JP2000233809A - 商品の仕分け発送装置 - Google Patents

商品の仕分け発送装置

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JP2000233809A
JP2000233809A JP3663299A JP3663299A JP2000233809A JP 2000233809 A JP2000233809 A JP 2000233809A JP 3663299 A JP3663299 A JP 3663299A JP 3663299 A JP3663299 A JP 3663299A JP 2000233809 A JP2000233809 A JP 2000233809A
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JP
Japan
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picking
goods
display
sorting
shelf
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JP3663299A
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English (en)
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Noboru Saito
昇 斎藤
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SAN SYSTEM KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G2209/00Indexing codes relating to order picking devices in General
    • B65G2209/04Indication location means

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  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品のピッキング作業を効率良く行わせると
ともに、ピッキングにおける情報の処理と、入荷から発
送までの工程を一連の情報の流れとして処理できるよう
にする。 【解決手段】 商品の仕分け発送装置1には、商品の入
荷処理工程からピッキング工程、出荷工程に至る各工程
3〜7と、返品処理と発注等のすべての工程を1つのホ
ストコンピュータ10により管理し、各工程には、各々
のシステムを管理するpc13〜18を配置して、各工
程での情報を相互に関連付けて管理できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産工場の仕分け
場、問屋やメーカーの配送センターにおける仕分けおよ
び情報処理システムに関し、特に、多数のピッキング作
業員が同時に仕事をなし得て、効率良く作業を行い得る
仕分けシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】問屋や物流センター等(以下物流センタ
ーと呼ぶ)においては、多くの種類の商品を一時保管し
ておき、小売店やその他の需要先からの注文に応じて、
多数種類の商品を小数個ずつ箱に入れて発送するような
作業を行っている。そのために、前記物流センターにお
いては、小売店からの注文に応じて、または需要の予測
にもとづいて、メーカーに大量に発注しておき、そのメ
ーカーから納入された商品をそれぞれに区分して一時保
管している。そして、小売店からの注文に応じて、それ
等の在庫品から注文された数をまとめて箱詰めを行い、
納品するようにしている。また、生産工場においては、
例えば、多品種少量生産を行っている場合等には、生産
物を各品目毎に区分して出荷用倉庫等に保管しておき、
顧客からの注文に応じて、その保管品から取出して発送
することが必要とされている。
【0003】従来の物流センターにおいては、顧客から
の受注データにもとづいて、仕入れやピッキング、値付
け、検品、梱包、出荷等の工程が、それぞれ個別に行わ
れているのが現状である。また、近年、パソコン等の普
及により、ピッキング作業や検品作業等は、コンピュー
タによりシステム化されている場合もあるが、それでも
各部門とは関連性を持たせずに、各作業領域のみに限定
されていることが多いとされる。これに対して、前記物
流センターや生産工場の出荷倉庫等においては、例え
ば、特開平8−268514号公報等に開示されている
ように、ピッキングエリヤに多数の仕分け棚装置を配置
し、各仕分け棚に対して取出し作業員の割り当てと、取
出し数を表示する表示手段を設けることが提案されてい
る。そして、前記ピッキングエリヤで、作業員が指示さ
れた品物の種類と数量とを取出し、出荷場所で検品と値
付け等を行って、その出荷用の宛先を表示した箱に伝票
等を入れて出荷することができる。さらに、前記従来例
の商品の仕分け発送装置においては、物品の受入れと仕
分け収納、ピッキング作業の指示と、ピッキング後の伝
票の処理等を容易に行うことができ、同時に在庫管理等
も1つの管理システムを用いて容易に行うことができる
ものとされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来例のシ
ステムにおいては、1つのピッキング作業区域内で最大
でも5人の作業員のみが作業可能なものとされており、
少量多品種の商品を扱う場合に、作業能率を向上させる
ことが困難であった。また、ピッキング作業を行う通路
では、商品の棚入れと取出しとを同一の通路を用いて行
っていたために、2つの作業を平行して行うことが困難
であり、ピッキング作業中に棚入れ作業を行う場合に
は、両方の作業員が錯綜して、互いに障害となるという
問題がある。さらに、ピッキング作業に際して、収納棚
に取出し数量に足りない商品があった時等に、欠品の処
理のために端末の操作のみでは対処できず、最終の工程
である検品工程で改めて入力し直す等の問題があった。
そして、前述したような欠品が発生してその処理を行っ
た際に、ホストコンピュータにおける情報の処理を再び
やり直すために、管理システムに配置する各端末装置の
間で情報が混乱する等の問題が発生していた。
【0005】本発明は、前記従来の商品の仕分け発送装
置の問題を解消するもので、仕分け作業の流れ作業化に
よる効率の向上を図り、システム化により事務処理を含
めた物流費の削減に寄与できるとともに、企業全体の生
産性を高め得るシステムを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、生産工場や問
屋の物流センターにおける商品の仕分け発送システムに
関する。本発明の請求項1の発明は、入荷から出荷まで
の一連の仕分けと箱詰め、発送の作業工程を、データ管
理システム、入荷検品システム、ピッキングシステム、
値付け・検品システム、伝票発行システム、返品処理の
システムとして、商品の流れにしたがって接続して配置
し、前記各システムにおける情報の処理を、1つのホス
トコンピュータとサーバーとを介して、各システムの各
々に設けたパソコンを接続して処理することを特徴とす
る。
【0007】本発明の請求項2の発明は、前記入荷検品
システムには、ピッキングシステムの棚入庫指示機能を
設けたことを特徴とする。請求項3の発明は、前記入荷
検品システムとピッキングシステムの間に、ピッキング
システムからの指示にもとづいた商品の補充指令と、入
荷した商品の一時保管機能を持たせた一時保管システム
を配置することを特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、前記ピッキングシステ
ムには、商品を区分して保管する棚を多数設け、各棚に
はマルチ表示器を各々配置するとともに、前記マルチ表
示器には、商品の補充、欠品、箱明細、棚卸し機能とテ
