図1は、本実施例に係るぱちんこ遊技機10の前面側における基本的な構造を示す。以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66、作動口68、一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための始動入賞検出装置74と、始動口62の拡開機構を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動口62の拡開機構が拡開されたとき、始動口62の開口幅が拡がって入球容易性が向上する。始動入賞検出装置74は、始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す始動入賞情報を生成する。一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、大入賞口66への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入賞情報を生成する。
大入賞口66は、特別図柄192が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の入賞検出装置78は、遊技球の通過を検出するセンサを備えて構成される。
遊技領域52の左方に設けられた特別図柄表示装置61および遊技領域52の略中央に設けられた演出表示装置60は、それぞれの画面に特別図柄192の変動と、特別図柄192に連動する装飾図柄190を含む演出画像の変動を表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。ここで、特別図柄192は、始動口62への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が停止されたときの図柄態様が当たりと定められた図柄であった場合、その停止図柄が表示されたタイミングが大当たり発生タイミングとなる。特別図柄表示装置61は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段である。演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動する形で装飾図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。装飾図柄190は、特別図柄192で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、装飾図柄190として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。なお、本実施例では、3つの装飾図柄190が横に一列に並ぶよう演出表示装置60に表示される。以下、右の装飾図柄190を「右図柄」、左の装飾図柄190を「左図柄」、中央の装飾図柄190を「中央図柄」という。
演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、ドラムなどの機械式回転装置やLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。なお、特別図柄192は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の左下方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。作動口68は、遊技盤50の左側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は始動口62の拡開機構を拡開させるか否かを決定する開放抽選の契機となる。作動口68を遊技球が通過すると、開放抽選の結果を示す図柄である普通図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は演出表示装置60の右下方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が停止すると、通常、50%から80%程度の確率で始動口62が所定時間拡開する。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。演出表示装置60の下方には、抽選保留ランプ20が設けられ、その対称的な位置である遊技領域52の右下部には、普通図柄表示装置59の下に作動保留ランプ22が設けられている。抽選保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって当否抽選の保留数を表示する。当否抽選の保留数は、図柄変動中または特別遊技中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。作動保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。さらに演出表示装置60の上方および下方には、それぞれ遊技効果ランプ90が設けられている。操作ボタン82は、遊技者が遊技機へ所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、大入賞口66の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が始動口62に落入すると、特別図柄表示装置61および演出表示装置60において特別図柄192および装飾図柄190が変動表示される。特別図柄192および装飾図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および装飾図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞口66の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような大入賞口66の開閉が所定回数、例えば15回繰り返される。
