JP4720220B2 - 炭化珪素インゴットおよびその製造方法 - Google Patents

炭化珪素インゴットおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は炭化珪素インゴットおよびその製造方法に関するものである。
炭化珪素単結晶は、高耐圧、高電子移動度という特長を有するため、パワーデバイス用半導体基板として期待されている。炭化珪素単結晶(インゴット)を得るためには、一般に昇華法(改良レーリー法)と呼ばれる単結晶成長方法が用いられる。
昇華法は、準密閉された黒鉛製るつぼ(容器)内に炭化珪素原料を配置すると共に、この原料部と対向するように種結晶となる炭化珪素単結晶基板を黒鉛製るつぼの内壁に装着し、原料部を2200〜2400℃に加熱して昇華ガスを発生させ、原料部より数十〜数百℃低温にした種結晶に再結晶化させることで、炭化珪素単結晶を成長させるものである。
得られた成長結晶の外周部(インゴットの外周部)は、通常、小さな凹凸が形成されており、比較的小さな応力においても外周部から結晶内にクラックを生じさせやすい。
成長させた炭化珪素単結晶(インゴット)は、ワイヤーソー等で厚さ数百ミクロンにスライスされ、ウエハに加工される。その際、図11に示すように、成長結晶外周部より、クラックが入りやすく、製品の歩留まりが低下するという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、加工時におけるクラックの発生を防止することができる炭化珪素インゴットおよびその製造方法を提供することにある。
状をなす炭化珪素単結晶における少なくとも外周面に、自身に圧縮応力が作用することにより炭化珪素単結晶に引張応力が働く表面層を形成してなる炭化珪素インゴットとして、請求項1に記載の発明は、表面層は炭化珪素結晶よりなるとともに、炭化珪素単結晶および表面層には不純物として窒素がドープされてなり、表面層での厚さ方向における窒素濃度が、炭化珪素単結晶の外周面での窒素濃度から傾斜をもって減少していることにより、表面層と炭化珪素単結晶との窒素濃度の差によって表面層に圧縮応力が作用していることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、表面層は炭化珪素結晶よりなるとともに、炭化珪素単結晶および表面層には不純物としてアルミニウムがドープされてなり、表面層での厚さ方向におけるアルミニウム濃度が、炭化珪素単結晶の外周面でのアルミニウム濃度から傾斜をもって増加していることにより、表面層と炭化珪素単結晶とのアルミニウム濃度の差によって表面層に圧縮応力が作用していることを特徴としている。
このような構成によれば、加工時におけるクラックの発生を防止することができる。
また、表面層と炭化珪素単結晶との不純物濃度の差によって表面層に圧縮応力が作用するものであるため、容易に適切な応力の大きさに調整(コントロール)することができる。
さらに、表面層での厚さ方向における窒素濃度が、炭化珪素単結晶の外周面での窒素濃度から傾斜をもって減少している、あるいは、表面層での厚さ方向におけるアルミニウム濃度が、炭化珪素単結晶の外周面でのアルミニウム濃度から傾斜をもって増加していることにより、炭化珪素単結晶での表面層との界面付近に発生する応力により炭化珪素単結晶が歪んで欠陥が導入されるのを回避する上で好ましいものとなる。
炭化珪素インゴットの製造方法として、請求項に記載の発明は、成長終期において成長雰囲気中の窒素濃度を時間と共に傾斜をもって減少させ、それまで成長した炭化珪素単結晶の表面に、窒素濃度の低い炭化珪素結晶よりなる表面層を形成するようにしたことを特徴としている。これによって連続成長という簡便な手法にて表面層を形成することができる。
また、窒素濃度を時間と共に傾斜をもって減少させるようにすることにより、炭化珪素単結晶での表面層との界面付近に発生する応力の適正化を図る上で好ましいものとなる。
