JP4723003B2 - 紙葉類押さえ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙葉類収容部に積層状態で収容された複数の紙葉類を上方から押さえるような押さえ部材を有する紙葉類押さえ装置に関し、とりわけ、紙葉類収容部に対する紙葉類の補充作業を簡易なものとし、また、紙葉類収容部に収容された紙葉類の量が予め設定された設定量以上である場合には押さえ部材が自動的に退避位置に退避するようになり紙葉類の追加的な補充を自在に行うことができるような紙葉類押さえ装置に関する。
従来より、顧客から預かった紙幣を金種別に分類して内部に収容することができる紙幣処理機が知られている。このような紙幣処理機においては、紙幣の入金動作を行う際に、まず紙幣がホッパに受け入れられ、このホッパに積層状態で受け入れられた複数の紙幣は1枚ずつ紙幣処理機の内部に繰り入れられるようになっている。ここで、ホッパに受け入れられ内部に繰り入れられようとする紙幣が折れ曲がってクセがついていた場合には、この紙幣を紙幣処理機の内部に繰り入れる際にジャム等の問題が発生するおそれがある。このため、紙幣押さえ装置により、ホッパにある紙幣の束のうち最上層の紙幣を上方から押さえ、ホッパ内の紙幣が折れ曲がらないようにしている(たとえば、実公平6−1544号公報参照)。
実公平6−1544号公報等に示されるような従来の紙幣押さえ装置においては、紙幣をホッパに補充する際には、ホッパの載置台の真上には紙幣押さえ板が配置されているので、使用者は前方からしか紙幣をホッパの載置台に載せることができない。このため、このような紙幣のホッパへの補充作業が面倒なものとなる。また、紙幣押さえ板の位置を検知するにあたり、この紙幣押さえ板の上限位置(すなわち、紙幣補充時における紙幣押さえ板の待機位置)、および下限位置(すなわち、ホッパに収容された最後の1枚の紙幣の繰り出しを行うような位置)の2カ所のみしか検知していないので、ホッパに紙幣を追加的に補充することができないという問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、紙葉類収容部に対する紙葉類の補充を前方のみならず上方からも行うことができるようにすることによって紙葉類収容部に対する紙葉類の補充作業を簡易なものとし、また、紙葉類収容部に収容された紙葉類の量が予め設定された設定量以上である場合には押さえ部材が自動的に退避位置に退避するようになるので紙葉類の追加的な補充を自在に行うことができる紙葉類押さえ装置を提供することを目的とする。
本発明の紙葉類押さえ装置は、少なくとも上方および前方が開放されており、複数の紙葉類を積層状態で収容する紙葉類収容部と、前記紙葉類収容部の下方に設置され、当該紙葉類収容部に収容された複数の紙葉類のうち最下層にある紙葉類を1枚ずつ前記紙葉類収容部の外方に繰り出す紙葉類繰出機構と、前記紙葉類収容部に収容された積層状態にある紙葉類の束を上方から押さえる押さえ部材であって、退避位置と押さえ位置との間で往復移動自在となっており、前記押さえ部材が退避位置にあるときにはこの押さえ部材は収容された紙葉類の束を前記紙葉類収容部における前記前方とは反対側の奥方においてガイドするガイド面となり、前記押さえ部材が押さえ位置にあるときにはこの押さえ部材は収容された紙葉類の束のうち最上層にある紙葉類の上面に当接してこの紙葉類を下方に押圧するような押さえ部材と、前記押さえ部材を前記退避位置と前記押さえ位置との間で往復移動させる昇降機構と、を備え、前記押さえ部材が前記退避位置にあるときの位置は、当該押さえ部材が前記押さえ位置にあるときの位置に対して前記紙葉類収容部の奥方上方にあり、前記昇降機構が前記押さえ部材を前記押さえ位置から前記退避位置に移動させる際に、前記押さえ部材の下部が前方に突き出した状態から、前記退避位置に移動するに従って、前記紙葉類収容部の奥側の側板内に引っ込んで収容されるような状態となることを特徴とする。
このような紙葉類押さえ装置によれば、紙葉類収容部は上方および前方が開放されており、押さえ部材は退避位置にあるときに収容された紙葉類の束を紙葉類収容部の奥方においてガイドするガイド面となるので、紙葉類収容部への紙葉類の補充を行う際に、使用者は紙葉類の束を紙葉類収容部の前方のみならず上方からも補充することができるようになり、このような紙葉類の補充作業を簡易なものとすることができる。また、押さえ部材が退避位置にあるときにはガイド板の下部が紙葉類収容部の奥方に引っ込むことにより当該ガイド板を適切なガイド面とすることができ、また押さえ部材が押さえ位置にあるときにはガイド板の下部が紙葉類収容部の前方にせり出すことにより、収容された紙葉類の束のうち最上層にある紙葉類の上面に押さえ部材を適切に当接させることができる。
本発明の紙葉類押さえ装置においては、前記紙葉類収容部に収容された紙葉類が予め設定された設定量よりも多くなったときにこのことを検知する紙葉類収容量検知部と、前記紙葉類収容量検知部により前記紙葉類収容部に収容された紙葉類の量が前記設定量以上であることが検知されたときには前記昇降機構は前記押さえ部材を前記退避位置に移動させ、前記紙葉類収容量検知部により前記紙葉類収容部に収容された紙葉類の量が前記設定量より少ないことが検知されたときには前記押さえ部材を前記押さえ位置に移動させるよう、前記昇降機構の制御を行う制御部と、を更に備えたことが好ましい。このように、紙葉類収容量検知部が設けられており、紙葉類収容部に収容された紙葉類の量が予め設定された設定量以上である場合には押さえ部材が自動的に退避位置に退避し、この場合には紙葉類収容部に収容された紙葉類の束の自重により最下層にある紙葉類が折れ曲がってクセがついてしまうことを防止しているので、紙葉類の追加的な補充を自在に行うことができるようになる。
ここで、前記紙葉類収容量検知部は光センサからなり、当該光センサは、前記押さえ部材が前記退避位置と前記押さえ位置との間で移動する領域の外方をこの光センサから水平方向に発せられる光が通過するような位置に設けられており、前記制御部は、前記紙葉類収容部に収容された紙葉類が前記光センサから水平方向に発せられた光を遮断したときに、前記押さえ部材を前記退避位置に移動させるよう前記昇降機構の制御を行うことが好ましい。このことにより、紙葉類収容部に収容された紙葉類の一部または全部が紙葉類繰出機構により繰り出された後に、使用者が紙葉類収容部に手動で紙葉類を補充する際において、使用者は、例えば紙葉類押さえ装置に設けられた押さえ部材上昇ボタンを押さずとも、手に持った紙葉類の束や使用者の手自体によって紙葉類収容量検知部の光センサから発せられる光を遮断することにより、押さえ部材を押さえ位置から退避位置に移動させることができる。この場合、使用者は押さえ部材上昇ボタン等を押さずに押さえ部材の動作を行うことができるようになるので、より簡易な紙葉類押さえ装置の操作が可能となる。また、前記光センサは前記紙葉類収容部の底面から50〜70mmの範囲内の高さに位置していることが更に好ましい。ここで、紙葉類収容部に収容される紙葉類の束の高さが例えば50mm以上である場合には、紙葉類収容部に収容される紙葉類の量が十分であるため、最下層の紙葉類はこの上に乗る紙葉類の束の重みによりクセがつくことはなく、押さえ部材により紙葉類収容部に収容された紙葉類の束を上方から押さえなくとも紙葉類の繰り出しを問題なく行うことができる。このため、紙葉類収容量検知部の光センサによってホッパに収容された紙葉類の数が予め設定された設定量よりも多いことが検知された場合には、押さえ部材は退避位置に維持されることとなる。また、紙葉類収容量検知部の光センサが紙葉類収容部の底面から70mm以下の箇所に位置していることにより、紙葉類押さえ装置全体をコンパクトなものとすることができる。
