WO2022210991A1 - 成形品製造システム - Google Patents

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勝之 羽野
朋紀 堀川
拓也 松永
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住友重機械工業株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C45/7686Measuring, controlling or regulating the ejected articles, e.g. weight control

Definitions

  • the present invention relates to a molded product manufacturing system.
  • Patent Document 1 is a technique for attaching a two-dimensional code to a container when a plurality of molded resin bottles are accommodated in the container.
  • the two-dimensional code stores lot information.
  • Such a two-dimensional code has a problem that new writing of information is difficult. In other words, since various processes are performed on the molded product in post-processes after molding, it is preferable to be able to write the processing results.
  • the manufacturing system 1 includes, as processing steps, a molding step, a take-out/carry-out step, an inspection step, and a packing step.
  • this embodiment shows an example of the processing steps, and may include other steps.
  • the mold temperature adjuster 6 is a device for adjusting the temperature of the mold device 800 of the injection molding machine 3, and includes a communication I/F 601, a sensor 602, and a control circuit 603.
  • the mold temperature controller 6 includes the sensor 602 will be described, but this embodiment is not limited to an example in which the mold temperature controller 6 is provided with the sensor 602 .
  • sensor 602 may be provided on mold apparatus 800 .
  • the injection device 300 is arranged to move back and forth with respect to the mold device 800 .
  • the injection device 300 touches the mold device 800 and fills the cavity space 801 in the mold device 800 with the molding material.
  • the injection device 300 performs a weighing process, a filling process, a holding pressure process, and the like under the control of the control device 700 .
  • the filling process and the holding pressure process are collectively called an injection process.
  • a predetermined amount of liquid molding material is accumulated.
  • the cavity space 801 in the mold apparatus 800 is filled with the liquid molding material accumulated in the weighing process.
  • the holding pressure of the molding material is kept at the set pressure.
  • the CPU 701 of the control device 700 stores the received temperature controller data in the storage medium 702 .
  • the temperature controller data is used when writing to the RFID tags 55A-55D.
  • the injection molding machine 3 starts molding (S801).
  • the CPU 701 of the control device 700 of the injection molding machine 3 receives data (drying machine data, temperature controller data) are obtained (S802).