炭化珪素インゴットの製造方法として、請求項に記載の発明は、成長終期において成長雰囲気中のアルミニウム濃度を時間と共に傾斜をもって増加させ、それまで成長した炭化珪素単結晶の表面に、アルミニウム濃度の高い炭化珪素結晶よりなる表面層を形成するようにしたことを特徴としている。これによって連続成長という簡便な手法にて表面層を形成することができる。
また、アルミニウム濃度を時間と共に傾斜をもって増加させるようにすることにより、炭化珪素単結晶での表面層との界面付近に発生する応力の適正化を図る上で好ましいもの
となる。
(第1の参考例
以下、本発明を具体化した実施の形態を説明するに先立ち、第1の参考例を図面に従って説明する。
図1には本参考例における炭化珪素インゴット10を示す。また、図1において炭化珪素インゴット10を切断加工ラインにて切断(スライス)したときの平面図を図2に示す。
参考例における炭化珪素インゴット10は、柱状をなす炭化珪素単結晶11における外周面および下面に表面層12が形成されている。表面層12は炭化珪素結晶よりなり、炭化珪素単結晶11の成長からの連続成長により形成したものである。図3には炭化珪素インゴット10の径方向Xにおける不純物の濃度分布を示す。図3に示すように、炭化珪素単結晶(成長結晶)11には窒素がドープされ、図2においてN型基板を構成している。ここで、表面層12の方が炭化珪素単結晶11よりも窒素濃度が低くなっている。詳しくは、炭化珪素単結晶11の窒素濃度ngと表面層12の窒素濃度nsとの関係として、ng>nsとなっている。なお、表面層12の窒素濃度nsは「0」、即ちノンドープを含むものである。
図4には、炭化珪素インゴット10の径方向Xにおける応力分布と窒素濃度分布を示す。図4に示すように、表面層12は、自身に圧縮応力が作用することにより炭化珪素単結晶11に引張応力が働いている。これは、表面層12と炭化珪素単結晶11との不純物濃度の差によって生じるものである。
詳しくは、一般に、母相となる炭化珪素単結晶11における炭化珪素の炭素原子をそれより共有結合半径の小さい窒素原子で置換することにより格子定数が小さくなる。つまり、窒素濃度の大きな結晶の格子定数は、窒素濃度の小さな結晶の格子定数よりも小さい。このことから、窒素濃度の大きい結晶(11)の表面に窒素濃度の小さい表面層12を形成することによって、それ自身に圧縮応力が作用する表面層12を配することができる。
図2において表面層12の厚さt1が100μm以上、2mm以下である。また、表面層12の厚さt1が、炭化珪素単結晶11の直径Dの0.1%〜20%である。
表面層12の膜厚に関して詳しい説明を加えると、表面層12の必要厚さは、炭化珪素単結晶11と表面層12との不純物の濃度差や不純物の種類によって誘起される応力が異なるため、一定値には決められないが、実験的に100μmあると効果が認められた。また、表面層12が厚い場合には、炭化珪素単結晶11に歪が生じたり、表面層12の形成に長時間を必要としたりなど、不具合を生じるため、2mm以下とすることが望ましい。
また、表面層12の厚さt1は炭化珪素単結晶11のサイズによっても、その適正な範囲は異なる。本発明者らが行った実験では、炭化珪素単結晶11の切断面における直径Dの0.1%以上20%以下が好適であった。なお、炭化珪素単結晶11は必ずしも円形である必要はなく、ここでいう直径Dは、炭化珪素単結晶11の断面積と同等の面積を有する円の直径と考えてよい。
図5には、本参考例における炭化珪素インゴット10の製造装置(成長装置)を示す。
石英管20は、円筒状をなし、立設した状態で配置されている。この石英管20の下面開口部は蓋材21にて密閉状態で塞がれるとともに、上面開口部は蓋材22を用いて密閉状態で塞がれている。また、石英管20の外周部は二重管構造をなし、冷却水を流すことができるようになっている。このようにして、石英管20および蓋材21,22により密閉容器が構成されており、本例では真空容器として用いられる。
