JP4389119B2 - コンバインの脱穀装置 - Google Patents

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JP4389119B2
JP4389119B2 JP2002352636A JP2002352636A JP4389119B2 JP 4389119 B2 JP4389119 B2 JP 4389119B2 JP 2002352636 A JP2002352636 A JP 2002352636A JP 2002352636 A JP2002352636 A JP 2002352636A JP 4389119 B2 JP4389119 B2 JP 4389119B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバインの脱穀装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、エンジンからHST、副変速装置の設けられている走行伝動経路を経由して走行クローラに動力を伝達すコンバインにおいて、前記HST、走行伝動経路を経由した動力及びエンジンからHSTを経由しない動力を脱穀部の伝動軸に伝達し、該伝動軸から伝動装置を経由して脱穀部の唐箕、揺動選別棚及びフィードチェンを駆動するように構成し、コンバインの刈取スピードの増減に対応して唐箕、揺動選別棚、フィードチェンを適正に駆動する発明について特許出願した(特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特願2002−305882
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は前記先願発明を更に改良し、脱穀装置の伝動装置の構成簡素化・コンパクト化を図ろうとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、請求項1記載の発明は、扱胴室(93)に脱穀穀稈を案内する入口漏斗(94)の下方部位であって唐箕風洞88の前部上方と揺動選別棚(64)の前端部下方との間に空間部92)を形成し、該空間部(92)に取付基板(101)の後端部を入り込ませて該取付基板(101)の後端部を脱穀部左側板(96)の外側に取り付け、該取付基板(101)の前側部を前方に延出させ、該取付基板(101)の前側部の外側にフィードチェン伝動ケース(95)を取り付け、該フィードチェン伝動ケース(95)の外側端部と前記入口漏斗(94)の外側端部とにフィードチェンレール(97)を取り付け、取付基板(101)の後端部には前記空間部(92)内で左右方向に沿わせて揺動クランク軸63)を軸架し、揺動クランク軸63)と前記フィードチェン伝動ケース(95)の下部に軸架されたフィードチェン伝動軸(26)のフィードチェン伝動ケース(95)からの突出端部との間を第1スプロケット(27a)及び第2スプロケット(27b)とチェン(27c)からなるチェン伝動装置(27)で連動し、該チェン伝動装置(27)をカバー(99)で被覆し、前記フィードチェン伝動軸(26)の一側突出部に動力が伝達されるプーリ(25a)を取り付け、該フィードチェン伝動軸(26)の他端部にギヤ群(65,65)を設け、該ギヤ群(65,65)からフィードチェン駆動軸(100)と第3スプロケット(67)を経由してフィードチェン28に動力伝達され構成とし、前記取付基板(101)に切欠き窓部(101a)を設け、該切欠き窓部(101a)に着脱自在且つ上下調節自在の蓋(103)を設け、該蓋(103)の内側部にチェン張り(104)を設けたことを特徴とするコンバインの脱穀装置とする
【0006】
【0007】
請求項2記載の発明は、前記フィードチェン伝動ケース(95)と取付基板(101)と揺動クランク軸(63)とフィードチェン伝動軸(26)とチェン伝動装置(27)とカバー(99)とギヤ群(65,65)とフィードチェン駆動軸(100)と第3スプロケット(67)を一体に組立ててフィードチェン伝動部(102)を構成し、該フィードチェン伝動部(102)を脱穀部左側板(96)に取り付ける構成としたことを特徴とする請求項1記載のコンバインの脱穀装置とする
【0008】
【0009】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、揺動クランク軸63を脱穀部の空間部92を利用してコンパクトに設けることができ、唐箕風洞88に空気が吸引される際に空間部92が清掃され埃や藁屑類が少なくなり、揺動クランク軸63に動力を伝達する伝動装置への埃の付着や藁屑類の巻付を少なくすることができる。
また、フィードチェン伝動ケース(95)がフィードチェン(28)側に配置されるので、注油等のメンテナンスが容易となる。
そして、蓋(103)を外すことにより、チェン伝動装置(27)のメンテナンスを簡単にすることができ、また、蓋(103)の取付位置を上下調節することにより、チェン伝動装置(27)のチェンの張り調節をすることができる。
【0010】
請求項2記載の発明によると上記請求項1記載の発明の効果に加えて、フィードチェン伝動部(102)を一体に組立てた状態で機体に着脱でき、メンテナンスを簡単化することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示すこの発明の実施例の形態について説明する。
コンバイン1は図1にその全体構成を示している。コンバイン1の走行車台2の下方には、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3,3を配設し、走行車台2上には、操縦席4、脱穀部5、グレンタンク6、排稾処理装置7等を搭載している。脱穀部5の前方には、植立穀稈を分草、引越しながら刈り取り後方の脱穀部5に向けて搬送する刈取搬送部8を昇降自在に設けている。
【0012】
しかして、植立穀稈は刈取搬送部8の穀稈引起し装置により引き起こされなが刈刃装置で刈り取られ、刈取穀稈は穀稈搬送装置に受け継がれて揚上搬送され、脱穀部5のフィードチェン28に供給される。次いで、フィードチェン28により扱室内に送り込まれた穀稈は扱胴(図示省略)の回転により脱穀され、受け網を通過した穀粒・藁屑類は揺動選別棚(図示省略)に落下供給され、揺動選別棚の篩作用により穀粒と藁屑類に分離されながら下方の選別風路(図示省略)に移行し風選れる。風選された穀粒は一番揚穀機によりグレンタンク6に揚穀され収納される。また、選別風路の終端側に流れた藁屑類は脱穀部5の後部から機外に排出され、また、フィードチェン28により後方に搬送された脱穀済の排稾は排稾処理装置7により、例えば細断されて機外に排出される。
【0013】
次に、図2に基づきコンバイン1の伝動構成について説明する。
操縦席4の下方にエンジン9を配置し、エンジン9の動力はベルト伝動装置10を経て、走行ミッションケース11の上部に設けたHST(静油圧式無段変速装置)12に伝達される。次いで、HST12により正逆切替及び変速された動力が、迂回伝動ケース13内の減速伝動装置14を経由して走行ミッションケース11上部のミッション入力軸15に伝動される。
【0014】
なお、迂回伝動ケース13の減速伝動装置14は、HST出力軸16、中間軸17及び主走行ミッションケース11のミッション入力軸15の3軸から構成されていて、これらの3軸にギヤ群18,18,…を装着する構成である。しかして、予め用意している複数組のギヤ群から適宜選択して組替え、種々の減速比を選択することができる。
【0015】
走行ミッションケース11のミッション入力軸15に伝達された動力は、副変速装置19により低速、中速、高速に変速され、センターギヤ20、入/切される左・右サイドクラッチギヤ21,21、左・右走行ギヤ22,22を経て、左・右走行伝動軸23,23に動力が伝達される構成である。
【0016】
走行ミッションケース11の下部から左右両側に左・右走行伝動軸23,23を突出し、左・右走行伝動軸23,23の端部に取り付けた駆動スプロケットにより走行クローラ3,3を駆動する構成である。
なお、HST12は、エンジンにより駆動される可変容量型の油圧ポンプ、油圧モータ、循環回路等により構成されている。
【0017】
次に、脱穀部5の唐箕、揺動選別棚、フィードチェン28への伝動構成について説明する。
