JPH10297722A - ピッキングシステムおよび記録媒体 - Google Patents

ピッキングシステムおよび記録媒体

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JPH10297722A
JPH10297722A JP12307197A JP12307197A JPH10297722A JP H10297722 A JPH10297722 A JP H10297722A JP 12307197 A JP12307197 A JP 12307197A JP 12307197 A JP12307197 A JP 12307197A JP H10297722 A JPH10297722 A JP H10297722A
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JP
Japan
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picking
zone
picked
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instruction data
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JP12307197A
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Hiroyuki Fukuyama
博之 福山
Tomonori Kajimura
智徳 梶村
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NIPPON NETWORK KENKYUSHO KK
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NIPPON NETWORK KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボックスリレー式ゾーンピッキング方式でピ
ッキングを行う場合において、全体としての作業生産性
を向上させることができるようにする。 【解決手段】 棚4に保管されている複数種類の物品の
出庫に関する情報を納品先毎に記憶して管理する上位コ
ンピュータ1と、A,B,Cの各ゾーン毎に備えられる
複数の端末2,2,2との間で無線通信を行い、端末2
からの要求に応じて上位コンピュータ1から該当するゾ
ーンのピッキング指示データをダウンロードして所定の
ピッキング指示画面を表示するように構成し、ピッキン
グした物品を入れるコンテナ6が前のゾーンからコンベ
ヤ5上を流れてくる前にピッキング指示データの送信要
求を行うことにより、コンテナ6が流れてくる前に、ピ
ッキングすべき物品の情報をあらかじめ知ることができ
るようにして、コンテナ6が流れてこなくてもピッキン
グ作業を進めることができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、倉庫などの棚に収
納された複数種類の物品をコンピュータシステムからの
出力データを参照してピッキングするピッキングシステ
ムおよび記録媒体に関し、特に、いわゆるボックスリレ
ー式ゾーンピッキング方式でピッキング作業を行う場合
に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、工場や集配センタなどの倉庫に
は多種多様の物品や商品が保管されている。このような
倉庫では、物品を保管するために多くの棚が設置され、
仕切りによって分けられた個々の収納スペースごとに同
じ種類の物品がまとめて保管されている。そして、必要
に応じて納品先別に商品を揃える作業が行われる。この
ような作業は、一般にピッキングと呼ばれている。
【0003】このようなピッキング作業は、1人の担当
者が対象の物品をすべて順にピッキングしていくいわゆ
るシングルピッキングの方法で行うことも可能である
が、より作業を効率よく行うためには、コンベヤを使っ
たいわゆるボックスリレー式ゾーンピッキングの方法で
行うことが有効である。
【0004】図6は、一般的なボックスリレー式ゾーン
ピッキングの特徴を説明するための図である。図6に示
