JP7169944B2 - トウモロコシ収穫機の収穫前処理装置 - Google Patents

トウモロコシ収穫機の収穫前処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、トウモロコシ収穫機の収穫前処理装置に関する。
従来、トウモロコシ収穫機の収穫前処理装置として、例えば、特許文献1に記載のトウモロコシ収穫機の収穫前処理装置が知られている。特許文献1に記載のトウモロコシ収穫機の収穫前処理装置(文献では「収穫前処理装置〔B〕」)には、トウモロコシ房状体を後方に向けて係止搬送する左右の係止搬送装置(文献では「収穫物係止搬送装置〔45〕」)と、係止搬送装置の下方に設けられ、左右の係止搬送装置の間の搬送経路に導入された植立茎稈に対して左右両側から引き下げ作用することにより、植立茎稈から前記トウモロコシ房状体を分離させる左右の収穫ロール(文献では「収穫ロール〔63〕」)と、係止搬送装置の後方に設けられ、係止搬送装置によって搬送されたトウモロコシ房状体を後方に向けて掻き込む掻込オーガ(文献では「横送りオーガ〔44〕」)と、が備えられている。
特開2013-126386号公報
特許文献1に記載のトウモロコシ収穫機の収穫前処理装置では、掻込オーガに動力を伝達する動力伝達機構(文献では「横送り伝動機構〔165〕」)と、係止搬送装置及び収穫ロールに動力を伝達する動力伝達機構(文献では「搬送伝動機構〔166〕」)と、が別々に設けられている。このため、出力軸から係止搬送装置、収穫ロール及び掻込オーガへの動力伝達構造を簡素化する点で改善の余地がある。
上記状況に鑑み、出力軸から係止搬送装置、収穫ロール及び掻込オーガへの動力伝達構造を簡素化することが可能なトウモロコシ収穫機の収穫前処理装置が要望されている。
本発明の特徴は、トウモロコシ房状体を後方に向けて係止搬送する左右の係止搬送装置と、前記係止搬送装置の下方に設けられ、前記左右の係止搬送装置の間の搬送経路に導入された植立茎稈に対して左右両側から引き下げ作用することにより、前記植立茎稈から前記トウモロコシ房状体を分離させる左右の収穫ロールと、前記係止搬送装置の後方に設けられ、前記係止搬送装置によって搬送された前記トウモロコシ房状体を後方に向けて掻き込む掻込オーガと、前記掻込オーガが架設される左右の側壁を有する収穫前処理フレームと、が備えられ、前記掻込オーガによって掻き込まれる前記トウモロコシ房状体がフィーダにより機体後方に搬送されるように構成されているトウモロコシ収穫機の収穫前処理装置であって、前記収穫前処理フレームに、前記掻込オーガの後方に位置する後壁が備えられ、前記後壁の後下方を通って前記左右の側壁のうちの一方の側壁よりも左右外側まで延ばされ、前記係止搬送装置、前記収穫ロール及び前記掻込オーガに向けて動力を出力する出力軸と、前記後壁の後方において、前記出力軸よりも高い位置に左右方向に沿って延びる状態で設けられ、前記フィーダの側壁に沿って延びる第一伝動機構を介して動力が伝達される入力軸と、前記入力軸から下方に向けて延び、前記入力軸からの動力を前記出力軸に伝達する第二伝動機構と、前記一方の側壁の左右外方に設けられ、前記出力軸の動力を前記係止搬送装置、前記収穫ロール及び前記掻込オーガに伝達する無端回動体式の動力伝達機構と、が備えられ、前記動力伝達機構に、前記出力軸に設けられる出力輪体と、前記出力輪体よりも前側に配置され、前記掻込オーガに伝達される動力が入力される第一入力輪体と、前記出力輪体よりも前側に配置され、前記係止搬送装置及び前記収穫ロールに伝達される動力が入力される第二入力輪体と、前記出力輪体、前記第一入力輪体及び前記第二入力輪体に巻き付けられる無端回動体と、が備えられ、前記第一入力輪体は、前記出力輪体よりも前側で前記出力輪体よりも上側に配置され、前記第二入力輪体は、前記第一入力輪体よりも前側で前記第一入力輪体よりも下側に配置され、前記第一入力輪体は、前記出力輪体よりも大径であり、前記無端回動体のうち前記出力輪体と前記第一入力輪体とに亘る後側部分に接触して前記後側部分に、前記無端回動体の外周側から張力を付与する第一テンション輪体と、前記無端回動体のうち前記第一入力輪体と前記第二入力輪体とに亘る前側部分に接触して前記前側部分に、前記無端回動体の外周側から張力を付与する第二テンション輪体と、が備えられていることにある。
本特徴構成によれば、出力軸の動力が係止搬送装置、収穫ロール及び掻込オーガとで共通の動力伝達構造によって、係止搬送装置、収穫ロール及び掻込オーガに伝達されることになる。これにより、出力軸から係止搬送装置、収穫ロール及び掻込オーガへの動力伝達構造を簡素化することができる。
また、本特徴構成によれば、出力輪体が側壁の後下部に対応する位置に位置し、かつ、第一入力輪体及び第二入力輪体が出力輪体よりも前側に位置することになる。これにより、出力輪体、第一入力輪体及び第二入力輪体を、前後方向における出力軸、係止搬送装置、収穫ロール及び掻込オーガの位置関係に合うように配置し易い。
また、本特徴構成によれば、第一入力輪体を前後方向及び上下方向で掻込オーガの近傍に配置し、かつ、第二入力輪体を前後方向及び上下方向で係止搬送装置及び収穫ロールの近傍に配置し易い。
