JP4711770B2 - 搬送装置、真空処理装置および搬送方法 - Google Patents

搬送装置、真空処理装置および搬送方法 Download PDF

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Description

本発明は、搬送装置、真空処理装置および搬送方法に関するものである。
プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ等の製造工程では、大型ガラス基板に対して加熱処理や成膜処理等の真空処理が行われる。そのため、様々な真空処理装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−131232号公報
真空処理装置では、真空側と大気側との間で基板を出し入れする作業に時間がかかるので、真空側から基板を取り出すことなく複数の真空処理を連続して行うことが望ましい。そこで、複数の真空処理室が連結された真空処理装置が開発されている。
また、特許文献1に開示された基板を水平に保持する成膜装置では、基板の大型化に伴って装置も大型化することになる。そこで近年では、基板を略垂直に保持して成膜等を行う縦型の真空処理装置が開発されている。
図10は、複数の真空処理室を備えた縦型の真空処理装置の概略構成を示す平面図である。この真空処理装置100では、複数の真空処理室24,22,20を貫通するように、基板を縦型保持するキャリア30の往復搬送経路15が設けられている。この場合、第1搬送経路(往路)16から第2搬送経路(復路)18へキャリアを折り返すトラバース機構が必要になる。なおトラバース機構自体は製造プロセスに寄与しないので、トラバース専用室を設けるのは非効率的である。そこで、末端の真空処理室24にトラバース機構を付与した真空処理装置が求められている。
トラバース機構として、キャリア30をその軌道26ごと第1搬送経路16から第2搬送経路18にスライドさせる構成が考えられる。このトラバース機構につき、図11を用いて説明する。図11(a)は、真空処理室24においてキャリアBの基板に対する成膜処理が行われている状態を示している。成膜処理の終了後、各キャリアを隣の真空処理室に搬送するため、真空処理室間のゲートバルブ27を開放する。
次に図11(b)に示すように、第2搬送経路18に存在するキャリアAおよびキャリアBを同時に隣の真空処理室に搬送する。
ここで、真空処理室24におけるキャリアの軌道26は第2搬送経路18に存在し、第1搬送経路16には存在しない。そのため、第1搬送経路16に存在するキャリアCおよびキャリアDを隣の真空処理室に搬送することができない。
そこで次に、図11(c)に示すように、キャリアの軌道26を第1搬送経路16にスライドさせる。
次に図11(d)に示すように、第1搬送経路16に存在するキャリアCおよびキャリアDを隣の真空処理室に搬送する。この状態で、真空処理室間のゲートバルブ27を閉鎖する。
そして図11(e)に示すように、キャリアCが載置されたキャリアの軌道26を第2搬送経路18に移動させる。これにより、キャリアCのトラバースが完了する。その後、真空処理室24においてキャリアCの基板に対する成膜処理が行われる。
しかしながら、上述したトラバース機構では、第2搬送経路18に存在するキャリアAおよびキャリアBと、第1搬送経路16に存在するキャリアCおよびキャリアDとを、同時に隣の真空処理室に搬送することができない。そのため、基板処理のタクトタイムが長くなり、製造効率の向上に限界があるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、搬送経路に存在する全てのキャリアを同時に搬送することが可能な、搬送装置および搬送方法の提供を目的とする。
また、処理効率の高い真空処理装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る搬送装置は、被処理基板を縦型保持するキャリアと、前記キャリアの第1搬送経路および第2搬送経路と、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路に沿って配設された、前記キャリアの上部を非接触支持する支持装置と、前記第1搬送経路から前記第2搬送経路に前記キャリアを移載するため、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路において前記キャリアを昇降させる昇降装置と、を備え、前記支持装置は、前記昇降装置に同期して昇降可能とされていることを特徴とする。
