JP4923568B2 - 豆類収穫機 - Google Patents

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Description

本発明は、枝豆などの豆類収穫機に関するものである。
従来の豆類の収穫方法として、圃場に植生する豆類の根元部を地中で切断し、茎部だけを搬送して収穫する方法(特許文献1に開示される)や、後上がり傾斜姿勢に設ける引抜搬送装置によって、根元部近傍を挟持して引き抜いて搬送して収穫する方法(特許文献2に開示される)や、排土板によって豆類の根元の土を排除して根元部を露出させ、挟持ベルトで引き抜いて搬送して収穫する方法(特許文献3に開示される)などが存在する。
また、従来の豆類の収穫装置として、圃場に植生する豆類の根元部を地中で切断し、茎部だけを搬送して収穫する装置(特許文献1に開示される)や、後上がり傾斜姿勢に設ける引抜搬送装置によって、根元部近傍を挟持して引き抜いて搬送して収穫する装置(特許文献2に開示される)や、排土板によって豆類の根元の土を排除し根元部を露出させ、挟持ベルトで引き抜いて収穫する装置(特許文献3に開示される)などが存在する。
特開2000−201519号公報 特開2005−102706号公報 特開2004−105018号公報
特許文献1記載の発明では、圃場に豆類の根部を残すことになるが、この残根が病原菌を繁殖させる媒介となり、繁殖した病原菌により連作障害を引き起こす可能性があるため、これを除去する後作業を別途行う必要があり、作業工数が増加する問題がある。
また枝豆等の豆類は、地表近くから枝が生えており、特に早生種の場合は莢が根元近くまで付着しており、特許文献2,3記載の発明のように、後上がり傾斜姿勢に設ける引抜搬送装置で引き抜くと、茎部と共に莢まで挟んで潰したり、損傷させたりすることがあり、豆類の収穫量が減少したり、収穫した豆類の商品価値が低下する問題がある。
さらに、特許文献2,3記載の発明では、豆類の根部付近を挟持して搬送するため、搬送中の豆類が倒れるなどして搬送姿勢が乱れると、豆類の後方への搬送が停滞し、作業能率が低下する問題がある。
本発明は豆類の莢の付着位置に左右されることなく、莢を潰したり損傷させたりすることなく根元部ごと引き抜き収穫を行うことができると共に、搬送中の豆類の姿勢を保持することのできる豆類収穫を提供することを課題とする。
本発明は、上記の課題を解決するために次の技術的手段を講じる。
請求項1記載の発明は、メインフレーム(1)の後部にエンジン(3)とミッションケース(4)を設け、該ミッションケース(4)から駆動力を受けて駆動回転する左右の後輪(9,9)を設け、前記ミッションケース(4)の前側にベベルケース(19)を設け、該ベベルケース(19)に回転伝動軸(22)を設け、該回転伝動軸(22)の上部に伝動ケース(25)を後上り傾斜姿勢で設け、該伝動ケース(25)の上部に挟持部フレーム(27)を設け、該挟持部フレーム(27)の後部側に前記伝動ケース(25)から駆動力を受けて回転する駆動スプロケット(31b)を設け、前部側に従動スプロケット(31a)と伝動スプロケット(31c)を設け、該駆動スプロケット(31b)と従動スプロケット(31a)と伝動スプロケット(31c)に挟持搬送チェーン(32)を巻回して挟持搬送部(C)を構成して設け、前記挟持部フレーム(27)の前端部にプレート(37)を設け、該プレート(37)に小径支柱(38a)を設け、該小径支柱(38a)に差込可能な支柱(38)を備えた上下一対の台形プレート(41,46)を機体外側に長辺部が位置するように設け、前記伝動スプロケット(31c)に伝動軸(40a)を装着し、該伝動軸(40a)に差込可能な回転軸(40)を備えた駆動ローラ(43)を前記上下の台形プレート(41,46)の外側後端部に設け、台形プレート(41,46)の外側前端部に従動ローラ(44)を設け、台形プレート(41,46)の内側部にテンションローラ(45)を設け、該駆動ローラ(43)と従動ローラ(44)とテンションローラ(45)に亘って幅広な弾性体ベルト(48)を巻回して引抜部(B)を構成して設けたことを特徴とする豆類収穫機とする。
