JP3951831B2 - 畑作物収穫機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、畑地走行しつつ畑作物を収穫処理する畑作物収穫機に関し、特に、機体の重量バランスおよびコンパクトな構成を確保しつつ、操縦者と作業者との連携を図って作業性を向上することが可能な畑作物収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、畑作物収穫機において、作業者が搭乗するための作業者搭乗部を機体操縦部とは別に設けた例が知られている。例えば、特開平5−168319号公報によれば、収穫用作業機から受けた畑作物を搬送する搬送部の近傍に作業者搭乗部を設けることにより、操縦者搭乗部において、操縦者が機体を操縦して畑作物を収穫操縦操作するとともに、作業者搭乗部において、作業者が、収穫されて搬送部上を搬送される畑作物の選別作業や、搬送先の収容部に置かれたコンテナが畑作物で満杯になった時のコンテナ交換作業を畑作物収穫機に載った状態で、容易に行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、収穫用作業機により畑作物を取り込むペースが速くて作業者の処理が間に合わずにバランスがとれない場合があり、このような場合は、作業者による選別作業やコンテナ交換作業が的確に行えなくなるので、作業者が操縦者に対して作業走行の停止を伝える必要が生じる。
ところが、上記畑作物収穫機を含む従来機においては、作業者搭乗部から操縦者搭乗部までの間が離れているので、作業者が声をはりあげても作業時の機体騒音にかき消されて操縦者に届かないことがあり、また、作業者が手を延ばしても操縦者に届かないことから、意思伝達ができずに無駄な作業や収穫損失を招くことがあった。
【0004】
本発明の目的は、機体の重量バランスおよびコンパクトな構成を確保しつつ、操縦者と作業者との連携を図って作業性を向上することが可能な畑作物収穫機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、主として前後方向に畑地走行が可能で複数の機能部分を配置しうる機体と、
この機体の左右一側部に前後に向けて設けた収穫用作業機と、
操縦用座席とは別の作業用座席に臨み上記収穫用作業機から受けた畑作物を搬送する搬送部と、
この搬送部の端位置で畑作物を収容する積載台とを備え、
上記収穫用作業機は、取り込んだ畑作物のを取り除く切断装置と、
この切断装置の下方に位置し、切断装置で切断されずに残った葉を取り除く残葉処理装置を配置したものであり、
この残葉処理装置を切断装置の下方に前側を低く傾斜して配置し、
上記搬送部が、収穫用作業機から落下した畑作物を受けるシュータと、
残葉処理装置及びシュータから畑作物を受けて作業高さまでリフトする汲上コンベアと、
汲上コンベアでリフトした畑作物を機体後方に送る選別用搬送機からなり、
作業用座席を上記選別用搬送機の外側方に配置し、その後端位置に積載台を設けるものである。
【0006】
上記構成の畑作物収穫機は、機体の左右一側部に設けた収穫用作業機から畑作物を収穫し、収穫用作業機から受けた畑作物を搬送部が搬送し、その過程で選別作業がなされ、その端位置で左右他側部の積載台が畑作物を収容することができる。
また、汲上コンベアが、残葉処理装置及びシュータから畑作物を受けて、作業高さまでリフトして選別用搬送機に送る。
【0007】
【発明の効果】
本発明の畑作物収穫機は以下の効果を奏する。
上記構成の畑作物収穫機は、機体の左右一側部に設けた収穫用作業機から畑作物を収穫し、収穫用作業機から受けた畑作物を搬送部が搬送し、その過程で選別作業がなされ、その端位置で左右他側部の積載台が畑作物を収容する。
【0008】
したがって、収穫用作業機と積載台を機体の左右一側部に配置し、切断装置の下方に残葉処理装置を機体前方に向けて前傾姿勢に配置し、該残葉処理装置から畑作物を受けて機体内側方に向けて畑作物を作業高さまで搬送する汲上コンベアを配置し、該汲上コンベアから畑作物を機体後方に送る選別用搬送機を配置し、該選別用搬送機の外側方に作業用座席を配置すると共に、選別用搬送機の後端部に載置台を配置したことによってコンパクトに構成することができる。
【0009】
さらに、収穫用作業機から落下した畑作物を、シュータで受け、汲上コンベアを介し選別用搬送機に戻すことができる。よって、機体から圃場に落下する作物を減らすことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
上記技術思想に基づき具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。
【0011】
まず、畑作物収穫機の第1の参考例について説明する。第1の参考例に係る畑作物収穫機の平面図を図1に、同畑作物収穫機の右側面図を図2に、また、同畑作物収穫機の左側面図を図3に示す。
