JP2018020853A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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上 雅 棋 井
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Abstract

【課題】適切な押出設定を採用することで、例えば音の発生やエネルギーロスを抑える。
【解決手段】紙葉類処理装置100は、紙葉類を受け入れる受入部11と、受入部11で受け入れられた紙葉類を搬送する搬送部70と、外部に開口した開口部を有するとともに、搬送部70で搬送された紙葉類を集積する複数の集積部60と、集積部60で集積された紙葉類を前記開口部に向かって押し出す押出部と、少なくとも2つ以上の集積部60の各々に対して設定された押出設定に基づいて、押出部を制御する装置制御部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、紙葉類を処理する紙葉類処理装置に関する。
従来から、紙幣等の紙葉類を分類して開口部を有する集積部に集積する紙葉類処理装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1に開示された紙葉類処理装置は、集積部の収容スペースに収容された紙葉類を開口部に向かって押し出すための押出部を備えている。このため、搬送部から集積部に送られる紙葉類が当該集積部の後面側(奥側)に集積された場合であっても、押出部によって当該紙葉類を当該集積部の開口部に向かって押出すことにより、この紙葉類を取り出しやすくすることができる。
従来では、予め設定された集積枚数の紙葉類が集積部に送られた場合や、全ての紙葉類の処理が終了した場合等、集積部から紙葉類を取り出す必要が生じた場合には、常に押出部の押出部材を一定の押出量で動作させていた。
国際公開公報2009/028072号
しかしながら、例えば同一金種の紙幣が大半を占める場合や、予め設定された集積枚数が少ない場合には、比較的短い時間で紙葉類を取り出す必要が生じることから、押出部を頻繁に動作させることになる。他方、このように比較的短い時間で紙葉類を取り出す場合には、操作者が当該紙葉類の集積された集積部の近くにいることが多く、押出部材によって紙葉類を押し出す必要性がそれほど高くない。また、このように押出部材によって紙葉類を押し出す場合には、音が出たり電気等のエネルギーが消費されたりする。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、適切な押出設定を採用することで、例えば音の発生やエネルギーロスを抑えることができる紙葉類処理装置を提供する。
本実施の形態による紙葉類処理装置は、
紙葉類を受け入れる受入部と、
前記受入部で受け入れられた紙葉類を搬送する搬送部と、
外部に開口した開口部を有するとともに、前記搬送部で搬送された紙葉類を集積する複数の集積部と、
前記集積部で集積された紙葉類を前記開口部に向かって押し出す押出部と、
少なくとも2つ以上の前記集積部の各々に対して設定された押出設定に基づいて、前記押出部を制御する制御部と、
を備える。
本実施の形態による紙葉類処理装置において、
前記押出設定は、前記押出部による押出動作を許可又は禁止する設定を含んでもよい。
本実施の形態による紙葉類処理装置において、
前記押出設定は、前記押出部の押出量に関する設定を含んでもよい。
本実施の形態による紙葉類処理装置において、
前記押出設定は、前記集積部に集積される紙葉類の種類に基づいて設定されてもよい。
本実施の形態による紙葉類処理装置において、
前記押出設定は、前記集積部に集積される紙葉類として設定された紙葉類の種類に基づいて設定されてもよい。
本実施の形態による紙葉類処理装置において、
前記押出設定は、前記集積部の位置に基づいて設定されてもよい。
本実施の形態による紙葉類処理装置において、
前記押出設定は、予め登録された複数のパターンから選択されることで設定されてもよい。
本実施の形態による紙葉類処理装置において、
同じ内容の押出設定が、少なくとも2つ以上の集積部に対して一括して設定されてもよい。
本実施の形態による紙葉類処理装置は、
前記押出設定を行うための操作部をさらに備えてもよい。
本実施の形態による紙葉類処理装置は、
前記集積部に集積された紙葉類の有無を検知する検知部をさらに備え、
前記制御部は、前記押出部が押し出し途中に前記集積部内の紙葉類がなくなったことを前記検知部が検知した場合に、前記押出部の押し出し動作を中断してもよい。
本実施の形態による紙葉類処理装置において、
前記押出設定が、前記押出部による押出動作を許可又は禁止する設定を含み、
前記制御部は、押出動作が禁止された前記集積部の紙葉類の集積枚数が所定枚数に達した場合に、関連する情報を出力してもよい。
本発明によれば、少なくとも2つ以上の集積部の各々に対して設定された押出設定に基づいて、押出部が制御される。このため、適切な押出設定を採用することができ、例えば音の発生やエネルギーロスを抑えることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置の外観を示す斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置の内部構成を示す概略縦断面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置で用いられる集積部の内部構造を示した斜視図であって、押出部が退避位置にある状態を示した斜視図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置で用いられる集積部の内部構造を示した斜視図であって、押出部が押出位置にある状態を示した斜視図である。 図5(a)−(c)は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置で用いられる集積部の側方断面図であって、当該集積部で紙葉類が集積される態様の一例を説明するための側方断面図である。 図6(a)は、本発明の第1の実施の形態で利用されうる、各集積部に対する押出設定の一例を示したものであり、図6(b)は、本発明の第1の実施の形態で利用されうる、金種に対応して記憶された押出設定の一例を示したものである。 図7は、本発明の第1の実施の形態で利用されうる、各集積部に対する押出設定の4つのパターンを示したものである。 図8(a)−(d)は、本発明の第1の実施の形態で、各集積部に対して押出設定を入力する際の手順の一例を示したものである。 図9は、本発明の第1の実施の形態の変形例による紙葉類処理装置の外観を示す斜視図である。 図10は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置の制御ブロック図である。 図11は、本発明の第2の実施の形態による紙葉類処理装置の内部構成を示す概略縦断面図である。 図12は、本発明の第2の実施の形態で記番号をチェックする態様を説明するための図である。
第1の実施の形態
《構成》
