JP4701141B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技性の向上が可能な遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機としては、1回の抽選によって、1つの当選役が決まるというものが知られている(例えば、特許文献1。)。
特開平1−238888号公報
しかし、上記した従来の遊技機では、リプレイ役と特殊遊技役とを一度に同時抽選することにより、遊技性の向上を図れるようなものは無く、その結果として遊技性を高めるような遊技機は無いといった問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1及び2) すなわち、請求項1及び2記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遊技性を高めて、遊技者を興奮させることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項1)
(特徴点) 請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、複数の図柄(61)を変動表示又は停止表示するための図柄表示手段(41)と、前記図柄(61)の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段(110)と、前記図柄表示手段(41)の停止表示を操作により変動表示へ移行させる変動表示移行手段(31)と、前記図柄表示手段(41)の変動表示を操作により停止表示へ移行させる停止表示移行手段(51)と、前記停止表示移行手段(51)の操作の結果、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段(41)に対して行うための遊技制御手段(27)とを備え、前記遊技制御手段(27)は、前記図柄表示手段(41)の変動表示から停止表示への移行を制御する停止制御として、当選図柄(61)を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定を少なくとも備え、前記当選抽選手段(110)は、発生させる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を記憶している当選判定テーブル(130)を備え、前記当選役として、遊技媒体の払い出しは無いが、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる第1の役と、第1の役とは異なった当選図柄(61)からなる第2の役とを少なくとも備え、遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ当選した当選役の当選図柄(61)が所定の入賞有効ライン上に停止して前記当選役に応じて予め定められた図柄(61)表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機(10)において、前記遊技制御手段(27)は、第1の役及び第2の役とが重複して当選した場合、第1の役の当選図柄(61)を、第2の役の当選図柄(61)よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定され、前記当選判定テーブル(130)は、第2の役の当選領域を第1の役のみの当選領域に重複するように形成するとともに、第1の役の当選領域は、第1の役のみ当選する領域と第1の役及び第2の役のみが重複して当選する領域とを備えた第1当選判定テーブル(151)と、第1の役のみの当選領域及び第2の役のみの当選領域を備えているが、第1の役及び第2の役が重複して当選する当選領域を備えていない第2当選判定テーブル(162)と、第2の役の当選領域を第1の役の当選領域に重複するように形成するとともに、前記第1当選判定テーブル(151)よりも第1の役の当選エリアを拡張した第3当選判定テーブル(163)とを備え、各当選判定テーブル(130)を使用した遊技は、遊技者が区別可能に形成され、前記第2の役は、前記第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技中、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、当選すると、前記第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技が終了する役であり、前記第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技中、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、第2の役の当選に基づいて、前記第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技が終了可能となり、その終了後に前記第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技に移行し、この第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技において第2の役を入賞させることを条件として、前記第3当選判定テーブル(163)を使用した遊技に移行可能とし、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技中、第1の役及び第2の役とが重複して当選した場合、第1の役の当選図柄(61)を、第2の役の当選図柄(61)よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するため、遊技者は、当該遊技では第1の役の入賞だけを認識することができるが、第1の役のみの当選か、第1の役及び第2の役の重複当選したのかの区別を当該遊技では認識することができず、次遊技において第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技が継続しているか否か認識可能としたことを特徴とする。
なお、ここで、「図柄表示手段(41)」とあるのは、例えば、回転リール(40)であるが、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に表示されるようなものも含まれるものである。具体的には、例えば、パチンコ機等の遊技盤面の中央に設けた液晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示した回転リールが回転するような画像を当該液晶装置によって遊技者に向かって表示するものも含まれる。
また、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、スロットマシンであるが、上述した回転リール(40)を有するパチンコ機や、その他の遊技機を含むものである。
また、ここで、「遊技媒体」とは、遊技機(10)内部への投入により遊技開始の条件となり、また、入賞により所定数が遊技者へ払い出される価値物であって、具体的には、例えば、円板状の遊技メダルであるが、それに限定されるものではなく、通常のコインでもよく、また、球状のボール球でもよいものである。
また、ここで、「当選役」とは、予め定めた入賞態様の組み合わせを意味するものであって、具体的には、例えば、左、中、右の回転リール(40)の停止図柄が、それぞれ7、7、7となることにより、入賞可能となるような入賞態様の組み合わせを含むものである。
(作用) 本発明は、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技では、第2の役に当選しても、第2の役の当選領域が第1の役の当選領域に重複しているため、第1の役も当選する。そして、第1の役及び第2の役とが重複して当選した場合、遊技制御手段(27)は、第1の役の当選図柄を、第2の役の当選図柄よりも優先的に入賞有効ライン上に引き込んで停止するため、第2の役が入賞することはなく、第1の役が入賞する。
そして、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技は、予め定めた特定の契機で、第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技に移行する。そして、第2当選判定テーブル(162)では、第1の役及び第2の役が重複して当選する当選領域を備えていないため、第2の役に当選して、第2の役の当選図柄を入賞有効ライン上に停止することができれば、第2の役を入賞させることができる。
そして、第2の役の入賞を条件として、第1当選判定テーブル(151)よりも第1の役の当選領域を拡張した第3当選判定テーブル(163)を使用した遊技に移行させることができる。
結果として、第1当選判定テーブル(151)を使用する遊技中では、第2の役に当選することはできても、入賞させることはできない。そして、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技終了後の第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技中に限って、第2の役を入賞させることができることになる。すなわち、第2の役は、第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技中でない限りは、当選しても、入賞有効ライン上に揃えることができない。
そして、第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技中における第2の役の入賞は、第3当選判定テーブル(163)を使用した遊技へ移行できる条件であるため、第2の役の入賞により、第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技から、第3当選判定テーブル(163)を使用した遊技へ移行することができる。
すなわち、第2の役は、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技及び第3当選判定テーブル(163)を使用した遊技では、当選はするが、入賞できない。そして、第2の役は、第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技においてのみ、入賞することができる。このように、遊技を変化に富んだものにすることができて、遊技性を高めることができ、遊技者を興奮させることができる。
また、本発明は、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技中、第1の役及び第2の役とが重複して当選した場合、第1の役の当選図柄(61)を、第2の役の当選図柄(61)よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するため、遊技者は、当該遊技では第1の役の入賞だけを認識することができるが、第1の役のみの当選か、第1の役及び第2の役の重複当選したのかの区別を当該遊技では認識することができず、次遊技において第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技が継続しているか否か認識することができる。
具体的には、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技中に、当選抽選手段(110)の抽選の結果、図5に示す第1の役のみ当選する領域に当選した場合、第1の役の当選となる。そして、図柄表示手段(41)は、停止表示移行手段(51)により、所定の図柄を停止表示させて、その結果として、第1の役の当選図柄が、所定の入賞有効ライン上に停止して、第1の役として予め定められた図柄表示の態様になった場合、第1の役の入賞になる。そして、次の遊技では、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技が開始される。かかる場合、第2の役に当選していないので、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技は継続される。
一方、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技中に、当選抽選手段(110)の抽選の結果、図5に示すような第1の役及び第2の役が重複して当選する領域に当選した場合、第1の役及び第2の役の両方の当選となる。そして、図柄表示手段(41)は、停止表示移行手段(51)により、所定の図柄を停止表示させる。この第1の役及び第2の役が重複して当選した場合、第1の役の当選図柄を、第2の役の当選図柄よりも優先的に入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定されている。このため、第1の役の当選図柄が、優先的に所定の入賞有効ライン上に引き込まれて、第1の役として予め定められた図柄表示の態様になった場合、第1の役の入賞になる。かかる場合、第2の役にも当選しているので、当該遊技で第1当選判定テーブル(151)を使用する遊技は終了し、次の遊技では第1当選判定テーブル(151)を使用する遊技は継続して行われず、第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技に移行することになる。