迂回伝動ケース13の一側である例えば左側から中間軸17を突出し、中間軸17にフィードチェンプーリ24を取り付け、フィードチェンプーリ24からフィードチェンベルト伝動装置25を経てフィードチェン伝動軸26に動力が伝達されフィードチェン28が駆動される。なお、このフィードチェンベルト伝動装置25には脱穀クラッチ(図示省略)が設けられていて、入/切される構成である。
【0018】
なお、フィードチェンベルト伝動装置25を構成するフィードチェン伝動軸26側のプーリ25aには、ワンウエークラッチ29を介装し、前進走行時にだけ、唐箕(図示省略)、揺動選別棚64、フィードチェン28に動力が伝達されるように構成されている。
【0019】
また、チェン伝動装置27を構成するフィードチェン伝動軸26側のスプロケット27aには、ワンウエークラッチ29を介装し、チェン伝動装置27側のスプロケット70aがフィードチェンベルト伝動装置25側のプーリ25aより高速回転する時にだけチェン伝動装置27からフィードチェン伝動軸26に動力が伝達され、フィードチェン68が駆動されるように構成されている。
【0020】
車速と脱穀部5のフィードチェン28の駆動速度との関係は、図3(1)に示すとおりである。即ち、HST12の低基準変速領域Aより車速が低速の場合には、エンジンからHST12を経由しない動力がチェン伝動装置27、フィードチェン伝動軸26を経てフィードチェン28に伝達され、フィードチェン28が所定の低速回転数を維持する。従って、走行速度が遅くなり刈取速度が低下し刈取穀稈が減少しても、フィードチェン28は所定の低速回転数を維持し脱穀部5の選別不良を防止できる。
【0021】
また、HST12の低基準変速領域Aよりも高変速領域側では、フィードチェンベルト伝動装置25からの動力がプーリ25a、ワンウエークラッチ29を経てフィードチェン伝動軸26に伝達されて、HST12で変速された動力によりフィードチェン28の回転数が関連的に変化し、脱穀部5の脱穀処理を適正化することができる。
【0022】
次に、脱穀部5の扱胴30、処理胴33、排稾チェン68、揺動選別棚64への伝動構成について説明する。
エンジン9の出力軸から脱穀ベルト伝動装置31を介して扱胴動力が扱胴伝動軸32に伝達され、更に扱胴伝動軸32からギヤを経て処理胴33に伝達され、更に、ギヤ群、ベルト伝動装置からなる扱胴伝動装置34を経て扱胴30に伝達され、扱胴30の軸端部から排稾伝動装置69を経て排稾チェン68に伝達される。
【0023】
また、扱胴伝動軸32からHST12を経由しないエンジンからの動力が、第二脱穀ベルト伝動装置70を経て唐箕駆動軸83に伝達されて唐箕(図示省略)が駆動される。更に、唐箕駆動軸83から唐箕ベルト伝動装置82、クランク軸63、揺動チェン伝動装置27を経て、フィードチェン伝動軸26に伝達される構成である。
【0024】
また、唐箕駆動軸83から穀粒搬送第1ベルト伝動装置71を経て脱穀部5の一番ラセン38及び一番揚穀ラセン39に動力が伝達され、また、一番ラセン38の軸端部から穀粒搬送第2ベルト伝動装置72を経て二番ラセン40及び二番揚穀ラセン41に動力が伝達される。また、二番ラセン40の軸端部から吸引ファンベルト伝動装置73を経て吸引ファン伝動軸74に動力が伝達され、更に吸引ファン伝動軸74から吸引ファン第2ベルト伝動装置75を経て吸引ファン42に動力が伝達され、また、吸引ファン伝動軸74の端部からカッターベルト伝動装置76を経て、排稾処理装置のカッター駆動軸77に動力が伝動される。
【0025】
また、エンジン9の出力軸から排出ベルト伝動装置78を経て排出オーガ動力が取り出され、グレンタンク6の下部排出ラセン79及び排出揚穀ラセン80、上部排出ラセン81に動力が伝達される。
次に、刈取搬送部8の伝動構成について説明する。
【0026】
走行ミッションケース11の他端側である例えば右側からミッション入力軸15を突出して、ワンウエークラッチ(図示省略)を介装した刈取伝動プーリ46を取り付け、刈取伝動プーリ46に前進走行時にだけ動力を取り出す構成としている。
【0027】
また、エンジン9からのHST12を経由しない動力が、ベルト伝動装置10、HST12の入力軸84、第2刈取ベルト伝動装置85を経て刈取入力軸48に伝達される構成とし、第2刈取ベルト伝動装置85を構成するプーリ85a、及び、刈取ベルト伝動装置47を構成するプーリ47aに夫れ夫れワンウエークラッチ29,29を設けて、所定低速走行以上のときには刈取ベルト伝動装置47から刈取入力軸48に動力が伝達され、所定低速走行以下のときには、第2刈取ベルト伝動装置85から刈取入力軸48に動力が伝達される構成である。
