JP4718637B2 - ピリド(2,3−d)ピリミジノン化合物およびpi3阻害剤としてのその使用 - Google Patents

ピリド(2,3−d)ピリミジノン化合物およびpi3阻害剤としてのその使用 Download PDF

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Description

本出願は、その内容全体が参照により本明細書に援用される2006年9月15日出願の米国特許仮出願第60/845065号、2007年7月3日出願の米国特許仮出願第60/947852号および2007年7月30日出願の米国特許仮出願第60/952628号の利益を主張する。
本発明は、新規の4−メチルピリドピリミジノン化合物およびその塩、これらの合成ならびにホスホイノシチド3キナーゼアルファ(PI3−Kα)酵素の調節剤または阻害剤としてのこれらの使用を対象とする。本発明の化合物は、PI3−Kα活性を調節(例えば阻害)するために、例えば癌などの異常な細胞増殖に関連する疾患状況などのPI3−Kαにより仲介される疾患または状態を治療するために有用である。
ホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3−K)は、ホスファチジルイノシトール(PI)第2メッセンジャーPI(3)P、PI(3,4)PおよびPI(3,4,5)P(PIP)の合成を触媒する(Frumanら、Phosphoinositide kinases、Annu.Rev.Biochem.67(1998年)、pp.481〜507;Knightら、A Pharmacological Map of the PI3−K Family Defines a Role for p110α in Insulin Signaling、Cell 125(2006年)、pp.733〜747)。適切な細胞コンテキストでは、これら3種の脂質は、細胞増殖、生存、分化および走化性を包含する多様な生理学的プロセスを制御する(Katsoら、Cellular function of phosphoinositide 3−kinases:implications for development,homeostasis,and cancer、Annu.Rev.Cell Dev.Biol.17(2001年)、pp.615〜675.)。PI3−Kファミリーは、構造相同性により下位分類され、別個の基質特異性、発現パターンおよび調節方式を伴う少なくとも15種の異なる酵素を含む。癌における主なPI3−キナーゼアイソフォームは、触媒(p110α)およびアダプター(p85)サブユニットからなる群IのPI3−Kαである(Stirdivantら、Cloning and mutagenesis of the p110α subunit of human phosphoinositide 3’−hydroxykinase、Bioorg.Med.Chem.5(1997年)、pp.65〜74.)。
PI3−Kにより生じる3−リン酸化リン脂質(PIP)は、Aktおよびホスホイノシチド依存性キナーゼ−1(PDK1)などの脂質結合ドメイン(プレクストリン相同(PH)領域を包含)を備えたキナーゼを補充する第2メッセンジャーとして作用する(Vivanco & Sawyers、The Phosphatidylinositol 3−Kinase−Akt Pathway In Human Cancer、Nature Reviews Cancer 2(2002年)、pp.489〜501)。Aktと膜PIPとの結合は、細胞膜へのAktの転位をもたらし、AktをPDK1と接触させるが、このことが、Aktの活性化の原因である。腫瘍サプレッサーであるホスファターゼ、PTENは、PIPを脱リン酸化するので、Akt活性化の負の調節因子として作用する。PI3−K、AktおよびPDK1は、細胞周期調節、増殖、生存、アポトーシスおよび運動性を包含する多くの細胞プロセスの調節において重要であり、癌、糖尿病および免疫性炎症などの疾患の分子機構の重大な成分である。PI3−K/Akt/PTEN経路のいくつかの成分は、腫瘍形成に関与している。成長因子受容体チロシンキナーゼに加えて、インテグリン依存性細胞接着およびGタンパク質結合受容体が、直接的にも、アダプター分子を介して間接的にも、PI3−Kを活性化する。PTEN(p53後の癌における最も一般的な突然変異腫瘍サプレッサー遺伝子)の機能喪失、PI3−KαをコードするPIK3CA遺伝子における腫瘍形成突然変異、PIK3CA遺伝子の増幅およびAktの過剰発現が、多くの悪性疾患において確認されている(例えば、Samuelsら、High frequency of mutations of the PIK3CA gene in human cancers、Science 304(2004年)、p.554;Broderickら、Mutations in PIK3CA in anaplastic oligodendrogliomas,high−grade astrocytomas,and medulloblastomas、Cancer Research 64(2004年)、pp.5048〜5050参照)。
したがって、PI3−Kαは、制癌剤開発のための魅力的なターゲットである。それというのも、このような薬剤は、癌細胞において増殖を阻害し、細胞毒剤に対する耐性を打破することが期待されるためである。良好な薬物候補である新規のPI3−Kα阻害剤を提供する必要がある。これらは、生物学的利用性があり、代謝的に安定性であり、好ましい薬物動態特性を有するべきである。
本発明の一実施形態は、式(I)の化合物:
Figure 0004718637
またはその塩である
[式中、
は、Hまたは、少なくとも1個のR基で置換されていてもよい(CからC)アルキルであり、
Aは、3員から10員のシクロアルキル基であり、
は、少なくとも1個のR基で置換されている(CからC)アルキル、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC14)アリール、(CからC)ヘテロアリール、−NR7a7bまたは−N=CR8a8bであり、ここで、前記(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC14)アリールおよび(CからC)ヘテロアリールはそれぞれ、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、
は、(CからC)アルキル、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、ハロゲン、シアノ、−(CHC(O)OR10、−(CHC(O)N(R11a11b)、COR12、(CからC14)アリールまたは(CからC)ヘテロアリールであり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、(CからC14)アリールおよび(CからC)ヘテロアリールは、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、
は、それぞれ独立に、−OH、ハロゲン、CF、−NR11a11b、(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、(CからC)アルコキシ、シアノ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC14)アリール、(CからC)ヘテロアリール、−C(O)R12−C(O)NR11a11b、−S(O)12、−S(O)NR11a11b、−NR11aS(O)12−(CHC(O)OR10、−(CHC(O)N(R11a11b)、−OC(O)R12、−NR11aC(O)R12または−NR11aC(O)N(R11a11b)であり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、(CからC)アルコキシ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC12)アリールおよび(CからC)ヘテロアリールはそれぞれ、少なくとも1個のR13基で置換されていてもよく、
は、それぞれ独立に、−OH、ハロゲン、CF、−NR11a11b、(CからC)アルキル、(CからC)アルコキシ、シアノ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC14)アリール、(CからC)ヘテロアリール、−S(O)12、−S(O)NR11a11b、−C(O)R12または−C(O)NR11a11bであり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC)アルコキシ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC14)アリールおよび(CからC)ヘテロアリールはそれぞれ、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、
は、それぞれ独立に、−OH、(CからC)アルキニル、シアノ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC14)アリール、(CからC)ヘテロアリール、−C(O)R12−C(O)NR11a11b、−S(O)12、−S(O)NR11a11b、−NR11aS(O)12−(CHC(O)OR10、−(CHC(O)N(R11a11b)、−OC(O)R12、−NR11aC(O)R12または−NR11aC(O)N(R11a11b)であり、ここで、前記(CからC)アルキニル、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC12)アリールおよび(CからC)ヘテロアリールはそれぞれ、少なくとも1個のR13基で置換されていてもよく、
7aおよびR7bは、それぞれ独立に、H、(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、(CからC10)シクロアルキルまたは(CからC10)アリールであり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、(CからC10)シクロアルキルおよび(CからC10)アリールはそれぞれ、少なくとも1個のR基で置換されていてもよいか、またはR7aおよびR7bは、窒素原子と一緒になって、5員から8員のヘテロシクリル環を形成することができ、ここで、前記ヘテロシクリル環は、N、OおよびSからなる群から選択される1から3個の環ヘテロ原子を有し、前記5員から8員のシクロヘテロアルキル環は、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、
8aおよびR8bは、それぞれ独立に、H、(CからC)アルキルまたは(CからC10)シクロアルキルであり、ここで、前記(CからC)アルキルおよび(CからC10)シクロアルキルはそれぞれ、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、
は、それぞれ独立に、−OH、ハロゲン、CF、−NR11a11b、(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、(CからC)アルコキシ、シアノ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC14)アリール、(CからC)ヘテロアリール、−C(O)R12−C(O)NR11a11b、−S(O)12、−S(O)NR11a11b、−NR11aS(O)12−(CHC(O)OR10、−(CHC(O)N(R11a11b)、−OC(O)R12、−NR11aC(O)R12または−NR11aC(O)N(R11a11b)であり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、(CからC)アルコキシ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC12)アリールおよび(CからC)ヘテロアリールはそれぞれ、少なくとも1個のR13基で置換されていてもよく、
10は、それぞれ独立に、Hまたは(CからC)アルキルであり、
11aおよびR11bは、それぞれ独立に、H、(CからC)アルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC)ヘテロアリールまたは(CからC12)アリールであり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC)ヘテロアリールおよび(CからC12)アリールはそれぞれ、少なくとも1個のR13基で置換されていてもよく、
前記R12は、それぞれ独立に、(CからC)アルキル、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC)ヘテロアリールまたは(CからC14)アリールであり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC)ヘテロアリールおよび(CからC14)アリールはそれぞれ、少なくとも1個のR13基で置換されていてもよく、
前記R13は、それぞれ独立に、−OH、ハロゲン、CF、(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、(CからC)アルコキシ、シアノ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC14)アリール、(CからC)ヘテロアリール、アミノ、カルボニル、C−アミド、スルフィニル、S−スルホンアミド、C−カルボキシル、N−アミドまたはN−カルバミルであり、
mは、それぞれ独立に、1または2であり、
nは、それぞれ独立に、0、1、2、3または4であり、
zはそれぞれ、0、1、2、3、4、5、6、7または8から独立に選択される整数である]。
この実施形態の1態様は、Aがシクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群から選択される上記の式(I)の化合物である。
この実施形態のさらなる態様は、Rが(CからC14)アリールまたは(CからC)ヘテロアリールであり、ここで、前記(CからC14)アリールまたは(CからC)ヘテロアリールは、少なくとも1個のR基で置換されていてもよい上記の式(I)の化合物である。
この実施形態のさらなる態様は、2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチル−6−キノリン−3−イルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−ブロモ−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−[シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(トランス−4−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}シクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−[シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチル−6−キノリン−3−イルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−8−[シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−[シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−[シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−ブロモ−8−[シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−[6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル]−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−({トランス−4−[2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド;メチル({トランス−4−[2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセテート;2−アミノ−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、,2−アミノ−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、2−({シス−4−[2−アミノ−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−({シス−4−[2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−({シス−4−[2−アミノ−4−メチル−7−オキソ−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−({シス−4−[2−アミノ−4−メチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−({シス−4−[2−アミノ−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−{[シス−4−(2−アミノ−4−メチル−7−オキソ−6−キノリン−3−イルピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル)シクロヘキシル]オキシ}アセトアミド、2−({トランス−4−[2−アミノ−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−{[トランス−4−(2−アミノ−4−メチル−7−オキソ−6−キノリン−3−イルピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル)シクロヘキシル]オキシ}アセトアミド、2−({トランス−4−[2−アミノ−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−({トランス−4−[2−アミノ−4−メチル−7−オキソ−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−({トランス−4−[2−アミノ−4−メチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−アミノ−8−[トランス−3−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロブチル]−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−8−[トランス−3−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロブチル]−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、2−アミノ−8−[トランス−3−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロブチル]−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、2−({トランス−3−[2−アミノ−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロブチル}オキシ)アセトアミド、2−({トランス−3−[2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロブチル}オキシ)アセトアミド、2−({トランス−3−[2−アミノ−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロブチル}オキシ)アセトアミド、またはその塩からなる群から選択される上記の式(I)の化合物である。
本発明のさらなる態様は、式(II)の化合物:
Figure 0004718637
またはその塩である:
[式中、
は、Hまたは、少なくとも1個のR基で置換されていてもよい(CからC)アルキルであり、
は、(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロアルケニル、(CからC)シクロヘテロアルキルまたは−(CH(CからC14)アリールであり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロアルケニル、(CからC)シクロヘテロアルキルおよび−(CH(CからC14)アリールは、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、
は、(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、シアノ、−(CHC(O)OR5aまたは−(CHC(O)N(R5a5b)であり、ここで、前記(CからC)アルキルまたは(CからC)アルケニルは、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、
は、それぞれ独立に、−OH、ハロゲン、CF、−NR5a5b、(CからC)アルキル、(CからC)アルコキシ、シアノ、(CからC10)シクロアルキル、−S(O)5a、−S(O)NR5a5b、−C(O)R5aまたは−C(O)NR5a5bであり、
5aおよびR5bは、それぞれ独立に、H、(CからC)アルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC)ヘテロアリールまたは(CからC14)アリールであり、
mは、それぞれ独立に、1または2であり、
nは、それぞれ独立に、0、1、2、3または4である]。
この実施形態のさらなる態様は、Rが−(CHC(O)N(R5a5b)である式(II)の化合物である。
この実施形態のさらなる態様は、Rが、イソプロピル、アリル、シクロペンチル、シクロブチル、ヒドロキシシクロヘキシル、ヒドロキシシクロペンチル、ヒドロキシシクロブチル、ヒドロキシシクロヘプチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、エチル、メチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、2−メチル−2−ヒドロキシプロピル、3−メチル−3−ヒドロキシルブチル、メトキシベンジルおよびクロロベンジルからなる群から選択される式(II)の化合物である。
本発明のさらなる態様は、2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−7−オキソ−N−1H−ピラゾール−5−イル−78−ジヒドロピリド[23−d]ピリミジン−6−カルボキサミド;2−アミノ−N−(1−エチル−1H−ピラゾール−5−イル)−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[23−d]ピリミジン−6−カルボキサミド;8−シクロペンチル−4−メチル−2−メチルアミノ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸(1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;2−アミノ−8−イソプロピル−4−メチル−7−オキソ−N−1H−ピラゾール−5−イル−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド;2−アミノ−N−(1−エチル−1H−ピラゾール−5−イル)−8−イソプロピル−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド;8−シクロペンチル−N−[(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−4−メチル−2−(メチルアミノ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド;8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルアミノ)−7−オキソ−N−ピリジン−2−イル−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド;および8−シクロペンチル−N−イソオキサゾール−3−イル−4−メチル−2−(メチルアミノ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド、またはその塩からなる群から選択される上記の式(II)の化合物である。
本発明のさらなる態様は、式(III)の化合物:
Figure 0004718637
またはその塩である
[式中、
は、Hまたは、少なくとも1個のR基で置換されていてもよい(CからC)アルキルであり、
は、少なくとも1個のR基で置換されていてもよいスピロシクリル基であり、
は、(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、シアノ、−(CHC(O)OR、−(CHC(O)N(R6a6b)、(CからC14)アリールまたは(CからC)ヘテロアリールであり、ここで、前記(CからC)アルキルまたは(CからC)アルケニルは、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、ここで、前記(CからC14)アリールまたは(CからC)ヘテロアリールは、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、
は、それぞれ独立に、−OH、ハロゲン、CF、−NR6a6b、(CからC)アルキル、(CからC)アルコキシ、シアノ、(CからC)シクロアルキル、−S(O)6a、−S(O)NR6a6b、−C(O)R6aまたは−C(O)NR6a6bであり、
は、それぞれ独立に、Hまたは(CからC)アルキルであり、
6aおよびR6bは、それぞれ独立に、H、(CからC)アルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC)ヘテロアリールまたは(CからC14)アリールであり、
は、それぞれ独立に、−OH、ハロゲン、−NR6a6b、シアノ、(CからC)アルキル、(CからC)アルコキシ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、−S(O)6a、−S(O)NR6a6b、−(CHC(O)OR、−(CHC(O)N(R6a6b)、−OC(O)R6aまたは−NR6aC(O)R6bであり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC)アルコキシ、(CからC)シクロヘテロアルキルおよび(CからC10)シクロアルキルはそれぞれ、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、
mは、それぞれ独立に、1または2であり、
nは、それぞれ独立に、0、1、2、3または4である]。
本発明のさらなる態様は、2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(シス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−[6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル]−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−6−キノリン−3−イルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−6−(6−ピロリジン−1−イルピリジン−3−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−8−(シス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−(6−エトキシピリジン−3−イル)−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−[6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル]−8−(シス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(シス−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(シス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−(エチルアミノ)−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−(エチルアミノ)−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−[(2,2−ジフルオロエチル)アミノ]−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、またはその塩からなる群から選択される化合物である。
さらなる実施形態は、相互に矛盾しない上記の任意の他の態様と組み合わされている上記の任意の態様である。
本発明はまた、本明細書に記載の少なくとも1種の化合物またはその塩および薬学的に許容できる担体または希釈剤を含む医薬組成物に関する。
本発明はまた、異常な細胞増殖または任意のPI3−Kα仲介疾患もしくは状態を、その必要のある哺乳動物において治療する方法に関し、この方法は、前記哺乳動物に、治療有効量の本明細書に記載の少なくとも1種の化合物またはその塩を投与するステップを含む。例えば、一実施形態では、異常な細胞増殖は、癌性である。さらなる実施形態では、異常な細胞増殖は、非癌性である。
本発明はさらに、PI3−Kα酵素活性を阻害する方法に関し、この方法は、PI3−Kα酵素をPI3−Kα阻害量の本明細書に記載の少なくとも1種の化合物またはその塩と接触させることを含む。
本発明はさらに、哺乳動物における異常な細胞増殖を治療するための医薬品の製造における、本明細書に記載の任意の化合物またはその塩の使用に関する。
本発明はさらに、本明細書の具体的な実施例ならびに本明細書に記載の一般的な合成方法A、B、C、D、E、F、HおよびIに示されている方法を使用して、本明細書に記載の化合物を製造する方法に関する。
本発明はさらに、医薬品として使用するための上記の任意の化合物またはその塩に関する。本発明はさらに、異常な細胞増殖を治療するための医薬品を製造するための上記の任意の化合物またはその塩の使用に関する。
PC3腫瘍モデルにおける2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物152)の用量依存性抗腫瘍効果の例である。 SKOV3腫瘍モデルにおける化合物152の用量依存性抗腫瘍効果の例である。 U87MG腫瘍モデルにおける化合物152の用量依存性抗腫瘍効果の例である。
本明細書で使用される場合、「含む」および「包含する」との用語は、その開かれた非限定的な意味で使用される。
「ハロ」および/または「ハロゲン」との用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を指している。
「(CからC)」アルキルとの用語は、1から6個の炭素原子からなる直鎖および分枝鎖基を包含する飽和脂肪族炭化水素基を指している。(CからC)アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、2−プロプル、n−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、ペンチルなどが包含される。本明細書で使用される場合、「Me」および「メチル」との用語は、−CH基を意味する。本明細書で使用される場合、「Et」および「エチル」との用語は、−C基を意味する。
本明細書で使用される場合、「(CからC)アルケニル」との用語は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する2から8個の炭素を含むアルキル部分を意味する。このような基中の炭素−炭素二重結合は、2から8個の炭素鎖に沿ったどの位置でもよく、安定な化合物をもたらす。このような基には、前記アルケニル部分のEおよびZ異性体の両方が包含される。このような基の例には、これらに限られないが、エテニル、プロペニル、ブテニル、アリルおよびペンテニルが包含される。本明細書で使用される場合、「アリル」との用語は、−CHCH=CH基を意味する。本明細書で使用される場合、「C(R)=C(R)」との用語は、炭素がそれぞれR基により置換されている炭素−炭素二重結合を表している。
本明細書で使用される場合、「(CからC)アルキニル」との用語は、2から8個の炭素原子を含み、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有するアルキル部分を意味する。このような基中の炭素−炭素三重結合は、2から8個の炭素鎖に沿ったどの位置でもよく、安定な化合物をもたらす。このような基の例には、これらに限られないが、エチン、プロピン、1−ブチン、2−ブチン、1−ペンチン、2−ペンチン、1−ヘキシン、2−ヘキシンおよび3−ヘキシンが包含される。
本明細書で使用される場合、「(CからC)アルコキシ」との用語は、前記アルキル基が1から8個の炭素原子を含有し、直鎖、分枝鎖または環式であるO−アルキル基を意味する。このような基の例には、これらに限られないが、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソ−プロピルオキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、tert−ブトキシ、シクロペンチルオキシおよびシクロヘキシルオキシが包含される。
本明細書で使用される場合、「(CからC14)アリール」との用語は、6から14個の炭素原子を含有する芳香族炭化水素に由来する基を意味する。このような基の例には、これらに限られないが、フェニルまたはナフチルが包含される。本明細書で使用される場合、「Ph」および「フェニル」との用語は、−C基を意味する。本明細書で使用される場合、「ベンジル」との用語は、−CH基を意味する。
本明細書で使用される場合、「(CからC)ヘテロアリール」は、その環中に全部で5から10個の原子を有し、2から9個の炭素原子ならびにO、SおよびNからそれぞれ独立に選択される1から4個のヘテロ原子を含有する芳香族複素環式基を意味するが、ただし、前記基の環は、2個の隣接するO原子または2個の隣接するS原子は含有しない。複素環式基には、ベンゾ縮合環系が包含される。芳香族複素環式基の例は、ピリジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、シノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニルおよびフロピリジニルである。CからCヘテロアリール基は、可能な場合には、C−結合またはN−結合であってよい。例えば、ピロールに由来する基は、ピロール−1−イル(N−結合)またはピロール−3−イル(C−結合)であってよい。さらに、イミダゾールに由来する基は、イミダゾール−1−イル(N−結合)またはイミダゾール−3−イル(C−結合)であってよい。
本明細書で使用される場合、「(CからC)シクロへテロアルキル」は、その環系に全部で4から13個の原子を有し、2から9個の炭素原子ならびにO、SおよびNからそれぞれ独立に選択される1から4個のヘテロ原子を含有する非芳香族、単環式、二環式、三環式、スピロ環式または四環式基を意味するが、ただし、前記基の環は、2個の隣接するO原子または2個の隣接するS原子を含有しない。さらに、このようなCからCシクロへテロアルキル基は、任意の利用可能な原子にオキソ置換基を含有してもよく、これは、安定な化合物をもたらす。例えば、このような基は、利用可能な炭素または窒素原子にオキソ原子を含有してもよい。このような基は、化学的に可能であれば、1個を超えるオキソ置換基を含有してもよい。加えて、このようなCからCシクロへテロアルキル基がイオウ原子を含有する場合、前記イオウ原子は、1個または2個の酸素原子で酸化されて、スルホキシドまたはスルホンをもたらしてもよいことを理解されたい。4員のシクロヘテロアルキル基の例は、アゼチジニル(アゼチジンに由来)である。5員のシクロへテロアルキル基の例は、ピロリジニルである。6員のシクロへテロアルキル基の例は、ピペリジニルである。9員のシクロへテロアルキル基の例は、インドリニルである。10員のシクロへテロアルキル基の例は、4H−キノリジニルである。このようなCからCシクロへテロアルキル基のさらなる例には、これらに限られないが、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、チオキサニル、ピペラジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、3H−インドリルキノリジニル、3−オキソピペラジニル、4−メチルピペラジニル、4−エチルピペラジニルおよび1−オキソ−2,8,ジアザスピロ[4.5]デク−8−イルが包含される。
「(CからC10)シクロアルキル基」との用語は、全部で3から10個の炭素環原子を有する飽和、単環式、縮合、スピロ環式または多環式環構造を意味する。このような基の例には、これらに限られないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびアダマンチルが包含される。
本明細書で使用される場合、「スピロ環式」との用語は、その慣用的な意味を有し、すなわち、2個以上の環を含有し、ここで、2個の環が1個の環炭素を共有している任意の化合物である。スピロ環式化合物の環は、本明細書で定義されるように、3から20個の環原子を独立に有する。好ましくは、これらは3から10個の環原子を有する。スピロ環式化合物の非限定的な例には、スピロ[3.3]ヘプタン、スピロ[3.4]オクタンおよびスピロ[4.5]デカンが包含される。
「(CからC)シクロアルケニル」との用語は、全部で5から8個の炭素環原子を有する不飽和、単環式、縮合、スピロ環式環構造を意味する。このような基の例には、これらに限られないが、シクロペンテニル、シクロヘキセニルが包含される。
「シアノ」との用語は、−C≡N基を指している。
「アルデヒド」基は、Rが水素であるカルボニル基を指している。
「アルコキシ」基は、本明細書で定義される通りの−O−アルキルおよび−O−シクロアルキル基の両方を指している。
「アルコキシカルボニル」は、−C(O)ORを指している。
「アルキルアミノアルキル」基は、−アルキル−NR−アルキル基を指している。
「アルキルスルホニル」基は、−SOアルキルを指している。
「アミノ」基は、−NHまたは−NRR’基を指している。