このため、遊技者には、第1の役が入賞したことだけを認識することができ、それまでに、当選抽選手段(110)の抽選結果が、第1の役のみ当選する領域に属することで第1の役に当選したのか、或いは、第1の役及び第2の役が重複して当選する領域に属して当選したのか認識することができない。そして、後者の場合は、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技の終了条件となる第2の役も当選していることになるものである。したがって、遊技者は、第1の役が入賞した場合、第1の役のみが当選したのか、或いは、第1の役及び第2の役の両方が重複して当選したのか、興味を持って、次の遊技に進むことができる。これにより、遊技性を高めることができて、遊技者を興奮させることができる。
(請求項2)
(特徴点) 請求項2記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、複数の図柄(61)を変動表示又は停止表示するための図柄表示手段(41)と、前記図柄(61)の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段(110)と、前記図柄表示手段(41)の停止表示を操作により変動表示へ移行させる変動表示移行手段(31)と、前記図柄表示手段(41)の変動表示を操作により停止表示へ移行させる停止表示移行手段(51)と、前記停止表示移行手段(51)の操作の結果、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段(41)に対して行うための遊技制御手段(27)とを備え、前記遊技制御手段(27)は、前記図柄表示手段(41)の変動表示から停止表示への移行を制御する停止制御として、当選図柄(61)を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定を少なくとも備え、前記当選抽選手段(110)は、発生させる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を記憶している当選判定テーブル(130)を備え、前記当選役として、遊技媒体の払い出しは無いが、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる第1の役と、第1の役とは異なった当選図柄(61)からなる第2の役とを少なくとも備え、遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ当選した当選役の当選図柄(61)が所定の入賞有効ライン上に停止して前記当選役に応じて予め定められた図柄(61)表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機(10)において、前記遊技制御手段(27)は、第1の役及び第2の役とが重複して当選した場合、第1の役の当選図柄(61)を、第2の役の当選図柄(61)よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定され、前記当選判定テーブル(130)は、第2の役の当選領域を第1の役のみの当選領域に重複するように形成するとともに、第1の役の当選領域は、第1の役のみ当選する領域と第1の役及び第2の役のみが重複して当選する領域とを備えた第1当選判定テーブル(151)と、第1の役のみの当選領域及び第2の役のみの当選領域を備えているが、第1の役及び第2の役が重複して当選する当選領域を備えていない第2当選判定テーブル(162)と、第2の役の当選領域を第1の役の当選領域に重複するように形成するとともに、前記第1当選判定テーブル(151)よりも第1の役の当選エリアを拡張した第3当選判定テーブル(163)とを備え、各当選判定テーブル(130)を使用した遊技は、遊技者が区別可能に形成され、前記第2の役は、前記第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技中、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、当選すると、前記第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技が終了する役であり、前記第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技中、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、第2の役の当選に基づいて、前記第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技が終了可能となり、その終了後に前記第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技に移行し、この第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技において第2の役を入賞させ、この第2の役の入賞によって実行される遊技で予め定めた特定の入賞があることを条件として、前記第3当選判定テーブル(163)を使用した遊技に移行可能とし、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技中、第1の役及び第2の役とが重複して当選した場合、第1の役の当選図柄(61)を、第2の役の当選図柄(61)よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するため、遊技者は、当該遊技では第1の役の入賞だけを認識することができるが、第1の役のみの当選か、第1の役及び第2の役の重複当選したのかの区別を当該遊技では認識することができず、次遊技において第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技が継続しているか否か認識可能としたことを特徴とする。
なお、ここで、「第2の役を入賞させ、この第2の役によって実行される遊技で予め定めた特定の入賞があることを条件として、」とは、具体的には、第2の役としてのシングルボーナス役を入賞させ、このシングルボーナス役によって、実行されるシングルボーナス遊技のなかで、予め定めた特定役、例えば、予め定めた特定の役(第2RT開始役や、所定の小役等)に入賞することを条件とするようなものを含むものである。
本発明は、図18の第2の形態により示されるようなものを含む。
(作用) 本発明は、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技では、第2の役に当選しても、第2の役の当選領域が第1の役の当選領域に重複しているため、第1の役も当選する。そして、第1の役及び第2の役とが重複して当選した場合、遊技制御手段(27)は、第1の役の当選図柄を、第2の役の当選図柄よりも優先的に入賞有効ライン上に引き込んで停止するため、第2の役が入賞することはなく、第1の役が入賞する。
そして、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技は、予め定めた特定の契機で、第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技に移行する。そして、第2当選判定テーブル(162)では、第1の役及び第2の役が重複して当選する当選領域を備えていないため、第2の役に当選して、第2の役の当選図柄を入賞有効ライン上に停止することができれば、第2の役を入賞させることができる。
そして、この第2の役の入賞によって遊技が実行され、かかる遊技で、予め定めた特定の入賞があることを条件として、第1当選判定テーブル(151)よりも第1の役の当選領域を拡張した第3当選判定テーブル(163)を使用した遊技に移行させることができる。
結果として、第1当選判定テーブル(151)を使用する遊技中では、第2の役に当選することはできても、入賞させることはできない。そして、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技終了後の第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技中に限って、第2の役を入賞させることができることになる。すなわち、第2の役は、第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技中でない限りは、当選しても、入賞有効ライン上に揃えることができない。
そして、第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技中における第2の役の入賞の結果、この第2の役の入賞によって実行される遊技での予め定めた特定の入賞は、第3当選判定テーブル(163)を使用した遊技へ移行できる条件になっている。このため、かかる第2の役の入賞によって実行される遊技での予め定めた特定の入賞により、第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技から、第3当選判定テーブル(163)を使用した遊技へ移行することができる。
すなわち、第2の役は、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技及び第3当選判定テーブル(163)を使用した遊技では、当選はするが、入賞できない。そして、第2の役は、第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技においてのみ、入賞することができる。このように、遊技を変化に富んだものにすることができて、遊技性を高めることができ、遊技者を興奮させることができる。
更に、本発明では、請求項1の作用の欄で説明した内容に加えて、第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技中の第2の役の入賞だけでは、第3当選判定テーブル(163)を使用した遊技へ移行することができず、かかる第2の役の入賞によって実行される遊技中の予め定めた特定の入賞を、第3当選判定テーブル(163)を使用した遊技への移行条件としている。これにより、更に、遊技を変化に富んだものにすることができて、遊技性を高めることができ、遊技者を興奮させることができる。
また、本発明は、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技中、第1の役及び第2の役とが重複して当選した場合、第1の役の当選図柄(61)を、第2の役の当選図柄(61)よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するため、遊技者は、当該遊技では第1の役の入賞だけを認識することができるが、第1の役のみの当選か、第1の役及び第2の役の重複当選したのかの区別を当該遊技では認識することができず、次遊技において第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技が継続しているか否か認識することができる。
具体的には、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技中に、当選抽選手段(110)の抽選の結果、図5に示す第1の役のみ当選する領域に当選した場合、第1の役の当選となる。そして、図柄表示手段(41)は、停止表示移行手段(51)により、所定の図柄を停止表示させて、その結果として、第1の役の当選図柄が、所定の入賞有効ライン上に停止して、第1の役として予め定められた図柄表示の態様になった場合、第1の役の入賞になる。そして、次の遊技では、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技が開始される。かかる場合、第2の役に当選していないので、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技は継続される。
一方、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技中に、当選抽選手段(110)の抽選の結果、図5に示すような第1の役及び第2の役が重複して当選する領域に当選した場合、第1の役及び第2の役の両方の当選となる。そして、図柄表示手段(41)は、停止表示移行手段(51)により、所定の図柄を停止表示させる。この第1の役及び第2の役が重複して当選した場合、第1の役の当選図柄を、第2の役の当選図柄よりも優先的に入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定されている。このため、第1の役の当選図柄が、優先的に所定の入賞有効ライン上に引き込まれて、第1の役として予め定められた図柄表示の態様になった場合、第1の役の入賞になる。かかる場合、第2の役にも当選しているので、当該遊技で第1当選判定テーブル(151)を使用する遊技は終了し、次の遊技では第1当選判定テーブル(151)を使用する遊技は継続して行われず、第2当選判定テーブル(162)を使用した遊技に移行することになる。
このため、遊技者には、第1の役が入賞したことだけを認識することができ、それまでに、当選抽選手段(110)の抽選結果が、第1の役のみ当選する領域に属することで第1の役に当選したのか、或いは、第1の役及び第2の役が重複して当選する領域に属して当選したのか認識することができない。そして、後者の場合は、第1当選判定テーブル(151)を使用した遊技の終了条件となる第2の役も当選していることになるものである。したがって、遊技者は、第1の役が入賞した場合、第1の役のみが当選したのか、或いは、第1の役及び第2の役の両方が重複して当選したのか、興味を持って、次の遊技に進むことができる。これにより、遊技性を高めることができて、遊技者を興奮させることができる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1及び2) 請求項1及び2記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1及び2記載の発明によれば、遊技性を高めて、遊技者を興奮させることができるようにした遊技機を提供することができる。
