JP4728175B2 - 根菜収穫機の根切りガイド - Google Patents

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Description

本発明は、根菜類、特に人参を収穫する根菜収穫機の根切りガイドに関する。
従来から、大根や人参等を収穫する自走式根菜収穫機は公知となっており、走行装置上部の左右一側に運転席を配置し、他側に進行方向と平行に引抜きコンベアを配置し、この引抜きコンベアの前部に鍬状のサブソイラからなる掘起し装置を配置して、この掘起し装置を土中に挿入して、下方より根菜を土中より掘り起こし、引抜きコンベアのベルトにて根菜の葉部分を両側より挟持して斜め上方に根菜を搬送している。そして、前記引抜きコンベアの下方に根菜の尾部を中央に案内する案内ガード(根切りガイド)、ディスクカッター等より構成される尻尾切り装置(根切り装置)を配設しており、尻尾を切断している。尻尾を切断された後の根菜は水平コンベアに受け継がれ、別のカッターにより根菜の葉の根元部を切断し、根部を収納容器に収納する技術は公知となっている(例えば、特許文献1参照)。前記尻尾切り装置の案内ガードは左右対称形状の板体を傾斜状に固設して、前方を開放形状にし、後方に溝を形設したものであり、根菜尾部をこの溝に沿ってカッターの切断面まで案内している。
特開2001−320930号公報
この従来の根菜収穫機において、引抜きコンベアで引き抜いた根菜の周りには土が付着していることが多い。この根菜を後方に搬送する途中において、尻尾切り装置の案内ガードに根菜を当接して中央へ案内すると、従来の板体で構成された案内ガードでは、泥・土等が案内ガードに付着して、左右の根菜の尾部を案内する溝が土で塞がれてしまい、根菜が案内ガードから外れることがあった。また外れずに導かれても尾部を切断するディスクカッターの切断位置においては、案内姿勢が崩れて、尾部の仕上げ面の精度が悪くなり、その都度案内ガードに付着する土を除去する作業を行わなければならず、連続運転を不可能にして、収穫作業の効率が悪くなっていた。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、抜き上げ移送装置(8)の搬送途中の下部に、根切断装置(10)を配置し、該根切断装置(10)に根菜の根を左右中央に案内する根菜誘導路(G) を構成し、該根菜誘導路(G) は左右の案内体(92)(92) により構成し、該案内体(92)(92) は、棒状体より成る上部案内部材(93)(93) と、同じく棒状体により成る下部案内部材(94)(94) により構成し、該上部案内部材(93)(93) を正面視「ハ」字状に配置し、該左右一対の上部案内部材(93)(93) の下部より斜め上方に、左右一対の下部案内部材(94)(94) を突出し、該上部案内部材(93)(93) と下部案内部材(94)(94) により側面視において略三角形状の枠を形成し、該左右の略三角形状の枠の内面側を、根菜誘導路(G) の左右両脇部に擬似壁状に位置させたものである。
請求項2においては、請求項1記載の根菜収穫機の根切りガイドにおいて、前記上部案内部材(93)(93) と下部案内部材(94)(94) を前端で固定し、二股状に左右一対を斜め上方に突出し、各後端を斜め上左右中央側に突出し、該上部案内部材(93)(93) 及び下部案内部材(94)(94) の後端は開放し、付着した泥や土等が後方へ抜け落ち易くしたものである。
請求項3においては、請求項2記載の根菜収穫機の根切りガイドにおいて、前記上側棒状体である上部案内部材(93)(93) 、及び下側棒状体である下部案内部材(94)(94) は、正面視で略「く」字状にそれぞれ折り曲げ、後部の上下間隔を前部より狭く構成し、該下部案内部材(94)(94) の後部の左右間隔は、根菜の根毛(K2)部分が通過できる間隔とし、該上部案内部材(93)(93) の後部の間隔は、該下部案内部材(94)(94) の後部の間隔以上とし,根菜の主根(K3) の幅よりも若干狭く構成し、該上部案内部材(93)(93) 及び下部案内部材(94)(94) の後端は開放し、付着した泥や土等が後方へ抜け落ち易くしたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、抜き上げ移送装置(8)の搬送途中の下部に、根切断装置(10)を配置し、該根切断装置(10)に根菜の根を左右中央に案内する根菜誘導路(G) を構成し、該根菜誘導路(G) は左右の案内体(92)(92) により構成し、該案内体(92)(92) は、棒状体より成る上部案内部材(93)(93) と、同じく棒状体により成る下部案内部材(94)(94) により構成し、該上部案内部材(93)(93) を正面視「ハ」字状に配置し、該左右一対の上部案内部材(93)(93) の下部より斜め上方に、左右一対の下部案内部材(94)(94) を突出し、該上部案内部材(93)(93) と下部案内部材(94)(94) により側面視において略三角形状の枠を形成し、該左右の略三角形状の枠の内面側を、根菜誘導路(G) の左右両脇部に擬似壁状に位置させたので、根菜を幅広く左右中央側に案内することができ、根切りガイドより根菜が外れることがない。また、棒状体なので泥が付着し難く、除去も容易にできる。
請求項2においては、請求項1記載の根菜収穫機の根切りガイドにおいて、前記上部案内部材(93)(93) と下部案内部材(94)(94) を前端で固定し、二股状に左右一対を斜め上方に突出し、各後端を斜め上左右中央側に突出し、該上部案内部材(93)(93) 及び下部案内部材(94)(94) の後端は開放し、付着した泥や土等が後方へ抜け落ち易くしたので、前記上側棒状体と下側棒状体を前端で固定し、各後端を斜め上左右中央側に突出する構成としたことにより根や泥等が挟まり難く、後方に抜け易いのである。
