JP6542107B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、コンバインに関する。
走行機体の前部且つ機体幅方向一方側に載置されたエンジンと前記走行機体の前記エンジンより機体幅方向他方側に載置された脱穀装置と前記走行機体の前方に昇降可能に連結された刈取装置とを備えたコンバインにおいて、前記エンジンからの回転動力を前記脱穀装置における唐箕軸の機体幅方向一方側へ入力させ、前記唐箕軸の機体幅方向他方側から前記脱穀装置の扱胴及び揺動選別機構並びに前記刈取装置へ回転動力を伝達することが提案されている。
このように、前記エンジンから前記脱穀装置の扱胴及び揺動選別機構並びに前記刈取装置への伝動経路のメイン伝動軸として前記唐箕軸を利用する従来構成(以下、第1従来構成という)は、刈取装置によって刈り取られた穀稈の全体が脱穀装置の扱室内に投入された状態で脱穀処理される、いわゆる普通型コンバインにおいても利用され(下記特許文献1参照)、刈取装置によって刈り取られた穀稈がフィードチェーン装置によって搬送されつつ、前記刈取穀稈の穂先側だけが脱穀装置の扱室内に突入された状態で脱穀処理される、いわゆる自脱型コンバインにおいても利用されている(下記特許文献2参照)。
前記第1従来構成は、前記エンジンから前記脱穀装置の扱胴及び揺動選別機構並びに前記刈取装置へ動力を伝達するメイン伝動軸として、前記脱穀装置における前記唐箕軸を兼用している点において有用であるが、その一方で下記改善点を有している。
即ち、前記唐箕軸は前記脱穀装置の扱室の下方において前記扱室を機体幅方向に貫通する長さを有しており、前記従来構成においては、このような機体幅方向に関し長尺の前記唐箕軸の全体を、前記扱胴を駆動する動力、前記揺動選別機構を駆動する動力及び前記刈取装置を駆動する動力の合力に耐え得る強度に形成しなければならず、さらに、前記唐箕軸の両端を支持する部分も前記唐箕軸に掛かる負荷に耐え得る強度としなければならず、結果として、コスト高騰を招く。
また、前記唐箕軸が前記扱胴、前記揺動選別機構及び前記刈取装置の全てに対して伝動方向上流側に位置することになる為、前記扱胴、前記選別機構及び前記刈取装置を駆動する際には、前記唐箕軸を必ず駆動しなければならない。
即ち、例えば、前記刈取装置のフィーダハウス内等に詰まった刈取穀稈を取り出す為に前記刈取装置を逆転駆動させる場合があるが、前記第1従来構成においては、前記刈取装置を逆転駆動する際にも、前記唐箕軸を回転駆動しなければならず、燃料消費削減の観点において改善の余地がある。
また、走行機体の前部且つ機体幅方向一方側に載置されたエンジンと前記走行機体の前記エンジンより機体幅方向他方側に載置された脱穀装置と前記走行機体の前方に昇降可能に連結された刈取装置とを備えたコンバインにおいて、前記脱穀装置より前方側に、機体幅方向一方側及び他方側が前記脱穀装置より機体幅方向外方側へ延在された状態で機体幅方向に沿ったカウンター軸を設け、前記エンジンから前記唐箕軸の機体幅方向一方側へ回転動力を伝達し、前記唐箕軸の機体幅方向一方側から前記カウンター軸の機体幅方向一方側へ回転動力を伝達し、前記カウンター軸の機体幅方向他方側から前記扱胴、前記選別機構及び前記刈取装置へ回転動力を伝達する構成(以下、第2従来構成という)も提案されている(下記特許文献3参照)。
前記第2従来構成においては、前記脱穀装置より前方側に前記脱穀装置の機体幅方向長さよりも長い前記カウンター軸の設置スペースを確保しなければならず、伝動構造の大型化を招くという問題がある。
また、長尺の前記カウンター軸の全体を、前記脱穀装置の扱胴を駆動する動力、前記揺動選別機構を駆動する動力及び前記刈取装置を駆動する動力の合力に耐え得る強度に形成しなければならず、コスト高騰化を招くという問題もある。
さらに、前記唐箕軸の機体幅方向一方側から、前記扱胴、前記揺動選別機構及び前記刈取装置の駆動力を取り出している為に、前記第1従来構成と同様に、前記扱胴、前記揺動選別機構及び前記刈取装置を駆動する際には、前記唐箕軸を必ず駆動しなければならないことになる。
国際公開第2013/035557号 登録実用新案第2539065号公報 特許第5285673号公報
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、走行機体の前部且つ機体幅方向一方側に載置されたエンジンから前記走行機体の機体幅方向他方側に載置された脱穀装置及び前記走行機体の前方に連結された刈取装置へ回転動力を伝達するコンバインであって、前記脱穀装置の機体幅方向長さに相当する長さを有する唐箕軸等の長尺軸に伝動負荷が集中することを防止しつつ、前記動力伝達を有効に行える構造簡単なコンバインの提供を目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、エンジンが走行機体の機体幅方向一方側で且つ前部に設けられた運転部の下方に配置され、脱穀装置が前記運転部及び前記運転部の後方に設けられた穀粒貯留部の機体幅方向他方側に配置され、刈取装置が前記走行機体の前方において前記走行機体に昇降可能に連結されたコンバインであって、前記脱穀装置の唐箕軸をパイプ軸とし、前記唐箕軸に機体幅方向両側が外方へ延在された状態で軸線回り相対回転可能に第1カウンター軸を内挿させ、前記エンジンから前記第1カウンター軸の機体幅方向一方側へ回転動力を作動伝達し、前記第1カウンター軸の機体幅方向一方側から前記脱穀装置の扱胴を駆動する回転動力を取り出し、前記第1カウンター軸の機体幅方向他方側から前記脱穀装置の揺動選別機構及び前記唐箕軸並びに前記刈取装置を駆動する回転動力を取り出すコンバインを提供する。
