JP2007075050A - コンバイン - Google Patents

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勇一 新福
Kojiro Shimada
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Abstract

【課題】 走行機体の前部に設けられた刈取前処理装置に、穀稈引起装置と穂先搬送装置とが備えられたコンバインにおいて、刈取穀稈の稈長さに応じて穂先搬送装置を穀稈穂先部の搬送に好適な位置に移動させることができるようにする。
【解決手段】 穂先搬送装置33には、その下方に配置された動力分岐機構61から伝達軸部材80を介して動力伝達するように構成する。穂先搬送装置33は、伝達軸部材80に対してその軸方向に沿って位置変更可能となるように連結する。穂先搬送装置33と伝達軸部材80とを連結するに際しては、伝達軸部材80を、穂先駆動プーリ72のボス体75に対して摺動可能で且つ一体的に回転するように貫通させる構成を採用する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、フィードチェーン付きの脱穀装置を搭載した走行機体の前部に、未刈穀稈を引き起こすための穀稈引起装置と、刈刃装置にて刈り取られた刈取穀稈の穂先部を後方に向けて搬送するための穂先搬送装置とを有する刈取前処理装置が設けられたコンバインに関するものである。
従来から、コンバインにおいては、その前部に設けられた刈取前処理装置に、圃場に植立した未刈穀稈を引き起こすための穀稈引起装置と、刈刃装置にて刈り取られた刈取穀稈の穂先部を後方に向けて搬送するための穂先搬送装置とが備えられている。
この種のコンバインの一例が特許文献1に開示されている。特許文献1のコンバインにおいては、穂先搬送装置は穀稈引起装置の後方に高さ位置固定的に設けられている。穂先搬送装置の下方には、穀稈引起装置に動力伝達する引起伝動軸から動力を分岐するための動力分岐機構が配置されている。そして、穀稈の搬送通路を確保するために、穂先搬送装置は、その下方に位置する動力分岐機構から伝達軸部材を介して動力伝達されるように構成されている。
特開2000−92954号公報
しかし、前記従来の構成では、穂先搬送装置が穀稈引起装置の後方に高さ位置固定的に設けられているから、刈取穀稈の稈長さに応じて穂先搬送装置を穀稈穂先部の搬送に適した位置に移動させることができない。このため、稈長さによっては、穂先搬送装置の位置が刈取穀稈の穂先部に対して低過ぎて、該穂先部の搬送遅れや稈切れを生じたり、穂先搬送装置が穂先に接触して脱粒したりするおそれがあった。
そこで、本発明は、前記従来の欠点を解消することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を達成するため、請求項1の発明は、フィードチェーン付きの脱穀装置を搭載した走行機体の前部に、穀稈引起装置と穂先搬送装置とを有する刈取前処理装置が設けられ、前記穂先搬送装置の下方には、前記穀稈引起装置に動力伝達する引起伝動軸から動力を分岐するための動力分岐機構が配置され、前記穂先搬送装置は、前記動力分岐機構から伝達軸部材を介して動力伝達されるように構成されているコンバインであって、前記穂先搬送装置は、前記伝達軸部材に対して、その軸方向に沿って位置変更可能となるように連結されているというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記穂先搬送装置には、カバー体に取り付けられた駆動伝動車及び従動伝動車と、当該両伝動車に巻き掛けられた穂先搬送突起付きの無端帯とが備えられ、前記駆動伝動車の軸穴には、前記伝達軸部材を摺動可能で且つ一体的に回転するように貫通させているというものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載のコンバインにおいて、前記刈取前処理装置には、刈取穀稈を前記脱穀装置に向けて搬送するための上部搬送手段がその後端部回りに昇降回動可能に設けられ、前記穂先搬送装置は前記上部搬送手段に対して一体的に昇降動するように連結され、前記伝達軸部材には、前記駆動伝動車の前記軸穴に摺動可能にのみ差し込まれる搬送入力軸、及び、該搬送入力軸と前記動力分岐機構から動力伝達される搬送出力軸とを連結するための自在継手部材が備えられているというものである。