【0028】
そして、刈取伝動プーリ46から刈取ベルト伝動装置47を経て刈取搬送部8の刈取入力軸48に動力が伝達され、刈取入力軸48の端部から穀稈搬送伝動装置55を経て穀稈搬送装置56に動力が伝達される。また、刈取入力軸48から刈刃伝動装置49、刈刃駆動軸49aを経て刈刃装置50に動力が伝達される。また、刈刃駆動軸49aの中途部から穀稈掻込伝動装置51を経て穀稈掻込装置52に動力が伝達され、更に、刈刃駆動軸49aの両端部から穀稈引越伝動装置53,53を経て穀稈引越装置54,54に動力が伝達される構成である。
【0029】
なお、コンバイン1の伝動装置を図4に示すような伝動構成としてもよい。即チェンジン9から脱穀ベルト伝動装置31、扱胴伝動軸32、第二脱穀ベルト伝動装置70を経て唐箕駆動軸83に唐箕動力を伝達するように構成し、また、フィードチェンプーリ24からフィードチェンベルト伝動装置25を経て唐箕駆動軸83に動力を伝達するように構成し、フィードチェンベルト伝動装置25には脱穀クラッチ86を設けて入/切する構成としている。
【0030】
そして、フィードチェンベルト伝動装置25のフィードチェンプーリ24及び第二脱穀ベルト伝動装置70の扱胴伝動軸32側のプーリ32aを割りプーリに夫れ夫れ構成し、フィードチェンベルト伝動装置25の唐箕駆動軸83側のプーリ25a及び第二脱穀ベルト伝動装置70の唐箕駆動軸83側のプーリ70aにワンウエークラッチ29、29を夫れ夫れ設けるように構成する。
【0031】
このように構成することにより、図3(2)に示すように、プーリ32aを変速調節することにより、唐箕等の最低回転数をA1,A2,A3のように高低に調節設定することができ、また、フィードチェンプーリ24を変速調節することにより、走行速度に関連した唐箕等の高速回転数をB1,B2,B3のように変更し、穀粒品種や作物条件に適応させることができ、脱穀性能や作物適応性を向上させることができる。
【0032】
次に、図5〜図に基づき伝動軸の軸架構成について説明する。
脱穀部5の前側下部には唐箕87の内装されている唐箕風洞88を設け、唐箕風洞88からの選別風が前側から後側に向けて流れるように選別風路89を構成し、選別風路89の下方には一番受樋90及び二番受樋91を配設し、唐箕風洞88の上方及び選別風路89の上方には揺動選別棚64を揺動自在に設けている。
【0033】
脱穀部5前部における扱胴室93に脱穀穀稈を案内する入口漏斗94の下方部位であって、且つ、唐箕風洞88の前部上方と揺動選別棚64の前端部下方との間に形成される空間部92に、取付基板101の後端部を入りこますようにして脱穀部左側板96の外側に取り付け、取付基板101の前方に延出した前側部外側にフィードチェンケース(フィードチェン伝動ケース)95を取り付け、このフィードチェンケース95の外側端部と前記入口漏斗94の外側端部にフィードチェンレール97を取り付けている。
【0034】
この取付基板101の後端部には、前記空間部92の左右方向に沿うように揺動クランク軸63を軸架し、フィードチェンケース95の下部にはフィードチェン伝動軸26を軸架している。なお、前記入口漏斗94は脱穀部の左側板(脱穀部左側板)96及び右側板(脱穀部右側板)98に取り付けられている。
【0035】
そして、揺動クランク軸63とフィードチェン伝動軸26のケースから突出端部との間を、スプロケット(第1スプロケット)27a、チェン27c、スプロケット(第2スプロケット)27bからなる揺動チェン伝動装置(チェン伝動装置)27により伝動し、揺動チェン伝動装置27をカバー99により被覆している。また、フィードチェン伝動軸26の一側突出部にはプーリ25aを取り付けて、フィードチェンベルト伝動装置25から動力が伝達されるように構成している。
【0036】
また、フィードチェン伝動軸26の他端部にはギヤ群65,65を設け、ギヤ群65,65からフィードチェン駆動軸100、スプロケット(第3スプロケット)67を経由してフィードチェン28に動力が伝達されるように構成している。
