JP4706984B2 - 衝突推定装置及び衝突推定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自車両に搭載され、レーダ装置を介して検出された物体と前記自車両との衝突を推定する衝突推定装置及び衝突推定方法に関する。より特定的には、例えば、前記物体が他の車両であって、前記自車両における前記他の車両の衝突位置を推定する衝突推定装置及び衝突推定方法に関する。
従来、車両の衝突時に乗員を保護するシートベルト等の乗員保護装置が知られている。また、乗員保護装置によって乗員を適切に保護するためには、車両の衝突位置を推定する必要があるため、車両の衝突位置を推定する装置、方法等が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の衝突予測装置は、以下のようにして衝突位置を算出するものである。
まず、衝突面判定演算部において、自車両と相手車両が衝突する際に、自車両における相手車両が衝突する面を選択する。また、車両軌道交点演算部は、自車両と相手車両との交点を算出し、衝突推定部は、自車両と相手車両との交点と自車両及び相手車両がそれぞれ交点に到達する時間に基づいて、自車両と相手車両とが衝突するか否かを判定する。更に、自車両と相手車両とが衝突すると判定された場合、衝突位置演算部は、衝突面判定演算部で選択された衝突面に基づいて、自車両における相手車両が衝突する衝突位置を算出する。上記特許文献1に記載の衝突予測装置によれば、自車両における衝突対象移動体との衝突面を予測しているため、車両の衝突位置を推定するにあたり、計算負荷を軽減することができる。
特開2008−213535号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の衝突予測装置では、車両の衝突位置を正確に推定することが困難となる場合がある。すなわち、上記特許文献1に記載の衝突予測装置では、車両の衝突位置として、相手車両のレーダセンサによる捕捉点の自車両への衝突位置を求めている。一方、例えば、相手車両が、自車両の側面に略直角に衝突する場合には、相手車両の前面が面状に自車両の側面に衝突することになる(図4、図5参照)。そこで、衝突位置を正確に求めるためには、相手車両の車幅を考慮する必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、衝突位置を正確に求めることの可能な衝突推定装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有している。第1の発明は、自車両に搭載され、レーダ装置を介して検出された物体と前記自車両との衝突を推定する衝突推定装置であって、衝突が発生すると推定する時刻である衝突推定時刻における前記自車両に対する前記物体の進行方向に基づいて、前記自車両における前記物体との衝突面を判定する衝突面判定手段と、前記衝突面判定手段によって判定された衝突面に基づいて、前記自車両における前記物体との衝突位置を推定する衝突位置推定手段と、予め設定された前記物体の大きさに基づいて、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を補正する衝突位置補正手段と、を備える。前記物体は、他の車両であって、前記衝突面判定手段が、前記自車両における前記他の車両との衝突面である自車両衝突面を判定し、前記衝突位置推定手段が、前記衝突面判定手段によって判定された自車両衝突面に基づいて、前記自車両における前記他の車両との衝突位置を推定する。前記衝突位置補正手段は、前記他の車両の車幅及び車長の少なくとも一方に基づいて、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を補正する。また、前記衝突面判定手段によって前記自車両衝突面が前記自車両における側面であると判定された場合に、前記衝突推定時刻における前記他の車両の進行方向が自車両の進行方向に対してなす角である衝突角が略直角であるか否かを判定する衝突角判定手段を備え、前記衝突位置補正手段が、前記衝突角判定手段によって衝突角が略直角であると判定された場合に限って、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を補正する。
の発明は、上記第の発明において、前記衝突角判定手段が、前記衝突角が予め設定された下限閾値以上であり、且つ、予め設定された上限閾値以下である場合に、略直角であると判定する。
の発明は、上記第の発明において、前記衝突角判定手段が、前記衝突角が55度以上であり、且つ、125度以下である場合に、略直角であると判定する。
の発明は、上記第の発明において、前記衝突位置補正手段が、前記衝突面判定手段によって前記自車両衝突面が前記自車両における側面であると判定された場合に、前記他の車両の車幅に基づいて、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を補正する。
の発明は、上記第の発明において、前記衝突位置推定手段が、前記自車両における、前記他の車両の前面右端又は前面左端との衝突位置を推定し、前記衝突位置補正手段は、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を、前記衝突推定時刻における前記他の車両の前面が前記自車両の側面と衝突する範囲に含まれ、前記自車両の長手方向の中心位置に近い側の位置に補正する。
の発明は、上記第の発明において、前記衝突位置補正手段が、次の(1)式〜(4)式に基づいて、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置CPy’を、前記他の車両の車幅Dmを用いて補正して補正位置CPyを求める。
CPy=CPy’+Dm×σ1 (1)
σ1=0 (CPy’<L/2の場合) (2)
σ1=(−CPy’−L/2)/(L/2)
(L/2≦CPy’<Lの場合) (3)
σ1=1 (L≦CPy’の場合) (4)
ただし、衝突位置CPy’、補正位置CPyは、前記自車両の先端を原点として、前記自車両の前後方向の座標であって、前方側に向かう座標上の位置である。
の発明は、上記第の発明において、前記衝突面判定手段によって前記自車両衝突面が前記自車両における前面であると判定された場合に、前記衝突推定時刻における前記他の車両の進行方向が自車両の進行方向に対してなす角である衝突角が略直角であるか否かを判定する衝突角判定手段を備え、前記衝突位置補正手段が、前記衝突角判定手段によって衝突角が略直角であると判定された場合に、前記他の車両の車長に基づいて、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を補正する。
の発明は、上記第の発明において、前記衝突角判定手段が、前記衝突角が予め設定された下限閾値以上であり、且つ、予め設定された上限閾値以下である場合に、略直角であると判定する。
の発明は、上記第の発明において、前記衝突角判定手段が、前記衝突角が55度以上であり、且つ、125度以下である場合に、略直角であると判定する。
10の発明は、上記第の発明において、前記衝突位置推定手段が、前記自車両における、前記他の車両の前面右端又は前面左端との衝突位置を推定し、前記衝突位置補正手段が、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を、前記衝突推定時刻における前記他の車両の側面が前記自車両の前面と衝突する範囲に含まれ、前記自車両の幅方向の中心位置に近い側の位置に補正する。
11の発明は、上記第10の発明において、前記衝突位置補正手段は、次の(5)式〜(8)式に基づいて、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置CPx'を、
前記自車両の車幅D及び前記他の車両の車長Lmを用いて補正して補正位置CPxを求め
る。
CPx=CPx'−Lm×σ2 (5)
σ2=0 (CPx'<0の場合) (6)
σ2=CPx'/(Lm+D/2)
(0≦CPx'<(Lm+D/2)の場合) (7)
σ2=1 ((Lm+D/2)≦CPx'の場合) (8)
ただし、衝突位置CPx'、補正位置CPxは、前記自車両の前面における幅方向中央
位置を原点として、前記自車両の幅方向の座標であって、前記他の車両の進行方向に向かう座標上の位置である。
12の発明は、上記第の発明において、前記衝突面判定手段によって前記自車両衝突面が前記自車両における前面であると判定された場合に、前記衝突推定時刻における前記他の車両の進行方向が自車両の進行方向に対してなす角である衝突角が狭角であるか否かを判定する衝突角判定手段を備え、前記衝突位置補正手段が、前記衝突角判定手段によって衝突角が狭角であると判定された場合に、前記他の車両の車長及び車幅に基づいて、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を補正する。
13の発明は、上記第12の発明において、前記衝突角判定手段が、前記衝突角が予め設定された下限閾値以上であり、且つ、予め設定された上限閾値以下である場合に、狭角であると判定する。
14の発明は、上記第13の発明において、前記衝突角判定手段は、前記衝突角が−75度以上であり、且つ、75度以下である場合に、狭角であると判定する。
15の発明は、上記第12の発明において、前記衝突位置推定手段が、前記自車両における、前記他の車両の前面右端又は前面左端との衝突位置を推定し、前記衝突位置補正手段が、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を、前記衝突推定時刻における前記他の車両の前面が前記自車両の前面と衝突する範囲に含まれ、前記自車両の幅方向の中心位置に近い側の位置に補正する。
16の発明は、上記第15の発明において、前記衝突位置補正手段は、次の(9)式〜(13)式に基づいて、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置CPx'を、前記衝突角ε、前記自車両の車幅D、前記他の車両の車長Lm及び車幅Dmを用いて補正して補正位置CPxを求める。
x1=CPx'−Dmε×σ3 (9)
mε=Lm×|sinε|+Dm×|cosε| (10)
σ3=0 (CPx'<0の場合) (11)
σ3=CPx'/(Dmε+D/2)
(0≦CPx'<(Dmε+D/2)の場合) (12)
σ3=1 ((Dmε+D/2)≦CPx'の場合) (13)
ただし、衝突位置CPx'、補正位置CPxは、前記自車両の前面における幅方向中央
位置を原点として、前記自車両の幅方向の座標であって、前記他の車両の進行方向側に向かう座標上の位置である。