請求項4の発明は、請求項3に記載のコンバインにおいて、前記自在継手部材は、前記搬送出力軸に連結された出力側自在継手と、前記搬送入力軸に連結された入力側自在継手と、これら両者をつなぐ中継軸とにより構成されているというものである。
請求項5の発明は、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記伝達軸部材はその軸方向に伸縮可能に構成されているというものである。
請求項1の発明によると、穂先搬送装置は、その下方に配置された動力分岐機構から伝達軸部材を介して動力伝達されるように構成され、前記穂先搬送装置は、前記伝達軸部材に対してその軸方向に沿って位置変更可能となるように連結されているので、例えば駆動モータ等のアクチュエータを利用すれば、刈取穀稈の稈長さに応じて、前記穂先搬送装置を穀稈穂先部の搬送に好適な位置に昇降移動させることが可能になる。そうすると、穀稈穂先部の搬送遅れや稈切れ、脱粒等を抑制して、該穀稈穂先部を円滑に搬送することができるから、前記穂先搬送装置による穀稈穂先部の搬送効率を向上させることができるという効果を奏する。
請求項2の発明によると、前記穂先搬送装置には、カバー体に取り付けられた駆動伝動車及び従動伝動車と、当該両伝動車に巻き掛けられた穂先搬送突起付きの無端帯とが備えられ、前記駆動伝動車の軸穴には、前記伝達軸部材を摺動可能で且つ一体的に回転するように貫通させているので、前記伝達軸部材が前記穂先搬送装置を位置変更可能に支持する機能を損なうことなく、前記動力分岐機構からの動力を、前記伝達軸部材を介して前記駆動伝動車に確実に伝達することができるという効果を奏する。
請求項3の発明によると、前記刈取前処理装置には、刈取穀稈を前記脱穀装置に向けて搬送するための上部搬送手段がその後端部回りに昇降回動可能に設けられ、前記穂先搬送装置は前記上部搬送手段に対して一体的に昇降動するように連結され、前記伝達軸部材には、前記駆動伝動車の前記軸穴に摺動可能にのみ差し込まれる搬送入力軸、及び、該搬送入力軸と前記動力分岐機構から動力伝達される搬送出力軸とを連結するための自在継手部材が備えられている。
この構成において、前記穂先搬送装置を前記上部搬送手段と一体的に昇降回動させた場合は、前記駆動伝動車の回転軸になる前記搬送入力軸が前記搬送出力軸に対して偏角したり偏心したりするが、かかる偏角や偏心を吸収可能な前記自在継手部材を介して、前記穂先搬送装置側の前記搬送入力軸と前記動力分岐機構側の前記搬送出力軸とが連結されているので、前記搬送入出力軸間のこじれ等が抑制され、円滑な動力伝達を確保することができるという効果を奏する。
請求項4の発明によると、前記自在継手部材は、前記搬送出力軸に連結された出力側自在継手と、前記搬送入力軸に連結された入力側自在継手と、これら両者をつなぐ中継軸とにより構成されているので、前記穂先搬送装置における昇降動の許容範囲が大きくなり、且つ動力伝達の円滑性を確実に確保することができるという効果を奏する。
請求項5の発明によると、前記伝達軸部材がその軸方向に伸縮可能に構成されているので、前記伝達軸部材の伸縮駆動により、刈取穀稈の稈長さに応じて、前記穂先搬送装置を穀稈穂先部の搬送に好適な位置に昇降移動させることが簡単に行えるという効果を奏する。
以下に、本発明を具体化した実施形態を図面(図1〜図8)に基づいて説明する。図1はコンバインの左側面図、図2はコンバインの平面図、図3はコンバインの正面図、図4は刈取前処理装置の平面図、図5は刈取前処理装置の側面図、図6は刈取前処理装置の動力伝達系統を示すスケルトン図、図7は縦搬送装置及び穂先搬送装置を左斜め上方から見た概略図、図8は縦搬送装置及び穂先搬送装置を後方から見た概略図である。