ンキーとを設け、前記マルチ表示器を介して商品のピッ
キング作業を行わせ、商品のピッキング情報を、前記マ
ルチ表示器を介して商品の仕分け発送装置に配置するパ
ソコンにより管理することを特徴とする。
【0009】請求項5の発明は、前記ピッキングシステ
ムに配置する棚を列状に配置し、各棚の列にピッキング
を指示するエリヤ灯を配置し、前記エリヤ灯を用いてピ
ッキングを行う棚列を指示するとともに、各棚に設けた
マルチ表示器のピッキングランプを用いて、ピッキング
作業の指示を行うことを特徴とする。
【0010】請求項6の発明は、前記ピッキングシステ
ムと値付け・検品システムにおいては、欠品処理機能と
箱明細書の出力機能とを設け、ピッキングに際して、指
定された商品の不足の情報を処理することを特徴とす
る。請求項7の発明は、前記商品の流れにしたがって、
各システムでの情報を出力する機能を設け、発送する商
品を詰めた箱に添付する伝票の管理を、ホストコンピュ
ータに接続する管理パソコンを介して、出荷用の端末パ
ソコンから行うことを特徴とする。請求項8の発明は、
顧客別の商品の出荷種類と数量の情報に応じて、ピッキ
ングシステムの各棚に配置するマルチ表示器を介して、
ピッキングシステムにおけるピッキング方法を任意に変
更可能にすることを特徴とする。
【0011】前述したように構成したことにより、本発
明においては、商品の受注から発送、返品の処理までの
情報を各システムに配置するパソコンを介して個別に処
理するとともに、仕分け発送等の全体の装置を構成する
各システムからの情報を一元的に管理することができ
る。また、入庫した商品のピッキングシステムに向けて
移動させる作業と情報の処理とを、入荷検品システムに
負担させることにより、商品の取扱いを容易に行うこと
ができる。さらに、ピッキングシステムにおいては、各
棚列と棚の各々に設けた表示手段を用いて、作業員に指
示を行うことができ、ピッキング作業に間違いが生じな
いようにしている。
【0012】また、本発明のシステムにおいては、各シ
ステムにおける処理情報を端末のパソコンを介してホス
トコンピュータと管理パソコンにより管理するので、ピ
ッキングシステムで発生する欠品の情報にもとづいたデ
ータの処理を行って、出荷伝票の発行を行い得るので、
出荷箱に添付する送り状に間違いが発生することを防止
できる。さらに、ピッキングシステムにおいては、顧客
からの注文の多少に応じて、ピッキング作業の様式を変
更可能にしており、作業員の効率的な配置を行い、作業
能率を向上させることが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】図示される例にしたがって、本発
明のシステムを説明する。図1には本発明の商品の仕分
け発送装置1の全体の構成を示しているもので、物品の
取扱いの流れにしたがって、入荷・検品エリヤ23を配
置する入荷・検品システム3と、一時保管エリヤ24を
設けた一時保管システム4、ピッキングエリヤ25を配
置するピッキングシステム5、値付け・検品エリヤ26
を配置する値付け・検品システム6、出荷エリヤ27を
配置する伝票発行システム7および、仕分け・返品エリ
ヤを配置する返品システム8とをそれぞれ組み合わせて
構成している。そして、前記各エリヤに対応させて物品
を移動させながら、各システムを個別に制御するため
に、各々のシステムに対して管理用のパソコン(以下
「pc」と呼ぶ)を配置し、全体の情報を整理するため
に、ホストコンピュータ10を設けている。
【0014】前記システムの制御のための管理システム
においては、ホストコンピュータ10に対してサーバ1
1を介して管理用パソコン12を配置し、全体的なデー
タの管理を、前記ホストコンピュータ10と管理用パソ
コン12とにより行うようにする。また、各システムに
おける個別のデータの管理等を行うために、入荷・検品
pc13、一時保管pc14、ピッキングpc15、値
付け・検品pc16、伝票発行pc17および、返品p
c18を各々各システムに対応させて配置し、各作業エ
リヤにおける作業の制御を行わせるようにする。
【0015】前記図1に示される商品の仕分け発送装置
1は、例えば、生産工場の仕分け場、問屋やメーカーの
配送センターにおける仕分けシステムを構成する場合を
例にして示している。図示する例は、配送センター等の
ように、多品種の商品を顧客の注文に応じてピッキング
して、箱に詰めて発送する作業と、そのためのデータの
流れ等を示している。また、ピッキングの対象とする商
品は、メーカーから納品されて在庫となっているものを
想定するが、ピッキング作業の途中で欠品が発生した場
合や、欠品の予測がなされた場合には、随時メーカーに
発注して補充させる処理等を行い得るようにする。
【0016】前記商品の仕分け発送装置1において、ホ
ストコンピュータ10と管理用パソコン12は事務所に
配置されるもので、各作業エリヤとしての現場に配置す
るpcに対しては、サーバ11を介してホストコンピュ
ータ10からのデータが各々送信される。そして、各エ
リヤに配置するpcにおいては、その担当する範囲の作
業を各システムに配置するpcにより行い、前記ホスト
コンピュータ10に対してデータの交換を行うようにす
る。また、前記ホストコンピュータ10に対しては、顧
客8から受注した物品の種類と数とのデータを蓄積して
おき、その受注データa1にもとづいて、各システムに
おける作業の指令を各作業エリヤに配置するpcに伝達
する。
【0017】(物品の在庫管理と発注)前記ホストコン
ピュータ10および管理用パソコン12においては、多
数の顧客からの受注データa1を集計し、在庫との比較
および出荷予測のデータにもとづいて発注データa2を
作成し、メーカー9に対する商品の発注を行うようにす
る。なお、前記在庫として保管しておく各物品の数量を
設定する場合には、過去の出荷のデータと、在庫のデー
タおよび、発注業務作業者の経験等にもとづいて行うこ
ともできるが、在庫のデータを正確に把握しておくこと
により、欠品を生じさせないような管理を可能にする。
また、入荷・検品データと、値付け・検品からのデータ
により、在庫の管理を正確に行うことと、一時保管およ
び一時保管における棚卸しのデータ、返品システムにお
ける棚入れ個数のデータにもとづいて、厳密な在庫管理
を行うことができるようにする。したがって、在庫管理
が正確で迅速に行われることにより、発注作業の管理を
迅速に行うことができるようにする。
【0018】
【入荷・検品システム】入荷・検品システム3において
は、ホストコンピュータ10との間にシステムの管理の
ための入荷・検品pc13を設けており、発注データa
3と確定データa4とを送受信するとともに、前記pc
13を用いて、入荷・検品エリヤ内部での作業の制御を
行う。前記入荷・検品エリヤ23においては、pc13
に対してバーコードリーダ13aとハンディターミナル
81とを配置し、商品に付しているラベルのバーコード
の読取りと、数量等のデータを入荷・検品pc13を介
して入力する。前記商品の入荷検品に際し手の情報の入
力の作業を行う場合には、図2に示すように、ラベルプ
リンタ80と無線モデム83とをpc13に接続してお
き、複数のハンディターミナル81から無線で受信した
情報と、バーコードリーダ13aからの情報とを入力さ
せるようにする。
【0019】この入荷・検品システムにおいては、入荷
・検品エリヤ23に向けてメーカーから納品される商品
は、前記バーコードリーダまたはハンディターミナルを
用いて、伝票番号と商品のJANコードを読取り、入荷
数量を確認して入力する。前記入荷・検品においては、
その読取ったデータを発注データと比較して検品するも
ので、検品後のデータを確定検品データとし、サーバ1
1を介してホストコンピュータ10に転送し記憶させ
る。前記バーコードリーダ13aを用いて検品を行う場
合は、入荷商品がバラ入荷の時、あるいは入荷・検品エ
リヤ23にまで移動可能なものを対象とするもので、p
c側のバーコードリーダ13aを用いて伝票番号とJA
Nコード、数値コードを読取って検品を行う。前記バー