さらに、本特徴構成によれば、第一入力輪体に対する無端回動体の巻き付け長をしっかりと確保することができる。また、後壁の後方のスペースにおいて、出力軸、入力軸及び入力軸の動力を出力軸に伝達する動力伝達機構を上下方向に並べてこれらをコンパクトに配置することができる。
本発明において、前記第一テンション輪体は、前記後側部分に張力を付与する方向に向けて移動付勢された状態で前記後側部分に張力を付与するように構成され、前記第二テンション輪体は、前記前側部分に張力を付与する方向に沿って位置調整可能に構成され、かつ、位置固定された状態で前記前側部分に張力を付与するように構成されていると好適である。
本特徴構成によれば、無端回動体に過大な負荷がかかった場合(例えば、茎稈等の詰まりが発生した場合等)に、第一テンション輪体が付勢力に抗して後側部分から離間することにより、無端回動体を容易に弛めることができる。また、第二テンション輪体が位置固定された状態で前側部分に張力を付与することにより、第一入力輪体に対する無端回動体の巻き付け長をしっかりと確保することができる。
さらに、本発明において、前記無端回動体のうち前記出力輪体と前記第二入力輪体とに亘る下側部分を下方から支持する遊転輪体が備えられていると好適である。
本特徴構成によれば、下側部分が下方に弛むのを抑制することができる。
さらに、本発明において、前記収穫前処理フレームに、前記掻込オーガの後方に位置する後壁が備えられ、前記出力軸は、前記後壁の後下方を通って前記一方の側壁よりも左右外側まで延ばされ、前記出力軸のうち前記動力伝達機構とは反対側の部分に、動力が入力される入力部が設けられていると好適である。
本特徴構成によれば、後壁の後下方のスペースを利用して、出力軸を配置することができる。また、入力部が動力伝達機構と干渉しないように、入力部を動力伝達機構から離すことができる。
さらに、本発明において、前記入力軸及び前記出力軸のうちの何れかに、過負荷発生時に動力の伝達を遮断するトルクリミッタが設けられていると好適である。
本特徴構成によれば、後壁の後方のスペースにおいて、出力軸、入力軸及び入力軸の動力を出力軸に伝達する動力伝達機構を上下方向に並べてこれらをコンパクトに配置することができる。また、過負荷発生時に出力軸から係止搬送装置、収穫ロール及び掻込オーガに向けて動力が出力されるのを防止することができる。
さらに、本発明において、前記トルクリミッタは、前記出力軸に設けられ、前記トルクリミッタに、前記出力軸に相対回転可能かつ前記出力軸に沿ってスライド可能に支持され、前記入力軸の動力が入力される第一伝動部材と、前記出力軸のうち前記第一伝動部材よりも前記動力伝達機構側の部分に一体回転可能に支持され、前記第一伝動部材と係合することにより、前記第一伝動部材の動力を前記出力軸に伝達する第二伝動部材と、前記出力軸のうち前記第一伝動部材よりも前記第二伝動部材とは反対側の部分に外嵌され、前記第一伝動部材を前記第二伝動部材に向けて移動付勢するスプリングと、が備えられ、前記第一伝動部材、前記第二伝動部材及び前記スプリングは、前記出力軸において、前記入力軸のうち前記動力伝達機構側の端よりも前記動力伝達機構とは反対側に配置されていると好適である。
本特徴構成によれば、入力軸の下方のスペースを利用して、第一伝動部材、第二伝動部材及びスプリングを配置することができる。
さらに、本発明において、前記トルクリミッタは、前記入力軸に設けられ、前記トルクリミッタに、前記入力軸に相対回転可能かつ前記入力軸に沿ってスライド可能に支持され、前記出力軸に向けて動力を出力する第一伝動部材と、前記入力軸のうち前記第一伝動部材よりも前記動力伝達機構とは反対側の部分に一体回転可能に支持され、前記第一伝動部材と係合することにより、前記入力軸の動力を前記第一伝動部材に伝達する第二伝動部材と、前記入力軸のうち前記第一伝動部材よりも前記第二伝動部材とは反対側の部分に外嵌され、前記第一伝動部材を前記第二伝動部材に向けて移動付勢するスプリングと、が備えられ、前記第一伝動部材、前記第二伝動部材及び前記スプリングは、前記入力軸において、前記出力軸のうち前記動力伝達機構とは反対側の端よりも前記動力伝達機構側に配置されていると好適である。
本特徴構成によれば、出力軸の上方のスペースを利用して、第一伝動部材、第二伝動部材及びスプリングを配置することができる。
トウモロコシ収穫機を示す右側面図である。 トウモロコシ収穫機を示す平面図である。 収穫前処理装置を示す底面図である。 収穫前処理装置を示す正面図である。 収穫ユニットを示す平面図である。 収穫前処理装置の動力伝達構造を示す図である。 収穫前処理装置の動力伝達構造を示す右側面図である。 収穫前処理装置の動力伝達構造を示す背面図である。 トルクリミッタを示す背面断面図である。 駆動軸の動力を係止搬送装置と収穫ロールと切断装置とに分岐する構造を示す底面図である。 駆動軸の動力を係止搬送装置と収穫ロールと切断装置とに分岐する構造を示す拡大底面図である。 駆動軸の動力を係止搬送装置と収穫ロールと切断装置とに分岐する構造を示す右側面断面図である。 別実施形態に係るトルクリミッタを示す図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。なお、以下の説明では、矢印Fの方向を「機体の前方」、矢印Bの方向を「機体の後方」、矢印Lの方向を「機体の左方」、矢印Rの方向を「機体の右方」とする。