(第1の形態)
(図面の説明) 図1乃至図17は、本発明の第1の形態を示すものである。図1は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図2は遊技制御手段のブロック図、図3は当選抽選手段のブロック図、図4は遊技機の外観正面図、図5は特別遊技の当選判定テーブル(第1当選判定テーブル)の概略図、図6は第1リプレイタイム遊技の当選判定テーブル(第2当選判定テーブル)の概略図、図7は第2リプレイタイム遊技の当選判定テーブル(第3当選判定テーブル)の概略図、図8は通常遊技の当選判定テーブルの概略図、図9は特別遊技、第1リプレイタイム遊技、第2リプレイタイム遊技の流れの概略図、図10から図17までは遊技機の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
(遊技機10) 遊技機10は、正面に向かって開口する正面開口部を有する四角箱状の筐体11を有する。この筐体11の正面開口部の向かって左縁側には、筐体11の正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉14がヒンジにより軸支されている。前記前扉14の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61、いわゆる停止図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、前扉14の下部には、入賞した場合に、賞品としての遊技媒体が払い出される払い出し口32が形成されている。そして、この払い出し口32の下方には、払い出し口32から払い出された遊技媒体を貯留するための上方に向かって開口する皿状の払い出し皿33が形成されている。
前記回転リール40は、図4の向かって左端側に位置する左側回転リール43と、図4の向かって右端側に位置する右側回転リール45と、この左側回転リール43及び右側回転リール45の間に位置する中央回転リール44とからなるものである。そして、遊技機10の前面側には、特に図示しないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向に二本の合計五本の入賞ラインが形成されている。そして、この入賞ラインは、投入メダルの枚数に応じて入賞が有効になる入賞有効ラインとなるものである。具体的には、遊技メダルの投入枚数が、1枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横中央の一本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、2枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横方向の三本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、3枚の場合、対角線も含めた五本の入賞ラインの全部が、入賞有効ラインとなる。
遊技機10の内部には、図示していないが、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
なお、ここで、「前面」や「前方向」や「手前方向」とは、作業者(或いは遊技者)が、遊技機Sの正面側の前に遊技機Sの方に顔を向けて座って、或いは、立っているような場合のかかる作業者(或いは遊技者)から見た場合の奥から手前への方向を意味する。したがって、前方向や手前方向とは、遊技機Sの奥から正面へ向かう方向を意味する。
また、「背面」や「後方向」や「奥方向」とは、作業者(或いは遊技者)が、遊技機Sの正面側に遊技機Sの方を向いて位置しているような場合のかかる作業者(或いは遊技者)から見たときの手前から奥への方向を意味する。したがって、後方向とは、遊技機Sの正面から奥(後ろ)へ向かう方向を意味する。また、本明細書における「左方向」や「右方向」等の左右方向も、かかる遊技機Sの前面の方を向いて位置している者から見た場合の右方向や、左方向を意味する。
(制御装置20) 前記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)遊技制御装置21及び(2)演出制御装置22の装置を有するものである。
図1に示すように、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御装置21と、ランプやスピーカー等の報知手段66を制御するための演出制御装置22とが内蔵されている。また、CPUは、遊技制御装置21及び演出制御装置22に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良く、或いは、二個以上のCPUで制御するようにしても良いものである。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成しても良いものである。
(遊技制御装置21) 前記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の遊技者による操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。この遊技制御装置21は、次の手段として機能する。
(1)遊技制御手段27
(2)当選抽選手段110
また、遊技制御装置21としては、上記した手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(演出制御装置22) 前記演出制御装置22は、主として演出データに関するものであって、報知ランプ69やスピーカー67等の報知手段66を制御するためのものである。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出されないように設定されている。これにより、当選率等の抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデータ保護を容易なものにすることができる。そして、この演出制御装置22は、次の手段として機能する。
(1)演出データ記憶手段25
(2)演出制御手段26
また、演出制御装置22としては、上記した手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。前記制御装置20の入力側には、主として制御装置20に信号を送る入力手段が配置され、前記制御装置20の出力側には、主として制御装置20からの信号が送り込まれる出力手段が配置されている。
(入力手段) 前記制御装置20の入力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30(変動表示移行手段31)
(5)ストップスイッチ50(停止表示移行手段51)
なお、入力手段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
(出力手段) 前記制御装置20の出力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)払い出し装置65
(2)リールユニット60
(3)報知手段66(報知ランプ69、スピーカー67及び表示装置68)
なお、出力手段としては、上記した(1)乃至(3)のパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15) 前記投入スイッチ15は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、遊技メダルのメダル投入口18から投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16) 前記ベットスイッチ16は、図4に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、遊技者により予め投入されて遊技機内部に貯留した貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
(精算スイッチ17) 前記精算スイッチ17は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30) 前記スタートスイッチ30は、回転リール40の回転停止表示を回転変動表示へ移行させるために遊技者により変動開始操作が可能な変動表示移行手段31である。このスタートスイッチ30は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
なお、ここで、「再遊技(リプレイ、Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(リプレイ、Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(リプレイ、Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ50) 前記ストップスイッチ50は、前記図柄表示手段41の回転変動表示を回転停止表示へ移行させるために遊技者により複数個の前記図柄表示手段41を別個独立に停止操作が可能な停止表示移行手段51であって、リールユニット60の駆動モーターの回転を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図4に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。遊技者が回転リール40に対応したストップスイッチ50を指で押す又は触れる等の停止操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(リールユニット60(モータードライバ62、駆動モーター63)) 前記リールユニット60は、複数の配列された図柄を回転変動表示又は回転停止表示するための複数個の図柄表示手段41を備えているものである。この図柄表示手段41は、21個の図柄を周囲に均等に配列した筒状の回転リール40を有している。すなわち、リールユニット60には、3個の駆動モーター63が、基体としての枠体に固定或いは支持されている。そして、各々の駆動モーター63の回転駆動軸には、三個の回転リール40の回転中心軸が固定されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(21個)の図柄61が表示されている。そして、回転リール40の一部に、突出している突出片状のいわゆるスタートインデックスが形成してある。そして、駆動モーター63による回転を開始した後、前記スタートインデックスを光センサー等により検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われるものである。この光センサーは、全体形状が、略コ字状であって、一端に発光素子(LED)が配置され、他端に受光素子(フォトトランジスタ)が配置され、そのコ字状の内部を、突出片状のスタートインデックスが移動することにより、発光素子からの光が遮断され、スタートインデックスの位置を検知可能なものである。
以下、具体的に説明すると、この回転リール40の外周表面の21個の図柄61には、各図柄61の表示位置により異なる図柄番号が付与されている。そして、この回転リール40の回転駆動軸には、回転リール40を回転駆動させるための回転駆動源である駆動モーター63としてのステッピングモーター64が固定されている。このステッピングモーター64は、リールユニット60の基体である枠体に固定されて所定の回転角度だけ回転リール40を回転させるための回転駆動力を発生するものである。このリールユニット60には、このステッピングモーター64を回転駆動させるためのモータードライバ62が形成されている。このモータードライバ62には、遊技制御装置21からの制御信号としてのパルス信号が入力されることにより、ステッピングモーター64を回転駆動させる駆動電力を供給するためのものである。
(払い出し装置65) 前記払い出し装置65は、いわゆるホッパーユニットであって、図示しないが、投入された遊技媒体を貯留することができるとともに、入賞した場合に、遊技者に向かって所定数の遊技媒体としての遊技メダルを払い出すためのものである。
(報知手段66) 前記報知手段66は、遊技者に当選や入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、報知手段66は、筐体11の下部に埋め込まれた左右2個のスピーカー67と、表示窓12の上部中央に配置されたドット状の大型パネルLEDからなる表示装置68と、表示窓12の周囲縁に配置された5個の報知ランプ69とを備えているものである。そして、この報知手段66は、演出制御装置22の制御により、当選時や入賞時にスピーカー67から当選音や入賞音を発生させ、報知ランプ69を点灯又は点滅させることにより、また、表示装置68に図柄模様や文字列を点灯表示させることにより、遊技者に当選や入賞等を報知させるためのものである。
(遊技制御手段27) 前記遊技制御手段27は、遊技を行わせるためのものであって、当選抽選手段110の抽選結果に対応した停止制御を図柄表示手段41に対して行うためのものである。具体的には、遊技制御手段27は、通常遊技の制御を行う通常遊技制御手段70と、特別遊技(チャレンジタイム遊技、CT遊技)の制御を行う特別遊技制御手段80(チャレンジタイム遊技制御手段81)と、特殊遊技(シングルボーナス遊技、SB遊技)の制御を行う特殊遊技制御手段90(シングルボーナス遊技制御手段91)と、特定遊技(リプレイタイム遊技、RT遊技)の制御を行うための特定遊技制御手段120(リプレイタイム遊技制御手段121)とを備えている。