請求項3においては、請求項2記載の根菜収穫機の根切りガイドにおいて、前記上側棒状体である上部案内部材(93)(93) 、及び下側棒状体である下部案内部材(94)(94) は、正面視で略「く」字状にそれぞれ折り曲げ、後部の上下間隔を前部より狭く構成し、該下部案内部材(94)(94) の後部の左右間隔は、根菜の根毛(K2)部分が通過できる間隔とし、該上部案内部材(93)(93) の後部の間隔は、該下部案内部材(94)(94) の後部の間隔以上とし,根菜の主根(K3) の幅よりも若干狭く構成したので、根部の胴部から先端側に徐々に切断部側に案内することができるのである。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は人参収穫用として構成された根菜収穫機の全体側面図、図2は同じく平面概略図、図3は同じく正面概略図、図4は根菜収穫機全体の伝動系統図、図5は根切断装置の根切りガイドを示す正面図、図6は根切断装置の側面図、図7は同じく平面図、図8は同じく伝導断面図、図9は排葉装置の正面図、図10は同じく側面図、図11は茎葉分捌整姿装置を示す側面図、図12は上下調節機構を示す側面図である。まず、図1から図4によって、本発明に係る根菜収穫機の全体的な構成から説明する。
図1から図4において、自走式根菜収穫機は、左右のクローラ(1a)(1b)を備える自走の車体(A)に、抜き上げ作業部(B)と選別コンベア部(C)及び収穫物載せ台(D)を装設して構成され、自走車は、左右のクローラ(1a)(1b)の各々の駆動輪(2)(2)に動力伝達するトランスミッション(3)を、搭乗運転部(4)の機械室(5)内に搭載したエンジン(6)の出力軸に連動連結し、エンジン(6)の動力でもって、左右のクローラ(1a)(1b)を回転駆動して走行し、運転操作を搭乗運転部(4)において行う乗用型に構成されている。
そして、搭乗運転部(4)が、一方のクローラ(1b)側の車体前部上方に配設されると共に、その搭乗運転部(4)の横側部、つまり、他方のクローラ(1a)側に前後向きの抜き上げ作業部(B)が設けられ、さらに、その抜き上げ作業部(B)の終端部下方の後部車体上に、抜き上げ作業部(B)と平行に残葉処理装置(72)と、抜き上げ作業部(B)とは直交する車幅方向に向け、残葉処理装置(72)の後部下方から右上がりに昇降可能に傾斜して配設される持ち上げコンベア(73)よりなる選別コンベア部(C)が配設され、選別コンベア部(C)の移送終端側、即ち、搭乗運転部(4)を挟んで、前記抜き上げ作業部(B)とは反対側の車体横外側方に収穫物載せ台(D)が配設される。また、前記搭乗運転部(4)と選別コンベア部(C)の間には選別作業を行う補助者が座る補助作業者用座席(50)が設けられている。
また、抜き上げ作業部(B)は、同作業部(B)の進行方向前端部に位置する茎葉分捌整姿装置(7)と、その茎葉分捌整姿装置(7)の後背下部から車体の後部上方に掛けて、前低後高に傾設される抜き上げ移送装置(引き抜き搬送装置)(8)と、抜き上げ移送装置(8)の挟持移送路(8a)(図3図示)の始端部付近に位置するチゼル(9)と、抜き上げ移送装置(8)の移送終端部付近に連係させて設置される葉茎切断装置(11)及び排葉装置(12)等によって構成されており、これらの諸装置からなる抜き上げ作業部(B)の全体が後述する回動支点部(19)を支点にして、シーソー状に上下回動するように成されている。なお、抜き上げ作業部(B)には、その抜き上げ移送装置(8)の移送中途部下方に根切断装置(根切り装置)(10)を装設している。
抜き上げ作業部(B)の茎葉分捌整姿装置(7)は、左右のケーシング(13)から水平横向きに突出する横回しタイン(14)を備えた茎葉掻き込み機構(15)と、左右一側のケーシング(13)の外側前部位に直交状に併設するケーシング(16)の前上面から突出して後上方に移行する縦回しタイン(17)を備えた分葉機構(18)とで構成されて、抜き上げ圏内の根菜野菜茎と、抜き上げ圏外の根菜の葉茎とを分葉機構(18)で分け捌き、分け捌かれた抜き上げ圏内の根菜の葉茎を茎葉掻き込み機構(15)で持って抜き上げ移送装置(8)の挟持移送路(8a)の始端部に掻き込むように構成されている。
抜き上げ移送装置(8)は、水平横向きの回動支点部(19)を中心にして上下回動可能なブラケット(20)に保持された支持フレーム(21)の前端部に装着する左右一対の始端側輪体(22)(22)と、支持フレーム(21)の後端部に配設する左右一対の終端側輪体(23)(23)と、始端側および終端側輪体(22)(23)間の支持フレーム(21)に配設する複数の中間輪体(24)群とに、左右の挟持搬送無端帯(25)(25)を各々掛回して、これらの両無端帯(25)(25)の対向面間に前記挟持移送路(8a)を形成し、該挟持移送路(8a)が、他方(左方)のクローラ(1a)の外縁より外側において、平面視で車体(A)の進行方向と平行状となるように位置するものとなっている。(図3に図示)また、各々の挟持搬送無端帯(25)は、Vプーリ構造の始端側輪体(22)等に掛回するVベルトの外周に軟弾性材からなる挟持帯部間に、根菜の茎葉を挟持するように構成されている。
さらに、チゼル(9)は、上下の枢軸(26)(27)を中心にして上下回動する上リンク(28)と下リンク(29)とからなる平行リンク機構の前端に連結した縦支持杆(30)の下端に取付けられ、縦支持杆(30)から垂下する縦刃の下端から横側方に横刃を屈曲形成して構成される。