以下、本発明に係る紙葉類処理装置、紙葉類処理システム及び紙葉類処理方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図10は本発明の実施の形態を説明するための図である。なお、本願における「紙葉類」とは、紙幣、小切手、商品券、帳票等のことを意味するが、代表的なものとしては紙幣を意味する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態の紙葉類処理装置100は、筐体1と、筐体1に設けられて複数の紙葉類を受け入れる受入部11と、受入部11で受け入れられた紙葉類を1枚ずつ筐体1内に取り込む取込部10と、を備えている。図2に示すように、本実施の形態の紙葉類処理装置100は、取込部10から筐体1内に取り込まれた紙葉類を一枚ずつ搬送する搬送部70と、搬送部70で搬送されている紙葉類を識別して計数する識別部55と、後述する集積部60(60a−60h)に集積されない紙葉類をリジェクトする複数のリジェクト部65(65a,65b)と、を備えている。なお、本実施の形態の識別部55が紙幣を識別する際には、例えば、紙幣の金種、正損、表裏、刷種(新旧等)、方向、真偽、紙幣の記番号等を識別する。なお、識別部55は、搬送路を案内されている紙葉類の画像を読み取る画像読取センサ34を有しており、この画像読取センサ34によって読み取られた画像データに基づいて、例えば、紙幣の金種、正損、表裏、刷種、方向、真偽、紙幣の記番号等を識別する。
本実施の形態では、外部に開放した受入部11を用いて説明するが、これに限られることはなく、(図11は本発明の第2の実施の形態を説明するための図であるが)例えば図11に示すようなカセット200が紙葉類を受け入れる受入部となってもよい。この場合には、一例として、カセット200に設けられた紙葉類操出部210が、カセット200に受け入れられた紙葉類を1枚ずつ筐体1内に取り込む取込部となる。
上述した取込部10は、図2に示すように、紙葉類を繰り出すフィードローラ10aと、フィードローラ10aに対向して設けられたゲートローラ(逆転ローラ)10bと、受入部11に収容された紙葉類をフィードローラ10aに向かって蹴り出すキッカローラ10c,10dと、を有している。また、搬送部70は、紙葉類を案内する搬送路と、この紙葉類に駆動力を付与する搬送ローラ及び/又は搬送ベルトと、搬送ローラ及び/又は搬送ベルトを駆動する駆動部71(図10参照)とを有している。
紙葉類の正損の内容は、紙葉類入出金装置又は紙葉類出金装置等の外部紙葉類処理装置で用いられるのに適した第一分類と、外部紙葉類処理装置以外で用いられるのに適した第二分類と、利用されることに適さない第三分類とを含むものとなっていてもよい。紙葉類が紙幣である場合には、紙幣の正損は、例えば、銀行等の金融機関に設けられたATM等の紙幣入出金装置又は紙幣出金装置(外部紙葉類処理装置の一種)で利用できず、銀行等の金融機関の受付でも利用できない紙幣(いわゆる「UNFIT」紙幣:上記の第三分類に相当する。)と、紙幣入出金装置又は紙幣出金装置では利用できないが、銀行等の金融機関の受付では利用できる紙幣(いわゆる「Teller-FIT」紙幣:上記の第二分類に相当する。)、紙幣入出金装置又は紙幣出金装置でも銀行等の金融機関の受付でも利用できる紙幣(いわゆる「ATM-FIT」紙幣:上記の第一分類に相当する)の3つに分類することができてもよい。
図1及び図2に示すように、リジェクト部65は、下方側に配置された第一リジェクト部65aと、上方側に配置された第二リジェクト部65bとを有している。例えば、第一リジェクト部65aには、識別異常や搬送異常であると判断された紙葉類が集積され、第二リジェクト部65bには、識別部55の真偽判定によって偽券である判断された紙葉類が集積されてもよい。搬送異常とは、搬送部70によって紙葉類を搬送する際の異常を意味している。このような搬送異常としては、例えば、紙葉類が斜めに搬送されている場合(斜行)や、複数の紙葉類が重なって搬送されている場合(重送)や、複数の紙葉類が所定の間隔を隔てないで搬送されている場合(連鎖)等を挙げることができる。他方、識別異常とは、識別部55によって識別された情報が装置記憶部56(図10参照)に予め記憶された識別用情報と一致しない場合等を挙げることができる。
図2に示すように、搬送部70の搬送路には、紙葉類をリジェクト部65へと案内するための分岐部材46(46a,46b)が設けられている。また、分岐部材46aと第一リジェクト部65aとの間には、分岐部材46aによって案内された紙葉類が正常に第一リジェクト部65aへと案内されているかを検知するセンサ35aが設けられている。同様に、分岐部材46bと第二リジェクト部65bとの間には、分岐部材46bによって案内された紙葉類が正常に第二リジェクト部65bへと案内されているかを検知するセンサ35bが設けられている。
図2に示すように、集積部60a−60dの上部には、第一集積部ユニット110内の搬送部70を覆うようにして第一カバー49aが設けられている。同様に、集積部60e−60hの上部には、第二集積部ユニット120内の搬送部70を覆うようにして第二カバー49bが設けられている。
また、図2に示すように、本実施の形態の紙葉類処理装置100は、識別部55で識別された紙葉類を集積する複数(図1及び図2に示す態様では8個)の集積部60(60a−60h)を備えている。図1に示すように、この集積部60は、前面で開口した開口部を有しており、操作者は当該開口部を介して集積部60内の紙葉類を自由に取り出すことができる。なお、図1及び図2では一例として8個の集積部60が設けられている態様を用いて説明するが、集積部60の個数は8個未満であってもよいし8個よりも多くてもよい。一例としては、集積部60が12個設けられているものを用いることもできるし、図9に示すように集積部60が16個設けられているものを用いることができる。集積部60内には、搬送部70で搬送された紙葉類を受け入れて集積部60内に集積させるための羽根車61(61a−61h)が設けられている。また、リジェクト部65には、搬送部70で搬送された紙葉類を受け入れてリジェクト部65に集積させるための羽根車66(66a,66b)が設けられている。
また、集積部60には、集積部60に集積された紙葉類を開口部に向かって(すなわち前面側に)押し出すための押出部83(図3及び図4参照)が設けられている。この押出部83は、予め定まった枚数の紙葉類が集積部60に集積された後で、当該集積部60に集積された紙葉類を当該集積部60の前面側の開口部に向かって押し出すようになっている。このため、本実施の形態によれば、操作者は、確実に予め定まった枚数だけ紙葉類を集積部60に集積させ、その後で、当該紙葉類を集積部60から容易に取り出すことができる。なお、押出部83は、受入部11に載置された紙葉類の全てが集積部60及び/又はリジェクト部65に振り分けられた後や、後述する操作表示部59やボタン式操作部58からの入力を受けて、集積部60に集積された紙葉類を開口部に向かって押し出してもよい。ちなみに、押出部83によって集積された紙葉類が押し出される際には、一般には、集積された紙葉類がずれることなく一体となって押し出されることになる。
図3及び図4に示すように、集積部60の底面には切り欠き部分62gが形成されている。この切り欠き部分62gに指等をいれることで、押出部83により開口部に向かって押し出された紙葉類を、操作者は容易に取り出すことができる。
図3及び図4に示すように、押出部83は、集積部60に収容された紙葉類を開口部に向かって押し出すための押出部材84と、この押出部材84を開口部に向かって駆動する押出部材駆動機構85とを有している。
押出部材84は、押出部材駆動機構85により駆動されることによって、各集積部60の前後方向に往復移動するようになっている。具体的には、押出部材84は、各集積部60に紙葉類が集積される際にこの紙葉類から退避したような退避位置(図3参照)と、この退避位置よりも各集積部60の開口部に接近した位置である押出位置(図4参照)との間で往復移動するようになっている。そして、押出部材84は集積部60に紙葉類が収容された後で押出位置に移動し、その結果、集積部60に収容された紙葉類が開口部に向かって押し出される。その後、押出部材84は押出位置(図4参照)から退避位置(図3参照)まで戻る。