本発明の紙葉類押さえ装置においては、押さえ部材上昇ボタンが更に設置されており、前記制御部は、当該押さえ部材上昇ボタンが押下されると前記押さえ部材を前記退避位置に移動させるよう前記昇降機構の制御を行うことが好ましい。このことにより、使用者は例えば紙葉類収容部に収容された紙葉類の量を観察することにより、収容された紙葉類の量が減少したときには使用者の判断により押さえ部材を退避位置に移動させて紙葉類の補充を行うことができるようになる。
また、前記紙葉類収容部に紙葉類が収容されたときにこのことを検知する紙葉類収容状態検知部、および前記押さえ部材が前記押さえ位置にあるときにこのことを検知する押さえ位置検知部が各々更に設置されており、前記制御部は、前記押さえ部材上昇ボタンが押下されると前記紙葉類繰出機構の動作を停止させ、前記紙葉類収容量検知部により前記紙葉類収容部に収容された紙葉類の量が前記設定量以上であることが検知されたとき、または、前記紙葉類収容状態検知部によって前記紙葉類収容部に紙葉類が収容されたことが検知されるとともに前記押さえ位置検知部により前記押さえ部材が前記押さえ位置にあることが検知されたときに、前記紙葉類繰出機構の動作を再開させるような制御を行うことが更に好ましい。制御部が上述のような制御を行うことにより、紙葉類収容部に収容された紙葉類のうち最下層の紙葉類にクセがついている可能性がある状態のときは紙葉類繰出機構の動作を停止させるようになり、最下層の紙葉類が十分に上方から押さえられて折れ曲がることがないような状態となったときに初めて紙葉類繰出機構の動作を再開させるので、紙葉類繰出機構による紙葉類の繰り出し不良を抑制することができる。
また、前記紙葉類繰出機構による紙葉類の繰り出しにトラブルが発生したときにこのことを検知する紙葉類繰出検知部が更に設けられており、前記制御部は、前記押さえ部材上昇ボタンが押下されたときには、前記紙葉類繰出検知部における繰出不良検知間隔を通常の運転状態よりも長くするよう変更することが好ましい。ここで、紙葉類収容部に収容される紙葉類の量が少なくなった場合には、最下層の紙葉類に対する上方からの押圧力が小さくなるのでこの最下層の紙葉類が紙葉類繰出機構により繰り出しにくくなってしまう。この際に、繰出不良検知間隔が同一のままでは、最下層の紙葉類が紙葉類繰出機構により繰り出しにくくなっていることにより、実際には紙葉類繰出機構による紙葉類の繰り出しにトラブルが発生していないのにトラブルが発生したと誤って検知されるおそれがある。このため、繰出不良検知間隔を長くすることにより、上述のような紙葉類繰出機構による紙葉類の繰り出しにトラブルが発生したと誤って検知されることをできるだけ抑制することが望ましい。
本発明の紙葉類押さえ装置においては、前記押さえ部材が前記退避位置にあるときにおける当該押さえ部材の下縁部、およびこの退避位置にある前記押さえ部材の下方にあり当該押さえ部材の下縁部に隣接する前記紙葉類収容部の奥側の下方側板の上縁部は、各々互いに噛み合うような櫛歯形状となっていることが好ましい。このことにより、押さえ部材が退避位置にあるときに、紙葉類収容部に収容された紙葉類が当該紙葉類収容部の奥側の下方側板の上縁部と押さえ部材の下縁部との間の隙間に紙葉類が挟まってしまうことを防止することができるようになる。
また、前記押さえ部材が前記退避位置にあるときにおける当該押さえ部材の上縁部、およびこの退避位置にある前記押さえ部材の上方にあり当該押さえ部材の上縁部に隣接する前記紙葉類収容部の奥側の上方側板の下縁部は、各々互いに噛み合うような櫛歯形状となっていることが更に好ましい。このことにより、押さえ部材が退避位置にあるときに、紙葉類収容部に収容された紙葉類が当該紙葉類収容部の奥側の上方側板の下縁部と押さえ部材の上縁部との間の隙間に紙葉類が挟まってしまうことを防止することができるようになる。
また、前記昇降機構は、前記押さえ部材が前記退避位置にあるときにおいても、前記紙葉類収容部の奥側の上方側板に対して前記押さえ部材を手動で下方に移動させることができるよう構成されていることが更に好ましい。このことにより、昇降機構が前記押さえ部材を退避位置に移動させる際に、万が一使用者が指を押さえ部材と紙葉類収容部の奥側の上方側板との間で挟ませてしまった場合であっても、この上方側板に対して押さえ部材を下方に移動させることができるようになっているので、この挟んだ指を傷つけてしまうことを防止することができる。
本発明の紙葉類押さえ装置においては、前記紙葉類繰出機構は、前記紙葉類収容部に収容された複数の紙葉類のうち最下層の紙葉類の蹴り出しを1枚ずつ行うキッカローラと、前記キッカローラにより蹴り出された紙葉類を1枚ずつ前記紙葉類収容部の外方へ順次繰り出すフィードローラとからなり、前記押さえ部材が前記押さえ位置にあるときに、この押さえ部材の下縁部の櫛歯形状における凸部分が前記紙葉類繰出機構のキッカローラの上方に位置するようになっていることが好ましい。このことにより、押さえ部材が押さえ位置にあるときにおいて、紙葉類収容部に収容された紙葉類の束は、押さえ部材の下縁部にある櫛歯形状の凸部分と、キッカローラとの間で挟圧されるようになる。このことにより、紙葉類繰出機構のキッカローラにより紙葉類収容部に収容された紙葉類の蹴り出しを行う際に、最下層の紙葉類におけるキッカローラに当接する部分が直接押さえ部材により下方に押さえられるようになるので、キッカローラによる紙葉類の蹴り出しをより確実に行うことができるようになる。
