JP5956461B2 - 不均化操作を伴う実質的に閉ループの方法における多結晶シリコンの製造 - Google Patents

不均化操作を伴う実質的に閉ループの方法における多結晶シリコンの製造 Download PDF

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Description

本開示の分野は、実質的に閉ループの方法、特に、冶金グレードのシリコンから生成するトリクロロシランの不均化を伴う方法における多結晶シリコンの製造に関する。
多結晶シリコンは、例えば集積回路および光起電(即ち太陽)電池を含む、多数の市販の製品を製造するのに用いられる不可欠な原料である。多結晶シリコンはしばしば、化学蒸着メカニズムによって製造され、その化学蒸着メカニズムにおいて、シリコンは、熱分解性シリコン化合物から、流動床反応器においてシリコン粒子上に析出し、またはシーメンス型反応器においてシリコンロッド上に析出する。種粒子(またはシード粒子)は、それらが多結晶シリコン生成物(即ち、「粒状」多結晶シリコン)として反応器を出るまで、サイズが連続的に大きくなる。適切な分解性シリコン化合物としては、例えば、シランおよびトリクロロシラン等のハロシランが挙げられる。
シランは、米国特許第4,632,816号(関連し且つ一致する全ての目的のために、参照することにより本明細書に包含される)に開示されているように、四フッ化ケイ素を、四水素化アルミニウムナトリウム等の水素化アルミニウムアルカリ金属または水素化アルミニウムアルカリ土類金属と反応させることにより製造してよい。別法として、シランは、Muellerらによって「Development and Economic Evaluation of a Reactive Distillation Process for Silane Production」、Distillation and Adsorption:Integrated Processes、2002年(関連し且つ一致する全ての目的のために、参照することにより本明細書に包含される)に記載されているように、冶金グレードのシリコンを水素および四塩化ケイ素と反応させてトリクロロシランを製造する、いわゆる「ユニオンカーバイド法(Union Carbide Process)」によって製造してよい。その後、トリクロロシランを一連の不均化および蒸留工程に通して最終生成物のシランを製造する。シラン製造の出発化合物は、シランをベースとする多結晶シリコンの製造において比較的高価な構成要素である。
常套的な方法と比較して水素および塩素の使用量が低減される多結晶シリコンの製造方法、ならびに水素または塩素(例えば塩化水素)に対して実質的に閉ループの方法で多結晶シリコンを製造し得る方法に対して、継続的な要求が存在している。そのような方法を利用した多結晶シリコンを製造するシステムに対しても、継続的な要求が存在している。
この節は、以下に記載および/または主張する本開示の種々の態様に関連し得る、当該技術分野の種々の態様を読者に紹介することを意図している。この議論は、本開示の種々の態様のよりよい理解を容易にするための背景となる知識を読者に提供するのに役立つと考えられる。従って、これらの提示は、この観点から解釈されるべきであり、従来技術の承認として解釈されるべきでないことが理解されるべきである。
本開示の一の態様は、多結晶シリコンを製造するための実質的に閉ループの方法を対象とする。トリクロロシランは、不均化システムに導入されて、四塩化ケイ素と、シランおよびジクロロシランの少なくとも一方とを生成する。不均化システムから生成するシランまたはジクロロシランは、流動床反応器に導入されて、多結晶シリコンと、水素および未反応のシランまたはジクロロシランを含有する排ガスとを生成する。不均化システムから生成するある量の四塩化ケイ素と、排ガスからのある量の水素とが、水素化反応器に導入されて、トリクロロシランおよび塩化水素を生成する。水素化反応器から生成するある量の塩化水素と、シリコンとが、塩素化反応器に導入されて、トリクロロシランおよび四塩化ケイ素を含有する塩素化ガスを生成する。塩素化反応器から生成するトリクロロシランは、不均化システムに導入されて、四塩化ケイ素と、シランおよびジクロロシランの少なくとも一方とを生成する。
本開示のもう1つの態様は、多結晶シリコンを製造するためのシステムを対象としている。システムは、水素および塩素含有化合物に関して実質的に閉ループである。システムは、塩化水素がシリコンと接触してトリクロロシランおよび四塩化ケイ素を生成する塩素化反応器、ならびにトリクロロシランがシランまたはジクロロシランに転化される不均化システムを含む。システムは、シランまたはジクロロシランが分解されて多結晶シリコンを生成する流動床反応器、ならびに四塩化ケイ素および水素が導入されてトリクロロシランを生成する水素化反応器も含む。
本開示の上述の態様に関連して言及される特徴の種々の改良が存在する。更なる特徴もまた同様に、本開示の上述の態様に組み込んでよい。これらの改良および追加の特徴は、独立して又は任意の組み合わせで存在してよい。例えば、本開示の説明される実施形態のいずれかに関連して以下に論じる種々の特徴は、単独でまたは任意の組み合わせで、本開示の上述の態様のいずれかに組み込まれてよい。
図1は、シランまたはジクロロシランの熱分解によって多結晶シリコンを製造するシステムのフローチャートである。 図2は、トリクロロシランをシランに転化する不均化システムのフローチャートである。 図3は、クロロシラン(またはクロロシラン類)と、水素と、塩化水素とを分離する分離システムのフローチャートである。
対応する参照記号は、図面全体にわたって対応する部材を示す。
本開示によれば、シランから多結晶シリコンを製造する実質的に閉ループの方法およびシステムが提供される。本明細書において使用する場合、語句「実質的に閉ループの方法」または「実質的に閉ループのシステム」は、システムまたは方法において実質的に閉ループである化合物が、不純物として以外でシステムまたは方法から取り出されず、かつ補充(make−up)ストリームとして以外でシステムまたは方法に供給されない方法またはシステムを指す。本明細書において使用する場合、システムおよび方法は、シリコン以外の全ての化合物、例えば、トリクロロシラン、四塩化ケイ素、シラン、塩化水素および/または水素ガス等に関して実質的に閉ループである。
[多結晶シリコンを製造する閉ループの方法]
本開示のいくつかの実施形態において、また、図1に示すように、シリコン源3と、塩化水素6とが塩素化反応器7に導入されて接触し、それにより塩素化ガス10を生成する。塩素化ガス10は、トリクロロシランおよび四塩化ケイ素、ならびに水素および未反応の塩化水素を含有する。トリクロロシランおよび四塩化ケイ素は、塩素化反応器7において下記の反応に従って生成してよい。

