JP4715054B2 - 成形型の保管システム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプラスチックレンズの製造工程において、プラスチックレンズを成形する成形型の管理に用いられる成形型の保管方法及び保管システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
プラスチックレンズを製造する方法として、2枚の成形型を組み合わせて当該成形型の外周部を粘着テープで巻き、キャビティを形成した後、キャビティ内にプラスチック原料を充填して成形する方法が知られている。このような製造方法は、例えばプラスチック製の眼鏡レンズの製造に用いることが可能であり、単焦点レンズの製造はもちろん、累進多焦点レンズの製造にも利用されている。
【0003】
累進多焦点レンズの製造の中でも、顧客の注文に応じて成形型を組み合わせて、成形によって所望の光学性能を得る製造方法がある。このような製造方法においては、例えば、累進面を規定する第1の成形型と、球面またはトーリック面を規定する第2の成形型を、顧客の眼鏡処方に応じて任意に組み合わせてキャビティを形成する必要がある。そのため、顧客の眼鏡処方に応じて、あらかじめ決められている組み合わせで2枚の成形型を準備して、成形工程へ送っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、累進多焦点レンズは、遠く見るための屈折力と手元を見るための屈折力が顧客によって様々であり、さらに乱視処方や外径との組み合わせがあるため、累進面を規定する第1の成形型と、球面またはトーリック面を規定する第2の成形型の種類は膨大になり、保管場所から取り出す組み合わせ作業や、成形後に保管場所に戻す作業は煩雑であり、作業に手間がかかっていた。加えて、注文に合致した成形型を確実に取り出し、成形後には元の場所に戻す必要があるため、作業者の精神的な疲労が問題であった。
【0005】
また、注文が入った時点や再製作の必要が生じた時点で、成形型の組み合わせの指示書が印刷されていたため、納期の短い注文や加工工程の多い注文を優先するといった対応ができなかった。そして、実際に抱えている成形型の在庫の有無に関わらず、取り出す成形型の指示のみを印刷していたため、実際の保管場所から取り出す時点で成形型の無いことに気づく場合があり、作業性が低下する要因になっていた。
【0006】
注文が多い眼鏡処方に用いられる成形型は、同様の仕様で複数枚の在庫を抱えている場合がある。しかし、どの成形型が何回使用されたということがわからないため、取り出しやすい位置にある成形型から優先して使用され、使用頻度に差が生じてしまっていた。成形型は繰り返し使用すると、作業上の扱いによってキズやカケが発生したり、加熱や洗浄で損傷しやすくなるため、適度な状態で廃却する必要がある。つまり、成形型が用いられる回数は、全体を平準化したうえで、寿命を延ばすことが好ましいが、偏りが生じてしまい効率的な利用ができなかった。
【0007】
また、成形型の成形面にキズが生じていた場合、成型品であるプラスチックレンズにキズが転写されてしまい不良になることがある。しかし、成形型のキズに気がつかないと、再度、同じ成形型が使用されることになり、継続的に不良品を生産することになる。同様に、成形型の成形面の形状に異常がある場合や、間違った成形型が混入していた場合には、成型品において所定の光学性能が得られない不良(以降、屈折力不良と呼ぶ)が発生してしまう。こういった問題を回避するためには、成形型の検査を実施すればよいが、それには多大な人手が必要であり、コストアップの要因になっていた。
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑みなされたもので、人手に頼っていた成形型の取り出しや戻しの作業を自動的におこなうことによって、それに要する人手の削減及び取り出しの時間短縮と、成形型の使用頻度の平準化、不良品の再発防止を実現する成形型の保管方法及び保管システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、成形型の保管及び入出庫を自動的におこなう成形型ストッカーを用いることが有効であることを見いだした。
【0010】
すなわち、顧客の注文(眼鏡処方や製品タイプ)に応じて、成形型の選択と出庫指示を出力することによって、成形型を自動的に出庫するため、作業者が保管場所を探す手間が省け、迅速に成形型が出庫できる。また、使用後にも、自動的に入庫するため、確実に成形型をもとの状態に戻すことが可能になる。
【0011】
加えて、入出庫時に成形型の保管情報を更新することにより、出庫に際しては保管されている成形型を指定することができるので、確実に成形型を取り出すことが可能になる。
【0012】
また、複数の出庫指示を出力する場合に、納期や完成するまでにかかる時間を考慮して出庫する順番を組み替えることにより、優先すべき成形型から出庫できる。
【0013】
さらに、個々の成形型について、入庫または出庫の段階で使用回数を計数し、使用回数を考慮して出庫するので、成形型の使用頻度を平準化することが可能になる。
【0014】
そして、成形したプラスチックレンズで、所定の不良が検出された場合に、成形に用いた成形型を特定できるので、成形型が保管装置へ入庫される前に除外したり、当該成形型が入庫されていれば保管装置から除外して、異常のある成形型の再使用を未然に防ぐことが可能になる。
【0021】
請求項1の発明は、プラスチックレンズの成形に用いる成形型を直接、あるいは格納容器に格納して保管する保管システムであって、
成形型または格納容器を格納する保管装置と、
搬送容器を投入する投入口を備え、保管装置から搬送容器へ移し替えた成形型または格納容器を成形工程へ送る出庫部と、
成形型または格納容器を保管装置へ入庫する入庫部と、
成形型または格納容器を保管装置から排出する排出部と、
成形型または格納容器を、保管装置から出庫部に待機した搬送容器へ、入庫部から保管装置へ、保管装置から排出部へと搬送する搬送部と、
搬送容器に付された出庫指示情報を読み取る第1の読取装置と、
成形型または格納容器に付された成形型識別情報を読み取る第2の読取装置と、
成形型または格納容器の入出庫や排出に関わる動作を制御する制御部と、
保管システム全体を制御するホストコンピューターとを備え、
前記ホストコンピューターが、
顧客毎の注文に応じて加工に必要な情報を記憶する注文・加工指示情報データベースと、
成形型の仕様や組み合わせなどの情報を記憶する成形型選択情報データベースと、