本発明の紙幣押さえ装置を備えた紙幣処理機の外観を示す斜視図である。 図1の紙幣処理機の内部構成の概略を示す概略構成図である。 図1の紙幣処理機のホッパを前方から見た正面図であって、紙幣押さえ装置の各押さえ部材が退避位置にあるときの状態を示す図である。 図1の紙幣処理機のホッパを前方から見た正面図であって、紙幣押さえ装置の各押さえ部材が押さえ位置にあるときの状態を示す図である。 本発明による紙幣押さえ装置の構成を示す側面図であって、紙幣押さえ装置の各押さえ部材が退避位置にあるときの状態を示す図である。 本発明による紙幣押さえ装置の構成を示す側面図であって、紙幣押さえ装置の各押さえ部材が退避位置から押さえ位置に移動する最中、あるいは押さえ位置から退避位置に移動する最中の状態を示す図である。 本発明による紙幣押さえ装置の構成を示す側面図であって、紙幣押さえ装置の各押さえ部材が押さえ位置にあるときの状態を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。実施の形態において、紙幣を処理するための紙幣処理機として、本発明の紙葉類押さえ装置を備えた紙葉類処理機を用いた場合について説明を行っている。しかしながら、本発明の紙葉類押さえ装置および紙葉類処理機の処理対象となる紙葉類について紙幣以外のものとすることもできる。なお、以下の実施例は、本発明の実施の一形態に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
まず、図1および図2により、本発明の紙幣押さえ装置を備えた紙幣処理機の全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る紙幣処理機100の外観を示す斜視図である。図1に示すように、紙幣処理機100は、ホッパ101、2つのリジェクト部102、操作部103、第1の全体表示部104、第2の全体表示部105、4つの集積部106及び4つの個別表示部107を備えている。
ホッパ101は、オペレータによって複数の紙幣が積層状態で載置されるようになっており、後述する紙幣繰出機構10によってこのホッパ101に収容された紙幣が紙幣処理機100の内部に繰り入れられるようになっている。このホッパ101の具体的な構成については後に詳述する。各リジェクト部102は、ホッパ101によって繰り出された紙幣がリジェクト紙幣(例えば偽券等)である場合に当該紙幣を排出するようになっている。ここで、2つのリジェクト部102のうち下方にあるリジェクト部102が例えば偽券等を排出するために用いられ、上方にあるリジェクト部102は、後述する識別部220により識別が行われたが仕分け対象から除外されたような紙幣を収容するために用いられるようになっていてもよい。
操作部103は、オペレータからの指示を受け付けるための入力キーを有している。第1の全体表示部104及び第2の全体表示部105は、所定のデータ(例えば、グラフィックデータ)を表示するようになっている。各集積部106は、紙幣繰出機構10によってホッパ101から繰り入れられた紙幣を当該紙幣の属性(例えば金種)毎に集積するようになっている。各個別表示部107は、各集積部106に対応して設けられており、対応する集積部106に集積された紙幣の数を表示するようになっている。なお、図1では、リジェクト部102が2つであるとともに集積部106及び個別表示部107がそれぞれ4つである場合について図示したが、これらの構成要素の数はこれに限定されることはなく変更することができる。
図2は、図1に示す紙幣処理機100の内部構成の概略を示す概略構成図であり、主に搬送系とセンサ系を示している。
図2に示すように、ホッパ101から各集積部106に紙幣を搬送する搬送路201が紙幣処理機100の内部に設けられている。この搬送路201は通常の場合、ベルト搬送機構が組み合わされたものからなる。搬送路201に沿って種々のセンサ202〜214が設けられている。ホッパ101の出口側に設けられた紙幣繰出検知センサ202および後述する識別部220の入口側に設けられたセンサ203は、それぞれ、紙幣が確実に取り込まれたことを検知するようになっている。搬送路201に設けられた識別部220は様々な検知手段から構成されており、ホッパ101から取り込まれた紙幣の新旧、正損、真偽、金種、方向、表裏等を検知するようになっている。また、搬送路201には例えば透過センサからなるセンサ204が設けられている。
搬送路201における識別部220の下流側には2つの分岐部材231が直列に設けられている。各分岐部材231は、識別部220において識別を行うことができなかった紙幣や識別が行われたが仕分け対象から除外された紙幣を、対応するリジェクト部102に送るようになっている。センサ205,206は、分岐部材231からリジェクト部102に紙幣が送られたことを検知するものである。仕分け対象とされた紙幣はセンサ207により搬送状態が検知され、更に搬送路201内で搬送される。搬送路201における分岐部材231の下流側には3つの分岐部材232〜234が直列に設けられており、各分岐部材232〜234は紙幣の例えば金種等に応じて分岐部材231から搬送された紙幣を4つの集積部106のうち対応する集積部106に送るようになっている。このようにして、識別部220により金種等の識別が行われた紙幣は、4つの集積部106のうち適合する集積部106に収納される。センサ208〜214は、搬送路201から各集積部106への紙幣の仕分けが的確に行われたか否かを検知するようになっている。更に、図2に示すようにホッパ101には透過センサ215が設置されており、この透過センサ215は、ホッパ101に紙幣が収容されているときにこのことを検知するようになっている。なお、各集積部106における紙幣の収納状況は残留検知センサ221〜224により検知されるようになっている。
次に、図1および図2に示す紙幣処理機100に設けられた紙幣繰出機構10の構成の詳細について、図5乃至図7を用いて以下に説明する。紙幣繰出機構10は、ホッパ101に収容された紙幣を1枚ずつ紙幣処理機100内の搬送路201に送るためのものである。ここで、図5乃至図7は、紙幣繰出機構10の構成を示す側面図である。
まず、紙幣繰出機構10により繰り出されるべき紙幣を収容するホッパ101について図5等を用いて説明すると、ホッパ101には、その底面101aにおいて紙幣が積み重なって収容されるようになっている。図1や図5等に示すように、ホッパ101は、その上方および前方(図5における右方)が開放されている。また、前述のように、ホッパ101には、当該ホッパ101に紙幣が1枚でも収容されたときにこのことを検知する透過センサ215が設けられている。
図5等に示すように、紙幣繰出機構10は、ホッパ101に積層状態で収容された複数の紙幣のうち最下層にある一の紙幣の表面に当接する第1キッカローラ16と、紙幣の繰出方向において第1キッカローラ16の上流側に配置された第2キッカローラ18と、紙幣の繰出方向において第1キッカローラ16の下流側に配置され当該第1キッカローラ16により蹴り出された紙幣の繰り出しを行うフィードローラ12とを備えている。また、フィードローラ12に対向してゲートローラ(逆転ローラ)14が設けられており、フィードローラ12とゲートローラ14との間にゲート部が形成されている。第1キッカローラ16により蹴り出された紙幣はゲート部を通過して1枚ずつ搬送路201に繰り出されるようになっている。