そして、図1及び図2に見られるように、上方の枢軸(26)に嵌着したプーリ(31)と前記エンジン(6)の出力軸に設けた出力プーリ(32)とにベルトを掛回するとともに、枢軸(26)に嵌着する偏心ボス(図示省略)に上リンク(28)の基端を連結して、偏心ボスの回転により上リンク(28)を揺動させて、根菜の地中部(主根)の適宜下方の土中に横刃が進入位置したチゼル(9)を、上下及び前後又は、上下或いは前後に振動させるように構成され、また、下リンク(29)の基端と車体(A)との間に伸縮シリンダ(33)が介装され、該伸縮シリンダ(33)の伸縮作動によって上下リンク(28)(29)を昇降作動させるように構成されている。
また、図1と図2及び図4に示す如く、前記回動支点軸(19)を同芯に設けた、横向き伝動筒(34)の外端部から、前上方にパイプフレーム(35)を連設し、該パイプフレーム(35)の先端から車体内方(右方)向きに、茎葉分捌整姿装置(7)の茎葉掻き込み機構(15)に動力伝達する伝動パイプ(36)を連結すると共に、そのパイプフレーム(35)の外端から前方に延びる伝動ケース(37)と、それに連接する横ケース(38)を介して、茎葉分捌整姿装置(7)の分葉機構(18)を連設している。
そして、上側の枢軸(26)に嵌着するプーリ(39)と、前記回動支点軸(19)の内方端(右端)に嵌着したプーリ(40)にベルトを掛回して、前記枢軸(26)から回動支点部(19)に動力伝達し、さらに、回動支点部(19)からパイプフレーム(35)、伝動パイプ(36)、伝動ケース(37)及び横ケース(38)内の伝動機構を介して、茎葉掻き込み機構(15)及び分葉機構(18)に伝動して、それぞれを回転駆動するように構成されている。
また、前記回動支点軸(19)の外端部(左端部)に嵌着したプ−リ(41)からベルト(42)を介して後部伝動ケ−ス(43)に動力伝達し、抜き上げ移送装置(8)における左右一対の終端側輪体(23)(23)の支軸に伝動して、抜き上げ移送装置(8)の挟持搬送無端帯(25)(25)をそれぞれ所期の方向に回転駆動するとともに、抜き上げ移送装置(8)の挟持搬送無端帯(25)(25)によって挟持搬送される根菜の葉茎を受け継ぎ挟持して水平後方に搬送する排葉装置(12)と、根菜が排葉装置(12)によって移送されている間にその葉茎を切断する葉茎切断装置(11)とに動力伝達して両装置(12)(11)をも駆動するように構成される。
なお、排葉装置(12)は上下に併設する挟持移送無端帯機構(44a)(44b)からなり、各々の挟持移送無端帯機構(44a)(44b)の挟持搬送路始端部を挟持移送路(8a)の終端後背部に近接位置させ、さらに、下方の挟持移送無端帯機構(44b)の前部下側から挟持移送路(8a)の後背面に臨ませて左右一対の案内杆(45)を前延させて、抜き上げ移送装置(8)により吊持移送される根菜の主根の上端を左右一対の案内杆(45)で規制しながら誘導し、根菜の主根より上方の葉茎を挟持移送無端帯機構(44a)(44b)の挟持搬送路始端部に的確に受け継がせるように構成され、又、挟持移送無端帯機構(44a)(44b)の挟持搬送路終端部には、葉茎切断装置(11)によって切断された根菜の葉茎を、根菜抜き取り後の圃場に落流させる排葉ガイド板(46)が連設されている。該上方の挟持移送無端帯機構(44a)(44b)は弾性無端帯により構成したベルトにより構成している。
また、葉茎切断装置(11)は、駆動ケース(47)から上方に突出する左右の回転縦軸(48)(48)と回転刃(49)(49)によりディスク刃に構成されている。該葉茎切断装置(11)を前記上方の挟持移送無帯体機構(44a)(44a)と左右の挟持移送無端帯機構(44b)(44b)の下側に近接させて、更に、肩揃え無端帯(66)の後端に近づけて配置し、該両回転刃(49)(49)の重合部分に切断作用部を形成し、この切断作用部によって、根菜の主根の上端付近から上方の葉茎を切断するように構成されている。
さらに、選別コンベア部(C)の残葉処理装置(72)は抜き上げ移送装置(8)の後部下方における葉茎切断装置(11)の下方に、前後方向に平ベルト(72a)が配置される。該平ベルト(72a)は前後平行に軸心が左右方向に配置されたローラが配置され、該ローラ間に平ベルト(72a)が巻回されて、該平ベルト(72a)上に葉茎切断後の根菜の主根が落下するように配置している。この落下位置には、後述する落下緩衝部材(81)が設けられ、その後部上に斜めローラ(72b)が配置され、該斜めローラ(72b)は平ベルト(72a)上面と所定の隙間をあけて配置され、左前から右後方に斜めに配置される。また、斜めローラ(72b)始端部には、前記隙間を調節する高さ調節機構(75)が配置されている。そして、平ベルト(72a)と斜めローラ(72b)を回転駆動することにより、落下した主根を後方へ搬送し、斜めローラ(72b)により持ち上げコンベア(73)の左下部の始端側に落下するように案内している。このとき、前記葉茎切断装置(11)により全て切断できない葉茎が主根に残っている場合があり、この未処理葉茎は後方への搬送途中で平ベルト(72a)と斜めローラ(72b)の間に挟まり引き千切られることなり、主根のみ持ち上げコンベア(73)へ搬送されるのである。残葉処理装置(72)で処理された葉茎は、平ベルト(72a)終端部からシュータシタ(90)を経て圃場に落流される。前記持ち上げコンベア(73)は、残葉処理装置(72)の後部から右側方に落下する根菜の主根を受け止めて、抜き上げ作業部(B)の反対側(進行方向右側)の車体側部に配置した収穫物載せ台(D)上のコンテナまたは収納袋(フレコンバッグ)等の収納体に向けて搬送するもので、持ち上げコンベア(73)は、左右両端のローラ間に平ベルトを巻回し、該平ベルトの外周には平板状のスラットを所定間隔ごとに前後方向に立設し、前出のトランスミッション(3)のPTO軸(51)から伝動機構(52)を経て入力部(53)に伝達される動力でもって平ベルトを斜め上方向に回転駆動されるように構成されている。そして、根菜の主根群がスラットとスラットの間に落下して、コンベアの移送終端部に向けて移送される間に、その主根群のうちの不良なものを人為的に選別して取り除き、コンベアの移送終端部に達した主根の良品のみを収穫物載せ台(D)上に吊り下げた収納袋(54)に収容するようになっている。
