JP4782267B2 - 根菜収穫機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人参や大根等の根菜類を圃場から抜き上げながら、根菜の主根から茎葉を切断して収穫する根菜収穫機の、茎葉切断装置の部分の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
圃場に植生している根菜類の茎葉部分を、茎葉分捌整姿装置により捌きながら、かつ姿勢を整えて抜き上げ移送装置により抜き上げ移送し、その移送中に根菜の主根と茎葉との間の首部分より、茎葉切断装置により切断し、茎葉の部分は排葉装置により排出する技術は、特開平11−318155号公報の如き技術が公知とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、該根菜収穫機において、抜き上げて揚上移送した抜き上げ移送装置(8)の上部位置で、市場に出荷する状態の根菜とする為に、根菜の主根(a)と根菜の茎葉(b)の部分を肩部において切断する場合に、根菜の姿勢が捩じれたり、傾いたりして、切断部が斜めになったり、真っ直ぐに切断できないという不具合が発生するのを阻止するために、茎葉切断装置(11)により切断する状態の根菜の主根(a)と根菜の茎葉(b)の部分の姿勢を維持する機構を改良したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明が解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
請求項1においては、根菜を抜き上げ作業部(B)により抜き上げて、根菜の茎葉(b)の部分を、抜き上げ作業部(B)を構成する抜き上げ移送装置(8)により挟持して上方へ挟持搬送しながら、茎葉切断装置(11)により根菜の主根(a)の首部から、根菜の茎葉(b)を切断する構成において、抜き上げ移送装置(8)の下面に、後部が高くなるように左右の案内杆(45L)(45R)を傾斜配置し、該左右の案内杆(45L)(45R)の後部で、かつ抜き上げ移送装置(8)の下方に、左右の肩揃え無端帯(66L)(66R)を配置し、該肩揃え無端帯(66L)(66R)の後端に、茎葉切断装置(11)を配置すると共に、前記左右の案内杆(45L)(45R)の後端と、肩揃え無端帯(66L)(66R)の前端とを、直近でかつ前後に配設し、前記左右の案内杆(45L)(45R)と、肩揃え無端帯(66L)(66R)は共に、根菜の主根(a)は通過できないが、根菜の茎葉(b)は通過可能な間隙(68)を構成し、前記左右の案内杆(45L)(45R)の後端部分には、間隙(68)から外側に広がる開拡折曲部(45a)(45a)を構成したものである。
【0006】
請求項2においては、請求項1記載の根菜収穫機において、前記肩揃え無端帯(66L)(66R)は、根菜の茎葉(b)が通過する側の間隙(68)を調節自在としたものである。
【0007】
請求項3においては、請求項1記載の根菜収穫機において、前記肩揃え無端帯(66L)(66R)を支持する支持ブラケット(75L)(75R)の後端に、根菜の主根(a)が肩揃え無端帯(66L)(66R)の挟持状態から茎葉切断装置(11)に至る間の間隙において、案内ガイドする空間ガイド体(69L)(69R)を、同じく間隙(68)を置いて対面配置し、前記空間ガイド体(69L)(69R)を肩揃え無端帯(66L)(66R)の高さ方向の幅内に位置させたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
まず、図1から図4によって、本発明に掛かる根菜収穫機の全体的な構成から説明する。
【0010】
図1は人参収穫用として構成された根菜収穫機の全体側面図である。
【0011】
図2はその平面概略図である。
【0012】
図3は同じく正面概略図である。
【0013】
図4は根菜収穫機全体の伝動系統図である。
【0014】
図1から図4において、根菜収穫機は、左右のクローラ(1a)(1b)を備える自走の車体(A)に、抜き上げ作業部(B)と選別コンベア部(C)及び集収物積載部(D)を装設して構成されている。
【0015】
自走車は、左右のクローラ(1a)(1b)の各々の駆動輪(2)(2)に動力伝達するトランスミッション(3)を、搭乗運転部(4)の機械室(5)内に搭載したエンジン(6)の出力軸に連動連結し、エンジン(6)の動力でもって、左右のクローラ(1a)(1b)を回転駆動して走行し、運転操作を搭乗運転部(4)において行う乗用型に構成されている。
【0016】
そして、搭乗運転部(4)が、一方のクローラ(1b)側の車体前部上方に配設されると共に、その搭乗運転部(4)の横側部、つまり、他方のクローラ(1a)側に前後向きの抜き上げ作業部(B)が設けられ、さらに、その抜き上げ作業部(B)の終端部下方の後部車体上に、抜き上げ作業部(B)とは直交する車幅方向に向けて、選別コンベア部(C)が配設され、選別コンベア部(C)の移送終端側、即ち、搭乗運転部(4)を挟んで、前記抜き上げ作業部(B)とは反対側の車体横外側方に集収物積載部(D)が配設される。
【0017】