すように、ボックスリレー式ゾーンピッキング方式で
は、倉庫を複数のゾーンに分け、各ゾーン毎に担当者を
置く。各ゾーンに分けた複数の棚の前にはコンベヤが設
置され、このコンベヤ上を、ピッキングした物品を収納
するためのボックス型のコンテナが流れるようになって
いる。
【0005】作業としては、倉庫内に引いたコンベヤ
上に、納品先毎に商品明細が記載されたピッキングリス
トを入れたコンテナを流す。各ゾーンの担当者は、コ
ンテナに入っているピッキングリストをもとにピッキン
グを行う。そして、担当するゾーンの棚から取り出し
た物品をコンテナに入れ、次のゾーンにコンテナを流
す。このような作業形態をとれば、コンベヤでコンテナ
をリレーするため作業者の移動距離が短くなるととも
に、流れ作業なので作業者はサボることができず、シン
グルピッキングに比べて作業の効率を上げることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなボックスリレー式ゾーンピッキング方式では、コ
ンテナが前のゾーンで滞留すると、それより後のゾーン
でピッキング作業に待ち状態が発生してしまい、全体と
して作業生産性を低下させる結果となってしまうという
問題があった。
【0007】例えば、図7のように、Aゾーンの物品に
出荷の作業が集中していると、Aゾーンの担当者がいく
ら急いで作業をしても、Aゾーンのところでコンテナが
滞留してしまう場合がある。このとき、それより後のB
ゾーンやCゾーンでは、ピッキングリストの入ったコン
テナが流れてこないのでピッキング作業を行うことがで
きず、何もしない無駄な時間が生じてしまうことにな
る。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、ボックスリレー式ゾーンピッキ
ング方式でピッキングを行う場合において、どのゾーン
でもピッキング作業待ちの無駄な時間をなくし、全体と
しての作業生産性を向上させることができるようにする
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のピッキングシス
テムは、ボックスリレー式ゾーンピッキング方式でピッ
キング作業を行うためのピッキングシステムであって、
上位コンピュータと物品保管エリア内の各ゾーン毎に備
えられる複数の端末とで構成され、上記上位コンピュー
タは、上記各ゾーン毎に設置された棚に保管されている
複数種類の物品の出庫に関する情報を納品先毎に記憶し
て管理する管理手段と、上記各ゾーン毎に備えられた端
末からのピッキング指示データの送信要求を無線で受信
する第1の無線受信手段と、上記第1の無線受信手段で
受信した送信要求に応じて、上記管理手段により管理さ
れている情報の中から取り出された上記送信要求のあっ
た端末に対応するゾーンの情報を、上記ピッキング指示
データとして無線送信する第1の無線送信手段とを備
え、上記複数の端末はそれぞれ、上記ピッキング指示デ
ータの送信を上記上位コンピュータに対して無線送信に
て要求する第2の無線送信手段と、上記上位コンピュー
タから無線で送られてくるピッキング指示データを受信
する第2の無線受信手段と、上記第2の無線受信手段で
受信されたピッキング指示データに基づいて所定のピッ
キング指示画面を表示する表示手段とを備えることを特
徴とする。
【0010】本発明の他の特徴とするところは、上記管
理手段は、上記端末から1つの送信要求が送られてくる
毎に、ピッキングカートで一度にピッキング可能な納品
先の数だけ該当するゾーンの情報を取り出して上記第1
の無線送信手段に供給することである。
【0011】本発明のその他の特徴とするところは、上
記管理手段は、納品先毎の出庫情報を、記憶管理してい
る作業順に、ピッキングカートで一度にピッキング可能
な納品先の数だけ自動的に取り出して上記第1の無線送
信手段に供給することである。
【0012】本発明のその他の特徴とするところは、上
記ピッキング指示データは少なくとも、ピッキングする
物品を表す物品識別情報、ピッキングする物品の保管位
置を表すロケーション情報およびピッキングする個数を
表す数量情報を含むことである。
【0013】本発明のその他の特徴とするところは、上
記表示手段により表示される所定のピッキング指示画面