特別遊技が終了した後の通常遊技においては特定遊技の一つである変動短縮遊技(以下、適宜「時短」という)が開始される。変動短縮遊技においては、特別図柄および装飾図柄の変動時間が通常より短縮される。特別図柄および装飾図柄の変動時間は、所定の変動回数の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻される。特別遊技が発生した場合であってそのときの当たり停止図柄が特定の態様であった場合、特別遊技の終了後に特定遊技の一つである確率変動遊技(以下、適宜「確変」という)がさらに開始される。確率変動遊技においては、通常の確率状態より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。
図2は、本実施例に係るぱちんこ遊技機10の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容や複数の可動役物140の動作、遊技効果ランプ90の点灯を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させ、その演出の進行に沿って可動役物140や遊技効果ランプ90の点灯を作動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例に係るぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90、可動役物140のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や可動役物140、電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132、演出表示制御手段134、役物制御手段136を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断し、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口66に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
当否抽選手段112は、始動口62への遊技球の入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を当否抽選値として取得する。たとえば、当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。当否抽選手段112は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。当否抽選手段112は、通常時には通常確率による当否判定のための当否テーブルを参照し、確率変動時には通常確率より当たりの確率が高くなる当否テーブルを参照する。当否抽選手段112は、複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が当たりであるか否かを判定する。当否抽選手段112による判定結果は、特別図柄表示装置61において特別図柄の形で変動表示される。また、当否抽選手段112による判定結果を演出的に示す装飾図柄が演出表示装置60において変動表示される。
図柄決定手段114は、特別図柄表示装置61に表示させる特別図柄の停止図柄と変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を抽選により決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。図柄決定手段114は、特別図柄や普通図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。
図柄決定手段114は、特別図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、当否抽選手段112による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて特別図柄の停止図柄を決定する。図柄決定手段114は、当否抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。図柄決定手段114は、決定した停止図柄および変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段118および演出決定手段132へ送出する。
図柄決定手段114は、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた複数種の変動パターンを記憶する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。
図柄決定手段114は、遊技球が作動口68を通過した場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数を取得し、その抽選乱数に応じて普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が始動口62の普通電動役物を所定時間拡開する。
保留制御手段116は、当否抽選手段112により取得された当否抽選値を保留球として保持する。当否抽選値は、その保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限は4である。
メイン表示制御手段118は、当否抽選手段112による抽選の結果を、図柄決定手段114により決定された変動パターンにしたがって特別図柄の変動表示として特別図柄表示装置61に表示させる。メイン表示制御手段118は、特別図柄の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。メイン表示制御手段118は、普通図柄の変動を普通図柄表示装置59に表示させる。