「アミノアルキル」基は、−アルキル−NRR’基を指している。
「アミノカルボニル」は、−C(O)NRR’を指している。
「アリールアルキル」基は、アルキルおよびアリールが本明細書で定義される−アルキルアリールを指している。
「アリールオキシ」基は、本明細書で定義される通りの−O−アリールおよび−O−ヘテロアリール基の両方を指している。
「アリールオキシカルボニル」は、−C(O)Oアリールを指している。
「アリールスルホニル」基は、−SOアリールを指している。
「C−アミド」基は、−C(O)NRR’基を指している。
「カルボニル」基は、−C(O)Rを指している。
「C−カルボキシル」基は、−C(O)OR基を指している。
「カルボン酸」基は、Rが水素であるC−カルボキシル基を指している。
「シアノ」基は、−CN基を指している。
「ジアルキルアミノアルキル」基は、−(アルキル)N(アルキル)基を指している。
「ハロ」または「ハロゲン」基は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を指している。
「ヘテロアリシクロキシ」基は、本明細書で定義される通りの複素脂環式を備えたヘテロ脂環式−O基を指している。
「ヘテロアリールオキシル」基は、本明細書で定義される通りのヘテロアリールを備えたヘテロアリール−O基を指している。
「ヒドロキシ」基は、−OH基を指している。
「N−アミド」基は、−R’C(O)NR基を指している。
「N−カルバミル」基は、−ROC(O)NR−基を指している。
「ニトロ」基は、−NO基を指している。
「N−スルホンアミド」基は、−NR−S(O)R基を指している。
「N−チオカルバミル」基は、ROC(S)NR’基を指している。
「O−カルバミル」基は、−OC(O)NRR’基を指している。
「O−カルボキシル」基は、RC(O)O基を指している。
「O−チオカルバミル」基は、−OC(S)NRR’基を指している。
「オキソ」基は、オキソにより置換されているアルキルがケトン基を指すように、カルボニル部分を指している。
「ペルフルオロアルキル基」は、水素原子が全てフッ素原子で代替されているアルキル基を指している。
「ホスホニル」基は、−P(O)(OR)基を指している。
「シリル」基は、−Si(R)基を指している。
「S−スルホンアミド」基は、−S(O)NR−基を指している。
「スルフィニル」基は、−S(O)R基を指している。
「スルホニル」基は、−S(O)R基を指している。
「チオカルボニル」基は、−C(=S)−R基を指している。
「トリハロメタンカルボニル」基は、ZがハロゲンであるZCC(O)基を指している。
「トリハロメタンスルホンアミド」基は、ZCS(O)NR−基を指している。
「トリハロメタンスルホニル」基は、ZCS(O)基を指している。
「トリハロメチル」基は、−CZ基を指している。
「C−カルボキシル」基は、−C(O)OR基を指している。
「置換されている」との用語は、特定した基または部分が1個または複数の置換基をもつことを意味している。「非置換」との用語は、特定した基が置換基をもたないことを意味している。「置換されていてもよい」との用語は、特定した基が非置換であるか、1個または複数の置換基により置換されていることを意味する。本発明の化合物において、基が「非置換」であるか、化合物中の全原子の価を満たすよりも少ない基で「置換されている」と述べられている場合、このような基の残りの価は水素により満たされていることを理解されたい。例えば、本明細書では「フェニル」とも称されるCアリール基が1個の追加の置換基で置換されている場合、当業者であれば、このような基は、Cアリール環の炭素原子上に4個の空いた位置を有することを理解するであろう(初期の位置は6個であり、本発明の化合物の残りが結合した1個を引き、追加の置換基で1個を引くと、4個が残る)。このような場合、残りの4個の炭素原子はそれぞれ、1個の水素原子に結合して、その価を満たしている。同様に、本発明の化合物中のCアリール基が「二置換されている」と述べられている場合、通常の当業者であれば、このことは、Cアリールが、非置換である3個の炭素原子を残していることを意味することを理解するであろう。これら3個の非置換炭素原子はそれぞれ、1個の水素原子に結合して、その価を満たしている。
「溶媒和物」との用語は、本発明の化合物と溶媒分子との分子複合体を記載するために使用されている。溶媒和物の例には、これらに限られないが、本発明の化合物と水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、酢酸エチル、酢酸、エタノールアミンまたはこれらの混合物との組合せが包含される。「水和物」との用語は、前記溶媒が水である場合に使用することができる。本発明では、水和物など、1個の溶媒分子が、本発明の化合物の1個の分子に結合しうることが特に考えられる。さらに、本発明では、二水和物など、1個を超える溶媒分子が、本発明の化合物の1個の分子に結合しうることが特に考えられる。加えて、本発明では、半水和物などの、1個未満の溶媒分子が、本発明の化合物の1個の分子に結合しうることが特に考えられる。さらに、本発明の溶媒和物は、化合物の非水和物形態の生物学的有効性を保持している、本発明の化合物の溶媒和物と考えられる。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容できる塩」との用語は、特定の誘導体の遊離酸および塩基の生物学的有効性を保持していて、生物学的にも他の意味においても望ましくないものではない、本発明の化合物の塩を意味している。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容できる製剤」との用語は、本発明の化合物またはその塩もしくは溶媒和物と、本発明の化合物と相容性であり、その受容者に有害でない担体、希釈剤および/または賦形剤との組合せを意味している。通常の当業者に知られている手順により、医薬製剤を調製することができる。例えば、本発明の化合物を、一般的な賦形剤、希釈剤または担体と製剤し、錠剤、カプセルなどに成形することができる。このような製剤に適している賦形剤、希釈剤および担体の例には、次のものが含まれる:デンプン、糖、マンニトールおよびケイ酸誘導体などの充填剤および増量剤;カルボキシメチルセルロースおよび他のセルロース誘導体、アルギン酸塩、ゼラチンならびにポリビニルピロリドンなどの結合剤;グリセリンなどの湿潤剤;ポビドン、デンプングリコール酸ナトリウム、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、寒天、炭酸カルシウムおよび重炭酸ナトリウムなどの崩壊剤;パラフィンなどの溶解遅延剤;第4級アンモニウム化合物などの吸収促進剤;セチルアルコール、モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤;カオリンおよびベントナイトなどの吸着担体;ならびにタルク、カルシウムおよびステアリン酸マグネシウムおよび固体ポリエチレングリコールなどの滑剤。最終医薬形態は、使用される賦形剤のタイプに応じて、丸薬、錠剤、粉剤、ロゼンジ、サシェ剤、カシェ剤または無菌包装粉剤などであってよい。加えて、本発明の薬学的に許容できる製剤は1種を超える活性成分を含有してよいことが特に考えられる。例えば、このような製剤は、1種を超える本発明による化合物を含有することができる。別法では、このような製剤は、1種または複数の本発明の化合物ならびに異常な細胞増殖を低減する1種または複数の追加の薬剤を含有してよい。
本明細書で使用される場合、「PI3−Kα阻害量」との用語は、哺乳動物などのin vivoで、またはin vitroでPI3−Kαの酵素活性を阻害するために必要な本発明の化合物またはその塩もしくは溶媒和物の量を指している。このような阻害をもたらすために必要なこのような化合物の量は、本明細書に記載されている方法および通常の当業者に知られている方法を使用すれば、過度の実験を行うことなく決定することができる。
本明細書で使用される場合、「PI3−Kα酵素活性を阻害する」との用語は、in vitroで、またはヒトなどの哺乳動物などのin vivoで、酵素と本発明の化合物とを接触させることにより、PI3−Kα酵素の活性または機能を低減することを意味している。
本明細書で使用される場合、「PI3−Kα」との用語は、PI3−Kαまたはその突然変異体または任意の知られているPI3−Kαアイソフォームスプライス変異体を意味する。
本明細書で使用される場合、「治療有効量」との用語は、そのような治療を必要とする哺乳動物に投与した場合に、本明細書で定義されている治療をもたらすために十分である本発明の化合物またはその塩の量を意味する。したがって、本発明の化合物またはその塩の治療有効量は、PI3−Kα酵素の活性を調節または阻害して、PI3−Kα酵素の活性により仲介される疾患状態を低減または緩和するために十分な量である。
哺乳動物、特にヒトにおける異常な細胞増殖または何らかのPI3−Kα仲介疾患もしくは状態に関しての「治療する」、「治療すること」および「治療」との用語は、(i)治療が、病的状態のための予防的治療を構成するように、その状態に罹患しやすい対象において疾患もしくは状態が発症することを防ぐこと;(ii)疾患もしくは状態を調節もしくは阻害すること、すなわち進展を停止すること;(iii)疾患もしくは状態を軽減すること、すなわち疾患もしくは状態を退行させること;または(iv)疾患もしくは状態または疾患もしくは状態から生じる症状を軽減および/もしくは緩和すること、例えば、ベースにある疾患もしくは状態に対処することなく、炎症性応答を軽減することを包含する。癌などの異常な細胞増殖に関しては、これらの用語は単に、異常な細胞増殖に罹患している個人の期待寿命を延長することまたは疾患の1つまたは複数の症状を軽減することを意味している。
別段に示されていない限り、本発明の化合物に対する本明細書における全ての言及は、多形体、立体異性体、互変異性体および同位体標識されたそのバージョンを包含する塩、溶媒和物およびその複合体に対する言及を包含する。例えば、本発明の化合物は、薬学的に許容できる塩および/または薬学的に許容できる溶媒和物であってよい。
本明細書で使用される場合、「異常な細胞増殖」は、別段に示されていない限り、正常な調節機構から独立(例えば接触阻害を喪失)した細胞増殖を指しており、正常な細胞の異常な増殖および異常な細胞の増殖を包含する。これには、これらに限られないが、突然変異チロシンキナーゼの発現または受容体チロシンキナーゼの過剰発現により増殖する腫瘍細胞(腫瘍);異常なチロシンキナーゼ活性が生じる他の増殖性疾患の良性および悪性細胞;受容体チロシンキナーゼにより増殖する任意の腫瘍;異常なセリン/トレオニンキナーゼ活性により増殖する任意の腫瘍;異常なセリン/トレオニンキナーゼ活性が生じる他の増殖性疾患の良性および悪性細胞;活性化Ras癌遺伝子を発現する良性および悪性腫瘍;他の遺伝子の癌遺伝子突然変異の結果としてRasタンパク質が活性化される良性および悪性腫瘍細胞;異常なRas活性化が生じる他の増殖性疾患の良性および悪性細胞の異常な増殖が包含される。このような良性増殖性疾患の例は、乾癬、良性前立腺肥大、ヒトパピローマウイルス(HPV)および再狭窄である。「異常な細胞増殖」はまた、酵素ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの活性から生じる、良性および悪性細胞の異常な増殖を指しており、これらを包含する。
「異常な細胞増殖」および「高増殖性障害」との用語は、本出願において互換的に使用される。
「立体異性体」との用語は、同一の化学構造を有するが、空間におけるその原子または基の配置に関して異なる化合物を指している。特に、「鏡像異性体」との用語は、相互に重ね合わせることのできない鏡像である、化合物の2種の立体異性体を指している。本明細書で使用される場合、「ラセミ」または「ラセミ混合物」との用語は、特定の化合物の鏡像異性体の1:1混合物を指している。他方で、「ジアステレオ異性体」との用語は、2個以上の不斉中心を含み、相互に鏡像でない立体異性体対の関係を指している。
当分野で使用される規則に従うと、記号:
Figure 0004718637
は、部分または置換基と核または主鎖構造との結合点である結合を示すために構造式で使用される。他の規則に従うと、本明細書のいくつかの構造式において、炭素原子およびその結合水素原子は明示されてなく、例えば、
Figure 0004718637
は、メチル基を表し、
Figure 0004718637
は、エチル基を表し、
Figure 0004718637
は、シクロペンチル基を表す、などである。
本発明の化合物は、不斉炭素原子を有することがある。本発明の化合物の炭素−炭素結合は本明細書では、実線:
Figure 0004718637
中実くさび:
Figure 0004718637
または破線くさび:
Figure 0004718637
を使用して示されていることがある。不斉炭素原子への結合を示すための実線の使用は、その炭素原子での可能な立体異性体(例えば個々の鏡像異性体、ラセミ混合物など)の全てが包含されることを示すこととする。不斉炭素原子への結合を示すための中実または破線くさびの使用は、示されている立体異性体のみが包含されることを意味することを示すこととする。本発明の化合物は、1個を超える不斉炭素原子を含有することも可能である。これらの化合物では、不斉炭素原子への結合を示すための実線の使用は、可能な立体異性体の全てが包含されることを意味することを示すこととする。例えば、別段に述べられていない限り、本発明の化合物は、鏡像異性体およびジアステレオ異性体として、またはラセミ体およびそれらの混合物として存在しうることが意図されている。本発明の化合物中の1個または複数の不斉炭素原子への結合を示すための実線の使用および同じ化合物中の他の不斉炭素原子への結合を示すための中実または破線くさびの使用は、ジアステレオ異性体の混合物が存在することを示すこととする。
基、例えば「R」が、式中の環系A上に「浮いて」示されている場合:
Figure 0004718637
別段に定義されていない限り、置換基「R」は、環系の任意の原子上に存在してよく、安定な構造が形成される限り、環原子のうちの1個からの示されているか、暗示されているか、明確に定義されている水素の代替が推測される。環系Aは、例えば、これらに限られないが、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロへテロアルキル、スピロシクリルまたは縮合環系であってよい。
基「R」が、飽和炭素を含有する環系A上に「浮いて」示されている場合、「z」は、1個より多くてよく、それぞれ、現に示されているか、暗示されているか、明確に定義されている環Aの水素を代替していると推測され、別段に定義されていない限り、生じる構造が安定である場合、2個の「R」は、同じ炭素上に存在してよい。例えば、Rがメチル基である場合、環Aの炭素上に、ジェルミナルなジメチルが存在することができる。他の例では、同じ炭素上の2個の「R」は、その炭素を包含して、環を形成してよく、したがってスピロ環式環(「スピロシクリル基」)を作ることができる。
個々の鏡像異性体を調製/単離するための慣用の技術には、適切な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成または例えばキラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用してのラセミ体の分割が包含される。別段では、ラセミ体(またはラセミ前駆体)を適切な光学的に活性な化合物、例えば、アルコールと、または化合物が酸性または塩基性部分を含有する場合には、酒石酸または1−フェニルエチルアミンなどの酸または塩基と反応させることもできる。生じたジアステレオ異性体の混合物を、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶化により分離し、そのジアステレオ異性体の一方または両方を、当業者によく知られている手段により対応する純粋な鏡像異性体に変換することができる。クロマトグラフィー、典型的にはHPLCを、不斉樹脂上、炭化水素、典型的にはイソプロパノール0から50%、典型的には2から20%およびアルキルアミン0から5%、典型的にはジエチルアミン0.1%を含有するヘプタンまたはヘキサンからなる移動相と共に使用して、本発明のキラル化合物(およびそのキラル前駆体)を鏡像異性的に濃縮された形態で得ることもできる。溶離液を濃縮すると、濃縮された混合物が得られる。立体異性体複合体は、当業者に知られている慣用の技術により分離することができる。例えば、その開示全体が参照により本明細書に援用されるE L Elielによる「Stereochemistry of Organic Compounds」(Wiley、New York、1994年)参照。
本発明の化合物がアルケニルまたはアルケニレン基を含有する場合、幾何シス/トランス(またはZ/E)異性体が可能である。化合物が例えば、ケトもしくはオキシム基または芳香族部分を含有する場合、互変異性(tautomeric isomerism「tautomerism」)が生じうる。互変異性の例には、ケトおよびエノール互変異性体が包含される。単一の化合物が、1種を超えるタイプの異性を示すこともある。1種を超える異性を示す化合物およびそれらの1種または複数の混合物を包含する、本発明の化合物の立体異性体、幾何異性体および互変異性形態全てが、本発明の範囲内に包含される。シス/トランス異性体を、当業者によく知られている慣用の技術、例えばクロマトグラフィーおよび分別結晶化により分離することができる。
本発明の化合物は、プロドラッグとして投与することができる。例えば、それ自体は薬理学的活性をほとんど有さないか、有さなくてもよい式(I)の化合物のある種の誘導体は、哺乳動物に投与すると、例えば加水分解による分裂により、所望の活性を有する式(I)の化合物に変換しうる。このような誘導体が、「プロドラッグ」と称される。例えば、式(I)の化合物中に存在する適切な官能基を、当業者に知られているある種の部分に代えることにより、プロドラッグを製造することができる。例えば、その開示全体が参照により本明細書に援用される「Pro−drugs as Novel Delivery Systems」、Vol.14、ACS Symposium Series(T HiguchiおよびW Stella)および「Bioreversible Carriers in Drug Design」、Pergamon Press、1987年(E B Roche編、American Pharmaceutical Association)参照。このようなプロドラッグのいくつかの例には、カルボン酸官能基の代わりのエステル部分、アルコール官能基の代わりのエーテル部分またはアミド部分および第1級または第2級アミノ官能基の代わりのアミド部分が包含される。例えば、下記実施例31に示されている化合物は、アルコール部分の水素がアミド官能基により置換されている一例である。置換基のさらなる例は、当業者には知られている。例えば、その開示全体が参照により本明細書に援用されるH Bundgaardによる「Design of Prodrugs」(Elsevier、1985年)参照。また、ある種の式(I)の化合物がそれ自体、他の式(I)の化合物のプロドラッグとして作用しうることも可能である。
本発明の塩は、当業者に知られている方法に従い調製することができる。塩の例には、これらに限られないが、酢酸塩、アクリル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩(クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩およびメトキシ安息香酸塩など)、炭酸水素塩、硫酸水素塩、亜硫酸水素塩、酒石酸水素塩、ホウ酸塩、臭化物、ブチン−1,4−ジオ酸塩(dioate)、エデト酸カルシウム、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、カプロン酸塩、カプリル酸塩、クラブラン酸塩、クエン酸塩、デカン酸塩、ジヒドロ塩化物、二水素リン酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストル酸塩(estolate)、エシル酸塩、エチルコハク酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルセプ酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコール酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキシン−1,6−ジオ酸塩、ヘキシルレソルシン酸塩、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩化水素酸塩、γ−ヒドロキシ酪酸塩、ヨウ化物、イソ酪酸塩、イソチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオ酸塩(lactobionate)、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メタリン酸塩、メタン−スルホン酸塩、メチル硫酸塩、一水素リン酸塩、ムコ酸塩(mucate)、ナプシル酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩(エンボン酸塩、embonate)、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニル酪酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フタル酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、プロパンスルホン酸塩、プロピオン酸塩、プロピオール酸塩(propiolate)、ピロリン酸塩、ピロ硫酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、スベリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホン酸塩、亜硫酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩(teoclate)、トシル酸塩、トリエチオドーデ(triethiodode)および吉草酸塩が包含される。
もともと塩基性である本発明の化合物は、様々な無機および有機酸と共に幅広い様々な塩を形成しうる。このような塩は、動物に投与するためには薬学的に許容できなければならないが、実際には、反応混合物から本発明の化合物を薬学的に許容できない塩として初めは単離し、次いで、これを、アルカリ試薬で処理することにより遊離塩基化合物へ単純に戻し変換し、続いて、この遊離塩基を薬学的に許容できる酸付加塩に変換することが往々にして望ましい。水性溶媒媒体中、またはメタノールまたはエタノールなどの適切な有機溶媒中で、塩基化合物を実質的に当量の選択された無機酸または有機酸で処理することにより、本発明の塩基化合物の酸付加塩を調製することができる。溶媒を蒸発させると、所望の固体塩が得られる。また、適切な無機酸または有機酸を溶液に加えることにより、有機溶媒中の遊離塩基の溶液から、所望の酸塩を沈澱させることもできる。
もともと酸性である本発明の化合物は、様々な薬理学的に許容できるカチオンと塩基塩を形成しうる。このような塩の例には、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、特にナトリウムおよびカリウム塩が包含される。これらの塩は全て、慣用の技術により調製される。本発明の薬学的に許容できる塩基塩を調製するための試薬として使用される化学塩基は、本発明の酸性化合物と非毒性の塩基塩を形成するものである。このような非毒性塩基塩には、ナトリウム、カリウム、カルシウムおよびマグネシウムなどの薬学的に許容できるカチオンに由来するものが包含される。対応する酸性化合物を所望の薬学的に許容できるカチオンを含有する水溶液で処理し、次いで、生じた溶液を乾燥するまで、好ましくは減圧下に蒸発させることにより、これらの塩を調製することができる。別法では、酸性化合物の低級アルカノール溶液および所望のアルカリ金属アルコキシドを一緒に混合し、次いで前記と同様の方法で生じた溶液を乾燥するまで蒸発させることにより、これらを調製することもできる。いずれの場合も、化学量論量の試薬を好ましくは使用して、反応の完了および所望の最終生成物の最大収率を確実にする。
本発明の化合物が塩基である場合、当分野で利用可能な任意の適切な方法により、例えば、遊離塩基を塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸で、または酢酸、マレイン酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸、グルクロン酸もしくはガラクツロン酸などのピラノシジル酸、クエン酸もしくは酒石酸などのアルファ−ヒドロキシ酸、アスパラギン酸もしくはグルタミン酸などのアミノ酸、安息香酸もしくはケイ皮酸などの芳香族酸、p−トルエンスルホン酸もしくはエタンスルホン酸などのスルホン酸などの有機酸で処理することにより、所望の塩を調製することができる。
本発明の化合物が酸である場合、任意の適切な方法により、例えば、遊離の酸をアミン(第1級、第2級もしくは第3級)、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物などの無機または有機塩基で処理することにより、所望の塩を調製することができる。適切な塩の実例には、グリシンおよびアルギニンなどのアミノ酸、アンモニア、第1級、第2級および第3級アミンならびにピペリジン、モルホリンおよびピペラジンなどの環式アミンに由来する有機塩ならびにナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、アルミニウムおよびリチウムに由来する無機塩が包含される。
薬剤が固体である場合には、本発明の化合物、薬剤および塩は、様々な結晶または多形形態で存在してよく、これらは全て、本発明および規定の式の範囲内であることが意図されていることは、当業者には理解されるであろう。
本発明はまた、1個または複数の原子が、同じ原子番号を有するが、自然に通常見られる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子に代えられている、同位体標識された本発明の化合物を包含する。本発明の化合物中に含まれるために適している同位体の例には、HおよびHなどの水素、11C、13Cおよび14Cなどの炭素、36Clなどの塩素、18Fなどのフッ素、123Iおよび125Iなどのヨウ素、13Nおよび15Nなどの窒素、15O、17Oおよび18Oなどの酸素、32Pなどのリンならびに35Sなどのイオウの同位体が包含される。ある種の同位体標識された本発明の化合物、例えば、放射性同位体を含むものは、薬物および/または基質組織分布研究で有用である。放射性同位体のトリチウム、Hおよび炭素−14、14Cは、導入の容易さおよび検出の迅速な手段である点において、この目的のために特に有用である。ジュウテリウム、Hなどの重同位体での置換は、より大きな代謝安定性、例えば高いin vivo半減期または低い用量要求から生じるある種の治療的利点をもたらしうるので、場合によっては好ましいことがある。11C、18F、15Oおよび13Nなどの陽電子放出同位体での置換は、基質受容体占有率を調べるための陽電子放出断層撮影法(PET)検査において有用でありうる。
当業者に知られている慣用の技術により、または他で使用された非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を使用する本明細書に記載のプロセスと同様のプロセスにより、同位体標識された本発明の化合物を通常は調製することができる。
本発明の化合物は、適切と当業者に認識されうる任意の医薬形態で下記の医薬組成物に製剤することができる。本発明の医薬組成物は、治療有効量の少なくとも1種の本発明の化合物および不活性な薬学的に許容できる担体または希釈剤を含む。
PI3−Kαにより仲介される疾患または状態を治療または予防するために、治療有効量(すなわち、治療効果を達成するために有効なPI3−Kα調節、調節または阻害量)の少なくとも1種の本発明の化合物(活性成分として)を、活性化合物の最終医薬製剤への加工を容易にする例えば希釈剤、賦形剤および助剤から選択されうる1種または複数の薬学的に適切な担体と組み合わせることにより調製される適切な製剤で、本発明の医薬組成物を投与する。
使用される薬学的担体は、固体でも液体でもよい。固体担体の例は、ラクトース、スクロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アラビアゴム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸などである。液体担体の例は、シロップ、落花生油、オリーブ油、水などである。同様に、本発明の組成物は、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルなどの当分野で知られている時間遅延または徐放性物質を単独で、またはロウ、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルメタクリレートなどと共に包含してもよい。他の添加剤または賦形剤を加えて、所望の製剤特性を達成することもできる。例えば、Labrasol、Gelucireなど生物学的利用率増強剤またはCMC(カルボキシメチルセルロース)、PG(プロピレングリコール)またはPEG(ポリエチレングリコール)などの配合剤を加えることができる。活性成分を光、水分および酸化から保護する半固体媒体であるGelucire(登録商標)を、例えば、カプセル製剤を調製する場合に加えることができる。
固体担体を使用する場合、製剤を錠剤化するか、硬質ゼラチンカプセル中に粉末またはペレット形態で装入するか、またはトローチ剤もしくはロゼンジ剤に成形することができる。固体担体の量は、変動しうるが、通常は、約25mgから約1gである。液体担体を使用する場合、製剤は、シロップ、エマルション、軟質ゼラチンカプセル、アンプルもしくはバイアル中の無菌注射液剤もしくは懸濁剤または非水性液体懸濁剤の形態であってよい。半固体担体を使用する場合、製剤は、硬質および軟質ゼラチンカプセル製剤の形態であってよい。本発明の組成物を、投与方法、例えば非経口または経口投与に適した単位投与形態に調製する。
安定な水溶性投与形態を得るために、本発明の化合物の塩を、コハク酸またはクエン酸の0.3M溶液などの有機または無機酸の水溶液に溶解させることができる。溶解性塩形態を入手することができない場合、薬剤を、適切な補助溶媒または補助溶媒の組合せに溶かすことができる。適切な補助溶媒の例には、全体積に対して0から60%の範囲の濃度のアルコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール300、ポリソルベート80、グリセリンなどが包含される。例示的実施形態では、本発明の化合物をDMSOに溶かし、水で希釈する。組成物はまた、活性成分の塩形態の水もしくは等張性食塩水などの適切な水性媒体溶液またはデキストロース溶液の形態であってもよい。
適正な製剤は、選択される投与経路に左右される。注射では、本発明の化合物の薬剤を、好ましくはハンクス溶液、リンガー溶液または生理食塩水緩衝液などの生理学的に相容性な緩衝液中で水溶液に製剤することができる。経粘膜投与では、透過される障壁に適した浸透剤を製剤で使用する。このような浸透剤は通常、当分野で知られている。
経口投与では、活性化合物と当分野で知られている薬学的に許容できる担体とを組み合わせることにより、化合物を製剤することができる。このような担体により、本発明の化合物を、治療される患者が経口摂取するための錠剤、丸薬、糖衣丸、カプセル、液剤、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁剤などとして製剤することができる。活性成分(薬剤)と混合する際に固体賦形剤を使用し、場合によっては生じた混合物を粉砕し、適切な助剤を加えた後に顆粒混合物を処理し、望ましい場合には、錠剤または糖衣丸核を得ることにより、経口使用のための医薬製剤を得ることができる。適切な賦形剤には:ラクトース、スクロース、マンニトールまたはソルビトールを包含する糖などの充填剤;セルロース製剤、例えば、麦芽デンプン、小麦デンプン、米デンプン、馬鈴薯デンプン、ゼラチン、ゴム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル−セルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースまたはポリビニルピロリドン(PVP)が包含される。望ましい場合には、架橋ポリビニルピロリドン、寒天またはアルギン酸もしくはアルギン酸ナトリウムなどのその塩などの崩壊剤を加えることもできる。
糖衣丸核は、適切なコーティングを備えている。この目的のために、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、カルボポールゲル、ポリエチレングリコールおよび/または二酸化チタン、ラッカー溶液および適切な有機溶媒または溶媒混合物を含有してもよい濃縮糖溶液を使用することもできる。活性製剤の異なる組合せを識別または特徴づけるために、染料または顔料を錠剤または糖衣丸コーティングに加えることもできる。
経口で使用することができる医薬製剤には、ゼラチン製のプッシュフィット式カプセル、さらに、ゼラチンおよびグリセロールまたはソルビトールなどの可塑化剤からなる軟質密閉カプセルが包含される。プッシュフィット式カプセルは、活性成分をラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤および/またはタルクもしくはステアリン酸マグネシウムなどの滑剤および場合によって安定剤と混合された形で含有することができる。軟質カプセルでは、活性剤を脂肪族油、流動パラフィンまたは流動ポリエチレングリコールなどの適切な液体に溶解または懸濁させることができる。さらに、安定剤を加えることができる。経口投与のための製剤は全て、このような投与に適した用量でなければならない。頬投与では、組成物は、慣用の方法で製剤された錠剤またはロゼンジの形態を取ることができる。
鼻孔内または吸入による投与では、本発明により使用するための化合物を、適切な噴射剤、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の適切なガスを使用する加圧パックまたはネブライザーからのエアロゾルスプレーの形態で簡便に送達することができる。加圧エアロゾルの場合には、投与単位を、計測量を送達するためのバルブを装備することにより決定することができる。吸入器または注入器などで使用するためのゼラチン製のカプセルおよびカートリッジは、化合物およびラクトースまたはデンプンなどの適切な粉末基剤の粉末混合物を含有するように処方することができる。
化合物を、注射による、例えばボーラス注射または連続注入による非経口投与のために製剤することもできる。注射のための製剤は、防腐剤を加えられている単位投与形態で、例えばアンプル中で、または多回投与用容器中で提供することができる。組成物は、油性または水性媒体中の懸濁液、溶液またはエマルションなどの形態を取ることができ、懸濁化剤、安定化剤および/または分散化剤などの処方剤を含有することができる。
非経口投与のための医薬製剤は、水溶性形態の活性化合物の水溶液を包含する。加えて、活性剤の懸濁剤を、適切な油性注射懸濁液として調製することができる。適切な疎水性溶媒または媒体には、ゴマ油などの脂肪族油またはオレイン酸エチルもしくはトリグリセリドなどの合成脂肪酸エステル、またはリポソームが包含される。水性注射懸濁液は、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ソルビトールまたはデキストランなどの懸濁液の粘度を上昇させる物質を含有してもよい。場合によって、懸濁剤はまた、高濃度溶液の調製が可能であるように化合物の溶解性を高める適切な安定化剤または薬剤を含有してもよい。
別法では、活性成分は、使用前に適切な媒体、例えば無菌の発熱物質不含水で構成するための粉末形態であってもよい。
前記処方物に加えて、本発明の化合物はまた、デポー製剤として製剤することもできる。このような長期作用性製剤を、移植(例えば皮下または筋肉内)により、または筋肉内注射により投与することができる。したがって例えば、化合物を適切なポリマーもしくは疎水性物質(例えば許容できるオイル中のエマルションとして)またはイオン交換樹脂を用いて、またはやや溶けにくい誘導体、例えばやや溶けにくい塩として製剤することができる。疎水性化合物のための医薬担体は、ベンジルアルコール、非極性界面活性剤、水混和性有機ポリマーおよび水性相を含む補助溶媒系である。補助溶媒系は、VPD補助溶媒系であってよい。VPDは、ベンジルアルコール3%w/v、非極性界面活性剤ポリソルベート80 8%w/vおよびポリエチレングリコール300 65%w/vからなる溶液であり、無水エタノール中で体積まで補充されている。VPD補助溶媒系(VPD:5W)は、5%デキストロース水溶液で1:1希釈されたVPDを含有する。この補助溶媒系は疎水性化合物を十分に溶解し、それ自体、全身投与の際に低い毒性をもたらす。補助溶媒系の割合は、その溶解性および毒性特性を損なうことなく、適切に変動させることができる。さらに、補助溶媒成分のアイデンティティを変動させることもできる。例えば、他の低毒性非極性界面活性剤を、ポリソルベート80の代わりに使用することができ、ポリエチレングリコールのフラクションサイズを変化させることができ、他の生体相容性ポリマー、例えばポリビニルピロリドンをポリエチレングリコールの代わりにすることができ、他の糖または多糖をデキストロースの代わりにすることもできる。
別法では、疎水性医薬化合物のために他の送達系を使用することもできる。リポソームおよびエマルションが、疎水性薬物のための送達媒体または担体の知られている例である。通常、DMSOの毒性により、より高い毒性という犠牲はあるが、ジメチルスルホキシドなどのある種の有機溶媒もまた、使用することができる。加えて、化合物を、治療剤を含有する固体疎水性ポリマーの半透性マトリックスなどの持続放出系を使用して送達することもできる。様々な持続放出物質が確立されており、当業者に知られている。持続放出カプセルは、その化学的性質に応じて、数週間から100日を超えて化合物を放出する。治療剤の化学的性質および生物学的安定性に応じて、タンパク質安定化のための追加の方策を用いることもできる。
医薬組成物はまた、適切な固体またはゲル相担体または賦形剤を含んでもよい。これらの担体および賦形剤は、溶解性の乏しい薬物の生物学的利用率において顕著な改善をもたらしうる。このような担体または賦形剤の例には、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、糖、デンプン、セルロース誘導体、ゼラチンおよびポリエチレングリコールなどのポリマーが包含される。さらに、Gelucire(登録商標)、Capryol(登録商標)、Labrafil(登録商標)、Labrasol(登録商標)、Lauroglycol(登録商標)、Plurol(登録商標)、Peceol(登録商標)、Transcutol(登録商標)などの添加剤または賦形剤を使用することができる。
