JP2002060071A - カード繰出装置 - Google Patents

カード繰出装置

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JP2002060071A JP2000241837A JP2000241837A JP2002060071A JP 2002060071 A JP2002060071 A JP 2002060071A JP 2000241837 A JP2000241837 A JP 2000241837A JP 2000241837 A JP2000241837 A JP 2000241837A JP 2002060071 A JP2002060071 A JP 2002060071A
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Toru Iijima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードCを確実に繰り出すことができるカー
ド繰出装置を提供する。 【解決手段】 通常の繰出動作時には、押出部材47がカ
ード繰出方向Fに移動する際、押出部材47の第1の係合
部50aが最下位のカードCの後端縁に係合して押し出
し、押し出されるカードCをゲート手段69で1枚に制限
する。異常検知手段85で繰出異常を検知した場合には、
押出部材47による押出動作の再試行を実行し、途中まで
繰り出されているカードCがあれば、押出部材47の第2
の係合部50bが繰出途中のカードCの後端縁に係合して
押し出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カード収納部にカ
ードを上下方向に集積状態で収納し、最下位のカードか
ら順に1枚ずつ繰り出すカード繰出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、磁気カード、ICカー
ド、パチンコ用のカード状特殊景品などのカードを繰り
出すカード繰出装置では、複数枚のカードを上下方向に
集積収納するカード収納部、このカード収納部の下部域
を略水平方向に移動可能に設けられ最下位のカードを略
水平方向つまりカード繰出方向に押し出す押出部材、お
よびこの押出部材で押し出されるカードの1枚のみの通
過を許容するゲート部を有している。
【0003】そして、カード繰出時に、押出部材がカー
ド繰出方向へ移動する際、押出部材に設けられた押出段
差が最下位のカードの後端縁に係合し、この押出部材で
押し出される最下位のカードのみがゲート部を通過し、
最下位のカードが繰り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、押出部材の
押出段差は、カード繰出時に最下位のカード上にある次
位のカードに係合することがないように、カード1枚分
の厚みより小さく、約0.2〜0.5mm程度の極めて
小さい寸法に設定される。そのため、カード繰出途中に
おいて、わずかな振動や、カードの先端がゲート部で挟
持されることによる抵抗などにより、押出段差と最下位
のカードの後端縁との係合が外れ、カードの繰出不良が
発生することがある。このような場合、押出部材による
押出動作の再試行により、繰出途中のカードを押出段差
で再び係合して押し出そうとするが、このカードの前端
側がゲート部に挟持されており、後端側が浮き上がって
いたりして必ずしも係合せず、カードが中途半端な位置
で停止してしまい、メカダウンすることがある。
【0005】特に、カード収納部内のカードの残枚数が
少ない場合や、カードが反るなどの変形している場合に
は、押出段差と最下位のカードとの係合が外れる可能性
が高くなるうえ、再試行時には最下位のカードに係合し
にくくなる。
【0006】なお、集積収納されたカード上におもりを
載置する方法もあるが、カード収納部内におけるカード
収納量が減少したり、カードの補充作業時に邪魔になる
という問題がある。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、カードを確実に繰り出すことができるカード繰出
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のカード繰
出装置は、複数枚のカードを上下方向に集積収納するカ
ード収納部と、このカード収納部の下部域でカード集積
方向と交差する方向に移動可能に設けられ、カード収納
部に集積収納されている最下位のカードの後端縁に係合
する第1の係合部、およびこの第1の係合部よりカード
繰出方向の前方位置に設けられた第2の係合部を有し、
これら係合部に係合するカードを押し出す押出部材と、
この押出部材で押し出されるカードの1枚のみの通過を
許容するゲート手段と、前記カードの繰出異常を検知す
る異常検知手段と、この異常検知手段による繰出異常の
検知時に、前記押出部材による押出動作を再試行させる
制御手段とを具備しているものである。
【0009】そして、通常の繰出動作時には、押出部材
がカード繰出方向に移動する際に、押出部材の第1の係
合部がカード収納部に集積収納されている最下位のカー
ドの後端縁に係合して押し出し、この押し出されるカー
ドをゲート手段で1枚に制限する。この通常の繰出動作