前述の蓋材21には炭素製シャフト23が貫通した状態で固定され、同シャフト23は石英管20の内部に延びている。石英管20の内部においてシャフト23の先端部には黒鉛製容器(るつぼ)24が固定されている。この容器24は有底円筒状をなし、容器24内には炭化珪素固形原料25が適量充填されている。
一方、前述の蓋材22には炭素製シャフト26が貫通した状態で固定され、同シャフト26は石英管20の内部に延びている。石英管20の内部においてシャフト26の先端部には台座27が固定され、同台座27は容器24の上面開口部に位置している。この台座27の下面には種結晶(炭化珪素単結晶基板)1が貼り付けられている。また、炭化珪素固形原料25と対向するように種結晶(炭化珪素単結晶基板)1が所定の距離をもって配置されている。さらに、台座27の外径は容器24の開口部内径よりも小さくなっており、炭化珪素固形原料25で発生した昇華ガスが台座27の脇を通って後方(上方)に抜けるようになっている。
石英管20の下面からはアルゴンガス(Ar)と窒素ガスを導入できるようになっている。また、石英管20の上面からはターボ分子ポンプ(メインポンプ)28とロータリポンプ(補助ポンプ)29により真空引きすることができるようになっている。さらに、石英管20の外周部には上側誘導コイル30と下側誘導コイル31が巻回され、上側誘導コイル30を通電することによりその内方に位置する容器24内での種結晶1を加熱することができる。また、下側誘導コイル31を通電することによりその内方に位置する容器24内での炭化珪素固形原料25等を加熱することができるようになっている。結晶成長時には誘導コイル30,31により炭化珪素固形原料25の温度よりも種結晶1の温度の方が低くなるように加熱される。
なお、図5中、符号32aは容器24(炭化珪素固形原料25)の温度を測定するための二色温度計であり、符号32bは台座27(種結晶1)の温度を測定するための二色温度計である。また、図5では高周波加熱方式を用いたが、抵抗加熱方式を用いてもよい。
次に、炭化珪素インゴット10の製造方法について説明する。
図5の容器24内に炭化珪素固形原料25を配置するとともに、台座27に種結晶(炭化珪素単結晶基板)1を固定して容器24の開口部に配置する。そして、ポンプ28,29を用いて石英管20の内部の気体を抜く。さらに、アルゴンガスを石英管20内に流しつつ、誘導コイル30,31による誘導加熱により容器24、炭化珪素固形原料25および種結晶1を昇温する。すると、炭化珪素固形原料25の昇華が開始され、種結晶(炭化珪素単結晶基板)1から単結晶が成長する。この成長時において窒素を導入して窒素雰囲気下でN型の炭化珪素単結晶11を成長させる。
このようにして、容器24内において炭化珪素固形原料25を加熱昇華させて種結晶1から炭化珪素単結晶11を成長させる。
ここで、成長終期において成長雰囲気中の窒素濃度を減少させる。詳しくは、成長終期において窒素の供給を停止する。これにより、図3に示すように、それまで成長した炭化珪素単結晶11の表面に窒素濃度の低い炭化珪素結晶よりなる表面層12が形成される(窒素濃度ngの炭化珪素単結晶11の表面に窒素濃度nsの表面層12が形成される)。その結果、図4に示すように、炭化珪素単結晶11の表面全体に、自身に圧縮応力が作用することにより炭化珪素単結晶11に引張応力が働く表面層12が形成される。
このようにして得られた炭化珪素インゴット10は切断(スライス)してウエハ化される。この加工時に、炭化珪素単結晶11の外周面において細かな凹凸を有し、この結晶外周において応力集中が発生して凹部からクラックが進展しようとする。ここで、自身に圧縮応力が作用する表面層12が形成されているので、起点となる凹部からクラックが生成することを防止できる。