請求項2記載の発明は、前記駆動スプロケット(31b)に第二回転軸(71)を設け、該第二回転軸(71)の上部に第一プーリ(70)を設け、前記回転軸(40)の上部に第二プーリ(69)を設け、該第一プーリ(70)と第二プーリ(69)に亘って搬送補助ベルト(72)を巻回すると共に、該第一プーリ(70)から第二プーリ(69)の上方に亘って前記補助搬送ベルト(72)を張るテンションプレート(73)を設けたことを特徴とする請求項1記載の豆類収穫機とする。
請求項3記載の発明は、前記弾性体ベルト(48)を上側ほど厚くなる構成としたことを特徴とする請求項1または2記載の豆類収穫機とする。
請求項1の記載によれば、幅広な弾性体ベルト(48)で構成された引抜部(B)によって、豆類の莢の付着する茎部を幅広な範囲に挟持して弱い挟持力で引き抜くことができると共に、挟持搬送チェーン(32)で構成された挟持搬送部(C)では、引抜部(B)から搬送されてきた豆類の根元部を強く挟持して後方へ搬送するため、莢を潰したり損傷させたりすることなく、豆類を収穫することができる。
そして、プレート(37)に設けた小径支柱(38a)に、上下の台形プレート(41,46)に設けた支柱(38)を差し込めることにより、引抜部(B)を自在に着脱することができるので、圃場条件や豆類の品種に合わせた作業を行うことができ、作業能率が向上する。
また、挟持搬送部(C)の伝動スプロケット(31c)に伝動軸(40a)を装着すると共に、該伝動軸(40a)に引抜部(B)の駆動ローラ(43)に設けた回転軸(40)を差し込める構成としたことにより、引抜部(B)の駆動力を挟持搬送部(C)から供給することができるので、機体の構成が簡潔になる。
さらに、機体外側に長辺部が位置する上下の台形プレート(41,46)の外側前後端部に駆動ローラ(43)と従動ローラ(44)を設けると共に、機体内側の短辺部にテンションローラ(45)を設けたことにより、引抜部(B)の始端部がV字形になるため、豆類を引抜部(B)の中心に寄せることができ、確実に引き抜くことができる。
また、引抜部(B)から挟持搬送部(C)への豆類の引継ぎ口がV字形になるため、引継ぎ時に豆類が引抜部(B)から解放されやすく、引継ぎが円滑に行われるため、作業能率が向上する。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、挟持搬送部(C)の搬送終端部の上方に設けた第一プーリ(70)と、引抜部(B)の搬送終端部の上方に設けた第二プーリ(69)に亘って補助搬送ベルト(72)を巻回すると共に、補助搬送ベルト(72)を張るテンションプレート(73)を設けたことによって、挟持搬送部(C)で根元を挟持されて搬送される豆類を補助搬送ベルト(72)及びテンションプレート(73)で支持することができるので、搬送中の豆類が倒れることが防止され、搬送能率が向上する
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、引抜部(B)の弾性体ベルト(48)の厚みを機体上側ほど厚くなる構成としたことにより、莢の多い豆類の下部側の挟持力を弱めることができるので、圃場から引き抜く際に莢が潰されることが防止される。
また、弾性体ベルト(48)の上部側の挟持力を強めることができるので、豆類を挟持して確実に圃場から引き抜くことができ、作業能率が向上する。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。