Si+3HCl→SiHCl+H (1)
SiHCl+HCl→SiCl+H (2)
これに関連して、本明細書において用いられる場合、2以上の反応性化合物の「接触」は概して、その成分の反応をもたらし、用語「接触」および「反応」は、これらの用語の派生語と同様に同義であり、これらの用語およびそれらの派生語は、限定的な意味で考慮されるべきでないことが理解されるべきである。通常、シリコン源3は冶金グレードのシリコンであるが、他のシリコン源、例えば、砂(即ちSiO)、石英、フリント(flint)、硅藻岩、ケイ酸金属塩、溶融石英、フルオロケイ酸塩およびこれらの混合物等を用いてよいことが理解されるべきである。反応器7に導入する前のシリコンの粒子サイズは約10μm〜約750μmまたは約50μm〜約250μmの範囲であってよい。一般に、粒子サイズが増加すると反応速度が低下し、一方、サイズが小さいほど、直径がより小さい粒子の間で凝集力が増大する結果として、より多くの粒子が使用済みの反応器ガスに同伴され、流動化が困難になる。
塩素化反応器7は、入ってくる塩化水素ガス6中にシリコン3が懸濁している流動床反応器であってよい。反応器7は、少なくとも約250℃、他の実施形態において少なくとも約300℃(例えば、約250℃〜約450℃または約300℃〜約400℃)の温度で操作してよい。反応(1)および(2)の発熱性を考慮して、塩素化反応器7は、反応器の温度を制御するのに役立つ冷却手段(例えば、反応器床と熱的に連通している冷却コイルまたは冷却ジャケット)を有してよい。これに関連して、塩素化反応器7は流動床反応器であってよく、その一方で、他の反応器設計を用いてよいが、それに限定されないことが理解されるべきである。
反応器7は、少なくとも約1バール、例えば、約1バール〜約10バール、約1バール〜約7バールまたは約2バール〜約5バール等の圧力(即ち、塔頂(overhead)ガス圧力)で操作してよい。入ってくる塩化水素ストリーム6は、クロロシラン(またはクロロシラン類、例えば、四塩化ケイ素および/またはトリクロロシラン)等のある量の不純物を含んでよい。本開示の種々の実施形態において、塩化水素ストリーム6は、少なくとも約80体積%の塩化水素、少なくとも約90体積%、少なくとも約95体積%または更に少なくとも約99体積%の塩化水素(例えば、約80体積%〜約99体積%または約90体積%〜約99体積%)を含む。
塩素化反応器7は、塩素化ガス10において、四塩化ケイ素の生成と比較してトリクロロシランの生成を促進するために、ある量の触媒を含んでよい。例えば、塩素化反応器7は、米国特許第5,871,705号(関連し且つ一致する全ての目的のために、参照することにより本明細書に包含される)に開示されるように、VIII族の金属触媒(例えば、鉄、コバルト、ニッケル、バナジウムおよび/または白金)またはアルミニウム、銅またはチタン金属を含有する触媒を含んでよい。反応器7は、トリクロロシランに向かう選択性(または選択率、selectivity)を増大させるために、ある量の1以上のアルカリ金属化合物(例えば、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化セシウム、塩化ルビジウム、硫酸ナトリウムおよび/または硝酸ナトリウム)を含んでもよい。反応器7は、最小流動化速度の約1.1倍〜約8倍、または最小流動化速度の約1.5〜約4倍で操作してよい。
塩素化反応器7における塩化水素の転化率(または転化)は、反応条件に応じて様々であってよく、通常は、少なくとも約50%、少なくとも約65%、少なくとも約80%、少なくとも約90%であろう。いくつかの実施形態において、転化率は100%に近くなってよい(例えば、約50%〜約100%または約80%〜約100%)。トリクロロシランに向かう選択率(または選択性)は、少なくとも約50%、少なくとも約65%または更に少なくとも約80%(例えば、約50%〜約90%または約70%〜約90%)であってよい。
塩素化ガス10は、分離システム4に導入されて、水素22および塩化水素6からトリクロロシランおよび四塩化ケイ素(まとめて26で示す)が分離される。未反応の塩化水素6は、塩素化反応器7で使用するために再利用される。水素22は、以下に更に論じられる水素化反応器60へと前方に送られる。トリクロロシランおよび四塩化ケイ素26は不均化システム76に導入され、そこで四塩化ケイ素57が分離され、シラン29が生成する。オプションで、トリクロロシランおよび四塩化ケイ素26は、ストリップ塔(またはストリッパーカラム、stripper column)等の分離器(図示せず)に導入されて、不均化システムに導入する前に1以上の不純物をガスから分離してよく、例えば、軽質留分(またはライトエンド、light end)不純物(即ち、シランより沸点が低い化合物)を分離してよい。そのようなストリップ塔は、少なくとも約3バール(例えば、約3バール〜約10バール)の圧力で操作してよい。
本開示の方法において用いられる例示的分離システム4を図3に示す。分離システム4は、トリクロロシランおよび四塩化ケイ素26を水素および塩化水素42から分離するためのクロロシラン分離器40を含む。クロロシラン分離器40は、当業者に理解されるように、ガス状成分を分離する方法のいずれかに従って構成してよい。いくつかの実施形態において、分離器40は気液分離器である。そのような気液分離器の例として、入ってくるガス(例えば、塩素化ガス10および後述の水素化ガス63)の圧力および/または温度を低下させて、それにより、沸点のより高いガス(例えば、四塩化ケイ素およびトリクロロシラン)を凝縮して沸点のより低いガス(例えば、水素および塩化水素)から分離する容器が挙げられる。適切な容器として、当該技術分野において一般に「ノックアウトドラム(knock−out drum)」とよばれる容器が挙げられる。オプションで、容器を冷却してガスの分離を促進してよい。別法として、分離器40は1以上の蒸留塔であってよい。
水素および塩化水素42は水素分離器47に導入されて、塩素化反応器7に導入される塩化水素ガス6と、水素化反応器60に導入される水素ガス22とを生成する。水素分離器47は、塩化水素から水素を分離するのに適した任意の種類の分離器であってよい。例示的分離器47は、水素および塩化水素が、流体(例えば水)の入った容器の中を通って泡立てられ、通常は流体が連続的に導入(図示せず)および除去されるバブラー(または気泡管、bubbler)である。塩化水素は流体(例えば水)内に吸着され、一方、分離された水素はガスとして容器から除去される。別法として、水素分離器47は気液分離器(例えばノックアウトドラム)であってよく、水素および塩化水素42は、分離器47に導入する前に部分的に凝縮してよい。別の実施形態において、水素分離器47は、塩化水素6から水素22を分離するための1以上の蒸留塔の使用を含む。これに関連して、上述の方法および装置以外の、水素と塩化水素とを分離および精製する方法および装置を、本開示の範囲から逸脱することなく任意の組み合わせ(例えば、直列または並列)で使用してよいことが理解されるべきである。