時には、押出部材の第2の係合部は作用しない。また、
異常検知手段で繰出異常を検知した場合には、押出部材
による押出動作の再試行を実行し、このとき、途中まで
繰り出されているカードがあれば、押出部材の第2の係
合部が繰出途中のカードの後端縁に係合して押し出す。
【0010】請求項2記載のカード繰出装置は、請求項
1記載のカード繰出装置において、押出部材の第1の係
合部および第2の係合部はカードの後端縁が係合する段
差であるとともに、第2の係合部の段差は第1の係合部
の段差より大きいものである。
【0011】そして、押出部材の第1の係合部および第
2の係合部はカードの後端縁が係合する段差であるとと
もに、第2の係合部の段差は第1の係合部の段差より大
きくできるので、繰出異常時における押出動作の再試行
により、押出部材の第2の係合部が繰出途中のカードの
後端縁に確実に係合し、カードを繰り出す。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0013】カード繰出装置は、例えば、予め複数枚の
カードCを収納しておき、外部からの指示に基づいてカ
ードCを1枚ずつ繰り出して販売するカード販売機など
に搭載される。
【0014】図1ないし図3において、カード繰出装置
は、カードCを収納するカード収納部11、およびこのカ
ード収納部11が着脱可能に装着されてカードCをカード
繰出方向Fへ向けて繰り出すカード繰出装置本体12を有
している。なお、カード繰出方向Fを前方、カード繰出
方向Fと反対方向を後方として説明する。
【0015】カード収納部11は、図3に示すように、複
数枚のカードCを上下方向に集積状態で収納可能なカー
ド収納空間21を有するカード収納箱22を有し、このカー
ド収納箱22のカード繰出方向Fと反対の後面には、カー
ドCをカード収納空間21に補充するカード補充口23が形
成されているとともに、このカード補充口23を開閉する
補充扉24が取り付けられている。
【0016】カード収納部11内の後面下部位置には、下
端が前方へ傾斜する傾斜部25が形成され、この傾斜部25
により、カード収納部11内に収納されるカードCのう
ち、繰り出されようとする最下位のカードCおよび最下
位近傍のカードCを前方へ向けて斜めにずらすことによ
って、繰出動作を確実なものとしている。
【0017】カード収納部11の前面下部位置には、カー
ドCが通過可能なカード繰出口26が形成され、このカー
ド繰出口26にはシャッタ部材27が取り付けられている。
シャッタ部材27は、カード繰出口26からのカードCの繰
り出しを阻止する閉鎖位置と、上方に退避してカードC
の繰出を許容する開放位置との間を移動可能に支持さ
れ、閉鎖位置へ向けてばね付勢されている。そして、カ
ード収納部11がカード繰出装置本体12から取り外された
状態においてはばね付勢によってシャッタ部材27が閉鎖
位置をとり、カード繰出装置本体12に装着されると、カ
ード繰出装置本体12側の上部ゲート部材67によってシャ
ッタ部材27が開放位置へ押し上げられる。
【0018】カード収納部11の底面28は、内部に装填さ
れるカードCを支持するものであるが、カード繰出装置
本体12側の押出部材47が進入して移動する押出部材用開
口部29、カード繰出装置本体12側の売切検知レバー83が
進入する売切検知レバー用開口部30、カード繰出装置本
体12側の下部ゲート部材68が進入する下部ゲート部材用
開口部31がそれぞれ形成されている。
【0019】カード収納部11の両側面には底面28より下
方まで延設された延設部32が形成され、カード収納部11
がカード繰出装置本体12の上面に載置された際、両延設
部32がカード繰出装置本体12を両側に係合して幅方向に
位置決めされる。
【0020】また、カード繰出装置本体12は、図2およ
び図3に示すように、基台40上に配置されており、カー
ド繰出装置本体12の両側方位置および前寄り位置に、両
側面部41および前面部42を有する略コの字型のガイド板
43が立設され、このガイド板43によってカード収納部11
が着脱可能に装着される装着部44が構成されている。
【0021】カード繰出装置本体12は、箱体45を有し、
この箱体45の上面がカード収納部11を載置する載置面46
として構成されている。
【0022】カード繰出装置本体12の後端近傍から中間
位置近傍にかけて、押出部材47が前後方向に移動可能に
配置されている。この押出部材47は、載置面46に前後方
向に沿って形成された押出部材用開口部48を通じてカー
ド繰出装置本体12の上面から突出されており、上面後側
には、前下がりする第1の傾斜面49a、およびこの第1
の傾斜面49aの後方位置から上方に突出して1枚のカー
ドCの後端縁に係合可能とする第1の係合部としての第
1の押出段差50aが形成され、また、上面前側には、前
下がりする第2の傾斜面49b、およびこの第2の傾斜面4
9bの後方位置すなわち第2の傾斜面49bと第1の傾斜面4
9aとの間の段差であってカードCの後端縁に係合可能と
する第2の係合部としての第2の押出段差50bが形成さ
れている。
【0023】第1の押出段差50aは、カード繰出時に最
下位のカード上にある次位のカードに係合することがな
いように、カード1枚分の厚みより小さく、例えば0.