【0012】
図1〜図3において、畑作物収穫機1は、左右のクローラ3,3からなる走行装置によって走行支持される機体に、作業用座席4からなる作業者搭乗部を取り巻くように、操縦用座席6その他からなる操縦者搭乗部、収穫用作業機7からなる作業部、選別用搬送機8からなる搬送部、キャリアと通称される積載台9からなる収容部等を配置して構成する。
【0013】
(走行装置)
左右のクローラ3,3は走行装置を構成する。その左右のクローラ3,3の駆動機構は、まず、操縦用座席6の下側に配置したエンジンaの動力が、左右のクローラ3,3間の前部の低位置に設けた走行変速装置11に伝動し、この走行変速装置11から左右両側に延出させた走行駆動軸が駆動回転し、この走行駆動軸の左右外端部に取り付けた駆動スプロケット3a,3aが駆動回転して左右のクローラ3,3が駆動される構成となっている。各クローラ3,3は、駆動スプロケット3a,3aと機体後部側に支持した転動スプロケット3b、3b、そして、駆動スプロケット3a,3aと転動スプロケット3b、3bとの間に取り付けた転輪の周りに巻き掛けて取り付けている。尚、走行装置は、クローラタイプをホイールタイプに換えて機体を自走させる構成としても良い。
【0014】
(作業者搭乗部)
作業用座席4は作業者搭乗部に配置され、この作業者搭乗部は、操縦者と異なる作業者が選別用搬送機8上の畑作物の選別作業や、搬送先の収容部に置かれたコンテナ9aが畑作物で満杯になった時のコンテナ交換作業をするために、搬送部と操縦者搭乗部との前後間に、作業用座席4を操縦用座席6の後部に接するように、操縦者搭乗部と背中合わせに構成する。
【0015】
この作業者搭乗部は、収容部のコンテナ交換作業を行う作業者が機体上に搭乗するために収容部の近傍に配置し、また、搬送部の近傍にも配置しているので、選別用搬送機8により移送中の野菜から不良野菜を取り除くなどの選別作業も行える。選別作業は、作業用座席4を設けることにより、作業者が機体上に搭乗して着座しつつ容易に作業が行える。また、作業者搭乗部が機体中心に位置することから、作業者の乗降によっても重心移動が抑えられるので、収穫用作業機7の先端の掘り取りに影響なく作業を継続することができる。
【0016】
(操縦者搭乗部)
操縦用座席6は、操向レバーb、変速レバーc、その他の操縦機器とともに操縦者搭乗部を構成する。この操縦者搭乗部は、機体の左右一方側(図は左半側の例を示す。)に配した作業部の収穫用作業機7の先端部における畑作物の取り込みを目視しつつ機体の操縦が可能となるように、作業部と反対の左右他方側(図は右半側の例を示す。)に機体の前方を臨むように構成する。
【0017】
(作業部)
収穫用作業機7は、前後に振動して取り込むべき目的物の左右の土をほぐす振動ソイラd等を備えて機体前方から圃場の畑作物を取り込み、一定の付帯処理を行う作業部を構成する。この作業部は、収穫用作業機7から機体後部の選別用搬送機8に畑作物を送るように機体の左右一方側に前後方向に構成する。最前部には必要によりラグを備えた縦引起こし装置eを備える。
【0018】
収穫用作業機7の構成は、野菜の一部を保持(根菜の茎葉部を挟持)して搬送する搬送作用部として左右挟持搬送ベルト13,13を備える。この左右挟持搬送ベルト13,13は、機体前部側の左右に軸架した左右遊動プーリと、機体後部側の左右に設けた左右駆動プーリと、両プーリの前後間に適宜設けたローラとに巻き掛け、且つ、当該左右挟持搬送ベルト13,13の互いに左右対向する周側面が互いに圧接する状態で回転するように構成している。
【0019】
左右駆動プーリがエンジンからの動力を受けて駆動回転すると左右挟持搬送ベルト13,13が互いに圧接するベルト面が後方に移動するよう左右対称に揃って回転して、左右のベルト13,13の互いに圧接するベルト面の間に、野菜の一部を保持し搬送する(根菜の茎葉部の基部側、すなわち、根部の肩に近い部分を挟持して吊り下げ状態で搬送する)ものとなる。
【0020】
収穫用作業機7の後部は機体後部側で左右横軸回りに回動自在に取り付け、そして、油圧シリンダ等の駆動手段によって収穫用作業機7の前部を昇降駆動できる構成としている。従って、収穫用作業機7の搬送作用部の搬送始端部を地面の高さ変動、搬送作用部が保持しようとする野菜の一部の状態に合わせて、容易に上下調節できる。
【0021】
上記収穫用作業機7には、野菜の不要部分を必要部分から取り除く(根菜の茎葉部を切断して根部から取り除く)ために切断する切断装置14も設けている。また、この実施形態のように、特に、ニンジン等の根菜収穫機にあって、左右挟持搬送ベルト13,13で野菜を搬送する途中で野菜の保持位置を揃えるための調整ベルト16,16(根菜の根部の肩部の位置を揃える肩揃えベルト)を、左右挟持搬送ベルト13,13の終端部分の下方に略水平姿勢で左右一対に設けている。
【0022】