コードリーダによる入力されるデータが合格の場合に
は、自動的に確定データa4としてホストコンピュータ
10に向けて送信されるが、発注データと一致せずに、
不合格の場合には、データを修正してから確定キーを押
すことにより、ホストコンピュータ10が入荷を確認し
てデータの保存を行う。
【0020】なお、前記ハンディターミナル81を用い
て検品を行うことは、例えば、トラックから荷下ろしさ
れた商品が大量である場合や、重量物の場合に適用され
るものであり、ハンディターミナルにより商品の伝票と
JANコードを読取ることにより、ハンディターミナル
の画面に品名と品番が表示される。その後に、商品の数
を数えて数値コードから数量を入力することにより、発
注品名、発注数量が一致すれば、合格電子音を発生する
が、入力したデータが発注データと一致しない場合に
は、不合格の電子音により知らせるようにする。前記不
合格の信号が、商品の間違いであった場合には、返品を
し、数量違いの場合には、数量訂正の情報を入力して、
確定ボタンを押して入荷を確定する。
【0021】前記ホストコンピュータ10においては、
検品データにより仕入れ計上を行うことができ、仕入れ
伝票の発行を直ちに行うことができる。また、前記入荷
・検品pc13により処理したデータにもとづいて、商
品を一時保管システム4に向けて送ることの指令の出
力、ピッキングシステムに向けて送るための棚入庫のデ
ータb1の処理、または欠品処理データb2の作成等を
行い、それぞれのデータをpc13を介してホストコン
ピュータ10に向けて伝達する。前記入荷・検品の機能
では、入荷商品の棚入れ指示を棚入庫のデータb1とし
て出力するもので、一時保管システム4の自動倉庫や一
時保管場所への保管指示等を行う。
【0022】
【一時保管システム】一時保管システム4においては、
ホストコンピュータ10からの情報が、一時保管pc1
3に向けて入力され、前記一時保管pc15により、商
品の保管の管理と入庫の管理、在庫の払い出し等を行う
もので、ハンディターミナル81aをpcに接続して設
けている。入荷・検品システムでの工程を通った商品
は、直接ピッキングによって棚に持って行く場合の他
は、一時保管エリヤ24に保管されるのであるから、前
記一時保管エリヤ24は、自動倉庫やピッキング棚の上
等の空きスペース、専用の一時保管場所が指定される。
前記一時保管エリヤとしては、専用の保管場所を指定す
るものであるが、自動倉庫には、ケース単位の商品の保
管を行うことができる。また、梱包から取出した商品
は、開封したケースに収容した状態で、一時保管場所を
指定して保管するもので、大きな棚や平置きにて保管す
るが、このような商品に対しては、棚番号を固定するこ
とができないので、適当なスペースを指定して、フリー
ロケーションにより、ロケーション設定を行う等の手段
を用いる。
【0023】なお、ピッキング作業に供給する商品が入
荷待ちの状態にあるものでは、商品の入荷があったとき
には、直ちに入庫しピッキング作業に支障が生じないよ
うにする必要がある。そこで、一時保管システム4を配
置するエリヤにおいては、入荷検品により入荷の確定を
した時に、モービルプリンタあるいはラベルプリンタか
ら入庫指示書を出力する。前記入庫指示書は、入庫する
棚番および数量を印字したもので、特に、数量のデータ
は、棚の収容個数から現在ある数を差し引いた数量であ
り、入荷した残りの商品は一時保管に保管される。そし
て、前述したような処理を行うことにより、入荷検品の
際に、入庫指示を行い、ピッキング作業を中断すること
なしに、ピッキング作業を効率良く行うことを可能にす
る。
【0024】そして、ピッキングエリヤでのピッキング
に際して、商品の補充の指令が出力されると、その指示
にしたがって、一時保管に設置しているプリンタから補
充指令書を出力し、その補充指令データc2にもとづい
て、補充の作業を行わせる。また、通常の始業前等での
商品のピッキングに対する補充は、ホストコンピュータ
10から一時保管pc14に向けて出力されるデータに
したがって、入庫データc1が作成され、その作成され
た入庫データc1にもとづいて補充を行うようにする。
【0025】そこで、前記一時保管エリヤからピッキン
グエリヤの棚に商品を補充し、ピッキングエリヤにおけ
るピッキング作業を円滑に行わせるように準備すること
が必要である。前記ピッキングエリヤに対する商品の補
充は、ピッキング作業の開始前、作業中の任意の時点
で、もしくは作業終了後の任意の時点で行うことができ
るようにしており、例えば、次の(a)〜(c)の3種
類の方法を用いて補充の作業を行うことが可能である。
【0026】(a)ピッキング作業前の商品の補充:
一日のピッキング作業が終了した後で、作業員がピッキ
ングエリヤの棚を点検し、補充を必要とする商品の棚に
設けている表示器の「補充」ボタンを押して、補充の指
令を入力する。その入力された結果にもとづいて、翌日
の作業開始前に、一時保管エリヤの一時保管pc14よ
り出力された入庫データc1にもとづいて、ピッキング
エリヤの棚に商品の補充作業を行う。
【0027】(b)補充指示書による補充: ピッキン
グ作業の途中で、棚の商品が不足すると予想された場
合、または、実際に商品が不足した場合には、ピッキン
グ作業員が表示器の「補充」ランプを点灯させて、補充
指示のデータd1を作成する。この補充指示のデータ
は、後述するマルチ表示器のボタンを押すことにより商
品が特定され、数量をテンキーを用いて入力することに
より作成する。そして、前記入力されたにもとづいて、
一時保管pcがデータ補充指令のデータc2を作成して
出力するので、その補充指示書にしたがって行う。前記
指示書には、品名、棚番、一時保管ロケーション等が明
示されているので、指示された商品を持ち、補充ランプ
が点灯されている棚に行き、補充ボタンを押すと、「補
充」ランプは点滅に変わる。そこで、商品の補充数を入
力して、「確定」ボタンを押して補充を終了することに
より、「補充」ランプが消えて補充作業は終了する。
【0028】(c)補充ガイドによる方法: 前記補充
指示書にもとづいて、一時保管エリヤから商品をピッキ
ングエリヤに持参し、ピッキングシステムのバーコード
リーダにより、商品のJANコードと色コードをスキャ
ンする。この動作により、エリヤ灯の指定色と表示器の
オーダーランプの指定色が点灯するので、その指定され
た場所に持って行き、「補充」ボタンを押し、指定され
た数量を入力して「確定」ボタンを押すことにより補充
が完了する。この方法は、補充場所の探索が不要であ
り、表示器のオーダーランプに対応する数の商品の補充
を、効率良く同時に行い得るという特徴がある。
【0029】
【ピッキングシステム】ピッキングシステム5において
は、ホストコンピュータ10からサーバ11を介して、
ピッキングpc15に向けて受注データa6が伝達さ
れ、その受注データにもとづいたピッキング作業が、ピ
ッキングエリヤ25において行われる。前記ピッキング
エリヤ25において行われたピッキング作業の情報は、
ピッキングの箱明細のデータd3と、欠品処理のデータ
d2、および補充指示のデータd1が出力される。前記
補充指示のデータは、一時保管エリヤにおいて補充指令
書として出力され、商品の補充の指令に使用されるもの
で、ピッキングの箱明細のデータd3は、次の値付け検
品に向けて出力される。なお、ピッキングpc15に
は、バーコードリーダ15aを付属させて設け、マルチ
表示器によりピッキング情報を入力できない商品に対し
て使用する。
【0030】前記ピッキングエリヤ25に配置するピッ
キングシステム5としては、図3に示すような部材が配
置されるもので、pc15からの情報をコントローラ4
0を介して分配器44、……44nに伝達し、ピッキン
グ作業の制御を行う。また、前記pc15に対して漢字
プリンタ41、ラベルプリンタ42、および進度表示器
43を各々接続して、前記2つのプリンタからは必要な
データを印刷して出力させ、進度表示器からはピッキン
グ作業の進みの状態を表示させる。
【0031】前記分配器44には、エリヤ灯ドライバ4
5……45nを介してエリヤ灯46……を点灯させる手
