JP4711771B2 - 搬送装置および真空処理装置 - Google Patents

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本発明は、搬送装置および真空処理装置に関するものである。
プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ等の製造工程では、大型ガラス基板に対して加熱処理や成膜処理等の真空処理が行われる。そのため、様々な真空処理装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−131232号公報
真空処理装置では、真空側と大気側との間で基板を出し入れする作業に時間がかかるので、真空側から基板を取り出すことなく複数の真空処理を連続して行うことが望ましい。そこで、複数の真空処理室が連結された真空処理装置が開発されている。
また、特許文献1に開示された基板を水平に保持する成膜装置では、基板の大型化に伴って装置も大型化することになる。そこで近年では、基板を略垂直に保持して成膜等を行う縦型の真空処理装置が開発されている。
図1は、複数の真空処理室を備えた縦型の真空処理装置の概略構成を示す平面図である。この真空処理装置10は、被処理基板を縦型保持するキャリア30と、キャリア30の第1搬送経路(往路)16および第2搬送経路(復路)18とを備えている。その第1搬送経路16および第2搬送経路18に沿って、複数の真空処理室24,22,20が設けられている。その先端の第1真空処理室24において、第1搬送経路16から第2搬送経路18にキャリア30を移載するようになっている。
図10は、従来技術の説明図であり、図1のZ矢視図である。図10(a)に示すように、第2搬送経路18の両側には、垂直方向に回転軸を有する一対の搬送用ガイドローラ60が設けられている。搬送用ガイドローラ60は、第2搬送経路18に沿って所定間隔で配置されている。この搬送用ガイドローラ60により、キャリア30が第2搬送経路18に沿って案内されるようになっている。なお第1搬送経路の両側にも、同様の搬送用ガイドローラが設けられている。
ところで、図1に示す第1真空処理室24において、第1搬送経路16から第2搬送経路18にキャリア30を移載する際に、図10(b)に示すように、キャリア30の下降位置が第2搬送経路18からずれる場合がある。この場合、キャリア30の下端角部が、搬送用ガイドローラ60の端部に衝突することになる。これにより、搬送用ガイドローラ60の回転軸に曲げモーメントが作用し、搬送用ガイドローラ60を回転自在に支持するベアリングが破損するという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、搬送用ガイドローラの破損を防止することが可能な、搬送装置の提供を目的とする。
また、信頼性の高い真空処理装置の提供を目的とする。
被処理基板を縦型支持するキャリアと、前記キャリアの搬送経路と、前記キャリアの搬送時において前記キャリアを前記搬送経路に沿って案内する搬送用ガイドローラと、前記キャリアの昇降時において前記キャリアを前記搬送経路上に案内する昇降用ガイドローラと、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、昇降時のキャリアが搬送用ガイドローラに衝突することがなくなるので、搬送用ガイドローラの破損を防止することができる。
また、前記キャリアの昇降時における前記昇降用ガイドローラと前記キャリアとの隙間は、前記キャリアの昇降時における前記搬送用ガイドローラと前記キャリアとの隙間より小さくなっていることが望ましい。
この構成によれば、昇降時のキャリアは昇降用ガイドローラのみに当接し、搬送用ガイドローラには当接しない。したがって、キャリアの昇降時における搬送用ガイドローラの破損を防止することができる。
また、前記キャリアの搬送時における前記搬送用ガイドローラと前記キャリアとの隙間は、前記キャリアの搬送時における前記昇降用ガイドローラと前記キャリアとの隙間より小さくなっていることが望ましい。
この構成によれば、搬送時のキャリアは搬送用ガイドローラのみに当接し、昇降用ガイドローラには当接しない。したがって、キャリアの搬送時における昇降用ガイドローラの破損を防止することができる。
