JP2007209279A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】ミッションケースと穀稈搬送装置とが平面視で走行機体の進行方向と交差する左右方向に並べて配置されているコンバインにおいて、穀稈搬送装置とミッションケースとの配置間隔を狭めて、走行機体の左右巾寸法をコンパクト化できるようにする。
【解決手段】ミッションケース12の上部に、走行用及び旋回用の油圧駆動手段81,82を前後に並べて設ける。後ろ側の走行用油圧駆動手段81は左右両外側に向けて突出した走行用ポンプ軸83を備え、前側の旋回用油圧駆動手段82は穀稈搬送装置15と反対の右側に向けて突出した旋回用ポンプ軸84を備える。エンジンからの動力は、走行用油圧駆動手段81の走行用ポンプ軸83に入力し、この走行用ポンプ軸83から旋回用油圧駆動手段82の旋回用ポンプ軸84に動力伝達する。
【選択図】図6

Description

本願発明は、圃場の穀稈を連続的に刈り取るための刈取前処理装置が走行機体の前部に装着されたコンバインに関するものである。
従来、コンバインにおいては、エンジン及びミッションケースを搭載した走行機体の前部に、刈取前処理装置が昇降用アクチュエータにて昇降調節可能に装着されている。この刈取前処理装置は、圃場に植立した未刈穀稈を引き起こすための穀稈引起装置と、未刈穀稈を切断するための刈刃装置と、刈刃装置で刈り取られた刈取穀稈を後方に向けて挟持搬送するための穀稈搬送装置とを備えている。例えば特許文献1には、この種のコンバインの一例が開示されている。
特許文献1に記載のコンバインは3条刈り用の小型コンバインである。この例では、走行機体の進行方向右側に設けられた運転部の下方にエンジンが配置されており、エンジンの前方にミッションケースが配置されている。ミッションケースの左方には穀稈搬送装置が配置されている。すなわち、ミッションケースと穀稈搬送装置とは、平面視で走行機体の進行方向と交差する左右方向に並べて配置されている。
ミッションケースの上部には、走行用及び旋回用の油圧駆動手段(HST式無断変速機構)が前後に並べて設けられている。これら両油圧式駆動手段は前記穀稈搬送装置に向けて突出した入力軸を備えている。エンジンからの動力は、プーリ及びベルト伝動系を介して、後ろ側にある走行用油圧駆動手段の走行用入力軸に入力されると共に、この走行用入力軸から、プーリ及びベルト伝動系を介して、前側にある旋回用油圧駆動手段の旋回用入力軸に動力伝達される構成になっている。
特開2000−102313号公報(図22参照)
ところで、近年、コンバインの更なる小型化・軽量化の要請が高まっているが、前記特許文献1のように両油圧駆動手段の入力軸を穀稈搬送装置に向けて突出させたものでは、次のような問題があった。
すなわち、前述の通り、両油圧式駆動手段の入力軸がいずれも穀稈搬送装置に向けて突出しているから、穀稈搬送装置とミッションケースとの配置間隔をある程度以下に狭めれば、穀稈搬送装置にて挟持搬送される刈取穀稈と油圧駆動手段のプーリ及びベルト伝動系とが干渉することになる。このため、穀稈搬送装置とミッションケースとの配置間隔を狭めることに限度があり、走行機体の左右巾寸法を縮小化(コンパクト化)するのは難しいという問題があった。
そこで、本願発明は、このような問題を解消したコンバインを提供することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を解決するため、請求項1の発明は、エンジン及びミッションケースが搭載された走行機体の前部に、刈取穀稈を挟持搬送するための穀稈搬送装置を有する刈取前処理装置が昇降用アクチュエータにて昇降調節可能に装着されており、前記ミッションケースと前記穀稈搬送装置とは、平面視で前記走行機体の進行方向と交差する左右方向に並べて配置されているコンバインであって、前記ミッションケースの上部には、前記エンジンからの動力を適宜変速するための第1及び第2の油圧駆動手段が前後に並べて設けられており、後ろ側にある前記第1油圧駆動手段は、左右両外側に向けて突出した第1入力軸を備えており、前側にある前記第2油圧駆動手段は、前記穀稈搬送装置と反対側に向けて突出した第2入力軸を備えており、前記エンジンからの動力を、前記第1入力軸のうち前記穀稈搬送装置に近い側の突出部に入力し、前記第1入力軸のうち前記穀稈搬送装置と反対側の突出部から、その前方にある前記第2入力軸に動力伝達するように構成されているというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載したコンバインにおいて、前記ミッションケースの上部のうち後ろ側にある前記第1油圧駆動手段は、油圧ポンプ及び油圧モータからなる走行用の油圧駆動手段であり、前側にある前記第2油圧駆動手段は、油圧ポンプ及び油圧モータからなる旋回用の油圧駆動手段であるというものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載したコンバインにおいて、前記刈取前処理装置は、前記走行機体の前部のうち前記穀稈搬送装置側の部位に立設された鉛直支軸回りに水平開閉回動可能に構成されているというものである。
請求項1の発明によると、ミッションケースと穀稈搬送装置とは、平面視で前記走行機体の進行方向と交差する左右方向に並べて配置されており、前記ミッションケースの上部には、エンジンからの動力を適宜変速するための第1及び第2の油圧駆動手段が前後に並べて設けられている。そして、前側にある前記第2油圧駆動手段の第2入力軸が、穀稈搬送装置と反対側に向けて突出している。このため、前記従来技術の場合に比べて、前記穀稈搬送装置に近い側に突出した軸やこれに固着されたプーリが存在しない分だけ、前記ミッションケースと前記穀稈搬送装置との配置間隔を短くできる。その結果、走行機体の左右巾寸法をコンパクト化できるという効果を奏する。
また、請求項2の発明によると、前記ミッションケースの上部のうち後ろ側に走行用の油圧駆動手段が配置され、前側に旋回用の油圧駆動手段が配置されており、エンジンからの動力を、前記旋回用油圧駆動手段に先行して(優先的に)前記走行用油圧駆動手段の第1入力軸に入力する構成になっているから、前後進走行の駆動力を旋回の駆動力より優先的に確保できる。このため、走行機体を安定的に前後進走行させることができるという効果を奏する。
更に、請求項3の発明のように、前記刈取前処理装置が前記走行機体の前部のうち前記穀稈搬送装置側の部位に立設された鉛直支軸回りに水平開閉回動可能な構成である場合は、前記第2油圧駆動手段における前記穀稈搬送装置に近い側に、突出した軸やこれに固着されたプーリがない、すなわちメンテナンス作業時に邪魔になるような突出物がないから、仮に前記刈取前処理装置の外側方に何らかの障害物があって、前記刈取前処理装置を左右外向きに大きく開き回動させられなくても、前記刈取前処理装置と前記ミッションケースとの間に十分な作業空間を形成できる。このため、前記刈取前処理装置や前記ミッションケース等に対するメンテナンス性の向上に寄与できるという効果を奏する。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面(図1〜図6)に基づいて説明する。図1は本願発明を適用したコンバインの側面図、図2はコンバインの平面図、図3は刈取前処理装置の支持構造を示す概略正面図、図4は一部部材を省略した状態での図3のIV−IV視側面図、図5は刈取前処理装置の動力伝達系統を示すスケルトン図、図6は刈取前処理装置内の各装置と油圧駆動手段との配置関係を示す概略平面図である。
(1).コンバインの概略構造
はじめに、図1を参照しながら、コンバインの概略構造について説明する。
本実施形態における3条刈り用のコンバインは、左右一対の走行クローラ2,2にて支持された走行機体1を備えている。走行機体1の前部には、穀稈を刈り取りながら取り込む刈取前処理装置3が単動式の油圧シリンダ30(昇降用アクチュエータ、図4参照)にて昇降調節可能に装着されている。走行機体1には、フィードチェーン5付きの脱穀装置4と、脱穀後の穀粒を貯留するための穀粒タンク6とが横並び状に搭載されている。本実施形態では、脱穀装置4が走行機体1の進行方向左側に、穀粒タンク6が走行機体1の進行方向右側に配置されている。刈取前処理装置3と穀粒タンク6との間には、走行機体1の向き及び速度を変更操作するための操向丸ハンドル9や運転座席10等を有する運転部8が設けられている。運転部8の下方には、動力源としてのエンジン11が配置されており、エンジン11の前方には、当該エンジン11からの動力を適宜変速して左右両走行クローラ2,2に伝達するためのミッションケース12が配置されている。
