JP4714197B2 - トリクロロシランの製造方法および多結晶シリコンの製造方法 - Google Patents

トリクロロシランの製造方法および多結晶シリコンの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、トリクロロシランを高純度で製造するための技術、および、当該トリクロロシランの製造方法を利用した多結晶シリコンの製造方法に関する。
半導体グレードの高純度多結晶シリコンの製造には、一般に、トリクロロシラン(TCS)ガスを還元して、これをシリコンロッド上に析出させる「ジーメンス法」が広く用いられてきている。
このジーメンス法に関連しては、特許文献1(特表2004−532786号公報)に、テトラクロロシラン(STC)をトリクロロシラン(TCS)に転化するための水素化反応器中で、多結晶シリコン製造のためのCVDプロセスからの留出ガス中に存在するジシラン(HCl6−nSi:nは0〜6の値)をモノシランに転化させる工程を新たに備えた多結晶シリコンの製造方法に関する発明が開示されている。この方法によれば、水素化反応器という同一反応器で水素化反応とジシランの熱分解とが組み合わされることにより、水素化プロセスが高収率化されるなどの利点があるとされ、当該水素化工程で生成したTCSは回収されて多結晶シリコンの析出工程に再利用され得る。
ところで、TCSと水素を反応させて多結晶シリコンを析出させた際に生成される副生混合物中には、珪素数nが2のジシラン以外のポリシラン(H2(n+1)−mClSi:nは3または4の整数、mは0乃至2(n+1)の整数)も含まれている。したがって、これらのポリシラン(n=2〜4)を効率的に利用することが可能となれば、多結晶シリコンの析出工程で生じる副生混合物を多結晶シリコン製造原料として再利用すること、より具体的にはTCSとしての再利用が容易化されて、製造プロセスの収率は更に高められることとなる。
つまり、特許文献1に開示された方法をはじめとした従来の多結晶シリコン製造方法は、上記副生混合物を多結晶シリコン製造原料としてのTCSに変換させるプロセスにおいて改善の余地がある。
加えて、半導体グレードの高純度多結晶シリコンを製造するためには原料となるTCSの高純度化が求められることとなる結果、多結晶シリコン製造プロセス内で循環利用されるTCSや副生物の不純物除去工程が必要となる。したがって、多結晶シリコン製造プロセス内で循環利用されるTCSや副生物からの不純物除去を容易化可能なものとしてプロセス設計することは、実用上、極めて重要な意味をもつ。
特表2004−532786号公報 特開昭58−217422号公報 米国特許第3,126,248号明細書 米国特許第3,252,752号明細書 特公表昭58−500895号公報 米国特許第4,112,057号明細書 特開平4−300206号公報 特開2001−2407号公報 特開平4−202007号公報
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、多結晶シリコンの析出反応に伴って生成した副生物から高純度のTCSを得ることを可能とし、多結晶シリコン製造プロセスの高収率化を可能とする手法を提供することにある。
かかる課題を解決するために、本発明のトリクロロシランの製造方法は、テトラクロロシラン(STC)と水素を反応させてトリクロロシラン(TCS)とする水素化工程と、該水素化工程で得られた留出物を炭化水素含有クロロシラン留分とTCS留分とに分離する工程と、該分離工程で得られた炭化水素含有クロロシラン留分を塩素と反応させてSTC及び塩素化炭化水素含有物を生成させる塩素化工程とを備え、該塩素化工程で得られたSTC含有留出物を前記水素化工程に循環させることを特徴とする。
本発明のトリクロロシランの製造方法では、前記分離工程で分離される炭化水素含有クロロシラン留分には高次水素化クロロシランが含有されているようにすることができる。