保管装置に保管される成形型の入出庫状況を記憶する成形型保管情報データベースと、
顧客毎の注文・加工指示情報を所定の条件で検索する注文情報検索部と、
顧客の注文に応じて、対になる2種類の成形型を選択する成形型選択部と、
成形工程へ投入すべき成形型の出庫指示を出力する出庫指示出力部と、
成形型が保管装置から出庫または排出された段階と、保管装置へ入庫した段階で、当該成形型の保管情報を更新する保管情報更新部とを備えることを特徴とする成形型の保管システムを提供する。
【0022】
請求項2の発明は、請求項1記載の成形型の保管システムにおいて、
前記ホストコンピューターが、
保管情報に基づいて、出庫すべき仕様の成形型が保管装置に保管されているか調べる保管情報検索部を備え、
前記出庫指示出力部は、前記保管情報検索部が出庫すべき仕様の成形型が保管されていると判断した場合に、出庫指示を出力することを特徴とする成形型の保管システムを提供する。
【0023】
請求項3の発明は、請求項1または2記載の成形型の保管システムにおいて、
前記ホストコンピューターが、
複数の出庫指示を出力する場合に、出力する優先度を決定する優先度決定部を備え、
前記出庫指示出力部は、優先度決定部が決定した順序で出庫指示を出力することを特徴とする成形型の保管システムを提供する。
【0024】
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の成形型の保管システムにおいて、
前記ホストコンピューターが、
成形型が出庫または入庫した段階で、当該成形型の使用回数を計数し記憶する計数部を備え、
前記出庫指示出力部は、出庫すべき仕様の成形型について複数枚の在庫が存在する場合に、在庫されている成形型の使用回数に応じて、出庫する成形型を決定することを特徴とする成形型の保管システムを提供する。
【0025】
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の成形型の保管システムにおいて、
前記ホストコンピューターが、
成型後のプラスチックレンズにおいて発生した不良を記憶する不良情報データベースと、
不良情報データベースから成形型に起因する不良を検出する不良検出部と、
所定の不良が検出された場合に、当該プラスチックレンズを成形した成形型を記憶する除外情報データベースと、
除外情報データベースの内容に基づき除外指示を出力する除外指示出力部を備え、
前記除外指示出力部は、
該当する成形型が保管装置に保管されていなかった場合には、入庫部に当該成形型が入庫された段階で、排出部へ排出するように指示を出力し、
該当する成形型が保管装置に保管されていた場合には、保管装置から排出部へ排出するように指示を出力することを特徴とする成形型の保管システムを提供する。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、累進多焦点レンズの特注製造における成形型の保管システムを例にとって、本発明の実施の形態について詳しく説明するが、本発明は下記の実施の形態に限定されるものではない。
【0027】
図1は本発明による成形型の保管システムの構成を示し、成形型ストッカー4の電気系統を中心とした制御ブロック図を含む図である。成形型保管システム1は、システム全体を統括し管理するホストコンピューター2、ホストコンピューター2と連動し出庫指示情報を印刷する出庫指示情報発行プリンタ3、成形型の保管、入出庫などを自動的におこなう成形型ストッカー4、成形後のプラスチックレンズに異常があった場合に、不良として処理する不良入力コンピューター5で構成している。
【0028】
図2は成形型ストッカー4の構成を示す平面図である。また、図3は図2の側面図を示している。成形型ストッカー4は、成形型12を保管する保管装置45、空の搬送容器10を投入する投入口を備え、成形工程へ搬送容器10を送り出す出庫部41、成形型12を保管装置45に戻す際に用いる入庫部43、任意の成形型12を保管装置45から取り出す際に用いる排出部44、保管装置45と出庫部41、入庫部43、排出部44を結び、格納容器11(成形型12)を搬送する搬送部42で構成している。また、出庫部41には出庫指示情報を読み取るコードリーダー47が、入庫部43には成形型12の識別情報を読み取るコードリーダー48が取り付けられている。
【0029】
成形型ストッカー4は、入出庫時に成形型12が傷つかないように、格納容器11に格納して保管するようになっており、格納容器11には成形型の仕様や連番(通し番号)などの識別情報を記録した記録媒体111を取り付けている。記録媒体111には、バーコードや2次元コードを印刷した紙媒体や、磁気メモリ、RFIDタグなどを用いることができる。なお、成形型12を格納容器11に格納した状態で搬送する形態を例にとって説明しているが、成形型12を直接、搬送するようにしても問題ない。この場合、成形型12の識別情報は、格納容器11ではなく成形型12に取り付ければよい。いずれにしても、成形型12または格納容器11に識別可能な情報を付けておけば問題ない。
【0030】
また、成形型ストッカー4は、出庫時に成形型を2枚1組として成形工程へ送るため、成形型を2枚単位で搬送できる搬送容器10を用いて出庫動作をおこなう。搬送容器10は2つの格納容器11を保持できるような構造になっており、記録媒体101を取り付けている。記録媒体101には出庫すべき成形型の出庫指示情報を記録しており、コードリーダー47によって読み取る。本実施例では、記録媒体101には、実際に出庫する2枚の成形型の仕様と連番、その保管場所を示すゲート番号と座標情報XY、そして成形する眼鏡レンズの管理番号を記録しているが、管理番号のみを記録しておき、ホストコンピューター2から出庫すべき成形型の情報を取得するようにしてもよいし、出庫する成形型の仕様と連番のみを出庫指示情報に記録し、装置制御コンピューター40に成形型の保管場所を記憶しておいて、保管場所を引き出すようにしてもよい。また、記録媒体101は、出庫指示情報発行プリンタ3から紙媒体へ印刷するようになっているが、磁気メモリやRFIDタグなどを搬送容器10に取り付けておき出庫指示情報を書き込めば、紙媒体への印刷は必要ない。紙媒体を用いる場合には、出庫指示情報はバーコードや2次元コードの形で印刷する。当然、コードリーダー47及び48は読み取る対象によって異なるため、例えば、バーコードリーダー、2次元コードリーダー、磁気メモリリーダー、RFIDタグリーダーなどを場合に応じて使い分ける。
【0031】