刈取前処理装置3は、バリカン式の刈刃装置13、3条分の穀稈引起装置14、穀稈搬送装置15及び分草体16を備えている。刈刃装置13は、刈取前処理装置3を構成する分草フレーム33の下方に配置されている。穀稈引起装置14は分草フレーム33の上方に配置されている。穀稈搬送装置15は穀稈引起装置14とフィードチェーン5の前端部との間に配置されている。分草体16は穀稈引起装置14の下部前方に突設されている。刈取前処理装置3にて刈り取りられた刈取穀稈は、フィードチェーン5に受け継ぎ搬送され、脱穀装置4にて脱穀処理される。
脱穀装置4の扱室には、刈取穀稈を脱穀処理するための扱胴17が内蔵されている。扱胴17の下方には、扱網やチャフシーブ等による揺動選別を行う揺動選別機構と、唐箕ファンによる風選別を行う風選別機構とが配置されている。これら両選別機構による選別を経て、走行機体1の下部にある一番受け樋に集められた穀粒は、一番コンベヤ及び揚穀コンベヤを介して穀粒タンク6に集積される。藁屑は、脱穀装置4の後部に配置された吸引ファンに吸い込まれたのち、排出口から機外へ排出される。穀粒タンク6内の穀粒は排出オーガ7を介して機外に搬出される。
なお、フィードチェーン5の後端から排稈チェーンに受け継がれた排稈は、長い状態で走行機体1の後方に排出されるか、若しくは排稈カッタにて適宜長さに短く切断されたのち、走行機体1の後方に排出される。
(2).刈取前処理装置の構造
次に、図3〜図6を参照しながら、刈取前処理装置の構造について説明する。
刈取前処理装置3は、その内部の各装置13〜15やエンジン11及びミッションケース12等のメンテナンスをし易くするために、機体フレーム(シャーシ)20の左前端部に立設した鉛直支軸21を中心にして水平開閉回動可能に構成されている(図2の二点鎖線状態参照参照)。
この場合、鉛直支軸21にはブラケット装置22が水平回動可能に装着されており、当該ブラケット装置22に対して、横長の刈取入力パイプ23がその軸心回りに回動可能な状態で軸支されている。なお、機体フレーム20とブラケット装置22における鉛直支軸21の箇所とには、側面視後傾状の補強部材24(つっかい軸)が溶接にて固着されている(図4参照)。
刈取入力パイプ23とブラケット装置22との先端部(鉛直支軸21とは反対側の端部)には、鋳鉄製等の軸受け部材25が設けられている一方、機体フレーム20の前端部には、刈取前処理装置3が閉じ状態のときに軸受け部材25の下方に位置する箇所に、上向きに突出した支柱部材26が立設されている。刈取前処理装置3が閉じ状態のときは、支柱部材26の上板に軸受け部材25の底板がボルト締結される。このように軸受け部材25を支柱部材26に固定することにより、刈取前処理装置3は閉じ状態に保持される。
刈取入力パイプ23にはこれと同心姿勢の刈取入力軸50が内蔵されている。刈取入力軸50の先端部は刈取入力パイプ23から外向きに突出している。この突出端部には刈取入力プーリ51が固着されている。ミッションケース12の動力伝達軸に固着された伝動プーリ38(図6参照)とには、動力伝達用のベルト39が巻き掛けられている。
刈取入力パイプ23の中途部には、これに固着されたギヤボックス28を介して、前方斜め下向きに延びる縦伝動パイプ27が取り付けられている。従って、刈取入力パイプ23と縦伝動パイプ27とは鉛直支軸21回りに水平回動可能になっており、且つ、縦伝動パイプ27は刈取入力パイプ23を中心にして上下方向に回動可能になっている。
図4に示すように、縦伝動パイプ27の長手中途部には軸受けリブ29が下向きに突設されており、この軸受けリブ29には、油圧シリンダ30のピストンロッド30aが左右横長のピン31にて連結されている。詳細は図示していないが、油圧シリンダ30の後端部は機体フレーム20に対してピンにて回動可能に連結されている。
なお、刈取前処理装置3を開き回動させる場合は、前提の作業として、油圧シリンダ30と縦伝動パイプ27とを連結しているピン31を抜き外すと共に、ミッションケース12側の伝動プーリ38と刈取入力プーリ51とに巻き掛けているベルト39を外すことになる。
縦伝動パイプ27の下端部には、横長の横伝動パイプ32(図2参照)が設けられている。横伝動パイプ32には、前向きに突出する複数本の分草フレーム33が横伝動パイプ32の長手方向に沿って適宜間隔で並設されている。これら分草フレーム33の下方にバリカン式の刈刃装置13が設けられている。各分草フレーム33の先端部には分草体16が突設されている。