前記のように構成したので、フィードチェンケース95をコンパクトに構成することができ、空間部92を経て唐箕風洞88に空気が吸引されるので空間部92が清掃されて埃や藁屑類が少なくなり、揺動チェン伝動装置27及びフィードチェンベルト伝動装置25への埃の付着や藁屑類の巻付を少なくすることができる。
【0037】
また、フィードチェンケース95がフィードチェン28側に配置しているので、ベルトの張り調節や注油等のメンテナンスが容易となる。
また、図9に示すように、フィードチェンケース95、フィードチェンケース95の内側面に取り付けられている取付基板101、揺動クランク軸63、フィードチェン伝動軸26、スプロケット27a、チェン27c、スプロケット27bからなる揺動チェン伝動装置27、揺動チェン伝動装置27を被覆するカバー99、ギヤ群65,65、フィードチェン駆動軸100、及びスプロケット67からなるフィードチェン伝動部102を一体的に組立て構成し、脱穀部左側板96に取り付けるように構成してもよい。このように構成することにより、フィードチェン伝動部102を一体的な組立てた状態で機体に着脱でき、メンテナンスを簡単化することができる。
【0038】
次に、図10に基づき揺動チェン伝動装置27のチェン張り構成について説明する。フィードチェンケース95の内側面に取り付けられている取付基板101には、切欠き窓部101aを構成し、切欠き窓部101aには着脱開閉自在で且つ上下調節自在の蓋103を設け、この蓋103の内側部にチェン張り104を設けている。
【0039】
しかして、蓋103を外すことにより、揺動チェン伝動装置27のメンテナンスを簡単にすることができ、また、蓋103の取付位置を上下調節することにより、揺動チェン伝動装置27のチェンの張り調節をすることができる。
次に、図11に基づきフィードチェン駆動装置の他の実施例について説明する。
【0040】
走行ミッションケース11上部のミッション入力軸15からHST12を経由した動力が取り出され、刈取搬送部8の伝動経路を経由してフィードチェン伝動部102のフィードチェン入力軸105に伝達される。フィードチェン伝動部102にはフィードチェン入力軸105及びフィードチェン駆動軸100を軸架し、フィードチェン入力軸105からチェン伝動装置106、減速ギヤ群107,107を経由して前フィードチェン駆動軸100に動力が伝達される。
【0041】
前・後フィードチェン駆動軸100,108の前スプロケット67及び後スプロケット116間にフィードチェン28を巻きかけ、エンジン9から脱穀部5の伝動経路を経てHST12を経由しない動力が、後フィードチェン駆動軸100に伝達される構成とし、前・後フィードチェン駆動軸100,108へ動力を伝達する前・後スプロケット109,110には、夫れ夫れワンウエークラッチ29,29を設けている。
【0042】
しかして、コンバインの走行速度が所定速度より遅くなると、HST12を経由しない動力が後フィードチェン駆動軸100を経由してフィードチェン28に伝達され、また、走行速度が所定速度より早くなると、HST12を経由した動力が前フィードチェン駆動軸100からフィードチェン28に伝達される。また、フィードチェン28の前後への伝動をチェン伝動装置により伝動しているので、伝動効率を良くすることができる。
【0043】
また、前フィードチェン駆動軸100の端部側方には、フィードチェン駆動用の前スプロケット67を軸心一致状態に配設し、前フィードチェン駆動軸100と前スプロケット67との間をスプライン嵌合するカップリング111により伝動連結している。しかして、フィードチェン28を開放回動することなくそのままの状態でカップリング111をスライドさせることにより、フィードチェン伝動部102を取り外すことができ、メンテナンスを容易なものにすることができる。
【0044】
図12に基づきフィードチェン28の緊張構成について説明する。
前スプロケット67と後スプロケット(図示省略)間にフィードチェン28を巻き掛けるにあたり、前スプロケット67の前方には巻き掛けたフィードチェン28の前側部をチェンレール113により上方に持ち上げ状態で前方に案内し、次いで、下方に付勢したテンションローラー114で下方に押圧案内しながら前アイドルローラー115に巻きかけ、前アイドルローラー115を経て後スプロケット(図示省略)に巻き掛けている。