第1搬送経路および第2搬送経路に沿ってキャリアを搬送する際に、支持装置によってキャリアの上部を非接触支持することにより、キャリアを安定支持した状態で搬送することができる。これに加えて、第1搬送経路から第2搬送経路にキャリアを移載する際に、キャリアの昇降装置と同期して支持装置を昇降可能としたので、キャリアを安定支持した状態で昇降させることができる。これにより、第1搬送経路から第2搬送経路にキャリアを移載することが可能になり、第1搬送経路にキャリアの軌道が残る。したがって、搬送経路に存在する全てのキャリアを同時に搬送することが可能になる。
また前記昇降装置に加えて、前記第1搬送経路の上方から前記第2搬送経路の上方に前記キャリアをスライドさせるスライド装置を備えていることが望ましい。
キャリアの昇降装置とスライド装置とを別個に備えているので、簡単な装置構成で第1搬送経路から第2搬送経路にキャリアを移載することが可能になる。したがって、搬送装置をコンパクト化することができる。
また前記スライド装置は、前記キャリアを3点以上で支持しうるようになっていることが望ましい。
この構成によれば、キャリアを安定支持した状態で第1搬送経路から第2搬送経路に移載することができる。
一方、本発明に係る真空処理装置は、上述した搬送装置と、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路に沿って配設された前記被処理基板に対する真空処理室と、を備え、前記第1搬送経路から前記第2搬送経路への前記キャリアの移載室として機能する一の前記真空処理室に、前記昇降装置および前記支持装置が配置されていることを特徴とする。
上述した搬送装置では、搬送経路に存在する全てのキャリアを同時に搬送することができるので、タクトタイムが短く処理効率の高い真空処理装置を提供することができる。
一方、本発明に係る搬送方法は、被処理基板を縦型保持するキャリアと、前記キャリアの第1搬送経路および第2搬送経路と、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路に沿って配設された、前記キャリアの上部を非接触支持する支持装置と、を備えた搬送装置において、前記第1搬送経路から前記第2搬送経路に前記キャリアを移載する方法であって、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路において前記キャリアを昇降させる昇降装置と同期して、前記支持装置を昇降させることを特徴とする。
この構成によれば、第1搬送経路から第2搬送経路にキャリアを移載する際に、キャリアの昇降装置と同期して支持装置を昇降させるので、キャリアを安定支持した状態で昇降させることができる。これにより、第1搬送経路から第2搬送経路にキャリアを移載することが可能になり、第1搬送経路にキャリアの軌道が残る。したがって、搬送経路に存在する全てのキャリアを同時に搬送することが可能になる。
本発明によれば、第1搬送経路から第2搬送経路にキャリアを移載する際に、キャリアの昇降装置と同期して支持装置を昇降させるので、キャリアを安定支持した状態で昇降させることができる。これにより、第1搬送経路から第2搬送経路にキャリアを移載することが可能になり、第1搬送経路にキャリアの軌道が残る。したがって、搬送経路に存在する全てのキャリアを同時に搬送することが可能になる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
(真空処理装置)
図1は、真空処理装置の全体構成を示す平面図である。この真空処理装置10は、被処理基板を縦型保持するキャリア30と、そのキャリア30の往復搬送経路15と、その往復搬送経路15に沿って配設された複数の成膜室24,22,20とを備えている。
真空処理装置10は、基板を略垂直に保持するキャリア30を備えている。基板を縦型保持することにより、基板の大型化に伴う真空処理装置10の大型化を抑制することができるとともに、大型基板のたわみによる影響を回避することができる。なお、基板を垂直から若干傾けた状態で保持すれば、基板の座屈を防止して基板を安定支持することができる。
また真空処理装置10は、キャリアの往復搬送経路15を備えている。往復搬送経路15は、往路である第1搬送経路16と、復路である第2搬送経路18とで構成されている。これらの第1搬送経路16および第2搬送経路18は、同等の長さで略平行に配置されている。
その往復搬送経路15には、真空排気装置28を備えた複数の真空処理室24,22,20が設けられている。具体的には、往復搬送経路15の先端から順に、第1真空処理室24、第2真空処理室22および第3真空処理室20が設けられている。各処理室の第2搬送経路18側には、それぞれ成膜装置25,23,21が設けられている。これにより、各処理室の第2搬送経路18側は、基板に対する成膜室として機能しうるようになっている。なお各処理室の第1搬送経路16側には、必要に応じてヒータ等(不図示)が設けられている。これにより、各処理室の第1搬送経路16側は、基板に対する加熱室として機能しうるようになっている。