また、本発明のトリクロロシランの製造方法は、前記塩素化工程で得られたSTC含有留出物から塩素化炭化水素類を分離するSTC精製工程を備えることとし、該精製後のSTC留分を前記水素化工程に循環させるようにしてもよい。
さらに、本発明のトリクロロシランの製造方法は、前記水素化工程からの留出物に含有されているドナーおよびアクセプタ不純物を除去する工程を備えるようにし、該不純物除去後の留出物を前記分離工程で炭化水素含有クロロシラン留分とTCS留分とに分離するようにしてもよい。
前記塩素化工程での塩素化剤としては塩素ガスを用いることができ、塩素化は光塩素化反応により行なうことが好ましい。
本発明の多結晶シリコンの製造方法は、上述のトリクロロシランの製造方法で得られたTCSを水素と反応させて多結晶シリコンを析出させるCVD工程を備え、化学式H2(n+1)−mClSi(式中nは2乃至4の整数、mは0乃至2(n+1)の整数)で表記されるポリシランを含む前記CVD工程からの副生混合物が前記塩素化工程で塩素化されてSTC含有物とされることを特徴とする。
STCの水素化工程で留出する炭化水素類は微量であるが、TCS以外のクロロシラン類の利用を進めていくと、炭化水素類が循環濃縮され、TCSを汚染する可能性が高くなる。また、これを除こうとした場合にはTCSを含む多量のクロロシラン類を同時に除去する必要があり、クロロシラン類の利用範囲は限られたものになる。
本発明のトリクロロシランの製造方法では、塩素化工程において、炭化水素類の大幅な高沸点化がなされるので、TCSや高次塩素化クロロシラン類および高次塩素化炭化水素類の高濃度濃縮分離が容易なものとなり、クロロシラン類の利用率を向上させた場合にも、最終的に得られるTCSへの高純度化が図られる。一方、共存する高次水素化クロロシラン類も同時に高次塩素化クロロシラン類、最終的にはSTCにまで塩素化される。
その結果、本発明の方法で製造されるTCSを多結晶シリコンの製造原料とした場合に、多結晶シリコンへの炭素混入が抑制されることとなる。
また、本発明のトリクロロシランの製造方法では、クロロシランに含有されているドナー不純物およびアクセプタ不純物の除去をTCS製造の循環サイクル中で行なうこととしたので、TCSの高純度化のためにTCS製造プロセスからドナー不純物とアクセプタ不純物を除去するに際して、多量のクロロシランを系外に取り出す必要がなくなる。
その結果、TCS製造の効率が高められることとなる。
このように、本発明は、多結晶シリコンの析出工程で生成する副生混合物から得られるTCSの高純度化を可能とするものであり、多結晶シリコン製造プロセスの更なる高収率化をも可能とするものである。
以下、図面を参照して、本発明のトリクロロシランの製造方法について説明する。なお、以下では、本発明により得られたトリクロロシランを原料とする多結晶シリコンを半導体グレードの高純度多結晶シリコンとして説明するが、本発明は太陽電池グレード等の多結晶シリコンを得るためにも有効である。
[基本構成]:図1は、本発明のトリクロロシランの製造方法の基本構成(工程)を説明するための図で、このTCS製造プロセス100Aは、テトラクロロシラン(STC)と水素を反応させてトリクロロシラン(TCS)とする水素化工程(水素化反応器101)と、水素化工程で得られたTCS含有留出物を炭化水素含有クロロシラン留分とTCS留分とに分離する工程(分離器102)と、この分離工程で得られた炭化水素含有クロロシラン留分を塩素と反応させてSTC及び塩素化炭化水素含有物を生成させる塩素化工程(塩素化反応器103)とを備えており、塩素化工程で得られたSTC含有留出物が水素化工程に循環される構成となっている。
水素化反応器101に供給されるSTCは、系外に設けられた多結晶シリコン析出用CVD炉から排出された副生混合物に含まれるSTCであってもよい。この場合には、多結晶シリコンの析出工程で生成する副生混合物から高純度TCSが得られ、この高純度TCSを多結晶シリコン析出工程に再利用することが可能となって、多結晶シリコン製造プロセスの高収率化が図られることとなる。このような多結晶シリコンの製造プロセスの具体的な態様は、後述する。