段と、オーダ表示器70……70nによるピッキング作
業の順序の表示手段と、スタートボックス50による作
業開始の指示手段を設けている。さらに、前記手段に加
えて、ランプドライバ47……47nによる作業の指令
手段、マルチ表示器60……60nによるピッキング作
業の具体的な指示手段を各々設けている。
【0032】前記ピッキングエリヤ25には、図4に示
すような棚30が多数配置されており、前記多数の棚3
0を設けた棚列を、図5に示すように配置し、各棚列3
1、31a……の一方の側には、エリヤ灯46……を各
々配置し、各棚列の両端部には図示を省略するオーダー
表示器を配置している。前記エリヤ灯ドライバ45に対
しては、図6に示されるように、pc15からコントロ
ーラ40を介して作動されるもので、前記ドライバ45
により、エリヤ灯46の5種類の色の異なるランプが選
択的に点灯される。前記エリヤ灯は、後述する各表示器
と同様に、赤色(R)、黄色(Y)、緑色(G)、青色
(B)、白色(W)からなり、前記5種類の色は、5人
のピッキング作業員が同時にピッキングエリヤに入った
時に、各作業員の各々に作業の有無を指定する色として
設定される。
【0033】前記エリヤ灯46は、ピッキング作業の効
率を上げるために配置するもので、配置する棚列のピッ
キングのガイドを行う。例えば、多くの商品が棚に収納
されている場合に、マルチ表示器、ピッキングランプの
みでは、点滅している表示器やピッキングランプを探す
ための時間を多く必要とし、効率が良くないという問題
につながる。そのために、とりあえず、棚列でのピッキ
ング作業のガイドを行うためのランプを点灯することに
より、作業員が目的とする棚列を容易に知ることができ
るようにする。
【0034】(スタートボックス)前記ピッキングエリ
ヤ25の入り口部には、スタートボックス50を配置し
ており、エリヤに入って作業を開始する時に、最初にス
タートボックス50を用いてピッキング作業員の登録を
行う。図7に示すように、前記スタートボックス50は
ピッキングランプ51、アイテム数表示窓52、スター
トボタン53およびアドレススイッチ55を設けてお
り、前記スタートボタン53においては、5色に色分け
したボタン(R、Y、G、B、W)と、各ボタンに対応
させたスタートランプ54…各々設けている。前記出荷
を用いてピッキング作業を行う時には、作業員が指定色
のスタートボタンを押すと、スタートランプを点滅させ
るとともに、ピッキング作業の対象とする顧客の注文ア
イテム数が表示窓52に表示され、スタートランプは点
滅から点灯に変わり、ピッキング作業の開始を知らせ
る。そして、表示窓52に表示されたアイテム数から、
作業員はピッキング用の箱を準備して、エリヤの棚列か
ら指定される商品の取り出し作業を行うが、前記ピッキ
ング用の箱としては、一般に折り畳み式のコンテナ(以
下「オリコン」と呼ぶ)や段ボール箱、籠等を使用す
る。
【0035】(マルチ表示器)図4に示されたように、
棚30に収容されている商品に対して配置されるマルチ
表示器60は、図8に示されるように構成されているも
ので、ピッキングランプ61、数量表示窓62、テンキ
ー63およびアドレススイッチ69を配置している。ま
た、前記テンキー63においては、5色に色指定を行っ
たオーダボタン64には、オーダーランプ64aが各々
設けてある。さらに、オリコンランプ65、補充ランプ
66および欠品ランプ67、取消しボタン68aおよび
確定ボタン68を設けている。
【0036】ピッキングランプ61は、例えば径が20
mmのLEDを用いており、オーダランプ64aのいずれ
か1つでも点灯されていると、前記ピッキングランプは
点滅され、遠くからでもピッキングの指令が出されてい
ることを確認できる。また、数量表示窓62では、7セ
グメントのLEDで構成され、ピッキング数量や棚卸し
数量、欠品の情報の入力、補充入力の数量表示する。
【0037】オーダボタン64は、複数の顧客(アイテ
ム)の同時ピッキングを行うための確認ボタンであり、
5人の作業員が同時に作業を行う場合には、5色のボタ
ンのみで十分に対処できる。これに対して、機能ボタン
(オリコン、補充、欠品の各ボタン)を使用しなけれ
ば、10人の作業員が同時にピッキング作業を行うこと
ができる。オーダランプ64aは、オーダボタン64に
各々設けているもので、顧客から注文があれば点滅して
作業員に知らせる。作業員は、前記ランプの点灯時に、
自分が指定されている色のボタンを押すと、点灯から点
滅に変わり、そのオーダボタンを押した色がピッキング
作業中であることを他の作業員に知らせるようにする。
テンキー63は、0から9までのボタンで、数値入力の
際に使用するが、このボタンはオーダボタンや他の機能
ボタンと共用する。
【0038】機能ボタン65〜68において、オリコン
ランプ65を設けたボタンは、ピッキング箱が満杯とな
ったときに、このボタンを押すと、箱明細書の出力が行
われるように、pcに対して情報を伝達する。補充ラン
プ66が点灯しているボタンは、棚の商品が少なくな
り、ピッキング作業に支障が生じると予測される場合に
は、このボタンを押して情報の伝達を行う。また、棚入
庫を行う場合に、入庫する商品の指示を行うためにも用
いる。ランプ67を設けた欠品ボタンは、棚に商品がな
くて、欠品としてピッキング作業を行う場合に使用する
もので、前記「欠品」ボタンを押すことにより、その商
品がピッキングされなかったことを通知し、欠品処理を
行わせるようにする。
【0039】確定ボタン68は、商品の補充、欠品のデ
ータの入力、棚卸しの作業を行うに際して、テンキーを
用いて数量を入力した後で、このボタンを押して数量を
確定するために用いる。取消しボタン68aは、テンキ
ーを用いて数量を入力した時に、その間違いを訂正する
ために使用するもので、入力した数量を取消しボタンを
押して取消し、再び正しい数量を入力するときに使用す
る。また、アドレススイッチ69は、マルチ表示器のア
ドレスを設定するもので、スライドスイッチとディップ
スイッチとから構成され、3桁の数値の設定ができるよ
うに構成したものを用いている。そして、このアドレス
スイッチ69は、マルチ表示器60を棚に装着したとき
に、その棚に対応させて番号を設定し、ピッキングpc
にアドレスを記憶させるようにする。
【0040】(ランプドライバ)図3に示すランプドラ
イバ47は、マルチ表示器のピックアップランプ61を
点滅・点灯させるためのもので、マイコンとアドレスス
イッチから構成される。そして、前記ドライバ47は前
記ピックアップランプを10個まで駆動できるようなも
のとして構成されるので、最大10個のマルチ表示器を
担当可能に構成される。また、前記ピックアップランプ
61は、棚に対応させて配置するマルチ表示器60にそ
れぞれ設けてあり、前記ランプドライバからの信号によ
り点滅・点灯され、ピッキング作業の指示を行う。
【0041】(オーダー表示器)前記ピッキングエリヤ
の各棚列の両端部に配置されるオーダー表示器70は、
複数の顧客(アイテム)に対する順次ピッキングを行う
時に使用される表示器であり、図9に示されるように、
ピッキングランプ71、作業員番号表示窓72、作業終
了ボタン73およびアドレススイッチ74とを設けてい
る。このオーダー表示器70は、棚列にピッキングが発
生するとピッキングランプが点滅して、棚列のピッキン
グのガイドを行うように誘導するもので、表示窓72に
表示された作業員が、指定された棚からのピッキング作
業を行う。そして、その棚列のピッキング作業が終了し
た時点で終了ボタン73を押して、その棚列でのピッキ
ング作業の終了を入力する。
【0042】
【値付け・検品システム】前記ピッキングシステム4に
おいてピッキング作業が終了すると、ピッキングした商
品をオリコン等に収容した状態で箱明細のデータd3と
ともに、値付け・検品システムに向けて移動される。前
記値付け・検品システムにはホストコンピュータ10に
接続される値付け・検品pc16がバーコードリーダ1
6aとともに配置されており、ホストコンピュータとの