図3及び図4に示すように、押出部材84は、約120°で「へ」の字形状に折れ曲がった板状の部材からなる前段部分84aと、当該前段部分84aに固定された後段部分84bと、を有している。後段部分84bには、各集積部60に収容された紙葉類に接触してこの紙葉類を開口部に向かって押し出す押出面84cが設けられている。前段部分84aは、図3に示すような退避位置にあるときにおいて集積部60の底面及び側面の一部を構成するようになっている(図5(a)(c)参照)。他方、前段部分84aが押出位置に移動したときには、図4に示すように、前段部分84aは底板62a及び側壁62bの裏側にもぐるようになっている(図5(b)参照)。
後段部分84bが図3に示す退避位置にあるときには、当該後段部分84bに設けられた押出面84cが各集積部60の後面62cの一部を構成するようになっている。他方、この後段部分84bが押出位置に移動したときには図4に示すように各集積部60内に進出するようになっている。
押出部材駆動機構85は例えばモータ等の駆動部85aを有し、この駆動部85aが第一の軸を中心として略長方形形状の第一のカム86を回転させるようになっている。この第一のカム86には突起部が形成されている。また、第一のカム86と押出部材84の前段部分84aとを接続する略棒形状の第二のカム87が設けられており、この第二のカム87はその中央部分に設けられた第二の軸を中心として回転するようになっている。第二のカム87の一端は前段部分84aの裏面に回転自在に取り付けられており、第二のカム87の他端には当該第二のカム87に沿って延びる細長い貫通孔87bが形成されている。この貫通孔87b内には上述した突起部が嵌め込まれており、第一のカム86が第一の軸を中心として回転すると、この第一のカム86の突起部が細長い貫通孔87b内を移動するとともに、第二のカム87が第二の軸を中心として揺動するようになっている。また、押出部材84の前段部分84a及び後段部分84bを一定の方向(図5(a)−(c)の左右方向)に案内する案内レールが各集積部60に設置されている。
図1に示すように、筐体1の前面側には、例えばタッチパネル等からなり所定の情報を表示するとともに、各集積部60に対する押出設定を含む所定の情報を入力することができる操作表示部59が設けられている。この操作表示部59は、操作部及び表示部の両方の役割を果たしているが、このような態様に限られることはない。つまり、操作部と表示部とが別体となっていてもよい。また、本実施の形態では、筐体1の前面側には、操作表示部59に隣接してボタン式操作部58も設けられている。本実施の形態の操作表示部59及びボタン式操作部58は、特許請求の範囲に記載された「操作部」に含まれている。なお、ボタン式操作部58は、押出部83による押出動作を許可又は禁止するためのスイッチや、押出部83の押出量を設定するための入力部を有していてもよい。
図2に示すように、搬送部70には、搬送部70を通過する紙葉類を検知したり、紙葉類の有無を検知したりするための複数のセンサ33が設けられている。なお、受入部11に設けられたセンサ33は、受入部11内に紙葉類があるか否かを判断するために用いられる。また、分岐部材46bと集積部60aとの間に設けられたセンサ33は、リジェクト部65に案内されなかった紙葉類が、集積部60に向かって正常に案内されているかを検知するために用いられる。
図2に示すように、搬送路には、紙葉類が正常に搬送されているかを検知するセンサ31(31a−31g)や、紙葉類の案内される集積部60を切り換える分岐部材41(41a−41g)が設けられている。また、これら分岐部材41a−41gの下流側には、分岐部材41a−41gによって分岐された紙葉類が正常に集積部60に案内されているかを検知するカウントセンサ32(32a−32g)が設けられている。
また、図1に示すように、筐体1には、集積部60の各々に対応して、各集積部60に集積されている紙葉類の種類(つまり、後述する「分類用種別」の内容)や枚数を表示するための個別表示部51a−51hが設けられている。この個別表示部51a−51hは、LCD等のディスプレイでもよいし、印刷された文字と発光素子との組み合わせでもよい。なお、個別表示部51a−51hに表示される紙葉類の種類は、例えば、通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種、紙葉類の正損、紙葉類の表裏、紙葉類の方向等である。紙葉類の方向は、表前、表後、裏前及び裏後の4方向ある。
また、図2に示すように、集積部60内には、それぞれ、集積部60内の紙葉類の収納状況を検知する残留検知センサ36(36a−36h)が設けられている。この残留検知センサ36は、各集積部60に集積された紙葉類の有無を検知するために用いられ、特許請求の範囲に記載された「検知部」に含まれている。
本実施の形態の集積部60では、識別部55で識別された分類用種別の内容に基づいて紙葉類を集積できるようになっている。ここで、分類用種別とは、紙葉類を分類する際に用いられる種別であり、例えば、通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種、紙葉類の正損、紙葉類の表裏、紙葉類の方向等である。なお、紙葉類処理装置100を管理する管理装置等の外部装置500(図10参照)に設けられた外部表示部540等には、各集積部60に集積されている又は集積される予定の紙葉類の分類用種別の内容が表示されてもよい。また、図1に示す個別表示部51a−51hが、各集積部60に集積されている又は集積される予定の紙葉類の分類用種別の内容を表示してもよい。ちなみに、本実施の形態において外部装置500とは、対象となっている装置以外の装置のことを意味し、例えば紙葉類処理装置100から見た場合には紙葉類処理装置100以外のあらゆる装置が外部装置500に該当する。
ところで、外部装置500は、図10に示すように、一つの紙葉類処理装置100に対して一つだけ設けられてもよいが、複数の紙葉類処理装置100が設けられた態様において、複数の紙葉類処理装置100に対して一つの外部装置500が設けられていてもよい。
図10に示すように、本実施の形態の紙葉類処理装置100は、紙葉類処理装置100を制御する装置制御部50を備えている。この装置制御部50は、少なくとも2つ以上の各集積部60の各々に対して設定された押出設定に基づいて、押出部83を制御する。もちろん全ての各集積部60の各々に対して押出設定が設定されてもよい。本実施の形態では、以下、一例として、全ての各集積部60の各々に対して押出設定が設定される態様を用いて説明する。なお、装置制御部50は特許請求の範囲に記載された「制御部」に含まれている。本実施の形態では、装置制御部50を用いて以下の説明を行うが、これに限られることはなく、装置制御部50の果たす役割を外部装置500の外部制御部550が果たしてもよい。この場合には、外部制御部550も特許請求の範囲に記載された「制御部」に含まれることになる。
