JP4715921B2 - 積層型セラミック電子部品の製造方法及び積層型セラミック電子部品 - Google Patents

積層型セラミック電子部品の製造方法及び積層型セラミック電子部品 Download PDF

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Description

本発明は、積層型セラミック電子部品の製造方法、特に、キャリアフィルムに支持されたセラミックグリーンシートを積層する積層型セラミック電子部品の製造方法及び積層型セラミック電子部品に関する。
積層型セラミック電子部品の製造方法として、例えば、特許文献1に記載の方法が知られている。この方法は、積層ずれを防止するために、積層支持台上に表面が粗面である上質紙を載置し、キャリアフィルムに支持されたセラミックグリーンシートを積層していく。
しかしながら、この製造方法は、セラミックグリーンシートの表面が平滑なため、上質紙と第1層目のセラミックグリーンシートとの密着性が十分ではない。そのため、第1層目のセラミックグリーンシートを積層した後、セラミックグリーンシートを支持するキャリアフィルムを剥離する時に、上質紙と第1層目のセラミックグリーンシートとが剥離して、上質紙と第1層目のセラミックグリーンシートとの間に泡かみが発生する場合があった。泡かみとは、シートとシートとの間に入り込んだ空気のことである。この結果、空気が入り込んだ箇所が盛り上がるので、その上に積層されるセラミックグリーンシートや内部電極が変形し、ショート不良が生じるなどの問題点があった。
特開平6−231996号公報
そこで、本発明の目的は、第1層目のセラミックグリーンシートの泡かみの発生を防止することができる積層型セラミック電子部品の製造方法及び積層型セラミック電子部品を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る積層型セラミック電子部品の製造方法は、
キャリアフィルムに支持された第1のセラミックグリーンシートを形成する工程と、
キャリアフィルムに支持された、表面に内部電極が形成された第2のセラミックグリーンシートを形成する工程と、
前記第1のセラミックグリーンシートを支持体上に圧着してキャリアフィルムを剥離することにより、第1層目のセラミックグリーンシートとする工程と、
前記第1層目のセラミックグリーンシート上に、前記第1のセラミックグリーンシート又は前記第2のセラミックグリーンシートを順次圧着してキャリアフィルムを剥離することにより、前記第1のセラミックグリーンシート及び前記第2のセラミックグリーンシートを順次積層して積層体を形成する工程と、
前記積層体を焼成して焼結体を得る工程と、
前記焼結体の表面に外部電極を形成する工程と、を備え、
前記第1のセラミックグリーンシートのうち、第1層目のセラミックグリーンシートは厚さ方向にバインダ量が変化し、キャリアフィルムに支持されたキャリアフィルム側の面のバインダ量より、前記キャリアフィルム側の面とは反対の開放面のバインダ量が多いこと、
を特徴とする。
また、本発明に係る積層型セラミック電子部品は、
セラミック層と内部電極層とが積層されてなる積層体と、該積層体の表面に設けた外部電極とを備え、
前記積層体の少なくとも一方の表面の粒子濃度が、前記積層体の内部の粒子濃度に対して、0.45〜0.90倍であること、
を特徴とする。
本発明に係る製造方法により、積層体の少なくとも一方の表面の粒子濃度が、積層体の内部の粒子濃度に対して、例えば、0.45〜0.90倍である積層型セラミック電子部品が得られる。そして、第1層目のセラミックグリーンシートは、キャリアフィルム側の面とは反対の開放面のバインダ量が多いので、支持体上に載置されているシートと第1層目のセラミックグリーンシートとの密着力が強くなり、第1層目のセラミックグリーンシートの泡かみの発生が抑制される。
ここに、例えば、第1層目のセラミックグリーンシートは厚さ方向にC濃度(実質的にバインダの体積比率を意味する)が変化し、キャリアフィルムに支持されたキャリアフィルム側の面のC濃度に対して、キャリアフィルム側の面とは反対の開放面のC濃度が1.5〜4.0倍である。
