JP5184924B2 - 多層セラミック基板及びその製造方法 - Google Patents

多層セラミック基板及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、表層に後加工によって高精度のパターンを形成可能なセラミック板を有し、内層には低抵抗導体を同時焼成可能な低温焼成基板を組み合わせることが可能な多層セラミック基板及びその製造方法に関するものである。
近年、IC検査として、Siウェハー単位で検査を行う要求が多くなっており、特に、Siウェハーの大型化が進む現在では、φ300mm(12inch)のウェハー対応が必要となっている。
また、これらのウェハーを検査するに当たっては、測定治具にICとコンタクトするような接続端子を形成する必要があり、この接続端子は繰り返し接触するために、強度が必要となる。
そこで、セラミック基板でIC検査用基板を構成することが考えられるが、通常のセラミック基板の製造方法では、焼成時の収縮バラツキにより、ICパッドへの接続に必要な寸法精度を得ることが容易ではない。
一方、寸法精度を求めるセラミック基板の製造方法として、無収縮焼成技術が挙げられる。この無収縮焼成技術の中でも、焼成した基板にグリーンシートを積層することで、焼成した基板がグリーンシートの収縮時のXY方向(平面方向)への収縮を抑制し、高い寸法精度を実現する手法が提案されている(特許文献1、2参照)。
特開2005−286311号公報 特開2002−344138号公報
上述した特許文献1の技術では、アルミナ板にグリーンシートを積層した物を焼成する際の、脱脂、焼成条件についての記載がある。
しかしながら、特許文献1の技術では、積層したグリーンシート厚みが0.4mm以下とIC検査用基板としては厚みが薄いものしか対応できず、グリーンシート厚みが1mm以上のものを焼成することは、脱脂性の観点から困難である。つまり、シート厚みが大きくなると、脱脂性に問題があるため、焼成時にグリーンシート部分にクラックが発生してしまう。
一方、特許文献2の技術では、セラミック基板を作製する段階で、グリーンシートに接続用のビア導体を形成した後に、セラミック基板を作製し、そのセラミック基板へグリーンシートを積層することで、高寸法精度を実現している。
しかしながら、特許文献2の技術では、セラミック基板を作製する段階で、すでに積層工程や焼成工程の寸法バラツキがあるので、IC検査用基板としての必要な寸法精度を確保できないという問題がある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、高寸法精度を実現できるとともに、厚い基板であっても好適に焼成可能な多層セラミック基板及びその製造方法を提供することである。
(1)請求項1の発明は、第1のセラミック基板と、前記第1のセラミック基板より焼成温度の低い材料からなる第2のセラミック基板とを備え、前記第2のセラミック基板の両面に前記第1のセラミック基板が積層された多層セラミック基板において、前記第1のセラミック基板の少なくとも一方に貫通穴を有するとともに、前記第1のセラミック基板の貫通穴が占める面積は、前記第1のセラミック基板の平面方向の表面積に対して、0.3%以上、3.0%以下であり、且つ、前記第2のセラミック基板に、前記第1のセラミック基板の貫通穴と連通する内部穴を有するとともに、前記第2のセラミック基板の内部穴の内径は、前記第1のセラミック基板の貫通穴の内径に対して、0.02〜0.10mm大きいことを特徴とする。
本発明は、第2のセラミック基板の両面(両主面)に、それぞれ第1のセラミック基板が積層され、その第1のセラミック基板には貫通穴が形成されている構成である。よって、上述した無収縮焼成技術によって、第2のセラミック基板となる焼成温度の低いグリーンシート積層体を焼成する際に、貫通穴を介して、グリーンシート中の樹脂成分を容易に排出(脱脂)することが可能である。そのため、(無収縮焼成技術によって)高い寸法精度を実現できるとともに、グリーンシート積層体が例えば1mm以上と厚い場合でも、クラックが発生しにくいという効果がある。
これによって、基板厚みを十分に確保できるので、基板強度が高く、IC検査用の接続端子を取り付けても脱落し難いという利点がある。
また、本発明では、第1のセラミック基板の貫通穴が占める面積は、第1のセラミック基板の平面方向の表面積に対して、0.3%以上、3.0%以下である。
この貫通穴の面積が0.3%未満であると、脱脂性を確保するための通気性が不十分であり、また、3%を上回ると、表面に接続端子を配列する際のデザイン上の制約が大きくなる。なお、貫通穴の占める面積は、0.5%以上、2%以下が一層好ましい。
特に、本発明は、基板外径が例えば100mm角以上の様な大きな場合であっても、クラック等の発生を効果的に抑制でき、極めて有効である。
更に、本発明では、第2のセラミック基板に、第1のセラミック基板の貫通穴と連通する内部穴を有している。
従って、上述した無収縮焼成技術によって、第2のセラミック基板となる焼成温度の低いグリーンシート積層体を焼成する際に、内部穴及び貫通穴を介して、グリーンシート積層体中の樹脂成分を一層好適に脱脂することできる。そのため、高い寸法精度を実現できるとともに、グリーンシート積層体が例えば8.5mm以上と厚い場合でも、クラックが発生しにくいという効果がある。なお、以下では、貫通穴と内部穴とが連通した穴を開放穴と称する。