〔トウモロコシ収穫機の全体構成〕
図1及び図2には、トウモロコシ収穫機を示している。本トウモロコシ収穫機には、走行機体1が備えられている。走行機体1には、機体フレーム2と、クローラ走行装置3と、が備えられている。走行機体1の前方には、収穫前処理装置4が設けられている。
トウモロコシ房状体を脱穀処理(皮剥き及び粒取り)する脱穀装置5が設けられている。収穫前処理装置4と脱穀装置5とに亘って、トウモロコシ房状体を脱穀装置5に向けて搬送するフィーダ6が設けられている。フィーダ6は、脱穀装置5の前部に上下揺動可能に支持されている。脱穀装置5の右方には、脱穀処理によって得られた穀粒を貯留する穀粒タンク7が設けられている。穀粒タンク7の前方には、運転キャビン8が設けられている。穀粒タンク7内の穀粒を排出する穀粒排出装置9が設けられている。
〔収穫前処理装置〕
図1から図5に示すように、収穫前処理装置4には、複数の収穫ユニットUと、掻込オーガ10と、複数のカバー部材11と、複数のデバイダ12と、左右の側部カバー13と、収穫前処理フレーム14と、が備えられている。収穫前処理フレーム14には、複数の収穫ユニットU、掻込オーガ10、複数のカバー部材11、複数のデバイダ12及び左右の側部カバー13等が支持されている。
収穫前処理装置4の左右幅W1は、クローラ走行装置3の左右幅W2よりも幅広である。収穫前処理装置4の左右幅W1の左右両側部分には、夫々、クローラ走行装置3の左右幅W2よりも機体横外側に食み出す部分が確保されている。
収穫ユニットUには、左右の係止搬送装置15と、左右の収穫ロール16と、切断装置17と、収穫ユニットフレーム18と、が備えられている。すなわち、左右の係止搬送装置15と、左右の収穫ロール16と、切断装置17と、収穫ユニットフレーム18と、を有する収穫ユニットUが構成されている。本実施形態では、三つの収穫ユニットUが左右方向に並ぶ状態で設けられている。一の収穫ユニットUにおいて、左右の係止搬送装置15の間に、左右の収穫ロール16が配置されている。収穫ユニットフレーム18には、左右の係止搬送装置15、左右の収穫ロール16及び切断装置17等が支持されている。
左右の係止搬送装置15は、トウモロコシ房状体を後方に向けて係止搬送する。左右の係止搬送装置15の間には、トウモロコシ房状体が搬送される搬送経路Cが形成されている。係止搬送装置15は、無端回動体式の搬送装置によって構成されている。係止搬送装置15には、係止搬送装置15の前部に設けられる従動スプロケット19と、係止搬送装置15の後部に設けられる駆動スプロケット20と、従動スプロケット19及び駆動スプロケット20に巻き付けられる搬送チェーン21と、が備えられている。搬送チェーン21には、トウモロコシ房状体に係止作用する複数の係止部21aが備えられている。
左右の収穫ロール16は、左右の係止搬送装置15の間の搬送経路Cに導入された植立茎稈に対して左右両側から引き下げ作用することにより、植立茎稈からトウモロコシ房状体を分離させる。左側の収穫ロール16は、前後方向に沿って延びる状態で左側の係止搬送装置15の下方に設けられている。右側の収穫ロール16は、前後方向に沿って延びる状態で右側の係止搬送装置15の下方に設けられている。
収穫ロール16には、植立茎稈に対して搬送経路Cに導入作用する螺旋部22と、植立茎稈に対して引き下げ作用する羽根部23と、が備えられている。羽根部23は、複数(本実施形態では、四つ)の刃体23aによって構成されている。刃体23aを収穫ロール16の回転軸心Y1方向に直交する方向にスライド移動させることにより、刃先の突出量を変更することができる。
切断装置17は、植立茎稈を切断する。切断装置17は、右側の収穫ロール16の下方に設けられている。切断装置17は、回転軸心Z1周りで矢印A方向に回転駆動される回転刃によって構成されている。ただし、当該回転刃の回転方向は、回転軸心Z1周りで矢印Aとは反対方向であってもよい。切断装置17には、一対のフリー刃24と、一対のフリー刃24を揺動可能に支持する支持部25と、が備えられている。
掻込オーガ10は、係止搬送装置15によって搬送されたトウモロコシ房状体を後方に向けて掻き込む。掻込オーガ10は、係止搬送装置15の後方に設けられている。掻込オーガ10は、収穫前処理フレーム14における左右の側壁26に架設されている。
収穫前処理フレーム14には、左右の側壁26と、左右の側壁26に亘って設けられ、掻込オーガ10を下方及び後方から覆う底板27と、底板27の後部を支持する左右の縦フレーム28と、が備えられている。底板27には、掻込オーガ10の下方に位置する底部27aと、掻込オーガ10の後方に位置する後壁27bと、が備えられている。
