JP2012027545A - 紙葉類取引装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙葉類の倒れ込みを防止して整然と整列した状態で紙葉類を収納することが可能な紙葉類取引装置を提供する。
【解決手段】第一に、紙葉類を重ねて収納する紙葉類集積機構において、紙葉類集積機構内に取り込まれる最中にある紙葉類、または紙葉類集積機構内に既に収納されている紙葉類の下端に接触する突起部材11を備える。第二に、紙葉類を重ねて収納する紙葉類集積機構において、収納空間1へ進入した紙葉類を移動させるために回転駆動する移動手段の動作を規制する規制部材12を設け、紙葉類移動中に移動手段の動作が規制される。
【選択図】図1
【解決手段】第一に、紙葉類を重ねて収納する紙葉類集積機構において、紙葉類集積機構内に取り込まれる最中にある紙葉類、または紙葉類集積機構内に既に収納されている紙葉類の下端に接触する突起部材11を備える。第二に、紙葉類を重ねて収納する紙葉類集積機構において、収納空間1へ進入した紙葉類を移動させるために回転駆動する移動手段の動作を規制する規制部材12を設け、紙葉類移動中に移動手段の動作が規制される。
【選択図】図1
Description
本発明は、紙葉類をその厚さ方向に連続して集積する紙葉類取引装置に関する。
現金自動取引装置は、紙葉類として紙幣を取り扱う紙葉類取引装置である。
その現金自動取引装置は、利用者に対して紙幣を入出金するための紙幣入出金機構を備えている。
この機構は、利用者に出金する紙幣を放出し又は入金紙幣を投入し一枚ずつ繰り出すための紙幣入出金口を備えている。この紙幣入出金口から入金された紙幣は入金もしくは出金紙幣を判別する紙幣判別部を通過後、入金した紙幣を一旦収納する一時収納部に収納される。紙幣判別部で識別不能と判定された紙幣や損券紙幣若しくは取り忘れ紙幣などはリジェクトカセットに格納される。紙幣判別部を問題なく通過した紙幣は金種別に格納されるカセットや金種混合で収納するカセットに収納される。このような各部は紙幣搬送路でそれぞれ接続され、この紙幣搬送路で紙幣が各部に搬送される。
その現金自動取引装置は、利用者に対して紙幣を入出金するための紙幣入出金機構を備えている。
この機構は、利用者に出金する紙幣を放出し又は入金紙幣を投入し一枚ずつ繰り出すための紙幣入出金口を備えている。この紙幣入出金口から入金された紙幣は入金もしくは出金紙幣を判別する紙幣判別部を通過後、入金した紙幣を一旦収納する一時収納部に収納される。紙幣判別部で識別不能と判定された紙幣や損券紙幣若しくは取り忘れ紙幣などはリジェクトカセットに格納される。紙幣判別部を問題なく通過した紙幣は金種別に格納されるカセットや金種混合で収納するカセットに収納される。このような各部は紙幣搬送路でそれぞれ接続され、この紙幣搬送路で紙幣が各部に搬送される。
さて、近年紙幣入出金機構に関し、設置場所の多様化やメンテナンス性向上を目的とした機構の小型化や紙幣の収納枚数の増加が進んでいる。そのための機構の簡素化が開発の重要項目の一つである。
またその一方で世界各国の紙幣を取り扱うことも必要となっている。世界各国の紙幣は金種ごとの寸法が小さいものから大きいものまで様々であり、寸法が異なる紙幣を一括して整然と集積し収納することも重要項目となっている。
一般的に現金自動取引装置の紙幣入出金口の内部には使用者が投入した立位状態の紙幣を特許文献1のように羽根車(以下、シートローラという)の弾性羽根(以下、シートという)で奥に押し込んでいる。このシートはシートローラの外周に放射状に複数枚取り付けられたものであり、シートローラの回転によって紙幣の下方を叩くようにして押し込んでいる。
ところが、上述したように特に海外紙幣の場合金種ごとの紙幣寸法が多種あることから、最も寸法が大きい紙幣の下方をシートが叩いた場合、紙幣の下方だけが押し込まれてしまい、紙幣の上部が集積口の方向に倒れ込んでしまう場合がある。集積口を紙幣が塞いでしまうと後続紙幣の進行に障害を生じさせてしまう。
本発明の目的は、紙葉類の倒れ込みを防止して整然と整列した状態で紙葉類を収納することが可能な紙葉類取引装置を提供することにある。