出庫部41はベルトコンベア方式の搬送形態であり、投入位置411において、図示しない搬送容器ストッカーから搬送容器10を投入するようになっている。そして、待機位置412において、搬送容器10に保管装置45から2つの格納容器11を受け渡したら、搬送容器10を排出位置413を経て成形工程へと送り出す。
【0032】
入庫部43には、出庫して成形工程で使用した、あるいは何らかの理由によって成形型ストッカー4から排出していた成形型を投入する。入庫部43もベルトコンベア方式の搬送形態であり、成形型12を格納した格納容器11を投入位置431から投入すると、成形型を識別するために記録媒体111がコードリーダー48によって読み取られ、その記録内容に基づいて、搬送部42によって、格納容器11が待機位置432から保管装置45へ搬送される。
【0033】
排出部44は、成形型ストッカー4に保管されている任意の成形型を取り出す際に用いられ、入庫部43と同じベルトコンベア上に設けられている。場合によっては、入庫した直後の格納容器11(成形型12)を、待機位置432から排出部44へ送り、排出する場合もある。排出処理はホストコンピューター2が自動的に指示する場合と、オペレーターがホストコンピューター2を介して指示する場合がある。
【0034】
保管装置45は、複数の成形型を保管する部分で、本例では成形型12を格納した格納容器11を保管するようになっている。保管部45には図2及び図3に示すとおり縦横の2次元配列の棚を2ゲート(2列)設けているが、成形型の仕様に応じて棚のサイズや数量を拡張すればよい。また、形態はこれに限定されるものではなく複数の成形型を保管できればよい。
【0035】
搬送部42は、保管装置45から出庫部41の待機位置412へ、入庫部の待機位置432から保管装置45へ、保管装置45から入庫部の待機位置432を介して排出部44へと格納容器11を搬送する。搬送部42は保管装置45と待機位置422の間を移動する搬送ロボット(a)425と、待機位置422と出庫部42の待機位置412または入庫部43の待機位置432の間を移動する搬送ロボット(b)426で構成している。
【0036】
次に、図1において、成形型ストッカー4の各制御部について説明する。装置制御コンピューター40はネットワークと接続して、ホストコンピューター2と成形型ストッカー4とを仲介する役割をにない、装置制御部140と連携して、入出庫動作、排出動作を制御している。また、コードリーダー47、コードリーダー48により、それぞれ、記録媒体101、記録媒体111を読み取る。
【0037】
装置制御部140は、表示制御部146、出庫制御部141、搬送制御部142、入庫制御部143、排出制御部144と接続しており、これらを統括して、成形型ストッカー4の機械的な動作を制御する。つまり、成形型ストッカー4は、制御コンピューター40と、装置制御部140によって制御される。表示制御部146は、ペアリング装置の動作状態やエラーメッセージなどを表示装置147に表示する。出庫制御部141は、出庫部41において搬送容器10を順次、ベルトコンベアで搬送するように制御し、コードリーダー47の前に搬送容器10が到達した段階で、コード読取信号を装置制御部140へ出力する。また、待機位置413において、搬送部42から格納容器11を順次、受け取れるように搬送容器10の位置を制御する。そして、格納容器11を搬送部42から待機位置412で受け取った段階で、出庫完了信号を装置制御部140へ出力する。搬送制御部142は、搬送部42の搬送ロボット(a)425と搬送ロボット(b)426の動作を制御するものである。入庫制御部143は、入庫部43において格納容器11を順次、ベルトコンベアで搬送するように制御し、コードリーダー48の前に格納容器11が到達した段階で、コード読取信号を装置制御部140へ出力する。また、待機位置432において、搬送部42へ格納容器11を順次、受け渡せるように切り出し制御をおこない、搬送部42へ格納容器11を受け渡した段階で、入庫完了信号を装置制御部140へ出力する。排出制御部144は排出部44を制御するもので、入庫部43の待機位置432から格納容器11を順次、ベルトコンベアで搬送するように制御し、ベルトコンベアが満載になると、満載警告信号を出力する。また、格納容器11を待機位置432から排出部へ移送した段階で、排出完了信号を装置制御部140へ出力する。
【0038】
図4は、ホストコンピューター2の構成を示すブロック図である。ホストコンピューター2は、コンピューター全体の制御をおこなうCPU(中央処理装置)21を備え、その他、CRTディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示装置22、RAM、ROM、磁気ディスクなどで構成される記憶装置23、文字や数字を入力するためのキーボードなどの第1入力装置24、表示装置22の画面上に表示されたカーソルで種々の操作をするマウスなど第2入力装置25、ネットワークに接続する第1入出力装置26を備え、それぞれがCPU21に接続している。
【0039】
図5は、記憶装置23内部のファイル構造を示すブロック図である。まず、各種の情報を記憶する各データベースについて説明する。
【0040】
注文・加工指示情報データベース201は、顧客からの注文情報とそれに基づいて決定する加工条件などの加工情報を記憶している。図6は、注文・加工指示情報データベース201のデータ内容の一例を示す図であり、成形する眼鏡レンズの管理番号501、左右識別コード502、製品タイプ503、球面屈折力504、円柱屈折力505、乱視軸506、加入度507、成形型(a)識別コード508、成形型(a)の連番509、成形型(b)識別コード510、成形型(b)の連番511、成形型の仕様選択と決定の状態を示す完了フラグ512、出庫指示する際の優先度を示す優先度513などの情報で構成している。管理番号501は、顧客から注文された眼鏡レンズを識別するためのユニークな番号で、これによって任意の注文・加工指示情報を取り出すことが可能である。左右識別コード512は、右眼用か左眼用かの識別に用いるものである。製品タイプ503は、顧客が店舗で選択した製品のタイプを示しており、例えばプラスチック素材や設計の種類の組み合わせで決められている。球面屈折力504、円柱屈折力505、乱視軸506、加入度507は顧客の眼鏡処方を示す情報で、これによって累進面を規定する成形型(a)と、球面またはトーリック面を規定する成形型(b)の組み合わせを決める。成形型(a)識別コード509と成形型(b)識別コード511は、それぞれの成形型の識別コード(仕様)を示している。
