以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。以下では、管理対象の金型として、生タイヤ(トレッドパターンが形成される前のタイヤ)を加硫成形する際に用いるタイヤモールドを例に説明する。加硫成形の際は、タイヤモールドが1回約10分程度、200度程度の高温下に置かれる。また、加硫成形の際は、タイヤモールドに突起物がないことが好ましい。更に、後述するICタグに記憶される情報は、後述するリーダライタによって確実に読取れることが必要である。但し、リーダライタとICタグとの通信距離は、近距離(数cm程度)で良い。
最初に、図1から図3までを参照し、本発明の実施形態に係る金型であるタイヤモールドについて説明する。タイヤモールドは、複数の型部を組み合わせて構成されており、その分割形態に基づいてセグメンテッドモールドと2ピースモールドとに大別される。
図1は、セグメンテッドモールドの一例を示す図である。図1に示すように、セグメンテッドモールドであるモールド1aは、2つのサイドプレート2a、複数のセクター3aから構成される。サイドプレート2aは、加硫成形の際、タイヤ(図示しない。)のサイドウォール部に接する。セクター3aは、加硫成形の際、タイヤのトレッド面に接する。モールド1aは、型開き状態(タイヤとモールド1aが接する前の状態)においてタイヤが一方のサイドプレート2aにセットされると、他方のサイドプレート2aが近接し、更に各セクター3aがタイヤ径方向内側に移動することによって、型締め状態(タイヤとモールド1aが密着している状態)となる。セクター3aは、図1に示すように、周方向で複数に分割されており、型開き状態では放射状に離間し、型締め状態では互いに寄り集まって環状をなす。
図2は、セクター3aが環状をなしている様子を示す図である。図2に示す例では、セクター3aが7分割となっているが、本発明の技術的思想が適用されるモールド1aの分割数は、これに限定されないことは言うまでもない。
図3は、2ピースモールドの一例を示す図である。図3に示すように、2ピースモールドであるモールド1bは、2つのピース2bから構成される。ピース2bは、加硫成形の際、タイヤ(図示しない。)のサイドウォール部に接するとともに、2つのピース2bの各々がタイヤのトレッド面に略半分ずつ接する。タイヤは、その内周側に配置されたプラダー(図示しない。通常は、膨張可能なゴムからなる。)を膨張させることにより、モールド1bの内周面に密着する。
以上、セグメンテッドモールドと2ピースモールドの一例を説明したが、本発明の技術的思想は、これらに限定されて適用されるものではない。以下では、セグメンテッドモールド、2ピースモールドを総称する場合、これらの金型を包含する用語として「モールド」と記述する。また、サイドプレート2a、セクター3a、ピース2bを総称する場合、これらの金型部品を包含する用語として「モールド部品」と記述する。
次に、図4を参照し、本発明の実施形態に係るICタグについて説明する。
図4は、非接触型ICタグの一例を示す図である。図4に示すように、非接触型ICタグであるICタグ11は、アンテナパターン12、ICチップ13、ベースフィルム14から構成される。ICタグ11は、ベースフィルム14にアンテナパターン12を形成し、アンテナパターン12の両端部12a、12bにICチップ13を装着している。
ICチップ13は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、メモリ、通信部等から構成される。CPUは、ROM等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、各装置を駆動制御する。ROMは、不揮発性メモリであり、プログラム、データ等を恒久的に保持している。RAMは、揮発性メモリであり、ROM、メモリ等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、CPUが各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。メモリは、通信部を介して入力されたデータを保持する。通信部は、アンテナパターン12を介して外部機器と通信を行う。
以上、非接触型ICタグの一例を説明したが、本発明の技術的思想は、これに限定されて適用されるものではない。特に、ICタグ11は金属対応、高温対応のものでなくても良い。
次に、図5を参照しながら、モールドまたはモールドの収納体に取り付けるICタグ11の加工態様について説明する。
図5は、ICタグ11の加工態様の一例を示す図である。図5に示すように、ICタグ成形体23であるタグプレート21は、例えば、ICタグ11、ラミネートフィルム22等から構成される。ラミネートフィルム22は、耐擦過性のものが望ましい。ICタグ11とラミネートフィルム22との間には印字層があり、金型属性情報として、例えば、モールド番号25、トレッドパターン26、タイヤサイズ27等の情報が視認可能に印字される。