[実施例1−1]
昇華法によってSiC単結晶成長を実施した。
成長装置の概略は、図5の通りである。原料温度は2300〜2400℃、種結晶温度は2200〜2250℃、雰囲気(Ar)圧力は100〜200Paとした。
N型結晶基板を作製するため、雰囲気(アルゴン)ガス中に10%の窒素を混合して成長を実施した。成長時間は、50時間である。ただし、成長時間の最後の2時間は、窒素の供給を停止し、Ar雰囲気で成長を行った。
この結果、成長量25mm、直径50mmのSiC単結晶インゴットが得られ、結晶表面には内部よりも窒素濃度の小さい表面層(SiC層)12が形成された。具体的には、成長面側(下面側)には約1mm、結晶側面側(外周面側)には約0.2mmの窒素濃度の小さい表面層12が形成された。
母相である炭化珪素単結晶11における窒素濃度は、8×1018/cmであったが、表面層12では、1×1018/cmであった。この成長結晶(インゴット)を加工し、ウエハを作製したが、クラック等の発生は認められなかった。
[比較例]
昇華法によってSiC単結晶成長を実施した。原料温度は2300〜2400℃、種結晶温度は2200〜2250℃、雰囲気(Ar)圧力は100〜200Paとした。
N型結晶基板を作製するため、雰囲気ガス中に10%の窒素を混合して成長を実施した。成長時間は、50時間である。成長中の窒素濃度は一定とした。この結果、成長量25mm、直径50mmのSiC単結晶が得られた。
この成長結晶(インゴット)を加工し、ウエハを作製した場合には、約50%の確率でクラック等が発生した。
[実施例1−2]
昇華法によってSiC単結晶成長を実施した。原料温度は2300〜2400℃、種結晶温度は2200〜2250℃、雰囲気(Ar)圧力は100〜200Paとした。
N型結晶基板を作製するため、雰囲気(アルゴン)ガス中に10%の窒素を混合して成長を実施した。成長時間は、50時間である。ただし、成長時間の最後の30時間は、窒素の供給を停止し、Ar雰囲気で成長を行った。
本実施例では、実施例1−1に比べて小型の種結晶を用いたため、D=10mmの内部結晶(11)の表面に厚さ3mmの表面層12が形成された。
この結晶(インゴット)をスライスし、ウエハ状に加工し、エッチングによってウエハ内の欠陥の分布を観察した。
その結果、内部結晶(11)と表面層12の境界付近に多くの欠陥が観察された。
このことからも、表面層12の厚さt1は、2mm以下で、炭化珪素単結晶11の直径Dの20%以下であるとよいことが分かる。
以上のごとく、本参考例は下記の特徴を有する。
(イ)炭化珪素インゴット10においては、柱状をなす炭化珪素単結晶11における少なくとも外周面に、自身に圧縮応力が作用することにより炭化珪素単結晶11に引張応力が働く表面層12を形成した。これにより、加工時におけるクラックの発生を防止すること
ができる。
詳しくは、改良レーリー法によって得られた成長結晶の外周部は、通常、小さな凹凸が形成されており、比較的小さな応力においても外周部から結晶内にクラックを生じさせやすい(図11参照)。ここで、炭化珪素単結晶11における少なくとも外周面に、自身に圧縮応力が作用することにより炭化珪素単結晶11に引張応力が働く表面層12を形成することによって、破壊靭性値の小さい炭化珪素単結晶11において、その外周面での凹部に応力集中が起きてもクラックが生じない。このようにして、破壊靭性値の小さい炭化珪素単結晶において外周における凹部に応力集中が起きてもクラックが生じないようにすることができる。
(ロ)過剰な圧縮応力は成長結晶の品質を劣化させるため不都合であり、表面層12を形成する手法も簡便であることが望ましい。この観点において、表面層12は、炭化珪素結晶よりなり、当該表面層12と炭化珪素単結晶11との不純物濃度の差によって自身に圧縮応力が作用するようにしている。これにより、容易に適切な応力の大きさに調整(コントロール)することができる。また、母相となる成長結晶(炭化珪素単結晶)から連続成長することによって簡便に表面層12を形成できる。