さらに、医薬組成物を、皮膚上に直接薬物を送達するための皮膚パッチに導入することもできる。
本発明の薬剤の実際の用量は、使用される特定の薬剤、製剤される特定の組成物、投与方法ならびに治療される特定の部位、受容者および疾患に応じて変化することは、理解されるであろう。所定の化合物に関する実験データを考慮して慣用の用量決定試験を使用すれば、当業者は、所定の条件セットで最適な用量を確認することができる。経口投与では、通常使用される例示的一日用量は、適切な間隔で繰り返される治療経過で、約0.001から約1000mg/体重kgである。
さらに、本発明の薬学的に許容できる製剤は、本発明の化合物またはその塩もしくは溶媒和物を、約10mgから約2000mg、または約10mgから約1500mg、または約10mgから約1000mg、または約10mgから約750mg、または約10mgから約500mg、または約25mgから約500mg、または約50から約500mg、または約100mgから約500mgの量で含有することができる。
加えて、本発明の薬学的に許容できる製剤は、本発明の化合物またはその塩もしくは溶媒和物を、約0.5w/w%から約95w/w%、または約1w/w%から約95w/w%、または約1w/w%から約75w/w%、または約5w/w%から約75w/w%、または約10w/w%から約75w/w%、または約10w/w%から約50w/w%の量で含有することができる。
本発明の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、異常な細胞増殖を患っているヒトなどの哺乳動物に単独で、または薬学的に許容できる製剤の一部として、1日1回、1日2回、1日3回もしくは1日4回またはそれ以上の頻度で投与することができる。
本発明の化合物に関して、そのような治療を必要とする哺乳動物への特定の医薬製剤、用量および1日当たり所定の投与回数は全て、通常の当業者の知識の範囲内での選択であり、過度の実験を伴わなくても決定することができることは当業者であれば理解するであろう。
本発明の化合物は、PI3−Kα活性を調節または阻害するのに有用である。別法では、これらの化合物は、癌などの異常な細胞増殖に関連する疾患状況を、単独で、または他の抗癌剤と組み合わせて予防および/または治療するのに有用である。
本発明はまた、ヒトを包含する哺乳動物における異常な細胞増殖を治療する方法に関し、この方法は、前記哺乳動物に、異常な細胞増殖を治療する際に有効な量で、上記で定義された式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物を投与することを含む。
この方法の一実施形態では、異常な細胞増殖は、これらに限られないが、中皮腫、肝胆道(肝管および胆管)、原発性もしくは続発性CNS腫瘍、原発性もしくは続発性脳腫瘍、肺癌(NSCLCおよびSCLC)、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭もしくは首の癌、皮膚または眼内黒色腫、卵巣癌、結腸癌、直腸癌、肛門領域の癌、胃癌、胃腸(胃、結腸直腸および十二指腸)、乳癌、子宮癌、卵管の癌、子宮内膜の癌、子宮頚部の癌、膣の癌、外陰部の癌、ホジキン病、食道の癌、小腸の癌、内分泌系の癌、甲状腺の癌、副甲状腺の癌、副腎の癌、軟部組織の肉腫、尿道の癌、陰茎の癌、前立腺癌、精巣癌、慢性もしくは急性白血病、慢性骨髄性白血病、リンパ球性白血病、膀胱の癌、腎臓もしくは尿管の癌、腎細胞癌、腎臓骨盤の癌、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、脊髄軸腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、副腎皮質癌、胆嚢癌、多発性骨髄腫、胆管癌、線維肉腫、神経芽細胞種、網膜芽細胞種または前記癌の1種または複数の組合せを包含する癌である。
本発明の一実施形態では、癌は、肺癌(NSCLCおよびSCLC)、頭部もしくは頚部の癌、卵巣癌、結腸癌、直腸癌、肛門領域の癌、胃癌、乳癌、腎臓もしくは尿管の癌、腎臓細胞癌、腎臓骨盤の癌、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、脊髄軸腫瘍または前記癌の1種または複数の組合せから選択される。
本発明の他の実施形態では、癌は、肺癌(NSCLCおよびSCLC)、卵巣癌、結腸癌、直腸癌、肛門領域の癌または前記癌の1種または複数の組合せから選択される。
本発明の他の実施形態では、癌は、肺癌(NSCLCおよびSCLC)、卵巣癌、結腸癌、直腸癌または前記癌の1種または複数の組合せから選択される。
前記方法の他の実施形態では、前記異常な細胞増殖は、これらに限られないが、乾癬、良性前立腺肥大症または再狭窄を包含する良性増殖性疾患である。
本発明はまた、哺乳動物における異常な細胞増殖を治療する方法に関し、これは、前記哺乳動物に、異常な細胞増殖を治療するのに有効な量の本発明の化合物またはその塩もしくは溶媒和物を、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、インターカレーション抗生物質、成長因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生物学的応答調整剤、抗体、細胞毒、抗ホルモンおよび抗アンドロゲンからなる群から選択される抗腫瘍剤と組み合わせて投与することを含む。
本発明の一実施形態では、本明細書に記載の本発明の化合物および医薬組成物と組み合わせて使用される抗腫瘍剤は、抗血管形成剤、キナーゼ阻害剤、panキナーゼ阻害剤または成長因子阻害剤である。好ましいpanキナーゼ阻害剤には、米国特許第6,573,293号明細書(Pfizer,Inc、NY、USA)に記載されているSutent(登録商標)(スニチニブ)が包含される。抗血管形成剤には、これらに限られないが、EGF阻害剤、EGFR阻害剤、VEGF阻害剤、VEGFR阻害剤、TIE2阻害剤、IGF1R阻害剤、COX−II(シクロオキシゲナーゼII)阻害剤、MMP−2(マトリックス−メタロプロテイナーゼ2)阻害剤およびMMP−9(マトリックス−メタロプロテイナーゼ9)阻害剤などの薬剤が包含される。
好ましいVEGF阻害剤には例えば、Genentech,Inc.(South San Francisco、California所在)のAvastin(ベバシズマブ)、抗VEGFモノクローナル抗体が包含される。追加のVEGF阻害剤には、CP−547,632(Pfizer Inc.、NY、USA)、AG13736(Pfizer Inc.)、ZD−6474(AstraZeneca)、AEE788(Novartis)、AZD−2171、VEGF Trap(Regeneron/Aventis)、Vatalanib(PTK−787、ZK−222584としても知られている:Novartis&Schering AG)、Macugen(ペガプタニブオクタナトリウム、NX−1838、EYE−001、Pfizer Inc./Gilead/Eyetech)、IM862(Cytran Inc.、Kirkland、Washington、USA所在)およびアンギオザイム、Ribozyme(Boulder、Colorado)およびChiron(Emeryville、California)からの合成リボザイムならびにこれらの組合せが包含される。
本発明を実施する際に有用なVEGF阻害剤は、米国特許第6,534,524号および同第6,235,764号に記載されており、これらは両方とも、あらゆる目的のためにその全体が援用される。追加のVEGF阻害剤は例えば、WO99/24440、WO95/21613、WO99/61422、米国特許第5,834,504号、WO98/50356、米国特許第5,883,113号、米国特許第5,886,020号、米国特許第5,792,783号、米国特許第6,653,308号、WO99/10349、WO97/32856、WO97/22596、WO98/54093、WO98/02438、WO99/16755およびWO98/02437に記載されており、これらは全て、その全体が参照により、本明細書に援用される。
他の抗血管形成化合物には、アシトレチン、フェンレチニド、サリドマイド、ゾレドロン酸、アンギオスタチン、アプリジン、シレングチド(cilengtide)、コンブレタスタチンA−4、エンドスタチン、ハロフギノン、レビマスタット(rebimastat)、レモマブ(removab)、レブリミド、スクアラミン、ウクライン、ビタキシンおよびこれらの組合せが包含される。
本発明の化合物と組み合わせて使用することができる他の抗増殖剤には、酵素ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤および受容体チロシンキナーゼPDGFrの阻害剤が包含され、これには、米国特許第6,080,769号、米国特許第6,194,438号、米国特許第6,258,824号、米国特許第6,586,447号、米国特許第6,071,935号、米国特許第6,495,564号および米国特許第6,150,377号、米国特許第6,596,735号、米国特許第6,479,513号、WO01/40217、米国特許出願公開第2003−0166675号に開示および請求されている化合物が包含される。前記特許および特許出願はそれぞれ、その全体が参照により本明細書に援用される。
PDGRr阻害剤には、これらに限られないが、その内容全体があらゆる目的のために援用される国際特許出願公開番号WO01/40217およびWO2004/020431に開示されているものが包含される。好ましいPDGFRr阻害剤には、PfizerのCP−673,451およびCP−868,596ならびにそれらの塩が包含される。
好ましいGARF阻害剤には、PfizerのAG−2037(ペリトレキソール(pelitrexol)およびその塩)が包含される。本発明を実施する際に有用なGARF阻害剤は、あらゆる目的のためにその全体が援用される米国特許5,608,082号に開示されている。
本明細書に開示されている式(I)の化合物および医薬組成物と組み合わせて使用することができる有用なCOX−II阻害剤の例には、CELEBREX(商標)(セレコキシブ)、パレコキシブ、デラコキシブ、ABT−963、MK−663(エトリコキシブ)、COX−189(Lumiracoxib)、BMS347070、RS57067、NS−398、Bextra(バルデコキシブ)、パラコキシブ、Vioxx(ロフェコキシブ)、SD−8381、4−メチル−2−(3,4−ジメチルフェニル)−1−(4−スルファモイル−フェニル)−1H−ピロール、2−(4−エトキシフェニル)−4−メチル−1−(4−スルファモイルフェニル)−1H−ピロール、T−614、JTE−522、S−2474、SVT−2016、CT−3、SC−58125およびArcoxia(エトリコキシブ)が包含される。加えて、COX−II阻害剤は、米国特許出願公開第2005−0148627号および米国特許出願公開2005−0148777号に開示されており、これらの内容は、あらゆる目的のためにその全体が援用される。
特定の実施形態では、抗腫瘍剤は、セレコキシブ(米国特許第5,466,823号)、バルデコキシブ(米国特許第5,633,272号)、パレコキシブ(米国特許第5,932,598号)、デラコキシブ(米国特許第5,521,207号)、SD−8381(米国特許第6,034,256号、実施例175)、ABT−963(WO2002/24719)、ロフェコキシブ(CAS No.162011−90−7)、WO1998/03484に開示されているMK−663(またはエトリコキシブ)、WO1999/11605に開示されているCOX−189(Lumiracoxib)、BMS−347070(米国特許第6,180,651号)、NS−398(CAS123653−11−2)、RS 57067(CAS 17932−91−3)、4−メチル−2−(3,4−ジメチルフェニル)−1−(4−スルファモイル−フェニル)−1H−ピロール、2−(4−エトキシフェニル)−4−メチル−1−(4−スルファモイルフェニル)−1H−ピロールまたはメロキシカムである。
本明細書に開示されている本発明の化合物および医薬組成物と組み合わせて使用される抗腫瘍剤としての有用な他の阻害剤には、プロスタグランジンを産生する酵素(シクロオキシゲナーゼIおよびII)を阻害して、低レベルのプロスタグランジンをもたらすアスピリンおよび非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)が包含され、これらには、次のものに限られないが、Salsalate(Amigesic)、Diflunisal(Dolobid)、Ibuprofen(Motrin)、Ketoprofen(Orudis)、Nabumetone(Relafen)、Piroxicam(Feldene)、Naproxen(Aleve、Naprosyn)、Diclofenac(Voltaren)、Indomethacin(Indocin)、Sulindac(Clinoril)、Tolmetin(Tolectin)、Etodolac(Lodine)、Ketorolac(Toradol)、Oxaprozin(Daypro)およびこれらの組合せが包含される。
好ましいCOX−I阻害剤には、イブプロフェン(Motrin)、ヌプリン(nuprin)、ナプロキセン(Aleve)、インドメタシン(Indocin)、ナブメトン(Relafen)およびこれらの組合せが包含される。
本明細書に開示されている本発明の化合物および医薬組成物と組み合わせて使用されるターゲット薬剤には、Iressa(ゲフィチニブ、AstraZeneca)、Tarceva(エルロチニブまたはOSI−774、OSI Pharmaceuticals Inc.)、Erbitux(セツキシマブ、Imclone Pharmaceuticals,Inc.)、EMD−7200(Merck AG)、ABX−EGF(Amgen Inc.およびAbgenix Inc.)、HR3(Cuban Government)、IgA抗体(Erlangen−Nuremberg大学)、TP−38(IVAX)、EGFR融合タンパク質、EGF−ワクチン、抗EGFr免疫リポソーム(Hermes Biosciencs Inc.)およびこれらの組合せなどのEGFr阻害剤が包含される。好ましいEGFr阻害剤には、Iressa、Erbitux、Tarcevaおよびこれらの組合せが包含される。
他の抗腫瘍剤には、CP−724,714(Pfizer Inc.)、CI−1033(カネルチニブ(canertinib)、Pfizer Inc.)、Herceptin(トラスツズマブ、Genentec Inc.)、Omitarg(2C4、ペルツズマブ、Genentec Inc.)、TAK−165(タケダ)、GW−572016(Ionafarnib、GlaxoSmithKline)、GW−282974(GlaxoSmithKline)、EKB−569(Wyeth)、PKI−166(Novartis)、dHER2(HER2ワクチン、CorixaおよびGlaxoSmithKline)、APC8024(HER2ワクチン、Dendreon)、抗HER2/neu 両特異性抗体(Decof Cancer Center)、B7.her2.IgG3(Agensys)、AS HER2(Research Institute for Rad Biology & Medicine)、三官能性両特異性抗体(Munich大学)およびmAB AR−209(Aronex Pharmaceuticals Inc)およびmAB 2B−1(Chiron)およびこれらの組合せなどのpan erb受容体阻害剤またはErbB2受容体阻害剤から選択されるものが包含される。
好ましいerb選択的抗腫瘍剤には、Herceptin、TAK−165、CP−724,714、ABX−EGF、HER3およびこれらの組合せが包含される。好ましいpan erbb受容体阻害剤には、GW572016、CI−1033、EKB−569およびOmitargならびにこれらの組合せが包含される。
追加のerbB2阻害剤には、WO98/02434、WO99/35146、WO99/35132、WO98/02437、WO97/13760、WO95/19970、米国特許第5,587,458号および米国特許第5,877,305号に開示されているものが包含され、これらはそれぞれ、その全体が参照により援用される。本発明で有用なErbB2受容体阻害剤がまた、米国特許第6,465,449号および同第6,284,764号ならびにWO2001/98277に開示されており、これらはそれぞれ、その全体が参照により本明細書に援用される。
加えて、他の抗腫瘍剤を、次の薬剤から選択することもできる:BAY−43−9006(Onyx Pharmaceuticals Inc.)、Genasense(オウグメロセン(augmerosen)、Genta)、Panitumumab(Abgenix/Amgen)、Zevalin(Schering)、Bexxar(Corixa/GlaxoSmithKline)、Abarelix、Alimta、EPO906(Novartis)、ディスコデルモリド(XAA−296)、ABT−510(Abbott)、Neovastat(Aeterna)、エンザスタウリン(Eli Lilly)、Combrestatin A4P(Oxigene)、ZD−6126(AstraZeneca)、フラボピリドール(Aventis)、CYC−202(Cyclacel)、AVE−8062(Aventis)、DMXAA(Roche/Antisoma)、Thymitaq(Eximias)、Temodar(テモゾロミド、Schering Plough)およびRevilimd(Celegene)ならびにこれらの組合せ。
他の抗腫瘍剤は、次の薬剤から選択することもできる:CyPat(酢酸サイプロテロン)、Histerelin(酢酸ヒストレリン)、Plenaixis(アバレリックスデポ)、Atrasentan(ABT−627)、Satraplatin(JM−216)、タロミド(サリドマイド)、Theratope、Temilifene(DPPE)、ABI−007(パクリタキセル)、Evista(ラロキシフェン)、Atamestane(Biomed−777)、Xyotax(ポリグルタメートパクリタキセル)、Targetin(ベキサロチン(bexarotine))およびこれらの組合せ。
加えて、他の抗腫瘍剤は、次の薬剤から選択することもできる:Trizaone(チラパザミン)、Aposyn(エキシスリンド(exisulind))、Nevastat(AE−941)、Ceplene(二塩酸ヒスタミン)、Orathecin(ルビテカン)、Virulizin、Gastrimmune(G17DT)、DX−8951f(メシル酸エキサテカン)、Onconase(ランピルナーゼ)、BEC2(ミツモアブ(mitumoab))、Xcytrin(モテキサフィンガドリニウム)およびこれらの組合せ。
さらなる抗腫瘍剤は、次の薬剤から選択することもできる:CeaVac(CEA)、NeuTrexin(グルクロン酸トリメトレセート(trimetresate))およびこれらの組合せ。追加の抗腫瘍剤は、次の薬剤から選択することもできる:OvaRex(オレゴボマブ)、Osidem(IDM−1)およびこれらの組合せ。追加の抗腫瘍剤は、次の薬剤から選択することもできる:Advexin(ING201)、Tirazone(チラパザミン)およびこれらの組合せ。追加の抗腫瘍剤は、次の薬剤から選択することもできる:RSR13(エファプロキシラル)、Cotara(131I chTNT1/b)、NBI−3001(IL−4)およびこれらの組合せ。追加の抗腫瘍剤は、次の薬剤から選択することもできる:Canvaxin、GMKワクチン、PEG Interon A、Taxoprexin(DHA/パクリタキセル)およびこれらの組合せ。
他の抗腫瘍剤には、PfizerのMEK1/2阻害剤PD325901、Array BiopharmのMEK阻害剤ARRY−142886、Bristol MyerのCDK2阻害剤BMS−387,032、PfizerのCDK阻害剤PD0332991およびAstraZenecaのAXD−5438ならびにこれらの組合せが包含される。
加えて、CCI−779(Wyeth)およびラパマイシン誘導体RAD001(Novartis)およびAP−23573(Ariad)、HDAC阻害剤、SAHA(Merck Inc./Aton Pharmaceuticals)ならびにこれらの組合せなどのmTOR阻害剤もまた、利用することができる。追加の抗腫瘍剤には、オーロラ2阻害剤VX−680(Vertex)およびChk1/2阻害剤XL844(Exilixis)が包含される。
次の細胞毒薬剤、例えばエピルビシン(Ellence)、ドセタキセル(Taxotere)、パクリタキセル、Zinecard(デキスラゾキサン)、リツキシマブ(Rituxan)、メシル酸イマチニブ(Gleevec)およびこれらの組合せからなる群から選択される1種または複数を、本明細書に開示されている本発明の化合物および医薬組成物と組み合わせて使用することができる。
本発明はまた、これらに限られないが、エキセメスタン(Aromasin、Pfizer Inc.)、ロイプロレリン(LupronまたはLeuplin、TAP/Abbott/タケダ)、アナストロゾル(Arimidex、AstraZeneca)、ゴスレリン(gosrelin)(Zoladex、AstraZeneca)、ドキセルカルシフェロール、ファドロゾール、ホルメスタン、クエン酸タモキシフェン(タモキシフェン、Nolvadex、AstraZeneca)、Casodex(AstraZeneca)、Abarelix(Praecis)、Trelstarおよびこれらの組合せを包含するホルモン療法と共に本発明の化合物を使用することを企図している。
本発明はまた、これらに限られないが、フルベストラント、トレミフェン、ラロキシフェン、ラソフォキシフェン、レトロゾール(Femara、Novartis)を包含する抗エストロゲン、ビカルタミド、フルタミド、ミフェプリストン、ニルタミド、Casodex(商標)(4’−シアノ−3−(4−フルオロフェニルスルホニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−3’−(トリフルオロメチル)プロピオンアニリド、ビカルタミド)およびこれらの組合せなどの抗アンドロゲンなどのホルモン療法薬と共に本発明の化合物を使用することに関する。
さらに、本発明は、本発明の化合物を単独で、または1種または複数の支持的ケア用製品、例えば、Filgrastim(Neupogen)、オンダンセトロン(Zofran)、Fragmin、Procrit、Aloxi、Emendまたはこれらの組合せからなる群から選択される製品と組み合わせて提供する。
特に好ましい細胞毒薬剤には、Camptosar、Erbitux、Iressa、Gleevec、Taxotereおよびこれらの組合せが包含される。
次のトポイソメラーゼI阻害剤を抗腫瘍剤として利用することもできる:カンプトテシン、イリノテカンHCl(Camptosar)、エドテカリン、オラテシン(Supergen)、エキサテカン(Daiichi)、BN−80915(Roche)およびこれらの組合せ。特に好ましいトポイソメラーゼII阻害剤には、エピルビシン(Ellence)が包含される。
アルキル化剤には、これらに限られないが、ナイトロジェンマスタードN−酸化物、シクロホスファミド、イフォスファミド、メルファラン、ブスルファン、ミトブロニトール、カルボコン、チオテパ、ラニムスチン、ニムスチン、テモゾロミド、AMD−473、アルトレタミン、AP−5280、アパジコン(apaziquone)、ブロスタリシン(brostallicin)、ベンダムスチン、カルムスチン、エストラムスチン、フォテムスチン、グルホスファミド、イフォスファミド、KW−2170、マフォスファミドおよびミトラクトールが包含され;白金配位アルキル化化合物には、これらに限られないが、シスプラチン、Paraplatin(カルボプラチン)、エプタプラチン(eptaplatin)、ロバプラチン、ネダプラチン、Eloxatin(オキサリプラチン、Sanofi)またはサトルプラチン(satrplatin)およびこれらの組合せが包含される。特に好ましいアルキル化剤には、Eloxatin(オキサリプラチン)が包含される。
代謝拮抗剤には、これらに限られないが、メトトレキセート、6−メルカプトプリンリボシド、メルカプトプリン、5−フルオロウラシル(5−FU)が単独で、またはロイコボリン、テガフル、UFT、ドキシフルリジン、カルモフル(carmofur)、シタラビン、シタラビンオクフォスフェート、エノシタビン、S−1、Alimta(プレメトレキセド(premetrexed)二ナトリウム、LY231514、MTA)、Gemzar(ゲムシタビン、Eli Lilly)、フルダラビン、5−アザシチジン、カペシタビン、クラドリビン、クロファラビン、デシタビン、エフロルニチン、エチニルシチジン、シトシンアラビノシド、ヒドロキシ尿素、TS−1、メルファラン、ネララビン、ノラトレキセド、オクフォスフェート、二ナトリウムプレメトレキセド、ペントスタチン、ペリトレキソール、ラルチトレキセド、トリアピン(triapine)、トリメトレキセート、ビダラビン、ビンクリスチン、ビノレルビン;または例えば、N−(5−[N−(3,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソキナゾリン−6−イルメチル)−N−メチルアミノ]−2−テノイル)−L−グルタミン酸などの欧州特許出願第239362号に開示されている好ましい代謝拮抗剤のうちの1種およびこれらの組合せと組み合わされた形態で包含される。
抗生物質には、インターカレーション抗生物質が包含される:これらに限られないが、アクラルビシン、アクチノマイシンD、アムルビシン、アナマイシン、アドリアマイシン、ブレオマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エルサミトルシン、エピルビシン、ガラルビシン、イダルビシン、マイトマイシンC、ネモルビシン、ネオカルジノスタチン、ペプロマイシン、ピラルビシン、レベッカマイシン、スチマラマー、ストレプトゾシン、バルルビシン(valrubicin)、ジノスタチンおよびこれらの組合せが包含される。
植物由来抗腫瘍物質には例えば、有糸分裂阻害剤、例えばビンブラスチン、ドセタキセル(Taxotere)、パクリタキセルおよびこれらの組合せから選択されるものが包含される。
細胞毒トポイソメラーゼ阻害剤には、アクラルビシン、アモナフィド、ベロテカン、カンプトテシン、10−ヒドロキシカンプトテシン、9−アミノカンプトテシン、ジフロモテカン(diflomotecan)、イリノテカンHCl(Camptosar)、エドテカリン、エピルビシン(Ellence)、エトポシド、エキサテカン、ギマテカン(gimatecan)、ルルトテカン、ミトキサントロン、ピラルビシン、ピキサントロン(pixantrone)、ルビテカン、ソブゾキサン、SN−38、タフルポシド、トポテカンおよびこれらの組合せからなる群から選択される1種または複数の薬剤が包含される。
好ましい細胞毒トポイソメラーゼ阻害剤には、カンプトテシン、10−ヒドロキシカンプトテシン、9−アミノカンプトテシン、イリノテカンHCl(Camptosar)、エドテカリン、エピルビシン(Ellence)、エトポシド、SN−38、トポテカンおよびこれらの組合せからなる群から選択される1種または複数の薬剤が包含される。
免疫学的増強剤には、インターフェロンおよび数多くの他の免疫増強剤が包含される。インターフェロンには、インターフェロンアルファ、インターフェロンアルファ−2a、インターフェロン、アルファ−2b、インターフェロンベータ、インターフェロンガンマ−1a、インターフェロンガンマ−1b(Actimmune)またはインターフェロンガンマ−n1およびこれらの組合せが包含される。他の薬剤には、フィルグラスチム、レンチナン、シゾフィラン、TheraCys、ユベニメックス、WF−10、アルデスロイキン、アレムツズマブ、BAM−002、ダカルバジン、ダクリズマブ、デニロイキン、ゲムツズマブ、オゾガマイシン、イブリツモマブ、イミキモド、レノグラスチム、レンチナン、黒色腫ワクチン(Corixa)、モルグラモスチム、OncoVAX−CL、サルグラモスチム、タソネルミン、テクロイキン(tecleukin)、チマラシン(thymalasin)、トシツモマブ、Virulizin、Z−100、エプラツズマブ、ミツモマブ、オレゴボマブ、ペムツモマブ(Y−muHMFG1)、Provenge(Dendreon)およびこれらの組合せが包含される。
生物学的応答調節剤は、組織細胞の生存、成長または分化などの生体生物の防衛機構または生物学的応答を調節して、それらが抗腫瘍活性を有するようにする薬剤である。このような薬剤には、クレスチン、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニール、ユベニメックスおよびこれらの組合せが包含される。
本発明の化合物と組み合わせて使用することができる他の抗癌剤には、アリトレチノイン、アンプリゲン、アトラセンタン ベキサロテン、ボルテゾミブ、Bosentan、カルシトリオール、エキシスリンド、フィナステリド、フォテムスチン、イバンドロン酸、ミルテフォシン、ミトキサントロン、I−アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシカルバミド、ペガスパルガーゼ、ペントスタチン、タザロトネ(tazarotne)、Telcyta(TLK−286、Telik Inc.)、Velcade(ボルテマジブ(bortemazib)、Millenium)、トレチノインおよびこれらの組合せが包含される。
白金配位化合物には、これらに限られないが、シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、オキサリプラチンおよびこれらの組合せが包含される。
カンプトテシン誘導体には、これらに限られないが、カンプトテシン、10−ヒドロキシカンプトテシン、9−アミノカンプトテシン、イリノテカン、SN−38、エドテカリン、トポテカンおよびこれらの組合せが包含される。他の抗腫瘍剤には、ミトキサントロン、I−アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシカルバミド、ペントスタチン、トレチノインおよびこれらの組合せが包含される。
CTLA4(細胞毒リンパ球抗原4)抗体などの抗腫瘍免疫応答を増強しうる抗腫瘍剤ならびにMDX−010(Medarex)および米国特許第6,682,736号に開示されているCTLA4化合物などのCTLA4を遮断しうる他の薬剤;ならびに他のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤などの抗増殖剤、例えばファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤もまた使用することができる。加えて、本発明の化合物と組み合わせて使用することができる具体的なCTLA4抗体には、米国特許第6,682,736号および米国特許第6,682,736号に開示されているものが包含されるが、これらは両方とも、その全体が参照により本明細書に援用される。
本発明の方法と組み合わせて使用することができる具体的なIGF1R抗体には、その全体が参照により本明細書に援用されるWO2002/053596に開示されているものが包含される。
本発明で使用することができる具体的なCD40抗体には、その全体が参照により本明細書に援用されるWO2003/040170に開示されているものが包含される。
放射線治療に応答してTNFアルファを発現するTNFerade(GeneVec)などの遺伝子治療剤もまた、抗腫瘍剤として使用することができる。
本発明の一実施形態では、スタチンを、本発明の化合物およびその医薬組成物と組み合わせて使用することができる。スタチン(HMG−CoAレダクターゼ阻害剤)は、Atorvastatin(Lipitor(商標)、Pfizer Inc.)、Provastatin(Pravachol(商標)、Bristol−Myers Squibb)、Lovastatin(Mevacor(商標)、Merck Inc.)、Simvastatin(Zocor(商標)、Merck Inc.)、Fluvastatin(Lescol(商標)、Novartis)、Cerivastatin(Baycol(商標)、Bayer)、Rosuvastatin(Crestor(商標)、AstraZeneca)、LovostatinおよびNiacin(Advicor(商標)、Kos Pharmaceuticals)、これらの誘導体およびこれらの組合せからなる群から選択することができる。
好ましい実施形態では、スタチンは、AtovorstatinおよびLovastatin、これらの誘導体および組合せからなる群から選択される。抗腫瘍剤として有用な他の薬剤には、Caduetが包含される。
次の調製および実施例では、「Ac」はアセチルを意味し、「Me」はメチルを意味し、「Et」はエチルを意味し、「Ph」はフェニルを意味し、「BOC」、「Boc」または「boc」はN−tert−ブトキシカルボニルを意味し、「DCM」(CHCl)は塩化メチレンを意味し、「DIPEA」または「DIEA」はジイソプロピルエチルアミンを意味し、「DMA」はN,N−ジメチルアセトアミドを意味し、「DMF」はN−N−ジメチルホルムアミドを意味し、「DMSO」はジメチルスルホキシドを意味し、「DPPP」は1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンを意味し、「HOAc」は酢酸を意味し、「IPA」はイソプロピルアルコールを意味し、「NMP」は1−メチル2−ピロリジノンを意味し、「TEA」はトリエチルアミンを意味し、「TFA」はトリフルオロ酢酸を意味し、「DCM」はジクロロメタンを意味し、「EtOAc」は酢酸エチルを意味し、「MgSO」は硫酸マグネシウムを意味し、「NaSO」は硫酸ナトリウムを意味し、「MeOH」はメタノールを意味し、「Et2O」はジエチルエーテルを意味し、「EtOH」はエタノールを意味し、「HO」は水を意味し、「HCl」は塩酸を意味し、「POCl」はオキシ塩化リンを意味し、「KCO」は炭酸カリウムを意味し、「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「DBU」は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エンを意味し、「LiHMDS」または「LHMDS」はリチウムヘキサメチルジシラジドを意味し、「TBME」または「MTBE」はtert−ブチルメチルエーテルを意味し、「LDA」はリチウムジイソプロピルアミドを意味し、「N」は正常を意味し、「M」はモルを意味し、「mL」はミリリットルを意味し、「mmol」はミリモルを意味し、「μmol」はマイクロモルを意味し、「eq.」は当量を意味し、「℃」はセルシウス度を意味し、「Pa」はパスカルを意味する。
調製方法
本発明の化合物は、下記の反応経路および合成スキームを使用し、当分野で利用可能な技術を用いて、容易に入手可能な出発物質を使用して調製することができる。本発明のある種の実施形態の調製を次の実施例で詳述するが、記載の調製を、本発明の他の実施形態を調製するために容易に適合させることができることは、通常の当業者であれば理解するであろう。例えば、本発明による例示されていない化合物の合成を、当業者には明らかな変更により、例えば、妨害基を適切に保護することにより、当分野で知られている他の適切な試薬に代えることにより、または反応条件を通常の方法で変更することにより行うことができる。別法では、本明細書で参照するか、当分野で知られている他の反応が、本発明の他の化合物を調製するための適応性を有することは理解されるであろう。
一般的な合成プロセスの1つでは、3により表される一般構造の化合物を方法Aに従って調製する。
Figure 0004718637
適切な溶媒、例えばジオキサン中、塩基、例えばトリエチルアミンの存在下に、40℃から220℃の範囲の高温で、数時間から数日間の範囲の期間、式RNHのアミンで処理することにより、XがCl、BrまたはIであり、その調製がWO2005105801に記載されている化合物1を化合物2に変換する。当業者に知られている変更スズキ反応条件に従い、式R−B(OH)のボロン酸または対応するボロン酸エステルで処理することにより、化合物2を化合物3に変換する。
他の一般的な合成プロセスでは、8により表される一般構造の化合物を方法Bに従って調製する。
Figure 0004718637
N−シクロヘキシル−N−メチルシクロヘキサンアミン、トリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート、塩化リチウムおよびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)の存在下、適切な溶媒、例えば1,4−ジオキサン中、50℃から75℃の範囲の温度で、30分間から数日間、アクリル酸エステルと反応させることにより、化合物4を化合物5に変換する。水素化により化合物5を化合物6に変換する。エステル誘導体6を加水分解し、続いてアミド形成すると、式8の化合物が得られる。
他の一般合成プロセスでは、11により表される一般構造の化合物を方法Cに従って調製する。
Figure 0004718637
適切な溶媒、例えばTHF中、−40℃から−90℃範囲の低温で、ホウ酸トリメチルおよびブチルリチウムで処理することにより、化合物9を化合物10に変換する。当業者に知られているスズキ反応条件に従ってR−Xと反応させることにより、化合物10を化合物11に変換する。
他の一般合成プロセスでは、16により表される一般構造の化合物を方法Dに従い調製する。
Figure 0004718637
化合物12を式ROHのアルコールと、トリフェニルホスフィンおよびジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)の存在下、適切な溶媒、例えばTHF中、0℃から60℃の範囲の温度で反応させて、式13の化合物を得る。当業者に知られている変更スズキ反応条件に従い式R−B(OH)のボロン酸または対応するボロン酸エステルで処理することにより、化合物13を化合物14に変換する。化合物14を、例えばm−クロロ過安息香酸(MCPBA)などの試薬を使用して酸化させると、化合物15が得られる。化合物15を式RNHのアミンで処理すると、化合物16が得られる。
他の一般合成プロセスでは、21により表される化合物を方法Eに従い調製する。
Figure 0004718637
塩基、例えば水素化ナトリウムの存在下、例えばDMFなどの適切な溶媒中、25℃から100℃の範囲の温度で、XがCl、BrまたはIであるRXで処理することにより、化合物17を化合物18に変換する。当業者に知られているスズキ反応条件に従い式R−B(OH)のボロン酸または対応するボロン酸エステルで処理することにより、化合物18を化合物19に変換する。例えばMCPBAなどの試薬を使用して、化合物19を酸化させると、化合物20が得られる。例えばTHFなどの適切な溶媒中、還流条件下に、式RNHのアミンで化合物20を処理すると、式21の化合物が得られる。
他の一般合成プロセスでは、28により表される一般構造の化合物を方法Fに従って調製する。