  • the CPU 701 reads information from the storage medium and instructs the RFID reader/writer 31 to write the information read from the storage medium 702 and the performance data to all of the RFID tags 55A to 55D (S806).
  • the RFID reader/writer 31 writes the information read from the storage medium 702 and the performance data to the RFID tags 55A to 55D.
  • the RFID reader/writer 32 reads out information about the molded product 10 from the RFID tags 55A to 55D associated with the storage area (S904).

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Abstract

成形品製造システムは、読み書き可能な記憶媒体に対して、射出成形機により成形された成形品に関する第1情報を書き込む第1書込部と、成形品と、成形品の第1情報が書き込まれた記憶媒体、とを対応付けて搬送する搬送部と、を備える。

Description

成形品製造システム
 本発明は、成形品製造システムに関する。
 射出成形機においては、成形品が成形された段階で製造が完了するものではなく、様々な後工程で処理がなされた後に製品として出荷される。近年、射出成形機で成形された成形品を後工程で管理するために様々な提案がなされている。
特開2012-135986号公報
 特許文献1は、成形された複数の樹脂製ボトルをコンテナに収容した際、コンテナに二次元コードを付与する技術である。二次元コードにはロットに関する情報が格納されている。このような二次元コードでは情報の新たな書き込みが難しいという問題がある。つまり、成形された後の後工程においては成形品に対して様々な処理が行われるため、処理結果を書き込み可能であるほうが好ましい。
 本発明の一態様は、成形品と読み書き可能な記憶媒体を対応付けることで、成形品ごとの適切な管理を行い、成形品の品質管理の精度を向上させる技術を提供する。
 本発明の一態様に係る成形品製造システムは、読み書き可能な記憶媒体に対して、射出成形機により成形された成形品に関する第1情報を書き込む第1書込部と、成形品と、成形品の第1情報が書き込まれた記憶媒体、とを対応付けて搬送する搬送部と、を備える。
 本発明の一態様によれば、成形品ごとの適切な管理を行い、成形品の品質管理の精度を向上させる。
図1は、実施形態に係る成形品製造システムの構成を例示した図である。 図2は、実施形態に係る収納容器の一例を示した図である。 図3は、実施形態に係る射出成形機及び射出成形機の周辺構成を例示した図である。 図4は、実施形態に係る成形工程において、RFIDリーダ・ライタによってRFIDタグに対して読み込まれた情報、及び書き込まれた情報を例示した図である。 図5は、実施形態に係る取出・搬出工程において、RFIDリーダ・ライタによってRFIDタグに対して読み込まれた情報、及び書き込まれた情報を例示した図である。 図6は、実施形態に係る検査工程において、RFIDリーダ・ライタによってRFIDタグに対して読み込まれた情報、及び書き込まれた情報を例示した図である。 図7は、実施形態に係る梱包工程において、RFIDリーダ・ライタによってRFIDタグに対して読み込まれた情報、及び書き込まれた情報を例示した図である。 図8は、実施形態に係る製造システムに係る成形工程で行われる処理手順を示したフローチャートである。 図9は、実施形態に係る製造システムに係る取出・搬出工程で行われる処理手順を示したフローチャートである。 図10は、実施形態に係る製造システムに係る検査工程で行われる処理手順を示したフローチャートである。 図11は、実施形態に係る製造システムに係る搬送工程で行われる処理手順を示したフローチャートである。
 以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の又は対応する符号を付し、説明を省略することがある。
 図1は、実施形態に係る製造システム1(成形品製造システムの一例)の構成を例示した図である。図1に示される製造システム1は、管理システムサーバ2と、射出成形機3と、取出ロボット4と、材料乾燥機5と、金型温調器6と、画像検査装置9と、を備えている。さらに、本実施形態に係る製造システム1は、複数のRFIDリーダ・ライタ31~34を備えている。
 管理システムサーバ2は、製造システム1の各機器の情報を管理しているサーバである。管理システムサーバ2は、記憶装置15を備えている。そして、管理システムサーバ2は、記憶装置15に、製造システム1の各機器(例えば、RFIDリーダ・ライタ34)から受信した情報を管理する。しかしながら、製造システム1に含まれる機器によっては、ネットワークに接続できず、管理システムサーバ2に情報を送信できない場合もある。これに対して、本実施形態に係る製造システム1は、RFIDタグ55を用いることで、ネットワークに接続されていない機器からも情報を収集できる。本実施形態に係る製造システム1は、ネットワークに接続されていない機器においても、その工程で必要な情報を収集でき、その工程で得られた情報の記憶ができる。
 本実施形態に係る製造システム1は、射出成形機3によって成形品10が成形された後、様々な処理が行われる。本実施形態に係る製造システム1は、処理工程として、成形工程と、取出・搬出工程と、検査工程と、梱包工程と、を含んでいる。なお、本実施形態は、処理工程の一例を示したものであって、他の工程を含んでいてもよい。
 本実施形態に係る製造システム1は、処理工程ごとに、当該処理工程で行われた処理に関する情報を、処理された成形品10と対応付けられた記憶媒体に書き込む。本実施形態においては、記憶媒体としてRFIDタグ55を用いるが、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