上記目的は、紙葉類を1枚ずつ搬送する搬送路と、この搬送路から搬入された紙葉類を底板上に立位状態で収納する収納空間と、前記搬送路から前記収納空間へと紙葉類を案内する案内部材と、前記搬送路から前記収納空間の方向へ前記紙葉類に押し力を付与するための羽根を備えた羽根車とを有する紙葉類取引装置において、前記羽根車の前記羽根によって前記収納空間内方向に取り込まれる前記紙葉類の下端部に対し、前記収納空間の方向とは逆方向に力を付与するための突起部材を前記底板に取り付けたことにより達成される。
前記羽根車の動作を規制する部材を設けたことにより達成される。
前記突起部材は前記底板から出没自在に取り付けられていることにより達成される。
前記突起部材の形状を階段形状にしたことにより達成される。
前記収納空間は収納される紙葉類の枚数に合わせて収納空間幅を調整する動作板を備え、この動作板に前記突起部材を取り付けたことにより達成される。
前記羽根車と対向する前記底板の面に高摩耗性の規制部材を取り付けたことにより達成される。
本発明によれば、紙葉類の倒れ込みを防止して整然と整列した状態で紙葉類を収納することが可能な紙葉類取引装置を提供できる。
ところで、海外紙幣のように寸法が異なる紙葉類を集積する簡素な機構としては図14に示したように、ループシートローラ13を集積ガイド16とオーバラップする回転位相で停止させておき、収納空間1に図中Aの方向に進入した紙葉類をオーバラップ部の接触抵抗力で停止させるものがある。
停止した紙葉類はループシートローラ13を所定量回転させることにより、接触抵抗力を解除するとともに紙葉類下端を叩いて移動させて集積する。この機構は、集積動作に必要な、進入してきた紙葉類の停止と停止後の紙葉類の移動を一つのループシートローラ13で行うため簡素な機構となっている。
しかしながら、この機構は図15に示すようにループシートローラ13が紙葉類Pの下端を叩くようになっているため、収納した紙葉類Pが集積口の方向へ倒れ込んでしまう可能性がある。紙葉類Pが集積口方向に倒れてしまうと、図中Aの方向に進入してくる後続紙葉類の収納の障害となる恐れがある。これを防止する手段として以下のごとき手段が考えられる。
一つの手段は図16に示すように、集積機構全体を傾斜させることにより紙葉類を重力方向(後続紙葉類の収納の障害とならない方向、つまり集積口とは反対方向)へ倒すものである。しかしこの構造は集積機構全体を傾斜させることになり、図中網部に示す部分の容積が増加(いわゆる、デッドスペース)してしまって装置の小型化が困難となってしまう。
次の手段としては図17に示すように、紙葉類の上端を叩く羽根車51を取り付ける構造である。しかしこの構造は装置が複雑になってしまうという問題がある。またこの構造は上端を叩く羽根車51を搭載するために側壁17に切欠部を設ける必要がある。そのため、図18に示すような上板21が開口するような機構であると、切欠部が外部に露出してしまい異物が混入してしまう可能性があった。
そこで本発明の発明者らは簡素な構造で紙葉類の倒れを防止する構造を種々検討した結果、以下のような実施例を得た。
以下、本発明の実施例を図にしたがって説明するが、実施例を説明する前に一般的な現金自動取引装置の概略を図13を使って説明する。
図13は現金自動取引装置の外観を示す斜視図である。
図13において、装置の外郭を形成する本体筐体1001の上部正面板1001aにはカードスロット1002aと連通し利用者のカードを処理し、取引明細票を印字して放出するカード・明細票処理機構1002と、通帳スロット1003aと連通し利用者の通帳を処理する通帳処理機構1003とを備えている。
図13において、装置の外郭を形成する本体筐体1001の上部正面板1001aにはカードスロット1002aと連通し利用者のカードを処理し、取引明細票を印字して放出するカード・明細票処理機構1002と、通帳スロット1003aと連通し利用者の通帳を処理する通帳処理機構1003とを備えている。
筐体1001の下部には紙幣を処理する紙幣入出金機構1006を備えており、図示はしないが紙幣を金種別に格納するカセットや金種混合で収納するカセット、又は識別不能と判定された紙幣や損券紙幣若しくは取り忘れ紙幣などを格納するためのリジェクトカセット等を備えている。
筐体1001の中間部には、取引の内容を表示及び入力のための顧客操作・表示部1005を備えている。また、紙幣の入出金を行う紙幣入出金口1004を備えており、これらの機構は制御部1007により制御される。
