JP5155211B2 - 積層コンデンサ - Google Patents
積層コンデンサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5155211B2 JP5155211B2 JP2009027628A JP2009027628A JP5155211B2 JP 5155211 B2 JP5155211 B2 JP 5155211B2 JP 2009027628 A JP2009027628 A JP 2009027628A JP 2009027628 A JP2009027628 A JP 2009027628A JP 5155211 B2 JP5155211 B2 JP 5155211B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- unfired
- stabilized zirconia
- internal electrode
- electrode layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Ceramic Capacitors (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
特に近年、積層コンデンサの使用環境がますます厳しくなっており、特にMPUの発熱量は大きくなっており、MPU用配線基板とこれに実装されるデカップリングコンデンサとは、大きな温度差を伴った急加熱・急冷却に曝される。加えて、近年の低背化及びスペースの狭小化の要求から、電子部品(コンデンサなど)のMPU用配線基板内への内蔵が求められるが、内蔵された電子部品は、配線基板を構成する樹脂材料との熱膨張差による大きな応力が定常的に負荷される環境に置かれることとなる。更に、各電子部品の実装には、高温の半田リフローが使用される場合があると共に、その工程数も1度のみならず複数回の半田リフロー工程に供される場合があり、ここでも大きな温度差を伴った急加熱・急冷却に曝されることとなる。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、特に高い機械的特性を有する積層コンデンサを提供することを目的とする。
(1)一面及び対面を有する積層コンデンサにおいて、
上記一面及び上記対面の間に形成された複数の誘電体層と、該誘電体層を介して積層された複数の内部電極層と、該内部電極層同士を電気的に接続しているビア電極と、該ビア電極と電気的に接続されると共に該一面及び/又は該対面に配設された外部電極層と、を備え、
上記内部電極層、上記ビア電極及び上記外部電極層は金属ニッケルを主成分とし、
上記誘電体層はチタン酸バリウムを主成分とすると共に、上記一面側及び上記対面側の各表層部を構成する該誘電体層は安定化ジルコニアを含有し、且つ、該安定化ジルコニアは、その全体を100モル%とした場合に2〜7モル%の安定化剤を含み、
上記表層部に含まれる安定化ジルコニアは、各該表層部を100体積%とした場合に各々3〜30体積%であることを特徴とする積層コンデンサ。
(2)上記表層部の厚さは各々10〜100μmである上記(1)に記載の積層コンデンサ。
(3)上記内部電極層、上記ビア電極及び上記外部電極層のうちの少なくともいずれかの電極に安定化ジルコニアが含有される上記(1)又は(2)に記載の積層コンデンサ。
(4)上記安定化ジルコニアの安定化剤は、希土類元素の酸化物、CaO及びMgOのうちの少なくとも1種である上記(1)乃至(3)のうちのいずれかに記載の積層コンデンサ。
表層部の厚さが各々10〜30μmである場合は、更に高い絶縁性を維持しながら、より優れた機械的強度を得ることができる。
内部電極層、ビア電極及び外部電極層のうちの少なくともいずれかの電極に安定化ジルコニアが含有される場合は、これらの電極との密着性が向上される。
安定化ジルコニアの安定化剤が希土類元素の酸化物、CaO及びMgOのうちの少なくとも1種である場合は、機械的特性、特に強度と靭性に優れたジルコニア粒子を分散複合化することができる。
以下、本発明において製造する積層コンデンサを図1〜11を参照して説明する。尚、便宜上、各部の符号として焼成前後で同じ符号を用いる。
本発明の積層コンデンサは、
一面及び対面を有する積層コンデンサにおいて、
