JP4716892B2 - 画像管理装置 - Google Patents
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Description
図13は、従来の画像管理装置の内部ブロック図である。装置は、銀塩写真フィルム(8)が装着されるフィルム装着部(90)と、画像データ(80)を読み込むスキャナ(91)と、コードデータ(81)を読み込むコードデータ読み込み部(92)を具える。スキャナ(91)でデジタル的に読み込まれた画像は、画像処理部(93)にてJPEG規格に基づく圧縮や変換処理等がされて、ファイル管理部(9)に送られる。コードデータ読み込み部(92)にて読み込まれたコードデータは、日付算出部(94)に送られて、撮影日付が読み込まれて、ファイル管理部(9)に送られる。
尚、画像データ(80)の撮影日付が不明なとき、即ちコードデータに撮影日付が付されていないときは、使用者は適当な時間をファイル管理部(9)に手入力し、かかる入力日付に基づいて、画像データ(80)をソートすることができる。
また、ファイル管理部(9)内の画像データ(80)をソートするには、使用者がその旨をファイル管理部(9)に入力しなければならず、手間が掛かる。また、使用者が画像データ(80)を撮影日付順に連続して見たい場合があるが、かかる場合はその旨をファイル管理部(9)に入力して、画像データ(80)のソートが終了するまで待たねばならず、使用者に待つ苛立ちを与えることもある。
本発明の目的は、画像管理装置内の画像データに付随した管理情報のみならず、カメラで撮影した元の画像データの管理情報をも、更新する点にある。また、画像管理装置内の画像データのソートを自動的に行なうことをも目的とする。
記録媒体(2)内のファイルから少なくとも管理情報を取り込むメモリ手段と、管理情報から画像データの撮影日付を判断する日付判別手段と、該日付判別手段の判別結果を表示手段に表示するとともに、画像データの撮影日付を更新する旨の入力を許す制御手段を具え、
制御手段は日付を更新する旨の入力がされた場合は、メモリ手段内の管理情報のみならず、記録媒体(2)内の管理情報をも更新する情報更新機能を有する。
また、画像管理装置は、記録媒体(2)が装着される収納部を有し、制御手段は記録媒体(2)の収納部への装着確認後に、ファイル名を自動的に撮影日付順にソートし、日付判別手段により撮影日付が正常と判断されたファイル名のグループと、異常と判断されたファイル名のグループを分別する機能を有する。
2.記録媒体(2)が収納部に装着されると、制御手段は記録媒体(2)の収納部への装着確認後に、ファイル名を自動的に撮影日付順にソートする。ソートしつつ、制御手段は、日付判別手段により撮影日付が正常と判断したファイル名のグループと、異常と判断したファイル名のグループを分別する。これにより、記録媒体(2)を挿入してから、使用者が別途、ソート操作をしなくともよく、使い勝手が良くなる。また、ソート完了時に、正常なファイル名のグループと、異常なファイル名のグループとが分けられているので、使用者がどのファイル名の撮影日付を手入力で修正すべきかが、容易に判り、この点でも便利である。
図1は、画像管理装置であるプリンタ(1)の斜視図である。プリンタ(1)の正面には、カード状の記録媒体(2)が挿入される収納部であるスロット(10)及び記録紙(70)が収納される給紙トレイ(7)が設けられている。スロット(10)内には、記録媒体(2)が装着されたことを検知するスイッチ(図示せず)が設けられている。記録媒体(2)にはデジタルカメラ等の撮影装置によって撮影された複数のデジタル画像ファイルがフォルダ毎に格納され、本例にあっては画像ファイルは1枚の画像データがJPEG方式に基づいて圧縮記録されている。画像ファイルはまた、撮影日付、シャッタ速度等の管理情報が所定のフォーマットで記録されたExifタグを含んでいる。以下で用いる「撮影日付」の語は、単なる日付のみならず、撮影をした時、分、秒をも含む。
プリンタ(1)の上面には、所望の画像データが表示される液晶パネルであるディスプレイ(4)と、該ディスプレイ(4)にメニューを表示させるメニュー釦(11)と、後記の如く日付等を設定する際に操作されるセット釦(12)(12)(12)(12)が設けられている。プリンタ(1)の側面には、インクリボン(76)が張られたカートリッジ(75)が挿入される開口(13)が開設されている。
バスライン(31)にはまた、記録媒体(2)の画像ファイルのExifタグから読み出した撮影日付等の管理情報が一旦格納されるSDRAM(5)、印刷した積算枚数等が格納される不揮発性のフラッシュメモリ(32)、画像データを伸長するJPEG伸長回路(33)、前記ディスプレイ(4)、プリント機構(6)、ディスプレイ(4)に適宜表示されるアイコンが格納されたキャラクタRAM(34)が接続されている。画像ファイル内の画像データはJPEG伸長回路(33)にて伸長されて、ディスプレイ(4)に表示される。また、プリント機構(6)とは、図2にて示したプラテンローラ(60)、サーマルヘッド(61)等のプリンタ(1)内の機構部品である。また、SDRAM(5)は画像展開用メモリとしても用いられる一時保持型のメモリであり、記録媒体(2)をスロット(10)から抜き出し、又は電源をOFFにすると、SDRAM(5)内の情報は消去される。