 RFID(Radio Frequency Identifier)タグ55は、RFIDリーダ・ライタ31~34で近距離(周波数帯によって数センチメートル~数メートル)の無線通信によって情報を読み書き可能な記憶媒体とする。
 本実施形態のRFIDタグ55は、成形品10と対応付けて設けられている。本実施形態においては、成形品10と対応付けるために、収納容器50を用いている。
 各処理工程の間については、ベルトコンベア7(搬送部の一例)が、成形品10を格納した収納容器50を搬送する。図1では省略しているが、各処理工程の間は、ベルトコンベア7によって接続されている。なお、本実施形態は、搬送部の一例として、ベルトコンベア7を用いた例について説明するが、搬送部をベルトコンベア7に限定するものではなく、処理工程の間において、RFIDタグと成形品10とを対応付けて搬送可能な手段であればよい。
 図2は、本実施形態に係る収納容器50の一例を示した図である。図2に示される収納容器50は、仕切り52、53によって、4か所の収納領域51A~51Dを有している。本実施形態の収納領域51A~51Dの数は、射出成形機3の金型装置が有するキャビティの数に対応している。つまり、本実施形態に係る製造システム1は、射出成形機3が成形を行う毎に、キャビティから取り出された成形品10を全て収納領域に格納して、搬送を行う。
 図2に示されるように、収納容器50は、収納領域51A~51D毎に、RFIDタグ55A~55D(任意のRFIDタグの場合にはRFIDタグ55とも称する)が対応付けて設けられている。本実施形態では、収納領域51A~51D毎に1個の成形品10が格納される。これにより、RFIDタグ55A~55Dの各々と、成形品10とを対応付けることができる。本実施形態の収納容器50では、4個の成形品10を格納する場合について説明したが、格納数を4個に制限するものではない。収納容器50は、射出成形機3が1度に成形する成形品10の数(キャビティの数)だけ収容可能に区切り等が設けられている。
 図1に戻り、RFIDリーダ・ライタ31~34は、製造システム1が行う処理工程ごとに設けられている。RFIDリーダ・ライタ31~34は、処理工程ごとに、RFIDタグ55A~55Dの各々に対して情報の読み書きを行う。
 次に処理工程について説明する。成形工程は、射出成形機3が成形品10を成形する工程とする。本実施形態に係る製造システム1は、成形工程で利用される機器として、射出成形機3と、材料乾燥機5と、金型温調器6と、を備えている。
 図3は、本実施形態に係る射出成形機3及び射出成形機3の周辺構成を例示した図である。図3に示される例では、射出成形機3の周辺構成として、材料乾燥機5と、金型温調器6と、を備えている。さらに、製造システム1は、公衆ネットワーク8を介して射出成形機3と管理システムサーバ2とが接続されている。
 材料乾燥機5は、射出成形機3の供給口に投入される成形材料(例えば、樹脂)を乾燥させるための機器であって、通信I/F501と、制御回路502と、を備えている。
 制御回路502は、材料乾燥機5全体を制御する機器である。通信I/F501は、射出成形機3の制御装置700と通信するためのインターフェースとする。本実施形態の制御回路502は、通信I/F501を介して、材料乾燥機5に関するデータを、制御装置700に送信する。材料乾燥機5に関するデータ(以下、乾燥機データとも称する)としては、乾燥用に設定された温度、及び成形材料の乾燥温度の実績データが含まれている。
 金型温調器6は、射出成形機3の金型装置800の温度を調整するための機器であって、通信I/F601と、センサ602と、制御回路603と、を備えている。本実施形態では、金型温調器6が、センサ602を備える例について説明するが、本実施形態は、センサ602を金型温調器6に設ける例に制限するものではない。例えば、センサ602は、金型装置800に備えられてもよい。
 センサ602は、射出成形機3の金型装置800の温度を取得する。制御回路603は、金型温調器6全体を制御する機器である。通信I/F601は、射出成形機3の制御装置700と通信するためのインターフェースとする。本実施形態の制御回路603は、センサ602から取得した温度に基づいて金型装置800の温度を調整する。さらに、制御回路603は、通信I/F601を介して、金型温調器6に関するデータ(以下、温調器データとも称する)を、制御装置700に送信する。金型温調器6に関するデータとしては、金型装置800に対して設定された温度、金型装置800の温度の実績データ、温調に用いる液体の流量データが含まれている。
 (射出成形機)
 射出成形機3について説明する。なお、本実施形態に係る製造システム1は、設置する射出成形機3の数を1つに制限するものではなく、複数設置してもよい。
 射出成形機3は、型締装置100と、エジェクタ装置200と、射出装置300と、移動装置400と、制御装置700と、フレーム900とを有する。フレーム900の内部空間に、制御装置700が配置される。以下、射出成形機3の各構成要素について説明する。
 (型締装置)
 型締装置100は、金型装置800の型閉、昇圧、型締、脱圧および型開を行う。金型装置800は、固定金型810と可動金型820とを含む。型締装置100は例えば横型であって、型開閉方向が水平方向である。型締装置100は、固定プラテン110、可動プラテン120、トグルサポート130、タイバー140、トグル機構150、型締モータ160、運動変換機構170、および型厚調整機構180を有する。
 固定プラテン110は、フレーム900に対し固定される。固定プラテン110における可動プラテン120との対向面に固定金型810が取付けられる。可動プラテン120は、フレーム900に対し型開閉方向に移動自在に配置される。可動プラテン120における固定プラテン110との対向面に可動金型820が取付けられる。固定プラテン110に対し可動プラテン120を進退させることにより、金型装置800の型閉、昇圧、型締、脱圧、および型開が行われる。トグルサポート130は、固定プラテン110と間隔をおいて配設され、フレーム900上に型開閉方向に移動自在に載置される。タイバー140は、固定プラテン110とトグルサポート130とを型開閉方向に間隔をおいて連結する。