なお、成形型(b)は、成形工程の後に研磨工程で加工する成型品もあるため、その場合は削り取られることを前提として成形型が選択される。連番509、511はそれぞれの成形型の通し番号を示している。注文が多い眼鏡処方用の成形型は、同じの仕様で数百枚の在庫をもち、逆に注文が少ない眼鏡処方用の成形型は数枚の在庫しかもたない。このように仕様(識別コード)が同じ複数枚の成形型を管理するために連番を用いている。なお、本実施例では連番を3桁の数字としているが、管理する枚数に応じて拡張すればよい。完了フラグ512は、注文された眼鏡レンズの成形に用いられる成形型の仕様選択が完了している場合を1、連番まで決定している状態を2、全て未処理の場合を0としている。図6では、管理番号がL1234のデータは成形型と連番の欄が全て埋まっており、よって完了フラグは2になっている。また、管理番号がL1235のデータは成形型の欄が埋まっており、連番の欄は空白(図では斜線)になっているため、完了フラグは1になっている。そして管理番号がL1236のデータは、成形型と連番の欄がいずれも空白であり、完了フラグは0になっている。優先度513は、後述する優先度決定部211で決定する値で、出庫待ちの成形型を出庫する順番を決定するために用いる。
【0041】
成形型選択情報データベース202は、眼鏡処方や製品タイプ503によって決められている成形型(a)と成形型(b)の組み合わせを記憶している。この例ではあらかじめ組み合わせを決定して、データベースに記憶しているが、眼鏡処方や製品タイプ503の条件によって、注文情報から直接、成形型識別コードや組み合わせを求めることも可能である。図7は、成形型選択情報データベース202のデータ内容の一例を示す図であり、左右識別コード502、製品タイプ503、球面屈折力504、円柱屈折力505、加入度507、成形型(a)識別コード508、成形型(b)識別コード510などの情報で構成している。
【0042】
成形型保管情報データベース203は、成形型ストッカー4に管理している成形型の保管位置(ゲート及び座標)、入出庫状態、使用回数などを記憶している。図8は成形型保管情報データベース203のデータ内容の一例を示す図であり、成形型の識別コード514、連番515、入出庫状態516、ゲート517(図2における棚の列)、X座標518、Y座標519、成形型の使用回数520などの情報で構成している。成形型の識別コード514は成形型(a)の識別コード508及び成形型(b)の識別コード510の両者を含む項目である。連番515も同様に、連番509と連番511とを含んでいる。入出庫状態516は保管システム上で管理している成形型12が、成形型ストッカー4に入庫しているかどうかを示している。この例では、1を入庫中、0を出庫中、2を出庫予定(予約済み)としている。出庫予定とは、出庫指示を出力して、成形型が成形型ストッカー4から実際に出庫するまでの状態を示しており、出庫がされれば状態は0になる。ゲート517は図2における保管装置45の棚の列のことであり、本実施例では2列をそれぞれAとBという区分で管理している。また、X座標518、Y座標519は図3における保管装置45の棚のXY座標である。使用回数520は文字通り成形型12が使用された回数で、出庫時にカウントする。
【0043】
不良情報データベース204は、成形後のプラスチックレンズで異常が発見された場合に、図1の不良入力コンピューター5によって入力した不良発生情報を、眼鏡レンズの管理番号と使用した成形型の識別情報と合わせて蓄積するものである。図9は不良情報データベース204のデータ内容の一例を示す図であり、成形した眼鏡レンズの管理番号501、不良入力処理日時521、不良コード522、不良名称523、成形型(a)識別コード508、連番509、成形型(b)識別コード510、連番511で構成している。不良入力処理日時521は、不良入力コンピューターで入力処理された時刻を示している。不良コード522及び不良名称523は、成形工程で発生する各不良別に決められているものである。
【0044】
除外情報データベース205は、不良入力されたもののなかで、成形型に起因する不良が検出された場合に、成形に用いた成形型を除外するために、その除外指示を記憶する。このデータベースは、不良の検出によって除外対象が追加され、除外された時点で除外対象が削除されるようになっている。図10は除外情報データベース205のデータ内容の一例を示す図であり、眼鏡レンズの管理番号501、不良入力処理日時521、不良コード522、不良名称523、成形型識別コード514、連番515、除外指示出力の完了フラグ524で構成している。
【0045】
続いて、各データベースにアクセスする各処理部について説明する。
【0046】
注文情報検索部206は、注文・加工指示情報データベース201を様々な条件で検索する機能を有する。例えば、図6の注文・加工指示情報データベース201において、完了フラグ512が0であるデータを検索したり、管理番号がR1234であるデータを検索するといった場合が挙げられる。
【0047】
成形型選択部207は、注文・加工指示情報データベース201の中で、成形型の選択が完了していない場合、すなわち完了フラグ512が0のデータについて、成形型の仕様を選択する。まず、注文情報検索部206で完了フラグ512が0のデータを調べ、該当したデータの眼鏡処方と製品タイプ503を取得する。そして、図7に示す成形型選択情報データベース202にアクセスして、眼鏡処方と製品タイプ503に該当する成形型の組み合わせを選択する。最後に選択した成形型(a)識別コード508、成形型(b)識別コード510を注文・加工指示情報データベース201に格納し、完了フラグを1にする。
【0048】
保管情報検索部208は、成形型保管情報データベース203にアクセスして、様々な条件で検索する機能を有する。例えば、図8の成形型保管情報データベース203で、入庫している成形型の中で使用回数の最少の成形型を検索するといった場合が挙げられる。
【0049】