17の発明は、自車両に搭載され、レーダ装置を介して検出された物体と前記自車両との衝突を推定する衝突推定方法であって、衝突が発生すると推定する時刻である衝突推定時刻における前記自車両に対する前記物体の進行方向に基づいて、前記自車両における前記物体との衝突面を判定する衝突面判定ステップと、前記衝突面判定ステップにおいて判定された衝突面に基づいて、前記自車両における前記物体との衝突位置を推定する衝突位置推定ステップと、予め設定された前記物体の大きさに基づいて、前記衝突位置推定ステップによって推定された衝突位置を補正する衝突位置補正ステップと、を実行し、前記物体は、他の車両であって、前記衝突面判定ステップでは、前記自車両における前記他の車両との衝突面である自車両衝突面を判定し、前記衝突位置推定ステップでは、前記衝突面判定ステップにおいて判定された自車両衝突面に基づいて、前記自車両における前記他の車両との衝突位置を推定し、前記衝突位置補正ステップでは、前記他の車両の車幅及び車長の少なくとも一方に基づいて、前記衝突位置推定ステップにおいて推定された衝突位置を補正し、前記衝突面判定ステップにおいて前記自車両衝突面が前記自車両における側面であると判定された場合に、前記衝突推定時刻における前記他の車両の進行方向が自車両の進行方向に対してなす角である衝突角が略直角であるか否かを判定する衝突角判定ステップをさらに実行し、前記衝突位置補正ステップでは、前記衝突角判定ステップにおいて衝突角が略直角であると判定された場合に限って、前記衝突位置推定ステップにおいて推定された衝突位置を補正する。
上記第1の発明によれば、衝突が発生すると推定する時刻である衝突推定時刻における前記自車両に対する前記物体の進行方向に基づいて、前記自車両における前記物体との衝突面が判定される。また、判定された衝突面に基づいて、前記自車両における前記物体との衝突位置が推定される。更に、予め設定された前記物体の大きさに基づいて、推定された衝突位置が補正される。従って、衝突位置を正確に求めることができる。
すなわち、予め設定された前記物体の大きさに基づいて、推定された衝突位置が補正されるため、衝突位置を正確に求めることができるのである。例えば、前記物体が他の車両であって、前記他の車両が、自車両の側面に略直角に衝突する場合には、前記他の車両の前面が面状に自車両の側面に衝突することになる(図4、図5参照)。そこで、前記他の車両の車幅を考慮して補正を行うことによって、衝突位置を正確に求めることができる。
また、上記第の発明によれば、前記物体が、他の車両であって、前記自車両における前記他の車両との衝突面である自車両衝突面が判定され、判定された自車両衝突面に基づいて、前記自車両における前記他の車両との衝突位置が推定される。従って、前記物体が、他の車両である場合に、衝突位置を正確に求めることができる。
また、上記第の発明によれば、前記他の車両の車幅及び車長の少なくとも一方に基づいて、推定された衝突位置が補正される。従って、前記物体が、他の車両である場合に、衝突位置を正確に求めることができる。
すなわち、例えば、前記他の車両が、自車両の側面に略直角に衝突する場合には、前記他の車両の前面が面状に自車両の側面に衝突することになる(図4、図5参照)。そこで、前記他の車両の車幅を考慮して補正を行うことによって、衝突位置を正確に求めることができる。また、例えば、前記他の車両が、自車両の前面に略直角に衝突する場合には、前記他の車両の側面が面状に自車両の前面に衝突することになる(図9、図10参照)。そこで、前記他の車両の車長を考慮して補正を行うことによって、衝突位置を正確に求めることができる。
また、上記第の発明によれば、前記自車両衝突面が前記自車両における側面であると判定された場合に、前記衝突推定時刻における前記他の車両の進行方向が自車両の進行方向に対してなす角である衝突角が略直角であるか否かが判定される。また、前記衝突角が略直角であると判定された場合に限って、推定された衝突位置が補正される。従って、計算負荷を適正に軽減することができる。
すなわち、前記自車両衝突面が前記自車両における側面であると判定され、前記衝突角が略直角ではない場合(例えば、衝突角が45度程度である場合)には、前記他の車両における前面の一方端(図7では、前記他の車両YVにおける前面の左端)が前記自車両の側面と衝突することになる(図7、図8参照)ため、推定された衝突位置を補正する必要はないのである。
上記第の発明によれば、前記衝突角が予め設定された下限閾値以上であり、且つ、予め設定された上限閾値以下である場合に、略直角であると判定されるため、略直角であるか否かを簡素な構成で判定することができる。また、下限閾値及び上限閾値を適正な値に設定することによって、略直角であるか否かを適正に判定することができる。
上記第の発明によれば、前記衝突角が55度以上であり、且つ、125度以下である場合に、略直角であると判定されるため、略直角であるか否かを適正に判定することができる。
上記第の発明によれば、前記自車両衝突面が前記自車両における側面であると判定された場合に、前記他の車両の車幅に基づいて、推定された衝突位置が補正される。従って、衝突位置を正確に求めることができる。
すなわち、前記他の車両が、自車両の側面に略直角に衝突する場合には、前記他の車両の前面が面状に自車両の側面に衝突することになる(図4、図5参照)。そこで、前記他の車両の車幅を考慮して補正を行うことによって、衝突位置を正確に求めることができるのである。
上記第の発明によれば、前記自車両における、前記他の車両の前面右端又は前面左端との衝突位置が推定される。また、推定された衝突位置が、前記衝突推定時刻における前記他の車両の前面が前記自車両の側面と衝突する範囲に含まれ、前記自車両の長手方向の中心位置に近い側の位置に補正される。従って、衝突位置を更に正確に求めることができる。
すなわち、例えば、自車両の左前方から前記他の車両が接近する場合には、前記他の車両の前面右端が、レーダ装置によって検出される(図4参照)ため、前記他の車両の前面右端と、前記自車両との衝突位置が推定される。また、前記他の車両が、自車両の側面に略直角に衝突する場合には、前記他の車両の前面が面状に自車両の側面に衝突することになる(図4、図5参照)。更に、前記自車両の長手方向の中心位置には、乗員が登場するキャビンが配設されることが多い(=乗員が搭乗している可能性の高い範囲である)ため、キャビンの位置(ここでは、自車両の長手方向の中心位置)に衝突するか否かは、乗員保護の観点から極めて重要である。従って、前記自車両の長手方向の中心位置に近い側の位置に補正されるため、キャビンの位置に衝突するか否かを重視した適正な補正が行われる。
上記第の発明によれば、次の(1)式〜(4)式に基づいて、推定された衝突位置CPy’が、前記他の車両の車幅Dmを用いて補正して補正位置CPyが求められる。従っ
て、衝突位置を更に正確に求めることができる。
CPy=CPy’+Dm×σ1 (1)
σ1=0 (CPy’<L/2の場合) (2)
σ1=(−CPy’−L/2)/(L/2)
(L/2≦CPy’<Lの場合) (3)
σ1=1 (L≦CPy’の場合) (4)
ただし、衝突位置CPy’、補正位置CPyは、前記自車両の先端を原点として、前記自車両の前後方向の座標であって、前方側に向かう座標上の位置である。
すなわち、図5に示すように、補正前の衝突位置を示す白丸○の位置(=他の車両YVの前面右端と、自車両MVとの衝突位置)と比較して、補正後の衝突位置を示す黒丸●の位置は適正な衝突位置に補正されている。例えば、図5(d)に示す場合(他の車両YVの前面が、自車両MVの後部座席から後端の範囲に衝突する場合)には、補正前の衝突位置を示す白丸○の位置CD1’が自車両MVの後端に位置しているのに対して、補正後の衝突位置を示す黒丸●の位置CD1は、自車両MVの後部座席の位置に適正に補正されている。
上記第の発明によれば、前記自車両衝突面が前記自車両における前面であると判定された場合に、前記衝突推定時刻における前記他の車両の進行方向が自車両の進行方向に対してなす角である衝突角が略直角であるか否かが判定される。また、前記衝突角が略直角であると判定された場合に、前記他の車両の車長に基づいて、推定された衝突位置が補正される。従って、衝突位置を正確に求めることができる。
すなわち、前記他の車両が、自車両の前面に略直角に衝突する場合には、前記他の車両の側面が面状に自車両の前面に衝突することになる(図9、図10参照)。そこで、前記他の車両の車長を考慮して補正を行うことによって、衝突位置を正確に求めることができるのである。
上記第の発明によれば、前記衝突角が予め設定された下限閾値以上であり、且つ、予め設定された上限閾値以下である場合に、略直角であると判定されるため、略直角であるか否かを簡素な構成で判定することができる。また、下限閾値及び上限閾値を適正な値に設定することによって、略直角であるか否かを適正に判定することができる。
上記第の発明によれば、前記衝突角が55度以上であり、且つ、125度以下である場合に、略直角であると判定されるため、略直角であるか否かを適正に判定することができる。
上記第10の発明によれば、前記自車両における、前記他の車両の前面右端又は前面左端との衝突位置が推定される。また、推定された衝突位置が、前記衝突推定時刻における前記他の車両の側面が前記自車両の前面と衝突する範囲に含まれ、前記自車両の幅方向の中心位置に近い側の位置に補正される。従って、衝突位置を更に正確に求めることができる。
すなわち、例えば、自車両の左前方から前記他の車両が接近する場合には、前記他の車両の前面右端が、レーダ装置によって検出される(図9参照)ため、前記他の車両の前面右端と、前記自車両との衝突位置が推定される。また、前記他の車両が、自車両の前面に略直角に衝突する場合には、前記他の車両の側面が面状に自車両の前面に衝突することになる(図9、図10参照)。従って、衝突位置が前記自車両の幅方向の中心位置に近い側の位置に補正されるため、適正な補正が行われる。
上記第11の発明によれば、次の(5)式〜(8)式に基づいて、推定された衝突位置CPx'が、前記自車両の車幅D及び前記他の車両の車長Lmを用いて補正されて補正位置CPxが求められる。
CPx=CPx'−Lm×σ2 (5)
σ2=0 (CPx'<0の場合) (6)
σ2=CPx'/(Lm+D/2)
(0≦CPx'<(Lm+D/2)の場合) (7)
σ2=1 ((Lm+D/2)≦CPx'の場合) (8)
ただし、衝突位置CPx'、補正位置CPxは、前記自車両の前面における幅方向中央
位置を原点として、前記自車両の幅方向の座標であって、前記他の車両の進行方向に向かう座標上の位置である。
すなわち、図10に示すように、補正前の衝突位置を示す白丸○の位置(=他の車両YVの前面右端と、自車両MVとの衝突位置)と比較して、補正後の衝突位置を示す黒丸●の位置は適正な衝突位置に補正されている。例えば、図10(e)に示す場合(他の車両YVの側面後端部が、自車両MVの前面右端に衝突する場合)には、補正前の衝突位置を示す白丸○の位置CE3’が自車両MVから離間した位置に位置しているのに対して、補正後の衝突位置を示す黒丸●の位置CE3は、自車両MVの前面右端の位置に適正に補正されている。
上記第12の発明によれば、前記自車両衝突面が前記自車両における前面であると判定された場合に、前記衝突推定時刻における前記他の車両の進行方向が自車両の進行方向に対してなす角である衝突角が狭角であるか否かが判定される。また、前記衝突角が狭角であると判定された場合に、前記他の車両の車長及び車幅に基づいて、推定された衝突位置が補正される。従って、衝突位置を正確に求めることができる。
すなわち、前記他の車両が、自車両の前面に狭角で衝突する場合(いわゆる、斜突である場合)には、前記他の車両の前面又は側面が面状に自車両の前面に衝突することになる(図12、図14参照)。そこで、前記他の車両の車長及び車幅を考慮して補正を行うことによって、衝突位置を正確に求めることができるのである。