水素化工程ではSTCのTCSへの水素化反応が行なわれる。水素化工程での反応は、一般に、約600〜1200℃の比較的高温の領域での水素化反応と約400〜600℃(例えば、約100〜約600psigの圧力下)の比較的低温の領域での水素化反応とに分類される(例えば、特許文献1、特許文献2(特開昭58−217422号公報)など参照)が、約600〜1200℃の温度領域での水素化反応は気相均一反応であって下記反応式(1)に従い進行し、約400〜600℃の温度領域での水素化反応は流動床反応であって下記反応式(2)の結果として下記反応式(3)に従い進行する。
Figure 0004714197
Figure 0004714197
Figure 0004714197
従って、約600〜1200℃の温度領域での水素化反応の場合には珪素の供給は不要であるが、約400〜600℃の温度領域での水素化反応の場合には珪素が供給され、この珪素の存在下で水素化が行なわれる。
この際、流動床を用いた場合には、流動床に充填された金属シリコンに含まれる不純物炭素から、高温領域の反応では反応機材に含まれる炭素より、炭化水素が副生し、特にクロロシラン類と沸点が類似する炭素数5付近の炭化水素類、代表的にはイソペンタンが副生し、反応留出物に混入する。なお、イソペンタンはジクロロシランとTCSの間の沸点をもつものである。
水素化反応器101から排出されたTCS含有留出物は分離器102に送られ、炭化水素含有クロロシラン留分とTCS留分とに分離され、TCS留分は回収され、炭化水素含有クロロシラン留分は塩素化工程(塩素化反応器103)へと排出される。
塩素化工程では、例えば約−20〜約100℃の温度範囲の下での液相反応、或いは400℃以上の温度での気相反応により、分離器102から供給された炭化水素含有クロロシラン留分(高次水素化クロロシラン類を含み得る)と塩素とを反応させてSTC及び塩素化炭化水素含有物が生成される。この塩素化工程での塩素化剤としては、塩素ガスを用いることができる。
塩素化工程を設ける利点は、TCSと近沸点の炭化水素含有クロロシラン留分(高次水素化クロロシラン類を含み得る)に含有される炭化水素類が塩素化されることで大幅に高沸点化され、塩素化炭化水素類の高濃度濃縮分離が容易なものとなる点にある。水素化工程からのクロロシラン留分中には、前述のようにTCSと近沸点をもつイソペンタン等の炭化水素化合物が微量含まれるが、例えばイソペンタンの場合、沸点は30℃であるが、塩素化を受けることにより1級炭素が塩素化されれば沸点は100℃、3級炭素が塩素化を受けた場合でも沸点は85℃と大幅に上昇する。
塩素化反応器103内での反応を化学式で表すと、例えば、炭化水素類がイソペンタン((CHCHCHCH)である場合、下記反応式(4)により、イソペンタンの一部のC−H結合が塩素化されて、1−クロロ−2−メチルブタンや2−クロロ−2−メチルブタン等が生成する。
Figure 0004714197
また、塩素化工程では、高次水素化クロロシランを塩素化して、TCSあるいはSTCを生成させることもできる。例えば、下記反応式(5)に示すように、高次水素化クロロシランがジクロロシラン(SiHCl:DCS)である場合に、DCSの水素が塩素化されて低次水素化クロロシラン(換言すれば、高次塩素化クロロシラン)であるTCSが生成することとなる。
Figure 0004714197
なお、上記反応式(5)は、高次水素化クロロシランがDCSであるとして例示したが、他の高次水素化クロロシランや高次水素化シランでも、下記反応式(6)で示すように、逐次的にSi−H結合の塩素化反応が進行する。そして、水素化工程から塩素化工程への高次水素化クロロシランの循環を繰り返すことにより、高次水素化クロロシランは逐次STCへと変換されてゆくこととなる。
Figure 0004714197