なお、収穫物載せ台(D)は、抜き上げ作業部(B)とは左右反対側の車体横側部に起立回倒自在にヒンジ装着される台板によって構成され、作業時には、台板を車体横側方に張り出す水平姿勢に維持して、水平姿勢の台板上に収納袋(54)を載置するように構成されている。
また、茎葉掻き込み機構(15)および分葉機構(18)からなる茎葉分捌整姿装置(7)は、回動支点軸(19)を中心にして上下回動する抜き上げ移送装置(8)と一体的に上下回動するように枠組支持され、その一体的に上下回動する枠組体から前向きに突出する支持杆(55)の前端に装着した接地輪(56)によって、対地支持されている。
前出の伸縮シリンダ(33)を伸長作動させて、平行リンク機構を上昇回動させると、前記平行リンク機構の下リンク(29)の側面に設けた、押し上げ用の回転ローラ(57)が、茎葉掻き込み機構(15)の支持フレームの下面側に設けた側面視『ヘ』字状のガイドレール(58)の下面に沿って移動し、単一の伸縮シリンダ(33)の伸長動でもって、チゼル(9)と共に茎葉分捌整姿装置(7)及び抜き上げ移送装置(8)の下端が地面から大きく上昇するようになっている。
以上のような根菜収穫機によって作業する際は、伸縮シリンダ(33)の作動により抜き上げ作業部(B)の前部を作業姿勢に降下させ、その抜き上げ作業部(B)の茎葉掻き込み機構(15)の掻き込み作用路及び抜き上げ移送装置(8)の挟持移送路(8a)の始端部が、圃場に条列する根菜に合致するように条合わせして、抜き上げ作業部(B)の各部を作動させながら車体(A)を前進させる。
すると、分葉機構(18)の縦回しタイン(17)が抜き上げ圏内の根菜の葉茎と抜き上げ圏外の根菜の葉茎とを分け捌き、分け捌かれた抜き上げ圏内の根菜の葉茎を、茎葉掻き込み機構(15)の横回しタイン(14)が引起し整姿しながら抜き上げ移送装置(8)の挟持移送路(8a)の始端部に掻き込み誘導する。
そして、抜き上げ移送装置(8)の挟持移送路(8a)に達した根菜の葉茎が挟持移送路(8a)に挟持されて斜め後上方に揚上されることにより、根菜の主根が土中から抜き上げられるのであるが、その際には、抜き上げ作業部(B)の対地降下によって、根菜の主根の適宜下方位置にまで突入するチゼル(9)が振動し、土中を掘削して土壌を膨軟にするから根菜の主根は軽微な力で抜き上げられる。
抜き上げ移送装置(8)の挟持移送路(8a)に葉茎を挟持され吊持状態で斜め後上方に揚上移送される途中で、根菜の主根の先端の細い根、所謂、尻尾が根切断装置(10)により切断される。そして更に後上方へ搬送されると、根菜の主根の上端は、案内杆(45)の下面側により拘束されて略水平後方に移行し、それより上方の葉茎は排葉装置(12)の挟持移送無端帯機構(44a)(44b)により挟持されて後送され、その途上に、葉茎切断装置(11)の回転刃(49)(49)の切断作用部で切断され、切断された葉茎は挟持移送無端帯機構の後終端部から排葉ガイド板(46)を経て圃場に落流される。また、葉茎の切断によって吊持を解かれた根菜の主根は、選別コンベア部(C)の残葉処理装置(72)に落ちて後方へ搬送され、後部の斜めローラ(72b)により残葉が処理されて側方へ搬送され、持ち上げコンベア(73)の始端側に落下させる。該持ち上げコンベア(73)上に落下した主根は右斜め上方へ搬送され、この搬送途中において、コンベア上で選別作用を受けて、選別後の良品が収納袋(54)に収容される。
ところで、上述した一連の作業を行うに当たって、抜き上げ作業部(B)が作業体勢で降下されると抜き上げ移送装置(8)の前部は地面に至近に位置し、又、過剰な降下状態になれば、抜き上げ移送装置(8)の前部が地面に接触或いは地中に突っ込むようなこととなり、このような体勢のもとで、左右の挟持搬送無端帯(25)(25)が回動移行するゆえに、その回動移行によって泥土や小石等が抜き上げ移送装置(8)の始端部に巻き込まれて、始端側輪体(22)(22)の上面やVプーリ溝に付着体積し、左右の挟持搬送無端帯(25)(25)を損傷させたり、脱輪させたりすることなり易いので、このような不具合を回避する手段を、抜き上げ移送装置(8)の前部に施している。図4において、根切断装置(10)の駆動機構が図示されている。横向き伝動筒(34)から突出した回動支点部(19)の軸の上にプーリ(87)を固定し、該プーリ(87)からベルト(88)を介して、ベベルギア軸(74)に上のプーリ(86)動力伝達し、該ベベルギア軸(74)から根切断装置(10)のディスク切断刃を回転駆動すべく構成している。
次に、本発明の特徴である抜き上げ作業部(B)の根切断装置(10)について図5から図8を用いて説明する。
根切断装置( 根切り装置) (10)は、抜き上げ移送装置(8)にて葉茎(K1)を挟持し吊下げ体勢で移送される根菜の根毛部分(K2)を切除する切断機構(70)と、その切断機構(70)に向けて根菜の根毛部分(K2)を導く根菜誘導ガイド(根切りガイド)(71) とからなり、切断機構(70) 及びその駆動部と根菜誘導ガイド(71) とが一体的なユニットに構成され、該ユニットを、前出の回動支点軸(19) を中心にして上下回動する抜き上げ作業部(B)の枠体(B1)に必要に応じて着装して、抜き上げ移送装置(8) の移送中途部下方の所定部位に配設できるようになっている(図1及び図2参照)。