上記第13の発明によれば、前記衝突角が予め設定された下限閾値以上であり、且つ、予め設定された上限閾値以下である場合に、狭角であると判定されるため、狭角であるか否かを簡素な構成で判定することができる。また、下限閾値及び上限閾値を適正な値に設定することによって、狭角であるか否かを適正に判定することができる。
上記第14の発明によれば、前記衝突角が−75度以上であり、且つ、75度以下である場合に、狭角であると判定されるため、狭角であるか否かを適正に判定することができる。
上記第15の発明によれば、前記自車両における、前記他の車両の前面右端又は前面左端との衝突位置が推定される。また、推定された衝突位置が、前記衝突推定時刻における前記他の車両の前面が前記自車両の前面と衝突する範囲に含まれ、前記自車両の幅方向の中心位置に近い側の位置に補正される。従って、衝突位置を更に正確に求めることができる。
すなわち、例えば、自車両の左前方から前記他の車両が接近する場合には、前記他の車両の前面左端が、レーダ装置によって検出される(図12参照)ため、前記他の車両の前面左端と、前記自車両との衝突位置が推定される。また、前記他の車両が、自車両の前面に狭角で衝突する場合(いわゆる、斜突である場合)には、前記他の車両の前面又は側面が面状に自車両の前面に衝突することになる(図12、図14参照)。従って、衝突位置が前記自車両の幅方向の中心位置に近い側の位置に補正されるため、適正な補正が行われる。
上記第16の発明によれば、次の(9)式〜(13)式に基づいて、推定された衝突位置CPx'が、前記衝突角ε、前記自車両の車幅D、前記他の車両の車長Lm及び車幅Dm
を用いて補正されて補正位置CPxが求められる。
x1=CPx'−Dmε×σ3 (9)
mε=Lm×|sinε|+Dm×|cosε| (10)
σ3=0 (CPx'<0の場合) (11)
σ3=CPx'/(Dmε+D/2)
(0≦CPx'<(Dmε+D/2)の場合) (12)
σ3=1 ((Dmε+D/2)≦CPx'の場合) (13)
ただし、衝突位置CPx'、補正位置CPxは、前記自車両の前面における幅方向中央
位置を原点として、前記自車両の幅方向の座標であって、前記他の車両の進行方向側に向かう座標上の位置である。
すなわち、図14に示すように、補正前の衝突位置を示す白丸○の位置(=他の車両YVの前面左端と、自車両MVとの衝突位置)と比較して、補正後の衝突位置を示す黒丸●の位置は適正な衝突位置に補正されている。例えば、図14(e)に示す場合(他の車両YVの側面後端が、自車両MVの前面右端に衝突する場合)には、補正前の衝突位置を示す白丸○の位置CE4’が自車両MVから離間した位置に位置しているのに対して、補正後の衝突位置を示す黒丸●の位置CE4は、自車両MVの前面右端の位置に適正に補正されている。
上記第17の発明によれば、衝突が発生すると推定する時刻である衝突推定時刻における前記自車両に対する前記物体の進行方向に基づいて、前記自車両における前記物体との衝突面が判定される。また、判定された衝突面に基づいて、前記自車両における前記物体との衝突位置が推定される。更に、予め設定された前記物体の大きさに基づいて、推定された衝突位置が補正される。従って、衝突位置を正確に求めることができる。
すなわち、予め設定された前記物体の大きさに基づいて、推定された衝突位置が補正されるため、衝突位置を正確に求めることができるのである。例えば、前記物体が他の車両であって、前記他の車両が、自車両の側面に略直角に衝突する場合には、前記他の車両の前面が面状に自車両の側面に衝突することになる(図4、図5参照)。そこで、前記他の車両の車幅を考慮して補正を行うことによって、衝突位置を正確に求めることができる。
本発明に係る衝突推定装置の構成の一例を示すブロック図 衝突推定ECUの機能構成の一例を示すブロック図 衝突位置推定部、衝突位置補正部等によって用いられる座標、車両の大きさ等の一例を示す平面図 衝突が「側面の直角衝突」である場合において、衝突が発生するか否かの判定方法の一例を示す平面図 衝突が「側面の直角衝突」である場合における衝突位置の補正方法の一例を示す平面図 衝突が「側面の直角衝突」である場合における衝突位置の補正方法の一例を示すグラフ 衝突が「側面の斜突」である場合において、衝突が発生するか否かの判定方法の一例を示す平面図 衝突が「側面の斜突」である場合における衝突位置の算出方法の一例を示す平面図 衝突が「前面の直角衝突」である場合において、衝突が発生するか否かの判定方法の一例を示す平面図 衝突が「前面の直角衝突」である場合における衝突位置の補正方法の一例を示す平面図 衝突が「前面の直角衝突」である場合における衝突位置の補正方法の一例を示すグラフ 衝突が「側面の斜突」である場合において、衝突が発生するか否かの判定方法の一例を示す平面図 衝突が「前面の斜突」である場合において、衝突が発生するか否かの判定に用いる座標系等の一例を示す平面図 衝突が「前面の斜突」である場合において、衝突位置の推定に用いる後輪軸中心座標系等の一例を示す平面図 衝突が「前面の斜突」である場合における衝突位置の補正方法の一例を示す平面図 衝突が「前面の斜突」である場合における衝突位置の補正方法の一例を示す説明図 衝突推定ECUの動作の一例を示すフローチャート(第1部) 衝突推定ECUの動作の一例を示すフローチャート(第2部) 衝突推定ECUの動作の一例を示すフローチャート(第3部)
以下、図面を参照して本発明に係る衝突推定装置及び衝突推定方法の実施形態について説明する。本発明に係る衝突推定装置は、自車両に搭載され、レーダ装置を介して検出された物体と前記自車両との衝突を推定する衝突推定装置である。まず、図1、図2を用いて、車両に搭載された衝突推定装置の構成の一例について説明する。
図1は、本発明に係る衝突推定装置の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本発明に係る衝突推定ECU(Electronic Control Unit)1(=衝突推定装置に相当する)は、周辺機器としての入力機器2及び出力機器3と通信可能に接続されている。
まず、図1を参照して、衝突推定ECU1の入力機器2について説明する。入力機器2は、レーダ装置21、操舵角センサ22、ヨーレートセンサ23、及び、車速センサ24を備えている。
レーダ装置21は、例えば、ミリ波レーダ等を介して、周囲の物体の相対位置及び相対速度を検出する装置であって、衝突推定ECU1(ここでは、図2に示す他車軌道算出部12)に対して、相対位置及び及び相対速度を示す信号を出力する。また、ここでは、図13を用いて後述するように、レーダ装置21は、自車両MVの前面に配設された2個のレーダセンサ21L、21Rを備え、自車両MVの前方の物体(本実施形態では、他の車両YV)の相対位置及び相対速度を検出する。
本実施形態では、レーダ装置21が、自車両MVの前方の他車両YVを検出する場合について説明するが、レーダ装置21が、自車両MVの周囲の物体を検出する形態であれば良い。例えば、レーダ装置21が、自車両MVの前側方の物体を検出する形態でも良いし、自車両MVの後方の物体を検出する形態でも良い。また、本実施形態では、物体が他車両YV(他の車両に相当する)である場合について説明するが、物体がその他の種類の物体(例えば、自転車、歩行者等)である形態でも良い。
操舵角センサ22は、操舵角を検出するセンサであって、衝突推定ECU1(ここでは、図2に示す自車軌道算出部11)に対して、操舵角を示す信号を出力する。ヨーレートセンサ23は、レートジャイロ等からなり、ヨー角の変化する速さ(=車両の重心点を通る鉛直軸廻りの回転角速度)を示すヨーレートを検出するセンサであって、衝突推定ECU1(ここでは、図2に示す自車軌道算出部11)に対して、ヨーレート示す信号を出力する。車速センサ24は、車速を検出するセンサであって、衝突推定ECU1(ここでは、図2に示す自車軌道算出部11)に対して、車速を示す信号を出力する。
次に、図1を参照して、衝突推定ECU1の出力機器3について説明する。出力機器3は、ブレーキECU31、シートベルトECU32、及び、エアバッグECU33を備えている。
ブレーキECU31は、自車両MVの衝突時に乗員を保護するために、衝突推定ECU1(ここでは、図2に示す作動指示部18)からの指示に従って、ブレーキを介して自車両MVに対して制動を加えるECUである。
シートベルトECU32は、自車両MVの衝突時に乗員を保護するために、衝突推定ECU1(ここでは、図2に示す作動指示部18)からの指示に従って、シートベルトを引き締めるECUである。
エアバッグECU33は、自車両MVの衝突時に乗員を保護するために、衝突推定ECU1(ここでは、図2に示す作動指示部18)からの指示に従って、エアバッグを膨張させるECUである。
図2は、衝突推定ECU1の機能構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、衝突推定ECU1は、機能的に、自車軌道算出部11、他車軌道算出部12、衝突面判定部13、衝突位置推定部14、衝突角判定部15、衝突位置補正部16、確率判定部17、及び、作動指示部18を備えている。
なお、衝突推定ECU1は、衝突推定ECU1の適所に配設されたマイクロコンピュータに、衝突推定ECU1の適所に配設されたROM(Read Only Memory)等に予め格納された制御プログラムを実行させることにより、当該マイクロコンピュータを、機能的に、自車軌道算出部11、他車軌道算出部12、衝突面判定部13、衝突位置推定部14、衝突角判定部15、衝突位置補正部16、確率判定部17、作動指示部18等の機能部として機能させる。
自車軌道算出部11は、操舵角センサ22、ヨーレートセンサ23、及び、車速センサ24からの情報等に基づいて、自車両MVの走行軌道を算出する機能部である。本実施形態では、自車軌道算出部11は、自車両MVの走行軌道を、円弧として算出する(図4等参照)。
他車軌道算出部12は、レーダ装置21からの情報等に基づいて、他車両YVの走行軌道を算出する機能部である。本実施形態では、他車軌道算出部12は、他車両YVの走行軌道を、直線として算出する(図4等参照)。
衝突面判定部13(衝突面判定手段に相当する)は、衝突が発生すると推定する時刻である衝突推定時刻における自車両MVに対する他車両YVの進行方向に基づいて、自車両MVにおける他車両YVとの衝突面を判定する機能部である。具体的には、衝突面判定部13は、複数の候補(例えば、側面、前面等)の中から衝突面を選択し、選択された衝突面において衝突が発生する条件(図4、図7等を用いて後述する)を満たすか否かを判定し、衝突が発生する条件を満たすと判定された衝突面を、自車両MVにおける他車両YVとの衝突面であると判定する。より具体的に、衝突面判定部13による、衝突が発生する条件を満たすか否かの判定方法については、図4、図7、図9、図12等を用いて後述する。