 トグル機構150は、可動プラテン120とトグルサポート130との間に配置され、トグルサポート130に対し可動プラテン120を型開閉方向に移動させる。トグル機構150は、クロスヘッド151、一対のリンク群などで構成される。トグルサポート130に対しクロスヘッド151を進退させると、リンク群が屈伸し、トグルサポート130に対し可動プラテン120が進退する。型締モータ160は、トグルサポート130に取付けられており、トグル機構150を作動させる。運動変換機構170は、型締モータ160の回転運動をクロスヘッド151の直線運動に変換して、トグル機構150を作動させる。
 型締装置100は、制御装置700による制御下で、型閉工程、昇圧工程、型締工程、脱圧工程、および型開工程などを行う。
 型閉工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を設定移動速度で型閉完了位置まで前進させることにより、可動プラテン120を前進させ、可動金型820を固定金型810にタッチさせる。
 昇圧工程では、型締モータ160をさらに駆動してクロスヘッド151を型閉完了位置から型締位置までさらに前進させることで型締力を生じさせる。
 型締工程では、型締モータ160を駆動して、クロスヘッド151の位置を型締位置に維持する。型締工程では、昇圧工程で発生させた型締力が維持される。型締工程では、可動金型820と固定金型810との間にキャビティ空間801が形成され、射出装置300がキャビティ空間801に液状の成形材料を充填する。充填された成形材料が固化されることで、成形品10が得られる。
 脱圧工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を型締位置から型開開始位置まで後退させることにより、可動プラテン120を後退させ、型締力を減少させる。型開開始位置と、型閉完了位置とは、同じ位置であってよい。
 型開工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を設定移動速度で型開開始位置から型開完了位置まで後退させることにより、可動プラテン120を後退させ、可動金型820を固定金型810から離間させる。その後、エジェクタ装置200が可動金型820から成形品10を突き出す。
 金型装置800の交換や金型装置800の温度変化などにより金型装置800の厚さが変化した場合、型締時に所定の型締力が得られるように、型厚調整が行われる。型厚調整機構180は、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔を調整することで、型厚調整を行う。なお、型厚調整のタイミングは、例えば成形サイクル終了から次の成形サイクル開始までの間に行われる。
 (エジェクタ装置)
 エジェクタ装置200は、可動プラテン120に取り付けられ、可動プラテン120と共に進退する。エジェクタ装置200は、制御装置700による制御下で、突き出し工程を行う。突き出し工程では、駆動機構220によりエジェクタロッド210を設定移動速度で待機位置から突き出し位置まで前進させることにより、可動部材830を前進させ、成形品10を突き出す。その後、駆動機構220によりエジェクタロッド210を設定移動速度で後退させ、可動部材830を元の待機位置まで後退させる。
 (射出装置)
 射出装置300は、金型装置800に対し進退自在に配置される。射出装置300は、金型装置800にタッチし、金型装置800内のキャビティ空間801に成形材料を充填する。射出装置300は、制御装置700による制御下で、計量工程、充填工程および保圧工程などを行う。充填工程と保圧工程とをまとめて射出工程とも呼ぶ。計量工程では、所定量の液状の成形材料を蓄積する。充填工程では、計量工程で蓄積された液状の成形材料を金型装置800内のキャビティ空間801に充填させる。保圧工程では、成形材料の保持圧力を設定圧に保つ。
 (移動装置)
 移動装置400は、金型装置800に対し射出装置300を進退させる。
 (制御装置)
 制御装置700は、例えばコンピュータで構成され、図1に示すようにCPU(Central Processing Unit)701と、メモリなどの記憶媒体702と、入力インターフェース703と、出力インターフェース704と、第1通信インターフェース705と、第2通信インターフェース706と、第3通信インターフェース707と、を有する。制御装置700は、記憶媒体702に記憶されたプログラムをCPU701に実行させることにより、各種の制御を行う。また、制御装置700は、入力インターフェース703で外部からの信号を受信し、出力インターフェース704で外部に信号を送信する。
 制御装置700は、計量工程、型閉工程、昇圧工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、脱圧工程、型開工程、および突き出し工程などを繰り返し行うことにより、成形品10を繰り返し製造する。成形品10を得るための一連の動作、例えば計量工程の開始から次の計量工程の開始までの動作を「ショット」または「成形サイクル」とも呼ぶ。また、1回のショットに要する時間を「成形サイクル時間」または「サイクル時間」とも呼ぶ。
 一回の成形サイクルは、例えば、計量工程、型閉工程、昇圧工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、脱圧工程、型開工程、および突き出し工程をこの順で有する。ここでの順番は、各工程の開始の順番である。充填工程、保圧工程、および冷却工程は、型締工程の間に行われる。型締工程の開始は充填工程の開始と一致してもよい。脱圧工程の終了は型開工程の開始と一致する。
 なお、成形サイクル時間の短縮を目的として、同時に複数の工程を行ってもよい。
 なお、一回の成形サイクルは、計量工程、型閉工程、昇圧工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、脱圧工程、型開工程、および突き出し工程以外の工程を有してもよい。
 制御装置700は、操作装置750や表示装置760と接続されている。操作装置750は、ユーザによる入力操作を受け付け、入力操作に応じた信号を制御装置700に出力する。表示装置760は、制御装置700による制御下で、操作装置750における入力操作に応じた表示画面を表示する。
 表示画面は、射出成形機3の設定などに用いられる。表示画面は、複数用意され、切換えて表示されたり、重ねて表示されたりする。ユーザは、表示装置760で表示される表示画面を見ながら、操作装置750を操作することにより射出成形機3の設定(設定値の入力を含む)などを行う。