また、第1のセラミックグリーンシート及び第2のセラミックグリーンシートは、セラミック材、バインダ樹脂及び分散剤を含み、第1層目のセラミックグリーンシートとなる第1のセラミックグリーンシートに含まれる分散剤は、立体障害型の分散剤であることが好ましい。
本発明によれば、第1層目のセラミックグリーンシートが、キャリアフィルム側の面とは反対の開放面のバインダ量を多くしているので、開放面の密着力が強くなっている。これにより、支持体上に載置されているシートと第1層目のセラミックグリーンシートとの密着力が強くなり、第1層目のセラミックグリーンシートの泡かみの発生を抑制し、泡かみに起因するショート不良の発生を抑制することができる。
本発明に係る積層型セラミック電子部品の一実施例を示す分解構成図。 図1に示した積層型セラミック電子部品の概略断面図。 本発明に係る積層型セラミック電子部品の製造方法の一実施例を示す説明図。 図3に続く製造方法を示す説明図。 図4に続く製造方法を示す説明図。 第1層目のセラミックグリーンシートの厚さ方向の粒子強度を示すグラフ。 第1層目のセラミックグリーンシートの厚さ方向の粒子濃度比を示すグラフ。
以下に、本発明に係る積層型セラミック電子部品の製造方法及び積層型セラミック電子部品の実施例について添付図面を参照して説明する。
図1は積層型セラミック電子部品51の分解構成を示し、図2はその概略断面を示す。積層型セラミック電子部品51は、概略、内層部10、外層部20及び支持体上に載置されているシート5(後述する)と接着する外層部40を備えている。
内層部10は、内部電極3を表面に形成した内層用セラミックグリーンシート1を積層したものである。外層部20は、表面に電極が形成されていない外層用セラミックグリーンシート2を積層したものである。外層部40は、支持体上に載置されているシート5と接着する第1層目のセラミックグリーンシート4からなる。
ここで、積層型セラミック電子部品51の製造方法について説明する。まず、NiCuZnフェライトなどの磁性体セラミック粉末に、この磁性体セラミック粉末に対して重量比率で2%の分散剤と、重量比率で50%の純水を加え、ジルコニアボールを使用して磁性体セラミックの平均粒径が0.57μm程度になるように十分に混合粉砕し、1次セラミックスラリーを得る。
前記磁性体セラミック粉末に対して重量比率で30%のバインダ樹脂(アクリル共重合体)と、重量比率で1.5%の可塑剤(フタル酸ジブチル)とを1次セラミックスラリーに加え、十分に混合して2次セラミックスラリーを得る。
この2次セラミックスラリーを、ドクターブレード法によって乾燥後の厚みが35〜50μmとなるように、樹脂製のキャリアフィルム上に塗布する。次に、これを乾燥してセラミックグリーンシートを成形する。
このとき、内層用セラミックグリーンシート1及び外層用セラミックグリーンシート2は、分散剤としてアニオン系の分散剤、例えばポリカルボン酸アンモニウム塩を用いる。セラミックグリーンシート1,2は粒子及びバインダが均一に分散しており、キャリアフィルム6(図3参照)に支持されたキャリアフィルム側の面のC濃度(実質的にバインダの体積比率を意味する)に対して、キャリアフィルム側の面とは反対の開放面のC濃度が0.8〜1.2倍である。
また、第1層目の外層用セラミックグリーンシート4は、分散剤として立体障害型の分散剤、例えばアリルエーテルポリマーを用いる。立体障害型の分散剤を用いると、セラミック粒子間に網目のように分散剤が介在するため、バインダの自由な動きが抑制され、バインダとセラミック粉とが混じり合い難くなる。そして、バインダは軽いため上方に偏析して、厚さ方向にC濃度が変化する。より具体的には、キャリアフィルム6に支持されたキャリアフィルム側の面のC濃度に対して、キャリアフィルム側の面とは反対の開放面のC濃度が1.5〜4.0倍である。
なお、C濃度を変化させる方法としては、分散剤の種類を変更する方法だけに限定されず、バインダの種類やバインダの組合せを変更する方法であってもよい。
さらに、内層用セラミックグリーンシート1の表面にAgからなる電極ペーストをスクリーン印刷によって塗布し、内部電極3を形成する。