CPU(3)はSDRAM(5)からフォルダ名リスト、ファイル名リスト、日付リストを作成し、作成された日付リストに基づき、ファイル名をソートして、日付順リストを作成する機能を有する。
具体的には、図4(a)に示すように、SDRAM(5)内のテーブルに、8つのファイル名SANYO001.JPG、SANYO002.JPG、SANYO003.JPG……SANYO008.JPGと、対応する撮影日付をが格納されているとする。取り敢えず、ファイルの数だけ番号を割り振る。図4の場合は1……8である。また、図4(a)に示す1番目の撮影日付情報である2001 10 21 18 31 34は、2001年10月21日18時31分34秒を表す。
また、画像ファイルは前記の如く、デジタルカメラで撮影された画像であるが、デジタルカメラ自体が出現したのが、1990年代であるから、撮影日付が「1980年」では明らかに誤っている。即ち、想定される日付が古くとも1990年代であるのに、それよりも古い日付である訳がない。
また、CPU(3)が日付計測機能を有していれば、現在の日付が判る。仮に、現在の日付が2006年2月であるとすると、撮影日付が「2010年」では明らかに間違いである。CPU(3)は日付リストを作成する際に、このような撮影日付があやしい画像ファイル名を疑惑グループ(−2)として分類する。
ソートの途中で、この不明グループ(−1)及び疑惑グループ(−2)の存在が明らかとなれば、この不明グループ(−1)及び疑惑グループ(−2)を異常グループとして、撮影日付が正常な画像ファイル名のグループ(これを正常グループ(0)と呼ぶ)とは分別する。後記の如く、撮影日付が手入力で修正されれば、日付順リスト、ファイル名の年月順リスト、ファイル数のリストも修正又は更新する。
即ち、SDRAM(5)内には、図5に示すように、撮影日付が正常な正常グループ(0)、撮影日付が不明である不明グループ(−1)、撮影日付があやしい疑惑グループ(−2)の3種類が存在する場合がある。このグループの分別は、SDRAM(5)内で行われ、記録媒体(2)内では行われない。
プリンタ(1)の動作を、図6のフローチャートを用いて説明する。
使用者が電源を投入し、記録媒体(2)をスロット(10)に挿入し、挿入完了がスロット(10)内のスイッチによって検出されると(S1)、CPU(3)は記録媒体(2)からフォルダ名、ファイル名、及びファイル名に対応するExifタグを読み出して、SDRAM(5)内に格納する。次に、CPU(3)はSDRAM(5)内の内容に基づいてフォルダ名リスト、ファイル名リスト、日付順リスト、年月順リスト、ファイル数のリストを作成する(S2)。
次に、CPU(3)はSDRAM(5)内の画像ファイル名を撮影日付に従って、比較する(S3)。比較しつつ、SDRAM(5)内に不明グループ(−1)又は疑惑グループ(−2)に属するものがあれば、これらを正常グループ(0)とは区別して、分別し、比較処理を続行する(S4、S5)。比較とグループの分別を夫々独立して行うと、時間を浪費するので、比較とグループの分別を同時に行っている。比較による並び替えとグループの分別の動作全体が本例のソート処理であり、ソート完了までを、記録媒体(2)が挿入されれば、自動で行う。ソートが完了すれば(S6)、グループの分別が完了しており、CPU(3)はプリンタ(1)上の発光ダイオード(図示せず)を点灯させて、使用者に報知する。
また、記録媒体(2)がスロット(10)内に装着されると、CPU(3)は記録媒体(2)のスロット(10)内への装着確認後に、ファイル名を自動的に撮影日付順にソートする。ソートしつつ、CPU(3)は撮影日付が正常と判断したファイル名のグループと、異常と判断したファイル名のグループを分別する。これにより、記録媒体(2)を挿入してから、使用者が別途、ソート操作をしなくともよく、使い勝手が良くなる。また、ソート完了時に、正常なファイル名のグループと、異常なファイル名のグループとが分けられているので、使用者がどのファイル名の撮影日付を手入力で修正すべきかが、容易に判り、この点でも便利である。
また、使用者が所望のセット釦(12)を操作すれば、図7に示すように、ディスプレイ(4)にカレンダー(40)を表示する。このカレンダー(40)は日付順リストの最新年月日を表示するものであり、例えば最も撮影日付が新しい画像ファイル名の撮影日付が2005年7月である場合は、カレンダー(40)は2005年7月を示して、画像ファイル名の撮影日付を白抜きで表示する。図7では、画像ファイル名の撮影日付が2005年7月の1日、2日、8日、23日であることを示している。使用者がカレンダー(40)の数字を選択すると、該日付で撮影された画像データが記録媒体(2)から読み込まれて、ディスプレイ(4)に表示される。
