JP2006197807A - コンバインの前処理部 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スターホイルにかかる負荷を小さくし、且つ全てのスターホイルを同一高さに配置することができるコンバインの前処理部を提供することを課題としている。
【解決手段】 コンバインの前処理部1に左右方向に複数軸支して設けられたスターホイル18の左右いずれか一方の最外側のスターホイル18Rと該スターホイル18Rに隣接するスターホール18Aを除く、他のスターホイル18L,18B,18C,18Dを、所定の1つの駆動部31又は41によって駆動されるように連続して噛み合わせて配置し、スターホイル18によって掻き込まれた穀稈の株元側を支持して搬送する株元搬送体19L,19R,19Cのうち、上記連続して噛み合わされる最外側のスターホイル側の株元搬送体19L又は中央の株元搬送体19Cをスターホイル18の駆動部31又は41とは異なる他の駆動部41又は31によって駆動した。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数のスターホイルを備えたコンバインの前処理部に関する。
従来左右方向に複数のスターホイルを軸支して設け、スターホイルによって掻き込まれた穀稈の株元側を支持して搬送する株元搬送体を左右及び中央にそれぞれ設け、各スターホイル及び各株元搬送体を複数の駆動部によって駆動したコンバインの前処理部が公知となっている(例えば特許文献1参照)。
上記前処理部は6条刈りであり、スターホイルは6つ設けられている。左側2つのスターホイル,中央の2つのスターホイル,右側の2つのスターホイルがそれぞれ噛み合わされて配置されている。上記3組のスターホイルはそれぞれ別々の駆動部によって駆動されている。
特許第3563005号公報(図7,図8)
上記前処理部は植付条間距離と機体の全幅の関係から、隣接する組の隣り合うスターホイルを全て平面視で重複しないように離反させることはできない。少なくとも1組の隣接する組の隣り合うスターホイル同士を平面視で重複させる必要がある。上記特許文献の実施例では、右から2番目と3番目のスターホイルは平面視で重複しないように離反しているが、左から2番目と3番目のスターホイルが平面視で重複している。
左から2番目と3番目のスターホイルは、異なる組のスターホイルであるため、駆動に干渉しないようにの高さを異ならせる必要がある。このため左側の組の2つのスターホイルと、中央の組の2つのスターホイルの高さが異なることになる。スターホイルの高さが異なると、穀稈における掻き込み位置(高さ)が異なり、掻き込まれた穀稈が合流した際に穀稈の姿勢にばらつきが発生し、脱穀に悪影響を与える場合があるという問題点がある。
上記課題を解決するための本発明のコンバインの前処理部は、コンバインの前処理部1に、左右方向に複数のスターホイル18を軸支して設け、スターホイル18によって掻き込まれた穀稈の株元側を支持して搬送する株元搬送体19L,19R,19Cを左右及び中央にそれぞれ設け、各スターホイル18及び各株元搬送体19L,19R,19Cを複数の駆動部によって駆動した前処理部において、左右いずれか一方の最外側のスターホイル18Rと該スターホイル18Rに隣接するスターホール18Aを除く、他のスターホイル18L,18B,18C,18Dを連続して噛み合わせて配置し、所定の1つの駆動部31又は41によって駆動し、上記連続して噛み合わされる最外側のスターホイル側の株元搬送体19L又は中央の株元搬送体19Cをスターホイル18の駆動部31又は41とは異なる他の駆動部41又は31によって駆動したことを第1の特徴としている。
第2にスターホイル18L,18B,18C,18Dの駆動部31又は41とは異なる他の駆動部41又は31によって駆動される株元搬送体19C又は19Lを、回転駆動される駆動輪29C又は29Lと従動輪28C又は28Lとの間にチェンを巻き回して構成し、従動輪28C又は28Lをスターホイル18C又は18Lと同軸上にスターホイル18C又は18Lに対して自由回転自在となるように支持したことを特徴としている。
以上のように構成される本発明の構造による、連続して噛み合わされる最外側のスターホイル側の株元搬送体又は中央の株元搬送体がスターホイルの駆動部とは異なる他の駆動部によって駆動されるため、上記連続して噛み合わされるスターホイルに、上記株元搬送体からの負荷がかかることがない。