間で値付けデータa7と出荷データa8とを伝達すると
ともに、値付け・検品エリヤ26での作業を制御する。
また、前記値付け・検品エリヤ26における処理情報
は、出荷用の箱明細のデータe1が次の出荷工程に向け
て送信され、欠品が生じている場合には、欠品データe
2をも同時に管理し、pc16を介してホストコンピュ
ータに伝達する。
【0043】なお、本実施例においては、欠品処理と箱
明細出力機能とを有するシステムとして構成しているも
ので、ピッキングされた商品の検品機能と、自動的な値
付けを行い得るように構成している。このようなシステ
ムを構成することは、従来のシステムにおいては、商品
の値付シールの貼付けが、顧客専用のシールに対してハ
ンドラベラーのような装置を用いて、伝票を見ながら、
人手により値段の設定と品物の番号等の設定を行ってい
たものであった。そして、従来の方式では値段の設定ミ
スが生じたり、時間が長くかかることやシール枚数の発
行に間違いが多く発生していた、という問題を本発明に
より解消しようとするものである。
【0044】前記値付け・検品pc16には、図10に
示すように、マルチプレクサ85を介して多数のプリン
タ86〜86nを接続して構成している。ピッキングさ
れた商品の検知のためには、前記pc16に接続する固
定スキャナーを使用するが、前記固定スキャナーにより
読取れない商品に対しては、バーコードリーダ16aを
使用して商品の情報を入力する。また、前記プリンタは
ドットプリンタを使用することを想定しているが、前記
プリンタの各々には、各々の顧客から支給される値付け
シールを装備しておき、pc16にはあらかじめプリン
タ番号と顧客名を登録しておく。そして、前記値付け・
検品エリヤに移管されたオリコンの顧客情報がpc16
に検知させることによって特定のプリンタを指定し、そ
のオリコンに収容されている商品を個別に検知し、その
商品の検知情報にもとづいて値段シールを出力して商品
に添付させるようにするが、次のa〜cのような作業を
順次行うようにする。
【0045】(値付け方法) ピッキング終了のピッキ
ング指示書の配順コードを、値付け・検品pc16のバ
ーコードリーダ16aによりスキャンして、前記pc1
6の画面に注文一覧表を表示させ、値付作業の状況を知
らせる。そして、前記pcからの指示により、マルチプ
レクサ85にてプリンタの選択を行い、印字の準備を行
うともに、商品のJANコードのスキャン情報により、
選択されたプリンタから得意先シールに値段、定番が印
字されて出力される。このときの出力枚数は、注文枚数
が出力される。
【0046】(検品) ピッキングした商品が間違って
いる場合には、前記JANコードのスキャンの情報によ
り判明するが、商品の数量は、シール出力枚数の商品へ
の貼付けによって確認できる。すなわち、前記JANコ
ードと商品名の登録をホストコンピュータに対して正確
に設定しておくことにより、商品のピッキングミスは容
易に確認でき、シール枚数が余ったり、少なかった場合
は、ピッキングミスであることが判明する。
【0047】(自動化) 一般に、シールの商品への貼
り付けは、商品の形状が一定しないものに対して自動的
に行うことは不可能であるため、手で貼付けることが必
要となる。しかし、本実施例において、商品に貼付ける
シールには、値段、定番が印字されて出力され、出力さ
れる枚数も自動的に管理されるので、値付け効率を向上
させることができる。
【0048】(欠品処理) 前記ピッキングシステムに
おいて欠品の処理を行っていることにより、値付け・検
品システムにおいては、欠品はほとんど発生しない状態
となるが、検品中に破損すること等の理由により、欠品
が発生することがある。そこで、値付け・検品エリヤに
おいても、欠品処理を行うことが必要となるもので、前
記欠品処理のデータにもとづいて納品書と商品とを一致
させるようにする。
【0049】(箱明細書の発行) 顧客に納品される商
品は、箱に整然と入れられるのではなく、通常はバラバ
ラの状態で箱に詰められるので、顧客が開封して受入れ
検品を行う際には、時間がかかり、非常に能率が良くな
いという問題がある。そして、受入れ検品場で検品作業
を効率良く行うために、商品を並べ替える等の余分な仕
事を行うことが強いられる場合があり、ピッキングを効
率良く行い得ても、物流コストをトータルで見た場合に
は、好ましいものではない。そこで、本実施例において
は、1つの箱に入る商品の明細書を箱毎に添付するか、
箱毎に貼付けることにより、顧客側での受入れ検品の効
率を良くすることができるようにする。また、値付けシ
ステムのpcにプリンタやラベルプリンタを接続して配
置することにより、値付けおよび検品の際に、1つの出
荷箱が満杯となる都度、pcのキー操作か、またはバー
コードリーダにて満杯コードのスキャンを行い、プリン
タから明細書を出力させて各箱に添付し、箱毎に出荷明
細を添付できるようにしている。
【0050】
【伝票発行システム】図1に示す伝票発行システム7に
おいては、ホストコンピュータ10からの情報を伝票発
行pc17に伝達し、欠品データa9を入力するととも
に、値付け・検品システムからの箱明細のデータd3が
伝達されるもので、伝票発行システム7に対応させて出
荷エリヤ27が配置され、出荷処理が行われる。図11
に示すように、前記伝票発行pc17にはバーコードリ
ーダ17aが配置されており、必要とする商品の情報を
読み取りできるようにしている。また、前記pc17か
らは、マルチプレクサ90を介して複数のプリンタを接
続し、送り状等の出力を行うようにする。前記プリンタ
としては、納品書作成用プリンタ91、欠品リスト用プ
リンタ92の他に、運送会社別のフォームが設定される
送り状用のプリンタ93〜93bがそれぞれ配置され
る。
【0051】前記各装置は、図12に示すように配置さ
れているもので、ピッキングの後で検品が終了し、搬送
された来た出荷箱97には、ピッキング指令書が添付さ
れて来るので、伝票発行作業者はバーコードリーダ17
aにより配順をスキャンして読取る。前記操作により、
pc17の画面には顧客名、配送コース、運送会社名等
が表示され、梱包箱数の入力を行って確定キーを押す
と、納品書プリンタ91から納品書が、欠品リストプリ
ンタ92から欠品リストと積付表が出力される。また、
送状用のプリンタ93〜93bは、運送会社別のプリン
タであるから、自動的に指定したプリンタから出力され
る。そして、前記コンベア96で運ばれる出荷箱97に
前記伝票を挿入し、送り状を箱に貼って、トラック98
に積み込むようにする。
【0052】前記出荷箱に封入する伝票の発行は、仕分
け作業前に情報処理ラインとは別の処理系統を用いて発
行していたが、それ等の伝票の発行のための事務処理に
は、多くの人手と無駄な時間を費やすこと、および、事
務処理ミスが発生しやすいという問題があった。例え
ば、納品書を例にすると、納品書は受信データの受信締
切り後に発行し、ピッキング作業前に準備し、ピッキン
グ作業開始により、各顧客毎にピッキング・値付け・検
品・箱詰めを行って出荷するが、出荷前に欠品処理を行
って伝票を修正してから箱の中に伝票を入れるような手
順にしたがって行われていた。
【0053】前記従来例の場合には、欠品の処理にもと
づいた伝票の修正は、手書きで行うか、あるいはその工
程を担当するpcに修正データを入力して行うことが一
般的で、検品終了の出荷箱が出荷場に搬送されてから
は、出荷時間の関係で伝票の修正が行われることはな
い。したがって、伝票修正を随時修正するためには、時
間がかかることと、出荷箱に訂正伝票を入れる際に、そ
の対象とする箱と伝票とを探す作業が面倒であること等
の理由があり、伝票の入れ間違いが発生することが多く
ある。これに対して、本実施例に示すシステムでは、事
務処理の効率を向上させること、リアルタイムなデータ
の処理を行い得ること、および、伝票記入ミスの防止を
目的として構成している。そして、前述したように、p
c、バーコードリーダ、マルチプレクサ、プリンタ等か
ら構成した伝票発行システムにより、従来のシステムで
の欠点を解消することができるようにしている。
【0054】