 操作装置750および表示装置760は、例えばタッチパネル770で構成され、一体化されてよい。なお、本実施形態の操作装置750および表示装置760は、一体化されているが、独立に設けられてもよい。また、操作装置750は、複数設けられてもよい。
 第3通信インターフェース707は、公衆ネットワーク8を介して接続されている管理システムサーバ2と通信を行うためのインターフェースとする。
 第1通信インターフェース705は、通信回線を介して、材料乾燥機5と、金型温調器6との間で通信を行うためのインターフェースとする。
 第1通信インターフェース705が乾燥機データを受信した場合、制御装置700のCPU701は、受信した乾燥機データを、記憶媒体702に格納する。乾燥機データは、RFIDタグ55A~55Dに書き込む際に用いられる。
 第1通信インターフェース705が温調器データを受信した場合、制御装置700のCPU701は、受信した温調器データを、記憶媒体702に格納する。温調器データは、RFIDタグ55A~55Dに書き込む際に用いられる。
 第2通信インターフェース706は、通信回線を介して、RFIDリーダ・ライタ31との間で通信を行うためのインターフェースとする。
 そして、成形品10が成形された場合に、CPU701は、記憶媒体702に格納した情報を読み出して、第2通信インターフェース706を介して、RFIDリーダ・ライタ31(第1書込部の一例)に書き込みの指示を行う。次に、成形工程で行われる書き込みについて説明する。
 図4は、本実施形態に係る成形工程において、RFIDリーダ・ライタ31によってRFIDタグ55A~55Dに対して読み込まれた情報、及び書き込まれた情報を例示した図である。図4に示されるように成形工程において、RFIDタグ55A~55Dに書き込まれるデータとしては、今回の成形品10を特定するための情報と、今回の成形の状況を表す情報等とする。具体的には、"成形条件"と、"実績データ"と、"ロット番号、日時、製品名、金型名、作業者名等"と、"温調器データ"と、"乾燥機データ"と、を含んでいる。図4に示されるように、成形工程においては、RFIDリーダ・ライタ31によって読み込まれるデータはない。
 "成形条件"は、今回の成形のために作業者により設定された条件を示している。例えば、金型装置800に設定した設定温度、冷却時間などが含まれている。
 "実績データ"は、今回の成形において(図示しない)センサ等で取得された情報であって、例えば、射出成形機3のシリンダの充填ピーク圧、金型装置800の型内圧、射出成形機3のシリンダ温度、射出成形機3のシリンダが射出した回数を示したショット数を含んでいる。
 "ロット番号、日時、製品名、金型名、作業者名等"は、今回の成形を特定するための情報であって、射出成形機3に対して入力等された情報である。
 "温調器データ"は、金型温調器6から送信された情報であって、例えば、金型装置800に対して設定された温度、金型装置800の温度の実績データ、温調に用いる水の流量データを含んでいる。
 "乾燥機データ"は、材料乾燥機5から送信された情報であって、乾燥用に設定された温度、及び成形材料の乾燥温度の実績データを含んでいる。
 成形工程においては、上述したように、成形品10が成形された場合に、制御装置700のCPU701が、上述した情報を、RFIDリーダ・ライタ31を介して、RFIDタグ55A~55Dの各々に書き込む。
 本実施形態では、成形工程で生成された全ての情報を、RFIDタグ55A~55Dで管理する例について説明する。しかしながら、本実施形態は、成形工程で生成された全ての情報を、RFIDタグ55A~55Dで管理する手法に制限するものではない。例えば、RFIDタグ55A~55Dには、ショット数、成形日時等など成形品10を識別するために必要な情報のみ書込み、RFIDリーダ・ライタ31を、識別するために必要な情報と共に、情報量の多いその他の情報(例えば、成形条件・各種実績値などの情報)を、管理システムサーバ2に送信してもよい。これにより管理システムサーバ2は、識別するために必要な情報と、その他の射出成形機3の情報(成形条件・各種実績値などの情報)とを対応付けて記憶装置15で管理できる。
 図1に戻り、取出・搬出工程は、成形工程の次の工程であって、射出成形機3から成形された成形品10を取り出しと、成形品10の搬出と、を行う工程とする。当該工程は取出ロボット4が行う。
 取出ロボット4(配置部の一例)は、射出成形機3において成形された成形品10を取り出して、取り出した成形品10を収納容器50に格納するための機器である。そして、取出ロボット4は、成形品10の取出、及び格納を行うアームに、RFIDリーダ・ライタ32を備えている。
 本実施形態に係る取出ロボット4は、射出成形機3の金型装置800のキャビティごとに取り出された成形品10の各々を、収納容器50の収納領域51A~51Dの各々に格納する。
 RFIDリーダ・ライタ32(第2書込部の一例)は、RFIDタグ55A~55Dの各々にデータの読み込み、書き込みを行う。本実施形態の取出ロボット4のアームが、収納容器50の収納領域51A~51Dの各々に成形品10を収納する。当該アームが成形品10を収納する際に、当該アームに設けられたRFIDリーダ・ライタ32が、格納先の収納領域51A~51Dに対応する、RFIDタグ55A~55Dに対して、収納する成形品10に関する情報の読み取り、及び書き込みを行う。
 本実施形態の取出ロボット4は、成形品10を収納容器50に収納する際に、RFIDリーダ・ライタ32から、RFIDタグ55A~55Dの各々に成形品10に関する情報の読み込み及び書き込みを行う。
 図5は、本実施形態に係る取出・搬出工程において、RFIDリーダ・ライタ32によってRFIDタグ55A~55Dに対して読み込まれた情報、及び書き込まれた情報を例示した図である。図5に示されるように取出・搬出工程において、RFIDリーダ・ライタ33は、RFIDタグ55A~55Dから、例えば"ショット数"、"ロット番号"、及び"成形日時"を読み込む。
 本実施形態に係る取出ロボット4は、読み込んだ情報"ショット数"、"ロット番号"、及び"成形日時"と、金型装置800のキャビティを示す番号と、に基づいて、成形品10を識別する"識別情報"を生成する。"識別情報"は、今回の成形に関する情報とキャビティを示す情報とを組み合わせたことで、1個の成形品10をユニークに特定できる情報である。