はじめに、図1〜図3を参照しながら、コンバインの全体構造について説明する。
本実施形態における3条刈り用のコンバインは、左右一対の走行クローラ2,2にて支持された走行機体1を備えている。走行機体1の前部には、穀稈を刈り取りながら取り込む刈取前処理装置3が単動式の油圧シリンダ4にて昇降調節可能に装着されている。走行機体1には、フィードチェーン6付きの脱穀装置5と、脱穀後の穀粒を貯留する穀粒タンク7とが横並び状に搭載されている。本実施形態では、脱穀装置5が走行機体1の進行方向左側に、穀粒タンク7が走行機体1の進行方向右側に配置されている。穀粒タンク7は、走行機体1の後部に設けられた縦軸(実施形態では排出オーガ8の縦オーガ筒9、図1及び図2参照)回りに水平回動可能に構成されている。刈取前処理装置3と穀粒タンク7との間には、操向レバーや運転座席等を有する運転部10が設けられている。運転部10の下方には、動力源としてのエンジン11が配置されている。刈取前処理装置3にて刈り取りられた刈取穀稈はフィードチェーン6に受け継ぎ搬送され、脱穀装置5にて脱穀処理される。
脱穀装置5における扱室の下方には、扱網やチャフシーブ等による搖動選別を行うための揺動選別機構(図示せず)と、唐箕ファンによる風選別を行うための風選別機構(図示せず)が配置されている。これら両選別機構にて選別されて一番受け樋(図示せず)に集められた穀粒は、一番コンベヤ及び揚穀コンベヤ(図示せず)を介して穀粒タンク7に集積される。穀粒タンク7内の一番物は排出オーガ8を介して機外に搬出される。
なお、フィードチェーン6の後端から排稈チェーン18(図2参照)に受け継がれた排稈は、長い状態で走行機体1の後方に排出されるか、又は排稈カッタ(図示せず)にて適宜長さに短く切断されたのち、走行機体1の後方に排出される。
次に、図4〜図8を参照しながら、刈取前処理装置の構成について説明する。
刈取前処理装置3は、脱穀装置5の前方に位置する刈取架台(図示せず)に対して回動可能に軸支された横長の刈取入力パイプ35(図1、図4及び図5参照)回りに上下回動可能に構成されている。刈取入力パイプ35の中途部には、前方斜め下向きに延びる縦伝動パイプ36が設けられている。該縦伝動パイプ36の中途部と走行機体1の前端部とが、単動式の油圧シリンダ4を介して連結されている。
縦伝動パイプ36の先端部(下端部)には、横長の横伝動パイプ37が設けられている。該横伝動パイプ37には、前向きに突出する4本の刈取フレーム38が横伝動パイプ37の長手方向に沿って適宜間隔で並設されている。該刈取フレーム38群の下方には、バリカン式の刈刃装置12が設けられている。各刈取フレーム38の先端部には分草体15が突設されている。
また、横伝動パイプ37には、刈り取り条数に合わせて3つの引起駆動パイプ39が前方斜め上向きに延びるように立設されている。該引起駆動パイプ39群は、横伝動パイプ37の長手方向(走行機体1の横幅方向)に沿って適宜間隔で並んでいる。各引起駆動パイプ39には、圃場に植立した未刈穀稈を引き起こすための穀稈引起装置13が取り付けられている。本実施形態では、刈取前処理装置3の前部に3条分の穀稈引起装置13が備えられている。穀稈引起装置13とフィードチェーン6の前端部との間には、穀稈搬送装置14が配置されている。
穀稈引起装置13は、分草体15を介して取り込んだ未刈穀稈を起立させる引起タイン21を有する穀稈移送装置としての横回し型の穀稈引起ケース22と、これら各穀稈引起ケース22の後方下部に配置されたスターホイル23及び掻き込みベルト24により構成されている。スターホイル23及び掻き込みベルト24は、これらの組に対応する引起タイン21にて引き起こされた未刈穀稈の根元部を後方に掻き込むためのものである。これらスターホイル23及び掻き込みベルト24にて掻き込まれた未刈穀稈の根元部がバリカン式の刈刃装置12にて切断される。