また、横伝動パイプ32には、刈り取り条数に合わせた数(本実施形態では3本)の支持パイプが前方斜め上向きに延びるように立設されており、各支持パイプの先端部に穀稈引起装置14が取り付けられている。
穀稈引起装置14は、分草体16を介して取り込んだ未刈穀稈を起立させる引起タインを有する横回し型の穀稈引起ケース40と、当該各穀稈引起ケース40の後方下部に配置されたスターホイル41及び掻き込みベルト42とにて構成されている。スターホイル41及び掻き込みベルト42は、これらの組に対応する引起タインにて引き起こされた未刈穀稈の根元部を後方に掻き込むためのものである。これらスターホイル41及び掻き込みベルト42にて掻き込まれた未刈穀稈の根元部は、バリカン式の刈刃装置13にて切断される。
穀稈引起装置14とフィードチェーン5の前端部との間で且つミッションケース12の左方には、刈刃装置13で刈り取られた刈取穀稈を後方に向けて挟持搬送するための穀稈搬送装置15が配置されている。
図5及び図6に示すように、穀稈搬送装置15は、左2条分の刈取穀稈を右斜め後方に搬送する左下部搬送チェーン44と、右1条分の刈取穀稈を左斜め後方に搬送してその根元部を左下部搬送チェーン44の送り終端位置近傍に合流させる右下部搬送チェーン43と、左2条分の刈取穀稈の穂先部を右斜め後方に搬送する左上部搬送タイン46と、右1条分の刈取穀稈の穂先部を左斜め後方に搬送して左上部搬送タイン46に合流させる右上部搬送タイン45と、左下部搬送チェーン44の送り終端位置近傍にて合流した3条分の刈取穀稈の根元部をフィードチェーン5に受け継ぎ搬送するための縦搬送チェーン47と、3条分の刈取穀稈の穂先部を脱穀装置4に向けて搬送するための穂先搬送タイン48とを備えている。縦搬送チェーン47に送られた3条分の刈取穀稈の根元部は、その後フィードチェーン5に受け継がれて挟持搬送される。そして、この刈取穀稈の穂先部が脱穀装置4における扱室内の扱胴17にて脱穀される。
(3).刈取前処理装置への動力伝達系統
次に、図5を参照しながら、刈取前処理装置への動力伝達系統について説明する。
エンジン11からミッションケース12を経由した動力は、ミッションケース12の動力伝達軸から、プーリ38,51及びベルト39伝動系を介して、刈取入力パイプ23に内蔵された刈取入力軸50に伝達される。
刈取入力軸50に伝達された動力は、縦伝動パイプ27に内蔵された縦伝動軸52を介して、横伝動パイプ33に内蔵された横伝動軸53に伝達され、次いで、横伝動軸53から、支持パイプ内の引起伝動軸54(本実施形態では3本)と左右一対の刈刃駆動軸55とに動力伝達される。
左右の引起伝動軸54に伝達された動力は、引起スプロケット軸56及びこれに連結された引起スプロケット57を介して、左右の穀稈引起ケース40の引起タインを駆動させる。中央の引起伝動軸54に伝達された動力は、当該引起伝動軸54に連動連結された中継軸58とプーリ及びベルト伝動系59とを介して、中央の引起スプロケット軸56及びこれに連結された引起スプロケット57に伝達され、中央の穀稈引起ケース40の引起タインを駆動させる。各刈刃駆動軸45に伝達された動力は刈刃装置13を駆動させる。
縦伝動パイプ27内の縦伝動軸52に伝達された動力の一部は、縦伝動軸52の中途部に設けられたベベルギヤ機構60を介して、右下部搬送駆動軸61に分岐して伝達される。右下部搬送駆動軸61に伝達された動力は、これに連結された駆動スプロケット62を介して、穀稈搬送装置15の右下部搬送チェーン43、穀稈引起装置14における右側のスターホイル41及び掻き込みベルト42を駆動させる。
一方、左側の引起伝動軸54からは、プーリ及びベルト伝動系63を介して、左上部搬送駆動軸64と左下部搬送駆動軸65とにも動力が分岐して伝達される。左上部搬送駆動軸64に伝達された動力は、穀稈搬送装置15の左上部搬送タイン46を駆動させる。左下部搬送駆動軸65に伝達された動力は、これに連結された駆動スプロケット66を介して、穀稈搬送装置15の左下部搬送チェーン44、穀稈引起装置14における右側と中央とのスターホイル41及び掻き込みベルト42を駆動させる。中央のスターホイル41には右上部搬送駆動軸67が連動連結されており、中央のスターホイル41に伝達された動力の一部は、右上部搬送駆動軸67を経由して右上部搬送タイン45を駆動させる。
また、刈取入力軸41に伝達された動力は、縦駆動軸68等を経由して、穀稈搬送装置14の縦搬送チェーン47及び穂先搬送タイン48にも分岐して伝達される。