〔収穫前処理装置の動力伝達構造〕
図6から図8には、収穫前処理装置4の動力伝達構造を示している。エンジン(図示省略)からの動力が入力される入力軸29が設けられている。入力軸29には、前記エンジンからの動力が第一伝動機構としてのチェーン伝動機構30によって伝達される。三つの収穫ユニットU及び掻込オーガ10に向けて動力を出力する出力軸31が設けられている。入力軸29の動力を出力軸31に伝達する第二伝動機構としてのチェーン伝動機構32が設けられている。チェーン伝動機構32には、入力軸29に設けられる出力スプロケット33と、出力軸31に設けられる入力スプロケット34と、出力スプロケット33及び入力スプロケット34に巻き付けられる伝動チェーン35と、が備えられている。三つの収穫ユニットUの後部同士に亘って左右方向に沿って延びる状態で駆動軸36が設けられている。出力軸31の動力を掻込オーガ10の回転軸10a及び駆動軸36に伝達するチェーン伝動機構37が設けられている。
入力軸29は、後壁27bの後方において、出力軸31よりも高い位置に左右方向に沿って延びる状態で設けられている。入力軸29は、右側の縦フレーム28の上下中間部に支持(片持ち支持)されている。入力軸29は、左側部分29Aと右側部分29Bとに分割可能に構成されており、左側部分29Aと右側部分29Bとがカップリング29Cを介して連結されている。入力軸29の左端部には、チェーン伝動機構30が連結されている。
出力軸31は、右側の縦フレーム28の下部及び右側の側壁26の後下部に左右方向に沿って延びる状態で支持(両持ち支持)されている。出力軸31は、後壁27bの後下方を通って右側の側壁26よりも左右外側(右側)まで延ばされている。出力軸31のうちチェーン伝動機構37とは反対側(左側)の部分には、動力が入力される入力スプロケット34が設けられている。
駆動軸36の動力が三つの収穫ユニットUに分岐するように構成されている。具体的には、駆動軸36の動力が左端の収穫ユニットUにおける左右の係止搬送装置15、左右の収穫ロール16及び切断装置17に分岐し、かつ、真ん中の収穫ユニットUにおける左右の係止搬送装置15、左右の収穫ロール16及び切断装置17に分岐し、かつ、右端の収穫ユニットUにおける左右の係止搬送装置15、左右の収穫ロール16及び切断装置17に分岐するように構成されている。
駆動軸36は、収穫ロール16の後方において、駆動スプロケット20の下方に配置されている。駆動軸36は、左端の収穫ユニットUに対応する軸部材(左端の軸部材)36Aと、真ん中の収穫ユニットUに対応する軸部材(真ん中の軸部材)36Aと、右端の収穫ユニットUに対応する軸部材(右端の軸部材)36Aと、に分割可能に構成されており、左端の軸部材36Aと真ん中の軸部材36Aとがカップリング36Bを介して連結され、かつ、真ん中の軸部材36Aと右端の軸部材36Aとがカップリング36Bを介して連結されている。
〔チェーン伝動機構〕
チェーン伝動機構37は、右側の側部カバー13の内部において、右側の側壁26の左右外方(右方)に設けられている。チェーン伝動機構37には、出力軸31に設けられる出力スプロケット38と、掻込オーガ10の回転軸10aに設けられる第一入力スプロケット39と、駆動軸36に設けられる第二入力スプロケット40と、出力スプロケット38、第一入力スプロケット39及び第二入力スプロケット40に巻き付けられる伝動チェーン41と、が備えられている。第一入力スプロケット39及び第二入力スプロケット40は、出力スプロケット38よりも前側に配置されている。
ここで、側面視において、出力スプロケット38の回転軸心X1と第一入力スプロケット39の回転軸心X2とを結ぶ直線をL1、第一入力スプロケット39の回転軸心X2と第二入力スプロケット40の回転軸心X3とを結ぶ直線をL2、第二入力スプロケット40の回転軸心X3と出力スプロケット38の回転軸心X1とを結ぶ直線をL3とする。側面視において、出力スプロケット38、第一入力スプロケット39及び第二入力スプロケット40は、直線L1と直線L2と直線L3とによって略三角形状を形成するように配置されている。
第一入力スプロケット39には、掻込オーガ10に伝達される動力が入力される。第一入力スプロケット39は、出力スプロケット38及び第二入力スプロケット40よりも大径である。第一入力スプロケット39は、出力スプロケット38よりも前側で出力スプロケット38よりも上側に配置されている。具体的には、第一入力スプロケット39は、第一入力スプロケット39の回転軸心X2が出力スプロケット38の回転軸心X1よりも前側(収穫前処理装置4が接地している状態において、出力スプロケット38の回転軸心X1を通る鉛直線V1参照)で出力スプロケット38の回転軸心X1よりも上側(収穫前処理装置4が接地している状態において、出力スプロケット38の回転軸心X1を通る水平線H1参照)に位置する位置に配置されている。