は、上記各ゾーン毎に設置された棚を模写したレイアウ
ト上にピッキングすべき物品の保管されている位置を記
号で表示した画面であることである。
【0014】本発明の記録媒体は、請求項1に記載され
た各手段の機能を実現するためのプログラムを記録した
ことを特徴とする。
【0015】上記のように構成した本発明によれば、物
品保管エリア内の各ゾーン毎に備えられる複数の端末の
うち、ある端末から上位コンピュータにピッキング指示
データの送信要求がなされると、それに応じて上位コン
ピュータにて該当するゾーンのピッキング指示データが
取り出され、送信要求のあった上記端末に対して送信さ
れる。ピッキング指示データを受信した端末では、所定
のピッキング指示画面が表示され、作業者は、この指示
画面に従ってピッキング作業を行うことが可能となる。
これにより、ピッキングした物品を入れるコンテナが前
のゾーンから流れてくる前にピッキング指示データの送
信要求を行えば、コンテナが流れてくる前に、ピッキン
グすべき物品の情報をあらかじめ知ることが可能とな
り、コンテナが流れてこなくてもピッキング作業を進め
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本実施形態によるピッキ
ングシステムの使用状態を示す図であり、図2は、本実
施形態によるピッキング作業で用いられるピッキングカ
ートを示す図である。
【0017】図1および図2に示すように、本実施形態
のピッキングシステムは、サーバおよびアクセスポイン
トから成る上位コンピュータ1と、倉庫などの物品保管
エリア内の各ゾーン(図ではAゾーン、Bゾーン、Cゾ
ーンが示されている)毎に備えられる複数の端末2,
2,2とで構成される。端末2は、各ゾーンでのピッキ
ングを担当する作業者が使用するピッキングカート3に
取り付けられている。
【0018】本実施形態のピッキングシステムは、特に
ボックスリレー式ゾーンピッキング方式でのピッキング
作業を対象としているため、各ゾーン毎に分けられた複
数の棚4の前には、ピッキングした物品をコンテナ6に
入れて次のゾーンへ流すためのコンベヤ5が設置されて
いる。コンテナ6は、例えばH社,I社,J社,K社,
L社などの得意先から受注した複数種類の物品を、各ゾ
ーンの棚4から取り出して得意先ごとにまとめて出荷す
るためのボックスである。
【0019】図2に示しているように、上記ピッキング
カート3には複数(図2の例では4つ)のボックス7が
備えられており、複数の納品先のピッキングを同時に行
うことができるようになっている。各ゾーンの担当者
は、端末2に表示されるピッキング指示画面をもとにピ
ッキングした物品を納付先ごとにボックス7に入れ、そ
れを対応する納付先のコンテナ6に移して、そのコンテ
ナ6を次のゾーンにコンベヤ5を用いて流す。
【0020】本実施形態では、上述のような端末2に対
するピッキング指示画面の表示は、上位コンピュータ1
と端末2との間の無線通信によって行うようにしてい
る。すなわち、各ゾーンの担当者は、コンテナ6が流れ
てくる前に、端末2を用いてピッキング指示データを上
位コンピュータ1から無線でダウンロードする。端末2
では、その受信したピッキング指示データに基づいて所
定のピッキング指示画面が表示されるので、作業者はそ
の画面を見てピッキングを行う。
【0021】図1内の表は、各ゾーンでのピッキング作
業の有無を納品先毎に示したものであり、黒丸●の付さ
れた部分ではピッキング作業があり、空欄の部分ではピ
ッキング作業がないことを示している。すなわち、Aゾ
ーンおよびBゾーンでは、H社,I社,J社,K社の4
社に納品すべき物品をピッキングし、L社に納品すべき
物品はピッキングしないことを示している。また、Cゾ
ーンでは、H社,I社,J社,L社の4社に納品すべき
物品をピッキングし、K社に納品すべき物品はピッキン
グしないことを示している。
【0022】これを言い換えると、図1内の表は、H
社,I社,J社では、Aゾーン、Bゾーン、Cゾーンに
保管されている物品を発注したことを示しており、K社
ではAゾーンおよびBゾーンに保管されている物品を発
注したことを示しており、L社ではCゾーンに保管され
ている物品のみを発注したことを示している。
【0023】このような状態のときに、例えば、Cゾー