図1〜3に示すように、この豆類収穫は、畝に植えられた豆類を莢の付着する茎部ごと挟み、根部ごと引き抜き収穫するように構成されたものであり、後輪駆動である四輪走行式の走行部Aに、後上がり傾斜姿勢の引抜部Bと挟持搬送部Cが装備されるとともに、後方に操作部Dを設ける構造である。以下、この機体の構成を詳述する。
まず走行部Aの構成について説明する。メインフレーム1の後方に燃料タンク2と、エンジン3の出力軸にミッションケース4を連結したものを設け、該ミッションケース4の出力軸の端部に出力軸が回動可能なようにプレート5を取り付けると共に、スプロケット6a,6bにチェーン7を無端状に掛け回した伝動ケース8を左右一対に取り付け、該スプロケット6bをミッションケース4の出力軸に取り付け、前記スプロケット6aの回転軸に後輪9を設ける。そして、メインフレーム1側面の略中央部に左右一対にプレート10,10を固定し、該プレート10,10間にシャフト11を通し、該シャフト11に筒体12を回動自在にはめ込み、該筒体12にフレーム13を固定し、前輪14を該フレーム13の一端に取り付けることによって走行部Aが構成される。
前記走行部Aの構成部材であるシャフト11の左右どちらか一方のプレート10にリンクプレート15を固定する。そして、後方にハンドル17aを設け、前端部に螺旋状の溝を設けたシャフト17と、後端部にネジ穴を設けたシャフト16を組み合わせたものを、ジョイント15aで前記リンクプレート15と接続することによって、作業高調整部Fが構成される。
次に、挟持搬送部Cの構成について説明する。前記ミッションケース4の出力軸の先端にベベルギア18aを設ける回転軸18を取り付け、ベベルケース19の内部に、両端にベベルギア18c,18cを備え、該ベベルギア18cの一方にベベルギア18bを隣接させたシャフト20を設ける。また、一端にベベルギア21を設け、前記ベベルギア18cと噛み合うことによって回転して動力を伝える回転伝動軸22を左右一対に設ける。そして、該回転伝動軸22の他端側にスプロケット23aを設け、該スプロケット23aとスプロケット23bにチェーン24を無端状に掛け回して伝動ケース25を構成して後上がり傾斜姿勢に左右一対設け、該スプロケット23a,23bのどちらか一方を、ジョイント26によって前記回転伝動軸22と連結する。また、該伝動ケース25の上部にL字状のフレーム(挟持部フレーム)27を左右一対に後上がり傾斜姿勢に設け、メインフレーム1とステー30を介して取り付ける。該フレーム27の内側には、中空の角柱28とチェーンガイド29をフレーム27内側から固定し、その前後両端部にスプロケット(従動スプロケット、駆動スプロケット、伝動スプロケット)31a,31b,31cを設けるとともに、ジョイント36で取り付けられるテンションスプロケット33及びアーム34の先端部に備えられるテンションスプロケット35にチェーン32を無端状に巻き掛けることによって挟持搬送部Cが構成される。
次に、泥落とし装置Eの構成について説明する。前記挟持搬送部Cの中空の角柱28,28の底部に、軸受51a,51bを挟持搬送部Cの左右で隣接しないようずらして配置し、該軸受51a、51bに回転軸52,52を後下がり傾斜姿勢で設ける。該回転軸52,52の下方にはスプロケット53a,53bを夫々設けると共に、伝動ケース25内のスプロケット23aの上方にスプロケット54を設けて、チェーン55を無端状に巻き掛ける。そして、該回転軸52,52の下方に、複数のL字形の棒からなる泥落し体55a、55bを設けると共に、該泥落とし体55a,55b夫々の反対側に少なくとも一本の固定棒63a,63bを設けることによって、泥落とし装置Eが構成される。
泥落とし装置Eの動力は、搬送装置Cを構成する伝動ケース25に動力を伝える回転伝動軸22の一方先端にスプロケット54を設け、該スプロケット54と泥落とし体56a、56bを回転させるスプロケット53a,53bにチェーン55を無端状に掛け回し、前記回動軸22の回転に連動させる。