前記の如く、CPU(3)はファイル数のリストを作成しているから、選択された日付に複数枚の画像データが該当することがある。この場合は、複数枚の画像データを順次表示しても、図8に示すように、ディスプレイ(4)上の画面を分割して一覧表示してもよい。
使用者が撮影日付が設定されていない、又は誤っていることに気付き、メニュー釦(11)を操作すると、不明グループ(−1)又は疑惑グループ(−2)内の全ての画像ファイル名について、撮影日付を一括設定するか否かが表示される。撮影日付を一括設定する場合はその旨及び設定すべき日付を入力すれば(S11)、グループ内の全ての画像ファイル名について日付が設定される。撮影日付を一括設定しない場合は、その旨を入力すると(S11)、各画像ファイル名について撮影日付を入力することができる。撮影日付が入力されると、SDRAM(5)のExifタグ内に日付を書き込み、CPU(3)は該日付に基づいて、画像ファイル名を再度ソートする。
1つ目は、記録媒体(2)内のExifタグの撮影日付のみを上書きする方法である。上記例ではSDRAM(5)内に画像データは格納されていないから、画像データを記録媒体(2)とSDRAM(5)間で移動させることはない。
2つ目は、SDRAM(5)の容量が大きく、画像データを格納可能な場合に、SDRAM(5)に画像データとExifタグを格納し、SDRAM(5)内のExifタグの撮影日付を更新し、これを記録媒体(2)に上書きする方法である。
3つ目は、図11に概念的に示すように、記録媒体(2)内の撮影日付を更新せんとする画像ファイル(20)を選択し、記録媒体(2)内に同じ画像ファイル(20)を点線で示すように別のファイル名で一旦保存する。元の画像ファイル(20)をSDRAM(5)に取り込んだ後に、記録媒体(2)内の元の画像ファイル(20)を消去する。SDRAM(5)に取り込んだ画像ファイル(20)の撮影日付を更新した後に、該画像ファイル(20)を元のファイル名で記録媒体(2)に書き込む。この後に、点線で示す別のファイル名で保存した画像ファイル(20)を消去する。同一フォルダ内では、同じファイル名のファイルは作成できないので、元のファイルを削除して、改めて削除したファイル名と同じファイルを作成して、記録媒体(2)に戻して書き込んでいる。即ち、一旦、別のファイル名でバックアップしないと、元のファイル名と同じ名前では画像ファイルが作成できないので、このようにしている。
上記では不明グループ(−1)又は疑惑グループ(−2)を選択した場合に、撮影日付を手入力するとしたが、正常グループ(0)の画像ファイル名を選択した場合に、撮影日付を手入力してもよい。特に、使用者が正常グループ(0)の複数枚の画像ファイルを順番に見た場合に、画像の内容、例えば画像の背景等から撮影日付の入力にミスがあったことに気付くことがある。かかる場合に、撮影日付の修正が容易になる。この場合も、記録媒体(2)内のExifタグの撮影日付が書き換えられる。
本例では、画像ファイルはJPEG方式で記録されているとしたが、例えばTIFF方式でもよく、特に限定されない。また、画像管理装置として、昇華型プリンタを例示したが、インクジェット方式でもよく、特に限定されない。更に本例では画像管理装置として、プリンタを例示したが、プリンタには限定されない。
また、ディスプレイ(4)はプリンタ(1)内に設けられているが、ディスプレイ(4)をプリンタ(1)に外付け接続してもよい。具体的には、ディスプレイがテレビ等の場合にも、本例の画像管理装置は応用可能である。
(2) 記録媒体
(3) CPU
(4) ディスプレイ
(5) SDRAM
(6) プリント機構
(10) スロット
Claims (3)
- 画像データ及び該画像データに付随した管理情報を有するファイルが格納された記録媒体から少なくとも管理情報を取り込むメモリ手段と、管理情報から画像データの撮影日付を判断する日付判別手段と、記録媒体が装着される収納部と、
記録媒体の収納部への装着確認後に、日付判別手段により撮影日付が正常と判断されたファイルと、異常と判断されたファイルを分別する機能を有する制御手段を具え、
撮影日付が異常と判断されたファイルには、現在の日付よりも未来の日付であるファイルが含まれる画像管理装置。 - 撮影日付が異常と判断されたファイルには、撮影日付が付されていないファイル、撮影日付が想定される日付よりも古いファイルが含まれる、請求項1に記載の画像管理装置。
- 前記制御手段は、日付を更新する旨の入力がされた場合は、メモリ手段内の管理情報のみならず、記録媒体内の管理情報をも更新する情報更新機能を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像管理装置。
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