衝突位置推定部14(衝突位置推定手段に相当する)は、衝突面判定部13によって判定された衝突面に基づいて、自車両MVにおける他車両YVとの衝突位置を推定する機能部である。また、衝突位置推定部14は、自車両MVにおける、他車両YVの図1に示すレーダ装置21による捕捉点である前面右端(又は前面左端)との衝突位置を推定する。より具体的に、衝突位置推定部14による、衝突位置を推定する方法については、図4、図7、図9、図12等を用いて後述する。
衝突角判定部15(衝突角判定手段に相当する)は、衝突面判定部13によって自車両衝突面が自車両MVにおける側面であると判定された場合に、衝突推定時刻における他車両YVの進行方向が自車両MVの進行方向に対してなす角である衝突角εが略直角であるか否か(いわゆる、「側面の直角衝突」であるか否か)を判定する機能部である。具体的には、衝突角判定部15は、衝突角εが予め設定された下限閾値(例えば、55度)以上であり、且つ、予め設定された上限閾値(例えば、125度)以下である場合に、略直角であると判定する。
また、衝突角判定部15は、衝突面判定部13によって自車両衝突面が自車両MVにおける前面であると判定された場合に、衝突推定時刻における他車両YVの進行方向が自車両MVの進行方向に対してなす角である衝突角εが略直角であるか否か(いわゆる、「前面の直角衝突」であるか否か)を判定する。具体的には、衝突角判定部15は、衝突角εが予め設定された下限閾値(例えば、55度)以上であり、且つ、予め設定された上限閾値(例えば、125度)以下である場合に、略直角であると判定する。
更に、衝突角判定部15は、衝突面判定部13によって自車両衝突面が自車両MVにおける前面であると判定された場合に、衝突推定時刻における他車両YVの進行方向が自車両MVの進行方向に対してなす角である衝突角εが狭角であるか否か(いわゆる、「前面の斜突」であるか否か)を判定する。具体的には、衝突角判定部15は、衝突角εが予め設定された下限閾値(例えば、−75度)以上であり、且つ、予め設定された上限閾値(例えば、75度)以下である場合に、狭角であると判定する。
衝突位置補正部16(衝突位置補正手段に相当する)は、予め設定された他車両YVの大きさに基づいて、衝突位置推定部14によって推定された衝突位置を補正する機能部である。ここで、「他車両YVの大きさ」とは、「他車両YVの車幅Dm及び車長Lmの少なくとも一方」である。
また、衝突位置補正部16は、衝突面判定部13によって自車両衝突面が自車両MVにおける側面であると判定された場合には、衝突角判定部15によって衝突角εが略直角であると判定された場合に限って、他車両YVの車幅Dmに基づいて、衝突位置推定部14によって推定された衝突位置を補正する。より具体的に、衝突位置補正部16による、衝突位置を補正する方法については、図5、図6を用いて後述する。
このようにして、衝突角εが略直角であると判定された場合(=「側面の直角衝突」である場合)に限って、推定された衝突位置が補正されるため、計算負荷を適正に軽減することができる。すなわち、自車両衝突面が自車両MVにおける側面であると判定され、衝突角εが略直角ではない場合(例えば、衝突角が45度程度である場合)には、他車両YVにおける前面の一方端(図7では、他車両YVにおける前面の左端)が自車両MVの側面と衝突することになる(図7、図8参照)ため、推定された衝突位置を補正する必要はないのである。つまり、衝突位置を補正する必要はない場合(=「側面の斜突」である場合)には、衝突位置を補正する処理を行わないので、計算負荷を適正に軽減することができるのである。
また、衝突角εが予め設定された下限閾値以上であり、且つ、予め設定された上限閾値以下である場合に、略直角であると判定されるため、略直角であるか否かを簡素な構成で判定することができる。更に、下限閾値及び上限閾値を適正な値(例えば、下限閾値=55度、上限閾値=125度)に設定することによって、略直角であるか否かを適正に判定することができる。
本実施形態では、下限閾値が55度であり、上限閾値が125度である場合について説明するが、下限閾値及び上限閾値の少なくとも一方がその他の値である形態でも良い。例えば、下限閾値が75度であり、上限閾値が105度である形態でも良い。この場合には、更に、計算負荷を軽減することができる。
更に、衝突位置補正部16は、衝突面判定部13によって自車両衝突面が自車両MVにおける前面であると判定された場合には、衝突角判定部15によって衝突角εが略直角であると判定された場合に、他車両YVの車長Lmに基づいて、衝突位置推定部14によって推定された衝突位置を補正する。より具体的に、衝突位置補正部16による、衝突位置を補正する方法については、図10、図11を用いて後述する。
このようにして、衝突角εが略直角であると判定された場合(=「前面の直角衝突」である場合)、他車両YVの車長Lmに基づいて、推定された衝突位置が補正される。従って、衝突位置を正確に求めることができる。
すなわち、他車両YVが、自車両MVの前面に略直角に衝突する場合には、他車両YVの側面が面状に自車両MVの前面に衝突することになる(図9、図10参照)。そこで、他車両YVの車長Lmを考慮して補正を行うことによって、衝突位置を正確に求めることができるのである。
また、衝突角εが予め設定された下限閾値以上であり、且つ、予め設定された上限閾値以下である場合に、略直角であると判定されるため、略直角であるか否かを簡素な構成で判定することができる。更に、下限閾値及び上限閾値を適正な値(例えば、下限閾値=55度、上限閾値=125度)に設定することによって、略直角であるか否かを適正に判定することができる。
本実施形態では、下限閾値が55度であり、上限閾値が125度である場合について説明するが、下限閾値及び上限閾値の少なくとも一方がその他の値である形態でも良い。例えば、下限閾値が75度であり、上限閾値が105度である形態でも良い。この場合には、更に、計算負荷を軽減することが可能となる。
加えて、衝突位置補正部16は、衝突面判定部13によって自車両衝突面が自車両MVにおける前面であると判定された場合には、衝突角判定部15によって衝突角εが狭角であると判定された場合に、他車両YVの車幅Dm及び車長Lmに基づいて、衝突位置推定部14によって推定された衝突位置を補正する。より具体的に、衝突位置補正部16による、衝突位置を補正する方法については、図14、図15を用いて後述する。
このようにして、衝突角εが狭角であると判定された場合(=「前面の斜突」である場合)に、他車両YVの車長Lm及び車幅Dmに基づいて、推定された衝突位置が補正される。従って、衝突位置を正確に求めることができる。すなわち、他車両YVが、自車両MVの前面に狭角で衝突する場合には、他車両YVの前面又は側面が面状に自車両MVの前面に衝突することになる(図12、図14参照)。そこで、他車両YVの車長Lm及び車幅Dmを考慮して補正を行うことによって、衝突位置を正確に求めることができるのである。
また、衝突角εが予め設定された下限閾値以上であり、且つ、予め設定された上限閾値以下である場合に、狭角であると判定されるため、狭角であるか否かを簡素な構成で判定することができる。更に、下限閾値及び上限閾値を適正な値(例えば、下限閾値=−75度、上限閾値=75度)に設定することによって、狭角であるか否かを適正に判定することができる。
本実施形態では、下限閾値が−75度であり、上限閾値が75度である場合について説明するが、下限閾値及び上限閾値の少なくとも一方がその他の値である形態でも良い。例えば、下限閾値が−45度であり、上限閾値が45度である形態でも良い。この場合には、計算負荷を軽減することが可能となる。
確率判定部17は、複数回の衝突位置補正部16によって補正された衝突位置に基づいて、衝突確率を求め、求められた衝突確率Pが予め設定された閾値Psh以上であるか否かを判定する機能部である。なお、衝突確率Pの詳細な算出方法については、特開2008−216213号公報等に記載されているため、ここでは、その記載を省略する。
作動指示部18は、確率判定部17によって、衝突確率Pが予め設定された閾値Psh以上であると判定された場合に、ブレーキECU31、シートベルトECU32、エアバッグECU33等を介して、自車両MVに制動を加えるか、又は、シートベルト、エアバッグ等の乗員保護装置を作動させる機能部である。
図3は、衝突位置推定部14、衝突位置補正部16等によって用いられる座標、車両の大きさ等の一例を示す平面図である。図3(a)は、自車両MVの平面図であり、図3(b)は、他車両YVの平面図である。図3(a)に示すように、自車両MVの大きさは、車幅D及び車長Lによって表される。また、自車両MVの基準位置は、後輪の車輪軸の幅方向中心位置である後輪軸中心P0(X0、Y0)である。更に、車長Lは、後輪軸中心P0によって、前方側の車長(以下、「前方側車長」という)LF、後方側の車長(以下、「後方側車長」という)LRに分割される。同様に、車幅Dは、後輪軸中心P0によって、右側の車幅(以下、「右側車幅」という)DR、左側の車幅(以下、「左側車幅」という)DLに分割される。なお、ここでは、右側車幅DR及び左側車幅DLは、車幅Dの半分である。
また、衝突位置を規定する座標として、自車両MVの前面の幅方向中央位置を原点として、幅方向右向きにCPx座標、前後方向前向きにCPy座標を有するCP座標系を規定する。衝突位置推定部14は、CP座標系での衝突位置を推定し、衝突位置補正部16は、CP座標系での衝突位置を補正するものである。
図3(b)に示すように、他車両YVの大きさは、車幅Dm及び車長Lmによって表される。また、車幅Dm及び車長Lmは、例えば、標準的な普通乗用車の大きさに相当する値(例えば、Dm=1.725m、Lm=4.445m)に、予め設定されている。
以下に、図4〜図15を用いて、衝突が「側面の直角衝突」である場合、衝突が「側面の斜突」である場合、衝突が「前面の直角衝突」である場合、及び、衝突が「前面の斜突」である場合のそれぞれについて、衝突面判定部13による衝突が発生するか否かの判定方法、衝突位置推定部14による衝突位置の推定方法、及び、衝突位置補正部16による衝突位置の補正方法について順次詳細に説明する。
なお、本実施形態では、便宜上、自車両MVの前方左側から他車両YVが接近する場合について説明するが、自車両MVの前方右側から他車両YVが接近する形態でも同様に処理することができる。ただし、自車両MVの前方右側から他車両YVが接近する場合には、図3(a)に示すCP座標系のCPx軸の向きを、左向きにすることによって、以下の数式等をそのまま適用することができる。
<側面の直角衝突の場合>
図4〜図6は、衝突が「側面の直角衝突」である場合における衝突位置の推定方法等の一例を説明するための説明図である。図4は、衝突が「側面の直角衝突」である場合において、衝突が発生するか否かの判定方法の一例を示す平面図である。
図4に示すように、自車両MVの前方左側から、他車両YVが接近している。なお、自車両MVの走行軌道は、自車軌道算出部11によって、円弧として求められ、他車両YVの走行軌道は、他車軌道算出部12によって、直線として求められている。そして、レーダ装置21によって、他車両YVの前面右端が捕捉点P1(X1、Y1)として検出されている。また、他車両YVの捕捉点P1の軌道と、自車両MVにおいて後輪軸中心P0(X0、Y0)の後輪軸上にある左側側面位置P0L(X0L、Y0L)の軌道との交点が衝突位置PC(XC、YC)である。