(ハ)不純物が窒素であり、表面層12の方が炭化珪素単結晶11よりも窒素濃度が低くなっているものを用いており、これにより、表面層12として自身に圧縮応力が作用することにより炭化珪素単結晶11に引張応力が働くようにすることができる。
(ニ)表面層12の厚さt1が100μm以上、2mm以下であり、クラックの発生防止および炭化珪素単結晶11での歪の発生抑制という観点から好ましいものとなる。
(ホ)表面層12の厚さt1が、炭化珪素単結晶11の直径Dの0.1%〜20%であり、クラックの発生防止および炭化珪素単結晶11での歪の発生抑制という観点から好ましいものとなる。
(ヘ)炭化珪素インゴットの製造方法として、成長終期において成長雰囲気中の窒素濃度を減少させ、それまで成長した炭化珪素単結晶11の表面に、窒素濃度の低い炭化珪素結晶よりなる表面層12を形成するようにした。これによって連続成長という簡便な手法にて表面層12を形成することができる。
(第の実施の形態)
次に、第の実施の形態を、第1の参考例との相違点を中心に説明する。
第1の参考例では、図3に示したように炭化珪素インゴット10の径方向Xにおける窒素濃度分布として、炭化珪素単結晶11の窒素濃度に対し表面層12の窒素濃度を急峻に変化させていた。
これに対し、本実施形態においては、図6に示すように、表面層12での厚さ方向における窒素濃度を、炭化珪素単結晶(成長結晶)11の外周面での窒素濃度から傾斜をもって減少させている。過剰な圧縮応力は成長結晶(炭化珪素単結晶11)の品質を劣化させるため不都合であるが、本実施形態においては図7に示すように炭化珪素単結晶11での界面に働く応力が過剰となるのを容易に防止することができる。詳しくは、表面層12の窒素濃度が母相の窒素濃度から急峻に変化する場合に比べて、徐々に変化させることによって、図7に示すように、母相/表面層の界面に発生する応力τmaxを低減することができ、適切な応力状態を実現することが可能となる。
製造方法としては、図5の装置を用いてN型半導体となる窒素をドープした炭化珪素単結晶11を成長させるときに、成長終期において成長雰囲気中の窒素濃度を減少させる際に、窒素の供給量を徐々に減らしていく。即ち、窒素濃度を時間と共に傾斜をもって減少させる。これにより、図6に示すように、表面層(SiC層)12は緩やかな窒素濃度勾配をもつことになる。
[実施例2]
昇華法によってSiC単結晶成長を実施した。成長条件は実施例1−1と同じである。実施例1−1と異なるのは、成長時間の最後の2時間、窒素を10%から0%まで徐々に減らしながら供給したことである。これによって、表面に形成される表面層(SiC層)12は緩やかな窒素濃度勾配をもつことができた。
この成長結晶(インゴット)を加工し、ウエハを作製したが、クラック等の発生は認められなかった。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
炭化珪素単結晶11のクラック発生防止のためには、内部の結晶(11)と表面層12の間で応力を発生させることが必要であるが、これが大きすぎると、内部の結晶(11)が歪み、欠陥が導入される。そこで、炭化珪素単結晶11中にドープする不純物の濃度を母相である単結晶(11)中の不純物濃度から徐々に変化させる。つまり、表面層12での厚さ方向における窒素濃度を、炭化珪素単結晶11の外周面での窒素濃度から傾斜をもって減少させる。このようにすることによって、炭化珪素単結晶11での表面層12との界面付近に発生する応力により炭化珪素単結晶11が歪んで欠陥が導入されるのを回避する上で好ましいものとなる。
炭化珪素インゴットの製造方法として、成長終期において成長雰囲気中の窒素濃度を減少させる際に、窒素濃度を時間と共に傾斜をもって減少させるようにしたので、炭化珪素単結晶11での表面層12との界面付近に発生する応力の適正化を図る上で好ましいものとなる。