第二入力スプロケット40には、三つの収穫ユニットUに伝達される動力が入力される。第二入力スプロケット40は、第一入力スプロケット39よりも前側で第一入力スプロケット39よりも下側に配置されている。具体的には、第二入力スプロケット40は、第二入力スプロケット40の回転軸心X3が第一入力スプロケット39の回転軸心X2よりも前側(収穫前処理装置4が接地している状態において、第一入力スプロケット39の回転軸心X2を通る鉛直線V2参照)で第一入力スプロケット39の回転軸心X2よりも下側(収穫前処理装置4が接地している状態において、第一入力スプロケット39の回転軸心X2を通る水平線H2参照)に位置する位置に配置されている。
伝動チェーン41のうち出力スプロケット38と第二入力スプロケット40とに亘る下側部分41aを下方から支持する遊転スプロケット42が設けられている。遊転スプロケット42は、支軸42aを介して右側の側壁26に回転可能に支持されている。
〔第一テンション機構〕
伝動チェーン41のうち出力スプロケット38と第一入力スプロケット39とに亘る後側部分41bに張力を付与する第一テンション機構43が設けられている。第一テンション機構43には、伝動チェーン41の後側部分41bに接触して伝動チェーン41の後側部分41bに張力を付与する第一テンションスプロケット44と、左右方向に沿って延びる揺動軸心X4周りで揺動可能に構成され、第一テンションスプロケット44を支持する第一テンションアーム45と、第一テンションアーム45を伝動チェーン41の後側部分に張力を付与する方向に向けて揺動付勢する第一テンションスプリング46と、が備えられている。
第一テンションスプロケット44は、伝動チェーン41の後側部分41bに対して外周側から接触し、かつ、伝動チェーン41の後側部分41bに張力を付与する方向に向けて移動付勢された状態で伝動チェーン41の後側部分41bに張力を付与するように構成されている。第一テンションアーム45は、支軸45aを介して右側の側壁26に支持されている。第一テンションスプリング46の一端部は、第一テンションアーム45の先端部に取り付けられている。第一テンションスプリング46の他端部は、第一テンションボルト47に取り付けられている。第一テンションボルト47は、ステー48を介して右側の側壁26に支持されている。第一テンションボルト47は、伝動チェーン41の後側部分41bに張力を付与する方向に沿って位置調整可能なように、ステー48に支持されている。
〔第二テンション機構〕
伝動チェーン41のうち第一入力スプロケット39と第二入力スプロケット40とに亘る前側部分41cに張力を付与する第二テンション機構49が設けられている。第二テンション機構49には、伝動チェーン41の前側部分41cに接触して伝動チェーン41の前側部分41cに張力を付与する第二テンションスプロケット50が備えられている。
第二テンションスプロケット50は、伝動チェーン41の前側部分41cに張力を付与する方向に沿って位置調整可能に構成され、かつ、位置固定された状態で伝動チェーン41の前側部分41cに張力を付与するように構成されている。第二テンションスプロケット50は、ステー51を介して右側の側壁26に支持されている。第二テンションスプロケット50は、伝動チェーン41の前側部分41cに張力を付与する方向に沿って位置調整可能なように、ステー51に支持されている。
〔トルクリミッタ〕
図8及び図9に示すように、過負荷発生時に動力の伝達を遮断するトルクリミッタ52が設けられている。トルクリミッタ52は、出力軸31に設けられている。具体的には、トルクリミッタ52は、出力軸31のうち右側の縦フレーム28よりも左側の部分に設けられている。トルクリミッタ52には、第一伝動部材53と、第二伝動部材54と、スプリング55と、が備えられている。
第一伝動部材53は、出力軸31に相対回転可能かつ出力軸31に沿ってスライド可能に支持されている。第一伝動部材53には、入力軸29の動力が入力される入力スプロケット34が備えられている。
第二伝動部材54は、出力軸31のうち第一伝動部材53よりもチェーン伝動機構37側(右側)の部分に一体回転可能に支持されている。第一伝動部材53と第二伝動部材54とが係合することにより、第一伝動部材53の動力が第二伝動部材54から出力軸31に伝達されることになる。
スプリング55は、出力軸31のうち第一伝動部材53よりも第二伝動部材54とは反対側(左側)の部分に外嵌されている。スプリング55は、第一伝動部材53を第二伝動部材54に向けて移動付勢している。出力軸31の左端部には、スプリング55の左端部を受ける受け部材57が取り付けられている。
第一伝動部材53、第二伝動部材54及びスプリング55は、出力軸31において、入力軸29のうちチェーン伝動機構37側(右側)の端よりもチェーン伝動機構37とは反対側(左側)に配置されている。言い換えると、第一伝動部材53、第二伝動部材54及びスプリング55は、出力軸31において、左右の縦フレーム28の間に配置されている。
〔駆動ケース〕