自車両MVの先端が衝突位置PCに到達する時間t1、自車両MVの後端が衝突位置PCから他車両YVの車幅Dmだけ進んだ位置に到達する時間t2、及び、他車両YVの先端(=捕捉点P1)が衝突位置PCに到達する時間t3は、それぞれ、次の(14)(15)(16)式で求められる。
1=(((X0L−XC2+((Y0L−YC21/2−LF)/ν0 (14)
2=(((X0L−XC2+((Y0L−YC21/2+Dm+LR)/ν0
(15)
3=((X1−XC2+((Y1−YC21/2/ν1 (16)
ただし、ν0:自車両MVの速度、ν1:他車両YVの速度、である。また、LF:自車両MVの前方側車長、Dm:他車両YVの車幅、LR:自車両MVの後方側車長である(図3(a)参照)。
そして、衝突面判定部13によって、衝突が発生すると判定される条件は、次の(17)式で表される。
1≦t3≦t2 (17)
すなわち、衝突面判定部13によって、上記(17)式を満たすと判定された場合には、衝突面判定部13によって側面が衝突面であると判定される。そして、衝突位置推定部14によって、次の(18)式、(19)式を用いて、衝突位置のCP座標系(図3(a)参照)における座標(CPx、CPy’)が推定される。
CPx=−DL (18)
CPy’=((X0L−XC2+((Y0L−YC21/2−ν0×t3−LF
(19)
図5は、衝突が「側面の直角衝突」である場合における衝突位置補正部16による衝突位置の補正方法の一例を示す平面図である。図5に示す白丸○は、衝突位置推定部14によって、上記(18)式及び(19)式を用いて求められる衝突位置の一例である。また、図5に示す黒丸●は、衝突位置補正部16によって、上記(1)式〜(4)式を用いて補正された衝突位置の一例である。以下に、便宜上、上記(1)式〜(4)式を再掲する。また、ここでは、便宜上、衝突角εは、略直角である(ここでは、衝突角εが、55度以上であり、且つ、125度以下である)ものとする。
CPy=CPy’+Dm×σ1 (1)
σ1=0 (CPy’<L/2の場合) (2)
σ1=(−CPy’−L/2)/(L/2)
(L/2≦CPy’<Lの場合) (3)
σ1=1 (L≦CPy’の場合) (4)
上記(1)式〜(4)式に示すように、自車両衝突面が自車両MVにおける側面であると判定された、且つ、衝突角εが略直角であると判定された場合(=「側面の直角衝突」である場合)に、他車両YVの車幅Dmに基づいて、推定された衝突位置が補正されるため、衝突位置を正確に求めることができる。すなわち、他車両YVが、自車両MVの側面に略直角に衝突する場合には、他車両YVの前面が面状に自車両MVの側面に衝突することになる(図4、図5参照)。そこで、他車両YVの車幅Dmを考慮して補正を行うことによって、衝突位置を正確に求めることができるのである。
図5に示すように、衝突位置補正部16は、衝突位置推定部14によって推定された衝突位置を、衝突推定時刻における他車両YVの前面が自車両MVの側面と衝突する範囲に含まれ、自車両MVの長手方向の中心位置(図の一点鎖線で示す位置)に近い側の位置に補正する。例えば、図5(d)に示す場合(他車両YVの前面が、自車両MVの後部座席から後端の範囲に衝突する場合)には、補正前の衝突位置を示す白丸○の位置CD1’が自車両MVの後端に位置しているのに対して、補正後の衝突位置を示す黒丸●の位置CD1は、自車両MVの後部座席の位置に適正に補正されている。
図6は、衝突が「側面の直角衝突」である場合における衝突位置補正部16による衝突位置の補正方法の一例を示すグラフである。図の横軸は、補正前の衝突位置のCPy’座標であり、図の縦軸は、補正後の衝突位置のCPy座標である。図6に示す点PA1、PB1、PC1’〜PE1’は、図5の補正前の衝突位置を示す白丸○の位置CA1、CB1、CC1’〜CE1’にそれぞれ対応する点である。また、図6に示す点PC1〜PE1は、図5の補正後の衝突位置を示す黒丸●の位置CC1〜CE1にそれぞれ対応する点である。
図6に示すように、例えば、図5(d)の補正前の衝突位置を示す点PD1’(CPy’=−L)は、衝突位置を示す点PD1(CPy=−L+Dm)に補正される。また、例えば、図5(e)の補正前の衝突位置を示す点PE1’(CPy’=−L−Dm)は、衝突位置を示す点PE1(CPy=−L)に補正される。
このようにして、衝突位置補正部16によって衝突位置が適正に補正されるため、衝突位置を更に正確に求めることができる。すなわち、例えば、自車両MVの左前方から他車両YVが接近する場合には、他車両YVの前面右端が、レーダ装置21によって検出される(図4参照)ため、他車両YVの前面右端と、自車両MVとの衝突位置が推定される。また、他車両YVが、自車両MVの側面に略直角に衝突する場合には、他車両YVの前面が面状に自車両MVの側面に衝突することになる(図4、図5参照)。更に、自車両MVの長手方向の中心位置には、乗員が登場するキャビンが配設されることが多い(=乗員が搭乗している可能性の高い範囲である)ため、キャビンの位置(ここでは、自車両の長手方向の中心位置)に衝突するか否かは、乗員保護の観点から極めて重要である。従って、衝突位置補正部16によって、自車両MVの長手方向の中心位置に近い側の位置に補正されるため、キャビンの位置に衝突するか否かを重視した適正な補正が行われる。
本実施形態では、衝突位置補正部16が、「側面の直角衝突」が発生する場合に、上記(1)式〜(4)式を用いて衝突位置を補正する場合について説明するが、衝突位置補正部16が、その他の方法で、衝突位置を補正する形態でも良い。例えば、自車両MVの側面に衝突する他車両YVの前面の内、自車両MVの長手方向の中心位置に最も近い側の位置に補正する形態でも良い。この場合には、例えば、図5(c)に示す場合では、自車両MVの側面の内、他車両YVの前面が衝突する範囲が、自車両MVの長手方向の中心位置(図の一点鎖線で示す位置)を含むため、衝突位置は、自車両MVの長手方向の中心位置に補正される。
<側面の斜突の場合>
図7、図8は、衝突が「側面の斜突」である場合における衝突位置の推定方法等の一例を説明するための説明図である。図7は、衝突が「側面の斜突」である場合において、衝突が発生するか否かの判定方法の一例を示す平面図である。
図7に示すように、自車両MVの前方左側から、他車両YVが接近している。なお、自車両MVの走行軌道は、自車軌道算出部11によって、円弧として求められ、他車両YVの走行軌道は、他車軌道算出部12によって、直線として求められている。そして、レーダ装置21によって、他車両YVの前面左側が捕捉点P1(X1、Y1)として検出されている。また、他車両YVの捕捉点P1の軌道と、自車両MVにおいて後輪軸中心P0(X0、Y0)の後輪軸上にある左側の側面位置P0L(X0L、Y0L)の軌道との交点が衝突位置PC(XC、YC)である。
自車両MVの先端が衝突位置PCに到達する時間t1、自車両MVの後端が衝突位置PCに到達する時間t4、及び、他車両YVの先端(=捕捉点P1)が衝突位置PCに到達する時間t3は、それぞれ、次の(20)(21)(22)式で求められる。なお、次の(20)式は、上記(14)式と同一の式であり、次の(22)式は、上記(16)式と同一の式であるが、便宜上、新たな式番号を付与して再掲している。
1=(((X0L−XC2+((Y0L−YC21/2−LF)/ν0 (20)
4=(((X0L−XC2+((Y0L−YC21/2+LR)/ν0 (21)
3=((X1−XC2+((Y1−YC21/2/ν1 (22)
ただし、ν0:自車両MVの速度、ν1:他車両YVの速度、である。また、LF:自車両MVの前方側車長、LR:自車両MVの後方側車長である(図3(a)参照)。
そして、衝突面判定部13によって、衝突が発生すると判定される条件は、次の(23)式で表される。
1≦t3≦t4 (23)
すなわち、衝突面判定部13によって、上記(23)式を満たすと判定された場合には、衝突面判定部13によって側面が衝突面であると判定される。そして、衝突位置推定部14によって、上記(18)式、(19)式を用いて、衝突位置のCP座標系(図3(a)参照)における座標(CPx、CPy')が推定される。上記(18)式、(19)式を便宜上、以下に再掲する。
CPx=−DL (18)
CPy'=((X0L−Xc2+((Y0L−Yc21/2−ν0×t3−LF
(19)
図8は、衝突が「側面の斜突」である場合における衝突位置推定部14による衝突位置の算出結果の一例を示す平面図である。図8に示すように、自車両衝突面が自車両MVにおける側面であると判定され、衝突角εが略直角ではない場合(=「側面の斜突」である場合:ここでは、)には、他車両YVにおける前面の一方端(図8では、他車両YVにおける前面の左端)が自車両MVの側面と衝突することになる。そこで、このような場合(=「側面の斜突」である場合)には、推定された衝突位置を補正する必要はない。なお、「側面の斜突」である場合とは、具体的には、衝突角εが55度未満、又は、125度より大である場合(例えば、衝突角εが45度程度である場合)である。
<前面の直角衝突の場合>
図9〜図11は、衝突が「前面の直角衝突」である場合における衝突位置の推定方法等の一例を説明するための説明図である。図9は、衝突が「前面の直角衝突」である場合において、衝突が発生するか否かの判定方法の一例を示す平面図である。
図9に示すように、自車両MVの前方左側から、他車両YVが接近している。なお、自車両MVの走行軌道は、自車軌道算出部11によって、円弧として求められ、他車両YVの走行軌道は、他車軌道算出部12によって、直線として求められている。そして、レーダ装置21によって、他車両YVの前面右端が捕捉点P1(X1、Y1)として検出されている。また、他車両YVの捕捉点P1の軌道と、自車両MVにおいて後輪軸中心P0(X0、Y0)の後輪軸上にある左側の側面位置P0L(X0L、Y0L)の軌道との交点が衝突位置PC(XC、YC)である。
自車両MVの先端が衝突位置PCに到達する時間t1、他車両YVの先端(=捕捉点P1)が衝突位置PCに到達する時間t3、及び、他車両YVの後端が衝突位置PCから自車両MVの車幅Dだけ進んだ位置に到達する時間t5は、それぞれ、次の(24)(25)(26)式で求められる。なお、次の(24)式は、上記(14)式と同一の式であり、次の(25)式は、上記(16)式と同一の式であるが、便宜上、新たな式番号を付与して再掲している。
1=(((X0L−XC2+((Y0L−YC21/2−LF)/ν0 (24)
3=((X1−XC2+((Y1−YC21/2/ν1 (25)
5=(((X1−XC2+((Y1−YC21/2)+Lm+D)/ν1
(26)
ただし、ν0:自車両MVの速度、ν1:他車両YVの速度、である。また、LF:自車両MVの前方側車長、Lm:他車両YVの車長、D:自車両MVの車幅である(図3(a)参照)
そして、衝突面判定部13によって、衝突が発生すると判定される条件は、次の(27)式で表される。
3≦t1≦t5 (27)
すなわち、衝突面判定部13によって、上記(27)式を満たすと判定された場合には、衝突面判定部13によって前面が衝突面であると判定される。そして、衝突位置推定部14によって、次の(28)式、(29)式を用いて、衝突位置のCP座標系(図3(a)参照)における座標(CPx‘、CPy)が推定される。