四塩化ケイ素およびトリクロロシランが分離システムから導入される不均化システム76は、当業者に理解されるように、不均化操作において常套的な任意の単位操作、特に、米国特許第4,676,967号(関連し且つ一致する全ての目的のために、参照することにより本明細書に包含される)に開示されているように、トリクロロシランをシランに転化するのに適した設備を含んでよい。シラン29を生成するための例示的な不均化システム76を図2に示す。不均化システム76は、第1の蒸留塔65、第2の蒸留塔67、第3の蒸留塔56、第1の不均化反応器50および第2の不均化反応器52を含む。四塩化ケイ素およびトリクロロシラン26は第1の蒸留塔65に導入されて、塔底(bottoms)留分57中に四塩化ケイ素が分離され、塔頂留分69中にトリクロロシランが分離される。後述の第1の不均化反応器50から生成するジクロロシランおよび四塩化ケイ素9もまた、第1の蒸留塔65に導入されて、塔頂留分69中にジクロロシランが分離され、塔底留分57中に四塩化ケイ素が分離される。第1の蒸留塔65は、少なくとも約2バール(例えば約2バール〜約5バール)の圧力および少なくとも約−25℃、少なくとも約25℃または少なくとも約75℃(例えば約−25℃〜約150℃または約0℃〜約75℃)の塔頂温度で操作してよい。
第1の蒸留塔65から生成するトリクロロシラン含有塔頂留分69は、第2の蒸留塔67に導入されて、塔底留分5中にトリクロロシランが分離され、塔頂留分15中にジクロロシランが分離される。第2の蒸留塔67は、少なくとも約10バール(例えば約10バール〜約35バールまたは約20バール〜約25バール)の圧力および少なくとも約−75℃、少なくとも約−50℃または少なくとも約−25℃(例えば約−75℃〜約100℃または約−50℃〜約50℃)の塔頂温度で操作してよい。
第2の蒸留塔67から生成するトリクロロシラン含有塔底留分5は、第1の不均化反応器50に導入されて、下記の反応に従って、ジクロロシランおよび四塩化ケイ素を含む第1の不均化反応器生成物ガス9を生成する。

2SiHCl→SiHCl+SiCl (3)

反応器50は、例えばポリマー樹脂(例えばAMBERLYST A21)を含む反応(3)を促進させるために、1以上の触媒をその中に含んでよい。
第1の不均化反応器生成物ガス9は、第1の蒸留塔65に導入される。第2の蒸留塔67から生成するジクロロシラン含有塔頂留分15は、第2の不均化反応器52に導入されて、以下に示す反応に従って、トリクロロシランおよびシランを含む第2の不均化反応器生成物ガス98を生成する。

2SiHCl→SiHCl+SiHCl (4)
2SiHCl→SiHCl+SiH (5)

シランおよびトリクロロシランへの正味の転化(即ち、反応(4)および(5)の和)を、以下の反応に示す。

3SiHCl→2SiHCl+SiH (6)

これに関連して、反応(3)〜(6)は、不均化システム76において起こり得る反応の全てのセットを表しておらず、他の反応が起こってよく、それにより、例えばモノクロロシラン、トリクロロシランおよび/またはシランを含む他の中間体および副生成物がシステム76内に生成してよいことが理解されるべきである。反応器52は、例えばポリマー樹脂(例えばAMBERLYST A21)を含む反応を促進させるために、1以上の触媒をその中に含んでよい。
第2の不均化反応器生成物ガス98は、第3の蒸留塔56に導入されて、塔頂留分29中にシランが分離され、塔底留分94中にトリクロロシランが分離される。第3の蒸留塔56は、少なくとも約10バール(例えば約10バール〜約35バールまたは約20バール〜約25バール)の圧力および少なくとも約−75℃、少なくとも約−50℃または少なくとも約−25℃(例えば、約−75℃〜約100℃または約−50℃〜約50℃)の塔頂温度で操作してよい。シラン29は蒸発させられ、多結晶シリコン27を製造するための流動床反応器30(図1)に導入される。トリクロロシラン含有塔底留分94は第2の蒸留塔67に導入される。これに関連して、図2に示す以外の、本明細書に示す反応器および/または塔が再配置、追加または除去されるシステムおよび方法を含む、シラン製造のためのシステムおよび方法を用いてよいが、それに限定されないことが理解されるべきである。
本明細書に記載の実質的に閉ループの方法およびシステムは概して、シランの生成および熱分解に関連して記載されているが、不均化システム76は、シランよりもむしろジクロロシランを生成するように修正してよいことが理解されるべきである。例えば、図2に示すシステム76は、第2の不均化反応器および第3の蒸留塔56なしで操作してよい。第2の蒸留塔67から生成するジクロロシラン含有塔頂留分15は蒸発させられ、多結晶シリコン27を製造するための流動床反応器30(図1)に導入されてよい。ジクロロシランが導入される流動床反応器30は概して、後述のシランをベースとする流動床反応器30に従って操作してよい。これに関連して、ジクロロシランは分解されて水素および/または塩化水素の副生成物を形成してよく、いずれの水素も、分離されて水素化反応器60に導入されてよく、分離されるいずれの塩化水素も、塩素化反応器7に導入されてよい。
再び図1を参照して、不均化システム76において分離される四塩化ケイ素57は、水素化反応器60に導入されて、トリクロロシラン、塩化水素、未反応の水素および未反応の四塩化ケイ素を含む水素化ガス63を生成する。水素化ガス63は分離システム4に導入されて、その成分が分離される。不均化システム60から取り出される四塩化ケイ素57は、下記の反応に従って水素22と反応してトリクロロシランを生成する。

SiCl+H→SiHCl+HCl (7)