根切断装置(10) の切断機構(70) は、駆動ケ−ス(102) とその駆動ケ−ス(102) の上方側に回動自在に軸支される左右一対のディスク刃(103)(103) とで構成され、左右のディスク刃(103)(103) は、互いの内側部分が部分的にラップし、そのラップ部分が切断作用部となるように設けられる。
そして、前記駆動ケ−ス(102) に、前出の回動支点軸(19) と平行な軸芯の伝動軸(74) を軸受支承するとともに、伝動軸(74) に直交する鉛直方向の切断刃軸(75)(75) を、駆動ケ−ス(102) の上面側に突設する支持筒部(76)(76) にそれぞれ回動自在に軸受支承し、伝動軸(74) と両切断刃軸(75)(75) をベベルギヤ(77)(77) 、(78)(78) の噛合によって各々連動連結して、両切断刃軸(75)(75) に装着する前記両ディスク刃(103)(103) のラップ部分、つまり、切断作用部が前方から後方向きに対向回転するようにしている。
各々の切断刃軸(75)(75) は支持筒部(76)(76) の上面から上方に突出され、その突出部分に刃体受座筒(79)(79) を切断刃軸(75)(75) と共に回転するように楔着し、各々の刃体受座筒(79) の上側にディスク刃(103) 及び刃体押え体(80) を装し、それらを各切断刃軸(75) 上端の螺子部に螺着するナット(101) で締付固定するようになっている。(82) は前記ナット(101) を締め込む際に刃体受座筒(79) が回転しないように固定する回動阻止具(図示省略)を差し込む為の穴である。
なお、図8にみられるように、各々の刃体受座筒(79)(79) の下面部はラビリンス構造にして支持筒部(76)(76) の上端部に被嵌させ、また、各刃体受座筒(79)(79) には放射方向に突出する切屑跳ね出し板(83)(83) を付設してあり、これらによって、ディスク刃(103)(103) の下側部分に切屑や葉茎等が巻付くこと及び巻付物が支持筒部(76)(76) 等に侵入することを防いでいる。
また、左右のディスク刃(103)(103) の上方には、複数の案内羽根(84a) を備えた回転案内体(84)(84) が設けられる。これらの回転案内体(84)(84) は、根菜の根毛部分(K2) をディスク刃(103)(103) の切断作用部にて切断させるべく根菜の主根(K3) を係引して切断機構(70) に掻き込み、且つ、根毛部分(K2) 切断後の主根(K3) を切断機構(70) から送り出すためのものであり、複数の案内羽根(84a) 部分は根菜の主根(K3) に関与するから、その関与によって主根K3) を傷付けることがないように、各羽根部分がなだらかな彎曲面で連なる形状にして弾性材で形成し、中心の取付ボス部(84b) のみを金属等の別部材で形成して、そのボス部(84b)(84b) に上方から挿通するボルト状の枢支軸(85)(85) を、前記ナット(101)(101) の上部に上方から螺着して切断刃軸(75)(75) と共に回転するように装している。なお、本実施例では左右のディスク刃(103)(103) の上方に回転案内体(84)(84) を設けた例を示したが、主根(K3) の送り作用の要否に応じて回転案内体(84)(84) を設けるかどうかを適宜選択すればよく、不要であれば特に設けなくてもかまわない。
そして、前記駆動ケ−ス(102) に設けた取付部(102a) を前記抜き上げ作業部(B) の枠体(B1) の所定部位に取付けて、駆動ケ−ス(102) の外側端部から外方に突出する伝動軸(74) に嵌着したプ−リ(86) と前記回動支点軸(19) の最外端部に嵌着するプ−リ(87) とにベルト(88) を掛回し、同ベルト(88) をテンションプ−リ(89) によって緊張すると、伝動軸(74) に入力伝動されるようになっている。
一方、根切断装置(根切り装置)(10) の根菜誘導ガイド(根切りガイド)(71) は、前記駆動ケ−ス(102) の後背部に設けた支持板(120) (図7参照)の左右端部に固着するガイド支持腕(91)(91) と、各々のガイド支持腕(91)(91) の前方端に固着して更に前方に延出される左右一対の案内体(92)(92) とによって構成され、左右のガイド支持腕(91)(91) と案内体(92)(92) は、平面視(図7参照)においてディスク刃(103)(103) の外周縁の交点(P1)(P2) を通る前後方向の仮想線(PL) を中心にして左右対称状に形成される。
左右のガイド支持腕(91)(91) は、後端の縦向き脚部(91a)(91a) を溶接等の手段によって前記支持板(120) の左右端の前面側に一体的に固着し、各々の縦向き脚部(91a)(91a) の上端から前方向きに腕部(91b)(91b) を屈曲延出させて形成されている。
しかして、前記腕部(91b)(91b) は、図6にみられるように側面視において、ディスク刃(103)(103) より上方で前記回転案内体(84)(84) との間の部位を通って前延し、各腕部(91b)(91b) の前端部(91c)(91c) がディスク刃(103)(103) の前端部近傍で屈曲して機体左右方向において略水平状態に内側に指向し、さらに、平面視(図7参照)においては、腕部(91b)(91b) が、ディスク刃(103)(103) の外脇部を通って前延され、その前延中途部から内向き斜め前方に屈曲されて各々の前端部(91c)(91c) の端面が、前出の仮想線(PL) を挟んで左右対称に対向位置するようになっている。