CPx’=ν1×t1−((X1−XC2+((Y1−YC21/2−DL (28)
CPy=0 (29)
図10は、衝突が「前面の直角衝突」である場合における衝突位置補正部16による衝突位置の補正方法の一例を示す平面図である。図10に示す白丸○は、衝突位置推定部14によって、上記(28)式及び(29)式を用いて求められる衝突位置の一例である。また、図10に示す黒丸●は、衝突位置補正部16によって、上記(5)式〜(8)式を用いて補正された衝突位置の一例である。以下に、便宜上、上記(5)式〜(8)式を再掲する。また、ここでは、便宜上、衝突角εは、略直角である(ここでは、衝突角εが、55度以上であり、且つ、125度以下である)ものとする。
CPx=CPx'−Lm×σ2 (5)
σ2=0 (CPx'<0の場合) (6)
σ2=CPx'/(Lm+D/2)
(0≦CPx'<(Lm+D/2)の場合) (7)
σ2=1 ((Lm+D/2)≦CPx'の場合) (8)
上記(5)式〜(8)式に示すように、自車両衝突面が自車両MVにおける前面であると判定され、且つ、衝突角εが略直角であると判定された場合(=「前面の直角衝突」である場合)に、他車両YVの車長Lmに基づいて、推定された衝突位置が補正されるため、衝突位置を正確に求めることができる。すなわち、他車両YVが、自車両MVの前面に略直角に衝突する場合には、他車両YVの側面が面状に自車両MVの前面に衝突することになる(図4、図5参照)。そこで、他車両YVの車長Lmを考慮して補正を行うことによって、衝突位置を正確に求めることができるのである。
図10に示すように、衝突位置補正部16は、衝突位置推定部14によって推定された衝突位置を、衝突推定時刻における他車両YVの側面が自車両MVの前面と衝突する範囲に含まれ、自車両MVの幅方向の中心位置(図の一点鎖線で示す位置)に近い側の位置に補正する。例えば、図10(e)に示す場合(他車両YVの側面後端部が、自車両MVの前面右端に衝突する場合)には、補正前の衝突位置を示す白丸○の位置CE3'が自車両MVから離間した位置に位置しているのに対して、補正後の衝突位置を示す黒丸●の位置CE3は、自車両MVの前面右端の位置に適正に補正されている。
図11は、衝突が「前面の直角衝突」である場合における衝突位置補正部16による衝突位置の補正方法の一例を示すグラフである。図の横軸は、補正前の衝突位置のCPx’座標であり、図の縦軸は、補正後の衝突位置のCPx座標である。図11に示す点PA3、PB3、PC3’〜PE3’は、図10の補正前の衝突位置を示す白丸○の位置CA3、CB3、CC3’〜CE3’にそれぞれ対応する点である。また、図11に示す点PC3〜PE3は、図10の補正後の衝突位置を示す黒丸●の位置CC3〜CE3にそれぞれ対応する点である。
図11に示すように、例えば、図10(d)の補正前の衝突位置を示す点PD3’(CPx’=Lm)は、衝突位置を示す点PD3(CPx=DR×Lm/(DR+Lm))に補正される。また、例えば、図10(e)の補正前の衝突位置を示す点PE3’(CPx’=DR+Lm)は、衝突位置を示す点PE3(CPy=DR)に補正される。
このようにして、衝突位置補正部16によって衝突位置が適正に補正されるため、衝突位置を更に正確に求めることができる。すなわち、例えば、自車両MVの左前方から他車両YVが接近する場合には、他車両YVの前面右端が、レーダ装置21によって検出される(図9参照)ため、他車両YVの前面右端と、自車両MVとの衝突位置が推定される。また、他車両YVが、自車両MVの前面に略直角に衝突する場合には、他車両YVの側面が面状に自車両MVの前面に衝突することになる(図9、図10参照)。従って、衝突位置補正部16によって、自車両MVの幅方向の中心位置に近い側の位置に補正されるため、適正な補正が行われる。
本実施形態では、衝突位置補正部16が、「前面の直角衝突」が発生する場合に、上記(5)式〜(8)式を用いて衝突位置を補正する場合について説明するが、衝突位置補正部16が、その他の方法で、衝突位置を補正する形態でも良い。例えば、自車両MVの前面に衝突する他車両YVの側面の内、自車両MVの幅方向の中心位置に最も近い側の位置に補正する形態でも良い。この場合には、例えば、図10(c)に示す場合では、自車両MVの前面の内、他車両YVの側面が衝突する範囲が、自車両MVの幅方向の中心位置(図の一点鎖線で示す位置)を含むため、衝突位置は、自車両MVの幅方向の中心位置に補正される。
<前面の斜突の場合>
図12〜図16は、衝突が「前面の斜突」である場合における衝突位置の推定方法等の一例を説明するための説明図である。図12は、衝突が「前面の斜突」である場合において、衝突が発生するか否かの判定方法の一例を示す平面図である。
図12に示すように、自車両MVの前方左側から、他車両YVが接近している。なお、自車両MVの走行軌道は、自車軌道算出部11によって、円弧として求められ、他車両YVの走行軌道は、他車軌道算出部12によって、直線として求められている。そして、レーダ装置21によって、他車両YVの前面左端が捕捉点P1(X1、Y1)として検出されている。また、他車両YVの捕捉点P1の軌道と、自車両MVにおいて後輪軸中心P0(X0、Y0)の後輪軸上にある左側の側面位置P0L(X0L、Y0L)の軌道との交点が衝突位置PC(XC、YC)である。
図13は、衝突が「前面の斜突」である場合において、衝突が発生するか否かの判定に用いるレーダ座標系等の一例を示す平面図である。図に示すように、レーダ装置21は、自車両MVの前端部に車幅方向に2個のレーダセンサ21R、21Lを備えている。レーダセンサ21R、21Lは、それぞれ、自車両MVの右前方及び左前方を、予め設定された拡がり角φ1(例えば、40°)の範囲内の領域を検出可能に構成されている。本実施形態においては、自車両に、レーダセンサ21R、21Lが2個搭載されている場合について説明するが、レーダセンサが1個だけ搭載されている形態でも良いし、レーダセンサが3個以上搭載されている形態でも良い。
他車両YVの捕捉点P1及び他車両YVの相対速度νrは、ここでは、レーダセンサ21Lを介してレーダ装置21によって検出されている。そして、レーダセンサ21Lの配設位置を原点として、拡がり角φ1の中心線の向きに設定されたYL軸、及び、YL軸と直交する向きに設定されたXL軸によってレーダ座標系が規定される。そして、捕捉点P1のレーダ座標系上での座標を(xL、yL)と表記すると、自車両MVが他車両YVと衝突するまでの時間tFは、次の(30)式で与えられる。
F=(XL 2+YL 21/2/νr (30)
次に、再び、図12に戻って、他車両YVの先端(=捕捉点P1)が衝突位置PCに到達する時間t3、及び、他車両YVの後端が衝突位置PCから自車両MVの車幅Dに対応する距離だけ進んだ位置(図12にYV(t=t6)で示す他車両YVの位置)に到達する時間t6は、それぞれ、次の(31)(32)(33)式で求められる。なお、次の(31)式は、上記(16)式と同一の式であるが、便宜上、新たな式番号を付与して再掲している。
3=((X1−XC2+((Y1−YC21/2/ν1 (31)
6=(((X1−XC2+((Y1−YC21/2
+Lm+(D+Dm)/sinε)/ν1 (32)
ただし、ε=0の場合には、
6=(((X1−XC2+((Y1−YC21/2)+Lm+L)/ν1
(32)
また、ν1:他車両YVの速度、L:自車両MVの車長、D:自車両MVの車幅、Lm:他車両YVの車長、Dm:他車両YVの車幅である(図3(a)参照)。
そして、衝突面判定部13によって、衝突が発生すると判定される条件は、次の(33)式で表される。
3≦tF≦t6 (33)
すなわち、衝突面判定部13によって、上記(33)式を満たすと判定された場合には、衝突面判定部13によって前面が衝突面であると判定される。
次に、衝突位置推定部14による衝突位置のCP座標系(図3(a)参照)における座標(CPx’、CPy)の推定方法について説明する。まず、上記(30)式で求められる時間tF後における自車両MVの後輪軸中心の位置(θF、XF、YF)を、次の(34)〜(36)式によって求める。
θF=θ0+ν0×tF/(−R) (34)
F=X0+ν0×tF×sin(−θF) (35)
F=Y0+ν0×tF×cos(−θF) (36)
図14は、衝突が「前面の斜突」である場合において、衝突位置の推定に用いる後輪軸中心座標系等の一例を示す平面図である。図に示すように、自車両MVの後輪軸中心を原点とし、自車両MVの前方にy軸を設定し、自車両MVの右方にx軸を設定した座標系が、後輪軸中心座標系である。後輪軸中心座標系において、自車両MVが衝突位置(=時間tF後の位置)に到達した状態で、自車両MV前面にひいた延長線MLは、次の(37)式で表される。
y=LF (37)
上記(37)式を地上に固定した座標系の式である(38)式に変換する。
F×X+qF×Y+rF=0 (38)
ここで、係数pF、qF、rFは、時間tF後における自車両MVの後輪軸中心の位置(θF、XF、YF)を用いて表される。上記(38)式で規定される延長線MLと、次の(39)式で規定される他車両YVの軌道予測線YLと、の交点PCFの座標(XCF、YCF)を求める。
n×X+qn×Y+rn=0 (38)
そして、次の(39)式が成立する場合には、延長線MLと軌道予測線YLとが平行となり、交点が存在しないため衝突しないと判定する。
F×qn−pn×qF=0 (39)
また、上記(39)式が成立しない場合には、衝突位置推定部14によって、次の(40)式、(41)式を用いて、衝突位置のCP座標系(図3(a)参照)における座標(CPx、CPy’)が推定される。
CPx'=cos(−θF)×(XCF−XF)−sin(−θF)(XCF−XF
(40)
CPy=0 (41)
図15は、衝突が「前面の斜突」である場合における衝突位置補正部16による衝突位置の補正方法の一例を示す平面図である。図15に示す白丸○は、衝突位置推定部14によって、上記(40)式及び(41)式を用いて求められる衝突位置の一例である。また、図15に示す黒丸●は、衝突位置補正部16によって、上記(9)式〜(12)式を用いて補正された衝突位置の一例である。以下に、便宜上、上記(9)式〜(12)式を再掲する。また、ここでは、便宜上、衝突角εは、狭角である(ここでは、衝突角εが、−75度以上であり、且つ、75度以下である)ものとする。
x1=CPx'−Dmε×σ3 (9)
mε=Lm×|sinε|+Dm×|cosε| (10)
σ3=0 (CPx'<0の場合) (11)
σ3=CPx'/(Dmε+D/2)
(0≦CPx'<(Dmε+D/2)の場合) (12)
σ3=1 ((Dmε+D/2)≦CPx'の場合) (13)
上記(9)式〜(13)式に示すように、自車両衝突面が自車両MVにおける前面であると判定された、且つ、衝突角εが狭角であると判定された場合(=「前面の斜突」である場合)に、他車両YVの車長Lm及び車幅Dmに基づいて、推定された衝突位置が補正されるため、衝突位置を正確に求めることができる。すなわち、他車両YVが、自車両MVの前面に狭角で衝突する場合には、他車両YVの前面又は側面が面状(又は点状)に自車両MVの前面に衝突することになる(図14、図15参照)。そこで、他車両YVの車長Lm及び車幅Dmを考慮して補正を行うことによって、衝突位置を正確に求めることができるのである。