好ましくは、前記コンバインには、前記脱穀装置の扱室の前方に機体幅方向に沿って配置された扱胴入力軸及び第2カウンター軸が備えられる。
この場合、前記第1カウンター軸の機体幅方向一方側から前記扱胴入力軸を介して前記脱穀装置の扱胴軸へ回転動力が作動伝達されると共に、前記第1カウンター軸の機体幅方向他方側から前記第2カウンター軸へ回転動力が作動伝達され、前記第2カウンター軸から前記刈取装置及び前記唐箕軸の機体幅方向他方側へ回転動力が作動伝達される。
一形態においては、前記脱穀装置の揺動選別機構を駆動する為の回転動力は前記第2カウンター軸から取り出される。
これに代えて、前記脱穀装置の揺動選別機構を駆動する為の回転動力を前記唐箕軸の機体幅方向他方側、又は、前記第1カウンター軸のから取り出すことも可能である。
好ましくは、前記第2カウンター軸から前記唐箕軸へは割プーリー式無段変速機構によって回転動力を無段変速可能に作動伝達させることができる。
本発明に係るコンバインによれば、脱穀装置の唐箕軸をパイプ軸とし、前記唐箕軸に機体幅方向両側が外方へ延在された状態で軸線回り相対回転可能に第1カウンター軸を内挿させ、エンジンから前記第1カウンター軸の機体幅方向一方側へ回転動力を作動伝達し、前記第1カウンター軸の機体幅方向一方側から前記脱穀装置の扱胴を駆動する回転動力を取り出し、前記第1カウンター軸の機体幅方向他方側から前記脱穀装置の揺動選別機構及び前記唐箕軸並びに前記刈取装置を駆動する回転動力を取り出すように構成されているので、前記脱穀装置の機体幅方向長さに相当する長さを有する前記唐箕軸等の長尺軸への伝動負荷の集中を防止しつつ、走行機体の前部且つ機体幅方向一方側に載置されたエンジンから、前記エンジンより前記走行機体の機体幅方向他方側に載置された脱穀装置の扱胴及び選別機構並びに前記走行機体の前方に連結された刈取装置へ無理無く回転動力を伝達することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るコンバインの左側面図である。 図2は、前記コンバインの右側面図である。 図3は、前記コンバインの平面図である。 図4は、前記コンバインの伝動模式図である。 図5は、前記コンバインの変形例の伝動模式図である。 図6は、前記コンバインの他の変形例の伝動模式図である。 図7は、本発明の他の実施の形態に係るコンバインの伝動模式図である。
実施の形態1
以下、本発明に係るコンバインの好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1〜図4に、それぞれ、本実施の形態に係るコンバイン1の左側面図、右側面図、平面図及び伝動模式図を示す。
図1〜図4に示すように、前記コンバイン1は、走行機体10と、前記走行機体10に連結された左右一対の走行クローラ20と、前記走行機体10に載置されたエンジン25と、前記エンジン25から前記走行クローラ20へ至る伝動経路に介挿されたトランスミッション30と、前記走行機体10に載置された運転部40と、前記走行機体10の前方に連結された刈取部100と、前記刈取部100によって刈り取られた刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置200と、前記脱穀装置200によって生成された穀粒を貯留するグレンタンク50とを備えている。
図1〜図3に示すように、前記運転部40は、前記走行機体10の前部で且つ機体幅方向一方側に配置されている。
なお、本実施の形態においては、機体幅方向一方側及び他方側は、それぞれ、前記コンバイン1の前進方向を向いて右側及び左側を意味する。
前記運転部40は、操縦者が着座可能な運転席41と、前記運転席41の近傍に配置された種々の操作部材とを有している。
前記操作部材は、前記コンバイン1の進行方向を変更させる操向操作部材42と、前記コンバイン1の走行速度を変更させる主変速操作部材43及び副変速操作部材44と、前記脱穀装置200の駆動及び停止を切り換え操作する脱穀クラッチ操作部材45と、前記刈取装置100の駆動及び停止を切り換え操作する刈取クラッチ操作部材46とを含んでいる。
図1〜図3に示すように、前記エンジン25は、前記運転部40の下方の空間を利用して前記走行機体10に支持されている。
図4に示すように、前記エンジン25は、前記運転部40の下方空間において前記走行機体10に支持されたエンジン本体26と、前記エンジン本体26から機体幅方向他方側へ延在された第1出力軸27aと、前記エンジン本体26から機体幅方向一方側へ延在された第2及び第3出力軸27b、27cとを有している。
前記トランスミッション30は、前記エンジン25から作動的に入力される回転動力を変速して、前記一対の走行クローラ20に向けて出力するように構成されている。
図2〜図4に示すように、前記トランスミッション30は、前記エンジン25より前方において前記運転部40の下方に配置されている。
詳しくは、前記トランスミッション30は、前記走行機体10に支持されるミッションケース31と、前記ミッションケース31から機体幅方向他方側へ延在されたトランスミッション入力軸32と、前記トランスミッション入力軸32を介して入力された回転動力を変速する変速機構とを有している。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記トランスミッション30は、前記変速機構として、前記主変速操作部材43への操作に応じて無段変速を行う油圧式無段変速装置(HST)等の主変速装置35(図4参照)と、前記主変速装置35から作動的に回転動力を入力して、前記副変速操作部材44への操作に応じて多段変速を行うギヤ式変速装置等の副変速装置(図示せず)とを有している。