次に、図3に示すように、支持体61上に載置されているシート5(例えば表面が粗面の上質紙)上に、外層用セラミックグリーンシート4を圧着してキャリアフィルム6を剥離することにより、第1層目のセラミックグリーンシートとする。
次に、図4に示すように、第1層目のセラミックグリーンシート4上に、外層用セラミックグリーンシート2を順次圧着してキャリアフィルム6を剥離することにより、外層部20を構成する。その上に、図5に示すように、内層用セラミックグリーンシート1を順次圧着してキャリアフィルム6を剥離することにより、内層部10を構成する。さらに、外層用セラミックグリーンシート2を順次圧着してキャリアフィルム6を剥離することにより、外層部20を構成する。こうして積層体50を形成する。
そして、積層体50からシート5を剥離した後、積層体50を100MPaの圧力で本圧着する。さらに、所定の製品サイズにカットして脱バインダ及び焼成し、焼結体を得る。この焼結体をバレル研磨した後、焼結体の両端部に所定の内部電極3と導通するように外部電極9を形成する。これにより、図2に示すような積層型セラミック電子部品51が得られる。
表1は、積層型セラミック電子部品51において、第1層目のセラミックグリーンシート4のバインダの体積比率を変化させたときの試験結果を示すものである。
Figure 0004715921
ここに、表1中のC濃度比は実質的にバインダの体積比率を表している。有機成分の大部分がバインダであるため、C=バインダと考えられるからである。なお、C濃度比は、EDX分析により、成形したセラミックグリーンシート4のキャリアフィルム側の面のC検出強度と、キャリアフィルム側の面とは反対の開放面のC検出強度とを測定し、キャリアフィルム側の面のC濃度に対する開放面のC濃度の比率を計算して求めた。
また、粒子濃度比は、波長分散型X線分光器を使用して、水平研磨した積層型セラミック電子部品51について、磁性粉のモル比と、電子部品51中のFeやFe以外の元素量とを総合し、粒子濃度(粒子強度)を評価して求めた。即ち、表面から内部にかけて濃度勾配を求め、内部の粒子濃度は勾配が飽和した部分の粒子濃度を採用した。粒子濃度はバインダの偏析により表面がポーラスになっていることを示している。図6及び図7に示すように、表面から35μm付近で粒子濃度の勾配が飽和している。表面と内部の粒子濃度比は0.67である。粒子濃度が高いと、粒子強度も大きくなる。積層型セラミック電子部品51のサイズは、3.2mm×1.6mm×0.85mmである。
表1において、試料番号1,2,3は、第1層目のセラミックグリーンシート4として、バインダがほぼ均一に分散したものを用いた場合である。この場合、試料番号1,2,3は、シート5とセラミックグリーンシート4との間に泡かみが発生した。これは、シート5とセラミックグリーンシート4との間の密着力が弱いためである。
試料番号15,16,17は、積層体50のセラミックグリーンシートの仕様を同一にするため、セラミックグリーンシート2,4もバインダを偏析させたものを用いた場合である。この場合は、焼結後の電子部品51の表面に縞状に焼結スジが生じた。これは、セラミックグリーンシート2,4のキャリアフィルム側の面とは反対面のバインダ量が多いため、脱バインダ及び焼成時にバインダが焼失した跡が残存し、光沢度が変化するためである。焼結スジが発生した部分では吸水率が高くなり、はんだ爆ぜの原因となる。従って、セラミックグリーンシート2,4として、C濃度比が1.5〜4.0となるものを使用することはできず、第1層目のセラミックグリーンシート4のみのバインダを偏析させる必要があることがわかる。
これに対して、試料番号4〜13においては、泡かみの発生やシートハガレや焼結スジがなく、ショート不良やはんだ爆ぜが抑制されている。そして、得られた積層型セラミック電子部品51は、積層体50の少なくとも一方の表面の粒子濃度が、積層体50の内部の粒子濃度に対して、0.45〜0.90倍である。つまり、第1層目のセラミックグリーンシート4が、キャリアフィルム6側の面とは反対の開放面のバインダ量を多くしているので、開放面の密着力が強くなっている。これにより、支持体61上に載置されているシート5と第1層目のセラミックグリーンシート4との密着力が強くなり、第1層目のセラミックグリーンシート4の泡かみの発生を抑制し、泡かみに起因するショート不良の発生を抑制することができる。