モールド番号25は、モールドを識別する識別情報であり、モールドを一意に識別する番号である。トレッドパターン26は、モールドによって製造されるタイヤのトレッドパターンを示すパターン情報であり、トレッドパターンを一意に識別する記号である。タイヤサイズ27は、タイヤのサイズを示すサイズ情報である。後述するように、これらの情報をICタグ11が記憶することで、モールドの様々な利用態様における情報を管理できる。
次に、図6を参照しながら、モールド部品に貼付するバーコードについて説明する。
図6は、バーコードの一例を示す図である。図6に示すように、高温(200度程度)に耐えられるバーコードである耐熱用バーコード31は、耐熱ラベル32等から構成される。耐熱ラベル32は、例えば、表面基材がポリイミド(約300度の耐熱性を有する。)等のフィルム基材である。表面基材の表側の面には、モールド番号25、モールド部品番号33等が印字され、印字コーティングされる。表面基材の裏側の面には、例えば、アクリル系、シリコン系等の粘着剤が塗布される。また、耐熱用バーコード31は、耐熱ラベル32に対して耐擦過性のラミネート加工または耐擦過性の樹脂加工を施したものであっても良い。
モールド番号25は、モールドに付与されるものと対応付けされる。例えば、モールド番号25が「1」を付与されたモールドに対しては、このモールドに係るモールド部品に貼付される耐熱用バーコード31のモールド番号25は、「00001」となる。モールド部品番号33は、モールド部品識別情報であり、特定のモールド内でモールド部品を一意に識別する番号である。
次に、図7、図8を参照しながら、バーコードの貼付およびICタグの取り付けを行ったモールドまたはモールドの収納体について説明する。
図7は、バーコードの貼付およびICタグの取り付けを行ったモールドの収納体の一例を示す図である。図7は、セグメンテッドモールドであるモールド1aについての例である。最初に、図7に示すように、モールド1aに係る全てのモールド部品に対して、耐熱用バーコード31が貼付される。すなわち、2つのサイドプレート2aおよび複数のセクター3aに対して、耐熱用バーコード31が貼付される。耐熱用バーコード31は、耐熱用バーコード31に係る耐熱ラベル32の裏側の面に塗布された粘着剤によって各モールド部品に貼着される。貼付場所は、視認性が高い箇所が好ましい。
次に、図7に示すように、各モールド部品をまとめて、モールド1aの収納体である金型収納体41に収納する。金型収納体41は、例えば、金属製である。金型収納体41の側面には、例えば、約2cm程度の高さを有するスペーサ42を取り付けることが好ましい。取り付け場所は、視認性が高い箇所が好ましい。スペーサ42は、例えば、スポンジ素材や発泡スチロール素材である。そして、金型収納体41に対して直接、またはスペーサ42を介して、タグプレート21を取り付ける。タグプレート21は、例えば、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナー等で脱着可能に取り付けることが好ましい。
ここで、スペーサ42を介してタグプレート21を取り付ける意義は、金属製の金型収納体41とICタグ11との間に一定の間隔を空け、ICタグ11の読取りを確実にすることである。例えば、約2cm程度の高さを有するスペーサ42を介して、短波帯(13.56MHz)の周波数によって通信を行うICタグ11を取り付けた場合、約15cm〜20cm程度の距離を置いても、後述するリーダライタによってICタグ11の読取りが可能となる。尚、ICタグ11の周波数は、短波帯に限定されるものではなく、例えば、UHF帯(日本におけるUHFの周波数帯は950MHz〜956MHz)等であっても良い。
図7に示す金型収納体41においては、モールド部品を識別するモールド部品番号33を記録した耐熱用バーコード31をモールド部品にそれぞれ貼付し、モールド1aの属性を示すモールド属性情報(例えば、モールド番号25、トレッドパターン26、タイヤサイズ27等)およびモールド部品番号33を記憶したICタグ11を取り付ける。これによって、高温下で使用され、複数のモールド部品から構成されるモールド1aの利用において、モールド1aにICタグ11を埋め込むことなく、人的ミスの発生を抑制することができる。
図8は、バーコードの貼付およびICタグの取り付けを行ったモールドの一例を示す図である。図8は、2ピースモールドであるモールド1bについての例である。最初に、図8に示すように、モールド1bに係る全てのモールド部品に対して、耐熱用バーコード31が貼付される。すなわち、2つのピース2bに対して、耐熱用バーコード31が貼付される。耐熱用バーコード31は、耐熱用バーコード31に係る耐熱ラベル32の裏側の面に塗布された粘着剤によって各モールド部品に貼着される。貼付場所は、視認性が高い箇所が好ましい。
次に、図8に示すように、モールド部品のいずれか一つにタグプレート21を取り付ける。タグプレート21は、加硫成形の際に取り外すことから、脱着可能に取り付けることが好ましい。取り付け場所は、視認性が高い箇所が好ましい。