なお、高次水素化クロロシランは、STCの水素化工程のみならず、多結晶シリコンを得るためのCVD工程の副生物としての排ガスにも含まれる。この高次水素化クロロシランも、STCの水素化工程に再循環させてTCSの原料として有効に利用することができる。
上述の反応式で表される塩素化反応は、光照射下での液相反応、ラジカル開始剤存在下の液相反応、若しくは、塩素分子の解裂温度以上での気相反応により行なうことができる。
光照射下での塩素化反応(光塩素化)は、塩素の存在下で光照射して炭化水素から塩素化炭化水素、高次水素化クロロシランからSTCを生成される手法であり、特許文献9(特開平4−202007号公報)にも記載されているような、低圧水銀灯、高圧水銀灯、キセノンランプ等を光源として塩素分子のCl−Cl結合の吸収波長に相当する光を利用する。
ラジカル開始剤存在下での塩素化反応による場合は、ラジカル開始剤としてAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)、BPO(ベンゾイルパーオキサイド)等が用いられる。なお、ラジカル開始剤を用いる場合には、ラジカル開始剤が熱分解してラジカルとなりこれが塩素分子に伝鎖して塩素ラジカルを発生させることとなるが、ラジカル開始剤の熱分解に伴って低沸点の有機物が発生し当該有機物が系内の汚染因子となることから、これを除去することが必要となる。従って、ラジカル開始剤を用いる必要のない光塩素化の方が好ましい。
このラジカル開始剤存在下での塩素化反応は、広範囲には約−20〜約100℃で実施されるが、ラジカル反応である故に室温でも進行するから、特別な冷却や加熱処理の必要のない温度範囲(約10〜約40℃)でも行なうことができる。また、本反応は液相反応である故に圧力に関しての制約はないが、反応容器等の耐圧性の観点からは、大気圧〜0.2MPa程度の圧力範囲とすることが好ましい。
塩素化反応器103に導入する塩素量は、少なくとも、上述の反応式で示した塩素化反応が進行するに充分な化学量論量を必要とするが、種々の反応が競争的に同時進行するため、反応原料の濃度が低い場合には、塩素量は大過剰であることが必要となり、例えば化学量論量の5〜15倍程度の塩素供給が必要となる。
なお、塩素供給量が過剰なために未反応のまま反応後の生成液中に溶解している塩素は、当該生成液から回収することが可能であるから、これを供給塩素として再利用すれば、系外からの塩素供給量を実質消費量に概ね等しくすることができるとともに、塩素化反応器103内の塩素量論比を所定の条件(例えば、化学量論量の5〜15倍程度)に維持させておくことができる。
上述の反応式で表される塩素化反応は、塩素分子の解裂温度以上での気相反応(好ましくは、約400℃〜約600℃での気相反応)により行なうことも可能であるが、液相反応に比較すると副反応が多く、省エネ的にも液相法に比べ不利である。
また、後に実施例1(図3)で示すように、塩素化反応器103では多結晶シリコンを析出させるCVD工程で副生する化学式H2(n+1)−mClSi(式中nは2乃至4の整数、mは0乃至2(n+1)の整数)で表記されるポリシランを含む混合物も塩素化されてSTC含有物とされる。
ポリシランからテトラクロロシラン(STC)が生成される反応は、ポリシランがペンタクロロジシラン(SiHCl)であるとすると、下記反応式(7)により、ペンタクロロジシランのSi−H結合の水素が塩素化されるとともにSi−Si結合が解裂して新たにSi−Cl結合が形成される結果、ペンタクロロジシランから2モルのSTCが生成することとなる。
Figure 0004714197
なお、上記反応式(7)は、ポリシランがペンタクロロジシランであるものとして例示したが、他のポリシラン、例えば、ヘキサクロロジシランやヘプタクロロトリシランなどでも同様に、Si−H結合からSi−Cl結合の生成、Si−Si結合の解裂によるSi−Cl結合の生成により、STCの生成がもたらされる。
このような塩素化によって生成されたSTCを含む留出物(STC含有物)は水素化工程(水素化反応器101)へと循環され、STC成分と水素との反応によるTCSへの変換に再利用され、TCS製造の効率が高められることとなる。