また往復搬送経路15の基端部には、基板着脱室12が設けられている。この基板着脱室12では、キャリア(不図示)に対する基板の着脱が行われる。具体的には、処理前の基板をキャリアに搭載して第1搬送経路16に投入し、第2搬送経路18を通過したキャリアから処理後の基板を取り出す。これらの基板着脱作業は、大気圧下で行われるようになっている。
基板着脱室12と第3真空処理室20との間には、真空排気装置28を備えたロード/アンロード室14が接続されている。このロード/アンロード室14は、真空下の第3真空処理室20と大気圧下の基板着脱室との間における基板の授受を仲介するものである。具体的には、ロード/アンロード室14を真空排気した状態で第3真空処理室20との間で基板の授受を行い、ロード/アンロード室14を大気開放した状態で基板着脱室12との間で基板の授受を行うようになっている。
図2は、図1のX矢視図であり、成膜装置25,23を除去した状態の真空処理装置10の側面図である。図2に示すように、各真空処理室24,22の内部には、矩形平板状のキャリア30が直立した状態で配置されている。キャリア30の表面中央部にはトレーが配置され、そのトレーによって基板2を略垂直に保持しうるようになっている。基板2を縦型保持することにより、基板2の大型化に伴う真空処理装置の大型化を抑制することができるとともに、大型基板のたわみによる処理精度の低下を回避することができる。なお、基板2を垂直から若干傾けた状態で保持すれば、基板2の座屈を防止して基板2を安定支持することができる。
キャリア30は、ラックアンドピニオン機構により搬送経路上を移動可能とされている。すなわち、キャリア30の下辺に形成されたラック31を、搬送経路上に配置されたピニオン32と係合させて、ピニオン32を回転駆動することにより、キャリア30を搬送経路に沿って水平移動させることができるようになっている。
図3は、ガイドローラの説明図であり、図1のY矢視図である。図3に示すように、第1搬送経路16および第2搬送経路18の両側には、垂直方向に回転軸を有する一対の搬送用ガイドローラ60が設けられている。この搬送用ガイドローラ60でキャリア30の下端部を挟み込むことにより、搬送方向と交差する方向へのキャリア30の下端部の移動が規制されている。
図2に戻り、搬送経路の上方には支持装置45が設けられている。この支持装置45は、キャリア30の上端部を非接触支持してキャリア30の姿勢を保持するものである。支持装置45として、キャリア30の上端部に埋設された鉄芯35との間に引力を発生させるマグネットを採用することが望ましい。なおキャリア30の上端部を接触支持すると、ダストが発生して基板に付着するおそれがあるが、キャリア30の上端部を非接触支持することにより、かかる不具合を防止することができる。このような支持装置45により、搬送方向と交差する方向へのキャリア30の上端部の移動が規制されている。
上述した搬送用ガイドローラ60および支持装置45は、搬送経路に沿って所定間隔で配設されている。これによりキャリア30は、安定支持された状態で、搬送経路に沿って移動しうるようになっている。
(トラバース機構)
図4は、トラバース機構の説明図であり、図1のY矢視図である。図1の第1搬送経路16に沿って搬送されたキャリアは、第1真空処理室24において第2搬送経路18に移載される。すなわち、第1真空処理室24はトラバース室(移載室)として機能し、第1真空処理室24にはトラバース機構(移載機構)が設けられている。図4に示すトラバース機構は、昇降装置40、支持装置45およびスライド装置50を主として構成されている。
第1真空処理室24におけるキャリア搬送方向両端部の底面付近には、キャリア30の昇降装置40が設けられている。この昇降装置40は、油圧シリンダ等からなる駆動装置43と、その駆動装置43に接続された第1アーム41および第2アーム42とを備えている。駆動装置43は第1搬送経路16と第2搬送経路18との間に配置され、第1アーム41は第1搬送経路16上に配置され、第2アーム42は第2搬送経路18上に配置されている。その駆動装置43により、各アーム41,42を同時に上下移動させて、各アーム41,42上に載置されたキャリア30を昇降しうるようになっている。
また第1真空処理室24の天井付近には、上述したキャリア30の支持装置45が設けられている。この支持装置45は、油圧シリンダ等からなる駆動装置48と、その駆動装置に接続された第1マグネット46および第2マグネット47とを備えている。駆動装置48は第1搬送経路16と第2搬送経路18との間に配置され、第1マグネット46は第1搬送経路16上に配置され、第2マグネット47は第2搬送経路18上に配置されている。その駆動装置48により、各マグネット46,47を同時に上下移動しうるようになっている。