また、前記昇降用ガイドローラにおける前記キャリア側の先端点は、前記搬送用ガイドローラにおける前記キャリア側の先端点より、高所に配置されていることが望ましい。
この構成によれば、昇降時のキャリアは昇降用ガイドローラのみと対面し、搬送用ガイドローラとは対面しない。したがって、キャリアの昇降時における搬送用ガイドローラの破損を確実に防止することができる。
一方、本発明に係る真空処理装置は、上述した搬送装置と、前記搬送経路に沿って配設された前記被処理基板に対する真空処理室と、を備え、第1の前記搬送経路から第2の前記搬送経路への前記キャリアの移載室として機能する一の前記真空処理室に、前記昇降用ガイドローラが配置されていることを特徴とする。
上述した搬送装置は、搬送用ガイドローラの破損を防止することができるので、信頼性の高い真空処理装置を提供することができる。
本発明によれば、昇降時のキャリアが搬送用ガイドローラに衝突することがなくなるので、搬送用ガイドローラの破損を防止することができる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
(真空処理装置)
図1は、真空処理装置の全体構成を示す平面図である。この真空処理装置10は、被処理基板を縦型保持するキャリア30と、そのキャリア30の往復搬送経路15と、その往復搬送経路15に沿って配設された複数の真空処理室24,22,20とを備えている。
真空処理装置10は、基板を縦型保持するキャリア30と、そのキャリア30の往復搬送経路15とを備えている。往復搬送経路15は、往路である第1搬送経路16と、復路である第2搬送経路18とで構成されている。これらの第1搬送経路16および第2搬送経路18は、同等の長さで略平行に配置されている。
その往復搬送経路15には、真空排気装置28を備えた複数の真空処理室24,22,20が設けられている。具体的には、往復搬送経路15の先端から順に、第1真空処理室24、第2真空処理室22および第3真空処理室20が設けられている。各処理室の第2搬送経路18側には、それぞれ成膜装置25,23,21が設けられている。これにより、各処理室の第2搬送経路18側は、基板に対する成膜室として機能しうるようになっている。なお各処理室の第1搬送経路16側には、必要に応じてヒータ等(不図示)が設けられている。これにより、各処理室の第1搬送経路16側は、基板に対する加熱室等として機能しうるようになっている。
また往復搬送経路15の基端部には、基板着脱室12が設けられている。この基板着脱室12では、キャリア(不図示)に対する基板の着脱が行われる。具体的には、処理前の基板をキャリアに搭載して第1搬送経路16に投入し、第2搬送経路18を通過したキャリアから処理後の基板を取り出す。これらの基板着脱作業は、大気圧下で行われるようになっている。
基板着脱室12と第3真空処理室20との間には、真空排気装置28を備えたロード/アンロード室14が接続されている。このロード/アンロード室14は、真空下の第3真空処理室20と大気圧下の基板着脱室との間における基板の授受を仲介するものである。具体的には、ロード/アンロード室14を真空排気した状態で第3真空処理室20との間で基板の授受を行い、ロード/アンロード室14を大気開放した状態で基板着脱室12との間で基板の授受を行うようになっている。
図2は、図1のX矢視図であり、成膜装置25,23を除去した状態の真空処理装置10の側面図である。図2に示すように、各真空処理室24,22の内部には、矩形平板状のキャリア30が直立した状態で配置されている。キャリア30の表面中央部にはトレーが配置され、そのトレーによって基板2を略垂直に保持しうるようになっている。基板2を縦型保持することにより、基板2の大型化に伴う真空処理装置の大型化を抑制することができるとともに、大型基板のたわみによる処理精度の低下を回避することができる。なお、基板2を垂直から若干傾けた状態で保持すれば、基板2の座屈を防止して基板2を安定支持することができる。
キャリア30は、ラックアンドピニオン機構により搬送経路上を移動可能とされている。すなわち、キャリア30の下辺に形成されたラック31を、搬送経路上に配置されたピニオン32と係合させて、ピニオン32を回転駆動することにより、キャリア30を搬送経路に沿って水平移動させることができるようになっている。