しかも、本発明では、第2のセラミック基板の内部穴の内径は、第1のセラミック基板の貫通穴の内径に対して、0.02〜0.10mm大きい。
ここで、「内部穴の直径が貫通穴の直径より0.02mm以上」という条件が満たされない場合(特に内部穴の直径と貫通穴の直径が同じ、又は内部穴の直径が貫通穴の直径より小さい場合)には、ガスの流路が小さくなる(又はその可能性がある)ので、脱脂効果が小さくなり好ましくない。また、貫通穴の投影領域から内部穴の外周部の一部が露出することで、基板の変形が生じやすくなる。一方、内部穴の直径が貫通穴の直径より0.10mm上回る場合には、第2のセラミック基板における内部穴の占める割合が大きくなり、配線の引き回しにとっては好ましくない。
)請求項の発明では、前記第1のセラミック基板の貫通穴の内径は、0.1mm以上、0.8mm以下であることを特徴とする。
本発明は、貫通穴の内径の好ましい範囲を例示したものである。ここで、貫通穴の内径が0.1mm未満であると、貫通穴の形成時に貫通穴が変形したり潰れるおそれがあり、また、0.8mmを上回ると、穴の下に位置するグリーンシートが焼成時に大きく変形する恐れがある。なお、貫通穴の内径は、0.2mm以上、0.5mm以下が一層好ましい。
特に、本発明は、基板外径が例えば100mm角以上の様な大きな場合であっても、クラック等の発生を効果的に抑制でき、極めて有効である。
ここで、貫通穴の内径とは、貫通穴が円である場合には直径であり、貫通穴が方形等の円でない場合には、同じ面積の円に換算した場合の直径に相当する値である(以下内径に関しては、内部穴についても同様である)。
)請求項の発明では、前記第1のセラミック基板の貫通穴と前記第2のセラミック基板の内部穴との大きさは、前記積層方向からみて、前記第2のセラミック基板の内部穴の投影領域に、前記第1のセラミック基板の貫通穴の投影領域が完全に含まれるように設定されていることを特徴とする。
この構成により、貫通穴の(第2のセラミック基板側の)開口部分が塞がれることなく、完全に内部穴と連通するので、即ち連通面積が最大となるので、一層好適に脱脂を行うことが可能である。
なお、内部穴や貫通穴の断面形状は、積層方向に同一形状であることが好ましいが、仮に途中で変形している場合には、内部穴と貫通穴の連通部分で前記投影領域の条件が満たされることが必要である。
)請求項の発明は、前記第2のセラミック基板の両側に配置された一対の第1のセラミック基板のうち、一方の第1のセラミック基板のみに貫通穴を有するとともに、該貫通穴に前記第2セラミック基板の内部穴が連通したことを特徴とする。
本発明では、多層セラミック基板の一方の側のみに、貫通穴及び内部穴からなる開放穴が開口しているので、他方の側に配線する際の自由度が高くなるという利点がある。なお、一方の側に貫通穴を設けた場合でも、内部穴の深さを十分に確保することにより、高い脱脂性を得ることができる。
)請求項の発明は、前記第2のセラミック基板とその両側に配置された一対の第1のセラミック基板とを貫くように、前記貫通穴及び内部穴からなる開放穴が形成されたことを特徴とする。
この構成により、一層好適に脱脂を行うことが可能である。
)請求項の発明では、前記第1のセラミック基板には、前記貫通穴以外に、電気的接続に用いられるビアが形成されていることを特徴とする。
本発明では、基板表面には、貫通穴以外にビアが形成されていることを示している。
)請求項の発明では、前記多層セラミック基板の外径寸法は、75mm以上であることを特徴とする。
本発明は、外径寸法の大きな多層セラミック基板であるので、大きなウェハーの検査に対応できる。なお、多層セラミック基板の外径とは、多層セラミック基板が長方形の場合には短辺を示し、長方形でない場合は、最大寸法を示している。
)請求項の発明では、前記第2のセラミック基板の厚みが、0.6mm以上であることを特徴とする。
本発明では、第2のセラミック基板の厚みが、0.6mm以上と大きく、更に両主面の上にセラミック基板が貼り付けられているので、十分な基板強度を有している。
)請求項の発明では、前記第1のセラミック基板は、アルミナの含有率が90%以上であることを特徴とする。
本発明は、第1のセラミック基板の組成を例示している。
10)請求項10の発明では、前記貫通穴に、充填材が詰められていることを特徴とする。
本発明では、基板表面が滑らかであるので、表面の電極の形成を好適に行うことができる。
なお、充填材には、樹脂成分以外に、セラミックや金属成分等を含んでいてもよいが、高温での焼成が不要で、また、絶縁性を有することが好ましい。
11)請求項11の発明は、第1のグリーンシートを用いて、貫通穴を有する第1のセラミック基板を作製する工程と、前記第1のグリーンシートより焼成温度の低い第2のグリーンシートを複数用いてグリーンシート積層体を作製する工程と、前記グリーンシート積層体の両主面に、前記第1のセラミック基板を積層して複合積層体を作製する工程と、前記複合積層体を脱脂焼成する工程と、前記焼成された複合積層焼結体の表面を研磨する工程と、前記研磨された複合積層焼結体上に電極を形成する工程と、を有するとともに、前記脱脂焼成する工程の後に、前記貫通穴に充填材を詰めることを特徴とする。
