JP5865325B2 - 移動体位置算出装置及び方法 - Google Patents

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Description

この発明は、右車輪及び左車輪を有する移動体に搭載された移動体位置算出装置、及び当該装置を用いる移動体位置算出方法に関する。
従来から、車輪を有する移動体を自動運転により所望の位置に移動させるための支援装置が開発されている。例えば、特許文献1では、車両の右車輪及び左車輪に一対の車輪センサを設け、該一対の車輪センサからの出力パルスの計数値に基づき車両の現在位置を算出する駐車支援装置が提案されている。
特開2010−269707号公報(段落[0105]〜[0109]等)
ところで、種々の因子により、各車輪センサからのパルスの出力タイミングのずれ(換言すれば、位相ずれ)が生じる場合がある。例えば、計数の時間範囲がきわめて小さい場合又はきわめて小さい車速で直進する場合、時間の経過に伴って計数値が振動し、計数値の差分値が「1」と「−1」の間で交互に揺らぐ現象が発生し易い。
このため、採用する算出方法によっては、例えば「直進」と認識されずに、左右のいずれか一方向に僅かながら「旋回」するとして誤って認識される場合がある。その結果、車両の現在位置の算出精度が低下するという懸念があった。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、一対の車輪センサからの出力タイミングが異なる場合であっても、移動体の現在位置の算出精度を向上可能な移動体位置算出装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明に係る移動体位置算出装置は、右車輪及び左車輪を有する移動体に搭載された装置であって、前記右車輪の回転量に比例する数の第1パルス及び前記左車輪の回転量に比例する数の第2パルスを出力するパルス出力手段と、前記パルス出力手段からの前記第1パルスの出力数である第1出力値及び前記第2パルスの出力数である第2出力値を、所定の時間範囲内にて計数するパルス計数手段と、前記パルス計数手段により計数された前記第1出力値及び前記第2出力値に基づいて前記移動体の現在位置を算出する位置算出手段とを備え、前記位置算出手段は、少なくとも、前記第1出力値から前記第2出力値を引いた差分値の絶対値が1である場合、前記第1出力値及び/又は前記第2出力値に対して1より小さい正値を加減算することで、前記差分値の絶対値を1よりも小さくする補正を行った後に前記現在位置を算出する。
このように、少なくとも、第1出力値から第2出力値を引いた差分値の絶対値が1である場合、前記第1出力値及び/又は前記第2出力値に対して1より小さい正値を加減算することで、前記差分値の絶対値を1よりも小さくする補正を行った後に現在位置を算出するようにしたので、出力タイミングに起因する差分値の振動幅が計数分解能(すなわち、1)よりも小さくなり、算出の際にこの振動の影響を受け難くなる。これにより、一対の車輪センサからの出力タイミングが異なる場合であっても、移動体の現在位置の算出精度を向上できる。
また、前記位置算出手段は、前記第1出力値及び前記第2出力値を中間値にて等しくする前記補正を行った後に前記現在位置を算出することが好ましい。これにより、出力タイミングに起因する差分値の振動を遮断可能であり、算出の際にこの振動の影響を受けることがなくなる。
また、前記位置算出手段は、前記補正の後の計数タイミングでの前記第1出力値及び前記第2出力値に対して、前記補正による加算量又は減算量を相殺する調整を行った後に前記現在位置を算出することが好ましい。補正による加算量又は減算量を相殺する調整を行うことで、算出精度が統計的・巨視的に維持される。
また、前記位置算出手段は、前記補正の後に前記第1パルスが初めて出力された計数タイミングでの前記第1出力値に対して前記加算量を相殺する調整を行った後、又は、前記補正の後に前記第2パルスが初めて出力された計数タイミングでの前記第2出力値に対して前記加算量を相殺する調整を行った後に前記現在位置を算出することが好ましい。これにより、調整された第1出力値又は第2出力値の符号が正から負に変化することを防止可能であり、算出精度が突発的に低下することを抑制できる。
また、前記位置算出手段は、更に、前回の計数タイミングでの前記差分値と今回の計数タイミングでの前記差分値との積が−1である場合、前記補正を行った後に前記現在位置を算出することが好ましい。この積が−1である場合に移動体が直進している可能性が高いので、算出の際に上記した振動の影響を受け易くなっている。すなわち、算出精度の向上効果が一層顕著に現われる。
また、前記位置算出手段は、更に、前記第1出力値及び前記第2出力値がいずれも閾値を下回る場合、前記補正を行った後に前記現在位置を算出することが好ましい。第1出力値及び第2出力値がいずれも閾値を下回る場合に移動体が低速で移動している可能性が高いので、算出の際に上記した振動の影響を受け易くなっている。すなわち、算出精度の向上効果が一層顕著に現われる。