そして、切断装置14は、その調整ベルト16,16の搬送終端部後方に左右一対の円板状の切断刃を配置して設けた構成とし、ベルトに挟持されて搬送されてきた根菜の茎葉部の基部をこの切断装置14が切断し、切断された根菜は下方に落下する。また、切断装置14により根菜の茎葉部の基部を切断する際にその切断位置が根菜の根部の肩部上方設定位置になるように根菜の茎葉部を引き続き挟持するタッピングベルト17,17を切断装置14の上方側に配置する。タッピングベルト17,17の更に上方に切断された根菜の茎葉部を引き続き挟持して後方に搬送し、機外(機体後方)に排出する排葉ベルト18,18を設ける。
【0023】
ところで、収穫用作業機7の搬送作用部は、上記では挟持搬送ベルトを用いた構成としているが、外周にらせん状の溝を有し前後方向に軸心が延びる左右の回転搬送軸を設けた構成のものとしても良い。
【0024】
また、収穫用作業機7は、その搬送作用部前端の搬送始端部が機体前部側低位置(地面近く)に位置させ、搬送作用部後端の搬送終端部が搬送始端部より機体後方側高位置に位置するよう前後に傾斜させて設ける。そして、収穫用作業機7による水平後方への野菜の搬送速度は、機体の収穫作業時における機体の前進速度と大きさは略同一となるように設定する。従って、機体の前進とともに収穫用作業機7は、野菜の一部を保持(ニンジンの茎葉部を挟持)して機体の後方且つ上方に斜めに搬送していくが、地面に対しては野菜を圃場から上方に搬送して取上げていく(ニンジン等の根菜の収穫にあっては、ニンジン等を土中から上方に引き抜いていく)ことになる。
【0025】
そして、この畑作物収穫機1は、上記走行装置を備えた機体の左右一側部に収穫用作業機7を機体前部側から後部側にかけて配置し、その左右反対の他側部に操縦用座席6を設けた操縦者搭乗部を配置した構成としている。収穫用作業機7は、野菜の一部を保持して機体の後方且つ上方に斜めに搬送して野菜を圃場から取上げていくので、収穫用作業機7を上記のように機体の左右一側部に前後に長く設けて搬送方向の後方への上がり傾斜をできるだけ緩やかに設定でき、よって、野菜の上方搬送速度を小さくして適確な野菜の取上げ(ニンジン等の根菜の確実な引き抜き)ができて、適確な野菜の収穫作業が行える。
【0026】
また、収穫用作業機7を機体の左右一側部に機体前部側から後部側にかけて配置する一方、操縦者搭乗部は、収穫用作業機7を配置している側とは左右反対側部に配置することで、機体構成をコンパクトにできる。更に、操縦者搭乗部を機体前部に設けているので、前記収穫用作業機7の挟持始端部を操縦者搭乗部から操縦者が容易に確認できて、圃場に列状に生育している野菜に対し収穫用作業機7の挟持始端部が的確に位置するよう機体の走行位置を操作することが容易に行える。
【0027】
(搬送部)
選別用搬送機8は、作業部の収穫用作業機7から受けた畑作物を収容部に送りつつ選別作業を可能とするためのベルトコンベヤ等による搬送部を構成する。この搬送部は、機体後部において機体の一方側の作業部の収穫用作業機7から他方側の収容部に送る間に、作業者搭乗部の作業者が割れや変形等の品質により畑作物を取捨選別できるように、作業者搭乗部に臨んで機体後部を横断するように選別用搬送機8を配置する。また、搬送工程中に残葉処理装置10を合わせて構成する。
【0028】
(残葉処理装置)
残葉処理装置10は、図4の残葉処理装置の平面図(a)と側面図(b)に示すように、選別用搬送機8の移送下手側のコンベアベルト10aの上面に下側がベルト回転方向と同方向に向って駆動回転する残葉処理ローラ10bを、該ローラ前端部側が後端部側に比べて左右方向において機体内側になるように平面視傾斜状態で配置し、ローラー周面の下端がコンベアベルト10a上面に僅かに浮いた状態で設けている。
【0029】
コンベアベルト10aは、チェーン伝動による駆動ローラと一定距離を隔てて並行配置した従動ローラとの間に架設され、所定速度で周回動作する平ベルトである。また、残葉処理ローラ10bは、チェーン駆動のスプロケット軸からベベルギヤを介して回動され、支持プレート10cによって一定の位置に保持されるコンベアベルト10aと協動して畑作物の残葉を引き込みつつその本体部を側方に送るべく、コンベアベルト10aの進行方向と略45度で交差する。
【0030】
従って、選別用搬送機8によって根菜が移送されて残葉処理ローラ10bに当ると、コンベアベルト10aの前側に排出されるようになるが、切断装置14によって切断された後に根菜の根部側に残っている茎葉部の基部から伸びている葉(残葉)は、残葉処理装置10のコンベアベルト10a上面と残葉処理ローラ10bとの間に引き込まれて取り除かれることになる。このように、平坦な面を有するコンベアベルト10aと上記残葉処理ローラ10bによって残葉処理装置を構成している。但し、収穫する野菜の種類や作業形態にあわせて、この残葉処理装置を装備しない構成としても良く、その場合は、選別用搬送機8から直接収容部に移送するように構成する。
【0031】
