JP2005027616A - 結球野菜収穫機 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来構造では取り込みが困難であった畝上にて倒伏した状態にある結球野菜の取り込みを容易とし、また、選別部における作業の負担を軽減した結球野菜収穫機を提供することを課題とする。
【解決手段】クローラ走行装置1に、結球野菜Aを引き抜くための引抜前処理装置4と、根茎部A2を切断する切断装置8と、結球部A1を挟持して後方へ搬送する縦搬送装置7とを有する結球野菜収穫機において、前記引抜前処理装置4の前端部に補助取込ホイル19L・19Rを設けた。また、前記縦搬送装置7の後方に前記切断装置8によって切断された外葉A3を排出する外葉排出装置9を設け、該外葉排出装置9の後方に結球部A1をサイズ選別してサイズ別に排出する選別装置10及び排出装置11を設けた。
【選択図】図2
【解決手段】クローラ走行装置1に、結球野菜Aを引き抜くための引抜前処理装置4と、根茎部A2を切断する切断装置8と、結球部A1を挟持して後方へ搬送する縦搬送装置7とを有する結球野菜収穫機において、前記引抜前処理装置4の前端部に補助取込ホイル19L・19Rを設けた。また、前記縦搬送装置7の後方に前記切断装置8によって切断された外葉A3を排出する外葉排出装置9を設け、該外葉排出装置9の後方に結球部A1をサイズ選別してサイズ別に排出する選別装置10及び排出装置11を設けた。
【選択図】図2
Description
本発明は、キャベツ、レタス等の結球野菜を収穫する結球野菜収穫機の技術に関する。
従来より、結球野菜収穫機においては、走行車体の側方から前方に、掻込(取込)・切断・搬送を行う収穫作業部を設け、この収穫作業部によって圃場に栽培したキャベツ等の結球野菜の根茎部を掻き込んで挟持し、根元部を切断装置等によって切断し、結球部を挟持して後方へ搬送し、選別部にて調整・選別されてコンテナ等に収納する技術が公知となっている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、前記のような従来の結球野菜収穫機においては、収穫作業部の前端の取込部に設けられる結球野菜を掻き込むための取込ホイルは、左右一対設けられているのみであり、圃場にて倒伏した状態の結球野菜をスムーズに取り込めないことがある。
また、取り込まれた結球野菜は、その外葉と結球部(玉)とがいっしょに選別部まで搬送されるため、選別部において、補助作業者を配置して調整作業を行ったり、別途調整装置を設けたりする必要があり、作業者に負担がかかり、構造の複雑化の要因ともなっている。また、取込んで後方へ搬送してコンテナに収容された結球野菜は、選別部において不良品は除かれるが、大きさが異なる結球野菜全てが収容されているため、出荷前にサイズ別に選別する必要があり、作業者の負担を増す要因となっている。
そこで本発明は、従来構造では取り込みが困難であった畝上にて倒伏した状態にある結球野菜の取り込みを容易とし、また、選別部における作業の負担を軽減した結球野菜収穫機を提供することを課題とする。
また、取り込まれた結球野菜は、その外葉と結球部(玉)とがいっしょに選別部まで搬送されるため、選別部において、補助作業者を配置して調整作業を行ったり、別途調整装置を設けたりする必要があり、作業者に負担がかかり、構造の複雑化の要因ともなっている。また、取込んで後方へ搬送してコンテナに収容された結球野菜は、選別部において不良品は除かれるが、大きさが異なる結球野菜全てが収容されているため、出荷前にサイズ別に選別する必要があり、作業者の負担を増す要因となっている。
そこで本発明は、従来構造では取り込みが困難であった畝上にて倒伏した状態にある結球野菜の取り込みを容易とし、また、選別部における作業の負担を軽減した結球野菜収穫機を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、前部に結球野菜の取込部を設け、その後部に該結球野菜を搬送しながら引抜き、切断装置によって根茎部の切断を行う搬送装置を設け、その後部に選別装置を設ける結球野菜収穫機において、前記取込部の前端部に左右一対の補助取込ホイルを設けたものである。
請求項2においては、走行装置に、結球野菜の取込部と、結球野菜を引き抜くための引抜前処理装置と、根茎部を切断する切断装置と、結球部を挟持して後方へ搬送する縦搬送装置と、縦搬送装置の後部に配設する選別部とを有する結球野菜収穫機において、前記縦搬送装置の後方に、相互間に間隔を隔てて、かつ、対向する側が下方に位置するように傾斜させて配置される搬送速度の異なる一対のコンベアと、その下方に開口する排出孔とを有する外葉排出装置を設けたものである。
請求項3においては、前記外葉排出装置の後方に、結球野菜のサイズ選別を行うための隙間を相互間に設けて前後方向に配置される一対のコンベアを、前後方向に一組以上有する選別装置を設け、該選別装置の下方に、該選別装置にて選別された結球野菜を、サイズ別に搬送する排出装置を設けたものである。
請求項4においては、前記外葉排出装置及び選別装置を構成する一対のコンベアを複数組配置し、搬送方向の後端と前端を平面視で重なるように、かつ、側面視で後方のコンベアが低くなる階段状に配置したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、従来構造では取り込みが困難であった倒伏状態にある結球野菜も容易に取り込むことが可能となり、よりスムーズでムラのない収穫作業が可能となる。
請求項2においては、搬送経路の途中で結球野菜の外葉を排出することが可能となる。これにより、結球部と外葉との選別を行う必要がなくなり、このための補助作業者も必要なくなるので労力の低減につながる。また、別途調整装置などを設ける必要もなくなり、構造の簡略化も図れる。
請求項3においては、補助作業者などによる収穫した結球野菜の結球部のサイズによる選別を行う必要がなくなり、労力の低減が図れ作業能率が向上する。
請求項4においては、結球野菜の結球部が搬送途中で滞ったり落下したりすることがなく、スムーズな選別・排出作業が可能となる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の結球野菜収穫機の全体構成を示す側面図、図2は同じく平面図、図3は引抜前処理装置を示す平面図、図4は選別装置及び排出装置を示す平面図、図5は駆動伝動系を示す図である。
図1は本発明の結球野菜収穫機の全体構成を示す側面図、図2は同じく平面図、図3は引抜前処理装置を示す平面図、図4は選別装置及び排出装置を示す平面図、図5は駆動伝動系を示す図である。