次に、引抜部Bの構成について説明する。前記フレーム27の前方端に門型のプレート37を後上がり傾斜姿勢に固定し、該プレート37に対して略垂直に支柱38,38を固定し、また前記スプロケット31cに回転伝動軸(回転軸)40を前記プレート37に対して略垂直になるようにジョイント39a,39bを介して取り付け、略台形のプレート(下側の台形プレート)41を機体外側が長辺となるように設け、内側からステー42,42で固定する。そして、該回転伝動軸40に上方に溝が刻まれているローラ(駆動ローラ)43を前上がり傾斜姿勢に取り付け、上方に溝が刻まれているローラ44(従動ローラ)を前上がり傾斜姿勢にプレート41の機体外側先端に設けるとともに、複数の上方に溝の刻まれているテンションローラ45を前上がり傾斜姿勢に機体内側先端に設ける。更に、該ローラ43,44及びテンションローラ45の上方の溝にベルト47を無端状に掛け回すと共に、ローラ43,44及びテンションローラ45の略全幅に相当するスポンジ材やゴム材等の弾性体からなる幅広なベルト(弾性体ベルト)48を無端状に掛け回す。そして、該ローラ43,44及び複数のテンションローラ45の上面に略台形のプレート(上側の台形プレート)46を機体外側が長辺となるように設け、内側からステー42,42で固定することによって、引抜部Bが構成される。
引抜部Bの駆動力は、回転体43に回転軸40を通し、該回転軸40をジョイント39a,39bによって挟持搬送部Cのスプロケット31cに取り付け、該スプロケット31cの回転に連動させる。
それと共に、引抜部Bの門型のプレート37の下方にリンクプレート57aを設け、該リンクプレート57aにマルチ押さえ体57を取り付ける。
次に、操作部Dの構成について説明する。前記挟持搬送部Cの回転伝動軸22の側面にカバー80とフレーム81を固定し、該カバー80をフレーム81で固定する。そして、フレームの後部終端にハンドル82やサイドクラッチレバー83、ハンドクラッチレバー84、操作クラッチレバー85を取り付けることによって、操作部Dが構成される。
また、操作部Dのフレーム46aの略中央部及び挟持搬送部Cのフレーム27の上方側面でフレーム65を固定して、該フレーム65上に機体側面方向に展開可能な荷台66を設ける。
上記の収穫装置による収穫作業方法について説明する。
まず、走行部Aの前記エンジン3を始動させてミッションケース4が各出力軸より駆動力を出力できる状態にし、操作部Dのサイドクラッチレバー83を入位置にすることによって、該ミッションケース4の出力軸に左右一対取り付けたスプロケット6b,6bが回転し、該スプロケット6b,6bとスプロケット6a,6aの間に無端状に巻き掛けられたチェーン7,7が回転力を伝達することにより、前記スプロケット6a,6aが回転し、該スプロケット6a,6aに取り付けられた後輪9,9を回転させることにより、機体が前方へと進行する。
また、前記エンジン3を始動させ、作業クラッチレバー85を入位置にすることにより、引抜部Bと挟持搬送部C及び泥落とし装置Eの動力を出力する前記ミッションケース4の出力軸に設けた回転軸18が回転し、ベベルケース19を通じて左右一対の回転伝動軸22,22を回転させることによって、回転力が左右一対の伝動ケース25,25を伝わり、引抜部Bと挟持搬送部C及び泥落とし装置Eが駆動する。
この状態で機体を前進させ、圃場に植生する豆類の莢の付いた茎部を引抜部Bで挟持させることにより、豆類は圃場より地中に埋没する根部ごと引きぬかれ、該引抜部Bによって後方に搬送される。
そして、豆類の莢の付着する茎部を該引抜部Bに挟持されたまま、該引抜部Bと挟持搬送部Cがオーバーラップする地点で根元部を挟持搬送装置Cに挟持され、後方への搬送は該挟持搬送部Cに引き継がれる。
該挟持搬送部Cに引き継がれた豆類は、該挟持搬送部の中程で回転する泥落とし体56a,56bで地中に埋没していた根部を叩かれ、付着している泥土を払い落とされる。