穀稈搬送装置14は、右2条分の刈取穀稈を左斜め後方に搬送する右下部搬送チェーン25を有する右下部搬送装置125と、左1条分の刈取穀稈を右斜め後方に搬送してその根元部を右下部搬送チェーン25の送り終端位置近傍に合流させる左下部搬送チェーン27を有する左下部搬送装置127と、右2条分の刈取穀稈の穂先部を左斜め後方に搬送する右上部搬送タイン31を有する右上部搬送装置131と、左1条分の刈取穀稈の穂先部を右斜め後方に搬送して右上部搬送タイン31に合流させる穂先搬送突起28を有する穂先搬送装置133と、右下部搬送チェーン25の送り終端位置近傍にて合流した3条分の刈取穀稈の根元部をフィードチェーン6に受け継ぎ搬送するための縦搬送チェーン30を有する縦搬送装置130とを備えている(図4〜図8参照)。縦搬送チェーン30に送られた3条分の刈取穀稈の根元部は、その後フィードチェーン6に受け継がれて挟持搬送される。そして、この刈取穀稈の穂先部が脱穀装置5における扱室内の扱胴17にて脱穀される。
図7及び図8に示すように、刈取入力パイプ35の中途部に設けられたチェーンケース51には、刈取入力パイプ35と平行状に延びるパイプ部材52が設けられている。このパイプ部材52はチェーンケース51に対して回動可能に軸支されている。パイプ部材52の先端部(チェーンケース51と反対側の端部)には、縦搬送駆動ケース53を介して、縦搬送チェーン30付きの縦搬送装置130及び右上部搬送タイン31付きの右上部搬送装置131が取り付けられている。また、縦搬送装置130及び右上部搬送装置131は、パイプ部材52に固設されたブラケット片54から左斜め前方向に延びるステー部材55と、同じくブラケット片54から縦搬送装置130及び右上部搬送装置131を跨いで逆U字状に延びる支持アーム56とにより左右両側から支持されている。支持アーム56の先端部には、連結フレーム57を介して、穂先搬送突起28を有する穂先搬送装置133が取り付けられている。
本実施形態では、縦搬送装置130及び右上部搬送装置131はパイプ部材52回りに昇降回動可能に構成されている。かかる縦搬送装置130及び右上部搬送装置131の昇降回動により、右下部搬送装置125に対する穀稈中途部の挟持位置を変更調節して、脱穀装置5の扱胴(図示せず)に対する穀稈穂先部の供給位置、すなわち扱深さが調節される。そして、縦搬送装置130及び右上部搬送装置131を支持する逆U字状の支持アーム56に連結アーム57を介して取り付けられた穂先搬送装置133は、縦搬送装置130及び右上部搬送装置131と一体的に昇降動することになる。縦搬送装置130及び右上部搬送装置131は特許請求の範囲に記載した上部搬送手段に相当する。
次に、図6を参照しながら、コンバインの動力伝達系統について説明する。
エンジン11から刈取前処理装置3に向けての動力は、扱胴入力軸や刈取変速機構(いずれも図示せず)及び刈取入力プーリ40(図4及び図5等参照)等を介して、まず刈取入力パイプ35に内装された刈取入力軸41に伝達される。刈取入力軸41に伝達された動力は、縦伝動パイプ36内の縦伝動軸42を介して横伝動パイプ37内の横伝動軸43に伝達され、次いで、横伝動軸43から、引起駆動パイプ39に内装された引起伝動軸44(本実施形態では3つ)と刈刃駆動軸45とに動力伝達される。各引起伝動軸44に伝達された動力は、引起駆動軸46及びこれに連結された引起駆動スプロケット47を介して、穀稈引起装置13の各引起タイン21を駆動させる。刈刃駆動軸45に伝達された動力は刈刃装置12を駆動させる。
左右の引起伝動軸44の中途部には、各引起伝動軸44から動力を分岐するための動力分岐機構61が連動連結されている。当該各動力分岐機構61は、それぞれに対応する引起駆動パイプ39の中途部に配置された分岐ケース62(図4〜図8参照)に内蔵されている。
右引起伝動軸44に連動連結された右動力分岐機構61は、右引起伝動軸44の中途部に被嵌固定された動力分岐スプロケット63と、右分岐ケース62から下向きに突出する下部搬送駆動軸48に固着された下部搬送スプロケット64と、これら両スプロケット63,64に巻き掛けられた無端チェーン65とにより構成されている。