まず、本発明に係る結球野菜収穫機の全体構成について、図1及び図2を用いて説明する。
結球野菜収穫機は、条に沿って進行しながら圃場の畝に条植えされた結球野菜Aを収穫するものである。この結球野菜収穫機は、左右一対のクローラ走行装置1で懸架される機体2を有し、この機体2には、結球野菜Aを引き抜いて収穫するための収穫作業部3が具備されている。
該収穫作業部3は、その前端部を取込部とし、機体前方から、引抜前処理装置4、根茎部搬送装置5、前部支持装置6、縦搬送装置7、切断装置8、外葉排出装置9、選別装置10、排出装置11及び箱載装置12等が配設されている。
結球野菜収穫機は、条に沿って進行しながら圃場の畝に条植えされた結球野菜Aを収穫するものである。この結球野菜収穫機は、左右一対のクローラ走行装置1で懸架される機体2を有し、この機体2には、結球野菜Aを引き抜いて収穫するための収穫作業部3が具備されている。
該収穫作業部3は、その前端部を取込部とし、機体前方から、引抜前処理装置4、根茎部搬送装置5、前部支持装置6、縦搬送装置7、切断装置8、外葉排出装置9、選別装置10、排出装置11及び箱載装置12等が配設されている。
前記クローラ走行装置1上方の機体2に左右水平方向に設けられる支持軸13を中心に上下に回動可能に作業部フレーム14が設けられ、該作業部フレーム14に前記引抜前処理装置4、根茎部搬送装置5、前部支持装置6、縦搬送装置7及び切断装置8が前方から配設されている。この作業部フレーム14は、機体2との間に油圧シリンダ15を介設しており、該油圧シリンダ15を伸縮することによって該作業部フレーム14を前記支持軸13を中心に昇降回動可能としている。これにより、結球野菜収穫機が非作業時に走行するときには、前記油圧シリンダ15を駆動して作業部フレーム14を上昇させ、収穫作業時には下降させて走行する。
また、作業部フレーム14の側方に座席シートやフロントコラム上の操向レバー等からなる操縦部16が配設され、座席シート下方にエンジン90やミッションケース91(図5)等を配置した駆動部17が配設されている。
また、作業部フレーム14の側方に座席シートやフロントコラム上の操向レバー等からなる操縦部16が配設され、座席シート下方にエンジン90やミッションケース91(図5)等を配置した駆動部17が配設されている。
前記引抜前処理装置4は、収穫作業部3の最前の取込部に設けられ、結球野菜Aを取り込んで引き抜く作業を行うものであり、前下がり傾斜平面内で対向面が共に後方に強制回転させられる左右一対の掻込回転体である取込ホイル18L・18Rを地上すれすれに位置するように配設している。該取込ホイル18L・18Rは、円盤状でその外周を凹凸波形に形成された花弁形の形状を有しており、機体2の進行に伴って結球野菜Aの結球部A1の両側下面に進入してこれを掬い上げ、根の部分である根茎部A2を土中から引き抜く作業を行う。従って、この結球野菜収穫機を操縦する場合、左右一対の取込ホイル18L・18Rの中心を結球部A1の中心に合わせることになる。
また、前記左右一対の取込ホイル18L・18Rの更に前方には、該取込ホイル18L・18Rと略同形状に構成した左右一対の補助取込ホイル19L・19Rが設けられている。該補助取込ホイル19L・19Rによって、畝上にて倒伏している結球野菜を直立させることで前記取込ホイル18L・18Rでの掬い上げ作業をスムーズなものとし、安定した結球野菜の取込作業を可能としている。また、搬送姿勢が略一定となるので、根茎部A2の切断も定位置となる。
また、前記左右一対の取込ホイル18L・18Rの更に前方には、該取込ホイル18L・18Rと略同形状に構成した左右一対の補助取込ホイル19L・19Rが設けられている。該補助取込ホイル19L・19Rによって、畝上にて倒伏している結球野菜を直立させることで前記取込ホイル18L・18Rでの掬い上げ作業をスムーズなものとし、安定した結球野菜の取込作業を可能としている。また、搬送姿勢が略一定となるので、根茎部A2の切断も定位置となる。
前記根茎部搬送装置5は、前記引抜前処理装置4の後方に配設されるものであり、該引抜前処理装置4の後部と根茎部搬送装置5の前部の一部が平面視で重複して設けられている。該根茎部搬送装置5は傾斜面内で対向面が共に後方に強制回転させられる左右一対の搬送チェーン20L・20Rから構成される根茎搬送体33L・33Rからなるものである。この根茎部搬送装置5は、引抜前処理装置4で引き抜かれた結球野菜Aの根茎部A2を前記搬送チェーン20L・20Rで挟持して後上方へ搬送するものであり、後述する縦搬送装置7が結球部A1を左右から挟持して後上方へ搬送しつつ結球野菜Aの姿勢をも保持するのである。
また、前記搬送チェーン20L・20Rの上方には、取込ホイル18L・18Rの後端辺りから始まって搬送チェーン20L・20Rの終端付近まで続き、根茎部A2を間に通過させる左右一対の擦過板21が設けられている。これにより、引抜前処理装置4で引き抜かれた結球野菜Aは、その根茎部A2が搬送チェーン20L・20Rで挟持され、結球部A1の下面をこの擦過板21で擦らされながら後上方へと搬送されて行く。このとき、擦過板21と搬送チェーン20L・20Rとの上下関係は、後方に漸拡して設けられているから、搬送される間、根茎部A2は擦過板21に対しては相対的に下方に引っ張られる状態となり、結球部A1は擦過板21に押し付けられ、姿勢及び高さ保持が確かなものとなる。この保持が確かになることによって搬送ミス等が生じることもなく、後続する根茎部A2の切断に際しても正確な位置を確実に切断できる。
前記前部支持装置6は、上述した根茎部搬送装置5の下方に設けられて結球野菜Aの植生条を挟んで畝の頂面を滑走する左右一対の橇体22を主体とするものであり、引抜前処理装置4や根茎部搬送装置5等を地上一定高さに保つものである。つまり、前記作業部フレーム14は支持軸13からかなり前方にオーバーハングし、かつ、圃場の起伏等に従って大きくピッチングしているものであるから、前部支持装置6によって作業部フレーム14を下から支えて地上一定高さに保つとともに、地面下に潜り込むのを防いでいるのである。なお、橇体22は高さが調整できるようになっている。
前記縦搬送装置7は、取込ホイル18L・18Rの後部辺りから機体2の後部にかけて設けられるものであり、根茎部搬送装置5の上方で、該根茎部搬送装置5とほぼ平行な前下がりの傾斜平面内で対向側が共に後方に強制回動させられる左右一対の挟持ベルト23L・23Rからなる。この縦搬送装置7は、引抜前処理装置4で引き抜かれた結球野菜Aの結球部A1を挟持してこれを機体2の後方まで搬送するものである。この場合の挟持ベルト23L・23Rの挟持面は、結球部A1を傷めないように軟らかい弾性材で構成されており、また、始端と後端は共に端側が開いた平面視八字形となっており結球部A1の取り込みや放出をスムーズにしている。