図8に示すモールド1bにおいては、モールド部品を識別するモールド部品番号33を記録した耐熱用バーコード31をモールド部品にそれぞれ貼付し、モールド1bの属性を示すモールド属性情報(例えば、モールド番号25、トレッドパターン26、タイヤサイズ27等)およびモールド部品番号33を記憶したICタグ11に係るタグプレート21をモールド部品のいずれか一つに脱着可能に取り付ける。加硫成形の際は、取り付けたタグプレート21をモールド部品から取り外して使用する。これによって、金型収納体41がない場合でも、モールド1bにICタグ11を埋め込むことなく、人的ミスの発生を抑制することができる。
以上、図7、図8を参照しながら、バーコードの貼付およびICタグの取り付けを行ったモールドまたはモールドの収納体について説明したが、本発明の実施の形態は、これらの態様に限定されるものではない。例えば、セグメンテッドモールドに対して、モールド部品のいずれか一つにICタグ11を取り付けても良い。また、例えば、2ピースモールドを金型収納体41に収納し、金型収納体41にICタグ11を取り付けても良い。
次に、図9から図23を参照しながら、前述のモールドの情報を管理する金型管理システムについて説明する。後述するように、金型管理システムによって、作業者に負荷をかけずに、金型の情報を正確に管理することができる。
図9は、金型管理システムが提供する機能の概要を示す図である。図9に示すように、金型管理システムは、(1)初期登録、(2)モールド探索、(3)出庫、(4)入庫、(5)共用、(6)修理/加工、(7)製作、(8)廃棄、(9)移動、(10)棚卸、(11)検索/リスト出力、等の機能を提供する。
(1)初期登録の機能は、耐熱用バーコード31の発行、耐熱用バーコード31の貼付、タグプレート21とモールドとの紐付け、等の作業におけるモールドの登録情報を管理する。
(2)モールド探索の機能は、保管場所におけるモールド探索の作業を支援する。(3)出庫の機能は、タイヤ生産の準備作業の一つである、保管場所からのモールドの出庫に伴うモールドの移動情報を管理する。(4)入庫の機能は、タイヤ生産の終了作業の一つである、保管場所へのモールドの入庫に伴うモールドの移動情報を管理する。
(5)共用の機能は、加硫成形の際、モールドを共用する場合の共用情報を管理する。(6)修理/加工の機能は、モールドまたはモールドの一部を修理/加工する場合の修理/加工情報を管理する。(7)製作の機能は、モールドまたはモールドの一部を製作する場合の製作情報を管理する。(8)廃棄の機能は、モールドまたはモールドの一部を廃棄する場合の廃棄情報を管理する。
(9)移動の機能は、モールドを外部倉庫等に移動する場合の外部移動情報を管理する。(10)棚卸の機能は、モールドの棚卸の作業に伴う棚卸情報を管理する。(11)検索/リスト出力の機能は、モールドの検索およびリスト出力の作業を支援する。
図10は、金型管理システムの概略構成を示す図である。図10に示すように、金型管理システムは、サーバ5、端末6、リーダライタ7、モールド1(またはモールド収納体41)に取り付けられているICタグ11等から構成される。
サーバ5は、モールド1の登録情報、移動情報、共用情報、修理/加工情報、製作情報、廃棄情報、外部移動情報、棚卸情報等を保持し、ネットワーク9を介して端末6に提供する。また、必要があれば、外部の生産管理システム(図示しない)等と連携し、生産予定、生産履歴等の情報を保持し、ネットワーク9を介して端末6に提供する。
端末6は、モールド1の登録情報、移動情報、共用情報、修理/加工情報、製作情報、廃棄情報、外部移動情報、棚卸情報等を入力し、ネットワーク9を介してサーバ5に送信する。また、端末6は、サーバ5が保持する各種情報の検索要求をサーバ5に送信し、受信する検索結果を表示する。また、端末6は、リーダライタ7と通信を行い、リーダライタ7と各種情報の送受信を行う。尚、端末6とリーダライタ7との通信は、無線であっても良いし、有線であっても良い。
リーダライタ7は、耐熱用バーコード31の読取り、ICタグ11の読取り、およびICタグ11への書き込みを行う。また、リーダライタ7は、端末6と通信を行い、端末6と各種情報の送受信を行う。
ネットワーク9は、例えば、工場内LAN(Local Area Network)等である。
尚、図10ではサーバ5と端末6とを別々の装置として示したが、サーバ5と端末6との機能を1台の装置で提供しても良い。また、サーバ5の機能を複数の装置で提供しても良いし、同一の機能を有する端末6を複数設置しても良い。また、耐熱用バーコード31の発行用として、ラベルプリンタを設置するようにしても良い。また、タグプレート21の印字層に各種の情報を印字するために、レーザプリンタを設置するようにしても良い。
図11は、サーバ5のハードウェア構成図である。端末6も同様の構成である。サーバ5は、制御部51、記憶部52、メディア入出力部53、通信制御部54、入力部55、表示部56、周辺機器I/F(インタフェース)部57が、バス58を介して接続されて構成される。尚、図11のハードウェア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
制御部51は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される。
CPUは、記憶部52、ROM、記憶媒体等に格納されるプログラムをRAMのワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス58を介して接続された各装置を駆動制御する。
ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。
RAMは、揮発性メモリであり、記憶部52、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部51が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
記憶部52は、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御部51が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OS(オペレーティングシステム)に相当する制御プログラムや、後述の処理に相当するアプリケーションプログラムが格納されている。
これらの各プログラムコードは、制御部51により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
メディア入出力部53(ドライブ装置)は、データの入出力を行い、例えば、CDドライブ(−ROM、−R、RW等)、DVDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、MOドライブ等のメディア入出力装置を有する。
通信制御部54は、通信制御装置、通信ポート等を有し、サーバ5とネットワーク間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワーク9を介して、サーバ5と、他のコンピュータ間の通信制御を行う。
入力部55は、データの入力を行い、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー、タッチパネル等の入力装置を有する。
入力部55を介して、サーバ5に対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
表示部56は、CRTモニタ、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携してコンピュータのビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
周辺機器I/F(インタフェース)部57は、コンピュータに周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部57を介してコンピュータは周辺機器(例えば、ラベルプリンタまたはレーザプリンタ等)とのデータの送受信を行う。周辺機器I/F部57は、USB、IEEE1394、RS−232C等で構成されており、通常複数の周辺機器I/Fを有する。周辺機器との接続形態は有線、無線を問わない。
バス58は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
図12は、リーダライタ7のハードウェア構成図である。リーダライタ7は、制御部61、電源部62、入力部63、出力部64、記憶部65、通信部66、アンテナ67、バーコード読取り部68、外部機器入出力部69等で構成される。リーダライタ7は、作業を円滑に行うためにハンディ型のものが望ましい。
制御部61は、プログラムの実行を行うCPUと、OS(Operating System)、プログラム命令あるいはデータ等を格納するためのROM(Read Only Memory)、一時的な作業用データを格納するためのRAM(Random Access Memory)等のメモリから構成される。制御部61は、リーダライタ7全体を制御する。
電源部62は、リーダライタ7を駆動する電力を供給する。入力部63は、データの入力を行い、例えば、テンキー、タッチパネル等の入力装置を有する。入力部63を介して、リーダライタ7に対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。出力部64は、液晶パネル等のディスプレイを有する。また、出力部64は、音声出力を行うスピーカを有しても良い。記憶部65は、入力部63、通信部66、バーコード読取り部68、外部機器入出力部69を介して入力されるデータ等を記憶する。
通信部66は、データの変調、復調を行い、アンテナ67を介してICタグ11との無線通信を制御する。バーコード読取り部68は、耐熱用バーコード31等に印字されたバーコードの読取りを行う。外部機器入出力部69は、外部機器へのデータの送受信を制御する。外部機器との接続形態は、作業を円滑に行うために無線が望ましいが、有線であっても構わない。有線の場合、例えば、端末6としてノートPC(パーソナルコンピュータ)を搭載したカートを用意し、端末6とリーダライタ7とを有線で接続するようにしても良い。
次に、図13から図23を参照しながら、金型管理システムを利用した処理の詳細を説明する。
図13は、セグメンテッドモールドに対する初期登録の処理を説明する図である。図13では、モールド1aとタグプレート21との紐付け処理について説明している。