根部に付着した泥土を落とされた豆類は、さらに後方に挟持搬送され、挟持搬送部Cの終端部で作業者の手で回収され、荷台66に積載されるコンテナ等に収穫される。
次に、各構成部分の効果について説明する。
まず、前述の走行部Aのように、前輪14と後輪9を左右一対に間隔を空け、四輪として設けることによって、走行を安定させると共に畝を跨いで作業をすることができる。また、機体後方に燃料タンク2やエンジン3やミッションケース4などの重い部品を設けることによって、重心が機体の後方側となるため、引抜収穫作業を行う機体前方に異常な荷重がかかった際に、前傾を抑えることができる。
また、フレーム13,13の先端部に延長フレーム68,68を固定し、該延長フレーム68,68に分草杆67,67を設けることによって、隣接する豆類の葉や莢を掻き分けることができ、作業効率が向上する。
次に、前述の作業高調整部Fのような構成とすることによって、ハンドル17aを回すとシャフト17が回転し、シャフト16は回転するとともに前方へと押されるため、リンクプレート15を前傾させ、シャフト11を回転させる。該シャフト11が回転することによって、カップリング12に固定されるフレーム13が持ち上がり、前輪14の位置が上昇するため、機体が前傾するため作業角度を緩くすることができる。また、ハンドル17を逆に回せば前輪14は下降するため作業角度を急なものとすることができ、圃場条件や豆類の植生状況に対応することができる。
さらに、前述の挟持搬送部Cの先端部と引抜部Bの機体内側面側の後端部はオーバーラップするように構成されており、幅広なベルト48で豆類を挟んだ状態で挟持搬送部Cを構成するチェーン32へ豆類を引き継ぐことができるため、安定した姿勢で搬送させることができる。また、挟持搬送部Cが引抜部Bよりも下方に設けられるため、挟持搬送部Cは豆類の根部を掴みやすく、莢を潰さずに搬送を行うことができる。
また、前述の引抜部Bを構成するベルト48は、幅広であるため豆類の莢の付着部分を挟む面積が広く、挟持力を強めなくとも強い引抜力を持つことができ、またスポンジやゴムなどの弾性体によって構成されるため、豆類の茎部を挟み込んでも莢を潰すことなく収穫することができる。
それとともに、引抜部Bの形状を機体外側面側に長辺が来る略台形としたことによって、引抜部Bの入り口及び挟持搬送部Cへの引継ぎ口がV字となるため、豆類を引抜部Bの中心に寄せ集めやすく、また引継ぎの際もスムーズに送り出せる。
さらに、引抜部Bの駆動力を挟持搬送部Cのスプロケット31の回転に連動させることによって、構成が簡単になるとともにコストダウンを図ることができる。
また、引抜部Bの先端にマルチ押さえ体57を設けることによって、マルチを敷設した圃場で豆類を引き抜く場合に、該マルチ押さえ体57が圃場に敷設したマルチを押さえるため、豆類だけを引き抜き収穫することができる。
そして、操作部Dに取り付けるフレーム65に機体側面方向に展開可能な荷台66を設けることによって、収穫した豆類を回収するコンテナ等を積載することができ、収穫した豆類を拾い集める作業を省略することができ、省力化を図ることができる。
また、泥落とし装置Eの動力を挟持搬送部Cの回転伝動軸22に連動させることによって、構成を簡単にするとともにコストダウンを図ることができる。
以下、本件作業方法及び作業装置の別実施例を記載する。
まず、図4で示すように、引抜部Bを着脱可能とし、挟持搬送部Cだけでも豆類を引き抜くことができる構成とする。圃場条件や品種に合わせて引抜部Bを着脱することによって、効率よく作業が行える。
次に、図5,6で示すように、門型プレート37に支柱38から小径の支柱(小径支柱)38aを設け、該支柱38aに穴を貫通するように等間隔に設けるとともに、支柱38の下端部近傍にも同径の穴を少なくとも一つ設け、これらの穴にボルト58を通し、ピン59で止める構造とする。さらに、スプロケット31cに、回転軸40よりも小径の回転軸(伝動軸)40aを設けるとともに、回転軸40aの先端部にボス60を設けることによって、引抜部Bの高さを調節できる構成となり、挟持搬送部Cが豆類を引き継ぐ高さを調節することができる。