Figure 0004718637
例えばジメチルアセトアミドなどの適切な溶媒中、炭酸カリウムおよびジイソプロピルエチルアミンなどの塩基の存在下、40℃から220℃の範囲の高温で、数時間から数日間の範囲の期間、式R−NHのアミンと反応させることにより、市販の化合物22を化合物23に変換する。クロロホルムまたは四塩化炭素などの適切な溶媒中、周囲温度で30分から数時間の範囲の期間、N−ハロスクシンアミドで処理することにより、化合物23を、XがCl、BrまたはIである化合物24に、変換する。トリ−o−トリルホスフィン、酢酸パラジウム(II)およびトリエチルアミンの存在下、高温で、アクリル酸エステルと反応させることにより、化合物24を化合物25に変換する。化合物25、チオフェノールまたはKOtBuならびにトリエチルアミンおよびDBUなどの有機塩基のジメチルアセトアミドなどの適切な溶媒中の溶液を40℃から220℃の範囲の高温で、数時間から数日間の範囲の期間加熱することにより、化合物25を化合物26に変換する。DMFなどの適切な溶媒中、周囲温度で、30分から数時間の範囲の期間、N−ハロスクシンアミドで処理することにより、化合物26を化合物27に変換する。次いで、塩基、例えば炭酸カリウムおよびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリドの存在下、DMFおよび水溶液などの適切な溶媒中、70℃から120℃の範囲の高温で、数時間から数日間の期間、式R−B(OH)のボロン酸または対応するボロン酸エステルと反応させることにより、化合物27を化合物28に変換する。
例えば、Rが置換されていてもよいスピロ環式基である化合物28を調製するために、方法Fを使用することができる。
Figure 0004718637
グローブボックス内で、2.0mL Personal Chemistry Microwave反応管に、次のもの:三角攪拌棒1本、適切なアリールハロゲン化物29のDMF溶液(300μL、75μmol、1.0当量、0.25M)、DMF中の適切なボロン酸またはボロン酸エステル(300μL、75μmol、1.0当量、0.25M)、無水THF中の触媒Pd(PPh(300μL、3.75μmol、0.05当量、0.0125M)および脱ガスDI水中のKCO(94μL、188μmol、2.5当量、2.0M)を加えた。マイクロ波管を隔膜キャップで密閉し、グローブボックスの外側で、反応混合物をPersonal Chemistry Microwave Synthesizer中、130℃で15分間加熱した。反応混合物を13×100mm試験管に移した。マイクロ波管をDMF(1.0mL)で洗浄し、洗浄DMFを初めに移された物質と合わせた。溶媒を除去し、EtOAc(1mL)およびDI水(1mL)を各管に加えた。攪拌および遠心分離の後に、上澄みを新たな13×100mm試験管に移した。水性相を新鮮なEtOAc(1mL)でもう2回抽出した。合わせた有機相をDI水(1mL)および水性NaCl(1mL)で戻し抽出した。有機相をシリンジフィルターで濾過し、濾液を蒸発させた。残渣をDMSO中で再構成し、粗製物質を、移動相として0.05%TFAを伴うアセトニトリル/水を使用して、Agilent Zorbax Extend C18カラムでHPLC精製に掛けた。
Figure 0004718637
例えばジメチルアセトアミドなどの適切な溶媒中、炭酸カリウムおよびジイソプロピルエチルアミンなどの塩基の存在下、40℃から220℃の範囲の高温で数時間から数日の範囲の期間、Aが置換されていてもよいC3〜10シクロアルキルである式R−O−A−NHのアミンと反応させることにより、市販の化合物31を化合物32に変換する。クロロホルムまたは四塩化炭素などの適切な溶媒中、周囲温度で30分から数時間の範囲の期間、N−ハロスクシンアミドで処理することにより、化合物32を、XがCl、BrまたはIである化合物33に変換する。トリ−o−トリルホスフィン、酢酸パラジウム(II)およびトリエチルアミンの存在下に高温で、アクリル酸エステルと反応させることにより、化合物33を化合物34に変換する。化合物34、チオフェノールまたはKOtBuならびにトリエチルアミンおよびDBUなどの有機塩基のジメチルアセトアミドなどの適切な溶媒中の溶液を40℃から220℃の範囲の高温で数時間から数日の範囲の期間加熱することにより、化合物34を化合物35に変換する。DMFなどの適切な溶媒中、周囲温度で30分から数時間の範囲の期間、N−ハロスクシンアミドで処理することにより、化合物35を化合物36に変換する。次いで、塩基、例えば炭酸カリウムおよびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリドの存在下に、DMFおよび水溶液などの適切な溶媒中、70℃から150℃の範囲の高温で数時間から数日の期間、式R−B(OH)のボロン酸または対応するボロン酸エステルと反応させることにより、化合物36を化合物37に変換する。
Figure 0004718637
式34の化合物はまた、方法Iに記載されている通りに調製することができる。例えばジメチルアセトアミドなどの適切な溶媒中、炭酸カリウムおよびジイソプロピルエチルアミンなどの塩基の存在下、40℃から220℃の範囲の高温で、数時間から数日の範囲の期間、式HO−A−NHのアミンと反応させることにより、化合物38を化合物39に変換する。DMFなどの適切な溶媒中、水素化ナトリウムなどの塩基の存在下、室温から100℃の範囲の温度で、RXと反応させることにより、化合物39を化合物40に変換する。水性エタノール中、室温から80℃の範囲の温度で、ヒドロキシルアミンで処理することにより、化合物40を化合物41に変換する。トリ−o−トリルホスフィン、酢酸パラジウム(II)およびトリエチルアミンの存在下、高温でアクリル酸エステルと反応させることにより、化合物41を化合物34に変換する。次いで、方法Hに記載の手順に従い、化合物34を式37の化合物に変換する。
下記で提示される実施例および調製により、本発明の化合物およびそのような化合物を調製する方法をさらに説明および例示する。実施例1から100は、本発明の化合物101、104〜107、109、113〜114、116、120〜121、123、129〜130、132〜133、147〜152、179、192、193、247〜252、263〜264、267〜270、275、284および285を調製するための詳細な合成ステップを提示している。表1は、本明細書に記載の一般方法A〜Iを使用して調製された本発明の化合物を示している。表2は、本発明の化合物での生化学的および細胞データを示している。表3は、本発明の代表的な化合物152でのマウス異種移植効果データを示している。表4は、異種移植片モデルにおける薬物動態学および薬力学(PK−PD)相関に関するデータを示している。
本発明の範囲は、次の実施例および調製の範囲により何ら制限されないことを理解されたい。次の実施例では、単一のキラル中心を伴う分子は、構造式または化学名称によって別段に特記または指示されていない限り、ラセミ混合物として存在する。2個以上のキラル中心を伴う分子は、構造式または化学名称によって別段に特記または指示されていない限り、ジアステレオ異性体のラセミ混合物として存在する。当業者に知られている方法により、単一の鏡像異性体/ジアステレオ異性体を得ることができる。
様々な出発物質および他の試薬を、Aldrich Chemical Companyなどの市場供給者から購入し、別段に示されていない限り、さらに精製することなく使用した。H−NMRスペクトルは、300MHzまたは400MHzで操作するBruker機器で記録し、13C−NMRスペクトルは、75MHzで操作して記録した。NMRスペクトルは、CDCl溶液(ppmで報告)として、参照標準としてクロロホルム(7.25ppmおよび77.00ppm)もしくはDMSO−D(2.50ppmおよび39.51ppm)もしくはCDOD(3.4ppmおよび4.8ppmおよび49.3ppm)または適切な場合には内部テトラメチルシラン(0.00ppm)を使用して得た。必要な場合には、他のNMR溶媒を使用した。ピーク多重性が報告されている場合、次の略語を使用する:s(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、m(多重項)、br(ブロード)、dd(二重項の二重)、dt(三重項の二重)。存在する場合、結合定数はヘルツ(Hz)で報告される。
(実施例1)
2−アミノ−8−シクロペンチル−6−(3−ヒドロキシフェニル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物147)
Figure 0004718637
10mLマイクロ波バイアル中の2−アミノ−6−ブロモ−8−シクロペンチル−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(100mg、0.31mmol)、3−ヒドロキシフェニルボロン酸(50mg、1.2当量)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(6.5mg、009mmol)、DMF(2mL)の溶液に、炭酸カリウム(3M、0.8mL)を加えた。溶液をNで10分間脱ガスし、その後、キャップをし、マイクロ波反応器中、120℃で10分間加熱した。完了したら、反応を1NのNaOH(10mL)およびEtOAc(50mL)で希釈した。EtOAc層を分離し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。粗製生成物をクロマトグラフィー精製に掛けた。表題化合物が(82.1mg、収率79%)で得られた。
LRMS:337(M+H)
H NMR(DMSO−d,400MHz):9.37(1H,s)、7.87(1H,s)、7.19(3H,m)、7.11(1H,s)、7.03(1H,d)、6.74〜6.71(1H,m)、6.04〜5.99(1H,m)、2.55(3H,s)、2.24〜2.22(2H,m)、2.02(2H,m)、1.77〜1.75(2H,m)、1.60〜1.58(2H,m)。
(実施例2)
2−アミノ−6−ブロモ−8−シクロペンチル−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
6−ブロモ−8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルスルフィニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(0.80g、2.16mmol)のジオキサン(5mL)溶液に、水酸化アンモニウム(30%、2.6mL)を加えた。次いで、混合物を110℃で密閉管中で30分間加熱した。溶液を真空濃縮し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(無水硫酸ナトリウム)、濾過し、乾燥するまで濃縮すると、表題化合物が茶色の結晶固体(0.65g、93%)として得られた。
LRMS:324(M+H)
H NMR(DMSO−d,400MHz):8.34(1H,s)、7.27(2H,bs)、6.01〜5.93(1H,m)、2.51(3H,s)、2.16〜2.13(2H,m)、2.00〜1.98(2H,m)、1.75〜1.72(2H,m)、1.57〜1.54(2H,m)。
(実施例3)
6−ブロモ−8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
実施例2に記載されている手順に従い、メチルアミン(THF中2M)を水酸化アンモニウムの代わりに使用すると、表題化合物が収率90%で得られた。
LRMS:338(M+H)
H NMR(DMSO−d,400MHz):8.36(1H,s)、7.82(1H,bs)、5.98〜5.94(1H,m)、2.86(3H,s)、2.51(3H,s)、2.28(2H,m)、1.99〜1.97(2H,m)、1.75〜1.72(2H,m)、1.62(2H,m)。
(実施例4)
6−ブロモ−8−シクロペンチル−4−メチル−2−(エチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
実施例2に記載されている手順に従い、エチルアミン(THF中2M)を水酸化アンモニウムの代わりに使用すると、表題化合物が収率93%で得られた。
LRMS:352(M+H)
H NMR(DMSO−d,400MHz):8.35(1H,s)、7.90(1H,bs)、6.01〜5.93(1H,m)、3.34(2H,m)、2.51(3H,s)、2.27(2H,m)、1.96(2H,m)、1.75(2H,m)、1.62(2H,m)、1.15(3H,m)。
(実施例5)
2−アミノ−8−シクロペンチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物101)の調製
Figure 0004718637
10mLマイクロ波バイアル中の2−アミノ−6−ブロモ−8−シクロペンチル−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(100mg、0.31mmol)、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(110mg、1.2当量)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(6.5mg、009mmol)、DMF(2mL)の溶液に、炭酸カリウム(3M、0.8mL)を加えた。溶液をNで10分間脱ガスし、その後、キャップをし、マイクロ波反応器中、120℃で10分間加熱した。完了したら、反応を1NのNaOH(10mL)およびEtOAc(50mL)で希釈した。EtOAc層を3NのHClで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。粗製生成物をクロマトグラフィー精製に掛けた。表題化合物が(62.5mg、収率65%)で得られた。
LRMS:311(M+H)
H NMR(DMSO−d,400MHz):8.26(2H,bs)、8.13(1H,s)、7.09(2H,bs)、6.04〜5.99(1H,m)、2.59(3H,s)、2.27〜2.23(2H,bm)、2.04(2H,bm)、1.77〜1.74(2H,bm)、1.62(2H,bm)。
(実施例6)
2−メチルアミノ−6−カルボニトリル−8−シクロペンチル−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物133)
Figure 0004718637
6−ブロモ−8−シクロペンチル−4−メチル−2−メチルアミノ−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン(150mg、0.15mmol)およびシアン化テトラエチルアンモニウム946mg、0.30mmol);DABCO(33mg、0.30mmol)のアセトニトリル(2mL)溶液を22℃で3日間攪拌した。反応はLCMSによると完了したらしく、混合物を蒸発させ、クロマトグラフィーに送った。(70.6mg、収率61%)。
LRMS:284(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz):8.68(1H,s)、8.31(1H,m)、5.90〜5.85(1H,m)、2.91(3H,m)、2.51(3H,s)、2.28(2H,bm)、1.96(2H,bm)、1.77(2H,bm)、1.62(2H,bm)。
(実施例7)
8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルアミノ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド(化合物123)
Figure 0004718637
2−メチルアミノ−6−カルボニトリル−8−シクロペンチル−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(90mg、3.20mmol)の3MのHCl(10mL)中の溶液を110℃で24時間攪拌した。反応はLCMSによると完了したらしく、混合物を蒸発させ、クロマトグラフィーに送った。(32.2mg、収率45%)。
LRMS:302(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz):8.80(1H,bs)、8.68(1H,s)、8.13(1H,m)、7.62(1H,bs)、5.98〜5.96(1H,m)、2.91(3H,m)、2.51(3H,s)、2.33(2H,bm)、1.99(2H,bm)、1.78(2H,bm)、1.65(2H,bm)。
(実施例8)
(E)−8−シクロペンチル−6−(2−ヒドロキシビニル)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物120)
Figure 0004718637
6−ブロモ−8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(336mg、1.0mmole)、1−(ビニルオキシ)ブタン(501mg、5.0mmole)、N−シクロヘキシル−N−メチルシクロヘキサンアミン(254mg、1.3mmole)、トリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(8.70mg、0.03mmole)、塩化リチウム(127mg、3.0mmole)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0))(27.5mg、0.03mmole)および1,4−ジオキサン(10mL)を、攪拌棒を備えた反応バイアルに加えた。反応バイアルを窒素でフラッシュし、キャップをし、75℃で75分間加熱した。LCMSデータにより、中間体ビニルエーテルおよび生成物の両方が得られた(4:6)ことが示された。反応混合物を周囲温度に冷却し、Celite(商標)で濾過し、ジオキサン(10ml)で洗浄した。濾液および洗浄液を合わせ、パラ−トルエンスルホン酸一水和物(761mg、4.0mmole)を加えた。反応を周囲温度で1時間攪拌した。この時点で、LCMSデータにより、中間体ビニルエーテルが全て加水分解されて、所望の生成物になったことが示された。溶媒を減圧下に除去して残渣にし、酢酸エチル(120mL)を加え、炭酸カリウム水溶液(5wt/v%)、水およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下に除去して黄色の固体残渣にし、これを沸騰ヘプタンから結晶化させた。周囲温度に冷却すると、黄色の結晶が形成し、濾過により集めると、2ステップの後に表題化合物(190mg、収率62%)が得られた。
LCMS:301(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz)8.49(s,1H)5.79〜6.19(m,1H)5.23〜5.76(m,1H)3.10(d,J=4.78Hz,3H)2.72(s,3H)2.60(s,3H)2.34〜2.54(m,2H)1.98〜2.15(m,2H)1.80〜1.94(m,2H)1.65〜1.78(m,2H)。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)8.35(s,1H)7.81〜8.21(m,1H)5.75〜6.05(m,1H)2.90(t,J=5.41Hz,3H)2.60(s,1H)2.53〜2.57(m,5H)2.20〜2.42(m,2H)1.91〜2.11(m,2H)1.70〜1.85(m,2H)1.52〜1.69(m,2H)。
(実施例9)
(E)−エチル3−(8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルアミノ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)アクリレート
Figure 0004718637
6−ブロモ−8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(375mg、1.1mmole)、アクリル酸エチル(442mg、4.42mmole)、N−シクロヘキシル−N−メチルシクロヘキサンアミン(280mg、1.43mmole)、トリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(9.61mg、0.03mmole)、塩化リチウム(42.4mg、3.3mmole)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0))(30.3mg、0.03mmole)および1,4−ジオキサン(10mL)を、攪拌棒を備えた反応バイアルに加えた。反応バイアルを窒素でフラッシュし、キャップをし、75℃で75分間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、Celite(商標)で濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液および洗浄液を合わせ、揮発性物質を減圧下に除去して黄色の固体残渣にした。この固体残渣を沸騰ヘプタン:酢酸エチル(50mL:50mL)から結晶化させた。周囲温度に冷却すると、針状黄色結晶が形成し、これを濾過により集めると、表題化合物がベータ−トランス異性体(356mg、収率90%)として得られた。
LCMS:357(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz)7.88(s,1H)7.71(d,J=15.86Hz,1H)6.96(d,J=15.86Hz,1H)6.03(s,1H)5.46(s,1H)4.25(q,J=7.22Hz,2H)3.09(d,J=5.04Hz,3H)2.58(s,3H)2.42(s,2H)1.91〜2.19(m,3H)1.86(s,2H)1.28〜1.37(m,3H)。
(実施例10)
エチル3−(8−シクロペンチル−2−(エチルアミノ)−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)プロパノエート(化合物132)
Figure 0004718637
実施例9と同様の方法で得られた(E)−エチル3−(8−シクロペンチル−2−(エチルアミノ)−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)アクリレート(525mg、1.4mmole)をエタノール(150mL)に500mL−Parr(商標)反応ボトル中で溶かし、溶液を窒素で5分間脱ガスした。Pd/C(450.0mg)(Aldrich 330108−50G、バッチ08331KC、パラジウム、活性炭上、乾燥ベースで10wt%、湿潤、Degussa type E101 NE/W、水分約50%)を加えた。反応を水素50psi、周囲温度で18時間水素化した。触媒を濾過し、エタノール(20mL)で洗浄した。濾液および洗浄液を合わせ、揮発分を減圧下に除去して固体残渣にした。残渣を沸騰ヘプタン(30mL)から結晶化させた。周囲温度に冷却すると、白色の針状結晶が形成し、これを濾過により集めると、表題化合物(338mg、収率64%)が得られた。
LCMS:373(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz)7.55(s,1H)5.83〜6.12(m,J=17.88,8.81,8.56Hz,1H)5.21(s,1H)4.12(q,J=7.13Hz,2H)3.38〜3.63(m,2H)2.87(t,J=7.30Hz,2H)2.67(t,J=7.30Hz,2H)2.53(s,3H)2.31〜2.46(m,2H)1.99〜2.10(m,2H)1.77〜1.91(m,2H)1.63〜1.74(m,2H)1.19〜1.31(m,6H)。
(実施例11)
3−(8−シクロペンチル−2−(エチルアミノ)−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)プロパン酸(化合物130)
Figure 0004718637
エチル3−(8−シクロペンチル−2−(エチルアミノ)−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)プロパノエート(167mg、0.45mmole)をTHF(5mL)に、攪拌棒を備えた反応バイアル中で溶かした。水酸化リチウム(35mg、1.46mmole)を水(5mL)に溶かし、次いで、反応バイアルに加えた。反応混合物を周囲温度で3時間攪拌した。揮発分を減圧下に除去して白色の固体残渣にした。塩酸水溶液(3.26mmole、1.0M溶液3.26ml)を加えた。白色の固体が濾過により、表題化合物(125mg、収率81%)として集められた。
LCMS:345(M+H)
H NMR(DO,400MHz)7.54(s,1H)5.56〜5.81(m,1H)3.22(q,J=7.22Hz,2H)2.60(t,J=7.55Hz,2H)2.31〜2.38(m,5H)1.91〜2.05(m,2H)1.77〜1.90(m,2H)1.58〜1.71(m,2H)1.46〜1.58(m,2H)1.06(t,J=7.30Hz,3H)。
(実施例12)
3−(8−シクロペンチル−2−(エチルアミノ)−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)−N,N−ジメチルプロパンアミド(化合物121)
Figure 0004718637
3−(8−シクロペンチル−2−(エチルアミノ)−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)プロパン酸(94mg、0.27mmole)、ジメチルアミン(1.09mmole、THF中2.0Mの溶液0.55mL)、トリエチルアミン(27.6mg、0.27mmole)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、104mg、0.27mmole)およびDMF(3.0mL)を、攪拌棒を備えた反応バイアルに加えた。反応混合物を50℃で26時間加熱した。反応を水(2ml)でクエンチし、揮発分を減圧下に除去して残渣にした。酢酸エチル(70ml)および水(30ml)を加え、十分に振盪した。有機層を分離し、水(2×30ml)、ブライン(30ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を減圧下に除去して残渣にし、これを、シリカを使用して精製した(100%石油エーテルから100%酢酸エチルへ)。フラクションを合わせ、揮発分を除去して、表題化合物(55mg、収率54%)としての無色のオイルにした。
LCMS:372(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz)7.66(s,1H)5.85〜6.07(m,1H)3.38〜3.60(m,2H)3.03(s,3H)2.94(s,3H)2.88(t,J=7.30Hz,2H)2.68(t,J=7.43Hz,2H)2.54(s,3H)2.34〜2.48(m,2H)1.97〜2.14(m,2H)1.78〜1.91(m,2H)1.62〜1.75(m,3H)1.27(t,J=7.18Hz,3H)。
(実施例13)
8−シクロペンチル−2−(エチルアミノ)−6−(3−ヒドロキシプロピル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物129)
Figure 0004718637
エチル−3−(8−シクロペンチル−2−(エチルアミノ)−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)プロパノエート(60mg、0.16mmole)をエタノール(5ml)およびメタノール(2ml)に溶かした。ホウ水素化ナトリウム(18mg、0.48mmole)を反応溶液に徐々に加えた。反応の進行をLCMSにより監視した。さらなるホウ水素化ナトリウムを少量ずつ加えて、反応を20時間後の完了まで周囲温度で推し進めた。反応を水でクエンチし、溶媒を減圧下に乾燥まで除去した。水(15mL)を加え、生成物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下に除去して残渣にし、これを、HPLCにより精製した。生成物のTFA塩形態を遊離塩基化すると、表題化合物(34mg、収率61%)が得られた。
LCMS:331(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz)7.53(s,1H)5.85〜6.12(m,1H)3.57〜3.65(m,2H)3.51〜3.57(m,2H)2.96(s,1H)2.71(t,J=7.05Hz,2H)2.58(s,3H)2.35(s,2H)1.99〜2.12(m,2H)1.79〜1.91(m,4H)1.61〜1.77(m,3H)1.28(t,J=7.18Hz,3H)。
(実施例14)
8−シクロペンチル−2−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルアミノ)−6−(3−ヒドロキシフェニル)−4−メチルピリド[2,3−d]−ピリミジン−7(8H)−オン(化合物114)
Figure 0004718637
6−ブロモ−8−シクロペンチル−2−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルアミノ)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(52.5mg、0.133mmol)、3−ヒドロキシフェニルボロン酸(20.5mg、0.149mmol)、炭酸カリウム(3M、0.06mL)のDMF(1.2mL)溶液に、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(5mg、0.007mmol)を加えた。混合物をNで脱ガスし、密閉し、110℃で30分間加熱した。混合物をブラインに注ぎ、EtOAcで抽出した。EtOAc層を乾燥させ(無水硫酸ナトリウム)、濾過し、減圧下に濃縮した。粗製生成物をクロマトグラフィーにより精製すると、表題化合物(12mg、22%)が得られた。
LRMS:409(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz):7.73(1H,s)、7.28〜7.33(1H,m)、7.09〜7.20(2H,m)、6.79〜6.89(1H,m)、5.90〜6.10(1H,m)、5.13〜5.88(1H,m)、3.54(2H,d,J=6.32Hz)、2.58(3H,s)、2.25〜2.49(2H,m)、1.96〜2.18(2H,m)、1.79〜1.95(2H,m)、1.63〜1.77(4H,m)、1.31(6H,s)。
(実施例15)
6−ブロモ−8−シクロペンチル−2−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルアミノ)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
6−ブロモ−8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルスルフィニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(600mg、1.62mmol)および1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール(294mg、2.34mmol)のジオキサン(6mL)溶液に、トリエチルアミン(1.2mL、8.6mmol)を加えた。次いで、混合物を110℃で密閉管中で1時間加熱した。溶液をブラインに注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ(無水硫酸ナトリウム)、濾過し、乾燥するまで濃縮した。粗製生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、表題化合物が固体(565mg、88%)として得られた。
LRMS:395、397(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz):8.07(1H,s)、5.91〜6.13(1H,m)、5.46〜5.90(1H,m)、3.52(2H,d,J=6.32Hz)、2.54(3H,s)、2.17〜2.43(2H,m)、1.95〜2.16(2H,m)、1.76〜1.95(2H,m)、1.56〜1.74(3H,m)、1.30(6H,s)。
(実施例16)
8−シクロペンチル−2−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルアミノ)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物116)
Figure 0004718637
6−ブロモ−8−シクロペンチル−2−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルアミノ)−4−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(50mg、0.126mmol)、6−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(21mg、0.137mmol)、炭酸カリウム(3M、0.06mL)のDMF(1.2mL)溶液に、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(4.5mg、0.0064mmol)を加えた。混合物をNで脱ガスし、密閉し、110℃で30分間加熱した。溶媒を減圧下に除去した。粗製混合物をクロマトグラフィーにより精製すると、表題化合物(23.6mg、44%)が得られた。
LRMS:424(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz):8.31(1H,d,J=2.27Hz)、7.97(1H,dd,J=8.59,2.53Hz)、7.72(1H,s)、6.81(1H,d,J=8.59Hz)、5.88〜6.12(1H,m)、5.28〜5.86(1H,m)、3.97(3H,s)、3.55(2H,d,J=6.32Hz)、2.59(3H,s)、2.26〜2.47(2H,m)、1.98〜2.17(2H,m)、1.79〜1.98(2H,m)、1.65〜1.77(3H,m)、1.32(6H,s)。
(実施例17)
8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルアミノ)−6−(ピリミジン−5−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物107)
Figure 0004718637
実施例14の調製に記載されている手順に従い、6−ブロモ−8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンを6−ブロモ−8−シクロペンチル−2−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルアミノ)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンの代わりに、ピリミジン−5−イルボロン酸を3−ヒドロキシフェニルボロン酸の代わりに使用すると、表題化合物が収率10%で得られた。
LRMS:337(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz):9.19(1H,s)、9.03(1H,s)、7.80(1H,s)、5.69〜6.29(1H,m)、3.11(3H,d,J=5.05Hz)、2.65(3H,s)、2.27〜2.54(2H,m)、1.97〜2.25(4H,m)、1.82〜1.97(2H,m)、1.51〜1.80(2H,m)。
(実施例18)
8−イソプロピル−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物113)
Figure 0004718637
実施例14の調製に記載されている手順に従い、6−ブロモ−8−イソプロピル−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンを6−ブロモ−8−シクロペンチル−2−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルアミノ)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンの代わりに使用すると、表題化合物が収率11%で得られた。
LRMS:340(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz)8.31(1H,d,J=2.02Hz)、7.99(1H,dd,J=8.72,2.40Hz)、7.71(1H,s)、6.80(1H,d,J=8.59Hz)、5.72〜6.03(1H,m)、3.97(3H,s)、3.09(3H,d,J=5.05Hz)、2.58(3H,s)、1.65(6H,d,J=6.82Hz)。
(実施例19)
6−ブロモ−8−イソプロピル−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
攪拌されている6−ブロモ−8−イソプロピル−4−メチル−2−(メチルスルフィニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(175mg、0.508mmol)の1,4−ジオキサン(2.5mL)溶液に、メチルアミン(0.80mL、THF中2.0M、1.6mmol)を加えた。混合物を密閉し、110℃マイクロ波で15分間加熱した。溶媒を蒸発させ、粗製生成物をEtOAc/ヘキサンで精製すると、表題化合物(158mg、76%)が得られた。
LRMS:311、313(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz):8.06(1H,s)、5.55〜6.19(1H,m)、5.19〜5.46(1H,m)、3.07(3H,d,J=5.05Hz)、2.52(3H,s)、1.62(6H,d,J=6.32Hz)。
(実施例20)
6−ブロモ−8−イソプロピル−4−メチル−2−(メチルスルフィニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
攪拌および冷却(−20℃)されている6−ブロモ−8−イソプロピル−4−メチル−2−(メチルチオ)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(380mg、1.16mmol)のCHCl(25mL)溶液に、MCPBA(340mg、77%、1.52mmol)を加えた。30分間攪拌した後に(−20℃から0℃)、混合物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、乾燥させ、蒸発させた。粗製生成物をEtOAc/ヘキサンで洗浄すると、表題化合物(190mg、48%)が得られた。