モールド1aとタグプレート21との紐付けの準備作業として、作業者は、端末6の入力部55を介して、モールドの登録情報(例えば、トレッドパターン26、タイヤサイズ27、モールド名称、製作年月日、耐久回数等)を入力する。モールド番号25は、サーバ5等が自動的に採番する。次に、作業者は、端末6を介して、レーザプリンタにタグプレート21の印字層への印字を指示する。そして、作業者は、ICタグ11をパウチ加工することによって、ICタグ成形体23であるタグプレート21を作成し、リーダライタ7によってモールド番号25、トレッドパターン26、タイヤサイズ27をICタグ11に書き込む。
同様に、作業者は、端末6の入力部55を介して、モールド部品の登録情報(例えば、モールド番号25、モールド部品番号33、モールド部品名称、製作年月日、耐久回数等)を入力し、ラベルプリンタに耐熱用バーコード31の出力を指示する。モールドおよびモールド部品の登録情報は、端末6からサーバ5に送信され、サーバ5が保持する。これらの準備作業は、セグメンテッドモールドおよび2ピースモールドの両方に共通する。
準備作業が完了すると、図13に示すように、作業者は、全てのサイドプレート2aおよびセクター3aに耐熱用バーコード31を貼付し、リーダライタ7のバーコード読取り部68によって、貼付した耐熱用バーコード31の読取りを行う(図13の(1)耐熱用バーコード31の読取り)。次に、作業者は、リーダライタ7の通信部66によって、読取った情報をタグプレート21に係るICタグ11に書き込む(図13の(2)ICタグ11への書込み)。そして、作業者は、モールド1aを金型収納体41に収納するとともに、タグプレート21を金型収納体41に取り付ける。
モールド1aとタグプレート21との紐付け情報は、リーダライタ7から端末6を介してまたは直接サーバ5に送信され、サーバ5が保持する。
図14は、2ピースモールドに対する初期登録の処理を説明する図である。図14では、モールド1bとタグプレート21との紐付け処理について説明している。モールド1bとタグプレート21との紐付けの準備作業としては、セグメンテッドモールドと同様である。
準備作業が完了すると、図14に示すように、作業者は、全てのピース2bに耐熱用バーコード31を貼付し、リーダライタ7のバーコード読取り部68によって、貼付した耐熱用バーコード31の読取りを行う(図14の(1)耐熱用バーコード31の読取り)。次に、作業者は、リーダライタ7の通信部66によって、読取った情報をタグプレート21に係るICタグ11に書き込む(図13の(2)ICタグ11への書込み)。そして、作業者は、タグプレート21をいずれか一つのピース2bに取り付ける。
モールド1bとタグプレート21との紐付け情報は、リーダライタ7から端末6を介してまたは直接サーバ5に送信され、サーバ5が保持する。
図15は、モールド探索の処理を説明する図である。図15では、保管場所に保管されているモールドの中から所望のモールドを探索する処理について説明している。
図15に示すように、保管場所に保管されているモールドの中から所望のモールドを探索する場合、作業者は、準備リスト73に基づいて所望のモールドが保管されている保管区画71を示す番地72を確認する(図15の(1)準備リスト73に基づいて番地72を確認)。
保管区画71は、保管場所を一定間隔で分割した区画である。番地72は、保管区画71を一意に識別する番号である。準備リスト73は、生産管理を行う管理者が出力する紙媒体のリストであり、作業者に対して事前に配布される。図15に示すように、準備リスト73には、作業予定の日時を示す作業日時、作業に用いるモールドのモールド番号25等の情報であるバーコード、作業に用いるモールドの保管区画71を示す番地72等が印字される。また、準備リスト73には、必要に応じて、モールド番号25、加硫成形の際に用いる加硫機の識別番号等が印字される。
次に、作業者は、リーダライタ7のバーコード読取り部68によって、準備リスト73のバーコードの読取りを行う(図15の(2)準備リスト73のバーコードの読取り)。バーコード7の制御部61は、読取ったモールド番号25を記憶部65に記憶するとともに、出力部64に表示する。次に、作業者は、準備リスト73に印字されている番地72の保管区画71に移動し、リーダライタ7の通信部66によって、金型収納体41に取り付けられているICタグ11の読取りを順次行う(図15の(3)ICタグ11の読取り)。バーコード7の制御部61は、ICタグ11の読取りごとに、読取ったICタグ11のモールド番号25と、記憶部65に記憶するモールド番号25とが一致するかどうかを確認し、一致した場合、出力部64によって、一致したことを示す音を出力する。これによって、作業者は、モールド探索の作業を短時間かつ正確に行うことができる。
図16は、出庫の処理を説明する図である。図16では、加硫成形の際に用いるモールドを保管場所から準備場所に移動し、準備場所において出庫情報の入力を行う処理について説明している。