(通常遊技制御手段70) 前記通常遊技制御手段70は、当選抽選手段110の抽選結果に基づいて、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
なお、ここで、当選役としては、遊技者に利益を付与する複数の小役と、遊技媒体の払い出しは無いが、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行うことができるリプレイ役と、特別遊技へ移行可能な特別遊技役と、特殊遊技へ移行可能な特殊遊技役とを備えている。
そして、当選には、入賞した場合、遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役の当選(この小役当選が入賞した場合は小役入賞となる)と、入賞した場合、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別遊技役の当選(この特別遊技役の当選が入賞した場合は特別遊技役の入賞となる)や特殊遊技役の当選(この特殊遊技役の当選が入賞した場合は特殊遊技役の入賞となる)や特定遊技役の当選(この特定遊技役の当選が入賞した場合は特定遊技役の入賞となる)と、入賞した場合、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができるリプレイ役の当選(このリプレイ役の当選が入賞した場合はリプレイ役の入賞となる)とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの当選となった場合(内部入賞とも言う。)、その当選に対応した当選フラグが成立する。
ここで、「フラグ」とは、当選抽選手段110の抽選結果が所定の当選役に当選の場合に、当選であることを記憶しておくためのメモリーであり、小役当選の場合には、小役の当選フラグを成立させ、抽選結果が特別遊技役に当選である場合には特別遊技役の当選フラグを成立させ、抽選結果が特殊遊技役の当選である場合には特殊遊技役の当選フラグを成立させ、抽選結果が特定遊技役の当選である場合には特定遊技役の当選フラグを成立させるものである。そして、この特別遊技役の当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め定められた所定の当選図柄61(例えば、入賞有効ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。そして、抽選により特別遊技役の当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが当選図柄61と一致していない場合、それ以後の遊技に当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役、リプレイ役、特殊遊技役及び特定遊技役の当選の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
(蹴飛ばし設定と、引き込み設定) 前記回転リール40の回転及び停止を制御する停止制御として、入賞図柄の組み合わせを遊技者がストップスイッチ50を操作して所定位置に停止させようとしても、回転リール40が回転して、かかる当選図柄が所定位置に揃わないように設定した蹴飛ばし設定と、ストップスイッチ50を操作した状態から所定の図柄数だけ回転リール40の回転上流側に位置する引き込み可能図柄の中に、当選フラグ成立中の当選図柄が含まれているような場合に、当選図柄を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定とを備えている。
また、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄61を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止位置の図柄の上の図柄から連続する4個の引き込み可能図柄61の中、すなわち停止位置の図柄も含めて全部で5個の図柄中に、対応する当選図柄61が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は入賞有効ライン上にその当選図柄61を引き込んで停止する。一方、停止位置の図柄及びかかる4個の引き込み可能図柄61の中、すなわち全部で5個の図柄中に、対応する当選図柄61が含まれていないような場合には、入賞有効ライン上にその当選図柄61を引き込んで停止することができない。また、いずれの当選フラグも成立していない場合には、入賞図柄の入賞確定は不可能となるように設定されている。すなわち、いずれの当選フラグも成立していない場合には、蹴飛ばし設定により、入賞図柄が、所定の入賞有効ライン上に揃わないような位置に停止する、いわゆる蹴飛ばされる。
本形態では、停止制御として、上述したような条件判断停止制御を使用しているが、特にこれに限定されるものではなく、停止制御として、停止テーブルを使用しても良い。これは、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄61を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、選択した停止テーブル上に予め記載されている21個の図柄に対応する各停止操作位置(No0〜No20)でのすべりコマ数により決定されるものである。例えば、左側回転リール43、中央回転リール44及び右側回転リール45の入賞有効ライン上の図柄が順に青セブン、青セブン、青セブンと停止することにより、特別遊技に入賞するように設定されている。そして、かかる特別遊技の当選フラグが成立している場合に、右側回転リール45での基準位置での停止操作位置がNo6であるとき、選択された停止テーブルのNo6の位置から3コマ後に青セブンが位置して、そのNo6の位置のすべりコマ数には3が予め設定されているとする。かかる場合、その基準位置には、No6の図柄から3コマだけ回転移動して青セブンの当選図柄が停止することとなるものである。このように、停止テーブルには、各停止操作位置でのすべりコマ数が予め設定されている。そして、特別遊技の当選の場合の停止テーブルのように、各当選役が当選しているときの停止テーブルや、ハズレの場合の停止テーブルが予め用意されてあり、当選抽選手段110の抽選結果によって、所定の停止テーブルが選択されるものである。
なお、ここで、「当選役」とは、各回転リール40で予め定めた入賞図柄の組み合わせを意味するものであって、入賞となる入賞態様の総称を意味するものである。具体的には、当選役とは、例えば、左、中、右の回転リール40の所定の入賞有効ライン上の停止図柄が、それぞれ青セブン、青セブン、青セブンとなることにより、入賞となるような入賞図柄の組み合わせ(入賞態様)を意味するものである。
(特別遊技制御手段80(チャレンジタイム遊技制御手段81)) 前記特別遊技制御手段80は、当選抽選手段110の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのチャレンジタイム遊技制御手段81である。この特別遊技は、所定の抽選結果に基づいて、特別遊技役の予め定めた所定の当選図柄を入賞有効ライン上に停止させることができた場合に、移行されるものである。そして、特別遊技としてのチャレンジタイム遊技は、同一の遊技回数を基準とした遊技期間で比較した場合に通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能なものである。この特別遊技としては、本形態では、いわゆるチャレンジタイム遊技を設定している。このチャレンジタイム遊技は、特定の当選役についての当選図柄61の引き込み設定が制限されている遊技である。
そして、チャレンジタイム遊技中、後述する特殊遊技役(シングルボーナス役)とリプレイ役とは、当選抽選手段110により当選するか否かの抽選を行うが、その他の予め定めた所定の小役は当選していることに設定するものである。
具体的には、当選役としての小役であるベルと、チェリーと、スイカとは、チャレンジタイム遊技中、これら3つの当選フラグを強制的に成立させている。そして、停止制御において、これらベルと、チェリーと、スイカとのその当選図柄の引き込み設定を1コマ滑りまでに制限しているものである。ここで、1コマ滑りまでの制限とは、引き込むことができる図柄の数が通常は4コマ(4図柄)の範囲内であるところを、1コマ(1図柄)の範囲内に制限しているものである。すなわち、ストップスイッチ50を操作したときに停止位置にある図柄、いわゆるビタ止めの図柄と、そのビタ止めの図柄の回転上流側に存在する1個の図柄との合計2個の図柄の範囲内で、入賞有効ライン上に停止させることが可能なものである。
そして、特別遊技(チャレンジタイム遊技)は、終了条件として、(1)予め定めた所定遊技回数の終了。(2)特殊遊技役(シングルボーナス役)の当選の2つを有している。すなわち、特別遊技(チャレンジタイム遊技)は、予め定めた所定回数の終了により終了し、第2当選判定テーブル162を使用した遊技、具体的には、第1リプレイタイム遊技(第1RT遊技)へ移行する。
そして、特別遊技制御手段80(チャレンジタイム遊技制御手段81)は、特別遊技中、当選抽選手段110の抽選結果、特殊遊技役(シングルボーナス役)に当選すると、特別遊技(チャレンジタイム遊技)が終了し、第2当選判定テーブル162を使用した遊技、いわゆる第1リプレイタイム遊技(第1RT遊技)へ移行するように設定されている。すなわち、特別遊技(チャレンジタイム遊技)の前記(2)の終了条件は、特殊遊技役(シングルボーナス役)の乱数抽選の当選に設定され、当選図柄を入賞有効ライン上に停止させる入賞ではなく、特殊遊技役(シングルボーナス役)に当選しただけで、当該遊技の終了をもって、特別遊技(チャレンジタイム遊技)は終了するのである。
そして、リプレイ役及び特殊遊技役(シングルボーナス役)とが重複して当選した場合、リプレイ役の当選図柄61を、特殊遊技役の当選図柄61よりも優先的に入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定されている。すなわち、停止可能な範囲の図柄に、リプレイ役の当選図柄と、他の当選図柄との両方が存在するような場合であって、常に、リプレイ役の当選図柄を他の当選図柄よりも優先して入賞有効ライン上に引き込んで停止させるように設定されているものである。
更に、リプレイ役の当選図柄は、回転リール40の周囲に、必ず引き込むことができるような図柄配置に形成されている。具体的には、リプレイ役の当選図柄は、ストップスイッチ50を押下した際、入賞有効ライン上の図柄をそのまま停止するいわゆるビタ止め停止と、引き込み可能な範囲(所定位置から4コマ(4図柄))の図柄を引き込み停止とからなる停止可能な範囲の図柄に必ず1個以上存在するような配置に形成されているものである。したがって、リプレイ役の当選図柄同士の間隔は、最大で4コマに設定され、5コマ以上離れないような図柄配置に形成されている。
(特殊遊技制御手段90(シングルボーナス遊技制御手段91)) 前記特殊遊技制御手段90は、当選抽選手段110の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特殊遊技を行わせるためシングルボーナス遊技制御手段91である。
この特殊遊技は、所定の抽選結果に基づいて、特殊遊技役の予め定めた所定の当選図柄を入賞有効ライン上に停止させることができた場合に、移行されるものである。そして、特殊遊技としてのシングルボーナス遊技は、同一の遊技回数を基準とした遊技期間で比較した場合に通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能なものである。この特殊遊技としては、本形態では、いわゆるシングルボーナス遊技を設定している。このシングルボーナス遊技は、具体的には、1回のいわゆるJACゲームが行われる遊技を意味している。このJACゲームの当選図柄を入賞有効ライン上に揃えることができれば、15枚の遊技メダルの払い出しが行われる。
(特定遊技制御手段120) 前記特定遊技制御手段120は、当選抽選手段110の抽選結果に基づいて、特定遊技、いわゆるリプレイタイム遊技を制御するためのリプレイタイム遊技制御手段121である。リプレイタイム遊技(RT遊技)は、通常遊技よりも、リプレイ役の当選確率が高くなっている遊技である。このリプレイタイム遊技は、通常遊技よりもリプレイ役の当選領域が拡張されて当選確率が高く設定された第1リプレイタイム遊技(第1RT遊技)と、この第1リプレイタイム遊技よりも更に、リプレイ役の当選領域が拡張されて当選確率が高く設定された第2リプレイタイム遊技(第2RT遊技)とを備えている。第1リプレイタイム遊技(第1RT遊技)の当選判定テーブル130は、図6に示すように、第2当選判定テーブル162を使用する。そして、第2リプレイタイム遊技(第2RT遊技)の当選判定テーブル130は、図7に示すように、第3当選判定テーブル163を使用する。
(当選抽選手段110) 前記当選抽選手段110は、予め定めた当選率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選結果が当選である場合(内部入賞とも言う。)に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
前記当選抽選手段110は、図3に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)当選乱数発生手段111