設定される押出設定は、押出部83による押出動作を許可又は禁止する設定であってもよい。また、設定される押出設定は、押出部83の押出量に関する設定であってもよい。なお、複数の集積部60のいずれかの集積部60では押出部83による押出動作を許可又は禁止が設定され(この場合には押出量は設定されず、規定の押出量だけ紙葉類が押出部83で押し出されることになる。)、別の集積部60では押出部83の押出量が設定されてもよい。また、複数の集積部60のいずれかの集積部60では押出部83による押出動作を許可又は禁止が設定され、押出動作が許可された押出部83に関して、押出部83の押出量が設定されてもよい。
ちなみに、装置制御部50は各集積部60に設けられた押出部83の押出設定を個別に設定できるようになっていてもよい。この場合には、操作者は、集積部60a−60hに設けられた押出部83の各々又は集積部60の各々に対して押出設定を設定すればよい。
なお、押出設定は、集積部60に集積される紙葉類の種類に基づいて設定されてもよいし、集積部60に集積される紙葉類として設定された紙葉類の種類に基づいて設定されてもよい。
集積部60に集積される紙葉類の種類に基づいて押出設定が設定される場合には、一例として、識別部55が搬送部70で搬送される紙葉類の種類を検知し、装置制御部50が、識別部55で検知された紙葉類の種類に基づいて、押出設定を設定する態様を採用することができる。このような態様は、後述の自動決定モードや動的決定モードのように、識別部55の識別結果に基づいて集積部60に収容される紙葉類を割り当てる態様で有効である。より具体的には、紙葉類処理装置100の装置記憶部56は、識別部55で検知された紙葉類の種類のうち押出部83の押出量を設定する際に用いられる紙葉類の種類、つまり、通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種や、小切手、商品券及び帳票の種類等と、押出設定とを関連付けて記憶している。そして、識別部55によって搬送部70で搬送される紙葉類の種類が識別されると、当該紙葉類の種類に関連付けられた押出設定が読み出される。またこの際、当該紙葉類が集積される集積部60も決定される。そして、装置記憶部56から読み出された押出設定と、対象となっている紙葉類が集積される集積部60の情報とに基づいて、押出設定が設定される。
他方、集積部60に集積される紙葉類として設定された紙葉類の種類に基づいて押出設定が設定される場合には、まず、集積部60に集積される紙葉類の種類が設定され、このようにして設定された紙葉類の種類に基づいて押出設定が設定されることになる。
本実施の形態では、本実施の形態では、主に装置記憶部56を用いて説明を行うが、これに限られることはなく、装置制御部50の果たす役割を外部装置500の外部記憶部560(図10参照)が果たしてもよい。
ところで、集積される通貨の種類、貨幣の金種、貨幣の刷種、紙葉類の正損、紙葉類の表裏及び紙葉類の方向等の各々について、各集積部60に対して、指定モード、自動決定モード、動的決定モード、混合モード及び指定外モードのいずれかを設定することができるようになっていてもよい。
ここで、指定モードは、集積部60に収容される紙葉類の分類用種別の内容を予め指定するモードである。自動決定モードは、1取引分の紙葉類の処理において、識別部55が指定した順番で(例えば1番目、2番目等に)識別した分類用種別の内容を、対応する集積部60に収容する紙葉類の内容とするものである。動的決定モードは、貨幣を処理している間に、識別部55の識別結果に基づいて集積部60に収容される紙葉類を割り当てるモードであるが、自動決定モードと異なり、何番目の紙葉類であっても割り当て可能となっている。例えば識別した分類用種別が、どの集積部60にも割り当てられておらず、割当てが決定していない集積部60のうち、動的決定モードが設定されている集積部60がある場合、その集積部60に、識別した紙葉類の内容が割り当てられる。混合モードは、分類用種別の内容を問わず紙葉類を集積するモードである。指定外モードは、他の集積部60に収容されない紙葉類を集積するモードである。
そして、通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種、紙葉類の正損、紙葉類の表裏及び紙葉類の方向の各々に対して設定された、指定モード、自動決定モード、動的決定モード、混合モード及び指定外モードに基づいて、集積部60に集積される紙葉類の分類用種別が決定され、この紙葉類の分類用種別に基づいて押出部83の押出設定が設定されてもよい。なお、図6(b)では、金種に対応して記憶された押出設定が示されている。そして、20ドルに対しては押出動作が禁止されており、10ドル、50ドル及び100ドルに対しては押出動作が許可されている。そして、100ドルに対しては押出部材84の押出量が10mmとなっており、50ドルに対しては押出部材84の押出量が20mmとなっており、10ドルに対しては押出量が30mmとなっている。なお、他の金種の紙幣(1ドル紙幣、2ドル紙幣及び5ドル紙幣)に対して押出設定が設定されてもよいが、図6(b)では示していない。
なお、集積部60で集積される紙葉類の種類は、例えば操作表示部59や外部操作部530(図10参照)から入力することができる。すなわち、本実施の形態の操作表示部59や外部操作部530から、通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種、紙葉類の正損、紙葉類の表裏及び紙葉類の方向の各々に対して、指定モード、自動決定モード、動的決定モード、混合モード及び指定外モードを設定することができ、その結果、集積部60で集積される紙葉類の種類が決定されることとなる。
押出設定に関しては、様々な態様が考えられるが、例えば流通量が多い紙葉類(代表的には紙幣)に関しては集積部60で集積されるものとして設定された所定枚数(例えば100枚)に比較的短時間で達する。このため、押出部83による押し出し動作が、却って作業効率を低下させる場合がある。また、操作者が当該集積部60の近辺にいる可能性が高い。したがって、流通量が多い紙葉類に対しては、押出部83による押し出しが禁止されるようにしてもよい。他方、流通量が少ない紙葉類に対しては、集積部60で集積されるものとして設定された所定枚数に比較的時間がかかることから、操作者が当該集積部60の近辺にいない可能性が高い。したがって、流通量が少ない紙葉類に対しては、押出部83による押し出しが許可されるようにしてもよい。なお、流通量が多いか否かに関しては、予め設定されていてもよい。そして、流通量が多い紙葉類が搬送されることになった集積部60に対しては押出部83による押し出しが自動で禁止され、他方、流通量が少ない紙葉類が搬送されることになった集積部60に対しては押出部83による押し出しが自動で許可されてもよい。なお、図6(b)では、金種に対応して記憶された押出設定が示されている。そして、流通量が多い20ドルに対しては押出動作が禁止されており、流通量が少ない10ドル、50ドル及び100ドルに対しては押出動作が許可されている。ちなみに、本実施の形態の紙葉類処理装置100は、例えば、一分あたりに700枚〜750枚の紙葉類を処理することができ、所定枚数が100枚である場合には最短で8〜8.5秒で押出部83による押出動作が行われることになる。
本実施の形態では、紙葉類の長手方向が前後方向(図2の紙面の法線方向)に沿うようにして、紙葉類が搬送されて集積部60に集積されることになる。このため、押出部83による押し出しが許可されたことを前提として、長手方向の長さの短い紙葉類に関しては比較的大きな押出量が設定され、長手方向の長さの短い紙葉類に関しては比較的小さな押出量が設定されてもよい。なお、紙葉類の長手方向の長さが予め紙葉類の種類と関連づけて装置記憶部56に記憶されていてもよい。この場合には、長手方向の長さが長い紙葉類が搬送されることになった集積部60に対しては押出部83による押出量として相対的に小さな値が設定され、他方、長手方向の長さが短い紙葉類が搬送されることになった集積部60に対しては押出部83による押出量として相対的に大きな値が設定されてもよい。また、装置記憶部56に記憶された紙葉類の長手方向の長さから計算して、押し出しが許可された集積部60で集積された紙葉類の前面側の端部の位置が概ね揃うようにして押出量が自動で設定されてもよい。