出庫指示出力部209は、注文・加工指示情報データベース201の中で、成形型の選択が完了して出庫指示の出力に至っていない、すなわち完了フラグ512が1のデータについて、成形型を決定して出庫指示を出力する。成形型選択部207が成形型の仕様と組み合わせを選択したのに対して、出庫指示出力部209は、選択された仕様の成形型が複数枚ある場合に、その中から使用する成形型(連番まで含む)を実質的に決定する。まず、注文・加工指示情報データベース201の中から出庫すべき成形型を抽出する。この時、後述する優先度決定部で優先度が設定されていれば、それに従って以降の処理の順番を組み替える。次に抽出した成形型を順番に調べ、成形型保管情報データベース203の中で出庫したい成形型の仕様に合致し、入庫状態でかつ成形型使用回数520が最も少ない成形型514及び連番515を取得する。入庫状態であることを前提にしたのは、出庫できるものを早く確実に成形工程へ投入するためである。次に、決定した成形型514及び連番515を、注文・加工指示情報データベース201に格納し、完了フラグを2にする。
【0050】
保管情報更新部210は、成形型ストッカー4の出庫部42において格納容器11を出庫した段階と、入庫部43において格納容器11を入庫した段階と、排出部44に格納容器11を排出した段階で、それぞれ出力される出庫完了信号、入庫完了信号、排出完了信号を受け、成形型保管情報データベース203における入出庫状態516を更新する。また、出庫指示を出力した段階では、入出庫状態を出庫予定(予約済み)に更新する。本実施例では、成形型ストッカー4からの排出は出庫と同様に扱っているが、何らかの問題で排出された成形型12を識別する意味で、入出庫状態の数字を変えてもよい。
【0051】
優先度決定部211は、成形型12の出庫指示を出力する際に、出力する優先順位を決める。例えば、複数の注文について成形型の仕様が選択されている状態で、多量の出庫指示出力待ちが存在する場合に、限られた成形型の在庫を効率的に使用するために出庫の優先度を決めるものである。ここで対象とする出庫指示出力待ちの製品は、新規に注文されたものと、製造過程で不良となり再製作の必要が生じたものが混在する。本発明においては、製品の完成納期と完成までに必要とされる時間との兼ね合いで、優先度を決定している。図11は眼鏡レンズ1枚毎に優先度を決定した際の計算過程、計算結果を示している。加工所要時間601は、製品毎にどの工程で加工におよそ何時間を要するかを示しており、製品の違いによって、工程の数や順番が異なったり、同じ製品タイプでも注文によって、工程が省かれる場合がある。図11において空白(斜線部)は、該当する注文をその工程で加工しないことを示している。完成予想時間602は、加工所要時間の総計で、工程間の運搬などに関わるロスや加工待ち時間、加工の計画的な停止時間(休憩や勤務形態による停止時間)を考慮していない。限界時間603は、完成期日と現在時刻の差で、完成までに許容できる時間である。優先度513は、限界時間603と完成予想時間602の差で決定している。ただし、完成予想時間602が、運搬ロスや加工待ち時間、計画的な停止時間などを考慮していないため実態にそぐわない。ここでは一例として完成予想時間602を2倍にして、限界時間603との差を求め、優先度513を決定している。この計算方法は、製造工程全般の加工能力、工程配置、勤務形態により最適な方法を設定すればよい。この例では、完成期日が近づくに従って、優先度513がプラスからマイナスの値に変化するため、出庫指示を出力する段階では、より小さな値の注文を優先すればよい。図11からもわかるとおり、流動する工程の違いによって、注文毎に完成予想時間は異なるため、単純に再製作のものを優先して投入することは最善でない。また、より好ましくは、過去の製造履歴から不良発生率が高く、再製作のリスクの高いものにはリスク係数をかけて完成予想時間を算出すれば、より効果的な優先度の決定がが可能になる。決定した優先度513は図6の注文・加工指示情報データベース201に格納する。
【0052】
計数部212は、成形型12の使用回数をカウントし、成形型保管情報データベース203へ更新をおこなう。本実施例では出庫部42へ出庫した段階でカウントするようにしているが、入庫部43に入庫した段階でカウントしても問題ない。
【0053】
不良検出部213は、図9の不良情報データベース204を調べ、所定の不良が発生したか検出し、もし不良が発生していた場合には、除外情報データベース205へ除外すべき成形型514と連番515などを記憶する。不良情報データベース204は時間の経過と共にデータが蓄積されていくため、不良検出部213はどの不良発生結果まで処理したか記憶するようになっている。検出すべき不良とは、例えば、球面屈折力不良、円柱屈折力不良、乱視軸不良、加入度不良、プリズム不良、中心厚不良、カケ不良、キズ不良(眼球側の面)、キズ不良(物体側の面)などが例示できる。
【0054】
除外指示出力部214は、図10の除外情報データベース205に記憶された情報と、成形型保管情報203に記憶された成形型の入出庫状態によって、除外指示を2種類に分けて出力する。まず、除外情報データベース205を先頭から順次調べ、完了フラグ524が0のもの、すなわち除外指示を出力していない成形型識別コード514と連番515を取得する。次に成形型識別コード514と連番515に合致する成形型が、成形型ストッカー4に存在するか調べる。具体的には、保管情報検索部208によって、成形型保管情報データベース203を調べ、合致したデータの入出庫状態が1(入庫中)かどうかで判断する。そして、入庫中であった場合には、成形型ストッカー4の保管装置45から排出部44へ排出するように、ネットワークを介して、装置制御コンピューター40へ除外指示を出力する。また、対象とする成形型が出庫中であった場合には成形型ストッカー4の保管部45へ入庫することなく、排出部44へ排出するように装置制御コンピューター40へ除外指示を出力する。除外指示を出力した時点で、除外情報データベース205の完了フラグ524を1にする。制御コンピューター40では、除外指示を受け取った瞬間に排出処理できるとは限らないので、除外指示をストックしておき、成形型ストッカー4の通常の入出庫動作の合間に除外動作をおこなう。そして、実際に除外された時点で除外情報データベース205に記憶された当該情報を削除する。
【0055】
次に、本発明による成形型保管システム1の動作について具体的に説明する。図12及び図13は、本発明による成形型保管システム1の動作を示す各フローチャートであり、(a)はメインルーチンを、(b)は成形型選択処理を、(c)は出庫指示出力処理を、(d)は出庫処理を、(e)は入庫処理を、(f)は不良検出処理を、(g)は除外処理をそれぞれ示している。
【0056】
図12(a)に示すように、成形型保管システム1の動作はステップS1からステップS6までの各処理があり、ステップS7の処理終了でYESが選択されるまで、前述した処理を繰り返す。
【0057】