水素化反応器60は、水素22が液体の四塩化ケイ素57の中を通って泡立てられてトリクロロシランを生成するバブラーであってよい。別法として、四塩化ケイ素57は蒸発させられ、水素22と四塩化ケイ素57とを加熱して、加圧した反応容器において反応させる。これに関連して、当業者に理解されるように、水素化反応に適した任意の容器を使用してよいが、それに限定されるものではない。反応容器の内容物は、少なくとも約800℃の温度に加熱して、四塩化ケイ素をトリクロロシランに転化してよい。いくつかの実施形態において、四塩化ケイ素57および水素22は、少なくとも約900℃、少なくとも約1000℃または更に少なくとも約1100℃(例えば、約800℃〜約1500℃、約800℃〜約1200℃または約1000℃〜約1200℃)の温度に加熱される。反応容器は、加圧してトリクロロシランの生成を促進してもよい。例えば、水素化反応器60は、少なくとも約2バールの圧力で操作してよく、他の実施形態において、少なくとも約5バール、少なくとも約10バールまたは更に少なくとも約15バール(例えば、約2バール〜約20バールまたは約8バール〜約15バール)の圧力で操作してよい。反応器60に導入される水素と四塩化ケイ素との比は、反応条件に応じて様々であってよい。通常、化学量論的に過剰な水素を使用することにより、トリクロロシランへの転化率が増大する。種々の実施形態において、水素と四塩化ケイ素とのモル比は、少なくとも約1:1、少なくとも約2:1または更に少なくとも約3:1(例えば、約1:1〜約5:1または約1:1〜約3:1)である。
一般に、水素化反応器60において、四塩化ケイ素の少なくとも約20%がトリクロロシランに転化し、少なくとも約30%、少なくとも約40%または更に少なくとも約50%の転化率が可能である(例えば、約20%〜約60%の転化率)。得られる水素化ガス63は、トリクロロシラン、未反応の四塩化ケイ素、未反応の水素および塩化水素を含む。反応器に加えられる過剰の水素22の量に応じて、水素化ガス63中のトリクロロシランの量は、少なくとも約5体積%であってよく、他の実施形態において、少なくとも約10体積%、少なくとも約25体積%または少なくとも約40体積%(例えば、約5体積%〜約50体積%、約5体積%〜約20体積%または約5体積%〜約10体積%)であってよい。同様に、水素化ガス中の塩化水素の量は、少なくとも約5体積%であってよく、他の実施形態において、少なくとも約10体積%、少なくとも約25体積%または少なくとも約40体積%(例えば、約5体積%〜約50体積%、約5体積%〜約20体積%または約5体積%〜約10体積%)であってよい。未反応の四塩化ケイ素の量は、水素化ガスストリーム63の少なくとも約10体積%、少なくとも約20体積%、少なくとも約30体積%または少なくとも約40体積%(例えば、約10体積%〜約50体積%、約10体積%〜約30体積%または約15体積%〜約25体積%)であってよい。水素化ガス63の残りは通常、水素である。例えば、水素化ガス63は、少なくとも約40体積%の水素、または他の実施形態において、少なくとも約50体積%、少なくとも約60体積%、少なくとも約70体積%または更に少なくとも約80体積%の水素(例えば、約40体積%〜約90体積%、約50体積%〜約80体積%または約60体積%〜約80体積%)を含んでよい。水素化ガス63は分離システム4に導入されて、その成分が分離される。
不均化システム76から生成するシラン29(または上述のジクロロシラン)は流動床反応器30に導入され、その流動床反応器30において、それは、成長するシリコン種粒子を流動化させて、多結晶シリコン生成物27として反応器30から取り出してよい多結晶シリコンを生成する。多結晶シリコン27は、下記の熱分解反応に従って、副生成物の水素の生成と共に、シラン29から製造される。

SiH→Si+2H (8)
多結晶シリコン27は、断続的または連続的に、生成物取り出し管を通じて反応器30から取り出してよく、水素、未反応のシラン(またはジクロロシラン)およびシリコン塵(または粉末、dust)を含む排ガス39は、反応器30の上部から取り出してよい。排ガス39は、最大で約15重量%のシリコン塵および最大で約5重量%の未反応のシランを含有してよい。塵は、粒子分離器(図示せず)を使用することにより排ガスから除去してよい。適切な粒子分離器としては、例えば、バグフィルター、サイクロン分離器および液体スクラバが挙げられる。シリコン塵は、米国特許出願公開第2009/0324819号(関連し且つ一致する全ての目的のために、参照することにより本明細書に包含される)に開示されているように、反応器30で使用するために再利用してよい。別法として、シリコン塵は廃棄してよく、あるいは、シリコン塵が低レベルの金属不純物を含有する場合(例えば、粒子分離器システムがセラミック、石英または炭化ケイ素の表面を有する場合)、生成物として収集してもよい。塵が激減した排ガスは、圧縮(例えば、約5バール〜約25バール)および/または精製してよく、排ガス39の一部41は、シラン29のキャリア(carrier)として反応器30に再導入してよい。排ガス43の残り43は、水素化反応器60に導入してよい。塵が激減した排ガス39は、当業者に公知の方法(例えば吸着)のいずれかによって精製してよい。本開示のいくつかの実施形態において、排ガスの少なくとも一部は、分離システム4に導入される。ある量の水素(例えば、精製システムから取り出されるある量の水素22)を、シラン29のキャリアガスとして流動床反応器30に戻してよい。
流動床反応器30は、約3バール〜約15バールの塔頂圧力で操作してよく、入ってくるガス(シラン29および再利用される排ガス41)は、少なくとも約200℃(例えば約200℃〜約500℃または約200℃〜約350℃)の温度に余熱してよい。反応器30は、誘導加熱等の外部加熱手段の使用または抵抗発熱体(resistive heating element)の使用により、少なくとも約600℃(例えば600℃〜約900℃または約600℃〜約750℃)の温度に保持してよい。流動床反応器30を通るガスの速度は通常、流動床内の粒子を流動化するのに必要な最小流動化速度の約1〜約8倍の速度に保持してよい。反応器30から取り出される粒子状多結晶シリコンの平均径は、少なくとも約600μm(例えば約600μm〜約1500μmまたは約800μm〜約1200μm)であってよい。反応器に導入されるシリコン種粒子の平均径は、約600μm未満(例えば約100μm〜約600μm)であってよい。反応器から排出される前の排ガス39の温度を低下させてシリコン塵の形成を抑制するために、クエンチガスを反応器30(例えば反応器の余裕高(またはフリーボード、freeboard)領域において)に導入してよい。流動床反応器は、外殻を含んでよく、その外殻において、不活性ガスは、プロセスガスの圧力より高い圧力(例えば、約0.005バール〜約0.2バールの範囲内の差圧)で保持され、それにより、プロセスガスが反応チャンバー内の亀裂および穴を通って流れないことが確保される。米国特許出願公開第2009/0324479号および米国特許出願公開第2011/0158888号(これらは両方とも、関連し且つ一致する全ての目的のために、参照することにより本明細書に包含される)に開示されるように、反応器壁におけるシリコンの析出を低減するために、シランは反応器のコア領域に向けられてよく、キャリアガス(例えば水素)は反応器壁付近の反応器周辺部に向けられてよい。本開示のいくつかの実施形態において、流動床反応器におけるシランの転化率は、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%または更に少なくとも約95%(例えば約70%〜約99%または約90%〜約99%)であってよい。