本発明では、(第1のグリーンシートより焼成温度の低い)グリーンシート積層体の両主面には、焼成済み基板である第1のセラミック基板が配置してあるので、グリーンシート積層体を低温(第1のセラミック基板の焼成温度より低温)で焼成する際に、グリーンシート積層体のXY方向(平面方向)への収縮を防止でき、よって、高い寸法精度を実現できる。
また、本発明では、グリーンシート積層体の両主面に、第1のセラミック基板を積層して複合積層体とし、その複合積層体を脱脂焼成するが、第1のセラミック基板には貫通穴が形成してあるので、グリーンシート積層体が厚い場合でも、貫通穴を介して好適に脱脂を行うことができる。よって、脱脂不足によるクラックの発生を防止できる。その結果、基板厚みを十分に確保できるので、基板強度が高く、IC検査用の接続端子を取り付けても脱落し難いという利点がある。
更に、本発明では、脱脂焼成する工程の後に、貫通穴に充填材を詰めることにより、基板表面の凹凸をなくすことができる。
12)請求項12の発明では、前記第1のグリーンシートに(前記貫通穴となる)貫通穴用の穴を空けたものを、単層で用い又は2層以上積層し、その後焼成することを特徴とする。
本発明では、第1のグリーンシートに貫通穴用の穴を空けたものを用いて、貫通穴を有する第1のセラミック基板を作製する。
13)請求項13の発明では、前記第1のグリーンシートに貫通用の穴を空けないものを、単層で用い又は2層以上積層し、その後焼成して前記第1のセラミック基板を作製し、この第1のセラミック基板に貫通穴を空けることを特徴とする。
本発明では、まず、第1のグリーンシートを焼成して第1のセラミック基板を形成し、その後、レーザー加工、サンドブラス、機械加工等によって、第1のセラミック基板に貫通穴を空ける。
14)請求項14の発明では、前記貫通穴を加工する際に、電気的接続に用いられるビア用の穴も同時に加工することを特徴とする。
貫通穴を空ける際にビア用の穴(ビアホール)を空けることにより、作業能率が向上する。
15)請求項15の発明では、前記貫通穴を有する第1のセラミック基板に、電気的接続に用いられるビア用の穴を後加工することを特徴とする。
本発明では、前の工程で貫通穴の形成した後に、後の工程でビアホールを形成する。
16)請求項16の発明では、前記第2のグリーンシートに内部穴用の穴を空けたものを、単層又は2層以上用いて、前記グリーンシート積層体を作成し、その後焼成することを特徴とする。
これにより、第2のセラミック基体の内部穴を形成することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
a)まず、本実施形態の多層セラミック基板を、図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示す様に、本実施形態の多層セラミック基板1は、一対の第1のセラミック基板3、5と、第1のセラミック基板3、5より焼成温度の低い材料からなる第2のセラミック基板7とを備えるとともに、第2のセラミック基板7の両面(両主面)に第1のセラミック基板3、5が積層されたものである。
第1のセラミック基板3、5は、アルミナからなる焼結体であり、厚さ0.3mm×縦75mm×横75mmの直方体の基板である。特に、この第1のセラミック基板3、5には、基板を厚み方向に貫く貫通穴9が複数形成されている。
一方、第2のセラミック基板7は、複数のガラスセラミック層11からなる焼結体であり、厚さ4.4mm×縦75mm×横75mmの直方体の基板である。各ガラスセラミック層11(従って第2のセラミック基板7)は、例えばガラス成分とセラミック成分との混合物を、例えば800〜1050℃程度の低温にて焼成した低温焼成のガラスセラミックから形成されている。
また、多層セラミック基板1の表面には、導電性の電極13が形成され、多層セラミック基板1の内部(詳しくは各ガラスセラミック層11の境界部分)には、内部配線層15が形成されている。更に、多層セラミック基板1の表面の電極13と裏面の電極13とを、内部配線層15を介して電気的に接続するように、基板の厚み方向に伸びるビア17が形成されている。
従って、図2に示す様に、多層セラミック基板1の表面には、複数の貫通穴9が開口するとともに、多数の電極13が露出している。なお、一対の第1のセラミック基板3、5では、貫通穴9や電極13の配置は異なっている。
ここでは、貫通穴9は平面形状が円形(従って円柱の穴)であり、その内径(直径)は、0.1〜0.8mmであるが、図3に示す様に、各種の形状の貫通穴9を採用できる。この貫通穴9が円形でない場合の大きさ(内径)としては、貫通穴9の平面形状を同じ面積の円に換算した直径(前記0.1〜0.8mm)を採用できる。
なお、内部配線層15やビア17を構成する導体としては、ガラスセラミックの焼成の際に低温で同時焼成可能な、銀、銀−パラジウム、銀−白金、金、銅などの導体が使用できる。
また、図4に示す様に、上述した構成の多層セラミック基板1の電極13には、導電性のプローブ19が接続されてIC検査用基板21が構成される。