2〜0.5mm程度の極めて小さい寸法に設定されてい
る。第2の押出段差50bは、第1の押出段差50aより大き
く、確実にカードCの後端縁に係合できる大きさである
例えば2〜3mm程度に形成されている。また、第2の
押出段差50bが設けられる位置は、図1(a)に示すよう
に、押出部材47が待機位置にあるときに、カード収納部
11内のカードCの後端位置よりカード繰出方向Fに約1
0mm程度ずれた位置となっている。
【0024】第1の押出段差50aの後方で押出部材47の
両側には、押出部材47の上面より例えば1mm程度突出
する支持ローラ51が回転可能に取り付けられている。
【0025】押出部材47は、カード繰出装置本体12内で
前後方向に延設されるガイド棒52に沿って前後方向に移
動可能なスライド部材53に支持され、さらに繰出駆動モ
ータ54の駆動によりリンク機構55を介して前後方向に移
動される。
【0026】リンク機構55は、第1のリンク56および第
2のリンク57を有し、第1のリンク56の下端がカード繰
出装置本体12内で支軸58によって前後方向に揺動可能に
軸支され、第1のリンク56の上端がスライド部材53のピ
ン59に長孔60を介して係合され、さらに、第2のリンク
57の後端が第1のリンク56の中間部にピン61を介して回
動自在に連結され、第2のリンク57の前端が繰出駆動モ
ータ54の駆動により回転される駆動プーリ62の偏心位置
にピン63を介して連結されている。
【0027】そして、繰出駆動モータ54が駆動されるこ
とにより、スライド部材53がガイド棒52に沿って前後方
向に移動し、このスライド部材53に連結される押出部材
47が前後方向つまり略水平方向に移動される。押出部材
47は、その第1の押出段差50aがカード収納部11内の傾
斜部25より後方に位置する待機位置(図1(a)に示す位
置)と、前方へ所定距離、例えば25mm程度移動した
繰出位置(図3に示す位置)との間を往復運動される。
【0028】押出部材47が待機位置にあることを検知す
るために、スライド部材53の検知片53aを検知する位置
決め検知センサ64を備えている。
【0029】また、カード繰出装置本体12の上面の前端
近傍には、ガイド板43の前面部42の下端とカード繰出装
置本体12の上面との間にカード繰出開口部66が形成さ
れ、このカード繰出開口部66の上部にガイド板43側に設
けられた上部ゲート部材67が配置されているとともに、
下部に下部ゲート部材68が配置され、これら上部ゲート
部材67と下部ゲート部材68とで協同してゲート手段とし
てのゲート部69が構成されている。
【0030】下部ゲート部材68は、カード繰出装置本体
12の上面の下部ゲート部材用開口部70を通じて突出さ
れ、下部ゲート部材68の上面より例えば1mm程度突出
する2個のガイドローラ71が前後に並んでそれぞれ回動
自在に取り付けられている。前側のガイドローラ71の上
面と上部ゲート部材67との間には、カードCが1枚だけ
通過可能な間隙が形成されており、カードCの2枚出し
を阻止するように構成されている。
【0031】また、カード繰出開口部66の前方下側には
搬送ローラ73が回転自在に軸支され、この搬送ローラ73
と一体に回転する従動プーリ74と駆動プーリ62との間に
ベルト75が張設されている。繰出駆動モータ54の駆動に
より、押出部材47の移動と同時に、搬送ローラ73がカー
ド繰出方向Fに対応して、つまり図2時計回り方向に回
転駆動される。
【0032】搬送ローラ73の上方には、ガイド板43の前
面部42の前側に位置して、対向ローラ76が配置され、こ
の対向ローラ76を回転自在に軸支した軸支部材77が前面
部42に取り付けられたガイド筒78内に上下方向に移動可
能に配置されている。軸支部材77はばね79によって対向
ローラ76が搬送ローラ73に接触する方向に付勢されてい
る。
【0033】また、カード繰出装置本体12の上面であっ
て、押出部材47の移動範囲および下部ゲート部材68を避
けた位置に売切検知スイッチ81が配置されている。この
売切検知スイッチ81は、カード繰出装置本体12の上面に
形成された売切検知レバー用開口部82を通じて上方へ突
出する突出位置と押し下げられた退避位置との間を移動
可能に支持されるとともに突出位置へ向けて付勢される
売切検知レバー83を有し、この売切検知レバー83が突出
位置と退避位置のいずれの位置にあるか検出するように
構成されている。
【0034】また、ゲート部69のカード繰出方向Fの外
方には、カードCの繰出異常を検知する異常検知手段と
しての繰出検知センサ85が配置されている。繰出検知セ