また、装置制御部50は、押出動作が禁止された集積部60の紙葉類の集積枚数が所定枚数に達した場合には、関連する情報を出力してもよい。関連する情報には、当該所定枚数そのものの情報や、ニアフル又はフルになった情報、紙葉類の抜き出しを促す情報等が含まれてもよい。このような出力を受けて、操作表示部59、個別表示部51a−51h、外部表示部540等においては、集積部60に集積された紙葉類の集積枚数、ニアフル又はフルになった情報、紙葉類の抜き出しを促す情報等が表示されてもよい。また、音や光で、上記関連する情報を報知する報知部90(図10参照)が設けられてもよい。この場合には、所定枚数、ニアフル又はフルになった情報、紙葉類の抜き出しを促す情報が音声で報知されたり、状況毎に異なる色によって、ニアフル又はフルになった情報、紙葉類の抜き出しを促す情報等が報知されたりしてもよい。
また、押出設定は、集積部60の位置、より具体的には紙葉類が搬送される順序に基づいて決定される位置や水平方向における集積部60の位置に基づいて設定されてもよい。一例としては、紙葉類が最初に搬送される上流側の集積部60(図2の左側に位置する集積部)に設けられた押出部83による押出動作が禁止され、紙葉類が最後に搬送される下流側の集積部60(図2の右側に位置する集積部)に設けられた押出部83による押出動作が許可されてもよい。上流側の集積部60には最も上流側の集積部60が含まれるが、その個数は適宜変更することができてもよい。例えば、上流側から2つの集積部60a,60bに設けられた押出部83による押出動作が禁止されてもよい。また、下流側の集積部60には最も下流側の集積部60が含まれるが、やはり、その個数は適宜変更することができてもよい。例えば、下流側から2つの集積部60g,60hに設けられた押出部83による押出動作が許可されてもよい。また、上流側の半分の集積部60a−60dに設けられた押出部83については押出動作が禁止され、他方、下流側の残りの半分の集積部60e−60hに設けられた押出部83については押出動作が許可されてもよい。また、集積部60が略三等分されて、上流側の集積部60a−60cに設けられた押出部83については押出動作が禁止され、真ん中の集積部60d−60fに設けられた押出部83については押し出しが許可されるが、小さな押出量(例えば10mm)が設定され、下流側の集積部60g,60hに設けられた押出部83については押し出しが許可され、大きな押出量(例えば20mm)が設定されてもよい。また、操作者の作業位置に近い位置にある集積部60の押出動作を禁止し、遠い位置にある集積部60の押出動作を許可してもよい。ちなみに、操作者は、受入部11に紙葉類を載置することで作業を開始するので、受入部11の近辺が作業位置となることが多い。そのため、受入部11に近い位置にある集積部60の押出動作を禁止し、遠い位置にある集積部60の押出動作を許可してもよい。
より具体的な例を用いて説明すると、図6(a)で示す態様では、集積部60a−60dでは押出動作が禁止されており、集積部60e−60hでは押出動作が許可されている。そして、集積部60e,60fでは押出部材84の押出量が10mmとなっており、集積部60gでは押出部材84の押出量が20mmとなっており、集積部60hでは押出部材84の押出量が30mmとなっている。なお、図6(b)では、金種に対応して記憶された押出設定が示されている。
ちなみに、複数の集積部60を含むユニットによって集積部ユニットが構成され、当該集積部ユニットを増加させたり削減させたりすることができるようになっていてもよい。図1に示す態様では、第一集積部ユニット110及び第二集積部ユニット120が含まれているが、図9に示す態様では、第一集積部ユニット110及び第二集積部ユニット120の他に、第三集積部ユニット130及び第四集積部ユニット140が含まれている。本実施の形態の紙葉類処理装置100では、第一集積部ユニット110に対して、第n集積部ユニット(「n」は2以上の整数)を自由に増設することができるようになっていてもよい。そして、このように第n集積部ユニットを増設するときに、集積部60の水平方向における位置に基づいて、押出設定が手動又は自動で設定されてもよい。
また、集積部が垂直方向に並べて配置される場合は、集積部の垂直方向における位置に基づいて、押出設定が設定されてもよく、集積部が前後方向に並べて配置される場合も、集積部の前後方向における位置に基づいて、押出設定が設定されてもよい。
また、押出設定は、予め登録された複数のパターンから選択されることで設定されてもよい。具体的な例を用いて説明すると、図7で示す態様では、パターン1として、全ての集積部60a−60hでの押出動作が許可されており、全ての集積部60a−60hにおける押出量が20mmとなっている。パターン2として、全ての集積部60a−60hでの押出動作が禁止されている。パターン3として、集積部60a−60dでの押出動作が禁止されているが、集積部60e−60hでの押出動作が許可されており、当該集積部60e−60hにおける押出量が20mmとなっている。パターン4として、集積部60a−60dでの押出動作が禁止されているが、集積部60e−60hでの押出動作が許可されている。そして、集積部60eでは押出部材84の押出量が10mmとなっており、集積部60fでは押出部材84の押出量が20mmとなっており、集積部60gでは押出部材84の押出量が30mmとなっており、集積部60hでは押出部材84の押出量が40mmとなっている。そして、例えば操作表示部59で表示されたパターン1乃至4の中から、自己の希望するパターンを操作者が操作表示部59や外部操作部530から選択すればよい。
また、同じ内容の押出設定が、少なくとも2つ以上の集積部60に対して一括して設定されてもよい。一例を挙げるとすると、ある集積部60に対して一括して押出動作が禁止されるものとして押出設定が設定され、残りの集積部60に対して一括して押出動作が許可されるものとして押出設定が設定される。また、同じ押出量の集積部60に対しては一括して当該押出量が設定される。図8(a)−(d)に示す態様を例に取って説明すると、操作表示部59、ボタン式操作部58又は外部操作部530から集積部60a−60dが選択され、その後で、押出動作を禁止する旨が入力される(図8(a)参照)。また、同様に、操作表示部59、ボタン式操作部58又は外部操作部530から集積部60e−60hが選択され、その後で、押出動作を許可する旨が入力される(図8(a)参照)。そして、押出動作が禁止された集積部60a−60dに関しては押出量が0mmであることが自動で設定され(図8(b)参照)、押出動作が許可された集積部60e−60hに関しては操作表示部59、ボタン式操作部58又は外部操作部530から押出量が設定されることになる。押出量が設定される際には、同じ押出量が設定される集積部60e,60fが選択された後で、その押出量である10mmが入力される(図8(c)参照)。また、異なる押出量が設定される集積部60g,60hに対しては、集積部60gに対してはその押出量である20mmが入力され(図8(d)参照)、集積部60hに対してはその押出量である30mmが入力される(図8(d)参照)。