【返品処理】前記図1に示す返品システム8において
は、返品pc18にバーコードリーダー18aを配置
し、ホストコンピュータ10との間で返品の入庫データ
a10の交信を行う。返品エリヤ28には、返品受入れ
場28aと返品仕分け場28bとを配置し、受け入れた
商品の情報をpc18を介してホストコンピュータ10
に伝達する。そして、メーカーに向けては返品情報g1
を伝達させ、返品が発生したことに関する情報g2は、
ホストコンピュータ10からpc18に向けて伝達され
る。
【0055】顧客から返品された商品は、返品処理した
後で赤伝票を発行し、商品が戻されたことの情報の処理
をしなければならない。そこで、前記返品された商品に
対しては、顧客のコードと商品のJANコードとをスキ
ャンし、返品の受入れ作業を行うような方法を用いてい
る。前記情報の処理を行うと同時に、返品された商品の
中で再び販売が可能なものがある場合には、そのような
商品は返品処理の後で在庫品として処理することができ
る。前記返品商品の受入れ処理に際して、再度商品のJ
ANコードをスキャンして、良品、棄却品、メーカー返
品の3つの種類に分類して処理する。
【0056】前記返品商品の仕分け方法としては、あら
かじめ棚に各メーカーへの返品箱、良品の箱、棄却の箱
を準備しておき、各箱に表示器を取付ける。そして、返
品商品のJANコードをスキャンし、メーカー返品、良
品、棄却品のうちの1つのピッキングランプを点滅さ
せ、前記3つの種類の仕分け情報のうちのいずれかを判
断した情報にもとづいて、商品を仕分けの箱に入れ、表
示器のテンキーから数値を入力し、「確定」のボタンを
押してその商品の返品処理を終了する。なお、前記表示
器としては、マルチ表示器の機能を利用したものを使用
することができ、返品メーカーが多い場合には、バッチ
処理を行うことも可能である。
【0057】
【棚卸し】本実施例に示すシステムにおいて、在庫管理
は入荷データ、出荷データ、棚卸しデータ、返品データ
の各情報にしたがって厳密に行われる。したがって、財
務管理の面においても、棚卸しデータは非常に重要なポ
イントであるから、迅速かつ正確に管理されなければな
らない。
【0058】(一時保管)一時保管のpcに接続してい
るハンディターミナルによって、商品のJANコードを
スキャンしてから、保管している数量を確認し、前記ハ
ンディターミナルのテンキーから入力する。そして、全
ての保管商品のスキャンが終了してから、pcに向けて
データを送信すると、pcからは、ホストコンピュータ
と管理pcに向けてそのデータを送信し、それぞれ記憶
させる。
【0059】(棚保管の商品)ピッキングエリヤの棚に
保管されている商品は、各棚に配置されているマルチ表
示器から数量を入力して棚卸しを行う。その際には、p
cのメニュー画面を棚卸しメニューに切り替え、各棚列
のエリヤ灯のランプを点灯させ、すべての表示器のピッ
キングランプを点滅させ、各表示器のテンキーから数量
を入力し、「確定」ボタンを押すことにより、各表示器
のランプの点滅を消して作業の終了を確認する。1つの
棚列の棚卸しが終了すると、エリヤ灯のランプも消え、
すべての棚卸しが終了すると、すべてのエリヤ灯が消え
るので、棚卸しの終了を確認できる。なお、前述したよ
うにして入力した在庫データと、理論在庫とを照合する
ことにより、2つのデータが相違する場合には、不一致
の商品のリストをプリンタから出力させ、その不一致デ
ータを調査して修正データをpcに入力して、棚卸しデ
ータの確定を行うようにする。
【0060】
【システムの動作】前述したように構成してなるシステ
ムにおいて、顧客からの受注情報を、ホストコンピュー
タ10と管理pcに入力し、前記管理pcからピッキン
グpcに情報を伝達してピッキング作業を行わせる。前
記ピッキングpcには、各分配器44のアドレス、エリ
ヤ灯ドライバ、スタートボックス、マルチ表示器、オー
ダ表示器、ラインドライバのアドレスがあらかじめ記憶
されている。つまり、棚列に対応するドライバエリヤ灯
のアドレスと、商品に対応するマルチ表示器が各々記憶
されているものであり、商品の棚番とマルチ表示器のア
ドレスは、商品マスターに登録されている。したがっ
て、前記受注データの商品名あるいは商品コードにより
棚の指示を行い、マルチ表示器およびピッキングランプ
を点滅させて、ピッキングの指示を行うことができる。
そして、前記マルチ表示器にはピッキング作業を行う数
量を表示するので、作業員は指定された数量の商品を棚
から取り出し、マルチ表示器のボタンを押して表示を消
し、ピッキング作業を終了する。
【0061】・ピッキング開始: pcに受注データが
貯えられ、ピッキング作業の準備ができると、作業員は
最初にスタートボックスの色ボタンを押して、作業の開
始を入力する。 ・ピッキング指示書の入力: 顧客名、配順コード、ア
イテム数、総個数、値付けの有無等を印字したラベル
を、ラベルプリンタまたは他の任意のプリンタから出力
する。
【0062】・ピッキング(複数店舗同時/順次):
注文アイテム数からオリコン数を判断し、オリコンを台
車に乗せてピッキング作業を開始するもので、作業員
は、エリヤ灯を見て、自分の指定色のランプが点灯して
いる棚列に移動し、その棚列でオーダーランプが点灯し
ている棚に行く。そして、指定された色のオーダーボタ
ンを押すと、オーダーランプが点滅し数量が表示される
ので、その指示された数量の商品を棚から取出して、再
度オーダーボタンを押すと、その表示が消えるので、指
定された商品の1種類についてのピッキング作業が終了
する。前述したようにして、1つの棚列から商品の取り
出しを順次継続することにより、棚列のエリヤ灯が消灯
するので、1つの棚列のピッキング作業が終了したこと
を確認できる。 ・1顧客のピッキング終了: 前記ピッキングを指定さ
れたすべての棚列について行うことにより、ピッキング
エリヤのすべてのエリヤ灯が消灯され、1つの顧客に対
するピッキング作業が終了する。 ・次顧客のピッキング: 次の顧客の注文に対するピッ
キングは、エリヤ灯のランプのうち、先のピッキング作
業に対する指定色のものが消灯していることを確認して
から、スタートボックスの自分の指定色のボタンを押し
て、作業を再び開始する。
【0063】本システムの特徴 複数の顧客に対するピッキング: マルチ表示器を用
いて、複数顧客のピッキングを平行させて行うために、
従来の1ボタン方式のシステム等に比較して、作業効率
を向上させることが可能となる。箱明細書の発行:
マルチ表示器に「オリコン」の機能ボタン(図8の符号
65)を設けていることから、ピッキングして箱に入れ
た商品の明細が分かるため、顧客が受入れ検品する際
に、商品の並べ替えを行う必要がなく、検品時間を短縮
することが可能となる。
【0064】補充処理: 棚の商品が不足しそうな場
合には、作業員はマルチ表示器の「補充」ボタン(6
6)を押して補充指示を行うと、一時保管pcのプリン
タから補充指示書が出力される。そこで、専任の補充作
業者がその指示書にもとづき、商品の補充を指示した棚
に入れる。その場合には、次の2種類の補充方法を用い
ることができるもので、商品の補充とピッキング作業と
を連動させるので、作業の流れを効率化することができ
る。
【0065】a:マルチ表示器を使用する場合: 補充
作業者が補充ランプ点灯の棚に行き、「補充」ボタンを
押すと、ランプは点灯から点滅に変わる。そして、商品
を棚に入れて表示器のテンキーから数量を入力して、
「確定」ボタンを押すと、ランプと数量表示が消えて、
その補充情報はpcに入力される。
【0066】b:ピッキングランプを使用する場合:
補充作業者が棚表示器(マルチ表示器)の補充ランプが
点灯している棚に行き、「補充」のボタンを押すと、ラ
ンプは点灯から点滅に変わるとともに、補充すべき商品
のピッキングランプが点滅する。そこで、棚に商品を入
れてから、マルチ表示器のテンキーを操作し、数量を入
力して「確定」ボタンを押すと、入力した表示およびピ
ッキングランプ、マルチ表示器の補充ランプは消える。
【0067】棚に複数アイテムの補充指令があった場合