また、左右の挟持ベルト23L・23Rを支持する作業部フレーム14・14は前部において連結フレーム24によって連設支持されて補強され、該連結フレーム24は正面視U字状に構成されており、該連結フレーム24の水平部の高さは挟持ベルト23L・23R間に挟持されながら搬送される結球野菜Aが十分通過できる高さとしている。
そして、前記連結フレーム24の水平部と略同じ高さで後方に透明の樹脂カバー25が設けられ、切断装置8上方を覆って切断時の茎や土などの飛散を防止している。また、連結フレーム24の側部の操縦部16前方位置にはゲージ輪26が高さ調節可能に設けられており、畝間または畝上の高さに合わせて引抜前処理装置4や根茎部搬送装置5等を一定高さに保つようにしている。
そして、前記連結フレーム24の水平部と略同じ高さで後方に透明の樹脂カバー25が設けられ、切断装置8上方を覆って切断時の茎や土などの飛散を防止している。また、連結フレーム24の側部の操縦部16前方位置にはゲージ輪26が高さ調節可能に設けられており、畝間または畝上の高さに合わせて引抜前処理装置4や根茎部搬送装置5等を一定高さに保つようにしている。
また、前記根茎部搬送装置5の後端付近には、上述のようにして搬送されて来た根茎部A2を切断する切断装置8が設けられている。本実施例の切断装置8は図3に示すように、一方が強制回転させられ、他方は回転自在に支持した二枚の円板刃を先端部同士が平面視で重複させた円板カッター27・28からなり、一方の円板カッター(本実施例では円板カッター28)は、その前端部が前記擦過板21の後部上に平面視で重複して結球野菜Aの搬送経路C上に位置しおり、結球野菜Aがこの切断装置8に作用するときに根茎部A2の付け根と結球部A1の周囲に存在する外葉(鬼葉)A3とを切断するようになっている。この切断は、結球野菜Aを結球部A1だけにする出荷前の態様に整えるものであり、調整作業も兼ねている。なお、円板カッター27・28の回転平面は、根茎部搬送装置5の回動平面とほぼ平行に設定されており、ことのきの根茎部A2は下方を搬送チェーン20L・20Rで引っ張られており確実に切断される。
また、前記根茎搬送体33L・33Rの下方には、図3に示すように、搬送チェーン47と図示せぬ挟扼杆とからなる根茎補助搬送体46が、その搬送位置を搬送経路Cに合わせて配置されている。そして、この根茎補助搬送体46は、その傾斜角度が側面視において後傾となるように、即ち該根茎補助搬送体46と根茎搬送体33L・33Rとの間隔が後方にかけて徐々に広がるように配置されており、結球野菜Aを搬送するときに根茎部A2を下方へ引っ張り、結球野菜Aの結球部A1の下面が常に前記擦過板21上に当接するようにして、前記切断装置8による切断位置が常に一定となるようにされている。
前記縦搬送装置7は、機体2の前後方向の中央部まで延設され、該縦搬送装置7の後部が操縦部16の側方に位置している。そして、該縦搬送装置7の後部には、後述する外葉排出装置9が設けられている。この外葉排出装置9にて外葉を排出された結球部A1は、外葉排出装置9の後方に配設されている選別装置10へと搬送され、ここで結球部A1が機体後方に搬送されながら、結球部A1のサイズ(径)によって大玉・中玉・小玉に選別されるとともに排出装置11により機体左側から右側にかけて搬送され、箱載装置12へと排出される。
次に、前記引抜前処理装置4について図3を用いて詳述する。
前記取込ホイル18L・18Rは取込フレーム29L・29Rの前端に配置されており、進行方向右側の取込フレーム29Rの基部は図示せぬ搬送フレームの前端部に固定されている。一方、左側の取込フレーム29Lの基部は前記搬送フレームの前端に設けた軸30に枢支され、該取込フレーム29Lの基部からはアーム29aを突出してバネを係止し閉じる方向に付勢し、進行方向に向かって左側の引抜前処理装置4は外方向に開くことを可能としている。
また、これら取込フレーム29L・29Rは、前記左右一対の擦過板21の中途部からそれぞれに延設された、長孔58を有する取付ステー57・57に、左右位置調整可能に取り付けられている。
前記取込ホイル18L・18Rは取込フレーム29L・29Rの前端に配置されており、進行方向右側の取込フレーム29Rの基部は図示せぬ搬送フレームの前端部に固定されている。一方、左側の取込フレーム29Lの基部は前記搬送フレームの前端に設けた軸30に枢支され、該取込フレーム29Lの基部からはアーム29aを突出してバネを係止し閉じる方向に付勢し、進行方向に向かって左側の引抜前処理装置4は外方向に開くことを可能としている。
また、これら取込フレーム29L・29Rは、前記左右一対の擦過板21の中途部からそれぞれに延設された、長孔58を有する取付ステー57・57に、左右位置調整可能に取り付けられている。
そして、前記取込フレーム29L・29Rの前端にはそれぞれ軸31・31が軸受を介して回転自在に支持され、該軸31・31の上部にスプロケット32・32がそれぞれ固設され、該スプロケット32・32の上面に取込ホイル18L・18Rが固設されている。該スプロケット32・32に前記根茎搬送体33L・33Rを構成する搬送チェーン20L・20Rが巻回されて、取込ホイル18L・18Rと根茎搬送体33L・33Rとは同期して回転するようにされている。
そして、前記搬送チェーン20L・20Rは、該搬送チェーン20L・20Rの外側にテンションアーム34L・34Rによって支持されるテンション35L・35Rによって緊張されている。該テンションアーム34L・34Rの前端からは更に前方にデバイダ36L・36Rが突出しており、該デバイダ36L・36Rの先端にはスクレーパ37L・37Rが設けられている。すなわち、スクレーパ37L・37Rを取り付けるステーがデバイダの役目を果たすように構成されているのである。
前記デバイダ36L・36Rにより未収穫側の葉を分けたり、収穫後に放置された外葉が掻込側へ入らないように分草したりしている。また、該デバイダ36L・36Rは先端から側面視でV字状に上方へ延出されガイド部36a・36bを構成しており、その先端は前記縦搬送装置7を覆うカバー38L・38R(図2)の前上部まで延設されている。
前記デバイダ36L・36Rにより未収穫側の葉を分けたり、収穫後に放置された外葉が掻込側へ入らないように分草したりしている。また、該デバイダ36L・36Rは先端から側面視でV字状に上方へ延出されガイド部36a・36bを構成しており、その先端は前記縦搬送装置7を覆うカバー38L・38R(図2)の前上部まで延設されている。