このIC検査用基板21は、例えばφ300mm(12inch)のSiウェハー23に対応したものであり、(各ICを切り出す前の)Siウェハー23におけるICの端子25にプローブ19が接触することにより、一度に多数のICの検査を行うことが可能である。
b)次に、本実施形態の多層セラミック基板1の製造方法を、図5に基づいて詳細に説明する。尚、前記図5では、基板形状を簡略化してあるので、図1とはビアや貫通穴の配置など多少異なる。
(1)まず、セラミック原料粉末として、平均粒径:3μm、比表面積:1.0m2/gのアルミナ粉末を用意した。更に、シート形成時のバインダー成分としてアクリル系バインダー、可塑剤成分としてDOP(ジオクチルフタレート)、溶剤としてMEK(メチルエチルケトン)を用意した。
そして、アルミナ製のポットに、アルミナ粉末を1000g、アクリル樹脂を120g投入し、更に、スラリー粘度とシート強度を持たせるために、必要な量の溶剤(MEK)と可塑剤(DOP)を投入し、5時間混合してスラリーを得た。
このスラリーを用いて、ドクターブレード法により、図5(a)に示す様に、厚み0.30mmの(第1のセラミック基板用の)第1のグリーンシート27を作製した。
(2)次に、図5(b)に示す様に、この第1のグリーンシート27に、パンチによって、直径0.12〜1.0mmの範囲(例えば0.5mm)のグリーンシート貫通穴用穴29を形成した。このグリーンシート貫通穴用穴29は焼成後に収縮して、直径0.1〜0.8mm(例えば0.4mm)の貫通穴9となる。
(3)次に、第1のグリーンシート27を2層積層した後に(1層でも良い)、1400℃にて10時間焼成し、図5(c)に示す様に、貫通穴9を有する第1のセラミック基板3、5を得た。
(4)次に、図5(d)に示す様に、例えばレーザー、ブラスト加工、機械加工などにより、第1のセラミック基板3、5に、直径0.1mmのビアホール31を複数形成した。
(5)次に、図5(e)に示す様に、ビアホール31に例えばAg系ペースを充填し、その後焼成することによって、ビア17を形成した。
(6)また、上述した第1のセラミック基板3、5の製造工程とは別に、セラミック原料粉末として、平均粒径:3μm、比表面積:1.0m2/gのアルミナ粉末を用意するとともに、平均粒径:3μm、比表面積:1.0m2/gのSiO2、Al23、B23を主成分とするホウケイ酸系ガラス粉末を用意した。なお、前記と同様に、アクリル系バインダー、DOP、MEKも用意した。
そして、アルミナ製のポットに、ホウケイ酸ガラス粉末とアルミナ粉末とを、質量比で50:50、総量1000g投入するとともに、アクリル樹脂を120g投入した。更に、必要な量のMEKとDOPを投入し、5時間混合してスラリーを得た。
このスラリーを用いて、ドクターブレード法により、図5(f)に示す様に、厚み0.15mmの第2のセラミック基板用の(詳しくは各ガラスセラミック層11を形成するための)第2のグリーンシート33を作製した。
(7)次に、図5(g)に示す様に、この第2のグリーンシート33に、パンチによって、直径0.12mmのビアホール35を形成した。
(8)次に、図5(h)に示す様に、ビアホール35に、例えばAg系ペーストを充填した。なお、第2のグリーンシート33の表面には、Ag系ペーストを用いて、印刷によって(内部配線層15となる)導電パターン(図示せず)を形成した。
(9)次に、図5(i)に示す様に、上述した様にして製造した各第2のグリーンシート33を、順次積層してグリーンシート積層体37を形成した。
(10)次に、図5(j)に示す様に、グリーンシート積層体37の両側に第1のセラミック基板3、5を密着させて、複合積層体39を形成した。
(11)次に、図5(k)に示す様に、複合積層体39を、900℃にて1時間焼成(脱脂焼成)し、複合積層焼結体41を得た。
(12)次に、図5(l)に示す様に、複合積層焼結体41の両主面(即ち第1のセラミック基板3、5の外側表面)を研磨し、その後、その表面のビア17に対応する位置に、例えば銀メッキにより、電極13を形成し、多層セラミック基板1を完成した。
c)この様に、本実施形態の多層セラミック基板1及びその製造方法では、第2のグリーンシート33からなるグリーンシート積層体37を第1のセラミック基板3、5で挟んで、低温にて焼成するので、多層セラミック基板1のXY方向における寸法精度が高いという効果がある。
また、多層セラミック基板1には、貫通穴9が複数形成してあるので、(第2のセラミック基板7となる)グリーンシート積層体37が1mm以上と厚い場合でも、焼成の際の脱脂を効率良く行うことができる。これにより、第2のセラミック基板7内にクラックが発生することを防止できる。
特に、本実施形態は、基板外径が例えば100mm角以上の様な大きな場合であっても、クラック等の発生を効果的に抑制でき、極めて有効である。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明するが、前記第1実施形態と同様な内容の説明は省略する。
本実施形態は、その構造に特徴があるので、基板構造について説明する。
図6に示す様に、本実施形態の多層セラミック基板51では、第1のセラミック基板53、55に空けられた貫通穴57に、充填材59が詰められている。