以下、本発明の紙葉類取引装置に関する一実施例について説明する。
本実施例は、本発明を現金自動取引装置に適用した例である。
本実施例は、本発明を現金自動取引装置に適用した例である。
図1は第1の実施例による紙葉類集積機構の側面図である。
図2は第1の実施例による紙葉類集積機構の正面図である。
図1、図2の集積機構において、紙葉類は図中Aの方向に搬送され収納空間1に収納される。本集積機構は、紙葉類を搬送するために駆動手段(図示せず)を備えている。この駆動手段によって常時回転する駆動ローラ14があり、この駆動ローラ14と圧接して従動駆動する従動ローラ15を備えている。通過センサ20は搬送路22中に設けられ、紙葉類が搬送路22を通過することを検出するものである。また、駆動手段(図示せず)により独立して駆動するループシートローラ13が従動ローラ15と同軸に複数個設けられている。そして、ループシートローラ13と対向して互いにオーバラップして集積ガイド16が設けられている。
図2は第1の実施例による紙葉類集積機構の正面図である。
図1、図2の集積機構において、紙葉類は図中Aの方向に搬送され収納空間1に収納される。本集積機構は、紙葉類を搬送するために駆動手段(図示せず)を備えている。この駆動手段によって常時回転する駆動ローラ14があり、この駆動ローラ14と圧接して従動駆動する従動ローラ15を備えている。通過センサ20は搬送路22中に設けられ、紙葉類が搬送路22を通過することを検出するものである。また、駆動手段(図示せず)により独立して駆動するループシートローラ13が従動ローラ15と同軸に複数個設けられている。そして、ループシートローラ13と対向して互いにオーバラップして集積ガイド16が設けられている。
紙葉類は搬送路22を通過して集積ガイド16に導かれ、収納空間1内に集積される。この収納空間1は側壁17と動作板18で形成されており、収納空間1の内部は紙葉類の集積枚数に応じて動作板18を広げて空間を拡大できるようになっている。収納空間1の底板19は紙葉類の端部を支持するようになっている。上板21は収納空間1の上部を覆うものである。
収納空間1内には、紙葉類の存在を確認する残留センサ23と底板19から所定の高さだけ突出する突起部材11と、ループシートローラ13が回転中に接触し、その回転軌跡を規制する規制部材12が設けられている。突起部材11は駆動手段(図示せず)により上下に駆動可能であり、底板19から突出、若しくは底板19の下へ収納することができるようになっている。
ループシートローラ13は弾性部材(例えば、ゴムやプラスチック材)で形成されていることが望ましい。また、ループシートローラ13は、進入する紙葉類にブレーキ力を作用させ停止させる役割を持つループ部132と、紙葉類を収納空間へ移動させるシート131とを具備している。なお、本実施例においてこのループ部132とシート131の組み合わせ(以下、ループシートという)を、120゜間隔で計3つ備えられている。
ここでループシートローラ13と集積ガイド16とがオーバラップする量(図1中δ)は位相板(図示せず)により管理されている。ループシートローラ13は紙葉類が集積機構へ進入する際に必ず所定の位置で停止している(以下、このループシートローラ13の停止位置を集積待機位置と呼ぶ)。
本実施例においては、紙葉類が集積機構へ進入する度に120゜ずつ回転して3つのループシートのうちいずれかが集積待機位置に存在する。
次に図3〜図5を用いて上記構成により複数の紙葉類が連続で集積される際の動作を説明する。
以下では、集積される紙葉類を進入する順にP1、P2、P3…とする。
図3(a)〜(f)は本発明の第1の実施例により所定の枚数集積するまでの動作を説明する図である。
図4(a)、(b)は本発明の第1の実施例により所定の枚数集積した後の動作を説明する図である。
図5は本発明の第1の実施例による所定の枚数集積した後の動作板の移動の説明図である。
以下では、集積される紙葉類を進入する順にP1、P2、P3…とする。
図3(a)〜(f)は本発明の第1の実施例により所定の枚数集積するまでの動作を説明する図である。
図4(a)、(b)は本発明の第1の実施例により所定の枚数集積した後の動作を説明する図である。
図5は本発明の第1の実施例による所定の枚数集積した後の動作板の移動の説明図である。