前記スクレーパ37L・37Rは、デバイダ36L・36Rから取込ホイル18L・18R側の上面に向かって突出され、取込ホイル18L・18R上面に付着した土などを除去できるようにし、取込時に結球野菜Aが汚れることを防止している。また、右側のデバイダ36R、つまり操縦部16側に配置されるデバイダ36Rからはマーカ39が上方に突出され、条合わせをし易くしている。
また、前記取込ホイル18L・18Rの前方には、収穫する結球野菜Aが畝上にて倒伏している場合等に該結球野菜Aを掬い上げて起立させ、取込ホイル18L・18Rによる取り込みをスムーズにするための補助取込ホイル19L・19Rが配設されている。この補助取込ホイル19L・19Rは、取込ホイル18L・18Rのそれぞれの前方にて機体左右方向外側に配置されている。つまり、補助取込ホイル19Lは、左側の取込ホイル18Lの左前方に、補助取込ホイル19Rは、右側の取込ホイル18Rの右前方にそれぞれ配置しており、取込ホイル18L・18Rと同様に、前下がり傾斜平面内で対向面が共に後方に強制回転させられ、地上すれすれに設けられた左右一対の回転体である。
この補助取込ホイル19L・19Rは、前記取込ホイル18L・18Rを回転駆動するための動力が、スプロケットとチェーンまたはプーリとベルト等によって伝達されることによって回転駆動する構造となっている。
つまり、取込ホイル18L・18Rを枢支する前記軸31・31が、該取込ホイル18L・18Rを貫通して上方に延出され、この延出した部分に補助取込フレーム40L・40Rが軸31・31の回転の影響を受けないように、左右それぞれにおいて前方外側に向けて固設されている。この補助取込フレーム40L・40Rは、左右の取込ホイル18L・18Rの上方においてそれぞれ平面視で外側に延設され、該補助取込フレーム40L・40Rの前端部には、補助取込ホイル19L・19Rを枢支するための軸41・41がそれぞれ下方に向けて設けられおり、この軸41・41に補助取込ホイル19L・19Rが回転自在に支承されているのである。
つまり、取込ホイル18L・18Rを枢支する前記軸31・31が、該取込ホイル18L・18Rを貫通して上方に延出され、この延出した部分に補助取込フレーム40L・40Rが軸31・31の回転の影響を受けないように、左右それぞれにおいて前方外側に向けて固設されている。この補助取込フレーム40L・40Rは、左右の取込ホイル18L・18Rの上方においてそれぞれ平面視で外側に延設され、該補助取込フレーム40L・40Rの前端部には、補助取込ホイル19L・19Rを枢支するための軸41・41がそれぞれ下方に向けて設けられおり、この軸41・41に補助取込ホイル19L・19Rが回転自在に支承されているのである。
そして、取込ホイル18L・18Rの上方に延設された軸31・31には、スプロケット42・42がそれぞれ枢支され、該スプロケット42・42には取込ホイル18L・18Rとスプロケット32・32が一体的に固設されて動力が伝達されるようになっており、また、補助取込ホイル19L・19Rを支承する軸41・41にもスプロケット43・43がそれぞれ枢支されている。これらスプロケット42・42と43・43の間にチェーン44・44をそれぞれ巻回することで、取込ホイル18L・18Rを回転する駆動力を補助取込ホイル19L・19Rに伝達している。つまり、補助取込ホイル19L・19Rは、取込ホイル18L・18Rと連動しているのである。これにより、上述したように外方向に開く構成となっている左側の取込ホイル18Lと連動して、補助取込ホイル19Lも外方向に開くのである。なお、この補助取込ホイル19L・19Rは、別途アームやスプリング等を介することにより、それぞれ独立して左右方向に開閉可能な構造とすることもできる。
また、補助取込ホイル19L・19Rへの動力伝達のための前記スプロケット42・42、43・43及びチェーン44・44は、チェーンカバー45・45によってそれぞれ覆われている。つまり、このチェーンカバー45・45によって上述の動力伝達部を覆うことにより、結球野菜Aが引抜前処理装置4によって引き抜かれて根茎部搬送装置5へと取り込まれる際に、前記チェーン44やスプロケット42・43等によって該結球野菜Aに傷や汚れが付く等を防止し、結球野菜の品質を保持している。また、該チェーン44やスプロケット42・43等に草などが絡んだり巻き付いたりすることを防止して、スムーズな収穫作業を可能とする役割も果たしている。
このように、取込ホイル18L・18Rの前方、即ち引抜前処理装置4の前端部に補助取込ホイル19L・19Rを設けることにより、従来構造では取り込みが困難であった倒伏状態にある結球野菜も容易に取り込むことが可能となり、よりスムーズでムラのない収穫作業が可能となる。
続いて、前記外葉排出装置9について図4を用いて詳述する。
前記縦搬送装置7の後方に設けられる外葉排出装置9は、機体前後方向に配置された左右一対の搬送コンベア51L・51R及び該搬送コンベア51L・51Rの下方に設けられる排出孔55からなり、結球野菜Aが搬送コンベア51L・51Rで搬送されながら、前記切断装置にて切断されて結球部A1とともに搬送されて来た外葉A3やその他の不要部が落とされ、機体2において上下方向に貫通して形成されている排出孔55から地表に排出されるのである。但し、外葉排出装置9は縦搬送装置7の後部から側方に延設する構成とすることも可能である。
前記縦搬送装置7の後方に設けられる外葉排出装置9は、機体前後方向に配置された左右一対の搬送コンベア51L・51R及び該搬送コンベア51L・51Rの下方に設けられる排出孔55からなり、結球野菜Aが搬送コンベア51L・51Rで搬送されながら、前記切断装置にて切断されて結球部A1とともに搬送されて来た外葉A3やその他の不要部が落とされ、機体2において上下方向に貫通して形成されている排出孔55から地表に排出されるのである。但し、外葉排出装置9は縦搬送装置7の後部から側方に延設する構成とすることも可能である。
前記搬送コンベア51L・51Rはそれぞれ、駆動プーリ、従動プーリ及びこれらに巻回される搬送ベルト等から構成されている。そして、該搬送コンベア51L・51Rは、機体2から立設された脚部56(図1)によってそれぞれ支持されている。このような搬送コンベア51L・51Rが縦搬送装置7の後方に機体前後方向に、結球野菜搬送経路の相互間に間隔を隔てて配置される。なお、この搬送コンベア51L・51Rの間隔は、収穫される最小サイズの結球野菜の径よりも小さく設けられており、収穫する結球部A1が落下しないようにしている。そして、これら搬送コンベア51L・51Rの前端部は、それぞれ前記挟持ベルト23L・23Rの開いた後端部と平面視で重なった状態に配置されており、該挟持ベルト23L・23Rにて挟持して搬送されて来た結球野菜Aをスムーズに搬送する構成としている。