また、図7で示すように、挟持搬送部Cのうち、フレーム27と中空の角柱28と伝動ケース25と回転伝動軸22とベベルケース19と泥落とし装置E以外の構成部品を除き、引抜部Bをフレーム27の先端から後端までに設けることによって、豆類の引き抜きから搬送までを搬送部Bのみで茎部を軽く挟んで行い、根部を挟持しないため、根部近くまで莢が付着しているような豆類であっても、莢を潰してしまうことがない。また、引抜部Bの動力は、回転体43に回転軸40を通し、該回転軸40をジョイント39a,39bによってスプロケット23bと繋ぎ、該スプロケット23bの回転から取ることによって、構成が簡単になるとともにコストダウンを図ることができる。
また、豆類の下方には莢が多く付着しているため、図8で示すように、引抜部Bを構成する幅広なベルト48を、上段を硬質なベルト48a、下段を軟質なベルト48bで構成することによって、柔らかい下方で莢の付着部分を挟むため、莢の潰れを防止することができる。
また、図9で示すように、ベルト48の上方に厚みをつけた構成とすることによって、下側の挟持力を弱め、莢が潰れるのを防止できる。
また、図10,11に示すように、ベルト48をベルト48c,d,e,fと複数段に分割して取り付けることによって、豆類を挟む位置に応じてベルト48の硬度を選択することができ、圃場条件や豆類に応じて、莢の潰しを防止しつつ効率よく引抜作業を行うための最適な構成を選択することができる。
さらに、最も先端に出る最上段に突起付きのベルト48cを設けることによって、豆類のかき込みが向上し、効率よく引抜作業を行うことができる。
また、図12,13で示すように、複数設けられる回転体45を凹凸のある形状の回転体45aとし、対向する該回転体45a同士がぶつかりあわないように配置することによって、挟持力を上げることなく引抜力だけを向上させることができる。
また、図14、15で示すように、複数設けられる回転体45を、上方が大きく、下に行くほど小さくなるような鼓形状の回転体45bとすることによって、引抜部Bの上側だけ挟持力を強めることができ、豆類の莢を潰すことなく引き抜き性能を向上させることができる。
また、図16,17で示すように、複数設けられる回転体45を、複数段に分割した回転体45c,d,eとし、テンションアーム62を複数設けて、段ごとに挟持力を調節できる構成とすることによって、細かく挟持力を調節することができ、莢を潰すことなく効率のよい引抜作業を行うことができる。
また、図18,19で示すように、泥落とし装置Eに複数の棒を櫛状に取り付けた抵抗棒64a、64bを、泥落とし体56a,56bに側面視で略直行するように設けることによって、根部に付着した泥土の落ちを向上させることができ、作業後の機体のメンテナンスや収穫した豆類の処理の効率が向上する。
また、図20,21で示すように、引抜部Bの上方まで延長した回転軸40にプーリ(第二プーリ)69を取り付けて設けるとともに、挟持搬送部Cのスプロケット39bに回転軸(第二回転軸)71を取り付け、該回転軸71の上端にプーリ(第一プーリ)70を設ける。そして、該プーリ69,70の間にベルト(補助搬送ベルト)72を無端状に巻き掛けるとともに、該プーリ69,70の上方にプレート(テンションプレート)73を、該ベルト72を張るように設けて補助搬送部Fを構成することによって、後方に搬送する際、茎が倒れないように姿勢を保持することができる。
さらに、前記ベルト72を突起付きベルトとすることによって、突起が豆類の倒れを抑えるため、搬送姿勢の保持を安定させることができる。