また、左右の案内体(92)(92) は、上記前端部(91c)(91c) の端面に溶接等の手段で固着される丸形断面の棒状体である案内部材(93)(93)と、それぞれの案内部材(93)(93)の前端部の機体中央側部分(機体内側部分)に溶接等の手段で内側前端部を固着して並設している棒状体である下部案内部材(94)(94) とで構成されており、図5に示すように案内部材(93)(93)は、正面視「ハ」字状に配置しており、前記案内部材(93)(93)の下内側に下部案内部材(94)(94)を配置し、該案内部材(93)(93)の先端の内側に下部案内部材(94)(94)の先端を固着して、二股状に左右一対斜め上方に突出している。また、案内部材(93)(93)及び下部案内部材(94)(94) は、正面視略「く」字状にそれぞれ折り曲げ、後部の上下間隔を前部より狭くなるように配置し、下部案内部材(94)(94) の後部の左右間隔は根毛部分(K2)(尻尾)が通過できる間隔とし、案内部材(93)(93)の間隔はそれ以上とし主根(K3) の幅よりも若干狭く構成している。該案内部材(93)(93)及び下部案内部材(94)(94) の後端は開放されており、付着した泥や土等が後方へ抜け落ち易くしている。
そして、左右の案内部材(93)(93) は、各々の後端寄り部位を上記腕部の前端部(91c)(91c) に固着して設けられ、図6にみられるように側面視において前低後高に傾斜して、各々の後端部(93a)(93a) が前記ディスク刃(103)(103) の前端上方に至近に位置される。
また、平面視(図7参照)においては、前記両後端部(93a)(93a) が前出の仮想線(PL) を挟んで上記前側交点( P1) の近傍部に左右対称に位置し、各々の後端部(93a) (93a) から前延する前延中途部(93b)(93b) が前方外向きに比較的小なる開き角で伸延され、更に、その伸延中途部より前方の前延端部(93c)(93c) が、前延中途部(93b)(93b) の開き角よりも大なる開き角で外向きに屈曲指向されて、左右の案内部材(93)(93) 間に、平面視で前方向き逆八の字状に開拡する根菜誘導路(G) を形成するものとなっている。
なお、前記根菜誘導路(G) は、左右の案内部材(930)(93) の後端部(93a)(93a) から前延中途部(93b)(93b) にかけての間の部分においては、前方に向いての左右の拡がり角が比較的大きい通路となり、それより前方の前延端部(93c)(93c) 間の部分では、前記通路よりも大なる左右の拡がり角で逆八の字状に開拡する通路となる。
しかして、先に述べたように、左右の案内部材(93)(93) から下部案内部材(94)(94) が付設されるのであるが、各々の案内部材(93)(94) は、図6にみられるように側面視において各々の棒状体により略三角形状の枠が形成にされて、下部案内部材(94)(94) の前端部内面側を案内部材(93)(93) の前端部外面側に略平行に沿わせて一体的に固着して設けられ、各々の案内部材(93)(94) が形成した枠の内面側を、図5にみられるように前記根菜誘導路(G) の左右両脇部に擬似壁状に位置させている。
以上のような構成において、切断機構(70) と根菜誘導ガイド(71) とからなる根切断装置(10) は、先にも説明したように、必要な時に抜き上げ作業部(B) の枠体(B1) に着装されるが、根切断装置(10) が所定位置に着装されると、前記仮想線(PL) が、抜き上げ移送装置(8) の挟持移送路(8a) の直下方において同移送路(8a) に沿って位置することとなる。
そして、前記切断機構(70) の伝動軸(74) を回動支点軸( 19) に連動連結して切断機構(70) を作動させるとともに、抜き上げ作業部(B) の各機構や葉茎切断装置(11) 、排葉装置(12) を作動させて車体(A)を前進させて収穫作業を行えば、抜き上げ移送装置(8) の挟持移送路(8a) に葉茎(K1) を挟持されて吊り下げ姿勢で後上方に揚上移送される根菜の主根(K3) が、図6にみられるように根切断装置(10) の前端部に達して、左右の案内部材(93)(93) の前延端部(93c)(93c) 及び同部分の下側に位置する左右の下部案内部材(94)(94) との内面間に形成される開拡各の大なる通路部分に的確に導き入れられて、以降、抜き上げ移送装置(8) による移送が進むにつれて次第に引き上げられながら後送される。
そうして、根菜の主根(K3) は根菜誘導路(G) の開拡度の小なる通路部分に至るが、その通路部分が平面視で比較的狭小且つ後狭まりに形成され、また、同通路部分の左右両側に位置する両案内部材(93)(94) が形づくる内面が下方狭まりに形成されているので、これ等の規制を受けることにより根菜の主根(K3) が揺れ動く度合いが可及的に小となり、また、揺れ動く主根に対しても幅広く捕捉することが可能となり、左右中央部である根菜誘導路(G)に案内することが可能となる。こうして、根菜誘導ガイド(71) から外れることを防いでいるのである。また、両案内部材(93)(94)において後部の上下間隔を前部より狭く構成したことで、根菜誘導路(G)に案内する時に上下幅及び左右幅が広いため主根が飛び出し(ガイドより外れ)難く、根菜誘導路(G)全体の終端においては、根菜の主根(K3) の下端付近が、左右の下部案内部材(94)(94) の後端部(94a)(94a) 上方に位置する状態、つまり、根菜の主根(K3) 下端の根毛部分(K2) が切断機構(70) の切断作用部に対応位置する体勢になって、切断機構(70) の切断作用部による根毛切断が的確に精度よく行われ、根毛切断後の根菜の主根(K3) は、引き続き抜き上げ移送装置(8) により吊持移送されて切断機構(70) から送り出され、以降は、既に説明していると同様に、葉茎切断装置(11) で葉茎(K1) が切断されることによって持ち上げコンベア(73)に落下し、選別を受けた後に持ち上げコンベア(73)の終端から収納袋(54)に収容される。さらには、本発明において根菜誘導ガイド(71) を棒状体である案内部材(93)(94)で各後端を斜め上左右中央側に突出する構成としているため根菜に付着している泥や根が根菜誘導ガイド(71) に絡まって滞留しにくい構造となっているのである。そのため下流側への主根の流れをスムーズにすることが可能となる。