図6、図10から図12に示すように、駆動軸36には、駆動ケース58が三つ設けられている。左端の駆動ケース58は、左端の収穫ユニットUを駆動する。左端の駆動ケース58内において、駆動軸36の動力が左端の収穫ユニットUにおける左右の係止搬送装置15と左右の収穫ロール16と切断装置17とに分岐するように構成されている。真ん中の駆動ケース58は、真ん中の収穫ユニットUを駆動する。真ん中の駆動ケース58内において、駆動軸36の動力が真ん中の収穫ユニットUにおける左右の係止搬送装置15と左右の収穫ロール16と切断装置17とに分岐するように構成されている。右端の駆動ケース58は、右端の収穫ユニットUを駆動する。右端の駆動ケース58内において、駆動軸36の動力が右端の収穫ユニットUにおける左右の係止搬送装置15と左右の収穫ロール16と切断装置17とに分岐するように構成されている。
このように、駆動ケース58内において、駆動軸36の動力が係止搬送装置15と収穫ロール16と切断装置17とに分岐するように構成されている。当然のことながら、駆動ケース58内において、駆動軸36の動力が収穫ロール16と切断装置17とに分岐するように構成されているとも言えるし、駆動ケース58内において、駆動軸36の動力が係止搬送装置15と切断装置17とに分岐するように構成されているとも言える。
駆動ケース58内には、左右の第一ベベルギヤ機構59及び左右の第二ベベルギヤ機構60が設けられている。左側の第一ベベルギヤ機構59は、駆動軸36の動力を左側の収穫ロール16に伝達するベベルギヤ機構である。右側の第一ベベルギヤ機構59は、駆動軸36の動力を右側の収穫ロール16に伝達するベベルギヤ機構である。第一ベベルギヤ機構59には、駆動軸36に設けられるベベルギヤ59Aと、収穫ロール16の回転軸16aに設けられるベベルギヤ59Bと、が備えられている。
左側の第二ベベルギヤ機構60は、駆動軸36の動力を左側の係止搬送装置15に伝達するベベルギヤ機構である。右側の第二ベベルギヤ機構60は、駆動軸36の動力を右側の係止搬送装置15に伝達するベベルギヤ機構である。第二ベベルギヤ機構60には、駆動軸36に設けられるベベルギヤ60Aと、駆動スプロケット20の回転軸20aに設けられるベベルギヤ60Bと、が備えられている。
軸部材36Aは、駆動ケース58の左右両端部から左右両方向に向かって延び出る状態で設けられている。軸部材36Aは、左右のベアリング61を介して駆動ケース58の左右両端部に回転可能に支持されている。駆動スプロケット20の回転軸20aは、駆動ケース58の上部から上方に向かって延び出る状態で設けられている。駆動スプロケット20の回転軸20aは、ベアリング62を介して駆動ケース58の上部に回転可能に支持されている。収穫ロール16の回転軸16aは、駆動ケース58の前部から前方に向かって延び出る状態で設けられている。収穫ロール16の回転軸16aは、ベアリング63を介して駆動ケース58の前部に回転可能に支持されている。
〔取り出し軸〕
駆動ケース58から切断装置17に向けて動力を取り出す取り出し軸64が設けられている。取り出し軸64は、駆動ケース58の前部から収穫ロール16に沿って前方に向かって延び出る状態で設けられている。具体的には、取り出し軸64は、駆動ケース58の前部のうち右側の収穫ロール16の回転軸16aの右隣りに位置する部分から、右斜め前方に向かって延び出る状態で設けられている。取り出し軸64は、ベアリング65を介して駆動ケース58の前部に回転可能に支持されている。取り出し軸64は、前側部分64Aと後側部分64Bとに分割可能に構成されており、前側部分64Aと後側部分64Bとがカップリング64Cを介して連結されている。
取り出し軸64の後端部には、ベベルギヤ60B(右側の第二ベベルギヤ機構60のうち駆動スプロケット20の回転軸20aに設けられているベベルギヤ60B)と噛み合うベベルギヤ66が設けられている。取り出し軸64のうち駆動ケース58とは反対側の端部(前端部)には、取り出し軸64の動力を切断装置17に伝達する伝動ケース67が設けられている。取り出し軸64は、ベアリング65を介して伝動ケース67に回転可能に支持されている。
切断装置17の回転軸17aは、伝動ケース67の下部から下方に向かって延び出る状態で設けられている。具体的には、切断装置17の回転軸17aは、伝動ケース67の下部から前下方に向かって延び出る状態で設けられている。側面視において、取り出し軸64と切断装置17の回転軸17aとが成す角度は、90度よりも大きい。側面視において、切断装置17のうち一対のフリー刃24と支持部25とで構成される部分は、収穫ロール16の回転軸心Y1に対して、前端ほど収穫ロール16の回転軸心Y1に近付くように傾斜している。切断装置17の回転軸17aは、ベアリング68を介して伝動ケース67の下部に回転可能に支持されている。
伝動ケース67内には、取り出し軸64の動力を切断装置17の回転軸17aに伝達するベベルギヤ機構69が設けられている。ベベルギヤ機構69には、取り出し軸64に設けられるベベルギヤ69Aと、切断装置17の回転軸17aに設けられるベベルギヤ69Bと、が備えられている。