また、抜き上げ作業部(B)は、同作業部(B)の進行前端部に位置する茎葉分捌整姿装置(7)と、その茎葉分捌整姿装置(7)の後背下部から車体の後部上方に掛けて、前低後高に傾設される抜き上げ移送装置(8)と、抜き上げ移送装置(8)の挟持移送路(8a)(図3図示)の始端部付近に位置するチゼル(9)と、抜き上げ移送装置(8)の移送終端部付近に連係させて設置される茎葉切断装置(11)及び排葉装置(12)等によって構成されており、これらの諸装置からなる抜き上げ作業部(B)の全体が後述する回動支点部(19)を支点にして、シーソー状に上下回動するように成されている。なお、抜き上げ作業部(B)には、その抜き上げ移送装置(8)の移送中途部下方に根毛切断装置(10)を装設する場合がある。
【0018】
抜き上げ作業部(B)の茎葉分捌整姿装置(7)は、ケーシング(13)から水平横向きに突出する横回しタイン(14)を備えた茎葉掻き込み機構(15)と、そのケーシング(13)の外側部位に直交状に併設するケーシング(16)の前上面から突出して後上方に移行する縦回しタイン(17)を備えた分葉機構(18)とで構成されて、抜き上げ圏内の根菜野菜茎と、抜き上げ圏外の根菜の葉茎とを分葉機構(18)で分け捌き、分け捌かれた抜き上げ圏内の根菜の葉茎を茎葉掻き込み機構(15)で持って抜き上げ移送装置(8)の挟持移送路(8a)の始端部に掻き込むように構成されている。
【0019】
抜き上げ移送装置(8)は、水平横向きの回動支点部(19)を中心にして上下回動可能なブラケット(20)に保持された支持フレーム(21)の前端部に装着する左右一対の始端側輪体(22)(22)と、支持フレーム(21)の後端部に配設する左右一対の終端側輪体(23)(23)と、始端側および終端側輪体(22)(23)間の支持フレーム(21)に配設する複数の中間輪体(24)群とに、左右の挟持搬送無端帯(25)(25)を各々掛回して、これらの両無端帯(25)(25)の対向面間に前記挟持移送路(8a)を形成し、該挟持移送路(8a)が、他方(左方)のクローラ(1a)の外縁より外側において、平面視で車体(A)の進行方向と平行状となるように位置するものとなっている(図3に図示)。また、各々の挟持搬送無端帯(25)は、Vプーリ構造の始端側輪体(22)等に掛回するVベルトの外周に軟弾性材からなる挟持帯部間に、根菜の茎葉を挟持するように構成されている。
【0020】
さらに、チゼル(9)は、上下の枢軸(26)(27)を中心にして上下回動する上リンク(28)と下リンク(29)とからなる平行リンク機構の前端に連結した縦支持杆(30)の下端に取付けられ、縦支持杆(30)から垂下する縦刃の下端から横側方に横刃を屈曲形成して構成される。そして、図1及び図2に見られるように、上方の枢軸(26)に嵌着したプーリ(31)と前記エンジン(6)の出力軸に設けた出力プーリー(32)とにベルトを掛回するとともに、枢軸(26)に嵌着する偏心ボス(図示省略)に上リンク(28)の基端を連結して、偏心ボスの回転により上リンク(28)を揺動させて、根菜の地中部(主根)の適宜下方の土中に横刃が進入位置したチゼル(9)を、上下及び前後又は、上下或いは前後に振動させるように構成され、また、下リンク(29)の基端と車体(A)との間に伸縮シリンダ(33)が介装され、該伸縮シリンダ(33)の伸縮作動によって上下リンク(28)(29)を昇降作動させるように構成されている。
【0021】
また、図1と図2及び図4に示す如く、前記回動支点軸(19)とを同芯に設けた、横向き伝動筒(34)の外端部から、前上方にパイプフレーム(35)を連設し、該パイプフレーム(35)の先端から車体内方(右方)向きに、茎葉分捌整姿装置(7)の茎葉掻き込み機構(15)に動力伝達する伝動パイプ(36)を連結すると共に、そのパイプフレーム(35)の外端から前方に延びる伝動ケース(37)と、それに連接する横ケース(38)を介して、茎葉分捌整姿装置(7)の分葉機構(18)を連設している。
【0022】
そして上側の枢軸(26)に嵌着するプーリ(39)と、前記回動支点軸(19)の内方端(右端)に嵌着したプーリ(40)にベルトを掛回して、前記枢軸(26)から回動支点部(19)に動力伝達し、さらに、回動支点部(19)からパイプフレーム(35)、伝動パイプ(36)、伝動ケース(37)及び横ケース(38)内の伝動機構を介して、茎葉掻き込み機構(15)及び分葉機構(18)に伝動して、それぞれを回転駆動するように構成されている。
【0023】
また、前記回動支点軸(19)の外端部(左端部)に嵌着したVプーリ(41)からベルト(42)を介して、後部伝動ケース(43)に動力伝達し、抜き上げ移送装置(8)における左右一対の終端側輪体(23)(23)の支軸に伝動している。該後部伝動ケース(43)の構成は、前記回動支点部(19)のVプーリ(41)からベルト(42)を介して、茎葉切断装置(11)を駆動するベベルギアボックスのVプーリ(42a)に動力伝達し、更に該Vプーリ(42a)からベルト(43b)を介して、排葉装置(12)を駆動するベベルギアボックスのVプーリ(43a)に動力伝達し、該Vプーリ(43b)が入力するベベルギアボックスにより回転方向を換えて、図5の上方の挟持移送無帯体機構(44a)(44a)と左右の挟持移送無端帯機構(44b)(44b)の駆動軸である駆動軸(74L)(74R)に動力伝達すべく構成している。