この充填材59としては、樹脂成分を含むもの(例えば樹脂成分を主成分とするもの)が挙げられるが、樹脂成分以外に、セラミック成分や金属成分が含まれていてもよい。
本実施形態の多層セラミック基板51を製造する場合には、上述した脱脂焼成の後に、第1のセラミック基板53、55の貫通穴57に充填材59を詰めて硬化させ、その後研磨する。
これにより、基板表面全体が凹凸がなく滑らかになるので、基板表面に電極61を好適に形成することができる。また、貫通穴57には充填材59が詰められて塞がれているので、ゴミ等が貫通穴57に嵌り込むことがない。
なお、貫通穴57は、ビア63とは異なり、内部配線層65や内部のビア67に接続する必要はない。特に貫通穴に導電性のある材料を充填する場合には、内部配線層65や内部のビア67に接続することは好ましくない。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明するが、前記第1実施形態と同様な内容の説明は省略する。
本実施形態は、その製造方法に特徴があるので、製造方法について説明する。
(1)まず、図7(a)に示す様に、第1実施形態と同様にして、第1のグリーンシート71を作製した。
(2)次に、第1のグリーンシート71を焼成して、図7(b)に示す様に、第1のセラミック基板73、75を得た。
(3)次に、図7(c)に示す様に、レーザー等により、貫通穴77とビアホール79とを同時に形成した。
(4)次に、図7(d)に示す様に、ビアホール79に例えばAg系ペースを充填し、その後焼成することによって、ビア81を形成した。
(5)また、図7(e)に示す様に、上述した第1のセラミック基板73、75の製造工程とは別に、第1実施形態と同様にして、第2のグリーンシート83を作製した。
(6)次に、図7(f)に示す様に、この第2のグリーンシート83に、ビアホール85を形成した。
(7)次に、図7(g)に示す様に、ビアホール85に、例えばAg系ペーストを充填した。なお、シート表面に導電パターン(図示せず)も形成した。
(8)次に、図7(h)に示す様に、上述した様にして製造した各第2のグリーンシート85を、順次積層してグリーンシート積層体87を形成した。
(9)次に、図7(i)に示す様に、グリーンシート積層体87の両側に第1のセラミック基板73、75を密着させて、複合積層体89を形成した。
(10)次に、図7(j)に示す様に、複合積層体89を焼成して、複合積層焼結体91を得た。
(11)次に、図7(k)に示す様に、複合積層焼結体91の両主面を研磨し、その後、例えば銀メッキにより、電極93を形成し、多層セラミック基板95を完成した。
本実施形態の多層セラミック基板95の製造方法においても、前記第1実施形態と同様な効果を奏する。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明するが、前記第1実施形態と同様な内容の説明は省略する。
本実施形態は、その構造に特徴があるので、基板構造について説明する。
図8に示す様に、本実施形態の多層セラミック基板101では、第1のセラミック基板103、105にそれぞれ貫通穴107、109が空けられるとともに、その貫通穴107、109に連通するように、第2のセラミック基板111に内部穴113、115が形成されている。
つまり、多層セラミック基板101には、その両側から第2のセラミック基板111の内部に到るよう空けられた穴、即ち、貫通穴107、109と内部穴113、115が、同図の垂直方向に連通して一体となった開放穴117、119が、複数形成されている。
詳しくは、図9(a)に拡大して示す様に、例えば内部穴113は、貫通穴107と同軸となるように、多層セラミック基板101の積層方向に伸びるように空けられた(軸と垂直の断面が円形の)丸穴であり、その直径は、貫通穴107の直径より大きく(例えば0.02〜0.1mm大きく)設定されている。なお、内部穴113の深さ(厚み)は、ここでは、最外層(同図上側)の1枚分のガラスセラミック層121の厚みに設定されている。
更に、図9(b)に示す様に、内部穴113と貫通穴107との大きさは、積層方向から見た場合、内部穴113の投影領域に貫通穴107の投影領域が完全に含まれるように設定されている。
また、本実施形態の多層セラミック基板101の製造方法は、基本的には前記第1実施形態と同様であるが、最外層のガラスセラミック層121となる第2のグリーンシートに、第1のセラミック基板103、105の貫通穴107、109と同じ位置となるように、内部穴113、115となる穴をパンチ等によって形成すればよい。
従って、本実施形態では、第2のセラミック基板111となるグリーンシート積層体の厚みが8.5mm以上の厚い場合でも、焼成の際の脱脂を一層効率良く行うことができる。これにより、第2のセラミック基板111内にクラックが発生することを好適に防止できる。
なお、本実施形態では、内部穴113、115の直径は貫通穴107、109の直径よりも大きく、(積層方向から見た場合)貫通穴107、109は内部穴113、115に完全に含まれるが、図9(c)に示す様に、例えば貫通穴123と内部穴125とが同軸ではなく、多少ずれていてもある程度の効果は得られる。