水素および/または塩素(例えば塩化水素または四塩化ケイ素)は、1以上の補充ストリームにおいて、図1に示すシステムに導入されて、生成物ストリームまたは不純物パージストリーム(図示せず)のいずれかにおける不純物としてシステムを出る水素および塩素に置き換わってよい。これらの補充ストリームは、任意の数のプロセスポイント(例えば、水素化反応器60への水素の追加、または流動床反応器30へのキャリアガスとして、または塩素化反応器7への塩化水素の追加を含む)において、水素および/または塩素(または水素および/もしくは塩素原子を含有する他の化合物)をシステムに供給してよい。本開示のいくつかの実施形態において、補充として加えられる塩化水素と、実質的に閉ループのシステム内を循環する塩化水素の量との比は、約1未満:10、約1未満:20、約1未満:50または更に約1未満:100(例えば約1:250〜約1:10または約1:100〜約1:20)である。加えて又は別法として、補充として加えられる水素(即ち、Hガス)と、実質的に閉ループのシステム内を循環する水素の量(即ち、水素ガス、Hの量であり、他の分子内に含まれる水素の量ではない)との比は、約1未満:10、約1未満:20、約1未満:50または更に約1未満:100(例えば、約1:250〜約1:10または約1:100〜約1:20)である。
水素および/または塩素の補充は、補充として加えられるこれらのガスと、生成する多結晶生成物とのモル比によって特徴付けられてもよい。本開示のいくつかの実施形態において、塩素ガス自体(存在する場合)および塩素含有化合物(例えば、HCl、SiHClおよび/またはSiCl)の一部を形成する塩素原子を含む、補充として加えられる塩素(即ち、塩素原子(Cl)のモル数を基準とする)と、生成する多結晶シリコン生成物(シリコン塵を含まず)とのモル比は、約2未満:1であり、他の実施形態において、約1未満:1、約1未満:1.2、約1未満:1.5、約1未満:2または約1未満:2.5(例えば、約2:1〜1:5または約1:1〜約1:5)である。水素ガス自体(存在する場合)および他の水素含有化合物(例えば、HCl、SiHCl、SiClおよび/またはSiH、但し、バブラー型システムにおいて塩化水素から水素を分離するのに用いられる水に含まれる水素を除く)の一部を形成する水素原子を含む、補充として加えられる水素(即ち、水素原子(H)のモル数を基準とする)と、生成する多結晶シリコン生成物とのモル比は、約1未満:1であってよく、他の実施形態において、約1未満:2、約1未満:3、約1未満:5、約1未満:10(例えば、約1:1〜1:20または約1:2〜約1:10)であってよい。いくつかの実施形態において、水素は補充ストリームとして方法に加えない。更に、トリクロロシラン、四塩化ケイ素またはシランは通常、システムに加えない;むしろ、これらの化合物は、システム自体の中で生成および消費される。
特に明記しない限り、本明細書に記載の種々の濃度、濃度範囲、包含割合(percent inclusions)、比、操作パラメータ(例えば、温度、圧力、転化率)等は、例示の目的のためのみに提示され、従って、限定的な意味でとらえるべきでないことに留意すべきである。更に、組成、濃度、包含割合、比、構成要素、操作パラメータ等の種々の組み合わせおよび順列の全てが、本開示の範囲内であり且つ本開示によって裏付けられていることが意図されることに留意すべきである。
[多結晶シリコンを製造するための閉ループのシステム]
上述の方法は、多結晶シリコンを製造するための実質的に閉ループのシステムに組み込まれてよい。上述のそのようなシステムは、トリクロロシラン、四塩化ケイ素、シラン、塩化水素および/または水素に関して実質的に閉ループであってよい。本開示のいくつかの実施形態において、また、図1に示すように、システムは、塩化水素がシリコンに接触してトリクロロシランおよび四塩化ケイ素が生成する塩素化反応器7を含む。システムは、トリクロロシランがシランまたはジクロロシランに転化される不均化システム76と、シランまたはジクロロシランが分解して多結晶シリコン27が生成する流動床反応器30とを含む。システムは、四塩化ケイ素および水素が導入されてトリクロロシランが生成する水素化反応器60を含む。システムは、四塩化ケイ素およびトリクロロシラン26を不均化システム76に導入する前に軽質留分不純物を除去するために、ストリップ塔(図示せず)を含んでよい。
ここで図2を参照して、不均化システム76は、塔底留分57中に四塩化ケイ素を分離し、かつ塔頂留分69中にジクロロシランおよびトリクロロシランを分離するための第1の蒸留塔65を含む。第2の蒸留塔67は、塔底留分5中にトリクロロシランを分離し、塔頂留分15中にジクロロシランを分離する。第1の不均化反応器50は、ジクロロシランおよび四塩化ケイ素を含有する第1の不均化反応器生成物ガス9を生成する。第2の不均化反応器52は、シランおよびトリクロロシランを含有する第2の不均化反応器生成物ガス98を生成する。第3の蒸留塔56は、塔頂留分29中にシランを分離し、塔底留分94中にトリクロロシランを分離する。
システムは、システム内の種々の成分(または構成要素)を輸送するための種々の搬送装置を含んでよい。システムは、トリクロロシランを水素化反応器60から不均化システム76に搬送するための搬送装置を含んでよい。搬送装置は、シランまたはジクロロシランを不均化システム76から流動床反応器30に搬送し、搬送装置は、トリクロロシランを塩素化反応器7から不均化システム76に搬送する。システムは、四塩化ケイ素を不均化システム76から水素化反応器60に搬送するための搬送装置を含んでもよい。
システムは、水素と、塩化水素と、四塩化ケイ素と、トリクロロシランとを分離する分離システム4を含んでよい。搬送装置は、トリクロロシランおよび四塩化ケイ素を分離システム4から不均化システム76に搬送し、搬送装置は、塩化水素を分離システム4から塩素化反応器7に搬送する。搬送装置は、水素を分離システム4から水素化反応器60に搬送し、搬送装置は、水素化ガスを水素化反応器60から分離システム4に輸送する。別の搬送装置は、塩素化ガスを塩素化反応器7から分離システム4に搬送する。
ここで、図3を参照して、分離システム4は、水素および塩化水素42からトリクロロシランおよび四塩化ケイ素26を分離するためのクロロシラン分離器40と、塩化水素6から水素22を分離するための水素分離器47とを含んでよい。上述のように、クロロシラン分離器は気液分離器(例えばノックアウトドラム)であってよく、水素分離器は気液分離器またはバブラーであってよい。