上記一面及び上記対面の間に形成された複数の誘電体層と、該誘電体層を介して積層された複数の内部電極層と、該内部電極層同士を電気的に接続しているビア電極と、該ビア電極と電気的に接続されると共に該一面及び/又は該対面に配設された外部電極層と、を備え、
上記内部電極層、上記ビア電極及び上記外部電極層は金属ニッケルを主成分とし、
上記誘電体層はチタン酸バリウムを主成分とすると共に、上記一面側及び上記対面側の各表層部を構成する該誘電体層は安定化ジルコニアを含有し、且つ、該安定化ジルコニアは、その全体を100モル%とした場合に2〜7モル%の安定化剤を含み、
上記表層部に含まれる安定化ジルコニアは、各該表層部を100体積%とした場合に各々3〜30体積%であることを特徴とする。
誘電体層に含まれるチタン酸バリウムの含有量は、電子プローブマイクロアナライザ(EPMA)の波長分散型X線分光器(WDX)により定量分析して測定し、酸化物換算して算出する。
尚、表層部に含まれる安定化ジルコニアの体積割合は、表層部断面から得られる走査式電子顕微鏡(SEM)の反射電子像(BEI)において明暗のコントラストが異なるため視野内に占める安定化ジルコニア相の面積の割合(体積割合とみなすことができる)として算出される。
また、安定化ジルコニアは、完全安定化ジルコニア又は部分安定化ジルコニアのいずれであってもよいが、部分安定化ジルコニアが好ましい。安定化剤の含有量は2〜7モル%であれば特に限定されないが、安定化ジルコニア全体を100モル%とした場合に、酸化物換算で2〜6モル%が好ましく、2〜5.7モル%がより好ましく、3.5〜5.5モル%が特に好ましい。尚、前記酸化物換算では、YはY2O3、CaはCaO、MgはMgOに各々換算する。
本積層コンデンサの電極の主成分はニッケルであるために、非酸化性雰囲気(還元雰囲気を含む。)下で焼成される。このように、非酸化性雰囲気下、特に還元雰囲気下で焼成される場合には、安定化剤が2〜7モル%である安定化ジルコニアを用いることにより、還元焼成を経ても高い機械的特性と絶縁性を得ることができる。
また、安定化ジルコニア内の安定化剤の含有量は、通常、EPMAのみにより測定されるが、誘電体層を構成するチタン酸バリウムの焼結助剤としてイットリアが用いられ、且つ安定化剤もイットリアである場合は、反射電子像(BEI像)において安定化ジルコニア粒子を判別し、任意の10個の安定化ジルコニア粒子内に含まれるイットリウムの含有量をEPMAにより測定し、得られた測定値をY2O3として酸化物換算したうえで平均モル分率として算出する。
一方、表層部110a及び表層部110bの厚さは、各々10〜100μmが好ましく、20〜70μmがより好ましく、20〜60μmが更に好ましく、15〜25μmが特に好ましい。但し、表層部110aと表層部110bとの厚さは同じであってもよく異なっていてもよい。この表層部110a及び表層部110bは、これら以外の誘電体層に比べて、通常、厚く形成され、表層部への安定化ジルコニアの含有により機械的特性を向上させると共に、内部電極層と外部電極層の絶縁を十分に得ることができる。
誘電体層110の全層数は特に限定されないが、表層部110a及び表層部100bを含めて(これらの層は各々1層と換算)、例えば、30〜200層、特に50〜160層とすることができる。
尚、安定化ジルコニアが含有されないとは、意図的な含有、及び、意図的な層間移動による安定化ジルコニアの含有、のいずれもないことを意味し、この領域をEPMAで測定した場合にZr元素が確認されないことを意味する。
尚、内部電極層120に含有される金属ニッケルの含有量はEPMAにより測定される。ビア電極140及び外部電極層150についても同様である。
尚、内部電極層120を構成する導電材料は、後記のビア電極及び外部電極層の各々を構成する導電材料と組成が同じでもよく、異なっていてもよいが、それぞれの電極同士の密着性及び接合強度等の観点で同じであることが好ましい。
積層コンデンサ100が備える、内部電極層120、ビア電極140及び外部電極層150は、通常、それぞれ互いに電気的に絶縁された少なくとも2個の群からなる。例えば、内部電極層120は、第1群の内部電極層121と、第1群の内部電極層121とは絶縁された第2群の内部電極層122と、を有する。同様に、ビア電極140は、第1群のビア電極141と、第1群のビア電極141とは絶縁された第2群のビア電極142と、を有する。更に、外部電極層150は、第1群の外部電極層151と、第1群の外部電極層151とは絶縁された第2群の内部電極層152と、を有する。この電気的に絶縁された各々の群は、上記のように2群でもよく、3群以上であってもよい。