(2)当選乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル記憶手段113
(4)当選判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
(当選乱数発生手段111) 前記当選乱数発生手段111は、抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0乃至65535)で発生させるものである。この当選乱数発生手段111は、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成するものであって、0乃至65535の範囲の数字を、1秒間に数百万回程度順次繰り返すようにしたカウンタである。そして、「当選乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとるものである。これは、「当選乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「当選乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となるものである。
なお、ここで、「当選乱数発生手段」には、ソフト乱数としての平均採中法(n桁の数字を2乗して中央のn桁の数を取り出すことの繰り返しによる乱数発生方法)等で乱数を発生させることができるものでも良い。このように結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは、「当選乱数発生手段」或いは「当選乱数抽出手段」に含めて考えるものである。
(当選乱数抽出手段112) 前記当選乱数抽出手段112は、当選乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
(当選判定テーブル記憶手段113) 前記当選判定テーブル記憶手段113は、当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。この当選判定テーブル記憶手段113は、異なる抽選確率を記憶した複数のものが形成されている。
前記当選判定テーブル記憶手段113は、特別遊技(チャレンジタイム遊技)に使用する第1当選判定テーブル151と、第1リプレイタイム遊技に使用する第2当選判定テーブル162と、第2リプレイタイム遊技に使用する第3当選判定テーブル163と、通常遊技に使用する通常遊技当選判定テーブル140と、特殊遊技(シングルボーナス遊技)に使用する特殊遊技当選判定テーブル170(シングルボーナス遊技当選判定テーブル171)とを備えている。
(第1当選判定テーブル151) 前記第1当選判定テーブル151は、特別遊技(チャレンジタイム遊技)に使用する当選判定テーブル130である。具体的には、特別遊技(チャレンジタイム遊技)中の当選判定テーブルは、図5に示す第1当選判定テーブル151のようなものである。当選乱数発生手段111により発生させる乱数の発生範囲が0から65535の範囲に設定されている。そして、第1当選判定テーブル151は、図5に示すように、その乱数発生範囲を各当選領域に分割しているものである。
そして、第1当選判定テーブル151には、リプレイ役の当選領域であるリプレイ役当選領域と、特殊遊技役(いわゆるシングルボーナス役)の当選領域である特殊遊技役当選領域(いわゆるシングルボーナス役当選領域)とを備えている。
そして、第1当選判定テーブル151の特殊遊技役(シングルボーナス役)の当選領域は、図5に示すように、リプレイ役の当選領域に重複するように形成されている。
そして、第1当選判定テーブル151のリプレイ役の当選領域は、リプレイ役のみ当選する領域と、リプレイ役及び特殊遊技役(シングルボーナス役)が重複して当選する領域とを備えている。
そして、当選判定テーブル記憶手段113に記憶した第1当選判定テーブル151の当選領域における特殊遊技役(シングルボーナス役)の当選領域は、特殊遊技役(シングルボーナス役)のみ当選する領域と、リプレイ役及び特殊遊技役(シングルボーナス役)が重複して当選する領域とを備えている。
そして、かかる特殊遊技役(シングルボーナス役)及びリプレイ役の当選領域が重複する当選領域の範囲に、当選乱数抽出手段112が抽出した乱数が含まれる場合、当選判定手段114は、特殊遊技役及びリプレイ役の両方を当選として決定するものである。
そして、特別遊技中、当選抽選手段110の抽選結果、特殊遊技役(シングルボーナス役)に当選すると、特別遊技制御手段80により、特別遊技(チャレンジタイム遊技)が終了するように設定されている。すなわち、第1当選判定テーブル151を使用した遊技中、当選抽選手段110の抽選結果、特殊遊技役に当選すると、第1当選判定テーブル151を使用した遊技(特別遊技(チャレンジタイム遊技))が終了して、第2当選判定テーブル162を使用した遊技(第1リプレイタイム遊技)に移行するように設定されている。
また、ここで、図5に示す第1当選判定テーブル151は、特殊遊技役(シングルボーナス役)のみに当選する領域が存在していないが、特にこれに限定されるものではなく、具体的には、例えば、特殊遊技役(シングルボーナス役)のみに当選する領域も形成させて、特殊遊技役(シングルボーナス役)に当選する領域は、全てリプレイ役にも重複して当選する領域と、特殊遊技役(シングルボーナス役)のみに当選する領域との両方を備えるように形成しても良い。すなわち、当選判定テーブル記憶手段113に記憶した当選領域における特殊遊技役(シングルボーナス役)の当選領域の少なくとも一部は、リプレイ役の当選領域と重複するように設定されているものである。
(第2当選判定テーブル162) 前記第2当選判定テーブル162は、第1リプレイタイム遊技に使用する当選判定テーブル130である。この第2当選判定テーブル162は、図6に示すように、リプレイ役の当選領域及び特殊遊技役(シングルボーナス役)の当選領域を備えているが、リプレイ役及び特殊遊技役が重複して当選する当選領域を備えていないものである。したがって、特殊遊技役に当選すると、リプレイ役に邪魔されずに、特殊遊技役の当選図柄を入賞有効ライン上に揃えることで、特殊遊技役を入賞させることができる。そして、この特殊遊技を入賞させることを条件として、第3当選判定テーブル163を使用した遊技に移行することができる。
前記第2当選判定テーブル162は、リプレイ役の当選領域が、通常遊技当選判定テーブル140のリプレイ役の当選領域をよりも拡張されて、いわゆるリプレイタイム遊技としての第1リプレイタイム遊技に使用されるものである。したがって、かかる第2当選判定テーブル162を使用する第1リプレイタイム遊技は、リプレイ役の当選確率が通常遊技よりも高確率になって、遊技者へのより多くの利益を付与可能に形成されている。
(第3当選判定テーブル163) 前記第3当選判定テーブル163は、第2リプレイタイム遊技に使用する当選判定テーブル130である。この第3当選判定テーブル163は、図7に示すように特殊遊技役(シングルボーナス役)の当選領域は、リプレイ役の当選領域に重複するように形成されている。そして、この第3当選判定テーブル163は、通常遊技当選判定テーブル140、第1当選判定テーブル151及び第2当選判定テーブル162よりもリプレイ役の当選エリアを拡張している。このため、第3当選判定テーブル163を使用した第2リプレイタイム遊技では、通常遊技や、特別遊技(チャレンジタイム遊技)や、第1リプレイタイム遊技よりも、リプレイ役の当選確率を高めに設定し、通常遊技や第2リプレイタイム遊技よりも遊技者により多くの利益を付与可能に形成されている。
なお、この第3当選判定テーブル163を使用した第2リプレイタイム遊技では、特別遊技中と同様に、特殊遊技役に当選しても、かかる場合は、必ずリプレイ役に重複当選する。そして、リプレイ役の当選図柄を、特殊遊技役の当選図柄よりも優先的に入賞有効ライン上に引き込んで停止するように形成されているため、特殊遊技役が入賞することはなく、リプレイ役が入賞することになる。
(通常遊技当選判定テーブル140) 前記通常遊技当選判定テーブル140は、通常遊技に使用する当選判定テーブル130である。この通常遊技当選判定テーブル140は、図8に示すように、図5に示す第1当選判定テーブル151に加えて、ベル当選領域と、チェリー当選領域と、スイカ当選領域と、特別遊技役に当選する領域とを備えているものである。その他は、第1当選判定テーブル151と同一に形成されている。
(特殊遊技当選判定テーブル170) 前記特殊遊技当選判定テーブル170は、特殊遊技(シングルボーナス遊技)に使用する当選判定テーブル130である。この特殊遊技当選判定テーブル170は、特に図示していないが、図8に示す通常遊技当選判定テーブル140の小役の当選領域が、その通常遊技当選判定テーブル140よりも拡大しているものである。
(当選判定手段114) 前記当選判定手段114は、当選乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル記憶手段113の当選率データを基に当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
(演出データ記憶手段25) 前記演出データ記憶手段25は、報知手段66の演出データを記憶するためのものである。具体的には、例えば、特別遊技の入賞時の報知手段66のスピーカー67から発生させるサウンドや、報知ランプ69の点灯、点滅の時間や順序等のデータや、表示装置68に表示される図柄模様及び文字列のデータが記憶されているものである。もちろん、記憶する演出内容は、これらに限定されるものではなく、予め記憶された音声や、振動や、他のランプの点灯等の種々の報知手段によるものでも良いものである。
(演出制御手段26) 前記演出制御手段26は、演出データ記憶手段25からの各演出データを、制御装置20等からの制御信号に基づいて、報知手段66に出力し、かかる装置を制御するためのものである。
具体的には、特別遊技や、特殊遊技や、他の小役等の当選フラグ成立の可能性が大きいときや、所定の当選フラグ成立中に所定の入賞有効ライン上に当該当選図柄が揃うことにより入賞したときに、演出データ記憶手段25からの演出情報に基づいて、報知ランプ69の所定位置のランプを点灯や点滅させたり、スピーカー67から所定の電子音を発生させたり、表示装置68に所定の図柄模様及び文字列を点灯表示させるためのものである。
(遊技機10の動作) 次に、前記構成を備えた遊技機の遊技の動作の概略について、図10から図17までに示したフローを用いて説明する。
先ず、図10に示すステップ101において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、当選抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、特別遊技中であるか否かの判定が行われる。そして、当該遊技が特別遊技中であると判定された場合、次のステップ106に進む。
ステップ106において、特別遊技の回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ108に進む。
ステップ108において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ109に進む。
ステップ109において、当選図柄に相当する予め定めた特定の枚数の遊技メダルが払い出される。そして、次のステップ110に進む。
ステップ110において、特別遊技、第1リプレイタイム遊技又は第2リプレイタイム遊技等の終了判断処理が行われる。そして、当該遊技が終了する。
前記ステップ105において、当該遊技が特別遊技中でないと判定された場合、次のステップ111に進む。
ステップ111において、通常遊技、第1リプレイタイム遊技又は第2リプレイタイム遊技等の回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ107に進む。
前記ステップ107において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ104に戻る。
前記ステップ108において、入賞していないと判定された場合、ステップ109を飛び越して、遊技が終了する。
上述したステップ102の当選抽選処理について、図11のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の当選乱数発生手段111により発生された乱数の中から当選乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が当選乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、当選判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル記憶手段113の所定の当選判定テーブル130(通常遊技当選判定テーブル140、特別遊技当選判定テーブル150(第1当選判定テーブル151)、第2当選判定テーブル162、第3当選判定テーブル163)の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、当選判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル記憶手段113のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。
そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そして、当選抽選処理が終了する。