また第1真空処理室24の第1搬送経路16の外側には、キャリア30のスライド装置50が設けられている。このスライド装置50は、油圧シリンダ等の駆動装置51と、駆動装置51に接続されたフレーム52とを備えている。フレーム52は、搬送経路に沿って延設された水平フレーム53と、その水平フレーム53の両端から立設された垂直フレーム54とで構成されている。なお水平フレーム53はキャリア30と同等の長さに形成され、各垂直フレーム54はキャリア30の半分程度の高さに形成されている。
各垂直フレーム54の第1搬送経路側の上端部および下端部には、それぞれ第1フック56および第2フック57が形成されている。第1フック56は、キャリア30の側面中央部に形成された第1突起36と係合し、第2フック57は、キャリア30の側面下端部に形成された第2突起37と係合する。これにより、スライド装置50はキャリア30を3点以上(4点)で安定支持しうるようになっている。なお下端部の第2フック57によりキャリア30の自重を支持し、上端部の第1フック56によりキャリア30の姿勢を保持するように、スライド装置50の各フック56,57とキャリア30の各突起36,37とを設計すれば、キャリア30を安定支持することができる。また各フック56,57によりキャリア30の側面下半部を支持するので、仮に支持部においてダストが発生しても、そのダストが基板に付着する可能性は少ない。
そして、駆動装置51によってフレーム52をスライドさせることにより、フレーム52に搭載されたキャリア30を、第1搬送経路16上から第2搬送経路18上にスライドしうるようになっている。
(トラバース方法)
上述したトラバース機構を使用して、キャリア30を第1搬送経路から第2搬送経路に移載する方法について説明する。
図5ないし図9は、トラバース方法の工程図であり、図1のZ矢視図である。まず図5(a)に示すように、第1真空処理室24にキャリア30を搬入して位置決めする。なお昇降装置40における第1アーム41は、第1搬送経路上に配置されている。そのため、第1搬送経路に沿って搬送されたキャリア30は、自動的に第1アーム41の上に配置される。また支持装置45における第1マグネット46は、キャリア30の上端部の鉄芯35との間に引力を発生させてキャリア30の姿勢を保持しうるように、キャリア30の上端部から所定距離を置いて配置されている。
次に図5(b)に示すように、キャリア30を上昇させる。具体的には、昇降装置40の第1アーム41を上昇させて、第1アーム41上に配置されたキャリア30を上昇させる。なお、キャリア30を安定支持した状態で上昇させる必要がある。そこで、昇降装置40と同期して支持装置45を駆動する。具体的には、昇降装置40の第1アーム41と同期して支持装置45の第1マグネット46を上昇させる。これにより、キャリア30の上端部から前記所定距離を置いて第1マグネット46が配置された状態で、キャリア30を上昇させることが可能になる。したがって、キャリア30を安定支持した状態で上昇させることができる。
次に図6(c)に示すように、スライド装置50を前進させる。具体的には、フレーム52を第1搬送経路まで前進させて、垂直フレームに形成された第1フック56および第2フック57を、キャリア30の側面に形成された第1突起36および第2突起37の下方に配置する。
次に図6(d)に示すように、キャリア30を下降させる。具体的には、昇降装置40の第1アーム41を下降させて、第1アーム41の上に配置されたキャリア30を下降させる。ここでも、キャリア30を安定支持した状態で下降させるため、第1アーム41と同期して支持装置45の第1マグネット46を下降させる。そして、キャリア30の第1突起36および第2突起37を、それぞれスライド装置50の第1フック56および第2フック57に係合させる。これにより、キャリア30がスライド装置によって3点以上(4点)で安定支持される。
次に図7(e)に示すように、昇降装置40および支持装置45によるキャリア30の支持を解除する。具体的には、昇降装置40の第1アーム41を下降させるとともに、支持装置45の第1マグネット46を上昇させる。第1マグネット46は、キャリア30の鉄芯35との引力が十分小さくなる位置まで上昇させることが望ましい。これにより、キャリア30のスライド時における姿勢の乱れを防止することができる。
次に図7(f)に示すように、キャリア30を第2搬送経路18上にスライドさせる。具体的には、スライド装置50のフレーム52を前進させて、フレーム52に搭載されたキャリア30を第1搬送経路16上から第2搬送経路18上にスライドさせる。