これに関連して、図1〜3のシステムにおいて使用するのに適した搬送装置は、当該技術分野において常套的であり且つ周知である。ガスを輸送するのに適した搬送装置としては、例えば、再循環ファン、コンプレッサーまたは送風機が挙げられる。液体を輸送するのに適した搬送装置としては、例えば、ポンプおよびコンプレッサーが挙げられ、固体を輸送するのに適した搬送装置としては、例えば、ドラッグ(または抗力、drag)、スクリュー、ベルトおよび空気コンベヤが挙げられる。これに関連して、本明細書における語句「搬送装置」の使用は、システムの一のユニットからもう1つのユニットへの直接的な輸送を意味することは意図されず、むしろ、材料が、任意の数の間接的な輸送要素および/または機構(またはメカニズム)によって、一のユニットからもう1つのユニットに輸送されることのみを意味することが意図されることが理解されるべきである。例えば、一のユニットからの材料は、更なる処理ユニット(例えば、精製ユニット、または連続プロセスまたは回分式プロセス間の緩衝(buffer)を提供するために用いられる貯蔵ユニット)に搬送されてよく、その後、第2のユニットに搬送されてよい。この例において、中間処理装置を含む各搬送ユニット自体を「搬送装置」と見なしてよく、語句「搬送装置」は、限定的な意味で考慮されるべきでない。
多結晶シリコンを製造するためのシステムにおいて用いられる全ての装置は、システム内で用いられる化合物および生成する化合物に対する曝露を含む、環境における腐食に対して耐性を有してよい。構造物の適切な材料は、本開示の分野において常套的であり且つ周知であり、例えば、炭素鋼、ステンレス鋼、モネル(MONEL)合金、インコネル(INCONEL)合金、ハステロイ(HASTELLOY)合金、ニッケル、ならびに石英(即ちガラス)およびTEFLON、KEL−F、VITON、KALREZおよびAFLAS等のフッ素化ポリマー等の非金属材料が挙げられる。
図1に示すように、本明細書に記載のシステムおよび方法は、システムが入口ストリーム3においてトリクロロシラン、四塩化ケイ素、シラン、水素、塩化水素またはトリクロロシランを含まないので、また、これらの化合物が出口ストリーム27においてシステムから除去されないので、トリクロロシラン、四塩化ケイ素、シラン、塩化水素および/または水素に関して実質的に閉ループである。これに関連して、ある量のトリクロロシラン、四塩化ケイ素、シラン、塩化水素および/または水素を、パージストリームにおいてシステムから除去してよく、補充ストリームにおいてシステムまたは方法に供給してよいことが理解されるべきである。これらの化合物の補充は、当業者によって決定され得るように、化合物を任意のプロセスストリームに加えることにより達成してよい。
本開示の範囲から逸脱することなく、上述の方法およびシステムは記載されたユニット(例えば、反応器、塔および/または分離ユニット)のいずれかを1より多く含んでよいこと、ならびに複数のユニットを直列および/または並列で操作してよいことが理解されるべきである。更にこれに関連して、記載される方法およびシステムは例示的なものであり、方法およびシステムは追加の機能を実施する追加のユニットを含んでよいが、それに限定されないことが理解されるべきである。
本開示または本開示の種々の実施形態の構成要素を導入する際、冠詞「a」、「an」、「the」および「said」は、その構成要素が1以上存在することを意味することが意図される。用語「含む」、「含有する」および「有する」は、包含的であることが意図され、列挙された構成要素の他に追加の構成要素が存在してよいことを意味することが意図される。
本開示の範囲から逸脱することなく上述の装置および方法に種々の変更を実施し得るので、上述の説明に含まれる全ての事項および添付の図面に示される全ての事項は例示を目的とするものと解され、限定を意味するものとは解されないことが意図される。
本願発明は以下の態様を含む。
(態様1)
多結晶シリコンを製造するための実質的に閉ループの方法であって、
トリクロロシランを不均化システムに導入して、四塩化ケイ素、ならびにシランおよびジクロロシランの少なくとも一方を生成することと、
不均化システムから生成するシランまたはジクロロシランを流動床反応器に導入して、多結晶シリコン、ならびに水素および未反応のシランまたはジクロロシランを含む排ガスを生成することと、
不均化システムから生成するある量の四塩化ケイ素と、前記排ガスからのある量の水素とを水素化反応器に導入して、トリクロロシランおよび塩化水素を生成することと、
水素化反応器から生成するある量の塩化水素と、シリコンとを塩素化反応器に導入して、トリクロロシランおよび四塩化ケイ素を含む塩素化ガスを生成することと、
塩素化反応器から生成するトリクロロシランを前記不均化システムに導入して、四塩化ケイ素、ならびにシランおよびジクロロシランの少なくとも一方を生成することと
を含む、方法。
(態様2)
トリクロロシランが不均化システムに導入されて、四塩化ケイ素およびシランを生成し、
不均化システムから生成するシランが流動床反応器に導入されて、多結晶シリコンと、水素および未反応のシランを含む排ガスとを生成し、
塩素化反応器から生成するトリクロロシランが前記不均化システムに導入されて、四塩化ケイ素およびシランを生成する、態様1に記載の方法。
(態様3)
前記不均化システムが、第1の蒸留塔、第2の蒸留塔、第3の蒸留塔、第1の不均化反応器および第2の不均化反応器を含み、前記方法が、
前記塩素化反応器から生成するトリクロロシランおよび四塩化ケイ素と、ならびに前記第1の不均化反応器から生成するジクロロシランとを前記第1の蒸留塔に導入して、塔底留分中に四塩化ケイ素を分離し、塔頂留分中にジクロロシランおよびトリクロロシランを分離することと、
前記第1の蒸留塔から生成する塔頂留分を前記第2の蒸留塔に導入して、塔底留分中にトリクロロシランを分離し、塔頂留分中にジクロロシランを分離することと、
前記第2の蒸留塔から生成する塔底留分を前記第1の不均化反応器に導入して、ジクロロシランおよび四塩化ケイ素を含む第1の不均化反応器生成物ガスを生成することであって、該第1の不均化反応器生成物ガスは前記第1の蒸留塔に導入されることと、
前記第2の蒸留塔から生成する塔頂留分を前記第2の不均化反応器に導入して、シランおよびトリクロロシランを含む第2の不均化反応器生成物ガスを生成することと、
前記第2の不均化反応器生成物ガスを前記第3の蒸留塔に導入して、塔頂留分中にシランを分離し、塔底留分中にトリクロロシランを分離することと、
前記第3の蒸留塔から生成する塔底留分を前記第2の蒸留塔に導入することと、