 取出・搬出工程において、RFIDタグ55A~55Dに書き込まれるデータとしては、格納する成形品10を示す情報を含んでいる。具体的には、成形品10を示す情報として、"金型キャビティ番号"と、"製品温度"と、"製品荷重"と、"識別情報"と、を含んでいる。
 "金型キャビティ番号"は、成形品10が取り出された金型装置800のキャビティを示す番号とする。
 "製品温度"は、取り出した成形品10の温度を示している。"製品荷重"は取り出した形成品の荷重を示している。"製品温度"及び"製品荷重"は、取出ロボット4が取り出したときに、取出ロボット4に設けられている図示しないセンサによって検出した数値である。
 "識別情報"は、"ショット数"、"ロット番号"、"成形日時"、及び"金型キャビティ番号"によって生成された成形品10ごとにユニークな番号である。
 取出・搬出工程において、上述したように、取出ロボット4が、成形品10を収納容器50に収納する際に、RFIDリーダ・ライタ32は、RFIDタグ55A~55Dから、"ショット数"、"ロット番号"、及び"成形日時"を読み込み、RFIDタグ55A~55Dに対して"金型キャビティ番号"と、"製品温度"と、"製品荷重"と、"識別情報"とを書き込む。
 図1に戻り、検査工程は、取出・搬出工程の次の工程であって、成形品10に対して検査を行う工程とする。当該工程は画像検査装置9が行う。本実施形態に係る画像検査装置9は、公衆ネットワーク8に接続されていない。このため、本実施形態は、検査結果を後工程に受け渡すために、RFIDタグ55A~55Dに検査結果を書き込む。
 つまり、成形品10の成形の後工程において、工場内の状況等によっては、工場内全ての機器が公衆ネットワーク8に接続されていない場合がある。このように本実施形態は、RFIDタグ55A~55Dを用いることで、公衆ネットワーク8に接続せずとも、情報を受け渡すことができる。
 画像検査装置9は、収納容器50の収納領域51A~51Dごとに収納されている成形品10の各々を(図示しない)撮像部によって撮像した画像データに基づいて、成形品10の検査を行う。検査としては、例えば、成形品10の外観検査であって、外観に不良があるか否かを判定する。
 画像検査装置9は、RFIDリーダ・ライタ33と接続されている。RFIDリーダ・ライタ33は、画像検査装置9が外観検査を行う際に、RFIDタグ55A~55Dから情報を読み込む。
 図6は、本実施形態に係る検査工程において、RFIDリーダ・ライタ33によってRFIDタグ55A~55Dに対して読み込まれた情報、及び書き込まれた情報を例示した図である。図6に示されるように検査工程において、RFIDリーダ・ライタ33(第1読出部の一例)は、RFIDタグ55A~55Dから、例えば、"成形条件"、"実績データ"、"ロット番号、日時、製品名、金型名、作業者名等"、"温調器データ"、"乾燥機データ"、"製品温度"、"製品荷重"を読み出す。
 本実施形態に係る画像検査装置9(処理部の一例)は、読み出した情報に基づいて、不良品か否かの基準を示した判定基準を生成する。そして、画像検査装置9は、生成した判定基準に基づいて成形品10が不良か否かを判定する。本実施形態は、このように成形品10の成形された際の環境を考慮して、成形品10の外観検査を行う。これにより精度の高い外観検査を実現できる。本実施形態は、読み出した情報に基づいた判定基準を生成する例であるが、判定基準を生成するためにRFIDタグ55A~55Dからデータを読み込む手法に制限するものではなく、例えば判定基準が固定であってもよい。
 画像検査装置9は、検査が終了した後、RFIDリーダ・ライタ33(第2書込部の一例)を用いて、RFIDタグ55A~55Dの各々に対して、検査結果を書き込む。本実施形態においては、成形品10ごとに行われた検査結果が、当該成形品10に対応するRFIDタグ55A~55Dに書き込まれる。
 検査工程において、RFIDリーダ・ライタ33は、RFIDタグ55A~55Dに、"検査結果"と、"検査作業者名"と、を書き込む。
 "検査結果"は、画像検査装置9による検査結果を示す情報である。画像検査装置9が検査を要と判定した場合は、その判定結果も含まれる。"検査作業者名"は、画像検査装置9を利用して作業を行った作業者の名称を表す。
 これにより、検査工程における検査結果が、RFIDタグ55A~55Dに書き込まれる。これにより、本実施形態は、画像検査装置9がネットワークに接続されていなくとも、検査結果を後工程に受け渡すことができる。
 図1に戻り、梱包工程は、検査工程の次の工程であって、成形品10を出荷するために梱包を行う工程とする。当該工程は、梱包装置が行ってもよいし、作業者が行ってもよい。作業者が行う場合には、作業者が成形品10を梱包する際に、RFIDリーダ・ライタ34を用いて、梱包する成形品10を示すRFIDタグ55A~55Dから、今までの工程で書き込まれた情報を読み出す。
 図7は、本実施形態に係る梱包工程において、RFIDリーダ・ライタ34によってRFIDタグ55A~55Dに対して読み込まれた情報、及び書き込まれた情報を例示した図である。図7に示されるように梱包工程において、RFIDリーダ・ライタ34(第2読出部の一例)は、RFIDタグ55A~55Dから、例えば、"成形条件"、"実績データ"、"ロット番号、日時、製品名、金型名、作業者名等"、"温調器データ"、"乾燥機データ"、"製品温度"、"製品荷重"、"検査結果"、"検査作業者名"、"識別情報"を読み出す。図7に示される例では、梱包工程においては、RFIDリーダ・ライタ34によって書き込まれるデータはないが、必要に応じてデータを書き込んでもよい。書き込むデータとしては、例えば、二次検査の結果などが考えられる。このような場合、梱包工程でデータを書き込んだ後、全てのデータを読み出す手順で処理を進めてもよい。
 作業者は、"検査結果"に書き込まれた情報を確認し、二次検査が必要と判定された成形品10がある場合には、当該成形品10に対して必要な二次検査を行う。
 RFIDリーダ・ライタ34(送信部の一例)は、(図示しない)通信I/Fを備えている。そして、RFIDリーダ・ライタ34は、公衆ネットワーク8を介して、管理システムサーバ2に、読み込んだ全ての情報を送信する。管理システムサーバ2は、受信した情報を、記憶装置15に書き込む。