また、例えば図10に示す様に、内部穴131(従って開放穴133)の深さについては、複数の(例えば3枚の)ガラスセラミック層135、137、139を貫くように設定してもよい。この場合は、開放穴133の深さが深くなるので、焼成の際の脱脂を一層効率良く行うことができる。なお、複数の開放穴133の深さは、各開放穴133でそれぞれ異なっていてもよい。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明するが、前記第4実施形態と同様な内容の説明は省略する。
本実施形態は、その構造に特徴があるので、基板構造について説明する。
図11に示す様に、本実施形態の多層セラミック基板141では、一方(同図上方)の第1のセラミック基板143のみに貫通穴145が明けられるとともに、その貫通穴145に連通するように、第2のセラミック基板147に内部穴149が形成されている。つまり、多層セラミック基板141の一方の側のみに開口する開放穴151が複数形成されている。
また、この開放穴151は、第2のセラミック基板147を貫いて、他方の第1のセラミック基板153の内側表面に到るまで、深く形成されている。
これによって、前記第4実施形態と同様な効果を奏するとともに、他方の表面には開放穴151が形成されていないので、基板表面における配線の自由度が増加するという利点がある。また、内部穴149は十分に深く設定されているので、高い脱脂性を得ることもできる。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態について説明するが、前記第4実施形態と同様な内容の説明は省略する。
本実施形態は、その構造に特徴があるので、基板構造について説明する。
図12に示す様に、本実施形態の多層セラミック基板161では、第2のセラミック基板163とその両側の第1のセラミック基板165、167を貫くように、即ち多層セラミック基板161を貫くように、貫通穴169、171及び内部穴173からなる開放穴175が明けられている。
これによって、一層高い脱脂性が得られる。
<実験例1>
次に、本発明の効果を確認するために、下記実施例4及び比較例1の試料を用いて行った実験例1について説明する。
本実験例では、前記第1実施形態の製造方法によって、下記表1に示す様に、基板外径が100mm(正方形の1辺)、基板全体の厚みが5mm(第2のセラミック基板の厚みが4.4mm)で、第1のセラミック基板に貫通穴(円形)を設けた多層セラミック基板の試料(実施例4)と、貫通孔を設けていない多層セラミック基板の試料(比較例1)を、それぞれ10個製造し、クラックの有無(発生率)を観察した。
Figure 0005184924
その結果、貫通穴を設けた実施例4には、全ての試料にクラックの発生は見られなかったが、貫通穴を設けていない比較例1には全ての試料にクラックが見られた。
つまり、この比較例1は本発明の範囲外であり、この表1から明かな様に、第1のセラミック基板に貫通孔が形成されていないので、クラックが非常に高い割合で発生することがわかる。
<実験例2>
更に、本発明の効果を確認するために、下記実施例1〜3、5〜13の試料を用いて行った実験例2について説明する。
本実験例では、前記第1実施形態の製造方法によって、下記表2に示す様に、第1のセラミック基板の貫通穴(円形)の占有面積や貫通穴の直径を変更し、正方形の基板外径(1辺)が75mm以上、基板全体の厚みが1mm以上(第2のセラミック基板の厚みが0.6mm以上)の多層セラミック基板の試料を、それぞれ10個製造し、クラックの有無(発生率)を観察した。なお、本実験例では、第2のセラミック基板には内部穴は形成されておらず、両側の第1セラミック基板に貫通穴を形成した。
その結果を下記表2に示すが、貫通穴の占有面積が0.3〜3.0%及び貫通穴の直径が0.1〜0.8mmの範囲内であれば、脱脂性が良好で、クラックが発生しないことが分かる。
また、下記表2に示すような実施例10〜13の試料を、前記実施例の製造条件と同様な条件にて、それぞれ10個製造し、クラックの発生率を調べた。
(実施例10)
この実施例10は、前記実施例1〜9に比べ貫通穴の直径を小さく設定したものである。
下記表2から明らかなように、貫通穴の直径をかなり小さくした場合には、アルミナ製の第1のセラミック基板の穴形状が変形し、脱脂が不十分となったときには、図13に示す様な基板クラックが発生することがある。
(実施例11)
この実施例11は、前記実施例1〜9に比べ貫通穴の占有面積を少なく設定したものである2
下記表2から明らかなように、貫通穴の占有面積がかなり少ない場合には、脱脂が不十分となって、基板クラックが発生することがある。
(実施例12)
この実施例12は、前記実施例1〜9に比べ貫通穴の直径を大きく設定したものである。
下記表2から明らかなように、貫通穴の直径がかなり大きい場合には、貫通穴の下で基板が変形して、クラックが発生することがある。
(実施例13)
この実施例13、基板外径のみを実施例12より小さく設定したものである。
下記表2から明らかなように、基板外径が小さい場合には、クラックの発生率が少ないことが分かる。即ち、本発明は、基板外径が大きな場合に極めて有効であることがわかる。
Figure 0005184924
<実験例3>