【0045】
しかして、フィードチェン28が伸びてテンションローラー114によりフィードチェン28が下方に押圧緊張されても、駆動用の前スプロケット67への巻き掛け状態は変化せず、円滑にフィードチェン28を駆動することができる。
従来装置に前スプロケット67の前方に後方に押圧したテンションローラーを設けるものがある。このような構成であると、フィードチェン28が伸びると、前スプロケット67へのフィードチェン28の巻き掛け角度が大となり、円滑にフィードチェン28を駆動できないという不具合があったが、前記構成とすることによりこのような不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの全体側面図
【図2】 コンバインの伝動構成を示す展開図
【図3】 コンバインの車速とフィードチェン回転数との関係を示すグラフ
【図4】 伝動展開図
【図5】 要部の切断側面図
【図6】 要部の切断側面図
【図7】 要部の切断正面図
【図8】 要部の側面図
【図9】 要部の側面図及び切断正面図
【図10】 要部の側面図
【図11】 伝動展開図
【図12】 要部の側面図
【符号の説明】
24 フィードチェンプーリ
25a プーリ
26 フィードチェン伝動軸
27 揺動チェン伝動装置(チェン伝動装置)
27a スプロケット(第1スプロケット)
27b スプロケット(第2スプロケット)
27c チェン
28 フィードチェン
29 ワンウエークラッチ
63 揺動クランク軸
65 ギヤ群
64 揺動選別棚
67 スプロケット(第3スプロケット)
70 第二脱穀ベルト伝動装置
88 唐箕風洞
92 空間部
93 扱胴室
94 入口漏斗
95 フィードチェンケース(フィードチェン伝動ケース)
96 脱穀部左側板
97 フィードチェンレール
99 カバー
100 フィードチェン駆動軸
101 取付基板
101a 切欠き窓部
102 フィードチェン伝動部
103
104 チェン張り

Claims (2)

  1. 扱胴室(93)に脱穀穀稈を案内する入口漏斗(94)の下方部位であって唐箕風洞88の前部上方と揺動選別棚(64)の前端部下方との間に空間部92)を形成し、該空間部(92)に取付基板(101)の後端部を入り込ませて該取付基板(101)の後端部を脱穀部左側板(96)の外側に取り付け、該取付基板(101)の前側部を前方に延出させ、該取付基板(101)の前側部の外側にフィードチェン伝動ケース(95)を取り付け、該フィードチェン伝動ケース(95)の外側端部と前記入口漏斗(94)の外側端部とにフィードチェンレール(97)を取り付け、取付基板(101)の後端部には前記空間部(92)内で左右方向に沿わせて揺動クランク軸63)を軸架し、揺動クランク軸63)と前記フィードチェン伝動ケース(95)の下部に軸架されたフィードチェン伝動軸(26)のフィードチェン伝動ケース(95)からの突出端部との間を第1スプロケット(27a)及び第2スプロケット(27b)とチェン(27c)からなるチェン伝動装置(27)で連動し、該チェン伝動装置(27)をカバー(99)で被覆し、前記フィードチェン伝動軸(26)の一側突出部に動力が伝達されるプーリ(25a)を取り付け、該フィードチェン伝動軸(26)の他端部にギヤ群(65,65)を設け、該ギヤ群(65,65)からフィードチェン駆動軸(100)と第3スプロケット(67)を経由してフィードチェン28に動力伝達され構成とし、前記取付基板(101)に切欠き窓部(101a)を設け、該切欠き窓部(101a)に着脱自在且つ上下調節自在の蓋(103)を設け、該蓋(103)の内側部にチェン張り(104)を設けたことを特徴とするコンバインの脱穀装置。
  2. 前記フィードチェン伝動ケース(95)と取付基板(101)と揺動クランク軸(63)とフィードチェン伝動軸(26)とチェン伝動装置(27)とカバー(99)とギヤ群(65,65)とフィードチェン駆動軸(100)と第3スプロケット(67)を一体に組立ててフィードチェン伝動部(102)を構成し、該フィードチェン伝動部(102)を脱穀部左側板(96)に取り付ける構成としたことを特徴とする請求項1記載のコンバインの脱穀装置。
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