更に、後に実施例1(図3)で示すように、塩素化反応器103では水素化工程(水素化反応器101)で生成したメチルクロロシラン(MeCS)を含む流出物を塩素と反応させることによりMeCSから高次塩素化メチルクロロシランを生成させることができる。
塩素化反応器103内での反応を化学式で表すと、例えば、クロロシランがメチルジクロロシラン(CHSiHCl)である場合、下記反応式(4)により、メチルジクロロシランのSi−H結合が塩素化されて高次塩素化メチルクロロシラン(CHSiCl)を生成する反応(上式)と、CH−Si結合のメチル基中のC−H結合が塩素化されて高次塩素化メチルクロロシラン(CHClSiHCl)を生成する反応(下式)が、競争的に進行する。過剰の塩素が存在すれば、C−H結合の塩素化は更に進行し、より高次の塩素化メチルクロロシランが生成することとなる。
Figure 0004714197
なお、上記反応式(8)は、メチルクロロシランがメチルジクロロシラン(CHSiHCl)であるものとして例示したが、他のメチルクロロシラン(例えば、CHSiCl、(CHSiHCl、(CHSiCl、(CHSiCl、CHSiHClなど)でも同様に、Si−H結合の塩素化反応、CH−Si結合のメチル基中のC−H結合の塩素化が行われ、高次塩素化メチルクロロシランが生成する。
高沸点化した高次塩素化メチルクロロシランは高濃度濃縮分離が容易となり、プロセス内でメチルクロロシラン類が濃縮蓄積することが防止でき高度に生成されたTCSが製造できることとなる。また系内から除去するに当り多量のクロロシラン類と共に排出することが避けられることで廃棄物の削減、経済的な製造が可能となる。
[他の構成例]:図2は、本発明のTCSの製造方法の他の構成例(工程例)を説明するための図で、このTCS製造プロセス100Bでは、図1で示した工程に加え、塩素化工程で得られたSTC含有留出物から塩素化炭化水素類を分離するSTC精製工程(STC精製器104)および水素化工程からの留出物に含有されているドナーおよびアクセプタ不純物を除去する工程(ドナー・アクセプタ除去器105)を備えている。
水素化反応器で生成した炭化水素類を塩素化炭化水素としてSTC精製器104で除去精製されるのでプロセス内で炭化水素類が濃縮蓄積することが防止でき高度に生成されたTCSが製造できることとなる。
ドナー・アクセプタ除去器105は、製造されるTCSから、シリコン結晶中でドナーとなる不純物(PやAsなど)及びアクセプタとなる不純物(BやAlなど)を極微量にまで除去することで、高純度多結晶シリコンの製造原料とすることを可能とする。本発明では、ドナー・アクセプタ除去器105をTCS製造の循環サイクル中に設けているので、TCSの高純度化のためにTCS製造プロセスからドナー不純物とアクセプタ不純物を除去するに際して、多量のクロロシランを系外に取り出す必要がなくなる結果、TCS製造の効率が高められることとなる。
このための不純物除去方法としては、チオフェノール或いはベンズアルデヒド等の孤立電子対を保有する元素を含む有機物との付加物生成による除去(特許文献3(米国特許第3,126,248号明細書)や特許文献4(米国特許第3,252,752号明細書)を参照)、微量酸素雰囲気下でSi−O−B或いはSi−O−P結合を形成することにより化学反応的に除去する方法(特許文献5(特公表昭58−500895号公報)を参照)、水和したシリカゲルやアルミナゲル等の金属酸化物と接触除去する方法(特許文献6(米国特許第4,112,057号明細書)を参照)、TiClやFeCl等の無機塩水溶液と接触除去する方法(特許文献7(特開平4−300206号公報)を参照)、アルカリまたはアルカリ土類フッ化物塩と接触除去する方法(特許文献8(特開2001−2407号公報)を参照)、あるいは、酸素をクロロシラン液中に溶解しベンズアルデヒドと反応させることでドナーおよびアクセプタの両不純物を同時に不揮発固定化する方法などを採用することができる。