図3は、ガイドローラの説明図であり、図1のY矢視図である。図3に示すように、第1搬送経路16および第2搬送経路18の両側には、垂直方向に回転軸を有する一対の搬送用ガイドローラ60が設けられている。この搬送用ガイドローラ60でキャリア30の下端部を挟み込むことにより、搬送方向と交差する方向へのキャリア30の下端部の移動が規制されている。
図2に戻り、搬送経路の上方には支持装置45が設けられている。この支持装置45は、キャリア30の上部を非接触支持してキャリア30の姿勢を保持するものである。支持装置45として、キャリア30の上縁部に埋設された鉄芯35との間に引力を発生させるマグネットを採用することが望ましい。なおキャリア30の上部を接触支持すると、ダストが発生して基板に付着するおそれがあるが、キャリア30の上部を非接触支持することにより、かかる不具合を防止することができる。このような支持装置45により、搬送方向と交差する方向へのキャリア30の上端部の移動が規制されている。
上述した搬送用ガイドローラ60および支持装置45は、搬送経路に沿って所定間隔で配設されている。これによりキャリア30は、安定支持された状態で、搬送経路に沿って移動しうるようになっている。
(トラバース機構)
図4は、トラバース機構の説明図であり、図1のY矢視図である。図1の第1搬送経路16に沿って搬送されたキャリアは、第1真空処理室24において第2搬送経路18に移載される。すなわち、第1真空処理室24はトラバース室(移載室)として機能し、第1真空処理室24にはトラバース機構(移載機構)が設けられている。図4に示すトラバース機構は、昇降装置40、支持装置45およびスライド装置50を主として構成されている。
第1真空処理室24におけるキャリア搬送方向両端部の底面付近には、キャリア30の昇降装置40が設けられている。この昇降装置40は、油圧シリンダ等からなる駆動装置43と、その駆動装置43に接続された第1アーム41および第2アーム42とを備えている。駆動装置43は第1搬送経路16と第2搬送経路18との間に配置され、第1アーム41は第1搬送経路16上に配置され、第2アーム42は第2搬送経路18上に配置されている。その駆動装置43により、各アーム41,42を同時に上下移動させて、各アーム41,42上に載置されたキャリア30を昇降しうるようになっている。
また第1真空処理室24の天井付近には、上述したキャリア30の支持装置45が設けられている。この支持装置45は、油圧シリンダ等からなる駆動装置48と、その駆動装置に接続された第1マグネット46および第2マグネット47とを備えている。駆動装置48は第1搬送経路16と第2搬送経路18との間に配置され、第1マグネット46は第1搬送経路16上に配置され、第2マグネット47は第2搬送経路18上に配置されている。その駆動装置48により、各マグネット46,47を同時に上下移動しうるようになっている。
また第1真空処理室24の第1搬送経路16の外側には、キャリア30のスライド装置50が設けられている。このスライド装置50は、油圧シリンダ等の駆動装置51と、駆動装置51に接続されたフレーム52とを備えている。フレーム52は、搬送経路に沿って延設された水平フレーム53と、その水平フレーム53の両端から立設された垂直フレーム54とで構成されている。なお水平フレーム53はキャリア30と同等の長さに形成され、各垂直フレーム54はキャリア30の半分程度の高さに形成されている。
各垂直フレーム54の第1搬送経路側の上端部および下端部には、それぞれ第1フック56および第2フック57が形成されている。第1フック56は、キャリア30の側面中央部に形成された第1突起36と係合し、第2フック57は、キャリア30の側面下端部に形成された第2突起37と係合する。これにより、スライド装置50はキャリア30を3点以上(4点)で安定支持しうるようになっている。なお下端部の第2フック57によりキャリア30の自重を支持し、上端部の第1フック56によりキャリア30の姿勢を保持するように、スライド装置50の各フック56,57とキャリア30の各突起36,37とを設計すれば、キャリア30を安定支持することができる。また各フック56,57によりキャリア30の側面下半部を支持するので、仮に支持部においてダストが発生しても、そのダストが基板に付着する可能性は少ない。
そして、駆動装置51によってフレーム52をスライドさせることにより、フレーム52に搭載されたキャリア30を、第1搬送経路16上から第2搬送経路18上にスライドしうるようになっている。