LRMS:344、346(M+H)
H NMR(DMSO−d6,400MHz):8.78(1H,s)、5.60〜5.97(1H,m)、2.92(3H,s)、2.79(3H,s)、1.56(6H,d,J=6.82Hz)。
(実施例21)
6−ブロモ−8−イソプロピル−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
NaH(120mg、5.00mmol)のDMF(15mL)懸濁液に、6−ブロモ−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(572mg、2mmol)を加えた。混合物を46℃に加熱した。溶液を僅かに冷却し、2−ヨードプロパン(0.30mL、3.0mmol)を加えた。混合物を46℃で30分間加熱し、次いで、室温に冷却し、水および酢酸エチルに分配した。有機相を乾燥させ(MgSO)、濃縮した。粗製生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、EtOAc/ヘキサンを使用して精製すると、表題化合物(390mg、59%)が得られた。
LRMS:328、330(M+H)
H NMR(DMSO−d6,400MHz):8.60(1H,s)、5.45〜5.99(1H,m)、2.64(3H,s)、2.58(3H,s)、1.54(6H,d,J=6.82Hz)。
(実施例22)
6−(5−(アミノメチル)−2−フルオロフェニル)−8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物104)
Figure 0004718637
8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルアミノ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イルボロン酸(30mg、0.099mmol)、3−ブロモ−4−フルオロベンジルアミンヒドロクロリド(28.7mg、0.119mmol)、炭酸カリウム(3M、0.10mL)のDME(0.5mL)およびEtOH(0.5mL)中の溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(6mg、0.005mmol)を加えた。混合物をNで脱ガスし、密閉し、100℃でマイクロ波中で1時間加熱した。混合物を減圧下に除去した。粗製生成物をクロマトグラフィーにより精製すると、表題化合物(16.4mg、43.3%)が得られた。
LRMS:382(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz):7.73(1H,s)、7.46(1H,d,J=6.06Hz)、7.29〜7.40(1H,m)、7.07(1H,t,J=8.84Hz)、6.14〜6.73(1H,m)、5.78〜6.12(1H,m)、3.84〜4.11(2H,m)、3.08(3H,d,J=4.80Hz)、2.48〜2.67(4H,m)、2.32(3H,d,J=6.57Hz)、1.91〜2.06(2H,m)、1.75〜1.91(2H,m)、1.51〜1.72(2H,m)。
(実施例23)
8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルアミノ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イルボロン酸
Figure 0004718637
攪拌および冷却(−78℃)されている6−ブロモ−8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルアミノ)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(1.00g、2.94mmol)およびホウ酸トリメチル(1.40mL、12.6mmol)のTHF(60mL)溶液に、BuLi(9.5mL、1.6M、15.2mmol)を加えた。20分間攪拌した後に、混合物を少量の2NのHClおよび水でクエンチし、EtOAc(3回)で抽出し、乾燥させ、蒸発させた。粗製混合物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、表題化合物(157.2mg、18%)が得られた。
LRMS:303(M+H)
H NMR(DMSO−d6,400MHz):8.58(1H,s)、8.57(1H,s)、8.36(1H,s)、7.58〜8.03(1H,m)、5.64〜6.14(1H,m)、2.79〜2.98(3H,m)、2.52〜2.62(3H,m)、2.12〜2.41(2H,m)、1.87〜2.12(2H,m)、1.44〜1.86(4H,m)。
(実施例24)
6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物153)
Figure 0004718637
6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(メチルスルフィニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(147mg、0.445mmol)の1,4−ジオキサン(2.5mL)溶液に、メチルアミン(1.1mL、THF中2.0M、2.2mmol)を加えた。混合物を密閉し、110℃マイクロ波で10分間加熱した。混合物を減圧下に濃縮すると固体が得られた。粗製固体を水およびEtOAcで洗浄し、DMSO/EtOAcから再結晶化させると、表題化合物(80mg、61%)が得られた。
LRMS:298(M+H)
H NMR(DMSO−d6,400MHz):11.68〜12.05(1H,m)、8.50(1H,d,J=1.77Hz)、8.05(1H,dd,J=8.59,2.53Hz)、8.02(1H,s)、7.23〜7.71(1H,m)、6.86(1H,d,J=8.59Hz)、3.89(3H,s)、2.86(3H,d,J=4.29Hz)、2.54(3H,s)。
(実施例25)
6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
実施例20に記載されている手順に従い、6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンを6−ブロモ−8−イソプロピル−4−メチル−2−(メチルチオ)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンの代わりに使用して、表題化合物を次のステップのための粗製物として使用した。
LRMS:331(M+H)
(実施例26)
6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
5mLマイクロ波バイアル中の6−ブロモ−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(50mg、0.17mmol)、6−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(40.1mg、1.1当量)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(6.13mg、0.008mmol)、DMF(2mL)の溶液に、炭酸カリウム(3M、1.1当量)を加えた。溶液をNで10分間脱ガスし、その後、キャップをし、マイクロ波反応器中、100℃で1時間加熱した。反応をブライン20mlに注ぎ、沈澱物を濾過により集めた。これを、クロマトグラフィー(80%酢酸メチル/ヘキサン)によりさらに精製した。表題化合物が固体(30mg、収率55%)として得られた。
LRMS:315.0(ES+)
H NMR(DMSO−d6,400MHz):12.54(1H,s)、8.56(1H,d,J=2.27Hz)、8.20(1H,s)、8.10(1H,dd,J=8.72,2.40Hz)、6.90(1H,d,J=8.59Hz)、3.90(3H,s)、2.70(3H,s)、2.57(3H,s)。
(実施例27)
8−シクロブチル−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物109)
Figure 0004718637
実施例22に記載されている手順に従い、8−シクロブチル−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(メチルスルフィニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンを6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(メチルスルフィニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンの代わりに使用すると、表題化合物が収率35%で得られた。
LRMS:352(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz):8.31(1H,d,J=2.02Hz)、7.98(1H,dd,J=8.72,2.40Hz)、7.71(1H,s)、6.80(1H,d,J=8.59Hz)、5.76〜6.10(1H,m)、5.41(1H,s)、3.97(1H,s)、3.18〜3.44(2H,m)、3.12(3H,d,J=5.05Hz)、2.56(3H,s)、2.24〜2.46(2H,m)、2.01(1H,q,J=10.36Hz)、1.78〜1.93(1H,m)。
(実施例28)
8−シクロブチル−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(メチルスルフィニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
実施例24に記載されている手順に従い、8−シクロブチル−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンを6−ブロモ−8−イソプロピル−4−メチル−2−(メチルチオ)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンの代わりに使用して、表題化合物を次のステップのための粗製物として使用した。
LRMS:385(M+H)
(実施例29)
8−シクロブチル−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
実施例12に記載されている手順に従い、6−ブロモ−8−シクロブチル−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンを6−ブロモ−8−シクロペンチル−2−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルアミノ)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンの代わりに使用すると、表題化合物が収率78%で得られた。
LRMS:369(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz):8.35(1H,d,J=2.53Hz)、7.99(1H,dd,J=8.59,2.53Hz)、7.79(1H,s)、6.82(1H,d,J=8.59Hz)、5.80〜6.13(1H,m)、3.98(3H,s)、3.07〜3.41(2H,m)、2.69(3H,s)、2.68(3H,s)、2.29〜2.52(2H,m)、1.78〜2.11(2H,m)。
(実施例30)
6−ブロモ−8−シクロブチル−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物100)、6−ブロモ−7−シクロブトキシ−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン(化合物99)
Figure 0004718637
6−ブロモ−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(500mg、1.75mmol)およびシクロブタノール(164mg、2.27mmol)のTHF(40mL)溶液に、トリフェニルホスフィン(917mg、3.49mmol)およびDEAD(852mg、4.89mmol)を加えた。2時間後に、混合物をブラインに注ぎ、酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(無水NaSO)、蒸発させた。混合物をクロマトグラフィーにより精製すると、化合物100(97mg、16%)および化合物99(180mg、30%)が得られた。
LRMS:340、342(M+H)
化合物100:
H NMR(CDCl,400MHz):8.18(1H,s)、5.78〜6.12(1H,m)、3.03〜3.34(2H,m)、2.66(3H,s)、2.65(3H,s)、2.25〜2.48(2H,m)、1.95〜2.18(1H,m)、1.71〜1.95(1H,m)。
化合物99:
H NMR(CDCl,400MHz):8.38(1H,s)、5.45〜5.74(1H,m)、2.77(3H,s)、2.69(3H,s)、2.53〜2.66(2H,m)、2.17〜2.37(2H,m)、1.81〜1.98(1H,m)、1.65〜1.81(1H,m)。
(実施例31)
2−アミノ−8−シクロペンチル−6−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物106)
Figure 0004718637
8−シクロペンチル−6−(1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4−メチル−2−(メチルスルホニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(80mg、0.17mmol)の1,4−ジオキサン5ml溶液を、アンモニウムガスで10分間気泡処理した。反応管を密閉し、100℃に30分間加熱した。反応混合物をブラインに注ぎ、沈澱物を濾過により集めた。次いで、固体をメタノール5mlに再溶解させ、数滴の濃HClを加え、混合物を50℃に5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した。溶媒を回転蒸発を介して除去し、残渣を酢酸エチル/ヘキサンで摩砕すると、表題化合物(33mg、収率54%)が得られた。
LCMS:355.20(ES+)
H NMR(DMSO−d,400MHz):8.44(s,1H)、8.17(d,J=4.29Hz,2H)、7.11(s,2H)、6.21〜6.02(m,1H)、4.96(s,1H)、4.23(t,J=5.56Hz,2H)、3.81(t,J=5.18Hz,2H)、2.64(s,3H)、2.39〜2.22(m,2H)、2.19〜2.06(m,2H)、1.88〜1.74(m,2H)、1.74〜1.56(m,2H)。
(実施例32)
8−シクロペンチル−6−(1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4−メチル−2−(メチルスルホニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
m−CPBA(209mg、2.0当量)を、8−シクロペンチル−6−(1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(200mg、0.46mmol)の塩化メチレン10mL溶液に室温で加えた。これを室温で2時間攪拌した。溶媒を、回転蒸発を介して除去し、残渣をクロマトグラフィー(30から80%の酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、表題化合物(166mg、収率77%)が得られた。
LCMS:462.1(ES+)
H NMR(CDCl,400MHz):8.51(s,1H)、8.04(s,1H)、8.01(s,1H)、6.13〜6.00(m,1H)、4.61(s,2H)、4.40(t,J=5.31Hz,2H)、3.97(t,J=5.31Hz,2H)、3.39(s,3H)、3.30(s,3H)、2.91(s,3H)、2.40〜2.28(m,2H)、2.24〜2.12(m,2H)、2.03〜1.91(m,2H)、1.81〜1.70(m,2H)。
(実施例33)
8−シクロペンチル−6−(1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
5mLマイクロ波バイアル中の6−ブロモ−8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(200mg、0.56mmol)、1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(239mg、1.5当量)、パラジウム(0)テトラキス(トリフェニルホスフィン)(6.13mg、0.05当量)、DMF(2mL)の溶液に、炭酸カリウム(3M、3.0当量)を加えた。溶液をNで10分間脱ガスし、その後、キャップをし、マイクロ波反応器中、100℃で30分間加熱した。反応をブライン20mlに注ぎ、沈澱物を濾過により集めた。表題化合物が固体(208mg、収率86%)により得られた。これを、さらに精製することなく次のステップで使用した。
LRMS:430.0(ES+)。
(実施例34)
8−シクロペンチル−6−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物105)
Figure 0004718637
8−シクロペンチル−6−(1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4−メチル−2−(メチルスルホニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(80mg、0.17mmol)を、THF(1.0M)中のメチルアミン3mlに溶かした。次いで、反応混合物を100℃にマイクロ波中で30分間加熱した。溶媒を回転蒸発を介して除去し、残渣をメタノール5mlに再び溶かした。数滴の濃HClを加え、混合物を50℃に5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した。溶媒を回転蒸発で除去し、残渣を酢酸エチル/ヘキサンで摩砕すると、表題化合物(45mg、収率70%)が得られた。
LRMS:369.20(ES+)
H NMR(CDCl,400MHz):8.33(s,1H)、7.91(s,1H)、7.84(s,1H)、6.11〜5.98(m,1H)、4.34〜4.24(m,2H)、4.08〜4.00(m,2H)、3.09(d,J=5.05Hz,3H)、2.65(s,3H)2.50〜2.37(m,2H)2.15〜2.04(m,2H)1.94〜1.83(m,2H)1.79〜1.64(m,2H)。
(実施例35)
8−シクロペンチル−6−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物148)
Figure 0004718637
6−ブロモ−8−シクロペンチル−4−メチル−2−メチルアミノ−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン(5.00g、14.83mmol)、3−(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸(3.38g、22.24mmol)およびPd(PPh(0.685g、0.593mmol)をトルエン(20mL)、MeOH(10mL)および飽和NaHCO(10mL)に懸濁させ、次いで、100℃に一晩加熱した。反応は、MSおよびTLCにより完了と判断された。有機層をカラムに直接注入し、CHClで、次いでCHCl中4%のMeOHで溶離した。MSにより判断して所望の物質を含有するフラクションを合わせ、真空蒸発させると、緑色がかったベージュ色の固体が得られた。これをMeCNで摩砕し、濾過すると、第1クロップ4.7gが得られた。第2クロップが0.25g得られた。第3クロップが0.10g得られた。3種のクロップは、NMRを基に十分な純度を有すると判断され、これらを合わせ、MeCNで再び洗浄すると、固体(4.39g、81.24%)が得られた。
元素分析:C2124で算出、C 69.21/69.00、H 6.64/6.65、N 15.37/15.16。
LRMS(M+H):365.1。
H NMR(CDCl,400MHz):7.73(1H,s)7.61(1H,s)、7.53(1H,d,J=7.57Hz)、7.40(1H,t,J=7.69Hz)、7.34(1H,d,J=7.57Hz)、6.04(1H,m)、5.27(1H,s)、4.74(2H,d,J=6.11Hz)、3.06(3H,d,J=5.13Hz)、2.56(3H,s)、2.40(2H,m)、2.05(2H,m)、1.66(2H,m)。
(実施例36)
6−ブロモ−8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
6−ブロモ−8−シクロペンチル−2−メタンスルフィニル−4−メチル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン(8.00g、22.04mmol)をCHCl100mLに溶かし、次いで、NHMeを3分間気泡導入した。反応をCHClで希釈し、水で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空蒸発させると、オフホワイト色の固体が得られた。物質をCHClで希釈し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、オフホワイト色の固体(7.33g、98.42%)が得られた。
LRMS:337.1、339.1(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz):8.06(1H,s)、6.04(1H,s)、5.31(1H,br s)、3.04(3H,d,J=4.88Hz)、2.51(3H,s)、2.29〜2.36(2H,m)、2.03〜2.13(2H,m)、1.80〜1.89(2H,m)、1.61〜1.68(2H,m)。
(実施例37)
8−(4−メトキシベンジル)−6−ブロモ−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液)(90mg、1.5当量)および無水DMF(5mL)の混合物に、6−ブロモ−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(429mg、1.5mmol)を加え、混合物を50℃で30分間攪拌した。次いで、溶液を僅かに冷却し、DMF1mL中のp−メトキシベンジルクロリド(281mg、1.2当量)を滴加した。50℃に3時間加熱し、次いで、室温で一晩攪拌した。室温に冷却し、水およびAcOEtに分配し、水をさらにAcOEtでさらに洗浄し、貯留された有機抽出物を飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させた。濾過および溶媒除去により、粗製物質が得られ、これを、さらに精製することなく使用した。収率675mg。
LRMS(APCI)406.3/408.3(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz)8.19(s,1H)、7.45(d,2H)、6.79(d,J=8.72Hz,2H)、5.62(s,2H)、3.75(s,3H)、2.64(s,3H)、2.63(s,3H)。
(実施例38)
8−(4−メトキシベンジル)−4−メチル−2−(メチルチオ)−6−フェニルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
参考文献 JMC 2004、47(16)、p.4097
トルエン(5mL)中のブロモオレフィン(203mg、0.5mmol)およびエタノール(5mL)の混合物に、飽和重炭酸ナトリウム(5mL)、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)(29mg、5mol%)を、続いてフェニルボロン酸(73mg、1.2当量)を加えた。混合物を100℃に3時間加熱した。室温に冷却し、EAおよび水で希釈し、相を分離し、水性相をEA10mLで2回洗浄し、有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させた。濾過し、ストリッピングすると、明茶色の固体(166mg、82%)が得られた。精製することなく使用した。
H NMR(CDCl,400MHz)7.87(s,1H)、7.65(d,J=7.89Hz,2H)、7.38〜7.48(m,5H)、7.11〜7.20(m,2H)、2.70(s,3H)、2.60(s,3H)、2.35(s,3H)。
(実施例39)
8−(4−メトキシベンジル)−4−メチル−2−(メチルスルホニル)−6−フェニルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
硫化メチル(150mg、0.372mmol)、m−クロロ過安息香酸(129mg、2当量)のジクロロメタン(5mL)中の混合物を室温で4時間攪拌した。次いで、溶媒を除去し、粗製物質(232mg)を精製することなく次のステップで使用した。
(実施例40)
8−(4−メトキシベンジル)−2−アミノ−4−メチル−6−フェニルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物149)
Figure 0004718637
粗製スルホン化合物(220mg)を新たに調製された飽和アンモニア/THF溶液に溶かし、混合物を還流に一晩加熱した。ストリッピングし、EAおよび飽和重炭酸ナトリウム水溶液に分配し、有機ポーションをブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、ストリッピングした。Biotageフラッシュカラムで、1:2のヘキサン/EAを使用して精製した。黄色の泡、55mg(76%)。
LRMS(APCI):373.4(M+H)
H NMR(CDCl,400MHz)7.77(s,1H)、7.62(d,J=7.06Hz,2H)、7.51(d,J=8.72Hz,2H)、7.32〜7.43(m,3H)、6.79(d,J=8.72Hz,2H)、5.55(s,2H)、5.31(s,2H)、3.74(s,3H)、2.59(s,3H)
(実施例41)
8−(4−クロロベンジル)−6−ブロモ−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
NaH(90mg、2.25mmol、1.5当量)のDMF(5mL)溶液に、室温で、ラクタム化合物(429mg、1.5mmol)を加え、混合物を50℃に30分間加熱した。室温に冷却し、臭化p−クロロベンジル(370mg、1.8mmol、1.2当量)をDMF(1mL)中の溶液として加えた。50℃に3時間加熱した。冷却し、水で希釈し、3回抽出した。有機ポーションを合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、ストリッピングした。オレンジ−茶色の固体(605mg、98%(粗製)。さらに精製することなく使用した。
LRMS(APCI)410.3/412.3(M+H)
H NMR(CDCl)8.22(s,1H)、7.40(d,J=8.72Hz,2H)、7.22〜7.31(m,2H)、5.63(s,2H)、2.65(s,3H)、2.58(s,3H)。
(実施例42)
8−(4−クロロベンジル)−4−メチル−2−(メチルチオ)−6−フェニルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
ブロモ化合物(205mg、0.5mmol)のトルエン/EtOH(5および5mL)溶液に、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3mL)、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン(29mg、5mol%)およびフェニルボロン酸(73、0.6mmol、1.2当量)を加えた。100℃に2時間加熱し、次いで、室温で72時間放置した。EAおよび水で希釈し、相を分離し、有機相をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させた。濾過し、ストリッピングすると、明黄色の固体162mg(80%)が得られた。粗製物質をさらに精製することなく使用した。
LRMS(M+H):408.5。
(実施例43)
8−(4−クロロベンジル)−4−メチル−2−(メチルスルホニル)−6−フェニルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
硫化メチル(160mg、0.39mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に、m−クロロ過安息香酸(203mg、3当量)を複数の小さなポーションで加え、生じた反応を一晩攪拌した。次いで、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×)、ブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させた。濾過および濃縮により、物質が白色のガラス状固体(185mg)として得られ、これを精製することなく直ちに使用した。生成物は、スルホキシドおよびスルホンの混合物であるようである(LCMS)。
LRMS(APCI)(M+H):440.5。
(実施例44)
8−(4−クロロベンジル)−2−アミノ−4−メチル−6−フェニルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物150)
Figure 0004718637
先行する実験からの粗製物質(150mg、0.35mmol)を新たに調製されたアンモニア/THF溶液に溶かし、還流に加熱した。3時間後に、溶媒を減圧下に除去し、生成物をSCXカートリッジ上で単離し、Biotageフラッシュカラム上でEA/ヘキサン 1:1を使用して精製した。明黄色の泡(90mg、70%)。
LRMS(APCI)377.4(M+H)
H NMR(400MHz,CDCl):7.80(s,1H)、7.62(d,2H)、7.33〜7.46(m,5H)、7.22(d,2H)、5.57(s,2H)、5.27(bs,2H,NH2)、2.60(s,3H)。
(実施例45)
8−(4−クロロベンジル)−4−メチル−2−(メチルチオ)−6−(ピリジン−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
実施例41に記載されている通りに調製されたブロモ化合物(150mg、0.366mmol)のトルエン/EtOH(2および2mL)溶液に、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1mL)、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン(21mg、5mol%)および4−ピリジルボロン酸(54mg、1.2当量)を加えた。反応混合物を100℃に2時間加熱し、次いで、室温で72時間放置した。EAおよび水で希釈し、相を分離し、有機相をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させた。粗製物質(148mg、96%)をTLCおよびLCMSにより分析し、さらに精製することなく使用した。
LRMS(M+H):409.2。
(実施例46)
8−(4−クロロベンジル)−4−メチル−2−(メチルスルホニル)−6−(ピリジン−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
出発物質(100mg、0.244mmol)およびm−CPBA(84mg、2当量)のジクロロメタン中の混合物を室温で3時間攪拌した。乾燥するまでストリッピングし、さらに精製することなく、アミノ分解のために使用した。収量110mg、93%。
LRMS(APCI)(M+H):441.2
(実施例47)
8−(4−クロロベンジル)−2−アミノ−4−メチル−6−(ピリジン−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物151)
Figure 0004718637
先行する実験からの粗製生成物(スルホン、80mg、0.181mmol)のTHF(4mL)溶液に、アンモニアを2分間気泡導入し、溶液を、キャップをして室温で72時間放置した。溶媒を減圧下に除去し、残渣をEAおよび飽和重炭酸ナトリウム水溶液に分配した(先行する実験からのPhCOOHを除去するため)。有機相をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させた。物質をフラッシュカラムで、溶離剤として100%EAを使用して精製した。生成物が黄色粉末42mg(61%)として得られた。
LRMS(APCI)m/z378.4(M+H)
H NMR(400MHz,d6−DMSO 8.55(bs,2H)、8.23(s,1H)、7.75(d,J=5.81Hz,2H)、7.33(q,4H)、5.73(s,2H)、5.45(s,2H)、2.58(s,3H)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)d ppm 1.23〜1.34(m,2H)1.45〜1.55(m,2H)1.89〜1.98(m,2H)2.55(s,3H)2.70〜2.82(m,2H)3.48〜3.60(m,1H)3.82〜3.91(m,3H)4.61(d,J=4.29Hz,1H)5.16〜5.62(m,1H)6.84(d,J=8.59Hz,1H)7.16(s,2H)7.97(s,1H)8.00(dd,J=8.72,2.40Hz,1H)8.42(d,J=2.53Hz,1H)
(実施例48)
トランス−4−(2−アミノ−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール
Figure 0004718637
2−アミノ−4−クロロ−6−メチルピリミジン(1.18g、8.24mmol)、トランス−4−アミノシクロヘキサノール(1.00g、6.60mmol)、炭酸カリウム(1.82g、13.2mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.44mL、8.24mmol)のジメチルアセトアミド(20.0mL)中の混合物を160℃で、密閉管中で一晩加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、濾過し、濾液を濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、クロロホルム/メタノール中7Nのアンモニア(0.5〜5%)で溶離して精製すると、表題化合物が泡状固体(1.47g、99%)として得られた。
LRMS(M+H):223
H NMR(400MHz,DMSO−d6)d ppm 1.14〜1.24(m,4H)1.77〜1.86(m,4H)1.97(s,3H)3.35〜3.40(m,1H)3.57〜3.69(m,1H)4.52(d,J=4.55Hz,1H)5.53(s,1H)5.73(s,2H)6.43(d,J=4.29Hz,1H)
(実施例49)
トランス−4−(2−アミノ−5−ブロモ−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール
Figure 0004718637
(トランス−4−(2−アミノ−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール(1.33g、5.98mmol)のクロロホルム(15mL)溶液に、N−ブロモスクシンアミド(1.08g、6.04mmol)を加えた。室温で1.5時間攪拌した後に、溶液を濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、クロロホルム/メタノール中7Nのアンモニア(0.5〜5%)で溶離して精製すると、表題化合物(1.14g、63%)が得られた。
LRMS(M+H):301、303
H NMR(400MHz,DMSO−d6)d ppm 1.14〜1.25(m,2H)1.34〜1.45(m,2H)1.74〜1.85(m,4H)2.17(s,3H)3.34〜3.43(m,1H)3.79〜3.89(m,1H)4.55(d,J=4.55Hz,1H)5.83(d,J=8.34Hz,1H)6.11(s,2H)
(実施例50)
(E)−エチル3−(2−アミノ−4−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−6−メチルピリミジン−5−イル)アクリレート
Figure 0004718637
トリエチルアミン(20mL)中のトランス−4−(2−アミノ−5−ブロモ−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール(655mg、2.17mmol)、トリ−o−トリルホスフィン(298mg、0.979mmol)、アクリル酸エチル(355μL、3.26mmol)および酢酸パラジウム(II)(73mg、0.33mmol)を含有する密閉管を排気し、窒素(3×)で逆充填した。反応混合物を130℃で一晩加熱し、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、クロロホルム/メタノール中7Nのアンモニア(0.5〜5%)で溶離して精製すると、表題化合物(364mg、52%)が得られた。
LRMS(M+H):321
H NMR(400MHz,DMSO−d6)d ppm 1.13〜1.22(m,2H)1.24(t,J=7.07Hz,3H)1.34〜1.45(m,2H)1.80(m,4H)2.21(s,3H)3.34〜3.41(m,1H)3.90〜4.01(m,1H)4.15(q,J=7.07Hz,2H)4.52(d,J=4.55Hz,1H)5.95(d,J=15.92Hz,1H)6.27(d,J=8.08Hz,1H)6.37(s,2H)7.58(d,J=15.92Hz,1H)
(実施例51)
2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物153)
Figure 0004718637
(E)−エチル3−(2−アミノ−4−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−6−メチルピリミジン−5−イル)アクリレート(233mg、0.727mmol)のジメチルアセトアミド溶液に、1,5−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデク−5−エン(544μL、3.64mmol)を、続いてカリウムtert−ブトキシド(THF中1M、364μL、364mmol)を加えた。生じた溶液を150℃で一晩加熱し、次いで濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、クロロホルム/メタノール中7Nのアンモニア(0.5〜5%)で溶離して精製した。次いで、生成物を1:1のクロロホルム:ヘキサンで摩砕すると、表題化合物(119mg、60%)が得られた。