フィードローラ12は、左右一対のローラからなり(図5等ではそのうちの1つのフィードローラ12のみを示している)、その外周の一部にはゴム部材12aが設けられている。第1キッカローラ16により蹴り出された紙幣は、ゲート部においてゴム部材12aにより繰り出しが行われるようになっている。左右一対のフィードローラ12には共通の一本の軸13が設けられており、この軸13はステッピングモータ(図示せず)により連続的に回転させられるようになっている。
ゲートローラ14は、左右一対のローラからなり(図5等ではそのうちの1つのゲートローラ14のみを示している)、図5等に示すように各フィードローラ12に対向して設けられている。このゲートローラ14の外周にはゴム部材が形成されている。前述のようにゲートローラ14とフィードローラ12との間にはゲート部が形成されている。このゲート部は、紙幣1枚分の厚さに相当する間隙からなり、第1キッカローラ16により蹴り出された紙幣が当該ゲート部を通過することにより、1枚ずつ規制されて繰り出されるようになっている。具体的には、ゲートローラ14は通常は紙幣の繰出方向とは逆方向に間欠的に回転するようになっている。ゲートローラ14が間欠的に回転することにより、当該ゲートローラ14の外周面が満遍なくゲート部の形成のために供されるようになるので、ゲートローラ14の偏摩耗を防止することができる。ここで、ゲートローラ14とフィードローラ12との間のゲート部に紙幣が1枚だけ送られたときにはこの紙幣はフィードローラ12によって搬送路201に繰り出されるが、ゲート部に紙幣が2枚以上重なって送られたときにはゲートローラ14により2枚目以降の紙幣の連れだし(重送)を防ぐようになっている。
第1キッカローラ16は、図5等に示すようにホッパ101に積層状態で収容された複数の紙幣のうち最下層にある一の紙幣の表面に当接し、連続的に回転駆動させられるようになっている。具体的には、第1キッカローラ16には軸17が設けられており、図示しない連動機構によりフィードローラ12の軸13と第1キッカローラ16の軸17が連動して回転するようになっている。このため、ステッピングモータによりフィードローラ12の軸13が回転させられることにより、第1キッカローラ16の軸17も連動して連続的に回転させられる。また、図5等に示すように、第1キッカローラ16には、紙幣の蹴り出しを行う高摩擦部材16aが外周における周方向の一部に形成されている。このため、第1キッカローラ16が回転して高摩擦部材16aがホッパ101の最下層の紙幣に当接したときに、当該紙幣がフィードローラ12に蹴り出されることとなる。
第2キッカローラ18は、図5等に示すように紙幣の繰出方向において第1キッカローラ16の上流側に配置されており、連続的に回転駆動させられるようになっている。具体的には、第2キッカローラ18には軸19が設けられており、図示しない連動機構によりフィードローラ12の軸13と第2キッカローラ18の軸19が連動して回転するようになっている。このため、ステッピングモータによりフィードローラ12の軸13が回転させられることにより、第2キッカローラ18の軸19も連動して回転させられる。また、図5等に示すように、第2キッカローラ18には、第1キッカローラ16の高摩擦部材16aよりも摩擦係数が小さな低摩擦部材18aが外周における周方向全部に形成されている。このため、第2キッカローラ18に当接した紙幣は常に低摩擦部材18aによりフィードローラ12側に向かって蹴り出されることとなる。なお、第1キッカローラ16の直径と第2キッカローラ18の直径は略同一となっており、具体的には例えば約40mmとなっている。
また、図1に示すように紙幣繰出機構10の出口部分に設けられた紙幣繰出検知センサ202は、紙幣繰出機構10による紙幣の繰り出しにおいてジャム等のトラブルが発生したときにこのことを検知するようになっている。具体的には、紙幣繰出機構10が紙幣の繰り出しを行っているときに、紙幣繰出検知センサ202が一の紙幣の繰り出しを検知した後に、所定の繰出不良検知時間が経過しても次の紙幣の繰り出しを検知しなかったときに、この紙幣繰出検知センサ202は紙幣繰出機構10による紙幣の繰り出しにおいてジャム等のトラブルが発生したと検知するようになっている。
次に、ホッパ101に積層状態で収容された複数の紙幣を上方から押さえるような押さえ部材30,32を有する紙幣押さえ装置の具体的な構成について図3乃至図7を用いて以下に説明する。
まず、紙幣押さえ装置の構成の概略について簡単に説明する。紙幣押さえ装置は、上下に互いに接続されて一体的となっている上方押さえ部材30および下方押さえ部材32を備えている。ここで、下方押さえ部材32が実際に、ホッパ101に収容された紙幣の束を上方から押さえるようになっている。これらの上方押さえ部材30および下方押さえ部材32は、図1、図3や図5に示すような退避位置と、図4や図7に示すような押さえ位置との間で一体的に往復移動自在となっている。各押さえ部材30,32が退避位置にあるときには、図5に示すようにこれらの押さえ部材30,32は、収容された紙幣の束をホッパ101における奥方(図5の左方)においてガイドするガイド面となる。一方、押さえ部材30,32が図7に示すような押さえ位置にあるときには、下方押さえ部材32は収容された紙幣の束のうち最上層にある紙幣の上面に当接してこの紙幣を下方に押圧するようになっている。これらの押さえ部材30,32は、後述する昇降機構35により退避位置と押さえ位置との間で往復移動するようになっている。この昇降機構35は制御装置90により制御されるようになっている。また、ホッパ101に収容された紙幣が予め設定された設定量よりも多くなったときにこのことを検知する紙幣収容量検知センサ74が設けられている。
次に、紙幣押さえ装置の各構成要素の詳細について、図3乃至図7を用いて以下に説明する。
図1、図3や図5に示すように、上方押さえ部材30および下方押さえ部材32は、上下に互いに接続されて一体的となっている略長方形の板状部材からなる。ここで、上方押さえ部材30は、各押さえ部材30,32が図3や図5に示す退避位置にあるときに、収容された紙幣の束をホッパ101における奥方においてガイドするガイド面(ガイド板)としての機能を主に果たすようになっており、下方押さえ部材32は、各押さえ部材30,32が図4や図6に示す押さえ位置にあるときに、収容された紙幣の束のうち最上層にある紙幣の上面に当接してこの紙幣を下方に押圧する機能を主に果たすようになっている。