(4).ミッションケースの構造
次に、図6を参照しながら、ミッションケースの詳細構造について説明する。
これまでの説明から明らかなように、ミッションケース12は、エンジン11の前方で且つ穀稈搬送装置15の右方(より詳しくは縦搬送チェーン47や穂先搬送タイン48の右方)に配置されている。すなわち、ミッションケース12と穀稈搬送装置15とは、平面視で走行機体1の進行方向と交差する左右方向に並べて配置されている。
ミッションケース12には、左右両外側に向けて突出した筒状の車軸ケース70が取り付けられている。車軸ケース70には、これと同心姿勢で延びる車軸71が内蔵されており、車軸71の両端部には、走行クローラ2を駆動させるために車軸71と一体回転する起動輪72が取り付けられている。
走行クローラ2は、前述の起動輪72と、走行機体1の後端側に配置された誘導輪73と、起動輪72及び誘導輪73の外周に巻き掛けられた無端状の履帯74と、履帯74の下端内周面を支持する下部転輪75とを備えている(図1参照)。エンジン11からミッションケース12を経由した分岐動力を車軸71に伝達することにより、起動輪72ひいては履帯74が回転駆動して、走行機体1が前後進走行するように構成されている。
また、前述の通り、ミッションケース12からは動力伝達軸(図示せず)も穀稈搬送装置15側に向けて突出しており、この動力伝達軸に伝動プーリ38が固着されている。
ミッションケース12の上部には、エンジン11からの動力を適宜変速するための走行用及び旋回用の油圧駆動手段81,82(HST式無段変速機構)が前後に並べて設けられている。走行用及び旋回用の油圧駆動手段81,82はいずれも、容量可変型の油圧ポンプと油圧モータとからなるもの(共に図示せず)である。
後ろ側にある走行用油圧駆動手段81は特許請求の範囲に記載した第1油圧駆動手段に相当するものであり、走行用油圧駆動手段81の左右両外側に向けて突出した第1入力軸としての走行用ポンプ軸83と、ミッションケース12内に突出した走行用モータ軸(図示せず)とを備えている。
一方、前側にある旋回用油圧駆動手段82は特許請求の範囲に記載した第2油圧駆動手段に相当するものであり、旋回用油圧駆動手段82から穀稈搬送装置15と反対側の右方向に向けて突出した第2入力軸としての旋回用ポンプ軸84と、ミッションケース12内に突出した旋回用モータ軸(図示せず)とを備えている。
走行用ポンプ軸83の左右両突出部にはプーリ85,86が固着されている。これら両プーリ85,86のうち穀稈搬送装置15に近い側(左側)のプーリ85と、エンジン11の出力軸に固着されたプーリ(図示せず)とには、動力伝達用のベルト87が巻き掛けられている。また、走行用ポンプ軸83における穀稈搬送装置15と反対側(右側)のプーリ86と、旋回用ポンプ軸84の突出部に固着されたプーリ88とにも、動力伝達用のベルト89が巻き掛けられている。
従って、本実施形態では、エンジン11からの動力は、プーリ85及びベルト87伝動系を介して、走行用油圧駆動手段81の走行用ポンプ軸83に入力され、この走行用ポンプ軸83から、プーリ86,88及びベルト89伝動系を介して、旋回用油圧駆動手段82の旋回用ポンプ軸84に動力伝達される。
走行用及び旋回用のいずれの油圧駆動手段81,82においても、ポンプ軸83,84に伝達された動力にて、油圧ポンプから油圧モータに向けて圧油が適宜送り込まれる。そして、運転部8に設けられた操向丸ハンドル9やアクセルレバー(図示せず)の操作量に応じて油圧ポンプにおける回転斜板の傾斜角度を調節して、油圧モータへの圧油の吐出方向及び吐出量を変更することにより、走行用モータ軸や旋回用モータ軸の回転方向及び回転数、ひいては走行クローラ2の駆動速度及び駆動方向が任意に調節される。
(5).作用及び効果
以上の構成によると、ミッションケース12の上部のうち前側にある旋回用油圧駆動手段82の旋回用ポンプ軸84は、穀稈搬送装置15(より詳しくは縦搬送チェーン47や穂先搬送タイン48)と反対側の右方向に向けて突出しているから、前記従来技術の場合に比べて、穀稈搬送装置15に近い側(左側)に突出した軸やこれに固着されたプーリが存在しない分だけ、ミッションケース12と穀稈搬送装置15との配置間隔を短くできる。その結果、走行機体1の左右巾寸法をコンパクト化できる。
また、本実施形態のように、刈取前処理装置3が機体フレーム20の左前端部に立設した鉛直支軸21を中心にして水平開閉回動可能な構成である場合は、旋回用油圧駆動手段82の左側には、突出した軸やこれに固着されたプーリがない、すなわちメンテナンス作業時に邪魔になるような突出物がないから、仮に刈取前処理装置3の左側方に何らかの障害物があって、刈取前処理装置3を左右外向きに大きく開き回動させられなくても、刈取前処理装置3とミッションケース12との間に十分な作業空間を形成できる。このため、刈取前処理装置3やミッションケース12等に対するメンテナンス性の向上に寄与できる。
更に、本実施形態では、ミッションケース12の上部のうちエンジン11に近い後ろ側に走行用油圧駆動手段81を配置し、エンジン11からの動力を、旋回用油圧駆動手段82に先行して(優先的に)走行用油圧駆動手段81の走行用ポンプ軸83に入力するように構成しているから、前後進走行の駆動力を旋回の駆動力より優先的に確保することが可能になり、走行機体1を安定的に前後進走行させることができる。
本願発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えばミッションケース12の上部のうち後ろ側に旋回用油圧駆動手段82を配置し、前側に走行用油圧駆動手段81を配置するようにしてもよい。この場合は、旋回用油圧駆動手段82が特許請求の範囲に記載した第1油圧駆動手段に相当し、走行用油圧駆動手段81が特許請求の範囲に記載した第2油圧駆動手段に相当することになる。
その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
本願発明を適用したコンバインの側面図である。 コンバインの平面図である。 刈取前処理装置の支持構造を示す概略正面図である。 一部部材を省略した状態での図3のIV−IV視側面図である。 刈取前処理装置の動力伝達系統を示すスケルトン図である。 刈取前処理装置内の各装置と油圧駆動手段との配置関係を示す概略平面図である。
符号の説明
1 走行機体
3 刈取前処理装置
10 運転部
11 エンジン
12 ミッションケース
13 刈刃装置
14 穀稈引起装置
15 穀稈搬送装置
16 分草体
20 機体フレーム
21 鉛直支軸
81 第1油圧駆動手段としての走行用油圧駆動手段
82 第2油圧駆動手段としての旋回用油圧駆動手段
83 第1入力軸としての走行用ポンプ軸
84 第2入力軸としての旋回用ポンプ軸

Claims (3)

  1. エンジン及びミッションケースが搭載された走行機体の前部に、刈取穀稈を挟持搬送するための穀稈搬送装置を有する刈取前処理装置が昇降用アクチュエータにて昇降調節可能に装着されており、前記ミッションケースと前記穀稈搬送装置とは、平面視で前記走行機体の進行方向と交差する左右方向に並べて配置されているコンバインであって、
    前記ミッションケースの上部には、前記エンジンからの動力を適宜変速するための第1及び第2の油圧駆動手段が前後に並べて設けられており、
    後ろ側にある前記第1油圧駆動手段は、左右両外側に向けて突出した第1入力軸を備えており、前側にある前記第2油圧駆動手段は、前記穀稈搬送装置と反対側に向けて突出した第2入力軸を備えており、
    前記エンジンからの動力を、前記第1入力軸のうち前記穀稈搬送装置に近い側の突出部に入力し、前記第1入力軸のうち前記穀稈搬送装置と反対側の突出部から、その前方にある前記第2入力軸に動力伝達するように構成されている、
    コンバイン。
  2. 前記ミッションケースの上部のうち後ろ側にある前記第1油圧駆動手段は、油圧ポンプ及び油圧モータからなる走行用の油圧駆動手段であり、前側にある前記第2油圧駆動手段は、油圧ポンプ及び油圧モータからなる旋回用の油圧駆動手段である、
    請求項1に記載したコンバイン。
  3. 前記刈取前処理装置は、前記走行機体の前部のうち前記穀稈搬送装置側の部位に立設された鉛直支軸回りに水平開閉回動可能に構成されている、
    請求項1又は2に記載したコンバイン。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101513094B1 (ko) * 2012-01-31 2015-04-17 이세키노우키가부시키가이샤 콤바인

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