すなわち、引き抜き搬送装置(8)の搬送途中の下部に、根切り装置(10)を配置し、該根切り装置(10)に根菜の根を左右中央に案内する根菜収穫機の根切りガイド(71)において、左右一対の棒状体である案内部材(93)を正面視「ハ」字状に配置し、この左右一対の案内部材(93)の下部より斜め上方に左右一対の棒状体である下部案内部材(94)を突出したことにより根菜を幅広く左右中央側に案内することができ、根切りガイド(71)より根菜が外れることがない。また、棒状体なので泥が付着し難く、除去も容易にできる。
また、前記下側棒状体である下部案内部材(94)及び上側棒状体である案内部材(93)の棒状体は正面視略「く」字状にそれぞれ折り曲げ、後部の上下間隔を前部より狭く構成したことにより根部の胴部から先端側に徐々に切断部側に案内することができる。
また、前記上側棒状体である案内部材(93)と下側棒状体である下部案内部材(94)を前端で固定し、各後端を斜め上左右中央側に突出する構成としたことにより根や泥等が挟まり難く、後方に抜け易い。
なお、図7において、(95)(95) は、ディスク刃(103)(103) の周縁部に付着堆積する切り屑等を削ぎ落すスクレ−パであり、前記駆動ケ−ス(102) の後背部に設けた支持板(120) の後背側の左右端寄り部位に連設した左右の取付座(96)(96) に各々着脱自在に取付けて平面視で内向き斜め前方に延出させ、一方(左方)のスクレ−パ(95) は、左側ディスク刃(103) の上側にラップするように延出させて同部分の下面を左側ディスク刃(103) の上面に近接位置させ、また、他方(右方)のスクレ−パ(95) は、右側ディスク刃(103) の下側にラップするように延出させて同部分の上面を右側ディスク刃(103) の上面に近接位置させている。
また、図示の実施形態においては、根切断装置(10) における根菜誘導ガイド(71) の案内体(92)(92) を丸形断面の案内部材(93)(93) 、該案内部材に固着する下部案内部材(94)(94)とで構成しているが、場合によっては、案内部材(93)(93)部分と下部案内部材(94)(94) 部分を、合成樹脂材や金属板材などで一体成形した案内体(92)(92) としてもよい。
次に、根切断装置(10)の下流側に位置する排葉装置(12)の特徴について図9、図10により説明する。
排葉装置(12)は、上述したように上下に併設する挟持移送無端帯機構(44a)(44b)からなり、各々の挟持移送無端帯機構(44a)(44b)の挟持搬送路始端部を挟持移送路(8a)の終端後背部に近接位置させ、さらに、下方の挟持移送無端帯機構(44b)の前部下側から挟持移送路(8a)の後背面に臨ませて左右一対の案内杆(45)を前延させており、挟持移送無端帯機構(44b)の下部には、肩揃え無端帯(66)が配置されており、挟持移送無端帯機構(44b)と肩揃え無端帯(66)の先端は略上下同じ位置となるように構成している。こうして抜き上げ移送装置(8)により吊持移送される根菜の主根の上端を左右一対の案内杆(45)で規制しながら誘導し、該案内杆から肩揃え無端帯(66)に受継がれ、該肩揃え無端帯(66)の下面に主根上端部が当てられて主根(K3)の肩部分が揃えられて、根菜の主根より上方の葉茎を挟持移送無端帯機構(44a)(44b)の挟持搬送路始端部に的確に受け継がせるように構成され、又、挟持移送無端帯機構(44a)(44b)の挟持搬送路終端部には、葉茎切断装置(11)によって切断された根菜の葉茎を、根菜抜き取り後の圃場に落流させる排葉ガイド板(46)が連設されている。
本実施例においては、後方に配置された、挟持移送無端帯機構(44)を駆動する為の駆動軸(104)から、Vベルトを掛回して、挟持移送無端帯機構(44)の前部従動プーリ(105)の駆動回転を行い、該従動プーリ(105)の下部に該肩揃え無端帯(66)の駆動プーリ(106)を同軸で設ける構成として、肩揃え無端帯(66)の駆動を行うようにしている。また、上記肩揃え無端帯(66)と挟持移送無端帯機構(44)とは高さ方向の間隔を可能な限り狭く構成している。
このような構成において、従来の肩揃え無端帯(66)の駆動は、後方に配置された、左右の挟持移送無端帯機構(44b)と上方の挟持移送無帯体機構(44a)を駆動する為の駆動軸から、Vベルトを掛回して、肩揃え無端帯(66)の駆動側プーリを駆動回転すべく構成していた。しかしながら、このような構成においては、Vベルトが後部から配置されているため、複雑な構成となる。そのため空間が少なくなるためメンテナンスがし難く、泥や枯葉等が溜まりやすくなっていた。本実施例のように構成したことで肩揃え無端帯(66)より後方の空間が広くなるためメンテナンス性が向上し、泥や枯葉等が溜まりにくくなる。また部品点数も減り、構成が簡素化されているために安価に製造できる。また、肩揃え無端帯(66)と挟持移送無端帯機構(44b)との間隔を狭く構成しているために、葉茎のカット面から挟持移送無端帯機構(44b)との距離が縮まるので、主根(K3)の揺れ等の影響を受けにくくなりカット性能が安定するのである。