また、前記位置算出手段は、前記第1出力値及び前記第2出力値の平均値を前記中間値として、前記現在位置を算出することが好ましい。これにより、第1出力値及び/又は第2出力値に加減算する値が常に一定(すなわち、0.5)となり、演算処理の簡略化・高速化を図ることができる。
本発明に係る移動体位置算出方法は、右車輪及び左車輪を有する移動体に搭載された装置を用いる方法であって、前記右車輪の回転量に比例する数の第1パルス及び前記左車輪の回転量に比例する数の第2パルスを出力するパルス出力ステップと、前記第1パルスの出力数である第1出力値及び前記第2パルスの出力数である第2出力値を、所定の時間範囲内にて計数するパルス計数ステップと、計数された前記第1出力値及び前記第2出力値に基づいて前記移動体の現在位置を算出する位置算出ステップとを備え、前記位置算出ステップでは、少なくとも、前記第1出力値から前記第2出力値を引いた差分値の絶対値が1である場合、前記第1出力値及び/又は前記第2出力値に対して1より小さい正値を加減算することで、前記差分値の絶対値を1よりも小さくする補正を行った後に前記現在位置を算出する。
本発明に係る移動体位置算出装置及び方法によれば、少なくとも、第1出力値から第2出力値を引いた差分値の絶対値が1である場合、前記第1出力値及び/又は前記第2出力値に対して1より小さい正値を加減算することで、前記差分値の絶対値を1よりも小さくする補正を行った後に現在位置を算出するようにしたので、出力タイミングに起因する差分値の振動幅が計数分解能(すなわち、1)よりも小さくなり、算出の際にこの振動の影響を受け難くなる。これにより、一対の車輪センサからの出力タイミングが異なる場合であっても、移動体の現在位置の算出精度を向上できる。
この実施形態に係る駐車支援装置が搭載された車両の全体構成図である。 図1に示す駐車支援装置の機能ブロック図である。 駐車スペースを探索する車両の位置関係を示す概略平面図である。 駐車座標系及び駐車経路の決定結果を示す概略説明図である。 図5Aは、車両の位置及び傾きの算出方法を示す説明図である。図5Bは、車両の特徴点の位置の算出方法を示す説明図である。 図6A及び図6Bは、パルス出力手段からの出力波形の時間特性を示すグラフである。 図6A及び図6Bとは別の出力波形及び今回出力値の差分値の時間特性を示す概略説明図である。 図2に示す移動体位置算出装置の動作説明に供されるフローチャートである。 今回出力値を補正出力値に変換するためのテーブルデータの一例を示す図である。 図10A及び図10Bは、図9に示すテーブルデータを用いた補正結果を示す概略説明図である。 図8のステップS3における詳細フローチャートである。 車両の切り返し動作が行われた場合にて好適なテーブルデータの一例を示す図である。
以下、本発明に係る移動体位置算出装置及び方法について、これを実施する駐車支援装置との関係において好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
[駐車支援装置10が搭載された車両12の全体構成]
図1は、この実施形態に係る駐車支援装置10が搭載された車両12の全体構成図である。四輪車である車両12は、右前輪13R、左前輪13L、右後輪14R、及び左後輪14Lを有する。
車両12は、ステアリングホイール16と、ステアリングホイール16が取り付けられたステアリングシャフト18と、ステアリングシャフト18を回転駆動する電動モータを有するステアリングアクチュエータ20と、ステアリングシャフト18の回転角度(操舵角)を検出する舵角センサ22と、各種制御を実行する3つの電子制御ユニット(以下、ECU24、25、26)と、車両12の駐車支援に関する各種制御を実行する電子制御ユニット(以下、駐車支援ECU27)とを備える。
ECU24、25、26及び駐車支援ECU27、中央処理装置(CPU)及びメモリを備えるコンピュータである。ECU24〜26は、駐車支援ECU27にそれぞれ接続されており、車両12を目標駐車位置Pe(図4)に誘導するための各信号(以下、誘導信号)を駐車支援ECU27から取得する。
ECU24は、電動パワーステアリング(Electric Power Steering)に関する各種制御を司るユニットである。ECU24には、ステアリングホイール16を作動させるステアリングアクチュエータ20が接続されている。
ECU25は、電動パーキングブレーキ(Electric Parking Break)に関する各種制御を司るユニットである。ECU25には、図示しないブレーキを作動させるブレーキアクチュエータ28が接続されている。
ECU26は、電動パワーシフト(Electric Power Shift)に関する各種制御を司るユニットである。ECU26には、自動変速機のシフトレバー(図示しない)を変更するシフトアクチュエータ29が接続されている。また、駐車支援ECU27には、シフトレバーの位置(以下、シフト位置)を検出するシフト位置センサ30と、車両12の速度を検出する車速センサ31とが更に接続されている。