(第参考例
次に、第参考例を、第1の参考例との相違点を中心に説明する。
第1の参考例においては不純物として窒素を用いたが、本参考例においては不純物としてアルミニウムを用いており、P型半導体を構成している。
そして、図8に示すように、表面層12の方が炭化珪素単結晶(成長結晶)11よりもアルミニウム濃度が高くなっている。
母相となる炭化珪素単結晶11における炭化珪素のシリコン原子をそれより共有結合半径の大きいアルミニウム原子で置換することにより、格子定数が大きくなる。つまり、アルミニウム濃度の大きな結晶の格子定数は、アルミニウム濃度の小さな結晶の格子定数よりも大きい。このことから、アルミニウム濃度の小さい結晶表面にアルミニウム濃度の大きい表面層を形成することによって、それ自身に圧縮応力が作用する表面層を形成することができる。
そのための製造装置として、図5での窒素の代わりにトリメチルアルミニウムを真空容器(石英管20内)に供給できるようになっている。そして、図5の容器24内に、種結晶(炭化珪素単結晶基板)1を配置し、P型結晶基板を作製すべくアルゴンガスとトリメチルアルミニウムを供給しつつ炭化珪素固形原料25から加熱昇華したガスを種結晶(炭化珪素単結晶基板)1に供給して種結晶1から炭化珪素単結晶11を成長させる。そして、成長終期において成長雰囲気中のアルミニウム濃度を増加させる。詳しくは、成長終期においてトリメチルアルミニウムの供給量をそれまでの供給量よりも増量する。これにより、図8に示すように、それまで成長した炭化珪素単結晶11の表面に、アルミニウム濃度の高い炭化珪素結晶よりなる表面層12が形成される。この表面層(SiC層)12は急峻に高濃度なアルミニウム濃度勾配をもつ。
[実施例3]
昇華法によってSiC単結晶成長を実施した。原料温度は2300〜2400℃、種結晶温度は2200〜2250℃、雰囲気(Ar)圧力は100〜200Paとした。
P型結晶基板を作製するため、雰囲気(アルゴンガス)中に10%のトリメチルアルミニウムを混合して成長を実施した。成長時間は、50時間である。ただし、成長時間の最後の2時間は、トリメチルアルミニウムの供給を20%に増加させて成長を行った。
この結果、結晶表面には内部の結晶よりAl濃度の大きい表面層(SiC層)12が形成された。
具体的には、成長面側には約1mm、結晶側面側には約0.2mmのAl濃度の大きい表面層12が形成された。
母相における窒素濃度は、6×1018/cmであったが、表面層12では、1×1019/cmであった。
この成長結晶(インゴット)を加工し、ウエハを作製したが、クラック等の発生は認められなかった。
参考例によれば、以下のような効果を得ることができる。
不純物がアルミニウムであり、表面層12の方が炭化珪素単結晶11よりもアルミニウム濃度が高くなっているものを用いることにより、表面層12として自身に圧縮応力が作用することにより炭化珪素単結晶11に引張応力が働くようにすることができる。
炭化珪素インゴットの製造方法として、成長終期において成長雰囲気中のアルミニウム濃度を増加させ、それまで成長した炭化珪素単結晶11の表面に、アルミニウム濃度の高い炭化珪素結晶よりなる表面層12を形成するようにしたので、連続成長という簡便な手法にて表面層12を形成することができる。
なお、炭化珪素単結晶11のアルミニウム濃度は「0」、即ち、ノンドープであってもよい。
(第の実施の形態)
次に、第の実施の形態を、第参考例との相違点を中心に説明する。
本実施形態においては、図8に代わる図9に示すように、表面層12での厚さ方向におけるアルミニウム濃度を、炭化珪素単結晶(成長結晶)11の外周面でのアルミニウム濃度から傾斜をもって増加させている。こうすると、第の実施形態で説明したのと同様に、炭化珪素単結晶11での界面に働く応力が過剰となるのを容易に防止することができる。