【0024】
また、該Vプーリ(43a)からVベルトを介して、抜き上げ移送装置(8)の左右の挟持搬送無端帯(25)(25)をそれぞれ所期の方向に回転駆動するベベルギアボックスに動力伝達している。このように、回動支点部(19)から後部伝動ケース(43)を介して、排葉装置(12)と、抜き上げ移送装置(8)の左右の挟持搬送無端帯(25)(25)を駆動するように構成されている。
【0025】
なお、排葉装置(12)は上下に併設する挟持移送無端帯機構(44a)(44b)からなり、各々の挟持移送無端帯機構(44a)(44b)の挟持搬送路始端部を挟持移送路(8a)の終端後背部に近接位置させ、さらに、下方の挟持移送無端帯機構(44b)の前部下側から挟持移送路(8a)の後背面に噎せて左右一対の案内杆(45)を前延させて、抜き上げ移送装置(8)により吊持移送される根菜の主根の上端を左右一対の案内杆(45)で規制しながら誘導し、根菜の主根より上方の葉茎を挟持移送無端帯機構(44a)(44b)の挟持搬送路始端部に的確に受け継がせるように構成され、又、挟持移送無端帯機構(44a)(44b)の挟持搬送路終端部には、葉茎切断装置(11)によって切断された根菜の葉茎を、根菜抜き取り後の圃場に落流させる排葉ガイド板(46)が連設されている。該上方の挟持移送無端帯機構(44a)は、本構成においては、チェーン式の挟持機構により構成しており、下方の挟持移送無端帯機構(44b)は弾性無端帯により構成したベルトにより構成している。
【0026】
また、葉茎切断装置(11)は、駆動ケース(47)から上方に突出する左右の回転縦軸(48)(48)と回転刃(49)(49)によりディスク刃に構成されている。該茎葉切断装置(11)を前記上方の挟持移送無帯体機構(44a)(44a)と左右の挟持移送無端帯機構(44b)(44b)の下側に近接させて、更に、肩揃え無端帯(66L)(66R)の後端に近づけて配置し、該両回転刃(49)(49)の重合部分に切断作用部を形成し、この切断作用部によって、根菜の主根の上端付近から上方の葉茎を切断するように構成されている。
【0027】
さらに、選別コンベア部(C)は、葉茎の切断によって落下する根菜の主根を受け止めて、抜き上げ作業部(B)の反対側の車体横外側方に向けて搬送するもので、選別コンベア部(C)のコンベアは、一対の無端チェーン間に多数のスラットを渡架状に装して構成され、前出のトランスミッション(3)のPTO軸(51)から伝動機構(52)を経て入力部(53)に伝達される動力でもって所期の方向に回転駆動されるように構成されている。そして、コンベア上に落下した根菜の主根群がコンベアの移送終端部に向けて移送される間に、その主根群のうちの不良なものを人為的又は自動的に選別して取り除き、コンベアの移送終端部に達した主根の良品のみを集収物積載部(D)にて待ち受けるコンテナ(54)に収容するようになっている。
【0028】
なお、集収物積載部(D)は、抜き上げ作業部(B)とは反対側の車体横側部に起立回倒自在にヒンジ装着される台板によって構成され、作業時には、台板を車体横側方に張り出す水平姿勢に維持して、水平姿勢の台板上にコンテナ(54)を載置するように構成されている。また、茎葉掻き込み機構(15)および分葉機構(18)からなる茎葉分捌整姿装置(7)は、回動支点軸(19)を中心にして上下回動する抜き上げ移送装置(8)と一体的に上下回動するように枠組支持され、その一体的に上下回動する枠組体から前向きに突出する支持杆(55)の前端に装着した接地輪(56)によって、対地支持されている。
【0029】
前出の伸縮シリンダ(33)を伸長作動させて、平行リンク機構を上昇回動させると、前記平行リンク機構の下リンク(29)の側面に設けた、押し上げ用の回転ローラ(57)が、茎葉掻き込み機構(15)の支持フレームの下面側に設けた側面視『ヘ』字状のガイドレール(58)の下面にそって移動し、単一の伸縮シリンダ(33)の伸長動でもって、チゼル(9)と共に茎葉分捌整姿装置(7)及び抜き上げ移送装置(8)の下端が地面から大きく上昇するようになっている。以上のような根菜収穫機によって作業する際は、伸縮シリンダ(33)の作動により抜き上げ作業部(B)の前部を作業姿勢に降下させ、その抜き上げ作業部(B)の茎葉掻き込み機構(15)の掻き込み作用路及び抜き上げ移送装置(8)の挟持移送路(8a)の始端部が、圃場に条列する根菜に合致するように条合わせして、抜き上げ作業部(B)の各部を作動させながら車体(A)を前進させる。
【0030】
すると、分葉機構(18)の縦回しタイン(17)が抜き上げ圏内の根菜の葉茎と抜き上げ圏外の根菜の葉茎とを分け捌き、分け捌かれた抜き上げ圏内の根菜の葉茎を、茎葉掻き込み機構(15)の横回しタイン(14)が引起し整姿しながら抜き上げ移送装置(8)の挟持移送路(8a)の始端部に掻き込み誘導する。そして、抜き上げ移送装置(8)の挟持移送路(8a)に達した根菜の葉茎が挟持移送路(8a)に挟持されて斜め後上方に揚上されることにより、根菜の主根が土中から抜き上げられるのであるが、その際には、抜き上げ作業部(B)の対地降下によって、根菜の主根の適宜下方位置にまで突入するチゼル(9)が振動し、土中を掘削して土壌を膨軟にするから根菜の主根は軽微な力で抜き上げられる。