右後輪14Rの近傍には、該右後輪14Rの回転量を検出する右車輪センサ32Rが設けられている。左後輪14Lの近傍には、該左後輪14Lの回転量を検出する左車輪センサ32Lが設けられている。右車輪センサ32R及び左車輪センサ32Lは、例えば、右後輪14R及び左後輪14Lの回転量を光学的に検出するロータリエンコーダで構成されている。
車両12の前部中央及び後部中央には、該車両12の前方及び後方の画像を表す撮像信号を取得するカメラ34、35がそれぞれ配置されている。また、車両12の右側部及び左側部には、該車両12の右側方及び左側方の画像を表す撮像信号を取得するカメラ36R、36Lがそれぞれ配置されている。駐車支援ECU27には、各カメラ34、35、36R、36Lからの撮像信号が逐次供給される。
車両12の車室内には、報知等のための音声を発するスピーカ38と、カメラ34等により撮像された画像、地図情報等を表示するタッチパネルディスプレイ40が配置されている。
駐車支援ECU27は、上記した各種センサから供給される検知信号に基づいて、車両12の周囲の状況を認識し、ECU24及びステアリングアクチュエータ20を介してステアリングホイール16の制御を行う。これと併せて又はこれとは別に、駐車支援ECU27は、ECU26及びシフトアクチュエータ29を介した車両12の前進/後退の切り換え制御、ECU25及びブレーキアクチュエータ28を介した車両12の停止制御を行う。駐車支援ECU27は、これらの制御を介して、車両12を自動操舵によって所望の駐車スペースに駐車させる自動駐車支援制御を実現する。
[駐車支援装置10の機能ブロック図]
図2は、図1に示す駐車支援装置10の機能ブロック図である。駐車支援ECU27は、駐車位置・経路決定部50、パルス計数部52(パルス計数手段)、位置算出部54(位置算出手段)及び駐車制御部56として機能する。
駐車位置・経路決定部50は、センサ群58から供給されたセンサ信号に基づいて車両12の外界の状態を検知した後、車両12の駐車スペース(目標駐車位置Pe)を決定する。そして、駐車位置・経路決定部50は、支援開始位置Ps(車両12の現在位置)から目標駐車位置Peまでの経路(以下、駐車経路80;図4)を決定する。なお、センサ群58は、カメラ34、35、36R、36L(図1)の全部又は一部であってもよいし、これ以外の検出手段(例えば、超音波センサ、レーダ)が含まれてもよい。
パルス計数部52は、パルス出力手段32としての右車輪センサ32R及び左車輪センサ32Lからの各パルスの出力数を所定の時間範囲にて計数する。これにより、パルス計数部52は、右車輪センサ32Rから出力されたパルス(以下、第1パルス)を計数した今回出力値N1(第1出力値)、及び左車輪センサ32Lから出力されたパルス(以下、第2パルス)を計数した今回出力値N2(第2出力値)を取得する。ここで、右車輪センサ32Rは右後輪14R(図1)の回転量に比例する数の第1パルスを出力し、左車輪センサ32Lは左後輪14L(図1)の回転量に比例する数の第2パルスを出力する点に留意する。
位置算出部54は、パルス計数部52により計数された今回出力値N1、N2に基づいて所定の時間範囲での変位量を求め、前回算出された位置にこの変位量を加算することで、車両12の現在位置を算出する。ここで、「現在位置」とは、車両12の現時点での位置・姿勢を特定する各種情報を意味し、例えば、基準位置44(図1)の座標及び傾きであっても、車両12を外接する四角形の頂点の各座標であってもよい。図1の例では、基準位置44は、右後輪14R及び左後輪14Lを連結する車軸42の中点に相当する。
駐車制御部56は、駐車位置・経路決定部50により決定された駐車経路80、及び位置算出部54により算出された現在位置に基づいて、車両12を誘導・制御するための誘導信号を生成し、ECU24〜26に向けて出力する。
なお、移動体位置算出装置60は、移動体としての車両12に搭載され、該車両12の位置を算出する装置である。本図例では、移動体位置算出装置60は、パルス出力手段32、パルス計数部52及び位置算出部54から構成される。
[駐車支援装置10の基本的動作]
続いて、駐車支援装置10の基本的動作について、図3及び図4を参照しながら説明する。
図3に示すように、運転者は、車両12を矢印方向に直進させながら、道路70の左側方にある駐車スペースを探索する場合を想定する。本図から理解されるように、車両12の左方には、別の車両(以下、他車71、72、73、74)が既に駐車している。
その後、運転者は、他車72、73の間のスペース76に駐車可能であると判断した場合、車両12を一旦停止させた後、タッチパネルディスプレイ40(図1)を介した所定のタッチ操作(例えば、[開始]アイコンのタッチ)を実行する。そうすると、駐車支援ECU27は、車両12がスペース76に駐車する支援動作を開始する。先ず、駐車位置・経路決定部50の動作により、駐車座標系及び駐車経路80がそれぞれ決定される。