このため上記株元搬送体による穀稈の株元搬送を安定して行うことができ、さらに駆動力の伝動系を簡単にすることができる。またスターホイルにかかる負荷が減少することによってスターホイルの強度を下げることができ、且つスターホイルの回転駆動力を小さくすることができる。これによりスターホイル自体のコストダウンと伝動系のコストダウン及び簡略化を行うことができるという利点がある。
また全てのスターホイルを同一の高さに配置することができるため、スターホイルによる穀稈の掻き込み位置(高さ)が同一となり、掻き込まれた穀稈が合流した際の穀稈の姿勢が安定して揃い、脱穀作業を効率よく行わせることができるという利点もある。
一方スターホイルの駆動部とは異なる他の駆動部によって駆動される株元搬送体を、回転駆動される駆動輪と従動輪との間にチェンを巻き回して構成し、従動輪をスターホイルと同軸上にスターホイルに対して自由回転自在となるように支持することによって、株元搬送体を簡単に構成し、且つ従動輪をコンパクトに配置することができるという利点がある。
図1,図2はコンバインにおける前処理部1の左側面図及び平面図である。該前処理部1は従来同様 フレーム(前処理フレーム)2に分草体3,引起装置4,カッタ6,穀稈搬送部7が設けられた構造となっている。前処理フレーム2は、前後方向の縦伝動筒8と縦伝動軸8の前端に設けられた左右方向の横伝動筒9を中心に構成されている。
分草体3は横伝動筒9から前方に突設されたディバイダフレーム11の先端に設けられている。カッタ6は横伝動筒9の前方に横伝動筒9に平行に左右方向に横設されている。横伝動筒9からは引起伝動筒12が上方に向かって突出している。引起装置4は引起伝動筒12に支持されて取り付けられている。
縦伝動筒8の基端部(後端部)はコンバインの走行機体に上下昇降自在に軸支されている。これにより前処理部1は走行機体に上下昇降自在に取り付けられている。図3に示されるように、縦伝動筒8内には縦伝動軸13が内装されている。横伝動筒9内には、縦伝動軸13から駆動力が伝動される横伝動軸14が内装されている。
縦伝動軸13には、縦伝動筒8の基端部側に設けられた入力プーリ15から駆動力が入力されている。引起伝動筒12内には、横伝動軸14から駆動力が伝動される引起伝動軸16が内装されている。縦伝動軸13,横伝動軸14,引起伝動軸16を介して前処理部1の各部に駆動力が入力される。
穀稈搬送部7は、引起装置4によって引き起こされた穀稈を掻き込む掻込みベルト17と、スターホイル18と、切断後の穀稈の株元を搬送する左右及び中央の株元搬送体19L,19R,19Cと、切断後の穀稈の穂側を搬送する左右及び中央の穂先搬送体21L,21R,21Cと、扱深さを調節する扱深さ搬送体22と、扱ぎ深さが調節された穀稈の株元側を受け継いで搬送する継送り搬送体23とからなる。
本実施形態の前処理部1は6条刈り用であり、6つのスターホイル18が左右方向に並んで設けられている。各スターホイル18の上方に、前方に向かって掻込みベルト17が設けられている。掻込みベルト17は駆動プーリ24及び従動プーリに巻き回されており、駆動プーリ24の回転駆動によって回転する。
右穂先搬送体21Rは前処理部1の後端にまで延出している。左穂先搬送体21Lと右穂先搬送体21Rとは平面視でy字状をなすように配置されている。中央穂先搬送体21Cは左穂先搬送体21Lと右穂先搬送体21Rとの合流地点近傍に延出している。中央穂先搬送体21Cと左穂先搬送体21Lは、右穂先搬送体21Rに比較して搬送距離が短い。
図4,図5に示されるように、左右及び中央の株元搬送体19L,19R,19Cは各左右及び中央の穂先搬送体21L,21R,21Cの下方に位置し、左穂先搬送体21Lと右穂先搬送体21Rとの合流地点近傍下方にまで延出している。扱深さ搬送体22は、穀稈の株元を支持し、前端側を支点に上下揺動自在に設けられている。
扱深さ搬送体22は、上下揺動して前処理部1における穀稈の株元位置を調節することにより、扱ぎ深さを調節する。扱ぎ深さが調節された穀稈は、株元側が扱深さ搬送体22から継送り搬送体23に受け継がれる。ただし穂先側は右穂先搬送体21Rによって継続的に搬送される。穀稈はその後コンバインのフィードチェーンに受け継がれ、脱穀装置によって脱穀される。
扱深さ搬送体22,左右及び中央の株元搬送体19L,19R,19C,継送り搬送体23は、駆動力が入力される駆動輪(駆動スプロケット)と従動輪(従動スプロケット)との間に搬送チェンが掛け回された構造となっている。穀稈の株元を搬送チェンと搬送チェンに対向して設けられた挟持レールとの間で挟持し、駆動スプロッケットによる搬送チェンの回転によって穀稈の株元を後方に搬送する。