【0031】
抜き上げ移送装置(8)の挟持移送路(8a)に葉茎を挟持されて吊持状態で斜め後上方に揚上移送される根菜の主根の上端は、抜き上げ移送装置(8)の下面に、取付ブラケット(45b)(45b)で固定されている左右一対の案内杆(45)の下面側により拘束されて後方上方へ移動する。該左右一対の案内杆(45L)(45R)は、まずは抜き上げ移送装置(8)の下面に沿うように上方へ傾斜し、途中から傾斜角度を緩くして、抜き上げ移送装置(8)の下方に配置された肩揃え無端帯(66L)(66R)の下方に重複する方向に曲げられながら、上方へ移送すべく構成されている。
【0032】
そして、該左右一対の案内杆(45L)(45R)の最終端部には、根菜の主根(a)が、左右一対の案内杆(45L)(45R)から肩揃え無端帯(66L)(66R)に受け継がれる場合において、根菜の主根(a)を傷めることの無いように、開拡折曲部(45a)(45a)が構成されている。実施例においては、該開拡折曲部(45a)(45a)は90度折曲構成とされているが、それ以下の角度で折り曲げられていても良いものである。そして、該左右一対の案内杆(45L)(45R)から肩揃え無端帯(66L)(66R)に移行されて、肩揃え無端帯(66L)(66R)から茎葉切断装置(11)に更に移行される際には、根菜の茎葉(b)の部分は、左右の挟持移送無端帯機構(44b)(44b)により挟持されているので、その状態で茎葉切断装置(11)により切断される。
【0033】
更に、該左右の挟持移送無端帯機構(44b)(44b)の上には、チェーンにより構成された左右の上方の挟持移送無帯体機構(44a)(44a)が設けられているので、これらにより挟持されて、根菜の茎葉(b)は、後方へ、排葉ガイド板(46)から落下排出される。また、葉茎の切断によって吊持を解かれた根菜の主根は、選別コンベア部(C)のコンベア部に落下し、コンベア上で選別作用を受けて、選別後の良品がコンテナ(54)に収容される。
【0034】
ところで、上述した一連の作業を行うに当たって、抜き上げ作業部(B)が作業体勢で降下されると抜き上げ移送装置(8)の前部は地面に至近に位置し、又、過剰な降下状態になれば、抜き上げ移送装置(8)の前部が地面に接触或いは地中に突っ込むようなことりなり、このような体勢のもとで、左右の挟持搬送無端帯(25)(25)が回動移行するゆえに、その回動移行によって泥土や小石等が抜き上げ移送装置(8)の始端部に巻き込まれて、始端側輪体(22)(22)の上面やVプーリ溝に付着体積し、左右の挟持搬送無端帯(25)(25)を損傷させたり、脱輪させたりすることなり易いので、このような不具合を回避する手段を、抜き上げ移送装置(8)の前部に施している。図4において、根毛切断装置(10)の駆動機構が図示されている。横向き伝動筒(34)から突出した回動支点部(19)の軸の上にプーリ(87)を固定し、該プーリ(87)からベルト(88)を介して、ベベルギア軸(74)に上のプーリ(86)動力伝達し、該ベベルギア軸(74)から根毛切断装置(10)のディスク切断刃を回転駆動すべく構成している。
【0035】
図5は茎葉切断装置の部分の平面図、図6は(a)は茎葉切断装置の部分の側面図、(b)は(a)のX矢視図、図7は肩揃え無端帯(66L)(66R)と回転刃(49)(49)の部分の平面図、図8も同じく肩揃え無端帯(66L)(66R)と回転刃(49)(49)の部分の平面図、図9は肩揃え無端帯(66L)(66R)の下方に柔軟保持ベルト(65L)(65R)を配置した構成を示す側面図、図10は同じく肩揃え無端帯(66L)(66R)と回転刃(49)(49)の下方に柔軟保持ベルト(65L)(65R)を配置した状態を示す平面図、図11は、肩揃え無端帯(66L)(66R)と回転刃(49)(49)との間に出来るデッドスペースを示す平面図、図12は肩揃え無端帯(66L)(66R)と回転刃(49)(49)の間に、空間ガイド体(69L)(69R)を配置した構成を示す平面図、図13は空間ガイド体(69L)(69R)の後面図、図14は同じく空間ガイド体(69L)(69R)の側面図、図15は駆動側プーリ(64L)(64R)の泥落とし板(71)を示す側面図、図16は回動フレーム(80)の左右の側板(77L)(77R)の部分を示す俯瞰図、図17は回動フレーム(80)の左右の側板(77L)(77R)の部分に肩揃え無端帯(66L)(66R)のアッセンブリーを脱着可能とした構成を示す俯瞰図である。
【0036】
図5・図6・図7・図8により、抜き上げ作業部(B)を構成する抜き上げ移送装置(8)の上部下方に付設した左右一対の案内杆(45L)(45R)の構成から説明する。該左右一対の案内杆(45L)(45R)は、抜き上げ移送装置(8)の挟持移送路(8a)の部分により根菜の茎葉(b)の部分を挟持された状態で、根菜の主根(a)を垂下した状態で、根菜が抜き揚げされて来た場合に、抜き上げ移送装置(8)の挟持移送路(8a)から、肩揃え無端帯(66L)(66R)に受け渡す部分に左右一対の案内杆(45L)(45R)が介装されているのである。、