ンサ85は、光学式センサであり、カード繰出動作時に、
繰り出されるカードCによって繰出検知センサ85が遮光
され、所定時間以内に透光状態に戻ればカードCが正常
に繰り出されたと判断され、また、遮光状態にならない
場合や、遮光状態が所定時間以上継続した場合は、繰出
異常と判断される。
【0035】また、図4にカード繰出装置のブロック図
を示し、カード繰出装置を制御する制御手段91には、位
置決め検知センサ64、売切検知センサ81および繰出検知
センサ85が接続されているとともに、繰出駆動モータ54
が接続されている。
【0036】制御手段91は、この繰出駆動モータ54の駆
動を制御して押出部材47による押出動作を実行する機
能、繰出検知センサ85の検知に基づいてカードCの繰出
異常を判断する異常判断手段の機能、繰出異常の検知時
に押出部材47による押出動作を再試行させる機能、再試
行を所定回数繰り返すとともに所定回数繰り返しても繰
出異常が検知されるときには繰出異常としてカード繰出
動作を中止する機能、押出部材47による押出動作の再試
行回数をカウントするカウンタの機能を有している。
【0037】次に、カード繰出装置の作用を説明する。
【0038】カード収納部11が装着されていない状態に
おいて、図2に示すように、押出部材47は後方の待機位
置にあり、売切検知スイッチ81の売切検知レバー83は突
出位置にある。カードCを収納したカード収納部11がカ
ード繰出装置本体12に装着されると、押出部材47の前寄
り部分と下部ゲート部材68がカード収納部11内に進入
し、内部のカードCを若干持ち上げる。カードCによっ
て売切検知レバー83が下方へ押動されてカード有りが検
知される。さらに、ガイド板43に形成される上部ゲート
部材67の作用により、カード収納部11のシャッタ部材27
が開放される。
【0039】さらに、待機状態においては、図1(a)に
示すように、後方の待機位置にある押出部材47の第1の
押出段差50aは集積されたカードCの後端縁よりカード
繰出方向Fと反対側の後方に後退した位置にあり、第2
の押出段差50bは集積されたカードCの下方に位置して
いる。
【0040】そして、カード繰出装置によるカード繰出
動作を、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0041】制御手段91では、売切検知スイッチ81の検
知に基づいて、カード有りを確認すれば(ステップ
1)、押出部材47による押出動作の再試行回数Nをカウ
ントするカウンタの値を0にクリアする(ステップ
2)。
【0042】そして、制御手段91へのカード繰出指令が
入力されることにより(ステップ3)、制御手段91の制
御でカード繰出動作を実行する(ステップ4)。
【0043】すなわち、図2に示すように、カード繰出
装置本体12の繰出駆動モータ54が駆動され、リンク機構
55の作用により押出部材47がカード繰出方向Fに移動
し、押出部材47の第1の押出段差50aが最下位のカード
Cの後端縁に係合してカード繰出方向Fに押し出す。押
し出されるカードCは、前端近傍が下部ゲート部材68の
支持ローラ71に支持されながら、カード収納部11のカー
ド繰出口26およびゲート部69を通じて前方へ移動され
る。このとき、支持ローラ71が回転するので、カードC
が摩擦を受けず、摩耗するのを防止できる。
【0044】繰出駆動モータ54の駆動に伴って搬送ロー
ラ73が回転(図2中、時計回り方向)しており、カード
Cが正常に押し出されれば、このカードCが搬送ローラ
73と対向ローラ76とによって挟持搬送され、繰り出され
る。繰り出されるカードCは、繰出検知センサ85で検知
される。
【0045】押出部材47によって最下位のカードCが押
し出されると、次位のカードCおよびその上に集積され
るカードCが押出部材47に持ち上げられる。このとき、
次位のカードCの下面が押出部材47の支持ローラ51によ
って支持されており、押出部材47が移動すると支持ロー
ラ51が回転するので、次位のカードCの下面が摩擦を受
けず、摩耗を防止できる。
【0046】押出部材47は押出位置に達した後、後方の
待機位置まで後退する。押出部材47が後退する際にも、
新しく最下位になったカードCは押出部材47の支持ロー
ラ51によって支持されており、前進時と同様にカードC
の下面が摩擦を受けず、摩耗を防止できる。
【0047】押出部材47が待機位置に戻ったことが位置
決め検知センサ64によって検知されると(ステップ
5)、繰出駆動モータ54が停止され、押出部材47による