次に図8(g)に示すように、昇降装置40および支持装置45により再びキャリア30を支持する。具体的には、昇降装置40の第2アーム42を上昇させて、キャリア30の底面に当接させる。また、支持装置45の第2マグネット47を下降させて、キャリア30の鉄芯35との間に、キャリア30を安定支持しうる引力を発生させる。
次に図8(h)に示すように、キャリア30を上昇させる。具体的には、昇降装置40の第2アーム42を上昇させて、第2アーム42の上に配置されたキャリア30を上昇させる。ここでも、キャリア30を安定支持した状態で上昇させるため、第2アーム42と同期して支持装置45の第2マグネット47を上昇させる。そして、キャリア30の第1突起36および第2突起37と、スライド装置50の第1フック56および第2フック57との係合を、それぞれ解除させる。これにより、キャリア30が昇降装置40および支持装置45のみによって支持される。
次に図9(i)に示すように、スライド装置50のフレーム52を第1搬送経路の外側に復帰させる。
次に図9(j)に示すように、キャリア30を下降させて位置決めする。具体的には、昇降装置40の第2アーム42を下降させて、第2アーム42の上に配置されたキャリア30を下降させる。ここでも、キャリア30を安定支持した状態で下降させるため、第2アーム42と同期して支持装置45の第2マグネット47を下降させる。以上により、キャリア30が第2搬送経路上に配置され、第1搬送経路から第2搬送経路へのキャリア30の移載が完了する。
ところでキャリア30の移載時に、キャリア30の下降位置が第2搬送経路18からずれると、キャリア30の下端角部が図3に示す搬送用ガイドローラ60に衝突して、搬送用ガイドローラ60が破損するおそれがある。そこで、下降中のキャリア30を第2搬送経路18上に案内するため、第2搬送経路18の両側に、キャリア搬送方向に回転軸を有する昇降用ガイドローラ70を設けることが望ましい。この昇降用ガイドローラ70により、キャリア30を第2搬送経路18上に下降させることができるので、キャリア30の下端角部が搬送用ガイドローラ60に衝突することはない。したがって、キャリア30の移載時における搬送用ガイドローラ60の破損を防止することができる。
(真空処理方法)
次に、真空処理装置の運転方法につき、図1を用いて説明する。上述したように、第1真空処理室24の第1搬送経路16から第2搬送経路18にキャリア30をトラバースした後は、そのキャリア30に搭載された基板に対して、第1真空処理室24の成膜装置25を用いて成膜処理を施す。なおトラバース機構を構成するスライド装置等は第2搬送経路の外側に配置されていないので、第2搬送経路に近接して成膜装置25を設けることができる。したがって、第1真空処理室24をトラバース室および成膜室として機能させるとともに、その第1真空処理室24を小型化することが可能になり、真空処理装置10を省スペース化および低コスト化することができる。
なお真空処理装置10を構成する他の室の第1搬送経路16上および第2搬送経路18上には、それぞれ基板を搭載したキャリアが配置されている。そこで、第1真空処理室24におけるトラバース動作および成膜処理と並行して、他の室でも所定の動作または処理を行う。例えば、第1真空処理室24において金属配線の形成を行うのと平行して、第2真空処理室22において金属配線の表面に絶縁膜を形成し、第3真空処理室20において絶縁膜の表面に透明電極を形成する。
次に、各室間に配置されたゲートバルブ27を開放し、各室に配置されたキャリア30をそれぞれ隣の室に搬送する。本実施形態では、第1真空処理室24の第1搬送経路16から第2搬送経路18にキャリアのみを移載したので、キャリアをその軌道ごと水平移動させる従来技術とは異なり、第1搬送経路16にキャリアの軌道が残る。そのため、第2搬送経路18に沿って第1真空処理室24から第2真空処理室22へキャリアを搬送するのと同時に、第1搬送経路16に沿って第2真空処理室22から第1真空処理室24へキャリアを搬送することができる。その結果、第1搬送経路16および第2搬送経路18の各室に配置された全てのキャリアを、同時に隣の室に搬送することができる。
以上の動作を繰り返して、真空処理装置10の全ての室に対して順にキャリアを搬送することにより、そのキャリアに搭載された基板に対する所定の処理が完了する。