ドナー・アクセプタ不純物が除去された後のTCS含有留出物は、分離器102によって、炭化水素含有クロロシラン留分を循環利用するためにTCS留分と分離される。
これらは本発明のTCS製造プロセスの態様の例示に過ぎず、本発明には種々の態様があり得る。
図3は、本発明のTCSの製造方法で得られたTCSを循環利用して多結晶シリコンを製造するプロセスの例を説明するための図である。
このプロセスでは、多結晶シリコン析出用のCVD反応炉201で生成した副生混合物が蒸留塔202および粒状シリコン分離器203に送られ、CVD反応炉201からの副生混合物中に含有されているSTCおよびポリシランが、TCS製造プロセス100Cの塩素化反応器103に供給される。つまり、CVD反応炉201からの副生混合物中に含有されているSTCおよびポリシランは、塩素化反応器103を介して水素化反応器101に供給されることとなる。
先ず、TCSおよびHがCVD反応炉101に供給され、ここで多結晶シリコンが加熱されたエレメント上に析出される。主成分として未反応のTCS及びDCSで代表される低沸点クロロシランの混合物を含有し、少量成分としてSTC、ポリシラン、粒状シリコン等を含有する副生混合物は、CVD反応炉101から排出され、蒸留塔202に供給される。TCS及びDCSで代表される低沸点留物は蒸留塔202の上部から留出され、CVD反応炉201へ循環されて多結晶シリコンの析出用原料として再利用される。
一方、STC、ポリシラン、粒状シリコンを含有する高沸点留分は、蒸留塔202の底部から留出されて粒状Si分離器203に供給され、高沸点留分から粒状シリコンが除去される一方、ポリシランとSTCの混合物は液相状態で塩素化反応器103へと供給される。
これに加えて、塩素化反応器103には、分離蒸留塔106からの高沸メチルクロロシラン(MeCS)含有留出物、分離器(低沸除去塔)102からの低沸炭化水素および高次水素化クロロシラン含有留出物、および塩素が供給されて上述の反応式に従う塩素化が行なわれる。
塩素化反応器103からのSTC含有留出物はSTC精製器104に排出され、ここで高次塩素化メチルクロロシランおよび高次塩素化炭化水素を分離した後に、STCを水素化反応器101へと排出する。
水素化反応器101では、STC精製器104から供給されたSTC、および、外部から供給された水素(および珪素)を反応させることで、例えば約15〜30モル%のSTCがTCSへと転化され、水素化反応器101からの生成物は分離蒸留塔106に供給される。
分離蒸留塔106は、水素化工程からの留出物を高沸メチルクロロシラン(MeCS)含有留出物と高次水素化クロロシラン含有留出物とに分離するためのもので、この分離蒸留塔106には、精製塔107からのTCSおよび系外からのTCSも供給され、塔頂からはDCS以上の高次水素化シランを含んだTCS(高次水素化クロロシラン含有留出物)が留出される一方、塔底からは高沸メチルクロロシラン(MeCS)類と少量のTCSを含んだSTCが留出され、後者は塩素化反応器103へと循環供給される。
分離蒸留塔106の塔頂から排出された留出物(高次水素化クロロシラン含有留出物)はドナー・アクセプタ除去器105に送られて不純物除去された後処理液は連続的に蒸発器(不図示)に排出され、蒸発したクロロシラン類は次に更に分離器(低沸除去塔)102に供給され、低沸除去塔102では、多少量のTCSとDCS以上の高次水素化クロロシランおよび低沸炭化水素を含有する留分が留出されて塩素化反応器103に供給される一方、TCSが精製塔107へと供給される。
精製塔107は上流側設備の操作条件変動に伴う品質を確保する最終バックアップの役割を担い、ここで最終的に多結晶シリコン原料用の高純度TCSが塔頂から留出されてCVD反応炉201に循環供給されて再利用されることとなる。なお、精製塔107からは少量のTCSが留出されて分離蒸留塔106に循環供給される。