 本実施形態においては、作業者が、成形品10ごとに梱包袋に梱包する。また、梱包された成形品10と、管理システムサーバ2が管理している情報と、を対応付けるために、成形品10を梱包した梱包袋70に、RFIDリーダ・ライタ34が読み取った(成形品10をユニークに示した)識別情報を表した二次元コードを貼り付けてもよい。これにより、出荷した後であっても成形品10が成形されてから出荷後まで全ての状況をトレースできる。
 次に、本実施形態に係る製造システム1に係る成形工程で行われる処理手順について説明する。図8は、本実施形態に係る製造システム1に係る成形工程で行われる処理手順を示したフローチャートである。なお、記憶媒体702には、成形条件、ロット番号、日時、製品名、金型名、作業者名等の情報は予め格納されている。
 まず、射出成形機3が、成形を開始する(S801)。次に、射出成形機3の制御装置700のCPU701が、第1通信インターフェース705を介して、周辺機器(例えば、材料乾燥機5、及び金型温調器6)から、周辺機器に関するデータ(乾燥機データ、温調器データ)を取得する(S802)。
 さらに、CPU701が、取得した情報を、記憶媒体702に書き込む(S803)。
 そして、射出成形機3の成形が終了する(S804)。CPU701が、(図示しない)センサ等から実績データを取得する(S805)。なお、S805で示された、センサ等からの実績データの取得は、射出成形機3の成形完了前に行われ、以下に示すS806の手順に従って記憶媒体702に書き込まれるようにしてもよい。
 CPU701が、記憶媒体から情報を読み込んで、記憶媒体702から読み込んだ情報と実績データとを、RFIDタグ55A~55Dの全てに書き込むよう、RFIDリーダ・ライタ31に指示する(S806)。当該指示に応じて、RFIDリーダ・ライタ31は、RFIDタグ55A~55Dに、記憶媒体702から読み込んだ情報と実績データとを書き込む。
 また、CPU701は、記憶媒体702から読み込んだ情報と実績データとを、管理システムサーバ2に送信する(S807)。これにより、成形工程が終了する。
 本実施形態の成形工程においては、上述した処理手順を行うことで、成形工程に関する情報が、RFIDタグ55A~55Dに書き込まれる。さらに、管理システムサーバ2にも情報が送信されるため、成形工程に関する状況の管理が可能となる。
 次に、本実施形態に係る製造システム1に係る取出・搬出工程で行われる処理手順について説明する。図9は、本実施形態に係る製造システム1に係る取出・搬出工程で行われる処理手順を示したフローチャートである。
 まず、取出ロボット4は、射出成形機3の金型装置800から成形品10を取り出す(S901)。本実施形態では、取出ロボット4のアームが、キャビティごとに成形された成形品10を同時に複数取り出してもよいし、アームが、キャビティごとに成形された成形品10を1個ずつ取り出してもよい。
 取出ロボット4は、(図示しない)センサから取り出した成形品10に関する情報(製品温度、製品重量)を取得する(S902)。
 取出ロボット4は、取り出した成形品10の各々を、キャビティの数と一致するように区分けされた収納領域の各々に格納する(S903)。
 取出ロボット4は、収納する際に、当該収納領域に対応付けられたRFIDタグ55A~55Dから、RFIDリーダ・ライタ32が、成形品10に関する情報を読み出す(S904)。
 取出ロボット4は、読み出した情報に基づいて識別情報を生成する(S905)。
 取出ロボット4は、生成した識別情報と共に、成形品10を取り出した金型キャビティ番号、及び成形品10に関する情報(製品温度、製品重量)を、RFIDリーダ・ライタ32から、RFIDタグ55A~55Dに書き込む(S906)。
 ベルトコンベア7は、収納容器50に成形品10の格納が完了した時に、取出ロボット4からの指示に従って、収納容器50の搬送を開始する(S907)。これにより、取出・搬出工程が終了する。
 次に、本実施形態に係る製造システム1に係る検査工程で行われる処理手順について説明する。図10は、本実施形態に係る製造システム1に係る検査工程で行われる処理手順を示したフローチャートである。本実施形態では、取出・搬送工程から検査工程まで、ベルトコンベア7によって収納容器50単位で搬送される。
 まず、画像検査装置9は、RFIDリーダ・ライタ33を用いて、RFIDタグ55A~55Dから、成形条件や実績値など検査の判定基準に用いる情報を読み込む(S1001)。
 画像検査装置9は、読み込んだ情報に基づいて成形品10ごとに対応する判定基準に従って、成形品10ごとに検査を行う(S1002)。
 画像検査装置9は、成形品10ごとに行った検査結果等を、RFIDリーダ・ライタ33を用いて、当該成形品10に対応するRFIDタグ55A~55Dに書き込む(S1003)。
 ベルトコンベア7は、収納容器50に格納されている成形品10の各々の検査完了した時に、画像検査装置9からの指示又は検査作業者からの操作に従って、収納容器50を搬送する(S1004)。これにより、検査工程が終了する。
 次に、本実施形態に係る製造システム1に係る搬送工程で行われる処理手順について説明する。図11は、本実施形態に係る製造システム1に係る搬送工程で行われる処理手順を示したフローチャートである。本実施形態では、検査工程から搬送工程まで、ベルトコンベア7によって収納容器50単位で搬送される。
 まず、RFIDリーダ・ライタ34が、作業者からの操作に基づいて、当該成形品10に対応するRFIDタグ55A~55Dから、全ての情報を読み込む(S1101)。
 作業者は、RFIDリーダ・ライタ34が読み込んだ情報として表示した"検査結果"に基づいて二次検査が必要か否かを判定する(S1102)。
 二次検査が必要と判定した場合(S1102:Yes)、二次検査を行うよう処理を行い(S1103)、処理を終了する。なお、二次検査の結果、成形品が良品と判定された場合には、S1104の梱包処理に進むようにしてもよい。また、二次検査の結果を、RFIDタグ55A~55Dに書き込んでもよい。RFIDタグ55A~55Dに、二次検査の結果等の書き込みが行われた場合には、RFIDリーダ・ライタ34が、再び全ての情報を読み込むようにしてもよい。
 一方、二次検査が必要ないと判定した場合(S1102:Yes)、梱包処理を行う(S1104)。その後、RFIDリーダ・ライタ34と接続された印刷装置から、識別情報が表された二次元コードを印刷する(S1105)。作業者は、印刷された二次元コードを、梱包袋70に貼り付ける。