以上に詳述したように、本実施形態では、キャリア搬送時にキャリア上部を非接触支持する支持装置を、キャリアの昇降装置と同期して昇降させる構成とした。第1搬送経路および第2搬送経路に沿ってキャリアを搬送する際に、支持装置によってキャリアの上部を非接触支持することにより、キャリアを安定支持した状態で搬送することが可能である。これに加えて、第1搬送経路から第2搬送経路にキャリアを移載する際に、キャリアの昇降装置と同期して支持装置を昇降可能としたので、キャリアを安定支持した状態で昇降させることができる。これにより、第1搬送経路から第2搬送経路にキャリアを移載することが可能になり、第1搬送経路にキャリアの軌道が残る。したがって、搬送経路に存在する全てのキャリアを同時に搬送することが可能になる。これに伴って、基板処理のタクトタイムを短縮することが可能になり、製造効率を向上させることができる。
またキャリアの昇降装置とスライド装置とを別個に設けたので、両者の駆動装置を大気側に配置することが可能になり、真空側では簡単な装置構成で第1搬送経路から第2搬送経路にキャリアを移載することが可能になる。したがって、搬送装置をコンパクト化することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、各実施形態で挙げた具体的な材料や構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、実施形態では真空処理装置について説明したが、真空以外の圧力下において処理を行う装置に本発明を適用することも可能である。
また、実施形態では各真空処理室の第2搬送経路側で一連の成膜処理を行う構成としたが、第1搬送経路側で一連の成膜処理を行うことも可能である。この場合、成膜処理を行った後に、第1搬送経路から第2搬送経路にキャリアを移載することになる。なおトラバース機構が付与された真空処理室では、他の真空処理室に比べて、成膜処理に割り当てられる時間が短くなる。そのため、一連の成膜処理のうち最初の成膜処理が最後の成膜処理より短時間の場合には、実施形態のように第2搬送経路側で一連の成膜処理を行う構成とし、最後の成膜処理が最初の成膜処理より短時間の場合には、第1搬送経路側で一連の成膜処理を行う構成とすればよい。これにより、全体のタクトタイムを短縮することができる。
真空処理装置の全体構成を示す平面図である。 図1のX矢視図である。 ガイドローラの説明図であり、図1のY矢視図である。 トラバース機構の説明図であり、図1のY矢視図である。 トラバース方法の工程図であり、図1のZ矢視図である。 トラバース方法の工程図である。 トラバース方法の工程図である。 トラバース方法の工程図である。 トラバース方法の工程図である。 複数の真空処理室を備えた真空処理装置の概略構成を示す平面図である。 従来のトラバース機構の説明図である。
符号の説明
16‥第1搬送経路 18‥第2搬送経路 30‥キャリア 40‥昇降装置 45‥支持装置

Claims (5)

  1. 被処理基板を縦型保持するキャリアと、
    前記キャリアの第1搬送経路および第2搬送経路と、
    前記第1搬送経路および前記第2搬送経路に沿って配設された、前記キャリアの上部を非接触支持する支持装置と、
    前記第1搬送経路から前記第2搬送経路に前記キャリアを移載するため、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路において前記キャリアを昇降させる昇降装置と、を備え、
    前記支持装置は、前記昇降装置に同期して昇降可能とされていることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記昇降装置に加えて、前記第1搬送経路の上方から前記第2搬送経路の上方に前記キャリアをスライドさせるスライド装置を備えていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記スライド装置は、前記キャリアを3点以上で支持しうるようになっていることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の搬送装置と、
    前記第1搬送経路および前記第2搬送経路に沿って配設された前記被処理基板に対する真空処理室と、を備え、
    前記第1搬送経路から前記第2搬送経路への前記キャリアの移載室として機能する一の前記真空処理室に、前記昇降装置および前記支持装置が配置されていることを特徴とする真空処理装置。
  5. 被処理基板を縦型保持するキャリアと、
    前記キャリアの第1搬送経路および第2搬送経路と、
    前記第1搬送経路および前記第2搬送経路に沿って配設された、前記キャリアの上部を非接触支持する支持装置と、
    を備えた搬送装置において、前記第1搬送経路から前記第2搬送経路に前記キャリアを移載する方法であって、
    前記第1搬送経路および前記第2搬送経路において前記キャリアを昇降させる昇降装置と同期して、前記支持装置を昇降させることを特徴とする搬送方法。
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