上述したステップ106の特別遊技(チャレンジタイム遊技)の回転リール40の回転停止処理について、図12及び図13を用いて説明する。
先ず、図12に示すように、ステップ310において、ストップスイッチ50の押下タイミングに基づいて、停止可能範囲の図柄が採取される。具体的には、所定位置からビタ止め図柄と、引き込み可能な図柄(4コマ)とからなる停止可能図柄が採取されるものである。そして、次のステップ311に進む。
ステップ311において、リプレイ役に当選しているか否かが判定される。そして、リプレイ役に当選していると判定された場合、次のステップ312に進む。
ステップ312において、リプレイ役の当選図柄が停止可能図柄の範囲に含まれているか否かが判定される。そして、リプレイ役の当選図柄が停止可能図柄の範囲に含まれていると判定された場合、次のステップ313に進む。
ステップ313において、リプレイ役の当選図柄を所定の入賞有効ライン上に停止させる。そして、当該停止処理が終了する。
前記ステップ311において、リプレイ役に当選していないと判定された場合、次のステップ330(図13)に進む。
前記ステップ312において、リプレイ役の当選図柄が停止可能図柄の範囲に含まれていないと判定された場合、次のステップ330(図13)に進む。
図13に示すように、ステップ330において、ストップスイッチ50の押下した際の入賞有効ライン上に存在する図柄、いわゆるビタ止め図柄は、ベル、チェリー又はスイカのいずれか1つであるか否かが判定される。そして、ビタ止め図柄は、ベル、チェリー又はスイカのいずれか1つであると判定された場合、次のステップ331に進む。
ステップ331において、ベル、チェリー又はスイカのいずれか1つがビタ止めで、入賞有効ライン上に停止される。そして、当該停止処理が終了する。
前記ステップ330において、ビタ止め図柄は、ベル、チェリー又はスイカのいずれでも無いと判定された場合、次のステップ332に進む。
ステップ332において、ストップスイッチ50を押下した際のタイミングで、引き込み1コマの図柄は、ベル、チェリー又はスイカのいずれか1つであるか否かが判定される。そして、引き込み1コマの図柄は、ベル、チェリー又はスイカのいずれか1つであると判定された場合、次のステップ333に進む。
ステップ333において、かかるベル、チェリー又はスイカのいずれか1つを、1コマ引き込んで停止させる。そして、当該停止処理が終了する。
前記ステップ332において、引き込み1コマの図柄は、ベル、チェリー又はスイカのいずれでも無いと判定された場合、次のステップ334に進む。
ステップ334において、停止可能図柄の範囲で不当入賞図柄となるような図柄の蹴飛ばし設定がされていない図柄のうち、入賞有効ラインの位置から最短の位置距離位置の図柄を入賞有効ライン上に停止させる。なお、ここで、停止可能図柄の範囲のうち、基準位置に近い図柄から条件を調査する、いわゆる最小引き込み停止制御の例である。逆に、引き込み範囲図柄のうち、基準位置に遠い図柄から条件を調査する、いわゆる最大引き込み停止制御としても良い。そして、当該停止処理が終了する。
上述したステップ111の通常遊技、第1RT遊技又は第2RT遊技等の回転リール40の停止処理について、図14のフローを用いて説明する。
ステップ400において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。この蹴飛ばしの設定は、全ての入賞有効ライン上で、当選抽選手段110の抽選結果に基づいて不当入賞が発生しないように全ての停止操作タイミングにおいて、設定されているものである。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ402に進む。
ステップ402において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ403に進む。
ステップ403において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までの遊技機10の動作が終了する。
前記ステップ400において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ404に進む。
ステップ404において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ405に進む。
ステップ405において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ403に進む。
前記ステップ404において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ403に進む。
前記ステップ405において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ401に進む。
前記ステップ402において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ400に戻る。
なお、上述した実施の形態において、回転リール40の停止処理に関してステップ401乃至ステップ405で説明しているが、この例は、引き込み範囲図柄のうち、基準位置に近い図柄から条件を調査する、いわゆる最小引き込み停止制御の例である。逆に、引き込み範囲図柄のうち、基準位置に遠い図柄から条件を調査する、いわゆる最大引き込み停止制御としても良い。
更には、例えば、ストップスイッチ50を押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでも良いものである。このテーブル停止制御は、当選フラグ成立の有無や、当選フラグ成立中の当選図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択されるものである。
なお、テーブル停止制御においても、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の当選図柄が入賞有効ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
上述したステップ110の特別遊技、第1RT遊技又は第2RT遊技の終了判断処理について、図15、図16、図17のフローを用いて説明する。
最初に、特別遊技の終了判断処理について、図15のフローを用いて説明する。
先ず、ステップ511において、当該遊技が特別遊技(チャレンジタイム遊技)中であるか否かが判定される。そして、当該遊技が特別遊技中であると判定された場合、次のステップ512に進む。
ステップ512において、予め定めた特別遊技(チャレンジタイム遊技)の遊技数(ゲーム数)に到達したか否かが判定される。そして、当該ゲーム数に到達していない、かかるゲーム数を消化していないと判定された場合、次のステップ513に進む。
ステップ513において、特殊遊技役(シングルボーナス役)に当選しているか否かが判定される。そして、特殊遊技役に当選していると判定された場合、次のステップ514に進む。
ステップ514において、特別遊技(チャレンジタイム遊技)を終了させ、第1リプレイタイム遊技への移行設定が行われる。そして、特別遊技の終了判断処理が終了する。なお、第1リプレイタイム遊技への移行設定が行われることにより、次の遊技から、第1リプレイタイム遊技へ移行することができるものである。
前記ステップ511において、当該遊技が特別遊技中でないと判定された場合、特別遊技の終了判断処理が終了する。
前記ステップ512において、予め定めた所定のゲーム数に到達している、かかるゲーム数を消化していると判定された場合、次のステップ514に進む。
前記ステップ513において、特殊遊技役に当選していないと判定された場合、特別遊技の終了判断処理が終了する。
次に、第1RT遊技の終了判断処理について、図16のフローを用いて説明する。
先ず、ステップ531において、当該遊技が第1リプレイタイム遊技(第2当選判定テーブル162を使用した遊技)中であるか否かが判定される。そして、当該遊技が第1リプレイタイム遊技中であると判定された場合、次のステップ532に進む。
ステップ532において、予め定めた第1リプレイタイム遊技の遊技数(ゲーム数)に到達したか否かが判定される。そして、当該ゲーム数に到達していない、かかるゲーム数を消化していないと判定された場合、次のステップ533に進む。
ステップ533において、特殊遊技役(シングルボーナス役)に入賞しているか否かが判定される。そして、特殊遊技役に入賞していると判定された場合、次のステップ534に進む。
ステップ534において、第1リプレイタイム遊技を終了させ、1ゲームからなる特殊遊技(シングルボーナス遊技)が実行される。そして、特殊遊技実行後、第2リプレイタイム遊技への移行設定が行われる。そして、第1リプレイタイム遊技の終了判断処理が終了する。
前記ステップ531において、当該遊技が第1リプレイタイム遊技中でないと判定された場合、第1リプレイタイム遊技の終了判断処理が終了する。
前記ステップ532において、予め定めた所定のゲーム数に到達している、かかるゲーム数を消化していると判定された場合、次のステップ535に進む。
ステップ535において、第1リプレイタイム遊技を終了させる。そして、通常遊技への移行設定が行われる。そして、第1リプレイタイム遊技の終了判断処理が終了する。
前記ステップ533において、特殊遊技役に入賞していないと判定された場合、第1リプレイタイム遊技の終了判断処理が終了する。
次に、第2リプレイタイム遊技(第3当選判定テーブル163を使用した遊技)の終了判断処理について、図17のフローを用いて説明する。
先ず、ステップ551において、当該遊技が第2リプレイタイム遊技(第3当選判定テーブル163を使用した遊技)中であるか否かが判定される。そして、当該遊技が第2リプレイタイム遊技中であると判定された場合、次のステップ552に進む。
ステップ552において、予め定めた第2リプレイタイム遊技の遊技数(ゲーム数)に到達したか否かが判定される。そして、当該ゲーム数に到達している、かかるゲーム数を消化していると判定された場合、次のステップ553に進む。
ステップ553において、第2リプレイタイム遊技を終了させる。そして、通常遊技への移行設定が行われる。そして、第2リプレイタイム遊技の終了判断処理が終了する。
前記ステップ551において、当該遊技が第2リプレイタイム遊技中でないと判定された場合、第2リプレイタイム遊技の終了判断処理が終了する。
前記ステップ552において、予め定めた所定のゲーム数に到達していない、かかるゲーム数を消化していないと判定された場合、第2リプレイタイム遊技の終了判断処理が終了する。
また、この遊技機10は、以下に示される(1)、(2)及び(3)を備えた遊技機用プログラムによって制御することができる。
(1)遊技機10を、複数の図柄61を変動表示又は停止表示するための図柄表示手段41、図柄61の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段110、図柄表示手段41の停止表示を操作により変動表示へ移行させる変動表示移行手段31、図柄表示手段41の変動表示を操作により停止表示へ移行させる停止表示移行手段51、停止表示移行手段51の操作の結果、当選抽選手段110の抽選結果に対応した停止制御を図柄表示手段41に対して行うための遊技制御手段27として機能させるための遊技機用プログラム。
(2)遊技制御手段27は、図柄表示手段41の変動表示から停止表示への移行を制御する停止制御として、当選図柄61を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定を少なくとも備え、当選抽選手段110は、発生させる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を記憶している当選判定テーブル130を備え、当選役として、遊技者に利益を付与する複数の小役と、遊技媒体の払い出しは無いが、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行うことができるリプレイ役と、予め定めた特定の利益を遊技者に付与する特殊遊技役とを少なくとも備え、遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、当選抽選手段110の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ当選した当選役の当選図柄61が所定の入賞有効ライン上に停止して当選役に応じて予め定められた図柄61表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機用プログラム。
(3)遊技制御手段27は、リプレイ役及び特殊遊技役とが重複して当選した場合、リプレイ役の当選図柄61を、特殊遊技役の当選図柄61よりも優先的に入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定され、当選判定テーブル130は、特殊遊技役の当選領域を、リプレイ役の当選領域に重複するように形成した第1当選判定テーブル151と、リプレイ役の当選領域及び特殊遊技役の当選領域を備えているが、リプレイ役及び特殊遊技役が重複して当選する当選領域を備えていない第2当選判定テーブル162と、特殊遊技役の当選領域を、リプレイ役の当選領域に重複するように形成するとともに、第1当選判定テーブル151よりもリプレイ役の当選エリアを拡張した第3当選判定テーブル163とを備え、第1当選判定テーブル151を使用した遊技は、予め定めた特定の契機で、第2当選判定テーブル162を使用した遊技に移行し、この第2当選判定テーブル162を使用した遊技において特殊遊技役を入賞させることを条件として、第3当選判定テーブル163を使用した遊技に移行するように機能させるための遊技機用プログラム。