ステップS1の成形型選択処理について、図12(b)に示すフローチャートに従い説明する。ステップS101で、注文情報検索部206によって、注文・加工指示情報データベース201の中で完了フラグ512が0のデータが存在するか調べる。NOの場合は処理すべきデータがないので終了する。YESの場合は、ステップS102で、該当したデータの眼鏡処方と製品タイプ503を取得する。そして、ステップS103で、図7に示す成形型選択情報データベース202にアクセスして、眼鏡処方と製品タイプ503に該当する成形型の組み合わせを選択する。最後にステップS104で、選択した成形型(a)識別コード508、成形型(b)識別コード510を注文・加工指示情報データベース201に格納し、完了フラグを1にする。ここまで処理をしたら、ステップS101に戻って繰り返す。
【0058】
ステップS2の出庫指示出力処理について、図12(c)に示すフローチャートに従い説明する。この処理は、出庫指示出力部209の処理内容に該当する。まず、ステップS201で、注文情報検索部206によって、注文・加工指示情報データベース201の中で完了フラグ512が1のデータが存在するか調べる。NOの場合は処理すべきデータがないので終了する。YESの場合は、ステップS202で、優先度決定部211によって優先度を決定し、優先度に基づいて出力する順番を並べ替える。続いて、ステップS203からステップS208までのループに入る。ステップS203では出力すべき成形型の在庫が成形型ストッカー4に存在するか、保管情報検索部208によって成形型保管情報データベース203を検索して調べる。成形には2枚の成形型が必要なので、一方でも在庫が存在しなかった場合にはステップS208までスキップする。両方の在庫が存在した場合は、その仕様の成形型が複数枚存在するかを調べる。在庫が単一であった場合は、ステップS206に進み、複数枚あった場合、つまりステップS204でYESの場合は、ステップS205に進む。ステップS205では、複数の在庫について使用回数を比較し、使用回数が最小の成形型識別コード514と連番515を抽出する。その後、ステップS206で成形型識別コード514と連番515を決定し、注文・加工指示情報データベース201の成形型(a)識別コード508、連番509、成形型(b)識別コード510、連番511に抽出したデータを格納して、完了フラグ512を2にする。そして、ステップS207で出庫指示情報を出力すると、ネットワークを介して接続した出庫指示ラベル発行プリンタ3から記録媒体101へ出庫指示情報が印刷される。最終的に搬送容器10に記録媒体101が取り付けられて、搬送容器ストッカーから、順次、成形型ストッカー4へ投入される。ステップS208では、出庫指示出力がされていない注文があるか調べ、YESの場合はステップS203へ戻り、繰り返して処理をおこなう。NOの場合には、出庫指示出力処理を終了して(a)の処理へ戻る。
【0059】
ステップS3の出庫処理について、図13(d)に示すフローチャートに従い説明する。まず、ステップS301において、成形型ストッカー4の出庫部41に取り付けられた図示しないセンサーで、搬送容器10が投入されたかをチェックする。投入がなかった場合には処理を抜けて(a)の処理へ戻り、投入があった場合には、ステップS302において、コードリーダー47による記録媒体101の読み取りがおこなわれる。記録媒体101には、出庫する2枚の成形型の識別コードと連番、その保管場所を示すゲート番号と座標情報XY、そして成形する眼鏡レンズの管理番号が記録されている。ステップS303において、装置制御コンピューター40によって、取得した出庫指示情報101を処理して、搬送制御部142を介して搬送部42へ格納容器11の搬送指示を出力する。搬送部42の搬送ロボット(a)425は、指示されたゲートの座標XYへ移動して、棚に格納されている格納容器11を取り出し、待機位置422へ移動して、搬送ロボット(b)426に受け渡す。搬送ロボット(b)426は出庫部41の待機位置412へ移動して、格納容器11を搬送容器10に受け渡す。この時、搬送制御部142から出庫完了信号が出力され、装置制御部140と装置制御コンピューター40、そしてネットワークを介して、保管情報更新部210へ送信される。ステップ304において、保管情報更新部210が、成形型保管情報データベース204の入出庫状態515を0にして、ステップS305において、計数部212が成形型保管情報データベース204の使用回数519をカウントする。その後、出庫制御部142は、搬送容器10を半ピッチ(搬送容器10の約半分の長さ分)だけ送り、2枚目の成形型12が入った格納容器11を受け取れるように制御する。ステップS306で2枚目の成形型まで出庫を完了したか判断しNOであれば、ステップS303から繰り返す。2枚目の成形型12も同様の手順で搬送容器10に受け渡された時点で、搬送容器10は成形工程へ送り出され、出庫処理が完了する。
【0060】
ステップS4の入庫処理について、図13(e)に示すフローチャートに従い説明する。まずステップS401において、成形型ストッカー4の入庫部42に取り付けられた図示しないセンサーで、格納容器11が投入されたかをチェックする。投入がなかった場合には処理を抜けて(a)の処理へ戻り、投入があった場合には、ステップS402において、コードリーダー48による記録媒体111の読み取りがおこなわれる。記録媒体111には、成形型の識別コードと連番が記録されている。続いてステップS403で、保管場所の取得をおこなう。保管場所は、装置制御コンピューター40からネットワークを介して、保管情報検索部210によって、成形型保管情報データベース203をアクセスして取得する。あるいは出庫時に取り出した位置を、装置制御コンピューター40で記憶しておいて、その情報を用いても良い。次に、ステップS404で、入庫しようとしている成形型が除外の対象になっているかを調べる。除外の対象でなかった場合にはステップS405に進み、保管装置45への搬送動作が搬送制御部142によっておこなわれる。入庫部43の待機位置432に待機している格納容器11を搬送ロボット(b)426によって保持し、搬送部の待機位置422で搬送ロボット(a)425へ受け渡す。そして、搬送ロボット(a)425は指示された保管位置(ゲート、座標XY)に格納容器を搬送して、保管装置45へ戻す。待機位置432から搬送ロボット(b)426に格納容器11が受け渡された時点で、搬送制御部142から入庫完了信号が出力され、装置制御部140と装置制御コンピューター40、そしてネットワークを介して、保管情報更新部210へ送信される。ステップ405において、保管情報更新部210が、成形型保管情報データベース204の入出庫状態515を1にする。除外対象であった場合、すなわちステップS404でYESだった場合について説明する。ステップS407では、入庫制御部143が、待機位置432で格納容器11を停止している図示しないストッパーを解除し、格納容器11の排出部44への移送をおこなう。この時、排出制御部143から排出完了信号が出力され、装置制御部140と装置制御コンピューター40、そしてネットワークを介して、除外指示出力部214へ送信される。ステップS408で、除外指示出力部214は、排出完了信号を受けて、除外情報データベースにおいて、除外した成形型に関するデータを削除する。ステップS406及びステップS408を終了したら、入庫処理を完了する。