また、前記左右の搬送コンベア51L・51Rは、対向する側が下方に位置するように機体左右方向に傾斜を持たせて配置されている。つまり、前後方向は略水平に配置されているが、機体進行方向に対して、左側に配置される搬送コンベア51Lの右側、右側に配置される搬送コンベア51Rの左側がそれぞれ低くなるように傾斜しており、背面視において逆ハ字状となるように配置されているのである。
そして、前記搬送コンベア51L・51Rを構成する搬送ベルトの回転速度、即ち結球野菜Aの搬送速度は、左右の搬送コンベア51L・51Rで異なるように設定されている。つまり、左側の搬送コンベア51Lの搬送速度をv1、右側の搬送コンベア51Rの搬送速度をv2とすると、v1≠v2(本実施例においては、v1<v2)となるように構成するのである。
このように、左右の搬送コンベア51L・51Rの搬送速度を異なる構成とすることにより、該搬送コンベア51L・51Rの搬送面上にて搬送される結球野菜Aは、常に平面視において回転しながら後方に搬送されて行くのである。
このように、左右の搬送コンベア51L・51Rの搬送速度を異なる構成とすることにより、該搬送コンベア51L・51Rの搬送面上にて搬送される結球野菜Aは、常に平面視において回転しながら後方に搬送されて行くのである。
このような構成の外葉排出装置9において、挟持ベルト23L・23Rによって搬送されて来た結球野菜Aが、該挟持ベルト23L・23Rの挟持から開放されるとともに搬送コンベア51L・51Rの前端部に落下して載置され、平面視において回転されながら後方に向けて搬送されて行く。そして、この回転によって搬送方向上流側に位置する切断装置8にて切断された外葉A3等が、左右の搬送コンベア51L・51R間にもうけられた間隔や左右両側から落下し、前記排出孔55から圃場上に排出される。つまり、この外葉排出装置9にて、外葉A3を排出して結球部A1だけが後方に搬送されるように調整作業が行われるのである。なお、この際結球部A1は、上述した該搬送コンベア51L・51Rの傾斜及び異なる搬送速度による回転によって徐々に左右中央部に位置しつつ安定して後方に搬送されて行く。
このように、結球野菜Aの搬送経路の途中に外葉排出装置9を設けることにより、搬送経路の途中で外葉A3を排出することが可能となる。これにより、結球部A1と外葉A3との選別を行う必要がなくなり、このための補助作業者も必要なくなるので労力の低減につながる。また、別途調整装置などを設ける必要もなくなり、構造の簡略化も図れるのである。
次に、選別装置10及び排出装置11について同じく図4を用いて説明する。
この選別装置10及び排出装置11においては、前記外葉排出装置9にて後方に搬送された結球部A1をサイズ選別、即ちそのサイズ(径)によって小玉(S)・中玉(M)・大玉(L)に選別しながら、後述する箱載装置12へとそれぞれ排出するものである。
選別装置10は、小玉を選別する小玉選別部61及び中玉を選別する中玉選別部62から構成されている。小玉選別部61及び中玉選別部62は、上述の外葉排出装置9を構成する搬送コンベア51L・51Rと同様に、それぞれ左右一対の二組のコンベア、即ち第一コンベア63L・63R及び第二コンベア64L・64Rから構成されている。ただし、搬送コンベア51L・51Rと異なり、これら第一コンベア63L・63R及び第二コンベア64L・64Rにおける搬送面は全て水平に前後方向に延設されており、左右一対のコンベアの搬送速度も同じとなっている。つまり、選別装置10におけるコンベアの搬送速度は、全てのコンベアにおいて略同じとなっているのである。
この選別装置10及び排出装置11においては、前記外葉排出装置9にて後方に搬送された結球部A1をサイズ選別、即ちそのサイズ(径)によって小玉(S)・中玉(M)・大玉(L)に選別しながら、後述する箱載装置12へとそれぞれ排出するものである。
選別装置10は、小玉を選別する小玉選別部61及び中玉を選別する中玉選別部62から構成されている。小玉選別部61及び中玉選別部62は、上述の外葉排出装置9を構成する搬送コンベア51L・51Rと同様に、それぞれ左右一対の二組のコンベア、即ち第一コンベア63L・63R及び第二コンベア64L・64Rから構成されている。ただし、搬送コンベア51L・51Rと異なり、これら第一コンベア63L・63R及び第二コンベア64L・64Rにおける搬送面は全て水平に前後方向に延設されており、左右一対のコンベアの搬送速度も同じとなっている。つまり、選別装置10におけるコンベアの搬送速度は、全てのコンベアにおいて略同じとなっているのである。
前記第一コンベア63L・63R及び第二コンベア64L・64Rは、機体2上に立設された脚部65及び66(図1)によってそれぞれ支持されている。そしてこれらは、前記搬送コンベア51L・51Rの左右略中心位置、即ち結球野菜Aの搬送経路を中心として、機体左右方向に対称に、そして前後方向に配置されており、該搬送コンベア51L・51Rの後方から第一コンベア63L・63Rが左右のコンベア相互間に間隔aの隙間63Sを隔てて、更に後方に第二コンベア64L・64Rが左右のコンベア相互間に間隔bの隙間64Sを隔てて配置されている。すなわち、これら隙間63S及び64Sは、結球部A1のサイズ選別を行うためのものであり、第二コンベア64L・64Rの隙間64Sの間隔bは、該第二コンベア64L・64Rの前方、即ち搬送方向上流側に位置する第一コンベア63L・63Rの隙間63Sの間隔aよりも広く設定されている。
つまり、上述したように搬送コンベア51L・51Rによってその左右略中央にて搬送されて来た結球部A1は、小玉選別部61において、該結球部A1の径が間隔aより小さい場合、即ち結球部A1が小玉の場合は第一コンベア63L・63R間の隙間63Sから落下し、間隔aよりも大きい場合は該第一コンベア63L・63Rによって後方の中玉選別部62の第二コンベア64L・64Rへと搬送される。そして、この中玉選別部62においても同様にして、結球部A1の径が間隔bよりも小さい場合、即ち結球部A1が中玉の場合は第二コンベア64L・64R間の隙間64Sから落下し、間隔bよりも大きい場合、即ち結球部A1が大玉の場合は更に後方へと搬送されて行くのである。