図4に示すように、x軸−y軸の駐車座標系は、スペース76の一部である目標エリア78によって定義される。具体的には、x軸は目標エリア78の短辺方向に平行すると共に、y軸は目標エリア78の長辺方向に平行する。そして、車両12の先頭位置に相当する短辺の中点が、駐車座標系の原点Oとして設定されている。
また、基準位置44(図1)の軌跡である駐車経路80は、車両12の移動に伴って他車71〜74に干渉しない条件下に決定される。本図例では、スペース76に対して車両12の先頭部を旋回させて停止し、1回の切り返しのみで目標エリア78に駐車する駐車経路80を示している。この駐車経路80は、右方向へ旋回しながら前進する第1経路81と、左方向に旋回しながら後退する第2経路82とから構成される。
第1経路81上での走行動作は、駐車支援を開始する位置である支援開始位置Ps、右方向への転舵を開始する位置である中間位置Pm1、該右方向への転舵を終了する位置である中間位置Pm2、及び前進から後退に切り返す位置であって、左回りの後退旋回を開始する位置である中間位置Pm3で特徴付けられる。第2経路82上での走行動作は、左方向に旋回しつつ後退する位置であって、真っ直ぐの状態での後退を開始する位置である中間位置Pm4、及び駐車支援を終了する位置である目標駐車位置Peで特徴付けられる。このように、上記した各位置の座標、及び隣接する位置間での旋回条件(具体的には半径及び中心点)を与えることで、駐車経路80に沿った走行スケジュールを決定できる。
そして、駐車制御部56は、決定された走行スケジュールに従って車両12を誘導・制御するための誘導信号を生成する。ここで、駐車制御部56は、位置算出部54により逐次算出された位置に基づき、駐車座標系での車両12の現在位置を認識しながら走行スケジュールを順次実行する。
そして、走行スケジュールがすべて完了した場合、駐車制御部56による誘導動作が終了する。このようにして、駐車支援装置10の支援を受けることで、自動的又は半自動的に、車両12を目標エリア78に駐車させることができる。
[位置算出方法の概要及びその問題点]
上記した誘導動作を実行するためには、車両12の現在位置を精度よく把握することが肝要である。そこで、車両12の位置情報の算出方法について、図5A〜図6Bを参照しながら説明する。
図5Aは、車両12の位置(x,y)及び傾きθの算出方法を示す説明図である。時間(t−Δt)における基準位置44の座標及び傾きが(xo,yo)、θoであったとする。この場合、時間Δtが経過した後(時間t)における車両12の傾きθは、次の(1)式で算出される。なお、kは正の係数、Lbは後輪のトレッドサイズである。
θ=θo+k・Δt(N1−N2)/Lb ‥(1)
また、時間(t−Δt)〜tにおける変位量(Δx,Δy)は、例えば、この時間範囲では旋回の中心点が変化しないと仮定した上で、幾何学的考察により算出される。そして、車両12の位置(x,y)は、x=xo+Δx、y=yo+Δyにより算出される。
図5Bは、車両12の特徴点91、92、93、94の位置の算出方法を示す説明図である。時間tにおける基準位置44の座標及び傾きが(x,y)、θであったとする。ここで、車両12の外接四角形の各頂点を特徴点91〜94とすると、これらのx座標(順に、x1、x2、x3、x4)はそれぞれ、次の(2)〜(5)式で算出される。
x1=x+(WB+FO)cosθ+0.5・VW・sinθ ‥(2)
x2=x+(WB+FO)cosθ−0.5・VW・sinθ ‥(3)
x3=x−RO・cosθ+0.5・VW・sinθ ‥(4)
x4=x−RO・cosθ−0.5・VW・sinθ ‥(5)
なお、WBはホイールベースの長さ、FOはフロントオーバーハングの長さ、ROはリアオーバーハングの長さ、VWは車両12の全幅をそれぞれ示す。
図6A及び図6Bは、パルス出力手段32からの出力波形の時間特性を示すグラフである。グラフの横軸は時間(単位は[ms])であり、グラフの縦軸は第1パルス(上段)及び第2パルス(下段)の出力、具体的には電圧値又は電流値である。なお、破線状の縦線は、計数の各時間範囲における開始時点及び終了時点を模式的に示す線である。
図6Aは、車両12が相対的に大きい車速にて直進する場合のグラフに相当する。車両12が直進する際、同一の時間範囲にて、右後輪14Rの回転量と左後輪14Lの回転量の間に偏差が生じない。よって、本図に示すように、各時間範囲における第1パルスの出力数が第2パルスの出力数に等しいか実質的に等しい状態(N1=N2)が継続する。
図6Bは、車両12が相対的に小さい車速にて左方向に旋回する場合のグラフに相当する。車両12が旋回する際、同一の時間範囲にて、右後輪14Rの回転量と左後輪14Lの回転量の間に偏差が生じる。よって、本図に示すように、各時間範囲における第1パルスの出力数が第2パルスの出力数よりも大きい状態(N1>N2)が継続する。
図7は、図6A及び図6Bとは別の出力波形及び今回出力値N1、N2の差分値の時間特性を示す概略説明図である。本図は、車両12がきわめて小さい車速にて直進する場合のグラフに相当し、2回分の計数につき1つのパルスが出力される場合を想定する。