図16に示すように、作業者は、準備リスト73に基づいて出庫するモールド1aを収納している金型収納体41を保管場所から準備場所に移動する(図16の(1)準備リスト73に基づいて金型収納体41を移動)。金型収納体41の移動は、例えば、移動する金型収納体41にワイヤーをかけてクレーン車(図示しない)等によって行う。ワイヤーをかける際、作業者は、リーダライタ7の通信部66によって、金型収納体41に取り付けられているICタグ11の読取りを行う(図16の(2)ICタグ11の読取り)。ここで、作業者は、例えば、リーダライタ7のバーコード読取り部68によって準備リスト73のバーコードの読取りを行い、作業予定のモールド1aのモールド番号25をリーダライタ7の記憶部65に事前に記憶させておく。一方、リーダライタ7の制御部61は、ICタグ11の読取りを行うと、読取ったICタグ11のモールド番号25と、記憶部65に記憶するモールド番号25とが一致するかどうかを確認する。このように、準備リスト73に印字された作業予定のモールド1aと、実際のモールド1aとをリーダライタ7によって照合することで、モールド1aの使用間違い(人的ミス)を防止することができる。
次に、作業者は、金型収納体41からモールド1aの取出しを行う(図16の(3)モールド1aの取出し)。次に、作業者は、リーダライタ7のバーコード読取り部68によって、2つのサイドプレート2a、全てのセクター3aに貼付されている耐熱用バーコード31の読取りを行う(図16の(4)耐熱用バーコード31の読取り)。リーダライタ7の制御部61は、耐熱用バーコード31の読取りを行うと、読取ったモールド部品番号33を記憶部65に記憶する。次に、作業者は、リーダライタ7の通信部66によって、金型収納体41に取り付けられているICタグ11の読取りを行う(図16の(5)ICタグ11の読取り)。リーダライタ7の制御部61は、ICタグ11の読取りを行うと、ICタグ11から読取ったモールド部品番号33と、記憶部65に記憶するモールド部品番号33とが一致するかどうかを確認し、金型収納体41に収納されているモールド部品に誤りがないことを照合する。
照合結果が正しい場合、モールド番号25、モールド部品番号33等の情報は、出庫情報としてリーダライタ7から端末6を介してまたは直接サーバ5に送信され、サーバ5が加硫機で使用中のモールド1aの情報として保持する。
図16では、セグメンテッドモールドであるモールド1aについて説明したが、2ピースモールドであるモールド1bについても同様の処理を行う。また、以下の図17から図23に係る処理についても、セグメンテッドモールドであるモールド1aについて説明するが、2ピースモールドであるモールド1bについても同様の処理を行う。
図17は、入庫の処理を説明する図である。図17では、加硫成形の際に用いたモールドを準備場所において入庫情報の入力を行い、準備場所から保管場所に移動する処理について説明している。
図17に示すように、作業者は、加硫成形の際に用いたモールド1aを準備場所に移動させ、リーダライタ7のバーコード読取り部68によって、2つのサイドプレート2a、全てのセクター3aに貼付されている耐熱用バーコード31の読取りを行う(図17の(1)耐熱用バーコード31の読取り)。リーダライタ7の制御部61は、耐熱用バーコード31の読取りを行うと、読取ったモールド部品番号33を記憶部65に記憶する。次に、作業者は、リーダライタ7の通信部66によって、金型収納体41に取り付けられているICタグ11に記憶部66が記憶するモールド部品番号33の書込みを行う(図17の(3)ICタグ11への書込み)。ここで、リーダライタ7の制御部61は、モールド部品番号33を上書きして書き込むように指示しても良いし、ICタグ11が既に記憶しているモールド部品番号33と照合して不一致のもののみ上書きして書き込むように指示しても良い。次に、作業者は、金型収納体41にモールド1aの収納を行う(図17の(3)モールド1aの収納)。
次に、作業者は、金型収納体41を準備場所から保管場所に移動すると、リーダライタ7の通信部66によって、金型収納体41に取り付けられているICタグ11の読取りを行い、保管区画71を示す番地72を確認する(図17の(4)ICタグ11を読取り、番地72を確認)。そして、作業者は、確認した番地72に金型収納体41を保管する。尚、元の番地72に保管する必要はないが、異なる番地72に保管する場合、新たな番地72を金型収納体41に取り付けられているICタグ11に書き込んでおく。
金型収納体41の保管が終了すると、モールド番号25、モールド部品番号33等の情報は、入庫情報としてリーダライタ7から端末6を介してまたは直接サーバ5に送信され、サーバ5が保管場所に保管したモールド1aの情報として保持する。
図18は、モールド部品の一部を共用する場合の処理を説明する図である。図18では、一方のモールド1a(共用元のモールド1a)に係るモールド部品を他方のモールド1a(共用先のモールド1a)と共用する場合の処理について説明している。
図18に示すように、作業者は、金型収納体41から共用元のモールド1aの取出しを行う(図18の(1)共用元のモールド1aの取出し)。次に、作業者は、リーダライタ7のバーコード読取り部68によって、サイドプレート2a、セクター3aの中で、共用元に提供するモールド部品に貼付されている耐熱用バーコード31の読取りを行う(図18の(2)共用元の耐熱用バーコード31の読取り)。リーダライタ7の制御部61は、共用元の耐熱用バーコード31の読取りを行うと、読取ったモールド部品番号33を記憶部65に記憶する。次に、作業者は、リーダライタ7の通信部66によって、記憶部65に記憶しているモールド部品番号33を、どのモールド部品を共用するかを示す情報として共用元のICタグ11に書き込む(図18の(3)共用元のICタグ11への書込み)。