ンの担当者が、コンテナ6が流れてくる前に端末2を用
いてピッキング指示データの送信を上位コンピュータ1
に無線で要求すると、上位コンピュータ1がH社,I
社,J社,L社への納品物品を指示するピッキング指示
データを自動的に抽出し、上位コンピュータ1から無線
で端末2内に自動的にダウンロードする。Cゾーンの担
当者は、その受信したピッキング指示データに基づいて
表示されるピッキング指示画面を見てピッキングを行
う。
【0024】このように構成したことにより、Cゾーン
より前の段階でコンテナ6が滞留しても、Cゾーンの担
当者は、端末2を用いた上位コンピュータ1との無線通
信によってどの物品をどの納品先に対してどれだけピッ
キングすれば良いかをあらかじめ知ることができるの
で、コンテナ6が送られてくるまでの間にあらかじめピ
ッキング作業を済ましてしまい、コンテナ6が送られて
きた段階で、ピッキング済みの物品をコンテナ6に移す
ようにすることができる。これにより、ピッキング作業
待ちの無駄な時間が生じないようにすることができる。
【0025】また、本実施形態のピッキングシステムで
は、複数の端末2,2,2の中のある端末からピッキン
グ指示データの送信要求がなされたときに、その送信要
求のあった端末に対応したゾーンの情報のみをピッキン
グ指示データとして送信するようにしている。したがっ
て、各ゾーンの担当者は、自分が必要としている情報の
みを上位コンピュータ1から受け取ることができる。よ
って、本実施形態のピッキングシステムは、ボックスリ
レー式ゾーンピッキング方式によりゾーン毎に担当者を
分けてピッキング作業を行う場合に用いて特に好適なも
のである。
【0026】図3は、上記上位コンピュータ1および端
末2の主要な内部構成を示す機能ブロック図であり、
(a)は上位コンピュータ1の機能ブロックを示し、
(b)は端末2の機能ブロックを示している。図3
(a)において、31は管理手段であり、各ゾーン毎に
設置された棚4に保管されている複数種類の物品の出庫
に関する情報を記憶手段32に納品先毎に記憶して管理
する。例えば、上記管理手段31はCPUで構成され、
記憶手段32はHDDやRAMなどで構成される。
【0027】すなわち、H社,I社,J社,K社,L社
などの得意先から物品の受注をすると、その受注データ
をもとに図示しないホストコンピュータにて出荷指示デ
ータが作成され、上位コンピュータ1に入力される。上
位コンピュータ1では、その入力された出荷指示データ
に基づいて、上記管理手段31により物品の出庫に関す
る情報が作成され、記憶手段32上で納品先毎に記憶管
理される。
【0028】図4は、上記管理手段31により記憶管理
される情報の記憶例を示した概念図である。図4に示す
作業指示No.は、物品(商品)の納品先毎に作成された
出荷指示データに対応して付されるものであり、受注す
る毎に昇順の番号が付けられるようになっている。図4
の例は、H社→I社→J社→K社→L社の順に出荷指示
データが作成された例を示している。
【0029】このうち、例えばH社の情報に注目して見
てみると、H社からは〜の5種類の商品を受注した
ことが記憶管理されている。そして、これらの商品は、
図4に示されるようなA,B,Cの各ゾーンに保管され
ていることも記憶管理されている。図中では空欄になっ
ているが、商品の更に詳細な保管場所を提示するため
に、ゾーンの他に列、棚、段、連、通路を含むロケーシ
ョン情報が記憶管理されている。さらに、ピッキング数
量を表す情報も記憶管理されている。
【0030】上記記憶手段32には、上記のような物品
の出庫に関する情報の他に上記CPUが実行するプログ
ラムも記憶されており、上記プログラムを格納したHD
Dなどの記憶手段32は本発明を構成する。また、これ
以外にも、本実施形態のピッキングシステムに上記プロ
グラムを外部から供給するようにすることも可能であ
る。この場合、上記プログラムを供給するための手段、
例えば上記プログラムを格納した記録媒体は本発明を構
成する。
【0031】なお、上記プログラムを記憶する記録媒体
としては、HDDの他に、例えばROM、フロッピーデ
ィスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、
磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることが
できる。
【0032】再び図3(a)に戻り、33は無線通信手
段であり、各ゾーン毎に備えられた複数の端末2との間
で無線通信を行う。特に、この上位コンピュータ1内の
無線通信手段33は、上記各ゾーン毎に備えられた複数
の端末2からのピッキング指示データの送信要求を受信
する処理を行う。また、その送信要求を発した端末2に
対して上記ピッキング指示データを送信する処理を行
う。なお、送信要求を発した端末2を識別できるように
するために、ピッキング指示データの送信要求時に要求
元の端末2を識別するための情報も併せて送信する。
【0033】ある端末2から無線通信手段33でピッキ
ング指示データの送信要求を受信したとき、管理手段3
1は、記憶手段32上で図4のように管理している情報
の中から、上記送信要求のあった端末2に対応するゾー
ンの情報を取り出して無線通信手段33に供給する。例
えば、Aゾーンを担当する作業者が使用する端末2から
ピッキング指示データの送信要求が送られてきたとき
は、Aゾーンに保管されている商品に関する情報を取り
出して、それをピッキング指示データとして無線通信手
段33に供給する。
【0034】このとき、管理手段31は、端末2から1
つの送信要求が送られてくる毎に、ピッキングカート3
で一度にピッキング可能な納品先の数(本実施形態の場
合は図2に示したように4つ)だけ、該当するゾーンの
情報を取り出して無線送信手段33に供給する。例え
ば、Cゾーンの端末2から送信要求が送られてきたとき
は、Cゾーンに保管されている商品に関する情報を4つ
の納品先の分だけ取り出して無線通信手段33に供給す
る。図4の例では、H社,I社,J社,L社に関する情
報のみを取り出して、006の作業指示No.が付された
納品先以降の情報は、次の送信要求が送られてきたとき
に取り出すようにする。
【0035】このことを実現するために、上記管理手段
31は、記憶手段32上で納品先毎に記憶管理している
情報を上記ピッキング指示データとしてどの納品先まで
送信したかということも、記憶手段32上でゾーン毎に
記憶管理しておく。そして、端末2からピッキング指示
データの送信要求があったときに、上記記憶しておいた
納品先の次の納品先からピッキングカート3で一度にピ
ッキング可能な納品先の数だけ該当するゾーンの情報を
取り出すようにする。また、このような取り出し処理を
行いやすくするために、情報をあらかじめゾーン毎にソ
ートして記憶管理するようにしても良い。
【0036】このように構成することにより、各ゾーン
の担当者は、ピッキングカート3で一度にピッキング作
業をすることが可能な単位毎にピッキング指示データを
上位コンピュータ1からダウンロードすることができ
る。これにより、作業者はピッキング作業の進行状況等
を明確かつ容易に把握することができ、ピッキング作業
をよりスムーズに行うことができるようになる。
【0037】また、端末2から上位コンピュータ1にピ
ッキング指示データの送信要求を行うときに、納品先を
指定して行うことも可能であるが、上述の例では単に送
信の要求だけを行い、これに応じて上位コンピュータ1
の管理手段31が、作業指示No.の順に4つの納品先の
情報を自動的に取り出して端末2に送信している。これ
により、端末2の操作者は、次に作業する納品先を意識
することなく送信要求を行うことができる。
【0038】次に、図3(b)において、34は端末2
の動作全体を制御する制御手段であり、例えばCPUに
より構成される。35は無線通信手段であり、上位コン
ピュータ1との間で無線通信を行う。特に、この端末2
内の無線通信手段35は、ピッキング指示データの送信
を上位コンピュータ1に要求するための情報を、自端末
の識別情報と共に送信する処理を行う。また、その要求
に応じて上位コンピュータ1から無線で送られてくるピ
ッキング指示データを受信する処理も行う。
【0039】無線通信手段35でピッキング指示データ
が受信されると、それは制御手段34を介してHDDや
RAMなどで構成された記憶手段36に記憶される。3
7は表示手段であり、上記無線受信手段35で受信され
記憶手段36に記憶されたピッキング指示データに基づ
いて、所定のピッキング指示画面をLCD(液晶表示装