なお、本実施の形態においては、前記HST35のポンプ軸が前記トランスミッション入力軸32として作用する。
前記刈取装置100は、前記走行機体10に昇降自在に連結されており、昇降用油圧シリンダ装置60(図1参照)によって高さ調節可能とされている。
なお、前記昇降用油圧シリンダ装置60へは、前記エンジン25に付設される油圧ポンプ28(図4参照)から作動油が供給される。
図1〜図4に示すように、前記刈取装置100は、前記脱穀装置200における扱室201の前部に設けられた扱口に向けて刈取穀稈を送る搬送経路を画するフィーダハウス110と、前記フィーダハウス110内に配設された供給コンベア115と、前記フィーダハウス110の前端に連接された横長バケット状の穀物ヘッダー120と、前記穀物ヘッダー120内に配設された掻込オーガ125と、前記掻込オーガ125の前方且つ上方に配設されたタインバー付きの掻込リール130と、前記掻込オーガ125の前方且つ下方に配設された刈刃140とを有している。
前記供給コンベア115は、搬送方向終端側(後方側)において機体幅方向に沿って配設された刈取入力軸116と、搬送方向始端側(前方側)において機体幅方向に沿って配設された刈取従動軸117と、前記刈取入力軸116に相対回転不能に支持された駆動側回転体118aと、前記刈取従動軸117支持された従動側回転体118bと、前記駆動側回転体118a及び前記従動側回転体118bに巻き回されたコンベア体118cとを有している。
斯かる構成において、前記昇降用油圧シリンダ装置60(図1参照)は前記フィーダハウス110の下面と前記走行機体10との間に介挿されており、前記刈取装置100は、前記昇降用油圧シリンダ装置60によって前記刈取入力軸116回り昇降可能となっている。
なお、図1〜図3に示すように、本実施の形態においては、前記刈取装置100は、さらに、前記穀物ヘッダー120の機体幅方向両側から前方へ延びる左右一対の分草体150を有している。
前記構成により、前記左右一対の分草体150の間の未刈り穀稈は、穂先側が前記掻込リール130によって掻き込まれつつ、稈側が前記刈刃140によって刈り取られる。
前記刈刃140によって刈り取られた刈取穀稈は、前記掻込オーガ125によって前記穀物ヘッダー120内において前記フィーダハウス110の前端開口付近へ集約され、前記供給コンベア115によって前記フィーダハウス110の前端開口から後端開口へ向けて搬送され、前記扱口から前記扱室201内に投入される。
本実施の形態に係る前記コンバイン1は、図1及び図4に示すように、前記供給コンベア115から送られてくる刈取穀稈を前記扱口へ送り込むフロントロータ機構160を有している。
前記フロントロータ機構160は、前記供給コンベア115の搬送終端と前記扱口201aとの間において機体幅方向に沿ったフロントロータ駆動軸161と、前記フロントロータ駆動軸161に相対回転不能に支持されたフロントロータ(ビータ)162とを有しており、前記供給コンベア115の搬送終端へ搬送された刈取穀稈は前記フロントロータ162によって前記扱口201aから前記扱室201内に投入されるようになっている。
図1、図3及び図4に示すように、前記脱穀装置200は、前記走行機体10に立設される機枠によって形成される前記扱室201と、前後方向に沿って配設された扱胴軸210と、前記扱胴軸210によって回転駆動される状態で前記扱室201内に収容された扱胴220と、前記扱胴220の下方に配設された受網230とを備えている。
本実施の形態においては、図1及び図3に示すように、前記扱胴220は、前記扱胴軸210を囲繞する周壁を有し、前記扱胴軸210に相対回転不能に支持された扱胴本体221と、前記扱胴本体221の外周面に立設された扱歯222とを有しているが、これに代えて、前記扱胴220をバースレッシャー型とすることも可能である。
図1及び図3等に示すように、前記扱胴220は、さらに、前記扱胴本体221の前端に設けられた切頭円錐状のコーン体225と、前記コーン体225の外周面に螺旋状に設けられたスクリュー羽根226とを有している。
前記構成により、前記扱口から前記扱室201内に投入された刈取穀稈は、前記扱胴軸210の回転に伴って、前記スクリュー羽根226によって後方へ搬送されて、前記扱胴本体221及び前記受網230の間等によって混練されて脱穀される。
刈取穀稈から脱穀された脱穀物のうち前記受網230の網目開口より小さい穀粒等の脱穀物は、前記受網230から漏下して、下記選別機構250によって選別処理を受ける。
一方、前記受網230の網目開口より大きい藁屑等の脱穀物は、前記扱胴220の搬送作用によって前記扱室201の後方に設けられた排塵口205から排出される。
好ましくは、前記扱胴220の上方には取付角度変更可能な複数の送塵弁(図示せず)が設けられ、前記送塵弁の取付角度を変更することにより前記扱室201内の脱穀物の搬送速度が調整可能とされ得る。
前記脱穀装置200は、さらに、前記受網230から漏下した脱穀物から穀粒を選別する選別機構250を有している。
前記選別機構250は、前記受網230から漏下された脱穀物に対して比重選別を行う揺動選別機構260と、前記揺動選別機構260に向けて選別風を供給する選別風供給機構280とを有している。
図4に示すように、前記揺動選別機構260は、前記エンジン25から作動的に伝達される動力によって駆動される揺動選別駆動軸261と、前記揺動選別駆動軸261によって揺動される揺動選別盤265とを有している。