駆動軸36の動力は、右側の第二ベベルギヤ機構60及びベベルギヤ66を介して取り出し軸64に伝達される。取り出し軸64の動力は、ベベルギヤ機構69を介して切断装置17の回転軸17aに伝達される。このように、駆動軸36の動力が右側の第二ベベルギヤ機構60から切断装置17に分岐するように構成されている。すなわち、三つの収穫ユニットUの夫々において、駆動軸36の動力が左右の係止搬送装置15のうち左右同じ側(右側)の係止搬送装置15に対応する第二ベベルギヤ機構60から切断装置17に分岐するように構成されている。
〔別実施形態〕
)上記実施形態では、第一テンションスプロケット44は、伝動チェーン41の後側部分41bに張力を付与する方向に向けて移動付勢された状態で伝動チェーン41の後側部分41bに張力を付与するように構成されている。しかし、第一テンションスプロケット44は、伝動チェーン41の後側部分41bに張力を付与する方向に沿って位置調整可能に構成され、かつ、位置固定された状態で伝動チェーン41の後側部分41bに張力を付与するように構成されていてもよい。
)上記実施形態では、第二テンションスプロケット50は、伝動チェーン41の前側部分41cに張力を付与する方向に沿って位置調整可能に構成され、かつ、位置固定された状態で伝動チェーン41の前側部分41cに張力を付与するように構成されている。しかし、第二テンションスプロケット50は、伝動チェーン41の前側部分41cに張力を付与する方向に向けて移動付勢された状態で伝動チェーン41の前側部分41cに張力を付与するように構成されていてもよい。
)上記実施形態では、出力軸31のうちチェーン伝動機構37とは反対側(左側)の部分に、入力スプロケット34が設けられている。しかし、出力軸31のうちチェーン伝動機構37側(右側)の部分に、入力スプロケット34が設けられていてもよい。あるいは、出力軸31の左右中央部に、入力スプロケット34が設けられていてもよい。
)上記実施形態では、トルクリミッタ52は、出力軸31に設けられている。しかし、図13に示すように、トルクリミッタ52に代えて、トルクリミッタ152が入力軸29に設けられていてもよい。
図13に示すように、トルクリミッタ152には、第一伝動部材153と、第二伝動部材154と、スプリング155と、が備えられている。第一伝動部材153は、入力軸29に相対回転可能かつ入力軸29に沿ってスライド可能に支持されている。第一伝動部材153には、出力軸31に向けて動力を出力する出力スプロケット134が備えられている。
第二伝動部材154は、入力軸29のうち第一伝動部材153よりもチェーン伝動機構37とは反対側(左側)の部分に一体回転可能に支持されている。第一伝動部材153と第二伝動部材154とが係合することにより、入力軸29の動力が第二伝動部材154から第一伝動部材153に伝達されることになる。
スプリング155は、入力軸29のうち第一伝動部材153よりも第二伝動部材154とは反対側(右側)の部分に外嵌されている。スプリング155は、第一伝動部材153を第二伝動部材154に向けて移動付勢している。第一伝動部材153、第二伝動部材154及びスプリング155は、入力軸29において、出力軸31のうちチェーン伝動機構37とは反対側(左側)の端よりもチェーン伝動機構37側(右側)に配置されている。
)なお、本発明は、上記実施形態及び上記別実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変更が可能である。また、矛盾が生じない限り、上記実施形態及び上記別実施形態に係る構成を組み合わせることも可能である。
本発明は、トウモロコシ収穫機の収穫前処理装置に利用可能である。
4 収穫前処理装置
10 掻込オーガ
14 収穫前処理フレーム
15 係止搬送装置
16 収穫ロール
26 側壁
27b 後壁
29 入力軸
30 チェーン伝動機構(第一伝動機構)
31 出力軸
32 チェーン伝動機構(第二伝動機構)
34 入力スプロケット(入力部)
37 チェーン伝動機構(動力伝達機構)
38 出力スプロケット(出力輪体)
39 第一入力スプロケット(第一入力輪体)
40 第二入力スプロケット(第二入力輪体)
41 伝動チェーン(無端回動体)
41a 下側部分
41b 後側部分
41c 前側部分
42 遊転スプロケット(遊転輪体)
44 第一テンションスプロケット(第一テンション輪体)
50 第二テンションスプロケット(第二テンション輪体)
52 トルクリミッタ
53 第一伝動部材
54 第二伝動部材
55 スプリング
152 トルクリミッタ
153 第一伝動部材
154 第二伝動部材
155 スプリング
C 搬送経路

Claims (7)

  1. トウモロコシ房状体を後方に向けて係止搬送する左右の係止搬送装置と、
    前記係止搬送装置の下方に設けられ、前記左右の係止搬送装置の間の搬送経路に導入された植立茎稈に対して左右両側から引き下げ作用することにより、前記植立茎稈から前記トウモロコシ房状体を分離させる左右の収穫ロールと、
    前記係止搬送装置の後方に設けられ、前記係止搬送装置によって搬送された前記トウモロコシ房状体を後方に向けて掻き込む掻込オーガと、
    前記掻込オーガが架設される左右の側壁を有する収穫前処理フレームと、が備えられ、