次に、作業者は、金型収納体41から共用先のモールド1aの取出しを行う(図18の(4)共用先のモールド1aの取出し)。次に、作業者は、リーダライタ7のバーコード読取り部68によって、サイドプレート2a、セクター3aの中で、共用先から提供を受けることで使用しないモールド部品に貼付されている耐熱用バーコード31の読取りを行う(図18の(5)共用先の耐熱用バーコード31の読取り)。リーダライタ7の制御部61は、共用先の耐熱用バーコード31の読取りを行うと、読取ったモールド部品番号33を記憶部65に記憶する。次に、作業者は、リーダライタ7の通信部66によって、記憶部65に記憶しているモールド部品番号33を、どのモールド部品を使用しないかを示す情報として共用先のICタグ11に書き込む(図18の(6)共用先のICタグ11への書込み)。使用しないモールド部品は、金型収納体41に収納し、保管場所に戻すようにしても良い。
共用先のICタグ11への書込みが終了すると、書き込んだ情報は、共用情報としてリーダライタ7から端末6を介してまたは直接サーバ5に送信され、サーバ5が保持する。
図19は、一つのモールドから2種類のタイヤを加硫成形する場合の処理を説明する図である。図19では、一つのモールド1a(図19ではモールドBとして図示)から2種類のタイヤサイズ27のタイヤを加硫成形する場合の処理について説明している。
図19に示すように、準備作業として、作業者は、モールドAの金型収納体41に取り付けられているタグプレート21を取り外して、モールドBの金型収納体41に取り付ける。すなわち、モールドBの金型収納体41には、二つのタグプレート21が取り付けられる。ここで、図19に示すように、モールドAのタグプレート21は、タイヤサイズ27が「275/65 R17」を示すものである。また、モールドBのタグプレート21は、タイヤサイズ27が「275/70 R16」を示すものである。尚、モールドAのタグプレート21は、モールドAの金型収納体41に取り付けられているものである必要はなく、新たにタグプレート21を作成しても良い。
作業者は、リーダライタ7の通信部66によって、モールドAのICタグ11の読取りを行う(図19の(1)モールドAのICタグ11の読取り)。リーダライタ7の制御部61は、読取ったモールドAの情報を記憶部65に記憶する。次に、作業者は、リーダライタ7の通信部66によって、記憶部65に記憶している情報を、モールドBのICタグ11に書き込む(図19の(2)モールドBのICタグ11への書込み)。
次に、作業者は、モールドBの金型収納体41を準備場所に移動し、モールド1a(モールドB)の取出しを行う(図19の(3)モールド1aの取出し)。次に、作業者は、リーダライタ7のバーコード読取り部68によって、2つのサイドプレート2a、全てのセクター3aに貼付されている耐熱用バーコード31の読取りを行う(図19の(4)モールドBの耐熱用バーコード31の読取り)。リーダライタ7の制御部61は、モールドBの耐熱用バーコード31の読取りを行うと、読取ったモールド部品番号33を記憶部65に記憶する。次に、作業者は、リーダライタ7の通信部66によって、記憶部65に記憶しているモールド部品番号33を、モールドAのICタグ11に書き込む(図19の(5)モールドAのICタグ11への書込み)。
モールドAのICタグ11への書込みが終了すると、書き込んだ情報は、リーダライタ7から端末6を介してまたは直接サーバ5に送信され、サーバ5が保持する。
図20は、棚卸の処理を説明する図である。図20では、複数のモールド1aに係るICタグ11を一括して読取りを行う処理について説明している。
作業者は、リーダライタ7の入力部63によって棚卸対象の番地72を入力し、リーダライタ7の通信部66によって一括して金型収納体41に取り付けられているICタグ11の読取りを行う。ここで、リーダライタ7の記憶部65には、端末6を介してまたは直接サーバ5から受信した棚卸の情報が記憶されている。そして、番地72が示す保管区画71に保管されている全ての金型収納体41に取り付けられているICタグ11の読取りが終了すると、リーダライタ7の制御部61は、読取った情報と、記憶部65に記憶されている棚卸の情報とを照合する。具体的には、読取ったICタグ11の数と、棚卸対象の番地72に係る金型収納体41の保管数とが一致するかどうかを確認する。一致しない場合、読取ったICタグ11の情報は、リーダライタ7から端末6を介してまたは直接サーバ5に送信され、照合の差異リストが出力される。作業者は、出力された差異リストに基づいて、適宜金型収納体41の配置変換などを行う。
図21は、モールド状況検索画面101の一例を示す図である。モールド状況検索画面101は、入力された検索条件によって検索されたモールドの現在の状況を表示する。