左右及び中央の穂側搬送体21L,21R,21Cは、駆動力が入力される駆動スプロケットと従動スプロケットとの間に多数の搬送タインが適当な間隔をおいて起伏自在に装着されている穂側搬送部を回しかけて構成されている。前処理フレーム2側に支持された搬送レールとタインとの間において、タインにより穀稈の穂側を後方に搬送する。
各スターホイル18は、前処理フレーム2側に固定又は回転自在に設けられた支軸26に一体的又は自由回転自在に軸支されている。図3,図6に示されるように、左側の最外側のスターホイル18Lが軸支されている左側の最外側の支軸26Lは前処理フレーム2側に固定されている。該支軸26Lには筒状の筒軸27Lが外嵌されている。該筒軸27Lは支軸に対して同軸で回転する。筒軸27Lには左株元搬送体19Lにおける従動スプロケット28Lが一体回転するように取り付けられている。
上記筒軸27Lは左側の最外側のスターホイル18Lの上面に一体的に固定されている。上記筒軸27Lには上記従動スプロケット28Lの上方位置に掻込みベルト17の駆動プーリ24が一体回転するように取り付けられている。左株元搬送体19Lにおける駆動スプロケット29Lは、引起伝動筒12から突出する左駆動軸31に軸支されている。該左駆動軸31には左穂側搬送体21Lの駆動スプロケット32Lも軸支されている。
左駆動軸31によって左穂側搬送体21Lの駆動スプロケット32Lと左株元搬送体19Lの駆動スプロケット29Lに駆動力が伝動されると、左穂側搬送体21Lと左株元搬送体19Lが駆動されるとともに、左側の最外側のスターホイル18Lと該スターホイル18Lの上方に位置する掻込みベルト17が回転駆動される。
一方図3に示されるように、右側の最外側のスターホイル18Rが軸支されている右側の最外側の支軸26Rも、左側の最外側の支軸26Lと同様に、前処理フレーム2側に固定され、筒状の筒軸27Rが外嵌されている。筒軸27Rは支軸26Rに対して同軸で回転する。筒軸27Rには右株元搬送体19Rにおける従動スプロケット28Rが一体回転するように取り付けられている。
上記筒軸27Rは右側の最外側のスターホイル18Rの上面に一体的に固定されている。上記筒軸27Rには上記従動スプロケット28Rの上方位置に掻込みベルト17の駆動プーリ24が一体回転するように取り付けられている。右株元搬送体19Rにおける駆動スプロケット29Rは、縦伝動筒8から突出する右駆動軸33に軸支されている。
右駆動軸33によって右株元搬送体19Rの駆動スプロケット29Rに駆動力が伝動されると、右株元搬送体19Rが駆動されるとともに、右側の最外側のスターホイル18Rと該スターホイル18Rの上方に位置する掻込みベルト17が回転駆動される。右側の最外側のスターホイル18Rと該スターホイル18Rに隣接するスターホイル18Aとは互いに歯が噛み合うように配置されている。
上記スターホイル18Aが軸支されている支軸26Aは、前処理フレーム2側に固定された筒体27A内に同軸で回転自在に挿入されて設けられている。該支軸26Aには筒体27Aの下方位置に前記スターホイル18Aが、筒体27Aの上方位置に掻込みベルト17の駆動プーリ24がそれぞれ一体回転するように取り付けられている。
上記のように右側の最外側のスターホイル18Rが回転駆動されると、歯の噛み合いによって隣接するスターホイル18Aが駆動され、該スターホイル18Aの上方に位置する掻込みベルト17が駆動される。
その他の3つの各スターホイル18B,18C,18Dが軸支されている各支軸26B,26C,26Dは、図3,図6に示されるように、前処理フレーム2側に固定された筒体27B,27C,27D内に同軸で回転自在に挿入されている。
各支軸26B,26C,26Dにおける筒体27B,27C,27Dの下方位置に前記スターホイル18B,18C,18Dが、筒体27B,27C,27Dの上方位置に、各スターホイル18B,18C,18Dに対応する掻込みベルト17の駆動プーリ24がそれぞれ一体回転するように取り付けられている。
上記3つの各スターホイル18B,18C,18Dは順に隣接するスターホイル18C,18Dと互いに歯が噛み合うように配置されている。左側の最外側のスターホイル18Lに隣接するスターホイル18Bは、左側の最外側のスターホイル18Lと歯が噛み合うように配置されている。
これにより上記のように左側の最外側のスターホイル18Lが回転駆動されると、歯の噛み合いによって上記3つのスターホイル18B,18C,18Dが駆動され、各スターホイル18B,18C,18Dの上方に位置する掻込みベルト17が駆動される。
以上のように左駆動軸31により左穂側搬送体21Lと左株元搬送体19Lと左側4つのスターホイル18L,18B,18C,18Dと左側4つの掻込みベルト17が駆動され、右駆動軸33により右株元搬送体19Rと右側2つのスターホイル18R,18Aと右側2つの掻込みベルト17が駆動される。