特別遊技制御手段120は、当否抽選手段112による当否抽選結果が当たりであった場合に、特別遊技の実行処理を制御する。特別遊技は、大入賞口66の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした1回または複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において大入賞口66を約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の継続回数が上限回数に達していなければ、現在の単位遊技の終了後に次の単位遊技を開始させる。単位遊技の上限回数を消化した場合には、特別遊技を終了させる。
特定遊技実行手段122は、遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。本実施例における特定遊技には、当否抽選の当選確率を通常確率の状態から高確率の状態へ切り替える確変と、図柄変動時間を通常時間より短時間へ切り替える時短とがある。
特定遊技実行手段122は、当否抽選値が確変状態へ移行すべき値であった場合に、特別遊技後の遊技状態を確変状態へ移行させる。確変状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当否抽選手段112による当たり判定の確率が高い値のまま維持される。また、特定遊技実行手段122は、当否抽選値の如何に関わらず、特別遊技後に遊技状態を時短の状態へ移行させる。時短は、特別遊技後の特別図柄の変動回数が所定回数、たとえば100回に至るまで継続される。
開閉制御手段124は、始動口62の普通電動役物や大入賞口66の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、始動口62を開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技中、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口66を開放させる。
パターン記憶手段130は、装飾図柄を含む演出画像の変動パターンとして変動表示における変動開始から停止までの変動過程が定められた複数の変動パターンデータを保持する。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい演出画像の変動パターンを選択する。
本実施例に係るぱちんこ遊技機10では、右図柄および左図柄において、同じ数字を示す装飾図柄190を停止表示させ、あと中央図柄も同じ数字を示す装飾図柄190で停止表示されれば大当たりとなる状態となることによりリーチ状態となる。
本実施例に係るパターン記憶手段130は、ボタン再変動演出パターンを保持する。ボタン再変動演出パターンは、装飾図柄190の変動表示中に、左図柄および右図柄を同じ数字になるように、あたかも停止表示させたような半停止状態として、あたかもリーチ状態になったように表示し、所定時間を経過した場合、または所定時間内に操作ボタン82が遊技者によって操作された場合に、左図柄および右図柄を含む3つの装飾図柄190があたかも再変動したように変動表示させるボタン再変動演出を表示させるための演出パターンである。
ボタン再変動演出では、図4に示すように、爆弾の形をした左図柄および右図柄が半停止状態となると共に、「ボタンを押してミッションを成立させよう!」など、操作ボタン82の操作を促すメッセージが表示される。このメッセージの表示後所定時間を経過した場合、または所定時間内に遊技者によって操作ボタン82が操作された場合に、爆弾の形をした装飾図柄190があたかも爆発したように表示させた後3つの装飾図柄190があたかも再変動したように変動表示される。これによって、左右において半停止状態となる装飾図柄190は操作ボタン82を操作することによって自由に爆発させることができるリモコン爆弾であるように遊技者に感じさせることができる。以下、このように操作ボタン82が操作されることによって爆発したように表示される爆弾の形をした装飾図柄190を、「リモコン爆弾図柄」という。
演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置および変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターンに応じて決定する。演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば当否抽選手段112による判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄として揃える数字には、特別図柄と同じ数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、特別図柄が「3」の場合は装飾図柄が「333」となる。当否抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄と演出画像の変動パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
本実施例では、演出決定手段132は、演出表示装置60に表示させるミッションを決定する。ここで、ミッションとは、始動口62の遊技球の入球を契機に、演出表示装置60に表示される演出内容に関連付けられた態様で表示される条件であって、特別遊技へ移行させるために満たすべきであるような条件である態様条件をいう。ミッションの例としては、例えば「2でリーチをかけろ!」など、装飾図柄190の表示態様に関連付けられた条件でもよく、また、装飾図柄190以外の演出内容に関連付けられた条件でもよい。