車速が一定値である場合、右車輪センサ32Rから出力される第1パルスの発生間隔(Tc)は、左車輪センサ32Lから出力される第2パルスの発生間隔(Tc)に略一致する。ところが、種々の因子により、第1パルス及び第2パルスの出力タイミング(換言すれば、位相)が異なる場合がある。本図例では、第2パルスの出力タイミングは、第1パルスと比べてTp(<Tc)だけ遅延している。
本図に示すように、今回出力値N1、N2は、(N1,N2)=(1,0)→(0,1)→(1,0)→(0,1)→‥、と遷移し、時間の経過に伴って各値が振動する。換言すれば、差分値(N1−N2)が「1」と「−1」の間で交互に揺らぐことになる。このように、今回出力値N1、N2は、統計的・巨視的には略同じ値で推移するが、「0」を保った状態は維持されない。
このため、採用する算出手法によっては、車両12が直進する状態であっても「直進」と認識されずに、左右のいずれか一方向に僅かながら「旋回」するとして誤って認識される場合がある。その結果、車両12の位置及び/又は角度の算出精度が低下し、特に車速が小さい場合にその影響度が顕在化することがある。以下、この不都合を解決するための位置算出方法を新たに提案する。
[移動体位置算出装置60の動作]
続いて、図2に示す移動体位置算出装置60の動作について、図8のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
ステップS1において、パルス計数部52は、右車輪センサ32Rからの第1出力数を所定の時間範囲内にて計数し、今回出力値N1として取得する。また、パルス計数部52は、左車輪センサ32Lからの第2出力数を上記した時間範囲内にて計数し、今回出力値N2として取得する。ここでは、時間範囲として一定値を用いているが、計数のタイミング毎に変更してもよい。
ステップS2において、位置算出部54は、前回の計数タイミングで計数された第1出力値(以下、前回出力値M1)、第2出力値(以下、前回出力値M2)を、図示しないバッファメモリからそれぞれ読み出す。
ステップS3において、位置算出部54は、ステップS2で読み出した前回出力値M1、M2を用いて、ステップS1で取得された今回出力値N1、N2を補正する。その結果、補正された第1出力値(以下、補正出力値Nc1)及び第2出力値(以下、補正出力値Nc2)が得られる。
ステップS4において、位置算出部54は、ステップS1で取得された今回出力値N1、N2を上述のバッファメモリに格納することで、前回出力値M1、M2をそれぞれ更新する。
ステップS5において、位置算出部54は、ステップS3で取得された補正出力値Nc1、Nc2を用いて、駐車座標系における車両12の現在位置を算出する。
ステップS6において、位置算出部54は、ステップS5で算出された基準位置44の座標(x,y)及び傾きθを示す信号を駐車制御部56に向けて出力する。
[今回出力値N1、N2の補正方法]
続いて、図8のステップS3における補正方法の具体例について、図9〜図12を参照しながら詳細に説明する。
<第1の補正方法>
第1の補正方法は、固定の変換テーブルを用いる方法に関する。以下、図9〜図10Bを参照しながら詳細に説明する。
図9は、今回出力値N1、N2を補正出力値Nc1、Nc2に変換するためのテーブルデータの一例を示す図である。本図は、4つの変数(M1、M2、N1、N2)を入力値とし、2つの変数(Nc1、Nc2)を出力値とするテーブルを示している。例えば、(M1,M2)=(1,0)且つ(N1,N2)=(1,0)を満たすとき、テーブルID「C1」を参照することで、(Nc1,Nc2)=(1,0)が得られる。また、(M1,M2)=(1,0)且つ(N1,N2)=(0,1)を満たすとき、テーブルID「C2」を参照することで、(Nc1,Nc2)=(0.5,0.5)が得られる。
なお、このテーブルデータは、前回出力値M1(M2)及び今回出力値N1(N2)の平均値を、補正出力値Nc1(Nc2)とする演算子に相当する。より詳細には、Nc1=(N1+M1)/2、Nc2=(N2+M2)/2、を満たすように設計されている。
図10A及び図10Bは、図9に示すテーブルデータを用いた補正結果を示す概略説明図である。グラフの横軸及び縦軸の定義は図6Aと同一であるので、その説明を省略する。
図10Aは、図7と同様に、車両12の直進走行下に、2回分の計数タイミングにつき1つのパルスが出力される場合を想定する。第1パルス及び第2パルスの出力波形は図7と同一である。この今回出力値N1、N2の時系列に対して上記した変換テーブルを作用することで、補正出力値Nc1、Nc2の時系列に変換される。
本図に示すように、テーブルデータは、(init)→(C2)→(C4)→(C2)→(C4)→‥のIDの順で参照される。なお、(init)は、変換テーブルを参照せずに予め設定された初期条件に相当する。