【0037】
該左右一対の案内杆(45L)(45R)は、2本の鋼杆を、一定の間隙(68)を空けて、固定した構成であり、前端を抜き上げ移送装置(8)の部分に取付ブラケット(45b)(45b)で固定し、中間位置も抜き上げ移送装置(8)の部分に中間ブラケット(45c)で固定し、後端に開拡折曲部(45a)(45a)を構成している。左右一対の案内杆(45L)(45R)は最初は、抜き上げ移送装置(8)に沿った角度に構成されているが、該取付ブラケット(45b)(45b)と開拡折曲部(45a)(45a)の間の位置で、抜き上げ移送装置(8)の角度から緩い角度に変更し、後端の開拡折曲部(45a)(45a)が、肩揃え無端帯(66L)(66R)の下方に重複される位置になるように構成している。
【0038】
該左右一対の案内杆(45L)(45R)の後端と、肩揃え無端帯(66L)(66R)の先端部分が重複すると共に、肩揃え無端帯(66L)(66R)の後端と、その上の左右の挟持移送無端帯機構(44b)(44b)の先端とも重複するように構成している。そして、左右一対の案内杆(45L)(45R)の後端と、左右の挟持移送無端帯機構(44b)(44b)の先端とは略上下の同じ位置となるように構成している。該肩揃え無端帯(66L)(66R)の駆動は、前述の如く、後方に配置された、左右の挟持移送無端帯機構(44b)(44b)と上方の挟持移送無帯体機構(44a)(44a)を駆動する為の駆動軸(74L)(74R)から、Vベルト(73L)(73R)を掛回して、駆動側プーリ(64L)(64R)を駆動回転すべく構成している。
【0039】
該駆動側プーリ(64L)(64R)と前部従動プーリ(63L)(63R)と後部従動プーリ(62L)(62R)とベルトテンションプーリ(60L)(60R)により、肩揃え無端帯(66L)(66R)を駆動すべく構成している。該前部従動プーリ(63L)(63R)と後部従動プーリ(62L)(62R)の間に直線的に肩揃え無端帯(66L)(66R)を配置し、左右の対面する肩揃え無端帯(66L)(66R)の間に、間隙(68)を構成している。該間隙(68)を確実に構成する為に図7と図8に図示する間隙調整ガイド板(61L)(61R)を設け、該間隙調整ガイド板(61L)(61R)には、間隙(68)を調整可能とする為の調整用長孔(67)を穿設している。左右の間隙調整ガイド板(61L)(61R)にそれぞれ調整用長孔(67)を穿設して、両側から間隙調整ガイド板(61L)(61R)の位置を調節して、間隙(68)を正確にすべく構成している。
【0040】
また、該間隙(68)を正確に出す為に、また間隙調整ガイド板(61L)(61R)の位置調節をした場合のベルト張りの為に、ベルトテンションプーリ(60L)(60R)は、肩揃え無端帯(66L)(66R)の外側から、間隙(68)とは関係の無い位置において弾性付勢すべく構成している。図6に示す如く、肩揃え無端帯(66L)(66R)を駆動するVベルト(73L)(73R)は、左右の挟持移送無端帯機構(44b)(44b)の下で、茎葉切断装置(11)を構成する回転刃(49)(49)の上部を通過すべく構成している。このように、肩揃え無端帯(66L)(66R)と左右一対の案内杆(45L)(45R)の間には、間隙(68)を構成しているので、人参等の根菜は、該間隙(68)により根菜の主根(a)が通過できないので、肩部が接当し、根菜の茎葉(b)の部分は自由に間隙(68)の間を通過可能として、上方の抜き上げ移送装置(8)や上方の挟持移送無帯体機構(44a)(44a)や左右の挟持移送無端帯機構(44b)(44b)に挟持されるのである。故に、肩揃え無端帯(66L)(66R)の間では、根菜は挟持されておらず、自由に移動可能として、肩部を左右一対の案内杆(45L)(45R)と肩揃え無端帯(66L)(66R)の下面に当てて、肩揃え作用を行っているのである。
【0041】
次に、図9より図15において、肩揃え無端帯(66L)(66R)の後端と、茎葉切断装置(11)を構成する回転刃(49)(49)の前端の間にできるデッドスペースにおける、根菜の主根(a)の部分の揺れを防止する構成を説明する。図11に示す如く、肩揃え無端帯(66L)(66R)と、茎葉切断装置(11)を構成する回転刃(49)(49)との間には、デッドスペースが出来るので、この部分において、根菜収穫機が畝や畦の傾斜により抜き揚げ作業中に傾いた場合に、根菜の茎葉(b)が排葉装置(12)の部分に挟持された状態で、根菜の主根(a)がフリーな状態となると、根菜の主根(a)が傾斜して、肩部分の揃えた状態が傾斜により不揃いとなり、この状態で回転刃(49)(49)により切断すると、切断切り口が斜めとなってしまうのである。このように、切り口が斜めになると、商品としては欠陥商品とされるので、出荷前に手作業により再度揃えた真っ直ぐの切り口に切りなおす必要がでてくるのである。また、主根(a)へくい込んで切断すると商品価値がなくなる。このような不具合を解消する為に、デッドスペースの部分で根菜の主根(a)が、根菜収穫機が傾斜しても揺動することの無いように、肩揃え無端帯(66L)(66R)の下方に柔軟保持ベルト(65L)(65R)を設けたものである。
