JP4706437B2 - ポンプ及びこれを用いた液体供給装置 - Google Patents
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Description
本発明は、液体給送用のポンプ及びこれを用いた液体供給装置に関するものである。
発熱部材の冷却用水を給送するためのポンプで、発熱部材の発熱量に応じて冷却用水の流量を増減させて発熱部材の温度を所定値以下に抑える場合、ポンプの駆動用モータへの印加電圧をPWM制御することでモータ回転数を変化させて対応している。(例えば、特許文献1参照)
しかし、PWM制御のための制御回路から出力される出力信号に応じてスイッチング素子のオンオフのデューティ比を変更することで見かけの印加電圧を変更する場合、流量が増大するにつれて流路抵抗等の負荷が増大することから、高流量域では流量が伸びず、低流量域では流量制御の精度が粗くなり、目標とする流量を正確に得ることは困難である。流量によるフィードバックをかけたとしても、低流量域での流量制御精度を高くすることは難しい。
しかし、PWM制御のための制御回路から出力される出力信号に応じてスイッチング素子のオンオフのデューティ比を変更することで見かけの印加電圧を変更する場合、流量が増大するにつれて流路抵抗等の負荷が増大することから、高流量域では流量が伸びず、低流量域では流量制御の精度が粗くなり、目標とする流量を正確に得ることは困難である。流量によるフィードバックをかけたとしても、低流量域での流量制御精度を高くすることは難しい。
制御回路から出力される出力信号に対してモータに印加する電源電圧を二次曲線的に変化させれば、ポンプ流量を直線的に変化させることができるが、この場合、回路構成が複雑になる上に、きれいな二次曲線を得ることが困難であるために、制御精度という点ではさほど向上しない。
特開2004−213945号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、高い流量制御精度を簡便に得ることができるポンプ及びこれを用いた液体供給装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係るポンプは、モータによる羽根車の回転で液体を吐出させるものにおいて、モータ回転数を制御する制御回路と、制御回路の出力信号に対して電源電圧を直線的に変化させる電源電圧変更回路と、制御回路の出力信号に対してスイッチングデューティ比を直線的に変化させるPWM回路と、PWM回路による出力比で上記電源電圧をスイッチングしてモータに印加する駆動回路とを備えていることに特徴を有している。電源電圧及びスイッチングデューティ比はいずれも直線的に変化させるものであるが、モータ印加電圧は二次曲線的に変化するために、ポンプ流量は直線的に変化させることができる。
この時、電源電圧変更回路は出力信号の変化に対する電源電圧の変化率を途中で変化させるものであってもよい。低流量域、もしくは高流量域での細かい流量制御を行うことができる。
PWM回路は出力信号に対するスイッチングデューティ比の変化率を途中で変化させるものであってもよい。この場合も低流量域、もしくは高流量域での細かい流量制御を行うことができる。
そして本発明に係る液体供給装置は、上記のポンプを液体給送用として備えていることに特徴を有している。
本発明によれば、モータ印加電圧を二次曲線的に変化させてポンプ流量を直線的に変化させるものでありながら、実際には電源電圧及びスイッチングデューティ比を直線的に変化させるだけであるために、簡単な回路構成で済むものであり、しかも制御精度も高くとることができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明すると、図2に示すポンプ1は、吸い込み口12及び吐出口13を備えたポンプケース11内のポンプ室15に配されている羽根車14をモータ10で駆動することで、吸い込み口12から吸い込んだ液体を吐出口13から吐出するものであり、該ポンプ1は流量制御を担う制御回路2からの出力に応じて吐出流量を変更する。
上記制御回路2と上記モータ10との間には、電源電圧変更回路21とPWM回路22と駆動回路23とが接続されている。電源電圧変更回路21は、制御回路2から出力される出力信号(a〜e)に応じてモータ駆動用電源20の出力電圧を増減するもので、例えばトランジスタによるチョッパ回路やPAM制御回路などで構成されている。
PWM回路22は上記出力信号に従ってデューティ比を変化させたPWM信号を発生する回路であり、駆動回路23は電源電圧変更回路21の出力電圧をPWM回路22のデューティ比に従ってオンオフするスイッチング回路である。
ここにおいて、ポンプ1から吐出される液体の吐出流量はモータ10の回転数に比例するために、モータ10の回転数を直線的に増加させてやればポンプ1からの吐出流量も直線的に増えていくが、吐出される液体を流す配管の配管抵抗は流量の増加に対して二次曲線的に増加するために、増加する流量に対して吐出揚程を二次曲線的に増加させる必要がある。
一方、ポンプ1の仕事量Wpは
Wp=揚程(N/m2)×流量(m3/s)
で示されるとともに、揚程はモータ回転数の2乗に比例し、流量はモータ回転数に比例するために、
Wp∝モータ回転数の3乗
となる。
Wp=揚程(N/m2)×流量(m3/s)
で示されるとともに、揚程はモータ回転数の2乗に比例し、流量はモータ回転数に比例するために、
Wp∝モータ回転数の3乗
となる。
またモータ10の仕事量Wmは
Wm=モータトルク(N・m)×モータ回転数(rad/s)
で示され、モータ10の仕事量Wmがポンプ部に伝えられてポンプ1の仕事量Wpとなるために、Wm∝Wpであるから、
モータトルク(N・m)×モータ回転数(rad/s)∝モータ回転数の3乗
であり、
モータトルク(N・m)∝モータ回転数の2乗
となることから、ポンプ1の流量が直線的に増加すると、必要とされるモータ出力トルク(モータ負荷曲線Mf:図3(a)参照)は二次曲線的に増加する。
Wm=モータトルク(N・m)×モータ回転数(rad/s)
で示され、モータ10の仕事量Wmがポンプ部に伝えられてポンプ1の仕事量Wpとなるために、Wm∝Wpであるから、
モータトルク(N・m)×モータ回転数(rad/s)∝モータ回転数の3乗
であり、
モータトルク(N・m)∝モータ回転数の2乗