演出表示制御手段134は、当否抽選手段112による当否抽選の結果として、選択された変動パターンデータにしたがって演出表示装置60へ演出画像を変動表示させる。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
また、演出表示制御手段134は、演出決定手段132によって決定されたミッションを演出表示装置60に表示する。例えばボタン再変動演出パターンにしたがって装飾図柄190を変動表示させる場合、演出表示制御手段134は、図4において「2でリーチをかけろ!」と表示されているように、左右の装飾図柄190が半停止状態となる前に、右の装飾図柄190の上方にミッションを表示させる。
役物制御手段136は、演出表示制御手段134から受け取る指示にしたがい、演出表示装置60における演出内容や遊技効果ランプ90の点滅過程に沿って、可動役物140を演出的に動作させる。
図5は、本実施例に係るぱちんこ遊技機10における基本的な動作過程を示すフローチャートである。まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、大入賞口66などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図6は、図5におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。その判定結果に応じてメイン表示制御手段118が変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドを演出表示制御手段134へ送信し、これを受信した演出表示制御手段134が変動パターンデータにしたがって演出画像の変動表示を開始する(S36)。S30において当否抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動が表示中であった場合は(S32のY)、S34およびS36の処理がスキップされる。続いて、図柄変動表示がすでに開始されていれば(S38のY)、図柄変動表示処理を実行し(S40)、図柄変動表示が開始されていないときは(S38のN)、S40をスキップする。
図7は、図6におけるS34の当否判定処理において、特別遊技の実行終了直後に演出表示装置60に表示させる演出を決定する手順を示すフローチャートである。本実施例に係るぱちんこ遊技機10では、特定遊技実行手段122は、特別遊技の実行終了後、特別図柄192および装飾図柄190の変動回数が所定回数(本実施例では5回)に達するまで確率変動遊技状態とする。この確率変動遊技状態では、演出表示制御手段134は、リーチ状態を経て変動停止させるよう装飾図柄190を変動表示させる。図7に示すフローチャートは、このように特別遊技の実行終了直後の確率変動遊技状態において演出表示装置60に表示させる演出を決定する手順を示すものである。
演出決定手段132は、メイン基板102から入力された演出パターンを示すデータなどを利用して、ボタン再変動演出を表示させるか否かを判定する(S100)。演出決定手段132は、演出決定抽選値が所定範囲内の値である場合(S100のY)、ボタン再変動演出パターンを選択し(S102)、演出決定抽選値が所定の範囲内の値でない場合(S100のN)、通常の演出パターンを選択する(S104)。
図8は、図5におけるS16を詳細に示すフローチャートである。まず、大入賞口66が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技の演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S74)。大入賞口66が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、大入賞口66へ遊技球が9球以上入球した場合(S78のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
S80における大入賞口66の閉鎖後、単位遊技のラウンド数が15に達していた場合(S82のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S84)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S86)。ラウンド数が15に達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S90)。
図9は、演出表示装置60にボタン再変動演出でない通常の演出を表示させるときの処理手順を示すフローチャートである。演出決定手段132は、まずメイン基板102から入力された当否抽選値を利用して、当否抽選の結果が当たりか否かを判定する(S180)。当否抽選の結果が当たりの場合(S180のY)、演出決定手段132は、メイン基板102から入力された、確率変動状態へ移行させるか否かを示す図柄抽選の結果を利用して、確率変動状態への移行条件を満たすか否か、すなわち確変大当たりか非確変大当たりかを判定する(S182)。
本実施例に係るぱちんこ遊技機10では、装飾図柄190は1から9までの数字を表す図柄によって構成されている。演出決定手段132は、確変大当たりの場合、装飾図柄190の停止態様を、同じ奇数の数字(1、3、5、7、9)を示す装飾図柄190が有効ライン上に3つ揃った状態である確変停止態様に決定する。また、演出決定手段132は、非確変大当たりの場合、装飾図柄190の停止態様を、同じ偶数の数字(2、4、6、8)を表す装飾図柄190が有効ライン上に3つ揃った状態である非確変停止態様に決定する。これによって、遊技者は、有効ライン上に同じ奇数の数字の装飾図柄190が3つ揃った場合に確変大当たりであったことを認識することができ、また、同じ偶数の数字の装飾図柄190が3つ揃った場合に非確変大当たりであったことを認識することができる。以下、奇数の数字を示す装飾図柄190を「確変図柄」、偶数の数字を示す装飾図柄190を「非確変図柄」として説明する。