次に、第2のセラミック基板に到る開放穴が形成された実施形態による効果を確認するために、下記の実施例14〜21及び前記実施例3の試料を用いて行った実験例3について説明する。
この実験では、下記表3に示す様に、第1のセラミック基板の穴径である貫通穴(円形)の直径、第2のセラミック基板の穴径である内部穴(円形)の直径、第2のセラミック基板の穴深さである内部穴の深さ等を変更した試料(実施例14〜21、3)を、それぞれ10個製造した。
なお、各試料では、多層セラミック基板の第1のセラミック基板のセラミック材料をアルミナとし、下記の寸法に設定した。
基板の正方形の外径(1辺):75mm、
基板全体の厚み :5mm、
第2のセラミック基板の厚み(第1のセラミック基板の穴深さ) :4.4mm
第1のセラミック基板の1枚の厚み(第1のセラミック基板の穴深さ):0.3mm
そして、各試料のクラックの有無を観察した。その結果を、下記表3に記す。
(実施例14、15)
これらの試料は、第4実施形態の多層セラミック基板であり、第2のセラミック基板には、第2のセラミック基板を貫通しない深さの内部穴が形成されている。従って、第1実施形態よりも高い脱脂性を有する。
また、実施例14、15では、内部穴の深さ違えているが、内部穴の深いものほど高い脱脂性を有する。
(実施例16)
この試料は、第5実施形態の多層セラミック基板であり、第2のセラミック基板には、第2のセラミック基板を貫通するように内部穴が形成され、その内部穴は一方の第1のセラミック基板の貫通穴のみに連通している。従って、第4実施形態よりも高い脱脂性を有する。
(実施例17)
この試料は、第6実施形態の多層セラミック基板であり、多層セラミック基板全体を貫くように、貫通穴及び内部穴からなる開放穴が形成されている。従って、一層高い脱脂性を有する。
(実施例18、19)
これらの試料は、第5実施形態の多層セラミック基板であり、第2のセラミック基板には、第2のセラミック基板を貫通するように内部穴が形成され、その内部穴は一方の第1のセラミック基板の貫通穴のみに連通している。
なお、実施例18では、実施例19より内部穴の直径が大きいので、より高い脱脂性を有する。
(実施例20)
この試料は、前記実施例19と対比するものであり、基本的に実施例19と同様な寸法を有するが、第1のセラミック基板の貫通穴の直径と第2のセラミック基板の内部穴の直径が同一である点が異なっている。
この場合、貫通穴と内部穴との位置ずれが生じると、貫通穴内にて露出する第2のセラミック基板の表面に変形やクラックが発生し易くなるが、本実験でも、実際に内部穴の周辺に変形やクラックが10%発生した。なお、貫通穴が無い前記表1の比較例1よりは、クラックは発生し難い。
(実施例21)
この試料は、前記実施例19と対比するものであり、基本的に実施例19と同様な寸法を有するが、第1のセラミック基板の貫通穴の直径より第2のセラミック基板の内部穴の直径が小さい点が異なっている。
この場合、貫通穴内にて第2のセラミック基板の表面が露出するので、その露出部分で変形やクラックが発生し易くなるが、本実験でも、実際に内部穴の周辺に変形やクラックが10%発生した。なお、貫通穴が無い前記表1の比較例1よりは、クラックは発生し難い。
(実施例3)
この試料は、前記実施例19と対比するものであり、基本的に実施例19と同様な寸法を有するが、第2のセラミック基板には内部穴が無い点が異なっている。
本実験では、変形やクラックは発生しなかった。
Figure 0005184924
尚、本発明は前記実施形態や実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
第1実施形態の多層セラミック基板を示す断面図である。 第1実施形態の多層セラミック基板の基板表面の一部を示す平面図である。 各種の貫通穴の平面形状を例示する説明図である。 IC検査用基板の使用方法を示す説明図である。 第1実施形態の多層セラミック基板の製造方法を示す説明図である。 第2実施形態の多層セラミック基板を示す断面図である。 第3実施形態の多層セラミック基板の製造方法を示す説明図である。 第4実施形態の多層セラミック基板を示す断面図である。 (a)開放穴を拡大して示す断面図、(b)開放穴を開口側からみた平面図、(c)開放穴の他の例を示す平面図である。 その他の多層セラミック基板を示す断面図である。 第5実施形態の多層セラミック基板を示す断面図である。 第6実施形態の多層セラミック基板を示す断面図である。 クラックの状態を示す断面図である。
符号の説明
1、51、95、101、141、161…多層セラミック基板
3、5、53、55、103、105、143、153、165、167…第1のセラミック基板
7、111、147、173…第2のセラミック基板
9、57、107、109、145、173…貫通穴
11…ガラスセラミック層
13、61…電極
17、63…ビア
27、71…第1のグリーンシート
33、83…第2のグリーンシート
37、87…グリーンシート積層体
39、89…複合積層体
41、91…複合積層焼結体
59…充填材
113、115、131、149、173…内部穴
117、119、133、151、175…開放穴

Claims (16)