押出動作の再試行回数Nをカウントするカウンタの値に
1を加算する(ステップ6)。
【0048】カード繰出動作時に、繰り出されるカード
Cによって繰出検知センサ85が遮光され、所定時間以内
に透光状態に戻れば、カードCが正常に繰り出されたも
のと判断され(ステップ7)、繰出動作が完了する。
【0049】このように、カードCが正常に繰り出され
た場合には、押出部材47の第2の押出段差50bは全く作
用しない。
【0050】カード収納部11内の最後のカードCが繰り
出された場合には、売切検知レバー83が突出位置をと
り、カード無し(売り切れ)が検出される。カード収納
部11が取り付けられていない場合も同様にカード無し
(売り切れ)が検出される。
【0051】また、押出部材47がカード繰出方向Fに前
進して最下位のカードCを押し出す途中において、例え
ば、振動や、図1(b)に示すように、ゲート部69を通過
して押し出されるカードCの先端が搬送ローラ73に当っ
たはずみなどで、押出部材47の第1の押出段差50aと最
下位のカードCの後端縁との係合が外れる場合がある。
このように、押出途中において、第1の押出段差50aと
最下位カードCの係合が外れてカードCが繰り出されな
かった場合などには、図1(c)に示すように、押出部材4
7が往復移動したにもかかわらず、繰出検知センサ85が
遮光されないことによって繰出異常が検出される。
【0052】繰出異常の発生が検出された場合には、押
出部材47による押出動作の再試行回数Nをカウントする
カウンタの値が所定回数、例えば4回に達したか判断さ
れ(ステップ8)、達していなければ、繰出駆動モータ
54が再び駆動され、押出部材47がカード繰出方向Fへ移
動して押出動作が再試行される。
【0053】押出動作の再試行により、図1(c)に示す
ように、カード繰出方向へ移動する押出部材47の第2の
押出段差50bが途中まで繰り出されているカードCの後
端縁に係合し、このカードCが押し出され、搬送ローラ
73と対向ローラ76とで挟持搬送され、繰り出される。こ
のとき、第2の押出段差50bは落差が大きいので、カー
ドCが反っていたり、後端が多少浮き上がっていても、
確実にカードCの後端に係合できるとともに、多少の振
動では係合がはずれることがなく、確実にカードCを押
し出すことができる。次位のカードCの後端は、第2の
押出段差50bより後方に位置しているため、第2の押出
段差50bによって次位のカードCが押し出されることは
ない。
【0054】押出動作の再試行時に、第1の押出段差50
aが次位のカードCの後端縁に係合してこのカードCを
押し出そうとしても、ゲート部69には最下位のカードC
が進入した状態にあり、次位のカードCはゲート部69に
進入することができない。そのため、第1の押出段差50
aと次位のカードCの後端の係合が外れて、第2の押出
段差50bによる最下位のカードの押し出しのみが継続さ
れる。
【0055】1回の押出動作の再試行によって、カード
Cの繰出が正常化されない場合は、予め設定される所定
回数まで押出動作の再試行が繰り返される。再試行を所
定回数繰り返しても正常化されない場合は、押出動作が
停止され(ステップ9)、カード繰出装置が搭載される
カード販売機などの図示しない表示手段などでエラー表
示される(ステップ10)。
【0056】なお、カードCが噛み込んでしまって押出
部材47が動けない状態になれば、繰出駆動モータ54の加
熱や部品の損傷を回避するために直ぐに停止される。停
止してしまうと、カード収納部11を取り外して、詰まっ
たカードCを係員が手作業によって取り除いて復旧が図
られる。
【0057】このように、通常の繰出動作時には、押出
部材47の第1の係合部50aがカード収納部11に集積収納
されている最下位のカードCの後端縁に係合して押し出
し、この押し出されるカードCをゲート部69で1枚に制
限し、また、繰出異常を検知した場合には、押出部材47
による押出動作の再試行を実行し、このとき、途中まで
繰り出されているカードCがあれば、押出部材47の第2
の係合部50bが繰出途中のカードCの後端縁に係合して
押し出すことができ、そのため、カードCの残り枚数が
少なくなったり、カードCが多少変形していても、カー
ドCを確実に繰り出すことができる。
【0058】また、押出部材47の第1の係合部50aおよ
び第2の係合部50bはカードCの後端縁が係合する段差
であるとともに、第2の係合部50bの段差は第1の係合
部50aの段差より大きくできるので、繰出異常時におけ
る押出動作の再試行により、押出部材47の第2の係合部
50bが繰出途中のカードCの後端縁に確実に係合し、カ