チェーン65及びスプロケット63,64伝動により右引起伝動軸44から右下部搬送駆動軸48に分配された動力は、該右下部搬送駆動軸48の下端部に連結された右主動スプロケット49を介して、右下部搬送装置125の右下部搬送チェーン25、穀稈引起装置13における右側と中央とのスターホイル23及び掻き込みベルト24を駆動させる。
左引起伝動軸44に連動連結された左動力分岐機構61は、左引起伝動軸44の中途部に被嵌固定された動力分岐スプロケット63と、左分岐ケース62から下向きに突出する下部搬送駆動軸48に固着された下部搬送スプロケット64と、左分岐ケース62から上向きに突出する搬送出力軸66に固着された上部搬送スプロケット67と、これらスプロケット63,64,67群に巻き掛けられた無端チェーン65とにより構成されている。
チェーン65及びスプロケット63,64,67伝動により左引起伝動軸44から左下部搬送駆動軸48に分配された動力は、該左下部搬送駆動軸48の下端部に連結された左主動スプロケット49を介して、左下部搬送装置127の左下部搬送チェーン27、穀稈引起装置13における右側のスターホイル23及び掻き込みベルト24を駆動させる。
また、左引起伝動軸44から搬送出力軸66に分配された動力は、伝達軸部材80及びこれに連結された駆動伝動車としての穂先駆動プーリ72等を介して、左分岐ケース62の上方に位置する穂先搬送装置133の穂先搬送突起28を駆動させる(詳細は後述する)。
一方、刈取入力軸41に伝達された動力は、チェーンケース52内のチェーン伝動機構58から、パイプ部材52内の横駆動軸59及び縦搬送駆動ケース53から上下両方に突出する縦駆動軸60を経由して、縦搬送装置130の縦搬送チェーン30及び右上部搬送装置131の右上部搬送タイン31にも分岐して伝達される。
以上の構成から明らかなように、本実施形態では、パイプ部材52回りに一体的に昇降回動する縦搬送装置130及び右上部搬送装置131と穂先搬送装置133とが、別々の動力伝達系統から動力を得るように構成されているのである。
次に、図7及び図8を参照しながら、穂先搬送装置と、伝達軸部材と、左分岐ケースから上向きに突出する搬送出力軸との連結構造について説明する。
図7及び図8に示すように、本実施形態の穂先搬送装置133には、カバー体71の裏面側に取り付けられた駆動伝動車としての穂先駆動プーリ72及び従動伝動車としての穂先従動プーリ73と、これら両プーリ72,73に巻き掛けられた無端帯としての無端ベルト74とが備えられている。無端ベルト74の外周側には複数個の穂先搬送突起28が一体的に設けられている。カバー体71は支持アーム56に固着された連結フレーム57の先端部に取り付けられている。
穂先駆動プーリ72の回転中心には、後述する伝達軸部材80の搬送入力軸81に被嵌させる軸穴としての多角形穴(本実施形態では六角穴)付きのボス体75が固着されている。ボス体75はカバー体71をその厚み方向に貫通している。そして、ボス体75のうちカバー体71を貫通する箇所は、当該ケース体71に対して回転可能で且つ抜け不能に軸支されている。
一方、穂先搬送装置133の下方にある左分岐ケース62から上向きに突出する搬送出力軸66には、自在継手部材82を介して、穂先搬送装置133における穂先駆動プーリ72のボス体75に下方から差し込まれる断面多角形状(本実施形態では断面六角形)の搬送入力軸81が連動連結されている。自在継手部材82は、搬送出力軸66に連結された出力側自在継手83と、搬送入力軸81に連結された入力側自在継手84と、これら両者をつなぐ中継軸85とにより構成されている。本実施形態では、搬送入力軸81と自在継手部材82とにより、動力分岐機構61から穂先搬送装置133に動力伝達するための伝達軸部材80が構成されている。