本発明の積層コンデンサを製造する方法は特に限定されないが、例えば、以下のようにして製造することができる。
積層コンデンサ100は、未焼成積層体形成工程(P1)と、貫通孔形成工程(P2)と、未焼成ビア電極形成工程(P3)と、未焼成外部電極層形成工程(P4)と、をこの順に備える方法によって製造することができる(図9参照)。
尚、以下、未焼成積層体形成工程(P1)で形成された未焼成積層体を「未焼成第1積層体131」、貫通孔形成工程(P2)で未焼成第1積層体に貫通孔が形成された積層体を「未焼成第2積層体132」、未焼成ビア電極形成工程(P3)で未焼成第2積層体に未焼成ビア電極が形成された積層体を「未焼成第3積層体133」、未焼成外部電極層形成工程(P4)で未焼成第3積層体に未焼成外部電極層が形成された積層体を「未焼成第4積層体134」、という。
本発明の積層コンデンサ100は、そのまま1個の部品として用いてもよいが、キャパシタ内蔵配線基板用の積層コンデンサ(基板内蔵用積層コンデンサ)として特に好適である。
キャパシタ内蔵配線基板10(図11参照)は、通常、基板コア部20と、基板コア部20内に収容されたキャパシタ部21(例えば、本発明の積層コンデンサ100が内蔵されてなる。)と、半導体素子90を搭載可能であり、且つ少なくともキャパシタ部21の両面側に積層されたビルドアップ部30a、30bと、を備える。
尚、基板コア部20には、図11のように、その上面側20aと下面側20bとを導通するスルーホール導体202を設けることができる。このスルーホール導体はスルーホールの内部全体に充填されていてもよいが、スルーホール壁面に形成されたスルーホール導体202を除く他部が絶縁性硬化体203により閉塞された形態であってもよい。
[1]安定化ジルコニアを含むチタン酸バリウムの特性評価
(1)3点曲げ強度の評価
チタン酸バリウム粉末と焼結助剤粉末(イットリア粉末及びカルシア粉末)と安定化ジルコニア粉末とを混合した粉末を得た。
尚、安定化ジルコニアとしては、安定化剤の種類及び含有量が各々異なる12種(表1参照、実験例2〜13)を用いた。また、実験例1には安定化ジルコニアが含有されていない。更に、チタン酸バリウム及び焼結助剤は、焼結後において、これらの合計を100質量%(100体積%)とした場合に、BaTiO3:Y2O3:CaO=97.7質量%(97.3体積%):1.4質量%(1.4体積%):0.9質量%(1.3体積%)で含有される。
得られた試験片を用いて、スパン間隔16mm、曲げ速度0.5mm/分で3点曲げ強度の測定を行った。この結果を表1に示した。
上記(1)と同様にして13種類の仮焼粉末を用いて得られた各造粒粉末を粉末プレス成形した後、脱脂及び焼成(還元雰囲気下1100〜1300℃で焼成)して粗片を得た。得られた粗片の表面を研削加工して、安定化ジルコニア含有量が、0〜35体積%である13種類の電気抵抗率測定用の試験片(厚さ1mm×直径14〜15mmの円板形状の試験片)を得た。得られた試験片の表裏面に銀電極(直径14mm)を焼き付け形成し、ハイレジスタンスメータ(Hewlett Packard社製、形式「4339B」)を用い、100Vの電圧を60秒間負荷したときの電気的効率を測定し、その結果を表1に示した。
(1)未焼成誘電体層となるグリーンシートの作製
前記[1](1)と同様にして安定化ジルコニアの含有量、安定化剤の含有量又は安定化剤の種類が異なる(表2参照)仮焼粉末を得た。得られた仮焼粉末にブチラール系バインダ、可塑剤及び溶剤を混合してスラリーを調製した。次いで、このスラリーを用いてドクターブレード法によりシートを成形し、その後、加熱して溶剤を除去してグリーンシートを作製した。尚、グリーンシートは、厚さ20μmのグリーンシート(焼成後15μm)と、厚さ5μmのグリーンシート(焼成後3μm)と、を用意し、厚さ20μmのものを表層部用に利用し、厚さ5μmのものをその他の誘電体層用に利用した。
(a)内部電極用ペースト
金属ニッケル粉末、チタン酸バリウム粉末、安定化ジルコニア粉末及び有機成分(有機バインダ、可塑剤及び溶剤)を湿式混合して内部電極用ペーストを調製した。
(b)ビア電極用ペースト
金属ニッケル粉末、チタン酸バリウム粉末、安定化ジルコニア粉末及び有機成分(有機バインダ、可塑剤及び溶剤)を湿式混合してビア電極用ペーストを調製した。
(c)外部電極層用ペースト