また、この遊技機10は、上述した遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて制御することもできる。
なお、図柄表示手段は、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための手段をいう。また、この図柄表示手段は、例えば、周囲に複数の図柄を表示した現実の回転リール40を用い、この回転リール40の回転を制御するようにして形成することができる。また、この図柄表示手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置を用い、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにして形成することもできる。
ここで、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機10を制御しようとする場合には、「遊技制御手段」は、当選抽選手段110の抽選結果が当選である場合に前記図柄表示手段の当選図柄を停止表示させたことを条件として入賞して遊技者に利益を付与するものである。また、かかる場合には、遊技制御手段は、例えば、払い出し装置65を駆動させて遊技者に対して現実の遊技メダルの払い出しを行うように形成することができる。
また、この遊技機用プログラムを用いて業務用或いは家庭用テレビゲーム機等を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しを行い得ないので、この制御手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に遊技メダルの枚数を増やすような画像を表示するように形成することができる。
(作用) 本形態は、第1当選判定テーブル151を使用した特別遊技(チャレンジタイム遊技)では、特殊遊技役(シングルボーナス役)に当選しても、図5に示すように特殊遊技役の当選領域がリプレイ役の当選領域に重複しているため、リプレイ役も当選する。そして、リプレイ役及び特殊遊技役とが重複して当選した場合、遊技制御手段27は、リプレイ役の当選図柄を、特殊遊技役の当選図柄よりも優先的に入賞有効ライン上に引き込んで停止するため、特殊遊技役が入賞することはなく、リプレイ役が入賞する。
そして、第1当選判定テーブル151を使用した特別遊技(チャレンジタイム遊技)は、予め定めた特定の契機(具体的には、特別遊技の終了)で、第2当選判定テーブル162を使用した特定遊技(第2リプレイタイム遊技)に移行する。そして、第2当選判定テーブル162では、図6に示すようにリプレイ役及び特殊遊技役(シングルボーナス役)が重複して当選する当選領域を備えていないため、特殊遊技役に当選して、特殊遊技役の当選図柄を入賞有効ライン上に停止することができれば、特殊遊技役を入賞させることができる。
そして、特殊遊技役(シングルボーナス役)の入賞を条件として、第1当選判定テーブル151よりもリプレイ役の当選領域を拡張した第3当選判定テーブル163を使用した遊技に移行させることができる。
結果として、第1当選判定テーブル151を使用する特別遊技(チャレンジタイム遊技)中では、特殊遊技役(シングルボーナス役)に当選することはできても、入賞させることはできない。そして、第1当選判定テーブル151を使用した特別遊技終了後の第2当選判定テーブル162を使用した特定遊技(第1リプレイタイム遊技)中に限って、特殊遊技役(シングルボーナス役)を入賞させることができることになる。すなわち、特殊遊技役(シングルボーナス役)は、第2当選判定テーブル162を使用した特定遊技(第1リプレイタイム遊技)中でない限りは、当選しても、入賞有効ライン上に揃えることができない。
そして、第2当選判定テーブル162を使用した遊技(第1リプレイタイム遊技)中における特殊遊技役(シングルボーナス役)の入賞は、第3当選判定テーブル163を使用した遊技(第2リプレイタイム遊技)へ移行できる条件であるため、特殊遊技役(シングルボーナス役)の入賞により、第2当選判定テーブル162を使用した第1リプレイタイム遊技から、第3当選判定テーブル163を使用した第2リプレイタイム遊技へ移行することができる。
すなわち、特殊遊技役は、第1当選判定テーブル151を使用した特別遊技及び第3当選判定テーブル163を使用した第2リプレイタイム遊技では、当選はするが、入賞できない。そして、特殊遊技役は、第2当選判定テーブル162を使用した第1リプレイタイム遊技においてのみ、入賞することができる。このように、遊技を変化に富んだものにすることができて、遊技性を高めることができ、遊技者を興奮させることができる。
本形態は、第1当選判定テーブル151を使用した特別遊技(チャレンジタイム遊技)中に、当選抽選手段110の抽選の結果、リプレイ役のみ当選する領域に当選した場合、リプレイ役の当選となる。そして、図柄表示手段41は、停止表示移行手段51により、所定の図柄を停止表示させて、その結果として、リプレイ役の当選図柄が、所定の入賞有効ライン上に停止して、リプレイ役として予め定められた図柄表示の態様になった場合、リプレイ役の入賞になる。そして、次の遊技では、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技が開始される。かかる場合、特殊遊技役(シングルボーナス役)に当選していないので、第1当選判定テーブル151を使用した特別遊技(チャレンジタイム遊技)は継続される。
一方、第1当選判定テーブル151を使用した特別遊技(チャレンジタイム遊技)中に、当選抽選手段110の抽選の結果、リプレイ役及び特殊遊技役が重複して当選する領域に当選した場合、リプレイ役及び特殊遊技役の両方の当選となる。そして、図柄表示手段41は、停止表示移行手段51により、所定の図柄を停止表示させる。このリプレイ役及び特殊遊技役が重複して当選した場合、リプレイ役の当選図柄を、特殊遊技役の当選図柄よりも優先的に入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定されている。このため、リプレイ役の当選図柄が、優先的に所定の入賞有効ライン上に引き込まれて、リプレイ役として予め定められた図柄表示の態様になった場合、リプレイ役の入賞になる。かかる場合、特殊遊技役(シングルボーナス役)にも当選しているので、当該遊技で第1当選判定テーブル151を使用する特別遊技(チャレンジタイム遊技)は終了し、次の遊技では第1当選判定テーブル151を使用する特別遊技(チャレンジタイム遊技)は継続して行われず、第2当選判定テーブル162を使用した特定遊技(第1リプレイタイム遊技)に移行することになる。
このため、遊技者には、リプレイ役が入賞したことだけを認識することができ、それまでに、当選抽選手段110の抽選結果が、リプレイ役のみ当選する領域に属することでリプレイ役に当選したのか、或いは、リプレイ役及び特殊遊技役が重複して当選する領域に属して当選したのか認識することができない。そして、後者の場合は、第1当選判定テーブル151を使用した特別遊技(チャレンジタイム遊技)の終了条件となる特殊遊技役(シングルボーナス役)も当選していることになるものである。したがって、遊技者は、リプレイ役が入賞した場合、リプレイ役のみが当選したのか、或いは、リプレイ役及び特殊遊技役の両方が重複して当選したのか、興味を持って、次の遊技に進むことができる。これにより、遊技性を高めることができて、遊技者を興奮させることができる。
本形態は、第1当選判定テーブル151を使用した特別遊技(チャレンジタイム遊技)は、第1当選判定テーブル151を使用した特別遊技(チャレンジタイム遊技)の終了を契機として、第2当選判定テーブル162を使用した第1リプレイタイム遊技に移行する。これにより、第1当選判定テーブル151を使用した特別遊技(チャレンジタイム遊技)の終了の後、第2当選判定テーブル162を使用した第1リプレイタイム遊技へ移行することができて、第1当選判定テーブル151を使用した特別遊技(チャレンジタイム遊技)を最後まで楽しみ、当該特別遊技(チャレンジタイム遊技)での利益を充分に享受した後に、次の第2当選判定テーブル162を使用した第1リプレイタイム遊技へ移行することができる。
(第2の実施の形態)
第1の形態では、第1リプレイタイム遊技で特殊遊技役(シングルボーナス役)に入賞することができれば、1ゲームの特殊遊技(シングルボーナス遊技)を終了した後、第2リプレイタイム遊技へ移行することができるように形成されていた。それに対して、本形態では、第1リプレイタイム遊技で特殊遊技役(シングルボーナス役)に入賞することができて、更に、当該特殊遊技役の入賞の結果、実施される1ゲームの特殊遊技(シングルボーナス遊技)中に、予め定めた特定の入賞、具体的には、特定の役(第2RT開始役)の入賞を条件として、第2リプレイタイム遊技へ移行することができるように形成されているものである。以下に、主として、第1の形態と異なる点を説明する。その他の構成や、作用や、効果等は、第1の形態で説明したものと同一である。
この特殊遊技(シングルボーナス遊技)も、他の遊技と同様に、特殊遊技当選判定テーブル170(シングルボーナス遊技当選判定テーブル171)を使用した抽選により、当選抽選処理が行われ、通常遊技と同様の回転リール40の停止処理が行われるものである。また、この特殊遊技に使用する特殊遊技当選判定テーブル170(シングルボーナス遊技当選判定テーブル171)は、具体的には、図19に示すように、通常遊技に使用する通常遊技当選判定テーブル140と比較して、小役の当選領域が拡大されているものであり、更に、第2RT開始役の当選領域を備えているものである。この第2RT開始役に入賞を条件として、第2リプレイタイム遊技へ行くすることができるように形成されているものである。この第RT開始役は、一つの当選役になり得るものであり、抽選の結果、当選して、予め定めた特定の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより入賞になるものである。
なお、ここで、かかる第2RT開始役を設けずに、既存のスイカ小役等の他の小役を第2RT開始役として使用しても良い。
図18は、図10のステップ110のうちの第1リプレイタイム遊技(第2当選判定テーブルを使用した遊技)の終了判断処理のフローを示すものである。
先ず、ステップ631において、当該遊技が第1リプレイタイム遊技(第2当選判定テーブル162を使用した遊技)中であるか否かが判定される。そして、当該遊技が第1リプレイタイム遊技中であると判定された場合、次のステップ632に進む。
ステップ632において、予め定めた第1リプレイタイム遊技の遊技数(ゲーム数)に到達したか否かが判定される。そして、当該ゲーム数に到達していない、かかるゲーム数を消化していないと判定された場合、次のステップ633に進む。
ステップ633において、特殊遊技役(シングルボーナス役)に入賞しているか否かが判定される。そして、特殊遊技役に入賞していると判定された場合、次のステップ634に進む。
ステップ634において、第1リプレイタイム遊技を終了させ、特殊遊技(シングルボーナス遊技)の実行が行われる。そして、次のステップ635に進む。
ステップ635において、特殊遊技(シングルボーナス遊技)中、予め定めた特定の役(第2RT開始役)に入賞したか否かが判定される。そして、かかる予め定めた特定の役(第2RT開始役)に入賞していると判定された場合、次のステップ636に進む。
ステップ636において、第2リプレイタイム遊技への移行設定が行われる。そして、第1リプレイタイム遊技の終了判断処理が終了する。
前記ステップ631において、当該遊技が第1リプレイタイム遊技中でないと判定された場合、第1リプレイタイム遊技の終了判断処理が終了する。
前記ステップ632において、予め定めた所定のゲーム数に到達している、かかるゲーム数を消化していると判定された場合、次のステップ637に進む。
ステップ637において、第1リプレイタイム遊技を終了させ、通常遊技への移行設定が行われる。そして、第1リプレイタイム遊技の終了判断処理が終了する。
前記ステップ633において、特殊遊技役に入賞していないと判定された場合、第1リプレイタイム遊技の終了判断処理が終了する。
前記ステップ635において、特殊遊技(シングルボーナス遊技)中、予め定めた特定の役(第2RT開始役)に入賞していないと判定された場合、第1リプレイタイム遊技の終了判断処理が終了する。
(作用) 本形態では、第1の形態で説明した作用に加えて、第1リプレイタイム遊技中の特殊遊技役の入賞だけでは、第2リプレイタイム遊技へ移行することができず、かかる特殊遊技役の入賞後の1ゲームだけ行われる特殊遊技(シングルボーナス遊技)中の予め定めた特定の役(第2RT開始役)の入賞を、第2リプレイタイム遊技への移行条件としている。これにより、更に、遊技を変化に富んだものにすることができて、遊技性を高めることができ、遊技者を興奮させることができる。
なお、ここで、上述した第1及び第2の形態において、第1リプレイタイム遊技と、第2リプレイタイム遊技とで、遊技者に対する利益の大小が大きく異なる、いわゆる有利、或いは不利となるように設定しても良いものである。