図3においては、所定の枚数(ここではN枚とする)を集積するまでに繰り返される動作を表したものである。
ループシートローラ13は初期状態において集積待機位置で停止しており、ここで示す例において、3つのループシートのうち、初期の状態で集積ガイド16とオーバラップしているものをループシートaとし、ループシートaを基準に図中反時計周りにループシートb,ループシートcとする。
ループシートローラ13は初期状態において集積待機位置で停止しており、ここで示す例において、3つのループシートのうち、初期の状態で集積ガイド16とオーバラップしているものをループシートaとし、ループシートaを基準に図中反時計周りにループシートb,ループシートcとする。
図3(a)のように、1枚目の紙葉類P1は搬送路22を通り、集積機構へ進入する。その後、図3(b)のように、進入した1枚目の紙葉類P1は、駆動ローラ14と従動ローラ15の挟持点から下端が抜けた時、停止しているループ部132aと集積ガイド16に挟持されることにより搬送抵抗力を受けて停止する。ここでループ部132aはその摩擦係数が十分低く、紙葉類は座屈することは無い。
続いて、図3(c)のように、2枚目の紙葉類P2が搬送路22を通り、集積機構へ進入する。この際、通過センサ20により2枚目の紙葉類P2の先端を検知する。紙葉類先端を検知した瞬間に、ループシートローラ13は図中X方向に回転し、ループシートbが集積待機位置へ来たところで停止する。その際、ループシートbのシート131bが1枚目の紙葉類P1の下端に接触し、1枚目の紙葉類P1は図中Y方向へ移動する。
その後、図3(d)のように、2枚目紙葉類P2はループ部132bと集積ガイド16に挟持されて停止する。続いて図3(e)のように、3枚目の紙葉類P3が搬送路22を通り集積機構へ進入する。この際、3枚目紙葉類P3の先端を通過センサ20により検知する。検知した瞬間、ループシートローラ13は図中X方向に回転する。その際、ループシートbのシート131bが1枚目の紙葉類P1の下端に接触するため、底板19から高さhの位置において、1枚目の紙葉類P1に対して接触力F1が作用する。
その際に1枚目の紙葉類P1の最下端は突起部材11に接触するため、1枚目の紙葉類P1の下端には抵抗力F2が作用する。F1とF2の作用により図中Z方向の力のモーメントが発生するため、1枚目の紙葉類P1は収納方向(動作板18の方向)へ倒れ支えられる。
さらにループシートローラ13は回転し、図3(f)のように、ループシートcが集積待機位置で停止する。その際、ループシートcのシート131cと接触した2枚目の紙葉類P2は図中Y方向へ移動する。以上の動作をN枚収納するまで、繰り返し行う。
その後の動作を、図4を用い説明する。
N枚の紙葉類を集積した後、図4(a)のように、突起部材11は駆動手段(図示せず)により底板19よりも低い位置に収納される。
N枚の紙葉類を集積した後、図4(a)のように、突起部材11は駆動手段(図示せず)により底板19よりも低い位置に収納される。
後続のN+1枚目の紙葉類PN+1が集積される時、図4(b)のように、N+1枚目の紙葉類PN+1にはシート131からの接触力F1と、収納済みのN枚の紙葉類束の下端からの接触力F2が作用する。そのため、N+1枚目の紙葉類PN+1には図中Z方向の力のモーメントが発生する。同時に反作用力F2が収納済みのN枚の紙葉類束の下端に作用するが、N枚の紙葉類束と底板19との間には十分な摩擦抵抗力が発生するので、堆積されている紙葉類が集積口方向(図中Zの逆方向)へ倒れることは無い。
収納枚数が増加するに従い、収納済みの紙葉類束の下端がループシートローラ13に押し出されることにより、収納済みの紙葉類束の姿勢角θが大きくなる。この姿勢角θが90゜を超えると、紙葉類束は集積口方向へ倒れてしまう。それを防止するため、図5に示すように、動作板18は所定の枚数を収納する際に図中α方向へ一定量移動する。その動作により、収納済み紙葉類の姿勢角θは過大になる事は無く安定した集積が可能である。
以上の動作により、収納された紙葉類は必ず収納側に傾斜し堆積されるため、整然と揃った状態での収納が可能である。
補足として、上述の動作におけるループシートローラ13の変形軌跡を図6に示す。
図6は規制部材によるループシートローラの動作軌跡を表した図である。