【0042】
該柔軟保持ベルト(65L)(65R)は、肩揃え無端帯(66L)(66R)や左右一対の案内杆(45L)(45R)のように間隙(68)を設けることなく、スポンジべルト等により構成して、柔らかく挟持すべく構成している。このように構成した柔軟保持ベルト(65L)(65R)が、肩揃え無端帯(66L)(66R)と回転刃(49)(49)の間に重複架設されているのである。更に、該デッドスペースにおける根菜の主根(a)の揺れを防止する為に、図12・図13・図14に示す如く、空間ガイド体(69L)(69R)を、肩揃え無端帯(66L)(66R)を支持する支持ブラケット(75L)(75R)の部分から突設している。該空間ガイド体(69L)(69R)は、支持板(70)の部分とガイド棒により構成されている。そして、図12に示す如く、空間ガイド体(69L)(69R)のガイド棒の前後端が間隙(68)を狭めるような角度を具備しており、ガイドのない部分を減らしている。該空間ガイド体(69L)(69R)のガイド棒は、上下に幅のある肩揃え無端帯(66L)(66R)の下端の位置近くを通過すべく構成している。
【0043】
図15においては、駆動側プーリ(64L)(64R)に敷設した泥落とし板(71)の構成を図示している。該駆動側プーリ(64L)(64R)は、下部に肩揃え無端帯(66L)(66R)の通過する平ベルト溝(64b)が穿設されており、上部にVベルト(73L)(73R)が通過するVベルト溝(64c)が構成されている。このように、平ベルト溝(64b)とVベルト溝(64c)を具備した駆動側プーリ(64L)(64R)に、この溝に食い込む突起を設けた泥落とし板(71)を接当し、該平ベルト溝(64b)とVベルト溝(64c)の泥を落とすことにより、肩揃え無端帯(66L)(66R)とVベルト(73L)(73R)に付着する泥を取り去るように構成しているのである。
【0044】
次に、図16と図17により、肩揃え無端帯(66L)(66R)の駆動アッセンブリーを、回動フレーム(80)の左右の側板(77L)(77R)に脱着可能とした構成を説明する。該回動フレーム(80)は、回動支点部(19)を中心に茎葉分捌整姿装置(7)や抜き上げ移送装置(8)により構成した抜き上げ作業部(B)を、先端の接地輪(56)の位置調節の為に上下回動可能に構成されており、該回動フレーム(80)は左右に左右の側板(77L)(77R)が設けられており、該左右の側板(77L)(77R)の間に、抜き上げ移送装置(8)や挟持移送路(8a)や排葉装置(12)が構成されている。
【0045】
本発明においては、該回動フレーム(80)の左右の左右の側板(77L)(77R)に、左右の肩揃え無端帯(66L)(66R)のアッセンブリーをボルトにより脱着可能として、狭い位置における複雑な組立を解消しているのである。該回動フレーム(80)は左右の側板(77L)(77R)の他に側面補強化粧板(78L)(78R)(79L)(79R)を固定して、デザイン性能の向上と補強を行っている。該左右の側板(77L)(77R)への固定部分は、肩揃え無端帯(66L)(66R)の支持ブラケット(75L)(75R)と一体的に構成された脱着ブラケット(76L)(76R)により固定されている。
【0046】
また、肩揃え無端帯(66L)(66R)の上部に、肩揃え無端帯(66L)(66R)の前端よりも、やや後方に前端を配置した挟持移送無端帯機構(44b)を上下に重複配置したので、該肩揃え無端帯(66L)(66R)においては、根菜の茎葉(b)の部分を保持していなくても、排葉装置(12)を構成する左右の挟持移送無端帯機構(44b)(44b)の部分で、根菜の茎葉(b)を保持しているので、正確に肩揃えを行うことが出来、肩揃えされた主根(a)を正確に切断装置へ送り込むことが出来る。また、根菜を挟持する部分は、根菜の茎葉(b)の部分であり、根菜の主根(a)の部分を強く挟持することがないので、商品に傷を付ける可能性が減ったのである。
【0047】
また、肩揃え無端帯(66L)(66R)の間隙(68)とは逆の外側に向けて、ベルトテンションプーリ(60L)(60R)を付勢したので、根菜の種類により、また根菜の発育具合により、根菜の主根(a)の大きさが異なる場合が存在するが、このような場合においても、ベルトテンションプーリ(60L)(60R)を調整することによって、発育経過の相違の存在する根菜の場合でも、掘取収穫が可能となったものである。
【0048】
また、肩揃え無端帯(66L)(66R)を駆動する駆動側プーリ(64L)(64R)は、間隙(68)とは逆の外側に配置し、挟持移送無端帯機構(44b)を駆動する駆動軸(74L)(74R)より、下方の挟持移送無端帯機構(44b)の下方に掛回したチェーン又はベルトを介して駆動すべく構成したので、肩揃え無端帯(66L)(66R)を強制駆動する場合において、該部分の駆動力を得ることが困難となるのであるが、別に左右の挟持移送無端帯機構(44b)(44b)の駆動軸(74L)(74R)より、Vベルト(73L)(73R)を引いて動力伝達することにより、左右の挟持移送無端帯機構(44b)(44b)の配置と、肩揃え無端帯(66L)(66R)の配置との間に、関連性が薄れて、自由に肩揃え無端帯(66L)(66R)を配置することが可能となったものである。