金属ニッケル粉末、チタン酸バリウム粉末、安定化ジルコニア粉末及び有機成分(有機バインダ、可塑剤及び溶剤)を湿式混合して外部電極層用ペーストを調製した。
上記(1)で得られたグリーンシートと上記(2)で得られた各種ペーストとを組み合わせて、未焼成内部電極層120が形成されると共に表2に示した構成を有する未焼成表層部110b、未焼成内部電極層120が形成された未焼成誘電体層110を積層・圧着してなる未焼成内部電極層と未焼成誘電体層とが交互に積層された未焼成積層部、未焼成表層部110bと同じ構成を有する未焼成表層部110a、がこの順に積層・圧着された未焼成第1積層体131を形成した。
上記(3)で形成した未焼成第1積層体131に、レーザーにより、ビアホール132cを穿孔し、未焼成第2積層体132を形成した。
上記(4)で形成した未焼成第2積層体132に穿設されたビアホール132c内に、上記(2)(b)で調製したビア電極用ペーストをスクリーン印刷により充填し、未焼成ビア電極140を有する未焼成第3積層体133を形成した。
上記(5)で形成した未焼成第3積層体133の表面に、上記(2)、(c)で調製された外部電極層用ペーストをスクリーン印刷し、未焼成外部電極層150が形成された未焼成第4積層体134を形成した。
上記(6)で形成した未焼成第4積層体134を、窒素雰囲気下で脱脂し、その後、加湿した窒素水素混合ガス雰囲気下、1100〜1400℃で焼成し、実験例14〜29(実施例;実験例16〜22、実験例25〜26及び実験例28、比較例;実験例14〜15、実験例23〜24、実験例27及び実験例29)の積層コンデンサ100を各々80個製造した。
得られた積層コンデンサ100は、全体厚さ0.8mm、平均誘電体層厚さ3μm、内部電極層間に配置された誘電体層総数150層、平均表層部厚さ60μm、表面部構成層数4層(焼成により一体化されている)、平均内部電極層厚さ1μm、内部電極層総数150層である。
上記(7)までに得られた外部電極層を有する積層コンデンサをピンセットで挟持し、予熱せずに、溶融はんだ槽に浸漬し、2秒経過後取り出すことで熱衝撃を加えた。この熱衝撃は、温度差(熱衝撃温度差)が250℃、270℃及び300℃となるように浴温度を設定し、各温度で積層コンデンサ10個づつに対して課した。
その後、積層コンデンサを厚さ方向(積層断面が目視できる方向)に切断し、切断面を研磨し、研磨面を光学顕微鏡によって200倍に拡大した画面において表層部に隣接した内層電極層と表層部との間の剥離(層間剥離)を目視で観察した。その結果、層間剥離が1ヶ所以上認められる積層コンデンサの数を換算し、試験総数に対する百分率として表3に示した。
その後、積層コンデンサの表面のクラック(表層部に確認されるひび割れ)の有無を蛍光探傷法によって確認した。その結果、クラックが1ヶ所以上認められる積層コンデンサの数を換算し、試験総数に対する百分率として表3に示した。
ハイレジスタンスメータ(アドバンテスト株式会社製、形式「R8340A」)のプローブ端子を、耐熱衝撃試験を施す前の外部電極層を有する積層コンデンサの端子に接触させて電圧20Vを30秒間印加して端子間抵抗値を測定し、表3に示した。
表1の結果によれば、表層部に安定化剤が2〜7モル%含有された安定化ジルコニアを含む試験片(実験例2〜8及び10〜12)では、安定化ジルコニアが含有されない試験片(実験例1)に比べて、1.8〜3.7倍もの機械的特性の向上が認められると共に、安定化ジルコニア含有量が35体積%の試験片(実験例9)に比べて2オーダー以上高い電気抵抗率を得ることができた。
尚、このような現象を生じる理由は定かではないものの、還元焼成により安定化ジルコニアが還元されてしまい、導電性を有する成分を生じてしまったために電気抵抗率が低下すると共に機械的特性が低下したものと考えることができる。
即ち、例えば、表層部への安定化ジルコニアの他の配合例としては、(1)1層目10体積%、2層目10体積%、3層目10体積%、4層目0体積%とし、表層部全体では7.5体積%の安定化ジルコニアが含有された構成としたり、(2)1層目10体積%、2層目10体積%、3層目0体積%、4層目0体積%とし、表層部全体では5体積%の安定化ジルコニアが含有された構成としたり、できる。
110;誘電体層(未焼成積層誘電体層)、110a;表層部、110b;表層部、
120;内部電極層(未焼成積層内電極層)、121;第1群の内部電極層、122;第2群の内部電極層、S;厚さ中心面、
131;未焼成第1積層体、132;未焼成第2積層体、133;未焼成第3積層体、134;未焼成第4積層体、