全てのスターホイル18は同一の高さに配置されている。このとき右側の最外側のスターホイル18Rに隣接するスターホイル18Aと、該スターホイル18Aに左側で隣接するスターホイル18Dとは、互いに歯が接触しないように左右に離れた位置に設けられている。上記両スターホイル18A,18Dの間においては穀稈の掻き込みは行われないため、両スターホイル18A,18Dが離れていても問題はない。
なお左から2番目のスターホイル18Bと左から3番目のスターホイル18Cの間においても穀稈の掻き込みは行われないが、圃場の条間とコンバインの機体全幅との関係で、上記両スターホイル18B,18Cを互いに歯が接触しないように左右に離れた位置に設けることはできず、本実施形態においては駆動力が伝動されるように互いに歯が噛み合っている。
左側から3番目のスターホイル18Cを軸支している支軸26Cには、筒体27Cの上方位置であって、且つ掻込みベルト17の駆動プーリ24の下方位置に、中央株元搬送体19Cの従動スプロケット28Cがベアリング30を介して自由回転自在に軸支されている。従動スプロケット28Cは、上記スターホイル18Cと同軸上に該スターホイル18Cに対して独立して自由回転するように支持されている。
一方縦伝動筒8からは中伝動筒34が突出している。中伝動筒34内には縦伝動軸13から駆動力が伝動される軸36が内装され、軸支されている。中伝動筒34の端部にはギヤ37,38が収容されたギヤケース39が設けられている。ギヤケース39からは、中央株元搬送体19Cにおける駆動スプロケット29Cが軸支された中駆動軸41が突出している。
中駆動軸41には上記軸36に伝動された駆動力がギヤ37,38を介して伝動されている。中駆動軸41における上記駆動スプロケット29Cの上方位置には、中央穂側搬送体21Cの駆動スプロケット32Cが一体回転するように取り付けられている。
中駆動軸41から上記2つの駆動スプロケット29C,32Cに駆動力が伝動されると、中央株元搬送体19C及び中央穂側搬送体21Cが駆動される。上記のように中央株元搬送体19Cは、スターホイル18を駆動する右駆動軸33及び左駆動軸31とは異なる中駆動軸41によって駆動される。
縦伝動筒8の基端部側からは右穂側搬送体21Rの駆動スプロケット32Rと継送り搬送体23の駆動スプロケット42が一体回転するように取り付けられた駆動軸43と、扱深さ搬送体22の駆動スプロケット44が一体回転するように取り付けられた駆動軸46が突出している。右穂側搬送体21Rと継送り搬送体23と扱深さ搬送体22は駆動軸43又は46によって駆動される。
上記のような前処理部1の駆動機構により、右側の最外側のスターホイル18Rと該スターホイル18Rに隣接するスターホイル18Aには、両スターホイル18R,18Aによる穀稈の掻き込み時の負荷の他、右側の2つの掻込みベルト17と右株元搬送体19Rの搬送時の負荷がかかる。
一方左側の最外側のスターホイル18Lと、該スターホイル18Lから連続する残りのスターホイル18B,18C,18Dには、4つのスターホイル18L,18B,18C,18Dによる穀稈の掻き込み時の負荷の他、残りの4つの掻込みベルト17と左株元搬送体19Lと左穂側搬送体21Lの搬送時の負荷がかかる。ただし全てのスターホイル18に中央株元搬送体19C及び中央穂側搬送体21Cの搬送時の負荷はかからない。
中央株元搬送体19C及び中央穂側搬送体21Cはスターホイル系から独立した搬送経路(中駆動軸41)で独立して駆動されるため、穀稈の搬送をスターホイル18側からの影響を受けずに、安定して行うことができる。また中央株元搬送体19C及び中央穂側搬送体21Cの駆動をスターホイル18側から取り出す必要がないため、駆動力の伝動系を簡単にすることができる。
一方特に連続して噛み合う4つのスターホイル18L,18B,18C,18Dにおいては、中央株元搬送体19C及び中央穂側搬送体21Cの搬送時の負荷がかからないことから、スターホイル18L,18B,18C,18Dにかかる負荷が小さくなり、スターホイル18L,18B,18C,18Dの強度を落とすことができる。
またこれらのスターホイル18L,18B,18C,18Dを回転駆動するために左側の最外側のスターホイル18Lに加える回転駆動力を小さくすることができる。これによりスターホイル自体のコストダウンと伝動系のコストダウン及び簡略化を図ることができる。
そして全てのスターホイル18が同一の高さに配置されているため、スターホイル18による穀稈の掻き込み位置(高さ)が同一となり、掻き込まれた穀稈が合流した際の穀稈の姿勢が安定して揃い、脱穀作業が効率よく行われる。