【0061】
ステップS5の不良検出処理について、図13(f)に示すフローチャートに従い説明する。まずステップS501において、不良検出部213は不良情報データベース204にアクセスし、時系列に蓄積された不良発生情報の中で、成形型に起因すると考えられる不良を検出する。不良を検出しなかった場合には、処理を抜けて(a)の処理へ戻り、検出した場合には、ステップS502において、該当する管理番号501、不良コード521、不良名称533、成形型識別コード513、連番514を除外情報データベース205に追加し、完了フラグ524を0にする。そして、ステップS503で、不良情報データベース204のどのデータまで処理したかを記憶し、不良検出処理を終了する。
【0062】
ステップS6の除外処理について、図13(g)に示すフローチャートに従い説明する。まずステップS601において、除外指示出力部214は、除外情報データベース205にアクセスし、除外すべき成形型があるか調べる。除外対象がなかった場合には、処理を抜けて(a)の処理へ戻り、あった場合には、ステップS602で、保管情報検索部208によって保管情報データベース203において、該当する成形型が成形型ストッカー4に存在するか調べる。入庫していなかった場合には、入庫処理で除外できるようにステップS607で、ネットワークを介して装置制御コンピューター40へ除外指示出力(b)を送信する。そしてステップS608で、除外情報データベース205の完了フラグを1にする。該当する成形型が成形型ストッカー4に保管されていた場合には、ステップS603において、すぐに排出部44へ排出できるように、ネットワークを介して装置制御コンピューター40へ除外指示出力(a)を送信する。除外指示出力(a)及び(b)には、出庫する成形型の成形型識別コード514と連番515、その保管場所を示すゲート番号517と座標情報X518、座標情報Y519が含まれている。除外指示出力(a)を受信した装置制御コンピューター40は、搬送制御部142へ指示して、格納容器11を排出する動作をおこなう。ステップS604において、装置制御コンピューター40によって、搬送制御部142を介して搬送部42へ格納容器11の搬送指示が出力される。搬送部42の搬送ロボット(a)425は、指示されたゲートの座標XYへ移動して、棚に格納されている格納容器11を取り出し、待機位置422へ移動して、搬送搬送ロボット(b)426に受け渡す。搬送ロボット(b)426は入庫部43の待機位置432へ移動して、格納容器11をベルトコンベアに載せる。この時、搬送制御部142から排出完了信号が出力され、装置制御部140と装置制御コンピューター40、そしてネットワークを介して、保管情報更新部210と除外指示出力部214へ送信される。ステップ605において、保管情報更新部210が、成形型保管情報データベース204の入出庫状態515を0にする。そして、ステップS606で、除外指示出力部214は、排出完了信号を受けて、除外情報データベース205において、除外した成形型に関するデータを削除する。ステップS606及びステップS608を終了したら除外処理を完了する。
【0063】
このように、本発明の成形型の保管システムを用いれば、出庫指示に基づき保管装置から成形型を自動的に出庫し、使用後に同じく自動的に入庫するため、素早く確実に成形型を取り出すことができ、使用後には確実に元の状態へ戻すことができる。
【0064】
また、複数の出庫指示を出力する場合に、納期や完成するまでにかかる時間を考慮して出庫する順番を組み替えるため、優先すべき組み合わせから出庫して、成形工程へ送ることができる。
【0065】
また、成形型の使用頻度を平準化でき、成形型を効率的に使用することができる。
【0066】
さらに、成形したプラスチックレンズで、所定の不良が検出された場合に、成形に用いた成形型が特定できるため、使用された成形型を保管装置へ入庫する直前に除外したり、既に当該成形型が入庫されていた場合には、保管装置から除外することが可能になり、異常のある成形型の再使用を未然に防ぐことができる。
【0067】
なお、本発明は累進多焦点レンズへの適用に限定されるものはなく、単焦点レンズの成形や、その他の光学レンズの成形に用いることが可能である。
【0068】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の成形型の保管方法及び保管システムによれば、従来、人手に頼っていた成形型の入庫作業を自動化できるため、製造工程における省力化が可能になる。また、人手に比べて素早く確実に成形型の出し入れができるため、製品の納期確保も容易になる。さらに、成形型に起因する不良の再発を防止できるため、製品の品質維持が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による成形型の保管システムの構成を示し、成形型ストッカー4の電気系統を中心とした制御ブロック図を含む図である。
【図2】成形型ストッカー4の構成を示す平面図である。
【図3】成形型ストッカー4の構成を示す側面図である。
【図4】ホストコンピューター2の構成を示すブロック図である。
【図5】記憶装置23内部のファイル構造を示すブロック図である。
【図6】注文・加工指示情報データベース201のデータ内容の一例を示す図である。
【図7】成形型選択情報データベース202のデータ内容の一例を示す図である。
【図8】成形型保管情報データベース203のデータ内容の一例を示す図である。
【図9】不良情報データベース204のデータ内容の一例を示す図である。
【図10】除外情報データベース205のデータ内容の一例を示す図である。
【図11】眼鏡レンズ1枚毎に優先度を決定した際の計算過程、計算結果を示す図である。