ードCを確実に繰り出すことができる。
【0059】また、カードが多少変形していても確実に
カードを繰り出すことができるうえに、摩擦式と違って
カードCの表面状態の影響を受けにくいので、リサイク
ル使用されるカードCを繰り出す使用形態に好適であ
る。
【0060】さらに、おもりなどの他の部材を追加しな
いので、カードCの補充作業の障害になったり、コスト
アップを招いたりすることがない。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載のカード繰出装置によれ
ば、通常の繰出動作時には、押出部材の第1の係合部が
カード収納部に集積収納されている最下位のカードの後
端縁に係合して押し出し、この押し出されるカードをゲ
ート手段で1枚に制限し、また、異常検知手段で繰出異
常を検知した場合には、押出部材による押出動作の再試
行を実行し、このとき、途中まで繰り出されているカー
ドがあれば、押出部材の第2の係合部が繰出途中のカー
ドの後端縁に係合して押し出すことができ、そのため、
カードの残り枚数が少なくなったり、カードが多少変形
していても、カードを確実に繰り出すことができる。
【0062】請求項2記載のカード繰出装置によれば、
請求項1記載のカード繰出装置の効果に加えて、押出部
材の第1の係合部および第2の係合部はカードの後端縁
が係合する段差であるとともに、第2の係合部の段差は
第1の係合部の段差より大きくできるので、繰出異常時
における押出動作の再試行により、押出部材の第2の係
合部が繰出途中のカードの後端縁に確実に係合し、カー
ドを確実に繰り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカード繰出装置の一実施の形態を示
し、(a)は待機状態の断面図、(b)は押出動作時の断面
図、(c)は再試行時の断面図である。
【図2】同上カード繰出装置を示し、(a)は断面図、(b)
は平面図である。
【図3】同上カード繰出装置にカード収納部を取り付け
た状態での繰出動作途中を示し、(a)は断面図、(b)は正
面図である。
【図4】同上カード繰出装置のブロック図である。
【図5】同上カード繰出動作のフローチャートである。
【符号の説明】
11 カード収納部 47 押出部材 50a 第1の係合部としての第1の押出段差 50b 第2の係合部としての第2の押出段差 69 ゲート手段としてのゲート部 85 異常検知手段としての繰出検知センサ 91 制御手段 C カード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 耕治 兵庫県揖保郡太子町竹広99番地の2 株式 会社アスカ設計内 (72)発明者 三高 幸雄 東京都中央区日本橋室町四丁目1番22号 日本レジャーカードシステム株式会社内 (72)発明者 矢澤 晃 東京都中央区日本橋室町四丁目1番22号 日本レジャーカードシステム株式会社内 (72)発明者 飯島 徹 東京都中央区日本橋室町四丁目1番22号 日本レジャーカードシステム株式会社内 Fターム(参考) 3F343 FA15 FC01 FC04 GA01 GB02 GC03 GD01 JC09 KA05 MA03 MA13 MA14 MA55 MB04 MB14 MC26 MC30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のカードを上下方向に集積収納す
    るカード収納部と、このカード収納部の下部域でカード
    集積方向と交差する方向に移動可能に設けられ、カード
    収納部に集積収納されている最下位のカードの後端縁に
    係合する第1の係合部、およびこの第1の係合部よりカ
    ード繰出方向の前方位置に設けられた第2の係合部を有
    し、これら係合部に係合するカードを押し出す押出部材
    と、 この押出部材で押し出されるカードの1枚のみの通過を
    許容するゲート手段と、 前記カードの繰出異常を検知する異常検知手段と、 この異常検知手段による繰出異常の検知時に、前記押出
    部材による押出動作を再試行させる制御手段とを具備し
    ていることを特徴とするカード繰出装置。
  2. 【請求項2】 押出部材の第1の係合部および第2の係
    合部はカードの後端縁が係合する段差であるとともに、
    第2の係合部の段差は第1の係合部の段差より大きいこ
    とを特徴とする請求項1記載のカード繰出装置。
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