また、装置制御部50は、押出部83が押し出し途中に集積部60内の紙葉類がなくなったことを残留検知センサ36が検知した場合に、押出部83の押し出し動作を中断してもよい。このように押出部83の押し出し動作が中断されると、当該押出部83は元の退避位置に戻る。この態様を採用した場合には、残留検知センサ36は、集積部60の奥行き方向(前後方向)の略中心位置又は略中心位置よりも前方側に設けられていてもよい。そして、残留検知センサ36は押出部83の押出部材84によって紙葉類が押されている間も、紙葉類が集積部60内に有るか否かを検知するようになっている。そして、操作者が押し出し途中の紙葉類を取り出す等して、集積部60内の紙葉類がなくなったことを残留検知センサ36が検知した場合には、それ以上の押出動作が中断され、押出部材84は退避位置に戻ることになる。
《方法》
次に、本実施の形態の紙葉類処理装置100を用いた紙葉類処理方法について説明する。
まず、受入部11に処理の対象となる紙葉類が載置される(図1及び図2参照)。次に、受入部11に載置された紙葉類が筐体1内に取込部10によって取り込まれる。このように取込部10によって取り込まれた紙葉類は搬送部70で搬送され、識別部55で識別計数された後で、集積されるべき集積部60へと搬送される。なお、識別部55で正常に識別されなかった紙葉類はリジェクト紙葉類として例えばリジェクト部65a,65bへと搬送される。
識別部55で紙葉類が識別される際には、紙葉類の分類用種別の内容、すなわち、通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種、紙葉類の正損、紙葉類の表裏及び紙葉類の方向のいずれか1つ以上の内容が識別される。そして、この分類用種別の内容に基づいて、対応する集積部60へ紙葉類が搬送されることとなる。
そして、予め定まった枚数の紙葉類が集積部60に集積されたり、受入部11に載置された紙葉類の全てが集積部60及び/又はリジェクト部65に振り分けられたり、操作表示部59やボタン式操作部58からの入力を受けたりすると、押し出しが許可されている押出部83の押出部材84によって集積部60に集積された紙葉類が押し出される。また、押出部83の押出部材84による押出量は、上述したように、紙葉類の種類や集積部60の位置等に基づいて設定される。押出設定を設定する態様や押出部材84の動き等を含む「構成」で述べた全ての内容を、「紙葉類処理方法」にも適用することができるが、重複する記載となるので本願では省略する。
《効果》
次に、上述した構成からなる本実施の形態によって達成される効果であって、まだ述べていない効果又はとりわけ重要な効果について説明する。
本実施の形態によれば、少なくとも2つ以上の集積部60の各々(又は押出部83の各々)に対して設定された押出設定に基づいて、押出部83が制御される。このため、適切な押出設定を採用することができ、例えば音の発生やエネルギーロスを抑えることができる。
この点について説明する。従来では、予め設定された集積枚数の紙葉類が集積部60に送られた場合や、全ての紙葉類の処理が終了した場合等、集積部60から紙葉類を取り出す必要が生じた場合には、常に押出部83の押出部材84を一定の押出量で動作させていた。しかしながら、例えば同一金種の紙幣が大半を占める場合や、予め設定された集積枚数が少ない場合には、比較的短い時間で紙葉類を取り出す必要が生じることから、押出部83を頻繁に動作させることになる。他方、このように比較的短い時間で紙葉類を取り出す場合には、操作者が当該紙葉類の集積された集積部60の近くにいることが多く、押出部材84によって紙葉類を押し出す必要性がそれほど高くない。また、押出部83が動作を開始してから終了するまでに所定の時間を要するため、押出部83が頻繁に動作すると、作業効率を低下させることがある。また、このように押出部材84によって紙葉類を押し出す場合には、音が出たり電気等のエネルギーが消費されたりする。
この点、本実施の形態によれば、上述したように少なくとも2つ以上の集積部60の各々に対して設定された押出設定に基づいて、押出部83が制御される。このため、例えば押出部材84の押し出しが必要ない場合や押出量が少なくて済む場合には、押出部83による押し出しを行わないように押出設定を行ったり、押出量を少なくするようにして押出設定を行ったりすることができる。したがって、必要性の低い押出部83による紙葉類の押し出しや、押出量を抑えたりすることができ、例えば、作業効率の低下を抑えたり、音の発生やエネルギーロスを抑えることができる。
押出設定が押出部83による押出動作を許可又は禁止する設定を含む場合には、必要性の低い押出部83の押出部材84の押し出し動作を禁止することで、押出部材84を押し出す際に発生する音やエネルギーを節約することができる。他方、必要性の高い押出部83の押出部材84に関して押し出し動作を許可することで、紙葉類を集積部60から取り出しやすくすることができる。
なお、ある金種に関しては集積する集積部60が一つしかない場合があり、このような場合には、押出部83の押出部材84によって紙葉類を押し出している間は、新たな紙葉類を当該集積部60に集積できないこともある。この点、本実施の形態のように押出部83の押出部材84による紙葉類の押し出しを禁止することで、紙葉類の処理が停止してしまうことを防止することができる。
また、押出設定が押出部83の押出量に関する設定を含む場合には、あまり押し出す必要がないときにおける紙葉類の押出量を抑えることができ、ひいては、押出部材84の動作時間を短くしたり、押出部材84を押し出す際に発生する音やエネルギーを節約したりすることができる。他方、大きく押し出す必要があるときには、紙葉類を大きく押し出すことができる。このように、必要に応じた運用を採用することができる。
また、押出量を大きくし、集積部60に集積された紙葉類を集積部60の外部まで押し出すような値を押出量として設定してもよい。この場合には、押し出された紙葉類に重なることなく、後から搬送されてくる紙葉類を対象となった集積部60に集積させることができる。
押出設定は、集積部60に集積される紙葉類の種類に基づいて設定されてもよい。この場合には、紙葉類の種類に基づいて、押し出しの許可又は禁止を設定することになる。また、押し出しを許可する場合には、紙葉類を押し出す際の押出量を紙葉類の種類に基づいて設定することができる。このため、流通量が多い紙葉類であるか否か等によって押し出しを許可するか否かを設定することができ、また、押し出しを許可する場合には、その押出量を設定することができる。
また、押出設定は、集積部60に集積される紙葉類として設定された紙葉類の種類に基づいて設定されてもよい。この場合にも、集積部60に集積される紙葉類の種類に基づいて押出設定が設定された場合と同様の効果を奏することができる。すなわち、紙葉類の種類に基づいて、押し出しの許可又は禁止を設定することができる。また、押し出しを許可する場合には、紙葉類を押し出す際の押出量を設定することができる。このため、流通量が多いか否か等によって押し出しを許可するか否かを設定することができ、また、押し出しを許可する場合には、その押出量を設定することができる。