【図12】本発明による成形型保管システム1の動作を示す各フローチャートであり、(a)はメインルーチンを、(b)は成形型選択処理を、(c)は出庫指示出力処理をそれぞれ示している。
【図13】本発明による成形型保管システム1の動作を示す各フローチャートであり、(d)は出庫処理を、(e)は入庫処理を、(f)は不良検出処理を、(g)は除外処理をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1.成形型保管システム
2.ホストコンピューター
3.出庫指示情報発行プリンタ
4.成形型ストッカー
5.不良入力コンピューター
10.搬送容器
101.記録媒体
11.格納容器
111.記録媒体
12.成形型
40.装置制御コンピューター
41.出庫部
411.投入位置
412.待機位置
413.排出位置
42.搬送部
422.待機位置
425.搬送ロボット(a)
426.搬送ロボット(b)
43.入庫部
431.投入位置
432.待機位置
44.排出部
45.保管装置
47.コードリーダー
48.コードリーダー
140.装置制御部
141.出庫制御部
142.搬送制御部
143.入庫制御部
144.排出制御部
146.表示制御部
147.表示装置
21.CPU(中央処理装置)
22.表示装置
23.記憶装置
24.第1入力装置
25.第2入力装置
26.第1入出力装置
201.注文・加工指示情報データベース
202.成形型選択情報データベース
203.成形型保管情報データベース
204.不良情報データベース
205.除外情報データベース
206.注文情報検索部
207.成形型選択部
208.保管情報検索部
209.出庫指示出力部は
210.保管情報更新部
211.優先度決定部
212.計数部
213.不良検出部
214.除外指示出力部
501.管理番号
502.左右識別コード
503.製品タイプ
504.球面屈折力
505.円柱屈折力
506.乱視軸
507.加入度
508.成形型(a)識別コード
509.連番
510.成形型(b)識別コード
511.連番
512.完了フラグ
513.優先度
514.成形型識別コード
515.連番
516.入出庫状態
517.ゲート
518.X座標
519.Y座標
520.使用回数
521.不良入力処理日時
522.不良コード
523.不良名称
524.完了フラグ
601.加工所要時間
602.完成予想時間
603.限界時間

Claims (5)

  1. プラスチックレンズの成形に用いる成形型を直接、あるいは格納容器に格納して保管する保管システムであって、
    成形型または格納容器を格納する保管装置と、
    搬送容器を投入する投入口を備え、保管装置から搬送容器へ移し替えた成形型または格納容器を成形工程へ送る出庫部と、
    成形型または格納容器を保管装置へ入庫する入庫部と、
    成形型または格納容器を保管装置から排出する排出部と、
    成形型または格納容器を、保管装置から出庫部に待機した搬送容器へ、入庫部から保管装置へ、保管装置から排出部へと搬送する搬送部と、
    搬送容器に付された出庫指示情報を読み取る第1の読取装置と、
    成形型または格納容器に付された成形型識別情報を読み取る第2の読取装置と、
    成形型または格納容器の入出庫や排出に関わる動作を制御する制御部と、
    保管システム全体を制御するホストコンピューターとを備え、
    前記ホストコンピューターが、
    顧客毎の注文に応じて加工に必要な情報を記憶する注文・加工指示情報データベースと、
    成形型の仕様や組み合わせなどの情報を記憶する成形型選択情報データベースと、
    保管装置に保管される成形型の入出庫状況を記憶する成形型保管情報データベースと、
    顧客毎の注文・加工指示情報を所定の条件で検索する注文情報検索部と、
    顧客の注文に応じて、対になる2種類の成形型を選択する成形型選択部と、
    成形工程へ投入すべき成形型の出庫指示を出力する出庫指示出力部と、
    成形型が保管装置から出庫または排出された段階と、保管装置へ入庫した段階で、当該成形型の保管情報を更新する保管情報更新部とを備えることを特徴とする成形型の保管システム。
  2. 請求項1記載の成形型の保管システムにおいて、
    前記ホストコンピューターが、
    保管情報に基づいて、出庫すべき仕様の成形型が保管装置に保管されているか調べる保管情報検索部を備え、
    前記出庫指示出力部は、前記保管情報検索部が出庫すべき仕様の成形型が保管されていると判断した場合に、出庫指示を出力することを特徴とする成形型の保管システム。
  3. 請求項1または2記載の成形型の保管システムにおいて、
    前記ホストコンピューターが、
    複数の出庫指示を出力する場合に、出力する優先度を決定する優先度決定部を備え、
    前記出庫指示出力部は、優先度決定部が決定した順序で出庫指示を出力することを特徴とする成形型の保管システム。
  4. 請求項1からの3のいずれか一項に記載の成形型の保管システムにおいて、
    前記ホストコンピューターが、
    成形型が出庫または入庫した段階で、当該成形型の使用回数を計数し記憶する計数部を備え、
    前記出庫指示出力部は、出庫すべき仕様の成形型について複数枚の在庫が存在する場合に、在庫されている成形型の使用回数に応じて、出庫する成形型を決定することを特徴とする成形型の保管システム。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の成形型の保管システムにおいて、
    前記ホストコンピューターが、
    成型後のプラスチックレンズにおいて発生した不良を記憶する不良情報データベースと、
    不良情報データベースから成形型に起因する不良を検出する不良検出部と、
    所定の不良が検出された場合に、当該プラスチックレンズを成形した成形型を記憶する除外情報データベースと、
    除外情報データベースの内容に基づき除外指示を出力する除外指示出力部を備え、
    前記除外指示出力部は、
    該当する成形型が保管装置に保管されていなかった場合には、入庫部に当該成形型が入庫された段階で、排出部へ排出するように指示を出力し、
    該当する成形型が保管装置に保管されていた場合には、保管装置から排出部へ排出するように指示を出力することを特徴とする成形型の保管システム。
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