図5乃至図7に示すように、各押さえ部材30,32が退避位置にあるときの上方押さえ部材30の位置は、各押さえ部材30,32が押さえ位置にあるときの上方押さえ部材30の位置に対してホッパ101の奥方(図5等の左方)かつ上方にある。そして、後述する昇降機構35が各押さえ部材30,32を図7に示すような押さえ位置から図6に示すような状態を経て図5に示すような退避位置に移動させる際に、ホッパ101の底面101aに対する上方押さえ部材30の角度が徐々に大きくなるよう各押さえ部材30,32が奥方上方に移動するようになっている。このことにより、押さえ位置にある上方押さえ部材30は、図7に示すようなホッパ101の奥側(図7の左側)の側板に対して当該上方押さえ部材30の下部が前方(図7の右側)に突き出した状態から、退避位置に移動するに従って、図5に示すようにホッパ101の奥側(図7の左側)の側板内に引っ込んで収容されるような状態となる。各押さえ部材30,32が昇降機構35により上述のように移動させられることにより、押さえ部材30,32の組合せ体は、ホッパ101に収容された紙幣の束を抑える押さえ機構としての役割と、ホッパ101の奥側において当該ホッパ101に収容された紙幣の束のガイドを行うガイド機構としての役割の両方を果たすことができるようになる。
図3等に示すように、上方押さえ部材30の上縁部および下縁部、ならびに下方押さえ部材32の上縁部および下縁部は、それぞれ櫛歯形状となっている。ここで、上方押さえ部材30の下縁部の櫛歯形状と下方押さえ部材32の上縁部の櫛歯形状は各々互いに噛み合うようになっている。また、図1や図3に示すように各押さえ部材30,32が退避位置にあるときにおける下方押さえ部材32の下方にあるホッパ101の奥側の下方側板101pの上縁部、ならびに上方押さえ部材30の上方にあるホッパ101の奥側の上方側板101qの下縁部もそれぞれ櫛歯形状となっている。ここで、各押さえ部材30,32が退避位置にあるときにおいて、下方押さえ部材32の下縁部とホッパ101の奥側の下方側板101pの上縁部の櫛歯形状は互いに噛み合うようになっており、また、上方押さえ部材30の上縁部とホッパ101の奥側の上方側板101qの下縁部の櫛歯形状も互いに噛み合うようになっている。このことにより、各押さえ部材30,32が退避位置にあるときに、ホッパ101に収容された紙幣が当該ホッパ101の奥側の下方側板101pの上縁部と下方押さえ部材32の下縁部との間の隙間に紙幣が挟まってしまうことを防止することができるようになる。また、各押さえ部材30,32が退避位置にあるときに、ホッパ101に収容された紙幣が当該ホッパ101の奥側の上方側板101qの下縁部と上方押さえ部材30の上縁部との間の隙間に紙幣が挟まってしまうことを防止することができるようになる。
また、図4に示すように、各押さえ部材30,32が押さえ位置にあるときにおいて、下方押さえ部材32の下縁部の櫛歯形状における凸部分が、紙幣繰出機構10の各キッカローラ16の上方に位置するようになっている。すなわち、各押さえ部材30,32が押さえ位置にあるときにおいて、ホッパ101に収容された紙幣の束は、下方押さえ部材32の下縁部にある櫛歯形状の凸部分と、各キッカローラ16との間で挟圧されるようになる。このことにより、紙幣繰出機構10の各キッカローラ16によりホッパ101に収容された紙幣の蹴り出しを行う際に、最下層の紙幣におけるキッカローラ16に当接する部分が直接下方押さえ部材32により下方に押さえられるようになるので、キッカローラ16による紙幣の蹴り出しをより確実に行うことができるようになる。
図1等に示すように、ホッパ101の側板には例えば光センサからなる紙幣収容量検知センサ74が設けられている。この紙幣収容量検知センサ74は、ホッパ101に収容された紙幣が予め設定された設定量よりも多くなったときにこのことを検知するようになっている。具体的には、この紙幣収容量検知センサ74の光センサはホッパ101の底面101aから50〜70mmの範囲内の高さ、より好ましくは60〜70mmの範囲内の高さに位置しており、当該光センサは、ホッパ101に前述の設定量よりも多くの紙幣が収容されたときに、当該紙幣による光センサからの光の遮断に基づいて検知を行うようになっている。なお、図5乃至図7に示すように、この紙幣収容量検知センサ74は、各押さえ部材30,32が図5に示すような退避位置と図7に示すような押さえ位置との間で移動する領域の外方を光センサから水平方向に発せられる光が通過するような位置に設けられている。また、紙幣収容量検知センサの光センサがホッパ101の底面101aから70mm以下の箇所に位置していることにより、紙幣押さえ装置全体をコンパクトなものとすることができる。
各押さえ部材30,32を昇降させる昇降機構35の具体的構成について図5乃至図7を用いて説明する。昇降機構35は、主に駆動モータ40と、第1のカム44と、第2のカム46と、第3のカム50とから構成されている。駆動モータ40は、軸41aを中心として歯車41を回転させるようになっており、当該歯車41と噛み合うよう設けられた歯車42が歯車41の回転によって軸42aを中心として回転するようになっている。第1のカム44は、軸44a、外周の一部が外方に突出するよう構成された回転検知部44b、歯車42と噛み合うよう設けられた歯車44cおよび第1のカム44の側面に設けられた案内ピン44dを有している。ここで、歯車42の回転によって歯車44cが軸44aを中心として回転することにより第1のカム44自体の回転が行われるようになっている。第1のカム44が回転すると、案内ピン44dも軸44aを中心として回転する。
第2のカム46は軸48を中心として揺動自在となっており、細長形状の案内溝46aが側面に形成されている。この案内溝46aには第1のカム44の案内ピン44dが挿入可能となっており、当該案内ピン44dが細長形状の案内溝46a内で案内されることにより、図5乃至図7に示すように、第2のカム46が第1のカム44の回転動作に連動して軸48を中心として揺動を行うようになっている。第3のカム50は、軸48に設けられたコイルバネ(図示せず)を介して第2のカム46に接続されている。ここで、第3のカム50は第2のカム46と連動するよう軸48を中心として揺動を行うようになっている。また、第2のカム46と第3のカム50の間に設けられているコイルバネは、第2のカム46に対する第3のカム50の軸48を中心とした反時計回りの回転を許容するようになっており、例えば図5に示すような状態において、第2のカム46は静止しているが第3のカム50を例えば手動により軸48を中心として反時計回りに回転させることができるようになっており、第3のカム50から手を離すとコイルバネの力により図5に示すような状態に戻るようになっている。