に、補充すべき商品のピッキングランプはすべて点灯
し、1個のみが点滅する。そこで、補充指令書の棚番と
ピッキングランプの棚番とを確認して商品を入れ、数量
を入力して「確定」ボタンを押すと、その商品に対する
数量表示およびピッキングランプの点滅は消え、次の商
品に対するピッキングランプは点灯から点滅に変わる。
なお、前記ピッキングランプの点滅の順番は、棚番順番
あるいは棚の一方側からでも良く、あらかじめ設定して
いる点滅順番にしたがって行うことができる。
【0068】
【ピッキング方法】前述したような商品の取扱いと、情
報の処理とを同時に行うシステムを用いることは、従来
の1ボタンによるピッキング方式では、1顧客毎のピッ
キングであるために、効率が上がらなかった欠点を解消
することを目的としている。また、複数ボタンを使用す
る複数顧客同時ピッキングシステムも使われることもあ
るが、注文形態によっては、複数の顧客に対するピッキ
ング作業を同時に行うだけでも問題があったことをも解
消しようとするものである。例えば、注文数が非常に少
ない顧客が多くある場合には、作業員はピッキング作業
のために、棚への往復移動回数が非常に多くなるため
に、非効率的な作業を強いられるという問題がある。こ
れに対して、1件の顧客からの注文アイテム数が非常に
多い場合に、複数ボタンを配置している表示器では、ボ
タンの2度押しによるピッキングを行う必要があったた
めに、1ボタン方式の装置に比較して、作業が遅くなる
という問題があった。
【0069】以下に説明するピッキング方法において
は、前述したような欠点を排除して、顧客のヒット率に
応じて、ピッキング方法の選択を行い、効率の良いピッ
キングを行い得るようにするものである。なお、ヒット
率とは、顧客からの注文アイテム数が、準備しているア
イテム数に比較して比率の大きいものをヒット率が高い
と称する。前記ヒット率の高い顧客に対するピッキング
は、1件の顧客からの注文が非常に多いものであるか
ら、作業員全員でピッキング作業を行うのが効率的であ
る。
【0070】例えば、新店舗の開店等に際しては、すべ
ての商品を品揃えするのであるから、非常に多くのアイ
テムの注文がある。しかも、限られた時間内に仕分けを
行わなければならないことから、ピッキング作業も限定
された時間内に行う必要があり、作業員全員がピッキン
グ作業を行うことで対処が可能である。このような方法
を「一斉ピッキング」と呼ぶ。また、中程度のヒット率
の顧客に対しては、複数の顧客を対象として同時ピッキ
ングを行うのが良い。このような方法を「同時ピッキン
グ」と呼ぶ。
【0071】注文数が少ない顧客に対しては、前記2つ
の方式を適用すると、効率が良くないという問題が発生
する。業種による違いはあるが、特に、日用雑貨品や日
配品(毎日仕分け配達する食品等)等は、ヒット率の低
い顧客が、全体の注文の約50%もあるのが現状であ
り、1顧客につき1アイテムの注文が50%もあれば、
作業員は棚と仕分け場との間を往復する回数が多くな
り、ピッキング効率が非常に悪い状態となる。前記問題
を解消するために、本発明においては、低いヒット率の
顧客に対して、マルチ表示器を設けた棚列に1人の作業
員が入り、複数顧客のピッキングを行うことを可能に
し、最初の棚列でのピッキング作業が終わり次第、次の
棚列に入ってピッキング作業を行うような方法を用いて
いる。前述したようにして、順番に棚列に入ってピッキ
ング作業を行う方法を、「順次ピッキング」と呼ぶ。そ
して、前記「一斉ピッキング」、「同時ピッキング」お
よび「順次ピッキング」を組み合わせることにより、効
率の良いピッキング作業を行い得るようにする。
【0072】(一斉ピッキング)図13に示すように構
成されたピッキングエリヤの棚列31、31a……に対
して、多数の作業員が同時にピッキング作業を行うもの
で、マルチ表示器に設けている複数のボタンのうちの1
つのみを使用し、作業員は一斉に1顧客に対するピッキ
ング作業をする。そして、ピッキングの開始の情報の入
力により棚列のエリヤ灯46……が点灯し、マルチ表示
器のオーダランプが点灯すると同時に、注文アイテムの
数量が表示される。作業員は指定数量の商品を取り出し
てオリコンに入れ、表示器のオーダランプ点灯のボタン
を押すと、表示器のランプおよび表示が消え、1アイテ
ムのピッキングが終了する。
【0073】前述したようにして、すべてのマルチ表示
器のランプが消え、エリヤ灯も消えると、1件の顧客に
対するピッキングが終了するもので、この方法は、マル
チ表示器の表示器のボタンを1回押すのみで良く、ボタ
ンを押す回数が少なくてすむという利点がある。例え
ば、1回ボタンを押すために1秒かかると考えた場合
に、100アイテムに対しては100秒の時間を節約す
ることができるという利点があり、多少の時間の節約に
なる。
【0074】(同時ピッキング)マルチ表示器の複数の
ボタンを用いるもので、前記ボタンは各々色区分を行っ
ており、作業員には色配分して、ピッキング作業を行
う。そこで、図14に示すように、各作業員に対しては
顧客毎に担当を区分しておき、ピッキング作業の開始時
に、作業員がスタートボックスの指定色ボタンを押す
と、棚列のエリヤ灯46が点灯し、マルチ表示器のピッ
キングランプは点滅、指定色のオーダランプが点灯す
る。また、スタートボックスの指定色のボタンを押した
順に、A店、B店、C店……の顧客順になるが、前記ピ
ッキング順番はあらかじめ決めておくか、受注データが
入力された順番とすること等ができる。作業員は、前記
マルチ表示器のオーダランプのうちの指定色のボタンを
押して、数量を表示させると、前記オーダランプは点灯
から点滅に変わる。そして、棚から指定数量の商品を取
出してオリコンに入れ、指定色のボタンを再び押すと、
数量表示とオーダランプが消えるので、ピッキング作業
の終了を確認する。
【0075】その後に、作業員は次の指定色のオーダラ
ンプが点灯している棚に移動し、ピッキング作業を行う
が、ピッキング作業の順序はどこから行っても良く、他
の作業員が作業をしていない空いている棚から順次ピッ
キング作業を行うことができる。そして、1つの棚列か
らのピッキングが終了すると、エリヤ灯が消え、全ての
ピッキング作業が終了すると全てのエリヤ灯が消灯し、
また、スタートボックスの指定色のスタートランプも消
えるので、作業の確認を容易に行うことができる。次の
顧客に対するピッキング作業を行う時には、再び指定色
のスタートボタンを押して、各ランプの表示にしたがっ
て作業を行う。このようにして、常にオーダランプの指
定に応じた数量のピッキングを行い得るために、ピッキ
ング作業を迅速に行うことができる。
【0076】(順次ピッキング)この方法を用いる場合
には、図15に示すように、棚列31、31a……の各
々の両端部にオーダー表示器70を配置し、作業員には
作業者番号を割り当てるが、前記番号は、社員コード等
の任意の数を入力して用いることができる。まず、作業
員が、作業員番号をpcのテンキーから入力し、その後
に、スタートボックスのスタートボタンを押すと、アイ
テム数が表示される。そして、棚列31に注文があれ
ば、オーダー表示器に作業員番号が表示され、エリヤ灯
の指定色ランプが点灯し、マルチ表示器のオーダランプ
の指定色のランプが点灯すると同時に、ピッキングラン
プが点滅する。同様にして、次々とスタートボックスの
スタートボタンを押し、すべてのスタートボタン(5つ
の顧客)を押した後に、ピッキングを行う。棚列31の
ピッキング作業が終了すると、マルチ表示器のランプが
消え、エリヤ灯も消えるので、その棚列のピッキングは
終了する。その後で、作業員は棚列31のマルチ表示器
の「終了」ボタンを押し、作業者番号の表示を消す。
【0077】次に棚列31aに対応する注文があれば、
同様な操作を行って、オーダー表示器70とエリヤ灯、
マルチ表示器のランプが各々点灯し、表示部に必要事項
が表示されるので、各々の指定にしたがって、ピッキン
グ作業を行う。そして、前記多数並んでいる棚列31b
……を順番にピッキングして、5つの顧客に対するピッ
キングを終了させる。ただし、注文のない棚列に対して