となることから、ポンプ1の流量が直線的に増加すると、必要とされるモータ出力トルク(モータ負荷曲線Mf:図3(a)参照)は二次曲線的に増加する。
これに対して、前記電源電圧変更回路21は出力信号(a〜e)に対して図1(a)に示すように直線的に出力電圧を変更し、PWM回路22は出力信号(a〜e)に対して図1(b)に示すように直線的にデューティ比を変更するが、電源電圧変更回路21の出力電圧をPWM回路22から出力されたデューティ比でオンオフする駆動回路23から出力されてモータ10に印加される電圧は、図1(c)に示すように出力信号(a〜e)に対して二次曲線的に増加するものになる。
また、上記印加電圧が加えられるモータ10は、出力信号aの時のモータ出力トルクをMta、出力信号bの時のモータ出力トルクをMtb、出力信号cの時のモータ出力トルクをMtc、駆動振動dの時のモータ出力トルクをMtd、出力信号eの時のモータ出力トルクをMteとすると、これらはモータ回転数に対して図3(a)に示す曲線を描くものとなるとともに、上記モータ負荷曲線Mfとの交点示される回転数と出力トルクでモータ10が動作することになる。この時、出力信号a〜eに対してモータ10はその回転数を直線的に変化させるのに対して、モータ出力トルクはモータ負荷曲線Mfに応じた二次曲線的な変化となるために、回転数に応じて変化するポンプ流量は図3(b)に示すように出力信号に対して直線的に変化するものとなる。
しかも、制御回路2からの出力信号に対して電源電圧変更回路21及びPWM回路22はいずれも直線的な変化を行うだけであるために、回路構成が簡単で済むものである。
図4及び図5に他例を示す。これは出力信号がd以下である時とdを越える時とで電源電圧変更回路21及びPWM回路22における増加率(直線の傾き)を変えたものを示しており、d以下である時の傾きを小さく、dを越えた時の傾きを大きくした図示例のものでは、モータ印加電圧は図4(c)に示すように変化することから、図5に示すように低流量域でのポンプ流量制御を細かく高精度で行うことができるものとなる。
逆に図6及び図7に示すように、出力信号がa以下である時の電源電圧変更回路21及びPWM回路22の傾きを大きく、aを越える時の傾きを小さくすれば、高流量域でのポンプ流量制御を細かく高精度で行うことができるものとなる。
なお、図4〜図7に示すものにおいては、電源電圧変更回路21及びPWM回路22の両方の傾きを途中で変化させているが、いずれか一方の傾きのみを途中で変化させるものであってもよい。
図8は上記ポンプ1を備えた冷却システムを示しており、図中3は基板30上に実装された発熱部品、4は放熱器、5は冷却用水のリザーブタンクである。リザーブタンク5内の冷却用水はポンプ1によって送り出されて冷却器31において発熱部品3を冷却し、放熱器4において放熱した後、リザーブタンク5に戻る。この時、制御回路2は発熱部品2の発熱量に応じた出力信号を出力することでポンプ流量を変化させて発熱部品2の温度を所定値以下に保つ。
1 ポンプ
2 制御回路
10 モータ
21 電源電圧変更回路
22 PWM回路
23 駆動回路
2 制御回路
10 モータ
21 電源電圧変更回路
22 PWM回路
23 駆動回路
Claims (4)
- モータによる羽根車の回転で液体を吐出させるポンプであって、モータ回転数を制御する制御回路と、制御回路の出力信号に対して電源電圧を直線的に変化させる電源電圧変更回路と、制御回路の出力信号に対してスイッチングデューティ比を直線的に変化させるPWM回路と、PWM回路によるデューティ比で上記電源電圧をスイッチングしてモータに印加する駆動回路とを備えていることを特徴とするポンプ。
- 電源電圧変更回路は出力信号の変化に対する電源電圧の変化率を途中で変化させるものであることを特徴とする請求項1記載のポンプ。
- PWM回路は出力信号に対するスイッチングデューティ比の変化率を途中で変化させるものであることを特徴とする請求項1または2記載のポンプ。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のポンプを液体給送用として備えていることを特徴とする液体供給装置。
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JP2005311979A JP4706437B2 (ja) | 2005-10-26 | 2005-10-26 | ポンプ及びこれを用いた液体供給装置 |
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JP2005311979A JP4706437B2 (ja) | 2005-10-26 | 2005-10-26 | ポンプ及びこれを用いた液体供給装置 |
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JP2007120367A JP2007120367A (ja) | 2007-05-17 |
JP4706437B2 true JP4706437B2 (ja) | 2011-06-22 |
Family
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005311979A Active JP4706437B2 (ja) | 2005-10-26 | 2005-10-26 | ポンプ及びこれを用いた液体供給装置 |
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JPH04145893A (ja) * | 1990-10-08 | 1992-05-19 | Toshiba F Ee Syst Eng Kk | インバータの制御回路 |
JPH09135574A (ja) * | 1995-11-06 | 1997-05-20 | Sanyo Electric Co Ltd | インバータ装置の制御回路 |
JP2004213945A (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-29 | Sanyo Electric Co Ltd | 燃料電池システム |
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