置)38に表示する処理を行う。なお、上記記憶手段3
6には、上記CPUが実行するプログラムも記憶されて
いる。
【0040】図5は、上記ピッキング指示画面の例を示
す図である。端末2でピッキング指示データが受信され
ると、表示手段37は、まず、図5(a)に示すような
棚のレイアウト画面を表示する。図5(a)の表示画面
は、倉庫内の棚4の配置をグラフィカルに模写したもの
であり、ピッキングすべき商品の保管されている位置が
白丸○で示されている。作業者は、この表示画面を見る
ことにより、どこへ移動すれば良いかをまず把握するこ
とができる。このとき、商品の位置はレイアウトとして
示されているので、一見するだけで容易に把握すること
ができる。
【0041】次に、作業者がピッキング作業をすべき棚
4の前にピッキングカート3を持って移動したら、棚4
に貼られている通路のバーコードをBCR(バーコード
リーダ)などの読取器により読み取る。すると、図5
(b)に示すように、その通路にある商品の詳細なピッ
キング指示の画面が表示される。
【0042】このピッキング指示の画面には、商品の詳
細な保管位置(ロケーション)、商品コード、商品名、
出荷指示数などが表示される。作業者は、この画面で指
示された商品を指示された数量だけ取り出してピッキン
グカート3上のボックス7に入れる。なお、同じ通路に
複数のピッキングすべき商品がある場合は、このピッキ
ング指示の画面は、次画面への指示入力に応じて一品毎
に順次表示される。
【0043】1つのピッキング指示データの受信により
示された商品のピッキング作業を全て完了したら、作業
者はそれをコンベヤ5のところまで運び、コンベヤ5上
を流れてきたコンテナ6に移しかえる。このとき、ピッ
キングした商品を入れるコンテナ6が正しいかどうかを
検品しながら移しかえる。
【0044】すなわち、上位コンピュータ1が図示しな
いホストコンピュータから入力される出荷指示データに
基づいて図4のような情報を作成して記憶管理する際
に、それぞれの作業指示No.に対応したPDラベルが発
行され、それがコンテナ6に貼り付けられているので、
そのPDラベルをBCRにより読み込んでコンテナ6を
チェックした後で、バーコード検品をしながら商品をコ
ンテナ6に入れる。
【0045】なお、1回のピッキング作業が完了したと
きに、ピッキングした商品を入れるべきコンテナ6がま
だ前のゾーンより送られてきていないときは検品を行う
ことができない。本実施形態では、このような場合に対
応するために、図示しない保留ボタン(例えば、画面上
に表示されたグラフィカル・ユーザ・インタフェース)
を押すことによって検品を一時保留しておくことができ
るようにしている。この保留ボタンを押したときは、ピ
ッキングした商品の情報は例えば記憶手段36に保存さ
れ、その後検品を行うことを指示したときに読み出すこ
とができる。
【0046】
【発明の効果】本発明は上述したように、ボックスリレ
ー式ゾーンピッキング方式でピッキング作業を行うため
のピッキングシステムにおいて、各ゾーン毎に設置され
た棚に保管されている複数種類の物品の出庫に関する情
報を納品先毎に記憶して管理する上位コンピュータと、
物品保管エリア内の各ゾーン毎に備えられる複数の端末
との間で無線通信を行い、端末からの要求に応じて上位
コンピュータから該当するゾーンのピッキング指示デー
タをダウンロードして所定のピッキング指示画面を表示
するように構成したので、ピッキングした物品を入れる
コンテナが前のゾーンから流れてくる前にピッキング指
示データの送信要求を行うことにより、コンテナが流れ
てくる前に、ピッキングすべき物品の情報をあらかじめ
知ることが可能となり、コンテナが流れてこなくてもピ
ッキング作業を進めることができる。これにより、ピッ
キング作業待ちの無駄な時間が生じないようにすること
ができ、ピッキングの作業生産性を格段に向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるピッキングシステム
の使用状態を示す図である。
【図2】本実施形態によるピッキング作業で用いられる
ピッキングカートを示す図である。
【図3】上位コンピュータおよび端末の主要な内部構成
を示す機能ブロック図であり、(a)は上位コンピュー