その結果、補正出力値Nc1、Nc2は、(Nc1,Nc2)=(0.5,0.5)→(0.5,0.5)→(0.5,0.5)→(0.5,0.5)→‥、と遷移し、時間の経過にかかわらず各値が一定になる。換言すれば、差分値(Nc1−Nc2)が「0」に保たれる。
なお、ハッチングを付した矩形は、今回出力値N1、N2に対する加算量又は減算量を模式的に示す仮想パルスである。各時間軸から上方に延びる仮想パルスは加算量(正値)であり、各時間軸から下方に延びる仮想パルスは減算量(負値)である。この仮想パルスは、第1パルス及び第2パルスの単位計数値(1)の半分(0.5)に相当する。このように、補正の後の計数タイミング(本図例では、次の計数タイミング)での今回出力値N1、N2に対して、この補正による加算量又は減算量を相殺する調整を順次行っている。
図10Bは、車両12の直進走行下に、3回分の計数タイミングにつき2つのパルスが出力される場合を想定する。この今回出力値N1、N2の時系列に対して上記した変換テーブルを作用することで、補正出力値Nc1、Nc2の時系列に変換される。
本図に示すように、テーブルデータは、(init)→(C7)→(C2)→(C6)→(C7)→‥のIDの順で参照される。その結果、補正出力値Nc1、Nc2は、(Nc1,Nc2)=(0.5,0.5)→(0.5,0.5)→(0.5,0.5)→(0.5,0.5)→‥、と遷移し、時間の経過にかかわらず各値が一定になる。換言すれば、差分値(Nc1−Nc2)が「0」に保たれる。
このようにして、位置算出部54は、今回出力値N1、N2に対して1よりも小さい正値(ここでは、0、5)を加減算することで、|N1−N2|<1、より好ましくは|N1−N2|=0にとなるように補正する。なお、図9に示すテーブルデータの各値に対して、任意の自然数であるオフセット値を加算することで、N1、N2>1の場合でも本手法をそのまま適用できる。
<第2の補正方法>
第2の補正方法は、条件分岐により補正要否を判定する方法に関する。以下、図11のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
ステップS31において、位置算出部54は、|N1−N2|=1を満たすか否かを判定する。満たすと判定された場合、次のステップ(S32)に進む。
ステップS32において、位置算出部54は、(M1−M2)(N1−N2)=−1を満たすか否かを判定する。満たすと判定された場合、次のステップ(S33)に進む。
ステップS33において、位置算出部54は、(N1<Th)且つ(N2<Th)を満たすか否かを判定する。満たすと判定された場合、次のステップ(S34)に進む。閾値Thは2以上である任意の値であり、例えば、Th=2に設定することができる。
ステップS34において、位置算出部54は、所定の演算式に従って今回出力値N1、N2を補正する。より詳細には、N1<N2を満たす場合、補正出力値Nc1、Nc2はそれぞれ、Nc1=N1+ε(0<ε<1)、Nc2=N2+ε−1とする。逆に、N1>N2を満たす場合、Nc1=N1+ε−1、Nc2=N2+εとする。この結果、Nc1=Nc2が成り立つ。このように、位置算出部54は、今回出力値N1、N2を中間値にて等しくする補正を行う。
一方、上述したステップS31、S32、S33にて少なくとも1つの条件を満たさないと判定された場合(ステップS31〜S33:NO)、ステップS35に進む。
ステップS35において、位置算出部54は、補正出力値Nc1に今回出力値N1の値を代入すると共に、補正出力値Nc2に今回出力値N2の値を代入する。つまり、今回出力値N1、N2を補正することなくそのまま使用する。
ステップS36において、位置算出部54は、ステップS34又はS35で得られた補正出力値Nc1、Nc2を調整する。ここで、「調整」とは、ステップS34の補正の後の計数タイミングでのN1、N2に対して加算量(+ε)又は減算量(−ε)を相殺することを意味する。
例えば、補正の後に第1パルスが初めて出力された計数タイミングにて、今回出力値N1(実際は、Nc1)に対してεを減算することで加算量(+ε)を相殺する。また、補正の後に第2パルスが初めて出力された計数タイミングにて、今回出力値N2(実際は、Nc2)に対してεを減算することで加算量(+ε)を相殺する。
例えば、補正の後に第1パルスの出力数が初めて0であった計数タイミングにて、今回出力値N1(実際は、Nc1)に対してεを加算することで減算量(−ε)を相殺する。また、補正の後に第2パルスの出力数が初めて0であった計数タイミングにて、今回出力値N2(実際は、Nc2)に対してεを加算することで減算量(−ε)を相殺する。
以上のようにして、位置算出部54は、所定の補正条件を満たす場合に今回出力値N1、N2を補正することで、補正出力値Nc1、Nc2を得る(図8のステップS3)。例えば、ε=0.5とし、図7に示す出力波形に対して本補正処理を実行することで、第1の補正方法と同一の結果(図10A及び図10B)が得られる。