(トラバース方法)
上述したトラバース機構を使用して、キャリア30を第1搬送経路16から第2搬送経路18に移載する方法について説明する。
まず、第1真空処理室24の第1搬送経路16にキャリア30を搬入して、昇降装置40の第1アーム41上に配置する。次に、第1アーム41を上昇させて、キャリア30を上昇させる。なお、キャリア30を安定支持した状態で昇降させるため、昇降装置40と同期して支持装置45を昇降させるようにする。ここでは、第1アーム41と同期して支持装置45の第1マグネット46を上昇させる。
次に、スライド装置50のフレーム52を第1搬送経路16まで前進させる。次に、キャリア30を下降させ、キャリア30の各突起36,37をスライド装置50の各フック56,57に係合させる。次に、昇降装置40の第1アーム41と支持装置45の第1マグネット46とをキャリア30から離反させる。そして、スライド装置50のフレーム52を前進させ、フレーム52に搭載されたキャリア30を第1搬送経路16上から第2搬送経路18上にスライドさせる。
次に、昇降装置40の第1アーム41と支持装置45の第1マグネット46とをキャリア30に接近させる。次に、キャリア30を上昇させて、キャリア30の各突起36,37とスライド装置50の各フック56,57との係合を解除する。次に、スライド装置50のフレーム52を第1搬送経路16の外側に復帰させる。そして、キャリア30を下降させることにより、キャリア30を第2搬送経路18上に配置する。以上により、第1搬送経路16から第2搬送経路18へのキャリア30の移載が完了する。
(昇降用ガイドローラ)
ところで、キャリア30の移載時に、キャリア30の下降位置が第2搬送経路18からずれる場合がある。この場合、キャリア30の下端角部が、図3に示す搬送ローラ60に衝突することになる。これにより、搬送ローラ60の回転軸に曲げモーメントが作用し、搬送ローラ60を回転自在に支持するベアリングが破損するという問題がある。
そこで本実施形態では、昇降中のキャリア30を搬送経路上に案内するため、昇降用ガイドローラ(以下「昇降ローラ」という。)70を設ける。昇降ローラ70は、搬送ローラ60と同様に、ステンレス材料等からなる円盤状のローラが回転軸の周りを自在に回転しうるように形成されたものである。なお搬送ローラ60が垂直方向に回転軸を有するのに対して、昇降ローラ70は搬送方向に回転軸を有している。また昇降ローラ70は、搬送ローラ60と同様に、第2搬送経路18に沿って所定間隔で、第2搬送経路18の両側に配設されている。なお搬送ローラ60に近接して昇降ローラ70を配設することにより、キャリア30と搬送ローラとの衝突を確実に回避することができる。
図5は、第1実施形態に係る搬送装置の説明図である。なお図5(a)は図3のA部の拡大図であり、図5(b)は図5(a)のC−C線における平面断面図である。なお以下の各図では、搬送ローラおよび昇降ローラの回転軸の記載を省略している。
図5(a)に示すように、第1実施形態では、キャリア30の搬送時において昇降ローラ70と対向するキャリア30の表面に、溝87が形成されている。溝87は、キャリア30の下辺と平行に、昇降ローラ70と同じ高さに形成されている。またキャリア30の昇降時において搬送ローラ60と対向するキャリア30の表面に、溝86が形成されている。溝86は、溝87からキャリア30の下辺にかけて形成されている。なお溝87および溝86は同等の深さに形成されている。一方、図5(b)に示すように、昇降ローラ70におけるローラ72の側面は、搬送ローラ60と同様に、回転軸方向の両端部より中央部が外側に膨らんだ形状となっている。
図6は図5(a)のD−D線における正面断面図であり、図6(a)はキャリア昇降中の状態図であり、図6(b)はキャリア搬送中の状態図である。
図6(a)に示すように、昇降ローラ70のキャリア30側の先端点74は、搬送ローラ60のキャリア30側の先端点64と同等の高さに配置されている。また昇降ローラ70の先端点74は、搬送ローラ60の先端点64より外側に配置されている。さらに、昇降ローラ70の先端点74を含む回転軸直角断面におけるローラ72の曲率半径75は、搬送ローラ60の先端点64および回転軸を含む断面におけるローラ62の曲率半径65以上に形成されている。