前記揺動選別盤265は、グレンパン、チャフシーブ、グレンシーブ及びストローラック等を含む。
図1及び図4に示すように、前記選別風供給機構280は、前記エンジン25から作動的に伝達される動力によって駆動される唐箕軸281と、前記唐箕軸281によって駆動される唐箕ファン285とを有している。
図1に示すように、前記選別機構250は、さらに、前記揺動選別機構260による比重選別作用及び前記選別風供給機構280による風選別作用によって脱穀物から選別された穀粒(精粒等の一番物)を集約する一番樋301と、前記一番樋301内に配設された一番コンベア機構310と、前記一番コンベア機構310によって送られてくる一番物を前記グレンタンク50内に搬送する揚穀コンベア機構320と、前記脱穀物から穀粒及び藁の混合物(二番物)を集約する二番樋302と、前記二番樋302内に配設された二番コンベア機構330と、前記二番コンベア機構330によって送られてくる二番物を前記揺動選別盤265の選別始端側へ戻す二番還元コンベア機構340とを有している。
ここで、前記コンバイン1における伝動構造について説明する。
図4に示すように、前記エンジン25の前記第2及び第3出力軸27b、27cは、それぞれ、前記油圧ポンプ28及び冷却ファン29を駆動する。
一方、前記エンジン25の前記第1出力軸27aは、前記走行部材20を駆動する為の走行系回転動力を出力する。
図4に示すように、前記第1出力軸27aは、プーリー伝動機構等の走行系無端体伝動機構400を介して前記トランスミッション入力軸32に作動連結されている。
詳しくは、前記走行系無端体伝動機構400は、前記第1出力軸27aに相対回転不能に支持された駆動側回転体401と、前記トランスミッション入力軸32に相対回転不能に支持された従動側回転体402と、前記駆動側回転体401及び前記従動側回転体402に無端状に巻き回された無端体403とを有している。
前記第1出力軸27aは、さらに、前記脱穀装置200及び前記刈取装置100を駆動する為の作業系回転動力も出力する。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記唐箕軸281は中空のパイプ軸とされている。
そして、前記中空の唐箕軸281に、機体幅方向に関し前記扱室201を跨ぐように第1カウンター軸610が軸線回り相対回転自在に内挿されている。
即ち、前記第1カウンター軸610は、機体幅方向一方側(前記エンジンに近接する側、以下、第1側という)が前記扱室201より機体幅方向一方側へ延在され且つ機体幅方向他方側(前記エンジンとは反対側、以下、第2側という)が前記扱室201より機体幅方向他方側へ延在されるように前記中空唐箕軸281に相対回転自在に内挿された状態で、前記扱室201の壁面等の固定部材に軸線回り回転自在に支持されている。
斯かる構成において、前記第1出力軸27aがプーリー伝動機構等の第1作業系無端体伝動機構410を介して前記第1カウンター軸610の第1側に作動連結されている。
詳しくは、図4に示すように、前記第1作業系無端体伝動機構410は、前記第1出力軸27aに相対回転不能に支持された駆動側回転体411と、前記第1カウンター軸の第1側に相対回転不能に支持された従動側回転体412と、前記駆動側回転体411及び前記従動側回転体412に無端状に巻き回された無端体413とを有している。
なお、図4に示すように、前記第1作業系無端体伝動機構410には、前記脱穀クラッチ操作部材45への操作に応じて、前記エンジン25から前記脱穀装置200及び前記刈取装置100への動力伝達を係脱させる脱穀クラッチ290が介挿されている。
本実施の形態に係る前記コンバイン1は、前記第1カウンター軸610の第1側から前記脱穀装置200の扱胴220を駆動する為の回転動力を取り出す一方で、前記第1カウンター軸610の第2側から前記脱穀装置200の前記揺動選別機構260及び前記唐箕軸281並びに前記刈取装置100を駆動する為の回転動力を取り出すように構成されている。
まず、前記第1カウンター軸610の第1側から前記扱胴220への伝動構造について説明する。
前記コンバイン1においては、図4に示すように、前記扱室201の前方で且つ前記扱胴軸210と略同一高さにおいて、機体幅方向に沿った扱胴入力軸510が設けられている。
図4に示すように、前記扱胴入力軸510は、前記扱室201の前方に配置された伝動ケース520に軸線回り回転自在に支持されている。
詳しくは、前記扱胴入力軸510は、機体幅方向一方側が前記伝動ケース520から外方へ延在されて、機体幅方向に関し前記運転部40及び前記脱穀装置200の間の間隙に位置し且つ機体幅方向他方側が前記伝動ケース520内に突入された状態で、前記伝動ケース520に軸線回り回転自在に支持されている。
斯かる構成において、前記第1カウンター軸610の第1側が、プーリー伝動機構等の第2作業系無端体伝動機構420を介して前記扱胴入力軸510に作動連結されている。
詳しくは、図4に示すように、前記第2作業系無端体伝動機構420は、前記第1カウンター軸610の第1側に相対回転不能に支持された駆動側回転体421と、前記扱胴入力軸510の機体幅方向一方側に相対回転不能に支持された従動側回転体422と、前記駆動側回転体421及び前記従動側回転体422に無端状に巻き回された無端体423とを有している。
前記扱胴軸210は、図4に示すように、前端部が前記伝動ケース520内に突入されており、前記伝動ケース520内において前記扱胴入力軸510に作動連結されている。