第3のカム50の先端部分の上面には受け板52が設けられている。また、上方押さえ部材30には、支持部材57を介して下方案内ローラ54および上方案内ローラ56が一体的に設けられている。図5および図6に示すように第3のカム50の先端部分に設けられた受け板52は、上方押さえ部材30の下方案内ローラ54を受けるようになっている。また、下方案内ローラ54および上方案内ローラ56は、ホッパ101の奥側(図5等の左側)に設けられた細長形状の案内溝58により案内されるようになっている。すなわち、第3のカム50が軸48を中心として揺動を行うことにより、この第3のカム50の先端にある受け板52に受けられる下方案内ローラ54、および下方案内ローラ54と一体的になっている上方案内ローラ56もそれぞれ案内溝58に沿って上下動し、このことにより各案内ピン54,56を支持部材57で支持する上方押さえ部材30も昇降するようになる。ここで、案内溝58の形状に基づいて、退避位置と押さえ位置との間における各押さえ部材30,32の移動経路を決定することができる。
また、昇降機構35において、第3のカム50の位置を検知するセンサ70が設置されている。このセンサ70は、各押さえ部材30,32が退避位置にあり第3のカム50が図5に示すような位置にあるときに、検知を行うようになっている。また、第1のカム44の回転位置を検知する2つのセンサ72が設置されている。これらのセンサ72は、各々、第1のカム44の外周の一部が外方に突出するよう構成された回転検知部44bを検知するようになっている。このようなセンサ70,72が設置されていることにより、各押さえ部材30,32が図5に示すような退避位置にあるときには、センサ70が第3のカム50の検知を行うとともに2つのセンサ72のうち一方のセンサ72が回転検知部44bの検知を行うことにより、各押さえ部材30,32が退避位置にあると後述の制御装置90により判断されるようになる。一方、各押さえ部材30,32が図7に示すような押さえ位置にあるときには、2つのセンサ72が回転検知部44bの検知を行うことにより、各押さえ部材30,32が押さえ位置にあると制御装置90により判断されるようになる。
さらに、各押さえ部材30,32は退避位置近傍にあるが、上方押さえ部材30とホッパ101の奥側の上方側板101qとの間に使用者の指等が挟まった場合には、センサ70は第3のカム50の検知を行うことができないが2つのセンサ72のうち一方のセンサ72が回転検知部44bの検知を行うことにより、各押さえ部材30,32は退避位置近傍にあるが上押さえ部材30とホッパ101の奥側の上方側板101qとの間に何かが挟まっていると制御装置90により判断されるようになる。
更に、図1に示すように、紙幣処理機100の上面には押さえ部材上昇ボタン80が設けられている。紙幣処理機100の使用者がこの押さえ部材上昇ボタン80を押下すると、後述の制御装置90が昇降機構35を制御して各押さえ部材30,32を退避位置に移動させるようになっている。
次に、このような紙幣処理機100の動作について、とりわけ紙幣押さえ装置における制御装置90による昇降機構35の制御内容について、図3乃至図7を用いて説明する。
紙幣処理機100の初期状態において、各押さえ部材30,32は図1、図3や図5に示すような退避位置にある。この場合、上方押さえ部材30および下方押さえ部材32は、ホッパ101の奥側において当該ホッパ101に収容された紙幣の束のガイドを行うガイド面として機能している。また、ホッパ101は上方および前方が開放されているので、上方または前方のいずれか一方のみが開放されているようなホッパと比較して、使用者は紙幣の束を容易にホッパ101に収容することができる。そして、使用者が図示しない起動ボタンを押下することにより、紙幣処理機100の動作が開始される。なお、ホッパ101に紙幣が収容された状態となっていると、このことが透過センサ215により検知される。
ここで、ホッパ101に収容される紙幣の量が多く、ホッパ101の側板に設けられた紙幣収容量検知センサ74によってホッパに収容された紙幣の数が予め設定された設定量よりも多いことが検知された場合には、具体的にはホッパ101に収容される紙幣の束の高さが例えば50mm(約500枚)以上である場合には、とりわけホッパ101に収容される紙幣の束の高さが例えば60mm(約600枚)以上である場合には、ホッパ101内に収容される紙幣の量が十分であるため、最下層の紙幣はこの上に乗る紙幣の束の重みによりクセがつくことはなく、紙幣押さえ装置によりホッパ101に収容された紙幣の束を上方から押さえなくとも紙幣の繰り出しを問題なく行うことができる。このため、紙幣収容量検知センサ74によってホッパに収容された紙幣の数が予め設定された設定量よりも多いことが検知された場合には、各押さえ部材30,32は退避位置に維持されたままとなる。
一方、ホッパ101に収容される紙幣の量が少なく、ホッパ101の側板に設けられた紙幣収容量検知センサ74によってホッパに収容された紙幣の数が予め設定された設定量よりも少ないことが検知された場合には、制御装置90は、各押さえ部材30,32を押さえ位置に移動させるよう昇降機構35を制御する。具体的には、図5に示すような状態において駆動モータ40が歯車41を回転させることにより歯車42が連動して回転し、第1のカム44も軸44aを中心として反時計回りに回転することとなる。この場合第1のカム44の案内ピン44dも軸44aを中心として反時計回りに回転するのでこの案内ピン44dが第2のカム46の案内溝46aに案内されることにより第2のカム46も軸48を中心として反時計回りに回転する。そして、第3のカム50は第2のカム46に連動して軸48を中心として反時計回りに回転し、下方案内ローラ54を載せた受け板52が下方に移動する。受け板52が下方に移動すると、上方押さえ部材30および下方押さえ部材32の自重により下方案内ローラ54も案内溝58に案内されながら下方に移動するので、下方案内ローラ54および上方案内ローラ56が一体的に下方に移動することとなる。ここで、案内溝58は上端近傍がホッパ101の前方(図5の右方)に向かって折れ曲がっており、各押さえ部材30,32が退避位置にあるときにおいて上方案内ローラ56がこの折れ曲がった部分に収容されるようになっているので、案内ピン54,56の組合せ体が下方に移動すると、上方押さえ部材30はその下部がホッパ101の前方に向かってせり出すように姿勢となる。第3のカム50が更に軸48を中心として反時計回りに回転すると、図7に示すように各案内ピン54,56の組合せ体が案内溝58の下端まで移動し、下方案内ローラ54は受け板52から離間することとなる。2つのセンサ72両方が第1のカム44の回転検知部44bを検知すると、各押さえ部材30,32が押さえ位置に到達したと判断され、駆動モータ40が制御装置90により停止させられる。図7においては、ホッパ101の底面101aに紙幣がない場合について図示しているが、実際には底面101aに紙幣の束が載置されており、各押さえ部材30,32は自重により底面101aにある紙幣の束を上方から押さえるようになる。
また、ホッパ101に最初に紙幣の束を収容したときにはこの紙幣の束の高さが紙幣収容量検知センサ74の高さよりも大きく、各押さえ部材30,32が退避位置に維持されていたが、その後紙幣繰出機構10によりホッパ101内の紙幣が紙幣処理機100内に繰り入れられ、ホッパ101内の紙幣の量が減少し、紙幣収容量検知センサ74が紙幣を検知しなくなった場合には、上述の場合と同様に、制御装置90は昇降機構35を制御し、各押さえ部材30,32を退避位置から押さえ位置に自動的に移動させる。