図3に図示したプロセスに従って、多結晶シリコンを製造した。CVD反応炉201からは、化学式H2(n+1)−mClSi(式中nは2乃至4の整数、mは0乃至2(n+1)の整数)で表記されるポリシランを含む副生混合物、具体的には、約65〜75モル%のTCS、25〜35モル%のSTC、0.1〜2モル%のDCS、0.03〜0.5モル%のポリシラン(主に、SiClおよびSiHCl)、及び少量の粒状シリコンを含有する副生混合物が生成した。この副生混合物は蒸留塔202に供給され、オーバーヘッドとして留出されたTCSをCVD反応炉201へと循環供給して多結晶シリコンの析出用原料として再利用した。
副生混合物のうち、STC、ポリシラン及び粒状シリコンを含む高沸点留分は粒状Si分離器203へと供給し、固形分が塔頂から留出されず且つポリシランが塔頂留出成分として排出されるような範囲で、低段数、低還流比、低蒸発量の条件で分離処理を実行した。
粒状Si分離器203からは、99モル%のSTC及びその残りのポリシラン(分離器203に供給されたポリシランの約90モル%)を含む塔頂留分が、塩素化反応器103に供給された。サンプルポートを粒状Si分離器203と塩素化反応器103との間のフローラインに配置し、ガスクロマトグラフィ及び目視観測による分析のために、サンプルを定期的に採取した。採取したサンプルは、正確には、0.16〜0.26モル%のポリシランを含んでおり、粒状シリコンを含まないことが確認された。
この留分、分離蒸留塔106からのメチルクロロシラン約0.01モル%を含むSTC留出物、および低沸分離塔102からのTCSを約60%含む低沸炭化水素・高次水素化クロロシラン留出物を塩素化反応器103に供給し、上述の方法に従って塩素化処理を施した。
塩素化反応器103は、反応熱を除去するジャケット及び外部循環冷却システム、未反応塩素を導入原料液で吸収する吸収塔、並びに塩素ガスを放散して再び塩素化反応器103に循環導入するための放散塔を備えており、4本の2kW高圧水銀灯によって光照射による塩素化を行なった。光塩素化条件は、液相反応、温度30℃、反応圧力0.02Mpag、である。
この塩素化反応器103からの反応留出物をSTC精製器104に供給し、塔頂からは高次塩素化メチルクロロシランを含まないSTCを留出して水素化反応器101に供給した。また、塔底からはSTCを約80モル%含む高次塩素化メチルクロロシランおよび塩素化炭化水素を系外に留出させた。この系外に留出したSTC量は、STC精製器104に供給したSTCの0.03%に相当する微量であった。
水素化反応器101では、550℃、2.5Mpagの条件下で、STC精製器104から供給されたSTCと金属珪素並びに水素が反応した結果、未反応STC約70モル%と約1モル%の高次水素化クロロシランを含むTCS生成物が得られた。
このTCS生成物は分離蒸留塔106に供給され、精製塔107の塔底から供給されたTCS留出物および系外から供給されたTCSと共に分離蒸留された。そして、分離蒸留塔106の塔頂からは約4モル%の高次水素化クロロシランを含むTCSが留出されてドナー・アクセプタ除去器105へと送られ、攪拌器付きの容器内で、反応温度30℃、反応圧力0.2Mpag、滞留時間1時間の条件下で、酸素濃度1.6vol%の窒素ガスを吹き込みながらベンズアルデヒド1kg/hrを導入することで、ドナー・アクセプタ不純物を高沸固定化した。
不純物除去後の留出物は蒸発器(不図示)に送られ蒸発され蒸気状で低沸除去塔102に供給され、塔底からはメチルクロロシラン約0.01モル%を含むSTCが留出されて塩素化反応器103へと循環供給された。
低沸除去塔102では、塔頂からTCS約60モル%を含む高次水素化クロロシランが留出して塩素化反応器103に供給され、塔底からはTCSが留出し精製塔107に供給された。
精製塔107では、供給TCSの約3%が塔底から留出して分離蒸留塔106に循環供給され、塔頂からは精製された高純度TCSが留出してCVD反応炉201へと供給されて多結晶シリコンの析出原料として再利用された。