そのための製造方法としては、図5の装置(昇華法による成長装置)を用いてP型半導体となるアルミニウムをドープした炭化珪素単結晶11を成長させるときに、成長終期において成長雰囲気中のアルミニウム濃度を増加させる際に、トリメチルアルミニウムの供給量を徐々に増やしていく。即ち、アルミニウム濃度を時間と共に傾斜をもって増加させる。これにより、図9に示すように、表面層(SiC層)12は緩やかなアルミニウム濃度勾配をもつことになる。
[実施例4]
昇華法によってSiC単結晶成長を実施した。成長条件等は実施例3と同じである。異なるのは、成長時間の最後の2時間、トリメチルアルミニウムを10%から20%まで徐々に増やしながら供給したことである。これによって、表面層(SiC層)12は緩やかなアルミニウム濃度勾配をもつことができた。
この成長結晶(インゴット)を加工し、ウエハを作製したが、クラック等の発生は認められなかった。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
表面層12での厚さ方向におけるアルミニウム濃度が、炭化珪素単結晶11の外周面でのアルミニウム濃度から傾斜をもって増加しているので、炭化珪素単結晶11での表面層12との界面付近に発生する応力により炭化珪素単結晶11が歪んで欠陥が導入されるのを回避する上で好ましいものとなる。
炭化珪素インゴットの製造方法として、成長終期において成長雰囲気中のアルミニウム濃度を増加させる際に、アルミニウム濃度を時間と共に傾斜をもって増加させるようにしたので、炭化珪素単結晶11での表面層12との界面付近に発生する応力の適正化を図る上で好ましいものとなる。
なお、これまでの説明においては昇華法により炭化珪素単結晶を成長させる場合について説明してきたが、これに代わりCVDによって炭化珪素単結晶を成長させる場合に適用してもよい。
図10を用いて具体例を説明する。
蓋材21には混合ガス供給管41が貫通した状態で固定され、混合ガス供給管41により石英管20と蓋材21,22からなる真空容器の内外が連通している。混合ガス供給管41を通してモノシラン(SiH)とプロパン(C)との混合ガスを真空容器(石英管20)内に供給することができるようになっている。また、混合ガス供給管41を通してアルゴンガスと窒素ガスを真空容器(石英管20)内に供給することができるようになっている。真空容器(石英管20)内において混合ガス供給管41の上端部には筒状の容器40が接続され、外部からのガスが容器40内に導かれる。容器40の上側開口部には台座27が配置され、台座27には種結晶1が接合されている。その他の構成は図5と同じであり、同一符号を付すことによりその説明は省略する。
そして、炭化珪素インゴット10の製造の際には、容器40内にモノシラン(珪素を含むガス)とプロパン(炭素を含むガス)を導入して加熱した種結晶1から炭化珪素単結晶11を成長させる。ここで、成長終期において成長雰囲気中の窒素濃度を減少させ、それまで成長した炭化珪素単結晶11の表面に、窒素濃度の低い炭化珪素結晶よりなる表面層12を形成する。この際、図3あるいは図6に示した分布となるようにする。
当然、図10の窒素ガスの代わりに、アルミニウム成分を含むガスを供給し、かつ、成長終期において成長雰囲気中のアルミニウム濃度を増加させ、それまで成長した炭化珪素単結晶11の表面に、アルミニウム濃度の高い炭化珪素結晶よりなる表面層12を形成してもよい。この際、図8あるいは図9に示した分布となるようにする。
また、図1では炭化珪素単結晶11の外周面および下面に表面層12を形成したが、炭化珪素単結晶11の下面には表面層12を形成せずに炭化珪素単結晶11の外周面にのみ表面層12を形成してもよい。
また、結晶の成長終期に不純物濃度を調整して表面層12を形成したが、これに代わり、結晶の成長終了後において成長結晶の表層部に不純物を導入することにより表面層12を形成してもよい。