確変大当たりの場合(S182のY)、演出決定手段132は、演出表示装置60に表示させるミッションを、例えば「7でリーチをかけろ!」や「左図柄に3を出現させろ!」など、確変図柄を演出表示装置60に停止表示させることを指示するミッションに決定し、演出表示制御手段134は、決定されたミッションを演出表示装置60に表示する(S184)。非確変大当たりの場合(S182のN)、演出決定手段132は、演出表示装置60に表示させるミッションを、例えば「2でリーチをかけろ!」や「右図柄に4を出現させろ!」など、非確変図柄を演出表示装置60に停止表示させることを指示するミッションに決定し、演出表示制御手段134は、決定されたミッションを演出表示装置60に表示する(S186)。ミッションを表示すると、演出表示制御手段134は、演出表示装置60に表示されたミッションを達成させる態様で右図柄および左図柄を停止表示させてリーチ状態とし(S188)、残る中央図柄を右図柄および左図柄と同じ数字を示す装飾図柄190で停止表示させ、当たり図柄で装飾図柄190を変動停止させる(S190)。
当否抽選の結果が外れの場合(S180のN)、演出決定手段132は、新たに抽選を実施することなどによって演出表示装置60に表示させるミッションを決定する。このとき演出決定手段132は、確変図柄を演出表示装置60に停止表示させることを指示するミッションおよび確変図柄を演出表示装置60に停止表示させることを指示するミッションのどちらも決定することが可能とされている。演出表示制御手段134は、決定されたミッションを演出表示装置60に表示する(S192)。ミッションを表示すると、演出表示制御手段134は、ミッションを達成させない態様で右図柄および左図柄を停止表示させてリーチ状態とし(S194)、残る中央図柄を右図柄および左図柄と異なる数字を示す装飾図柄190で停止表示させ、外れ図柄で変動停止させる(S196)。
図10は、演出表示装置60にボタン再変動演出を表示させるときの処理手順を示すフローチャートである。まず演出決定手段132は、表示するミッションを決定し(S110)、演出表示制御手段134は、決定されたミッションを演出表示装置60に表示する(S112)。なお、演出決定手段132は、表示するミッションを決定したとき、どのようなミッションかを示すミッション識別情報をRAMなどの記憶部に格納する。また、演出決定手段132は、後述するS118の判定処理において操作ボタン82が押されないことを前提として、表示するミッションを決定したときに、決定したミッションを達成しないよう暫定的に装飾図柄190の停止図柄を決定しておく。このとき演出決定手段132は、当否抽選の結果が当たりであったか否か、および図柄抽選の結果が確変であったか非確変であったかに応じて装飾図柄190の停止図柄を決定しておく。ミッションが表示されると、演出表示制御手段134は、リモコン爆弾図柄でリーチ状態とする(S114)。リモコン爆弾図柄でリーチ状態とされると、演出表示制御手段134は、例えば図4に示すように、「ボタンを押してミッションを成立させよう!」などのメッセージと共に操作ボタン82の画像を表示するなど、操作ボタン82の操作を促す画像を演出表示装置60に表示する(S116)。
演出表示制御手段134は、操作ボタン82の操作を促す画像を表示したときから時間の計測を開始し、所定時間内(例えば5秒以内)に操作ボタン82が押されたか否かを判定する(S118)。所定時間内に操作ボタン82が押された場合(S118のY)、演出表示制御手段134は、第1演出処理を実施する(S120)。所定時間内に操作ボタン82が押されなかった場合(S118のN)、演出表示制御手段134は、第2演出処理を実施する(S122)。
図11は、図10におけるS120の第1演出処理の実行手順を詳細に示すフローチャートである。図10のS118において遊技者によって操作ボタン82が押されると、演出表示制御手段134は、半停止状態となっていた右図柄と左図柄を含む3つの装飾図柄190をあたかも再変動したように変動させる。ここで、例えば、演出表示装置60に「2でリーチをかけろ!」というミッションが表示されている場合であって、図柄抽選の結果が確変大当たりである場合、ミッションを達成させてリーチをかけてそのまま確変停止態様で変動停止させても、装飾図柄190は、非確変図柄である「2」が3つ揃った「222」で停止表示されることとなり、確変大当たりを示す装飾図柄190の停止態様とならない。
このため、演出決定手段132は、当否抽選値を利用して、当否抽選の結果が当たりか否かを判定する(S130)。当否抽選の結果が当たりの場合(S130のY)、演出決定手段132は、図柄抽選の結果を利用して確変大当たりか否かを判定する(S132)。確変大当たりの場合(S132のY)、演出決定手段132は、格納されたミッション識別情報を利用して、演出表示装置60に表示されたミッションは確変図柄を停止表示させることを指示するミッションか否かを判定する(S134)。
確変図柄を停止表示させることを指示するミッションでない場合(S134のN)、演出決定手段132は、確変図柄を停止表示させることを指示するミッションを再度決定し、演出表示制御手段134は、再度決定されたミッションを、すでに表示されているミッションに追加して演出表示装置60に表示する(S136)。例えば、演出表示装置60にすでに「2でリーチをかけろ!」というミッションが表示されている場合、演出決定手段132は、確変図柄を停止表示させることを指示するミッションである「7でリーチをかけろ!」などのミッションを再度決定し、演出表示制御手段134は、図12に示すように、「2でリーチをかけろ!」の文字の下に、「7でリーチをかけろ!」の文字を表示する。このように確変図柄を停止表示させることを指示するミッションを追加して表示することにより、ミッションを達成させると共にそのまま確変停止態様で装飾図柄190を変動停止させることが可能となる。なお、演出表示制御手段134は、再度決定されたミッションを、すでに表示されているミッションに代えて演出表示装置60に表示してもよい。確変図柄を停止表示させることを指示するミッションの場合(S134のY)、演出決定手段132はミッションを再度決定しない。