換言すれば、前記選別装置10は、搬送される結球部A1のサイズを、その径Dにより選別するものとしており、前記小玉選別部61における隙間63Sの間隔a及び中玉選別部62における隙間64Sの間隔bは、径D<間隔aのときは小玉、間隔a<径D<間隔bのときは中玉、間隔b<径Dのときは大玉となるように設定されているのである。
換言すれば、前記選別装置10は、搬送される結球部A1のサイズを、その径Dにより選別するものとしており、前記小玉選別部61における隙間63Sの間隔a及び中玉選別部62における隙間64Sの間隔bは、径D<間隔aのときは小玉、間隔a<径D<間隔bのときは中玉、間隔b<径Dのときは大玉となるように設定されているのである。
また、前記小玉選別部61及び中玉選別部62のそれぞれの下方、及びその更に後方には、排出装置11が配設されている。
排出装置11は、小玉排出装置71、中玉排出装置72及び大玉排出装置73から構成されており、該排出装置11上のものを機体右側へと搬送するものである。これら小玉排出装置71、中玉排出装置72及び大玉排出装置73は、それぞれ略同一構造のローラコンベアによって構成されており、このローラコンベアは、複数のローラ74・74・・・がサイドフレーム75・75に回転自在に横架されて支持されたものである。そして、該サイドフレーム75・75には排出搬送される結球部A1が側方(前後)へ落ちないようにカバー76・76(図1)がそれぞれ設けられている。そしてこれらのローラコンベアは、搬送方向(機体右側)にかけて下がるように傾斜させて設けられており、該ローラコンベア上の結球部A1は、その自重によって箱載装置12へと排出搬送される。なお、排出装置11を構成するローラコンベアは、ベルトコンベアとすることもできる。この場合は、該排出装置11を傾斜させる必要はなく、後述するようにエンジン90から動力を伝達させて駆動する構造とする。
排出装置11は、小玉排出装置71、中玉排出装置72及び大玉排出装置73から構成されており、該排出装置11上のものを機体右側へと搬送するものである。これら小玉排出装置71、中玉排出装置72及び大玉排出装置73は、それぞれ略同一構造のローラコンベアによって構成されており、このローラコンベアは、複数のローラ74・74・・・がサイドフレーム75・75に回転自在に横架されて支持されたものである。そして、該サイドフレーム75・75には排出搬送される結球部A1が側方(前後)へ落ちないようにカバー76・76(図1)がそれぞれ設けられている。そしてこれらのローラコンベアは、搬送方向(機体右側)にかけて下がるように傾斜させて設けられており、該ローラコンベア上の結球部A1は、その自重によって箱載装置12へと排出搬送される。なお、排出装置11を構成するローラコンベアは、ベルトコンベアとすることもできる。この場合は、該排出装置11を傾斜させる必要はなく、後述するようにエンジン90から動力を伝達させて駆動する構造とする。
つまり、小玉選別部61において隙間63Sから落下した小玉の結球部A1は小玉排出装置71によって、中玉選別部62において隙間64Sから落下した中玉の結球部A1は中玉排出装置72によってそれぞれ箱載装置12へと排出搬送され、中玉選別部62においても選別されなかった(落下しなかった)大玉の結球部A1は第二コンベア64L・64Rによって後方に搬送され、該第二コンベア64L・64Rの後端から大玉排出装置73へと落下し、該大玉排出装置73によって箱載装置12へと排出搬送されるのである。
このような構造によって結球部A1の選別・排出を行うため、第一コンベア63L・63R及び第二コンベア64L・64Rの受付部は平面視においてラップする(重なるように配置されている。すなわち、第一コンベア63L・63Rの前端部は搬送コンベア51L・51Rの後端部の下方に位置して平面視においてそれぞれラップし、第二コンベア64L・64Rの前端部は第一コンベア63L・63Rの後端部の下方にてそれぞれラップしており、これら搬送コンベア51L・51R、第一コンベア63L・63R及び第二コンベア64L・64Rそれぞれの搬送面は、側面視において後方が低くなる階段状となるように配置されているのである。
また、前記排出装置11においても、小玉排出装置71、中玉排出装置72及び大玉排出装置73それぞれの受付部が平面視においてラップするように配置されている。つまり、小玉排出装置71の始端部(左端部)は小玉選別部61の左側の第一コンベア63Lと平面視においてラップし、中玉排出装置72の始端部は中玉選別部62の左側の第二コンベア64Lと平面視においてラップしている。また、大玉排出装置73も、その始端部が、左側の第二コンベア64Lの外側(左側)端部よりも外側に位置するように配置されているのである。
また、前記排出装置11においても、小玉排出装置71、中玉排出装置72及び大玉排出装置73それぞれの受付部が平面視においてラップするように配置されている。つまり、小玉排出装置71の始端部(左端部)は小玉選別部61の左側の第一コンベア63Lと平面視においてラップし、中玉排出装置72の始端部は中玉選別部62の左側の第二コンベア64Lと平面視においてラップしている。また、大玉排出装置73も、その始端部が、左側の第二コンベア64Lの外側(左側)端部よりも外側に位置するように配置されているのである。
このように、選別装置10及び排出装置11においては、全ての受付部にて搬送経路の上流側の装置と平面視においてラップさせているため、結球部A1が搬送途中で滞ったり落下したりすることがなく、スムーズな選別・排出作業を可能としているのである。
なお、上述の選別装置10において、第一コンベア63L・63R及び第二コンベア64L・64Rは、左右に摺動可能な構造とすること等により、隙間63S及び64Sの間隔a及びbを調整可能としたり、また、本実施例においては左右一対のコンベアを二組設けて大・中・小に選別しているが、コンベアを更に後方に追加して平行に配設することで選別サイズ数を増加させたりすることができ、収穫する結球野菜の種類や収穫期などによって異なる結球部A1の大きさに応じた選別が可能となり、より汎用性を増したものとすることもできる。
なお、上述の選別装置10において、第一コンベア63L・63R及び第二コンベア64L・64Rは、左右に摺動可能な構造とすること等により、隙間63S及び64Sの間隔a及びbを調整可能としたり、また、本実施例においては左右一対のコンベアを二組設けて大・中・小に選別しているが、コンベアを更に後方に追加して平行に配設することで選別サイズ数を増加させたりすることができ、収穫する結球野菜の種類や収穫期などによって異なる結球部A1の大きさに応じた選別が可能となり、より汎用性を増したものとすることもできる。