ここで、ホッパ101に収容された紙幣の一部または全部が紙幣繰出機構10により紙幣処理機100の内部に繰り入れられた後に、使用者がホッパ101に手動で紙幣を補充する際には、使用者は押さえ部材上昇ボタン80を押下することとなる。そうすると、制御装置90は、各押さえ部材30,32が押さえ位置から退避位置に自動的に移動するよう、昇降機構35を制御する。制御装置90が昇降機構35を制御することにより、各押さえ部材30,32は図3や図5に示すような退避位置に戻ることになり、ホッパ101の上方および前方が開放されることとなるので、使用者はホッパ101の上方または前方から自在に紙幣の補充を行うことができるようになる。また、昇降機構35において第2のカム46および第3のカム50は軸48でコイルバネにより接続されているので、万が一使用者が指を上方押さえ部材30とホッパ101の奥側の上方側板101qとの間で挟ませてしまった場合であっても、コイルバネの力に逆らうよう第3のカム50が第2のカム46に対して軸48を中心として反時計回りに回転するので、この挟んだ指を傷つけてしまうことを防止することができる。
また、使用者が押さえ部材上昇ボタン80を押下すると、制御装置90は、紙幣繰出機構10のフィードローラ12やキッカローラ16,18等の回転を停止させる。そして、使用者がホッパ101に紙幣を補充することによって、紙幣収容量検知センサ74によりホッパ101に収容された紙幣の量が設定量以上となったことが検知されたときに、制御装置90は紙幣繰出機構10の動作を再開させる。ここで、紙幣収容量検知センサ74によりホッパ101に収容された紙幣の量が設定量以上となったことが検知される代わりに、透過センサ215によってホッパ101に紙幣が収容されていることが検知されるとともにセンサ72により押さえ部材30,32が押さえ位置にあることが検知されたときにも、制御装置90は紙幣繰出機構10の動作を再開させるようになっている。制御装置90が上述のような制御を行うことにより、ホッパ101に収容された紙幣のうち最下層の紙幣にクセがついている可能性がある状態のときは紙幣繰出機構10の動作を停止させるようになり、最下層の紙幣が十分に上方から押さえられて折れ曲がることがないような状態となったときに初めて紙幣繰出機構10の動作を再開させるので、紙幣繰出機構10による紙幣の繰り出し不良を抑制することができる。
なお、制御装置90は、押さえ部材上昇ボタン80が使用者により押下されたときには、紙幣繰出検知センサ202における繰出不良検知間隔を通常の運転状態よりも長くするよう変更するようになっている。ここで、ホッパ101に収容された紙幣の一部または全部が紙幣繰出機構10により紙幣処理機100の内部に繰り入れられることにより、ホッパ101に収容される紙幣の量が少なくなった場合には、最下層の紙幣に対する上方からの押圧力が小さくなるのでこの最下層の紙幣が紙幣繰出機構10により繰り出しにくくなってしまう。この際に、繰出不良検知間隔が同一のままでは、最下層の紙幣が紙幣繰出機構10により繰り出しにくくなっていることにより、実際には紙幣繰出機構10による紙幣の繰り出しにトラブルが発生していないのにトラブルが発生したと誤って検知されるおそれがある。このため、繰出不良検知間隔を長くすることにより、上述のような紙幣繰出機構10による紙幣の繰り出しにトラブルが発生したと誤って検知されることをできるだけ抑制することが望ましい。
また、ホッパ101に収容された紙幣の一部または全部が紙幣繰出機構10により紙幣処理機100の内部に繰り入れられた後に、使用者がホッパ101に手動で紙幣を補充する際において、使用者は、押さえ部材上昇ボタン80を押さずとも、手に持った紙幣の束や使用者の手自体によって紙幣収容量検知センサ74の光センサから発せられる光を遮断することにより、各押さえ部材30,32を押さえ位置から退避位置に移動させることができる。この場合、使用者は押さえ部材上昇ボタン80を押さずに各押さえ部材30,32の動作を行うことができるようになるので、より簡易な紙幣押さえ装置の操作が可能となる。
以上のように本実施の形態の紙幣押さえ装置によれば、ホッパ101は上方および前方が開放されており、各押さえ部材30,32は昇降機構35によって退避位置と押さえ位置との間で往復移動自在となっており、各押さえ部材30,32が退避位置にあるときには各押さえ部材30,32は収容された紙幣の束をホッパ101の奥方においてガイドするガイド面となり、押さえ部材30,32が押さえ位置にあるときには下方押さえ部材32は収容された紙幣の束のうち最上層にある紙幣の上面に当接してこの紙幣を下方に押圧するようになっている。さらに、制御装置90が昇降機構35を制御することにより、紙幣収容量検知センサ74によりホッパ101に収容された紙幣の量が設定量以上であることが検知されたときには各押さえ部材30,32は退避位置に移動し、紙幣収容量検知センサ74によりホッパ101に収容された紙幣の量が設定量より少ないことが検知されたときには各押さえ部材30,32は押さえ位置に移動するようになっている。このように、ホッパ101は上方および前方が開放されており、各押さえ部材30,32は退避位置にあるときに収容された紙幣の束をホッパ101の奥方においてガイドするガイド面となるので、ホッパ101への紙幣の補充を行う際に、使用者は紙幣の束をホッパ101の前方のみならず上方からも補充することができるようになり、このような紙幣の補充作業を簡易なものとすることができる。また、紙幣収容量検知センサ74が設けられており、ホッパ101に収容された紙幣の量が予め設定された設定量以上である場合には押さえ部材30,32が自動的に退避位置に退避し、この場合にはホッパ101に収容された紙幣の束の自重により最下層にある紙幣が折れ曲がってクセがついてしまうことを防止しているので、紙幣の追加的な補充を自在に行うことができるようになる。
また、各押さえ部材30,32が退避位置にあるときに上方押さえ部材30は前述のガイド面となり、各押さえ部材30,32が退避位置にあるときの上方押さえ部材30の位置は、各押さえ部材30,32が押さえ位置にあるときの上方押さえ部材30の位置に対してホッパ101の奥方上方にあり、昇降機構35が各押さえ部材30,32を押さえ位置から退避位置に移動させる際に、細長形状の案内溝58の上端近傍がホッパ101の前方(図5の右方)に向かって折れ曲がっているので、ホッパ101の底面101aに対する上方押さえ部材30の角度が徐々に大きくなるよう各押さえ部材30,32が移動するようになっている。このため、各押さえ部材30,32について、退避位置にあるときには上方押さえ部材30の下部がホッパ101の奥方に引っ込むことにより当該上方押さえ部材30を適切なガイド面とすることができ、また各押さえ部材30,32が押さえ位置にあるときには上方押さえ部材30の下部がホッパ101の前方にせり出すことにより、収容された紙幣の束のうち最上層にある紙幣の上面に下方押さえ部材32を適切に当接させることができる。
また、押さえ部材上昇ボタン80が紙幣処理機100の上面に設置されており、制御装置90は、押さえ部材上昇ボタン80が使用者により押下されると各押さえ部材30,32を退避位置に移動させるよう昇降機構35の制御を行っている。このことにより、使用者は例えばホッパ101に収容された紙幣の量を観察することにより収容された紙幣の量が減少したときには押さえ部材30,32を退避位置に移動させて紙幣の補充を行うことができるようになる。

Claims (11)

  1. 少なくとも上方および前方が開放されており、複数の紙葉類を積層状態で収容する紙葉類収容部と、
    前記紙葉類収容部の下方に設置され、当該紙葉類収容部に収容された複数の紙葉類のうち最下層にある紙葉類を1枚ずつ前記紙葉類収容部の外方に繰り出す紙葉類繰出機構と、
    前記紙葉類収容部に収容された積層状態にある紙葉類の束を上方から押さえる押さえ部材であって、退避位置と押さえ位置との間で往復移動自在となっており、前記押さえ部材が退避位置にあるときにはこの押さえ部材は収容された紙葉類の束を前記紙葉類収容部における前記前方とは反対側の奥方においてガイドするガイド面となり、前記押さえ部材が押さえ位置にあるときにはこの押さえ部材は収容された紙葉類の束のうち最上層にある紙葉類の上面に当接してこの紙葉類を下方に押圧するような押さえ部材と、
    前記押さえ部材を前記退避位置と前記押さえ位置との間で往復移動させる昇降機構と、
    を備え、
    前記押さえ部材が前記退避位置にあるときの位置は、当該押さえ部材が前記押さえ位置にあるときの位置に対して前記紙葉類収容部の奥方上方にあり、
    前記昇降機構が前記押さえ部材を前記押さえ位置から前記退避位置に移動させる際に、前記押さえ部材の下部が前方に突き出した状態から、前記退避位置に移動するに従って、前記紙葉類収容部の奥側の側板内に引っ込んで収容されるような状態となることを特徴とする紙葉類押さえ装置。
  2. 前記紙葉類収容部に収容された紙葉類が予め設定された設定量よりも多くなったときにこのことを検知する紙葉類収容量検知部と、
    前記紙葉類収容量検知部により前記紙葉類収容部に収容された紙葉類の量が前記設定量以上であることが検知されたときには前記昇降機構は前記押さえ部材を前記退避位置に移動させ、前記紙葉類収容量検知部により前記紙葉類収容部に収容された紙葉類の量が前記設定量より少ないことが検知されたときには前記押さえ部材を前記押さえ位置に移動させるよう、前記昇降機構の制御を行う制御部と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の紙葉類押さえ装置。
  3. 前記紙葉類収容量検知部は光センサからなり、当該光センサは、前記押さえ部材が前記退避位置と前記押さえ位置との間で移動する領域の外方をこの光センサから水平方向に発せられる光が通過するような位置に設けられており、
    前記制御部は、前記紙葉類収容部に収容された紙葉類が前記光センサから水平方向に発せられた光を遮断したときに、前記押さえ部材を前記退避位置に移動させるよう前記昇降機構の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の紙葉類押さえ装置。
  4. 前記光センサは前記紙葉類収容部の底面から50〜70mmの範囲内の高さに位置していることを特徴とする請求項3記載の紙葉類押さえ装置。
  5. 押さえ部材上昇ボタンが更に設置されており、
    前記制御部は、当該押さえ部材上昇ボタンが押下されると前記押さえ部材を前記退避位置に移動させるよう前記昇降機構の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の紙葉類押さえ装置。
  6. 前記紙葉類収容部に紙葉類が収容されたときにこのことを検知する紙葉類収容状態検知部、および前記押さえ部材が前記押さえ位置にあるときにこのことを検知する押さえ位置検知部が各々更に設置されており、
    前記制御部は、前記押さえ部材上昇ボタンが押下されると前記紙葉類繰出機構の動作を停止させ、前記紙葉類収容量検知部により前記紙葉類収容部に収容された紙葉類の量が前記設定量以上であることが検知されたとき、または、前記紙葉類収容状態検知部によって前記紙葉類収容部に紙葉類が収容されたことが検知されるとともに前記押さえ位置検知部により前記押さえ部材が前記押さえ位置にあることが検知されたときに、前記紙葉類繰出機構の動作を再開させるような制御を行うことを特徴とする請求項5記載の紙葉類押さえ装置。
  7. 前記紙葉類繰出機構による紙葉類の繰り出しにトラブルが発生したときにこのことを検知する紙葉類繰出検知部が更に設けられており、
    前記制御部は、前記押さえ部材上昇ボタンが押下されたときには、前記紙葉類繰出検知部における繰出不良検知間隔を通常の運転状態よりも長くするよう変更することを特徴とする請求項5記載の紙葉類押さえ装置。
  8. 前記押さえ部材が前記退避位置にあるときにおける当該押さえ部材の下縁部、およびこの退避位置にある前記押さえ部材の下方にあり当該押さえ部材の下縁部に隣接する前記紙葉類収容部の奥側の下方側板の上縁部は、各々互いに噛み合うような櫛歯形状となっていることを特徴とする請求項1記載の紙葉類押さえ装置。
  9. 前記押さえ部材が前記退避位置にあるときにおける当該押さえ部材の上縁部、およびこの退避位置にある前記押さえ部材の上方にあり当該押さえ部材の上縁部に隣接する前記紙葉類収容部の奥側の上方側板の下縁部は、各々互いに噛み合うような櫛歯形状となっていることを特徴とする請求項8記載の紙葉類押さえ装置。
  10. 前記昇降機構は、前記押さえ部材が前記退避位置にあるときにおいても、前記紙葉類収容部の奥側の上方側板に対して前記押さえ部材を手動で下方に移動させることができるよう構成されていることを特徴とする請求項9記載の紙葉類押さえ装置。
  11. 前記紙葉類繰出機構は、前記紙葉類収容部に収容された複数の紙葉類のうち最下層の紙葉類の蹴り出しを1枚ずつ行うキッカローラと、前記キッカローラにより蹴り出された紙葉類を1枚ずつ前記紙葉類収容部の外方へ順次繰り出すフィードローラとからなり、
    前記押さえ部材が前記押さえ位置にあるときに、この押さえ部材の下縁部の櫛歯形状における凸部分が前記紙葉類繰出機構のキッカローラの上方に位置するようになっていることを特徴とする請求項8記載の紙葉類押さえ装置。
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