そして本実施形態では、キャリア30の昇降時における昇降ローラ70とキャリア30との隙間V1が、搬送ローラ60とキャリア30との隙間S1より小さくなっている。これは、溝86の表面から昇降ローラ70の先端点74までの距離と搬送ローラ60の先端点64までの距離との差より、溝86の深さを深く形成することによって実現されている。これにより、昇降時のキャリア30は昇降ローラ70のみに当接し、搬送ローラ60には当接しない。したがって、キャリア30の昇降時における搬送ローラ60の破損を防止することができる。
また図6(b)に示すように、キャリア30の搬送時における搬送ローラ60とキャリア30との隙間S2が、昇降ローラ70とキャリア30との隙間V2より小さくなっている。これは、昇降ローラ70の先端点74を搬送ローラ60の先端点64より外側に配置することによって実現されている。これにより、搬送時のキャリア30は搬送ローラ60のみに当接し、昇降ローラ70には当接しない。したがって、キャリア30の搬送時における昇降ローラ70の破損を防止することができる。
以上に詳述したように、本実施形態では、昇降時のキャリア30を搬送経路上に案内する昇降ローラ70を備えている構成とした。この構成によれば、昇降時のキャリア30が搬送ローラ60に衝突することがなくなるので、搬送ローラ60の破損を防止することができる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係る搬送装置の説明図である。なお図7(a)は図3のA部に相当する部分の拡大図であり、図7(b)は図7(a)のF−F線における平面断面図である。第2実施形態では、キャリア30の表面に突起85が形成されている点で、溝が形成されている第1実施形態と相違している。なお第1実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態では、第1実施形態と同じ搬送ローラ60および昇降ローラ70を備えている。ただし第2実施形態では、図7(a)に示すように、キャリア30の昇降時において昇降ローラ70と対向するキャリア30の表面に、突起85が形成されている。突起85は、昇降ローラ70の下方からキャリア30の下辺にかけて形成されている。
そして図7(b)に示すように、キャリア30の昇降時における昇降ローラ70とキャリア30との隙間V1が、搬送ローラ60とキャリア30との隙間S1より小さくなっている。これは、キャリアの表面から昇降ローラ70の先端点74までの距離と搬送ローラ60の先端点64までの距離との差より、突起85の高さを高く形成することによって実現されている。これにより、昇降時のキャリア30は昇降ローラ70のみに当接し、搬送ローラ60には当接しない。したがって、キャリア30の昇降時における搬送ローラ60の破損を防止することができる。
また、キャリア30の搬送時における搬送ローラ60とキャリア30との隙間S2が、昇降ローラ70とキャリア30との隙間V2より小さくなっている。これは、昇降ローラ70の先端点74を搬送ローラ60の先端点64より外側に配置することによって実現されている。これにより、搬送時のキャリア30は搬送ローラ60のみに当接し、昇降ローラ70には当接しない。したがって、キャリア30の搬送時における昇降ローラ70の破損を防止することができる。
上述した本実施形態でも、昇降時のキャリア30が搬送ローラ60に衝突することがなくなるので、搬送ローラ60の破損を防止することができる。またキャリア30の表面に突起85を設ける第2実施形態では、溝を設ける第1実施形態と比べて、製造コストを低減することができる。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態に係る搬送装置の説明図である。なお図8(a)は図3のA部に相当する部分の拡大図であり、図8(b)は図8(a)のG−G線における平面断面図である。第3実施形態では、昇降ローラ70が搬送ローラ60より高所に配置されている点で、同等に配置されている第1実施形態と相違している。なお第1実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
図8(a)に示すように、キャリア30の搬送時において昇降ローラ70と対面するキャリア30の表面に、第1実施形態と同様の溝87が形成されている。溝87は、キャリア30の下辺と平行に、昇降ローラ70と同じ高さに形成されている。なお、キャリア30の昇降時において搬送ローラ60と対向するキャリア30の表面には、溝が形成されていない。