搬送入力軸81は、穂先駆動プーリ72のボス体75に対して、摺動可能で且つ一体的に回転するように貫通させている。換言すると、穂先駆動プーリ71のボス体75は、搬送入力軸81に対してその軸方向(長手方向)に沿ってスライドのみ可能(位置変更可能)に連結されている。そして、搬送入力軸81からボス体75を経由して穂先駆動プーリ72を回転させる駆動力により、無端ベルト74に一体的に設けられた複数個の穂先搬送突起28が回行駆動するように構成されている。
なお、伝達軸部材80を構成する搬送入力軸81は、パイプ部材52回りに昇降回動したときの穂先搬送装置133の最上昇位置ではボス体75から抜けず、且つ最下降位置では入力側自在継手84に接触しない程度に長い長さに設定されている。また、搬送入力軸81にスプライン部を形成し、これに対応するスプライン穴付きのボス体75に搬送入力軸81のスプライン部を嵌めることにより、搬送入力軸81を穂先駆動プーリ72のボス体75に対して摺動可能で且つ一体的に回転するように構成してもよい。
以上の構成によると、穂先搬送装置133には、その下方に配置された動力分岐機構61から伝達軸部材80を介して動力伝達するように構成され、該穂先搬送装置133は、伝達軸部材80(搬送入力軸81)に対してその軸方向(長手方向)に沿って位置変更可能となるように連結されているので、例えば駆動モータ等のアクチュエータを利用すれば、刈刃装置12にて刈り取られた刈取穀稈の稈長さに応じて、穂先搬送装置133を穂先部の搬送に好適な位置に昇降移動させることが可能になる。そうすると、穀稈穂先部の搬送遅れや稈切れ、脱粒等を抑制して、穀稈穂先部を円滑に搬送できるから、穂先搬送装置133による穀稈穂先部の搬送効率が向上する。その上、穀稈を直立した姿で脱穀装置5に向けて搬送することができる。
また、穂先搬送装置133にはその下方の動力分岐機構61から伝達軸部材80を介して動力伝達するという構成が採用されているので、穂先搬送装置133にて穂先部が搬送される穀稈と伝達軸部材80とが干渉する可能性は極めて少ない。
本実施形態では、穂先搬送装置133と伝達軸部材80とを連結する構造として、伝達軸部材80(搬送入力軸81)を、穂先駆動プーリ72のボス体75に対して摺動可能で且つ一体的に回転するように貫通させているので、伝達軸部材80(搬送入力軸81)が穂先搬送装置133を昇降動可能に支持する機能を損なうことなく、動力分岐機構61からの動力を、伝達軸部材80を介して穂先駆動プーリ72に確実に伝達することができる。
本実施形態の穂先搬送装置133は、パイプ部材52回りに昇降回動可能に構成された縦搬送装置130及び右上部搬送装置131に対して一体的に昇降回動するように連結されている。そして、伝達軸部材80として、穂先駆動プーリ72のボス体75に下方から差し込まれる搬送入力軸81、及び、該搬送入力軸81と左分岐ケース62から上向きに突出する搬送出力軸66とを連結するための自在継手部材82とが備えられている。
穂先搬送装置133を縦搬送装置130及び右上部搬送装置131と一体的にパイプ部材52回りに昇降回動させた場合は、穂先駆動プーリ72のボス体75が搬送出力軸66に対して偏角したり偏心したりするが、かかる偏角や偏心を吸収可能な自在継手部材82を介して、穂先駆動プーリ72のボス体75に下方から差し込まれる搬送入力軸81と左分岐ケース62側の搬送出力軸66とが連結されているので、搬送入出力軸81,66間のこじれ等が抑制され、円滑な動力伝達を確保することができる。
特に、本実施形態の自在継手部材82は、搬送出力軸66に連結された出力側自在継手83と、搬送入力軸81に連結された入力側自在継手84と、これら両者をつなぐ中継軸85とにより構成されているので、穂先搬送装置33における昇降動の許容範囲が大きくなり、且つ動力伝達の円滑性を確実に確保することができるのである。