140;ビア電極(未焼成ビア電極)、
150;外部電極層(未焼成外部電極層)、
160;めっき層、161;外表面めっき層、162;層間めっき層、
10;キャパシタ内蔵配線基板、
20;基板コア部、201;収容部、204;充填剤、202;スルーホール導体、203;硬化体、21;キャパシタ部(積層コンデンサ)、30a;上面側のビルドアップ部、30b;下面側のビルドアップ部、31a、31b;導体層、311a、311b;接続端子(キャパシタ内蔵配線基板表面の接続端子)、32a、32b;層間絶縁層、321a、321b;ソルダーレジスト層、
90;半導体素子。
Claims (4)
- 一面及び対面を有する積層コンデンサにおいて、
上記一面及び上記対面の間に形成された複数の誘電体層と、該誘電体層を介して積層された複数の内部電極層と、該内部電極層同士を電気的に接続しているビア電極と、該ビア電極と電気的に接続されると共に該一面及び/又は該対面に配設された外部電極層と、を備え、
上記内部電極層、上記ビア電極及び上記外部電極層は金属ニッケルを主成分とし、
上記誘電体層はチタン酸バリウムを主成分とすると共に、上記一面側及び上記対面側の各表層部を構成する該誘電体層は安定化ジルコニアを含有し、且つ、該安定化ジルコニアは、その全体を100モル%とした場合に2〜7モル%の安定化剤を含み、
上記表層部に含まれる安定化ジルコニアは、各該表層部を100体積%とした場合に各々3〜30体積%であることを特徴とする積層コンデンサ。 - 上記表層部の厚さは各々10〜100μmである請求項1に記載の積層コンデンサ。
- 上記内部電極層、上記ビア電極及び上記外部電極層のうちの少なくともいずれかの電極に安定化ジルコニアが含有される請求項1又は2に記載の積層コンデンサ。
- 上記安定化ジルコニアの安定化剤は、希土類元素の酸化物、CaO及びMgOのうちの少なくとも1種である請求項1乃至3のうちのいずれかに記載の積層コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009027628A JP5155211B2 (ja) | 2009-02-09 | 2009-02-09 | 積層コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009027628A JP5155211B2 (ja) | 2009-02-09 | 2009-02-09 | 積層コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010183024A JP2010183024A (ja) | 2010-08-19 |
JP5155211B2 true JP5155211B2 (ja) | 2013-03-06 |
Family
ID=42764320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009027628A Expired - Fee Related JP5155211B2 (ja) | 2009-02-09 | 2009-02-09 | 積層コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5155211B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112185704B (zh) * | 2019-07-04 | 2023-02-17 | 三星电机株式会社 | 多层陶瓷电容器 |
KR20190116122A (ko) * | 2019-07-04 | 2019-10-14 | 삼성전기주식회사 | 적층 세라믹 커패시터 |
KR102333095B1 (ko) | 2019-08-19 | 2021-12-01 | 삼성전기주식회사 | 적층 세라믹 커패시터 |
WO2022044766A1 (ja) * | 2020-08-28 | 2022-03-03 | 株式会社村田製作所 | 積層コンデンサ、積層コンデンサ群および積層コンデンサの製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0244319U (ja) * | 1988-09-20 | 1990-03-27 | ||
JP3199616B2 (ja) * | 1995-11-29 | 2001-08-20 | 京セラ株式会社 | セラミックコンデンサ |