上述の精製塔107の塔頂から留出された高純度TCSを用いてジーメンス法で析出させて得た多結晶シリコン中の不純物は、ドナー濃度が0.021ppba、アクセプタ濃度が0.007ppba、炭素濃度が0.014ppmaであり、高純度の多結晶シリコンが得られた。
本実施例では、光塩素化工程の実施例についてのみ説明する。
STCが96.1wt%、TCSが3.3wt%、DCSが0.3wt%、ヘキサクロロジシランが0.2wt%、メチルジクロロシランが85ppm、メチルトリクロロシランが30ppm、イソペンタン5ppmの組成の混合液に、温度23℃、大気圧、高圧水銀灯照射下で、2時間塩素ガスを導入して光塩素化を実行した。
この光塩素化後の混合液をガスクロマトグラフで組成測定したところ、STCが99.895wt%、TCSが0.1wt%、DCSが0.002wt%、ヘキサクロロジシランが0.001wt%の組成であり、メチルジクロロシラン、メチルトリクロロシラン及びイソペンタンは検出されなかった。
本発明は、高純度TCSを得ること、特に、多結晶シリコンの析出反応に伴って生成した副生物から高純度のTCSを得ることを可能とし、さらには、多結晶シリコン製造プロセスの高収率化を可能とする手法を提供する。
本発明のTCSの製造方法の基本構成(工程)を説明するための図である。 本発明のTCSの製造方法の他の構成例を説明するための図である。 本発明の多結晶シリコンの製造方法のプロセス例を説明するための図である。
符号の説明
100A,100B,100C TCS製造プロセス
101 水素化反応器
102 分離器(低沸除去塔)
103 塩素化反応器
104 STC精製器
105 ドナー・アクセプタ除去器
106 分離蒸留塔
107 精製塔
201 CVD反応炉
202 蒸留塔
203 粒状Si分離器

Claims (7)

  1. テトラクロロシラン(STC)と水素を反応させてトリクロロシラン(TCS)とする水素化工程と、該水素化工程で得られた留出物を炭化水素含有クロロシラン留分とTCS留分とに分離する工程と、該分離工程で得られた炭化水素含有クロロシラン留分を塩素と反応させてSTC及び塩素化炭化水素含有物を生成させる塩素化工程とを備え、該塩素化工程で得られたSTC含有留出物を前記水素化工程に循環させることを特徴とするトリクロロシランの製造方法。
  2. 前記分離工程で分離される炭化水素含有クロロシラン留分には高次水素化クロロシランが含有されている請求項1に記載のトリクロロシランの製造方法。
  3. 前記塩素化工程で得られたSTC含有留出物から塩素化炭化水素類を分離するSTC精製工程を備え、該精製後のSTC留分を前記水素化工程に循環させる請求項1又は2に記載のトリクロロシランの製造方法。
  4. 前記水素化工程からの留出物に含有されているドナーおよびアクセプタ不純物を除去する工程を備え、該不純物除去後の留出物を前記分離工程で炭化水素含有クロロシラン留分とTCS留分とに分離する請求項1乃至3の何れか1項に記載のトリクロロシランの製造方法。
  5. 前記塩素化工程での塩素化剤として塩素ガスを用いる請求項1乃至4の何れか1項に記載のトリクロロシランの製造方法。
  6. 前記塩素化工程における塩素化を光塩素化反応により行なう請求項1乃至5の何れか1項に記載のトリクロロシランの製造方法。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載のトリクロロシランの製造方法で得られたTCSを水素と反応させて多結晶シリコンを析出させるCVD工程を備え、化学式H2(n+1)−mClSi(式中nは2乃至4の整数、mは0乃至2(n+1)の整数)で表記されるポリシランを含む前記CVD工程からの副生混合物が前記塩素化工程で塩素化されてSTC含有物とされることを特徴とする多結晶シリコンの製造方法。
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