ところで、図7例よりも更に小さい車速で直進する場合、或いは、車輪センサ32R、32Lにおける回転量の検出分解能が低い場合、例えば、(N1,N2)=(1,0)→(0,0)→(0,1)→(0,0)→‥、と遷移することがある。そこで、位置算出部54は、前回出力値M1、M2のみならず、その直近に少なくとも1回計数された出力値を記憶・参照してもよい。具体的には、前回出力値M1、M2が(M1,M2)=(0,0)であった場合、前回出力値M1、M2に代わって前々回出力値を用いることで、出力タイミングに起因する差分値を小さくする効果が得られる。これにより、上記した場合であっても、車両12の現在位置の算出精度を維持できる。
<切り返し動作時の改良例>
続いて、車両12の切り返し動作が行われた場合にて好適な演算例について、図12を参照しながら説明する。図4例では、車両12が中間位置Pm3に到達した場合を想定する。
図12は、今回出力値N1、N2を補正出力値Nc1、Nc2に変換するためのテーブルデータの別の一例を示す図である。本図は、4つの変数(M1、M2、N1、N2)を入力値とし、2つの変数(Nc1、Nc2)を出力値とするテーブルを示している。このテーブルデータは、Nc1=(N1−M1)/2、Nc2=(N2−M2)/2、を満たすように設計されている。例えば、(M1,M2)=(1,0)且つ(N1,N2)=(0,1)を満たすとき、テーブルID「C2」を参照することで、(Nc1,Nc2)=(−0.5,0.5)が得られる。
このように、車両12の進行方向が反転された場合であっても、前回出力値M1、M2を破棄せずに、しかも符号を反転させてそのまま利用することで、位置の算出精度が向上する。
[この実施形態の効果]
以上のように、右後輪14R及び左後輪14Lを有する車両12に搭載された移動体位置算出装置60は、右後輪14Rの回転量に比例する数の第1パルス及び左後輪14Lの回転量に比例する数の第2パルスを出力するパルス出力手段32と、第1パルスの出力数である今回出力値N1及び第2パルスの出力数である今回出力値N2を、所定の時間範囲内にて計数するパルス計数部52と、今回出力値N1、N2に基づいて車両12の現在位置を算出する位置算出部54を備える。
そして、位置算出部54は、少なくとも、今回出力値N1、N2の差分値の絶対値|N1−N2|が1である場合、今回出力値N1、N2に対して1より小さい正値を加減算することで、|N1−N2|を1よりも小さくする補正を行った後に現在位置を算出する。
このように構成しているので、出力タイミングに起因する差分値の振動幅が計数分解能(すなわち、1)よりも小さくなり、算出の際にこの振動の影響を受け難くなる。これにより、パルス出力手段32からの出力タイミングが異なる場合であっても、車両12の現在位置の算出精度を向上できる。
また、位置算出部54は、今回出力値N1、N2を中間値にて等しくする補正を行った後に現在位置を算出してもよい。これにより、出力タイミングに起因する差分値の振動を遮断可能であり、算出の際にこの振動の影響を受けることがなくなる。
また、位置算出部54は、補正の後の計数タイミングでの今回出力値N1、N2に対して、当該補正による加算量又は減算量を相殺する調整を行った後に現在位置を算出してもよい。補正による加算量又は減算量を相殺する調整を行うことで、算出精度が統計的・巨視的に維持される。
また、位置算出部54は、補正の後に第1パルス(又は第2パルス)が初めて出力された計数タイミングでの今回出力値N1、N2に対して加算量を相殺する調整を行った後に現在位置を算出してもよい。これにより、調整された今回出力値N1、N2の符号が正から負に変化することを防止可能であり、算出精度が突発的に低下することを抑制できる。
また、位置算出部54は、更に、前回の計数タイミングでの差分値(M1−M2)と今回の計数タイミングでの差分値(N1−N2)との積が−1である場合、前記補正を行った後に前記現在位置を算出することが好ましい。この積が−1である場合に移動体が直進している可能性が高いので、算出の際に上記した振動の影響を受け易くなっている。すなわち、算出精度の向上効果が一層顕著に現われる。
また、位置算出部54は、更に、今回出力値N1、N2がいずれも閾値Thを下回る場合、当該補正を行った後に現在位置を算出してもよい。今回出力値N1、N2がいずれも閾値Thを下回る場合に車両12が低速で移動している可能性が高いので、算出の際に上記した振動の影響を受け易くなっている。すなわち、算出精度の向上効果が一層顕著に現われる。
また、位置算出部54は、今回出力値N1、N2の平均値を中間値として、現在位置を算出してもよい。これにより、今回出力値N1、N2に加減算する値が常に一定(0.5)となり、演算処理の簡略化・高速化を図ることができる。
[補足]
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
この実施形態では、右後輪14R及び左後輪14Lの回転量に基づいて車両12の位置を算出しているが、右前輪13R及び左前輪13Lの回転量を用いても同様の作用効果が生じることは言うまでもない。