豆類収穫装置の側面図 豆類収穫装置の平面図(挟持搬送部の一部を省略) 引抜部及び挟持搬送部の平面図 引抜部を取り外した豆類収穫装置の側面図 引抜部の側面図 引抜部の調節部分の断面図 引抜部を延長した機体の側面図 硬度の異なる無端体で構成した引抜部の側面図 上側を厚くした無端体の正面図 複数の無端体で構成する引抜部の側面図 複数の無端体で構成する引抜部の平面図 回転体を凹凸形状にした引抜部の側面図 回転体を凹凸形状にした引抜部の断面図 回転体を鼓形状にした引抜部の側面図 回転体を鼓形状にした引抜部の断面図 回転体を複数に分割した引抜部の側面図 回転体を複数に分割した引抜部の断面図 櫛状の抵抗棒を設けた泥落とし装置の側面図 櫛状の抵抗棒を設けた泥落とし装置の断面図 補助搬送ベルトを設けた豆類収穫装置の側面図 補助搬送ベルトを設けた豆類収穫装置の平面図
メインフレーム
エンジン
ミッションケース
後輪
19 ベベルケース
22 回転伝動軸
25 伝動ケース
27 フレーム(挟持部フレーム)
31a スプロケット(従動スプロケット)
31b スプロケット(駆動スプロケット)
31c スプロケット(伝動スプロケット)
32 チェーン(挟持部チェーン)
37 プレート
38 支柱
38a 支柱(小径支柱)
40 回転伝動軸(回転軸)
40a 回転軸(伝動軸)
41 プレート(台形プレート)
43 ローラ(駆動ローラ)
44 ローラ(従動ローラ)
45 テンションローラ
46 プレート(台形プレート)
48 ベルト(弾性体ベルト)
B 引抜部
C 挟持搬送部

Claims (3)

  1. メインフレーム(1)の後部にエンジン(3)とミッションケース(4)を設け、該ミッションケース(4)から駆動力を受けて駆動回転する左右の後輪(9,9)を設け、前記ミッションケース(4)の前側にベベルケース(19)を設け、該ベベルケース(19)に回転伝動軸(22)を設け、該回転伝動軸(22)の上部に伝動ケース(25)を後上り傾斜姿勢で設け、該伝動ケース(25)の上部に挟持部フレーム(27)を設け、
    該挟持部フレーム(27)の後部側に前記伝動ケース(25)から駆動力を受けて回転する駆動スプロケット(31b)を設け、前部側に従動スプロケット(31a)と伝動スプロケット(31c)を設け、該駆動スプロケット(31b)と従動スプロケット(31a)と伝動スプロケット(31c)に挟持搬送チェーン(32)を巻回して挟持搬送部(C)を構成して設け、
    前記挟持部フレーム(27)の前端部にプレート(37)を設け、該プレート(37)に小径支柱(38a)を設け、該小径支柱(38a)に差込可能な支柱(38)を備えた上下一対の台形プレート(41,46)を機体外側に長辺部が位置するように設け、
    前記伝動スプロケット(31c)に伝動軸(40a)を装着し、
    該伝動軸(40a)に差込可能な回転軸(40)を備えた駆動ローラ(43)を前記上下の台形プレート(41,46)の外側後端部に設け、台形プレート(41,46)の外側前端部に従動ローラ(44)を設け、台形プレート(41,46)の内側部にテンションローラ(45)を設け、該駆動ローラ(43)と従動ローラ(44)とテンションローラ(45)に亘って幅広な弾性体ベルト(48)を巻回して引抜部(B)を構成して設けたことを特徴とする豆類収穫機
  2. 前記駆動スプロケット(31b)に第二回転軸(71)を設け、該第二回転軸(71)の上部に第一プーリ(70)を設け、前記回転軸(40)の上部に第二プーリ(69)を設け、該第一プーリ(70)と第二プーリ(69)に亘って搬送補助ベルト(72)を巻回すると共に、該第一プーリ(70)から第二プーリ(69)の上方に亘って前記補助搬送ベルト(72)を張るテンションプレート(73)を設けたことを特徴とする請求項1記載の豆類収穫機
  3. 前記弾性体ベルト(48)を上側ほど厚くなる構成としたことを特徴とする請求項1または2記載の豆類収穫機。
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