非確変大当たりの場合(S132のN)、演出決定手段132は、格納されたミッション識別情報を利用して、演出表示装置60に表示されたミッションは非確変図柄を停止表示させることを指示するミッションか否かを判定する(S138)。非確変図柄を停止表示させることを指示するミッションでない場合(S138のN)、演出決定手段132は、非確変図柄を停止表示させることを指示するミッションを再度決定し、演出表示制御手段134は、再度決定されたミッションを、すでに表示されているミッションに追加して演出表示装置60に表示する(S140)。このように非確変図柄を停止表示させることを指示するミッションを追加して表示することにより、ミッションを達成させると共にそのまま非確変停止態様で装飾図柄190を変動停止させることが可能となる。この場合も演出表示制御手段134は、再度決定されたミッションを、すでに表示されているミッションに代えて演出表示装置60に表示してもよい。非確変図柄を停止表示させることを指示するミッションの場合(S138のY)、演出決定手段132はミッションを再度決定しない。
次に演出決定手段132は、暫定的に決定した装飾図柄190の停止図柄に代えて、ミッションを達成させる装飾図柄190を停止表示させる当たり図柄を決定する。このとき演出決定手段132は、図柄抽選の結果が確変であったか非確変であったかに応じて装飾図柄190を停止表示させる当たり図柄を決定する。演出表示制御手段134は、決定された停止図柄で装飾図柄190が変動停止するよう、まず演出表示装置60に表示されたミッションを達成させる態様で右図柄および左図柄において同じ数字を示す装飾図柄190を停止表示させてリーチ状態とする(S142)。例えば、演出表示装置60に「7でリーチをかけろ!」というミッションが表示されていた場合、演出決定手段132は、「777」を装飾図柄190の停止図柄として決定し、演出表示制御手段134は、決定された停止図柄にしたがって、図13(a)に示すように右図柄および左図柄において「7」の装飾図柄190を停止表示させてリーチ状態とする。このとき、演出表示制御手段134は、表示していたミッションを消去し、代わりに「ミッション達成!」など、ミッションを達成したことを報知するための文字を表示させる。これによって、遊技者はミッションを達成したことを容易に理解することができる。
次に演出表示制御手段134は、残る中央図柄を右図柄および左図柄と同じ数字を示す装飾図柄190で停止表示させ、当たり図柄で装飾図柄190を変動停止させる(S144)。例えば、図13(a)に示すように「7」の装飾図柄190でリーチ状態となっていた場合、演出表示制御手段134は、図13(b)に示すように、中央図柄も「7」で変動停止させて、当たり図柄である「777」で変動停止させる。このとき演出表示制御手段134は、「ミッション達成!」の文字を消去し、代わりに「確変大当たり!」など、大当たりであった旨、および大当たりが確変大当たりか非確変大当たりかを報知するための文字を演出表示装置60に表示する。
当否抽選の結果が外れの場合(S130のN)、演出決定手段132は、新たにランダムな抽選値を取得するミッション追加抽選を実施し、取得したミッション追加抽選値が所定範囲内の値か否かを判定することにより、ミッションを追加して表示するか否かを判定する(S146)。取得したミッション追加抽選値が所定範囲内の値である場合(S146のY)、演出決定手段132は、取得したミッション追加抽選値などを利用してミッションを再度決定し、演出表示制御手段134は、再度決定されたミッションを、すでに表示されているミッションに追加して演出表示装置60に表示する(S148)。
このように、当否抽選の結果が外れであった場合もミッションを追加して表示することにより、ミッションが追加されたときも当否抽選の結果が当たりとは限られないことになり、ミッションが追加されただけで当否抽選の結果が遊技者に判別されることを回避している。なお、ミッションが追加される場合における当たり図柄で変動停止する確率が、当たり図柄で変動停止する通常の確率よりも高くなるよう、ミッション追加抽選値の上記所定範囲が定められている。このようにして、本実施例に係るぱちんこ遊技機10では、ミッションは1つだけ表示されている場合よりも複数表示されている方が、装飾図柄190が当たり図柄で停止表示される可能性を高くしている。一般的にも、遊技者はミッションが1つだけ表示されている場合よりも複数表示されている方が達成する可能性が高いと考え、大当たりとなる可能性が高くなると考える。このようにミッションを追加して表示したときに大当たりとなる確率を実際に高めることにより、ミッションを追加して表示して欲しいと期待させることができ、遊技者にあらたな遊技の楽しみ方を提供することができる。なお、この場合も演出表示制御手段134は、再度決定されたミッションを、すでに表示されているミッションに代えて演出表示装置60に表示してもよい。取得したミッション追加抽選値が所定範囲外の値である場合(S146のN)、演出決定手段132はミッションを再度決定しない。
次に演出決定手段132は、暫定的に決定した装飾図柄190の停止図柄に代えて、ミッションを達成させない装飾図柄190を停止表示させる外れ図柄を決定する。演出表示制御手段134は、決定された外れ図柄で装飾図柄190が変動停止するよう、まず演出表示装置60に表示されたミッションを達成させない態様で右図柄および左図柄において同じ数字を示す装飾図柄190を停止表示させてリーチ状態とし(S150)、残る中央図柄を右図柄および左図柄と異なる数字を示す装飾図柄190で停止表示させ、外れ図柄で装飾図柄190を変動停止させる(S152)。