LRMS(M+H):275
H NMR(400MHz,DMSO−d6)d ppm 1.18〜1.30(m,2H)1.37〜1.48(m,2H)1.87〜1.94(m,2H)2.45(s,3H)2.70(m,2H)3.46〜3.57(m,1H)4.59(d,J=4.29Hz,1H)5.08〜5.61(m,1H)6.13(d,J=9.60Hz,1H)7.09(s,2H)7.81(d,J=9.35Hz,1H)
(実施例52)
2−アミノ−6−ブロモ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(115mg、0.419mmol)のジメチルホルムアミド(2.0mL)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(75mg、0.42mmol)を加えた。室温で1.5時間攪拌した後に、溶液を濃縮した。残渣をメタノール中でスラリー化し、固体を濾過し、濾液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにより、クロロホルム/メタノール中7Nのアンモニア(0.5〜3%)で溶離して精製した。固体を合わせると、表題化合物(120mg、81%)が得られた。
LRMS(M+H):353/355
H NMR(400MHz,DMSO−d6)d ppm 1.21〜1.32(m,2H)1.43〜1.53(m,2H)1.86〜1.96(m,2H)2.48(s,3H)2.59〜2.71(m,2H)3.46〜3.57(m,1H)4.62(d,J=3.03Hz,1H)5.08〜5.76(m,1H)7.26(s,2H)8.34(s,1H)
(実施例53)
2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物152)
Figure 0004718637
2−アミノ−6−ブロモ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(105mg、0.297mmol)、炭酸カリウム(123mg、0.892mmol)および2−メトキシ−5−ピリジンボロン酸(52mg、0.34mmol)を含有するフラスコを排気し、窒素(2×)で逆充填した。5:1のジメチルホルムアミド:水(1.8mL)の溶液をアルゴンで15分間気泡処理し、次いで、フラスコに加え、続いてビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(10mg、0.015mmol)を加えた。フラスコにコールドフィンガーを装備し、排気し、窒素(2×)を逆充填し、次いで、100℃に4時間加熱した。混合物を一晩冷却し、メタノールおよびクロロホルムで希釈し、次いで、ガラス繊維フィルターで濾過して、パラジウムを濾別した。濾液を濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、クロロホルム/メタノール中7Nのアンモニア(0.5〜6%)で溶離して精製すると、表題化合物(80、71%)が得られた。
LRMS(M+H):382
H NMR(400MHz,DMSO−d6)d ppm 1.23〜1.34(m,2H)1.45〜1.55(m,2H)1.89〜1.98(m,2H)2.55(s,3H)2.70〜2.82(m,2H)3.48〜3.60(m,1H)3.82〜3.91(m,3H)4.61(d,J=4.29Hz,1H)5.16〜5.62(m,1H)6.84(d,J=8.59Hz,1H)7.16(s,2H)7.97(s,1H)8.00(dd,J=8.72,2.40Hz,1H)8.42(d,J=2.53Hz,1H)
(実施例54)
6−ブロモ−4−メチル−2−(メチルチオ)−8−((テトラヒドロフラン−3−イル)メチル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
6−ブロモ−4−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(900mg、3.15mmol)および3−(ブロモメチル)−テトラヒドロフラン(571mg、3.46mmol)のDMF中の混合物に、CsCO(1.13g、3.46mmol)を加えた。70℃で7時間攪拌した後に、混合物を水でクエンチし、t−ブチルエチルエーテルで抽出し(4回)、濃縮した。粗製混合物をフラッシュクロマトグラフィーにより、0〜2%MeOH/CHClを使用して精製すると、表題化合物(715mg、61%)が得られた。
LRMS:370、372(M+H)
H NMR(400MHz,CDCl)8.25(1H,s)、4.56(2H,m)、3.96(1H,dt,J=8.15,5.68Hz)、3.72〜3.83(2H,m)、3.66(1H,dd,J=8.59,5.81Hz)、2.81〜2.95(1H,m)、2.68(3H,s)、2.62(3H,s)、1.91〜2.04(1H,m)、1.71〜1.85(1H,m)。
(実施例55)
2−アミノ−8−シクロブチル−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボニトリル(化合物269)
Figure 0004718637
2−アミノ−6−ブロモ−8−シクロブチル−4−メチル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン(371mg、1.20mmol)のNMP(4mL)溶液に、CuCN(480mg、5.36mmol)を加えた。混合物を密閉し、220℃で30分間、マイクロ波照射を使用して加熱した。混合物をブラインに注ぎ、濾過して固体を得た。水性相をt−ブチルメチルエーテルで抽出し(3回)、乾燥させ、蒸発させた。合わせた固体をフラッシュクロマトグラフィーにより、0から3%MeOH/CHCl3を使用して精製すると、表題化合物(240mg、78%)が得られた。
LRMS:256(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)8.66(1H,s)、7.77(2H,d,J=21.47Hz)、5.68〜5.85(1H,m)、2.90〜3.11(2H,m)、2.12〜2.28(2H,m)、1.85〜2.02(1H,m)、1.62〜1.80(1H,m)。
(実施例56)
2−アミノ−8−シクロブチル−4−メチル−6−(2−(トリメチルシリル)エチニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
フラスコに、Pd(PPhCl(84.2mg、0.120mmol)およびヨウ化銅(34.3mg、0.180mmol)を充填した。これに、1,4−ジオキサン(12mL)およびジイソプロピルエチルアミン(0.84mL、4.8mmol)をシリンジを介して加えた。2−アミノ−6−ブロモ−8−シクロブチル−4−メチル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン(371mg、1.20mmol)を導入し、生じた黄色の溶液に窒素を10分間、慎重に散布した。次いで、TMS−アセチレン(0.50mL、3.6mmol)を、シリンジを介して加え、生じた黒色の溶液を70℃で1時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去した。粗製固体をフラッシュクロマトグラフィーによりシリカゲルで、CHClで、次いでCHCl中3%のMeOHで溶離して精製すると、表題生成物(322mg)が得られた。
LRMS:327(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)8.06(1H,s)、7.39(2H,s)、5.74〜5.97(1H,m)、2.92〜3.13(2H,m)、2.49(3H,s)、2.09〜2.23(2H,m)、1.86〜1.97(1H,m)、1.63〜1.81(1H,m)、0.22(9H,s)。
(実施例57)
2−アミノ−8−シクロブチル−6−エチニル−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物270)
Figure 0004718637
攪拌されている2−アミノ−8−シクロブチル−4−メチル−6−(2−(トリメチルシリル)エチニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(105mg、0.322mmol)のMeOH(7mL)溶液に、KCO(50mg、0.36mmol)を加え、混合物を5時間攪拌した。LC−MSにより、完全な変換が示された。溶媒を蒸発させ、残渣をクロマトグラフィーにより、CHClを使用して精製すると、表題化合物(81mg、99%)が得られた。
LRMS:255(M+H)
H NMR(400MHz,CDCl)7.95(1H,s)、5.78〜5.98(1H,m)、5.25(2H,s)、3.31(1H,s)、3.04〜3.25(2H,m)、2.56(3H,s)、2.23〜2.40(2H,m)、1.96〜2.13(1H,m)、1.73〜1.91(1H,m)。
(実施例58)
(4−(2−アミノ−8−イソプロピル−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチルジエチルカルバメート(化合物263)
Figure 0004718637
2−アミノ−6−エチニル−8−イソプロピル−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(75mg、0.31mmol)およびアジドメチルジエチルカルバメート(80mg、0.46mmol)を1:1のt−BuOH/HO(4mL)に懸濁させた。これに、飽和硫酸銅溶液(0.05mL)を加え、攪拌を24時間継続した。混合物を濃縮し、水5mLで希釈した。混合物を分離し、有機相を水で洗浄し、蒸発させた。シリカゲル上で、0〜5%のMeOH/CHClを使用する残渣のフラッシュクロマトグラフィーにより、表題化合物(88mg、69%)が得られた。
LRMS:415(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)8.67(1H,s)、8.61(1H,s)、7.28(2H,br.s.)、6.34(2H,s)、5.88(1H,br.s.)、3.10〜3.29(4H,m)、2.60(3H,s)、1.55(6H,d,J=6.82Hz)、1.05(3H,t,J=6.95Hz)、0.99(3H,t,J=6.95Hz)。
(実施例59)
2−アミノ−8−イソプロピル−4−メチル−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物264)
Figure 0004718637
(4−(2−アミノ−8−イソプロピル−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチルジエチルカルバメート(38mg、0.092mmol)のMeOH(0.5mL)溶液に、水性NaOH(1.0M、0.20mL、0.20mmol)を加え、反応混合物を85℃で2日間攪拌した。LCMSから、約90%の変換率である。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、MeOH/CHCl(0〜5%)で溶離して精製すると、表題(8mg、30%)が得られた。
LRMS:286(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)8.50(1H,br.s.)、8.38(1H,br.s.)、7.27(2H,br.s.)、5.77〜6.03(1H,m)、2.59(3H,s)、1.55(6H,d,J=6.82Hz)。
(実施例60)
2−アミノ−6−(2−ヒドロキシピリミジン−5−イル)−4−メチル−8−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物267)
Figure 0004718637
2−アミノ−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチル−8−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリド−[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(42.2mg、0.115mmol)、TMSI(0.10mL、0.70mmol)および無水アセトニトリル(2.3mL)の混合物を82℃で1時間加熱した。室温に冷却した後に、混合物を20%のNHOH溶液で処理し、濃縮した。混合物を分析群(HPLC)により精製すると、表題化合物(12mg、30%)が得られた。
LRMS:355(M+H)
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)8.63(2H,br.s.)8.10(1H,s)7.23(2H,br.s.)5.54〜5.84(1H,m)3.99(2H,dd,J=11.12,3.79Hz)3.36〜3.53(3H,m)2.83〜3.06(2H,m)2.56(3H,s)1.46(2H,d,J=9.85Hz)。
(実施例61)
5−ブロモ−4−クロロ−6−メチルピリミジン−2−アミン
Figure 0004718637
ジクロロメタン(240mL)中の2−アミノ−4−クロロ−6−メチルピリミジン(5.00g、34.8mmol)の混合物に臭素(1.88mL、36.6mmol)を加えた。生じた懸濁液を室温で1.5時間攪拌した。混合物をジクロロメタン(1.3L)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム(2×200mL)およびブライン(200mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮すると、5−ブロモ−4−クロロ−6−メチルピリミジン−2−アミン(7.5g、97%)が得られた。
LCMS(M+H):223
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 2.54(s,3H)5.10(s,2H)
(実施例62)
5−ブロモ−4−クロロ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン
Figure 0004718637
5−ブロモ−4−クロロ−6−メチルピリミジン−2−アミン(34.8mmol)、2,5−ヘキサンジオン(6.15mL、52.2mmol)およびp−トルエンスルホン酸(330mg、1.74mmol)のトルエン(100mL)中の混合物を含有するフラスコをDean−stark装置および凝縮器に装備し、混合物を還流に加熱した。一晩還流させた後に、溶液を室温に冷却し、濃縮した。残渣をヘキサン中でスラリー化し、濾過し、濾液を濃縮した。沈澱物をフラッシュクロマトグラフィーにより、ヘキサン/クロロホルム(0〜50%)で溶離して精製すると、5−ブロモ−4−クロロ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン(1.60g、15%)が得られた。濃縮された濾液をフラッシュクロマトグラフィーにより、ヘキサン/クロロホルム(10〜40%)で溶離して精製すると、5−ブロモ−4−クロロ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン(5.22g、50%)が得られた。
LRMS(M+H):302
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 2.39(s,6H)2.72(s,3H)5.90(s,2H)
(実施例63)
トランス−4−(5−ブロモ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール
Figure 0004718637
5−ブロモ−4−クロロ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン(1.50g、4.99mmol)、トランス−4−アミノシクロヘキサノールヒドロクロリド(1.17g、6.24mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(2.61mL、15.0mmol)のジメチルアセトアミド(25.0mL)の混合物を160℃で密閉管中で一晩加熱した。反応混合物をメチルtertブチルエーテル(400mL)で希釈し、飽和塩化アンモニア(2×)およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。合わせた水性層をジクロロメタン(3×150mL)で抽出し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより、クロロホルム/メタノール(0.5〜3%)で溶離して精製すると、トランス−4−(5−ブロモ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール(1.76g、93%)が得られた。
LCMS LRMS(M+H):379/381
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.15〜1.26(m,2H)1.46〜1.57(m,2H)1.74〜1.80(m,2H)1.81〜1.87(m,2H)2.26(s,6H)2.41(s,3H)3.35〜3.45(m,1H)3.86〜3.96(m,1H)4.57(d,J=4.29Hz,1H)5.76(s,2H)6.82(d,J=8.34Hz,1H)
(実施例64)
5−ブロモ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−N−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−6−メチルピリミジン−4−アミン
Figure 0004718637
冷却(0℃)されているトランス−4−(5−ブロモ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール(1.45g、3.82mmol)のテトラヒドロフラン(40mL)溶液に、水素化ナトリウム(油中60%の分散液、459mg、11.5mmol)を加えた。40分後に、ヨウ化メチル(262μL、4.21mmol)を加え、混合物を0℃で2時間攪拌した。氷浴を外し、攪拌を3時間継続し、次いで、メタノールでクエンチし、濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶かし、飽和塩化アンモニア(2×)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより、ヘキサン/メチルtertブチルエーテル(5〜25%)で溶離して精製すると、5−ブロモ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−N−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−6−メチルピリミジン−4−アミン(1.10g、73%)が得られた。
LRMS(M+H):293/295
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.11〜1.22(m,2H)1.47〜1.58(m,2H)1.78〜1.87(m,2H)1.97〜2.07(m,2H)2.26(s,6H)2.41(s,3H)3.04〜3.14(m,1H)3.23(s,3H)3.90〜4.00(m,1H)5.76(s,2H)6.87(d,J=8.34Hz,1H)
(実施例65)
5−ブロモ−N4−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−6−メチルピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004718637
5−ブロモ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−N−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−6−メチルピリミジン−4−アミン(1.07g、2.72mmol)および塩酸ヒドロキシルアミン(945mg、13.6mmol)の10:1のエタノール:水(27.5mL)中の溶液を7時間加熱還流し、次いで室温に一晩おいた。さらなる塩酸ヒドロキシルアミン0.5当量を加え、溶液をさらに4時間還流させ、次いで、室温に冷却し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより、クロロホルム/メタノール(0.5〜3%)で溶離して精製すると、5−ブロモ−N4−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−6−メチルピリミジン−2,4−ジアミン(767mg、89%)が得られた。
LRMS(M+H):315/317
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.09〜1.20(m,2H)1.35〜1.46(m,2H)1.78〜1.88(m,2H)1.96〜2.04(m,2H)2.17(s,3H)3.03〜3.14(m,1H)3.23(s,3H)3.82〜3.92(m,1H)5.91(d,J=8.34Hz,1H)6.12(s,2H)
(実施例66)
(E)−エチル3−(2−アミノ−4−(トランス−4−メトキシシクロヘキシルアミノ)−6−メチルピリミジン−5−イル)アクリレート
Figure 0004718637
密閉管中で、5−ブロモ−N4−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−6−メチルピリミジン−2,4−ジアミン(811mg、2.57mmol)およびアクリル酸エチル(559μL、5.15mmol)のトリエチルアミン(25mL)溶液をアルゴンで約10分間気泡処理した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)(297mg、0.257mmol)を加え、バイアルを密閉し、反応を130℃に一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(450mL)で希釈し、水、0.1Nの塩酸、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーによりクロロホルム/メタノール(0〜10%)で溶離して精製すると、(E)−エチル3−(2−アミノ−4−(トランス−4−メトキシシクロヘキシルアミノ)−6−メチルピリミジン−5−イル)アクリレート(674mg、78%)が得られた。
LRMS(M+H):335
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.09〜1.20(m,2H)1.24(t,J=7.07Hz,3H)1.34〜1.46(m,2H)1.79〜1.89(m,2H)1.96〜2.05(m,2H)2.21(s,3H)3.03〜3.12(m,1H)3.23(s,3H)3.92〜4.03(m,1H)4.15(q,J=7.07Hz,2H)5.96(d,J=15.92Hz,1H)6.31(d,J=8.08Hz,1H)6.37(s,2H)7.59(d,J=15.92Hz,1H)
(実施例67)
2−アミノ−8−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
(E)−エチル3−(2−アミノ−4−(トランス−4−メトキシシクロヘキシルアミノ)−6−メチルピリミジン−5−イル)アクリレート(674mg、2.02mmol)チオフェノール(621μl、6.05mmol)、1,5−ジアザビシクロ5,4,0)ウンデク−5−エン(1.81mL、12.1mmol)およびトリエチルアミン(1.69mL、12.1mmol)のN’,N−ジメチルホルムアミド(15mL)溶液をマイクロ波中、100℃で30分間、次いで油浴中、100℃で一晩加熱した。反応混合物をメチルtertブチルエーテルで希釈し、飽和炭酸ナトリウム、ブライン、0.1Nの塩酸、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。合わせた水性層をジクロロメタン(2×)で抽出した。有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより、クロロホルム/メタノール(0〜5%)で溶離して精製すると、2−アミノ−8−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(482mg、83%)が得られた。
LRMS(M+H):289。
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.14〜1.25(m,2H)1.45〜1.55(m,2H)2.05〜2.14(m,2H)2.46(s,3H)2.66〜2.77(m,2H)3.26(s,3H)3.29〜3.33(m,1H)4.97〜5.61(m,1H)6.14(d,J=9.35Hz,1H)7.11(s,2H)7.82(d,J=9.35Hz,1H)
(実施例68)
2−アミノ−6−ブロモ−8−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
2−アミノ−8−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(482mg、0.1.67mmol)のジメチルホルムアミド(15mL)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(300mg、1.69mmol)を加えた。室温で1時間攪拌した後に、溶液をメチルtertブチルエーテルで希釈し、50%炭酸ナトリウム(2×)およびブラインで洗浄した。合わせた水性層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。固体をジエチルエーテルで摩砕すると、2−アミノ−6−ブロモ−8−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(594mg、97%)が得られた。
LRMS(M+H):367/369
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.15〜1.26(m,2H)1.49〜1.59(m,2H)2.06〜2.15(m,2H)2.49(s,3H)2.61〜2.73(m,2H)3.17〜3.26(m,1H)3.27(s,3H)5.15〜5.67(m,1H)7.26(s,2H)8.34(s,1H)
(実施例69)
2−アミノ−8−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物179)
Figure 0004718637
2−アミノ−6−ブロモ−8−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(75mg、0.20mmol)、2−メトキシ−5−ピリジンボロン酸(37.5mg、0.245mmol)および炭酸セシウムを含有するバイアルに、PdCl(dppf)1:1w/CHClを、続いて5:1のジメトキシエタン:水(3mL、アルゴンでの気泡処理により脱ガス)を加えた。バイアルにキャップをし、マイクロ波中、100℃で30分間加熱した。反応混合物を濃縮し、粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより、クロロホルム/メタノール(0〜5%)で溶離して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを濃縮し、固体をメチルtertブチルエーテルで摩砕すると、2−アミノ−8−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(33mg、40%)が得られた。
LRMS(M+H):396
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.16〜1.28(m,2H)1.52〜1.62(m,2H)2.07〜2.17(m,2H)2.55(s,3H)2.72〜2.83(m,2H)3.26(s,3H)3.30〜3.33(m,1H)3.88(s,3H)5.30〜5.63(m,1H)6.84(d,J=8.59Hz,1H)7.17(s,2H)7.98(s,1H)8.00(dd,J=8.59,2.53Hz,1H)8.42(d,J=2.53Hz,1H)
(実施例70)
カリウム1H−ピラゾール−5−トリフルオロボレート
Figure 0004718637
1H−ピラゾール−5−ボロン酸(150mg、1.34mmol)およびフッ化水素カリウム(262mg、3.35mmol)の1:3のメタノール/水(2mL)中の混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をバイアルに移し、バイアルを密閉し、混合物を油浴中で100℃に2時間加熱すると、溶液が生じた。溶液を冷却し、濃縮した。固体を温アセトン中でスラリー化し、濾過し、濾液を濃縮すると、カリウム1H−ピラゾール−5−トリフルオロボレート(234mg、100%)が得られた。
(実施例71)
2−アミノ−8−((トランス)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物186)
Figure 0004718637
2−アミノ−6−ブロモ−8−((トランス)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(100mg、0.283mmol)、カリウム1H−ピラゾール−5−トリフルオロボレート(98.5mg、0.566mmol)およびトリエチルアミン(197μL、1.42mmol)のエタノール(3.0mL)中の混合物を、アルゴンで気泡処理した。PdCl(dppf)1:1w/CHClを加え、バイアルを密閉し、混合物をアルゴンで再び気泡処理し、次いで、マイクロ波中、100℃で30分間、次いで150℃で60分間加熱した。反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにより1:1の酢酸エチル:クロロホルム/メタノール中7Nのアンモニア(0.5〜7%)で溶離して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを組み合わせ、濃縮し、固体をメタノール/クロロホルムから再結晶化させると、2−アミノ−8−((トランス)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(32mg、33%)が得られた。
LRMS(M+H):341
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.24〜1.35(m,2H)1.44〜1.55(m,2H)1.90〜1.99(m,2H)2.56(s,3H)2.73〜2.84(m,2H)3.50〜3.62(m,1H)4.62(d,J=4.04Hz,1H)5.12〜5.74(m,1H)6.93(s,1H)7.14〜7.26(m,2H)7.62(m,1H)8.34(s,1H)12.97(m,1H)
(実施例72)
1−(5−ブロモ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン−4−イル)ヒドラジン
Figure 0004718637
マイクロ波バイアルに、5−ブロモ−4−クロロ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン(4.95g、16.5mmol)およびヒドラジン(0.57ml、18.1mmol)、ヒューニッヒ塩基95.74mL、32.9mmol)およびジメチルアセトアミド(24ml)を室温で加えた。マイクロ波中、100℃で30分間加熱した後に、反応混合物を減圧下に乾燥するまで濃縮し、残渣を1:1の酢酸エチル:メタノールで摩砕すると、所望の生成物が白色の固体、秤量2820mgとして得られた。母液をカラムクロマトグラフィーにより、30%EtOAc:ヘキサンで溶離して精製すると、所望の生成物の追加のバッチが得られた。両方のロットを合わせると、表題化合物が白色の固体、秤量3620mg、74%として得られた。
H NMR(400MHz,MeOD)δ ppm 2.30(s,6H)2.51(s,3H)5.79(s,2H)
(実施例73)
5−ブロモ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチル−N−(ピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−アミン
Figure 0004718637
フラスコに、1−(5−ブロモ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン−4−イル)ヒドラジン(100mg、0.34mmol)、1,4−ジブロモブタン(0.04ml、0.37mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.18ml、1.01mmol)およびDMAC(1.0ml)を室温で加えた。60℃で一晩加熱した後に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(2ml)で希釈し、白色の固体を濾過し、母液を減圧下に濃縮した。生じた残渣をカラムクロマトグラフィーにより、30%EtOAc:hexで溶離して精製すると、表題化合物、秤量76mg、64%が得られた。
H NMR(400MHz,MeOD)δ ppm 1.78(ddd,J=6.95,3.41,3.28Hz,4H)2.15(s,6H)2.41(s,3H)2.85〜2.92(m,4H)5.67(s,2H)
(実施例74)
N−(5−ブロモ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン−4−イル)−N−(ピロリジン−1−イル)アクリルアミド
Figure 0004718637
5−ブロモ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチル−N−(ピロリジン−1−イル)ピリミジン−4−アミン(3.14g、8.97mmol)の無水塩化メチレン(120ml)およびヒューニッヒ塩基(4.68ml)中の反応溶液に、塩化アクリロイル(0.80ml、9.86mmol)の塩化メチレン(30ml)溶液を室温で徐々に滴加した。室温で60分間攪拌した後に、反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣を120gカラムにより、40%酢酸エチル:ヘキサンで溶離して精製すると、表題生成物、秤量3.5g、白色の固体97%が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.72〜1.77(m,4H)2.28(s,6H)2.70(s,3H)3.17〜3.20(m,4H)5.79(d,J=11.12Hz,1H)5.85(s,2H)6.30(dd,J=17.18,2.02Hz,1H)6.75(bs,1H)
(実施例75)
2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−4−メチル−8−(ピロリジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
マイクロ波バイアルに、N−(5−ブロモ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン−4−イル)−N−(ピロリジン−1−イル)アクリルアミド(2.0g、4.95mmol)、炭酸銀(2.73g、9.89mmol)および無水THF(100ml)を加えた。反応懸濁液を窒素中で2分間気泡処理し、次いで、パラジウムテトラキスtert−(トリフェニルホスフィン)(286mg、0.25mmol)を加えた。70℃油浴で3時間攪拌した後に、反応混合物を室温に冷却し、ブライン20mlで希釈した。室温で5分間攪拌した後に、反応混合物をセライトパッドで濾過した。ケークを酢酸エチルで洗浄した。層を分離した。有機層をブライン20mlで洗浄し、炭酸カリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。生じた残渣をカラムクロマトグラフィーにより、40%etoac:hexで溶離して精製すると、表題化合物、秤量480mg、30%が得られた。
H NMR(400MHz,MeOD)δ ppm 2.01〜2.13(m,4H)2.39(s,6H)2.80(s,3H)3.32〜3.39(m,4H)5.86(s,2H)6.72(d,J=9.85Hz,1H)8.15(d,J=9.60Hz,1H)
(実施例76)
2−アミノ−4−メチル−8−ピロリジン−1−イルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
マイクロ波バイアルに、2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−4−メチル−8−(ピロリジン−1−イル)ピリド[2,3,d]ピリミジン−7(8H)−オン(530mg、1.64mmol)、塩酸ヒドロキサミン(1.14g、16.4mmol)、エタノール(20ml)および水(2.92ml)を加えた。バイアルにキャップをし、100℃で還流させた。3時間後に、反応混合物を乾燥するまで減圧下に濃縮し、生じた残渣をカラムクロマトグラフィーにより、10%のMeOH中7NのNH3:CHCl3で溶離して精製すると、所望の生成物、秤量296mg、74%が得られた。
LRMS(M+H):246.1
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.90〜2.00(m,4H)2.47(s,3H)3.16〜3.24(m,4H)6.20(d,J=9.60Hz,1H)7.21(br.s.,2H)7.84(d,J=9.60Hz,1H)
(実施例77)
2−アミノ−6−ブロモ−4−メチル−8−(ピロリジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
2−アミノ−4−メチル−8−ピロリジン−1−イルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(22.0mg、0.09mmol)の無水DMF(1.0ml)およびCCl4(1.0ml)中の懸濁液に、2滴の臭素をシリンジを介して室温で加えた。室温で3分間攪拌した後に、反応混合物に、TEA(0.08ml)を加えた。室温で1.5時間攪拌した後に、反応混合物を減圧下に濃縮し、生じた残渣をカラムクロマトグラフィーにより、10%のMeOH中7NのNH3:CHCl3で溶離して精製すると、表題化合物13.0mg、45%、生成物、秤量25mg、45%が得られた。