(収容部)
積載台9は、収穫した畑作物をコンテナ詰めして積載するための収容部を構成する。この収容部は、搬送部から受けた畑作物を順次収容するために、選別用搬送機8の終端位置から複数のコンテナ9a…を配置するべく機体側端に沿って操縦者搭乗部脇に及ぶ範囲に構成する。その積載台9は、使用しない場合、すなわち、車庫等における停留時のために、積載台9を折りたたみ可能に構成する。
【0032】
この積載台9により、作業者搭乗部の側方の機体外側端部に機体前部から機体後部にわたってコンテナ9a…を前後一列に複数載置できる。この積載台9上に野菜が満杯のコンテナ9aを載置しながら収穫作業を進めることで能率よく作業が行えるものとなる。この積載台9は、機体内側に回動可能に取り付けて折畳み可能な構造等にすることで機体内側に収納可能に設けると、機体の小型化を図ることができる。また、前後方向の移動を容易にするコロを設けると、野菜を収容したコンテナ9aを順次機体前方側に移動させていくのが容易にできて作業性が向上する。
【0033】
(予備積載部)
その他、空コンテナ置場として、機体後部に張り出す着脱可能な拡張台19からなる予備積載部を設けて畑作物収穫機1を構成する。この拡張台19により、収容部に置いたコンテナ9aが野菜で満杯になったとき、あらたに収容部に置く空のコンテナ9aを複数載置しておけるので、空コンテナ9aを機外から持ち込む頻度が少なくなって、その分、効率よく畑作物収穫作業を進めることができる。
【0034】
上記のように構成した畑作物収穫機1は、操縦者搭乗部における機体操縦により、機体の左右一側部に設けた作業部から畑作物を収穫し、作業部から受けた畑作物を搬送部がその側方に搬送し、その過程で選別作業がなされ、その先端位置で左右他側部の収容部が畑作物を収容部する。
【0035】
この場合、操縦者は、作業部がその前部から畑作物を取り込んでいくのを操縦者搭乗部から容易に確認できて、機体操縦が容易に行える。また、作業部と収容部を機体の左側と右側とに振り分けて配置できて、作業時における機体の左右重量バランスの点、機体構成のコンパクト化の点で有利なものとなる。
【0036】
さらに、作業者搭乗部と操縦者搭乗部を近接配置したことにより、作業者は、搬送部で搬送される畑作物の選別作業や、収容部で収容した畑作物が満杯になった時に収容部を収容可能な状態にする作業が、機体上で容易に行える。しかも、作業者搭乗部と操縦者搭乗部との間に搬送部等が横切ることなく、作業者と操縦者が近接して搭乗しているので、選別作業等が作業部の畑作物を取り込むペースに対して遅れがちになって作業者が操縦者に対して作業走行の停止を伝えたい場合に、機体作動音が大きくても、作業者が操縦者に直接触れてその意思伝達が容易に行え、的確な作業の継続に有利なものとなる。
【0037】
(第2参考例)
つぎに、畑作物収穫機の第2の参考例について説明する。第2の参考例に係る畑作物収穫機の平面図を図5に示す。以下において、前記同様の部材はその符号を付すことによって説明を省略する。
【0038】
図5において、畑作物収穫機20は、作業用座席4からなる作業者搭乗部と収穫用作業機7による作業部との間に空コンテナを置くための拡張台23を配置することにより、選別用搬送機8の後方を開放して構成する。
【0039】
上記構成の畑作物収穫機20は、作業者と操縦者との意思疎通を確保しつつ、空コンテナ置場を作業者横に確保した上で、機体後方にも補助的な歩行作業者エリアWを確保することができる。したがって、歩行作業者エリアWと作業者搭乗部のいずれにおいても選別作業が可能となり、多様な状況に対応することができる。また、歩行作業者エリアWと作業者搭乗部の2人により選別用搬送機8における同時選別作業を行うことができ、選別作業に応じた高速収穫処理が可能となる。
【0040】
(第3参考例)
つぎに、畑作物収穫機の第3の参考例について説明する。第3の参考例に係る畑作物収穫機の平面図を図6に、また、同畑作物収穫機の搬送部の斜視図を図7に示す。
【0041】
図6において、畑作物収穫機25は、収穫用作業機7の切断装置14の下方位置からその内側方に向けて残葉処理装置10を配置し、この残葉処理装置10の後方の隣接位置から機体横断線方向に積載台9に至る2つの選別用搬送機8a,8bを直列することにより、3人作業が可能に配置する。2つの選別用搬送機8a,8bは個々に稼動制御しうる平ベルトコンベヤであり、その上流側の選別用搬送機8aは作業中は常時稼動させ、また、下流側の選別用搬送機8bは作業者の操作により随時稼動を停止する。この下流側の選別用搬送機8bは、コンテナ9aの交換等のために一時的に停止させることにより、選別作業の再開まで畑作物を貯留することができる。
【0042】
また、切断装置14の下方には、図7に示すように、長さが異なる2つの送りベルト26a,26bを略V字状に構成し、切断した畑作物を落下地点より後方位置の残葉処理装置10に案内する。その外側の送りベルト26bの幅w2は、内側の送りベルト26aの幅w1より幅広に形成することにより、切断装置14から落下する畑作物を確実に残葉処理装置10に導くことができる。
【0043】
この場合、図8の第3構成例の変形構成に係る畑作物収穫機の平面図に示すように、収穫用作業機7の下方に機体走行線方向に向けて残葉処理装置10を配置する。この残葉処理装置10の内側方に機体横断線方向の2つの選別用搬送機8a,8bを直列配置することにより、切断装置14から受けた畑作物を上流側の選別用搬送機8aにその端部から受け渡すことができるので、2つの選別用搬送機8a,8bについて広い作業エリアを確保することができる。
【0044】
(第4参考例)
つぎに、畑作物収穫機の第4の参考例について説明する。第4の参考例に係る畑作物収穫機の平面図を図9示す。
図9において、畑作物収穫機30は、収穫用作業機7の切断装置14の下方位置からその内側方に向けて残葉処理装置10を配置し、この残葉処理装置10の前方の隣接位置から機体横断線方向に積載台9に至る選別用搬送機8を配置する。この選別用搬送機8は、残葉処理装置10との間をシュータ33で連結するとともに、積載台9と反対側に予備用のコンテナ9aを配置し、かつ、左右の両方向に送りを切り替え操作するための移送方向切替レバー8aを備える。
【0045】
上記構成の畑作物収穫機30は、積載台9のコンテナ9aを交換する際に、選別用搬送機8を逆送させて予備用のコンテナ9aに畑作物を貯留することができる。したがって、作業者は選別用搬送機8によって選別作業ができる上に、その左右のコンテナ9a,9aに畑作物を収容できる。積載台9のコンテナ9aが満杯になった時は、逆送することによって作業者の側方の積載台9上のコンテナ9aをスムーズに移動交換できるので、連続作業性の向上とともに、選別精度を向上することができる。
【0046】
(第5参考例)
つぎに、畑作物収穫機の第5の参考例について説明する。第5の参考例に係る畑作物収穫機の平面図を図10に示す。
図10において、畑作物収穫機35は、収穫用作業機7の切断装置14の下方位置からその外側方(未収穫側)に突出して残葉処理装置10を配置し、この残葉処理装置10の後方の隣接位置から機体横断線方向に積載台9に至る選別用搬送機8を配置する。丸椅子等による作業用座席4を収穫用作業機7に寄せて配置することにより、選別用搬送機8上の選別作業エリアを機体上に確保しつつ、機体右半部をコンテナが2列配置に積載しうる積載台9として多数コンテナを積載可能に構成することができる。
【0047】
(第6参考例)
つぎに、畑作物収穫機の第6の参考例について説明する。第6の参考例に係る畑作物収穫機の平面図を図11に示す。
図11において、畑作物収穫機40は、収穫用作業機7の切断装置14の下方位置からその内側方に送るコンベアまたはシュータによる横方向への移送機41を設け、その先端から機体後方に向けて残葉処理装置10を配置し、この残葉処理装置10の側方の隣接位置から機体横断線方向に積載台9に至る選別用搬送機8を配置する。
【0048】
上記構成の畑作物収穫機40は、選別作業、コンテナ交換作業を機上で能率良く処理できる上に、作業用座席4において、選別作業用の選別用搬送機8の端部の残葉処理装置10に介入することができるので、畑作物の残葉を作業者の手によって残葉処理ローラ10b側に揃えることにより、残葉処理の滞留を解消して効率良く作業することができる。
【0049】
(第7参考例)
つぎに、畑作物収穫機の第7の参考例について説明する。以下の説明は、それぞれの目的に合わせて作業者搭乗部の配置を含む機上レイアウトを変更した構成例である。第7の参考例に係る畑作物収穫機の平面図を図12に、同畑作物収穫機の左側面図を図13に、また、同畑作物収穫機の要部斜視図を図14に示す。
【0050】
図12〜図14において、畑作物収穫機45は、収穫用作業機7の切断装置14の下方に機体後方に向けて残葉処理装置10を配置し、この残葉処理装置10の内側方の隣接位置から前送するコンベア46a,46b、貯留タンク47、垂直エレベータ48を介して機体横断線方向に積載台9に至る選別用搬送機8を配置する。選別用搬送機8と垂直エレベータ48とによるコーナ部を作業者搭乗部とし、操縦者搭乗部を除く機体の略右半を積載台9として空コンテナを含む多数のコンテナ9aを積載可能に構成する。
【0051】
上記構成の畑作物収穫機45は、貯留タンク47によって畑作物を一時的に蓄積し、垂直エレベータ48によって選別用搬送機8に供給することができるので、大量処理の際に、選別用搬送機8が畑作物で埋め尽くされて選別に支障を来すという高速収穫の問題を解消することができる。
【0052】
(第8参考例)
つぎに、畑作物収穫機の第8の参考例について説明する。第8の参考例に係る畑作物収穫機の平面図を図15に、同畑作物収穫機の左側面図を図16に、また、同畑作物収穫機の要部斜視図を図17に示す。
【0053】
図15〜図17において、畑作物収穫機50は、収穫用作業機7の切断装置14の下方に受けた畑作物の姿勢を揃えるべく前方に送り動作する整流ベルト51を介して機体内側方に向けて残葉処理装置10を配置し、この残葉処理装置10の前方に隣接して機体横断線方向に送る選別用搬送機8を配置する。作業用座席4は選別用搬送機8の後方に配置し、さらに、作業用座席4の後方および収穫用作業機7との間を空コンテナ置場として構成する。
【0054】
上記構成の畑作物収穫機50は、残葉処理装置10と整流ベルト51とを収穫用作業機7の下方に段積み状に構成したことから、畑作物の挟み込みを回避しつつ畑作物の姿勢を揃えて残葉処理装置10の滞留を抑えて能率良く選別を進めることができる。また、機体後部まで多数のコンテナを積載し、また、多数の空コンテナを準備できるので、作業を連続して能率良く処理することができる。
【0055】
実施例)
つぎに、畑作物収穫機の実施例について説明する。実施例に係る畑作物収穫機の平面図を図18に、同畑作物収穫機の左側面図を図19に示す。
図18および図19において、畑作物収穫機55は、収穫用作業機7にテールカッタ7aを設け、このテールカッタ7aより後で落下した畑作物を受けるシュータ7bを備えるとともに、切断装置14の下方に機体前方に向けて残葉処理装置10をその前側を低く傾斜して配置し、この残葉処理装置10およびシュータ7bから畑作物を受けて機体内側方に向けて畑作物を作業高さまでリフトさせる汲上コンベア56と、これをさらに機体後方に送る選別用搬送機8を配置する。作業用座席4は選別用搬送機8の外側方に配置し、その後端位置に積載台9を構成する。
【0056】
上記構成の畑作物収穫機55は、ニンジンのひげ根等をテールカッタ7aが分離し、その切り屑および残葉処理装置10の分離屑はそのままクローラ3の上に排出され、また落下した畑作物をシュータ7bで回収しつつ、傾斜配置の残葉処理装置10が切断装置14から受けた畑作物を処理し、これらを汲上コンベア56によって選別用搬送機8に送る。
【0057】
従来、前方に排出する残葉処理装置は無く、また、水平配置の残葉処理装置10によって大きく場所をとられ、選別およびその作業スペースが制限を受けていたが、上記畑作物収穫機55は、上下の落差を利用して収穫用作業機7の下方に残葉処理装置10等をコンパクトに構成することができるので、選別用搬送機8の周りに作業者搭乗部およびコンテナを積載しうる収容部を広く確保することができる。
【0058】
(第9参考例)
つぎに、畑作物収穫機の第の構成例について説明する。以下の説明は、畑作物の各種の整流装置を組み込んだ畑作物収穫機の構成例についてのものある。の構成例に係る畑作物収穫機の平面図を図20に、同畑作物収穫機の左側面図を図21に、また、同畑作物収穫機の要部斜視図を図22に示す。
【0059】
図20〜図22において、畑作物収穫機60は、収穫用作業機7から落下した畑作物を受けるための略V字断面溝状に対向する2つのベルトコンベア61a,61bによって畑作物を後方に送るべく取り付け、その後端部から機体内側方に向けて残葉処理装置10を配置し、この残葉処理装置10からその前側に向けて選別用搬送機8を配置し、その前端にコンテナ9aを傾斜載置するコンテナ受台9bを取り付ける。この選別用搬送機8およびその端部のコンテナ9aの外側方に作業者スペースを設け、その前後を空コンテナ置場、機体側端を積載台9として構成する。また、2つのベルトコンベア61a,61bの間は、落下した泥や小型の未成熟物等を排出しうる程度の隙間を形成しつつ、落下した畑作物を回収する。
【0060】
従来の落下物回収用のコンベアをテールカッタの後方に設けると構成が複雑化し、コストアップが避けられなかったが、上記構成の畑作物収穫機60は、2つのベルトコンベア61a,61bによって落下物を回収しつつ、その向きを整列して残葉処理装置10の効率を確保できる一方で、不良品や残葉処理装置10の屑は排出される。したがって、2つのベルトコンベア61a,61bを備えることにより、畑作物に付着している泥を落としつつ残葉処理装置10の詰まりを防止することができる。
【0061】
(第10参考例)
つぎに、畑作物収穫機の第10の構成例について説明する。第10の構成例に係る畑作物収穫機の平面図を図23に、同畑作物収穫機の左側面図を図24に、また、同畑作物収穫機の要部斜視図を図25に示す。
図23〜図25において、畑作物収穫機65は、収穫用作業機7の下方に機体後方に向けて残葉処理装置10を配置し、この残葉処理装置10から機体内側方に選別用搬送機8、コンテナ受台9bを配置する。残葉処理装置10上には、切断装置14の直下位置に整流ベルト51を傾斜配置し、この整流ベルト51に沿って畑作物を案内するゴム板66をその上端側を開くように対向して傾斜配置する。整流ベルト51は、残葉処理装置10のコンベアベルト10aと逆行して前送り動作に構成する。
【0062】
上記構成の畑作物収穫機65の残葉処理装置10は、切断装置14から受けたニンジン等の畑作物の残葉側を整流ベルト51が先頭に向けてその姿勢を揃えた上でゴム板66に沿って送ることから、畑作物は残葉側から残葉処理ローラ10bに送られて効率よく残葉処理することができる。したがって、ニンジンの尻尾を切断しない場合においても、尻尾側のひげ根等が残葉処理ローラ10bに巻き込まれて詰まるという残葉処理装置10のトラブルを解消して収穫作業を能率良く進めることができる。
【0063】
(第11参考例)
つぎに、畑作物収穫機の第11の構成例について説明する。第11の構成例に係る畑作物収穫機の平面図を図26に、同畑作物収穫機の左側面図を図27に、また、同畑作物収穫機の要部斜視図を図28に示す。
【0064】
図26〜図28において、畑作物収穫機70は、収穫用作業機7の下方に機体内側の斜め後方に送る整流ベルト51を機体後方に向け、それを受ける残葉処理装置10を機体後方に向けて配置し、この残葉処理装置10から機体内側方に向かう選別用搬送機8、コンテナ受台9bを配置する。整流ベルト51は、切断装置14の直下位置に配置し、また、残葉処理装置10との間をシュータ72で接続する。
【0065】
上記構成の畑作物収穫機70の残葉処理装置10は、切断装置14から落下する畑作物を整流ベルト51が受け、その上端側すなわち残葉側から残葉処理装置10に送られて残葉処理に適する姿勢に揃えることができる。したがって、前記同様に、ニンジンの尻尾を残したままでも残葉処理装置10の詰まりを生じることなく、収穫処理を進めることができる。
【0066】
(第12参考例)
つぎに、畑作物収穫機の第12の構成例について説明する。第12の構成例に係る畑作物収穫機の平面図を図29に、同畑作物収穫機の左側面図を図30に、また、同畑作物収穫機の要部斜視図を図31に示す。
【0067】
図29〜図31において、畑作物収穫機75は、収穫用作業機7の下方に機体後方に向けて残葉処理装置10を配置し、この残葉処理装置10から機体内側方に選別用搬送機8、コンテナ受台9bを配置する。残葉処理装置10上には、切断装置14の直下位置に、幅の狭いコグベルト76をコンベアベルト10aと逆行して設け、その両側に案内用のゴムシュータ77,77を配置する。コグベルト76は、送り歯を形成した幅の狭いベルトであり、畑作物の一端の細くて軽い側をコンベアベルト10aと反対方向に送ることにより受けた畑作物を回転させて整流を行う。
【0068】
上記構成の畑作物収穫機75の残葉処理装置10は、切断装置14からコンベアベルト10a上に落ちる際に、畑作物の軽い方、すなわち、ニンジンでは尻尾側が幅の狭いコグベルト76によってコンベアベルト10aと反対方向に運ばれることにより、畑作物が回転して姿勢が揃えられ、残葉側から残葉処理ローラ10bに送られて支障なく残葉処理することができる。
【0069】
(第13参考例)
つぎに、畑作物収穫機の第13の構成例について説明する。第13の構成例に係る畑作物収穫機の平面図を図32に、同畑作物収穫機の左側面図を図33に、また、同畑作物収穫機の要部斜視図を図34に示す。
【0070】
図32〜図34において、畑作物収穫機80は、収穫用作業機7の下方に僅かに機体内方にずらして機体後方に向けて残葉処理装置10を配置し、この残葉処理装置10から機体内側方に選別用搬送機8、コンテナ受台9bを配置する。残葉処理装置10上には、切断装置14の直下位置から残葉処理装置10の方向に向かう案内路を形成するべく、並列して周回する2本のゴムベルト81,82を左右に対向して上端側を開くように傾斜配置し、上段側のゴムベルト82を下段側より高速で送る。
【0071】
上記構成の畑作物収穫機80の残葉処理装置10は、並列する2本のゴムベルト81,82の下段81側が上段82側より低速で送り動作することから、切断装置14から受けた畑作物がその速度差により上端側すなわち残葉側が先に、下端側が後から送られ、残葉側を先頭に姿勢を揃えて残葉処理装置10に送られる。したがって、残葉処理装置10においては、畑作物を支障なく残葉処理することができる。
【0072】
(第14参考例)
つぎに、畑作物収穫機の第14の構成例について説明する。第14の構成例に係る畑作物収穫機の平面図を図35に、同畑作物収穫機の左側面図を図36に、また、同畑作物収穫機の要部斜視図を図37に示す。
図35〜図37において、畑作物収穫機85は、収穫用作業機7の下方に機体後方に向けて移送ベルト86を配置し、この移送ベルト86から機体内側方に平行して後送する残葉処理装置10、その内側方向にコンテナ受台9bを配置する。
【0073】
移送ベルト86は、同一ベルト面の中央位置に逆送り動作するコグベルト87を逆転軸87a,87bに架設するとともに、送り方向と交差して被移送物を受け止め、その方向に送り出す横送りベルト88を起設する。
【0074】
上記構成の畑作物収穫機85の移送ベルト86は、切断装置14から受けた畑作物をコグベルト87が整流して残葉側を先頭に揃え、この畑作物を横送りベルト88によって側方の残葉処理装置10に送り出す。この場合、コグベルト87と移送ベルト86との間に段差がなく同一高さであることから、両者間の移動が容易で引っ掛かりが抑えられ、かつ、畑作物の巻込や段差による割れを防止できる。また、小さな未熟物や泥土はコグベルト87によって前方に分離排出される。したがって、残葉処理装置10は、残葉側を先頭に揃えられた畑作物を受けて効率よく残葉処理することができる。
【0075】
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の構成例に係る畑作物収穫機の平面図
【図2】 図1の畑作物収穫機の右側面図
【図3】 図1の畑作物収穫機の左側面図
【図4】 残葉処理装置の平面図(a)と側面図(b)
【図5】 第2の構成例に係る畑作物収穫機の平面図
【図6】 第3の構成例に係る畑作物収穫機の平面図
【図7】 図6の畑作物収穫機の搬送部の斜視図
【図8】 第3の構成例の変形に係る畑作物収穫機の平面図
【図9】 第4の構成例に係る畑作物収穫機の平面図
【図10】 第5の構成例に係る畑作物収穫機の平面図
【図11】 第6の構成例に係る畑作物収穫機の平面図
【図12】 第7の構成例に係る畑作物収穫機の平面図
【図13】 図12の畑作物収穫機の左側面図
【図14】 図12の畑作物収穫機の要部斜視図
【図15】 第8の構成例に係る畑作物収穫機の平面図
【図16】 図15の畑作物収穫機の左側面図
【図17】 図15の畑作物収穫機の要部斜視図
【図18】 第9の構成例に係る畑作物収穫機の平面図
【図19】 図18畑作物収穫機の左側面図
【図20】 第10の構成例に係る畑作物収穫機の平面図
【図21】 図20の畑作物収穫機の左側面図
【図22】 図20の畑作物収穫機の要部斜視図
【図23】 第11の構成例に係る畑作物収穫機の平面図
【図24】 図23の畑作物収穫機の左側面図
【図25】 図23の畑作物収穫機の要部斜視図
【図26】 第12の構成例に係る畑作物収穫機の平面図
【図27】 図26の畑作物収穫機の左側面図
【図28】 図26の畑作物収穫機の要部斜視図
【図29】 第13の構成例に係る畑作物収穫機の平面図
【図30】 図29の畑作物収穫機の左側面図
【図31】 図29畑作物収穫機の要部斜視図
【図32】 第14の構成例に係る畑作物収穫機の平面図
【図33】 図32の畑作物収穫機の左側面図
【図34】 図32の畑作物収穫機の要部斜視図
【図35】 第15の構成例に係る畑作物収穫機の平面図
【図36】 図35の畑作物収穫機の左側面図
【図37】 図35の畑作物収穫機の要部斜視図
【符号の説明】
1 畑作物収穫機
4 作業用座席(作業者搭乗部)
6 操縦用座席(操縦者搭乗部)
7 収穫用作業
8,8a,8b 選別用搬送
9a コンテナ
9b コンテナ受台
9 積載
10 残葉処理装置
10a コンベアベルト
10b 残葉処理ローラ
14 切断装置
19 拡張台
20 畑作物収穫機
23 拡張台
25 畑作物収穫機
26a,26b ベルト
30 畑作物収穫機
35 畑作物収穫機
40 畑作物収穫機
41 移送機
45 畑作物収穫機
46a,46b コンベア
46 畑作物収穫機
47 貯留タンク
48 垂直エレベータ
50 畑作物収穫機
51 整流ベルト
55 畑作物収穫機
56 汲上コンベア
60 畑作物収穫機
61a,61b ベルトコンベア
65 畑作物収穫機
66 ゴム板
70 畑作物収穫機
75 畑作物収穫機
76 コグベルト
77 ゴムシュータ
80 畑作物収穫機
81,82 ゴムベルト
85 畑作物収穫機
86 移送ベルト
87 コグベルト
88 ベルト
W 歩行作業者エリア

Claims (1)

  1. 主として前後方向に畑地走行が可能で複数の機能部分を配置しうる機体と、
    この機体の左右一側部に前後に向けて設けた収穫用作業機と、
    操縦用座席とは別の作業用座席に臨み上記収穫用作業機から受けた畑作物を搬送する搬送部と、
    この搬送部の端位置で畑作物を収容する積載台とを備え、
    上記収穫用作業機は、取り込んだ畑作物のを取り除く切断装置と、
    この切断装置の下方に位置し、切断装置で切断されずに残った葉を取り除く残葉処理装置を配置したものであり、
    この残葉処理装置を切断装置の下方に前側を低く傾斜して配置し、
    上記搬送部が、収穫用作業機から落下した畑作物を受けるシュータと、
    残葉処理装置及びシュータから畑作物を受けて作業高さまでリフトする汲上コンベアと、
    汲上コンベアでリフトした畑作物を機体後方に送る選別用搬送機からなり、
    作業用座席を上記選別用搬送機の外側方に配置し、その後端位置に積載台を設けることを特徴とする畑作物収穫機。
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