具体的には、第1リプレイタイム遊技よりも、第2リプレイタイム遊技の方が、遊技者に対する利益が大きくなるように設定する。これは、第1リプレイタイム遊技よりも、第2リプレイタイム遊技の方が、利益が大きくなるように、第2リプレイタイム遊技のゲーム数を、第1リプレイタイム遊技よりも、多く設定し、また、リプレイや、他の小役等の抽選確率を第1リプレイタイム遊技より高く設定し、また、所定の入賞役の払い出し枚数を第1リプレイタイム遊技より多く設定する等の手段のいずれか一つ、或いは、それらの組み合わせにより実施可能となるものである。このように設定すると、第1リプレイタイム遊技よりも、第2リプレイタイム遊技の方が、遊技者にとって利益が大きく、有利であるため、第1リプレイタイム遊技から第2リプレイタイム遊技へ早く移行させようと、遊技者が第1リプレイタイム遊技中に、シングルボーナス(SB)の入賞をできるだけ早く狙うことになる。すなわち、第1リプレイタイム遊技中に、シングルボーナスに入賞させて、第1リプレイタイムを早く終了させて、第2リプレイタイム遊技へ移行しようとする遊技性が発生する。
一方、第1リプレイタイム遊技よりも、第2リプレイタイム遊技の方が、遊技者に対する利益が小さくなるように設定する。これは、第1リプレイタイム遊技よりも、第2リプレイタイム遊技の方が、利益が小さくなるように、第2リプレイタイム遊技のゲーム数を、第1リプレイタイム遊技よりも、少なく設定し、また、リプレイや、他の小役等の抽選確率を第1リプレイタイム遊技より低く設定し、また、所定の入賞役の払い出し枚数を第1リプレイタイム遊技より少なく設定する等の手段のいずれか一つ、或いは、それらの組み合わせにより実施可能となるものである。このように設定すると、第1リプレイタイム遊技よりも、第2リプレイタイム遊技の方が、遊技者にとって利益が小さく、不利であるため、第1リプレイタイム遊技から第2リプレイタイム遊技への移行をできるだけ遅くさせるように、遊技者が第1リプレイタイム遊技中に、シングルボーナス(SB)の入賞をできるだけ外す(外すことができれば、第1リプレイタイム遊技が継続される)ことになる。すなわち、第1リプレイタイム遊技中に、シングルボーナスに入賞させずに、いわゆる目押しによりできるだけシングルボーナスの入賞を外し、第1リプレイタイムを長く継続させようとする遊技性が発生する。
本発明の第1の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の第1の形態であって、遊技制御手段を示すブロック図である。 本発明の第1の形態であって、当選抽選手段を示すブロック図である。 本発明の第1の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。 本発明の第1の形態であって、特別遊技の当選判定テーブル(第1当選判定テーブル)を示す概略図である。 本発明の第1の形態であって、第1リプレイタイム遊技の当選判定テーブル(第2当選判定テーブル)を示す概略図である。 本発明の第1の形態であって、第2リプレイタイム遊技の当選判定テーブル(第3当選判定テーブル)を示す概略図である。 本発明の第1の形態であって、通常遊技の当選判定テーブルを示す概略図である。 本発明の第1の形態であって、特別遊技、第1リプレイタイム遊技、第2リプレイタイム遊技の流れを示す概略図である。 本発明の第1の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。 本発明の第1の形態であって、当選抽選処理を示すフローである。 本発明の第1の形態であって、特別遊技のリール停止処理を示すフローである。 本発明の第1の形態であって、特別遊技のリール停止処理を示すフローである。 本発明の第1の形態であって、通常遊技、第1リプレイタイム遊技、第2リプレイタイム遊技のリール停止処理を示すフローである。 本発明の第1の形態であって、特別遊技(第1当選判定テーブルを使用した遊技)の終了判断処理を示すフローである。 本発明の第1の形態であって、第1リプレイタイム遊技(第2当選判定テーブルを使用した遊技)の終了判断処理を示すフローである。 本発明の第1の形態であって、第2リプレイタイム遊技(第3当選判定テーブルを使用した遊技)の終了判断処理を示すフローである。 本発明の第2の形態であって、第1リプレイタイム遊技(第2当選判定テーブルを使用した遊技)の終了判断処理を示すフローである。 本発明の第2の形態であって、特殊遊技に使用する当選判定テーブル(特殊遊技当選判定テーブル)を示す概略図である。
10 遊技機 11 筐体
12 表示窓 13 図柄表示窓
14 前扉 15 投入スイッチ
16 ベットスイッチ 17 精算スイッチ
18 メダル投入口 20 制御装置
21 遊技制御装置 22 演出制御装置
25 演出データ記憶手段 26 演出制御手段
27 遊技制御手段 30 スタートスイッチ
31 変動表示移行手段 40 回転リール
41 図柄表示手段 42 リールテープ
43 左側回転リール 44 中央回転リール
45 右側回転リール 50 ストップスイッチ
51 停止表示移行手段 60 リールユニット
61 図柄 62 モータードライバ
63 駆動モーター 64 ステッピングモーター
65 払い出し装置 66 報知手段
67 スピーカー 68 表示装置
69 報知ランプ 70 通常遊技制御手段
80 特別遊技制御手段 81 チャレンジタイム遊技制御手段
90 特殊遊技制御手段 91 シングルボーナス遊技制御手段
110 当選抽選手段 111 当選乱数発生手段
112 当選乱数抽出手段 113 当選判定テーブル記憶手段
114 当選判定手段 120 特定遊技制御手段
121 リプレイタイム遊技制御手段 130 当選判定テーブル
140 通常遊技当選判定テーブル 150 特別遊技当選判定テーブル
151 第1当選判定テーブル 160 特定遊技当選判定テーブル
161 リプレイタイム遊技当選判定テーブル162 第2当選判定テーブル
163 第3当選判定テーブル 170 特殊遊技当選判定テーブル
171 シングルボーナス遊技当選判定テーブル

Claims (2)

  1. 複数の図柄を変動表示又は停止表示するための図柄表示手段と、
    前記図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
    前記図柄表示手段の停止表示を操作により変動表示へ移行させる変動表示移行手段と、
    前記図柄表示手段の変動表示を操作により停止表示へ移行させる停止表示移行手段と、
    前記停止表示移行手段の操作の結果、前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段とを備え、
    前記遊技制御手段は、前記図柄表示手段の変動表示から停止表示への移行を制御する停止制御として、当選図柄を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定を少なくとも備え、
    前記当選抽選手段は、発生させる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を記憶している当選判定テーブルを備え、
    前記当選役として、
    遊技媒体の払い出しは無いが、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる第1の役と、
    第1の役とは異なった当選図柄からなる第2の役とを少なくとも備え、
    遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ当選した当選役の当選図柄が所定の入賞有効ライン上に停止して前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機において、
    前記遊技制御手段は、
    第1の役及び第2の役とが重複して当選した場合、第1の役の当選図柄を、第2の役の当選図柄よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定され、
    前記当選判定テーブルは、
    第2の役の当選領域を第1の役のみの当選領域に重複するように形成するとともに、第1の役の当選領域は、第1の役のみ当選する領域と第1の役及び第2の役のみが重複して当選する領域とを備えた第1当選判定テーブルと、
    第1の役のみの当選領域及び第2の役のみの当選領域を備えているが、第1の役及び第2の役が重複して当選する当選領域を備えていない第2当選判定テーブルと、
    第2の役の当選領域を第1の役の当選領域に重複するように形成するとともに、前記第1当選判定テーブルよりも第1の役の当選エリアを拡張した第3当選判定テーブルとを備え、各当選判定テーブルを使用した遊技は、遊技者が区別可能に形成され、
    前記第2の役は、前記第1当選判定テーブルを使用した遊技中、前記当選抽選手段の抽選結果、当選すると、前記第1当選判定テーブルを使用した遊技が終了する役であり
    前記第1当選判定テーブルを使用した遊技中、前記当選抽選手段の抽選結果、第2の役の当選に基づいて、前記第1当選判定テーブルを使用した遊技が終了可能となり、その終了後に前記第2当選判定テーブルを使用した遊技に移行し、
    この第2当選判定テーブルを使用した遊技において第2の役を入賞させることを条件として、前記第3当選判定テーブルを使用した遊技に移行可能とし、
    第1当選判定テーブルを使用した遊技中、第1の役及び第2の役とが重複して当選した場合、第1の役の当選図柄を、第2の役の当選図柄よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するため、遊技者は、当該遊技では第1の役の入賞だけを認識することができるが、第1の役のみの当選か、第1の役及び第2の役の重複当選したのかの区別を当該遊技では認識することができず、次遊技において第1当選判定テーブルを使用した遊技が継続しているか否か認識可能としたことを特徴とする遊技機。
  2. 複数の図柄を変動表示又は停止表示するための図柄表示手段と、
    前記図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
    前記図柄表示手段の停止表示を操作により変動表示へ移行させる変動表示移行手段と、
    前記図柄表示手段の変動表示を操作により停止表示へ移行させる停止表示移行手段と、
    前記停止表示移行手段の操作の結果、前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記図柄表示手段に対して行うための遊技制御手段とを備え、
    前記遊技制御手段は、前記図柄表示手段の変動表示から停止表示への移行を制御する停止制御として、当選図柄を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定を少なくとも備え、
    前記当選抽選手段は、発生させる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を記憶している当選判定テーブルを備え、
    前記当選役として、
    遊技媒体の払い出しは無いが、遊技媒体を新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる第1の役と、
    第1の役とは異なった当選図柄からなる第2の役とを少なくとも備え、
    遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の前記当選役に当選し、且つ当選した当選役の当選図柄が所定の入賞有効ライン上に停止して前記当選役に応じて予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機において、
    前記遊技制御手段は、
    第1の役及び第2の役とが重複して当選した場合、第1の役の当選図柄を、第2の役の当選図柄よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するように設定され、
    前記当選判定テーブルは、
    第2の役の当選領域を第1の役のみの当選領域に重複するように形成するとともに、第1の役の当選領域は、第1の役のみ当選する領域と第1の役及び第2の役のみが重複して当選する領域とを備えた第1当選判定テーブルと、
    第1の役のみの当選領域及び第2の役のみの当選領域を備えているが、第1の役及び第2の役が重複して当選する当選領域を備えていない第2当選判定テーブルと、
    第2の役の当選領域を第1の役の当選領域に重複するように形成するとともに、前記第1当選判定テーブルよりも第1の役の当選エリアを拡張した第3当選判定テーブルとを備え、各当選判定テーブルを使用した遊技は、遊技者が区別可能に形成され、
    前記第2の役は、前記第1当選判定テーブルを使用した遊技中、前記当選抽選手段の抽選結果、当選すると、前記第1当選判定テーブルを使用した遊技が終了する役であり
    前記第1当選判定テーブルを使用した遊技中、前記当選抽選手段の抽選結果、第2の役の当選に基づいて、前記第1当選判定テーブルを使用した遊技が終了可能となり、その終了後に前記第2当選判定テーブルを使用した遊技に移行し、
    この第2当選判定テーブルを使用した遊技において第2の役を入賞させ、この第2の役の入賞によって実行される遊技で予め定めた特定の入賞があることを条件として、前記第3当選判定テーブルを使用した遊技に移行可能とし、
    第1当選判定テーブルを使用した遊技中、第1の役及び第2の役とが重複して当選した場合、第1の役の当選図柄を、第2の役の当選図柄よりも優先的に前記入賞有効ライン上に引き込んで停止するため、遊技者は、当該遊技では第1の役の入賞だけを認識することができるが、第1の役のみの当選か、第1の役及び第2の役の重複当選したのかの区別を当該遊技では認識することができず、次遊技において第1当選判定テーブルを使用した遊技が継続しているか否か認識可能としたことを特徴とする遊技機。
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