JP2007015878A (ja) * | 2005-07-06 | 2007-01-25 | Murata Mfg Co Ltd | セラミック組成物、セラミック基板および電子部品 |
JP4760789B2 (ja) * | 2006-08-21 | 2011-08-31 | 株式会社村田製作所 | 積層コンデンサ、回路基板及び回路モジュール |
-
2009
- 2009-02-09 JP JP2009027628A patent/JP5155211B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010183024A (ja) | 2010-08-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7379899B2 (ja) | セラミック電子部品 | |
US20140174800A1 (en) | Embedded multilayer ceramic electronic component and method of manufacturing the same, and printed circuit board having embedded multilayer ceramic electronic component | |
JP2015226053A (ja) | 積層セラミックキャパシタ、積層セラミックキャパシタの製造方法、及び積層セラミックキャパシタの実装基板 | |
JP4859593B2 (ja) | 積層セラミックコンデンサおよびその製法 | |
JP2012019159A (ja) | セラミック電子部品 | |
JP2012033621A (ja) | 積層セラミックコンデンサ | |
JP2010045209A (ja) | 積層セラミック電子部品の製造方法 | |
JP4771787B2 (ja) | 積層型電子部品 | |
JP5324247B2 (ja) | 積層セラミックコンデンサ | |
JP5155211B2 (ja) | 積層コンデンサ | |
JP5773726B2 (ja) | 積層セラミックコンデンサ | |
JP2016181663A (ja) | 積層コンデンサ | |
JP5324246B2 (ja) | 積層コンデンサ | |
JP4796809B2 (ja) | 積層電子部品 | |
JP5166212B2 (ja) | 積層コンデンサの製造方法 | |
CN113451049B (zh) | 层叠陶瓷电子部件 | |
JP5457207B2 (ja) | 基板内蔵用部品及びその製造方法並びに配線基板 | |
CN111755248B (zh) | 层叠陶瓷电容器 | |
JP2022081393A (ja) | 積層型電子部品 | |
JP5463195B2 (ja) | セラミック電子部品及び配線基板 | |
CN108293302A (zh) | 多层陶瓷基板及电子部件 | |
CN113053620A (zh) | 层叠线圈部件 | |
JP5184924B2 (ja) | 多層セラミック基板及びその製造方法 | |
US20150053471A1 (en) | Multilayer ceramic electronic part to be embedded in board and printed circuit board having multilayer ceramic electronic part embedded therein | |
JP2014060331A (ja) | 積層電子部品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121026 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20121106 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121113 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121206 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5155211 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |