JP2011004617A - 根菜収穫機 - Google Patents

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Hajime Odagiri
小田切  元
Shingo Takagi
高木  真吾
Takaaki Iwabe
岩部  孝章
Hideaki Kurose
英明 黒瀬
Hikaru Yoshii
輝 吉居
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Abstract

【課題】圃場から引き抜いた根菜の肩揃え作業や茎葉切断作業がスムーズに行える根菜収穫機を提供すること。
【解決手段】肩揃え無端帯25の下方に根菜の垂れ葉を巻き込んで切除する垂葉処理無端帯44を設けたことによって、垂れ葉が茎葉切断刃27a,bや肩揃え無端帯25の駆動、駆動回転体51,52に絡みついて作業を停止させることを防止出来るので、作業能率が向上すると共に、絡みついた茎葉を除去する必要がなくなり、作業者の労力が軽減され、茎葉切断刃27a,bで切除出来ない垂れ葉を垂葉処理無端帯44で除去出来るので、作業者が選別作業中あるいは収穫作業終了後に根菜から垂れ葉を除去する作業を省略できるので、作業能率が向上する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ニンジンなどの根菜収穫機に関する。
下記特許文献1に記載される根菜収穫機は、圃場に植生する根菜の茎葉部を挟持して引き抜き、根菜の根菜本体部を吊下げた状態で後側上方に搬送して圃場から引き上げる左右一対の引抜搬送ベルトと、該引抜搬送ベルトの挟持個所より下側の茎葉部を導入して根菜本体部の上昇を規制しながら後方に案内する肩揃え無端帯と、該肩揃え無端帯に導入された個所より上側の茎葉部を挟持して後方に搬送する左右一対の茎葉搬送ベルトと、茎葉搬送ベルトで搬送される途中で茎葉部を切断する茎葉切断手段と、前記茎葉搬送ベルトと前記茎葉切断装置とを駆動する動力の伝動部を内装した伝動ケースとを設けた構成である。
このように構成した根菜収穫機は、引抜搬送ベルトを有する引抜搬送装置、肩揃え無端帯を有する肩揃え装置、茎葉搬送ベルトを有する茎葉搬送装置及び茎葉切断装置とによって、圃場に植生する根菜をその茎葉部を挟持して引上げ、そして、搬送中に茎葉部の切断個所が揃うように肩揃えして茎葉部を切断して根菜部分を収穫する。
特許第3922032号公報
上記従来の根菜収穫機では、引抜搬送ベルトを備えた引抜搬送装置が圃場から根菜の茎葉部を挟持して引き抜く際、挟持されなかった茎葉部が四方に垂れ下がり、茎葉切断装置の駆動軸や肩揃え無端帯、茎葉搬送装置の回転体や駆動軸などに絡みついて肩揃え作業や茎葉切断作業を中断してしまうという問題点があった。そして正しく挟持されていない茎葉部は茎葉切断装置に接触しても根部から切除されず、そのまま移送装置(選別搬送コンベア)まで搬送されてしまい、選別作業者が手作業で残った茎葉部を取り除かねばならなず、選別作業能率を低下させてしまうという問題点があった。
また、特に雨上がりや朝方などに多く発生する泥や水気が根菜の茎葉部に付着した状態で根菜の引き抜き作業を行うと、引き抜き搬送装置から茎葉搬送装置に根菜を引き継ぎながら茎葉部の切断位置を揃える肩揃え装置でスリップを起こし、茎葉部の切断位置がばらついたり、複数本分の茎葉部が肩揃え装置に挟まって肩揃え装置が動かなくなるという問題があった。
本発明の課題は、圃場から引き抜いた根菜の肩揃え作業や茎葉切断作業がスムーズに行える根菜収穫機を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を講じたものである。
即ち、請求項1記載の発明は、機体フレーム(1)の下部に左右の走行装置(2)を設け、機体フレーム(1)の上部に左右一側に根菜を引き抜く引抜搬送装置(10)と該引抜搬送装置(10)から根菜を引き継いで肩揃えしながら搬送する肩揃え無端帯(25)を有する肩揃え装置(22)と肩揃えされた根菜の茎葉部を切除する茎葉切断装置(27)と切断された茎葉部を挟持して機体後方へ搬送する茎葉搬送装置(23,29)と切断された茎葉部から分離して落下する根菜を受けて残葉を処理しながら搬送する残葉処理装置(14)と該残葉処理装置(14)から根菜を機体の左右他側に配置される収容部(8)に移送する移送装置(14)を設けた根菜収穫機において、肩揃え装置(22)の駆動回転体(51)の駆動軸(36)の下端部に第1伝動回転体(46)を設け、肩揃え装置(22)の従動回転体(52)の駆動軸(38)の下端部に第2伝動回転体(47)を設け、第1伝動回転体(46)と第2伝動回転体(47)とに垂葉処理無端帯(44)を無端状に巻回して垂葉処理装置(40)を構成したことを特徴とする根菜収穫機である。
請求項2記載の発明は、垂葉処理無端帯(44)の回転方向を肩揃え無端帯(25)の回転方向と同じにしたことを特徴とする請求項1記載の根菜収穫機である。
請求項3記載の発明は、垂葉処理無端帯(44)の回転方向を肩揃え無端帯(25)の回転方向と逆方向にしたことを特徴とする請求項1記載の根菜収穫機である。
請求項4記載の発明は、肩揃え装置(22)の駆動回転体(51)を第1駆動回転体(51a)とし、第1駆動回転体(51a)と従動回転体(52)との間にテンション回転体(50)を設け、該テンション回転体(50)よりも機体前側に第2駆動回転体(51b)を設け、第2駆動回転体(51b)の駆動力を茎葉搬送装置(23,29)から伝動する構成としたことを特徴とする請求項1記載の根菜収穫機である。
請求項5記載の発明は、第1駆動回転体(51a)とテンションプーリ(50)の駆動軸に伝動ギヤ(55、54)をそれぞれ軸着し、伝動ギヤ(55)は肩揃え装置(25)と茎葉搬送装置(23,29)の間の空間部に配置したことを特徴とする請求項4記載の根菜収穫機である。
請求項1記載の発明によれば、肩揃え装置(22)の下方に根菜の垂れ葉を巻き込んで切除する垂葉処理無端帯(44)を有する垂葉処理装置(40)を設けたことによって、肩揃え無端帯(25)よりも下方に配置された垂葉処理無端帯(44)が、根菜の垂れ葉を引きちぎり、挟持されていない垂れ葉は垂葉処理無端帯(44)に沿って後方に移動しながら下方に落下し、茎葉切断装置(27)や肩揃え装置(22)の回転体(51、52)のある部分まで垂れ葉は移動できない。
こうして垂葉処理無端帯(44)を有する垂葉処理装置(40)を設けたことによって、垂れ葉が茎葉切断装置(27)や肩揃え装置(22)の回転体(51、52)等に絡みついて作業を停止させることを防止出来るので、作業能率が向上すると共に、絡みついた茎葉を除去する必要がなくなり、作業者の労力が軽減される。
また、茎葉切断装置(27)で切除出来ない垂れ葉を垂れ葉除去装置(40)で除去出来るので、作業者が選別作業中あるいは収穫作業終了後に根菜から垂れ葉を除去する作業を省略できるので、作業能率が向上する。
請求項2記載の発明によれば、垂れ葉処理無端帯(44)の回転方向を肩揃え無端帯(25)の回転方向と同じとしたことによって、垂れ葉処理無端帯(44)が肩揃え無端帯(25)の根菜の搬送を妨げないので、垂れ葉処理や根菜の肩揃えが円滑に行われて作業能率が向上する。
請求項3記載の発明によれば、垂れ葉処理無端帯(44)の回転方向を肩揃え無端帯(25)の回転方向と逆回転としたことによって、垂れ葉に搬送方向に向かう力と搬送方向に逆行する力がかかるので、垂れ葉が切除されやすくなり、作業者が選別作業中に、あるいは収穫作業終了後に根菜から垂れ葉を除去する作業が省略できて作業能率が向上する。
請求項4記載の発明によれば、肩揃え装置(22)の第1駆動回転体(51a)と従動回転体(52)の間にテンション回転体(50)と第2駆動回転体(51b)を設け、第2駆動回転体(51b)の駆動力を茎葉搬送装置(23,29)から得ることにより、肩揃え無端帯(25)にかかる駆動力を強めることができるので、茎葉部を挟持した肩揃え無端帯(25)がスリップを起こすことが防止され、茎葉部が肩揃え装置(22)で停滞することがなく作業能率が向上すると共に、肩揃えが正常に行われて茎葉部が茎葉切断装置(27)に接触する位置が略一定となるので茎葉部の切り残しや根部が傷つくことが防止できる。
請求項5記載の発明によれば、第1駆動回転体(51a)の伝動ギヤ(54)を介してテンション回転体(50)に伝動することによって、テンション回転体(50)からも駆動力を肩揃え無端帯(25)に供給することができるので、肩揃え無端帯(25)がスリップを起こすことが防止されて茎葉部が肩揃え装置(22)で停滞することがなく作業能率が向上すると共に、肩揃えが正常に行われて茎葉部が茎葉切断装置(27)に接触する位置が略一定となるので、茎葉部の切り残しや根菜が傷つくことが防止される。
また、前記伝動ギヤ(54)を肩揃え装置(22)と茎葉搬送装置(23,29)の間に設けているので、伝動ギヤ(54)が根菜の根部に接触することが防止され、根菜が傷つくことが無く商品価値を損なうことが無くなる。
本発明に係る根菜収穫機の左側面図である。 図1の根菜収穫機の平面図である。 図1の根菜収穫機の茎葉処理装置の平面図である。 図3の一部の拡大図である。 図3の茎葉処理装置の平面図である。 図3の茎葉処理装置の垂葉処理無端帯の平面図である。 図3の茎葉処理装置の要部側面図である。 図1の根菜収穫機の他の実施例の茎葉処理装置の平面図(図8(a)と側面図(図8(b))である。 図1の根菜収穫機の他の実施例の茎葉処理装置の平面図である。 図9の茎葉処理装置の平面図である。 図9の茎葉処理装置の要部側面図である。 図1の根菜収穫機の他の実施例の茎葉処理装置の一部拡大平面図である。 図1の根菜収穫機の他の実施例の挟持搬送装置の先端部の平面図(図13(a)と側面図(図13(b))である。 図13の変形例の挟持搬送装置の先端部の平面図(図14(a)と側面図(図14(b))である。 図13の変形例の挟持搬送装置の先端部の平面図(図15(a)と側面図(図15(b))である。
本発明の具体的に構成された実施例として根菜を収穫する根菜収穫機について、以下に図面を参照しつつ説明する。
本実施例に係る根菜収穫機の左側面図を図1に、同根菜収穫機の平面図を図2に示す。図1および図2において、根菜収穫機は、機体フレーム1の下方で左右の駆動回転するクローラ3,3等からなる走行装置2は機体フレーム1に支持される機体に、走行および機器操作のための操縦部4、圃場から根菜を取り込む収穫部5、取り込んだ根菜の選別作業するための移送装置6、選別後の根菜を収容した収容部(コンテナ)8を整列載置する収容済みコンテナ載置部7等を備えて構成される。なお、収穫機の前進方向に向いて左右を左右方向といい、前進方向を前、後進方向を後という。
収穫部5には、圃場に植生する根菜の茎葉部を挟持し根菜本体部を吊下げた状態で後側上方に搬送して圃場から引き上げる左右一対の引上げ搬送ベルト12と該引上げ搬送ベルト12の前側に根菜の葉部を引起しする引起装置11を設けた引抜搬送装置10と、引上げ搬送ベルト12の後部側下方に引上げ搬送ベルト12から根菜を受けて茎葉部を切断する装置27(茎葉切断刃27a,27b)を有する茎葉処理装置13を設ける。また、切断されて茎葉部から分離して落下する根菜本体部を受けて根菜本体部側に残る茎葉を取り除く残葉処理装置14等を備える。
図3の平面図と図5の側面図に示すように根菜収穫機の収穫部5には、根菜収穫機が圃場に植生する根菜の茎葉部を挟持し、根菜本体部を吊下げた状態で後側上方に搬送して圃場から引き上げる左右一対の引上げ搬送ベルト12,12と、該引上げ搬送ベルト12の茎葉部挟持個所より下側の茎葉部を導入して根菜本体部の上昇を規制しながら後方に案内移送する左右一対の肩揃え装置22の肩揃えベルト25,25と、該肩揃えベルト25,25に導入された個所より上側の茎葉部を挟持して後方に搬送する左右一対の茎葉搬送ベルト23,23と、茎葉搬送ベルト23,23で搬送される途中で茎葉部を切断する茎葉切断装置27の茎葉切断刃27a,27bと、前記茎葉搬送ベルト23,23と前記茎葉切断刃27a,27bとを駆動する動力の伝動部を内装した伝動ケース21,21とが設けられており、前記茎葉搬送ベルト23,23は前記伝動ケース21,21の周りを回動するように設けている。
このため、伝動ケース21,21は茎葉搬送ベルト23,23の裏側に隠れるように位置するものとなり、茎葉搬送ベルト23,23によって茎葉部が搬送される途中で、茎葉が伝動ケース21,21に引っ掛かって茎葉部のスムーズな搬送が妨げられることが生じにくくなる。従って、茎葉搬送ベルト23,23により搬送される茎葉部の通路内に茎葉部が詰まりにくくなり、また、茎葉搬送ベルト23,23の茎葉部挟持姿勢が乱れにくくなって、茎葉搬送ベルト23,23による茎葉部の搬送がスムーズに行われ、茎葉切断刃27a,27bによる茎葉部の切断が良好となる。
また、前記伝動ケース21,21の後部下側に、軸芯が上下方向に向いた入力軸31,31を設け、前記伝動ケース21,21の後部上側に前記茎葉搬送ベルト23,23を駆動する軸芯が上下方向の駆動軸33,33を設け、前記伝動ケース21,21の前側に回転刃27a,27bとを駆動する軸芯が上下方向に向いた駆動軸35,35を設け、該茎葉切断刃27a,27bの駆動軸35の前側で前記伝動ケース21,21の前端部付近に、左右一対の肩揃えベルト25,25を駆動する軸芯が上下方向に向いた駆動軸36,36を設け、前記入力軸31,31から前記茎葉搬送ベルト23,23の駆動軸33,33への伝動手段と、前記入力軸31,31から前記茎葉切断刃27a,27bの駆動軸35,35と前記肩揃えベルト25,25の駆動軸36,36への伝動手段を、それぞれ複数の歯車が一列に噛合う歯車列32,34で構成している。そのため、伝動ケース21,21が上下に薄く構成でき、茎葉搬送ベルト23,23の内側から伝動ケース21,21が上下に突出する部分を少なくできて、上記効果が一層顕著なものとなる。
なお、例えば、入力軸31,31から茎葉切断刃27a,27bの駆動軸35,35と肩揃えベルト25,25の駆動軸36,36への伝動をチェン伝動機構により構成すると、チェン伝動部を上下二列に設けることになって伝動ケース21,21が上下に厚く構成されてしまうものとなる。
茎葉処理装置13には、図3、図4、図5に示すように、左右一対に設けた伝動ケース21,21に、左右の茎葉搬送ベルト23,23と、左右一対の回転ベルトで構成した肩揃えベルト25,25と、回転刃で構成した茎葉切断刃27a,27bと、左右の上部茎葉搬送ベルト29,29(図1、図2)が設けられている。
また、左右の伝動ケース21,21には、収穫部5を機体に対して横軸回りに前部を上下回動可能に取り付けている回動軸芯に配置した伝動軸からベベルギヤを介して動力を入力する入力軸31,31と、その後側で上方に突出して延びて茎葉搬送ベルト23,23を駆動する駆動軸33,33と、入力軸31,31から該駆動軸33,33への伝動手段であり、複数の歯車が一列に噛合う歯車列32,32と、入力軸31の前方側で下方に突出して延びて茎葉切断刃27a,27bを駆動する駆動軸35,35と、更にその前方で下方に突出して延びて肩揃えベルト25,25を駆動する駆動軸36,36と、入力軸からそれらの駆動軸35,35;36,36への伝動手段であり複数の歯車が一列に噛合う歯車列34,34とを装備する。その歯車列34,34と前記歯車列32,32とは、図例では、入力軸31,31に対して上下2段に配置しているが、両歯車列を上下1段で横一列に噛合う状態に設けることも可能である。図例の伝動ケース21,21は、平板状のベースプレート37,37と上部ケース39,39とで構成している。
左右の茎葉搬送ベルト23,23は、その駆動軸33,33の基部側の駆動プーリ41,41と、上部ケース39,39の前端部から前方に延びるベースプレート37,37の前部に設けた回転自在のテンショナ付きテンショナ付き従動プーリ42,42とを設け、それらの間に複数のガイドローラ43…,43…を配置して上部ケース39,39を囲むように張設し、後側の駆動プーリ41、41の駆動回転によって茎葉搬送ベルト23,23が駆動回転して、根菜の茎葉部を左右の茎葉搬送ベルト23,23の近接部の間に挟持して後方に移送する。
左右の肩揃えベルト25,25は、その駆動軸36,36に取付けた駆動プーリ51,51とベースプレート37,37の先端に設けた従動プーリ52,52とを設け、それらの間にガイドローラ53,53を配置し、ベースプレート37の下面に近接して張設される。根菜が引上げ搬送ベルト12によって斜め後方に上昇搬送されていくと、根菜の茎葉部が左右の肩揃えベルト25,25の間に導入される。そして、根菜本体部の上端部が肩揃えベルト25,25の下端面に接当すると、引上げ搬送ベルト12による上昇搬送を規制し、また、駆動プーリ51,51の駆動回転によって左右の肩揃えベルト25,25はその間に導入された根菜の茎葉部を後方に移送する。駆動プーリ51,51は、左右の茎葉切断刃27a,27bに対して前後方向で近接配置され、且つ、左右の肩揃えベルト25,25の後部は、左右に開いた開放部を形成する。
左右の茎葉搬送ベルト23,23の上方に設けた左右の上部茎葉搬送ベルト29,29は、駆動軸33,33の上端部に取付けたプーリ61,61と上部ケース39,39の前部上側に設けたテンショナ付きテンショナ付き従動プーリ62,62と、それらの間に配置したガイドローラ63,63との回りに掛け回して設けている。左右の茎葉搬送ベルト23,23が挟持して後方に搬送する根菜の茎葉部の上部側を挟持して後方に移送する。
茎葉切断刃27a、27bは、茎葉搬送ベルト23,23によって挟持搬送される茎葉部の茎葉搬送ベルト23,23による挟持個所より下方で根菜本体部上端より上方個所に切断作用するように配置されている。また、図例では、左右の茎葉切断刃27a、27bは、外周側に刃を形成した円盤状の回転刃であり、その外周側部分の一部を重ねて配置した構成で、上側の回転刃27aは、その外周に切り込みを形成し又は鋸歯状に形成し、下側の回転刃27bは、その外周に切り込み等がなく円弧状に形成する。
上記のように構成された茎葉処理装置13は、引上げ搬送ベルト12に近接して配置することにより、根菜引抜き装置12が根菜の茎葉部を挟持して斜め後上方に搬送すると、根菜本体部の上端部が左右の肩揃えベルト25,25の下面に接当して根菜本体部の上昇移動が規制されるとともに、茎葉搬送ベルト23,23によって茎葉部を挟持されて後方に移送される。
ところで、茎葉搬送ベルト23,23の前端部のプーリ42,42と、肩揃えベルト25,25の前端部のプーリ52,52を平板(ベースプレート37,37の先端部)の上側平面部と下側平面部とに夫々回転自在に取付けた構成なので、茎葉搬送ベルト23,23の前端部と肩揃えベルト25,25の前端部を引上げ搬送ベルト12に対して従来よりも接近させて配置できている。
上記のように、肩揃えベルト25,25の前端部が引上げ搬送ベルト12に接近して配置されているので、引上げ搬送ベルト12から左右の肩揃えベルト25,25の間に茎葉部がスムーズに導入されるようになり、また、肩揃えベルト25,25では、肩揃えベルト25,25の下端面に根菜の本体部の上端部が当るまでここに導入された茎葉部が引上げ搬送ベルト12によってずり上がっていくのを許容するので茎葉部の挟持力は比較的強くはない。しかし、肩揃えベルト25,25よりは比較的に強い挟持力に設定される茎葉搬送ベルト23,23の前端部も引上げ搬送ベルト12に接近して配置されているので、左右の肩揃えベルト25,25の間に導入された茎葉部が直ぐに茎葉搬送ベルト23,23で挟持されるようになって、根菜の茎葉部が短い場合や茎葉部がちぎれ易い場合でも、この茎葉処理装置13に根菜が引継がれるときに、茎葉搬送ベルトに挟持される前に茎葉部が引上げ搬送ベルト12から抜けたり或はちぎれたりして落下するということが生じにくくなっている。
本実施例では、図4、図5に示すように肩揃えベルト25,25の下方であって、肩揃えベルト25,25を移動させる駆動プーリ51の駆動軸35の下側に第1伝動プーリ46を設け、さらに肩揃えベルト25,25を移動させる従動プーリ52の駆動軸38の下側に第2伝動プーリ47を設け、第1伝動プーリ46と第2伝動プーリ47の間に根菜の垂れ葉を巻き込んで切除する垂葉処理ベルト44,44を設ける。
垂れ葉処理ベルト44は、垂れ葉除去が目的であるため、垂れ葉除去ベルト44の摩擦力の高い材質を用いたり、表面をやすりのように粗く加工を施したり、一般的な搬送ベルトよりも接触面の摩擦力が高いものを用いることが望ましい。これらのために垂れ葉処理ベルト44が根菜本体に接触したときに根菜の表面が削り取られてしまう可能性を回避するため、垂葉処理ベルト44の左右間隔を肩揃えベルト25の左右間隔よりも広く構成することが望ましい。
なお、垂れ葉とは引上げ搬送ベルト12が圃場から根菜を引き抜く際に、挟持出来ずに周囲に垂れ下がっている茎葉のことであり、茎葉切断刃27a,27bの駆動軸35,35や肩揃えベルト25,25の従動プーリ52,駆動プーリ51などに絡みついて、これらの装置を停止させたり、茎葉切断刃27a,27bで切断出来ずに後工程で茎葉を取り除く手間が増える等の問題を生じさせる。
また、図6の平面図に示すように垂葉処理ベルト44,44には外向きの弾性体(ベルト44と同一材質)でできた突起44aを等間隔に設けることで、突起44aに垂れ葉を引っ掛けて確実に垂れ葉除去ができ、また突起44aが弾性体でできているとニンジンに傷が付かない。
突起44aの設置数を増やすことでベルト44の外表面を凹凸状にすることでも垂れ葉を引っ掛けて確実にすることができる。また、肩揃えベルト25の上下方向(鉛直方向)の幅を垂葉処理ベルト44の上下方向の幅よりも広くすることで、茎葉部が肩揃えベルト25にしっかりと挟持され、垂葉処理ベルト44が垂れ葉に接触しても、ニンジンの姿勢が崩れにくく、茎葉部を確実に切断できる効果がある。
また、肩揃えベルト25,25の駆動プーリ51と従動プーリ52のいずれかのプーリ径を垂葉処理ベルト44,44の伝動プーリ46,47の径より大きくして、肩揃えベルト25の駆動プーリ51と垂葉処理ベルト44の伝動プーリ46,47を同一回転速度で回転させると、図7に示すようにニンジンの根菜本体部の肩部が根菜本体部の先端部より先に搬送されるため、根菜本体部が前屈みに傾斜して搬送され、茎葉の切断時に根菜本体部が茎葉切断刃27a,27bで傷付かない。
なお、肩揃えベルト25,25の駆動プーリ51と従動プーリ52のいずれかのプーリ径を垂葉処理ベルト44,44の第1伝動プーリ46と第2伝動プーリ47のいずれかのプーリ径より小さくし、駆動プーリ51と第1伝動プーリ46を同一回転速度で回転させると、ニンジンの根菜本体部の肩が根菜本体部の先端より先に搬送されるため根菜部分が傾斜して搬送され、切断時に根菜本体部が茎葉切断刃27a,27bで傷付かない。
肩揃えベルト25,25の駆動プーリ51と従動プーリ52のいずれかのプーリ径を垂葉処理ベルト44,44の第1伝動プーリ46と第2伝動プーリ47のいずれかのプーリ径より小さくし、駆動プーリ51と第1伝動プーリ46を同一回転速度で回転させると、ニンジンの肩がニンジンの先端より先に搬送され、図7に示すと同様にニンジンの根菜本体部の肩部が根菜本体部の先端部より先に搬送されるため、根菜本体部が前屈みに傾斜して搬送され、茎葉の切断時に根菜本体部が茎葉切断刃27a,27bで傷付かない。
図8(図8(a)は平面図、図8(b)は側面図)に示すように垂葉処理ベルト44,44によりニンジンを挟持する作用側の間隔を、左右の残葉処理テンションプーリ45,45を機体左右方向に位置調節することにより、矢印A方向に調整可能にした実施例である。
なお、上記残葉処理テンションプーリ45,45は、肩揃え装置22のフレームに形成した長穴に軸を通し、ボルト等で締め付けることで位置を決めます。ボルトを緩めると左右方向に移動可能となり、適当な位置に移動させることによって垂葉処理ベルト44,44がニンジンを挟持する側の作用側の間隔を変更できる。
本実施例によれば、肩揃えベルト25を移動させる従動プーリ52の駆動軸38の下側に垂葉処理ベルト44を移動させる第2伝動プーリ47を設け、さらに肩揃えベルト25を移動させる駆動プーリ51の駆動軸35とは別に設けた第2駆動軸56に垂葉処理ベルト44を移動させる第1伝動プーリ46を設ける。
本実施例によれば、垂葉処理ベルト44,44によりニンジンを挟持する作用側の間隔を調整可能にしたため、ニンジンの生育状態や品種による大きさの違いに合わせて垂葉処理ベルト44,44の左右間隔を決められるので、垂葉処理ベルト44,44が垂れ葉以外の茎葉部や根部に接触することを防止でき、ニンジンを傷つけることが無く商品価値を向上させられるとともに、ニンジンの切断姿勢を乱すことがないので、茎葉部の切断を効率よく行うことができる。さらに、晩秋から初冬の時期には、茎葉部が枯れて脆くなったニンジンを収穫する場合は、垂葉処理ベルト44,44が枯れた茎葉部に接触すると衝撃で茎葉部がちぎれてしまうことがあるので、垂葉処理ベルト44,44を搬送中の茎葉部から離間させることにより、切断装置27a,27bで確実に茎葉部を切断することができ、茎葉部が残ったままのニンジンが移送装置6に搬送されて作業者が手作業で茎葉部を除去する作業が必要なく、作業能率が向上する。
また、切除された垂れ葉は肩揃え装置22の挟持搬送通路から離間する方向に移送されるので、切除された垂れ葉が後続の根菜に接触することを防止でき、茎葉切断が円滑に行われる。
また、垂葉処理ベルト44,44のニンジンを挟持する作用側の間隔は直線的であることで確実に垂れ葉を除去できる。これは、従動プーリ47,47と残葉処理テンションプーリ45,45の間の垂葉処理ベルト44,44は、残葉処理テンションプーリ44,44を動かしても必然的に直線となるので、少なくとも従動プーリ47,47の近傍で垂れ葉に接触して除去することができるためである。前述の、枯れた茎葉部の場合も、基本的にごく短時間(従動プーリ47の側部を通過する間)程度の接触であれば千切れることはない。
また、抵抗体49,49を垂葉処理ベルト44,44の作用側(根菜茎葉部の挟持部側)の反対側(外側)に取り付けると、垂葉処理ベルト44,44の作用側の反対側で垂葉処理ベルト44,44に付いた垂れ葉を除去できるので、付着した茎葉が垂れ葉除去を妨げることが防止され、垂葉処理ベルト44,44の垂れ葉処理能力が常に一定に保たれる。
なお、垂葉処理ベルト44,44は第1伝動プーリ46と第2伝動プーリ47の間に掛けわたされるので、垂葉処理ベルト44,44と肩揃えベルト25,25は同じ方向に移動し、垂葉処理ベルト44,44が肩揃えベルト25,25によるニンジンの搬送を妨げないので、垂れ葉処理やニンジンの肩揃えが円滑に行われて作業能率が向上する。
また、上記図8に示す構成により、垂葉処理ベルト44,44で切除された垂れ葉は、垂葉処理ベルト44,44が肩揃えベルト25,25と同じ方向に回転移動していることにより、肩揃えベルト25,25の挟持搬送通路から離間する方向に移送されるので、切除された垂れ葉が後続の根菜に接触することを防止でき、茎葉切断が円滑に行われる。すなわち、垂葉処理ベルト44,44に除去された垂れ葉は、垂葉処理ベルト44,44の回転移動に沿って肩揃えベルト25,25の非搬送作用側(外周側)に移動します。そして、抵抗体49,49が非搬送作用側にあるので、垂葉処理ベルト44,44に除去された垂れ葉は非搬送作用側で取り除かれて落下するので、垂れ葉が後続の根菜や茎葉部に接触しない。
また、垂葉処理ベルト44,44を移動させる第1伝動プーリ46と第2伝動プーリ47の回転方向を駆動プーリ51と従動プーリ52の回転方向とは逆に設定する(第1伝動プーリ46の駆動軸56と駆動プーリ51の駆動軸35を別々に設けて、それぞれの駆動軸56,35の回転方向を逆方向に回転させる構成(ギヤ機構による)により垂葉処理ベルト44,44と肩揃えベルト25,25を反対方向に移動させることができ、この場合は垂れ葉の搬送方に作用する力(垂葉処理ベルト44,44による力)と垂れ葉の搬送方向に逆行する方向に作用する力(肩揃えベルト25,25による力)がかかるので、垂れ葉が切除されやすくなり、作業者が選別作業中に、あるいは収穫作業終了後に根菜から垂れ葉を除去する作業が省略できて作業能率が向上する。
また、肩揃えベルト25,25の駆動プーリ51と垂葉処理ベルト44の伝動プーリ46を逆回転させる場合も、これらを同一方向に回転させる場合と同様に垂葉処理ベルト44には外向きの弾性体でできた突起44aを等間隔に設けた構成、また垂葉処理ベルト44の幅を肩揃えベルト25の幅より広くする構成を採用しても良い。
また、図9の平面図に示すように肩揃えベルト25,25は第1駆動プーリ51a,51aと従動プーリ52,52の間に第2駆動プーリ51b,51bを設けることによって、肩揃えベルト25,25にかかる駆動力を強めることができるので、茎葉部を挟持した肩揃えベルト25,25がスリップを起こすことが防止され、ニンジンの茎葉部が肩揃えベルト25,25で停滞することがなく作業能率が向上すると共に、ニンジンの肩揃えが正常に行われて茎葉部が茎葉切断刃27a,27bに接触する位置が略一定となるので茎葉部の切り残しや根部が傷つくことが防止できる。
また、駆動プーリ51a,51aと第2駆動プーリ51b,51bの間にはテンションプーリ50,50を設けているので、このテンションプーリ50,50によってもスリップを起こさずにプーリ51a,51bの駆動力が確実に肩揃えベルト25,25に伝達される。
なお、上記スリップはプーリ51a,51b,52,50,とベルト25,44に間に泥や水気が入り込み、突然ベルト25,44が止したり、急激に減速したりするために起きる。スリップが起きると、茎葉の切断位置がそろわず、根菜部分に茎葉が残ってしまったり、逆に根菜部分が2つに切断されることがあるが、図9に示す構成でスリップの発生を防ぐことができる。
また、図10に示すように、第1駆動プーリ51a,51aの駆動軸に伝動ギヤ54を軸着し、テンションプーリ50,50の駆動軸に伝動ギヤ55を軸着して、該伝動ギヤ54,55を肩揃えベルト25,25と茎葉搬送ベルト23,23の間の空間部に配置することで、第1駆動プーリ51a,51aの伝動ギヤ54,54を介してテンションプーリ50,50を伝動することによって、テンションプーリ50,50からの駆動力を肩揃えベルト25,25に供給することができるので、肩揃えベルト25,25がスリップを起こすことが防止されて茎葉部が肩揃えベルト25,25で停滞することがなく作業能率が向上すると共に、肩揃えが正常に行われて茎葉部が茎葉切断刃27a,27bに接触する位置が略一定となるので、茎葉部の切り残しや根菜が傷つくことが防止される。
また、伝動ギヤ54,55を肩揃えベルト25,25と茎葉搬送ベルト23,23の間に設けているので、伝動ギヤ54,55が根菜の根部に接触することが防止され、根菜が傷つくことが無く商品価値を損なうことが無くなる。
図11の側面図に示すように肩揃えベルト25,25の第2駆動プーリ51bと茎葉搬送ベルト23の駆動プーリ42に共通する駆動軸64の支持部材65を側面視で従動プーリ51とオーバーラップさせることで、スペースの節約ができる。
図12の平面図に示すように、補助駆動ローラ66がバネ機構67により、肩揃えベルト25のテンションを兼ねた構成とすることで構成が簡単になると共に、肩揃えベルト25にかかる圧力に応じて補助駆動ローラ66が機体外側方に移動するので、茎の太さが大幅に異なるニンジンが混在する条件下でもニンジンが左右の肩揃えベルト25,25の間に詰まることを防止でき、作業が中断されることがなく、作業能率が向上する。
図13には一対の引上げ搬送ベルト12,12の先端部の平面図(図13(a))と側面図(図13(b))に示すように一対の引上げ搬送ベルト12,12の搬送始端部において、一対の引上げ搬送ベルト12,12の上方に一対の分草杆69,69を取り付け、該分草杆69,69を揺動可能な構成とする。
なお、一対の分草杆69,69代わりに単一の分草杆69を左側の引上げ搬送ベルト12の上方に取り付けても良い。この場合は、一対の分草杆69,69を設ける場合に比して、機体構成が簡単になるのでメンテナンス性が向上するとともに、コストダウンを図ることができる。
分草杆69の先端は引上げ搬送ベルト12の支持枠体70から前上方に伸びたアーム71,72に支持されたプレート74に回動支点69aを取り付け、分草杆69の後端は前記引上げ搬送ベルト12の支持枠体70に設置される電動モータ77と該モータ77で作動する偏心カム78を介して接続している。
また、図14の引上げ搬送ベルト12の先端部の側面図に示すように分草杆69の先端の揺動支点69aを支持する支持アーム75を引上げ搬送ベルト12の支持枠体70の先端部に取り付ける。さらに電動モータ77は引上げ搬送ベルト12より下方位置で支持枠体に取り付けることで、茎葉が該モータ77に絡みつかないようにする。
電動モータ77の回転数は車速に連動する構成とし、車速は速くなると電動モータ77の回転数も増え、偏心カム78の回転速度が増加して分草杆69の揺動速度が上昇する構成としている。また、分草杆69の揺動速度は操縦部4の手元に設けたダイヤル(図示せず)により調整する構成としてもよい。
また、図15に引上げ搬送ベルト12の先端部の平面図(図15(a))と側面図(図15(b))に示すように一方の引上げ搬送ベルト12の支持枠体の側面からさらに外側に湾曲して伸びる支持アーム71にフリー回転するカラー81を取り付けておくと、茎葉が支持アーム71に引っ掛からなくなる。またカラー81の円筒部の端部81aはCカットを入れておくとさらに茎形の引っ掛かりが防げる。
図1、図2に示すように、茎葉処理装置13の直下には残葉処理装置14が車幅の中央方向に搬送軸線を向けて配置される。この残葉処理装置14は、搬送ベルト14aの搬送方向下手側に残葉処理ローラ14bを搬送方向に対して斜め姿勢で備えて構成される。茎葉処理装置13から残葉処理装置14に落下する根菜の下降通路の左右両側には、ガイドカバー90を設けている。このガイドカバー90は、上部が茎葉処理装置13に設けた取付部材に取り付けられ、そこから下部が非支持状態に垂れ下がるように設けている。
上記ガイドカバー90により、収穫された根菜の根菜本体部が茎葉処理装置13から落下し、残葉処理装置14の搬送ベルト14aの上で根菜本体部が跳ね返っても外部にこぼすことなく残葉処理ローラ14bに確実に送ることができる。また、残葉処理装置14が上部茎葉搬送ベルト29,29の下に配置されているので、スクレーパにより除去された上部茎葉搬送ベルト29,29に付着した排葉や土等は、残葉処理装置14のベルト14a上に落下して確実に機外に排出され、機体内での排葉や土等の堆積が少なくなる。
また、ガイドカバー90をビニールシート等の撓み自在なシートで構成することにより、根菜がガイドカバー90に当っても根菜に損傷を与えず、また、下部が非支持状態に垂れ下がっているので根菜が大きく跳ね返ることもなく、残葉処理装置14へ向かってスムーズに根菜を落下させることができる。
茎葉処理装置13の前側は、根菜引抜搬送装置10によって覆われ、茎葉処理装置13の左右及び後側は、カバー91で覆っている。茎葉処理装置13の後方から排出される排葉はこのカバー91の後側内を下方に落下し、その下方に配置した排葉シュータ部13aによって機体左右方向内方側に向けて斜め下方に落下させる。茎葉処理装置13の周囲が上記のように覆われていることにより、茎葉処理装置13が防風された状態となり、茎葉切断手段で切断される根菜が風で揺れて適確な切断が妨げられるのが防止され、また、排葉が排葉シュータ部13aから外れて機体上に落下していくのが防止される。上記カバー91を透明なシートにより構成すると、更に、茎葉処理装置13の処理状態が確認でき、また、後方視界が拡大されて、後進時や旋回時の操縦が容易となる。
茎葉処理装置13において切断された茎葉部は、上部茎葉搬送ベルト29,29によって後方に搬送されて排出されるが、上部茎葉搬送ベルト29,29の後側の左右のプーリ41,41の左右内側に設けた左右のガイドプレート92,92の間を通過して後方に排出される。これにより、排出される茎葉部がベルトやプーリに引っ掛かることが生じにくくスムーズに切断された茎葉部を排出することができる。
本発明は、根菜収穫機として作物の収穫作業に利用し得る。
1 機体フレーム 2 走行装置
3 クローラ 4 操縦部
5 収穫部 6 移送装置
7 コンテナ載置部 8 コンテナ
10 引抜搬送装置 11 引起装置
12 引上げ搬送ベルト 13 茎葉処理装置
13a 排葉シューター部 14 残葉処理装置
14a 搬送ベルト
14b 残葉処理ローラ 21 伝動ケース
22 肩揃え装置 23 茎葉搬送ベルト
25 肩揃えベルト 27 茎葉切断装置
27a,27b 茎葉切断刃 29 上部茎葉搬送ベルト
31 入力軸 32,34 歯車列
33 駆動軸 35 駆動軸
36 駆動軸 37 ベースプレート
38 駆動軸 39 上部ケース
40 垂葉処理装置 41 駆動プーリ
42 テンショナ付き従動プーリ
43 ガイドローラ 44 垂葉処理ベルト
45 残葉処理テンションプーリ
44a 突起
46 第1伝動プーリ 47 第2伝動プーリ
49 抵抗体 50 テンションプーリ
51a 第1駆動プーリ 51b 第2駆動プーリ
52 従動プーリ 53 ガイドローラ
54,55 伝動ギヤ 56 第2駆動軸
61 プーリ 62 テンショナ付き従動プーリ
63 ガイドローラ 64 駆動軸
65 支持部材 66 補助駆動ローラ
67 バネ機構 69 分草杆
69a 回動支点 70 支持枠体
71,72 アーム 74 プレート
75 支持アーム 77 電動モータ
78 偏心カム 81 カラー
90 ガイドカバー 91 カバー
92 ガイドプレート

Claims (5)

  1. 機体フレーム(1)の下部に左右の走行装置(2)を設け、機体フレーム(1)の上部に左右一側に根菜を引き抜く引抜搬送装置(10)と該引抜搬送装置(10)から根菜を引き継いで肩揃えしながら搬送する肩揃え無端帯(25)を有する肩揃え装置(22)と肩揃えされた根菜の茎葉部を切除する茎葉切断装置(27)と切断された茎葉部を挟持して機体後方へ搬送する茎葉搬送装置(23,29)と切断された茎葉部から分離して落下する根菜を受けて残葉を処理しながら搬送する残葉処理装置(14)と該残葉処理装置(14)から根菜を機体の左右他側に配置される収容部(8)に移送する移送装置(6)を設けた根菜収穫機において、
    肩揃え装置(22)の駆動回転体(51)の駆動軸(36)の下端部に第1伝動回転体(46)を設け、肩揃え装置(22)の従動回転体(52)の駆動軸(38)の下端部に第2伝動回転体(47)を設け、第1伝動回転体(46)と第2伝動回転体(47)とに垂葉処理無端帯(44)を無端状に巻回して垂葉処理装置(40)を構成したことを特徴とする根菜収穫機。
  2. 垂葉処理無端帯(44)の回転方向を肩揃え無端帯(25)の回転方向と同じにしたことを特徴とする請求項1記載の根菜収穫機。
  3. 垂葉処理無端帯(44)の回転方向を肩揃え無端帯(25)の回転方向と逆方向にしたことを特徴とする請求項1記載の根菜収穫機。
  4. 肩揃え装置(22)の駆動回転体(51)を第1駆動回転体(51a)とし、第1駆動回転体(51a)と従動回転体(52)との間にテンション回転体(50)を設け、該テンション回転体(50)よりも機体前側に第2駆動回転体(51b)を設け、第2駆動回転体(51b)の駆動力を茎葉搬送装置(23,29)から伝動する構成としたことを特徴とする請求項1記載の根菜収穫機。
  5. 請求項5記載の発明は、第1駆動回転体(51a)とテンションプーリ(50)の駆動軸に伝動ギヤ(55、54)をそれぞれ軸着し、伝動ギヤ(55)は肩揃え装置(25)と茎葉搬送装置(23,29)の間の空間部に配置したことを特徴とする請求項4記載の根菜収穫機。
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