詳しくは、図4に示すように、前記扱胴入力軸510の機体幅方向他方側は前記伝動ケース520内で終焉されており、前記伝動ケース520内においてベベルギヤ機構530を介して前記扱胴軸210の前端部に作動連結されている。
前記ベベルギヤ機構530は、前記扱胴入力軸510の機体幅方向他方側に相対回転不能に支持された駆動側ベベルギヤ531と、前記扱胴軸210の前端部に相対回転不能に支持され且つ前記駆動側ベベルギヤ531に噛合された従動側ベベルギヤ532とを有している。
次に、前記第1カウンター軸610の第2側から前記揺動選別機構260、前記唐箕軸281及び前記刈取装置100への伝動構造について説明する。
図4に示すように、前記コンバイン1には、前記扱室201より前方で且つ少なくとも一部が機体幅方向に関し前記第1カウンター軸610の第2側とオーバーラップする状態で、機体幅方向に沿った第2カウンター軸620が設けられており、前記揺動選別機構260、前記唐箕軸281及び前記刈取装置100へは前記第2カウンター軸620を介して回転動力が作動伝達されるようになっている。
具体的には、前記第1カウンター軸610の第2側が、プーリー伝動機構等の第3作業系無端体伝動機構430を介して前記第2カウンター軸620に作動連結されている。
図4に示すように、前記第3作業系無端体伝動機構430は、前記第1カウンター軸610の第2側に相対回転不能に支持された駆動側回転体431と、前記第2カウンター軸620に相対回転不能に支持された従動側回転体432と、前記駆動側回転体431及び前記従動側回転体432に無端状に巻き回された無端体433とを有している。
まず、前記第2カウンター軸620から前記刈取装置100への伝動構造について説明する。
前述の通り、本実施の形態に係る前記コンバイン1は前記フロントロータ機構160を有しており、前記第2カウンター軸620から前記刈取装置100へは前記フロントロータ駆動軸161を介して動力伝達されている。
図4に示すように、前記フロントロータ駆動軸161は前記第2カウンター軸620より前方で且つ少なくとも一部が前記第2カウンター軸620と機体幅方向に関しオーバーラップするように配置されている。
なお、上下方向に関しては、前記フロントロータ駆動軸161は前記扱胴入力軸510の直下方に配置され得る。
斯かる構成において、前記第2カウンター軸620が前記フロントロータ駆動軸161にプーリー伝動機構等の第4作業系無端体伝動機構440を介して作動連結されている。
図4に示すように、前記第4作業系無端体伝動機構440は、前記第2カウンター軸620に相対回転不能に支持された駆動側回転体441と、前記フロントロータ駆動軸161の機体幅方向他方側に相対回転不能に支持された従動側回転体442と、前記駆動側回転体441及び前記従動側回転体442に無端状に巻き回された無端体443とを有している。
なお、図4に示すように、前記第3作業系無端体伝動機構440には、前記刈取クラッチ操作部材46への操作に応じて、動力伝達を係脱させる刈取クラッチ190が介挿されている。
前記フロントロータ駆動軸161は、スプロケット伝動機構等の第5作業系無端体伝動機構450を介して前記刈取入力軸116に作動連結されている。
詳しくは、図4に示すように、前記第4作業系無端体伝動機構450は、前記フロントロータ駆動軸161の機体幅方向他方側に相対回転不能に支持された駆動側回転体451と、前記刈取入力軸161に作動連結とされる従動側回転体452と、前記駆動側回転体451及び前記従動側回転体452に無端状に巻き回された無端体453とを有している。
なお、本実施の形態においては、図4に示すように、前記フロントロータ駆動軸161と前記刈取入力軸116との間に正逆転切換機構170が介挿されており、前記第4作業系無端体伝動機構440は前記フロントロータ駆動軸161から前記正逆転切換機構170に回転動力を伝達している。
詳しくは、前記刈取入力軸116の機体幅方向他方側において前記刈取入力軸116と同軸上に刈取伝動軸105が配設されており、前記フロントロータ駆動軸161は前記第4作業系伝動機構455を介して前記刈取伝動軸105に作動連結されている。
そして、前記刈取伝動軸105と前記刈取入力軸116との間に前記正逆転切換機構170が介挿されている。
前記正逆転切換機構170は、前記刈取伝動軸105に相対回転不能に支持された正転用ベベルギヤ171と、前記刈取入力軸116に相対回転自在に支持された逆転用ベベルギヤ172と、前記正転用ベベルギヤ171及び前記逆転用ベベルギヤ172の双方に噛合された中間ベベルギヤ173と、前記刈取入力軸116に相対回転不能且つ軸線方向移動可能に支持されたスライダー部材174と、前記スライダー部材174を軸線方向に移動させる正逆転切換軸175とを有している。
前記スライダー部材174及び前記正転用ベベルギヤ171の対向面には正転用爪クラッチが設けられ、前記スライダー部材174及び前記逆転用ベベルギヤ172の対向面には逆転用クラッチが設けられており、前記正転用クラッチ及び前記逆転用クラッチは前記正逆転切換軸175による前記スライダー部材の軸線方向移動に応じて係脱するようになっている。
前記穀物ヘッダー120には、機体幅方向に沿ったヘッダー駆動軸121と、前記掻込オーガ125を支持した状態で機体幅方向沿った掻込軸122とが設けられており、前記刈取入力軸116の機体幅方向一方側が前記ヘッダー駆動軸121にヘッダー駆動チェーン360を介して作動連結され、前記ヘッダー駆動軸121が掻込駆動チェーン361を介して前記掻込軸122に作動連結されている。