LCMS(APCI+)324.0
H NMR(400MHz,MeOD)δ ppm 2.02〜2.14(m,4H)2.57(s,3H)3.32〜3.38(m,4H)8.36(s,1H)
(実施例78)
2−アミノ−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)−8−(ピロリジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物193)
Figure 0004718637
フラスコに、DMAC(1.20ml):H2O(0.1ml)中の2−アミノ−6−ブロモ−4−メチル−8−(ピロリジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(21.0mg、0.06mmol)、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(20.9mg、0.07mmol)、炭酸カリウム(25.6mg、0.19mmol)を加えた。反応混合物を交互のN2および真空により脱ガスした。反応混合物にPdCl(PPh(4.3mg)を加えた。マイクロ波中、100℃で60分間加熱した後に、反応混合物を減圧下に濃縮し、生じた残渣を逆相カラムにより、アセトニトリル:水中0.1%の酢酸で溶離して精製すると、表題化合物、秤量25mgが得られた。
H NMR(400MHz,MeOD):2.07〜2.18(m,4H)2.66( s,3H)3.35〜3.46(m,4H)8.18(s,1H)8.28(bs,2H)
(実施例79)
tert−ブチル−4−(2−アミノ−4−メチル−7−オキソ−8−(ピロリジン−1−イル)−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(化合物192)
Figure 0004718637
この表題化合物を、実施例78を製造する反応から得た、秤量3.1mg。
H NMR(400MHz,MeOD):1.58(s,9H)2.00〜2.05(m,4H)2.57(s,3H)3.27〜3.34(m,4H)8.07(s,1H)8.21(s,1H)8.32(s,1H)
(実施例80)
8−シクロペンチル−6−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−ピラゾール−4−イル]−4−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン
Figure 0004718637
8−シクロペンチル−4−メチル−2−メチルスルファニル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン(100mg、0.29mmol)のDMSO5ml溶液に、2,2−ジメチル−オキシラン(0.03ml、1.20当量)および炭酸カリウム(40.5mg、1.00当量)を窒素下に加えた。反応混合物を室温で攪拌した。2時間後に、反応はなかった。反応混合物を100℃に30分間加熱した。多少の生成物が形成した。1時間加熱を継続した。出発物質がなくなった。反応混合物をEA/ブラインに分配した。EA層を乾燥させ、濃縮した。さらに、クロマトグラフィー(10%MeOH/DCM)により精製した。生成物15mgが12%の収率で得られた。
LCMS:414.20(ES+)
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 8.19(1H,s)7.77(2H,d,J=20.72Hz)7.48(1H,t)5.78〜5.96(1H,m)3.92(2H,s)2.54(3H,s)2.43(3H,d,J=1.26Hz)2.21(2H,s)1.91(2H,s)1.70(2H,s)1.52(2H,s)1.01(6H,s)
(実施例81)
2−アミノ−6−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−4−メチル−8−ピロリジン−3−イル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン(化合物247)
Figure 0004718637
TFA(0.56ml、10当量)を、3−[2−アミノ−6−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−4−メチル−7−オキソ−7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−8−イル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(328mg、0.725mmol)のジクロロメタン2ml溶液に室温で加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応が完了し、溶媒を除去した。残渣をEA/飽和重炭酸ナトリウムに分配した。EA層を乾燥させ、濃縮すると、表題化合物が固体(237mg、収率92.8%)として得られた。
LCMS:353.20(ES+)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 8.46(1H,d,J=2.53Hz)8.07(1H,s)8.02(1H,dd,J=8.72,2.40Hz)7.39(2H,br.s.)6.87(1H,d,J=8.59Hz)6.23〜6.43(1H,m)3.88(3H,s)3.63〜3.77(2H,m)3.36〜3.45(2H,m)3.14〜3.26(1H,m)2.58(3H,s)2.24〜2.37(2H,m)
(実施例82)
8−(1−アセチル−ピロリジン−3−イル)−2−アミン−6−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−4−メチル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン(化合物248)
Figure 0004718637
2−アミノ−6−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−4−メチル−8−ピロリジン−3−イル−8H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン(100mg、0.284mmol)のDMF5ml溶液に、酢酸(17mg、1.0当量)、HATU(108mg、1.0当量)およびTEA(0.04ml、1.0当量)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物をEA/ブラインに分配した。EA層を重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(10%MeOH/DCMおよび0.5%TEA)でさらに精製すると、表題化合物(37mg、収率31%)が得られた。
LCMS:395.20(ES+)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 8.44(1H,s)7.94〜8.12(2H,m)7.23(2H,br.s.)6.85(1H,d,J=8.59Hz)6.07〜6.41(1H,m)3.83〜4.08(4H,m)3.47〜3.81(3H,m)2.62〜2.82(4H,m)2.53〜2.62(3H,m)2.02〜2.23(1H,m)
(実施例83)
ブチル−2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキシレート
Figure 0004718637
マイクロ波バイアルにMo(CO)6(264mg、1.0mmol)、Herrmannパラダサイクル(23mg、0.025mmol)、[(t−Bu)3PH]BF4(15mg、0.050mmol)、2−アミノ−6−ブロモ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(353mg、1.0mmol)、DMF(5mL)およびブタノール(5mL)を充填した。DBU(412ml、3.0mmol)を加え、続いてバイアルを空気下に迅速に密閉した。次いで、バイアルを120℃にマイクロ波照射により30分間加熱した。冷却の後に、反応混合物を水でスラリー化し、濾過した。沈澱物をエーテルで洗浄し、乾燥させると、ブチル2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキシレート253mgが得られた。
LRMS(M+H):375。
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 0.93(t,J=7.33Hz,3H)1.24〜1.33(m,2H)1.37〜1.49(m,4H)1.58〜1.69(m,3H)1.92(dd,J=10.74,3.41Hz,3H)2.52(s,3H)3.47(s,1H)3.54(s,1H)4.18(t,J=6.69Hz,2H)4.61(d,J=4.55Hz,1H)7.51(s,2H)8.31(s,1H)
(実施例84)
2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸
Figure 0004718637
H2O中1MのLiOH溶液(0.81mL、0.81mmol)をブチル2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキシレート(0.25g、0.68mmol)のTHF(7mL)およびMeOH(2mL)中の懸濁液に加えた。2.5時間後に、DCM、EtOH、水、ブライン、セライトおよび1MのHCl0.7mLを加えた。混合物を濾過した。有機層を分離し、回転蒸発により濃縮すると、2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸0.25gが得られた。
LRMS(M+H):319
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.15〜1.36(m,3H)1.57(d,J=11.12Hz,2H)1.56(br.s.,1H)1.94(t,J=9.73Hz,2H)2.62(s,3H)2.67(br.s.,1H)3.55(br.s.,1H)4.69(br.s.,1H)7.92(d,J=8.59Hz,1H)7.89(d,J=2.78Hz,1H)8.68(s,1H)14.14(br.s.,1H)
(実施例85)
2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−7−オキソ−N−1H−ピラゾール−5−イル−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド(化合物251)
Figure 0004718637
HATU(105mg、0.28mmol)を2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸(80mg、0.25mmol)、DMF(2.5mL)およびTEA(38μL、0.28mmol)の混合物に加えた。5分後に、1H−ピラゾール−5−アミン(46mg、0.55mmol)のDMF(0.55mL)溶液を加えた。19時間後に、混合物を水(約10mL)で希釈し、遠心分離し、次いで、デカンテーションした。さらなる水を沈澱物に加え、手順を繰り返した。生じた沈澱物をDCMおよびメタノールの混合物に懸濁させ、回転蒸発により濃縮すると、2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−7−オキソ−N−1H−ピラゾール−5−イル−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド(35mg、37%)が得られた。
LRMS(M+H):384
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.31(q,J=12.13Hz,2H)1.56(d,J=9.85Hz,2H)1.96(d,J=8.34Hz,2H)2.61(br.s.,3H)2.64〜2.84(m,2H)3.58(br.s.,1H)4.66(br.s.,1H)5.54(br.s.,1H)6.65(s,1H)7.71(d,J=5.81Hz,1H)7.67(br.s.,2H)8.79(s,1H)11.90(s,1H)
(実施例86)
8−シクロペンチル−4−メチル−2−メチルスルファニル−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 0004718637
4−シクロペンチルアミノ−6−メチル−2−メチルスルファニル−ピリミジン−5−カルボアルデヒド(20.8g、0.083mol)、ピペリジン(8.2mL)およびAcOH(9.4mL)のマロン酸ジエチルエステル(150mL)溶液を130□で72時間攪拌した。TLC(石油エーテル/EtOAc 4:1)により、約半分の出発物質が消費されたことが示された。次いで、反応混合物を真空濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc 4:1)により精製すると、表題化合物(11.3g、39.4%)が黄色の固体として得られた。
LRMS:348(M+H)
H NMR(400MHz,CDCl):8.38(s,1H)、5.96〜5.91(m,1H)、4.38〜4.32(q,2H)、2.63(s,3H)、2.55(s,3H)、2.31〜2.28(m,2H)、2.04〜2.00(m,2H)、1.83〜1.75(m,2H)、1.62〜1.58(m,2H)、1.36〜1.32(t,3H)
(実施例87)
8−シクロペンチル−2−メタンスルフィニル−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 0004718637
攪拌されている化合物86(17.0g、0.049mol)のCHCl(200mL)溶液に、m−CPBA(11.0g、0.050mol)を少量ずつ10℃で加えた。加えた後に、生じた混合物を室温で2時間攪拌した。TLC(石油エーテル/EtOAc 2:1)により、出発物質の完全な消費が示された。次いで、反応混合物を飽和NaSO水溶液(100mL×3)、飽和NaHCO水溶液(100mL)およびブライン(100mL)で順次洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空濃縮すると、表題化合物(16.0g、90.0%)が黄色の固体として得られた。
(実施例88)
8−シクロペンチル−4−メチル−2−メチルアミノ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 0004718637
実施例87(16.0g、0.044mol)、メチルアミン(10.15g、0.088mol、EtOH中27%)、EtN(8.9g、0.088mol)および触媒量のDMFのアセトニトリル(60mL)溶液を48時間、N気泡下に還流させた。TLC(石油エーテル/EtOAc 1:2)により、出発物質が完全に消費されたことが示された。次いで、反応混合物を真空濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/EtOAcを15:1から4:1へ)により精製すると、粗製生成物が得られた。CHCl/石油エーテル(10mL/150mL)からの再結晶化により、純粋な表題化合物(10.5g、72.2%)が白色の固体として得られた。
(実施例89)
8−シクロペンチル−4−メチル−2−メチルアミノ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸
Figure 0004718637
実施例88(10.5g、0.032mol)およびLiOH・HO(2.67g、0.064mol)のEtOH(350mL)およびwater(50mL)中の溶液を室温で一晩攪拌した。TLC(石油エーテル/EtOAc 1:2)により、出発物質の完全な消費が示された。EtOHを真空で除去し、残渣をpH約5に、1NのHCl水溶液(20mL)により酸性化した。生じた混合物を濾過した。ケークを石油エーテル(100mL×3)で洗浄し、真空乾燥させると、表題化合物(6.53g、68.0%)が白色の固体として得られた。
LRMS:303(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO):8.59(s,1H)、8.12〜7.87(d,1H)、6.00〜5.97(m,1H)、2.89(s,3H)、2.61〜2.56(d,3H)、2.31〜2.17(m,2H)、2.05〜1.90(m,2H)、1.83〜1.70(m,2H)、1.70〜1.52(m,2H)
(実施例90)
8−シクロペンチル−4−メチル−2−メチルアミノ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸(1H−ピラゾール−3−イル)−アミド(化合物250)
Figure 0004718637
試験管(10×95mm)内のDMF中0.1Mの実施例89の溶液110μlに、DMF中0.1Mの3−アミノピラゾール溶液100μLを、続いてそれぞれHATUおよびトリエチルアミンのそれぞれ0.1M溶液110μLを加えた。反応混合物を80℃で8時間攪拌した。溶媒を真空除去した後に、残渣をDMSO1.2mL中で再構成し、HPLC精製に掛けると、表題化合物が得られた。
LRMS:368(M+H)
H NMR(500MHz,DMSO−d):11.89(s,1H)8.78(s,1H)8.11(s,1H)7.63(s,1H)6.64(s,1H)5.95〜6.05(m,1H)2.92(s,3H)1.96〜2.14(m,2H)1.74〜1.94(m,2H)1.54〜1.74(m,2H)。
(実施例91)
2−(2,2−ジフルオロエチルアミノ)−8−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物275)
Figure 0004718637
2−アミノ−8−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−[7(8H)−オン(50mg、0.13mmol)の無水DMA(1.0ml)溶液に室温で、THF中1Mのカリウムtert−ブトキシド溶液(0.14ml)を加えた。室温で1時間攪拌した後に、反応混合物に、1−ブロモ−2,2−ジフルオロエタン(20.9mg、0.14mmol)を加えた。室温で16時間および80℃で4.5時間攪拌した後に、反応混合物を室温に冷却し、THF中1Mのカリウムtert−ブトキシド溶液(0.16ml)および1−ブロモ−2,2−ジフルオロエタン(41.8mg、0.28mmol)を加えた。80℃で16時間攪拌した後に、反応混合物にさらなるTHF中1Mのカリウムtert−ブトキシド溶液(0.1ml)および1−ブロモ−2,2ジフルオロエタン(62.7mg、0.42mmol)を加えた。80℃で16時間攪拌した後に、反応混合物に、さらなるTHF中1Mのカリウムtert−ブトキシド溶液3当量および1−ブロモ−2,2−ジフルオロエタン3当量を加えた。マイクロ波中、120℃で20分間加熱した後に、反応混合物を室温に冷却し、DMSOで希釈し、沈澱物を濾過により除去した。濾液を合わせ、逆相カラムを使用して、アセトニトリル(0.1%酢酸)および水(0.1%酢酸)で溶離して精製すると、表題化合物が固体、秤量14.6mgとして得られた。
LCMS(APCI+1)446.3。
1H NMR(400MHz,MeOD):1.38〜1.54(m,2H)1.61〜1.76(m,2H)2.04〜2.15(m,2H)2.84(br.s.,2H)3.63〜3.72(m,1H)3.86(t,J=14.53Hz,2H)3.94(s,3H)5.58(br.s.,1H)6.05(t,J=56.08Hz,1H)6.82(d,J=8.59Hz,1H)7.91〜7.99(m,2H)8.33〜8.41(m,1H)。
(実施例92)
トランス−4−(2−アミノ−5−ヨード−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール
ステップ1:トランス−4−(2−アミノ−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノールの合成
Figure 0004718637
2−アミノ−4−クロロ−6−メチルピリミジン(144g、1.0mol)、トランス−4−アミノシクロヘキサノール(140g、1.2mol)、AcOH(5mL)の水(0.6L)中の懸濁液混合物を99℃で3.0Lフラスコ中で加熱した。同じ温度での6時間の後に、酢酸ナトリウム(82.0g、1mol)を反応混合物に加えた。同じ温度での48時間後に、NaOH水溶液(50mL、10N)を加えた。反応混合物を99℃にさらに2日間加熱した。2−アミノ−4−クロロ−6−メチルピリミジンがHPLC分析により2%未満になったら、反応を止めることができる。反応が遅い場合には、さらなるポーションのNaOH水溶液を反応混合物に、pHが約7〜8である限り加えることができる。次いで、反応混合物を重炭酸ナトリウムで中和し、0℃に冷却した。濾過により、トランス−4−(2−アミノ−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール(約85%)が得られた。湿潤物質を次のステップで使用する。
H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.14〜1.24(m,4H)1.77〜1.86(m,4H)1.97(s,3H)3.35〜3.40(m,1H)3.57〜3.69(m,1H)4.52(d,J=4.55Hz,1H)5.53(s,1H)5.73(s,2H)6.43(d,J=4.29Hz,1H)
(M+H) 223
ステップ2:トランス−4−(2−アミノ−5−ヨード−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノールの合成
Figure 0004718637
(1r,4r)−4−(2−アミノ−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール(58g、0.26mol)の水(0.5L)中のスラリーに、1.0当量のN−ヨードスクシンイミド(59g、0.26 mol)を10℃で数時間にわたって徐々に加えた。10℃で4時間攪拌した後に、反応混合物を一晩攪拌し、40℃に数時間加熱した。次いで、懸濁液混合物を室温に冷却し、NaHSOでクエンチした。0.8当量のNaOHを加え(ナトリウムスクシンイミドが形成)、生成物を濾過すると、湿潤生成物100gが得られた。生成物をt−ブチルメチルエーテルでスラリー化し、メタノール100mL中で再結晶化させることにより精製し、乾燥させると、純粋なトランス−4−(2−アミノ−5−ヨード−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール(65g、収率72%)が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.10〜1.45(m,4H)1.74〜1.90(m,4H)2.21(s,3H)3.34〜3.43(m,1H)3.79〜3.91(m,1H)4.55(d,J=4.55Hz,1H)5.40(d,J=8.34Hz,1H)6.11(s,2H)
(M+H) 349
(実施例93)
2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物152)
ステップ1:(E)−エチル3−(2−アミノ−4−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−6−メチルピリミジン−5−イル)アクリレートの調製
Figure 0004718637
物質:
Figure 0004718637
手順:
1. 加熱マントル内の500mL三つ口丸底フラスコに機械式攪拌機、付加漏斗、サーモカップルおよび窒素入口を備える。
2. フラスコに、トランス−4−(2−アミノ−5−ヨード−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール(35g)、DMF(80mL)、酢酸パラジウム(675mg)、酢酸エチル(22mL)およびトリエチルアミン(28mL)を充填し、反応を攪拌しながら約90℃で6時間加熱した。HPLC分析により、出発物質の消失が示され、反応が完了したと考えられる。反応混合物を炭、セライトおよびSilicycleで濾過して、大部分のパラジウムブラックを除去した。濾液をヘプタン(2×100mL)で抽出して、残りの酢酸エチルおよびトリエチルアミンを除去した。DMFフラクションを回転蒸発蒸留に掛けて、残りのアクリル酸エチルを除去した。残りのDMF溶液(約150mL)を、何ら精製することなく、次のステップでそのまま使用した。
ステップ2:2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンの調製
Figure 0004718637
物質:
Figure 0004718637
手順:
1. 500mL三つ口丸底フラスコに機械式攪拌機、サーモカップル、付加漏斗、窒素入口および蒸留セットを加熱マントル内で備える。
2. フラスコに、直前のステップからのDMF溶液、PhSNa(13.2g)、PhSH(11mL)、DBU(61mL)、ジイソプロピルエチルアミンおよびDMF(100mL)を充填する。反応混合物を110℃で3時間加熱した。HPLC分析により、出発物質の消失が示され、反応は完了したと考えられた。
3. DMF溶液を高真空(5psi)下に55℃で濃縮すると、溶液約150mLが得られ、これを、t−ブチルメチルエーテル500mLで洗浄した。エーテル層を分離した。MeOH100mL、水600mLおよびトルエン300mLを反応混合物に加え、これを一晩空気下に攪拌した。濾過により、湿潤な粗製2−アミノ−8−((1r,4r)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンが得られ、これを次のステップでそのまま使用した(16g、50%、粗製)。
ステップ3:2−アミノ−6−ブロモ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンの調製
Figure 0004718637
物質:
Figure 0004718637
手順:
1. 500mL丸底フラスコに、機械式攪拌機を備える。
2. 2−アミノ−8−((1r,4r)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(11.0g、34mmol)の1:1のアセトニトリル/水(200mL)中の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(9.2g、52mmol)を加えた。室温で6時間攪拌した後に、溶液を濃縮した。濾過により、粗製生成物が得られた。
3. 粗製生成物をt−ブチルメチルエーテル50mL中でスラリー化した。濾過により、2−アミノ−6−ブロモ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンが高い純度(約8g、70%)で得られた。
ステップ4:2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物152)の調製
Figure 0004718637
物質:
Figure 0004718637
手順:
1. 加熱マントル内の1L三つ口丸底フラスコに機械式攪拌機、還流凝縮器、乾燥管、サーモカップルおよび窒素入口を備えた。
2. フラスコに、2−アミノ−6−ブロモ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(13.2g)、6−メトキシピリジン−3−イルボロン酸、ボロニック(7.15g)、CsCO(36.5g)、PdCl(PPh(916mg)および1,2−ジメトキシエタン(DME)/水(240mL/50mL)を充填し、反応混合物を還流に80℃で2時間加熱した。HPLC分析により、出発物質の消失が示され、反応が完了したと考えられた。
3. 反応混合物を室温に冷却し、濾過により不溶性無機塩を除去する。無機フィルターケークを温THFで激しく洗浄し、濾液と合わせた。水性層を分離し、THFで抽出する。THFを蒸発させ、無水エタノールを加え、次いで、蒸発させると、暗色の固体が得られた。固体をTHF400mLに溶かし、80℃でSilicycle60gと共に加熱した。THFを濾過し、濃縮すると、粗製最終生成物が得られた。
4. 粗製生成物(12.0g)をTHF20mLおよびメタノール150mL中でスラリー化し、次いで、還流に30分間加熱した。試料を23℃に一晩で徐々に冷却した。固体を濾過により集め、55℃で高真空下に乾燥させると、2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物152)9.0gが得られた。化合物純度が、HPLCにより94%であると確認された。
(実施例94)
シス−4−(5−ブロモ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール
Figure 0004718637
5−ブロモ−4−クロロ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン(5.00g、17.0mmol)、シス−4−アミノシクロヘキサノールヒドロクロリド(2.77g、18.3mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(8.69mL、49.9mmol)のジメチルアセトアミド(60.0mL)中の混合物を160℃で密閉管中で一晩加熱した。反応混合物を濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、クロロホルム/メタノール(0〜3%)で溶離して精製した。所望の生成物を含有する合わせたフラクションを濃縮した。生じたガムをメチルtert−ブチルエーテル(450mL)に溶かし、溶液を50%ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮すると、表題化合物がオレンジ色の泡状固体(5.53g、88%)として得られた。
(M+H) 379、381
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm 1.46〜1.57(m,4H)1.59〜1.69(m,2H)1.79〜1.90(m,2H)2.25(s,6H)2.41(s,3H)3.77(d,J=2.27Hz,1H)3.90〜4.00(m,1H)4.40(d,J=2.78Hz,1H)5.75(s,2H)6.74(d,J=8.08Hz,1H)
(実施例95)
2−シス−4−(5−ブロモ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシルオキシ)エタノール
Figure 0004718637
冷却(0℃)されているシス−4−(5−ブロモ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキサノール(2.50g、6.59mmol)のジメチルホルムアミド(17.0mL)溶液に、水素化ナトリウム(油中60%分散液、527mg、13.2mmol)を加えた。0℃での2.5時間後に、1,3,2−ジオキサチオラン2,2ジオキサン(1.23g、9.89mmol)のジメチルホルムアミド(7.0mL)溶液を1時間にわたって滴加した。0℃での一晩の攪拌の後に、追加の4当量の水素化ナトリウムを、続いて1,3,2−ジオキサチオラン2,2ジオキサンを0.25当量ポーションで15分ごとに2.25当量まで加えた。反応をメタノールでクエンチし、濃縮した。次いで、残渣を1,4−ジオキサン(200ml)および水(5.0ml)で希釈した。p−トルエンスルホン酸(gmmol)を加え、混合物を40℃に1.5時間加熱した。溶液を0℃に冷却し、固体重炭酸ナトリウムで飽和させた。水(100mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより、ヘキサン/メチルtert−ブチルエーテル(15〜75%)で溶離して精製すると、表題化合物(1.27g、45%)が得られた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm 1.40〜1.50(m,2H)1.51〜1.61(m,2H)1.72〜1.80(m,2H)1.80〜1.88(m,2H)2.26(s,6H)2.41(s,3H)3.39(t,J=5.43Hz,2H)3.48〜3.57(m,3H)3.94〜4.03(m,1H)4.50(t,J=5.56Hz,1H)5.75(s,2H)6.80(d,J=8.08Hz,1H)
(M+H) 424
(実施例96)
2−(シス−4−(2−アミノ−5−ブロモ−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシルオキシ)エタノール
Figure 0004718637
2−(シス−4−(5−ブロモ−2−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシルオキシ)エタノール(1.23g、2.91mmol)およびヒドロキシルアミンヒドロクロリド(1.01g、14.5mmol)の10:1のエタノール:水(22.0mL)中の溶液を還流に一晩加熱した。反応混合物を濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、クロロホルム/メタノール中7Nのアンモニア(0〜4%)で溶離して精製すると、表題化合物(697mg、70%)が得られた。
(M+H) 345、347
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.41〜1.50(m,2H)1.51〜1.60(m,2H)1.60〜1.70(m,2H)1.72〜1.81(m,2H)2.17(s,3H)3.38(t,J=5.43Hz,2H)3.44〜3.47(m,1H)3.49(q,J=5.39Hz,2H)3.86〜3.96(m,1H)4.50(t,J=5.68Hz,1H)5.76(d,J=8.08Hz,1H)6.09(s,2H)
(実施例97)
(E)−エチル3−(2−アミノ−4−(シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシルアミノ)−6−メチルピリミジン−5−イル)アクリレート
Figure 0004718637
密閉管中で、2−(シス−4−(2−アミノ−5−ブロモ−6−メチルピリミジン−4−イルアミノ)シクロヘキシルオキシ)エタノール(695mg、4.03mmol)およびアクリル酸エチル(438μL、4.03mmol)のトリエチルアミン(10mL)溶液を、アルゴンで約5分間気泡処理した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)(232mg、0.201mmol)を加え、バイアルを密閉し、混合物をアルゴンで再び気泡処理した(5分)。反応を130℃に一晩加熱し、室温に冷却し、濃縮した。残渣をクロロホルム(500mL)に溶かし、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより、クロロホルム/メタノール中7Nのアンモニア(0〜4%)で溶離して精製すると、表題化合物(615mg、84%)が得られた。
(M+H) 365
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.24(t,J=7.07Hz,3H)1.38〜1.48(m,2H)1.51〜1.59(m,2H)1.62〜1.73(m,2H)1.77〜1.86(m,2H)2.21(s,3H)3.39(t,J=5.43Hz,2H)3.47〜3.53(m,3H)3.97〜4.06(m,1H)4.15(q,J=7.07Hz,2H)4.50(t,J=5.56Hz,1H)5.95(d,J=15.92Hz,1H)6.30〜6.37(m,3H)7.61(d,J=15.92Hz,1H)
(実施例98)
2−アミノ−8−(シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン
Figure 0004718637
(E)−エチル3−(2−アミノ−4−(シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシルアミノ)−6−メチルピリミジン−5−イル)アクリレート(615mg、1.69mmol)、チオフェノール(173μl、1.69mmol)、ベンゼンチオール、ナトリウム塩(248mg、1.69mmol)、1,5−ジアザビシクロ5,4,0)ウンデク−5−エン(1.01mL、6.75mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.76mL、10.1mmol)のN’,N−ジメチルホルムアミド(11.2mL)溶液を120℃に一晩加熱した。反応混合物を濃縮し、残渣をメチルtert−ブチルエーテル(500mL)および飽和重炭酸ナトリウム(50mL)に分配した。有機層を分離し、50%ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮した。合わせた水性層をクロロホルム(3×175mL)で抽出した。合わせた抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより、クロロホルム/メタノール中7Nのアンモニア(0〜6%)で溶離して精製すると、表題化合物(411mg、77%)が得られた。
(M+H) 319
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.15〜1.28(m,2H)1.35〜1.50(m,2H)1.91〜2.04(m,2H)2.46(s,3H)2.83〜3.13(m,2H)3.41(t,J=5.09Hz,2H)3.50〜3.61(m,3H)4.65(t,J=15.26Hz,1H)5.26〜5.43(m,1H)6.14(d,J=9.42Hz,1H)6.86〜7.15(m,2H)7.81(d,J=9.42Hz,1H)
(実施例99)
2−アミノ−6−ブロモ−8−(シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物284)
Figure 0004718637
2−アミノ−8−(シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(411mg、1.29mmol)のジメチルホルムアミド(10mL)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(253mg、1.42mmol)を加えた。室温で1時間攪拌した後に、溶液を濃縮した。残渣をクロロホルム(250mL)に溶かし、1Nの炭酸ナトリウム(2×25mL)およびブライン(25mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより、1:1の酢酸エチル:クロロホルム/メタノール中7Nのアンモニア(0〜4%)で溶離すると、表題化合物(382mg、75%)が得られた。