以上のように、選別装置10及び排出装置11によって結球部A1の選別・排出を行う構成とすることで、補助作業者などによる収穫した結球部A1のサイズによる選別を行う必要がなくなり、労力の低減が図れ作業能率が向上する。
続いて、箱載装置12について説明する。
箱載装置12は、機体2の右側方に張出される水平な箱載板80からなり、収穫した結球部A1を詰めるコンテナや箱を載せるものである。つまり、この箱載板80には、前記排出装置11の小玉排出装置71、中玉排出装置72及び大玉排出装置73それぞれの終端部(右端部)が位置しており、該箱載板80上のこれら各排出装置の排出方向延長上には、小玉用箱81、中玉用箱82及び大玉用箱83がそれぞれ載置されている。すなわち、選別装置10にて選別され、排出装置11によって搬送されて来る結球部A1が、箱載板80の側方に位置する補助作業者70により、前記小玉用箱81、中玉用箱82及び大玉用箱83にそれぞれ収納されていくのである。そして、サイズに応じて結球部A1が詰められた各箱は適宜箱載板80上に積んでおき、適当に溜まった時点で降ろしていく。なお、結球野菜収穫機が非収穫走行をする際には、この箱載板80が邪魔になることもあるから、該箱載板80は上方へ回動して収納できるようにしている。
箱載装置12は、機体2の右側方に張出される水平な箱載板80からなり、収穫した結球部A1を詰めるコンテナや箱を載せるものである。つまり、この箱載板80には、前記排出装置11の小玉排出装置71、中玉排出装置72及び大玉排出装置73それぞれの終端部(右端部)が位置しており、該箱載板80上のこれら各排出装置の排出方向延長上には、小玉用箱81、中玉用箱82及び大玉用箱83がそれぞれ載置されている。すなわち、選別装置10にて選別され、排出装置11によって搬送されて来る結球部A1が、箱載板80の側方に位置する補助作業者70により、前記小玉用箱81、中玉用箱82及び大玉用箱83にそれぞれ収納されていくのである。そして、サイズに応じて結球部A1が詰められた各箱は適宜箱載板80上に積んでおき、適当に溜まった時点で降ろしていく。なお、結球野菜収穫機が非収穫走行をする際には、この箱載板80が邪魔になることもあるから、該箱載板80は上方へ回動して収納できるようにしている。
次に、以上説明した結球野菜収穫機の全体構成における動力の伝達系の一実施例について図5を用いて説明する。
エンジン90の出力軸からベルトを介してミッションケース91に付設したHST式変速装置92に伝えられ、該HST式変速装置92によって主変速が行われる。前記ミッションケース91からの出力は、クローラ走行装置1とPTO軸から各装置とへ伝達され、該PTO軸からは横伝動軸93、ワンウェイクラッチ、ベルトテンションクラッチ94を介して動力分配軸95に伝えられる。
エンジン90の出力軸からベルトを介してミッションケース91に付設したHST式変速装置92に伝えられ、該HST式変速装置92によって主変速が行われる。前記ミッションケース91からの出力は、クローラ走行装置1とPTO軸から各装置とへ伝達され、該PTO軸からは横伝動軸93、ワンウェイクラッチ、ベルトテンションクラッチ94を介して動力分配軸95に伝えられる。
該動力分配軸95からはベベルギアを介して前処理入力軸96に動力が伝えられ、該前処理入力軸96から右側に設けたチェーン伝動97を介して根茎搬送体33Rと根茎補助搬送体46と取込ホイル18Rと補助取込ホイル19Rとを駆動している。なお、根茎搬送体33Rと取込ホイル18Rとを駆動する軸48は同軸上にある。一方、前記前処理入力軸96からチェーン伝動98を介して根茎搬送体33Lと取込ホイル18Lと補助取込ホイル19Lと切断装置8とを駆動する構成としている。
また、前記動力分配軸95から、チェーン伝動99を介して縦搬送装置7が駆動され、ベルト伝動100a及び100bを介して外葉排出装置9が駆動される。同じく動力分配軸95から、ベルト伝動101を介して選別装置10が駆動される。更に、排出装置11が上述したようなローラコンベア方式でなくベルトコンベア方式の場合は、この動力分配軸95からベルト伝動102を介して排出装置11が駆動されるようにするのである。
また、前記動力分配軸95から、チェーン伝動99を介して縦搬送装置7が駆動され、ベルト伝動100a及び100bを介して外葉排出装置9が駆動される。同じく動力分配軸95から、ベルト伝動101を介して選別装置10が駆動される。更に、排出装置11が上述したようなローラコンベア方式でなくベルトコンベア方式の場合は、この動力分配軸95からベルト伝動102を介して排出装置11が駆動されるようにするのである。
以上説明した構造において、結球野菜収穫機の一連の作用について説明する。
本機体を結球野菜Aが栽培されている畝に合わせて位置し、機体を走行させながら収穫作業部3を駆動する。そして、結球野菜Aの下葉の下方に左右の取込ホイル18L・18Rを位置させて回転させながら進行して、根茎部A2を取り込む。この取込ホイル18L・18Rの上下高さはゲージ輪26の高さを調節して決定する。なおこの際、畝上にて倒伏している状態にある結球野菜Aは、左右の補助取込ホイル19L・19Rによって起立させて、前記取込ホイル18L・18Rによって取り込むのである。
そして、根茎搬送体33L・33Rの搬送チェーン20L・20Rによって根茎部A2が挟持され後上方に搬送する作用によって引き抜かれ、更に根茎補助搬送体46によって根茎部A2の下部が挟持され、搬送されながら下方へ引っ張られ、擦過板21・21上での根元高さ位置が均一となるように揃えられる。
本機体を結球野菜Aが栽培されている畝に合わせて位置し、機体を走行させながら収穫作業部3を駆動する。そして、結球野菜Aの下葉の下方に左右の取込ホイル18L・18Rを位置させて回転させながら進行して、根茎部A2を取り込む。この取込ホイル18L・18Rの上下高さはゲージ輪26の高さを調節して決定する。なおこの際、畝上にて倒伏している状態にある結球野菜Aは、左右の補助取込ホイル19L・19Rによって起立させて、前記取込ホイル18L・18Rによって取り込むのである。
そして、根茎搬送体33L・33Rの搬送チェーン20L・20Rによって根茎部A2が挟持され後上方に搬送する作用によって引き抜かれ、更に根茎補助搬送体46によって根茎部A2の下部が挟持され、搬送されながら下方へ引っ張られ、擦過板21・21上での根元高さ位置が均一となるように揃えられる。