【0049】
また、肩揃え無端帯(66L)(66R)と、茎葉切断装置(11)の下方に重複させて、根菜の主根(a)を柔軟状態で保持する柔軟保持ベルト(65L)(65R)を架設したので、前記した肩揃え無端帯(66L)(66R)と回転刃(49)(49)の間に出来るデッドスペースにおいて、上方は根菜の茎葉(b)の部分を保持されているが、下方の根菜の主根(a)の部分が保持されていない為に、機体の傾動により発生する切り口の斜め切りの不具合を解消することが出来たものである。
【0050】
また、肩揃え無端帯(66L)と、該肩揃え無端帯(66L)を駆動支持する駆動側プーリ(64L)と前部従動プーリ(63L)と後部従動プーリ(62L)とベルトテンションプーリ(60L)を、アッセンブリとして、回動支点部(19)を中心に回動する回動フレーム(80)の、左右の側板(77L)(77R)に脱着可能としたので、肩揃え無端帯(66L)(66R)の駆動機構を組み立てる場合において、必要な関連部品をアッセンブリーとして置くことにより、狭い左右の側板(77L)(77R)の間における組立が容易となり、茎葉切断装置(11)の部分の点検も容易に出来るようになったのである。
【0051】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するものである。
請求項1の如く、根菜を抜き上げ作業部(B)により抜き上げて、根菜の茎葉(b)の部分を、抜き上げ作業部(B)を構成する抜き上げ移送装置(8)により挟持して上方へ挟持搬送しながら、茎葉切断装置(11)により根菜の主根(a)の首部から、根菜の茎葉(b)を切断する構成において、抜き上げ移送装置(8)の下面に、後部が高くなるように左右の案内杆(45L)(45R)を傾斜配置し、該左右の案内杆(45L)(45R)の後部で、かつ抜き上げ移送装置(8)の下方に、左右の肩揃え無端帯(66L)(66R)を配置し、該肩揃え無端帯(66L)(66R)の後端に、茎葉切断装置(11)を配置すると共に、前記左右の案内杆(45L)(45R)の後端と、肩揃え無端帯(66L)(66R)の前端とを、直近でかつ前後に配設し、前記左右の案内杆(45L)(45R)と、肩揃え無端帯(66L)(66R)は共に、根菜の主根(a)は通過できないが、根菜の茎葉(b)は通過可能な間隙(68)を構成し、前記左右の案内杆(45L)(45R)の後端部分には、間隙(68)から外側に広がる開拡折曲部(45a)(45a)を構成したので、根菜の主根(a)の上端の肩の部分を、左右一対の案内杆(45L)(45R)に当てて、次に肩揃え無端帯(66L)(66R)の下端に当てて、その間に抜き上げ移送装置(8)により、正確に根菜の主根(a)の肩の位置を揃えることが可能となったものである。
また、抜き上げ移送装置(8)から肩揃え無端帯(66L)(66R)への間は、左右一対の案内杆(45L)(45R)により引き離しを行わせ、徐々に肩揃え無端帯(66L)(66R)の下方に移動させるので、根菜の主根(a)の肩の位置の乱れを無くすことがてきたものである。
このように根菜の主根(a)の肩の位置を整列させることにより、次に茎葉切断装置(11)により切断する場合において、水平方向に切り口を合わせることが出来るので、市場へ出す場合の商品価値を低下することが無くなったものである。
また、左右から肩揃え無端帯(66L)(66R)により根菜の主根(a)の肩の部分を保持することにより、根菜の姿勢を垂直状態に維持して、茎葉切断装置(11)に移行することが可能となり、茎葉切断装置(11)による切り口が斜めとなることが無くなったのである。
【0052】
また、前記左右の案内杆(45L)(45R)と、肩揃え無端帯(66L)(66R)は共に、根菜の主根(a)は通過できないが、根菜の茎葉(b)は通過可能な間隙(68)を構成したので、該根菜の主根(a)の部分は、肩揃え無端帯(66L)(66R)の下端部分に接当し、根菜の茎葉(b)の部分のみが、間隙(68)を自由に通過して、左右の挟持移送無端帯機構(44b)(44b)に挟持されるので、根菜への傷付けが少なく、またスムーズな肩揃えが出来るのである。
【0053】
また、前記左右の案内杆(45L)(45R)の後端で、肩揃え無端帯(66L)(66R)とを直近でかつ前後に配設した部分には、間隙(68)から外側に広がる開拡折曲部(45a)(45a)を構成したので、左右の案内杆(45L)(45R)の端部において、左右の案内杆(45L)(45R)の端部で根菜の主根(a)が傷付けられることなく、スムーズに左右一対の案内杆(45L)(45R)と肩揃え無端帯(66L)(66R)の間の受け継ぎが可能となったものである。
【0054】
請求項2の如く、請求項1記載の根菜収穫機において、前記肩揃え無端帯(66L)(66R)は、根菜の茎葉(b)が通過する側の間隙(68)を調節自在とすべく構成したので、根菜の種類により、また根菜の発育具合により、根菜の主根(a)の大きさが異なる場合が存在するが、このような場合においても、間隙調整ガイド板(61L)(61R)の長孔部分により、間隙(68)を調整することが出来るので、発育経過の相違の存在する根菜の場合でも、掘取収穫が可能となったものである。