(M+H) 397、399
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.22〜1.31(m,2H)1.37〜1.48(m,2H)1.94〜2.04(m,2H)2.49(s,3H)2.78〜3.03(m,2H)3.42(t,J=5.31Hz,2H)3.53〜3.61(m,3H)4.53〜4.79(m,1H)5.33〜5.56(m,1H)7.08〜7.32(m,2H)8.33(s,1H)
(実施例100)
2−アミノ−8−(シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物285)
Figure 0004718637
2−アミノ−6−ブロモ−8−(シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(50mg、0.13mmol)、炭酸カリウム(52mg、0.38mmol)および2−メトキシ−5−ピリジンボロン酸(38mg、0.25mmol)の5:1のジメチルホルメード:水(1.3mL)中の混合物を、アルゴンで5分間気泡処理した。混合物に、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(9mg、0.13mmol)を加え、マイクロ波バイアルを直ちに密閉し、混合物を再びアルゴンで気泡処理した。マイクロ波中、100℃で20分間加熱した後に、混合物を真空濃縮した。残渣をCHCl(60mL)に溶かし、水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより、クロロホルム/メタノール中7Nのアンモニア(0〜5%)で溶離して精製すると、表題化合物(50mg、93%)が得られた。
(M+H) 426
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.25〜1.33(m,2H)1.39〜1.50(m,2H)1.95〜2.04(m,2H)2.55(s,3H)2.89〜3.12(m,2H)3.42(t,J=5.18Hz,2H)3.52〜3.61(m,3H)3.88(s,3H)4.52〜4.79(m,1H)5.37〜5.55(m,1H)6.85(d,J=8.59Hz,1H)6.97〜7.20(m,2H)7.97(s,1H)8.00(dd,J=8.72,2.40Hz,1H)8.42(d,J=2.02Hz,1H)
Figure 0004718637
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(実施例101)
PI3−Kα生化学的アッセイ
in vitroキナーゼアッセイを使用して、本発明の化合物をPI3−Kαに対する抗力に関して評価した。PI3−Kα活性を、基質PI(4,5)Pのリン酸化のレベルを決定することによりin vitroで測定する。生成物PI(3,4,5)Pの形成を、リガンド代替蛍光偏光(FP)アッセイにおけるGrip1 PHドメインへの結合により監視するが、ここで、Grip1 PHドメインと複合しているTAMRA−標識PI(3,4,5)Pが、PI3−Kα反応で形成したPI(3,4,5)により代替されて、FPシグナルの低下をもたらす。マウスPI3−Kα P110およびP85サブユニットを昆虫細胞で同時発現させて、均一になるまで同時精製した。PI(4,5)Pは、Caymanから得た。TAMRA−標識PI(3,4,5)Pは、Echelonから、Grip1 PHドメインはDundeeから、他の試薬はSigmaから得た。
全てのアッセイを、Corningソリッドブラック96ウェルハーフエリアプレート中、LJL Analyst(Molecular Devices)を使用して室温で行った。アッセイ緩衝液は、50mMのHEPES(pH7.4)、150mMのNaCl、5mMのDTTおよび0.05%CHAPSを含有した。無水粉末PI(4,5)Pを50mMのトリス(pH8)に溶かして、1mMのストック溶液を製造した。次いで、PI(4,5)Pストック溶液をアッセイ緩衝液で60μMまで希釈し、使用する前に30秒間音波処理した。アッセイプレートに、次の試薬を順次加えた:60μMのPI(4,5)P10μL、4nMのPI3−Kα5μL、25%DMSO中の化合物2μL、200μMのATPおよび33mMのMgClを含有する混合物3μL。反応の最終体積は、20μLであった。反応混合物を室温で35分間インキュベーションした。次いで、反応を20mMのEDTA20μLにより停止した。反応を停止した後に、アッセイ混合物15μLを、480nMのGrip1 PHドメインおよび12nMのTAMRA−標識PI(3,4,5)Pの検出混合物15μLを含有する96ウェルハーフエリアプレートに移した。FPシグナルを40分間展開させた後、LJL分析で励起535nmおよび発光580nmで読み取った。
阻害パーセンテージを、次の式を基に算出した:
阻害%=[1−(FP化合物−FPmax)/(FPmin−FPmax)]×100
[式中、FP化合物は、所定の化合物濃度でのFP示数であり、FPminは、化合物不在下でのPI3−Kα反応のFPシグナルであり、FPmaxは、PI3−Kαおよび化合物の不在下での背景FPシグナルである]。GraphPad Prism曲線フィッティングプログラムを使用して、FPシグナル対化合物濃度をS字用量応答式にフィットさせることにより、IC50を決定した。
(実施例102)
PI3−Kα細胞アッセイ
次の通りの細胞アッセイを使用して、本発明の化合物をPI3−Kに対する効果に関して評価した。細胞におけるPI3−Kの活性を、セリン473でのAKTのリン酸化のレベルを測定することにより決定する。AKT Serリン酸化を、ELISAフォーマットで抗−ホスホ−AKT(Ser473)抗体(Cell Signaling ♯4058)を使用して測定する。
健康な増殖ヒト乳癌細胞BT20(PI3K突然変異)をアッセイのために使用する。BT20細胞を、10%FBS+GLN(1:100)+PS(1:100)+1mMのピルビン酸ナトリウム+0.1mMの重炭酸ナトリウム+非必須アミノ酸溶液(1:100)MEM培地(MEM+オール)中で増殖させる。細胞がほぼ85%+の集密度になったら、細胞をPBSで1回すすぎ、トリプシンEDTAで3分間トリプシン処理する。細胞を10%FBS MEMオールに再懸濁させ、1400rpmで5分間遠心分離する。細胞を0.5%FBS MEMオールに再懸濁させ、細胞カウンターでカウントする。細胞を25000細胞/ウェル、100μL/ウェルの体積で、0.5%FBS MEMオール中で、96ウェル平底プレートに播種する。陰性対照ウェルには、0.5%FBS MEMオール培地100μLのみを細胞なしで入れる。プレートを、細胞培養インキュベーター中、5%CO、37℃で一晩インキュベーションする。
2日目に、試験化合物を、0.5%FBS MEMオール培地中で調製し、11種の試験濃度のために1:3で順次希釈する。各化合物濃度を、二重に試験する。化合物溶液を25μL/ウェルで細胞プレート内の対応ウェルに加え、媒体(0.5%FBS MEMオール中0.5%DMSO)25μL/ウェルを陰性対照ウェル(細胞なし)および陽性対象ウェル(化合物なしの細胞)に加える。プレートを細胞培養インキュベーター中、5%CO、37℃で1時間インキュベーションする。1時間のインキュベーションの後に、培地を除去し、細胞溶解緩衝液100μL/ウェルを細胞プレートに加え、室温で15分間振盪する。15分後に、細胞溶解産物をELISAプレートに移し[抗−ホスホ−AKT(Ser473)ウサギモノクローナル抗体、Cell signaling、カタログ#4058でプレコーティング]、プレートを、穏やかに振盪しながら室温で2時間インキュベーションする。2時間後に、ウェルの内容物を空にし、プレートを洗浄緩衝液で4回洗浄し、抗AKT1マウスモノクローナル検出抗体(Cell signaling、カタログ#2967)100μLを各ウェルに加え、穏やかに振盪しながら室温で1時間インキュベーションする。1時間後に、ウェルの内容物を空にし、プレートを洗浄緩衝液で4回洗浄し、抗マウスIgG HRP−結合抗体(Cell Signaling、カタログ#7076)100μLを各ウェルに加え、プレートを穏やかに振盪しながら室温で1時間インキュベーションする。1時間後に、ウェルの内容物を空にし、プレートを洗浄緩衝液で4回洗浄し、TMB基質溶液(カタログ#T0440、Sigma)100μLを各ウェルに加え、穏やかに振盪しながら室温で20分間インキュベーションする。色展開の15分後に、停止溶液(1Nの塩酸)100μLを各ウェルに加え、プレートを450nmでELISAプレートリーダーで読み取る。
Figure 0004718637
Figure 0004718637
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Figure 0004718637
Figure 0004718637
Figure 0004718637
Figure 0004718637
(実施例103)
マウス異種移植片効果試験
実施例53に開示されている2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(化合物152)のin vivo効果を、皮下異種移植片モデルで調べた。ヒト腫瘍細胞系PC3(PTEN欠失))、U87MG(PTEN欠失)およびSKOV3(PI3Kα H1047K)を、その異なる遺伝的背景および相対的に高いレベルのホスホAKT S473シグナルにより、in vivo効果試験のために選択した。細胞を無胸腺マウスの後側腹部に移植し、腫瘍を100〜200mmまでのサイズに成長させた後に、化合物152の連日経口治療を開始した。化合物152は各腫瘍モデルにおいて用量依存性抗腫瘍効果を示し、PC3の退縮、SKOV3およびU87MG腫瘍の増殖阻害をもたらした。データを表3にまとめ、代表的な例を図1〜3に示す。テストされた全てのモデルで、1mg/kgが有効用量であった。
動物のケア:体重約22gの雌および雄の無胸腺マウス(6〜8週齢)をCharles River Laboratoryから得た。動物を12時間明暗周期で、Pfizer動物施設内で飼育し、全ての手順をPfizer Institutional Animal Care and Use Committee(IACUC)に従い行う。動物は、齧歯動物用固形飼料および水を無制限に自由に入手することができ、清浄な室内条件下に維持される。試験開始前に、動物を少なくとも48時間順応させる。
細胞系:全ての細胞系を37℃、加湿5%COインキュベーター中で培養した。U87MG神経グリア芽細胞腫腫瘍細胞系をAmerican Type Culture Collection(ATCC)から入手し、15%FBSおよび2mMのグルタミンを補足されたDMEMで培養した。PC3前立腺癌細胞系をNational Cancer Instituteから入手し、10%FBSおよび2mMのグルタミンを補足されたRPMI培地中で培養した。SKOV3卵巣癌細胞をATCCから得て、マウスで複数回継代し、10%FBSおよび2mMのグルタミンを補足されたMcCoy 5A培地で培養した。全ての細胞系を、既知の種類のマウスウイルスおよびマイコプラズマ汚染に関してUniversity of Missouri Research Animal Diagnostic Laboratoryでテストした。
マウス異種移植片モデル:培養中のU87MG(神経グリア芽細胞腫)、PC3(前立腺癌)およびSKOV3(卵巣癌)細胞系をトリプシン処理により採取した。簡単に、2.5〜4×10腫瘍細胞を、血清を伴わない各細胞系を培養するために使用された培地に懸濁させ、0日目にマウスの後側腹領域に皮下(s.c)移植した。10%エタノール、40%PEGおよび50%クエン酸ナトリウム緩衝液中で製剤された化合物152または媒体のみでの連日の処理を、平均腫瘍がサイズで100〜200mmになった移植後10〜14日目に開始した。
腫瘍を週に2回測定し、腫瘍体積を(長さ×幅)/2の積として算出した。媒体処理された動物での腫瘍が>1500mm3のサイズに達するか、動物の健康に有害な影響を及ぼすと判断されたら、試験を典型的には終えた。試験の終了時に、腫瘍増殖阻害値のパーセンテージを、100×(1−[(化合物処置群での腫瘍体積最終−腫瘍体積初期)/(媒体処置群での腫瘍体積最終−腫瘍体積初期)])として算出した。適用可能な場合には、各群での腫瘍退縮パーセントを、100×(腫瘍体積初期−腫瘍体積最終)/(腫瘍体積初期)として算出した。動物12匹からなる群を、効果試験のために各用量群で使用した。代表的な動物群を示されている時点で屠殺し、腫瘍を切除し、血液試料を心臓左心室から採取し、直ちに、硫酸ヘパリンでプライミングされているバイアルに入れた。典型的には、腫瘍の半分を10%中性緩衝ホルマリンに固定し、パラフィン包埋し、免疫組織化学のために薄片に切断した。もう半分を液体窒素中で冷凍し、後で、ターゲット調節試験のための細胞溶解産物を生じさせるために加工した。
Figure 0004718637
(実施例104)
in vivoターゲット調節試験
ELISAによるS473でのAKTの、およびIHCによるS235/S236でのS6のリン酸化に対する化合物152処理の効果を決定するためのin vivoターゲット調節試験を行った。切除された腫瘍をドライアイスで冷凍し、FAST PREP機器(Qbiogene)を使用して粉末化した。簡単には、冷凍腫瘍をFast Prepマトリックス管に入れ、冷却溶解緩衝液[20mMのHEPES(pH7.5)、150mMのNaCl、1.0mMのナトリウムEDTA、1%のTriton X−100、2.5mMのピロリン酸ナトリウム、1mMのオルトバナジン酸ナトリウム、1μg/mlのロイペプチンおよび1mMのPMSF]を加え、試料を5秒間遠心分離し、混合し、プロセスをもう2回繰り返した。試料を冷却冷凍Eppendorf遠心機中、14000RPMで20分間遠心分離した。上澄みを集め、全タンパク質およびホスホAKT(S473)タンパク質レベルをELISAにより決定した。処置動物から切除された腫瘍でのリン酸化の規模を、同じ時点で媒体処置動物から切除された腫瘍においてと比較した。薬物濃度に関して分析することができるまで、個々の血液試料を3000×g、4℃で、Eppendorf 5417R遠心分離機で5分間遠心分離することにより得られた血漿試料を−80℃で貯蔵した。簡単には、血漿試料(50μl)またはマウス血漿中の化合物152標準をアセトニトリル3μl)と混合し、LC/MS/MS系に注入し、ここで、分離を、C−18SBフェニル(5μM、2.1×50mm、Agilent)逆相高速液体クロマトグラフィーカラムで生じさせた。各マウス血漿試料中の阻害剤および内標準(0.5μMのブスピロン)の量を、分かっている量の化合物を使用して生じさせた標準曲線を基に定量化した。化合物152処理は、上記で検討された3種のモデル全てで、S473でのpAKTの用量依存性阻害をもたらした。in vivoターゲット調節および血漿阻害剤濃度の時間経過および用量応答を、上記で記載された効果試験の終了時の最後の用量後に決定し、データを表4にまとめる。U87MGモデルでは、pAKT S473ターゲット調節でのEC50化合物152血漿濃度は、24nMとして算出され、50%腫瘍増殖阻害に関連づけられた。
Figure 0004718637

Claims (18)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 0004718637
    またはその塩
    [式中、
    は、Hまたは、少なくとも1個のR基で置換されていてもよい(CからC)アルキルであり、
    Aは、3員から10員のシクロアルキル基であり、
    は、少なくとも1個のR基で置換されている(CからC)アルキル、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC14)アリール、(CからC)ヘテロアリール、−NR7a7bまたは−N=CR8a8bであり、ここで、前記(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC14)アリールおよび(CからC)ヘテロアリールはそれぞれ、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、
    は、(CからC)アルキル、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、ハロゲン、シアノ、−(CHC(O)OR10、−(CHC(O)N(R11a11b)、COR12、(CからC14)アリールまたは(CからC)ヘテロアリールであり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、(CからC14)アリールおよび(CからC)ヘテロアリールは、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、
    は、それぞれ独立に、−OH、ハロゲン、CF、−NR11a11b、(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、(CからC)アルコキシ、シアノ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC14)アリール、(CからC)ヘテロアリール、−C(O)R12、−C(O)NR11a11b、−S(O)12、−S(O)NR11a11b、−NR11aS(O)12、−(CHC(O)OR10、−(CHC(O)N(R11a11b)、−OC(O)R12、−NR11aC(O)R12または−NR11aC(O)N(R11a11b)であり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、(CからC)アルコキシ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC12)アリールおよび(CからC)ヘテロアリールはそれぞれ、少なくとも1個のR13基で置換されていてもよく、
    は、それぞれ独立に、−OH、ハロゲン、CF、−NR11a11b、(CからC)アルキル、(CからC)アルコキシ、シアノ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC14)アリール、(CからC)ヘテロアリール、−S(O)12、−S(O)NR11a11b、−C(O)R12または−C(O)NR11a11bであり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC)アルコキシ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC14)アリールおよび(CからC)ヘテロアリールはそれぞれ、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、
    は、それぞれ独立に、−OH、(CからC)アルキニル、シアノ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC14)アリール、(CからC)ヘテロアリール、−C(O)R12、−C(O)NR11a11b、−S(O)12、−S(O)NR11a11b、−NR11aS(O)12、−(CHC(O)OR10、−(CHC(O)N(R11a11b)、−OC(O)R12、−NR11aC(O)R12または−NR11aC(O)N(R11a11b)であり、ここで、前記(CからC)アルキニル、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC12)アリールおよび(CからC)ヘテロアリールはそれぞれ、少なくとも1個のR13基で置換されていてもよく、
    7aおよびR7bは、それぞれ独立に、H、(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、(CからC10)シクロアルキルまたは(CからC10)アリールであり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、(CからC10)シクロアルキルおよび(CからC10)アリールはそれぞれ、少なくとも1個のR基で置換されていてもよいか、またはR7aおよびR7bは、窒素原子と一緒になって、5員から8員のヘテロシクリル環を形成することができ、ここで、前記ヘテロシクリル環は、N、OおよびSからなる群から選択される1から3個の環ヘテロ原子を有し、前記5員から8員のヘテロシクリル環は、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、
    8aおよびR8bは、それぞれ独立に、H、(CからC)アルキルまたは(CからC10)シクロアルキルであり、ここで、前記(CからC)アルキルおよび(CからC10)シクロアルキルはそれぞれ、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、
    は、それぞれ独立に、−OH、ハロゲン、CF、−NR11a11b、(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、(CからC)アルコキシ、シアノ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC14)アリール、(CからC)ヘテロアリール、−C(O)R12、−C(O)NR11a11b、−S(O)12、−S(O)NR11a11b、−NR11aS(O)12、−(CHC(O)OR10、−(CHC(O)N(R11a11b)、−OC(O)R12、−NR11aC(O)R12または−NR11aC(O)N(R11a11b)であり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、(CからC)アルコキシ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC12)アリールおよび(CからC)ヘテロアリールはそれぞれ、少なくとも1個のR13基で置換されていてもよく、
    10は、それぞれ独立に、Hまたは(CからC)アルキルであり、
    11aおよびR11bは、それぞれ独立に、H、(CからC)アルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC)ヘテロアリールまたは(CからC12)アリールであり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC)ヘテロアリールおよび(CからC12)アリールはそれぞれ、少なくとも1個のR13基で置換されていてもよく、
    前記R12は、それぞれ独立に、(CからC)アルキル、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC)ヘテロアリールまたは(CからC14)アリールであり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC)ヘテロアリールおよび(CからC14)アリールはそれぞれ、少なくとも1個のR13基で置換されていてもよく、
    前記R13は、それぞれ独立に、−OH、ハロゲン、CF、(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC)アルキニル、(CからC)アルコキシ、シアノ、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC14)アリール、(CからC)ヘテロアリール、アミノ、カルボニル、C−アミド、スルフィニル、S−スルホンアミド、C−カルボキシル、N−アミドまたはN−カルバミルであり、
    mは、それぞれ独立に、1または2であり、
    nは、それぞれ独立に、0、1、2、3または4であり、
    zはそれぞれ、0、1、2、3、4、5、6、7または8から独立に選択される整数である]。
  2. Aがシクロヘキシルである、請求項1に記載の化合物または塩。
  3. が、(CからC14)アリールまたは(CからC)ヘテロアリールであり、ここで、前記(CからC14)アリールまたは(CからC)ヘテロアリールは、少なくとも1個のR基で置換されていてもよい、請求項1または2に記載の化合物または塩。
  4. 2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチル−6−キノリン−3−イルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−ブロモ−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−[シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(トランス−4−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}シクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−[シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチル−6−キノリン−3−イルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−8−[シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−[シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−[シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−ブロモ−8−[シス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−[6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル]−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−({トランス−4−[2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド;メチル({トランス−4−[2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセテート;2−アミノ−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、2−アミノ−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、2−({シス−4−[2−アミノ−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−({シス−4−[2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−({シス−4−[2−アミノ−4−メチル−7−オキソ−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−({シス−4−[2−アミノ−4−メチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−({シス−4−[2−アミノ−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−{[シス−4−(2−アミノ−4−メチル−7−オキソ−6−キノリン−3−イルピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル)シクロヘキシル]オキシ}アセトアミド、2−({トランス−4−[2−アミノ−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−{[トランス−4−(2−アミノ−4−メチル−7−オキソ−6−キノリン−3−イルピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル)シクロヘキシル]オキシ}アセトアミド、2−({トランス−4−[2−アミノ−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−({トランス−4−[2−アミノ−4−メチル−7−オキソ−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−({トランス−4−[2−アミノ−4−メチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロヘキシル}オキシ)アセトアミド、2−アミノ−8−[トランス−3−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロブチル]−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−8−[トランス−3−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロブチル]−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、2−アミノ−8−[トランス−3−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロブチル]−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、2−({トランス−3−[2−アミノ−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロブチル}オキシ)アセトアミド、2−({トランス−3−[2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロブチル}オキシ)アセトアミド、2−({トランス−3−[2−アミノ−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチル−7−オキソピリド[2,3−d]ピリミジン−8(7H)−イル]シクロブチル}オキシ)アセトアミド、またはその塩からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  5. 式(II)の化合物:
    Figure 0004718637
    またはその塩
    [式中、
    は、Hまたは、少なくとも1個のR基で置換されていてもよい(CからC)アルキルであり、
    は、(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロアルケニル、(CからC)シクロヘテロアルキルまたは−(CH(CからC14)アリールであり、ここで、前記(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、(CからC10)シクロアルキル、(CからC)シクロアルケニル、(CからC)シクロヘテロアルキルおよび−(CH(CからC14)アリールは、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、
    は、(CからC)アルキル、(CからC)アルケニル、シアノ、−(CHC(O)OR5aまたは−(CHC(O)N(R5a5b)であり、ここで、前記(CからC)アルキルまたは(CからC)アルケニルは、少なくとも1個のR基で置換されていてもよく、
    は、それぞれ独立に、−OH、ハロゲン、CF、−NR5a5b、(CからC)アルキル、(CからC)アルコキシ、シアノ、(CからC10)シクロアルキル、−S(O)5a、−S(O)NR5a5b、−C(O)R5aまたは−C(O)NR5a5bであり、
    5aおよびR5bは、それぞれ独立に、H、(CからC)アルキル、(CからC)シクロヘテロアルキル、(CからC)ヘテロアリールまたは(CからC14)アリールであり、
    mは、それぞれ独立に、1または2であり、
    nは、それぞれ独立に、0、1、2、3または4である]。
  6. が−(CHC(O)N(R5a5b)である、請求項5に記載の化合物または塩。
  7. が、イソプロピル、アリル、シクロペンチル、シクロブチル、ヒドロキシシクロヘキシル、ヒドロキシシクロペンチル、ヒドロキシシクロブチル、ヒドロキシシクロヘプチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、エチル、メチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、2−メチル−2−ヒドロキシプロピル、3−メチル−3−ヒドロキシルブチル、メトキシベンジルおよびクロロベンジルからなる群から選択される、請求項5または6に記載の化合物または塩。
  8. 2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−7−オキソ−N−1H−ピラゾール−5−イル−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド;2−アミノ−N−(1−エチル−1H−ピラゾール−5−イル)−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド;8−シクロペンチル−4−メチル−2−メチルアミノ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸(1H−ピラゾール−3−イル)−アミド;2−アミノ−8−イソプロピル−4−メチル−7−オキソ−N−1H−ピラゾール−5−イル−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド;2−アミノ−N−(1−エチル−1H−ピラゾール−5−イル)−8−イソプロピル−4−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド;8−シクロペンチル−N−[(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−4−メチル−2−(メチルアミノ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド;8−シクロペンチル−4−メチル−2−(メチルアミノ)−7−オキソ−N−ピリジン−2−イル−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド;および8−シクロペンチル−N−イソオキサゾール−3−イル−4−メチル−2−(メチルアミノ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキサミド、またはその塩からなる群から選択される、請求項5に記載の化合物。
  9. 2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(シス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−[6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル]−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−6−キノリン−3−イルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−6−(6−ピロリジン−1−イルピリジン−3−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−8−(シス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−(6−エトキシピリジン−3−イル)−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−6−[6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル]−8−(シス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(シス−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(シス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−(エチルアミノ)−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−(エチルアミノ)−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−アミノ−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン;2−[(2,2−ジフルオロエチル)アミノ]−8−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、またはその塩からなる群から選択される化合物。
  10. 請求項1からのいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物または塩および薬学的に許容できる担体または希釈剤を含む医薬組成物。
  11. 異常な細胞増殖を、その必要のある哺乳動物において治療するための、治療有効量の請求項1からのいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物または塩を含む医薬組成物
  12. 前記異常な細胞増殖が癌性である、請求項11に記載の方法。
  13. PI3−Kα酵素活性を阻害するための、PI3−Kα阻害量の請求項1からのいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物または塩を含む医薬組成物
  14. 哺乳動物における異常な細胞増殖を治療するための医薬品の製造における請求項1からのいずれか一項に記載の化合物または塩の使用。
  15. 2−アミノ−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−6−(6−メトキシピリジン−3−イル)−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンまたは薬学的に許容されるその塩。
  16. 2−アミノ−6−(5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)−8−[トランス−4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンまたは薬学的に許容されるその塩。
  17. 請求項15に記載の化合物または薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。
  18. 請求項16に記載の化合物または薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。
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