図15に示すように、衝突位置補正部16は、衝突位置推定部14によって推定された衝突位置を、衝突推定時刻における他車両YVの前面(又は、側面)が自車両MVの前面と衝突する範囲に含まれ、自車両MVの幅方向の中心位置(図の一点鎖線で示す位置)に近い側の位置に補正する。例えば、図15(e)に示す場合(他車両YVの後端が、自車両MVの前面右端に衝突する場合)には、補正前の衝突位置を示す白丸○の位置CE4’が自車両MVから離間した他車両YVの先端位置に位置しているのに対して、補正後の衝突位置を示す黒丸●の位置CE4は、自車両MVの先端の位置に適正に補正されている。
図16(a)は、上記(10)式によって規定される距離Dmεを示す平面図であって、図16(b)は、衝突が「前面の斜突」である場合における衝突位置補正部16による衝突位置の補正方法の一例を示す説明図である。図16(a)に示すように、距離Dmεは、衝突時における自車両MVの幅方向への他車両YVの投影長に相当する。
図16(b)の横軸は、補正前の衝突位置のCPx’座標であり、図の縦軸は、補正後の衝突位置のCPx座標である。図16(b)に示す点PA4、PB4、PC4’〜PE4’は、図15の補正前の衝突位置を示す白丸○の位置CA4、CB4、CC4’〜CE4’にそれぞれ対応する点である。また、図16(b)に示す点PC4〜PE4は、図15の補正後の衝突位置を示す黒丸●の位置CC4〜CE4にそれぞれ対応する点である。
図16(b)に示すように、例えば、図15(d)の補正前の衝突位置を示す点PD4’(CPx’=DR+Dmε/2)は、衝突位置を示す点PD4(CPx=DR×(DR+Dmε/2)/(DR+Dmε))に補正される。また、例えば、図5(e)の補正前の衝突位置を示す点PE4’(CPx’=DR+Dmε)は、衝突位置を示す点PE4(CPx=DR)に補正される。
このようにして、衝突位置補正部16によって衝突位置が適正に補正されるため、衝突位置を更に正確に求めることができる。すなわち、例えば、自車両MVの左前方から他車両YVが接近する場合には、他車両YVの前面左端が、レーダ装置21によって検出される(図12参照)ため、他車両YVの前面左端と、自車両MVとの衝突位置が推定される。また、他車両YVが、自車両MVの前面に狭角で衝突する場合(=「前面の斜突」である場合)には、他車両YVの前面(又は、側面)が面状(又は、点状)に自車両MVの前面に衝突することになる(図12、図15参照)。従って、衝突位置補正部16によって、自車両MVの幅方向の中心位置に近い側の位置に補正されるため、適正な補正が行われる。
本実施形態では、衝突位置補正部16が、「前面の斜突」が発生する場合に、上記(9)式〜(13)式を用いて衝突位置を補正する場合について説明するが、衝突位置補正部16が、その他の方法で、衝突位置を補正する形態でも良い。例えば、自車両MVの前面に衝突する他車両YVの前面(又は、側面)の内、自車両MVの幅方向の中心位置に最も近い側の位置に補正する形態でも良い。この場合には、例えば、図15(c)に示す場合では、自車両MVの側面の内、他車両YVの前面が衝突する範囲が、自車両MVの幅方向の中心位置(図の一点鎖線で示す位置)を含むため、衝突位置は、自車両MVの幅方向の中心位置に補正される。
図17〜図19は、衝突推定ECU1の動作の一例を示すフローチャートである。まず、図17に示すように、自車軌道算出部11によって、操舵角センサ22、ヨーレートセンサ23、及び、車速センサ24から、操舵角、ヨーレート及び車速を示す情報が検出される(S101)。そして、自車軌道算出部11によって、ステップS101において検出された操舵角、ヨーレート及び車速を示す情報に基づいて、自車両MVの走行軌道が求められる(S103)。次に、他車軌道算出部12によって、レーダ装置21から他車両YVの相対位置及び相対速度等の情報が検出される(S105)。次いで、他車軌道算出部12によって、ステップS105において検出された他車両YVの相対位置及び相対速度等の情報に基づいて、他車両YVの走行軌道が求められる(S107)。
そして、衝突面判定部13によって、ステップS103において求められた自車両MVの走行軌道と、ステップS107において求められた他車両YVの走行軌道と、の交点PCの座標(XC、YC)が求められる(S109)。次に、衝突面判定部13によって、衝突角εが求められる(S111)。次いで、衝突面判定部13によって、上記(17)式、(23)式、(27)式、(33)式等を用いて、衝突が発生するか否かの判定が行われる(S113)。衝突が発生しないと判定された場合(S115でNO)には、処理が終了される。衝突が発生すると判定された場合(S115でYES)には、衝突位置推定部14によって、(18)式、(19)式(又は、(28)式、(29)式、(40)式、(41)式等)を用いて、衝突位置の座標が推定される(S117)。
次に、図18に示すように、衝突面判定部13によって、衝突面が自車両MVの側面であるか否かの判定が行われる(S119)。衝突面が自車両MVの側面ではないと判定された場合(S119でNO)には、処理が図19に示すステップS137に進められる。衝突面が自車両MVの側面であると判定された場合(S119でYES)には、衝突角判定部15によって、図17のステップS111において求められた衝突角εが55度以上、且つ、125度以下であるか否かの判定が行われる(S121)。衝突角εが55度未満、又は、125度より大であると判定された場合(S121でNO)には、衝突角判定部15によって、斜突であると判定され(S123)、処理がステップS131に進められる。
衝突角εが55度以上、且つ、125度以下であると判定された場合(S121でYES)には、衝突角判定部15によって、直角衝突であると判定される(S125)。そして、衝突位置補正部16によって、上記(2)〜(4)式を用いて影響度σ1が求められる(S127)。次いで、衝突位置補正部16によって、ステップS127において求められた影響度σ1を用いて、上記(1)式に基づいて図17に示すステップS117において求められた衝突位置が補正される(S129)。
ステップS123の処理が終了した場合、ステップS129の処理が終了した場合、図19に示すステップS141でNOの場合、図19に示すステップS147の処理が終了した場合、又は、図19に示すステップS153の処理が終了した場合には、確率判定部17によって、衝突確率Pが求められる(S131)。そして、確率判定部17によって、ステップS131において求められた衝突確率Pが、予め設定された閾値Psh以上であるか否かの判定が行われる(S133)。衝突確率Pが閾値Psh以上ではないと判定された場合(S133でNO)には、処理が終了される。衝突確率Pが閾値Psh以上であると判定された場合(S133でYES)には、作動指示部18によって、乗員保護装置等に対して作動する旨の指示情報が出力され(S135)、処理が終了される。
ステップS119でNOの場合には、図19に示すように、衝突面判定部13によって、衝突面が前面であると判定される(S137)。そして、衝突角判定部15によって、図17のステップS111において求められた衝突角εが55度以上、且つ、125度以下であるか否かの判定が行われる(S139)。衝突角εが55度以上、且つ、125度以下であると判定された場合(S139でYES)には、処理がステップS149に進められる。衝突角εが55度未満、又は、125度より大であると判定された場合(S139でNO)には、衝突角判定部15によって、図17のステップS111において求められた衝突角εが−75度以上、且つ、75度以下であるか否かの判定が行われる(S141)。衝突角εが−75度未満、又は、75度より大であると判定された場合(S141でNO)、処理が、図18に示すステップS131に進められ、ステップS131以降の処理が実行される。
衝突角εが−75度以上、且つ、75度以下であると判定された場合(S141でYES)には、衝突角判定部15によって、斜突であると判定される(S143)。そして、衝突位置補正部16によって、上記(11)〜(13)式を用いて、影響度σ3が求められる(S145)。次いで、衝突位置補正部16によって、ステップS145において求められた影響度σ3を用いて、上記(9)式に基づいて図17に示すステップS117において求められた衝突位置が補正され(S147)、処理が、図18に示すステップS131に進められ、ステップS131以降の処理が実行される。
ステップS139でYESの場合には、衝突角判定部15によって、直角衝突であると判定される(S149)。そして、衝突位置補正部16によって、上記(6)〜(8)式を用いて、影響度σ2が求められる(S151)。次いで、衝突位置補正部16によって、ステップS151において求められた影響度σ2を用いて、上記(5)式に基づいて図17に示すステップS117において求められた衝突位置が補正され(S153)、処理が、図18に示すステップS131に進められ、ステップS131以降の処理が実行される。
なお、図18に示すステップS119及び図19に示すステップS137が「衝突面判定ステップ」に相当する。また、図17に示すステップS117が「衝突位置推定ステップ」に相当する。更に、図18に示すステップS121〜S129、及び、図19に示すステップS139〜S153が「衝突位置推定ステップ」に相当する。
このようにして、予め設定された他車両YVの車長Lm及び車幅Dmの少なくとも一方に基づいて、推定された衝突位置が補正されるため、衝突位置を正確に求めることができる。例えば、他車両YVが、自車両の側面に略直角に衝突する場合には、他車両YVの前面が面状に自車両MVの側面に衝突することになる(図4、図5参照)。そこで、他車両YVの車幅Dmを考慮して補正を行うことによって、衝突位置を正確に求めることができるのである。
なお、本発明に係る衝突推定装置及び衝突推定方法は、上記実施形態に限定されず、下記の形態でも良い。
(A)本実施形態においては、衝突推定ECU1が、機能的に、自車軌道算出部11、他車軌道算出部12、衝突面判定部13、衝突位置推定部14、衝突角判定部15、衝突位置補正部16、確率判定部17、作動指示部18を備える場合について説明したが、自車軌道算出部11、他車軌道算出部12、衝突面判定部13、衝突位置推定部14、衝突角判定部15、衝突位置補正部16、確率判定部17、及び、作動指示部18の内、少なくとも1つの機能部が電気回路等のハードウェアによって実現されている形態でも良い。
(B)本実施形態においては、自車両MVとの衝突を推定する対象の物体が、他車両YVである場合について説明したが、前記物体が、その他の種類の物体である形態でも良い。例えば、前記物体が、自動二輪車、自転車、歩行者等である形態でも良い。この場合には、衝突位置補正部16は、前記物体の種類(=自動二輪車、自転車、歩行者等)に応じた大きさに基づいて、衝突位置を補正する必要がある。
(C)本実施形態においては、衝突位置補正部16が、前方からの他車両YVと衝突する際の衝突位置の補正を行う場合について具体的に説明したが、衝突位置補正部16が、側方又は後方からの他車両YVと衝突する際の衝突位置の補正を行う形態でも良い。この場合には、その衝突形態に応じて、衝突位置の補正を行う必要がある。