モールド状況検索画面101は、検索条件の入力項目として、モールドNo102、パターン103、タイヤサイズ104、状態105、加硫機No106、保管場所107、最終入庫108、最終出庫109、共用/修理110等の画面項目を有する。また、モールド状況検索画面101は、検索指示の入力ボタンとして、検索111を有する。また、モールド状況検索画面101は、検索結果の表示項目として、モールドNo112、パターン113、タイヤサイズ114、保管場所115、最終入庫116、最終出庫117、状態118、共用119、修理120、生産回数121等の画面項目を有する。また、モールド状況検索画面101は、詳細情報表示指示の入力ボタンとして、詳細122を有する。また、モールド状況検索画面101は、履歴情報表示指示の入力ボタンとして、履歴123を有する。
例えば、モールドNo112が「RV−123」のモールドは、パターン113が「TIR」、タイヤサイズ114が「215/50R17 95V」、保管場所115が「保管していないことを示す空欄」、最終入庫116が「2007/07/07」、最終出庫117が「2007/07/08」、状態118が「生産中[0101L]」、共用119が「共用先」、修理120が「全部または一部修理中を示す黒丸」、生産回数112が「38」である。
図22は、モールド属性情報詳細画面201とモールド属性情報履歴画面301の一例を示す図である。モールド属性情報詳細画面201は、モールド部品ごとの現在の状況を表示する。モールド属性情報履歴画面301は、モールド部品ごとの処理の履歴を表示する。
モールド属性情報詳細画面201は、表示項目として、モールドNo202、パーツ名203、管理番号204、状況205、共用元206、共用先207、備考208等の画面項目を有する。
例えば、モールドNo202が「RV−123」、管理番号204が「10005897」のモールド部品は、パーツ名203が「サイドプレート(外)」、状況205が「修理中」、共用元206が「RV−222」、共用先207が「自分自身であることを示す横線」、備考208が「破損修復」である。
モールド属性情報履歴画面301は、表示項目として、モールドNo302、処理日時303、処理対象304、管理番号305、保管場所306、処理内容307、備考308等の画面項目を有する。
例えば、モールドNo302が「RV−123」、処理日時303が「2007/07/29 14:40:00」の履歴は、処理対象304が「サイドプレート(外)」、管理番号305が「10005897」、保管場所306が「B−1−2」、処理内容307が「修理」、備考308が「空欄」である。
図23は、加硫機別モールド使用状況検索画面401の一例を示す図である。加硫機別モールド使用状況検索画面401は、入力された検索条件によって検索された加硫機別のモールドの現在の使用状況を表示する。
加硫機別モールド使用状況検索画面401は、検索条件の入力項目として、加硫機No402、モールドNo403、状態404、パターン405、タイヤサイズ406等の画面項目を有する。また、加硫機別モールド使用状況検索画面401は、検索指示の入力ボタンとして、検索407を有する。また、加硫機別モールド使用状況検索画面401は、検索結果の表示項目として、加硫機No408、モールドNo409、パターン410、タイヤサイズ411、予定日時412、状況413等の画面項目を有する。
例えば、加硫機No408が「0101L」の加硫機では、モールドが一つ使用されている。使用されているモールドは、モールドNo409が「RV−456」、パターン410が「TIR」、タイヤサイズ411が「215/50R17 95V」、予定日時412が「2007/08/10 11:00」、状況413が「生産中」である。
前述のモールド状況検索画面101、モールド属性情報詳細画面201、モールド属性情報履歴画面301、加硫機別モールド使用状況検索画面401は、例えば、端末6の表示部56に表示される。作業者は、端末6の入力部55から所望の検索条件、検索指示等を入力する。これに対し、端末6の制御部51が入力されたデータをサーバ5に送信し、サーバ5の制御部51が記憶部52に記憶されている各種の情報を検索して検索結果を端末6に送信し、端末6の制御部51が表示部56に検索結果を表示する。
図9に示す機能の中で、修理/加工、製作、廃棄、移動に関する処理については詳細な説明をしていないが、前述の出庫、入庫、共用に関する処理と同様の処理を行うことで、修理/加工、製作、廃棄、移動に伴う情報を管理することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、高温下で使用され、複数のモールド部品から構成されるモールドの利用において、モールドにICタグ11を埋め込むことなく、人的ミスの発生を抑制し、様々な利用態様における情報を管理できるように構成したモールド及び金型収納体41、並びに金型の情報を管理する金型管理システムを提供することができる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る金型収納体、金型および金型管理システム等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。