前記掻込軸122は、前記掻込リール130を支持するリール軸131に作動連結されている。
詳しくは、前記掻込軸122は第1リール駆動チェーン365を介して中間軸366に作動連結され、前記中間軸366は第2リール駆動チェーン367を介して前記リール軸131に作動連結されている。
さらに、前記ヘッダー駆動軸121は、刈刃駆動クランク機構370を介して前記刈刃140にも作動連結されている。
次に、前記第2カウンター軸620から前記中空唐箕軸281への伝動構造について説明する。
図4に示すように、前記第2カウンター軸620は、プーリー伝動機構等の第6作業系無端体伝動機構460を介して前記唐箕軸281の機体幅方向他方側にも作動連結されている。
詳しくは、図4に示すように、前記第6作業系無端体伝動機構460は、前記第2カウンター軸620に相対回転不能に支持された駆動側回転体461と、前記唐箕軸281の機体幅方向他方側に相対回転不能に支持された従動側回転体462と、前記駆動側回転体461及び前記従動側回転体462に無端状に巻き回された無端体463とを有している。
本実施の形態においては、前記第6作業系無端体伝動機構460は、前記駆動側回転体461及び前記従動側回転体462が共に割プーリーとされた無段変速機構とされており、外部操作に応じて前記第2カウンター軸620から前記唐箕軸281へ伝達される回転動力を無段変速させ得るようになっている。
次に、前記第2カウンター軸620から前記揺動選別機構260への伝動構造について説明する。
図4に示すように、前記第2カウンター軸620はプーリー伝動機構等の第7作業系無端体伝動機構470を介して前記一番コンベア機構310及び前記二番コンベア機構330に作動連結され、前記二番コンベア機構330はプーリー伝動機構等の第8作業系無端体伝動機構480を介して前記揺動選別軸261に作動連結されている。
詳しくは、図4に示すように、前記一番コンベア機構310は、前記一番樋301内に配設された一番コンベア軸311と、前記一番コンベア軸311に設けられた一番コンベア312とを有している。
前記揚穀コンベア機構320は、下端側が前記一番樋301の機体幅方向一方側に連通され且つ上端側が前記グレンタンク50の投入口に連通された揚穀筒325内に配設され、下端側が前記一番コンベア軸311に作動連結された揚穀軸321と、前記揚穀軸321に設けられた揚穀コンベア322とを有している。
前記二番コンベア機構330は、前記二番樋302内に配設された二番コンベア軸321と、前記二番コンベア軸321に設けられた二番コンベア322とを有している。
前記二番還元コンベア機構340は、下端側が前記二番樋302の機体幅方向一方側に連通され且つ上端側が前記揺動選別盤265の選別始端側へ向けて開口された二番還元筒345内に配設され、下端側が前記二番コンベア軸321に作動連結された二番還元軸341と、前記二番還元軸341に設けられた二番還元コンベア342とを有している。
斯かる構成において、図4に示すように、前記第7作業系無端体伝動機構470は、前記第2カウンター軸620に相対回転不能に支持された駆動側回転体471と、前記第1コンベア軸311に相対回転不能に支持された第1従動側回転体472(1)と、前記第2コンベア軸321に相対回転不能に支持された第2従動側回転体472(2)と、前記駆動側回転体471、前記第1従動側回転体472(1)及び前記従動側回転体472(2)に無端状に巻き回された無端体473とを有している。
前記第8作業系無端体伝動機構480は、前記第2コンベア軸321に相対回転不能に支持された駆動側回転体481と、前記揺動選別軸261に相対回転不能に支持された従動側回転体482と、前記駆動側回転体481及び前記従動側回転体482に無端状に巻き回された無端体483とを有している。
なお、図4中の符号651は、スプレッダ(図示せず)に回転動力を作動伝達する為のプーリー伝動機構等の第9作業系無端体伝動機構における駆動側回転体651である。
本実施の形態においては、前記駆動側回転体651は前記第1カウンター軸610に相対回転不能に支持されているが、これに代えて、前記駆動側回転体651を前記第2カウンター軸620又は前記唐箕軸281に相対回転不能に支持させることも可能である。
斯かる構成を備えた本実施の形態に係る前記コンバイン1によれば下記効果を得ることができる。
即ち、本実施の形態においては、前記扱胴220を駆動する為の回転動力は、前記エンジン25の前記第1出力軸27a→前記第1カウンター軸610の第1側→前記扱胴入力軸510→前記扱胴軸210によって形成される伝動経路を介して伝達される。
一方、前記刈取装置100、前記揺動選別機構260及び前記選別風供給機構280を駆動する為の回転動力は、前記エンジン25の前記第1出力軸27a→前記第1カウンター軸610の第1側→前記第1カウンター軸610の第2側→前記第2カウンター軸620→前記刈取装置100、前記揺動選別機構260及び前記選別風供給機構280によって形成される伝動経路を介して伝達される。
ここで、前記脱穀装置200及び前記刈取装置100を駆動する為の回転動力の共通伝動経路(即ち、前記第1出力軸27aから前記第1カウンター軸610の第1側までの伝動経路)には、前記脱穀装置200を機体幅方向に貫通するような長尺軸は存在しない。
従って、脱穀装置を機体幅方向に貫通するような長尺軸がエンジンから脱穀装置及び刈取装置への共通伝動経路とされていた従来構成に比して、長尺軸への伝動負荷の集中を有効に防止しつつ、前記脱穀装置及び前記刈取装置への動力伝達を有効に行うことができる。
詳しく説明すると、走行機体の前部且つ機体幅方向一方側に載置されたエンジンと前記走行機体の機体幅方向他方側に載置された脱穀装置と前記走行機体の前方に連結された刈取装置とを備えたコンバインにおいて、前記エンジンからの回転動力を前記脱穀装置における唐箕軸の機体幅方向一方側(内端側)へ入力させ、前記唐箕軸の機体幅方向他方側(外端側)から前記脱穀装置の扱胴及び選別機構並びに前記刈取装置へ回転動力を伝達する構成(以下、従来構成という)が提案されている。
前記従来構成は、前記エンジンからの回転動力を前記脱穀装置の機体幅方向一方側(前記走行機体の機体幅方向略中央)から前記脱穀装置の機体幅方向他方側へ伝達する為の伝動軸として前記唐箕軸を兼用するものであるが、下記不都合を有している。
即ち、前記唐箕軸は前記脱穀装置の扱室の下方において前記扱室を機体幅方向に貫通する長さを有している。
従って、前記従来構成においては、長尺の前記唐箕軸の全体が、前記扱胴を駆動する動力、前記唐箕軸及び前記揺動選別機構を含む選別機構を駆動する動力並びに前記刈取装置を駆動する動力の合力に耐え得る強度を有する必要があり、さらに、前記唐箕軸の両端を支持する部分も前記唐箕軸に掛かる伝動負荷に耐え得るように強度を高める必要があり、結果として、コスト高騰を招く。
これに対し、本実施の形態においては、前述の通り、前記扱胴220を駆動する動力、前記唐箕軸281及び前記揺動選別機構260を含む選別機構250を駆動する動力並びに前記刈取装置100を駆動する動力の合力を伝達する共通伝動経路中に、前記唐箕軸281等の前記扱室201を機体幅方向に貫通するような長尺軸は存在しない。
従って、前記脱穀装置200の機体幅方向長さに相当する長さを有する長尺軸への伝動負荷の集中を有効に防止しつつ、前記扱胴220、前記刈取装置100及び前記選別機構250への前記エンジン25からの回転動力の伝達を実現することができる。
なお、本実施の形態においては、前述の通り、前記揺動選別機構260へ伝達すべき回転動力を前記第2カウンター軸620から直接的に取り出しているが、これに代えて、前記回転動力を前記唐箕軸281から取り出すように変形することも可能である。
図5に、本実施の形態の第1変形例1Bの伝動模式図を示す。
図5に示すように、前記第1変形例1Bにおいては、前記第7作業系無端体伝動機構470の前記駆動側回転体471は前記唐箕軸281に相対回転不能に支持されている。
さらに、前記揺動選別機構へ伝達すべき回転動力を、前記第2カウンター軸を経由させずに、前記第1カウンター軸から取り出すように変形することも可能である。
図6に、本実施の形態の第2変形例1Cの伝動模式図を示す。
図6に示すように、前記第2変形例1Cにおいては、前記第7作業系無端体伝動機構470の前記駆動側回転体471は前記第1カウンター軸610の第2側に相対回転不能に支持されている。
前記第1及び第2変形例1B、1Cにおいても、本実施の形態におけると同様の効果を得ることができる。
実施の形態2
以下、本発明の他の実施の形態に係るコンバイン2について、添付図面を参照しつつ説明する。
図7に、本実施の形態に係るコンバイン2の伝動模式図を示す。
なお、図中、前記実施の形態1におけると同一部材には同一符号を付している。
図7に示すように、本実施の形態に係るコンバイン2においては、前記唐箕軸281に代えて唐箕軸700が備えられている。
前記唐箕軸700は、軸線方向両側が前記扱室201から外方へ延在された状態で前記脱穀装置200の機枠に軸線回り回転自在に支持されている。
前記コンバイン2は、前記唐箕軸700の第1側の外方延在部に軸受部材を介して相対回転自在に外挿された中空の第1カウンタ軸710と、前記唐箕軸700より前方で且つ前記揺動選別機構260のフィードパンより下方において前記扱室201を機体幅方向に貫通する第2カウンタ軸720とを有している。
前記第2カウンタ軸720も機体幅方向両側が前記扱室201から外方へ延在された状態で前記脱穀装置200の機枠に軸線回り回転自在に支持されている。
本実施の形態に係るコンバイン2は、前記エンジン25からの回転動力を前記第1カウンタ軸710を介して前記第2カウンタ軸720の第1側へ作動伝達し、前記第2カウンタ軸720の第1側から前記扱胴220を駆動する為の回転動力を取り出す一方で、前記第2カウンタ軸720の第2側から前記脱穀装置200の前記揺動選別機構260及び前記唐箕軸700並びに前記刈取装置100を駆動する為の回転動力を取り出すように構成されている。
詳しくは、図7に示すように、前記エンジン25の前記第1出力軸27aから前記第1カウンタ軸710へ前記第1作業系無端体伝動機構410を介して回転動力が作動伝達される。
そして、前記第1カウンタ軸710に伝達された回転動力は、プーリー伝動機構等の第10作業系無端体伝動機構730を介して前記第2カウンタ軸720の第1側へ作動伝達され、前記第2カウンタ軸720の第1側からプーリー伝動機構等の第11作業系無端体伝動機構740を介して前記扱胴入力軸510へ作動伝達される。
前記第10作業系無端体伝動機構730は、前記第1カウンタ軸710に相対回転不能に支持された駆動側回転体731と、前記第2カウンタ軸720の第1側に相対回転不能に支持された従動側回転体732と、前記駆動側回転体731及び前記従動側回転体732に無端状に巻き回された無端体733とを有している。
前記第11作業系無端体伝動機構740は、前記第2カウンタ軸720の第1側に相対回転不能に支持された駆動側回転体741と、前記扱胴入力軸510の機体幅方向一方側に相対回転不能に支持された従動側回転体742と、前記駆動側回転体741及び前記従動側回転体742に無端状に巻き回された無端体743とを有している。
前記第2カウンタ軸720の第2側は、前記第4無端体伝動機構440を介して前記刈取装置100に作動連結され、且つ、第12作業系無端体伝動機構750を介して前記唐箕軸700の第2側に作動連結されている。
前記第12作業系無端体伝動機構750は、前記第2カウンタ軸720の第2側に相対回転不能に支持された駆動側回転体751と、前記唐箕軸700の第2側に相対回転不能に支持された従動側回転体752と、前記駆動側回転体751及び前記従動側回転体752に無端状に巻き回された無端体753とを有している。
なお、前記第12作業系無端体伝動機構750を、前記実施の形態1における前記第6作業系無端体伝動機構460のように、割プーリーを用いた無段変速機構とすること可能である。
このように構成された本実施の形態においては、前記扱胴220を駆動する為の回転動力は、前記エンジン25の前記第1出力軸27a→前記第1カウンター軸710→第2カウンタ軸720の第1側→前記扱胴入力軸510→前記扱胴軸210によって形成される伝動経路を介して伝達される。
一方、前記刈取装置100、前記揺動選別機構260及び前記選別風供給機構280を駆動する為の回転動力は、前記エンジン25の前記第1出力軸27a→前記第1カウンター軸710→前記第2カウンター軸710の第1側→前記第2カウンター軸720の第2側→前記刈取装置100、前記揺動選別機構260及び前記選別風供給機構280によって形成される伝動経路を介して伝達される。
ここで、前記脱穀装置200及び前記刈取装置100を駆動する為の回転動力の共通伝動経路(即ち、前記第1出力軸27aから前記第2カウンター軸720の第1側までの伝動経路)には、前記脱穀装置200を機体幅方向に貫通するような長尺軸は存在しない。
従って、脱穀装置を機体幅方向に貫通するような長尺軸がエンジンから脱穀装置及び刈取装置への共通伝動経路とされていた従来構成に比して、長尺軸への伝動負荷の集中を有効に防止しつつ、前記脱穀装置及び前記刈取装置への動力伝達を有効に行うことができる。
なお、前述の通り、前記実施の形態1においては、第1カウンタ軸610に軸受部材を介して中空の前記唐箕軸281が軸線回り相対回転自在に外挿されており、本実施の形態においては、前記唐箕軸700に軸受部材を介して中空の前記第1カウンタ軸710が軸線回り相対回転自在に外挿されている。
このように、第1回転軸(実施の形態1においては前記第1カウンタ軸610、実施の形態2においては前記唐箕軸700)に軸受部材を介して中空の第2回転軸(実施の形態1においては前記唐箕軸281、実施の形態2においては前記第1カウンタ軸710)が相対回転自在に外挿される場合には、好ましくは、前記第1及び第2回転軸の間に回転速度差が生じるように、伝動機構を形成することができる。
斯かる構成によれば、前記軸受部材が周方向特定領域だけで前記第2回転軸を支持する、所謂「片当たり」状態を有効に防止して、前記軸受部材が周方向略全体に亘って均等に前記第2回転軸を支持することができる。
1 コンバイン
10 走行機体
25 エンジン
27a 第1出力軸(エンジン出力軸)
30 トランスミッション
32 トランスミッション入力軸
40 運転部
50 グレンタンク(穀粒貯留部)
100 刈取装置
200 脱穀装置
201 扱室
210 扱胴軸
220 扱胴
250 選別機構
260 揺動選別機構
281 唐箕軸
510 扱胴入力軸
610 第1カウンター軸
620 第2カウンター軸

Claims (4)

  1. エンジンが走行機体の機体幅方向一方側で且つ前部に設けられた運転部の下方に配置され、脱穀装置が前記運転部及び前記運転部の後方に設けられた穀粒貯留部の機体幅方向他方側に配置され、刈取装置が前記走行機体の前方において前記走行機体に昇降可能に連結されたコンバインであって、
    前記脱穀装置の唐箕軸をパイプ軸とし、前記唐箕軸に機体幅方向両側が外方へ延在された状態で軸線回り相対回転可能に第1カウンター軸を内挿させ、前記エンジンから前記第1カウンター軸の機体幅方向一方側へ回転動力を作動伝達し、前記第1カウンター軸の機体幅方向一方側から前記脱穀装置の扱胴を駆動する回転動力を取り出し、前記第1カウンター軸の機体幅方向他方側から前記脱穀装置の揺動選別機構及び前記唐箕軸並びに前記刈取装置を駆動する回転動力を取り出すことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記脱穀装置の扱室の前方に機体幅方向に沿って配置された扱胴入力軸及び第2カウンター軸を備え、
    前記第1カウンター軸の機体幅方向一方側から前記扱胴入力軸を介して前記脱穀装置の扱胴軸へ回転動力を作動伝達すると共に、前記第1カウンター軸の機体幅方向他方側から前記第2カウンター軸へ回転動力を作動伝達し、前記第2カウンター軸から前記刈取装置及び前記唐箕軸の機体幅方向他方側へ回転動力を作動伝達することを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記第2カウンター軸から前記脱穀装置の揺動選別機構へ回転動力を作動伝達することを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記第2カウンター軸から前記唐箕軸へは割プーリー式無段変速機構によって回転動力が作動伝達されることを特徴とする請求項2又は3に記載のコンバイン。
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