    前記掻込オーガによって掻き込まれる前記トウモロコシ房状体がフィーダにより機体後方に搬送されるように構成されているトウモロコシ収穫機の収穫前処理装置であって、
    前記収穫前処理フレームに、前記掻込オーガの後方に位置する後壁が備えられ、
    前記後壁の後下方を通って前記左右の側壁のうちの一方の側壁よりも左右外側まで延ばされ、前記係止搬送装置、前記収穫ロール及び前記掻込オーガに向けて動力を出力する出力軸と、
    前記後壁の後方において、前記出力軸よりも高い位置に左右方向に沿って延びる状態で設けられ、前記フィーダの側壁に沿って延びる第一伝動機構を介して動力が伝達される入力軸と、
    前記入力軸から下方に向けて延び、前記入力軸からの動力を前記出力軸に伝達する第二伝動機構と、
    前記一方の側壁の左右外方に設けられ、前記出力軸の動力を前記係止搬送装置、前記収穫ロール及び前記掻込オーガに伝達する無端回動体式の動力伝達機構と、が備えられ、
    前記動力伝達機構に、前記出力軸に設けられる出力輪体と、前記出力輪体よりも前側に配置され、前記掻込オーガに伝達される動力が入力される第一入力輪体と、前記出力輪体よりも前側に配置され、前記係止搬送装置及び前記収穫ロールに伝達される動力が入力される第二入力輪体と、前記出力輪体、前記第一入力輪体及び前記第二入力輪体に巻き付けられる無端回動体と、が備えられ、
    前記第一入力輪体は、前記出力輪体よりも前側で前記出力輪体よりも上側に配置され、
    前記第二入力輪体は、前記第一入力輪体よりも前側で前記第一入力輪体よりも下側に配置され、
    前記第一入力輪体は、前記出力輪体よりも大径であり、
    前記無端回動体のうち前記出力輪体と前記第一入力輪体とに亘る後側部分に接触して前記後側部分に、前記無端回動体の外周側から張力を付与する第一テンション輪体と、
    前記無端回動体のうち前記第一入力輪体と前記第二入力輪体とに亘る前側部分に接触して前記前側部分に、前記無端回動体の外周側から張力を付与する第二テンション輪体と、が備えられているトウモロコシ収穫機の収穫前処理装置。
  2. 前記第一テンション輪体は、前記後側部分に張力を付与する方向に向けて移動付勢された状態で前記後側部分に張力を付与するように構成され、
    前記第二テンション輪体は、前記前側部分に張力を付与する方向に沿って位置調整可能に構成され、かつ、位置固定された状態で前記前側部分に張力を付与するように構成されている請求項に記載のトウモロコシ収穫機の収穫前処理装置。
  3. 前記無端回動体のうち前記出力輪体と前記第二入力輪体とに亘る下側部分を下方から支持する遊転輪体が備えられている請求項1又は2に記載のトウモロコシ収穫機の収穫前処理装置。
  4. 前記出力軸のうち前記動力伝達機構とは反対側の部分に、動力が入力される入力部が設けられている請求項1から3の何れか一項に記載のトウモロコシ収穫機の収穫前処理装置。
  5. 前記入力軸及び前記出力軸のうちの何れかに、過負荷発生時に動力の伝達を遮断するトルクリミッタが設けられている請求項1から4の何れか一項に記載のトウモロコシ収穫機の収穫前処理装置。
  6. 前記トルクリミッタは、前記出力軸に設けられ、
    前記トルクリミッタに、前記出力軸に相対回転可能かつ前記出力軸に沿ってスライド可能に支持され、前記入力軸の動力が入力される第一伝動部材と、前記出力軸のうち前記第一伝動部材よりも前記動力伝達機構側の部分に一体回転可能に支持され、前記第一伝動部材と係合することにより、前記第一伝動部材の動力を前記出力軸に伝達する第二伝動部材と、前記出力軸のうち前記第一伝動部材よりも前記第二伝動部材とは反対側の部分に外嵌され、前記第一伝動部材を前記第二伝動部材に向けて移動付勢するスプリングと、が備えられ、
    前記第一伝動部材、前記第二伝動部材及び前記スプリングは、前記出力軸において、前記入力軸のうち前記動力伝達機構側の端よりも前記動力伝達機構とは反対側に配置されている請求項に記載のトウモロコシ収穫機の収穫前処理装置。
  7. 前記トルクリミッタは、前記入力軸に設けられ、
    前記トルクリミッタに、前記入力軸に相対回転可能かつ前記入力軸に沿ってスライド可能に支持され、前記出力軸に向けて動力を出力する第一伝動部材と、前記入力軸のうち前記第一伝動部材よりも前記動力伝達機構とは反対側の部分に一体回転可能に支持され、前記第一伝動部材と係合することにより、前記入力軸の動力を前記第一伝動部材に伝達する第二伝動部材と、前記入力軸のうち前記第一伝動部材よりも前記第二伝動部材とは反対側の部分に外嵌され、前記第一伝動部材を前記第二伝動部材に向けて移動付勢するスプリングと、が備えられ、
    前記第一伝動部材、前記第二伝動部材及び前記スプリングは、前記入力軸において、前記出力軸のうち前記動力伝達機構とは反対側の端よりも前記動力伝達機構側に配置されている請求項に記載のトウモロコシ収穫機の収穫前処理装置。
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