【0055】
請求項3の如く、請求項1記載の根菜収穫機において、前記肩揃え無端帯(66L)(66R)を支持する支持ブラケット(75L)(75R)の後端に、根菜の主根(a)が肩揃え無端帯(66L)(66R)の挟持状態から茎葉切断装置(11)に至る間のデッドスペースにおいて、案内ガイドする空間ガイド体(69L)(69R)を、同じく間隙(68)を置いて対面配置したので、肩揃え無端帯(66L)(66R)の後端と、回転刃(49)(49)の前端との間にできるデッドスペースで、根菜収穫機の機体が左右に畝の関係で揺れた場合に発生する傾動を抑制することが可能となり、該根菜の主根(a)の揺動により発生する、茎葉切断装置(11)の切り口の斜め切換や、不揃いを無くすことが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 人参収穫用として構成された根菜収穫機の全体側面図。
【図2】 同じく根菜収穫機の平面概略図。
【図3】 同じく正面概略図。
【図4】 根菜収穫機全体の伝動系統図。
【図5】 茎葉切断装置の部分の平面図。
【図6】 (a)は茎葉切断装置の部分の側面図、(b)は(a)のX矢視図。
【図7】 肩揃え無端帯(66L)(66R)と回転刃(49)(49)の部分の平面図。
【図8】 同じく肩揃え無端帯(66L)(66R)と回転刃(49)(49)の部分の平面図。
【図9】 肩揃え無端帯(66L)(66R)の下方に柔軟保持ベルト(65L)(65R)を配置した構成を示す側面図。
【図10】 同じく肩揃え無端帯(66L)(66R)と回転刃(49)(49)の下方に柔軟保持ベルト(65L)(65R)を配置した状態を示す平面図。
【図11】 肩揃え無端帯(66L)(66R)と回転刃(49)(49)との間に出来るデッドスペースを示す平面図。
【図12】 肩揃え無端帯(66L)(66R)と回転刃(49)(49)の間に、空間ガイド体(69L)(69R)を配置した構成を示す平面図。
【図13】 空間ガイド体(69L)(69R)の後面図。
【図14】 同じく空間ガイド体(69L)(69R)の側面図。
【図15】 駆動側プーリ(64L)(64R)の泥落とし板(71)を示す側面図。
【図16】 回動フレーム(80)の左右の側板(77L)(77R)の部分を示す俯瞰図。
【図17】 回動フレーム(80)の左右の側板(77L)(77R)の部分に肩揃え無端帯(66L)(66R)のアッセンブリーを脱着可能とした構成を示す俯瞰図。
【符号の説明】
(A) 車体
(B) 抜き上げ作業部
(C) 選別コンベア部
(D) 集収物積載部
(7) 茎葉分捌整姿装置
(8) 抜き上げ移送装置
(9) チゼル
(11) 茎葉切断装置
(19) 回動支点部
(45L)(45R) 左右一対の案内杆
(49)(49) 回転刃
(66L)(66R) 肩揃え無端帯
(69L)(69R) 空間ガイド体
(76L)(76R) 脱着ブラケット
(80) 回動フレーム

Claims (3)

  1. 根菜を抜き上げ作業部(B)により抜き上げて、根菜の茎葉(b)の部分を、抜き上げ作業部(B)を構成する抜き上げ移送装置(8)により挟持して上方へ挟持搬送しながら、茎葉切断装置(11)により根菜の主根(a)の首部から、根菜の茎葉(b)を切断する構成において、抜き上げ移送装置(8)の下面に、後部が高くなるように左右の案内杆(45L)(45R)を傾斜配置し、該左右の案内杆(45L)(45R)の後部で、かつ抜き上げ移送装置(8)の下方に、左右の肩揃え無端帯(66L)(66R)を配置し、該肩揃え無端帯(66L)(66R)の後端に、茎葉切断装置(11)を配置すると共に、前記左右の案内杆(45L)(45R)の後端と、肩揃え無端帯(66L)(66R)の前端とを、直近でかつ前後に配設し、前記左右の案内杆(45L)(45R)と、肩揃え無端帯(66L)(66R)は共に、根菜の主根(a)は通過できないが、根菜の茎葉(b)は通過可能な間隙(68)を構成し、前記左右の案内杆(45L)(45R)の後端部分には、間隙(68)から外側に広がる開拡折曲部(45a)(45a)を構成したことを特徴とする根菜収穫機。
  2. 請求項1記載の根菜収穫機において、前記肩揃え無端帯(66L)(66R)は、根菜の茎葉(b)が通過する側の間隙(68)を調節自在としたことを特徴とする根菜収穫機。
  3. 請求項1記載の根菜収穫機において、前記肩揃え無端帯(66L)(66R)を支持する支持ブラケット(75L)(75R)の後端に、根菜の主根(a)が肩揃え無端帯(66L)(66R)の挟持状態から茎葉切断装置(11)に至る間の間隙において、案内ガイドする空間ガイド体(69L)(69R)を、同じく間隙(68)を置いて対面配置し、前記空間ガイド体(69L)(69R)を肩揃え無端帯(66L)(66R)の高さ方向の幅内に位置させたことを特徴とする根菜収穫機。
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