図9は図8(a)のH−H線における正面断面図であり、図9(a)はキャリア昇降中の状態図であり、図9(b)はキャリア搬送中の状態図である。
図9(a)に示すように、昇降ローラ70のキャリア30側の先端点74は、搬送ローラ60のキャリア30側の先端点64より高所に配置されている。なおキャリア30の表面から昇降ローラ70の先端点74までの距離と、搬送ローラ60の先端点64までの距離とは同等になっている。また昇降ローラ70の先端点74を含む回転軸直角断面におけるローラ72の曲率半径75、および搬送ローラ60の先端点64および回転軸を含む断面におけるローラ62の曲率半径65は、いずれも任意である。
そして本実施形態では、昇降時のキャリア30は昇降ローラ70のみと対面し、搬送ローラ60とは対面しない。これは、昇降ローラ70を搬送ローラ60より高所に配置することによって実現されている。これにより、昇降時のキャリア30は昇降ローラ70のみに当接し、搬送ローラ60には当接しない。したがって、キャリア30の昇降時における搬送ローラ60の破損を確実に防止することができる。
また図9(b)に示すように、キャリア30の搬送時における搬送ローラ60とキャリア30との隙間S2が、昇降ローラ70とキャリア30との隙間V2より小さくなっている。これは、キャリア30の表面に溝87を形成することによって実現されている。これにより、搬送時のキャリア30は搬送ローラ60のみに当接し、昇降ローラ70には当接しない。したがって、キャリア30の搬送時における昇降ローラ70の破損を防止することができる。
上述した本実施形態でも、昇降時のキャリア30が搬送ローラ60に衝突することがなくなるので、搬送ローラ60の破損を防止することができる。またキャリア30の表面に1本の溝を設ける第3実施形態では、複数の溝を設ける第1実施形態と比べて、製造コストを低減することができる。さらに第3実施形態では、搬送ローラ60のローラと昇降ローラ70のローラとを共用化することも可能である。
(真空処理方法)
最後に、真空処理装置の運転方法につき、図1を用いて説明する。上述したように、第1真空処理室24の第1搬送経路16から第2搬送経路18にキャリア30をトラバースした後は、そのキャリア30に搭載された基板に対して、第1真空処理室24の成膜装置25を用いて成膜処理を施す。なおトラバース機構を構成するスライド装置等は第2搬送経路の外側に配置されていないので、第2搬送経路に近接して成膜装置25を設けることができる。したがって、第1真空処理室24をトラバース室および成膜室として機能させるとともに、その第1真空処理室24を小型化することが可能になり、真空処理装置10を省スペース化および低コスト化することができる。
なお真空処理装置10を構成する他の室の第1搬送経路16上および第2搬送経路18上には、それぞれ基板を搭載したキャリアが配置されている。そこで、第1真空処理室24におけるトラバース動作および成膜処理と並行して、他の室でも所定の動作または処理を行う。例えば、第1真空処理室24において金属配線の形成を行うのと平行して、第2真空処理室22において金属配線の表面に絶縁膜を形成し、第3真空処理室20において絶縁膜の表面に透明電極を形成する。
次に、各室間に配置されたゲートバルブ27を開放し、各室に配置されたキャリア30をそれぞれ隣の室に搬送する。本実施形態では、第1真空処理室24の第1搬送経路16から第2搬送経路18にキャリアのみを移載したので、キャリアをその軌道ごと水平移動させる従来技術とは異なり、第1搬送経路16にキャリアの軌道が残る。そのため、第2搬送経路18に沿って第1真空処理室24から第2真空処理室22へキャリアを搬送するのと同時に、第1搬送経路16に沿って第2真空処理室22から第1真空処理室24へキャリアを搬送することができる。その結果、第1搬送経路16および第2搬送経路18の各室に配置された全てのキャリアを、同時に隣の室に搬送することができる。
以上の動作を繰り返して、真空処理装置10の全ての室に対して順にキャリアを搬送することにより、そのキャリアに搭載された基板に対する所定の処理が完了する。