この実施形態では、車両12として四輪車を例に挙げて説明したが、二輪車を含む車両であってもよく、車両以外であっても右車輪及び左車輪を有する移動体であれば種類は問わない。
10…駐車支援装置 12…車両
14R…右後輪 14L…左後輪
16…ステアリングホイール 18…ステアリングシャフト
20…ステアリングアクチュエータ 22…舵角センサ
24、25、26…ECU 27…駐車支援ECU
28…ブレーキアクチュエータ 29…シフトアクチュエータ
30…シフト位置センサ 31…車速センサ
32…パルス出力手段 32R、32L…車輪センサ
40…タッチパネルディスプレイ 44…基準位置
50…駐車位置・経路決定部 52…パルス計数部
54…位置算出部 56…駐車制御部
60…移動体位置算出装置 70…道路
71〜74…他車 76…スペース
78…目標エリア 80…駐車経路
81…第1経路 82…第2経路
Pe…目標駐車位置 Pm1〜Pm4…中間位置
Ps…支援開始位置

Claims (8)

  1. 右車輪及び左車輪を有する移動体に搭載された移動体位置算出装置であって、
    前記右車輪の回転量に比例する数の第1パルス及び前記左車輪の回転量に比例する数の第2パルスを出力するパルス出力手段と、
    前記パルス出力手段からの前記第1パルスの出力数である第1出力値及び前記第2パルスの出力数である第2出力値を、所定の時間範囲内にて計数するパルス計数手段と、
    前記パルス計数手段により計数された前記第1出力値及び前記第2出力値に基づいて前記移動体の現在位置を算出する位置算出手段と
    を備え、
    前記位置算出手段は、少なくとも、前記第1出力値から前記第2出力値を引いた差分値の絶対値が1である場合、前記第1出力値及び/又は前記第2出力値に対して1より小さい正値を加減算することで、前記差分値の絶対値を1よりも小さくする補正を行った後に前記現在位置を算出する
    ことを特徴とする移動体位置算出装置。
  2. 請求項1記載の移動体位置算出装置において、
    前記位置算出手段は、前記第1出力値及び前記第2出力値を中間値にて等しくする前記補正を行った後に前記現在位置を算出する
    ことを特徴とする移動体位置算出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の移動体位置算出装置において、
    前記位置算出手段は、前記補正の後の計数タイミングでの前記第1出力値及び前記第2出力値に対して、前記補正による加算量又は減算量を相殺する調整を行った後に前記現在位置を算出することを特徴とする移動体位置算出装置。
  4. 請求項3記載の移動体位置算出装置において、
    前記位置算出手段は、前記補正の後に前記第1パルスが初めて出力された計数タイミングでの前記第1出力値に対して前記加算量を相殺する調整を行った後、又は、前記補正の後に前記第2パルスが初めて出力された計数タイミングでの前記第2出力値に対して前記加算量を相殺する調整を行った後に前記現在位置を算出することを特徴とする移動体位置算出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動体位置算出装置において、
    前記位置算出手段は、更に、前回の計数タイミングでの前記差分値と今回の計数タイミングでの前記差分値との積が−1である場合、前記補正を行った後に前記現在位置を算出することを特徴とする移動体位置算出装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動体位置算出装置において、
    前記位置算出手段は、更に、前記第1出力値及び前記第2出力値がいずれも閾値を下回る場合、前記補正を行った後に前記現在位置を算出することを特徴とする移動体位置算出装置。
  7. 請求項2記載の移動体位置算出装置において、
    前記位置算出手段は、前記第1出力値及び前記第2出力値の平均値を前記中間値として、前記現在位置を算出することを特徴とする移動体位置算出装置。
  8. 右車輪及び左車輪を有する移動体に搭載された装置を用いる移動体位置算出方法であって、
    前記右車輪の回転量に比例する数の第1パルス及び前記左車輪の回転量に比例する数の第2パルスを出力するパルス出力ステップと、
    前記第1パルスの出力数である第1出力値及び前記第2パルスの出力数である第2出力値を、所定の時間範囲内にて計数するパルス計数ステップと、
    計数された前記第1出力値及び前記第2出力値に基づいて前記移動体の現在位置を算出する位置算出ステップと
    を備え、
    前記位置算出ステップでは、少なくとも、前記第1出力値から前記第2出力値を引いた差分値の絶対値が1である場合、前記第1出力値及び/又は前記第2出力値に対して1より小さい正値を加減算することで、前記差分値の絶対値を1よりも小さくする補正を行った後に前記現在位置を算出する
    ことを特徴とする移動体位置算出方法。
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