試料番号14は、泡かみの発生や焼結スジがなく、ショート不良やはんだ爆ぜが抑制されている。但し、積層体50とシート5とを剥離する際に、第1層目のセラミックグリーンシート4の一部が剥がれて、シートハガレが生じた。これは、シート5とセラミックグリーンシート4との間の密着力が強過ぎるためである。
従って、C濃度比1.5〜4.0(試料番号4〜13)が好ましく、C濃度比を1.5〜4.0とすると、表面の粒子濃度が内部の粒子濃度に対して、0.45〜0.90倍の積層セラミック電子部品を得ることができる。
なお、本発明に係る積層型セラミック電子部品の製造方法及び積層型セラミック電子部品は、前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
例えば、バインダを偏析させる方法としては、立体障害型の分散剤を用いる方法の他に、セラミック材や分散剤と相性の悪いバインダを用いる方法であってもよい。バインダがセラミック材と混じり合わないので、バインダが偏析するからである。バインダとしては、アクリル共重合体(水溶性アクリルバインダ)の他に、例えば酢酸ビニルを用いてもよい。
以上のように、本発明は、積層型セラミック電子部品に有用であり、特に、第1層目のセラミックグリーンシートの泡かみの発生を防止できる点で優れている。

Claims (5)

  1. キャリアフィルムに支持された第1のセラミックグリーンシートを形成する工程と、
    キャリアフィルムに支持された、表面に内部電極が形成された第2のセラミックグリーンシートを形成する工程と、
    前記第1のセラミックグリーンシートを支持体上に圧着してキャリアフィルムを剥離することにより、第1層目のセラミックグリーンシートとする工程と、
    前記第1層目のセラミックグリーンシート上に、前記第1のセラミックグリーンシート又は前記第2のセラミックグリーンシートを順次圧着してキャリアフィルムを剥離することにより、前記第1のセラミックグリーンシート及び前記第2のセラミックグリーンシートを順次積層して積層体を形成する工程と、
    前記積層体を焼成して焼結体を得る工程と、
    前記焼結体の表面に外部電極を形成する工程と、を備え、
    前記第1のセラミックグリーンシートのうち、第1層目のセラミックグリーンシートは厚さ方向にバインダ量が変化し、キャリアフィルムに支持されたキャリアフィルム側の面のバインダ量より、前記キャリアフィルム側の面とは反対の開放面のバインダ量が多いこと、
    を特徴とする積層型セラミック電子部品の製造方法。
  2. 前記第1層目のセラミックグリーンシートは厚さ方向にC濃度が変化し、キャリアフィルムに支持されたキャリアフィルム側の面のC濃度に対して、前記キャリアフィルム側の面とは反対の開放面のC濃度が1.5〜4.0倍であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の積層型セラミック電子部品の製造方法。
  3. 前記支持体上には表面が粗面であるシートが載置されていることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載の積層型セラミック電子部品の製造方法。
  4. 前記第1のセラミックグリーンシート及び前記第2のセラミックグリーンシートは、セラミック材、バインダ樹脂及び分散剤を含み、前記第1層目のセラミックグリーンシートとなる第1のセラミックグリーンシートに含まれる分散剤は、立体障害型の分散剤であることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の積層型セラミック電子部品の製造方法。
  5. セラミック層と内部電極層とが積層されてなる積層体と、該積層体の表面に設けた外部電極とを備え、
    前記積層体の少なくとも一方の表面の粒子濃度が、前記積層体の内部の粒子濃度に対して、0.45〜0.90倍であること、
    を特徴とする積層型セラミック電子部品。
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