 そして、RFIDリーダ・ライタ34は、RFIDタグ55A~55Dから読み込んだ全ての情報を、管理システムサーバ2に送信する(S1106)。
 上述した処理手順によって、成形後の全ての情報を管理システムサーバ2で管理することを可能にすると共に、梱包袋70に二次元コードを貼り付けているので、出荷後においても成形品10について成形してから出荷までの全ての状況を把握できる。
 また、搬送工程まで完了した後、収納容器50は、再び成形工程から使用される。本実施形態のように収納容器50、及び収納容器50に貼り付けられたRFIDタグ55A~55Dは、対応付けられていた成形品10を出荷した後、別の成形品10の対応付けに利用される。このように本実施形態では、収納容器50、及び収納容器50に貼り付けられたRFIDタグ55A~55Dが、再利用可能なため、コストを削減できる。
 なお、本実施形態では、取出・搬出工程において、識別情報を生成する例について説明したが、成形品10を識別する識別情報の生成は、取出・搬出工程に限るものではなく、管理システムサーバ2に全ての情報を送信するまでに生成すればよい。例えば、梱包工程において、RFIDタグ55A~55Dから全ての情報を読み出した段階で識別情報を生成してもよい。
 上述した実施形態においては、処理部の一例として、外観検査を行う画像検査装置9について説明した。しかしながら、本実施形態は、処理部を、画像検査装置9に制限するものではなく、読み出した成形品10を示す情報に基づいて処理を行う手段であればよい。
 上述した実施形態においては、成形品10ごとにRFIDタグを対応付けた例について説明した。しかしながら、上述した実施形態は、成形品10ごとにRFIDタグを対応付ける例に制限するものではない。例えば、射出成形機3が1回あたり複数の成形品10を成形する場合に、当該複数の成形品10に対して1つのRFIDタグを対応付けて管理してもよい。
 上述した実施形態では、RFIDタグ55A~55Dの各々と、成形品10とを対応付けるために収納容器50を用いた例について説明した。本実施形態は、成形品10を収納する収納容器の形状を制限するものではなく、例えば、袋形状等であってもよい。この場合、RFIDタグを張り付けた袋等に成形品10を収納して、RFIDタグと成形品10と対応付けて管理してもよい。さらには、収納容器を用いる手法に制限するものではなく、成形品10に直接RFIDタグを貼り付けてもよい。
 上述した実施形態では、成形品10と対応付ける記憶媒体としてRFIDタグを用いた例について説明した。RFIDタグを用いることで、近接無線通信にて情報の読み込み、及び書き込みが可能である。したがって、上述したような複数の処理工程が存在し、処理工程ごとに異なる環境であり、処理工程ごとに読み書きが必要な場合であっても、情報読み書きが容易なため、処理工程ごとの負担を軽減できる。
 また、上述した実施形態においては、成形された後の後工程において、成形品10ごとにRFIDタグを対応付けて管理している。各処理工程ごとに成形品10に関する情報の読み書きを行うことで、成形品10ごとの適切な管理を実現できる。さらには、成形品10の品質管理の精度を向上させることができる。
 また、上述した実施形態においては、成形品10ごとに、金型キャビティ番号(キャビティを識別する情報)を対応付けて管理している。これにより、検査において不良の成形品10が発見された場合に、当該不良が生じたキャビティを識別できる。これにより分析段階で特定のキャビティで不良が生じやすいとうの分析が可能となる。これによって、不良が生じやすい成形品10を特定できるため品質管理を向上させることができる。
 以上、本発明に成形品製造システムの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されない。請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、及び組み合わせが可能である。それらについても当然に本発明の技術的範囲に属する。
 本願は、2021年3月31日に出願した日本国特許出願2021-062364号に基づく優先権を主張するものであり、この日本国特許出願の全内容を本願に参照により援用する。
1・・・製造システム 2・・・管理システムサーバ 3・・・射出成形機 4・・・取出ロボット 5・・・材料乾燥機 6・・・金型温調器 7・・・ベルトコンベア 8・・・公衆ネットワーク 9・・・画像検査装置 10・・・成形品 31~34・・・RFIDリーダ・ライタ 50・・・収納容器 55A~55D・・・RFIDタグ

Claims (5)

  1.  読み書き可能な記憶媒体に対して、射出成形機により成形された成形品に関する第1情報を書き込む第1書込部と、
     前記成形品と、前記成形品の第1情報が書き込まれた前記記憶媒体、とを対応付けて搬送する搬送部と、
     を備える成形品製造システム。
  2.  前記搬送部によって搬送された後、前記成形品に対して処理を行う場合に、前記搬送部によって前記成形品と対応付けて搬送された前記記憶媒体に対して、前記処理に関する第2情報を書き込む第2書込部を、
     さらに備える請求項1に記載の成形品製造システム。
  3.  前記射出成形機が有するキャビティの数に応じた区切りを有する収納容器に対して、前記キャビティごとに成形された前記成形品の各々を、当該区切られた領域ごとに配置する配置部を、さらに備え、
     前記第1書込部は、前記収納容器の前記区切られた領域ごとに設けられた前記記憶媒体の各々に対して、前記第1情報を書き込み、
     前記搬送部は、前記収納容器を搬送する、
     請求項1に記載の成形品製造システム。
  4.  前記搬送部により、前記成形品と共に搬送された前記記憶媒体から、前記第1情報を読み出す第1読出部と、
     前記第1読出部で読み出された前記第1情報を用いて、前記成形品に対して所定の処理を行う処理部と、
     をさらに備える請求項1に記載の成形品製造システム。
  5.  前記搬送部により、前記成形品と共に搬送された前記記憶媒体から、前記第1情報を読み出す第2読出部と、
     前記第2読出部で読み出された前記第1情報を、前記成形品の情報を管理しているサーバに対してネットワークを介して送信する送信部と、
     をさらに備える請求項1に記載の成形品製造システム。
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