参考例および実施形態における炭化珪素インゴットの断面図。 炭化珪素インゴットを切断(スライス)したときの平面図。 第1の参考例における炭化珪素インゴット中の窒素濃度の分布図。 第1の参考例における炭化珪素インゴット内での応力分布および窒素濃度分布を示す図。 参考例および実施形態で用いた炭化珪素インゴットの製造装置の概略図。 の実施形態における炭化珪素インゴット中の窒素濃度の分布図。 の実施形態における炭化珪素インゴット内での応力分布および窒素濃度分布を示す図。 参考例における炭化珪素インゴット中のアルミニウム濃度の分布図。 の実施形態における炭化珪素インゴット中のアルミニウム濃度の分布図。 炭化珪素インゴットの製造装置の概略図。 クラックの発生状況を説明するための平面図。
符号の説明
1…種結晶、10…炭化珪素インゴット、11…炭化珪素単結晶、12…表面層、24…容器、25…炭化珪素固形原料、40…容器。

Claims (4)

  1. 柱状をなす炭化珪素単結晶(11)における少なくとも外周面に、自身に圧縮応力が作用することにより前記炭化珪素単結晶(11)に引張応力が働く表面層(12)を形成してなる炭化珪素インゴットであって、
    前記表面層(12)は炭化珪素結晶よりなるとともに、前記炭化珪素単結晶(11)および前記表面層(12)には不純物として窒素がドープされてなり、
    前記表面層(12)での厚さ方向における窒素濃度が、前記炭化珪素単結晶(11)の外周面での窒素濃度から傾斜をもって減少していることにより、前記表面層(12)と前記炭化珪素単結晶(11)との窒素濃度の差によって前記表面層(12)に圧縮応力が作用していることを特徴とする炭化珪素インゴット。
  2. 柱状をなす炭化珪素単結晶(11)における少なくとも外周面に、自身に圧縮応力が作用することにより前記炭化珪素単結晶(11)に引張応力が働く表面層(12)を形成してなる炭化珪素インゴットであって、
    前記表面層(12)は炭化珪素結晶よりなるとともに、前記炭化珪素単結晶(11)および前記表面層(12)には不純物としてアルミニウムがドープされてなり、
    前記表面層(12)での厚さ方向におけるアルミニウム濃度が、前記炭化珪素単結晶(11)の外周面でのアルミニウム濃度から傾斜をもって増加していることにより、前記表面層(12)と前記炭化珪素単結晶(11)とのアルミニウム濃度の差によって前記表面層(12)に圧縮応力が作用していることを特徴とする炭化珪素インゴット。
  3. 容器(24)内において炭化珪素固形原料(25)を加熱昇華させて種結晶(1)から炭化珪素単結晶(11)を成長させる、あるいは、容器(40)内に珪素を含むガスと炭素を含むガスを導入して加熱した種結晶(1)から炭化珪素単結晶(11)を成長させる炭化珪素インゴットの製造方法において、
    成長終期において成長雰囲気中の窒素濃度を時間と共に傾斜をもって減少させ、それまで成長した炭化珪素単結晶(11)の表面に、窒素濃度の低い炭化珪素結晶よりなる表面層(12)を形成するようにしたことを特徴とする炭化珪素インゴットの製造方法。
  4. 容器(24)内において炭化珪素固形原料(25)を加熱昇華させて種結晶(1)から炭
    化珪素単結晶(11)を成長させる、あるいは、容器(40)内に珪素を含むガスと炭素を含むガスを導入して加熱した種結晶(1)から炭化珪素単結晶(11)を成長させる炭化珪素インゴットの製造方法において、
    成長終期において成長雰囲気中のアルミニウム濃度を時間と共に傾斜をもって増加させ、それまで成長した炭化珪素単結晶(11)の表面に、アルミニウム濃度の高い炭化珪素結晶よりなる表面層(12)を形成するようにしたことを特徴とする炭化珪素インゴットの製造方法。
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