また、本実施例の排葉装置(12)は、上下に併設する挟持移送無端帯機構(44a)(44b)からなり、上部の挟持移送無端帯機構(44a)の駆動伝達手段は、弾性無端帯により構成した突起付きベルト(107a)であり、該突起付きベルト(107a)を覆うようにガイド棒(図示せず)を設けている。そして下部の挟持移送無端帯機構(44a)の駆動伝達手段には、スポンジベルト(107b)を用いている。
このように構成したことで、従来は上部の挟持移送無端帯機構(44a)の駆動伝達手段として金属製の突起チェーンを用いていたために、茎葉が枯れた時期の収穫の際に枯葉等がチェーンに絡みつくことが多かった。また、突起チェーンを覆うガイド板等の構成部品も鉄製のため作動音が大きくなっていた。また誤って触った場合などケガをする恐れがあった。しかし本実施例のように挟持移送無端帯機構(44a)の駆動伝達手段をチェーンから突起付きベルト(107a)に変更し、ガイド板ではなくガイド棒で構成したことでプーリ部での作動音が小さくなり、また突起付きベルト(107a)の突起部分に後退角があるため枯葉の巻き付きが減少する。また、部品構成が簡素化できるため組み立てしやすくなるのである。
また、本実施例の抜き上げ作業部(B)の茎葉分捌整姿装置(7)おいては、該茎葉分捌整姿装置(7)全体を所定範囲で上下調節可能に構成されている。図11、図12に示すように、茎葉分捌整姿装置(7)の上部に設けられたクランクハンドル(108)を備えた上下調節機構(109)を設けてある。該茎葉分捌整姿装置(7)の後部には、該茎葉分捌整姿装置(7)の分葉機構(18)と略平行にレール部(110)を設けており、該レール部(110)の上部を支持ステー(111)を介して前記上下調節機構(109)の下端部にある左右方向の回動支点軸(112)と連結している。また前記レール部(110)の下部と茎葉分捌整姿装置(7)とが連結されており、前記上下調節機構(109)は、クランクハンドル(108)の基部に固定した螺子部(113)と、下側が揺動自在に枢支されて該螺子部(113)の上部を螺合する伸縮杆と、該伸縮杆を挿入する固定筒(114)からなり、伸縮杆の外周には目盛りが刻設されている。こうして、クランクハンドル(108)の回動操作によって伸縮杆が伸縮して茎葉分捌整姿装置(7)の相対高さが調節でき、目盛りと固定筒(114)の位置関係を見ることにより容易に高さ設定が可能となる。
こうして、従来の茎葉分捌整姿装置(7)では、上下の高さ調整をボルト締結による有段で行っていたが、本実施例のように構成したことでクランクハンドル(108)を用いて上下相対位置の制御を行えるようにしているために、搭乗運転部(4)で運転者が一人で、かつ無段階に調整が可能となるので、圃場条件に応じて作業の途中においても短時間で調整を可能としている。また上下動する際にレール部(110)を用いて固定していることによりスムーズにかつ安定して回動制御を可能にしている。
人参収穫用として構成された根菜収穫機の全体側面図。 同じく平面概略図。 同じく正面概略図。 根菜収穫機全体の伝動系統図。 根切断装置の根切りガイドを示す正面図。 根切断装置の側面図。 同じく平面図。 同じく伝導断面図。 排葉装置の正面図。 同じく側面図。 茎葉分捌整姿装置を示す側面図 上下調節機構を示す側面図。
8 抜き上げ移送装置
10 根切断装置
71 根菜誘導ガイド
93 案内部材
94 下部案内部材
K1 根菜の葉茎
K2 根菜の根毛
K3 根菜の主根

Claims (3)

  1. 抜き上げ移送装置(8)の搬送途中の下部に、根切断装置(10)を配置し、該根切断装置(10)に根菜の根を左右中央に案内する根菜誘導路(G) を構成し、該根菜誘導路(G) は左右の案内体(92)(92) により構成し、該案内体(92)(92) は、棒状体より成る上部案内部材(93)(93) と、同じく棒状体により成る下部案内部材(94)(94) により構成し、該上部案内部材(93)(93) を正面視「ハ」字状に配置し、該左右一対の上部案内部材(93)(93) の下部より斜め上方に、左右一対の下部案内部材(94)(94) を突出し、該上部案内部材(93)(93) と下部案内部材(94)(94) により側面視において略三角形状の枠を形成し、該左右の略三角形状の枠の内面側を、根菜誘導路(G) の左右両脇部に擬似壁状に位置させたことを特徴とする根菜収穫機の根切りガイド。
  2. 請求項1記載の根菜収穫機の根切りガイドにおいて、前記上部案内部材(93)(93) と下部案内部材(94)(94) を前端で固定し、二股状に左右一対を斜め上方に突出し、各後端を斜め上左右中央側に突出し、該上部案内部材(93)(93) 及び下部案内部材(94)(94) の後端は開放し、付着した泥や土等が後方へ抜け落ち易くしたことを特徴とする根菜収穫機の根切りガイド。
  3. 請求項2記載の根菜収穫機の根切りガイドにおいて、前記上側棒状体である上部案内部材(93)(93) 、及び下側棒状体である下部案内部材(94)(94) は、正面視で略「く」字状にそれぞれ折り曲げ、後部の上下間隔を前部より狭く構成し、該下部案内部材(94)(94) の後部の左右間隔は、根菜の根毛(K2)部分が通過できる間隔とし、該上部案内部材(93)(93) の後部の間隔は、該下部案内部材(94)(94) の後部の間隔以上とし,根菜の主根(K3) の幅よりも若干狭く構成したことを特徴とする根菜収穫機の根切りガイド。
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