前記第3の蒸留塔から生成する塔頂留分を前記流動床反応器に導入して、多結晶シリコンを生成することと
を含む、態様2に記載の方法。
(態様4)
前記第1の蒸留塔から生成する塔底留分が前記水素化反応器に導入されて、トリクロロシランおよび塩化水素を生成する、態様3に記載の方法。
(態様5)
四塩化ケイ素と水素とが前記水素化反応器に導入されて、トリクロロシラン、塩化水素、未反応の水素および未反応の四塩化ケイ素を含む水素化ガスを生成し、該水素化ガスは分離システムに導入されて、トリクロロシランおよび未反応の四塩化ケイ素を水素および未反応の塩化水素から分離し、該トリクロロシランおよび未反応の四塩化ケイ素が前記不均化システムに導入される、態様1〜4のいずれか1つに記載の方法。
(態様6)
前記分離システムが、
トリクロロシランおよび四塩化ケイ素を水素および塩化水素から分離するためのクロロシラン分離器と、
塩化水素から水素を分離するための水素分離器であって、分離される塩化水素は前記塩素化反応器に導入され、分離される水素は、前記水素化反応器および前記流動床反応器の少なくとも一方に導入される、水素分離器と
を含む、態様5に記載の方法。
(態様7)
前記クロロシラン分離器が気液分離器である、態様6に記載の方法。
(態様8)
前記水素分離器が気液分離器またはバブラーである、態様6に記載の方法。
(態様9)
前記塩素化ガスがトリクロロシラン、四塩化ケイ素、水素および未反応の塩化水素を含み、該塩素化ガスは前記分離システムに導入される、態様5〜8のいずれか1つに記載の方法。
(態様10)
前記塩素化ガスがストリップ塔に導入されて、前記不均化システムに導入される前に軽質留分不純物を除去する、態様1〜9のいずれか1つに記載の方法。
(態様11)
補充として加えられる塩化水素と、前記実質的に閉ループの方法において循環する塩化水素の量との比が、約1未満:10、約1未満:20、約1未満:50、約1未満:100、約1:250〜約1:10または約1:100〜約1:20である、態様1〜10のいずれか1つに記載の方法。
(態様12)
補充として加えられる水素ガスと、前記実質的に閉ループの方法において循環する水素の量との比が、約1未満:10、約1未満:20、約1未満:50、約1未満:100、約1:250〜約1:10または約1:100〜約1:20である、態様1〜11のいずれか1つに記載の方法。
(態様13)
補充として加えられる塩素と、生成する多結晶シリコン生成物とのモル比が、約2未満:1、約1未満:1、約1未満:1.2、約1未満:1.5、約1未満:2、約1未満:2.5、約2:1〜1:5または約1:1〜約1:5である、態様1〜12のいずれか1つに記載の方法。
(態様14)
補充として加えられる水素と、生成する多結晶シリコン生成物とのモル比が、約1未満:1、約1未満:2、約1未満:3、約1未満:5、約1未満:10、約1:1〜1:20または約1:2〜約1:10である、態様1〜13のいずれか1つに記載の方法。
(態様15)
多結晶シリコンを製造するためのシステムであって、前記システムは、水素および塩素含有化合物に関して実質的に閉ループであり、該システムは、
塩化水素がシリコンと接触してトリクロロシランおよび四塩化ケイ素を生成する塩素化反応器と、
トリクロロシランがシランまたはジクロロシランに転化される不均化システムと、
シランまたはジクロロシランが分解して、多結晶シリコンを生成する流動床反応器と、
四塩化ケイ素と水素とが導入されて、トリクロロシランを生成する水素化反応器と
を含む、システム。
(態様16)
トリクロロシランがシランに転化される不均化システムと、
シランが分解して、多結晶シリコンを生成する流動床反応器と
を含む、態様15に記載のシステム。
(態様17)
トリクロロシランを前記水素化反応器から前記不均化システムに搬送するための搬送装置と、
シランを前記不均化システムから前記流動床反応器に搬送するための搬送装置と、
トリクロロシランを前記塩素化反応器から前記不均化システムに搬送するための搬送装置と、
四塩化ケイ素を前記不均化システムから前記水素化反応器に搬送するための搬送装置と
を含む、態様16に記載のシステム。
(態様18)
水素、塩化水素、四塩化ケイ素およびトリクロロシランが導入されて、水素と、塩化水素と、クロロシラン類とが分離される分離システムを含む、態様15〜17のいずれか1つに記載のシステム。
(態様19)
トリクロロシランおよび四塩化ケイ素を前記分離システムから前記不均化システムに搬送するための搬送装置と、
塩化水素を前記分離システムから前記塩素化反応器に搬送するための搬送装置と、
水素を前記分離システムから前記水素化反応器に搬送するための搬送装置と、
水素化ガスを前記水素化反応器から前記分離システムに搬送するための搬送装置と、
塩素化ガスを前記塩素化反応器から前記分離システムに搬送するための搬送装置と
を含む、態様18に記載のシステム。
(態様20)
前記不均化システムが、
塔底留分中に四塩化ケイ素を分離し、塔頂留分中にジクロロシランおよびトリクロロシランを分離するための第1の蒸留塔と、
塔底留分中にトリクロロシランを分離し、塔頂留分中にジクロロシランを分離するための第2の蒸留塔と、
ジクロロシランおよび四塩化ケイ素を含む第1の不均化反応器生成物ガスを生成するための第1の不均化反応器と、
シランおよびトリクロロシランを含む第2の不均化反応器生成物ガスを生成するための第2の不均化反応器と、
塔頂留分中にシランを分離し、塔底留分中にトリクロロシランを分離するための第3の蒸留塔と
を含む、態様16〜19のいずれか1つに記載のシステム。
(態様21)
前記分離システムが、
水素および塩化水素からトリクロロシランおよび四塩化ケイ素を分離するためのクロロシラン分離器と、
塩化水素から水素を分離するための水素分離器と
を含む、態様18〜20のいずれか1つに記載のシステム。
(態様22)
前記クロロシラン分離器が気液分離器である、態様21に記載のシステム。
(態様23)
前記水素分離器が気液分離器である、態様21または22に記載のシステム。
(態様24)
前記水素分離器がバブラーである、態様21または22に記載のシステム。
(態様25)
四塩化ケイ素およびトリクロロシランを前記不均化システムに導入する前に軽質留分不純物を除去するためのストリップ塔を含む、態様15〜24のいずれか1つに記載のシステム。

Claims (11)

  1. 多結晶シリコンを製造するための実質的に閉ループの方法であって、
    トリクロロシランを不均化システムに導入して、四塩化ケイ素およびシランを生成することであって、前記不均化システムが、第1の蒸留塔、第2の蒸留塔、第3の蒸留塔、第1の不均化反応器および第2の不均化反応器を含み、