本発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば伝達軸部材80を、ガスシリンダのように軸方向に沿って伸縮動可能に構成してもよい。かかる構成としては、穂先搬送プーリ71のボス体75とこれに摺動のみ可能に差し込まれる搬送入力軸81との組合せに代えて、筒状の外軸とその内部に回転不能・摺動自在に挿入した内軸とで軸方向に伸縮可能に構成された伸縮軸の一端部を、穂先搬送プーリ71に取り付ける一方、他端部を自在継手部材に取り付けること等が考えられる。この場合も、刈刃装置12にて刈り取られた刈取穀稈の稈長さに応じて、穂先搬送装置133を穀稈穂先部の搬送に好適な位置に昇降移動させることが簡単に行える。前述した伸縮軸は、自在継手部材82における中継軸85の構造として採用してもよいし、動力分岐機構61における搬送出力軸66の構造として採用してもよい。
その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
コンバインの左側面図である。 コンバインの平面図である。 コンバインの正面図である。 刈取前処理装置の平面図である。 刈取前処理装置の側面図である。 刈取前処理装置の動力伝達系統を示すスケルトン図である。 縦搬送装置及び穂先搬送装置を左斜め上方から見た概略図である。 縦搬送装置及び穂先搬送装置を後方から見た概略図である。
符号の説明
1 走行機体
3 刈取前処理装置
13 穀稈引起装置
14 穀稈搬送装置
22 穀稈引起ケース
28 穂先搬送突起
30 縦搬送チェーン
31 右上部搬送タイン
35 刈取入力パイプ
39 引起駆動パイプ
41 刈取入力軸
44 引起伝動軸
52 パイプ部材
61 動力分岐機構
62 分岐ケース
66 搬送出力軸
71 カバー体
72 穂先駆動プーリ
73 穂先従動プーリ
74 無端ベルト
75 ボス体
80 伝達軸部材
81 搬送入力軸
82 自在継手部材
83 出力側自在継手
84 入力側自在継手
85 中継軸
130 縦搬送装置
131 右上部搬送装置
133 穂先搬送装置

Claims (5)

  1. フィードチェーン付きの脱穀装置を搭載した走行機体の前部に、穀稈引起装置と穂先搬送装置とを有する刈取前処理装置が設けられ、前記穂先搬送装置の下方には、前記穀稈引起装置に動力伝達する引起伝動軸から動力を分岐するための動力分岐機構が配置され、前記穂先搬送装置は、前記動力分岐機構から伝達軸部材を介して動力伝達されるように構成されているコンバインであって、
    前記穂先搬送装置は、前記伝達軸部材に対して、その軸方向に沿って位置変更可能となるように連結されていることを特徴とするコンバイン。
  2. 前記穂先搬送装置には、カバー体に取り付けられた駆動伝動車及び従動伝動車と、当該両伝動車に巻き掛けられた穂先搬送突起付きの無端帯とが備えられ、
    前記駆動伝動車の軸穴には、前記伝達軸部材を摺動可能で且つ一体的に回転するように貫通させていることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記刈取前処理装置には、刈取穀稈を前記脱穀装置に向けて搬送するための上部搬送手段がその後端部回りに昇降回動可能に設けられ、
    前記穂先搬送装置は前記上部搬送手段に対して一体的に昇降動するように連結され、
    前記伝達軸部材には、前記駆動伝動車の前記軸穴に摺動可能にのみ差し込まれる搬送入力軸、及び、該搬送入力軸と前記動力分岐機構から動力伝達される搬送出力軸とを連結するための自在継手部材が備えられていることを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記自在継手部材は、前記搬送出力軸に連結された出力側自在継手と、前記搬送入力軸に連結された入力側自在継手と、これら両者をつなぐ中継軸とにより構成されていることを特徴とする請求項3に記載のコンバイン。
  5. 前記伝達軸部材はその軸方向に伸縮可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
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