  1. 第1のセラミック基板と、前記第1のセラミック基板より焼成温度の低い材料からなる第2のセラミック基板とを備え、前記第2のセラミック基板の両面に前記第1のセラミック基板が積層された多層セラミック基板において、
    前記第1のセラミック基板の少なくとも一方に貫通穴を有するとともに、
    前記第1のセラミック基板の貫通穴が占める面積は、前記第1のセラミック基板の平面方向の表面積に対して、0.3%以上、3.0%以下であり、
    且つ、前記第2のセラミック基板に、前記第1のセラミック基板の貫通穴と連通する内部穴を有するとともに、
    前記第2のセラミック基板の内部穴の内径は、前記第1のセラミック基板の貫通穴の内径に対して、0.02〜0.10mm大きいことを特徴とする多層セラミック基板。
  2. 前記第1のセラミック基板の貫通穴の内径は、0.1mm以上、0.8mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の多層セラミック基板。
  3. 前記第1のセラミック基板の貫通穴と前記第2のセラミック基板の内部穴との大きさは、前記積層方向からみて、前記第2のセラミック基板の内部穴の投影領域に、前記第1のセラミック基板の貫通穴の投影領域が完全に含まれるように設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の多層セラミック基板。
  4. 前記第2のセラミック基板の両側に配置された一対の第1のセラミック基板のうち、一方の第1のセラミック基板のみに貫通穴を有するとともに、該貫通穴に前記第2セラミック基板の内部穴が連通したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の多層セラミック基板。
  5. 前記第2のセラミック基板とその両側に配置された一対の第1のセラミック基板とを貫くように、前記貫通穴及び内部穴からなる開放穴が形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の多層セラミック基板。
  6. 前記第1のセラミック基板には、前記貫通穴以外に、電気的接続に用いられるビアが形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の多層セラミック基板。
  7. 前記多層セラミック基板の外径寸法は、75mm以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の多層セラミック基板。
  8. 前記第2のセラミック基板の厚みが、0.6mm以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の多層セラミック基板。
  9. 前記第1のセラミック基板は、アルミナの含有率が90%以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の多層セラミック基板。
  10. 前記貫通穴に、充填材が詰められていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の多層セラミック基板。
  11. 第1のグリーンシートを用いて、貫通穴を有する第1のセラミック基板を作製する工程と、
    前記第1のグリーンシートより焼成温度の低い第2のグリーンシートを複数用いてグリーンシート積層体を作製する工程と、
    前記グリーンシート積層体の両主面に、前記第1のセラミック基板を積層して複合積層体を作製する工程と、
    前記複合積層体を脱脂焼成する工程と、
    前記焼成された複合積層焼結体の表面を研磨する工程と、
    前記研磨された複合積層焼結体上に電極を形成する工程と、
    を有するとともに、
    前記脱脂焼成する工程の後に、前記貫通穴に充填材を詰めることを特徴とする多層セラミック基板の製造方法。
  12. 前記第1のグリーンシートに前記貫通穴用の穴を空けたものを、単層で用い又は2層以上積層し、その後焼成することを特徴とする請求項11に記載の多層セラミック基板の製造方法。
  13. 前記第1のグリーンシートに前記貫通穴用の穴を空けないものを、単層で用い又は2層以上積層し、その後焼成して前記第1のセラミック基板を作製し、この第1のセラミック基板に貫通穴を空けることを特徴とする請求項11に記載の多層セラミック基板の製造方法。
  14. 前記貫通穴を加工する際に、電気的接続に用いられるビア用の穴も同時に加工することを特徴とする請求項13に記載の多層セラミック基板の製造方法。
  15. 前記貫通穴を有する第1のセラミック基板に、電気的接続に用いられるビア用の穴を後加工することを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の多層セラミック基板の製造方法。
  16. 前記第2のグリーンシートに内部穴用の穴を空けたものを、単層又は2層以上用いて、前記グリーンシート積層体を作成し、その後焼成することを特徴とする請求項11〜15のいずれか1項に記載の多層セラミック基板の製造方法。
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