本発明は、例えば、自車両に搭載され、レーダ装置を介して検出された物体と前記自車両との衝突を推定する衝突推定装置及び衝突推定方法に適用することができる。より特定的には、本発明は、例えば、前記物体が他の車両であって、前記自車両における前記他の車両の衝突位置を推定する衝突推定装置及び衝突推定方法に適用することができる。
1 衝突推定ECU(衝突推定装置)
11 自車軌道算出部
12 他車軌道算出部
13 衝突面判定部(衝突面判定手段)
14 衝突位置推定部(衝突位置推定手段)
15 衝突角判定部(衝突角判定手段)
16 衝突位置補正部(衝突位置補正手段)
17 確率判定部
18 作動指示部
2 入力機器
21 レーダ装置
21L、21R レーダセンサ
22 操舵角センサ
23 ヨーレートセンサ
24 車速センサ
3 出力機器
31 ブレーキECU
32 シートベルトECU
33 エアバッグECU

Claims (17)

  1. 自車両に搭載され、レーダ装置を介して検出された物体と前記自車両との衝突を推定する衝突推定装置であって、
    衝突が発生すると推定する時刻である衝突推定時刻における前記自車両に対する前記物体の進行方向に基づいて、前記自車両における前記物体との衝突面を判定する衝突面判定手段と、
    前記衝突面判定手段によって判定された衝突面に基づいて、前記自車両における前記物体との衝突位置を推定する衝突位置推定手段と、
    予め設定された前記物体の大きさに基づいて、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を補正する衝突位置補正手段と、を備え、
    前記物体は、他の車両であって、
    前記衝突面判定手段は、前記自車両における前記他の車両との衝突面である自車両衝突面を判定し、
    前記衝突位置推定手段は、前記衝突面判定手段によって判定された自車両衝突面に基づいて、前記自車両における前記他の車両との衝突位置を推定し、
    前記衝突位置補正手段は、前記他の車両の車幅及び車長の少なくとも一方に基づいて、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を補正し、
    前記衝突面判定手段によって前記自車両衝突面が前記自車両における側面であると判定された場合に、前記衝突推定時刻における前記他の車両の進行方向が自車両の進行方向に対してなす角である衝突角が略直角であるか否かを判定する衝突角判定手段をさらに備え、
    前記衝突位置補正手段は、前記衝突角判定手段によって衝突角が略直角であると判定された場合に限って、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を補正する、衝突推定装置。
  2. 前記衝突角判定手段は、前記衝突角が予め設定された下限閾値以上であり、且つ、予め設定された上限閾値以下である場合に、略直角であると判定する、請求項に記載の衝突推定装置。
  3. 前記衝突角判定手段は、前記衝突角が55度以上であり、且つ、125度以下である場合に、略直角であると判定する、請求項に記載の衝突推定装置。
  4. 前記衝突位置補正手段は、前記衝突面判定手段によって前記自車両衝突面が前記自車両における側面であると判定された場合に、前記他の車両の車幅に基づいて、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を補正する、請求項に記載の衝突推定装置。
  5. 前記衝突位置推定手段は、前記自車両における、前記他の車両の前面右端又は前面左端との衝突位置を推定し、
    前記衝突位置補正手段は、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を、前記衝突推定時刻における前記他の車両の前面が前記自車両の側面と衝突する範囲に含まれ、前記自車両の長手方向の中心位置に近い側の位置に補正する、請求項に記載の衝突推定装置。
  6. 前記衝突位置補正手段は、次の(1)式〜(4)式に基づいて、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置CPy'を、前記他の車両の車幅Dmを用いて補正して補正位置CPyを求める、請求項に記載の衝突推定装置。
    CPy=CPy'+Dm×σ1 (1)
    σ1=0 (CPy'<L/2の場合) (2)
    σ1=(−CPy'−L/2)/(L/2)
    (L/2≦CPy'<Lの場合) (3)
    σ1=1 (L≦CPy'の場合) (4)
    ただし、衝突位置CPy'、補正位置CPyは、前記自車両の先端を原点として、前記自車両の前後方向の座標であって、前方側に向かう座標上の位置である。
  7. 前記衝突面判定手段によって前記自車両衝突面が前記自車両における前面であると判定された場合に、前記衝突推定時刻における前記他の車両の進行方向が自車両の進行方向に対してなす角である衝突角が略直角であるか否かを判定する衝突角判定手段を備え、
    前記衝突位置補正手段は、前記衝突角判定手段によって衝突角が略直角であると判定された場合に、前記他の車両の車長に基づいて、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を補正する、請求項に記載の衝突推定装置。
  8. 前記衝突角判定手段は、前記衝突角が予め設定された下限閾値以上であり、且つ、予め設定された上限閾値以下である場合に、略直角であると判定する、請求項に記載の衝突推定装置。
  9. 前記衝突角判定手段は、前記衝突角が55度以上であり、且つ、125度以下である場合に、略直角であると判定する、請求項に記載の衝突推定装置。
  10. 前記衝突位置推定手段は、前記自車両における、前記他の車両の前面右端又は前面左端との衝突位置を推定し、
    前記衝突位置補正手段は、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を、前記衝突推定時刻における前記他の車両の側面が前記自車両の前面と衝突する範囲に含まれ、前記自車両の幅方向の中心位置に近い側の位置に補正する、請求項に記載の衝突推定装置。
  11. 前記衝突位置補正手段は、次の(5)式〜(8)式に基づいて、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置CPx’を、前記自車両の車幅D及び前記他の車両の車長Lmを用いて補正して補正位置CPxを求める、請求項10に記載の衝突推定装置。
    CPx=CPx’−Lm×σ2 (5)
    σ2=0 (CPx’<0の場合) (6)
    σ2=CPx’/(Lm+D/2)
    (0≦CPx’<(Lm+D/2)の場合) (7)
    σ2=1 ((Lm+D/2)≦CPx’の場合) (8)
    ただし、衝突位置CPx’、補正位置CPxは、前記自車両の前面における幅方向中央位置を原点として、前記自車両の幅方向の座標であって、前記他の車両の進行方向に向かう座標上の位置である。
  12. 前記衝突面判定手段によって前記自車両衝突面が前記自車両における前面であると判定された場合に、前記衝突推定時刻における前記他の車両の進行方向が自車両の進行方向に対してなす角である衝突角が狭角であるか否かを判定する衝突角判定手段を備え、
    前記衝突位置補正手段は、前記衝突角判定手段によって衝突角が狭角であると判定された場合に、前記他の車両の車長及び車幅に基づいて、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を補正する、請求項に記載の衝突推定装置。
  13. 前記衝突角判定手段は、前記衝突角が予め設定された下限閾値以上であり、且つ、予め設定された上限閾値以下である場合に、狭角であると判定する、請求項12に記載の衝突推定装置。
  14. 前記衝突角判定手段は、前記衝突角が−75度以上であり、且つ、75度以下である場合に、狭角であると判定する、請求項13に記載の衝突推定装置。
  15. 前記衝突位置推定手段は、前記自車両における、前記他の車両の前面右端又は前面左端との衝突位置を推定し、
    前記衝突位置補正手段は、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置を、前記衝突推定時刻における前記他の車両の前面が前記自車両の前面と衝突する範囲に含まれ、前記自車両の幅方向の中心位置に近い側の位置に補正する、請求項12に記載の衝突推定装置。
  16. 前記衝突位置補正手段は、次の(9)式〜(13)式に基づいて、前記衝突位置推定手段によって推定された衝突位置CPx’を、前記衝突角ε、前記自車両の車幅D、前記他の車両の車長Lm及び車幅Dmを用いて補正して補正位置CPxを求める、請求項15に記載の衝突推定装置。
    x1=CPx'−Dmε×σ3 (9)
    mε=Lm×|sinε|+Dm×|cosε| (10)
    σ3=0 (CPx'<0の場合) (11)
    σ3=CPx'/(Dmε+D/2)
    (0≦CPx'<(Dmε+D/2)の場合) (12)
    σ3=1 ((Dmε+D/2)≦CPx'の場合) (13)
    ただし、衝突位置CPx’、補正位置CPxは、前記自車両の前面における幅方向中央位置を原点として、前記自車両の幅方向の座標であって、前記他の車両の進行方向側に向かう座標上の位置である。
  17. 自車両に搭載され、レーダ装置を介して検出された物体と前記自車両との衝突を推定する衝突推定方法であって、
    衝突が発生すると推定する時刻である衝突推定時刻における前記自車両に対する前記物体の進行方向に基づいて、前記自車両における前記物体との衝突面を判定する衝突面判定ステップと、
    前記衝突面判定ステップにおいて判定された衝突面に基づいて、前記自車両における前記物体との衝突位置を推定する衝突位置推定ステップと、
    予め設定された前記物体の大きさに基づいて、前記衝突位置推定ステップにおいて推定された衝突位置を補正する衝突位置補正ステップと、を実行し、
    前記物体は、他の車両であって、
    前記衝突面判定ステップでは、前記自車両における前記他の車両との衝突面である自車両衝突面を判定し、
    前記衝突位置推定ステップでは、前記衝突面判定ステップにおいて判定された自車両衝突面に基づいて、前記自車両における前記他の車両との衝突位置を推定し、
    前記衝突位置補正ステップでは、前記他の車両の車幅及び車長の少なくとも一方に基づいて、前記衝突位置推定ステップにおいて推定された衝突位置を補正し、
    前記衝突面判定ステップにおいて前記自車両衝突面が前記自車両における側面であると判定された場合に、前記衝突推定時刻における前記他の車両の進行方向が自車両の進行方向に対してなす角である衝突角が略直角であるか否かを判定する衝突角判定ステップをさらに実行し、
    前記衝突位置補正ステップでは、前記衝突角判定ステップにおいて衝突角が略直角であると判定された場合に限って、前記衝突位置推定ステップにおいて推定された衝突位置を補正する、衝突推定方法。
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