は、エリヤ灯が点灯しないので、前記エリヤ灯が点灯し
ている棚列に対してのみ、ピッキング作業を行うこと
で、作業員に余分な動きを強いることがないようにす
る。
【0078】別の作業員は、先のピッキング作業を行っ
ている作業員が1つの棚列に入る間は、ピッキングを行
うことができないので、先の作業員がピッキング作業を
終了したことを確認してから、同様な手順で作業を開始
する。つまり、この方法では、同時ピッキングのよう
に、複数の作業員が追い越し作業を行うことはできない
が、1人の作業員が5件の顧客に対するピッキングを1
度に行うことができる。そして、例えば、5人の作業員
が順次作業を行うとすれば、1度で25件の顧客に対す
るピッキングができるので、ヒット率の低い商品に対し
ては、ピッキング効率の良い方法となる。
【0079】
【発明の効果】前述したように構成したことにより、本
発明においては、商品の受注から発送、返品の処理まで
の情報を各システムに配置するパソコンを介して個別に
処理するとともに、ピッキングの全体を構成するシステ
ム各システムの情報を一元的に管理することができる。
また、入庫した商品のピッキングシステムに向けて移動
させる経路を入荷検品システムに持たせて、商品の取扱
いを容易に行うことができる。さらに、ピッキングシス
テムにおいては、各棚列と棚の各々に設けた表示手段を
用いて、作業員に指示を行うことができ、ピッキング作
業に間違いが生じないようにしている。
【0080】また、本発明のシステムにおいては、各シ
ステムにおける処理情報を端末のパソコンを介してホス
トコンピュータと管理パソコンにより管理するので、ピ
ッキングシステムで発生する欠品の情報にもとづいたデ
ータの処理を行って、出荷伝票の発行を行い得るので、
出荷箱に添付する送り状に間違いが発生することを防止
できる。さらに、ピッキングシステムにおいては、顧客
からの注文の多少に応じて、ピッキング作業の様式を変
更可能にしており、作業員の効率的な配置を行い、作業
能率を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のピッキングシステムの構成を示す説
明図である。
【図2】 入荷・検品システムの構成図である。
【図3】 ピッキングシステムの系統図である。
【図4】 棚とエリヤ灯の配置状態の説明図である。
【図5】 ピッキングエリヤでのエリヤ灯の配置の説明
図である。
【図6】 エリヤ灯の構成の説明図である。
【図7】 スタートボックスの構成を示す説明図であ
る。
【図8】 マルチ表示器の構成を示す説明図である。
【図9】 オーダー表示器の構成を示す説明図である。
【図10】 値付けシステムの系統図である。
【図11】 伝票発行システムの系統図である。
【図12】 伝票発行ラインの説明図である。
【図13】 一斉ピッキングの説明図である。
【図14】 同時ピッキングの説明図である。
【図15】 順次ピッキングの説明図である。
【符号の説明】
1 商品の仕分け発送装置、 3 入荷・検品シス
テム、4 一時保管システム、 5 ピッキングシ
ステム、6 値付け・検品システム、 7 伝票発
行システム、8 返品システム、 10 ホストコ
ンピュータ、 11 サーバ、12 管理用パソコ
ン、 13〜18 パソコン、23 入荷・検品エ
リヤ、 24 一時保管エリヤ、25 ピッキング
エリヤ、 26 値付け・検品エリヤ、27 出荷
エリヤ、 28 仕分け・返品エリヤ、 30
棚、31 棚列、 40 コントローラ、 41・
42 プリンタ、43 進度表示器、 44 分
配器、 45 エリヤ灯ドライバ、46 エリヤ
灯、 47 ランプドライバ、50 スタートボッ
クス、 ピッキングランプ、52 アイテム数表示
器、 53 スタートボタン、54 スタートラン
プ、 55 アドレススイッチ、55 スタートラ
ンプ、 60 マルチ表示器、61 ピッキングラ
ンプ、 62 数量表示窓、 63 テンキー、6
4 オーダーボタン、 66 補充ランプ、 67
欠品ランプ、68 取消しスイッチ、 69
アドレススイッチ、70 オーダー表示器、 71
ピッキングランプ、72 作業員表示窓、 73
作業終了ボタン、74 アドレススイッチ、 80
ラベルプリンタ、81 ハンディターミナル、
82 モービルプリンタ、85 マルチプレクサ、
86 プリンタ、91〜93 プリンタ、 95
伝票発行ライン、96 コンベア、 97 出
荷箱、 98 トラック。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生産工場や問屋の物流センターにおける
    商品の仕分け発送システムにおいて、 入荷から出荷までの一連の仕分けと箱詰め、発送の作業
    工程を、 データ管理システム、入荷検品システム、ピッキングシ
    ステム、値付け・検品システム、伝票発行システム、返
    品処理のシステムとして、商品の流れにしたがって接続
    して配置し、 前記各システムにおける情報の処理を、1つのホストコ
    ンピュータとサーバーとを介して、各システムの各々に
    設けたパソコンを接続して処理することを特徴とする商
    品の仕分け発送装置。
  2. 【請求項2】 前記入荷検品システムには、ピッキング
    システムの棚入庫指示機能を設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の商品の仕分け発送装置。
  3. 【請求項3】 前記入荷検品システムとピッキングシス
    テムの間に、ピッキングシステムからの指示にもとづい
    た商品の補充指令と、入荷した商品の一時保管機能を持
    たせた一時保管システムを配置することを特徴とする請
    求項1または2に記載の商品の仕分け発送装置。
  4. 【請求項4】 前記ピッキングシステムには、商品を区
    分して保管する棚を多数設け、各棚にはマルチ表示器を
    各々配置するとともに、 前記マルチ表示器には、商品の補充、欠品、箱明細、棚
    卸し機能とテンキーとを設け、 前記マルチ表示器を介して商品のピッキング作業を行わ
    せ、 商品のピッキング情報を、前記マルチ表示器を介してピ
    ッキングシステムに配置するパソコンにより管理するこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の商
    品の仕分け発送装置。
  5. 【請求項5】 前記ピッキングシステムに配置する棚を
    列状に配置し、 各棚の列にピッキングを指示するエリヤ灯を配置し、 前記エリヤ灯を用いてピッキングを行う棚列を指示する
    とともに、 各棚に設けたマルチ表示器のピッキングランプを用い
    て、ピッキング作業の指示を行うことを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれかに記載の商品の仕分け発送装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ピッキングシステムと値付け・検品
    システムにおいて、 欠品処理機能と箱明細書の出力機能とを設け、 ピッキングに際して、指定された商品の不足の情報を処
    理することを特徴とする請求項1に記載の商品の仕分け
    発送装置。
  7. 【請求項7】 前記商品の流れにしたがって、各システ
    ムでの情報を出力する機能を設け、 発送する商品を詰めた箱に添付する伝票の管理を、ホス
    トコンピュータに接続する管理パソコンを介して、出荷
    用の端末パソコンから行うことを特徴とする請求項1に
    記載の商品の仕分け発送装置。
  8. 【請求項8】 顧客別の商品の出荷種類と数量の情報に
    応じて、 ピッキングシステムの各棚に配置するマルチ表示器を介
    して、 ピッキングシステムにおけるピッキング方法を任意に変
    更可能にすることを特徴とする請求項1に記載の商品の
    仕分け発送装置。
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