押出設定は、集積部60の位置(紙葉類が搬送される順序に基づいた位置、水平方向における集積部60の位置、垂直方向における集積部60の位置及び/又は前後方向における集積部60の位置)に基づいて設定されてもよい。例えば同一金種の紙幣が大半を占める場合や、予め設定された集積枚数が少ない場合には、比較的短い時間で紙葉類を取り出す必要が生じる。そして、このように比較的短い時間で取り出す必要が生じる紙葉類を集積する集積部60は、受入部11の位置等からして上流側に設定することが多い。他方、流通量の少ない紙幣や予め設定された集積枚数が多い場合には、紙葉類を取り出す必要が生じるまでに比較的長い時間がかかる。そして、このように取り出す必要が生じるまでに比較的長い時間がかかる紙葉類を集積する集積部60を下流側に設定することが多い。このため、例えば、上流位置に位置する集積部60に関しては、押出部83による押出動作を禁止するように設定し、下流位置に位置する集積部60に関しては、押出部83による押出動作を許可するように設定してもよい。
また、押出動作を許可するとして、集積部60の位置に応じて押出量の大小を変えてもよい。一例としては、押出動作が許可された集積部60のうち比較的下流側の集積部60においては相対的に大きな押出量を設定し、押出動作が許可された集積部60のうち比較的上流側の集積部60においては相対的に小さな押出量を設定するようにしてもよい(図6(a)参照)。このように押出量を変えることで、どの集積部60から紙葉類が押し出されたかを操作者がより容易に把握することができる。
場合によっては、所定の集積部60(例えば押出動作が許可された集積部60のうち比較的下流側に位置する集積部60)では、完全に紙葉類を集積部60の外方まで押し出すよう、押出量が設定されてもよい。この場合には、後から集積される紙葉類が重なることがない態様で、当該集積部60内に紙葉類を集積させることができる。また、このように完全に紙葉類を集積部60の外方まで押し出すことで、紙葉類が集積部60内で積み重ならないことから、当該集積部60における紙葉類の集積処理が停止されることもない。なお、このように紙葉類を集積部60の外方まで完全に押し出す態様では、集積部60の前方に紙葉類を収容するための収容箱や、前方に押し出された紙葉類を搬送するためのベルトコンベア等の外部搬送部(図示せず)が設けられてもよい。
また、所定の集積部60(例えば押出動作が許可された集積部60のうち比較的下流側に位置する集積部60)では、上述したように完全に紙葉類を集積部60の外方まで押し出さなくても、紙葉類の前方側の端部が筐体1からある程度はみ出るよう、押出量が設定されてもよい。
押出設定が予め登録された複数のパターンから選択される態様を採用した場合には(図7参照)、予め設定されたパターンを利用して押出設定を選択することができる。このため、操作者は特段迷うことなく、適切な押出設定を選択することができる。なお、このようなパターンは適宜入力して記憶させることができるようになっていてもよい。このような態様によれば、操作者は自己の都合のよいパターンを記憶させて、当該パターンを後々利用することができるようになる。また、一度利用されたパターンは自動で装置記憶部56に記憶されるようになってもよい。また、外部装置500を通じて他の紙葉類処理装置100で利用されたパターンを読み出して装置記憶部56で記憶するようにしてもよいし、外部装置500に記憶された他の紙葉類処理装置100で利用されたパターンを読み出して利用できるようにしてもよい。
また、過去に設定された、紙葉類の種類に対する押し出しの許否及び押出量の履歴から、自動で、押し出しの許否及び押出量が設定されるようになってもよい。この態様を採用した場合には、集積部60に集積される紙葉類の種類又は集積部60に集積される紙葉類として設定された紙葉類の種類(分類用種別)が決定されると、当該紙葉類の種類に対して過去に設定された押し出しの許否及び押出量と同じ条件、すなわち押し出しの許否及び押出量が自動で設定されてもよい。このような態様によれば、操作者は特段迷うことなく、適切な押出設定を選択することができる。ちなみに、例えば現金センターのような複数の顧客から紙葉類が持ち込まれる場所で紙葉類処理装置100が用いられるような場合には、紙葉類を持ち込んだ顧客のID等の識別情報に基づいて履歴が読み出され、当該履歴に基づいて紙葉類の種類に対する押し出しの許否及び押出量が設定されてもよい。また、顧客IDや、紙葉類の種類別の枚数等の取引情報を予め取得できる場合は、この取引情報に基づいて押し出しの許否及び押出量が設定されてもよい。
また、同じ内容の押出設定が、少なくとも2つ以上の集積部60に対して一括して設定される態様を採用した場合には(図8(a)−(d)参照)、押出設定を設定する際の手間を減らすことができる点で有益である。
また、押出部83が押し出し途中に集積部60内の紙葉類がなくなったことを残留検知センサ36が検知したときに、押出部83の押し出し動作が中断される態様を採用した場合には、紙葉類が取り出された状態で押出部材84が押し出されることを防止することができる。このため、無駄にエネルギーが消費されたり、無駄な押出部材84の動きによって騒音が発生したりすることを防止することができる。
また、装置制御部50が、押出動作が禁止された集積部60の紙葉類の集積枚数が所定枚数に達したときに、関連する情報を出力する態様を採用した場合には、押出動作が禁止されている集積部60に関しても、所定枚数の紙葉類が集積されたことを操作者に認識させることができる点で有益である。
第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、外部に開放した受入部11を設けた態様であったが、第2の実施の形態では、外部に開放した受入部11の代わりに紙葉類を収納したカセット200を用いた態様となっている。なお、このカセット200は、例えば金融機関のATM等の内部に設置されている。そして、カセット200がATM等から取り出されて紙葉類処理装置100に取り付けられることで、カセット200内の紙葉類が筐体1内に繰り出されることになる。
また、本実施の形態では、カセット200に集積された紙葉類の識別情報、より具体的には全ての紙幣の記番号が、カセット200に集積された順番に関する情報とともに、装填紙葉類リストとして外部記憶部560又は装置記憶部56に記憶されている。そして、カセット200が例えば金融機関のATM等に設置され、カセット200内の紙葉類が出金のみに利用される。そして、当該金融機関のATMからカセット200が回収されて、紙葉類処理装置100に取り付けられて、カセット200内から紙葉類が例えば上方側から順に繰り出されることになる。上述したように、金融機関のATM等に設置される前に、カセット200に集積された全ての紙葉類の装填紙葉類リストが外部記憶部560又は装置記憶部56に記憶されている。カセット200から繰り出された最初の紙葉類の識別情報と装填紙葉類リストから、その紙葉類が何番目に集積されていた紙葉類であるかを把握することができる。言い換えれば、回収されたカセット200に、何枚の紙葉類が集積されているかを装置制御部50が把握することができる。このため、装置制御部50は、残したい枚数の紙葉類をカセット200内に残置させ、残りの紙葉類(端数紙葉類)のみをカセット200から繰り出して識別部55で識別計数するように制御する。なお、このように端数紙葉類をカセット200から繰り出した後で、当該カセット200に(例えば当該カセット200の収納可能枚数まで)紙葉類を詰めてもよい。
なお、複数の端数紙葉類を識別部55で識別計数することで、仮に何らしかの理由でカセット200内の紙葉類の集積順番が入れ替わってしまっていた場合でも、カセット200内に残っている紙葉類の枚数をより確実に確定することができる。
ちなみに、金融機関のATM等に設置されたカセット200に紙葉類の入金がある態様を採用した場合には、外部記憶部560又は装置記憶部56で記憶されている装填紙葉類リストに含まれる紙葉類が識別されるまでカセット200から紙葉類を筐体1内に繰り出して、識別部55で識別計数し、装填紙葉類リストに含まれる識別情報の紙葉類が識別されたときに、当該紙葉類の識別情報と装填紙葉類リストに基づいて、カセット200に集積されている紙葉類の枚数を装置制御部50は把握するようにしてもよい。
