ボールネジ軸と、前記第1ボールネジ軸の端部に連結されたサーボモータで構成され、 前記第2駆動部は、前記第2ビームの上面の前記第1方向中央部に固定された第2ボールナットと、前記第2方向に延設され前記第2ボールナットに螺合し、前記天井フレームに回転可能に且つ軸方向に固定して取り付けられた第2ボールネジ軸と、前記第2ボールネジ軸の端部に連結されたサーボモータで構成され、 前記第3駆動部は、前記第3ビームの上面の前記第1方向中央部に固定された第3ボールナットと、前記第2方向に延設され前記第3ボールナットに螺合し、前記天井フレームに回転可能に且つ軸方向に固定して取り付けられた第3ボールネジ軸と、前記第3ボールネジ軸の端部に連結されたサーボモータで構成されていることを特徴とする請求項3に記載の表面実装機。
  6. 前記基台に連結され前記基台上方に配置される天井フレームを有し、 前記第1駆動部は、前記第1ビームの上面の前記第1方向中央部に回転可能に且つ軸方向に固定された第4ボールナットと、前記第2方向に延設され前記第4ボールナットに螺合し、前記天井フレームに固定して取り付けられた第4ボールネジ軸と、前記第4ボールネジ軸が貫通するとともに、前記第1ビームに固定されてその中空の出力軸が前記第4ボールナットを回転駆動する中空モータで構成され、 前記第2駆動部は、前記第2ビームの上面の前記第1方向中央部に回転可能に且つ軸方向に固定された第5ボールナットと、前記第2方向に延設され前記第5ボールナットに螺合し、前記天井フレームに固定して取り付けられた第5ボールネジ軸と、前記第5ボールネジ軸が貫通するとともに、前記第2ビームに固定されてその中空の出力軸が前記第5ボールナットを回転駆動する中空モータで構成され、 前記第3駆動部は、前記第4ボールネジ軸と、前記第4ボールネジ軸に螺合し、前記第3ビームの上面に固定された第6ボールナットと、前記第4ボールネジ軸が貫通するとともに、前記第3ビームに固定されてその中空の出力軸が前記第6ボールナットを回転駆動する中空モータと、前記第5ボールネジ軸と、前記第5ボールネジ軸に螺合し、前記第3ビームの上面に固定された第7ボールナットと、前記第5ボールネジ軸が貫通するとともに、前記第3ビームに固定されてその中空の出力軸が前記第7ボールナットを回転駆動する中空モータとで構成されていることを特徴とする請求項3に記載の表面実装機。
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