図6において、図中実線矢印は規制部材12が存在する場合のシート131の軌跡を示している。また、図中一点鎖線は規制部材12が存在しない場合のシート131の軌跡を示している。規制部材12が無い場合は、シート131の軌跡は円を描くので、紙葉類Pとループシートローラ13の最終接触点は、その軌跡と底板19の交点である点Aとなる。そのため、紙葉類Pの最下点にループシート13による力が作用する。
それに対し、規制部材12がある場合は規制部材12によりループシートローラ13が変形し退避するため、シート131の軌跡は鍵形状となり、紙葉類Pとループシートローラ13の最終接触点は点Bとなる。そのため、シート131から紙葉類Pに力が作用する点は底板19から高さhの位置になる。ここで高さhはシート131の底板19からの突出量l1とループシートローラ13の中心から規制部材12の端部までの距離l2によって決定される値である。上述の規制部材12の効果により、紙葉類上部を叩くことが可能となっている。
換言すると、図2でも明らかなように突起部材11は底板19の中央部分に2箇所取り付けられているに過ぎないため紙葉類の左右両端を支えるものがない。したがって、紙葉類の両端をシート131が押した場合、紙葉類の両端は奥側に変形してしまい結果的に紙葉類の下端部を押してしまう。つまり、図3Eに示したF1とF2の位置関係が逆になってしまい、紙葉類が目的方向に倒れない可能性がある。そのため本実施例では規制部材12を底板19のループシートローラ13ごとに取り付けことによって紙葉類の変形を防止したものである。
なお、規制部材12は紙葉類の変形を防止するため、高摩耗性が望ましい。
なお、規制部材12は紙葉類の変形を防止するため、高摩耗性が望ましい。
次に突起部材11の形状について図7(a)〜(f)を使って説明する。
図7は突起形状11の形状例である。
図7において、突起部材11の形状は11aに示すように階段形状であることが好ましい。これは、紙葉類下端に確実に抵抗力を作用させるためである。または、11bのような三角形状でも良い。この場合、その表面は十分な抵抗力を発生するように、ゴム等の高い摩擦係数をもつ材質であることが望ましい。または、11cのような矩形形状でも良い。この場合、その突起高さhcは、図6に示した、シート131から紙葉類Pに力が作用する点の高さhより小さいことが望ましい。または、11dのような弾性シートでもあっても良い。または、11eや11fのように、上述の突起が複数個並んで配置された構成であっても良い。
図7は突起形状11の形状例である。
図7において、突起部材11の形状は11aに示すように階段形状であることが好ましい。これは、紙葉類下端に確実に抵抗力を作用させるためである。または、11bのような三角形状でも良い。この場合、その表面は十分な抵抗力を発生するように、ゴム等の高い摩擦係数をもつ材質であることが望ましい。または、11cのような矩形形状でも良い。この場合、その突起高さhcは、図6に示した、シート131から紙葉類Pに力が作用する点の高さhより小さいことが望ましい。または、11dのような弾性シートでもあっても良い。または、11eや11fのように、上述の突起が複数個並んで配置された構成であっても良い。
次に突起部材11と規制部材12の位置関係について図8を用いて説明する。
図8は突起部材と規制部材の位置関係を表した図である。
図8において、ここで規制部材12の端部から突起部材11の端部までの距離をLとする。シート131が規制部材12に接触した時の、規制部材12の端部からシート先端までの距離をl3とすると、Lはl3よりも小さいことが望ましい。l3はシート131の底板19からの突出量l1とループシートローラ13から規制部材12の端部までの距離l2によって決定される。
図8は突起部材と規制部材の位置関係を表した図である。
図8において、ここで規制部材12の端部から突起部材11の端部までの距離をLとする。シート131が規制部材12に接触した時の、規制部材12の端部からシート先端までの距離をl3とすると、Lはl3よりも小さいことが望ましい。l3はシート131の底板19からの突出量l1とループシートローラ13から規制部材12の端部までの距離l2によって決定される。
突起部材11を底板19よりも低い位置に収納するタイミングは、ループシートローラ13によって紙葉類束が集積口方向へ倒れない程十分な所定枚数の紙葉類を集積した後である。そのため所定枚数Nは、対象となる紙葉類の質量や底板19との摩擦係数によって決定される。
次に第2の実施例を図9、図10を使って説明する。
図9は第2の実施例による紙葉類集積機構の側面図である。
図10は本発明の第2の実施例による突起部材を表した斜視図である。
本実施例は図9と図10に示すように、突起部材11が動作板18に固定されている。これにより、動作板18が移動する際に突起部材11も連動する構成となっている。
図9は第2の実施例による紙葉類集積機構の側面図である。
図10は本発明の第2の実施例による突起部材を表した斜視図である。
本実施例は図9と図10に示すように、突起部材11が動作板18に固定されている。これにより、動作板18が移動する際に突起部材11も連動する構成となっている。
本実施例において紙葉類を集積する動作を図11、図12に示す。
図11は第2の実施例により紙葉類を1枚集積する動作の説明図である。
図12は第2の実施例により紙葉類を複数枚集積する動作の説明図である。
図11は第2の実施例により紙葉類を1枚集積する動作の説明図である。
図12は第2の実施例により紙葉類を複数枚集積する動作の説明図である。
図11において、本図は1枚目の紙葉類P1が集積機構に収納される様子を示したものであり、1枚目の紙葉類P1には、下端が突起部材11と接触する。そのため、図中Z方向の力のモーメントが発生する。その結果、1枚目の紙葉類P1は動作板18の方向へ倒れ支えられる。
図12において、本図は複数枚の紙葉類が集積機構に収納される場合を示したものであり、複数枚の紙葉類が収納されている場合、進入した紙葉類の下端は既に収納されている紙葉類の下端と接触して抵抗力が付与される。そのため、進入した紙葉類にはやはりZ方向の力のモーメントが発生するため、動作板18の方向へ倒れ支えられる。所定の枚数紙葉類が収納されると、動作板18は図中βだけ移動し、収納済み紙葉類の傾斜角θを維持する。その時、突起部材11は動作版18に固定されているため連動する。
以上のごとく本発明によれば、紙葉類を集積する際、収納方向への力のモーメントが紙葉類に作用し、収納された紙葉類が後続の紙葉類の集積の障害となる事が無く、整然と整列した状態で紙葉類を収納することが可能である。また紙葉類の集積に重力を利用しなくても良いため、集積機構のレイアウトが自在となり、装置全体(例えば紙幣取扱い機構)の省スペース化と大容量化が実現できる。
1・・・収納空間、11・・・突起部材、12・・・規制部材、13・・・ループシートローラ、14・・・駆動ローラ、15・・・従動ローラ、16・・・集積ガイド、17・・・側壁、18・・・動作板、19・・・底板、20・・・通過センサ、21・・・上板、22・・・搬送路、23・・・残留センサ、131・・・シート、132・・・ループ部、1001・・・筐体、1002・・・カード・明細票処理機構、1003・・・通帳処理機構、1004・・・紙幣入出金口、1005・・・顧客操作・表示部、1006・・・紙幣入出金機構、1007・・・制御部。
Claims (5)
- 紙葉類を1枚ずつ搬送する搬送路と、この搬送路から搬入された紙葉類を底板上に立位状態で収納する収納空間と、前記搬送路から前記収納空間へと紙葉類を案内する案内部材と、前記搬送路から前記収納空間の方向へ前記紙葉類に押し力を付与するための羽根を備えた羽根車とを有する紙葉類取引装置において、
前記羽根車の前記羽根によって前記収納空間内方向に取り込まれる前記紙葉類の下端部に対し、前記収納空間の方向とは逆方向に力を付与するための突起部材を具備することを特徴とする紙葉類取引装置。 - 請求項1記載の紙葉類取引装置において、
前記羽根車の動作を規制する部材を設けたことを特徴とする紙葉類取引装置。 - 請求項1記載の紙葉類取引装置において、
前記突起部材は前記底板から出没自在に取り付けられていることを特徴とする紙葉類取引装置。 - 請求項1記載の紙葉類取引装置において、
前記突起部材の形状を階段形状にしたことを特徴とする紙葉類取引装置。 - 請求項1記載の紙葉類取引装置において、
前記収納空間は収納される紙葉類の枚数に合わせて収納空間幅を調整する動作板を備え、この動作板に前記突起部材を取り付けたことを特徴とする紙葉類取引装置。
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