    塩素化反応器から生成するトリクロロシランおよび四塩化ケイ素と、前記第1の不均化反応器から生成するジクロロシランとが前記第1の蒸留塔に導入されて、塔底留分中に四塩化ケイ素を分離し、塔頂留分中にジクロロシランおよびトリクロロシランを分離し、
    前記第1の蒸留塔から生成する塔頂留分が前記第2の蒸留塔に導入されて、塔底留分中にトリクロロシランを分離し、塔頂留分中にジクロロシランを分離し、
    前記第2の蒸留塔から生成する塔底留分が前記第1の不均化反応器に導入されて、ジクロロシランおよび四塩化ケイ素を含む第1の不均化反応器生成物ガスを生成し、該第1の不均化反応器生成物ガスは前記第1の蒸留塔に導入され、
    前記第2の蒸留塔から生成する塔頂留分が前記第2の不均化反応器に導入されて、シランおよびトリクロロシランを含む第2の不均化反応器生成物ガスを生成し、
    前記第2の不均化反応器生成物ガスが前記第3の蒸留塔に導入されて、塔頂留分中にシランを分離し、塔底留分中にトリクロロシランを分離し、
    前記第3の蒸留塔から生成する塔底留分が前記第2の蒸留塔に導入される、ことと、
    不均化システムの第3の蒸留塔から生成する塔頂留分を流動床反応器に導入して、多結晶シリコン、ならびに水素および未反応のシランを含む排ガスを生成することであって、該塔頂留分がシランを含む、ことと、
    不均化システムの第1の蒸留塔から生成する塔底留分と、前記排ガスからのある量の水素とを水素化反応器に導入して、トリクロロシランおよび塩化水素を生成することであって、該塔底留分が四塩化ケイ素を含む、ことと、
    水素化反応器から生成するある量の塩化水素と、シリコンとを塩素化反応器に導入して、トリクロロシランおよび四塩化ケイ素を含む塩素化ガスを生成することと、
    塩素化反応器から生成するトリクロロシランを前記不均化システムに導入して、四塩化ケイ素およびシランを生成することと
    を含む、方法。
  2. 四塩化ケイ素と水素とが前記水素化反応器に導入されて、トリクロロシラン、塩化水素、未反応の水素および未反応の四塩化ケイ素を含む水素化ガスを生成し、該水素化ガスは分離システムに導入されて、トリクロロシランおよび未反応の四塩化ケイ素を水素および未反応の塩化水素から分離し、該トリクロロシランおよび未反応の四塩化ケイ素が前記不均化システムに導入される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記分離システムが、
    トリクロロシランおよび四塩化ケイ素を水素および塩化水素から分離するためのクロロシラン分離器と、
    塩化水素から水素を分離するための水素分離器であって、分離される塩化水素は前記塩素化反応器に導入され、分離される水素は、前記水素化反応器および前記流動床反応器の少なくとも一方に導入される、水素分離器と
    を含む、請求項に記載の方法。
  4. 前記塩素化ガスがトリクロロシラン、四塩化ケイ素、水素および未反応の塩化水素を含み、該塩素化ガスは前記分離システムに導入される、請求項またはに記載の方法。
  5. 補充として加えられる塩化水素と、前記実質的に閉ループの方法において循環する塩化水素の量との比が、1未満:10である、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  6. 補充として加えられる水素ガスと、前記実質的に閉ループの方法において循環する水素の量との比が、1未満:10である、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  7. 補充として加えられる塩素と、生成する多結晶シリコン生成物とのモル比が、2未満:1である、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  8. 補充として加えられる水素と、生成する多結晶シリコン生成物とのモル比が、1未満:1である、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  9. 多結晶シリコンを製造するためのシステムであって、前記システムは、水素および塩素含有化合物に関して実質的に閉ループであり、該システムは、
    塩化水素がシリコンと接触してトリクロロシランおよび四塩化ケイ素を生成する塩素化反応器と、
    トリクロロシランがシランに転化される不均化システムであって、前記不均化システムが、
    塔底留分中に四塩化ケイ素を分離し、塔頂留分中にジクロロシランおよびトリクロロシランを分離するための第1の蒸留塔と、
    塔底留分中にトリクロロシランを分離し、塔頂留分中にジクロロシランを分離するための第2の蒸留塔と、
    ジクロロシランおよび四塩化ケイ素を含む第1の不均化反応器生成物ガスを生成するための第1の不均化反応器と、
    シランおよびトリクロロシランを含む第2の不均化反応器生成物ガスを生成するための第2の不均化反応器と、
    塔頂留分中にシランを分離し、塔底留分中にトリクロロシランを分離するための第3の蒸留塔と
    を含む、不均化システムと、
    シランが分解して、多結晶シリコンを生成する流動床反応器と、
    四塩化ケイ素と水素とが導入されて、トリクロロシランを生成する水素化反応器と
    トリクロロシランを前記水素化反応器から前記不均化システムに搬送するための搬送装置と、
    シランを前記不均化システムから前記流動床反応器に搬送するための搬送装置と、
    トリクロロシランを前記塩素化反応器から前記不均化システムに搬送するための搬送装置と、
    四塩化ケイ素を前記不均化システムから前記水素化反応器に搬送するための搬送装置と
    を含む、システム。
  10. 水素、塩化水素、四塩化ケイ素およびトリクロロシランが導入されて、水素と、塩化水素と、クロロシラン類とが分離される分離システムと、
    トリクロロシランおよび四塩化ケイ素を前記分離システムから前記不均化システムに搬送するための搬送装置と、
    塩化水素を前記分離システムから前記塩素化反応器に搬送するための搬送装置と、
    水素を前記分離システムから前記水素化反応器に搬送するための搬送装置と、
    水素化ガスを前記水素化反応器から前記分離システムに搬送するための搬送装置と、
    塩素化ガスを前記塩素化反応器から前記分離システムに搬送するための搬送装置と
    を含む、請求項に記載のシステム。
  11. 前記分離システムが、
    水素および塩化水素からトリクロロシランおよび四塩化ケイ素を分離するためのクロロシラン分離器と、
    塩化水素から水素を分離するための水素分離器と
    を含む、請求項10に記載のシステム。
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