図14は、図10におけるS122の第2演出処理の実行手順を詳細に示すフローチャートである。図10のS118において、操作ボタン82が押されることなく所定時間が経過した場合、演出表示制御手段134は、半停止状態となっていた右図柄と左図柄を含む3つの装飾図柄190をあたかも再変動したように変動させる。このとき演出決定手段132は、新たにランダムな抽選値を取得するミッション追加抽選を実施し、取得したミッション追加抽選値が所定範囲内の値か否かを判定することにより、ミッションを追加して表示するか否かを判定する(S160)。取得したミッション追加抽選値が所定範囲内の値である場合(S160のY)、演出決定手段132は、取得したミッション追加抽選値などを利用してミッションを再度決定し、演出表示制御手段134は、再度決定されたミッションを、すでに表示されているミッションに追加して演出表示装置60に表示する(S162)。取得したミッション追加抽選値が所定範囲外の値である場合(S160のN)、演出決定手段132はミッションを再度決定しない。
次に演出表示制御手段134は、暫定的に決定しておいた装飾図柄190の停止図柄にしたがって、演出表示装置60に表示されたミッションを達成させない態様で右図柄および左図柄において同じ数字を示す装飾図柄190を停止表示させてリーチ状態とする(S166)。例えば、演出表示装置60に「2でリーチをかけろ!」というミッションが表示されていた場合、図15(a)に示すように右図柄および左図柄において、例えば「6」など、ミッションで指定されている「2」と異なる数字の装飾図柄190を停止表示させてリーチ状態とする。このとき、ミッションは達成されないことから、演出表示制御手段134は、表示されていたミッションをそのまま継続して表示する。
ここで演出表示制御手段134は、暫定的に決定しておいた装飾図柄190の停止図柄が当たり図柄か否かを判定し(S164)、当たり図柄の場合(S164のY)、残る中央図柄を右図柄および左図柄と同じ数字を示す装飾図柄190で停止表示させ、当たり図柄で装飾図柄190を変動停止させる(S168)。例えば、図15(a)に示すように「6」の装飾図柄190でリーチ状態となっていた場合、演出表示制御手段134は、図15(b)に示すように、中央図柄も「6」で変動停止させて当たり図柄である「666」で変動停止させる。このとき演出表示制御手段134は、継続して表示されていたミッションを示す文字を消去し、代わりに「大当たり!」など、大当たりであった旨、および大当たりが確変大当たりか非確変大当たりかを報知するための文字を演出表示装置60に表示する。なお、暫定的に決定しておいた装飾図柄190の停止図柄が確変図柄による当たり図柄であった場合は最終的に確変図柄の当たり図柄で変動停止させて確変大当たりであったことを表示し、非確変図柄による当たり図柄であった場合は最終的に非確変図柄の当たり図柄で変動停止させて非確変大当たりであったことを表示する。暫定的に決定しておいた装飾図柄190の停止図柄が外れ図柄の場合(S164のN)、演出表示制御手段134は、決定された停止図柄となるよう、残る中央図柄を右図柄および左図柄と異なる数字を示す装飾図柄190で停止表示させ、外れ図柄で装飾図柄190を変動停止させる(S172)。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
ある変形例では、1回の装飾図柄190の変動において、複数回にわたって右図柄および左図柄を半停止状態とし、その後当否抽選の結果に応じて装飾図柄190を停止表示させる。すなわち、演出表示制御手段134は、右図柄および左図柄を半停止状態として遊技者に操作ボタン82を操作する機会を与え、操作ボタン82が遊技者に操作された場合、または操作ボタン82が操作されることなく所定時間を経過した場合に、あたかも再変動したように装飾図柄190を変動させたあと、再び右図柄および左図柄を半停止状態とする。演出表示制御手段134は、最後には、図10のS118〜122に示すように、所定時間内に操作ボタン82が押されたか否かに応じて、第1演出処理または第2演出処理を実行する。
このとき、装飾図柄190が半停止状態となる度に、図10のS110、およびS112に示すように、演出決定手段132は、表示するミッションを決定し、演出表示制御手段134は、決定されたミッションを演出表示装置60に表示する。演出表示制御手段134は、格納されたミッション識別情報に基づいて演出表示装置60にすでに表示されているミッションがあると判定した場合、すでに表示されているミッションに追加して、またはすでに表示されているミッションに代わって、新たに決定されたミッションを演出表示装置60に表示する。次に図10のS114、およびS116に示すように、演出表示制御手段134は、リモコン爆弾図柄でリーチ状態にすると共に、操作ボタン82の操作を促す画像を演出表示装置60に表示する。演出決定手段132は、このように右図柄および左図柄を半停止状態とする回数が多い演出パターンほど、当否抽選の結果が当たりのときに高い可能性で選択する。これによって、「1回の装飾図柄190の変動で半停止状態が複数回あったから当たる確率が高くなった。」と遊技者に思わせることができる。このため、「1回の装飾図柄190の変動中にできるだけ多く半停止状態となって欲しい。」と遊技者に思わせることができ、遊技者に新たな遊技の楽しみ方を提供することができる。
10 ぱちんこ遊技機、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 60 演出表示装置、 61 特別図柄表示装置、 62 始動口、 90 遊技効果ランプ、 100 遊技制御装置、 112 当否抽選手段、 114 図柄決定手段、 118 メイン表示制御手段、 130 パターン記憶手段、 132 演出決定手段、 134 演出表示制御手段。