タの機能ブロックを示し、(b)は端末の機能ブロック
を示す図である。
【図4】図3の管理手段により記憶管理される情報の記
憶例を示す概念図である。
【図5】ピッキング指示画面の例を示す図である。
【図6】一般的なボックスリレー式ゾーンピッキングの
特徴を説明するための図である。
【図7】ボックスリレー式ゾーンピッキング方式におけ
る従来の課題を説明するための図である。
【符号の説明】
1 上位コンピュータ 2 端末 3 ピッキングカート 4 棚 5 コンベヤ 6 コンテナ 7 ボックス 31 管理手段 32 記憶手段 33 無線通信手段 34 制御手段 35 無線通信手段 36 記憶手段 37 表示手段 38 LCD

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボックスリレー式ゾーンピッキング方式
    でピッキング作業を行うためのピッキングシステムであ
    って、 上位コンピュータと物品保管エリア内の各ゾーン毎に備
    えられる複数の端末とで構成され、 上記上位コンピュータは、上記各ゾーン毎に設置された
    棚に保管されている複数種類の物品の出庫に関する情報
    を納品先毎に記憶して管理する管理手段と、 上記各ゾーン毎に備えられた端末からのピッキング指示
    データの送信要求を無線で受信する第1の無線受信手段
    と、 上記第1の無線受信手段で受信した送信要求に応じて、
    上記管理手段により管理されている情報の中から取り出
    された上記送信要求のあった端末に対応するゾーンの情
    報を、上記ピッキング指示データとして無線送信する第
    1の無線送信手段とを備え、 上記複数の端末はそれぞれ、上記ピッキング指示データ
    の送信を上記上位コンピュータに対して無線送信にて要
    求する第2の無線送信手段と、 上記上位コンピュータから無線で送られてくるピッキン
    グ指示データを受信する第2の無線受信手段と、 上記第2の無線受信手段で受信されたピッキング指示デ
    ータに基づいて所定のピッキング指示画面を表示する表
    示手段とを備えることを特徴とするピッキングシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 上記管理手段は、上記端末から1つの送
    信要求が送られてくる毎に、ピッキングカートで一度に
    ピッキング可能な納品先の数だけ該当するゾーンの情報
    を取り出して上記第1の無線送信手段に供給することを
    特徴とする請求項1に記載のピッキングシステム。
  3. 【請求項3】 上記管理手段は、納品先毎の出庫情報
    を、記憶管理している作業順に、ピッキングカートで一
    度にピッキング可能な納品先の数だけ自動的に取り出し
    て上記第1の無線送信手段に供給することを特徴とする
    請求項2に記載のピッキングシステム。
  4. 【請求項4】 上記ピッキング指示データは少なくと
    も、ピッキングする物品を表す物品識別情報、ピッキン
    グする物品の保管位置を表すロケーション情報およびピ
    ッキングする個数を表す数量情報を含むことを特徴とす
    る請求項1〜3の何れか1項に記載のピッキングシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 上記表示手段により表示される所定のピ
    ッキング指示画面は、上記各ゾーン毎に設置された棚を
    模写したレイアウト上にピッキングすべき物品の保管さ
    れている位置を記号で表示した画面であることを特徴と
    する請求項1〜4の何れか1項に記載のピッキングシス
    テム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載された各手段の機能を実
    現するためのプログラムを記録したことを特徴とするコ
    ンピュータに読み取り可能な記録媒体。
JP12307197A 1997-04-25 1997-04-25 ピッキングシステムおよび記録媒体 Pending JPH10297722A (ja)

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