第2の実施の形態において、その他の構成は、第1の実施の形態と略同一の態様となっている。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
具体的な例を用いると、現金センターで、カセット200に2000枚の紙幣を装填する。このとき、装填した全ての紙幣の記番号を、カセット200に集積された順番を示す情報とともに、装填紙幣リスト(装填紙葉類リスト)として、外部記憶部560又は装置記憶部56に記憶しておく。当該カセット200を現金センターから金融機関まで搬送する。搬送されたカセット200は金融機関のATMに設置され、カセット200内の紙幣が出金のみに利用される。そして、例えば金融機関の営業終了後に当該金融機関のATMからカセット200が回収されて、現金センターまで搬送され、現金センター内に設置された紙葉類処理装置100に取り付けられる。この際、カセット200内から一枚目の紙幣が繰り出され、この紙幣の記番号(図12では「F095111248」)が識別部50で識別される。この「F095111248」と、外部記憶部560又は装置記憶部56に記憶されていた装填紙幣リストから、この紙幣が、例えば1184番目にカセットに装填された紙幣であることを装置制御部50が把握する。これにより、カセット200内には1184枚の紙幣が集積されていることを装置制御部50が把握する。仮に1000枚の紙幣をカセット200に残置させたい場合には、184枚の紙幣(端数紙幣)がカセット200から繰り出されて識別計数される。この184枚の紙幣に関しては、当該紙幣の記番号や集積順が、外部記憶部560又は装置記憶部56に記憶されている紙幣装填リストと合致しているか逐一確認されてもよい。そして、仮に識別部50で識別された紙幣の記番号が紙幣装填リストにない場合や、装填リストにはあるが、前後の紙幣の記番号との順番が異なる場合には、その旨が、操作表示部59、外部表示部540、報知部90等で操作者に示されてもよい。なお、184枚の紙幣をカセット200から繰り出した後で、当該カセット200に1000枚の紙葉類を改めて詰め直し、合計2000枚の紙幣をカセット200に装填してもよい。
このように、本実施の形態によれば、カセット200内の全ての紙葉類を取り出し、所定枚数の紙幣を装填し直す必要がなく、回収したカセット200内の紙幣の一部を残したまま、カセット200に所定枚数の紙幣を装填する。このため、カセット200に紙幣を装填する作業時間を短くすることができ、作業効率を上げることができる。
なお、上記では、第2の実施の形態は、(一部を除き)第1の実施の形態と略同一の態様となっている旨説明したが、これに限られることはない。第2の実施の形態は、第2の実施の形態の欄で説明した内容のみを備えていればよく、第1の実施の形態とは完全に切り離され、第1の実施の形態のように、少なくとも2つ以上の各集積部60の各々に対して設定された押出設定に基づいて押出部83を制御するようになっていなくてもよい。
ところで、上述した各実施の形態の記載及び図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態の記載又は図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。
このため、第1の実施の形態や第2の実施の形態で装置制御部50が行う旨説明した制御内容を外部制御部550が行ってもよく、その逆であってもよい。また、装置記憶部56が記憶している旨説明したものを外部記憶部560が記憶してもよく、その逆であってもよい。また、操作表示部59又はボタン式操作部58が行う旨説明した操作内容を外部操作部530が行ってもよく、その逆であってもよい。また、操作表示部59が表示する旨説明した内容を外部表示540が表示してもよく、その逆であってもよい。
11 受入部
50 装置制御部
56 装置記憶部
58 ボタン式操作部
59 操作表示部
60 集積部
70 搬送部
83 押出部
90 報知部
100 紙葉類処理装置
500 外部装置
530 外部操作部
540 外部表示部
550 外部制御部
560 外部記憶部

Claims (11)

  1. 紙葉類を受け入れる受入部と、
    前記受入部で受け入れられた紙葉類を搬送する搬送部と、
    外部に開口した開口部を有するとともに、前記搬送部で搬送された紙葉類を集積する複数の集積部と、
    前記集積部で集積された紙葉類を前記開口部に向かって押し出す押出部と、
    少なくとも2つ以上の前記集積部の各々に対して設定された押出設定に基づいて、前記押出部を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 前記押出設定は、前記押出部による押出動作を許可又は禁止する設定を含むことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記押出設定は、前記押出部の押出量に関する設定を含むことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記押出設定は、前記集積部に集積される紙葉類の種類に基づいて設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記押出設定は、前記集積部に集積される紙葉類として設定された紙葉類の種類に基づいて設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  6. 前記押出設定は、前記集積部の位置に基づいて設定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  7. 前記押出設定は、予め登録された複数のパターンから選択されることで設定されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  8. 同じ内容の押出設定が、少なくとも2つ以上の集積部に対して一括して設定されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  9. 前記押出設定を行うための操作部をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3及び5乃至8のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  10. 前記集積部に集積された紙葉類の有無を検知する検知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記押出部が押し出し途中に前記集積部内の紙葉類がなくなったことを前記検知部が検知した場合に、前記押出部の押し出し動作を中断することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  11. 前記押出設定が、前記押出部による押出動作を許可又は禁止する設定を含み、
    前記制御部は、押出動作が禁止された前記集積部の紙葉類の集積枚数が所定枚数に達した場合に、関連する情報を出力することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
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