そして更に後方へ搬送されることによって結球部A1は縦搬送装置7の挟持ベルト23L・23Rに挟持され、結球部A1と根茎部A2とが保持された状態で切断装置8へと搬送され、該切断装置8にて根元部が切断され、結球部A1はそのまま後方へ搬送される。この挟持ベルト23L・23Rに挟持された結球野菜は、搬送経路において左方に移動しながら後方へと搬送されるが、このとき、未収穫側の結球野菜よりも十分上方に持ち上げられ搬送されているので未収穫側の結球野菜と干渉することはない。
このようにして挟持ベルト23L・23Rによって搬送された結球野菜は、該挟持ベルト23L・23Rの後端位置においてその挟持から開放され、外葉排出装置9の搬送コンベア51L・51R上に落ちる。そしてこの外葉排出装置9において前記切断装置8にて切断された外葉などが排出孔55から圃場へと排出され、結球部A1が選別装置10及び排出装置11へと搬送される。
この選別装置10及び排出装置11においては、小玉選別部61及び中玉選別部62によって小玉及び中玉の結球部がそれぞれ選別され、この選別された小玉及び中玉の結球部は小玉排出装置71及び中玉排出装置72によって箱載装置12へと搬送される。また、大玉の結球部は中玉選別部62によって更に後方へ搬送され、大玉排出装置73によって箱載装置12へと搬送される。
そして、これらの選別されてサイズ別に搬送されて来た結球部が、箱載装置12において補助作業者によってサイズ別にコンテナや箱に収納されて行くのである。
この選別装置10及び排出装置11においては、小玉選別部61及び中玉選別部62によって小玉及び中玉の結球部がそれぞれ選別され、この選別された小玉及び中玉の結球部は小玉排出装置71及び中玉排出装置72によって箱載装置12へと搬送される。また、大玉の結球部は中玉選別部62によって更に後方へ搬送され、大玉排出装置73によって箱載装置12へと搬送される。
そして、これらの選別されてサイズ別に搬送されて来た結球部が、箱載装置12において補助作業者によってサイズ別にコンテナや箱に収納されて行くのである。
1 クローラ走行装置
4 引抜前処理装置
7 縦搬送装置
8 切断装置
9 外葉排出装置
10 選別装置
11 排出装置
19L・19R 補助取込ホイル
51L・51R 搬送コンベア
63L・63R 第一コンベア
64L・64R 第二コンベア
4 引抜前処理装置
7 縦搬送装置
8 切断装置
9 外葉排出装置
10 選別装置
11 排出装置
19L・19R 補助取込ホイル
51L・51R 搬送コンベア
63L・63R 第一コンベア
64L・64R 第二コンベア
Claims (4)
- 前部に結球野菜の取込部を設け、その後部に該結球野菜を搬送しながら引抜き、切断装置によって根茎部の切断を行う搬送装置を設け、その後部に選別装置を設ける結球野菜収穫機において、前記取込部の前端部に左右一対の補助取込ホイルを設けたことを特徴とする結球野菜収穫機。
- 走行装置に、結球野菜の取込部と、結球野菜を引き抜くための引抜前処理装置と、根茎部を切断する切断装置と、結球部を挟持して後方へ搬送する縦搬送装置と、縦搬送装置の後部に配設する選別部とを有する結球野菜収穫機において、前記縦搬送装置の後方に、相互間に間隔を隔てて、かつ、対向する側が下方に位置するように傾斜させて配置される搬送速度の異なる一対のコンベアと、その下方に開口する排出孔とを有する外葉排出装置を設けたことを特徴とする結球野菜収穫機。
- 前記外葉排出装置の後方に、結球野菜のサイズ選別を行うための隙間を相互間に設けて前後方向に配置される一対のコンベアを、前後方向に一組以上有する選別装置を設け、該選別装置の下方に、該選別装置にて選別された結球野菜を、サイズ別に搬送する排出装置を設けたことを特徴とする請求項2記載の結球野菜収穫機。
- 前記外葉排出装置及び選別装置を構成する一対のコンベアを複数組配置し、搬送方向の後端と前端を平面視で重なるように、かつ、側面視で後方のコンベアが低くなる階段状に配置したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の結球野菜収穫機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003273395A JP2005027616A (ja) | 2003-07-11 | 2003-07-11 | 結球野菜収穫機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003273395A JP2005027616A (ja) | 2003-07-11 | 2003-07-11 | 結球野菜収穫機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005027616A true JP2005027616A (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=34210647
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003273395A Pending JP2005027616A (ja) | 2003-07-11 | 2003-07-11 | 結球野菜収穫機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005027616A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010268763A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | National Agriculture & Food Research Organization | 結球野菜収穫機の結球部刈取装置 |
KR101556567B1 (ko) | 2015-05-08 | 2015-10-15 | (주)푸드웹 | 생오이 피클 제조장치 |
KR101855076B1 (ko) | 2017-02-24 | 2018-05-10 | 동양물산기업 주식회사 | 고추수확기의 고추 선별장치 |
KR102094232B1 (ko) * | 2019-12-05 | 2020-03-27 | 정문구 | 구근류 분류장치 |
KR102529807B1 (ko) * | 2022-04-19 | 2023-05-10 | 오페주식회사 | 다목적 수확기의 굴취장치 |
-
2003
- 2003-07-11 JP JP2003273395A patent/JP2005027616A/ja active Pending
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