そして上記各実施形態によれば、キャリア30の昇降に伴う搬送ローラの破損を防止しうるので、第1搬送経路16から第2搬送経路18にキャリアを移載することが可能になる。その結果、第1搬送経路16および第2搬送経路18の各室に配置された全てのキャリアを、同時に隣の室に搬送することができる。したがって、基板処理のタクトタイムを短縮することが可能になり、製造効率を向上させることができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、各実施形態で挙げた具体的な材料や構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。例えば、実施形態では昇降用ガイド部材として昇降用ガイドローラを採用したが、傾斜面によりキャリアを搬送経路上に案内する昇降用ガイド板を採用することも可能である。またキャリアの下端部を先細り形状として、自らを搬送経路上に案内することも可能である。
また、実施形態では真空処理装置について説明したが、真空以外の圧力下において処理を行う装置に本発明を適用することも可能である。
また、実施形態では各真空処理室の第2搬送経路側で一連の成膜処理を行う構成としたが、第1搬送経路側で一連の成膜処理を行うことも可能である。この場合、成膜処理を行った後に、第1搬送経路から第2搬送経路にキャリアを移載することになる。なおトラバース機構が付与された真空処理室では、他の真空処理室に比べて、成膜処理に割り当てられる時間が短くなる。そのため、一連の成膜処理のうち最初の成膜処理が最後の成膜処理より短時間の場合には、実施形態のように第2搬送経路側で一連の成膜処理を行う構成とし、最後の成膜処理が最初の成膜処理より短時間の場合には、第1搬送経路側で一連の成膜処理を行う構成とすればよい。これにより、全体のタクトタイムを短縮することができる。
真空処理装置の全体構成を示す平面図である。 図1のX矢視図である。 ガイドローラの説明図であり、図1のY矢視図である。 トラバース機構の説明図であり、図1のY矢視図である。 第1実施形態に係る搬送装置の説明図である。 図5(a)のD−D線における正面断面図である。 第2実施形態に係る搬送装置の説明図である。 第3実施形態に係る搬送装置の説明図である。 図8(a)のH−H線における正面断面図である。 従来技術の説明図であり、図1のZ矢視図である。
符号の説明
16‥第1搬送経路 18‥第2搬送経路 30‥キャリア 60‥搬送用ガイドローラ 70‥昇降用ガイドローラ

Claims (5)

  1. 被処理基板を縦型支持するキャリアと、
    前記キャリアの搬送経路と、
    前記キャリアの搬送時において前記キャリアを前記搬送経路に沿って案内する搬送用ガイドローラと、
    前記キャリアの昇降時において前記キャリアを前記搬送経路上に案内する昇降用ガイドローラと、
    を備えたことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記キャリアの昇降時における前記昇降用ガイドローラと前記キャリアとの隙間は、前記キャリアの昇降時における前記搬送用ガイドローラと前記キャリアとの隙間より小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記キャリアの搬送時における前記搬送用ガイドローラと前記キャリアとの隙間は、前記キャリアの搬送時における前記昇降用ガイドローラと前記キャリアとの隙間より小さくなっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記昇降用ガイドローラにおける前記キャリア側の先端点は、前記搬送用ガイドローラにおける前記キャリア側の先端点より、高所に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の搬送装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の搬送装置と、
    前記搬送経路に沿って配設された前記被処理基板に対する真空処理室と、を備え、
    第1の前記搬送経路から第2の前記搬送経路への前記キャリアの移載室として機能する一の前記真空処理室に、前記昇降用ガイドローラが配置されていることを特徴とする真空処理装置。
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