図7に示されるように、中央株元搬送体19Cの従動スプロケット28Cを、上記スターホイル18Cを支持する支軸26Cに一体回転するように取り付け、中駆動軸41から左側の4つの噛み合うスターホイル18L,18B,18C,18Dのうち左から3番目のスターホイル18Cに駆動力を入力するように構成することもできる。
ただし最左側のスターホイル18Lが固定されている筒軸27Lに左株元搬送体19Lの従動スプロケット28Lをベアリング35等を介して自由回転自在に取り付ける必要がある。これにより該従動スプロケット28Lは、上記スターホイル18Lと同軸上に該スターホイル18Lに対して独立して自由回転するように支持される。
この場合は上記4つのスターホイル18L,18B,18C,18Dと描込みベルト17が中駆動軸41によって駆動され、左株元搬送体19Lがスターホイル18を駆動する右駆動軸33及び中駆動軸41とは異なる左駆動軸31によって駆動される。連続して噛み合う4つのスターホイル18L,18B,18C,18Dにおいては、左株元搬送体19L及び左穂側搬送体21Lの搬送時の負荷がかからない。このため上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお上記4つのスターホイル18L,18B,18C,18Dのうち駆動力を入力するスターホイルは上記2つのスターホイル18L又は18Cに限らず、いずれか1つのスターホイルに駆動力を入力するように構成すればよい。いずれの場合も左株元搬送体19L又は中央株元搬送体19Cを上記4つのスターホイル18L,18B,18C,18Dを駆動する駆動軸とは異なる駆動軸によって駆動することによって上記同様の効果を得ることができる。
また上記両実施形態とも6条刈り用のコンバイン(前処理部1)に基づいて説明したが、左から3番目のスターホイル18Dを外すことによって、5条刈り用のコンバイン(前処理部)に適用することもできる。
前処理部の要部側面図である。 前処理部の要部平面図である。 前処理部の要部伝動線図である。 各穂側搬送体を除いた状態の前処理部の要部平面図である。 中央株元搬送体を示す前処理部の要部側面図である。 左側のスターホイルの取付け状態を示す要部正面断面図である。 他の実施形態の左側のスターホイルの取付け状態を示す要部正面断面図である。
符号の説明
1 前処理部
18 スターホイル
18A スターホール
18B スターホイル
18C スターホイル
18D スターホイル
18L スターホイル
18R スターホイル
19C 中央株元搬送体(株元搬送体)
19L 左株元搬送体(株元搬送体)
19R 右株元搬送体(株元搬送体)
28C 従動スプロケット(従動輪)
28L 従動スプロケット(従動輪)
29C 駆動スプロケット(駆動輪)
29L 駆動スプロケット(駆動輪)
31 左駆動軸(駆動部)
41 中駆動軸(駆動部)

Claims (2)

  1. コンバインの前処理部(1)に、左右方向に複数のスターホイル(18)を軸支して設け、スターホイル(18)によって掻き込まれた穀稈の株元側を支持して搬送する株元搬送体(19L),(19R),(19C)を左右及び中央にそれぞれ設け、各スターホイル(18)及び各株元搬送体(19L),(19R),(19C)を複数の駆動部によって駆動した前処理部において、左右いずれか一方の最外側のスターホイル(18R)と該スターホイル(18R)に隣接するスターホール(18A)を除く、他のスターホイル(18L),(18B),(18C),(18D)を連続して噛み合わせて配置し、所定の1つの駆動部(31又は41)によって駆動し、上記連続して噛み合わされる最外側のスターホイル側の株元搬送体(19L)又は中央の株元搬送体(19C)をスターホイル(18)の駆動部(31又は41)とは異なる他の駆動部(41又は31)によって駆動したコンバインの前処理部。
  2. スターホイル(18L),(18B),(18C),(18D)の駆動部(31又は41)とは異なる他の駆動部(41又は31)によって駆動される株元搬送体(19C又は19L)を、回転駆動される駆動輪(29C又は29L)と従動輪(28C又は28L)との間にチェンを巻き回して構成し、従動輪(28C又は28L)をスターホイル(18C又は18L)と同軸上にスターホイル(18C又は18L)に対して自由回転自在となるように支持した請求項1のコンバインの前処理部。
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